JP2020000951A - 裁断装置、裁断方法、及び、紙再生装置 - Google Patents

裁断装置、裁断方法、及び、紙再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紙を処理する装置において、紙の先端に曲がりや反りを生じた場合等においても、搬送される紙の詰まりを抑制できるようにする。【解決手段】裁断部110は、用紙Mに折り目を形成する折り加工部30と、折り加工部30により形成された折り目を先頭にして用紙Mを搬送する搬送部11と、搬送部11により搬送された用紙Mを裁断する対向する2つの粗砕刃14を有する粗砕部12と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、裁断装置、裁断方法、及び、紙再生装置に関する。
従来、紙を処理する装置において、紙を連続的に給送する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の装置は、紙に当接して回転する給紙ローラーを利用して、紙を1枚ずつ、シュレッダーに給紙して裁断する。
特開2004−174347号公報
紙を搬送する場合、紙の先端に曲がりや反りを生じていると、ローラーやシュレッダーに紙が達する箇所において紙詰まりを生じやすい。この問題は、特許文献1に記載されたように1枚ずつ紙を供給する構成においても同様に発生し得る。
本発明は、紙を処理する装置において、紙の先端に曲がりや反りを生じた場合等においても、搬送される紙の詰まりを抑制できるようにすることを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の裁断装置は、用紙に折り目を形成する折り加工部と、前記折り加工部により形成された折り目を先頭にして前記用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部と、を備える。
また、本発明は、用紙を集積する集積部を有し、前記集積部から前記用紙を繰り出す第1ローラー部と、前記第1ローラー部により繰り出された前記用紙に折り目を形成する第2ローラー部と、を有する構成であってもよい。
また、本発明は、前記折り加工部は、一対のローラーを有する前記第2ローラー部のニップ部に向けて突出し、前記用紙を撓ませる突出部を有する構成であってもよい。
また、本発明は、前記第2ローラー部は、複数のローラーと、複数の前記ローラーの軸中心を貫通して前記ローラーを駆動する駆動軸とを有し、複数の前記ローラーは、前記駆動軸の軸方向に、互いに離隔して配置され、前記突出部は、隣接する前記ローラーの間に突出する構成であってもよい。
また、本発明は、用紙に折り目を形成する折り加工部と、前記折り加工部により形成された折り目を先頭にして前記用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部と、前記裁断部により裁断された前記用紙の裁断片を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物をシート状に加工する加工部と、を備える。
また、本発明は、用紙に、折り加工部によって折り目を形成し、前記折り加工部によって形成された折り目を先頭にして、前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部に搬送し、前記裁断部により前記用紙を裁断する。
実施形態に係るシート製造装置の概略構成図。 検出部と粗砕部の詳細な構成を模式的に示す図。 折り加工部の構成を模式的に示す斜視図。 折り加工部の構成を模式的に示す正面図。 折り加工部の構成を模式的に示す側面図。 用紙に対する折り加工の説明図。 用紙の厚みを検出する動作の説明図。 折り加工部の変形例を模式的に示す図。 折り加工部の変形例における折り加工の説明図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
[1.シート製造装置の全体構成]
図1は、本実施形態に係るシート製造装置100の概略構成図である。
シート製造装置100は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含む原料を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しいシートSを製造する紙再生装置として機能する。原料は、例えば、機密紙などの使用済みの古紙が挙げられる。
シート製造装置100は、図1に示すように、裁断部110と、製造部102と、制御部104と、を備える。裁断部110は、集積部10と、折り加工部30と、搬送部11と、粗砕部12を備える。製造部102は、紙資源より新たなシートを製造する。製造部102は、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有する。解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、シート形成部80は、成形部の一部を構成する。
集積部10は、原料である単票状の用紙Mを集積し、粗砕部12に用紙Mを供給する。集積部10は、例えば、粗砕部12に用紙Mを連続的に投入するための自動投入部である。集積部10は、用紙Mを複数格納し、格納した用紙Mを1枚ずつ、あるいは、複数枚を単位として、外部に繰り出す機構を備える。折り加工部30は、集積部10から繰り出される用紙Mに折り目を形成し、搬送部11は、折り加工部30により折り目が形成された用紙Mの厚さを検出する。なお、折り加工部30への用紙Mの供給は、集積部10からの供給に限らず、集積部10を省略して、用紙Mを1枚または複数枚を、折り加工部30へ直接供給しても良い。
粗砕部12は、集積部10によって供給された用紙Mを、裁断部110において空気中で裁断して、細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断する、シュレッダーである。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1から管2に送られ、管2を通じて解繊部20に移送される。粗砕部12は本発明の裁断部に相当し、粗砕刃14は刃として機能する。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、結着された繊維を、解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含む場合もある。なお、繊維から分離される樹脂は、繊維同士を結着させるための樹脂である。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない、独立した状態で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態で存在してもよい。塊状とは、いわゆる「ダマ」を形成した状態をいう。
解繊部20は、大気中において乾式で解繊を行う。大気中とは、空気中と言い換えることができる。具体的には、解繊部20としては、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有する。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送できる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマと、を分けることができる。網とは、例えば、フィルターやスクリーンである。ここで、網を通過する繊維または粒子を、第1選別物といい、網を通過しない繊維、未解繊片、ダマ等を第2選別物という。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部48と、を含む。吸引部48はサクション機構ということができる。
吸引部48は、選別部40の開口、例えば網の開口を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引する。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断する。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出する突部49bを有する。突部49bは、例えば、板状の形状を有する。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられる。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転可能である。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられる。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍、例えば、張架ローラー47aの横に設けられる。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられる。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗したり、破損したりすることを抑制できる。
混合部50は、選別部40を通過して第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有する。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続する。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送できる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などである。また、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネートなどでもよい。さらに、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などでもよい。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止材抑制剤や、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した、第1選別物と添加物との混合物は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有する。堆積部60は、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい、繊維や粒子などの網を通過するものを、降下させる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の網の開口を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成とする。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方に設けられる。サクション機構76は、下方に向く気流を発生させることができる。メッシュベルト72の下方とは、堆積部60側とは反対側と言い換えることができる。また、下方に向く気流とは、堆積部60からメッシュベルト72に向く気流と言い換えることができる。
サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引できる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。第2ウェブ形成部70の処理は、ウェブ形成工程に想到する。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられる。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節する。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに、樹脂等の添加物を介して結着できる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備える。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備える。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形できる。ここで、カレンダーローラー85は、加熱ローラー86によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
[2.裁断部の構成]
図2は、裁断部110の構成を模式的に示す図である。なお、裁断部110は、裁断装置として、シート製造装置100の他の部位から分離した態様で、単独で機能させることも可能である。
上述のように、集積部10は、複数の用紙Mを集積して収容する。集積部10は、用紙Mを1枚ずつ、あるいは、複数枚ずつ繰り出す繰り出しローラー101を備える。本実施形態の繰り出しローラー101は、図示しない動力源によって駆動されて回転し、積層された用紙Mのうち最も上に位置する1枚の用紙Mを、折り加工部30に向けて送り出す。繰り出しローラー101により繰り出された用紙Mは、折り加工部30の上部から、矢印SUで示すように、下向きに送り込まれる。繰り出しローラー101は、第1ローラー部に相当する。
折り加工部30は、集積部10から供給された用紙Mに対し、後述するように折り加工を施して、搬送部11に供給する。
なお、折り加工部30への用紙Mの供給は、集積部10を用いずに、一枚または複数枚の用紙Mを直接、折り加工部30の上部に送り込んでも良い。
搬送部11は、折り加工部30から供給される用紙Mの厚さを検出する変位センサー112を備える。変位センサー112は、用紙Mの厚さを測定するセンサーである。定型サイズの用紙Mであれば、用紙Mの厚さが1枚1枚異なっていても用紙Mの体積を推定することができる。測定した体積に応じて、用紙Mの搬送速度や搬送間隔を調整することで、シートSの厚さのバラツキを低減することができる。変位センサー112は、先端部に用紙Mに接触する接触子113を有する接触式変位センサーであり、接触子113は、例えば、ローラーである。変位センサー112として接触式の変位センサーを用いることで、用紙Mの紙浮きを防止し、例えば光学式センサーなどの非接触式のセンサーに比べて用紙Mの厚さを精度良く検出できる。
搬送部11は、用紙Mを搬送する第1搬送ローラー対114と第2搬送ローラー対115とを備える。第1搬送ローラー対114は変位センサー112に対して用紙Mの搬送方向上流側に位置する。第2搬送ローラー対115は、変位センサー112に対して用紙Mの搬送方向下流側に位置する。用紙Mの搬送方向上流側は、用紙Mの搬送経路において集積部10側ということができ、搬送方向下流側とは、搬送経路において粗砕部12側ということができる。集積部10で供給された用紙Mは、第1フレーム111に設けられた支持部116によって接触子113の変位方向と垂直方向に支持され、第1搬送ローラー対114及び第2搬送ローラー対115によって粗砕部12に向けて搬送される。ここで、支持部116はガイドとして機能する。粗砕部12に搬送された用紙Mは、第2フレーム121に設けられたガイド122を通過して粗砕刃14に至る。
用紙Mは、大気中で一対の粗砕刃14により裁断される。粗砕部12は、上述のように、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。2つの粗砕刃14は対向して配置され、共に駆動され回転する。粗砕刃14としては、駆動軸上に複数の回転刃を配置させたものを用いることができ、粗砕刃14の個々の回転刃が互いに対向する粗砕刃14の回転刃間に位置してもよい。粗砕刃14の回転方向は、粗砕刃14間に供給された用紙Mを、シート製造装置100の設置状態において下方に排出する方向とする。
第1搬送ローラー対114と第2搬送ローラー対115は、第2搬送ローラー対115の周速度が第1搬送ローラー対114の周速度よりも速くなるように回転する。これにより、変位センサー112の検出領域において、用紙Mに張力が付与される。このため、用紙Mを張った状態とすることができ、用紙Mの弛みや皺等に起因する検出誤差を低減できる。
搬送部11は、用紙Mを支持部116に対して押圧する押圧部117を備える。押圧部117としては、例えば、板ばねを用いることができる。押圧部117は、変位センサー112の近傍に設けられる。詳細には、押圧部117は、変位センサー112に対して用紙Mの搬送方向における上流側の位置、及び、搬送方向における下流側の位置のそれぞれに設けられる。これら2つの押圧部117によって、変位センサー112の検出領域において用紙Mを支持部116に押さえ付けることで、用紙Mの紙浮きを防止し、用紙Mの弛みや皺等に起因する検出誤差を低減できる。
[3.折り加工部の構成]
図3は折り加工部30の構成を模式的に示す斜視図である。図4は折り加工部30の構成を模式的に示す正面図であり、図5は折り加工部30の構成を模式的に示す側面図である。
図3において、用紙Mの移動方向を符号UP、DN及びTで示す。符号DNは集積部10から折り加工部30に用紙Mが搬送される搬送方向を示す。符号Tは、折り加工部30から搬送部11に向けて用紙Mが搬送される搬送方向を示す。また、符号UPは、搬送方向DNの逆方向であり、例えば、シート製造装置100の設置状態及び/または裁断部110の設置状態において、上方である。
折り加工部30は、集積部10から供給される用紙Mに折り目を形成し、形成された折り目が搬送方向の下流側となる状態で、搬送部11に用紙Mを供給する。折り加工部30は、ローラー部30aと、プッシュロッド33と、ストッパー34とを備える。ローラー部30aは、第2ローラー部に相当する。
ローラー部30a(第2ローラー部)は、上ローラー31と下ローラー32との一対のローラーを備える。上ローラー31と下ローラー32は、上下に並べて配置される。
上ローラー31は、複数のローラー体31aと、駆動軸31bとを備える。駆動軸31bは、ローラー体31aの軸中心を貫通してローラー体31aを駆動する。下ローラー32は、上ローラー31と同様に、複数のローラー体32aと、駆動軸32bを備える。駆動軸32bは、ローラー体32aの軸中心を貫通してローラー体32aを駆動する。
駆動軸31bと駆動軸32bとは平行に配置されており、ローラー体31aとローラー体32aとが互いに対向して配置され、当接する。そして、ローラー体31aとローラー体32aとはそれぞれ当接しており、ローラー体31aとローラー体32aの当接部であるニップ部に、符号30bを付す。
上ローラー31及び下ローラー32は、それぞれ動力源に連結されて駆動されてもよいし、上ローラー31及び下ローラー32のいずれか一方を駆動ローラーとし、他方を従動ローラーとすることも可能である。
また、上ローラー31において、ローラー体31a間には隙間31cが設けられており、駆動軸31bが露出する。下ローラー32においても同様に、ローラー体32aの間に隙間32cが設けられ、駆動軸32bが露出する。
上ローラー31及び下ローラー32の下方にはストッパー34が配置される。ストッパー34は、集積部10から上方より導入される用紙Mの先端を受け止める凹状部材である。ストッパー34に保持された用紙Mに対して、上ローラー31と下ローラー32のニップ部30bに対向する位置に、2つのプッシュロッド33が配置される。
ストッパー34は、UP方向に開口した凹部を有するトレー形状に構成されており、搬送方向DNに搬送される用紙Mの先端を凹部に収容する。ストッパー34の長辺は上ローラー31の駆動軸31bの方向に沿って延設される。ストッパー34の内部の底面から、上ローラー31と下ローラー32のニップ部30bまでの高さhは、用紙Mの高さの四分の三から十分の九であることが好ましい。
プッシュロッド33は、図示しない駆動源の動力により、用紙Mに接しない位置と、ニップ部30bに進入する位置との間で、図中に符号Pで示す方向に、往復移動可能に設置される。プッシュロッド33は、ストッパー34に当接した用紙Mの位置を超えてニップ部30b側に突出し、駆動軸31bと駆動軸32bの間に進入する。2つのプッシュロッド33は平行に配置されており、駆動軸31bと駆動軸32bが位置する平面に交差するようにスライドし、好ましくは直交するようにスライドし、突出及び後退する。
駆動軸31bの延出方向において、プッシュロッド33は隙間31cおよび隙間32cの位置に合わせて配置される。このため、プッシュロッド33がニップ部30bに向けて突出した場合、プッシュロッド33は、ローラー体31a、32aに衝突することがなく、ローラー体31a、32aの表面よりも駆動軸31b、32b側に入り込む。
[4.折り加工部による加工]
図6は、折り加工部30による用紙Mに対する折り加工の説明図である。図6において、状態Aは用紙Mが導入された状態を示し、状態Bはプッシュロッド33が用紙Mに向けて突出を開始した状態を示す。状態Cは上ローラー31および下ローラー32に用紙Mが巻き込まれた状態を示す。状態Dは、折り加工された用紙Mが搬出される状態を示す。
状態Aでは、用紙Mが折り加工部30に上方より導入され、用紙Mの下端がストッパー34の底部に当接して、ストッパー34に保持される。状態Aでは、上ローラー31と下ローラー32からなるローラー部30aとプッシュロッド33の間に用紙Mが位置している。
状態Aで、プッシュロッド33がニップ部30bに向けて突出する動作が開始されると、状態Bに示すように、プッシュロッド33により押圧された用紙Mが、上ローラー31及び下ローラー32側に向けて撓む。
状態Bから、さらにプッシュロッド33が突出すると、プッシュロッド33の先端とともに用紙Mがニップ部30bに入り込み、上ローラー31と下ローラー32との間に挟まれて、巻き込まれる。状態Cにおいて、プッシュロッド33は、隙間31cと隙間32cに進入しているので、プッシュロッド33に対して、上ローラー31及び下ローラー32が挟み込む力は作用しない。このため、用紙Mのみが、上ローラー31及び下ローラー32によって挟まれて、搬送方向Tに送られる。
上ローラー31及び下ローラー32の動作により、用紙Mが搬送方向Tに送られると、状態Dに示すように、用紙Mがニップ部30bを通過して、搬送部11の支持部116に移動する。この状態では、上ローラー31及び下ローラー32のニップ圧によって、用紙Mに折り目Maが形成されている。また、プッシュロッド33は、状態Aの位置まで後退される。
このように、折り加工部30は、ストッパー34に当接した用紙Mをプッシュロッド33で上ローラー31と下ローラー32とのニップ部30bに向けて撓ませることにより、用紙Mを上ローラー31と下ローラー32とで挟み、折り目Maを形成する。この一連の動作において、上ローラー31及び下ローラー32からなるローラー部30aは、用紙Mを搬送部に繰り出す搬送機構と、用紙Mに折り目を形成する折り目形成機構として機能する。
[5.原料の厚さの検出]
図7は、用紙Mの厚みを検出する動作の説明図である。
図7において、状態Eは、本実施形態の搬送部11が用紙Mの厚さを測定する状態を示す。状態Fは、比較例として、折り加工部30により折り目Maが形成されていない用紙Mの厚さを測定する状態を示す。
状態Eでは、用紙Mが折り目Maを先頭にして搬送方向Tに向けて搬送された状態となっている。このため、用紙Mが接触子113と接触する位置まで搬送されると、接触子113が用紙Mの折り目Maに接触し、用紙Mが接触子113を持ち上げる。用紙Mの先端には、2枚の用紙Mが重なった領域Raがあるため、接触子113により測定される厚さは用紙Mの厚さより大きい。さらに用紙Mが搬送され、接触子113が領域Raを超えた後は、接触子113は1枚の用紙Mの厚さを測定可能となる。用紙Mは、接触子113が折り目Maに当接してから、用紙Mを下方から支持する紙案内119と接触子113との間に円滑に入り込み、1枚の用紙Mの厚さを測定可能となる。
これに対し、用紙Mに折り目Maを形成せずに、接触子113に向けて用紙Mを搬送した場合、図7に状態Fとして示すように、用紙Mの反りが原因で、用紙Mが適切に接触子113と紙案内119との間に入り込まない可能性がある。この場合、用紙Mが接触子113に衝突して、いわゆる紙詰まりを生じる可能性がある。また、用紙Mが接触子113と紙案内119との間に入る際に、用紙Mに皺や折れを生じ、用紙Mの厚さを正確に測定できない可能性もある。
このように、折り加工部30によって用紙Mに折り目Maを形成することで、変位センサー112によって用紙Mの厚さを高精度で測定できる。また、例えば状態Fとして示した例では、用紙Mに反りが生じた状態に対応するために、接触子113を大径のものとすることが考えられる。本実施形態では、用紙Mに折り目Maを形成することで、接触子113を大径化する必要がなく、よりコンパクトな接触子113を用いることができる。
また、用紙Mに折り目Maを形成することにより、粗砕部12で用紙Mを裁断する工程においても、円滑に用紙Mを処理できるという利点がある。すなわち、粗砕部12は上述のように対向する粗砕刃14で用紙Mを挟み、裁断する。この構成では、用紙Mの先端が粗砕刃14に衝突して、一対の粗砕刃14の間に入り込まない可能性がある。このような場合、用紙Mは、粗砕刃14に当接した位置で折れ曲がり、塊状、或いは、圧縮された状態で、一対の粗砕刃14により挟まれる。このため、用紙Mが十分に裁断されない可能性があり、例えば、裁断片が好ましいサイズ以下にならないことが考えられる。
本実施形態では、用紙Mに折り目Maを形成し、折り目Maが搬送方向の先頭となるように、用紙Mが粗砕部12に送られるので、図7に状態Eとして示した場合と同様に、用紙Mが一対の粗砕刃14の間に円滑に入り込む。このため、粗砕部12における用紙Mの折れを防止し、粗砕刃14によって十分に細かく用紙Mを裁断できる。また、粗砕部12が粗砕刃14を駆動する動力が安定するので、駆動部への過剰な負荷を回避できる。
以上説明したように、本実施形態の裁断部110は、用紙Mを集積する集積部10と、用紙Mに折り目Maを形成する折り加工部30と、折り加工部30により形成された折り目Maを先頭にして用紙Mを搬送する搬送部11を備える。裁断部110は、搬送部11により搬送された用紙Mを裁断する対向する2つの粗砕刃14を有する粗砕部12を備える。
本発明の裁断装置、及び、裁断方法を適用した裁断部110によれば、粗砕刃14によって処理される用紙Mが、折り目Maを先頭にして粗砕刃14に搬送されるので、搬送される用紙Mの詰まりや、粗砕刃14に侵入する用紙Mの詰まりを抑制できる。例えば、用紙Mの先端の曲がりや反りがあっても、用紙Mの詰まりを防止できる。そして、集積部10に集積された用紙Mを、詰まりを生じることなく安定して処理できるので、効率よく用紙Mを処理し、省力化を図ることができる。
また、集積部10には、複数の用紙Mが載置され、集積部10に載置された用紙Mを所定枚数ずつ繰り出し、繰り出される用紙Mに折り目Maを形成する繰り出しローラー101を有する。
これにより、一対の上ローラー31および下ローラー32を用いるシンプルな構成により、用紙Mに折り目Maを形成し、折り目Maを先頭にして粗砕刃14に搬送できる。
また、折り加工部30は、ローラー部30aのニップ部30bに向けて突出し、用紙Mを撓ませる突出部であるプッシュロッド33を有する。
これにより、一対の上ローラー31および下ローラー32を用いるシンプルな構成により、用紙Mに確実に折り目Maを形成できる。
また、ローラー部30aは、複数のローラー体31aと、ローラー体31aの軸中心を貫通してローラーを駆動する駆動軸31bとを有する。ローラー体31aは、駆動軸31bの軸方向に、互いに離隔して配置され、プッシュロッド33は、隣接するローラー体31aの間に突出する。
これにより、用紙Mを折り曲げてローラーのニップ部に挟ませることにより、確実に用紙に折り目を形成できる。
また、シート製造装置100は、用紙Mを集積する集積部10と、用紙Mに折り目Maを形成する折り加工部30と、折り加工部30により形成された折り目Maを先頭にして用紙Mを搬送する搬送部11とを備える。また、搬送部11により搬送された用紙Mを裁断する対向する2つの粗砕刃14を有する粗砕部12と、粗砕部12により裁断された用紙Mの裁断片を解繊する解繊部20と、解繊部20により解繊された解繊物をシート状に加工する製造部102を備える。
本発明の紙再生装置を適用したシート製造装置100によれば、用紙Mの詰まりや、粗砕刃14に侵入する用紙Mの詰まりを抑制でき、安定的かつ効率的に用紙Mを処理し、用紙Mを再生してシートSを製造できる。
[6.折り加工部の変形例]
次に、図8および図9を用いて、実施形態の変形例について説明する。
図8は、変形例としての折り加工部130を模式的に示す図である。図9は、折り加工部130による折り加工の説明図である。図中の符号UPはシート製造装置100の設置状態における上方を示す。また、図中の符号Tは、折り加工部130が搬送部11に用紙Mを搬送する搬送方向を示す。
折り加工部130は、上記実施形態の折り加工部30の変形例に相当し、折り加工部30に代えて、集積部10と搬送部11の間に配置される。集積部10の繰り出しローラー101により供給される用紙Mは、折り加工部130により折り加工を施され、搬送部11に送られる。そして、搬送部11において接触子113により用紙Mの厚みが測定される。
折り加工部130は、第1折りローラー35、従動ローラー36、折りローラー37、ストッパー38、およびガイド39を備える。
第1折りローラー35の回転軸は、搬送方向Tと交差する方向に設けられ、好ましくは搬送方向Tと直交する。第1折り35の上部には、従動ローラー36が当接する。第1折りローラー35の回転軸と従動ローラー36の回転軸とは平行である。第1折りローラー35と従動ローラー36とのニップ部130bは、集積部10より用紙Mが折り加工部130に投入される高さ位置に設定される。
第1折りローラー35は、図示しない機構により駆動される駆動ローラーであり、従動ローラー36は、第1折りローラー35の回転力により駆動される。なお、従動ローラー36に、第1折りローラー35と同様に駆動力を与える構成とすることも可能である。
第1折りローラー35と従動ローラー36に対し、搬送方向Tの下流側に、ストッパー38が配置される。ストッパー38は、集積部10側が開口した箱型の部材であり、ストッパー38の内部空間に、第1折りローラー35、従動ローラー36、及び第2折りローラー37が露出する。
集積部10から繰り出しローラー101によって供給される用紙Mは、第1折りローラー35と従動ローラー36に挟まれて搬送され、ストッパー38の内部空間に向けて送られる。
第1折りローラー35と従動ローラー36は、ストッパー38の先端部から、用紙Mの全長よりも短い距離にある。このため、第1折りローラー35と従動ローラー36とによって搬送された用紙Mが、ストッパー38の先端部に衝突した後も、第1折りローラー35と従動ローラー36とにより送られる。この過程で、用紙Mには撓みを生じる。
第2折りローラー37は、その回転軸が第1折りローラー35の回転軸と平行になるよう配置される。第2折りローラー37は、第1折りローラー35の搬送方向T側に位置して、第1折りローラー35に当接する。第2折りローラー37は、第1折りローラー35の回転力によって駆動される従動ローラーである。第1折りローラー35と第2折りローラー37とのニップ部130cは、ニップ部130bから離れた位置にある。
ニップ部130bは、ストッパー38に収容された用紙Mの側方に位置する。このため、用紙Mがストッパー38の内部で撓むと、用紙Mの一部がニップ部130cに接近する。ここで、用紙Mは、第1折りローラー35と第2折りローラー37とによって挟まれて、ニップ部130cを通り、図中下方に搬送される。用紙Mは、その先端ではない位置で、第1折りローラー35と折りローラー37とに挟まれる。このため、用紙Mがニップ部130cを通過する過程で、用紙Mには折り目が形成される。
ここで、従動ローラー36は第3ローラー部を構成し、第1折りローラー35及び第2折りローラー37は第2ローラー部を構成する。
第1折りローラー35と第2折りローラー37の下方には、ガイド39が配置される。ニップ部130cを通過した用紙Mは、ガイド39を通って、支持部116に送られる。支持部116は、用紙Mの厚みを測定する接触子113に連通しており、用紙Mを接触子113に向けて搬送する。
図9に示す状態Aは、ストッパー38内に用紙Mを導入した状態であり、状態Bは、用紙Mが撓んだ状態であり、状態Cは、用紙Mに折り目が形成された状態である。
第1折りローラー35と従動ローラー36とによってストッパー38内部に送られた用紙Mは、ストッパー28の先端に当接して、状態Aとなる。
状態Aにおいて、さらに第1折りローラー35と従動ローラー36とが用紙Mを搬送すると、用紙Mは、第1折りローラー35の回転方向に撓みを生じ、第1折りローラー35と第2折りローラー37に向けて移動する。
その結果、状態Bとして示すように、用紙Mは第1折りローラー35と第2折りローラー37とに接触して、ニップ部130cに取り込まれる。
ニップ部130cに取り込まれた用紙Mには、第1折りローラー35と第2折りローラー37とによって折り加工が施され、用紙Mは折り目Maを下方にして搬送部11に排出される。用紙Mにおいて折り目Maが形成される位置は、ストッパー38の大きさと、折りローラー37の大きさとにより決定される。
このように、本実施形態の変形例では、用紙Mを集積する集積部10と、用紙Mに折り目Maを形成する折り加工部130と、折り加工部130により形成された折り目Maを先頭にして用紙Mを搬送する搬送部11を備える。さらに、搬送部11により搬送された用紙Mを裁断する対向する2つの粗砕刃14を有する粗砕部12を備える。
本発明の裁断装置、および、裁断方法を適用した裁断部110の変形例によれば、上記実施形態と同様に、粗砕刃14によって処理される用紙Mが、折り目Maを先頭にして粗砕刃14に搬送される。このため、搬送される用紙Mの詰まりや、粗砕刃14に侵入する用紙Mの詰まりを抑制できる。例えば、用紙Mが反りを有していても、用紙Mの詰まりを抑制できる。そして、集積部10に集積された用紙Mを、詰まりを生じることなく安定して処理できるので、効率よく用紙Mを処理し、省力化を図ることができる。
また、集積部10には、複数の用紙Mが載置され、折り加工部130は、集積部10に載置された用紙Mを所定枚数ずつ繰り出す繰り出しローラー101と、繰り出される用紙Mに折り目Maを形成する第2折りローラー37と、を有する。
これにより、第1折りローラー35と第2折りローラー37を用いるシンプルな構成により、用紙Mに折り目Maを形成し、折り目Maを先頭にして粗砕刃14に搬送できる。
また、折り加工部130をシート製造装置100に設けた構成では、上記実施形態と同様に、用紙Mの詰まりや、粗砕刃14に侵入する用紙Mの詰まりを抑制でき、安定的かつ効率的に用紙Mを処理し、用紙Mを再生してシートSを製造できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、用紙Mの搬送方向T、上ローラー31、下ローラー32、繰り出しローラー101の配置と、シート製造装置100における上下方向との対応は任意である。用紙Mが搬送される方向は、シート製造装置100の構成に対応して適宜に変更可能であり、変形例における第1折りローラー35、従動ローラー36、第2折りローラー37等の配置についても同様である。
また、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、シートSは、紙は、パルプや古紙を原料とする紙であってもよく、天然繊維または合成樹脂製の繊維を含む不織布であってもよい。また、シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした、PPC用紙等の記録紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、本実施形態では、水を極力使用しない乾式によるシート製造装置100に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らない。例えば、繊維を含む原料を水に投入し、主に機械的作用に離解して抄き直す、いわゆる湿式でシートを製造するシート製造装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、シートSが切断部90でカットされる構成を例示したが、シート形成部80で加工されたシートSが巻き取りローラーにより巻き取られる構成であってもよい。
その他、本願に記載の特徴を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
10…集積部、11…搬送部、12…粗砕部(裁断部)、14…粗砕刃(刃)、20…解繊部、30…折り加工部、30a…ローラー部(第2ローラー部)、30b…ニップ部、31…上ローラー、31a…ローラー体、31b…駆動軸、31c…隙間、32…下ローラー、32a…ローラー体、32b…駆動軸、32c…隙間、33…プッシュロッド、34…ストッパー、35…第1折りローラー(第2ローラー部)、36…従動ローラー(第3ローラー部)、37…第2折りローラー(第2ローラー部)、38…ストッパー、40…選別部、45…第1ウェブ形成部、48…吸引部、49…回転体、50…混合部、52…添加物供給部、60…堆積部、70…第2ウェブ形成部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、90…切断部、96…排出部、100…シート製造装置(紙再生装置)、101…繰り出しローラー(第1ローラー部)、102…製造部(加工部)、110…裁断部(裁断装置)、111…第1フレーム、112…変位センサー、113…接触子、114…第1搬送ローラー対、115…第2搬送ローラー対、116…支持部、117…押圧部、119…紙案内、121…第2フレーム、122…ガイド、130…折り加工部、M…用紙、Ma…折り目。

Claims (6)

  1. 用紙に折り目を形成する折り加工部と、
    前記折り加工部により形成された折り目を先頭にして前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部と、を備える裁断装置。
  2. 用紙を集積する集積部を有し、
    前記集積部から前記用紙を繰り出す第1ローラー部と、前記第1ローラー部により繰り出された前記用紙に折り目を形成する第2ローラー部と、を有する、請求項1記載の裁断装置。
  3. 前記折り加工部は、一対のローラーを有する前記第2ローラー部のニップ部に向けて突出し、前記用紙を撓ませる突出部を有する、請求項2記載の裁断装置。
  4. 前記第2ローラー部は、複数のローラーと、複数の前記ローラーの軸中心を貫通して前記ローラーを駆動する駆動軸とを有し、
    複数の前記ローラーは、前記駆動軸の軸方向に、互いに離隔して配置され、
    前記突出部は、隣接する前記ローラーの間に突出する、請求項3記載の裁断装置。
  5. 用紙に折り目を形成する折り加工部と、
    前記折り加工部により形成された折り目を先頭にして前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部と、
    前記裁断部により裁断された前記用紙の裁断片を解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物をシート状に加工する加工部と、
    を備える紙再生装置。
  6. 用紙に、折り加工部によって折り目を形成し、
    前記折り加工部によって形成された折り目を先頭にして、前記用紙を裁断する対向する2つの刃を有する裁断部に搬送し、
    前記裁断部により前記用紙を裁断する、裁断方法。
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