JP2020000519A - 放水装置及び消火システム - Google Patents

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Abstract

【課題】人が容易にアクセス可能な低所に放水銃を設置することができ、放水銃の点検等の作業を容易に行うことが可能な放水装置を提供する。【解決手段】屋内又は屋外に設置される放水装置1であって、入れ子式に摺動して伸縮する二以上のパイプ21、22で構成され、パイプ21、22内に供給される水の圧力を受けて垂直方向に伸びた状態になり、パイプ21、22内に供給される水を下から上へ通過させることが可能な送水管20と、送水管20からの水の流出を制御するストップバルブ30と、送水管20の上側に設けられ、送水管20を通過した水を外部に放出することが可能な放水銃70と、ストップバルブ30の開閉及び放水銃70の向きを制御する放水装置制御盤120と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置及び維持が義務付けられるような大規模空間の防護に好適な放水装置、及びこの放水装置を用いた消火システムに関する。
消防法施行令の一部を改正する政令及び消防法施行規則の一部を改正する省令が平成8年2月16日に公布され、天井高さが10m(物販店舗等においては6m)を超える部分では、法令上、放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置及び維持が義務付けられる。このため、ドーム球場や大型展示施設などの高天井かつ大規模空間には、放水銃を用いた消火システムが設置されている。
例えば、特開平6−31009号公報(特許文献1)には、放水銃を用いた大空間向消火システムが提案されている。この消火システムは、火災検知器、放水銃及び放水銃操作盤を備える。火災検知器は、防護対象となる大規模空間に設置される。放水銃は、架台上の水平回動部に装着され、水平方向に回動自在となっている。また、放水銃は、最大飛距離を与える仰角θに角度付けされる。放水銃操作盤は、火災検知器の検知結果に基づいて、放水銃を自動又は手動により動作させる。
また、特開2016−59426号公報(特許文献2)には、放水銃にビーム走査装置を設けた消火システムが提案されている。ビーム走査装置は、放水銃の放水中心線に水平方向で一致し、垂直方向で回転走査するビーム光を防護区画に投射する。これにより、放水銃の放水中心線に相当するビーム光の輝線が、防護区画の床面や壁面に表示される。この輝線を目視することで、現在、放水銃が向いている方向を正確に知ることができる。
特開平6−31009号公報 特開2016−59426号公報
<高所設置の問題>
スプリンクラー設備は、6か月に1回の機器点検と、1年に1回の総合点検を行うことが義務付けられている(平成16年5月31日消防庁告示第9号)。上述した従来の放水銃を用いた消火システムも、法令上のスプリンクラー設備であり、年2回の点検が必要である。
しかし、高天井かつ大規模空間において、従来の放水銃は、空間を広く見渡すことが可能な高所に設置される場合が多い。高所に設置された放水銃への人のアクセスは極めて困難であり、放水銃の点検に危険と労力とが伴うという問題があった。例えば、放水銃が10m程度の高所に設置されている場合は、高所作業車を使用して点検を行わなければならない。さらに、放水銃が高所作業車では届かない高所に設置されている場合は、放水銃に達する高さの足場を組まなければならない。
特に、放水銃の大きさは、最大放水量及び射程距離に比例する。防護対象となる空間の規模が大きくなるほど、そこに設置される放水銃も大型かつ大重量となり、高所における点検、メンテナンス及び修理の作業は、より一層困難なものとなる。
<壁面設置の問題>
例えば、ドーム球場ならば、グラウンド面や客席に放水銃を設置することはできない。大型展示施設ならば、展示スペースである床面に放水銃を設置することはできない。このため、従来の大規模空間の消火システムは、長射程の放水銃を壁面に設置する構成のものが多い(特許文献2)。
しかし、放水銃を壁面に設置すると、放水銃の背面側に放水することができなくなり、放水可能範囲が半分に制限される。このため、従来の大規模空間の消火システムでは、放水銃の性能を半分しか発揮させることができず、大規模空間の全てを射程範囲内とするために、長射程で大型の放水銃を複数設置しなければならなかった。
長射程で大型の放水銃を複数設置すれば、上述した高所における点検等の作業がより一層困難なものとなるだけでなく、消火システム自体のコスト、点検等の作業に掛かるコストは極めて高額になる。
<発明の目的>
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、以下の技術的効果を奏する放水装置及び消火システムを提供することを目的とする。
−人が容易にアクセス可能な低所に放水銃を設置することができ、放水銃の点検等の作業を容易に行うことができる。
−大規模空間を広く見渡すことが可能な高所に放水銃を配置することができる。
−放水銃の放水可能範囲が制限されず、放水銃の性能を有効に発揮させることができる。
−従来よりも少ない数の放水銃、又は従来よりも短射程で小型の放水銃により大規模空間を防護することができる。
−大規模空間を防護するための消火システム自体のコスト、及び放水銃の点検等の作業に掛かるコストを低減させることができる。
(1)上記目的を達成するために、本発明の放水装置は、屋内又は屋外に設置される放水装置であって、入れ子式に摺動して伸縮する二以上のパイプで構成され、前記パイプ内に供給される水の圧力を受けて垂直方向に伸びた状態になり、前記パイプ内に供給される水を下から上へ通過させることが可能な送水管と、前記送水管からの水の流出を制御するバルブと、前記送水管の上側に設けられ、前記送水管を通過した水を外部に放出することが可能な放水銃と、前記バルブの開閉及び前記放水銃の向きを制御する放水装置制御盤と、を備える。
(2)好ましくは、上記(1)の放水装置において、二以上の前記パイプのうち、前記送水管の上端を構成する前記パイプの摺動を任意の位置で停止させるブレーキ機構をさらに備える。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の放水装置において、前記送水管の下端を構成する前記パイプが設置面に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記送水管を倒れた状態及び起きた状態にするための駆動手段をさらに備える。
(4)好ましくは、上記(1)〜(3)のいずれかの放水装置において、動画の撮影が可能なカメラをさらに備え、前記カメラは、その光軸が前記放水銃の銃口と平行になるように、前記放水銃に取り付けられる。
(5)好ましくは、上記(1)〜(4)のいずれかの放水装置において、火点検知器をさらに備え、前記放水装置制御盤は、前記火点検知器の検知結果に基づいて、前記放水銃を火点の方向に向ける。
(6)好ましくは、上記(5)の放水装置において、前記火点検知器が、物体から放射される赤外線を可視化することが可能な赤外線カメラであり、前記放水装置制御盤は、前記赤外線カメラによって撮影された画像データに基づいて、最も温度の高い場所に前記放水銃を向ける。
(7)上記目的を達成するために、本発明の消火システムは、屋内の大規模空間で発生した火災を消火するための消火システムであって、前記大規模空間に設置される火災検知器及び放水装置を含み、前記火災検知器は、前記大規模空間で発生した炎又は煙を検知することが可能であり、前記放水装置は、入れ子式に摺動して伸縮する二以上のパイプで構成され、前記パイプ内に供給される水の圧力を受けて垂直方向に伸びた状態になり、前記パイプ内に供給される水を下から上へ通過させることが可能な送水管と、前記送水管への水の流入を制御する第1バルブと、前記送水管からの水の流出を制御する第2バルブと、前記送水管の上側に設けられ、前記送水管を通過した水を外部に放出することが可能な放水銃と、前記第1バルブの開閉、前記第2バルブの開閉及び前記放水銃の向きを制御する放水装置制御盤と、を備え、前記放水装置制御盤は、前記火災検知器の検知結果に起因して、前記第1バルブを開いた状態にする。
(8)好ましくは、上記(7)の消火システムにおいて、少なくとも前記送水管、前記第2バルブ及び前記放水銃が、前記大規模空間を画定する床面の下に設けられた収納部内に設置される。
(9)好ましくは、上記(8)の消火システムにおいて、前記収納部が前記床面の中央に設けられ、少なくとも前記送水管、前記第2バルブ及び前記放水銃が前記収納部内に納められ、前記収納部の開口を塞ぐ開閉自在な蓋が設けられる。
(10)好ましくは、上記(7)〜(9)のいずれかの消火システムにおいて、前記放水装置が、二以上の前記パイプのうち、前記送水管の上端を構成する前記パイプの摺動を任意の位置で停止させるブレーキ機構を、さらに備える。
(11)好ましくは、上記(7)〜(10)のいずれかの消火システムにおいて、前記送水管の下端を構成する前記パイプが設置面に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記放水装置が、前記送水管を倒れた状態及び起きた状態にするための駆動手段をさらに備える。
(12)好ましくは、上記(7)〜(11)のいずれかの消火システムにおいて、前記放水装置が、動画の撮影が可能なカメラをさらに備え、前記カメラは、その光軸が前記放水銃の銃口と平行になるように、前記放水銃に取り付けられる。
(13)好ましくは、上記(7)〜(12)のいずれかの消火システムにおいて、前記放水装置が、火点検知器をさらに備え、前記放水装置制御盤は、前記火点検知器の検知結果に基づいて、前記放水銃を火点の方向に向ける。
(14)好ましくは、上記(13)の消火システムにおいて、前記火点検知器が、物体から放射される赤外線を可視化することが可能な赤外線カメラであり、前記放水装置制御盤は、前記赤外線カメラによって撮影された画像データに基づいて、最も温度の高い場所に前記放水銃を向ける。
本発明の放水装置及び消火システムは、以下の技術的効果を奏する。
−人が容易にアクセス可能な低所に放水銃を設置することができ、放水銃の点検等の作業を容易に行うことができる。
−大規模空間を広く見渡すことが可能な高所に放水銃を配置することができる。
−放水銃の放水可能範囲が制限されず、放水銃の性能を有効に発揮させることができる。
−従来よりも少ない数の放水銃、又は従来よりも短射程で小型の放水銃により大規模空間を防護することができる。
−大規模空間を防護するための消火システム自体のコスト、及び放水銃の点検等の作業に掛かるコストを低減させることができる。
本発明の第1実施形態に係る放水装置の概略図であり、図1(a)は送水管の縮んだ状態、図1(b)は送水管の伸びた状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る放水装置の概略図であり、図2(a)は送水管の縮んだ状態、図2(b)は送水管の伸びた状態を示す。 上記送水管を構成する一段目及び二段目パイプを示すものであり、図3(a)は一段目及び二段目パイプの長さを省略した拡大断面図、図3(b)は一段目及び二段目パイプの長さを省略していない断面図、図3(c)は二段目パイプの後端部分の拡大断面図である。 上記送水管の上端に取り付けられたストップバルブの断面図であり、図4(a)はボールディスクの閉状態、図4(b)はボールディスクの開状態を示す。 上記送水管の上端に取り付けられた放水銃を示すものであり、図5(a)は右側面図、図5(b)は平面図である。 本発明の実施形態に係る消火システムの構成を示すブロック図である。 図7(a)は、射程距離100mの放水銃を備えた従来の消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。図7(b)は、射程距離50mの上記放水装置を用いた本実施形態に係る消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。 射程距離100mの放水銃を4台備えた従来の消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。 射程距離100mの上記放水装置を1台用いた本実施形態に係る消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。 射程距離50mの上記放水装置を4台用いた本実施形態に係る消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。
以下、本発明の放水装置を含む消火システムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<放水装置の第1実施形態>
図1(a)、(b)は、第1実施形態に係る放水装置1を示す。放水装置1は、主として、伸縮自在な送水管20の上端に放水銃70を設けた構成となっている。本実施形態の放水装置1は、可倒機構50及び油圧シリンダ60を介して、収納部90内に設置される。収納部90は、屋内又は屋外の床面(地面を含む)94の下に埋設される。
送水管20は、入れ子式に摺動して伸縮する一段目及び二段目パイプ21、22で構成される。一段目パイプ21の下端は、可倒機構50に結合される。可倒機構50は、一段目パイプ21を回動可能に支持するとともに、一段目パイプ21の下端から送水管20内に水を流入させる。二段目パイプ22は、送水管20内に流入される水の圧力を受けて長手方向に摺動する。これにより、送水管20全体が縮んだ状態から伸びた状態になる。さらに、送水管20を通過した水は、放水銃70から外部に放出される。放水銃70の垂直方向及び水平方向の角度は、図6に示す放水装置制御盤120によって制御される。
可倒機構50は、主として、連結管51、支持板52及びスイベル継手53によって構成される。上述した一段目パイプ21の下端は、連結管51の流出口に結合される。連結管51の流入口は、スイベル継手53の回動可能な流出口に結合される。スイベル継手53の流入口は、支持板52に固定され、図示しない給水パイプに結合される。支持板52は、収納部90の本体を構成するコンクリート躯体91に固定される。このような可倒機構50によって、送水管20は、設置面に対して垂直方向に回動可能となる。
また、ブレーキ機構40を構成するパイプ41の下端側には、油圧シリンダ60のピストンロッドが結合される。油圧シリンダ60は、コンクリート躯体91に固定され、ピストンロッドを伸縮させることによって、ブレーキ機構40とともに、送水管20を水平に倒れた状態及び垂直に起きた状態にする。
収納部90は、開閉自在な蓋92を備えたコンクリート躯体91によって構成される。コンクリート躯体91は、屋内又は屋外の床面(地面を含む)94の下に埋設される。蓋92は、ヒンジ93を介して、コンクリート躯体91の一辺に回動可能に取り付けられ、閉じた状態のときに床面94と面一になる。
蓋92は、伸縮可能な連結棒23を介して、上述した一段目パイプ21に結合される。連結棒23は、送水管20の動作を蓋92に伝達させる。これにより、蓋92は、送水管20とともに回動し、送水管20が水平に倒れた状態となったときに全閉状態となり、送水管20が垂直に起きた状態となったときに全開状態となる。
このように、本実施形態の放水装置1では、蓋92を開閉させるための駆動源が不要な構成としたが、これに限定されるものではない。蓋92は、電動モータ又は油圧シリンダなどの駆動源によって開閉する構成としてもよい。また、送水管20と同様に、水圧で伸縮するパイプによって蓋92が開閉する構成としてもよい。
<放水装置の第2実施形態>
ここで、放水装置1を床面94の下に収納するための構成は、図1(a)、(b)に限定されるものではない。図2(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係る放水装置1を示す。
図2(a)、(b)に示すように、床面94の下に縦長の収納部90を埋設し、縦長の収納部90内に、放水装置1を垂直に立たせた状態で固定してもよい。この構成とした場合、第1実施形態の可倒機構50及び油圧シリンダ60は不要となる。送水管20を構成する一段目パイプ21の下端は、連結管51の流出口に結合され、連結管51の流入口は、図示しない給水パイプに結合される。
給水パイプから供給される水は、連結管51を通って、一段目パイプ21の下端から送水管20内に流入する。この水の圧力を受けて、二段目パイプ22が長手方向に摺動すると、送水管20全体が縮んだ状態から伸びた状態になる。収納部90の蓋92は、送水管20が伸びた状態になる過程で、裏側から垂直に押し上げられて全開状態となる。
なお、既に述べたように、蓋92は、電動モータ、油圧シリンダ、又は水圧で伸縮するパイプなどの駆動源によって開閉する構成としてもよい。
<<送水管>>
送水管20の構成について、図3(a)〜(c)を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明の便宜上、送水管20の上下左右の方向を図3中に定義する。
図3(a)、(b)に示すように、送水管20は、主として、一段目パイプ21と二段目パイプ22とで構成されている。一段目パイプ21の内径は、二段目パイプ22の外径とほぼ等しく、二段目パイプ22が一段目パイプ21に対して入れ子式に摺動し、送水管20が長手方向に伸縮するようになっている。
図3(a)に示すように、一段目パイプ21の下端の外周面には、一段目フランジ21Aが設けられている。一段目フランジ21Aは、上述した可倒機構50の連結管51の流出口に結合される(図1(a)、(b)を参照)。
一段目パイプ21の上端側の外周面には、ハウジング210が装着されている。ハウジング210は、一段目パイプ21の上端を超えて、更に上方へ延びている。ハウジング210の内周面と二段目パイプ22の外周面との間には、複数のVパッキン211が重なって装着されている。複数のVパッキン211は、二段目パイプ22に対する封止面を形成する。互いに重なり合う複数のVパッキン211の中間には、ランタンリング212が組み込まれている。これらのVパッキン211及びランタンリング212は、雌アダプタ213と雄アダプタ214とによって上下方向から挟まれている。雌アダプタ213は、ハウジング210の内周面と二段目パイプ22の外周面との間に挿入されたホルダ215によって保持される。さらに、ホルダ215は、ハウジング210の上端に螺合されたキャップ216の内側に保持される。
ハウジング210の側壁におけるランタンリング212に対応する位置には、左右対称に2つの貫通孔が設けられている。一の貫通孔には、エアー抜きニップル217が取り付けられ、他の貫通孔には、グリスニップル218が取り付けられている。エアー抜きニップル217は、二段目パイプ22が上方に摺動したときに、一段目パイプ21の内周面と二段目パイプ22の外周面との隙間にある空気をハウジング210の外部へ放出させる。グリスニップル218は、ランタンリング212を介して、Vパッキン211によって形成される封止面にグリスを注入するためのものである。
一方、二段目パイプ22の上端の外周面には、二段目フランジ22Aが設けられている。また、二段目パイプ22の外周面における二段目フランジ22Aの直下には、二段目中間フランジ22Bが設けられている。二段目フランジ22Aは、図1(a)、(b)に示すストップバルブ30の流入口に結合される。二段目中間フランジ22Bは、二段目パイプ22が下方に摺動して送水管20が縮んだ状態となったときに、一段目パイプ21のキャップ216に当接してストッパの役割を果たす。
図3(c)に示すように、二段目パイプ22の下端には、リング221を備えたパイプエンド222が嵌合されている。リング221は、二段目パイプ22の下端の外周面を覆い、一段目パイプ21の内周面に対する封止面を形成する。パイプエンド222は、二段目パイプ22の内周面に強固に嵌合され、リング221の脱落を防止する。
ここで、本実施形態の放水装置1において、送水管20の伸びた状態の長さは、特に限定されるものではない。例えば、送水管20の伸びた状態の長さは、大規模空間を広く見渡すことが可能な10m以上とすることができる。
また、送水管20を構成するパイプの段数は、本実施形態の二段に限定されるものではない。例えば、送水管20を構成するパイプを三段以上とすることにより、送水管20の収縮時の長さをより短く、かつ送水管20の伸長時の長さをより長くすることができる。
<<ストップバルブ>>
図1(a)、(b)に示すように、ストップバルブ30の流入口は、送水管20の二段目パイプ22の二段目フランジ22Aに結合され、ストップバルブ30の流出口は、放水銃70に結合される。ストップバルブ30の構成について、図4(a)、(b)を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明の便宜上、ストップバルブ30の上下左右の方向を図4中に定義する。
図4(a)において、ストップバルブ30のボディ31内部には、下から順に、流入口31a、弁室31c及び流出口31bが形成されている。流入口31aの外周面には、第1フランジ31eが設けられている。また、流出口31bの外周面には、第2フランジ31fが設けられている。第1フランジ31eは、上述した送水管20の二段目パイプ22の二段目フランジ22Aに結合される。また、第2フランジ31fは、上述した放水銃70に結合される。
弁室31cは、流入口31aと流出口31bとの間に位置し、その内部にボールディスク32が収容されている。ボールディスク32は、球の一部の形状をした弁体であり、その中心にボア32aが貫通している。図4(a)に示すように、ボールディスク32の球面の直径は、流入口31a及び流出口31bの直径よりも大きい。また、図4(b)に示すように、ボールディスク32のボア32aの直径は、流入口31a及び流出口31bの直径とほぼ等しい。
一方、弁室31cと流入口31aとの境界、及び弁室31cと流出口31bとの境界には、それぞれシートリング34が取り付けられている。シートリング34は、ボールディスク32に対応する弁座であり、流入口31a及び流出口31bの直径とほぼ等しい内径を有し、ボールディスク32の球面、又はボア32aの開口の外周縁に圧接する。
ボールディスク32は、ステム33を中心に上下方向に90°回動可能となっており、図4(a)の閉状態、又は図4(b)の開状態になる。図4(a)の閉状態では、ボールディスク32の球面が、流入口31a及び流出口31bの両方を塞ぎ、流入口31aから流出口31bへの送水を遮断する。一方、図4(b)の開状態では、ボールディスク32のボア32aが、流入口31a及び流出口31bを連通させ、流入口31aから流出口31bへの送水を可能とする。
図6に示すように、ストップバルブ30は、放水装置制御盤120からの信号に基づいて開閉動作する。ストップバルブ30が閉じた状態のとき、送水管20は、水ポンプ12から一段目及び二段目パイプ21、22内に供給される水の圧力を受けて伸びた状態になる。一方、ストップバルブ30が開いた状態になると、送水管20を通過した水が放水銃70に供給される。
ここで、図4(a)、(b)に示すように、弁室31cの壁部には、ドレンポート31dが設けられている。ドレンポート31dには、電磁弁35が接続されている。ドレンポート31d及び電磁弁35は、弁室31c内に溜まった水を外部に排水するためのものである。図6に示すように、電磁弁35は、放水装置制御盤120からの信号に基づいて開閉動作する。電磁弁35を開状態にすると、弁室31c内に溜まった水が外部に排出される。また、電磁弁35を閉状態にすると、弁室31c内が外部から閉鎖される。後述するように、ドレンポート31d及び電磁弁35は、送水管20を伸びた状態にするときに、送水管20内の空気を外部に排出することにも用いられる。
<<ブレーキ機構>>
図1(a)、(b)に示すように、送水管20には、ブレーキ機構40が設けられている。ブレーキ機構40は、主として、パイプ41、ロッド42及びブレーキ43で構成されている。ロッド42は、パイプ41に対して入れ子式に摺動し、ブレーキ機構40が長手方向に伸縮するようになっている。ブレーキ43は、パイプ41の上端に取り付けられ、ロッド42の外径よりも若干大きい内径の円筒状のハウジングを有する。この円筒状のハウジング内には、図示しないクランプを備えている。ブレーキ43の円筒状のハウジングには、ロッド42が挿通される。
このようなブレーキ機構40は、送水管20に対して平行に取り付けられている。具体的に、パイプ41の下端は、送水管20の一段目パイプ21の下端に結合される。ロッド42の上端は、送水管20の二段目パイプ22の上端に結合される。また、図1(a)、(b)に示すように、油圧シリンダ60のピストンロッドの先端は、パイプ41の下端側に回動自在に結合されている。この構成により、ブレーキ機構40は、送水管20とともに0°〜90°の範囲で垂直方向に回動される。また、ロッド42は、送水管20の二段目パイプ22とともに上下方向に摺動する。
図6に示すように、ブレーキ機構40は、放水装置制御盤120からの信号に基づいてON/OFF動作する。ブレーキ機構40は、ONのときにロッド42の外周面をクランプする。これにより、送水管20の二段目パイプ22が任意の突出量でロックされる。このようなブレーキ機構40によって、二段目パイプ22の突出量の範囲内で、放水銃70を任意の高さに位置させることが可能である。
なお、送水管20を構成するパイプを三段以上とする場合は、ブレーキ機構40も三段以上にすることができる。例えば、三段のブレーキ機構40は、一段目のパイプ、二段目のパイプ、及び三段目のロッドで構成することができる。この場合、三段目のロッドをクランプする第1のブレーキに加え、二段目のパイプをクランプする第2のブレーキを設けてもよい。
<<放水銃>>
図5(a)、(b)に示すように、放水銃70は、主として、第1パイプ71、第1回動部72、第1モータ73、第2パイプ74、第2回動部75、第2モータ76及びノズル77で構成されている。既に述べたように、放水銃70は、ストップバルブ30の流出口に結合される。ストップバルブ30が開いた状態になると、送水管20を通過した水は、第1及び第2パイプ71、74に供給され、ノズル77から外部に放出される。
第1パイプ71の一端側は、第1回動部72に結合される。第1回動部72は、第1モータ73によって駆動され、水平方向に回動可能となっている。第1パイプ71の他端側は、第2回動部75に結合される。第2回動部75には、第2パイプ74の一端側が結合される。第2回動部75は、第2モータ76によって駆動され、垂直方向に回動可能となっている。第2パイプ74の他端側には、ノズル77が結合される。
図6に示すように、第1及び第2モータ73、76は、放水装置制御盤120から送信された信号に基づいて動作し、第1及び第2回動部72、75を駆動させる。図5(b)に示すように、第1回動部72を駆動させることによって、放水銃70のノズル77は、左方向に180°及び右方向に180°、合計で水平方向に360°回動することが可能である。一方、図5(a)に示すように、第2回動部75を駆動させることによって、放水銃70のノズル77は、上方向に90°及び下方向に30°、合計で垂直方向に120°回動することが可能である。
<<ビデオカメラ>>
ここで、図5(a)、(b)に示すように、放水銃70のノズル77には、ビデオカメラ81が取り付けてある。ビデオカメラ81は、ノズル77と同じ方向を向き、ノズル77とともに垂直方向及び水平方向に回動する。図6に示すように、ビデオカメラ81が撮影した画像データは、放水装置制御盤120を経由して、主制御盤140に送信される。
主制御盤140は、放水装置1から離れた場所、例えば、防護対象となる施設の防災センターなどに設置される。主制御盤140は、ディスプレイ141、ジョイスティック142及び各種スイッチ143を備える。主制御盤140は、ビデオカメラ81によって撮影された画像をディスプレイ141に表示させる。この画像を見ながらジョイスティック142を手動操作することにより、放水銃70のノズル77を目的の場所(例えば、火点)に正確に向けることができる。
<<赤外線カメラ>>
また、図5(b)に示すように、放水銃70のノズル77には、赤外線カメラ82(火点検知器)が取り付けてある。赤外線カメラ82は、物体から放射される赤外線量の変化を可視化した画像(サーモグラフィー)を撮影する。赤外線カメラ82が撮影した画像データは、放水装置制御盤120を経由して、主制御盤140に送信される。
放水装置制御盤120は、赤外線カメラ82によって撮影された画像データに基づいて、最も温度の高い場所(例えば、火点)を検知し、その場所に放水銃70のノズル77を自動で向ける制御をする。すなわち、放水装置制御盤120は、赤外線カメラ82によって撮影された画像データを解析し、最も温度の高い場所のxy座標を特定する。次いで、放水装置制御盤120は、ノズル77が最も温度の高い場所のxy座標を向くように、第1及び第2モータ73、76を駆動させる。
一方、主制御盤140は、赤外線カメラ82によって撮影された画像をディスプレイ141に表示させる。この画像を見ながらジョイスティック142を手動操作することにより、放水銃70のノズル77を最も温度の高い場所に正確に向けることができる。
<消火システム>
次に、図1(a)、(b)に示す放水装置1を用いた消火システムについて、図面を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態に係る消火システム全体の構成を示す。図6において、本実施形態の消火システムは、例えば、ドーム球場や大型展示施設などの高天井かつ大規模空間に適用される。本実施形態の消火システムは、図1(a)、(b)に示す放水装置1の構成要素の他に、水ポンプ10、呼水槽11、電動バルブ12、火災検知器100、自火報受信機110、放水装置制御盤120、ポンプ制御盤130、主制御盤140、及び図示しない貯水槽を含む。
放水装置1は、大規模空間を画定する床面94の下に埋設された収納部90内に設置される(図1(a)を参照)。例えば、防護対象となる大規模空間がドーム球場であるならば、放水装置1はグラウンド面の下に設置される。また例えば、防護対象となる大規模空間が大型展示施設であるならば、放水装置1は展示スペースである床面に設置される。既に述べたように、放水装置1は、放水装置制御盤120によって制御される。
水ポンプ10は、放水装置1の送水管20内に水を供給するためのものである。水ポンプ10の流入口は、図示しない吸水配管に結合される。この吸水配管の吸込口は、図示しない貯水槽に蓄えられた水の中に投入される。吸水配管には、逆止弁構造のフート弁が設けられており、吸水配管内及び水ポンプ10内に吸い込んだ水が、貯水槽に逆流しないようになっている。
呼水槽11は、水ポンプ10のケーシング内を常時水で満たすためのものである。呼水槽11は、水ポンプ10よりも高い位置に設置される。呼水槽11内の水は、重力によって水ポンプ10のケーシング内に流入し、ケーシング内が常時水で満たされる。これにより、水ポンプ10は、いつでも起動可能な状態となっている。
水ポンプ10の運転状態は、ポンプ制御盤130によって制御される。水ポンプ10は、ポンプ制御盤130によって起動されると、ケーシング内に流入した水を図示しない羽根車で連続的に外部へ押し出す。水ポンプ10によって連続的に押し出される水は、上述した給水パイプを通って、放水装置1の送水管20内に供給される。
電動バルブ12は、上述した給水パイプの途中に結合される。この給水パイプは、放水装置1の可倒機構50を構成するスイベル継手53(図1(a)を参照)の流入口に結合される。電動バルブ12は、水ポンプ10から送水管20内への水の供給を制御するものであり、放水装置制御盤120からの信号に基づいて開閉動作する。
防護対象となる大規模空間には、複数の火災検知器100が設置される。火災検知器100は、熱、煙、紫外線又は赤外線のいずれかに基づいて、火災発生を感知する構成となっている。火災検知器100は、火災発生を検知したときに火災信号を送信する。この火災信号は、自火報受信器110に受信される。自火報受信器110は、火災信号に基づいて、放水装置制御盤120及び主制御盤140に移報信号を送信する。
既に述べたように、本実施形態の放水装置1は、放水銃70に取り付けた赤外線カメラ82により、火点の位置を特定することが可能である。したがって、火災検知器100は、少なくとも火災発生を検知することができる性能を有するものであればよい。火災検知器100の火災信号は、放水装置制御盤120に放水装置1を起動させるトリガーとなる。放水装置制御盤120は、自火報受信器110からの移報信号を受信し、放水装置1を起動させるとともに、放水銃70を水平方向及び垂直方向に駆動させ、赤外線カメラ82によって火点の位置を特定する。
なお、火災検知器100は、自ら駆動して大規模空間をスキャンすることが可能な赤外線カメラであってもよい。この場合、放水装置制御盤120は、赤外線カメラによって撮影された画像データに基づいて火点の位置を特定し、放水銃70のノズル77を火点に向ける制御をする。
既に述べたように、主制御盤140は、放水装置1から離れた場所、例えば、防護対象となる施設の防災センターなどに設置される。主制御盤140は、本実施形態の消火システムを手動操作するためのものであり、上述したディスプレイ141、ジョイスティック142及び各種スイッチ143を備える。主制御盤140は、放水装置制御盤120及びポンプ制御盤130に電気的に接続され、これら制御盤120、130の手動制御を可能とする。例えば、主制御盤140を操作することにより、本実施形態の消火システムの設定を「自動運転モード」又は「手動運転モード」に切り替えることができる。
本実施形態の消火システムを「自動運転モード」に設定した場合は、移報信号を受信した放水装置制御盤120が、放水装置1の一連の制御を実行する。また、移報信号を受信した放水装置制御盤120は、ポンプ制御盤130にコマンド信号を送信する。コマンド信号を受信したポンプ制御盤130は、水ポンプ10の一連の制御を実行する。
一方、本実施形態の消火システムを「手動運転モード」に設定した場合は、自火報受信器110からの移報信号を契機として、人が主制御盤140を操作する。主制御盤140は、人の操作に応じたコマンド信号を放水装置制御盤120及びポンプ制御盤130に送信する。放水装置制御盤120は、主制御盤140からのコマンド信号に基づいて、放水装置1の制御を実行する。また、ポンプ制御盤130は、主制御盤140からのコマンド信号に基づいて、水ポンプ10の制御を実行する。
<放水装置の制御の詳細>
次に、放水装置制御盤120及びポンプ制御盤130による放水装置1の制御の詳細について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明するのは、本実施形態の消火システムを「自動運転モード」に設定した場合の制御である。
図1(a)に示すように、放水装置1は、大規模空間を画定する床面94の下に埋設された収納部90内に設置される。収納部90内の放水装置1は、送水管20を縮んだ状態かつ倒れた状態としている。
図6に示すように、複数の火災検知器100は、大規模空間の各所に配置され、大規模空間全体における火災発生を常時監視する。いずれかの火災検知器100によって火災発生が検知されると、この火災検知器100が、自火報受信器110に火災信号を送信する。火災信号を受信した自火報受信器110は、放水装置制御盤120及び主制御盤140に移報信号を送信する。この移報信号には、火災発生を検知した火災検知器100を特定するための情報が含まれる。
移報信号を受信した放水装置制御盤120は、油圧シリンダ60を駆動させ、図1(a)に示す放水装置1を起きた状態にする。このとき、放水装置1の送水管20は、未だ縮んだ状態のままである。
次いで、放水装置制御盤120は、電動バルブ12を開状態にするとともに、ストップバルブ30の電磁弁35を開状態にする。その後、放水装置制御盤120は、ポンプ制御盤130にコマンド信号を送信する。
コマンド信号を受信したポンプ制御盤130は、水ポンプ10を起動させる。水ポンプ10は、上述した吸水配管を介して貯水槽の水を吸い込み、ケーシング内に流入した水を羽根車で連続的に外部へ押し出す。水ポンプ10によって連続的に押し出される水は、途中に電動バルブ12が結合された給水パイプに吐出される。電動バルブ12は、既に開状態となっているので、給水パイプに吐出された水は、可倒機構50のスイベル継手53及び連結管51を通って、縮んだ状態の送水管20内に供給される。
送水管20内への水の供給に伴い、送水管20内の空気が、ストップバルブ30のドレンポート31dから外部に排出される(図4(a)の灰色矢印を参照)。この結果、縮んだ状態の送水管20内が、供給された水によって徐々に満たされる。その後、送水管20内の空気が全て外部に排出されると、ストップバルブ30のドレンポート31dから、送水管20内に供給された水が流出するようになる。放水装置制御盤120は、ストップバルブ30の電磁弁35を開状態にしてから所定時間が経過した後、電磁弁35を閉状態にする。
このまま、縮んだ状態の送水管20内に水を供給し続けると、送水管20を構成する二段目パイプ22(図3(b)を参照)が、パイプ内に供給される水の圧力を受けて上方に摺動する。これにより、送水管20全体が伸びた状態になる。そして、送水管20が完全に伸びた状態になったときに、放水装置制御盤120は、ブレーキ機構40を動作させ、送水管20の二段目パイプ22を固定する。これにより、送水管20が完全に伸びた状態で維持される。
放水装置制御盤120は、第1及び第2モータ73、76を駆動させ、火災発生を検知した火災検知器100が監視するエリアに、放水銃70のノズル77を向ける。次いで、放水装置制御盤120は、赤外線カメラ82に当該エリアを撮影させる。放水装置制御盤120は、赤外線カメラ82によって撮影された画像データを解析し、最も温度の高い場所(火点)のxy座標を特定する。そして、放水装置制御盤120は、第1及び第2モータ73、76を駆動させ、最も温度の高い場所のxy座標に、ノズル77の向きを合わせる。その後、放水装置制御盤120は、ストップバルブ30のボールディスク32を開状態にする(図4(b)を参照)。これにより、放水銃70のノズル77から最も温度の高い場所に、大量の水が直接放水される。
<従来技術との比較>
次に、本実施形態の消火システムと従来の消火システムとの比較について、図7〜図10を参照しつつ説明する。
<<放水銃の消火可能範囲及び性能>>
図7(a)は、射程距離100mの放水銃を備えた従来の消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。図7(b)は、射程距離50mの前記放水装置を用いた本実施形態に係る消火システムの消火可能範囲を示す模式図である。
図7(a)、(b)中の正方形は、縦100m×横100m=10000mの大規模空間の床面積を示す。また、図7(a)中の符号「2」を付した×印は、従来の放水銃の設置位置を示す。これと同様に、図7(b)中の符号「1」を付した○印は、本実施形態の放水装置1(放水銃70)の設置位置を示す。
図7(a)に示すように、従来の消火システムは、長射程の放水銃2を壁面に設置する構成となっている(特許文献2)。10000mの大規模空間を1台の放水銃2で防護する場合は、大規模空間を画定する4つの壁面のいずれかに、射程距離100mの放水銃2を設置する。
図7(a)中の点線で描画した円は、射程距離100mの放水銃2の理論上の消火可能範囲である。図7(a)中の灰色部分は、10000mの大規模空間における放水銃2の実際上の消火可能範囲である。
従来の消火システムは、放水銃2を壁面に設置する構成となっているので、放水銃2の背面側に放水することができない。このため、放水銃2の実際上の放水可能範囲が、理論上の放水可能範囲の半分以下に制限される。このように、従来の消火システムでは、長射程の放水銃2の性能を有効に発揮させることができない。
一方、図7(b)に示すように、本実施形態の消火システムは、大規模空間を画定する床面の中央に放水装置1を設置する構成となっている。10000mの大規模空間を1台の放水装置1で防護する場合は、放水装置1に射程距離50mの放水銃70を装備すればよい。
図7(b)中の点線で描画した円は、射程距離50mの放水銃70の理論上の消火可能範囲である。図7(b)中の灰色部分は、10000mの大規模空間における放水銃70の実際上の消火可能範囲である。
本実施形態の消火システムは、床面の中央に放水装置1を設置する構成となっているので、これに装備された放水銃70は、360°の全方向に放水することが可能である。このため、放水銃70の実際上の放水可能範囲が、理論上の放水可能範囲と一致する。
このように、本実施形態の消火システムによれば、放水銃70の放水可能範囲が制限されず、放水銃70の性能を有効に発揮させることができる。また、従来よりも短射程で小型の放水銃70により大規模空間を防護することができる。さらに、放水銃70が短射程で小型になることにより、消火システム自体のコストが低減する。
<<ドーム球場への適用>>
図8は、従来の消火システムをドーム球場に適用した場合の放水銃2の設置位置、消火可能範囲を示す模式図である。図8中の放水銃2の射程距離100mを示す矢印Bは、野球グラウンドの両翼(97.534m≒100m)を示す矢印Aと同じ長さに描画してある。図8中の墨塗り部分は、4台の放水銃2の消火可能範囲を示す。
図8に示すように、従来の消火システムは、放水銃2を壁面に設置する構成となっているので、放水銃2の背面側に放水することができない。このため、ドーム球場の全範囲を防護するためには、射程距離100mの放水銃2を4台も設置しなければならない。
一方、図9は、本実施形態の消火システムをドーム球場に適用した場合の放水装置1(放水銃70)の設置位置、消火可能範囲を示す模式図である。図9中の放水銃70の射程距離100mを示す矢印Bは、野球グラウンドの両翼(約100m)を示す矢印Aと同じ長さに描画してある。図9中の墨塗り部分は、1台の放水銃70の消火可能範囲を示す。
本実施形態の消火システムは、床面の中央に放水装置1を設置する構成となっているので、これに装備された放水銃70は、360°の全方向に放水することが可能である。このため、ドーム球場の全範囲を防護するためには、射程距離100mの放水銃70を装備した放水装置1を1台設置すればよい。
最後に、図10は、本実施形態の消火システムにおいて、放水銃70の射程距離を50mにした場合の放水装置1の設置位置、消火可能範囲を示す模式図である。放水銃70の射程距離を50mにした場合は、4台の放水装置1を設置することにより、ドーム球場の全体を防護する。
図10中の放水銃70の射程距離50mを示す矢印Bは、野球グラウンドの両翼(約100m)を示す矢印Aの半分の長さに描画してある。図10中の墨塗り部分は、4台の放水銃70の消火可能範囲を示す。
図10に示すように、本実施形態の消火システムによれば、図8に示す従来の消火システムと比較して、半分の射程距離の放水銃70でドーム球場全体を防護することが可能である。また、4台の放水銃70がいずれも短射程で小型になるので、消火システム自体のコストが従来よりも安価になる。
<作用効果>
図1(a)に示すように、本実施形態の放水装置1は、人が容易にアクセス可能な低所に放水銃70を設置することができ、放水銃70の点検等の作業を容易に行うことができる。すなわち、放水銃70の点検等の作業を行うために、高所作業車を用いたり、足場を組んだりする必要が一切なく、放水銃70の点検等の作業に掛かるコストを大幅に低減させることが可能となる。
図1(b)に示すように、大規模空間において火災が発生した際には、送水管20全体が伸びた状態になり、低所に設置された放水銃70が、大規模空間を広く見渡すことが可能な高所に配置される。
図7(b)、図9及び図10に示すように、本実施形態の消火システムは、放水装置1に装備された放水銃70の放水可能範囲が制限されず、360°の全方向に放水することが可能である。これにより、放水銃70の性能を有効に発揮させることができ、従来よりも少ない数の放水銃70、又は従来よりも短射程で小型の放水銃70により大規模空間を防護することができる。したがって、本実施形態の放水装置1によれば、大規模空間を防護するための消火システム自体のコストを大幅に低減させることが可能となる。
<本発明の用途>
本発明の放水装置及び消火システムの用途は、高天井かつ大規模空間の防護に限定されるものではない。本発明の放水装置は、床面(地面を含む)の下に埋設された収納部内に設置されるので、火災が発生していない平常時には、人の障害にならず、かつ景観を損なわない。このような特徴により、本発明の放水装置は、例えば、重要文化財に指定された建造物の防護、広大な敷地面積を有する公園の芝生広場への散水などに適用することが可能である。
1 放水装置
10 水ポンプ
11 呼水槽
12 電動バルブ(第1バルブ)
20 送水管
21 一段目パイプ
21A 一段目フランジ
22 二段目パイプ
22A 二段目フランジ
22B 二段目中間フランジ
23 連結棒
30 ストップバルブ(第2バルブ)
31 ボディ
31a 流入口
31b 流出口
31c 弁室
31d ドレンポート
31e 第1フランジ
31f 第2フランジ
32 ボールディスク
32a ボア
33 ステム
34 シートリング
35 電磁弁
40 ブレーキ機構
41 パイプ
42 ロッド
43 ブレーキ
50 可倒機構
51 連結管
51a 流入口
52 支持板
53 スイベル継手
60 油圧シリンダ
70 放水銃
71 第1パイプ
72 第1回動部
73 第1モータ
74 第2パイプ
75 第2回動部
76 第2モータ
77 ノズル
81 ビデオカメラ
82 赤外線カメラ(火点検知器)
90 収納部
91 コンクリート躯体
92 蓋
93 ヒンジ
94 床面
100 火災検知器
110 自火報受信機
120 放水装置制御盤
130 ポンプ制御盤
140 主制御盤
141 ディスプレイ
142 ジョイスティック
143 各種スイッチ
210 ハウジング
211 Vパッキン
212 ランタンリング
213 雌アダプタ
214 雄アダプタ
215 ホルダ
216 キャップ
217 エアー抜きニップル
218 グリスニップル
221 リング
222 パイプエンド

Claims (14)

  1. 屋内又は屋外に設置される放水装置であって、
    入れ子式に摺動して伸縮する二以上のパイプで構成され、前記パイプ内に供給される水の圧力を受けて垂直方向に伸びた状態になり、前記パイプ内に供給される水を下から上へ通過させることが可能な送水管と、
    前記送水管からの水の流出を制御するバルブと、
    前記送水管の上側に設けられ、前記送水管を通過した水を外部に放出することが可能な放水銃と、
    前記バルブの開閉及び前記放水銃の向きを制御する放水装置制御盤と、を備えたことを特徴とする放水装置。
  2. 二以上の前記パイプのうち、前記送水管の上端を構成する前記パイプの摺動を任意の位置で停止させるブレーキ機構をさらに備えた請求項1に記載の放水装置。
  3. 前記送水管の下端を構成する前記パイプが設置面に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記送水管を倒れた状態及び起きた状態にするための駆動手段をさらに備えた請求項1又は2に記載の放水装置。
  4. 動画の撮影が可能なカメラをさらに備え、前記カメラは、その光軸が前記放水銃の銃口と平行になるように、前記放水銃に取り付けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の放水装置。
  5. 火点検知器をさらに備え、前記放水装置制御盤は、前記火点検知器の検知結果に基づいて、前記放水銃を火点の方向に向ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の放水装置。
  6. 前記火点検知器が、物体から放射される赤外線を可視化することが可能な赤外線カメラであり、前記放水装置制御盤は、前記赤外線カメラによって撮影された画像データに基づいて、最も温度の高い場所に前記放水銃を向ける請求項5に記載の放水装置。
  7. 屋内の大規模空間で発生した火災を消火するための消火システムであって、
    前記大規模空間に設置される火災検知器及び放水装置を含み、
    前記火災検知器は、前記大規模空間で発生した炎又は煙を検知することが可能であり、
    前記放水装置は、
    入れ子式に摺動して伸縮する二以上のパイプで構成され、前記パイプ内に供給される水の圧力を受けて垂直方向に伸びた状態になり、前記パイプ内に供給される水を下から上へ通過させることが可能な送水管と、
    前記送水管への水の流入を制御する第1バルブと、
    前記送水管からの水の流出を制御する第2バルブと、
    前記送水管の上側に設けられ、前記送水管を通過した水を外部に放出することが可能な放水銃と、
    前記第1バルブの開閉、前記第2バルブの開閉及び前記放水銃の向きを制御する放水装置制御盤と、を備え、
    前記放水装置制御盤は、前記火災検知器の検知結果に起因して、前記第1バルブを開いた状態にする、ことを特徴とする消火システム。
  8. 少なくとも前記送水管、前記第2バルブ及び前記放水銃が、前記大規模空間を画定する床面の下に設けられた収納部内に設置された請求項7に記載の消火システム。
  9. 前記収納部が前記床面の中央に設けられ、少なくとも前記送水管、前記第2バルブ及び前記放水銃が前記収納部内に納められ、前記収納部の開口を塞ぐ開閉自在な蓋が設けられた請求項8に記載の消火システム。
  10. 前記放水装置が、二以上の前記パイプのうち、前記送水管の上端を構成する前記パイプの摺動を任意の位置で停止させるブレーキ機構を、さらに備えた請求項7〜9のいずれか1項に記載の消火システム。
  11. 前記送水管の下端を構成する前記パイプが設置面に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記放水装置が、前記送水管を倒れた状態及び起きた状態にするための駆動手段をさらに備えた請求項7〜10のいずれか1項に記載の消火システム。
  12. 前記放水装置が、動画の撮影が可能なカメラをさらに備え、前記カメラは、その光軸が前記放水銃の銃口と平行になるように、前記放水銃に取り付けられた請求項7〜11のいずれか1項に記載の消火システム。
  13. 前記放水装置が、火点検知器をさらに備え、前記放水装置制御盤は、前記火点検知器の検知結果に基づいて、前記放水銃を火点の方向に向ける請求項7〜12のいずれか1項に記載の消火システム。
  14. 前記火点検知器が、物体から放射される赤外線を可視化することが可能な赤外線カメラであり、前記放水装置制御盤は、前記赤外線カメラによって撮影された画像データに基づいて、最も温度の高い場所に前記放水銃を向ける請求項13に記載の消火システム。
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