JP2020000474A - 空気浄化機 - Google Patents

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Hirohito Mori
宏仁 森
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Abstract

【課題】胃等を委縮させることなく、胃等の内部の気体を浄化できる空気浄化機を提供する。【解決手段】生体内において使用される空気浄化機10であって、生体内に配置可能な大きさに形成された本体部11と、本体部11に設けられた空気を浄化する浄化部12と、を備えており、浄化部12が、生体内の気体を透過し気体に含まれる液体または固体を捕捉するするフィルタ部13と、フィルタ部13を通過する気流を発生させる気流形成部14と、を有している。胃壁などの生体の組織を電気メスによって切除した際に煙等が発生しても、気流形成部14によってその煙を浄化部12のフィルタ部13を通過させれば、煙に含まれる粒子などを捕捉でき、浄化された気体を生体内に戻すことができる。これにより、内視鏡Eなどの視野を確保することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、生体内における治療や手術の際に使用される空気浄化機に関する。
いわゆる胃カメラ等の軟性内視鏡は、消化管腔等内に挿入して消化管腔等の内部の検査に使用されている。近年では、検査だけでなく消化管腔等内における様々な処置も軟性内視鏡によって行われている。例えば、消化管内のポリープを切除する処置や、食道癌、胃癌、大腸癌などを切除する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も実施されている。
かかる内視鏡による処置では、スネアや電気メス等を使用してポリープ等の切除や粘膜・粘膜下層の切開などが行われる。この組織の切除や切開は、組織を加熱することによって組織を爆発・蒸散させて行われる。そうすると、爆発・蒸散した組織は、内視鏡の先端部に設けられているレンズに付着する場合がある。また、内視鏡による処置は閉鎖した環境で行われるため、タンパク質や脂肪組織の炭化により発生した焼灼煙が術野を真っ白にする。この焼灼煙は消化管内における内視鏡の視野を著しく低下させる要因となっており、焼灼煙が発生すると、良好な術野での内視鏡治療・手術が困難になる。とくに、電子メスなど内壁を切除する際には、大量の焼灼煙が発生するため、円滑な治療が困難となる。そして、かかる不良な術野において内視鏡用メス等で切開等の処置を行うと、合併症である穿孔や多量出血の原因となる場合がある。
組織等の付着による内視鏡の視野の低下を防止する方法として、例えば、特許文献1に示すような技術がある。特許文献1は硬性内視鏡に関するものであるが、硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆う外側カバー部分と、外側カバー部分の内面に設けられ、硬性内視鏡の観察窓部に供給される洗浄用流体の流路を区画する内側カバー部分と、を備えたカバーが開示されている。このカバーでは、洗浄用流体の流路に洗浄用流体を供給すれば、洗浄用流体を硬性内視鏡の観察窓部に供給することができるので、観察窓部の洗浄を行うことができる。つまり、爆発・蒸散した組織が硬性内視鏡の観察窓部に付着しても、付着した組織を洗浄用流体で洗い流すことができるので、観察窓部の視野が低下することを防止できる。
特許第6242560号公報
しかし、特許文献1の技術は、あくまでも硬性内視鏡の観察窓部の汚れを除去するものであり、焼灼煙が発生した場合に、内視鏡の視野を回復することはできない。
生体内の気体を内視鏡の吸引機能によって吸引すれば、生体内が煙によって満たされた状態を解消することはできる。しかし、術中に換気を行うためには、一度電気メスなどを内視鏡鉗子口から抜去しなければならない。すると、施術を継続するには抜去した電気メス等を再度鉗子口から挿入する作業が必要になるため、施術の作業工数が増加する。また、胃等の消化管の場合であれば気体を吸引することによって消化管が委縮して術野が狭くなってしまうので、術野を確保するために、再度消化管を膨張させる作業も必要となる。
本発明は上記事情に鑑み、胃等を委縮させることなく、胃等の内部の気体を浄化できる空気浄化機を提供することを目的とする。
第1発明の空気浄化機は、生体内において使用される空気浄化機あって、生体内に配置可能な大きさに形成された本体部と、該本体部に設けられた空気を浄化する浄化部と、を備えており、該浄化部が、生体内の気体を透過し気体に含まれる液体または固体を捕捉するするフィルタ部と、該フィルタ部を通過する気流を発生させる気流形成部と、を有していることを特徴とする。
第2発明の空気浄化機は、第1発明において、前記フィルタ部が、シート状のフィルタおよび/または吸着性を有する粒状体によって形成されていることを特徴とする。
第3発明の空気浄化機は、第1または第2発明において、前記本体部が、該本体部を貫通する貫通孔を備えており、該貫通孔内に、該貫通孔の軸方向に沿って並ぶように前記フィルタ部と前記気流形成部とが配置されていることを特徴とする。
第4発明の空気浄化機は、第1、第2または第3発明において、前記気流形成部が、回転軸と、該回転軸に設けられた羽根部材とを有する気流発生部と、前記回転軸を回転させる駆動機構と、を備えていることを特徴とする。
第5発明の空気浄化機は、第1、第2、第3または第4発明において、前記気流形成部が、複数の前記気流発生部を備えており、該複数の前記気流発生部が一つの駆動機構によって駆動されることを特徴とする。
第6発明の空気浄化機は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記本体部が、内視鏡を挿通できる配置孔を備えており、該配置孔に配置された内視鏡を着脱可能に固定する固定部を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、胃壁などの生体の組織を電気メス等によって切除した際に煙等が発生しても、気流形成部によってその煙を浄化部のフィルタ部を通過させれば、煙に含まれる組織などを捕捉でき、浄化された気体を生体内に戻すことができる。そうすると、内視鏡などの視野を確保することができるので、安全な切開・剥離・止血などの処置が可能となるし、術時間が短縮され医療費の削減も可能となる。
第2、第3発明によれば、効果的に気体を浄化することができる。
第4、第5発明によれば、気流を効果的に発生させることができる。
第6発明によれば、本体部を生体内に配置する作業を簡単に行うことができる。
本実施形態の空気浄化機10の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。 (A)は図1(B)のIIA-IIA線断面図であり、(B)は図1(B)のIIB-IIB線断面図であり、(C)は図1(B)のIIC-IIC線断面図であり、(D)は他の空気浄化機10の本体部11の概略断面図である。 本実施形態の空気浄化機10を胃STに固定する作業の概略説明図である。 他の実施形態の空気浄化機10の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。
本発明の空気浄化機は、消化管腔内や腹腔内等のような生体内において、生体内における空気を浄化するために使用されるものである。
本発明の空気浄化機は、軟性内視鏡によって消化管腔や腹腔など(以下、消化管腔等という場合がある)の体腔内に供給されて消化管腔等内から軟性内視鏡による処置を行う場合に適しているが、硬性内視鏡である腹腔鏡による手術でも使用することができる。例えば、腹腔鏡のラパロスコープを挿通するために形成された孔から軟性内視鏡等を使用して本発明の空気浄化機を挿入すれば、腹腔鏡による手術においても、腹腔内に本発明の空気浄化機を供給することができる。
以下では、代表として、本発明の空気浄化機を胃内の空気浄化に使用した場合を説明する。
なお、空気浄化機の各部の構造を分かりやすくするために、各図面における各部の相対的なサイズなどは必ずしも実際の空気浄化機の各部のサイズとは対応させていない。
<本実施形態の空気浄化機10>
図1に示すように、本実施形態の空気浄化機10は、胃等の内部の気体を浄化するための浄化部12を備えた本体部11を備えている。この本体部11に設けられている浄化部12は、気体を吸引して気体に含まれる粒子などを捕捉する機能を有するものである。この本体部11には、内視鏡EのシャフトESを挿入抜去可能な大きさの配置孔11hが形成されている。そして、本体部11の配置孔11h内には、配置孔11h内に内視鏡EのシャフトESを挿入した状態で内視鏡EのシャフトESを本体部11に固定するための固定部20が設けられている。
このため、本体部11の配置孔11h内に内視鏡EのシャフトESを挿入して固定することによって、本実施形態の空気浄化機10は消化管を通して胃内に挿入することができる。
また、胃内に挿入された状態で固定部20と内視鏡EのシャフトESとを固定を解放すれば、内視鏡EのシャフトESを本体部11の配置孔11hから抜去できるので、本体部11を胃内に留置することができる。
そして、本体部11を胃内に留置すれば、本体部11の浄化部12によって胃内の気体に含まれる組織の粒子などを捕捉することができる。つまり、胃壁などの組織を電気メス等によって切除した際に発生する煙、つまり、焼けて飛び散った組織等を気体とともに本体部11の浄化部12が吸引し捕捉する。すると、胃内に発生した煙などを迅速に除去できるから、胃内における内視鏡Eの視界を確保することができる。
なお、本体部11に、本体部11を生体に固定する器具設置部25を設ければ、本体部11を胃内部の所定の場所に固定しておくことができる。そうすると、本体部11を内視鏡EのシャフトESから外しても、本体部11を見失うことが無い。
かかる器具設置部25の構成はとくに限定されず、本体部11を胃等の内壁に固定しておくことができるものであればよい。例えば、本体部11に連結された輪状の紐を器具設置部25とすることできる(図1参照)。この場合、この器具設置部25にクリップ等を係合した状態でクリップ等を胃壁等に固定すれば、空気浄化機10を胃壁等に固定することができる(図3参照)。
なお、図1では、器具設置部25が2か所設けられているが、器具設置部25を設ける数はとくに限定されない。例えば、1カ所でもよいし3か所以上設けてもよい。
<空気浄化機10>
以下、本実施形態の空気浄化機10の本体部11および浄化部12について詳細に説明する。
<本体部11について>
図1に示すように、本体部11は、略筒状の部材であり、生体内に配置可能な大きさに形成されたものである。例えば、消化管を通して胃内に留置する場合であれば、直径(外径)が18〜25mm程度であり、長さが30〜50mm程度に形成される。なお、この本体部11を形成する素材はとくに限定されないが、例えば、塩ビやプラスチック、シリコーン、ビニール等を使用することができる。
この本体部11には、その軸方向を貫通する配置孔11hが形成されている。この配置孔11hは、内視鏡EのシャフトESが配置される空間である。つまり、配置孔11hの一端(図1では右端)から内視鏡EのシャフトESを挿入すれば、内視鏡EのシャフトESの周囲に本体部11が配置された状態とすることができる。なお、この配置孔11hの内径は、内視鏡EのシャフトESの径よりも若干大きくなっていればよい。一般的な内視鏡Eでは、シャフトESの径は10mm程度であり、5〜15mm程度のものもある。したがって、配置孔11hの内径は、5〜15mm程度であって空気浄化機10を固定する内視鏡EのシャフトSの径よりも若干大きければよい。
この本体部11には、その両端間を貫通する3つの貫通孔11gが形成されている。この3つの貫通孔11gは、浄化部12が設置される空間である。図1では、3つの貫通孔11gは、いずれも本体部11の両端間を貫通するように、つまり、その軸方向が配置孔11hの軸方向(言い換えれば本体部11の軸方向)と平行となるように設けられているが、貫通孔11gはどのように形成してもよい。例えは、貫通孔11gの軸方向が本体部11の軸方向に対して傾斜していてもよい。しかし、貫通孔11gをその軸方向が配置孔11hの軸方向と平行となるように形成すれば、貫通孔11gの断面積を大きくしやすくなる。そうすると、気体が貫通孔11gを通過する抵抗を小さくできるし浄化部12を大型化できるので、浄化部12による浄化機能を高くすることができる。
<浄化部12>
図1および図2に示すように、本体部11の貫通孔11g内には、上述した浄化部12が設けられている。この浄化部12は、フィルタ部13と、気流形成部14と、を備えている。
<フィルタ部13>
まず、フィルタ部13は、気体中に含まれる粒子状の物質(例えな油滴や組織片等)を捕捉することができるものである。例えば、シート状のフィルタ13a(図4参照)や吸着性を有する粒状体等をフィルタ部13のフィルタ部材として使用することができる。
なお、フィルタ部13は、シート状のフィルタ13aと粒状体を一方だけ有していてもよいが、両方を使用してもよい。この場合、シート状のフィルタ13aによって大きい物質を捕捉し、粒状体によって小さい物質を捕捉するようにすることが望ましい。そうすると、フィルタ部13による粒子状の物質の捕捉機能を高くしつつ、シート状のフィルタ13aを交換するだけで、フィルタ部13の浄化機能を回復させることが可能となる。
<気流形成部14>
気流形成部14は、フィルタ部13を通過する気流、つまり、貫通孔11gを通過する気流を発生させる機能を有するものである。この気流形成部14は、貫通孔11gの軸方向に沿って、フィルタ部13、気流形成部14の順に並ぶように配設されている(図1(B)参照)。この気流形成部14は、回転軸16aと回転軸16aに設けられた羽根部材16bとを有する気流発生部16と、気流発生部16の回転軸16aを回転させる駆動機構15と、を備えている。
<気流発生部16>
気流発生部16は、公知のスクリューやプロペラのように、回転軸16aが回転すると、羽根部材16bによって回転軸16aの軸方向に沿った気流が発生するように設けられたものである。この気流発生部16は、回転軸16aの中心軸と貫通孔11gの中心軸が一致するように配設されており、貫通孔11gの内面に連結された軸受等によって回転可能に保持されている。
そして、この気流発生部16は、回転軸16aが回転すると、貫通孔11gにおいてフィルタ部13が設けられた側の端部から他方の端部に向かって気流が発生するように設置されている。つまり、図1では、貫通孔11gの左端部から右端部に向かって(言い換えればフィルタ部13から気流形成部14に向かって)流れる気流が発生するように、気流発生部16は設置されている。
なお、気流発生部16は、回転軸16aが回転した際に、上記と逆方向に(言い換えれば気流形成部14からフィルタ部13に向かって)流れる気流が発生するように設置してもよい。しかし、フィルタ部13から気流形成部14に向かって流れる気流が発生するようにすれば、粒子状の物質などによる気流形成部14の汚れを防止できる。また、粒子状の物質などに起因する気流形成部14の損傷も防止できる。
<駆動機構15>
駆動機構15は、回転軸16aを回転させる駆動力を発生する駆動部15aと、この駆動部15aによって発生された駆動力を回転軸16aに伝達する伝達機構15bと、を有している(図2(C)参照)。
<駆動部15a>
駆動部15aは、例えば、モータやゼンマイ等であるが、とくに限定されない。回転軸16aを回転させる駆動力を発生させることができるものであればよい。なお、駆動部15aを作動停止させる方法はとくに限定されないが、本体部11の外面などにスイッチを設けてもよいし、外部から無線でON−OFFができるようにしてもよい。また、駆動部15aは、一旦作動すると停止させる必要が無い場合には、作動を開始するスイッチだけを設けるようにしてもよい。
<伝達機構15b>
伝達機構15bは、駆動部15aが発生した駆動力を回転軸16aに伝達する機構であればよく、その構成はとくに限定されない。例えば、駆動部15aがモータであれば、公知のベルトプーリー機構や公知のギア機構等を採用することができる。例えば、図2(C)に示すように、回転軸16aに設けられたギアgrと、駆動部15aの主軸に設けられたギアgdと、によって伝達機構15bを構成することができる。
なお、駆動機構15は、各浄化部12の気流形成部14にそれぞれ設けてもよいが、一つの駆動機構15が複数の気流形成部14の回転軸16を回転させるようにしてもよい。例えば、駆動機構15の駆動部15aがモータの場合であれば、公知のベルトプーリー機構や公知のギア機構等によって、モータの主軸の回転が複数の回転軸16に伝達されるようにすることもできる。
また、駆動機構15としてモータ等を採用した場合には、その主軸(駆動力を外部に供給する軸)を回転軸16としてもよい(図4参照)。この場合には、モータ等の本体をステー等によって貫通孔11g内に固定すればよい。この場合には、回転軸16を回転可能に保持する軸受は設けなくてもよい。
本実施形態の空気浄化機10は、本体部11および浄化部12が以上のような構成であるので、本実施形態の空気浄化機10を固定部20によって本体部11を内視鏡EのシャフトESに固定すれば、本実施形態の空気浄化機10を胃等に供給することができる。
そして、本実施形態の空気浄化機10を胃内に留置したり器具設置部25によって胃壁等に固定したりした状態で駆動機構15の駆動部15aを作動させれば、胃内の気体をフィルタ部13に吸引することができる。
すると、気体に含まれる粒子状の物質はフィルタ部13によって捕捉され、フィルタ部13を通過し粒子状の物質が除去された気体が貫通孔11gから排出されて、胃内に戻される。
つまり、本実施形態の空気浄化機10を胃内で作動させれば、電気メスなどによる処置で胃内に煙が発生した場合でも迅速に胃内の煙を除去できるので、煙が発生しても内視鏡Eの視野を維持できる。
しかも、胃内の気体を外部に排出する必要がないので、胃を拡張した状態に維持できるから、胃の萎縮による視野の悪化も発生することがない。
したがって、本実施形態の空気浄化機10を胃内で作動させれば、内視鏡Eによる処置を行った際に視野の悪化を防止できるので、安全な切開・剥離・止血などの処置が可能となる。しかも、視野回復の特別な作業が不要となるから、内視鏡Eによる処置を迅速に行うことができるので、術時間が短縮され医療費の削減も可能となる。
<浄化部12について>
上記例では、本体部11に3カ所の浄化部12を設ける場合を説明したが、浄化部12を設ける数は3つに限られず、1つや2つ、または4つ以上設けてもよい。浄化部12を一つだけ設ける場合には、貫通孔11gを大きくすれば気体を吸引する際の流動抵抗を小さくできるという利点が得られる。
また、浄化部12として、フィルタ部13は一つであるが、気流形成部14を複数有する構成としてもよい。例えば、図4に示すように、本体部11の端部に、複数の貫通孔11gを全て覆うように一枚のシート状のフィルタ13aを配置してフィルタ部13とする。一方、複数の貫通孔11gにはそれぞれ気流形成部14を配置する。そうすると、フィルタ部13は一つであるが、複数の気流形成部14によってフィルタ13aを通過するような気流を発生させることができる。
<本体部11について>
上記例では、本体部11に配置孔11hを平行な貫通孔11gを設けて、その貫通孔11g内に浄化部12を配置する場合を説明した。しかし、浄化部12を配置する空間は以下のような形状でもよい。つまり、図2(D)に示すように、本体部11を、上述した配置孔11hを形成する内壁11aと、この内壁11aを覆うように設けられた外壁11bと、によって形成する。そして、外壁11bを略円筒状に形成された部材で形成し、外壁11bの内面と内壁11aの外面との間に空間10sが形成されるように、内壁11aの外面を覆うように外壁11bを設ける。そうすると、空間10sは、本体部11をその軸方向(配置孔11hの軸方向)に沿って貫通する空間(断面環状の空間)となるので、この空間10sに浄化部12を配置してもよい。
この場合も、浄化部12の構成として、フィルタ部13は一つであるが、気流形成部14は複数有するようにしてもよい。例えば、空間10sの一方の端部に、粒状物や固形物等のフィルタ部材13bを配置してフィルタ部13とし、空間10sにおいてフィルタ部材13bよりも他端側の部分に複数の気流形成部14を配置する。そうすると、フィルタ部13は一つであるが、複数の気流形成部14によってフィルタ13aを通過するような気流を発生させることができる。
また、本体部11は、上述したように内視鏡EのシャフトESを挿入できる配置孔11hを有していれば、内視鏡EのシャフトESに固定して胃内等に挿入することができる。しかし、本体部11は、必ずしも配置孔11hを備えていなくてもよい。この場合には、浄化部12を配置する貫通孔11gの断面積を大きくできるので、浄化機能を高くすることができる。
<固定部20>
固定部20は、内視鏡EのシャフトESを本体部11に固定できる構造となっていればよく、その構造はとくに限定されない。例えば、以下に示すような構造の固定部20を設けることができる。
図1に示すように、配置孔11hの内面に沿って円環状に形成された中空な部材であって膨張収縮可能に形成された膨張部21を設ける。この膨張部21は、例えば、伸縮可能な環状のゴムチューブや、収縮時には折り畳まれ膨張時には伸展するように形成された部材等によって形成することができる。しかも、この膨張部21を、収縮した状態ではその内径が内視鏡EのシャフトESの径と同等程度となり、膨張するとその内径が内視鏡EのシャフトESの径よりも小さくなるように形成する。そして、チューブ等によって形成された部材である送気部22の一端が膨張部21に連結された構成とする。かかる構成とすれば、送気部22の他端から加圧気体または液体(以下単に気体等という)を供給すれば、膨張部21を膨張させることができる。一方、送気部22の他端から気体を排出すれば、膨張部21を収縮させることができる。
固定部20をかかる構成とすれば、膨張部21を収縮させた状態では配置孔11hに内視鏡EのシャフトESを挿入した抜去したりすることができる。
一方、配置孔11hに内視鏡EのシャフトESを挿入した状態で送気部22を通して膨張部21内に気体等を供給すれば、膨張部21が膨張し膨張部21が内視鏡EのシャフトESを締め付ける。そうすると、膨張部21が内視鏡EのシャフトESに固定されるので、膨張部21が設けられている本体部11の内壁11a、つまり、器具保持具10を内視鏡EのシャフトESに固定することができる。
なお、膨張部21または送気部22に逆止弁等を設けてもよい。この場合、膨張部21内に気体等を供給すれば、膨張部21から気体等が抜けることを防止できるので、配置孔11hに内視鏡EのシャフトESを安定して固定できる。この場合、配置孔11hから内視鏡EのシャフトESを抜去する場合には、針、鉗子、メスなどで膨張部21に孔を開けたり破ったりして膨張部21から気体等を抜くようにすればよい。
<本実施形態の空気浄化機10の胃内への配置方法>
上述したような固定部20と器具設置部25を有する場合には、本実施形態の空気浄化機10は、以下の方法で胃内への配置することができる。
まず、空気浄化機10の本体部11の配置孔11hに内視鏡EのシャフトESに挿入する。ついで、固定部20の送気部22を通して気体等を膨張部21に供給する。そうすると、膨張部21が膨張するので、内視鏡EのシャフトESに空気浄化機10の本体部11が固定される。
空気浄化機10の本体部11が内視鏡EのシャフトESに固定されると、その内視鏡EのシャフトESを、患者の口から消化管腔等を通して胃STの内部に挿入する(図3(A))。空気浄化機10の本体部11が胃STの内部に配置されると、膨張部21内の気体等を抜いて膨張部21を収縮させる。そして、内視鏡EのシャフトESが空気浄化機10に対して移動できるようにする。
ついで、空気浄化機10の本体部11をクリップC等によって胃STに固定する。例えば、図3(B)に示すように、まず、空気浄化機10の本体部11の先端側に位置する器具設置部25にクリップC等を引っ掛けて、そのままクリップCを胃STに固定する。そうすると、先端側の器具設置部25が胃STに固定される。ついで、内視鏡EのシャフトESを本体部11から抜いた後、後端側に位置する器具設置部25にクリップC等を引っ掛けて、そのままクリップCを胃STに固定する。そうすると、空気浄化機10は2つの器具設置部25によって胃STに吊り下げられた状態となるので、空気浄化機10は胃STに固定される(図3(C)参照)。
空気浄化機10の取り出す場合には、例えば、器具設置部25を切断するなどの方法によって、空気浄化機10を胃STから取り外す。
最後に、鉗子によって器具設置部25を保持して、その状態で内視鏡のシャフトESを抜去すれば、空気浄化機10を胃から取り出すことができる。
本発明の空気浄化機は、生体内における治療や手術の際において、生体内の気体を浄化する器具として適している。
10 空気浄化機
11 本体部
11h 配置孔
11g 貫通孔
12 浄化部
13 フィルタ部
14 気流形成部
15 駆動機構
16 気流発生部
16a 回転軸
16b 羽根部材
20 固定部
21 膨張部
22 送気部
E 内視鏡
ES シャフト

Claims (6)

  1. 生体内において使用される空気浄化機あって、
    生体内に配置可能な大きさに形成された本体部と、
    該本体部に設けられた空気を浄化する浄化部と、を備えており、
    該浄化部が、
    生体内の気体を透過し気体に含まれる液体または固体を捕捉するするフィルタ部と、
    該フィルタ部を通過する気流を発生させる気流形成部と、を有している
    ことを特徴とする空気浄化機。
  2. 前記フィルタ部が、
    シート状のフィルタおよび/または吸着性を有する粒状体によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気浄化機。
  3. 前記本体部が、
    該本体部を貫通する貫通孔を備えており、
    該貫通孔内に、該貫通孔の軸方向に沿って並ぶように前記フィルタ部と前記気流形成部とが配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空気浄化機。
  4. 前記気流形成部が、
    回転軸と、該回転軸に設けられた羽根部材とを有する気流発生部と、
    前記回転軸を回転させる駆動機構と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の空気浄化機。
  5. 前記気流形成部が、
    複数の前記気流発生部を備えており、
    該複数の気流発生部が一つの駆動機構によって駆動される
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の空気浄化機。
  6. 前記本体部が、
    内視鏡を挿通できる配置孔を備えており、
    該配置孔に配置された内視鏡を着脱可能に固定する固定部を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の空気浄化機。
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