JP2019536448A - チオール含有切断試薬および酸化的洗浄液 - Google Patents
チオール含有切断試薬および酸化的洗浄液 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019536448A JP2019536448A JP2019522971A JP2019522971A JP2019536448A JP 2019536448 A JP2019536448 A JP 2019536448A JP 2019522971 A JP2019522971 A JP 2019522971A JP 2019522971 A JP2019522971 A JP 2019522971A JP 2019536448 A JP2019536448 A JP 2019536448A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- cleavage
- disulfide
- synthesis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6869—Methods for sequencing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
Description
本願は、2016年11月4日に出願された米国特許出願第15/343,279号の一部継続出願であり、2015年11月6日に出願された米国仮特許出願第62/251,884および2016年4月26日に出願された米国仮特許出願62/327,555号の利益を主張する。これらは、本明細書中に参考として援用される。
本発明は、切断可能な保護基としてメチレンジスルフィドを含む基によってキャップされた3’−O位を含むデオキシヌクレオシド三リン酸と、前記デオキシヌクレオシドの核酸塩基に可逆的に接続した検出可能な標識を利用する方法、組成物、混合物およびキットを提供する。このような化合物は、これらに限定されないが、合成による配列決定(Sequencing by Synthesis)を含む将来の配列決定技術に関する新たな可能性をもたらす。本発明はまた、ジスルフィド還元または切断ステップが必須であるDNA配列決定技術(およびタンパク質工学などの他の技術)に関するヌクレオチドのジスルフィド系リンカーと3’−ジスルフィドキャッピング基との切断剤としてのチオール含有化合物または誘導体(あるいは、メルカプトールアナログ)を利用する方法、組成物、混合物およびキットを提供する。一実施形態では、切断剤は、利用者が配列決定ワークフロー使用説明書に従って切断プレミックス緩衝液に添加する固体粉末付加物としてキット化される。さらに、本発明は、チオール含有化合物が酸化的洗浄ステップで捕捉される実施形態を提供する。このような化合物は、これらに限定されないが、フローセルにおける自動化された合成による配列決定(SBS)を含むSBSを含む将来の配列決定技術における使用に関する可能性をもたらす。
DNA配列決定は、現代のバイオテクノロジーにおいて、最も重要な解析方法の1つである。現行の配列決定技術に関する詳細な総説は、M. L. Metzker、Nature Reviews 2010年、11巻、31頁[1]およびC. W. Fullerら、Nature Biotechnology 2009年、27巻、1013頁[2]に提供される。
一実施形態では、前記化合物は、構造:
に記載の標識デオキシヌクレオシド三リン酸に関する。一実施形態では、前記切断可能な部位のコアは、
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下で定義する。本明細書において定義される用語は、本発明に関連する分野の当業者に一般的に理解される意味を有する。「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」などの用語は、単数の実体のみを指すことを意図しておらず、その具体例が例証に使用され得る一般的なクラスを含む。本明細書における術語は、本発明の具体的な実施形態について記載するために使用されるが、それらの用法は、特許請求の範囲に概説されている場合を除き、本発明の限界を定めるものではない。
本発明は、切断可能な保護基としてメチレンジスルフィドを含む基によってキャップされた3’−O位を含むデオキシヌクレオシド三リン酸と、前記デオキシヌクレオシドの核酸塩基に可逆的に接続した検出可能な標識を利用する方法、組成物、混合物およびキットを提供する。このような化合物は、合成による配列決定法(SBS)およびフローセルにおける特定の自動化SBSを含むがこれに限定されない将来の配列決定技術に新たな可能性を提供する。本発明は、物の組成物として、本明細書の本文および図面に示す種々の構造を企図する。これらの組成物は、プライマー伸長反応を含むがこれに限定されない反応において使用され得る。これらの組成物は、混合物中にあってもよい。例えば、標識ヌクレオチド(例えば、図25に示すものなど)の1つまたは複数は、1つまたは複数の非標識ヌクレオチド(例えば、図51に示すものなど)との混合物中にあってもよい(および混合物中で使用されてもよい)。これらは、他の試薬(例えば、緩衝液、ポリメラーゼ、プライマーなど)と共にキット内にあってもよい。
本発明は、切断可能な保護基としてメチレンジスルフィドを含む基によってキャップされた3’−O位を含むデオキシヌクレオシド三リン酸と、前記デオキシヌクレオシドの核酸塩基に可逆的に接続した検出可能な標識を利用する方法、組成物、混合物およびキットを提供する。本発明はまた、ジスルフィド還元または切断ステップが必須であるDNA配列決定技術(およびタンパク質工学などの他の技術)に関する、ジスルフィド系リンカーの切断剤としてのチオール誘導体(あるいは、メルカプトールアナログ)およびヌクレオチドの3’−ジスルフィドキャッピング基を利用する方法、組成物、混合物およびキットも提供する。一実施形態では、切断剤は、利用者が配列決定ワークフロー使用説明書に従って切断プレミックス緩衝液に添加する固体粉末付加物としてキット化される。さらに、本発明は、チオール含有化合物が酸化的洗浄ステップで捕捉される実施形態を提供する。このような化合物は、これらに限定されないが、フローセルにおける自動化合成による配列決定法(SBS)を含むSBSを含む将来の配列決定技術における使用に対する可能性をもたらす。
3’−O−(メチルチオメチル)−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシチミジン(2)の合成
3’−O−(エチルジチオメチル)−2’−デオキシチミジン(4)の合成
高真空下で一晩乾燥させ、無水CH2Cl2 20mLに溶解した化合物2(1.75g、4.08mmol)に、Et3N(0.54mL、3.87mmol)およびモレキュラーシーブ−3A 5.0gを添加し、Ar雰囲気下で30分間撹拌した。次いで、反応フラスコを氷浴に入れて温度を氷点下にし、CH2Cl2(1.8mL)中の1.8当量の1M SO2Cl2を徐々に添加して、同じ温度で1.0時間撹拌した。次いで、氷浴を外してフラスコを室温にし、無水DMF 4mL中のチオトシル酸カリウム(1.5g)の溶液を添加し、室温で0.5時間撹拌した。
3’−O−(エチルジチオメチル)−2’−デオキシチミジンの三リン酸エステル(5)の合成
ゴム栓を備えた25mLフラスコ中で、化合物4(0.268g、0.769mmol)にプロトンスポンジ(210mg)を添加した。試料を高真空下で一晩乾燥させた。次いで、材料をアルゴン雰囲気下で(MeO)3PO 2.6mLに溶解した。次いで、Arガス供給源を備えたフラスコを氷浴に入れ、撹拌して温度を氷点下にした。次いで、1.5当量のPOCl3をシリンジによって一度に添加し、アルゴン雰囲気下、同じ温度で2時間撹拌した。次いで、氷浴を外し、無水DMF(6mL)中のピロリン酸トリブチルアンモニウム(1.6g)およびBu3N(1.45mL)からなる混合物を調製した。混合物全体を一度に添加し、10分間撹拌した。次いで、反応混合物をTEAB緩衝液(30mL、100mM)によって希釈し、室温でさらに3時間撹拌した。粗生成物をロータリーエバポレーションによって濃縮し、C18分取HPLC(方法:100%Aで0〜5分の後に、50%Bまでの勾配で72分、A=50mM TEABおよびB=アセトニトリル)によって精製した。標的分画の凍結乾燥後、半純粋生成物を、PL−SAX分取カラムを使用するイオン交換HPLC(方法:100%Aで0〜5分、次いで70%Bまでの勾配で70分、A=15%アセトニトリル水溶液、B=15%アセトニトリル中の0.85M TEAB緩衝液)によってさらに精製した。最終精製を、上記のようにC18分取HPLCによって実施し、化合物5を収率約25%で得た。図8を参照されたい。
N4−ベンゾイル−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’−O−(メチルチオメチル)−2’デオキシシチジン(7)の合成
3’−O−(エチルジチオメチル)−dCTP(10)の合成を、図9に従って行った。N4−ベンゾイル−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシシチジン(6)(50.0g、112.2mmol)を、2L丸底フラスコ中でDMSO(210mL)に溶解した。これに、酢酸(210mL)および無水酢酸(96mL)を逐次添加し、室温で48時間撹拌した。この期間中に、生成物への完全な変換がTLCによって観察された(生成物に関してRf=0.6、EtOAc:hex/10:1)。
N4−ベンゾイル−3’−O−(エチルジチオメチル)−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシシチジン(8)
無水CH2Cl2(35mL)に溶解したN4−ベンゾイル−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’−O−(メチルチオメチル)−2’−デオキシシチジン(7)(2.526g、5.0mmol)に、モレキュラーシーブ−3A(10g)を添加した。混合物を30分間撹拌した。次いでEt3N(5.5mmol)を添加し、氷塩水浴で20分間撹拌した。次いでこれに、CH2Cl2中の1M SO2Cl2(7.5mL、7.5mmol)を、シリンジを使用して徐々に添加し、N2雰囲気下、同じ温度で2時間撹拌した。次いで、無水DMF 8mL中のベンゼンチオスルホン酸ナトリウム塩(1.6g、8.0mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。最後にEtSH(0.74mL)を添加し、室温でさらに50分間撹拌した。反応混合物をcelite−Sを通して濾過し、生成物をCH2Cl2によって洗浄した。得られたCH2CH2部分を濃縮後、シリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィー(1:1〜3:7/Hex:EtOAc)によって精製し、化合物8を収率54.4%(1.5g)で得た。図9を参照されたい。化合物8の1H-NMR(CDCl3): δH 8.40 (m, 1H), 7.95 (m, 2H), 7.64 (m, 1H), 7.54 (m, 3H), 6.25 (m, 1H), 4.69 & 4.85 (2Xd, J = 11.60 Hz, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 3.84 & 3.99 (2Xdd, J = 11.59 & 2.79 Hz, 2H), 2.75 (m, 3H), 2.28 (m, 1H), 1.26 (m, 3H), 0.95 (s, 9H), and 0.16 (s, 6H) ppm.
N4−ベンゾイル−3’−O−(エチルジチオメチル)−2’−デオキシシチジン(9)
N4−ベンゾイル−3’−O−(エチルジチオメチル)−5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシシチジン(8、1.50g、2.72mmol)をTHF 50mLに溶解した。次いで、THF(3.3mL)中の1M TBAFを、窒素雰囲気下、氷冷温度で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、MeOH 1mLを添加することによって反応物をクエンチし、10分後にロータリーエバポレーションによって溶媒を除去した。生成物を、1:1〜1:9/Hex:EtOAcの勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、化合物9(0.78g、収率65%、1:9/Hex:EtOAc中でRf=0.6)を得た。図9を参照されたい。化合物9の1H-NMR(CDCl3): δH 8.41 (m, 1H), 8.0 (m, 2H), 7.64 (m, 2H), 7.50 (m, 2H), 6.15 (m, 1H), 4.80 & 4.90 (2Xd, J = 11.60 Hz, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.00 & 3.85 (2Xdd, J = 11.59 & 2.79 Hz, 2H), 2.80 (m, 2H), 2.65 (m, 1H), 2.40 (m, 1H), and 1.3 (s, 3H) ppm.
標識ヌクレオチドの合成は、図10および図11に示す合成経路に従って行うことができる。図10は、標識dT中間体の合成に対して特異的であるが、他のアナログも同様に合成することができる。
5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5−ヨード−2’−デオキシウリジン(11、25.0g、53.4mmol)を、2頚丸底フラスコ中で無水DMF(200mL)に溶解した。反応フラスコにArガスを充填したバルーンを流す。次いでこれに、新しく開封した真空乾燥テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.16g、5.27mmol)およびCuI(2.316g、12.16mmol)を添加し、アルゴン雰囲気下、室温で10分間撹拌した。次に、N−トリフルオロアセチル−プロパルギルアミン(23.99g、157.8mmol、2.9当量)およびEt3N(14.7mL、105.5mmol)を逐次添加した。混合物を室温で3.0時間撹拌し、反応の終了をTLC(EtOAc:Hex/3:2中で、生成物に関してRf=0.5)によって確認した。
5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’−O−(メチルチオメチル)−5−(N−トリフルオロアセチル−アミノプロパルギル)−2’−デオキシウリジン(13)の合成
化合物12(21.99g、44.77mmol)を、1000mL丸底フラスコ中でDMSO(90mL)に溶解した。次いでこれに、AcOH(40mL)および無水酢酸(132mL)を逐次添加し、室温で48時間撹拌した。反応の終了をTLC(生成物に関してRf=0.5;Hex:EtOAc/1:1)によって確認した。
4−O−(tert−ブチルジフェニルシリル)−ブタン−1−O−(メチルチオメチル)、18の合成
1Lフラスコ中で無水ピリジン100mLに溶解した1,4−ブタンジオール、17 18.3g(18.3g、203.13mmol)を、窒素雰囲気下、氷浴で氷点下の温度にした。これに、tert−ブチルジフェニルシリルクロリド(TBDPSCl、19.34g、70.4mmol)を、シリンジによって徐々に添加した。氷浴を外して、反応フラスコを室温まで加温し、室温で一晩撹拌を継続した。次いでロータリーエバポレーションによって溶媒を除去し、シリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィー(7:3〜1:1/Hex:EtOAc)によって精製し、4−O−(tert−ブチルジフェニルシリル)−ブタン−1−オール(13.7g、収率59.5%、1:1/Hex:EtOAcでのRf=0.7)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (4H, m), 7.40 (4H, m), 3.75 (2H, m), 3.65 (m, 2H), 3.70 (4H, m) and 1.09 (9H, m) ppm.得られた生成物のうち、6.07g(18.5mmol)を無水DMSO 90mLに溶解した。図11を参照されたい。次いでこれに、酢酸(15mL)および無水酢酸(50mL)を添加した。混合物を室温で20時間撹拌した。次いで、これを分液漏斗に移し、蒸留水300mLによって洗浄し、等体積のEtOAcによって分液した。次いで、EtOAc部分を1,000mLビーカーに移し、飽和K2CO3溶液によって中和した。水性部分を、分液によって除去し、次いでEtOAc部分を蒸留水(3×300mL)によってさらに洗浄し、MgSO4によって乾燥させた。次いでEtOAc部分を濃縮し、シリカゲルカラムによるフラッシュクロマトグラフィー(Hex:EtOAc/97:3〜90:10)によって精製し、4−O−(tert−ブチルジフェニルシリル)−1−O−(メチルチオメチル)−ブタン、18(5.15g、収率71.7%、9:1/Hex:EtOAc中でRf=0.8)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (4H, m), 7.40 (6H, m), 4.62 (2H, s), 3.70 (2H, m), 3.50 (2H, m), 2.15 (2H, s), 1.70 (4H, m) and 1.08 (9H, m) ppm.
化合物19の合成
化合物18(2.0g、5.15mmol)を無水CH2Cl2 40mLに溶解し、モレキュラーシーブ−3A 10gおよびEt3N 0.78mL(5.66mmol)を添加した。混合物を、N2ガス下、室温で30分間撹拌した。次いでフラスコを氷浴に入れて、温度を氷点下にした、次いでこれに、1M SO2Cl2/CH2Cl2溶液7.7mL(7.7mmol)を徐々に添加し、N2下で1時間撹拌した。次いで氷浴を外し、DMF 8mL中のベンゼンチオスルホン酸−Na塩(1.6g、8.24mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。次いで、無水DMF 7mL中の4−メルカプトフェニル酢酸(1.73g、10.3mmol、2.0当量)を添加し、2時間撹拌した。次いで、粗試料全体を、celite−Sを通して濾過し、生成物をEtOAcによって洗浄した。次いで、EtOAc抽出物をロータリーエバポレーションによって濃縮し、シリカゲルカラム(1:1〜3:7/Hex:EtOAc)によって精製し、化合物19 1.19gを収率43%で得た。図11を参照されたい。Rf=0.5 Hex:EtOAc/3:7。1H NMR (CDCl3): 7.65 (4H, m), 7.55 (2H, m), 7.45 (6H, m), 7.20 (2H, s), 4.80 (2H, m), 3.65 (4H, m), 3.50 (2H, m), 1.60 (4H, m), and 1.09 (9H, s) ppm.
化合物20の合成
無水DMF 20mLに溶解した化合物19(0.6g、1.11mmol)を、DSC(0.426g、1.5当量)およびEt3N(0.23mL)によって室温で処理し、窒素雰囲気下で1.5時間撹拌した。次いで、11−アジド−3,6,9−トリオキサデカン−1−アミン(2.0当量)およびEt3N(2.0当量)からなる混合物を、DMF 5mL中で調製した。溶液全体を反応混合物に一度に添加して、1時間撹拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、0〜10% CH2Cl2:MeOHの勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、化合物20を収率36%(0.297g、Rf=0.8、10%MeOH:CH2Cl2)で得た。図11を参照されたい。1H NMR (MeOH-d4): δH 7.70 (4H, m), 7.55 (2H, m), 7.40 (6H, m), 7.45 (2H, m), 4.85 (2H, s), 3.65-3.30 (22H, m), 1.65 (4H, m), and 1.09 (9H, m) ppm.
別の態様では、切断可能リンカーは、ジスルフィドがgem−ジメチル基に隣接し、フレキシブルなエチレングリコールリンカー(PEG)に結合している、化合物30であり得る。リンカーは、カルバメート基(−NH−C(=O)O−)を介してPA−ヌクレオチド(例えば、化合物33)に結合する。そのような場合に得られるヌクレオチドアナログは、図13に従って合成することができる化合物35(dUTPアナログ)と同様であり得る。他のヌクレオチドアナログ(例えば、dATP、dGTP、dCTPのアナログ)は、反応順序の最後のステップで、PA−ヌクレオチド33を適切なPA−ヌクレオチドアナログに置き換えることによって同様に合成することができる。
化合物28の合成
化合物18(15.53g、40mmol)(化合物18の合成に関しては実施例9を参照されたい)を、丸底フラスコ中で無水ジクロロメタン450mLに溶解した。モレキュラーシーブ(3Å、80g)およびトリエチルアミン(5.6mL)を添加し、反応混合物を窒素雰囲気下、0℃で0.5時間撹拌した。次に、SO2Cl2(DCM中で1M、64mL)をシリンジによって徐々に添加し、温度0℃で1.0時間撹拌した。次いで、氷水浴を外し、無水DMF 20mL中のチオトシル酸カリウム(10.9g、48.1mmol)の溶液を一度に添加し、室温で20分間撹拌した。次いで反応混合物を、2L丸底フラスコ中でDMF 20mLに溶解した3−メルカプト−3−メチルブタン−1−オール(4.4mL、36mmol)に注いだ。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌し、celiteを通して濾過した。生成物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機抽出物を、分液漏斗中で蒸留水によって洗浄した後、ロータリーエバポレーションによって粗生成物を濃縮した。移動相としてEtOAc:ヘキサンを使用するシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーによって精製後、生成物(28)を収率26%(5.6g)で得た。図13を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.67-7.70 (m, 4H), 7.37-7.47 (m, 6H), 4.81 (s, 2H), 3.81 (t, J = 6.73 Hz, 2H), 3.70 (t, J = 6.21 Hz, 2H), 3.59 (t, J = 6.55, 2H), 1.90 (t, J = 6.95 Hz, 2H), 1.58-1.77 (m, 4H), 1.34 (s, 6H), and 1.07 (s, 9H) ppm.
化合物29の合成
化合物28(5.1g、10.36mmol)を、500mL丸底フラスコ中で無水ピリジン100mLに溶解した。この溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)(3.36g、20.7mmol)を一度に添加し、反応物を窒素雰囲気下、室温で1.0時間撹拌した。次いで反応混合物を、2,2’−(エチレンジオキシ)ビス(エチルアミン)(7.6mL、51.8mmol)および無水ピリジン(50mL)からなる溶液に注いだ。混合物を室温で1.0時間撹拌し、揮発物をロータリーエバポレーションによって除去した。得られた粗生成物を、MeOH:CH2Cl2/9.5:0.5を使用するシリカによるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、純粋な化合物29(4.4g、収率65%)を得た。図13を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.63-7.68 (m, 4H), 7.34-7.44 (m, 6H), 4.76 (s, 2H), 4.17 (t, J = 7.07 Hz, 2H), 3.65 (t, J = 6.16 Hz, 2H), 3.60 (s, 4H), 3.49-3.51 (m, 6H), 3.31-3.39 (m, 2H), 2.88 (m, 2H),1.9 (t, J = 7.06 Hz, 2H), 1.57-1.73 (m, 4H), 1.31 (s, 6H) and 1.03 (s, 9H) ppm.
化合物31の合成
化合物29(0.94g、1.42mmol)を、無水THF 40mLに溶解し、THF中の1M TBAF(1.6mL、1.6mmol)によって、窒素雰囲気下、0℃で処理した。反応混合物を0℃で2.0時間撹拌し、その間に、LC−MSによってTBDPS保護基の完全な除去を確認した。ロータリーエバポレーションによって溶媒を除去した後、生成物を、C18フラッシュカラムによるフラッシュクロマトグラフィー(勾配:0〜100%Bで50分、A=50mM TEABおよびB=アセトニトリル)によって精製した。標的分画を合わせて、凍結乾燥し、純粋な化合物30(0.284g、収率47%)を得た。MS(ES+)(M+H)の計算値429.21、m/zの実測値429.18。次に、化合物30(0.217g、0.51mmol)を窒素雰囲気下で無水アセトニトリル13mLに溶解した。この溶液に、DIPEA(97.7μL、0.56mmol)およびFmoc−NHSエステル(273.6mg、0.81mmol)を温度0℃で添加し、同じ温度で2.0時間撹拌した。次いで生成物を、シリカゲル、1:1〜1:9/hex:EtOAcの勾配によるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、半純粋生成物を得て、これを2〜5%/MeOH−CH2Cl2の勾配を使用してさらに精製し、化合物31(0.245g、収率74%)を得た。図13を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.59 (2H, d, J =7.6 Hz), 7.32 (2H, m), 7.24 (2H, m), 4.69 (2H, s), 4.35 (2H, m), 4.16 (1H, m), 4.09 (2H, m), 3.60-3.45 (12H, m), 3.36-3.26 (4H, m), 1.82 (2H, m), 1.60 (4H, m) and 1.22 (6H, s) ppm.
化合物32の合成
化合物31(93mg、0.143mmol)を、磁気撹拌子および窒素ガス供給源を備えた丸底フラスコ中で、無水アセトニトリル(12.0mL)に溶解した。この溶液に、DSC(56mg、0.21mmol)およびDIPEA(37.4μL、0.21mmol)を逐次添加し、得られた混合物を室温で5.0時間撹拌した。追加のDSC(48mg、0.18mmol)およびDIPEA(37.4μL、0.21mmol)を添加し、室温で15.0時間撹拌を継続し、その間にTLCにより活性化NHSエステルへの完全な変換が示された。ヘキサン−酢酸エチル(3:7〜1:9)の勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー精製後に、生成物32を濃厚な油として得て(59mg、収率53%)、次のステップで使用した。図13を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (2H, d, J = 7.53 Hz), 7.53 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.33 (2H, m), 7.24 (2H, m), 4.69 (2H, s), 4.34 (2H, m), 4.28 (2H, m), 4.16 (1H, m), 4.09 (2H, m), 3.57-3.46 (10H, m), 3.35-3.26 (4H, m), 2.75 (4H,s), 1.74 (4H, m), 1.62 (2H, m) and 1.23 (6H, s) ppm.
化合物34の合成
化合物33のアリコート(10μmol)(参考文献のUS2013/0137091 A1に従って合成)を、15mL遠心分離管中で乾固するまで凍結乾燥した。次いで、これをDIPEA 60μmolを含む無水DMF 1.0mL中に再懸濁した。別の管において、化合物32(30μmol、3当量)を無水DMF 3.33mLに溶解し、全てを一度に添加した。手動で十分に振とうすることによって反応を十分に混合し、室温でシェーカーに12時間置いた。次に、ピペリジン(0.33mL)を添加し、振とうを室温で30分間継続した。次いで、生成物を、C18カラムを使用するHPLC(勾配:0〜70%Bで40分、A=50mM TEABおよびB=アセトニトリル)によって精製した。標的分画の凍結乾燥後に、生成物34を収率73.3%(7.33μmol)で得た。図13を参照されたい。
化合物35の合成
化合物34のアリコート(4.9μmol)を、15mL遠心分離管中で蒸留水1.0mLおよび0.5M Na2HPO4(0.49mL)に溶解した。別の管において、5−CR6G−NHSエステル10mg(17.9μmol)を、無水DMF 0.9mLに溶解した。次いで、この溶液を反応混合物に全て一度に添加して、室温で6.0時間撹拌した。次いで反応混合物を50mM TEAB(25mL)によって希釈した。生成物をHPLC C18(勾配:0〜60%Bで70分)によって精製した。化合物35を標的分画の凍結乾燥後に得て(2.15μmol、収率44%、HPLCにより純度は約98%、構造を、MS(ES+)によって確認した:(M−H)C58H76N10O25P3S2 −の計算値 1469.36、m/zの実測値 1469.67、図13を参照されたい。
化合物37の合成
撹拌子を備えた1L丸底フラスコにおいて、5−(fmoc−アミノ)−1−ペンタノール(36、20g、62mmol)を、DMSO(256mL)に室温で溶解した。溶液に、AcOH(43mL)およびAc2O(145mL)を逐次添加した。フラスコをゴム栓で閉じ、N2下に置き、室温で20時間撹拌した。反応の終了をTLCによって確認した。次いで反応混合物を3Lビーカーに移し、フラスコを水で洗浄した。ビーカーを氷浴中で冷却し、反応混合物を50%飽和K2CO3(400mL)によって30分間中和した。混合物を分液漏斗に移し、EtOAc(2×700mL)によって抽出した。次いで、有機相を50%飽和K2CO3(2×400mL)によって洗浄し、Na2SO4によって乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗油をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%Bで20分、A=Hex、B=EtOAc)によって精製した。分画の収集および濃縮により、化合物37(17.77g、75%)を白色の固体として得る。図14を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.79 (d, J = 7.33, 2H), 7.63 (d, J = 7.83, 2H), 7.441 (t, J = 7.33, 2H), 7.357 (t, J = 7.58, 2H), 4.803 (bs, 1H), 4.643 (s, 2H), 4.43 (d, J = 6.82, 2H), 4.24 (t, J= 6.82, 1H), 3.54 (t, J = 6.32, 2H), 3.251 (m, 1H), 2.167 (s, 3H), 1.657-1.550 (m, 4H), and 1.446-1.441 (m, 2H) ppm.
化合物38の合成
化合物37(2.77g、7.2mmol)を、撹拌子および栓を備えた250mL丸底フラスコ中、N2下で、DCM(60mL)に溶解した。フラスコに、トリエチルアミン(3.0mL、21.6mL、3当量)および4Åモレキュラーシーブ(28g)を添加した。懸濁液を室温で10分間撹拌し、その後氷浴中で30分間撹拌した。フラスコに、SO2Cl2(DCM中の1M溶液、14.4mL、14.4mmol、2当量)を添加し、反応混合物を氷浴中で1時間撹拌した。反応の進行を、TLC(1:1 Hex:EtOAc)を介して出発材料の消失によりモニターした。SO2Cl2の活性化が完了した後、DMF(60mL)中のチオトシル酸カリウム(2.45g、10.8mmol、1.5当量)の溶液を、急速に添加した。反応混合物を室温まで徐々に1時間加温した。次いでフラスコに、3−メルカプト−3−メチルブタノール(1.8mL、14.4mmol、2当量)を充填し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、40℃の真空下で濃縮した。FCC(0〜50%Bで30分、A=Hex、B=EtOAc)によって精製し、38(482mg、14%)を黄色の油として得た。図14を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.76 (d, J = 7.81, 2H), 7.59 (d, J = 7.32, 2H), 7.40 (t, J = 7.32, 2H), 7.31 (t, J = 7.32, 2H), 4.87 (bs, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.40 (d, J = 6.84, 2H), 4.21 (t, J = 6.84 1H), 3.78 (t, J = 6.84, 2H), 3.57 (t, J = 6.35, 2H), 3.20 (m, 2H), 1.88 (t, J = 6.84, 2H), 1.64-1.50 (m, 4H), 1.42-1.39 (m, 2H) and 1.32 (s, 6H) ppm.
化合物39の合成
化合物38(135mg、0.275mmol)を、50mL丸底フラスコ中、真空下で2時間乾燥させた。真空を外し、フラスコをN2下に置いた。化合物38をDMF(3.1mL)に溶解し、フラスコにDIPEA(96μL、0.55mmol、2当量)を充填した。溶液を10分間撹拌し、次いでDSC(120mg、0.468mmol、1.7当量)の一用量を固体として添加した。反応混合物を2時間撹拌し、終了をTLC(1:1 Hex:EtOAc)を介して確認した。次いで反応物を35℃の真空下で濃縮し、高真空下で1時間さらに乾燥させた。粗油をシリカゲルにロードし、FCC(0〜50%Bで14分、A=hex、B=EtOAc)によって精製した。分画をTLCによってチェックし、濃縮して、化合物39(133mg、76%)を、時間と共に結晶化する油として得た。図14を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 7.78 (d, J = 7.58, 2H), 7.61 (d, J = 7.58, 2H), 7.42 (t, J = 7.58, 2H), 7.33 (t, J= 7.58, 2H), 4.87 (bs, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.48 (t, J = 7.07, 2H), 4.44 (d, J = 6.82, 2H), 4.24 (t, J = 7.07, 1H), 3.58 (t, J = 6.32, 2H), 3.22 (m, 2H), 2.83 (s, 4H), 2.08 (m, 2H), 1.649-1.562 (m, 4H), 1.443-1.390 (m, 2H) and 1.366 (s, 6H) ppm.
化合物40の合成
2,2’−(エチレンジオキシ)ビス(エチルアミン)(92μL、635μmol、10当量)およびトリエチルアミン(176μL、1270μmol、20当量)をDMF(10mL)に溶解した。DMF(2.7mL)中の6−ROX、NHSエステル(40mg、64μmol、1当量)の別の溶液も調製した。6−ROX、NHSエステル溶液を、ジアミンを含有する高速で撹拌中の溶液に滴下した。反応物を2時間撹拌し、進行をC18 HPLC−MS(0〜100%Bで10分、A=50mM TEAB、B=MeCN)によってモニターした。終了後、反応物を、分取C18−HPLC(10〜100%Bで50分、A=50mM TEAB、B=MeCN)を介して精製した。分画を合わせて、凍結乾燥し、化合物40(20mg、48%)を赤紫色の固体として得た。図14を参照されたい。MS(ES−)(M−H)C39H45N4O6の計算値664.33、m/zの実測値664.56。
化合物41の合成
化合物40(10mg、15μmol)を、DMF(1mL)に溶解し、DIPEA(8μL、45μmol、3当量)を充填した。個別に、化合物39(28mg、45μmol、3当量)をDMF(0.21mL)に溶解した。化合物39の溶液を、化合物40を含む溶液に急速に添加した。反応物をシェーカープレート上に1.5時間置き、その時点で分析的C18−HPLC(0〜100%Bで10分、A=50mM酢酸緩衝液、pH5.2、B=MeCN)によって、化合物40が残っていることが明らかとなった。追加の化合物39(13mg、21μmol、1.4当量)を添加して、反応物をシェーカープレート上にさらに1時間置いた。追加の分析を行うことなく、ピペリジン(300μL)を添加し、10分間反応させた。次いで、反応混合物を分取C18−HPLC(10〜100%Bで50分、A=50mM TEAB、B=MeCN)に直接注入した。分画を収集し、凍結乾燥し、化合物41(4.7mg、34%)を赤紫色の固体として得た。図14を参照されたい。MS(ES+)(M+H)C51H68N5O9S2 +の計算値959.45、m/zの実測値959.76。
化合物43の合成
5mL試料バイアルにアミン41(2mg、2μmol)、DSC(0.8mg、3μmol、1.5当量)、DIPEA(0.7μL、4μmol、2当量)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.7mL)を充填した。反応混合物をシェーカー上に1時間置いた。反応の進行を、C18−HPLC(0〜100%Bで10分、A=50mM酢酸緩衝液、pH5.2、B=MeCN)によってモニターした。次に、0.1 Na2HPO4(3.3mL)中のヌクレオチド42(6μmol、3当量、参考文献、US2013/0137091 A1)を添加し、反応混合物をシェーカー上に一晩置いた。次に反応物を水によって希釈し、分取C18−HPLC(0〜60%Bで70分、A=50mM TEAB、B=MeCN)によって精製し、表題の化合物43(0.5μmol、25%)を得た。図14を参照されたい。MS(ES−)(M−H)C67H87N13O22P3S2の計算値1581.47、m/zの実測値1581.65。
別の態様では、切断可能リンカーは、ウレア官能基を介してPA−ヌクレオチドに繋がれ、ジスルフィドが2炭素リンカーによって色素に接続されている化合物45であり得る。そのような場合に得られたヌクレオチドアナログは、図15に従って合成することができる化合物49(dGTPアナログ)と同様であり得る。他のヌクレオチドアナログ(例えば、dATP、dUTP、dCTPのアナログ)は、反応順序の第3のステップにおいて、ヌクレオチド46を適切なPA−ヌクレオチドアナログに置き換えることによって同様に合成することができる。
化合物44の合成
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、CH2Cl2中の37(1.00g、2.59mmol)、モレキュラーシーブおよびトリエチルアミン(0.72mL、5.18mmol)を充填した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、0℃に冷却した。塩化スルフリル(4.40mL、4.40mmol)を徐々に添加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用するTLC分析により、出発材料の消失が示され、N’,N’−ジメチルホルムアミド(5mL)中のベンゼンチオスルホン酸(benzenethionosulfonic acid)ナトリウム塩(648mg、3.89mmol)の溶液を0℃で一度に添加し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。次に、N−(トリフルオロアセトアミド)エタンチオール(896mg、5.18mmol)を一度に添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。モレキュラーシーブを濾過によって除去し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、0〜20%酢酸エチル−ヘキサンの勾配を使用するシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーを介して精製し、表題の化合物44(529mg、39%)を黄色がかった油として得た。1H NMR (CDCl3) ,図15を参照のこと: δH 7.76 (d, J = 7.52 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 7.50 Hz, 2H), 7.40-7.38 (m, 2H), 7.30-7.25 (m, 2H), 4.82 (s, 2H), 4.42 (d, 2H), 4.21-4.20 (m, 1H), 3.70-3.67 (m, 2H), 3.59-3.55 (m, 2H), 3.17-3.16 (m, 2H) and 1.64-1.40 (m, 6H) ppm.
化合物45の合成
磁気撹拌子を備えた25mL丸底フラスコに、カルバメート44(100mg、0.184mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド中の20%ピペリジン溶液1mLを室温で充填した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、アセトニトリル(5mL)によって希釈し、0〜30%アセトニトリル−TEAB緩衝液の勾配を使用する逆相分取HPLCを介して精製し、表題の化合物45(11mg、20%)を透明な油として得た。図15を参照されたい。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δH 4.90 (s, 2H), 3.64-3.60 (m, 2H), 3.32 (s, 2H), 2.98-2.93 (m, 2H), 2.86-2.82 (m, 2H), 1.66-1.60 (m, 2H), 1.50-1.48 (m, 2H) and 1.33-1.30 (m, 2H) ppm.
化合物47の合成
5mL試料バイアルにアミン45(0.960mg、3.0μmol)、DSC(1.15mg、4.5μmol)およびトリエチルアミン(60μL、6.0μmol)を充填し、室温で2時間振とうした。次いで、N,N−ジメチルホルムアミド200μL中の3当量のヌクレオチド46からなる溶液(参考文献、US2013/0137091 A1)を添加した。反応混合物をシェーカー上に12時間置いた。次に、反応物をTEAB緩衝液によって希釈し、0〜30%アセトニトリル:50mM TEAB緩衝液の勾配を使用する分取逆相HPLCによって精製し、表題の化合物47(収率14%)を得た。図15を参照されたい。MS(ES−):(M−H)C26H37F3N10O16P3S2 −の計算値、959.10、m/zの実測値959.24。
化合物48の合成
ヌクレオチド47(1μmol)をTEAB緩衝液(50mM水溶液200μL)に溶解し、水酸化アンモニウム(30%水溶液)200μLによって室温で50分間処理した。次いで反応物を、TEAB緩衝液(1M溶液1mL)および蒸留水(5mL)によって希釈した。得られた混合物を、C18−HPLC、0〜30%アセトニトリル:50mM TEAB緩衝液の勾配を介して精製し、表題の化合物48(0.40μmol、90%)を得た。図15を参照されたい。MS(ES−):(M−H)C24H38N10O15P3S2 −の計算値、863.12、m/zの実測値863.45。
化合物49の合成
化合物48のアリコート(0.04μmol)を、3mLエッペンドルフ管中で蒸留水0.1mLおよび0.5M Na2HPO4(20μL)に溶解した。別の管において、ROX−NHSエステル1mg(0.168μmol)を、無水DMF 48μLに溶解した。次いで、この溶液を反応混合物に全て一度に添加し、室温で6.0時間撹拌した。次いで反応混合物を、50mM TEAB(5mL)によって希釈した。生成物を、(0〜60%Bの勾配、A=50mM TEAB、B=アセトニトリル)を使用するC18−HPLCによって精製した。化合物49を、標的分画の凍結乾燥後に得た(0.03μmol、収率30%)、図15を参照されたい。MS(ES−)(M−H)、C57H67N12O19P3S2 −の計算値1380.33、実測値1380.25。
本明細書に開示される切断可能なオキシメチレンジスルフィド(−OCH2−SS−)リンカーを含有するこの新規クラスのヌクレオチドを、還元性のホスフィンベースの切断条件で通常のジスルフィド(−SS−)連結ヌクレオチド(例えば、米国特許出願第2013/0137091号[48]に記載されるヌクレオチド50)と比較した。これらの2つのクラスのヌクレオチドには純然たる差が観察された。標識ヌクレオチド50を、10当量のTCEPに65℃で曝露すると、LC−MSによって同定される予想される生成物51と共に、化合物52を含む多数の副生成物を生成した(図16、ならびに図17AおよびB、5分間の曝露)。望ましくない副生成物の割合は、時間と共に増加した(図18AおよびB、15分間の曝露)。同一の切断条件で、オキシメチレンジスルフィド連結ヌクレオチド35は、所望の切断生成物、すなわち化合物53および54をきれいに産生した。リンカーのメチレンチオール部分(−CH2SH)は、ジスルフィド基の切断時にヌクレオチドから完全に除去された(図20AおよびBならびに図21AおよびB、5分間の曝露)。さらに、TCEPに持続的に曝露しても、LC−MSによって明らかとなるようにさらなる副生成物を生成しなかった(図22、15分間の曝露)。したがって、この新規クラスのヌクレオチドは、図4に示すチオール基の存在に固有の副反応を除去することによって、DNAの合成による配列決定(SBS)の使用において有意な利点をもたらし得る。
化合物57の合成
別の実施形態では、ヌクレオチドの3’−OH基を、−CH2−SS−Etまたは−CH2−SS−Meによってキャップすることができ、フルオロフォア色素を、先に記載した(例えば、化合物35、43、および49のように)切断可能な−OCH2−SS−リンカーの1つを介して核酸塩基に結合させる。
異なるリンカーを有するヌクレオチドアナログを、化合物60および61(図24)の合成において示されるように、記載のプロトコールに従って得ることができる。
化合物64の合成:
250mL丸底フラスコに、化合物62(3.0g、4.58mmol)、無水CH2Cl2 25mL、3Åモレキュラーシーブ(5.0g)およびシクロヘキセン(0.55mL、5.4mmol)を充填した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、室温で10分間撹拌した。次いで、反応フラスコを氷浴に入れて、SO2Cl2(6.8mL、CH2Cl2中で1M、1.5当量)を、シリンジを介して徐々に添加し、0℃で1時間撹拌した。次に、化合物63への完全な変換を確実にするために、追加の0.5当量のSO2Cl2を添加した。10℃に近い温度を維持しながら、揮発物を真空下で除去した。得られた固体を無水DMF 20mLに再懸濁し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物65の合成:
化合物64(1.2g、1.46mmol)を、デシケーターにおいてP2O5によって高真空下で一晩乾燥させ、磁気撹拌子を備えた100mLフラスコ中で無水CH2Cl2 30mLに溶解した。これに、ジメチルジスルフィド(0.657mL、7.3mmol)を添加し、反応フラスコを氷浴に入れた。次いで、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、316mg、1.1当量)を添加し、0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を250mL分液漏斗に移し、0.1M NaHCO3水溶液50mLによって中和し、CH2Cl2(2×50mL)によって抽出した。図43を参照されたい。有機部分をNa2SO4によって乾燥させ、ロータリーエバポレーションによって濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラム(RediSepRf gold 80g)において勾配80〜50%Hex−EtOAcを使用して精製し、化合物65 0.82g(収率82%、RF=0.5、Hex:EtOAc/3:2)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.15 (m, 3H), 7.42 (m, 1H), 7.35 (m, 2H), 6.11 (m, 1H), 4.80-4.65 (m, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 4.10 (m, 1H), 3.83-3.67 (m, 2H), 2.49 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 1.90 (m, 1H), 0.78 (m, 9H), and 0.10 (m, 6H) ppm.
化合物66の合成:
磁気撹拌子を備えた丸底フラスコに、化合物65(0.309g、0.45mmol)および無水CH2Cl2(10.0mL)10.0mLを充填し、窒素雰囲気下、氷浴に入れた。TBAF(0.72mL、1M溶液中0.72mmol)を、シリンジを介して徐々に添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を分液漏斗に移し、0.5M NaHCO3溶液(50mL)によってクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×100mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させた。生成物66を、勾配7:3〜2:3 Hex:EtOAcを使用するRediSepRfカラム40gによるシリカゲルカラムクロマトグラフィー(196mg、Rf=0.3、Hex:EtOAc/1:1)後に、白色の粉末として収率76%で得た。図43を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 8.40 (s, 1H), 8.25 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.52 (m, 2H), 6.21 (m, 1H), 4.90-80 (m, 2H), 4.65 (m, 1H), 4.40 (m, 2H), 4.25 (m, 1H), 4.05-3.85 (m, 2H), 2.62 (m, 1H), 2.50 (s, 3H) and 2.31 (m, 1H) ppm.
化合物70の合成:
化合物68(7.3g、13.8mmol)を、デシケーター中で一晩乾燥させ、N2雰囲気下、撹拌子およびゴム栓を備えた乾燥させた500mL丸底フラスコ中で無水DCM(70mL)に溶解した。シクロヘキセン(1.54mL、15.2mmol、1.1当量)および無水3Åモレキュラーシーブ(16.6g)を反応混合物に添加し、得られた懸濁液を氷水浴中、0℃で20分間撹拌した。次に、SO2Cl2(DCM中の1M溶液、32.7mL、2.36当量)を添加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応の進行を、TLC(100%EtOAc)を介して出発材料の消失によってモニターした。SO2Cl2の活性化が完了した後、DMF(120mL)中の(MeO)3BnSH(7.4g、34.5mmol、2.5当量)およびNaH(1.32g、33.12mmol、鉱物油中で60%)の混合物を調製し、一度に急速に添加した。反応物を室温まで徐々に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、40℃の真空下で濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル:ヘキサンの勾配で15分の後に、60%酢酸エチル:ヘキサンで45分の溶出)による精製によって、所望の化合物70(4.2g、収率43.7%)を透明な油として得た。図44を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 8.72 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.94 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.44 (m, 2H), 6.41 (m, 1H), 6.03 (s, 2H), 4.67 (s, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.73 (m, 13H), 2.52 (m, 2H), 0.81 (s, 9H) and 0.002 (d, 6H) ppm.
化合物71の合成:
化合物70(2g、2.87mmol)を、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた200mL丸底フラスコ中で無水DCM(38mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。この混合物に、ジメチルジスルフィド(1.3mL、14.36mmol、5当量)を添加した後に、DMTSF(620mg、3.15mmol、1.1当量)をDCM(20mL)中の溶液として一度に添加した。得られた混合物を室温まで徐々に加温し、次いで、さらに4時間撹拌した。反応物を、NaHCO3(100mL)の飽和水溶液の添加によってクエンチし、DCM(150mL×2)およびEtOAc(200mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル:ヘキサンの勾配で15分の後に、60%酢酸エチル:ヘキサンで45分の溶出)による精製によって、所望の化合物71(1g、収率62%)を白色の粉末として得た。図44を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 8.69 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.42 (m, 2H), 6.41 (m, 1H), 4.82 (m, 2H), 4.57 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.77 (m, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 0.81 (s, 9H) and 0.00 (d, 6H) ppm.
化合物72の合成:
化合物71(562mg、1.25mmol)を、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた100mL丸底フラスコ中で無水THF(30mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。次いで、TBAF(THF中の1M溶液1.5mL、1.5当量)を滴下し、0℃で2時間撹拌した。反応の進行を、TLC(100%酢酸エチル、化合物72に関してRf=0.205、化合物71に関してRf=0.627)によってモニターした。反応の終了時、メタノール(5mL)を添加し、反応物を回転で濃縮し、残渣をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル:ヘキサンの勾配で15分の後に、60%酢酸エチル:ヘキサンで45分の溶出)を介して精製し、所望の化合物72(280mg、収率62%)を白色の粉末として得た。図44を参照されたい。1H NMR (CDCl3): δH 8.69 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.95 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.44 (m, 2H), 6.25 (m, 1H), 4.83 (m, 2H), 4.70 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 3.93 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 2.99 (m, 1H), 2.43 (s, 3H) and 2.41 (m, 1H) ppm.
化合物108の合成:
撹拌子を備えた1L丸底フラスコに、無水ピリジン100mL中の1,4−ブタンジオール(18.3g、203.13mmol)を充填し、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。次いでtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(13.8mL、70mmol)を、シリンジを介して滴下し、反応物を室温まで徐々に加温して、撹拌を室温で12時間継続した。揮発物をロータリーエバポレーションによって除去し、残渣をシリカゲル80グラムに吸収させた。ヘキサン中の30〜50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィーを介する精製により、4−O−(tert−ブチルジフェニルシリル)−ブタン−1−オール、108(13.7g、収率59.5%、1:1/ヘキサン:酢酸エチルでのRf=0.7)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (m, 4H), 7.40 (m, 6H), 3.75 (m, 2H), 3.65 (2H, m), 1.70 (m, 4H), 1.09 (m, 9H,) ppm.合成を図53に例証する。
化合物109の合成:
磁気撹拌子を備えた250mL丸底フラスコに、化合物108(6.07g、18.5mmol)および無水DMSO 90mLを充填した。酢酸(15mL)および無水酢酸(50mL)を逐次添加し、反応物を室温で20時間撹拌し、分液漏斗に移し、蒸留水300mLと酢酸エチル300mLの間で分液した。次いで、有機層を1Lビーカーに移し、飽和K2CO3水溶液(500mL)を使用して中和した。有機層を蒸留水(3×300mL)によって洗浄し、MgSO4によって乾燥させた。揮発物を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル/97:3〜90:10)を介して精製し、4−O−(tert−ブチルジフェニルシリル)−1−O−(メチルチオメチル)−ブタン、109(5.15g、収率71.7%、9:1/ヘキサン:酢酸エチル中でRf=0.8)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.70 (m, 4H,), 7.40 (m, 6H), 4.62 (s, 2H), 3.70 (m, 2H), 3.50 (m, 2H,), 2.15 (s, 2H), 1.70 (m, 4H), 1.08 (m, 9H) ppm. 合成を図53に例証する。
化合物110の合成:
磁気撹拌子を備えた1L丸底フラスコに化合物109(15.5g、40mmol)、無水ジクロロメタン(450mL)、3Åモレキュラーシーブ(80g)およびトリエチルアミン(5.6mL)を充填し、反応物を、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。次に、SO2Cl2(ジクロロメタン中の1M溶液64mL)をシリンジを介して徐々に添加し、0℃で1時間撹拌した。次いで、氷浴を外し、無水DMF 20mL中のチオトシル酸カリウム(10.9g、48.1mmol)の溶液を一度に添加した。得られた混合物を室温で20分間撹拌し、DMF(20mL)中の3−メルカプト−3−メチルブタン−1−オール(4.4mL、36mmol)の溶液を含有する2L丸底フラスコに一度に添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いでcelite−Sを通して濾過した。生成物を等量の酢酸エチルと水の間で分液した。有機抽出物を分液漏斗中で蒸留水によって洗浄した後、ロータリーエバポレーションによって粗生成物を濃縮した。酢酸エチル:ヘキサン勾配を使用するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、表題の化合物110(5.6g、26%)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.67-7.70 (m, 4H), 7.37-7.47 (m, 6H), 4.81 (s, 2H), 3.81 (t, J = 6.73 Hz, 2H), 3.70 (t, J = 6.21 Hz, 2H), 3.59 (t, J = 6.55, 2H), 1.90 (t, J = 6.95 Hz, 2H), 1.58-1.77 (m, 4H), 1.34 (s, 6H), and 1.07 (s, 9H) ppm.合成を図53に例証する。
化合物111の合成:
磁気撹拌子を備えた500mL丸底フラスコに、化合物110(5.1g、10.36mmol)、無水ピリジン(100mL)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)(3.36g、20.7mmol)を窒素雰囲気下で充填した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、無水ピリジン(50mL)中の2,2’−(エチレンジオキシ)ビス(エチルアミン)(7.6mL、51.8mmol)の溶液に注いだ。撹拌を1時間継続し、揮発物をロータリーエバポレーションによって除去した。得られた粗製物を、(CH2Cl2中の0〜15%メタノール)を使用するシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィーを介して精製し、化合物111(4.4g、収率65%)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.63-7.68 (m, 4H), 7.34-7.44 (m, 6H), 4.76 (s, 2H), 4.17 (t, J = 7.07 Hz, 2H), 3.65 (t, J = 6.16 Hz, 2H), 3.60 (s, 4H), 3.49-3.51 (m, 6H), 3.31-3.39 (m, 2H), 2.88 (m, 2H),1.9 (t, J = 7.06 Hz, 2H), 1.57-1.73 (m, 4H), 1.31 (s, 6H) and 1.03 (s, 9H) ppm.合成を図53に例証する。
化合物113の合成:
磁気撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物111(0.94g、1.42mmol)、無水THF(40mL)およびTBAF(THF中の1M溶液1.6mL、1.6mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で充填した。反応混合物を0℃で2.0時間撹拌し、その間にLC−MSにより、TBDPS保護基の完全な除去が示された。回転で揮発物を除去した後、生成物を、シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中に0〜5%メタノールの勾配)を介して精製し、純粋な化合物112(0.284g、収率47%)を得た。MS(ES+)(M+H)の計算値429.21、m/zの実測値429.18。
化合物114の合成:
磁気撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに、化合物7(170mg、0.26mmol)、無水アセトニトリル(15mL)、DSC(100mg、0.39mmol)およびDPIEA(68μL、0.39mmol)を充填した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、追加のDSC(100mg、0.39mmol)およびDIPEA(68μL、0.39mmol)を添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。反応の進行を、TLC(9:1/酢酸エチル:ヘキサン中、出発材料に関してRf=0.4、生成物のRf=0.8)によって追跡した。揮発物をロータリーエバポレーションによって除去し、残りの残渣を、ヘキサン−酢酸エチル勾配を使用する3回連続のシリカゲルカラムを介して精製し、化合物114(121mg、収率59%)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.81 (m,2H), 7.63 (m, 2H), 7.42 (m, 2H), 7.33 (m, 2H), 4.78 (s, 2H), 4.43 (m, 2H), 4.37 (t, J = 7.65 Hz, 2H), 4.25 (m, 2H), 4.18 (m, 2H), 3.67-3.55 (m, 10H), 3.39 (m, 4H), 2.84 (s, 4H), 1.88 (m, 4H), 1.73 (m, 4H), and 1.32 (s, 6H) ppm.合成を図53に例証する。
化合物117の合成:
磁気撹拌子を備えた500mL丸底フラスコに、化合物68(7.3g、13.8mmol、デシケーター中で一晩予め乾燥)、無水ジクロロメタン(70mL)、シクロヘキセン(1.54mL、15.2mmol)および3Åモレキュラーシーブ(16.6g)を充填し、得られた懸濁液を、窒素雰囲気下、0℃で20分間撹拌した。次に、SO2Cl2(ジクロロメタン中の1M溶液、32.7mL、2.36当量)を添加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応の進行を、出発材料(100%酢酸エチル)の消失についてTLCを介してモニターした。SO2Cl2活性化が完了した後、DMF(120mL)中の(MeO)3BnSH(7.4g、34.5mmol、2.5当量)およびNaH(1.32g、33.12mmol、鉱物油中で60%)の混合物を調製し、一度に急速に添加した。反応物を室温まで徐々に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、40℃の真空下で濃縮した。ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによる精製によって、所望の化合物70(4.2g、収率43.7%)を透明な油として得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.72 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.94 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.44 (m, 2H), 6.41 (m, 1H), 6.03 (s, 2H), 4.67 (s, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.73 (m, 13H), 2.52 (m, 2H), 0.81 (s, 9H) and 0.002 (d, 6H) ppm.合成を図54に例証する。
化合物71の合成:
磁気撹拌子を備えた200mL丸底フラスコに、N2雰囲気下で化合物117(2.0g、2.87mmol)およびジクロロメタン(38mL)を充填し、氷水浴で冷却した。この混合物に、ジメチルジスルフィド(1.3mL、14.36mmol、5当量)を添加した後に、DMTSF(620mg、3.15mmol、1.1当量)をジクロロメタン(20mL)中の溶液として添加した。得られた混合物を室温まで徐々に加温し、さらに4時間撹拌した。次いで反応物を、NaHCO3の飽和水溶液(100mL)を添加することによってクエンチし、ジクロロメタン(150mL×2)および酢酸エチル(200mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルの勾配によって溶出)による精製によって、所望の化合物71(1.0g、62%)を白色の粉末として得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.69 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.42 (m, 2H), 6.41 (m, 1H), 4.82 (m, 2H), 4.57 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.77 (m, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 0.81 (s, 9H) and 0.00 (d, 6H) ppm.合成を図54に例証する。
化合物119の合成:
化合物71(562mg、1.25mmol)を、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた丸底フラスコ中で無水THF(30mL)に溶解し、氷水浴で冷却した。次いでTBAF(THF中の1M溶液1.5mL、1.5当量)を滴下し、0℃で2時間撹拌した。反応の進行を、TLC(100%酢酸エチル、化合物119に関してRf=0.2、化合物71に関してRf=0.6)によってモニターした。反応の終了後、メタノール(5mL)を添加した。反応物を回転で濃縮し、残渣を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル:ヘキサンの勾配で15分の後に、ヘキサン中の60%酢酸エチルで45分の溶出)を介して精製し、所望の化合物119(280mg、収率62%)を白色の粉末として得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.69 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.95 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.44 (m, 2H), 6.25 (m, 1H), 4.83 (m, 2H), 4.70 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 3.93 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 2.99 (m, 1H), 2.43 (s, 3H) and 2.41 (m, 1H) ppm.
化合物123の合成:
化合物121(2.5g、4.94mmol)をデシケーター中で一晩乾燥させ、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた乾燥丸底フラスコ中で無水ジクロロメタン(25mL)に溶解した。シクロヘキセン(0.55mL、1.1当量)および無水3Åモレキュラーシーブ(6.0g)を反応混合物に添加し、得られた懸濁液を室温で20分間撹拌した。次いで、反応フラスコを氷塩水浴に入れて、温度を氷点下にし、SO2Cl2(7.4mL、ジクロロメタン中の1M溶液)を、シリンジによって徐々に添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した後、0.5当量のSO2Cl2を添加して反応を終了させた。反応の進行を、TLCを介して出発材料の消失によりモニターした。次に、DMF(40mL)中の(MeO)3BnSH(2.65g、12.35mmol、2.5当量)およびNaH(0.472g、11.85mmol、鉱物油中で60%)の懸濁液を別のフラスコで調製した。反応混合物を合わせて室温に徐々に加温し、1時間撹拌した。次いで反応混合物を、ガラス焼結漏斗を通して濾過してMSを除去し、50mM NaH2PO4水溶液(50mL)の添加によって濾液をクエンチし、ジクロロメタンによって抽出した。合わせた有機物を、Na2SO4によって乾燥させ、真空下で濃縮した。ヘキサン:酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによる精製によって、所望の化合物123(1.4g、収率42.2%)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.29 (m, 1H), 7.77 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.38 (m, 2H), 6.15 (m, 1H), 5.99 (m, 2H), 4.55 (m, 2H), 4.32 (m, 1H), 4.00 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.75 (m, 1H), 3.69 (m, 9H), 2.52 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 0.80 (m, 9H) and 0.01 (m, 6H) ppm.合成を図55に例証する。
化合物124の合成:
化合物123(1.4g、2.08mmol)を、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた200mL丸底フラスコ中で無水ジクロロメタン(42mL)に溶解し、0℃に冷却した。この混合物に、ジメチルジスルフィド(0.93mL、10.4mmol、5当量)を添加した後に、DMTSF(450mg、2.28mmol、1.1当量)を添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応物を、50mM NaHCO3(100mL)の添加によってクエンチし、ジクロロメタン(100mL×2)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させ、真空下で濃縮した。生成物を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0〜30%酢酸エチルの勾配によって溶出)によって精製し、所望の化合物124(0.93g、83.1%)を白色の粉末として得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.48 (m, 1H), 7.93 (m, 2H), 7.56 (m, 1H), 7.47 (m, 1H),7.37 (m, 2H) 6.00 (m, 1H), 4.73 (m, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.07 (m, 1H), 3.84 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.44 (m, 1H), 2.33 (m, 3H), 2.25 (m, 1H), 0.76 (m, 9H) and 0.01 (m, 6H) ppm.合成を図55に例証する。
化合物125の合成:
化合物124(930mg、1.73mmol)を、N2雰囲気下で、撹拌子およびゴム栓を備えた100mL丸底フラスコ中で無水THF(52mL)に溶解し、氷水浴で0℃に冷却した。次いで、TBAF(THF中の1M溶液3.5mL、1.5当量)を滴下し、0℃で4時間撹拌した。反応の終了時、メタノール(5mL)を添加して反応物をクエンチし、揮発物を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜75%酢酸エチルの勾配)を介して精製し、所望の化合物125(425mg、収率58%)を白色の粉末として得た。1H-NMR (CDCl3): δH 8.24 (m, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.51-7.42 (m, 2H), 7.41 (m, 2H), 6.09 (m, 1H), 4.80 (m, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.17 (m, 1H), 3.94 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 2.58 (m, 1H), 2.40 (m, 3H) and 2.41 (m, 1H) ppm.合成を図55に例証する。
化合物126の合成:
次いで、以下に記載の標準的な三リン酸エステル合成手順を使用して、化合物125を三リン酸エステル126に変換し、最終の脱保護ステップを、−SSMe切断を最小限にするために、10%NH4OHによって室温で2時間処理することによって実施した。収率30%、HR MS−ES+:C11H20N3O13P3S2の計算値、558.965;m/zの実測値558.964。合成を図55に例証する。
化合物130の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、127(2.0g、2.8mmol)を充填し、高真空下のデシケーター中でP2O5により12時間乾燥させた。ジクロロメタン(40mL)を、N2下で添加し、得られた溶液を塩氷浴で15分間冷却した。シクロヘキセン(0.34mL、3.4mmol)を添加した後に、SO2Cl2(3.4mL、ジクロロメタン中の1M溶液、3.4mmol)を滴下した。得られた混合物を30分間撹拌し、反応の進行を、TLC(酢酸エチル:ヘキサン/1:1、−CH2Cl分解生成物に関して127のRf=0.5、128のRf=0.15)によってモニターした。追加のSO2Cl2(3.1mL、ジクロロメタン中の1M溶液、3.1mmol)を滴下し、化合物128への完全な変換を確実にするために、反応混合物をさらに40分間撹拌した。次いで、この混合物を0℃の高真空下で濃縮した。
化合物131の合成:
氷水浴中で冷却したジクロロメタン(無水、40mL)中の130(1.1g、1.5mmol)の溶液に、ジメチルジスルフィド(0.66mL、7.5mmol)をN2下で添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、NaSMe(0.23g、3.3mmol)を一度に添加した。得られた反応混合物を0℃で4時間撹拌し、反応の進行をTLC(酢酸エチル:ヘキサン/2:1、130のRf=0.35、131のRf=0.45)によってモニターした。混合物を、Celite−Sを通して濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムによって精製し、ヘキサン中の酢酸エチル(0〜100%)によって溶出し、化合物131(0.68g、75%;TLC Rf:0.45、酢酸エチル/ヘキサン/2:1)を白色の固体として得た。MS(ES)m/z:625[M+1+]。1H NMR (CDCl3): δH 8.02 (s, 1H), 8.00 (br. s, 1H), 7.45 (m, 4H), 7.39 (m, 4H), 7.28 (m, 2H), 6.24 (t, J=6.2 Hz, 1H), 5.05 (m, 1H), 4.99 & 4.94 (AB, JAB=11.4 Hz, 2H), 4.27 (m, 1H), 3.99 (dd, J=12.5, 2.3 Hz, 1H), 3.86 (dd, J=12.5, 2.3 Hz, 1H), 3.12 (m, 1H), 2.74 (m, 1H), 2.52 (s, 3H), 2.50 (m, 1H), 1.30 (d, J=6.6 Hz, 3H) and 1.29 (m, 3H) ppm.合成を図56に例証する。
化合物132の合成:
次いで、化合物131を、標準方法の節に記載した標準的な三リン酸エステル合成方法を介して三リン酸エステル132に変換した。収率25%;HRMS−ES+:C12H20N5O13P3S2の計算値、598.971、m/zの実測値598.970。合成を図56に例証する。
化合物134の合成:
化合物133(4.47g、10.7mmol)および(2,4,6−トリメトキシフェニル)メタンチオール(TMPM−SH)を、高真空下で2時間乾燥させ、次いで、P2O5によるデシケーター内に12時間入れた。化合物133を、無水CH2Cl2(50.0mL)に溶解し、シクロヘキセン(10mL、96.6mmol)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、−10℃で15分間撹拌した。次に、新たに調製したCH2Cl2中の1M SO2Cl2(25mL、26.75mmol)の溶液を、滴下漏斗を介して滴下し、得られた混合物を−10℃で1時間撹拌した。浴温を10℃に維持しながら揮発物を真空下で除去した。次いで、残渣を無水DMF(52mL)に溶解し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物136の合成:
100mL丸底フラスコ中の化合物134(3.6g、6.2mmol)を、高真空下で2時間乾燥させ、次いでP2O5による真空デシケーターに12時間入れた。無水CH2Cl2(96mL)およびジメチルジスルフィド(2.8mL、30.9mmol)を添加し、反応物を0℃に冷却した。次いで、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、1.34g、6.82mmol)を添加して、反応物を0℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を250mL分液漏斗に移し、0.1M NaHCO3水溶液90mLによって中和し、酢酸エチル(2×200mL)によって抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムによって乾燥させ、回転で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の30〜50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムによるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標的化合物136を白色の固体(2.1g、収率77%)として得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.99 (s, 1H), 7.47 (d, 1H), 6.29(dd, 1H), 4.87 (dd, 2H), 4.49 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.88 (m, 2H), 3.5 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.45 (dd, 1H), 2.04 (dd, 1H) and 1.54 (s, 2H) , 0.93 (m, 9H) and 0.13 (m, 6H) ppm.LCMS(ESI) [M−H+]実測値447.0。合成を図57に例証する。
化合物137の合成:
高真空下で2時間乾燥させた100mL丸底フラスコ中の化合物136(2.16g、4.8mmol)を、無水THF(40mL)に溶解させた後に、酢酸(1.2mL)およびTHF中のTBAF(1M溶液6.7mL、6.72mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温でさらに2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、残渣を、ジクロロメタン中の0〜8%メタノールの勾配を使用するRediSepRf goldカラム40gによるフラッシュクロマトグラフィーを介して精製した。標的化合物137を白色の固体(1.45g、収率90%)として得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.12 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 6.11(t, 1H), 4.87 (dd, 2H), 4.57 (m, 1H), 4.14 (q, 1H), 3.94 (dd, 1H), 3.83 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.4(m, 2H), 1.93 (s, 3H) ppm; LCMS (ESI) [M-H+]実測値333.合成を図57に例証する。
化合物138の合成:
生成物138は、以下に記載の標準的な三リン酸エステル合成方法を使用して、化合物137のリン酸化後に得た。収率40%、HR LC−MS:C12H21N2O14P3S2の計算値、573.965;m/zの実測値573.964。合成を図57に例証する。
化合物141の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物139(2.23g、3.55mmol)、CH2Cl2(20mL)、3Åモレキュラーシーブ(3.5g)およびシクロヘキセン(0.60mL)を充填した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、室温で20分間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、SO2Cl2(5.4mL、CH2Cl2中で1M、1.5当量)を、シリンジを介して徐々に添加した。反応物を0℃で1.5時間撹拌し、追加のSO2Cl2(ジクロロメタン中の1M溶液)1.8mLを添加して、化合物140への完全な変換を確実にするために、撹拌を0℃で40分間継続した。浴温を10℃近くに維持しながら、揮発物を減圧下で除去した。得られた固体を無水DMF 20mLに再懸濁し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物142の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物141(0.779g、0.98mmol、P2O5により12時間真空乾燥)および無水THF(20.0mL)を充填し、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。TBAF(1.17mL、THF中の1M溶液、1.17mmol)を、シリンジを介して徐々に添加し、反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。次に、追加のTBAF(1mL、THF中の1M溶液、1mmol)を添加し、0℃で3時間反応させた。次いで、反応混合物を分液漏斗に移し、メタノール(5mL)の添加によってクエンチし、蒸留水(100mL)を添加し、反応物を酢酸エチル(2×100mL)によって抽出した。有機物をNa2SO4によって乾燥させ、真空下で濃縮した。ヘキサン中の80〜100%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルによる残渣のカラムクロマトグラフィーによって、化合物142を白色の粉末(525mg、79%)として得た。1H NMR (メタノール-d4): δH 8.33 (s, 1H), 7.19 (m, 1H), 6.06(m, 2H), 6.03 (m, 1H), 4.72 (m, 2H), 4.64 (m, 1H), 4.57 (m, 1H), 4.35 (m, 2H), 4.17 (m, 1H), 3.75 (m, 9H), 3.16 (m, 6H), 2.80 (m, 1H) and 2.28 (m, 1H) ppm; LC-MS: M-H実測値m/z 680.0.合成を図58に例証する。
化合物143の合成:
化合物143は、標準方法の節に記載した標準的な三リン酸エステル合成手順を介して化合物142から合成した。収率65%、LRMS−ES−:C25H33N5O15P3S−の計算値、768.09;m/zの実測値768.54(M−H)。合成を図58に例証する。
化合物144の合成:
50mL錐形管に、化合物143(HPLC等級の水中の5.25mM溶液3.80mL、20μmol)およびpH4.65の酢酸緩衝液(4.75mL)を充填し、pH4.65の酢酸緩衝液中で新たに調製したDMTSF(80mM)溶液9.0mLと迅速に合わせた。得られた混合物を室温で2時間振とうし、NaHCO3の飽和水溶液(2mL)の添加によってクエンチした。生成物を、分取HPLC(カラム:30×250mm C18Sunfire、方法:100%Aで0〜2.0分の後に50%Bで70分、流速:25mL/分、A=50mM TEAB、B=アセトニトリル)によって直ちに精製した。適切な分画を凍結乾燥し、HPLC等級の水に溶解した後に合わせて、化合物144 23.4μmol(収率73%)を得た。LRMS−ES−:C16H23N5O12P3S2−の計算値、634.00、m/zの実測値634.42(M−H)。合成を図58に例証する。
化合物150の合成:
250mL丸底フラスコに、化合物148(3.0g、4.58mmol)、無水CH2Cl2 25mL、3Åモレキュラーシーブ(5.0g)およびシクロヘキセン(0.55mL、5.4mmol)を充填した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、室温で10分間撹拌した。次いで、反応フラスコを氷浴に入れ、SO2Cl2(6.8mL、CH2Cl2中で1M、1.5当量)を、シリンジを介して徐々に添加し、反応物を0℃で1時間撹拌した。次に、化合物149への完全な変換を確実にするために、追加の0.5当量のSO2Cl2を添加した。温度を10℃近くに維持しながら、揮発物を真空下で除去した。得られた固体を無水DMF 20mLに再懸濁し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物151の合成:
化合物150(1.2g、1.46mmol)を、高真空下、デシケーター中でP2O5によって一晩乾燥させ、磁気撹拌子を備えた100mLフラスコ中で無水CH2Cl2 30mLに溶解した。これに、ジメチルジスルフィド(0.657mL、7.3mmol)を添加し、反応フラスコを氷浴に入れた。ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、316mg、1.1当量)を添加し、0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を250mL分液漏斗に移し、0.1M NaHCO3水溶液50mLによって中和し、CH2Cl2(2×50mL)によって抽出した。有機層を、Na2SO4によって乾燥させ、ロータリーエバポレーションによって濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中の80〜50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムによって精製し、化合物151 0.82g(収率82%、RF=0.5、ヘキサン:酢酸エチル/3:2)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 8.15 (m, 3H), 7.42 (m, 1H), 7.35 (m, 2H), 6.11 (m, 1H), 4.80-4.65 (m, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 4.10 (m, 1H), 3.83-3.67 (m, 2H), 2.49 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 1.90 (m, 1H), 0.78 (m, 9H), and 0.10 (m, 6H) ppm.合成を図60に例証する。
化合物152の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物151(0.309g、0.45mmol)、および無水THF 10.0mL(10.0mL)を充填し、窒素雰囲気下の氷浴に入れた。TBAF(0.72mL、THF中の1M溶液、0.72mmol)をシリンジを介して徐々に添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を分液漏斗に移し、0.5M NaHCO3水溶液液(50mL)によってクエンチした。次いで、得られた混合物を酢酸エチル(2×100mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させた。生成物152を、勾配7:3〜2:3ヘキサン:酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによるシリカゲルカラムクロマトグラフィー後に白色の粉末として収率76%で得た(196mg、Rf=0.3、ヘキサン:酢酸エチル/1:1)。1H NMR (CDCl3): δH 8.40 (s, 1H), 8.25 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.52 (m, 2H), 6.21 (m, 1H), 4.90-80 (m, 2H), 4.65 (m, 1H), 4.40 (m, 2H), 4.25 (m, 1H), 4.05-3.85 (m, 2H), 2.62 (m, 1H), 2.50 (s, 3H) and 2.31 (m, 1H) ppm. 合成を図60に例証する。
化合物153の合成:
化合物153は、以下に記載の標準的な三リン酸エステル合成方法を使用して化合物152のリン酸化後に収率30%で得た(LC−MS:C14H23N4O13P3S2の計算値、610.98;m/zの実測値611.11(M−H)。これを、標準方法の節に記載した手順に従って、色素標識生成物(72)にさらに変換した(図61)。化合物155を、2ステップで収率49%で得て、化合物72を、収率60〜85%で得た。HRMS−ES−:C53H68N8O30P3S6 −の計算値、1581.156(M−H);m/zの実測値1582.160。
化合物159および160の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物157(2.04g、2.39mmol)を充填し、高真空下で12時間乾燥させた。反応容器にアルゴンを流した後、無水CH2Cl2 13mLおよびシクロヘキサンセン(cyclohexanesene)(0.30mL、2.86mmol)を逐次添加した。次いで、反応フラスコを氷塩水浴に入れて、10分間撹拌し、混合物を0℃未満にした。SO2Cl2(4.0mL、CH2Cl2中で1M、4.0mmol)を、シリンジを介して2分間滴下し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。追加の0.8当量のSO2Cl2(2.0mL、2.0mmol)を1分間滴下し、反応物を0℃でさらに1/2時間撹拌した。次に、浴温を約10℃で維持しながら、揮発物を真空下で除去した。得られた固体を、無水DMF 15mLに再懸濁し、アルゴン雰囲気下で維持した。
化合物161の合成:
磁気撹拌子およびゴム栓を備えた100mL丸底フラスコに、化合物160(0.36g、0.35mmol)を充填し、高真空下で12時間乾燥させた。アルゴンを流した後、無水ジクロロメタン7mLおよびジメチルジスルフィド(0.16mL、1.76mmol)を添加した。反応フラスコを氷浴に入れて、10分間撹拌し、混合物を0℃にした。次いで、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、80mg、0.4mmol)を添加し、反応物を、TLC(マイクロワークアップ:ジクロロメタン/水;溶媒:ヘキサン:酢酸エチル/1:1)まで0℃で撹拌した。反応混合物を250mL分液漏斗に移し、0.1M NaHCO3水溶液50mLによって中和し、CH2Cl2(3×50mL)によって抽出した。有機層をNa2SO4によって乾燥させ、ロータリーエバポレーションによって濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラム(カラム:25g、勾配:10%〜50%ヘキサン:酢酸エチルで3CV、次いで50%酢酸エチルで5CV)によって精製した。標的化合物161を黄色の泡(0.23g、収率74%)として得た。合成を図62に例証する。
化合物162の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、無水THF 7.0mLに溶解した化合物161(0.18g、0.20mmol)を充填し、アルゴン雰囲気下で氷浴に入れた。混合物を10分間撹拌して、0℃にし、酢酸0.28mLを添加した。TBAF(THF中で1M、0.47mL、0.47mmol)を、シリンジを介して1分間滴下した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。TLC(ヘキサン:酢酸エチル/1:1)によりなおも、出発材料が示された。追加のTBAF(THF中で1M、0.47mL、0.47mmol)を、シリンジを介して1分間滴下し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、混合物をメタノール2mLによってクエンチし、室温で10分間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラム:10g、ヘキサン:酢酸エチル/1:1〜100%で2CV、次いで100%酢酸エチルで20CV)によって精製し、化合物162を白色の泡(96mg、62%)として得た。合成を図62に例証する。
化合物163の合成:
化合物163は、脱保護ステップにおいて、水酸化アンモニウムの代わりにAMAまたはメタノール性アンモニアを使用したことを除き、以下に記載の標準的な三リン酸エステル合成方法を使用して化合物162のリン酸化後に得た。これを、以下の標準手順に従って色素標識生成物78にさらに変換した。化合物78は、化合物165から収率97%で得た。HRMS−ES− C67H96N9O27P3S6(M−H)の計算値1743.395、実測値1743.390。合成を図62に例証する。
化合物169の合成:
100mL丸底フラスコに、化合物167(3.120g、5.66mmol)、無水CH2Cl2 30.0mL、3Åモレキュラーシーブ(5.0g)およびシクロヘキサンセン(0.70mL、6.9mmol)を充填した。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で10分間撹拌した。次いで反応フラスコを氷浴に入れた。これに、SO2Cl2(8.5mL、CH2Cl2中で1M、1.5当量)を、シリンジを介して徐々に添加し、0℃で1時間撹拌した。次に、化合物168への完全な変換を確実にするために、追加の1M SO2Cl2 4.0mLを添加して40分間撹拌した。温度を10℃近くに維持しながら、揮発物を真空下で除去した。得られた固体を、無水DMF 20mLに再懸濁し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物170の合成:
化合物169(1.43g、1.99mmol)を、高真空下でP2O5によって12時間乾燥させ、磁気撹拌子および窒素ガス供給源を備えたフラスコ中で無水CH2Cl2(25mL)に溶解した。これに、ジメチルジスルフィド(0.89mL、9.88mmol)を添加し、反応フラスコを氷浴で撹拌した。次いで、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、430mg、2.19mmol)を添加し、0℃で1.0時間撹拌した。反応混合物を500mL分液漏斗に移し、50mM NaHCO3水溶液100mLによってクエンチし、CH2Cl2(2×150mL)によって抽出した。有機部分をNa2SO4によって乾燥させ、ロータリーエバポレーションによって濃縮した。粗生成物を、ヘキサン−酢酸エチル(8:2〜3:7)の勾配を使用するシリカゲルカラム(RediSepRf gold 80g)により精製し、化合物170 0.622g(収率54%、RF=0.6、ヘキサン:酢酸エチル/1:1)を得た。1H NMR (CDCl3): δH 7.99 (brs, 1H, NH), 7.98 (s, 1H), 6.12 (m, 1H), 4.69 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 4.19 (m, 2H), 4.06 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.60 (m, 2H), 2.40 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.88 (m, 1H), 0.78 (m, 9H), and 0.10 (m, 6H) ppm.合成を図64に例証する。
化合物171の合成:
磁気撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに、化合物170(0.623g、1.06mmol、P2O5によって12時間真空乾燥)および無水THF(20.0mL)を充填し、窒素雰囲気下で氷浴に入れた。TBAF(1.27mL、THF中の1M溶液、1.27mmol)を、シリンジを介して徐々に添加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、追加のTHF中の1M TBAF溶液0.9mLを添加して、0℃で、全体で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を分液漏斗に移し、0.5M NaHCO3溶液(50mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(2×100mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させた。勾配ヘキサン中の7:3〜3:7酢酸エチルを使用するRediSepRf 80gのカラムによるシリカゲルカラムクロマトグラフィー後に、生成物171を白色の粉末として収率63%(311mg)で得た。1H NMR (methanol-d4): δH 8.16 (s, 1H), 6.06 (m, 1H), 4.79 (m, 2H), 4.69 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.14 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 3.63 (m, 2H), 2.36 (m, 3H), 2.32 (m, 1H), and 2.08 (m, 1H) ppm, LRMS-ES-: M-H observed m/z 468.0 Da.合成を図64に例証する。
化合物172の合成:
生成物172を、標準的な三リン酸エステル合成方法を使用して化合物171のリン酸化後に収率58%で得た。LRMS C14H21N3O14P3S2 −(M−H)の計算値 611.97、実測値 612.15。化合物171を、以下に記載の標準方法の節に記載の標準手順に従って色素標識生成物(74)へとさらに作製した(図65)。化合物174を、2ステップで収率74%で得た。HRMS−ES− C32H55N5O21P3S4 −(M−H)の計算値1066.15、実測値1066.42。化合物74を収率62%で得た。HRMS−ES− C59H80N7O25P3S4 −(M−H)の計算値、1507.330、実測値1507.325。
三リン酸エステル合成の標準方法:
高真空下でP2O5によって予め乾燥させたヌクレオシド(160μmol)およびプロトンスポンジ(1.5当量)を、25mLナシフラスコ中、N2雰囲気下でトリメチルホスフェート(0.8mL)に溶解し、全ての固体が完全に溶解するまで20分間撹拌した。次いでフラスコを氷水浴に入れて、反応物を(−5〜0℃)にした。次いで、POCl3(1.5当量)をシリンジを介して一度に添加し、反応物を1時間撹拌した。
DMTSFを使用して3’−OCH2S−(2,4,6−トリメトキシフェニル)メタン−dNTPを3’−(OCH2SSMe)−dNTPに変換するための標準方法:
50mL錐形管に、3’−OCH2S−(2,4,6−トリメトキシフェニル)メタン−dNTP(HPLC等級の水中の5.25mM溶液3.80mL、20μmol)およびpH=4.65の酢酸緩衝液(5.20mL)を充填し、DMTSF(pH=4.65酢酸緩衝液中の80mM溶液)9.0mLと迅速に合わせた。得られた混合物を室温で2時間振とうし、反応物を飽和NaHCO3溶液2.0mLによってクエンチし、30×250mm C18 Sunfireカラムによる分取HPLC、方法:100%Aで0〜2.0分の後に、50%Bまでの線形勾配で70分、流速:25mL/分、A=50mM TEAB、B=アセトニトリルによって直ちに精製した。標的分画を凍結乾燥し、HPLC等級の水に溶解した後合わせて、ヌクレオチドに応じて3’−(OCH2SSMe)−dNTPを収率50〜75%で得た。3’−OCH2S−(2,4,6−トリメトキシフェニル)メタン−dNTPの構造の例を図66に例証する。
NHS活性化リンカーのコンジュゲーションのための標準方法:
HPLC等級の水(2mL)に溶解したMeSSdNTP−PA(10μmol)を、新たに調製した0.5M Na2HPO4水溶液(1mL)によって希釈した。錐形管において、NHS活性化リンカー(NHS−A−Fmoc、114、35mg、2.5当量)を、無水DMF(2.0mL)に溶解した。次いで、MeSSdNTP−PA/Na2HPO4溶液を一度に添加し、室温で8時間撹拌した。
NHS色素による標識のための標準方法:
HPLC等級の水2.0mL中のMeSSdNTP−A−NH2(4.55μmol)を、15mL錐形管中でNa2HPO4(0.5M水溶液0.8mL)によって希釈し、無水DMF 1.4mL中のNHS活性化色素(2.5当量)と合わせた。反応混合物を室温で8時間撹拌し、0.1M TEAB緩衝液(40mL)によって希釈し、30×250mm C18 Sunfireカラムによる分取HPLC(方法:100%Aで0〜5分の後に、50%Bまでの線形勾配で70分、流速25mL/分)によって精製した。標的分画を凍結乾燥し、HPLC等級の水に溶解した後合わせて、標識生成物を収率50〜80%で得た。
切断可能リンカーおよびマーカーの核酸塩基への結合
切断可能リンカーを結合させるために使用する好ましい部分の1つは、プロパルギルベースまたはアリルベースの部分である。切断可能リンカーおよび色素を結合させる他の手段も企図される。特に、色素切断後に残留リンカーがほとんどまたは全くない塩基部分との結合が特に好ましい。切断後に荷電を有しない残留リンカーが得られる塩基との結合も好ましい。これらの特色は、標識/色素の切断後に、ヌクレオチドが酵素によって核酸の成長する鎖に効率的に確実に取り込まれるために重要である。本発明によって企図される1つの特定の実施形態は、切断可能な色素に結合するためにヒドロキシメチル改変塩基部分の使用を含む。そのような化合物の例を、図71に示す。図72は、色素と3’−O保護基の切断後のヒドロキシメチル誘導体の構造を示す。
切断可能リンカーおよび3’−O保護基の切断
多様な切断剤を使用して、本発明のリンカーおよび保護基を切断することができる。例えば、多様なチオール含有化合物を、(「Thiol-Disulfide Interchange」、Singh, R.およびWhitesides, G. M.、Sulfur-Containing Functional Groups;補遺S、Patai, S.編、J. Wiley and Sons, Ltd.、1993年、633〜658頁)[15]に記載のように使用することができる。還元チオール基を有する特定の化合物では、pKa、例えばジチオブチルアミン、DTBAを使用して、迅速かつ効率的な切断収率を得ることができる(Lukeshら、J. Am. Chem. Soc.、2012年、134巻(9号)、4057〜4059頁[16])。本発明の切断を実施するために使用することができるチオール含有化合物の例を、図73A〜73Iに示す。
スカベンジャー
使用する切断剤に応じて、当業者は、切断反応の終了後に過剰量の切断剤を除去するスカベンジャーを選択する必要がある。例えば、チオール含有切断剤の場合、遊離のSH基と反応することができるスカベンジャーを使用することができる。例えば、ヨードアセトアミドまたはマレイミド誘導体などのアルキル化剤を使用することができる(参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,623,598号[49])。ホウ化水素の場合、当業者は、ケトン含有化合物、例えばレブリン酸または類似の化合物を使用することができる。最後に、過剰量の切断剤を非反応種に酸化させる酸化試薬、例えば過ヨウ素酸塩も使用することができる(Molecules、2007年、12巻(3号)、694〜702頁[50])。
モジュラー合成
本発明の標識ヌクレオチドは、合成のいくつかのステップを必要とし、多様な色素を異なる塩基に連結することを伴う。リンカーおよび色素の結合を、段階的プロセスよりもモジュラー様式で行うことができることが望ましい。モジュラーアプローチは、一方の末端で保護基を有し、他方の末端で活性化基を有するリンカー部分を予め構築するステップを伴う。次いでそのような予め構築されたリンカーを使用して、プロパルギルアミンヌクレオチドにカップリングさせ、マスクされたアミン基を脱保護し、次いで活性化色素をカップリングさせることができる。これは、段階的合成と比較して少ないステップおよび高い収率という利点を有する。例えば、図13の化合物32は、活性化反応性基(ジスクシンイミジルカーボネート)およびマスクされた/保護されたアミン(Fmoc)と共に、切断可能な官能基を含む予め活性化されたリンカーの例である。プロパルギルアミンヌクレオチド上の遊離のアミンにカップリングさせた後、保護基を例えば、塩基(アンモニア水、ピペリジン)による処理によって都合よく除去することができ、活性化(NHS)色素分子にカップリングすることができる。
本発明のリンカーを、その疎水性を測定するために試験した。化合物のlogP値は、n−オクタノールと水との間のその分配係数の対数であり、log(coctanol/cwater)は、化合物の親水性(またはその欠如)の良好に確立された測定である[51]。低い親水性、したがって高いlogP値は、不良な吸収または透過を引き起こす。この場合、予測ソフトウェアを使用してlogP値を計算し、以下の表は、結果を示し、リンカー(例えば、図25のリンカー)が疎水性リンカーであるが、一部の商業的に使用されるリンカーは親水性であることを示している。
本実施例は、3’−0−(メチルメチレンジスルフィド)5−(N−トリフルオロアセチル−アミノプロパルギル)−dU((MeSSdU−PA(COCF3)、7)の合成を示す。図85を参照されたい。
5’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5−ヨード−2’−デオキシウリジン(1、25.00g、53.37mmol)を無水DMF(200mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.16g、5.27mmol)およびCuI(2.316g、12.16mmol)によってアルゴン雰囲気下、室温で10分間処理した。次いで、N−トリフルオロアセチル−プロパルギルアミン(23.99g、157.8mmol)およびEt3N(14.7mL、105.5mmol)を逐次添加し、室温で3.0時間撹拌した。次いで、溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。得られた粗生成物を、EtOAc 500mLに溶解し、分液漏斗に移した。次いで、有機部分を飽和NaHCO3(2×400mL)および飽和NaCl(2×400mL)溶液によってそれぞれ洗浄した。
先のステップで得られた化合物2(21.99g、44.77mmol)を、1000mL丸底フラスコ中でDMSO(90mL)に溶解した。次いでこれに、AcOH(40mL)および無水酢酸(132mL)を逐次添加し、室温で48時間撹拌した。反応混合物を、CO2ガスの発生が停止するまで、飽和K2CO3によって徐々に中和した。次いで、混合物を分液漏斗に移し、さらに抽出した(2×500mL CH2Cl2)。次いで、合わせた有機部分を飽和NaHCO3(1×500mL)によって洗浄し、Na2SO4によって乾燥させた。有機部分を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(Hex:EtOAc/7:3〜1:1)によって精製し、UtaisilfunitS4b§.03/n884 12.38gを得た。C22H33F3N3O6SSi(M+H)+の計算値 552.17。化合物3の1H-NMR(DMSO-d6): 6H 11.69 (s, 1H), 10.01 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 6.07 (m, 1H), 4.69 (m, 2H), 4.38 (m, 1H), 4.19 (m, 2H), 4.03 (m, 1H), 3.75 (m, 2H), 2.34 (m, 1H), 2.14 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 0.86 (s, 9H) and 0.08 (s, 6H) ppm.
丸底フラスコに、化合物3(3.120g、5.66mmol)、無水CH2Cl2 30.0mL、3Aモレキュラーシーブ(5.0g)およびシクロヘキセン(0.70mL、6.9mmol)を充填した。次いで、反応フラスコを氷浴に入れた。これに、SO2Cl2(8.5mL、CH2C12中で1M、1.5当量)を、シリンジを介して徐々に添加し、0℃で1時間撹拌した。次に、化合物4への完全な変換を確実にするために、余分の1M SO2Cl2 4.0mLを添加し、さらに40分間撹拌した。温度を10℃近くに維持しながら、揮発物を真空下で除去した。得られた固体を、無水DMF 20mLに再懸濁し、窒素雰囲気下で維持した。
化合物5(1.43g、1.99mmol)を、高真空下のデシケーター中でP2O5によって一晩乾燥させ、磁気撹拌子および窒素ガス供給源を備えるフラスコ中で無水CH2Cl2 25mLに溶解した。これに、ジメチルジスルフィド(0.89mL、9.88mmol)を添加し、反応フラスコを氷浴で撹拌した。次いで、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフルオロボレート(DMTSF、430mg、2.19mmol)を添加し、0℃で1.0時間撹拌した。反応混合物を、500mL分液漏斗に移し、50mM NaHCO3水溶液100mLによってクエンチし、CH2Cl2(2×150mL(15OrnL))によって抽出した。有機部分をNa2SO4によって乾燥させ、ロータリーエバポレーションによって濃縮した。粗生成物を、勾配8:2/Hex:EtOAc〜3:7/Hex−EtOAcを使用するシリカゲルカラム(RediSepRf gold 80g)によって精製し、化合物6 0.622g(収率54%、RF=0.6、Hex:EtOAc/1:1)を得た。1H NMR (CDC13): 811 7.99 (brs, 1H, NH), 7.98 (s, 1H), 6.12 (m, 1H), 4.69 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 4.19 (m, 2H), 4.06 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.60 (m, 2H), 2.40 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.88 (m, 1H), 0.78 (m, 9H), and 0.10 (m, 6H) ppm.
磁気撹拌子を備えた丸底フラスコに、化合物6(0.623g、1.06mmol、P2O5によって一晩真空乾燥)および無水THE(20.0mL)を充填し、窒素雰囲気下で氷浴に入れた。TBAF(1.27mL、1.27mmol、1M溶液中)を、シリンジを介して徐々に添加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。次いで、余分の1M TBAF 0.9mLを添加し、氷冷温度で全体で4時間撹拌した。次いで反応混合物を分液漏斗に移し、0.5M NaHCO3溶液(50mL)によってクエンチした。得られた混合物をEtOAc(2×100mL)によって抽出し、Na2SO4によって乾燥させた。勾配7:3〜3:7 Hex:EtOAcを使用するRediSepRf 80gのカラムによるシリカゲルカラムクロマトグラフィー後に、生成物7を白色の粉末として収率63%(311mg)で得た。1H NMR (Me0H-d4): 611 8.16 (s, 1H), 6.06 (m, 1H), 4.79 (m, 2H), 4.69 (ni, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.14 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 3.63 (m, 2H), 2.36 (m, 3H), 2.32 (m, 1H), and 2.08 (m, 1H) ppm.LC−MSによってさらに確認した:M−H m/zの実測値 468.0。
本実施例は、3’−0−(メチルメチレン(methylinethylene)ジスルフィド)−5−(アミノプロパルギル)−2’−デオキシウリジン(3’-0-(methylinethylenedisulfide)-5-(aminopropargy1)-2’-deoxyuridine;MeSSdUTPPA、8)の合成を示す。図86AおよびBを参照されたい。化合物7の真空乾燥試料(155mg、330nmol)およびプロトンスポンジ(100mg)を、Ar雰囲気下で磁気撹拌子を含有する25mLナシフラスコに入れた。固体を、トリメチルホスフェート(1.4mL)に懸濁し、全ての固体が完全に溶解するまで室温で30分間撹拌した。次いで、フラスコを氷塩水浴に入れて、10分間撹拌し、フラスコを氷点下の温度(−5〜0℃)にした。次いで、POCl3(50[IL、570nmol)を、マイクロシリンジを使用して一度に添加した。次いで、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。次に、ピロリン酸−Bu3N−DMFのプレミックスを、15mL遠心分離管中で可能な限り迅速に調製し、濃厚溶液(ピロリン酸−Bu3NH+ 0.73g、Bu3N 0.73mL、無水DMF 2.6mL)を産生した。完全に溶解した後、混合物を、激しく撹拌中の反応混合物に急速に一度に添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。次いで反応混合物を、500mL丸底エバポレーションフラスコ中で0.1M TEAB緩衝液200mLに注いだ。混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を水酸化アンモニウム60mL(28〜30%NH3含有量)によって室温で1時間処理した。次いで、混合物をロータリーエバポレーションによって濃縮し、分取HPLC(19×250mm、C18 Sunfire、Waters、方法:100%Aで0〜2分の後に、20%Bで70分、流速14mL/分;A=50mM TEAB、B=ACN)によって精製した。標的分画(Rf=32〜37分)を凍結乾燥し、HPLC等級の水に溶解した後合わせて、MeSSdUTP−PA、8 103nmol(収率58%)を得た。生成物を、LC−MSによって確認した:m/z(M−H) 612.00。
本実施例は、MeSSdUTP−ARA−NH2、11の合成を示す。
化合物MeSSdUTP−PA(8)を、15mL遠心分離管にアリコートにした(6.92mMで2.16mL=15.tmol)。これをHPLC等級の水0.8mLおよびHPLC等級の水中で新たに調製した0.5M Na2HPO4 1.5mLによって希釈した。別の管に、活性化リンカーNHS−ARA−Fmoc(10、44f.imol)35mgを無水DMF 3.0mLに懸濁した。この溶液を、MeSSdUTP−PA/Na2HPO4溶液に一度に添加し、手動で軽く振とうした。次いで、これをシェーカー上に置いて、室温で一晩反応させた。翌日、HPLC分析により、コンジュゲート生成物(10)への定量的変換が示された。これを0.1M TEAB緩衝液1.0mLによって希釈した。これに、ピペリジン0.7mLを添加し、室温のシェーカー上で1時間撹拌した。次いで生成物を、30×250mm C18 Sunfire−Watersカラム上による分取HPLC、方法:100%Aで0〜2.0分の後に50%Bで70分、流速:25mL/分、A=50mM TEAB、B=アセトニトリル、1回のみの注入によって直ちに精製した。標的分画(Rf=46分)を合わせて凍結乾燥し、最終生成物をHPLC等級の水に溶解し、濃度をUV分光法によって決定し、MeSSdUTPARA−NI−12、11 6.8nmol(2ステップで収率45%)を得た。生成物を、LR−LC−MSによってさらに確認した:m/zの実測値 1067。
本実施例は、本明細書において紹介した切断試験の一般的方法を表す。
1. Metzker, M. L. (2010) "Sequencing Technologies - the Next Generation," Nat. Rev. Genet. 11(1), 31-46.
2. Fuller, C. W. et al. (2009) "The Challenges of Sequencing by Synthesis," Nat. Biotechnol. 27(11), 1013-1023.
3. Hiatt, A. C. and Rose, F. "Enzyme Catalyzed Template-Independent Creation of Phosphodiester Bonds Using Protected Nucleotides," United States Patent 5,990,300, Application 08/300,484, filed 9/2/1994. (issued 11/23/1999).
4. Buzby, P. R. "Nucleotide Analogs," United States Patent Application Publication Number US 2007-0117104 A1, Application 11/295,406, filed 12/5/2005. (published 5/24/2007).
5. Chen, F. et al. (2013) "The History and Advances of Reversible Terminators Used in New Generations of Sequencing Technology," Genomics Proteomics Bioinformatics 11(1), 34-40.
6. Tabor, S. and Richardson, C. C. (1995) "A Single Residue in DNA Polymerases of the Escherichia coli DNA Polymerase I Family Is Critical for Distinguishing between Deoxy- and Dideoxyribonucleotides," Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 92(14), 6339-6343.
7. Perler, F. B. and Southworth, M. W. "Thermostable Dna Polymerase from 9on-7 and and Method for Producing the Same," United States Patent 5,756,334, Application 08/271,364, filed 7/6/1994. (issued 5/26/1998).
8. Southworth, M. W. et al. (1996) "Cloning of Thermostable DNA Polymerases from Hyperthermophilic Marine Archaea with Emphasis on Thermococcus Sp. 9 Degrees N-7 and Mutations Affecting 3'-5' Exonuclease Activity," Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 93(11), 5281-5285.
9. Evans, S. J. et al. (2000) "Improving Dideoxynucleotide-Triphosphate Utilisation by the Hyper-Thermophilic DNA Polymerase from the Archaeon Pyrococcus Furiosus," Nucleic Acids Res. 28(5), 1059-1066.
10. Arezi, B. et al. (2002) "Efficient and High Fidelity Incorporation of Dye-Terminators by a Novel Archaeal DNA Polymerase Mutant," J. Mol. Biol. 322(4), 719-729.
11. Smith, G. P. et al. "Modified Polymerases for Improved Incorporation of Nucleotide Analogues," WIPO PCT Patent Publication Number WO/2005/024010, Application PCT/GB2004/003891, filed 9/10/2004. (published 3/17/2005).
12. Harpp, D. N. et al. (1968) "Organic Sulfur Chemistry. I. The Disulfide-Phosphine Reaction. Desulfurization with Tris(Diethylamino)Phosphine," J. Am. Chem. Soc. 90(15), 4181-4182.
13. Burns, J. A. et al. (1991) "Selective Reduction of Disulfides by Tris(2-Carboxyethyl)Phosphine," J. Org. Chem. 56(8), 2648-2650.
14. Getz, E. B. et al. (1999) "A Comparison between the Sulfhydryl Reductants Tris(2-Carboxyethyl)Phosphine and Dithiothreitol for Use in Protein Biochemistry," Anal. Biochem. 273(1), 73-80.
15. Singh, R. and Whitesides, G. M. (1993) "Thiol-Disulfide Interchange," in Sulfur-Containing Functional Groups (Supplement, S. and Patai, S., Eds.), pp 633-658, J. Wiley and Sons, Ltd.
16. Lukesh, J. C. et al. (2012) "A Potent, Versatile Disulfide-Reducing Agent from Aspartic Acid," J. Am. Chem. Soc. 134(9), 4057-4059.
17. Singh, R. and Whitesides, G. M. (1994) "Reagents for Rapid Reduction of Native Disulfide Bonds in Proteins," Bioorg. Chem. 22, 109-115.
18. Singh, R. and Kats, L. (1995) "Catalysis of Reduction of Disulfide by Selenol," Anal. Biochem. 232(1), 86-91.
19. Stahl, C. R. and Siggia, S. (1957) "Determination of Organic Disulfides by Reduction with Sodium Borohydride," Anal. Chem. 29(1), 154-155.
20. Nardai, G. et al. (2001) "Protein-Disulfide Isomerase- and Protein Thiol-Dependent Dehydroascorbate Reduction and Ascorbate Accumulation in the Lumen of the Endoplasmic Reticulum," J. Biol. Chem. 276(12), 8825-8828.
21. Holmgren, A. and Bjornstedt, M. (1995) "[21] Thioredoxin and Thioredoxin Reductase," in Methods in Enzymology, pp 199-208, Academic Press.
22. Chen, C.-Y. (2014) "DNA Polymerases Drive DNA Sequencing-by-Synthesis Technologies: Both Past and Present," Frontiers in Microbiology 5.
23. Ju, J. et al. "Four-Color Dna Sequencing by Synthesis Using Cleavable Fluorescent Nucleotide Reversible Terminators," United States Patent 7,883,869, Application 12/312,903, filed 7/9/2009. (issued 2/8/2011).
24. Ju, J. et al. "Massive Parallel Method for Decoding DNA and RNA," United States Patent 8,088,575, Application 12/804,284, filed 7/19/2010. (issued 1/3/2012).
25. Ju, J. et al. "Chemically Cleavable 3'-O-Allyl-Dntp-Allyl-Fluorophore Fluorescent Nucleotide Analogues and Related Methods," United States Patent 8,796,432, Application 12/084,457, filed 4/30/2008. (issued 8/5/2014).
26. Balasubramanian, S. "Polynucleotide Sequencing," United States Patent 6,833,246, Application 10/113,221, filed 3/29/2002. (issued 12/21/2004).
27. Balasubramanian, S. et al. "Labelled Nucleotides," United States Patent 7,785,796, Application 12/460,741, filed 7/23/2009. (issued 8/31/2010).
28. Milton, J. et al. "Labelled Nucleotides," United States Patent 7,414,116, Application 10/525,399, filed 2/23/2005. (issued 8/19/2008).
29. Metzker, M. L. et al. (1994) "Termination of DNA Synthesis by Novel 3'-Modified-Deoxyribonucleoside 5'-Triphosphates," Nucleic Acids Res. 22(20), 4259-4267.
30. Ju, J. et al. (2006) "Four-Color DNA Sequencing by Synthesis Using Cleavable Fluorescent Nucleotide Reversible Terminators," Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 103(52), 19635-19640.
31. Ruparel, H. et al. (2005) "Design and Synthesis of a 3’-O-Allyl Photocleavable Fluorescent Nucleotide as a Reversible Terminator for DNA Sequencing by Synthesis," Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 102(17), 5932-5937.
32. Bergmann, F. et al. "Compound for Sequencing by Synthesis," United States Patent Application Publication Number US 2015-0140561 A1, Application 14/542,980, filed 11/17/2014. (published 5/21/2015).
33. Kwiatkowski, M. "Compounds for Protecting Hydroxyls and Methods for Their Use," United States Patent Application Publication Number US 2002-0015961 A1, Application 09/952,719, filed 9/12/2001. (published 2/7/2002).
34. Gardner, A. F. et al. (2012) "Rapid Incorporation Kinetics and Improved Fidelity of a Novel Class of 3’-Oh Unblocked Reversible Terminators," Nucleic Acids Res. 40(15), 7404-7415.
35. Litosh, V. A. et al. (2011) "Improved Nucleotide Selectivity and Termination of 3’-Oh Unblocked Reversible Terminators by Molecular Tuning of 2-Nitrobenzyl Alkylated Homedu Triphosphates," Nucleic Acids Res. 39(6), e39-e39.
36. Bowers, J. et al. (2009) "Virtual Terminator Nucleotides for Next Generation DNA Sequencing," Nat. Meth. 6(8), 593-595.
37. Zhao, C. et al. "Compositions and Methods for Nucleotide Sequencing," United States Patent 8,399,188, Application 12/442,925, filed 12/23/2009. (issued 3/19/2013).
38. Zon, G. "Reversible Di-Nucleotide Terminator Sequencing," United States Patent 8,017,338, Application 12/275,161, filed 11/20/2008. (issued 9/13/2011).
39. Wang, Z. et al. (2010) "Desulfurization of Cysteine-Containing Peptides Resulting from Sample Preparation for Protein Characterization by MS," Rapid Commun. Mass Spectrom. 24(3), 267-275.
40. Jung, A. et al. (2002) "7-Deaza-2`-Deoxyguanosine Allows PCR and Sequencing Reactions from CpG Islands," Mol. Pathol. 55(1), 55-57.
41. Kutyavin, I. V. (2008) "Use of Base-Modified Duplex-Stabilizing Deoxynucleoside 5’-Triphosphates to Enhance the Hybridization Properties of Primers and Probes in Detection Polymerase Chain Reaction," Biochemistry 47(51), 13666-13673.
42. Semenyuk, A. et al. (2006) "Synthesis of RNA Using 2‘-O-Dtm Protection," J. Am. Chem. Soc. 128(38), 12356-12357.
43. Semenyuk, A. and Kwiatkowski, M. (2007) "A Base-Stable Dithiomethyl Linker for Solid-Phase Synthesis of Oligonucleotides," Tetrahedron Lett. 48(3), 469-472.
44. Semenyuk, A. (2006) "Novel Methods for Synthesis of High Quality Oligonucleotides," Uppsala University.
45. Anisimov, A. V. et al. (2008) "Oxidation of Organic Sulfur Compounds with Hydrogen Peroxide in the Presence of Crown Ethers," Moscow University Chemistry Bulletin 63(1), 48-54.
46. Zeida, A. et al. (2012) "Molecular Basis of the Mechanism of Thiol Oxidation by Hydrogen Peroxide in Aqueous Solution: Challenging the Sn2 Paradigm," Chem. Res. Toxicol. 25(3), 741-746.
47. Bellamy, A. J. et al. (2007) "The Use of Trifluoroacetyl as an N- and O-Protecting Group During the Synthesis of Energetic Compounds Containing Nitramine and/or Nitrate Ester Groups," Propellants Explos. Pyrotech. 32(1), 20-31.
48. Gordon, S. and Olejnik, J. "Methods and Compositions for Incorporating Nucleotides," United States Patent Application Publication Number US 2013-0137091 A1, Application 13/305,415, filed 11/28/2011. (published 5/30/2013).
49. Olejnik, J. et al. "Methods and Compositions for Inhibiting Undesired Cleaving of Labels," United States Patent 8,623,598, Application 12/405,866, filed 3/17/2009.1/7/2014).
50. Montazerozohori, M. et al. (2007) "Fast and Highly Efficient Solid State Oxidation of Thiols," Molecules 12(3), 694.
51. Clark, D. E. (1999) "Rapid Calculation of Polar Molecular Surface Area and Its Application to the Prediction of Transport Phenomena. 2. Prediction of Blood-Brain Barrier Penetration," J. Pharm. Sci. 88(8), 815-821.
Claims (39)
- DNA配列中の標識ヌクレオチドを検出するための方法であって、
a)核酸鋳型および前記鋳型にハイブリダイズしてプライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体を形成することが可能なプライマー、チオール含有化合物を含む切断試薬および切断スカベンジャー試薬を提供するステップと、
b)DNAポリメラーゼおよび第1のデオキシヌクレオシド三リン酸を前記プライマーおよび鋳型に添加して反応混合物を作製するステップであって、前記第1のデオキシヌクレオシド三リン酸が核酸塩基および糖を含み、前記糖が3’−Oに切断可能な保護基を含み、前記切断可能な保護基がメチレンジスルフィドを含み、前記デオキシヌクレオシド三リン酸が、切断可能なオキシメチレンジスルフィド含有リンカーを介して前記核酸塩基に結合した第1の検出可能な標識をさらに含む、ステップと、
c)前記反応混合物を、DNAポリメラーゼ触媒プライマー伸長反応を可能にする条件に供して改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体を作製するステップであって、前記第1のデオキシヌクレオシド三リン酸が組み込まれている、ステップと、
d)前記改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体中の前記デオキシヌクレオシド三リン酸の前記第1の検出可能な標識を検出するステップと、
e)前記切断可能な保護基および前記検出可能な標識を前記改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体から除去する条件下で前記切断試薬を導入するステップと、
f)前記切断スカベンジャー試薬を導入するステップと
を含む方法。 - 前記切断試薬がジメルカプトプロパンスルホネートを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ジメルカプトプロパンスルホネートが緩衝液中にある、請求項2に記載の方法。
- 前記緩衝液がCHESである、請求項3に記載の方法。
- 前記切断試薬のpHが9.0〜10.0の間である、請求項4に記載の方法。
- 前記切断試薬の前記pHが9.5である、請求項5に記載の方法。
- 前記切断スカベンジャーが酸化的スカベンジャーである、請求項1に記載の方法。
- 前記酸化的スカベンジャーが過酸化水素である、請求項7に記載の方法。
- 前記過酸化水素が緩衝液中にある、請求項8に記載の方法。
- 前記緩衝液がTRISである、請求項9に記載の方法。
- 前記TRIS緩衝液が、8.5〜9.0の間のpHにある、請求項10に記載の方法。
- 前記TRIS緩衝液が8.8のpHにある、請求項11に記載の方法。
- 前記酸化的スカベンジャーがtert−ブチルペルオキシドである、請求項7に記載の方法。
- ステップb)の前記反応混合物がフローセル中にある、請求項1に記載の方法。
- 前記フローセルが移動支持体上に配置されている、請求項14に記載の方法。
- 前記移動支持体が回転ステージである、請求項15に記載の方法。
- 前記フローセルの少なくとも一部が透明である、請求項14に記載の方法。
- 前記フローセルが機器内に組み込まれている、請求項14に記載の方法。
- ステップb)の繰り返しの間に、第2のデオキシヌクレオシド三リン酸を添加するステップをさらに含み、前記第2のデオキシヌクレオシド三リン酸が第2の切断可能なオキシメチレンジスルフィドリンカーを介して結合した第2の検出可能な標識を含み、前記第2の検出可能検出可能な(detectible detectable)標識が前記第1の検出可能検出可能な(detectible detectable)標識と異なる、請求項1に記載の方法。
- 前記チオール含有化合物がビシナルジチオール系化合物である、請求項1に記載の方法。
- 前記第2のデオキシヌクレオシド三リン酸の前記核酸塩基が、前記第1のデオキシヌクレオシド三リン酸の前記核酸塩基と異なる、請求項20に記載の方法。
- A、G、CおよびTまたはUのアナログを表す、少なくとも4種の異なって標識された、3’−Oメチレンジスルフィドでキャップされたデオキシヌクレオシド三リン酸化合物の混合物が、ステップb)で使用される、請求項1に記載の方法。
- 前記検出するステップが、前記組み込まれた第1のデオキシヌクレオシド三リン酸の核酸塩基の決定を可能とする、請求項22に記載の方法。
- DNA配列中の標識ヌクレオチドを検出するための方法であって、
a)核酸鋳型および前記鋳型にハイブリダイズしてプライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体を形成することが可能なプライマー、ならびにフローセルを提供するステップであって、前記フローセルが、チオール含有化合物を含む切断試薬を含む第1のリザーバーおよび酸化的洗浄液を含む第2のリザーバーと流体連通する、ステップと、
b)DNAポリメラーゼおよび第1のデオキシヌクレオシド三リン酸を前記プライマーおよび鋳型に添加して、前記フローセル中で反応混合物を作製するステップであって、前記第1のデオキシヌクレオシド三リン酸が核酸塩基および糖を含み、前記糖が3’−Oに切断可能な保護基を含み、前記切断可能な保護基がメチレンジスルフィドを含み、前記デオキシヌクレオシド三リン酸が切断可能なオキシメチレンジスルフィド含有リンカーを介して前記核酸塩基に結合した第1の検出可能な標識をさらに含む、ステップと、
c)前記反応混合物を、DNAポリメラーゼ触媒プライマー伸長反応を可能にする条件に供して改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体を作製するステップであって、前記第1のデオキシヌクレオシド三リン酸が組み込まれている、ステップと、
d)前記改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体中の前記デオキシヌクレオシド三リン酸の前記第1の検出可能な標識を検出するステップと、
e)前記切断可能な保護基および前記検出可能な標識を前記改変プライマー/鋳型ハイブリダイゼーション複合体から除去する条件下で前記切断試薬を前記第1のリザーバーから前記フローセルに導入するステップと、
f)前記酸化的洗浄液を、前記第2のリザーバーから、前記フローセルに導入するステップと
を含む方法。 - 前記切断試薬が、ジメルカプトプロパンスルホネートを含む、請求項24に記載の方法。
- 前記ジメルカプトプロパンスルホネートが緩衝液中にある、請求項25に記載の方法。
- 前記緩衝液がCHESである、請求項26に記載の方法。
- 前記切断試薬のpHが9.0〜10.0の間である、請求項24に記載の方法。
- 前記切断試薬の前記pHが9.5である、請求項28に記載の方法。
- 前記酸化的洗浄液が過酸化水素を含む、請求項24に記載の方法。
- 前記過酸化水素が緩衝液中にある、請求項30に記載の方法。
- 前記緩衝液がTRISである、請求項31に記載の方法。
- 前記酸化的洗浄液がtert−ブチルペルオキシドを含む、請求項24に記載の方法。
- 1つまたは複数のDNA配列決定試薬、使用説明書、酸化的スカベンジャー、およびチオール含有化合物を含む切断試薬を含むキット。
- 前記チオール含有化合物がジメルカプトプロパンスルホネートである、請求項34に記載のキット。
- 前記酸化的スカベンジャーが過酸化水素である、請求項34に記載のキット。
- 前記酸化的スカベンジャーがter−ブチルペルオキシドである、請求項34に記載のキット。
- 前記1つまたは複数のDNA配列決定試薬が、ポリメラーゼ、プライマー、鋳型およびヌクレオチドを含む群から選択される、請求項34に記載のキット。
- 溶液中で鋳型にハイブリダイズしたプライマーを含むフローセルであって、前記溶液がチオール含有化合物および酸化的スカベンジャーを含む、フローセル。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15/343,279 | 2016-11-04 | ||
US15/343,279 US10273539B2 (en) | 2015-11-06 | 2016-11-04 | Methods of using nucleotide analogues |
US15/457,344 US11421264B2 (en) | 2015-11-06 | 2017-03-13 | Thiol-containing cleave reagents and oxidative wash |
US15/457,344 | 2017-03-13 | ||
PCT/US2017/058908 WO2018085156A1 (en) | 2016-11-04 | 2017-10-28 | Thiol-containing cleave reagents and oxidative wash |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019536448A true JP2019536448A (ja) | 2019-12-19 |
JP2019536448A5 JP2019536448A5 (ja) | 2020-11-12 |
JP7091325B2 JP7091325B2 (ja) | 2022-06-27 |
Family
ID=62076119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019522971A Active JP7091325B2 (ja) | 2016-11-04 | 2017-10-28 | チオール含有切断試薬および酸化的洗浄液 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP3535407B1 (ja) |
JP (1) | JP7091325B2 (ja) |
CN (1) | CN110506121A (ja) |
AU (1) | AU2017354876A1 (ja) |
CA (1) | CA3041055A1 (ja) |
WO (1) | WO2018085156A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022516684A (ja) * | 2019-01-08 | 2022-03-01 | シンギュラー・ゲノミクス・システムズ・インコーポレイテッド | ヌクレオチドの開裂可能なリンカーおよびその使用 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2580963B (en) | 2019-02-01 | 2021-03-31 | Hemispherian As | Cancer therapies |
CN114031476B (zh) * | 2021-11-23 | 2023-12-08 | 北京中医药大学 | 一种将甲硫基亚甲基氧衍生物转化为羟基化合物的绿色方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0261974A1 (en) * | 1986-09-25 | 1988-03-30 | BP Chemicals Limited | Scavengers containing peroxides for removal of volatile sulphides |
JP2000226399A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-15 | Isis Pharmaceut Inc | オリゴマ―化合物を合成するための改善された方法 |
JP2003511386A (ja) * | 1999-10-05 | 2003-03-25 | キアテク アーベー | ヒドロキシル基を保護するための化合物及びその使用方法 |
US20030092763A1 (en) * | 1999-11-10 | 2003-05-15 | Snezna Rogelj | Method for induction of L-selectin shedding |
JP2005511058A (ja) * | 2001-12-04 | 2005-04-28 | ソレックサ リミテッド | 標識ヌクレオチド |
JP2005521422A (ja) * | 2002-04-04 | 2005-07-21 | バイオタージ アクチボラゲット | 新しい方法 |
EP2305835A1 (en) * | 2009-09-29 | 2011-04-06 | Korea Institute of Science and Technology | 3'-O-Fluorescently modified nucleotides and uses thereof |
US20140045175A1 (en) * | 2009-04-23 | 2014-02-13 | Intelligent Biosystems, Inc. | Hydroxymethyl Linkers For Labeling Nucleotides |
US8900810B2 (en) * | 2007-02-05 | 2014-12-02 | Intelligent Bio Systems, Inc. | Methods and devices for sequencing nucleic acids in smaller batches |
US20150140561A1 (en) * | 2013-11-20 | 2015-05-21 | Roche Diagnostics Operations, Inc. | Compound for sequencing by synthesis |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6046039A (en) * | 1998-08-19 | 2000-04-04 | Battelle Memorial Institute | Methods for producing partially digested restriction DNA fragments and for producing a partially modified PCR product |
US6566059B1 (en) * | 1998-10-01 | 2003-05-20 | Variagenics, Inc. | Method for analyzing polynucleotides |
US6440705B1 (en) * | 1998-10-01 | 2002-08-27 | Vincent P. Stanton, Jr. | Method for analyzing polynucleotides |
US8101353B2 (en) * | 2007-12-18 | 2012-01-24 | Advanced Analytical Technologies, Inc. | System and method for nucleotide sequence profiling for sample identification |
WO2012149472A2 (en) * | 2011-04-27 | 2012-11-01 | Ignite Institute For Individualized Health | Methods, compositions, and kits for treating and preventing neurological conditions |
WO2015006811A2 (en) * | 2013-07-19 | 2015-01-22 | The Walter And Eliza Hall Institute Of Medical Research | Diagnostic methods |
-
2017
- 2017-10-28 CN CN201780080043.7A patent/CN110506121A/zh active Pending
- 2017-10-28 AU AU2017354876A patent/AU2017354876A1/en active Pending
- 2017-10-28 CA CA3041055A patent/CA3041055A1/en active Pending
- 2017-10-28 JP JP2019522971A patent/JP7091325B2/ja active Active
- 2017-10-28 WO PCT/US2017/058908 patent/WO2018085156A1/en unknown
- 2017-10-28 EP EP17868018.7A patent/EP3535407B1/en active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0261974A1 (en) * | 1986-09-25 | 1988-03-30 | BP Chemicals Limited | Scavengers containing peroxides for removal of volatile sulphides |
JP2000226399A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-15 | Isis Pharmaceut Inc | オリゴマ―化合物を合成するための改善された方法 |
JP2003511386A (ja) * | 1999-10-05 | 2003-03-25 | キアテク アーベー | ヒドロキシル基を保護するための化合物及びその使用方法 |
US20030092763A1 (en) * | 1999-11-10 | 2003-05-15 | Snezna Rogelj | Method for induction of L-selectin shedding |
JP2005511058A (ja) * | 2001-12-04 | 2005-04-28 | ソレックサ リミテッド | 標識ヌクレオチド |
JP2005521422A (ja) * | 2002-04-04 | 2005-07-21 | バイオタージ アクチボラゲット | 新しい方法 |
US8900810B2 (en) * | 2007-02-05 | 2014-12-02 | Intelligent Bio Systems, Inc. | Methods and devices for sequencing nucleic acids in smaller batches |
US20140045175A1 (en) * | 2009-04-23 | 2014-02-13 | Intelligent Biosystems, Inc. | Hydroxymethyl Linkers For Labeling Nucleotides |
EP2305835A1 (en) * | 2009-09-29 | 2011-04-06 | Korea Institute of Science and Technology | 3'-O-Fluorescently modified nucleotides and uses thereof |
US20150140561A1 (en) * | 2013-11-20 | 2015-05-21 | Roche Diagnostics Operations, Inc. | Compound for sequencing by synthesis |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022516684A (ja) * | 2019-01-08 | 2022-03-01 | シンギュラー・ゲノミクス・システムズ・インコーポレイテッド | ヌクレオチドの開裂可能なリンカーおよびその使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN110506121A (zh) | 2019-11-26 |
EP3535407A1 (en) | 2019-09-11 |
EP3535407A4 (en) | 2020-06-24 |
AU2017354876A1 (en) | 2019-06-20 |
WO2018085156A1 (en) | 2018-05-11 |
CA3041055A1 (en) | 2018-05-11 |
JP7091325B2 (ja) | 2022-06-27 |
EP3535407B1 (en) | 2021-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7119041B2 (ja) | Dna配列において標識されたヌクレオチドを検出する方法 | |
EP3743517B1 (en) | Sequencing additive | |
US20220315995A1 (en) | Thiol-containing cleave reagents and oxidative wash | |
JP7091325B2 (ja) | チオール含有切断試薬および酸化的洗浄液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200929 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210811 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20211110 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20211222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7091325 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |