JP2019535699A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 癌が癌幹細胞を含む癌である場合の、癌を治療するための医薬組成物であって、式（Ｉ）：
   

   

   ［式中、
   Ｎ_１−Ｎ_１−Ｎ_１は、Ｎ，Ｎ，Ｎ−三座アザ芳香族配位子を表し；
   Ｎ_２−Ｎ_２は、Ｎ，Ｎ−二座アザ芳香族配位子を表し；
   Ｘは、ＯＨ_２、Ｃｌ、Ｂｒ、Ｉ、およびＳＲ_１Ｒ_２から選択され；
   Ｒ_１およびＲ_２は、独立に、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_１２アルキルから選択され；
   Ｙ⁻は、一価のアニオンであり；かつ
   ｎは、１または２である］
   のルテニウム錯体を含んでなる、医薬組成物。
2. Ｎ_１−Ｎ_１−Ｎ_１が、以下：
   

   

   ［式中、各基Ｒ’は、独立に、水素、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_６アルキル、置換されていてよいＣ_６−Ｃ_１４アリール、置換されていてよい５員〜１０員のヘテロアリール、およびハロゲンから選択される］
   からなる群から選択される、請求項１に記載の医薬組成物。
3. Ｎ_２−Ｎ_２が、以下：
   

   

   ［式中、各基Ｒ’は、独立に、水素、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_６アルキル、置換されていてよいＣ_６−Ｃ_１４アリール、置換されていてよい５員〜１０員のヘテロアリール、およびハロゲンから選択される］
   からなる群から選択される、請求項１または２に記載の医薬組成物。
4. Ｎ_１−Ｎ_１−Ｎ_１が
   

   

   を表し、かつＮ_２−Ｎ_２が
   

   

   を表し、式中、各基Ｒ’は、独立に、水素、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_６アルキル、置換されていてよいＣ_６−Ｃ_１４アリール、置換されていてよい５員〜１０員のヘテロアリール、およびハロゲンから選択される、請求項１に記載の医薬組成物。
5. 前記ルテニウム錯体が、下式：
   

   

   ［式中、
   Ｘは、ＯＨ_２、Ｃｌ、Ｂｒ、Ｉ、およびＳＲ_１Ｒ_２から選択され；
   Ｒ_１およびＲ_２は、独立に、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_１２アルキルから選択され；
   Ｙ⁻は、一価のアニオンであり；かつ
   ｎは、１または２である］
   を有する、請求項１〜４のいずれか一項に記載の医薬組成物。
6. 前記ルテニウム錯体が、以下：
   

   

   （式中、Ｙ⁻は、一価のアニオンである）
   からなる群から選択される、請求項１〜５のいずれか一項に記載の医薬組成物。
7. 前記癌が、乳癌、肺癌、結腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵臓癌、子宮頸癌、および腎臓癌から選択される、請求項１〜６のいずれか一項に記載の医薬組成物。
8. 前記癌が、膵臓癌、好ましくは膵腺癌である、請求項７に記載の医薬組成物。
9. 以下：
   ・請求項１〜６のいずれか一項に記載の式（Ｉ）のルテニウム錯体、および
   ・ＡＢＣＧ２基体もしくは抗腫瘍薬
   を含んでなるコンジュゲート。
10. 前記ＡＢＣＧ２基体が、イマチニブ、ゲフィチニブ、フラボピロドール、トポテカン、イリノテカン、ＳＮ−３８、ミトキサントロン、シメチジン、プラゾシン、スタチン類、ジドブジン、エストロン、１７β−エストラジオール、プロトポルフィリンＩＸ、２−アミノ−１−メチル−６−フェニルイミダゾ［４,５−ｂ］ピリジン、アムサクリン、アスパラギナーゼ、アザチオプリン、ビサントレン、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロランブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エトポシド、フラボピリドール、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、イダルビシン、イホスファミド、イリノテカン、ヒドロキシ尿素、ロイコボリン、リポソームダウノルビシン、リポソームドキソルビシン、ロムスチン、クロルメチン、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシン、ミトキサントロン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペメトレキセド、ペントスタチン、プロカルバジン、サトラプラチン、ストレプトゾトシン、テガフール・ウラシル、テモゾロミド、テニポシド、チオグアニン、チオテパ、トレオスルファン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ＳＮ−３８、ビノレルビン、リボフラビン、Ｄ−ルシフェリン、ローダミン１２３、フェオホルビドａ、ＢＯＤＩＰＹ−プラゾシン、およびヘキスト３３３４２から選択される、請求項９に記載のコンジュゲート。
11. 前記ＡＢＣＧ２基体がリボフラビンである、請求項９または１０に記載のコンジュゲート。
12. 前記ルテニウム錯体が式（Ｉ’）：
    

    

    ［式中、Ｘ、ｎ、およびＹは、請求項１〜６のいずれか一項に記載のとおりである］
    の錯体である、請求項９〜１１のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
13. 式（Ｉ）のルテニウム錯体中のＸがＳＲ_１Ｒ_２を表し、ここで、Ｒ_１およびＲ_２は、独立に、置換されていてよいＣ_１−Ｃ_１２アルキルから選択される、請求項１２に記載のコンジュゲート。
14. Ｘが式：
    

    

    ［式中、
    Ｒａは、ＯＨ、Ｃ_１−Ｃ_６ Ｏ−アルキル、ＯＡｃ、ＮＨ_２、Ｃ_１−Ｃ_６ ＮＨ−アルキル、Ｎ（Ｃ_１−Ｃ_６アルキル）_２、およびＮＨＡｃから選択され；かつ
    各Ｒｂは、独立に、Ｈ、Ｃ_１−Ｃ_６アルキル、およびＡｃから選択される］の化合物である、請求項１２または１３に記載のコンジュゲート。
15. 前記ルテニウム錯体と、前記ＡＢＣＧ２基体または前記抗腫瘍薬とに共有結合しているリンカーを含んでなる、請求項９〜１４のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
16. 以下：
    ・請求項１〜６のいずれか一項に記載の式（Ｉ）のルテニウム錯体（式中、Ｘはメチオニンである）、
    ・リボフラビン、および
    ・任意で、前記ルテニウム錯体の前記メチオニンと、リボフラビンとに共有結合しているリンカー
    を含んでなる、請求項９〜１５のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
17. 下記の構造：
    

    

    （式中、Ｙ⁻は、一価のアニオンである）
    を有する、請求項１６に記載のコンジュゲート。
18. 癌が癌幹細胞を含む癌である場合の、癌を治療するための医薬組成物であって、請求項９〜１７のいずれか一項に記載のコンジュゲートを含んでなる、医薬組成物。
19. 前記癌が、乳癌、肺癌、結腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵臓癌、子宮頸癌、および腎臓癌から選択される、請求項１８に記載の医薬組成物。
20. 前記癌が、膵臓癌、好ましくは膵腺癌である、請求項１８または１９に記載の医薬組成物。