JP2019535674A - 金属イオン及びバイカーボネートを用いて歯石を除去するための方法及びキット - Google Patents

金属イオン及びバイカーボネートを用いて歯石を除去するための方法及びキット Download PDF

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Abstract

歯から歯石を除去する方法及びキットであって、この方法は、リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む、成分Aを歯に適用することと、バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bを歯に適用することと、歯から歯石の少なくとも一部を除去することと、を含むことができ、成分A及びBは、同時に又は逐次的に歯に適用され、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年10月20日に出願された米国特許仮出願第62/410711号の優先権を主張するものであり、その開示の全容が参照により本明細書に組み込まれる。
歯石は、歯肉炎及び歯周炎を含めた歯周疾患をもたらし得る。歯石を除去する既存の方法は、訓練された歯科従事者によるスケーリング等の機械的手段に頼ったものである。このような既存の除去処置は、患者にとって苦痛かつ不快であり得る。加えて、既存の除去処置は、かなりの身体的な負担を衛生士に与える場合があり、しばしば、筋肉及び反復運動疾患(例えば、手根管症候群)につながる。その上、歯石除去には、歯科予防処置中のかなりの時間が割り当てられる。したがって、歯石を除去するため、より良好な溶液を調製することが望ましい。
本開示のいくつかの態様は、歯から歯石を除去する方法を提供する。この方法は、リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む、成分Aを歯に適用することと、バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bを歯に適用することと、歯から歯石の少なくとも一部を除去することと、を含むことができ、成分A及びBは、同時に又は逐次的に歯に適用され、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる。
本開示のいくつかの態様は、歯から歯石を除去するための部品キットを提供する。本キットは、リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む、成分Aと、バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bと、成分A及びBを同時に又は逐次的に歯に適用し、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させるための、かつ歯から歯石の少なくとも一部を除去するための指示書と、を含むことができる。
定義
本特許出願で使用する場合:
用語「含む(comprises)」及びその変化形は、これらの用語が本明細書及び特許請求の範囲に現れる場合、限定的な意味を有するものではない。このような用語は、記載されたある1つの工程若しくは要素、又は複数の工程若しくは要素の群が包含されることを意味し、いかなる他の工程若しくは要素、又は複数の工程若しくは要素の群も排除されないことを意味するものと理解される。「からなる(consisting of)」により、この語句「からなる」に続くいかなるものも包含し、これらに限定されることを意味する。したがって、語句「からなる」は、列挙された要素が必要又は必須であって、他の要素が存在し得ないことを示す。「から本質的になる(consisting essentially of)」により、この語句の後に列挙されるいかなる要素も含み、これらの列挙された要素に関して本開示で特定した作用若しくは機能に干渉又は寄与しない他の要素に限定されることを意味する。したがって、語句「から本質的になる」は、列挙された要素が必要又は必須であるが、他の要素は任意に含まれ、列挙された要素の作用若しくは機能に実質的に影響を及ぼすか否かに応じて存在してもよい、又は、しなくてもよいことを意味する。
「好ましい」及び「好ましくは」という言葉は、一定の状況下で一定の利益を提供できる、本開示の実施形態を指す。しかしながら、同一の状況下又は他の状況下において、他の実施形態もまた好ましい場合がある。更には、1又は複数の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用ではないことを示唆するものではなく、本開示の範囲から他の実施形態を排除することを意図するものではない。
本出願では、「a」、「an」、及び「the」等の用語は、単数の実体のみを指すことを意図するものではなく、例示のために具体例の使用が可能な、一般的な部類を含むことを意図するものである。用語「a」、「an」、及び「the」は、用語「少なくとも1つの」と交換可能に使用される。列挙が後続する「〜のうちの少なくとも1つ(at least one of)」及び「〜のうちの少なくとも1つを含む(comprises at least one of)」という語句は、列挙内の項目のうちのいずれか1つ、及び、列挙内の2つ以上の項目のいずれかの組み合わせを指す。
列挙が後続する「〜のうちの少なくとも1つ(at least one of)」及び「〜のうちの少なくとも1つを含む(comprises at least one of)」という語句は、列挙内の項目のうちのいずれか1つ、及び、列挙内の2つ以上の項目のいずれかの組み合わせを指す。
本明細書で使用する場合、用語「又は」は、内容がそうでない旨を特に明示しない限り、概して「及び/又は」を含む通常の意味で使用される。
用語「及び/又は」は、列挙された要素の1つ若しくは全て、又は列挙された要素の任意の2つ以上の組み合わせを意味する(例えば、苦痛を予防及び/又は治療することは、更なる苦痛を予防すること、治療すること、又は治療すること及び予防することの両方を意味する)。
本明細書では、様々な組の数値範囲(例えば、特定の部分における炭素原子の数、特定の成分の量等)が記載され、各組内では、範囲の任意の下限を範囲の任意の上限と対にすることができる。このような数値範囲はまた、範囲内の全ての数を含むことを意味する(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5等を含む)。
また、本明細書においては、全ての数は「約」という用語で修飾されるものと想定され、好ましくは「厳密に」という用語で修飾されると想定される。本明細書で、測定量に関して使用する場合、用語「約」は、当業者が測定を行い、測定の目的にふさわしい程度の注意を払ったこと、及び使用された測定機器の精度によって予想されるであろう、測定量のばらつきを指す。本明細書において、「最大/以下」の数字(”up to”a number)(例えば、最大50/50以下(up to 50))は、その数(例えば、50)を含む。
本明細書全体を通して、「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「特定の実施形態(certain embodiments)」、又は「いくつかの実施形態(some embodiments)」等への言及は、実施形態に関して記載された特定の特徴、構成、組成、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、本明細書全体を通して、様々な箇所のこのような語句の記載は、必ずしも、本開示の同一の実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構成、組成、又は特性は、1又は複数の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせてもよい。
上記の発明の概要部は、本開示のあらゆる実施形態又はあらゆる実施を記載するものではない。以下の発明を実施するための形態では、例示的な実施形態がより具体的に記載される。発明を実施するための形態全体を通して、例を列挙することにより指針が示され、それらの例は、様々な組み合わせで用いることができる。いずれの場合にも、記載された列挙は、代表的な群としての役割のみを果たすものであり、排他的な列挙として解釈されるべきではない。
歯石(dental calculus)(酒石(dental tartar)とも呼ぶ)は、種々のカルシウムホスフェート又は部分的又は完全に石灰化された歯垢の結晶で充填された石化した歯のバイオフィルムとして定義される。これは、歯の歯垢上に、口腔環境内の流体由来のミネラルが持続的に蓄積されていることによって生じ得る。歯石は、ヒト及び様々な動物種を悩ます一般的な口腔状態であり、歯石の存在は、歯周疾患をもたらし得る。スケーリング等の機械的手段に依存した、歯石を除去する既存の方法は、時間がかかり、歯科従事者にとって労苦であり、患者にとっても苦痛かつ不快な経験となり得る。
本開示は、一般に、歯から歯石を除去する方法及びキットに関する。一般に、この方法は、成分Aを歯に適用することと、成分Bを歯に適用することと、歯から歯石の少なくとも一部を除去することと、を含むことができ、成分A及びBは、同時に又は逐次的に歯に適用され、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる。特定の実施形態では、成分Bが適用される前又は後に成分Aが適用される。
本開示の方法は、例えば、歯石のより容易な除去をもたらすことができる。加えて、本開示の方法は、歯石除去の時間を短縮することができる。例えば、成分A及び成分Bの適用後、歯石の除去がより容易かつ迅速となる。これにより、本開示の方法が、歯科従事者に対して、処置効率の改善、より多くの患者に対する機会、他の処置に対する更なる時間、及び休憩時間の増加を可能にし得る。
特定の実施形態では、成分Aは、リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む。非プロトン性塩基は、多くの場合、ハロゲン含有アニオンである。特定の実施形態では、非プロトン性塩基は、ハライド(例えば、ヨーダイド、ブロマイド及びクロライド)である。
特定の実施形態では、成分Aの非プロトン性塩基は、トリフレートイオン(OTf)、ヨーダイドイオン(I)、パークロレートイオン(ClO )、ブロマイドイオン(Br)、クロライドイオン(Cl)、又はこれらの組み合わせを含む。
特定の実施形態では、成分Aの金属イオンの前駆体は、固体塩(例えば、リチウムハライド、マグネシウムハライド、カルシウムハライド、又はこれらの組み合わせ)を含む。特定の実施形態では、15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基の前駆体は、固体塩(例えば、リチウムハライド、マグネシウムハライド、カルシウムハライド、ナトリウムハライド、ナトリウムトリフレート、ナトリウムパークロレート、又はこれらの組み合わせ)を含む。
特定の実施形態では、成分Aの金属イオン及び非プロトン性塩基は、同一の化合物により提供される。例えば、特定の実施形態では、成分Aは、リチウムハライド、マグネシウムハライド、カルシウムハライド、又はこれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、成分Aは、LiCl、MgCl、CaCl、又はこれらの組み合わせを含む。
特定の実施形態では、成分Aの金属イオン及び非プロトン性塩基は、異なる化合物により提供される。例えば、成分Aは、リチウムナイトレート及びナトリウムクロライドを含むことができる。成分Bは、カリウムバイカーボネート又はナトリウムバイカーボネート等のバイカーボネート塩を含むことができる。重要なことは、リチウムイオン、クロライドイオン及びバイカーボネートイオンが全て歯に存在することである。
特定の実施形態では、成分Aは、歯に適用される際に固体であり、歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する。
特定の実施形態では、成分Aは、歯に適用される際に水溶液である。特定の実施形態では、水溶液は、金属イオンを含む1Mより高い金属塩を含む。例えば、水溶液は、金属イオンを含む1.5Mより高い、2Mより高い、又は2.5Mより高い金属塩を含むことができる。特定の実施形態では、水溶液は、金属イオンの飽和溶液、又は金属塩の溶解限度以下の濃度の金属イオンを含む。成分Aの濃度は、成分Bと混合する前のものである。
特定の実施形態では、成分Aが、歯に適用される際に水溶液であり、その水溶液は、非プロトン性塩基を含む1Mより高い塩を含む。非プロトン性塩基の塩は、多くの場合、その塩1モル当たり1モル又は2モルいずれかの非プロトン性塩基を含む。例えば、水溶液は、1Mより高い非プロトン性塩基又は2Mより高い非プロトン性塩基を含むことができる。特定の実施形態では、水溶液は、非プロトン性塩基の飽和溶液、又は非プロトン性塩基の塩の溶解限度以下の濃度の非プロトン性塩基を含む。特定の実施形態では、非プロトン性塩基の塩は、金属塩と同一である。成分Aの濃度は、成分Bと混合する前のものである。
特定の実施形態では、成分Bは、バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む。
特定の実施形態では、成分Bのバイカーボネートイオンの前駆体は、固体塩(例えば、カリウムバイカーボネート(KHCO)及びナトリウムバイカーボネート(NaHCO))を含む。
特定の実施形態では、バイカーボネートイオンの前駆体は、バイカーボネートを形成することができるカーボネート及び酸を含む。例えば、成分Bは、ナトリウムカーボネートと塩酸とを足した混合物を含むことができ、ナトリウムクロライド及びナトリウムバイカーボネートを形成する。
特定の実施形態では、成分Bは、歯に適用される際に固体であり、歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する。
特定の実施形態では、成分Bは、歯に適用される際に水溶液である。特定の実施形態では、その水溶液は、0.5Mより高いバイカーボネートイオンを含む。例えば、水溶液は、1Mより高い、1.5Mより高い、又は2Mより高い濃度のバイカーボネートイオンを有することができる。特定の実施形態では、水溶液は、バイカーボネートイオンの飽和溶液、又はバイカーボネート塩の溶解限度以下の濃度でのバイカーボネートイオン、又は3M以下のバイカーボネートイオンを含む。成分Bの濃度は、成分Aと混合する前のものである。
成分A及びBを混合すると(すなわち、成分A及びBが歯に適用される際)、気体が発生し、これにより歯の上で歯石が軟化及び/又は弛緩する。この気体は、COであると考えられる(これは本開示を限定するものではない)。発生した気体は、例えば、歯石と歯の表面との間の接着を弱めることができ、したがって成分A及び成分Bに比較的短時間暴露した後に、歯石を容易に除去できる。いくつかの実施形態では、発生した気体は、歯石を軟化及び/又は弛緩させることができ、したがって、例えばハンドスケーリングによる歯石の除去がかなり容易になる。例えば、より短時間で又はより弱い力で歯石を除去することができる。
一般的に、本開示の方法において、成分Bが歯の表面に適用される前又は後に成分Aが歯の表面に適用される。いくつかの実施形態では、成分Bが適用される少なくとも30秒前又は後に成分Aが適用される。成分A又は成分Bのいずれかは、(独立して)口腔送達に好適な任意の形態、例えば水溶液(例えば、リンス)、ゲル、ペースト、又は粉末の形態であってよい。例えば、成分A及び成分Bを両方ともリンスとして適用してもよい。いくつかの実施形態では、成分Aをゲルとして適用し、成分Bをリンスとして適用してもよい。
いくつかの実施形態では、成分A又は成分Bは、特に、他の成分を適用する前、1時間未満、30分未満、10分未満、5分未満、2分未満、1分未満、又は30秒未満の間に適用される。これらの実施形態のいくつかでは、成分A又は成分Bは、10分、5分、2分、1分、30秒、15秒、又はこれらの値のいずれか2つの間の範囲(その値を含む)で適用される。いくつかの実施形態では、成分A及び成分Bの両方は、各々、1時間未満、30分未満、10分未満、5分未満、2分未満、又は1分未満の間適用される。
成分A及び成分Bを適用した後、好適な機械的手段、例えば、スケーリング(歯科用スケーラーを使用したもの等)、ブラッシング、スワビング(swabbing)、ワイピング、超音波スケーリング、エアーポリッシング又は噴射水によって、歯から歯石の少なくとも一部を除去することができる。いくつかの実施形態では、歯石の部分は、歯のブラッシング以外の機械的手段によって、例えば歯科用スケーラーによって、除去されてもよい。いくつかの実施形態では、除去する工程は、適用する工程の後、1日、12時間、6時間、3時間、1時間、30分、10分、5分、2分、1分、30秒、又は15秒以内に行われる。いくつかの実施形態では、除去する工程は、10分未満、5分未満、2分未満、又は1分未満の間続く。他の実施形態では、除去する工程は、10分、5分、2分、1分、30秒、又はこれらの値のいずれか2つの間の範囲(その値を含む)で続く。したがって、本開示の方法は、例えば、より容易かつ/又は迅速な歯石の除去をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、適用する工程及び除去する工程は全て、1日未満、12時間未満、6時間未満、3時間未満、1時未満、30分未満、10分未満、5分未満、2分未満、又は1分未満で完了する。
例示的な実施形態では、まず粉末形態の固体LiClを、歯石を含む歯の表面に適用する。1分後、カリウムバイカーボネートのリンス液を歯の表面に適用する。約2分後に、歯石をハンドスケーリングする。
いくつかの実施形態では、添加剤を歯の表面に適用することができる。これらの実施形態のいくつかでは、添加剤を成分A及び/又は成分Bと共に適用することができる。この方法において使用される添加剤としては、防腐剤及び保存剤、抗生物質、香味材料、界面活性剤、研磨剤、増粘剤及びバインダー、噴射剤、担体、歯石抑制剤(tartar control agents)、カルシウムイオン封鎖剤、フッ化物塩、並びに染料を挙げることができるが、これらに限定されない。
好適な防腐剤及び保存剤としては、クロルヘキシジン及びその塩、ポリヘキサメチレンビグアニド、オクテニジン、四級アンモニウム塩及びこれらのポリマー、有機酸、キレート剤、例えばカルシウムキレート剤(例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA))、精油及びパラベンを挙げることができるが、これらに限定されない。抗生物質の非限定的な例としては、ペニシリン、テトラサイクリン、ミノサイクリン等を挙げることができる。抗生物質の例としては、米国特許第6,685,921号(Lawlor)に記載のものも挙げることができる。香味材料の例としては、人工甘味料、植物油、及び合成香料を挙げることができる。研磨剤の例としては、シリカ粒子、合成無機粒子、及び合成又は植物由来の有機粒子を挙げることができる。好適な界面活性剤としては、米国特許公開第2006/0051385号(Scholz)に記載のものを挙げることができる。このような界面活性剤の例としては、カチオン性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤が挙げられる。増粘剤の例としては、グリセロール、シリカ、セルロース系ポリマー、植物ガム(例えばグアーガム及びキサンタンガム)、ペトロラタム等の石油由来の材料、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、ポリ乳酸、長鎖脂肪酸アルコール、並びにアクリレートポリマーを挙げることができる。好適なバインダーとしては、米国特許第8,647,608号(Yangら)に記載のものを挙げることができる。好適な担体としては、米国特許第8,647,608号(Yangら)に記載のものを挙げることができる。担体としては、エタノール、イソプロパノール及びグリセロールを含む、対象の口腔内での使用に好適な任意のアルコールを挙げることができる。好適な染料としては、歯科用製品に従来使用されてきたものが挙げられる。歯石抑制剤の例としては、米国特許第6,685,921号(Lawlor)に記載のものを挙げることができる。デンタルケア製品における使用で既知の抗歯石剤には、ホスフェートを挙げることができるが、これに限定されない。ホスフェートとしては、ピロホスフェート、ポリホスフェート、ポリホスホネート、及びこれらの混合物を挙げることができる。ピロホスフェート塩としては、ジアルカリ金属ピロホスフェート塩、テトラアルカリ金属ピロホスフェート塩、及びこれらの混合物を挙げることができる。フッ化物塩の例としては、米国特許第6,685,921号(Lawlor)、米国特許第3,535,421号(Brinerら)、及び米国特許第3,678,154号(Brinerら)に記載のものを挙げることができる。
本開示の歯から歯石を除去するためのキットは、リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む、成分Aと、バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bと、成分A及びBを同時に又は逐次的に歯に適用し、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させるための、かつ歯から歯石の少なくとも一部を除去するための指示書と、を含むことができる。このようなキットにおいて、成分A及び/又は成分Bは、本明細書に記載の1又は複数の添加剤を更に含んでもよい。
実施形態
以下の実施形態は、本開示を例示することが意図され、限定するものではない。
実施形態1は、歯から歯石を除去する方法であって、
リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに
15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体を含む、成分Aを歯に適用することと、
バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bを歯に適用することと、
歯から歯石の少なくとも一部を除去することと、
を含み、成分A及びBは、同時に又は逐次的に歯に適用され、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる、方法である。
実施形態2は、成分Bが適用される前又は後に成分Aが適用される、実施形態1に記載の方法である。
実施形態3は、成分Aの金属イオン及び非プロトン性塩基が、同一の化合物により提供される、実施形態1又は2に記載の方法である。
実施形態4は、成分Aの金属イオン及び非プロトン性塩基が、異なる化合物により提供される、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法である。例えば、成分Aは、リチウムナイトレート及びナトリウムクロライドを含むことができる。成分Aは、バイカーボネートイオンを含む成分Bと混ぜ合わされる。重要なことは、リチウムイオン、クロライドイオン及びバイカーボネートイオンが全て本例に存在することである。
実施形態5は、成分Aの非プロトン性塩基が、トリフレートイオン(OTf)、ヨーダイドイオン(I)、パークロレートイオン(ClO )、ブロマイドイオン(Br)、クロライドイオン(Cl)、又はこれらの組み合わせを含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態6は、成分Aの金属イオンの前駆体及び/又は非プロトン性塩基の前駆体が、固体塩を含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態7は、成分Aが、リチウムハライド、マグネシウムハライド、カルシウムハライド、ナトリウムハライド、ナトリウムトリフレート、ナトリウムパークロレート、又はこれらの組み合わせを含む、実施形態5又は6に記載の方法である。
実施形態8は、成分Aが、LiCl、MgCl、CaCl、又はこれらの組み合わせを含む、実施形態7に記載の方法である。
実施形態9は、成分Aが、歯に適用される際に固体であり、歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態10は、成分Aが、歯に適用される際に水溶液である、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態11は、水溶液が、金属イオンを含む1Mより高い金属塩を含む、実施形態10に記載の方法である。いくつかの実施形態では、水溶液は、1Mより高い金属イオン及び1Mより高い非プロトン性塩基を含む。
実施形態12は、水溶液が、金属イオンの飽和溶液、又は金属塩の溶解限度以下の濃度の金属イオンを含む、実施形態10又は11に記載の方法である。
実施形態13は、成分Bのバイカーボネートイオンの前駆体が、固体塩を含む、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態14は、バイカーボネートイオンの前駆体が、バイカーボネートを形成することができるカーボネート(例えば、カーボネート塩)及び酸を含む、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態15は、成分Bが、歯に適用される際に固体であり、歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態16は、成分Bが、歯に適用される際に水溶液である、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態17は、水溶液が、0.5Mより高いバイカーボネートイオンを含む、実施形態16に記載の方法である。
実施形態18は、水溶液が、バイカーボネートイオンの飽和溶液、又はバイカーボネート塩の溶解限度以下の濃度のバイカーボネートイオン、又は3M以下のバイカーボネートイオンを含む、実施形態16又は17に記載の方法である。
実施形態19は、成分Bが、カリウムバイカーボネート(KHCO)を含む、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態20は、成分Bが適用される少なくとも30秒前に成分Aが適用される、実施形態2〜19のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態21は、成分Bが適用される前、1時間未満の間に成分Aが適用される、実施形態2〜20のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態22は、成分Bが適用される前、30分未満の間に成分Aが適用される、実施形態21に記載の方法である。
実施形態23は、成分Bが適用される前、1分未満の間に成分Aが適用される、実施形態22に記載の方法である。
実施形態24は、成分Bが適用される前、30秒未満の間に成分Aが適用される、実施形態23に記載の方法である。
実施形態25は、成分Aが適用される少なくとも30秒前に成分Bが適用される、実施形態2〜19のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態26は、成分Aが適用される前、1時間未満の間に成分Bが適用される、実施形態2〜19及び実施形態25のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態27は、成分Aが適用される前、30分未満の間に成分Bが適用される、実施形態25に記載の方法である。
実施形態28は、成分Aが適用される前、1分未満の間に成分Bが適用される、実施形態27に記載の方法である。
実施形態29は、成分Aが適用される前、30秒未満の間に成分Bが適用される、実施形態28に記載の方法である。
実施形態30は、1時間未満の間に成分A及び成分Bの両方が各々適用される、実施形態1〜29のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態31は、除去する工程が、適用する工程の後、1日以内に行われる、実施形態1〜30のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態32は、適用する工程及び除去する工程が、全て1日未満のうちに完了する、実施形態1〜31のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態33は、歯石の少なくとも一部が、機械的手段によって除去される、実施形態1〜32のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態34は、歯石の少なくとも一部が、歯のブラッシング以外の機械的手段によって除去される、実施形態33に記載の方法である。
実施形態35は、歯石の少なくとも一部が、歯科用スケーラーによって除去される、実施形態33又は34に記載の方法である。
実施形態36は、成分A及び成分Bが、歯に適用される際に水溶液であり、成分Aの水溶液が、1Mより高い金属イオン及び1Mより高い非プロトン性塩基を含み、かつ成分Bの水溶液が、0.5Mより高いバイカーボネートイオンを含む、実施形態1〜35のいずれか1つに記載の方法である。
実施形態37は、歯から歯石を除去するための部品キットであって、
リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに
15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体
を含む、成分Aと、
バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bと、
成分A及びBを同時に又は逐次的に歯に適用し、これにより気体を発生させ、歯の上で歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる、かつ歯から歯石の少なくとも一部を除去するための指示書と、
を含む部品キットである。
実施形態38は、成分A及び/又は成分Bが、1又は複数の添加剤を更に含む、実施形態37に記載の部品キットである。
実施形態39は、1又は複数の添加剤が、防腐剤及び保存剤、抗生物質、香味材料、界面活性剤、研磨剤、増粘剤及びバインダー、噴射剤、担体、歯石抑制剤、カルシウムイオン封鎖剤、フッ化物塩、並びに染料から選択される、実施形態38に記載の部品キットである。
実施形態40は、成分A及び成分Bが、水溶液であり、成分Aの水溶液が、1Mより高い金属イオン及び1Mより高い非プロトン性塩基を含み、かつ成分Bの水溶液が、0.5Mより高いバイカーボネートイオンを含む、実施形態37〜39のいずれか1つに記載の部品キットである。
以下の実施例は本発明の範囲を例示するために示すものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書では、全ての部及びパーセンテージは、別段の指定がない限り、重量によるものとする。全ての市販材料は、販売元から入手したまま使用した。別段の指定がない限り、材料は、Sigma−Aldrich Corp.(St.Louis,MO)から入手することができる。
材料及び方法
カルシウムクロライド(CaCl)をEMD Millipore(Billerica,MA)から入手し、脱イオン水に溶解し、3Mの溶液及び飽和溶液を調製した。
リチウムクロライド(LiCl)をSigma−Aldrich Corporation(St.Louis,MO)から入手した。
マグネシウムクロライド(MgCl)をCalBiochem(San Diego,CA)から入手し、脱イオン水に溶解し、1M、3Mの溶液及び飽和溶液を調製した。
カリウムバイカーボネート(KHCO)をSigma−Aldrich Corporationから入手し、脱イオン水に溶解し、0.5M、1M及び3Mの溶液を調製した。
ストロンチウムナイトレート(Sr(NO)をAlfa Aesar(Ward Hill,MA)から入手し、脱イオン水に溶解し、飽和溶液を調製した。
バリウムナイトレート(Ba(NO)をMallinckrodt(St.Louis,MO)から入手し、脱イオン水に溶解し、飽和溶液を調製した。
歯石沈着を有する複数の領域を含むヒト抜去歯(enretec GmbH,Velten,Germany等の様々な供給業者から入手可能)を、使用前に0.5〜1.0重量%のクロラミン−T水溶液中に保存した。歯石除去試験用の抜去歯を準備するために、各歯を脱イオン水ですすいだ。以下の実施例に記載の歯石沈着のハンドスケーリングを、OSUNG MND CO.,LTD.(韓国)から市販されているユニバーサル(すなわち、コロンビア型)キュレットを使用して実施した。
実施例1
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、固体LiClを適用し、続いて直ちに2〜3滴のKHCO(3M)を適用した。2分程度待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。
対照領域と比較した際、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の顕著な改善が、この処理領域で観察された。
実施例2
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、固体KHCOを適用し、続いて直ちに2〜3滴のMgCl(飽和溶液)を適用した。5分程度待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。
対照領域と比較した際、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の顕著な改善が、この処理領域で観察された。
実施例3
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2〜3滴のKHCO(1M)を適用し、続いて直ちに2〜3滴のMgCl(3M)を適用した。数秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、更に5本の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、6本の歯のうち5本の歯のサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の顕著な改善が、この処理領域で観察された。
実施例4
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2〜3滴のKHCO(1M)を適用し、続いて直ちに2〜3滴のCaCl(3M)を適用した。数秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、更に4本の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、5本の歯全てのサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の顕著な改善が、この処理領域で観察された。
比較例1
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2滴のMgCl(1M)を適用し、続いて直ちに2滴のKHCO(3M)を適用した。約15秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、第2の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、両方の歯のサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の改善は、この処理領域で観察されなかった。
比較例2
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2滴のCaCl(飽和溶液)を適用し、続いて直ちに2滴のKHCO(0.5M)を適用した。約15秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。
対照領域と比較した際、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の改善は、この処理領域で観察されなかった。
比較例3
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2滴のSr(NO(飽和溶液)、続いて直ちに2滴のKHCO(3M)を適用した。約15秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、第2の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、両方の歯のサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の改善は、この処理領域で観察されなかった。
比較例4
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2滴のBa(NO(飽和溶液)、続いて直ちに2滴のKHCO(3M)を適用した。約15秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、第2の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、両方の歯のサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の改善は、この処理領域で観察されなかった。
比較例5
抜去歯の歯石領域を脱イオン水で処理し、次いでハンドスケーリングした。これを歯の対照領域とみなした。
同じ歯の歯石の第2の非スケーリング領域に、2滴のKHCO(1M)、続いて直ちに2滴のNaCl水溶液(3M)を適用した。約15秒待機後、この領域のハンドスケーリングを実施した。これを歯の処理領域とみなした。このプロセスを、更に2本の歯で繰り返した。
対照領域と比較した際、全ての歯のサンプルにおいて、ハンドスケーリングによる歯石除去の容易性の改善は、この処理領域で観察されなかった。
本明細書に引用した特許、特許文献、及び刊行物に含まれる参照された記述は、各々が個々に組み込まれたかのように、その全容が参照により組み込まれる。本開示に対する様々な予測し難い改変及び変更が、当業者には、本開示の範囲及び趣旨を逸脱することなく明らかとなる。本開示は、本明細書に記載した例示的な実施形態及び実施例によって不当に制限されることは意図していないこと、並びにこのような実施例及び実施形態は、以下のような本明細書に記載の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図した本開示の範囲内の例示としてのみ提示されることを理解されたい。

Claims (20)

  1. 歯から歯石を除去する方法であって、
    リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される金属イオン、並びに
    15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体
    を含む、成分Aを前記歯に適用することと、
    バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bを前記歯に適用することと、
    前記歯から前記歯石の少なくとも一部を除去することと、
    を含み、成分A及びBは、同時に又は逐次的に前記歯に適用され、これにより気体を発生させ、前記歯の上で前記歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させる、方法。
  2. 成分Bが適用される前又は後に成分Aが適用される、請求項1に記載の方法。
  3. 成分Bが適用される前、1時間未満の間に成分Aが適用される、請求項2に記載の方法。
  4. 成分Aが適用される前、1時間未満の間に成分Bが適用される、請求項2に記載の方法。
  5. 成分Aの前記金属イオン及び非プロトン性塩基が、同一の化合物により提供される、請求項1に記載の方法。
  6. 成分Aの前記非プロトン性塩基が、トリフレート、ヨーダイド、パークロレート、ブロマイド、クロライド、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 成分Aの前記金属イオンの前駆体が、固体塩を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 成分Aが、リチウムハライド、マグネシウムハライド、カルシウムハライド、又はこれらの組み合わせを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 成分Aが、前記歯に適用される際に固体であり、前記歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する、請求項1に記載の方法。
  10. 成分Aが、前記歯に適用される際に水溶液である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記水溶液が、前記金属イオンを含む1Mより高い金属塩を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 成分Bの前記バイカーボネートイオンの前駆体が、固体塩を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記バイカーボネートイオンの前駆体が、前記バイカーボネートを形成することができるカーボネート及び酸を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 成分Bが、前記歯に適用される際に固体であり、前記歯の上で成分A及び成分Bを混合すると、少なくとも部分的に溶解する、請求項1に記載の方法。
  15. 成分Bが、前記歯に適用される際に水溶液である、請求項1に記載の方法。
  16. 成分Bが、0.5Mより高いバイカーボネートイオンを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 成分A及び成分Bが水溶液であり、成分Aが、1Mより高い前記金属イオン及び1Mより高い前記非プロトン性塩基を含み、かつ成分Bが、0.5Mより高い前記バイカーボネートイオンを含む、請求項1に記載の方法。
  18. 歯から歯石を除去するための部品キットであって、
    リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、これらの前駆体、及びこれらの組合せからなる群から選択される金属イオン、並びに
    15.4より高い水中でのpKbを有する非プロトン性塩基、又はその前駆体
    を含む、成分Aと、
    バイカーボネートイオン、又はその前駆体を含む、成分Bと、
    成分A及びBを同時に又は逐次的に前記歯に適用し、これにより気体を発生させ、前記歯の上で前記歯石の少なくとも一部を軟化及び/又は弛緩させるための、かつ前記歯から前記歯石の少なくとも一部を除去するための指示書と、
    を含む部品キット。
  19. 成分A及び/又は成分Bが、防腐剤及び保存剤、抗生物質、香味材料、界面活性剤、研磨剤、増粘剤及びバインダー、噴射剤、担体、歯石抑制剤、カルシウムイオン封鎖剤、フッ化物塩、並びに染料から選択される1又は複数の添加剤を更に含む、請求項18に記載の部品キット。
  20. 成分A及び成分Bが水溶液であり、成分Aが、1Mより高い前記金属イオン及び1Mより高い前記非プロトン性塩基を含み、かつ成分Bが、0.5Mより高い前記バイカーボネートイオンを含む、請求項18又は19に記載の部品キット。
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