JP2019535430A - 冠状歯根歯科修復用の補強構造、冠状歯根歯科修復の実施方法、および冠状歯根歯科修復物 - Google Patents

冠状歯根歯科修復用の補強構造、冠状歯根歯科修復の実施方法、および冠状歯根歯科修復物 Download PDF

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Abstract

歯冠および歯根修復物用の補強構造は、− 0.1mm〜0.5mmの範囲の直径を有する、複数の補強ピン(2)と、− 歯冠および歯根修復物内で、感染した先端へのアクセスを容易にするエッチング管(6)と、− 複数の補強ピン(2)を共にグループ化して、ピンの束を形成するように構成され、補強ピン(2)の長さを部分的に覆う、接合手段(5)と、を備える。

Description

本発明は、歯冠および歯根修復物用の補強構造、歯冠および歯根修復を行うための方法、歯冠および歯根修復物、ならびに1つのこのような歯冠および歯根修復物をエッチングするための方法に関する。
歯科学、特に歯内治療学において、歯冠および歯根修復が行われる場合、および特に歯の冠部を再構築するために、歯の根部は、最初にドリリングによって整形される。ドリリングは、回転式または円筒円錐形の超音波機器によって行われる。
成形後に、通常、ポストを根管に挿入して密閉し、歯冠修復物の保持体として機能させる。良好な強度を保証するために、ポストは、歯根の根尖側の3分の1まで貫通する必要がある。
根管は、例えば、グッタペルカで作製された円筒円錐形コーン、オイゲノール/酸化亜鉛ペースト、あるいは、二成分プレパレーションの形態にある樹脂などの、特定の材料により密閉される。
歯冠および歯根修復物の冠部は、次いで、歯根ポストの周りに配置される。修復物の冠部は、通常、複合樹脂で構成される。
これは、“ピボット歯”の従来パターンを構成し、歯の保持を行う主歯根ポストの周りに、歯が構築される。
中国特許第562605号に記載されるように、ポストは、金属材料で作製することができ、ポストの基部を、根管に螺合するように設計されたねじ山が設けられている。これらのポストは、旋削により製造され、ポストの断面は、常に、凸角または凹角を有する、円錐または円筒円錐断面を有する円形である。
場合によっては繊維により補強された、組立て式の複合材料からなるポストが、仏国特許第2588181号、米国特許第4936776号、独国特許第3825601号、および欧州特許第0432001号に記載されている。ポストは、直線円筒形または円筒円錐経の仕上がり形状と、硬質構造とを呈する。
管は、しかし、多くの場合、不規則な形状であり、例えば扁平、楕円または8の字の断面をしている。管は、その冠部において、非常にテーパー状、かつ楕円の断面となり得る。管は、湾曲し、かつ、中心がひどくずれている場合があり、歯根は、平坦または凹状となり得る。
ポストを、根管に嵌め込むために、開業医は、従って、管を拡大し、その経路を調整する必要がある。ポストの嵌め込みは、従って、危険となり得る。機械的なリーミングによる、ポストのハウジングのプレパレーションは、実際に、湾曲の側部に管がずれること、管壁の強度を低下させること、ならびに弱体化および穿孔の高いリスクを有する、円形のプレパレーションを必要とする。
さらに、ポストと管壁との間の最大の接触を達成することが求められ、一方で同時に、象牙質の切除を抑えることを試みるため、開業医は、よって、以下のいずれかの選択を強いられる。
− 穿孔の高いリスクを伴う、大きな径のドリルビットの使用、または
− 適度なサイズのドリルビットの使用。しかしこの場合、ポストは、未処置の、またはシーリング材が塗布されている領域と、部分的な接触しか持たず、結果として、低い密着度、および/または低い応力伝達をもたらす。
仏国特許第2753365号は、管内ポストを述べている。ポストは、シースで被覆されたコアにより形成される。複合材料で作製されたコアは、半硬質かつ可撓性であり、繊維により補強された有機マトリックスで構成される。シースは、前もって樹脂を含浸させ、かつ、ペースト状および予備重合状態にある、複合材料で作製される。
根管へのその挿入前または挿入中は、円筒形の断面のインサートは、従って、軟質かつ可鍛性である。材料は、次いで、架橋手段によって必要に応じて重合され、第2の重合状態に変化する。
この種の補強は、管のより少ないドリリングを必要とし、これにより、管壁の弱体化または穿孔のリスクを減少させる。
しかし、補強物に含浸された樹脂の予備重合状態およびポストの極度な可鍛性は、ポストを歯根管に挿入すること、および先端のレベルで完全に光重合させることを、非常に危険にする。
英国特許第1255875号は、ケースバイケースで、歯根の形態に適応可能なピボットを記載している。解剖学的な歯根管保持は、非円形の断面を有する。この形状は、歯ポストと根管との間の接触面積を増加させることを可能にし、機械的な力のより良い分散を行わせる。
歯冠および歯根修復物の冠部は、また、主ポストにおいて、補助的なミニポスト(RTD社の製品、Fibercone(登録商標))を横方向に挿入することにより、補強することもできる。これらのポストは、ピボット歯の従来のパターンに対応する。アクセサリーポストは、歯冠および歯根修復物の冠部の全体を補強しない。
歯冠および歯根修復を容易にするために、接合部によって互いに接合されたピンの群の使用が提案されている。ピンの端は、歯根管へのピンの挿入を容易にするために、互いに対して自由であり、複合樹脂により充填された歯根管との機械的接続を、有効に強化する。異なる技術的解決策が、米国特許第6,197,410号、米国特許第6,371,763号、米国特許第6,183,253号、米国特許出願第2011/0294095号、または米国特許第2015/0305829号にて提案されている。
しかし、歯根の根尖領域に再びアクセスすることが、時には必要である。歯冠および歯根修復物を形成する異なる材料を、次いでエッチングし、感染領域へのアクセス管を形成する必要がある。多数の先行する実施形態に示されるように、修復物は、ピンまたはポストにより形成される補強物を備える、複合材料を用いてもたらされる。複合樹脂が、補強されて、機械的接続が強化されている限り、エッチング作業は、管壁の穿孔の大きなリスクと共に、ますます複雑化する。
本発明の目的は、従来技術の欠点を改善することであり、特に、連続的に冠部および根部の両方を強化しつつ、その後のアクセス作業が行われる際に、管壁の弱体化または穿孔のリスクを同時に減少させる、歯冠および歯根修復物用の構造的補強を提案する。
この目的は、歯冠および歯根修復物用の補強構造によって達成することができ、この補強構造は、
− 複数の補強ピンと、
− 複数の補強ピンよりも迅速にエッチングされる材料で作製され、エッチング管を形成する追加ピンと、
− 複数の補強ピンと追加ピンとを共にグループ化して、ピンの束を形成するように構成された接合手段であって、前記接合手段は、補強ピンの長さを部分的に覆い、追加ピンは、補強ピンの間で、接合手段に直接または間接的に固定されている、接合手段と、
を備える。
1つの展開において、追加ピンは、複数の補強ピンによって囲まれている。
特定の実施形態において、追加ピンは、複数の補強ピンのうちの補強ピンの少なくとも1つに直接固定されている。
好適なやり方で、追加ピンは、少なくとも3つの補強ピンに直接固定されている。
優先的には、追加ピンは、隣接する補強ピンの長さの少なくとも70%にわたって、隣接する補強ピンに固定されている。
好適な実施形態において、追加ピンは、補強ピンの長手方向軸に垂直の断面において、補強ピンの周囲の少なくとも3分の1を覆う。
追加ピンは、補強ピンに垂直の断面において、補強ピンの周囲の少なくとも3分の2を覆うものとすることが好適である。
好適な実施形態において、追加ピンは、ポリイソプレンで作製されている。
もう1つの展開において、接合手段は、ピンの束の端のうちの一方に配置されている。
好適には、複数の補強ピンは、束の中心から、束の周辺に向けて、増加する直径を呈するように配置された異なる補強ピンを備える。
優先的には、補強ピンは、束の中心から、束の周辺に向けて、増加する直径を有する。
特定の実施形態において、ピンの束は、3〜10個の補強ピンを備える。
複数の補強ピンのうちの補強ピンは、0.1mm〜0.5mmの範囲の直径を有するものとすることが好適である。
本発明のさらなる目的は、技工所モデルに対して歯冠および歯根修復を行う方法を提供することであり、方法は、実行が容易であり、一度修復が行われても、歯根管の根尖部へのアクセスの提供を容易にする、方法を提供することである。
この目的は、
− 技工所モデルの歯根管に、第1の複合樹脂を、少なくとも部分的に充填するステップと、
− 添付の特許請求項のいずれかに記載の補強構造を、設けるステップと、
− 補強構造を、歯根管に挿入するステップと、
− 第1の複合樹脂を重合させて、歯冠および歯根修復物を得るステップと、
を含む方法によって、達成することができる。
1つの展開において、補強構造は、第2の複合樹脂によって覆われており、重合ステップは、第1の複合樹脂および第2の複合樹脂を重合させるように構成されている。
好適なやり方で、重合ステップの前に、第2の補強構造が、第1の補強構造と並んで配置され、第2の補強構造には、エッチングチャネルを形成する追加ピンは設けられておらず、第1の補強構造は、歯根管の中心に位置する。
本発明のさらなる目的は、技工所モデル内で、歯根管へのその後のアクセスを容易にする、歯冠および歯根修復物を提供することである。
この目的は、異なる上記実施形態のうちの1つによって得られた、歯冠および歯根修復物によって達成することができる。
本発明のさらなる目的は、実施が容易であり、管壁の穿孔のリスクを減少させる、歯冠および歯根修復物の内部にアクセスするための方法を提供することである。
この目的は、補強構造の補強ピンを、ドリルビットの挿入用のガイドとして用いて、ドリルビットによって、エッチング管をエッチングするステップを含む、歯冠および歯根修復物を開口するための方法によって、達成することができる。
他の利点および特徴は、添付の図面に表される、非限定の例の目的のみで与えられる、本発明の特定の実施形態の以下の説明から、より一層明らかとなる。
2つの実施形態に係る歯冠および歯根修復物用の補強構造を概略的に断面で表す図。 2つの実施形態に係る歯冠および歯根修復物用の補強構造を概略的に断面で表す図。 補強構造の異なる構成を、概略的に断面で表す図。 補強構造の異なる構成を、概略的に断面で表す図。 補強構造の異なる構成を、概略的に断面で表す図。 補強構造の異なる構成を、概略的に断面で表す図。 一実施形態に係る、歯冠および歯根修復を行うための方法のステップを、概略的に断面で表す図。 一実施形態に係る、歯冠および歯根修復を行うための方法のステップを、概略的に断面で表す図。 一実施形態に係る、歯冠および歯根修復を行うための方法のステップを、概略的に断面で表す図。 一実施形態に係る、歯冠および歯根修復を行うための方法のステップを、概略的に断面で表す図。 歯冠および歯根修復物の開口を、概略的に断面で表す図。
本発明者らは、歯冠および歯根修復後に、感染した先端にアクセスしようと試みる際に、管壁の弱体化または穿孔のリスクは、修復物の深さ全体にわたって、制御された方向に修復物をエッチングする難しさに関連していることに気付いた。
本発明者らは、歯冠および歯根修復物に挿入される補強構造の硬度および強度のため、エッチング方向を抑制することは難しいことに気付いた。上述したように、修復物は、ピンの形状の補強物に関連する、少なくとも1つのポリマー樹脂を備える複合材料を用いてもたらされる。
修復物は、非常に異なる機械的性能を有する材料により形成された複合要素である。機械的挙動のこれらの差が、歯冠および歯根修復をより行いやすくし、修復物に大きな強度を与えることが望ましい。これは、複数の方向に、かつ可能であれば、補強の全容積にわたって分配されるようにして、補強ピンを配置することが、特に好適であることの理由である。しかし、これらの構成は、感染した先端にアクセスするエッチング作業を、非常に複雑化させる。よって、歯冠および歯根修復に続く、アクセス管のエッチングステップを確保するために、修正された補強構造が提案されている。
図1に示されるように、歯冠および歯根修復物用の補強構造1は、ピン2の束を備える。ピン2の束とは、互いに接合された細い部材の集合体を意味する。異なるピンは、互いに実質的に平行であり、少なくとも、同じおおよその方向に向けられている。
束は、少なくとも2つのピン2を備える。優先的には、束は、2〜10個のピン、より優先的には3〜10個のピン、さらに優先的には3〜5個のピンを備える。ピン2の数は、好適には、ピン2の直径に対して反比例している。
ピン2は、好適には、同じ長さのものである。ピンは、よって、均一な形状の束を形成する。図2に表される代替の実施形態において、ピン2は、異なる長さとすることができ、ピンの端は、互い違いになっている。
ピン2は、好適には、可撓性であり、歯根管に容易に挿入すること、および歯根管の複雑な形態に適合することが可能である。可撓性とは、容易に屈曲可能な可撓性の部材を意味する。
図1において、ピン2は直線形であり、これらは、模式的なやり方で表されている。実際には、ピンは可撓性であるため、湾曲した形状を呈することができる。
ピン2は、小さな直径を有する。小さな直径とは、0.5mm以下、好適には0.1mmから0.5mmの間に含まれる直径を意味する。
ピン2は、よって、管構造の広い範囲に、さらには非常に窮屈な構造にさえも、容易に調整することができる。
1つの実施形態によれば、ピン2は、同じ直径を有し、すなわち、全てのピンは、0.05mm以内で、ほぼ同じ直径を有する。別の実施形態によれば、ピン2は、束の中心から、束の周辺にかけて、増加する断面を有する。
例えば、ピンは、補強構造の中心に近づくほど、増加する直径を有することができる。例えば、直径は、中心の近くで、0.5mmに等しくすることができ、周辺位置にあるピンは、0.3mmの直径を有することができる。
別の例によれば、束は、0.5mmの直径を有する2つのピンと、0.3mmの直径を有する2つのピンと、0.15mmの直径を有する2つのピンと、により形成することができる。
ピンの直径は、また、その全長に沿って変化することもでき、ピンは、その全長にわたって、円筒円錐、互い違いの円筒、二重円錐、または可変テーパーを有する形状を有することができる。
別の実施形態によれば、ピン2は、束の中心から束の周辺に向けて、減少する断面を有することができる。
ピン2は、好適には、複合材料製であり、ピン2は、第1のポリマーマトリックス4により被覆された、少なくとも1つの繊維3により形成される。
好適には、第1のポリマーマトリックス4は、繊維が、互いにしっかりとした連携を達成し、強い繊維強化複合ピンを形成するようにして、当業者によって選択されるべきである。優先的には、各ピン2は、互いに独立しているか、または、繊維の集合体の形状をとる、いくつかの繊維3を備えており、繊維は、例えば、捩られ、場合によってはフロック加工することができ、被膜により覆われる。
繊維3は、好ましくは、一方向の長い繊維である。1つの同じピン2の繊維3は、ポリマーマトリックス4内で、被覆されている。各ピン2は、ポリマーマトリックス4内で、被覆された繊維3により形成されている。
ピン2は、好ましくは、個別に、完全に重合され、互いに独立した可撓性のピン2を形成する。
繊維3は、それらの長軸(図1の軸AA’)に沿って、ピン2内の補強物として機能する。
ピン2の繊維3は、いずれか1つのピン2内で、同じかまたは異なる特性のものとすることができる。繊維3は、ピン2ごとに、同じかまたは異なる特性のものとすることができる。
用いられる集合用樹脂と適合する表面皮膜を有する限り、任意の種類の繊維を、使用することができる。繊維は、珪質繊維、炭素繊維、または有機繊維(ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(PPD−T)、アラミド、ナイロンなどから製造される)などの人工的に製造された繊維、さらには天然繊維とすることができる。鉱物繊維を使用することもできる。
図1および図2に表されるように、ピン2は、接合手段5により機械的に接続され、集合される。全てのピン2は、接合手段5により互いに固定される。接合手段5は、複数のピン2を、共に1つにまとめるように構成される。
接合手段5は、ピン2の長さを、部分的に覆うとともに、ピンを互いに機械的に固定し、かつ、ピン2の長さの一部を解放するように構成される。
図示された実施形態において、ピン2の一端は、解放されている。
接合手段5は、ピン2の長さの少なくとも半分が、接合手段5によって固定されないようにして配置される。好適なやり方で、接合手段5は、ピン2の長さの3分の1未満が、接合手段5によって固定されるようにして、配置される。換言すると、接合手段5は、ピン2の長さの半分未満、好適には、ピン2の長さの3分の1未満を覆う。
結合手段5は、例えば、ピン2の束の長さの最初の3分の1に配置され、結合手段に対するピン2の撓み、場合によっては他のピン2に対する1つのピン2の撓みを可能にする。
優先的には、接合手段5は、ピン2の束の端のうちの1つに配置され、ピン2の自由な撓みを、可能な限り少なく妨げる。端とは、接合手段5が、ピン2の長さの最初の4分の1に配置されることを意味する。
ピン2は、一方側のみで固定され、かつ、テーパー状の束を形成することができる。テーパー状の束とは、ブーケの形態を有する、すなわち、接合手段のレベルでの、ピン2の束の断面が、自由端すなわち接合手段5の反対側の端のレベルでのピンの束の断面よりも、厳密に小さい、ピンの束を意味する。ピン2は、しかし、接合手段5により与えられた形状に応じて、円形または楕円形のやり方で、あるいは平坦な断面を有して集合させることもできる。
ピン2は、ピンの端で固定することができるが、端は、例えば異なる長さのピン2の場合、一致しなくてもよい。
さらに優先的には、接合手段5は、ピン2のちょうど端、ピンの最も端に配置され、すなわち、ピンは、接合手段5の一方側のみで突出している。
接合手段5は、複合樹脂製とすることができる。樹脂は、メタクリレート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)およびエポキシド樹脂から選択される。また、接合手段5を、熱収縮性のシースによって形成することも可能である。
樹脂は、ミネラルまたは有機着色剤の形態の添加物、ならびに、その粘度またはその機械的性能を改変するように設計された、マイクロメートルまたはナノメートル粒子を、含むことができる。
例えば、ピン2は、重合された複合樹脂で作製されたスリーブにより固定される。スリーブとは、その2つの端のうち少なくとも1つが開いた、円筒形部品を意味する。
接合手段5は、複合接着剤により、ピンの端を接着することにより、達成することができる。この技術は、ピンの端が互い違いになっている場合に、優先的に選択される。ピンの端は、ピンの束に、薄く尖った先端が要求される場合に、接合手段5内で、互い違いにされる。
接合手段5は、ピンを扱う際に、ピン2を共に保持するように構成される。接合手段5は、また、ピンの束を収容する構造が、ピンの束よりも小さな寸法のものである場合、ピン2を1つずつまたは少量取り外すことができるように構成される。
1つまたは複数のピン2が取り出される際に、接合手段5は、残りのピンを固定し続ける。束からピンを抜き取るのに必要なエネルギーは、接合手段5を開くか、または壊すのに必要なエネルギーよりも小さい。このように、ピン2の束のサイズは、必要条件に合うように適合可能である。
本発明の優先的な実施形態において、接合手段5は、ピン2を、少なくともその長さの10分の1にわたって、互いに摺動することを妨げず、かつ、ピン2を、この距離を越えるとブロックまたは保持する。例えば、ピン2は、その長軸(図1の軸AA’)に沿って、互いに摺動することができる。ピン2は、補強構造内で、互いに交差することができる。
歯根の根尖領域へのアクセス作業を容易にするために、補強構造1内に優先的なエッチング管6を定義することは、特に好適である。
この優先的なエッチング管6は、補強構造1の補強ピン2よりも容易に除去されるように構成されている。この優先的なエッチング管6は、補強構造1の残りの部分よりも容易にエッチングされる管を定義するように構成されており、これにより、歯冠および歯根修復物内のエッチングの方向を課すことによって、管壁の弱体化または穿孔のリスクを減少させることを可能にする。
エッチング方向をより良好に制御するために、本発明者らは、修復物の他の材料よりも容易にエッチングすることが可能であり、エッチング経路をより良好に課すことができる、優先的なエッチング管6の形成を提案する。
エッチング管6は、好適には、補強ピン2を形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製される。好適なやり方において、エッチング管6を形成する材料は、ピン2を形成するために用いられる材料の硬さよりも低い硬さを呈する。優先的な実施形態において、エッチングチャネルを形成する材料の硬さは、ピン2を形成する材料の硬さの90%以下、さらに優先的には、ピン2を形成する材料の硬さの70%以下である。
硬さは、用いられる材料に応じて、ビッカース硬さまたはショア硬さとすることができる。ロックウェル、ブリネルまたはマイヤー硬さを用いることも可能である。
エッチング管6を、歯根管8を充填するポリマーマトリックス7を形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製することも好適である。好適なやり方で、エッチング管6を形成する材料は、ポリマーマトリックス7の形成に用いられる材料の硬さよりも低い硬さを呈する。優先的な実施形態において、エッチング管を形成する材料の硬さは、ポリマーマトリックス7を形成する材料の硬さの90%以下、さらに優先的には、ポリマーマトリックス7を形成する材料の硬さの70%以下である。優先的な実施形態において、エッチング管6を形成する材料は、金属または金属合金とは異なる。
補強構造1は、補強ピン2とは異なる追加ピンを備える。追加ピンは、優先的なエッチング管6を定義する。実施形態に応じて、追加ピンは、補強ピン2および/または接合手段5に対して直接固定される。特定の実施形態において、追加ピンは、接合手段5とは、どのような直接接触も持たない。好適なやり方で、追加ピンは、補強ピンの少なくとも1つと直接接触する。
補強構造1は、将来の歯冠および歯根修復物に用いられ、減少された摩耗領域を形成する補強ピン2により囲まれる、優先的な摩擦領域を形成する。補強ピン2は、ドリルビットが、エッチング管6を優先的にエッチングするように、ドリルビットを、事前定義された空間に押し入れる。追加ピンは、補強構造1の最小の補強ピン2の少なくとも90%に等しい長さを、呈するものとすることが好適である。
図3、図4、図5および図6に示される第1の実施形態において、エッチング管6は、補強ピン2により囲まれている。関連する場合に応じて、エッチングチャネル6は、完全にまたは部分的に、補強ピン2により囲まれる。補強ピン2により、エッチングチャネル6を完全に囲むことにより、望まれない方向にエッチングするリスクは、低いか、または存在しない。しかし、このような実施形態において、補強構造1のかさ高性は、大きなサイズであってもよい。従って、図3、図4および図5に表されるように、好適には5つ未満の補強ピンを用いて、エッチングチャネル6を部分的に囲むことが好適である。特に好適な構成は、優先的には正三角形または少なくとも二等辺三角形を定義するように、エッチングチャネル6の周辺に配置された、3つの補強ピン2を用いる。この構成は、特に効率的であり、小さな全体的寸法を呈する。
2つのピンを有する構成も、可能であるが、この構成は、2つの補強ピン2に対してドリルビットをブロックする、この種の補強構造1の実務経験をより多く必要とする。2つの補強ピンの場合、2つの補強ピンを、エッチング管6に対して直径の反対側のやり方で配置しないことが好適である。
エッチング作業を行う際に、ドリルビットの押下の方向を、効率的に課すために、補強ピン2を、エッチング管6に接して配置することが、特に好適である。このようにすると、補強構造1が挿入される際に、補強ピン2は、エッチング管6に近いままである。
さらに好適なやり方では、補強ピン2は、エッチング管6と接しており、エッチング管6に機械的に固定される。このようにすると、補強構造1が挿入される際に、補強ピン2は、エッチング管と接したままである。歯冠および歯根修復作業の間に、エッチング管が変形した場合、補強ピン2にも同じことが当てはまる。このような実施形態では、ピン2の数を減少させることにより、補強構造1により占有される空間を制限することは、特に好適である。代替案として、特定の補強ピン2を、エッチング管6に直接固定するものとし、かつ、他のピン2を、エッチングチャネル6に直接固定せず、一方で同時に、接合手段5によって固定するものとすることも可能である。エッチング管6に固定されないピンは、将来の歯冠および歯根修復物を強化するために、歯根管を充填することができる。
優先的な実施形態において、エッチング管6を形成する追加ピンは、その長さの少なくとも70%を表す距離にわたって、ピン2に固定される。好ましくは、エッチング管6は、少なくとも1つの補強ピン2と、その長さ全体にわたって、機械的に接続される。実施形態に応じて、エッチング管6は、少なくとも1つの補強ピン2に、連続的に固定される。代替案として、エッチング管6は、互いに異なるいくつかの固定点によって、少なくとも1つの補強ピン2に対して、特定の点にて固定される(実施形態は示されていない)。補強ピン2に係るこれらの実施形態を、1つの同じ補強構造1内で、組み合わせることが可能である。補強ピン2とエッチング管6との間の、固定距離を増加することにより、補強ピン2は、ドリルビットを、より大きな深さにわたって強制する。特定の実施形態において、固定は、接着により得られる。好適なやり方で、追加ピンが、対向する長さの全体にわたって、少なくとも1つの補強ピンに固定される。
この構成において、歯根管内の将来のエッチング管6がとる形状は、将来のエッチング工程が行われる際に、ドリルビットの方向を課す複数の補強ピン2にもとられる。将来のエッチング管6を、複数の補強ピン2に固定するものとすることは、特に好適である。このようにして、いくつかの補強ピン2は、互いに固定され、同じやり方で変形される。
優先的なエッチング管6が除去されると、エッチング管を囲む補強ピン2は、ドリルビットを強制して、ドリルビットを管6の方向に追従させる。誤った方向に押下されたドリルビットによる管壁の穿孔のリスクは、大きく減少される。
補強ピン2は、エッチング管6の長さに少なくとも等しい長さを呈するものとすることが好適であり、この長さは、接合手段5の位置から開始する。
各ピン2は、ピンの束の他のピン2に対して、撓んで移動可能である自由端を呈するものとすることが可能である。ピンは、優先的には、撓みのない領域において、長手方向軸の方向に、エッチング管6から突出している。
特定の実施形態において、補強構造1は、ピンの束の他のピン2に対して、および例えばエッチング管に固定されたピン2に対して、撓みかつ並進して移動可能である自由端を呈する、少なくとも1つのピンを備える。ピン2は、また、ピンの相互摩擦によって抑制されつつ、ピンの長軸に沿って、互いに自由に摺動することができる。
エッチング管6は、ピン2に対し自由に撓む一端を呈するものとすることも可能である。この構成において、ピン2と優先的なエッチング管6との間で接触している部分は、エッチングが行われる際に、ドリルビットの主な方向を定義する。
図3および図4は、ピン2の長手方向軸に垂直の面に沿う断面図を表す。優先的なエッチング領域6は、少なくとも2つまたは3つの補強ピンの群により、囲まれている。補強ピン2は、エッチングの容易な材料のドリリングを強いることによって、ドリルビット用のガイドを形成する。
図3の実施形態において、エッチング管6は、特定の点においてのみ、補強ピン2と接触している。図4の実施形態において、エッチング管6は、補強ピン2のより大きな表面を覆うことにより、管6と、関連するピン2との間の強度を高めている。
特定の実施形態において、エッチング管6を形成する追加ピンは、補強ピン2、好ましくは接触している全てのピン2、の長手方向軸に垂直の断面において、補強ピン2のうちの少なくとも1つの周囲の、少なくとも3分の1を覆う。優先的なやり方で、追加ピンは、補強ピン2の長手方向軸に垂直の断面において、補強ピン2の周囲の少なくとも3分の2を覆う。図示されない実施形態において、エッチング管を形成する材料は、補強ピン2の長手方向軸に垂直の断面において、少なくとも1つの補強ピン2を完全に囲む。
図5に示される第2の実施形態において、エッチング管6は、補強ピンから分離されることにより、歯根管8を充填するポリマーマトリックス7と直接接触している。特定の実施形態において、ポリマーマトリックス7は、エッチング管6を完全に囲み、かつ、その周囲の全体にわたって接触している。エッチング管6は、好適には、ポリマーマトリックス7を形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製される。このようにすると、優先的なエッチング領域が除去される際に、エッチング管6を囲むポリマーマトリックス7は、ドリルビットを、エッチング管6の方向に追従させる。補強内を横断して延びるドリルビットによる、管壁の穿孔のリスクは、非常に大幅に減少される。この場合、ポリマーマトリックス7は、ドリルビットを、エッチング管6をエッチングするように強制する。
図6に示される第3の実施形態において、エッチング管6は、シースにより囲まれたコアを備える追加ピンにより形成される。コアは、エッチング管6を形成し、一方で、シースは、中空の補強ピン2を形成する。コアは、好適には、シースを形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製される。このようにすると、コアが除去される際に、エッチング管6を囲むシースは、ドリルビットを、管6の方向に追従させる。管壁の穿孔のリスクは、これにより、非常に大幅に減少される。
これら3つの異なる実施形態を、互いに組み合わせることが、当然ながら可能である。
本発明者らは、図3、図4および図6に示される実施形態が、エッチング管6を、エッチングが容易および/または小さな直径の材料で形成することを可能にするため、特に好適であることに気付いた。エッチング管6の最大直径は、好適には、1.2mmよりも小さい。これらの構成において、エッチング管6を形成する材料は、補強ピン2によって有効に保護される。
本発明者らは、エッチング管6を、それ自体で、すなわち、周囲の補強ピン2を有する補強構造1の外部で用いる場合、エッチング管6に関する使用における制約は高いことに気付いた。エッチングチャネルが、硬すぎる場合、歯根管8の形状に従って変形することが、容易ではないため、歯根管8に挿入される際に、破損しやすくなる。他方で、材料が柔軟すぎるか、または流動的すぎる場合、エッチング管6は、その重量を支えることができない。次いで、挿入は、非常に困難となり、エッチング管6は、歯根管8の形状に追従することなく変形する。また、これらの実行制約は、必ずしも使用可能とは限らない、大きな直径を有するエッチングチャネル6の実施を、奨励することも明らかである。
反対に、提案された補強構造1において、追加ピンの材料が硬すぎる場合、追加ピンは、割れる可能性があるが、エッチング管6の形状を定義する補強ピン2に固定されたままとなる。他方で、追加ピンが柔軟すぎると、追加ピンだけでは持たないが、補強ピン2によって支持される。
上述の構成は、従って、エッチング管の形成に利用可能な材料および利用可能な寸法の、より広い選択を可能にするため、特に好適である。
エッチング管は、例えば、熱可塑性材料、および優先的には熱可塑性エラストマーで形成することができる。ポリイソプレンおよび好適には合成ポリイソプレンで作製されたエッチング管6を、形成するものとすることは、特に好適である。また、エッチング管6は、シス−1,4−ポリイソプレンまたはトランス−1,4−ポリイソプレン、好適には16,000〜18,000g/モルの間に含まれる分子量を有するトランス−1,4−ポリイソプレンで作製することも可能である。エッチング管6を、グッタペルカ(そのアルファ、ベータおよびガンマの形態)またはグッタバラタで作製することは、特に好適である。特定の実施形態では、エッチング管6は、重合可能な樹脂がないものである。エッチング管6を、熱可塑性材料または樹脂を含浸させた織物材料のみで作製するものとすることは、特に好適である。
歯冠および歯根修復後、エッチング工程の前またはエッチングの間に、形成された穴と歯壁とを分離する距離を決めるために、エッチング管6を容易に観察可能にする放射線不透過要素を、グッタペルカに充填することができるため、グッタペルカの使用は、特に好適である。
特に好適な実施形態では、エッチング管6を形成する材料は、20重量%のグッタペルカと、35重量%〜重量75%の酸化亜鉛と、混合物を、放射線不透過にすることが可能な2重量%〜30重量%の硫酸バリウムと、を含む。また、必要な粘度を得るために、1〜4重量%の可塑剤、例えばワックスおよび/または樹脂を加えることも可能である。
さらに、着色剤、例えばエリトロシンを加えて、混合物に着色することも可能である。抗菌要素、例えば水酸化カルシウム、クロルヘキシジン、またはヨードホルムを添加することができる。
特に好適な実施形態において、エッチング管6を形成する材料は、120℃未満の溶融温度を有する。
歯根管8を、有機マトリックスであるポリマー材料7、より具体的には、アクリレート樹脂、メタクリレート樹脂、ポリメタクリレート樹脂、ジメタクリレートウレタン樹脂、またはビスフェノール−a−グリシジルジメタクリレート−エポキシ樹脂から選択される材料で充填することは好適である。
このようにして、歯冠および歯根修復物の補強構造1内の優先的なエッチング管6を、次いでエッチングすることが可能となり、優先的なエッチング管6は、修復歯内にて、ドリルビットを押下する方向を課すことを可能にする。
エッチング管6は、複数の補強ピン2によって境界を定められているが、エッチング管6を形成する材料を、ピン2のうちの1つまたは複数を越えて溢れ出させるものとすることも可能である。エッチング材料の容積内に、いくつかの補強ピン2が配置されており、ピン2は、管を制限し、ドリルビットの正しい配置を確実にする、補強構造1を形成することが可能である。ピンのうちの1つまたは複数が、補強ピン2の長手方向軸に垂直の断面内で、エッチング管を形成する材料によって完全に囲まれるものとすることも可能である。
補強構造1が、エッチング管6に直接接続されていない1つまたは複数の補強ピン2を、有するものとすることも可能である。ピン2のそれぞれは、歯根管8の容積の充填を向上させるために、好適には、空間内の3次元における移動性を呈する。
好適には、接合手段5は、マイクロポストとも呼ばれるエッチング管6に固定されていないピン2が、3次元全てにおいて互いに対して動くことを妨げない。
図7〜図10に表されるように、技工所モデル、例えば鋳型上で歯冠および歯根修復9を行うための方法は、
− 技工所モデルの歯根管8に、第1の複合樹脂7を、少なくとも部分的に充填するステップ(図8)と、
− そのエッチング管6を有し、好適には、第2の複合樹脂10を含浸させた、上述の補強構造1を設けるステップ(図9)と、
− 補強構造1を、歯根管8に挿入するステップと、
− 第1の複合樹脂7を重合させて、歯冠および歯根修復物9を得るステップと、を連続して含む。
好適さのより低い代替案として、歯根管に、樹脂7を充填する前に、補強構造1は、歯根管8に嵌め込まれる。
樹脂7の重合が、行われる一方で、補強構造は、その位置を固定するために、歯根管に配置されている。
歯根管8が、エッチング管6を有するか、または、優先的にそのような管を有さない、他の補強構造11によっても充填されるものとすることは、特に好適である。優先的な実施形態においては、歯冠および歯根修復物は、エッチング管6が設けられた単一の補強構造1を備える。
歯根管8の残りの部分は、接合手段5によって互いに機械的に関連付けられたいくつかのピン2を含む、補強構造11によって充填することができる。重合ステップの前に、歯根管8に、個々のピン2を充填することも可能である。
修復物の底部へのアクセスを容易にするために、歯根管8の長手方向軸に垂直の断面において、歯根管8の中心または実質的中心に、エッチング管6が設けられた補強構造1を配置することは、特に好適である。本発明者らは、最も強い機械的応力は、修復物の縁に位置することに気付いた。エッチング管6を、修復物の中心に配置することにより、修復物の概ねの強度を修正することなしに、アクセスは確保される。修復物内と、周辺とに配置される他の補強構造1および11は、良好な機械的強度が、周辺に配置されることを確実にする。
図7は、この場合は空洞の形態の、根管8を表している。方法は、空洞を呈する任意の技工所モデルに対して行うことができる。
ステップ1)の間、根管8または空洞は、第1の複合樹脂7により充填される(図8)。優先的には、樹脂により完全に充填される。
補強構造1は、好適には、第2の複合樹脂10により含浸される(ステップ2)。補強構造1は、優先的には、飽和するまで、すなわち、補強構造1の少なくともピン2が、第2の複合樹脂10により完全に覆われるまで、含浸される。変形例として、補強構造1は、第2の複合樹脂なしで提供され、第2の樹脂10は、後の段階で配置される。
優先的には、第1の複合樹脂7と、第2の複合樹脂10とは、同じ特性のものであり、すなわち、これらは、同じ化学的機能を呈する。さらに優先的には、第1の複合樹脂7と、第2の複合樹脂10とは、1つの同じ接着樹脂であり、すなわち、これらは同一のものである。このことは、より良好な機械的強度をもたらす。樹脂は、重合性である。
好適には、同じ複合接着剤を、冠部と、冠および根部とを作製するために用いる。
もう1つの実施形態によれば、各ピン2を独立してカプセル化する、複合マトリックス4は、第1の複合樹脂7とは異なることができる。
ステップ3の間に、補強構造1が、歯根管8に挿入される(図9の矢印F)。この補強構造1は、エッチング管6を備え、優先的には、歯根管8の中心に配置される。
実施形態に応じて、接合手段5は、歯根管から突出する(図10)。後者の実施形態は、ピン2および追加ピンを、ひとたび歯根管8にしっかり固定すると、接合手段5を除去することが可能であるため、好適である。
歯根管の壁と密接している、樹脂10により被覆された接合手段5とピン2の束とは、機械的にコンパクトかつ一貫した集合体を形成し、これにより、負荷の中断なしに、かつ、破損を引き起こしやすい応力集中領域を呈することなしに、応力の分布に関与する、容積のシームレスな連続性を達成する。
補強構造1または異なる補強構造のピン2が、修復物の第1の複合樹脂7の全体を通して、連続的に分散される。補強構造1は、ピン2同士の摺動によって、空洞の形状に一致するように調整される。
ステップ4の間、第1の複合樹脂7と、第2の複合樹脂10とは、重合される。重合の後、歯冠および根管修復物9内のピン2の位置は、固定される。第1の複合樹脂7および/または第2の複合樹脂10を、化学的開始剤によって、および/または好ましくは可視放射である電磁放射によって、活性化可能な樹脂とすることは、好適である。
重合は、歯冠および歯根修復物9を、その形状およびその補強のアーキテクチャにより、本質的に保証された硬度を有して、構成されることを可能にする。
冠部は、好適には、根部と同じピン2により形成される。
この方法に従って得られた歯冠および歯根修復9は、冠部の2/3まで、その冠および根部にて歯根管8の調整を行うことなしに、行うことができる。管は、歯内治療を行うために、可変テーパーのリーマーにより、処置することができる。先端では、テーパー角度は、従って、この処置により定義される。
さらに、この先端は、歯内治療のための歯根管8のプレパレーションに用いられるドリルビットの先端と、同じ形状を有しており、髄室および歯根管の解剖学的特殊性に対して、容易に調整することができる。
補強構造1と、樹脂7および/または10とは、修復物の本質的な強度を補償する、自己支持構造を形成する。
上述したように、歯の修復物は、1つの同じ歯根管8(図10)に、並んで挿入された補強構造1,11を、備えることもできる。2つの補強構造1,11は、同じ歯根管8に挿入されて、単一の歯冠および歯根修復物を形成する。各補強構造1,11の接合手段5は、並んで管に配置され、2つの補強構造のピン2を、からみ合わせることができる。
ピンの数および/またはピンの直径は、補強構造1および11を受けるように設計された、空洞の形状およびサイズに応じて調整される。
補強構造11に、エッチング管6が設けられていない場合、各補強構造11のピン2は、好適には、互いに独立しており、特定の形状にリーミングすることなしに、撓みによって、歯根管8の自然な形態に調整される。
優先的な実施形態によれば、接合手段5は、熱収縮性のスリーブである。熱収縮性とは、熱の作用により、縮む性質を有する部品を意味する。スリーブとは、ケーシング、すなわち、ピンの束の形状および大きさに調整可能なシースを意味する。
優先的には、図10および図11に表されるように、上述の歯冠および歯根修復を行う方法のステップ3)において、熱収縮性スリーブが設けられた補強構造1,11が、管に挿入され、ピン2は、管の根部のレベルに位置し、接合手段5は、冠部の上に位置する。接合手段5は、歯根管の根尖部に対して、末端位置にある。
接合手段5は、好適には、把持手段として用いられる。
重合ステップ(上述の方法のステップ4)の前に、第2の補強構造11は、歯根管8(図10)内にて、第1の補強構造1と並んで配置することができる。
この構成(歯根管の根尖部の反対側に配置された接合手段)では、接合手段5は、歯冠および歯根修復作業の完了時に、除去することができる。
どちらの代替の実施形態によっても、この補強構造1および11の配置は、別の種類の接合手段5が設けられたピン2の束により、行うこともできる。この接合手段5は、ピン2を、束の形態で共に保持することが可能な、簡素なシース、または任意の部品によって、形成することができる。接合手段5は、ピンの束に、任意の形状を付与することができ、それは、単一平面内の扁平、卵型、円形、または三角形である。可能な形状に対する制限はない。
歯根管8に挿入される補強構造1の数は、前記管のサイズに依存する。図10は、例えば、2つの補強構造が並んで挿入された管を表している。
1〜10個の補強構造1を、これにより、歯根管に挿入することができる。
歯冠および根管修復9は、例えば、技工所歯科モデルに行うことができる。
歯冠および歯根修復物9は、根管8の解剖学的および生理学的特殊性に、しっかりと適合し、かつそれらを考慮している。
補強構造1は、歯冠および歯根修復物9の根部および歯肉縁上の冠部の全容積を通して延びる。これらは、冠部を構成する修復物の材料全体だけでなく、根部も、連続して補強することを可能にする。
歯冠および歯根修復9を行った後、感染した先端にアクセスする必要がある場合、エッチング管6と補強ピン2とにアクセスするために、修復物9の上部が除去される。エッチング管6は、好適には、ドリルビットによってエッチングされる。ピン2および/または複合樹脂7,10は、エッチング管6により定義された方向に、ドリルビットの押下を課すガイドとして機能する。複合樹脂7,10および/または補強ピン2は、図11に示されるエッチング管の形状に、ドリルビットが追従するように、ドリルビットのガイドを形成する。
より均質な材料を形成して歯冠および歯根修復物を達成するか、または、エッチング管の構成が抑制されていない、従来技術の実施形態よりも、エッチングは容易である。
好適なやり方では、マトリックスを形成する材料は、補強ピン2を形成する材料よりも迅速にエッチングされる。従って、ドリルビットの位置を課するために用いる材料に応じて、エッチング管を形成するために用いる材料を選択することは、好適である。

Claims (18)

  1. 歯冠および歯根修復物用の補強構造であって、
    − 複数の補強ピン(2)と、
    − 前記複数の補強ピン(2)よりも迅速にエッチングされる材料で作製され、エッチング管(6)を形成する追加ピンと、
    − 前記複数の補強ピン(2)と前記追加ピンとを共にグループ化して、ピンの束を形成するように構成された接合手段(5)であって、前記接合手段(5)は、前記補強ピン(2)の長さを部分的に覆い、前記追加ピンは、前記補強ピン(2)の間で、前記接合手段(5)に直接または間接的に固定されている、接合手段(5)と、
    を備えることを特徴とする補強構造。
  2. 前記追加ピンは、前記複数の補強ピン(2)によって囲まれている、ことを特徴とする請求項1に記載の補強構造。
  3. 前記追加ピンは、前記複数の補強ピン(2)のうちの前記補強ピン(2)の少なくとも1つに直接固定されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の補強構造。
  4. 前記追加ピンは、少なくとも3つの補強ピン(2)に直接固定されている、ことを特徴とする請求項3に記載の補強構造。
  5. 前記追加ピンは、隣接する前記補強ピン(2)の長さの少なくとも70%にわたって、隣接する前記補強ピン(2)に固定されている、ことを特徴とする請求項3および4のいずれかに記載の補強構造。
  6. 前記追加ピンは、前記補強ピン(2)の長手方向軸に垂直の断面において、前記補強ピン(2)の周囲の少なくとも3分の1を覆う、ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の補強構造。
  7. 前記追加ピンは、前記補強ピン(2)の長手方向軸に垂直の前記断面において、前記補強ピン(2)の周囲の少なくとも3分の2を覆う、ことを特徴とする請求項7に記載の補強構造。
  8. 前記追加ピンは、ポリイソプレンで作製されている、ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の補強構造。
  9. 前記接合手段(5)は、前記ピン(2)の束の端のうちの一方に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の補強構造。
  10. 前記複数の補強ピン(2)は、前記束の中心から、前記束の周辺に向けて、増加する直径を呈するように配置された異なる補強ピン(2)を備える、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の補強構造。
  11. 前記補強ピン(2)は、前記束の中心から、前記束の周辺に向けて、増加する直径を有する、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の補強構造。
  12. 前記ピン(2)の束は、3〜10個の補強ピン(2)を備える、ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の補強構造。
  13. 前記複数の補強ピン(2)のうちの前記補強ピン(2)は、0.1mm〜0.5mmの範囲の直径を有する、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の補強構造。
  14. 技工所モデルに対して歯冠および歯根修復を行う方法であって、
    − 前記技工所モデルの歯根管(8)に、第1の複合樹脂(7)を、少なくとも部分的に充填するステップと、
    − 請求項1乃至14のいずれかに記載の前記補強構造(1)を、設けるステップと、
    − 前記補強構造(1)を、前記歯根管(8)に挿入するステップと、
    − 前記第1の複合樹脂(7)を重合させて、歯冠および歯根修復物(9)を得るステップと、
    を連続して含む、ことを特徴とする方法。
  15. 前記補強構造(1)は、第2の複合樹脂(10)によって覆われており、前記重合ステップは、前記第1の複合樹脂(7)および第2の複合樹脂(10)を重合させるように構成されている、ことを特徴とする請求項14に記載の実行方法。
  16. 前記重合ステップの前に、第2の補強構造(11)が、前記第1の補強構造(1)と並んで配置され、前記第2の補強構造(11)には、エッチング管(6)は設けられておらず、前記第1の補強構造(1)は、前記歯根管(8)の中心に位置する、ことを特徴とする請求項14または15に記載の方法。
  17. 請求項14乃至16のいずれかに記載の方法により得られた、歯冠および歯根修復物。
  18. 前記補強構造(1)の前記補強ピン(2)を、ドリルビットの挿入用のガイドとして用いて、ドリルビットによって、前記エッチング管(6)をエッチングするステップを含む、請求項17に記載の歯冠および歯根修復物を開口するための方法。
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