JP2019533669A - 抗菌活性を有するケトライド - Google Patents

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Abstract

本発明は、式Iのケトライド化合物に関する。化合物は、良好な抗微生物活性、シトクロムP4503A4(CYP3A4)の低減した阻害、および他の薬物の同時投与の許容される安全性を有する。本発明はまた、式Iの化合物を含む薬学的組成物、およびこれらの化合物を投与することによる抗微生物感染症の治療方法に関する。経口投与が、好ましい投与経路である。

Description

本発明は、良好な抗微生物活性、およびシトクロムP4503A4(CYP3A4)の低減した阻害を有する、新規なケトライド化合物に関する。本発明はまた、ケトライド化合物の薬学的組成物、およびそれらの医学的用途に関する。
微生物感染症は、感染部位および微生物の性質に応じて様々な疾患を引き起こす。場合によっては、感染症は、特に若年者、高齢者および免疫無防備状態の個体において死につながることがある。細菌感染症は主に抗生物質で治療される。しかしながら、抗生物質耐性微生物によって引き起こされる感染症の発生率は増加している。抗生物質耐性微生物は、従来の抗生物質では容易に治療することができない。ある種の抗生物質に対する耐性を発達させたことが既知である微生物の中には、Streptococcus pneumoniaeのような細菌株がある。そのような感染症の重症度は、しばしば、即時の医療介入、および抗生物質の静脈内投与による患者の治療を必要とする。
ABT−773としても既知であるセスロマイシンは、微生物感染症、例えばマクロライド耐性微生物によって引き起こされる気道感染症の治療において有望であることが示されているケトライド抗生物質である。セスロマイシンは、マクロライド耐性感染症の治療に使用することができるが、それはいくつかの欠点がある。セスロマイシンは、生体内で生体異物の酸化に関与する重要な代謝酵素であるシトクロムP4503A4(CYP3A4)の強い阻害を示す。その強力なCYP3A4阻害の結果として、セスロマイシンは、シトクロムP450酵素によって代謝される他の薬物、すなわちCYP3A4との同時投与中に問題を引き起こす薬物−薬物相互作用を示す。CYP3A4は、市販されている全ての薬物の約半分を代謝すると推定されており、したがって、セスロマイシンと他の薬物との同時投与に伴う不適合性は、問題である。ヒト肝臓ミクロソームおよび組換えCYPアイソフォームを用いたインビトロ実験は、セスロマイシンが、1つの一次代謝産物(M−1)および2つの二次代謝産物に代謝されることを示している。M−1代謝産物は、CYP3Aによって形成される(CYP3A4およびCYP3A5の両方が、セスロマイシンを代謝することができる)。さらなるインビトロでの研究は、セスロマイシンが、CYP3A依存性ニフェジピン酸化を0.63μM(482.5ng/mL)のIC50で阻害できることを実証した(Katz et al,Clin Pharmacol Ther.75:516−28,(2004)、およびCethromycin for the Treatment of Community−Acquired Bacterial Pneumonia,FDA Briefing Document for Anti−Infective Drugs Advisory Committee Meeting, June 2, 2009,wayback.archive−it.org/7993/20170405205229/https://www.fda.gov/downloads/AdvisoryCommittees/CommitteesMeetingMaterials/Drugs/Anti−InfectiveDrugsAdvisoryCommittee/UCM161847.pdfを参照されたい)。
ソリスロマイシンは、市中感染性肺炎および他の感染症の治療のために臨床開発中のケトライド系抗生物質である。ソリスロマイシンは、マクロライド耐性株を含む広範囲のグラム陽性気道病原体に対して優れたインビトロ活性を示す。ソリスロマイシンは、CYP3A4およびP−gp基質の両方であり、また、CYP3A4の強力な阻害剤およびP−gpの中程度の阻害剤である。ソリスロマイシンの薬物−薬物相互作用プロファイルは、以前に承認されたマクロライドのそれと一致している。治療量以下の曝露量および有効性の喪失の危険性があるため、強力または中等度のCYP3A/P−gp誘導剤を投与されている患者には、ソリスロマイシンを投与するべきではない。血漿濃度の増加による潜在的な有害作用を有する感受性CYP3Aおよび/またはP−gp基質(例えばジゴキシン)とソリスロマイシンとの同時投与は、同時投与される薬物のモニタリングおよび/または用量調整を必要とし得る。潜在的な薬物−薬物相互作用のプロファイルは、他のマクロライドのプロファイルと一致している。(Solithromycin For The Treatment Of Community Acquired Bacterial Pneumonia, Briefing Document For The Antimicrobial Drugs, Advisory Committee Meeting Date: November 4,2016,www.fda.gov/downloads/AdvisoryCommittees/CommitteesMeetingMaterials/Drugs/Anti−InfectiveDrugsAdvisoryCommittee UCM527691.pdfを参照されたい。)。
S.Pneumonieaなどの感受性および/または耐性株に対してセスロマイシンと同様の適切な抗微生物特性を示すが、薬物同時投与の安全性を改善するためにCYP3A4を阻害する能力が限定されている新規な薬物が必要とされている。
定義
「エナンチオマー」は、重ね合わせることができない(同一ではない)互いの鏡像である2つの立体異性体のうちの1つである。不斉炭素を含有する有機化合物は通常、2つの重ね合わせることができない構造を有する。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」は、親化合物の所望の生物学的活性を保持し、望ましくない毒物学的効果を与えない塩である。薬学的に許容される塩形態には、様々な結晶多形体、ならびに異なる塩の無定形形態が含まれる。薬学的に許容される塩は、金属または有機対イオンを用いて形成することができ、ナトリウムまたはカリウムのようなアルカリ金属塩、マグネシウムまたはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩、およびアンモニウムまたはテトラアルキルアンモニウム塩、すなわちNX+(XはC1〜4である)を含むが、これらに限定されない。
「ラセミ体」は、キラル分子の同量の左右のエナンチオマー類を有する混合物である。
本明細書で使用される「溶媒和物」は、化合物がある一定の割合で許容される共溶媒と組み合わされている付加錯体である。本発明の化合物に関して、共溶媒は、水、エタノール、および酢酸を含むが、これらに限定されない。
ケトライド化合物
本発明者らは、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマー(1つもしくは複数)を単離および同定した。本化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマー、もしくはエナンチオマーは、十分な抗微生物活性を有し、かつセスロマイシンと比較してシトクロムP4503A4(CYP3A4)の低減した阻害を有し、したがって本化合物は薬物−薬物相互作用を低減し、かつ他の薬との併用投与の安全性を改善する。式Iの化合物は、胃安定性および広域スペクトル活性の増強を維持すると同時に、マクロライド耐性気道病原体に対して効力を有する。式Iの化合物は以下の一般構造を有する。
式中、R=−(CHN(CHCH(化合物13A)、−(CHN(CH(13B)、−(CHOCH(化合物13E)、−(CHN(CHCH)(CH)(化合物13G)、−CHCN(化合物13H)、
化合物13A:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−1−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−10{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13B:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13C:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−1−{[(2S)−1−エチルピロリジン−2−イル]メチル}−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13D
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−1−{[(2R)−1−エチルピロリジン−2−イル]メチル}−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13E:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−1−(2−メトキシエチル)−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13F(比較化合物):
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13G:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−1−{2−[エチル(メチル)アミノ]エチル}−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン)−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13H:
2−[(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−2,6,8,14−テトラオキソ−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)−プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−1−イル]アセトニトリル
化合物13I:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13J:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−[3−(モルホリン−4−イル)プロピル]−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13K:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13L:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メチル]−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13M:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−1−[3−(アゼチジン−1−イル)プロピル]−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13N:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−{[(3S)−1−メチルピロリジン−3−イル]メチル}−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13P:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−{2−[(2R)−1−メチルピロリジン−2−イル]エチル}−11−{[(2E))−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
化合物13Q:
(3aS,4R,7R,9R,10R,11R,13R,15R,15aR)−10−{[(2S,3R,4S,6R)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−6−メチルオキサン−2−イル]オキシ}−4−エチル−3a,7,9,11,13,15−ヘキサメチル−1−{2−[(2S)−1−メチルピロリジン−2−イル]エチル}−11−{[(2E)−3−(キノリン−3−イル)プロプ−2−エン−1−イル]オキシ}−テトラデカヒドロ−1H−オキサシクロテトラデカ[4,3−d][1,3]オキサゾール−2,6,8,14−テトロン
式Iの化合物は、望ましい抗菌特性、すなわち、示されるように細菌増殖を阻害する能力および/または細菌を殺す能力を有する。式Iの化合物は、特にStreptococcus pneumoniae、特にその抗生物質耐性株、例えばマクロライド耐性および/またはペニシリン耐性株に対して抗菌性を有する。式Iの化合物は、好ましくはセスロマイシンと比較してCYP3A4の阻害が低減し、したがって化合物は薬物−薬物相互作用が低減し、他の薬物との同時投与の安全性が改善している。
化合物13Bは、優れた経口バイオアベイラビリティおよび組織分布を示し、肺の薬物レベルは、1回の経口治療後少なくとも8時間は上昇したままであった。化合物13Bは、マクロライド耐性S.pneumoniae株に対するマウス肺感染症モデルにおいて有効性を示した。
式Iの化合物の合成
式Iの化合物を調製するために、最初に中間化合物11を化合物7から調製する(Plata et al,tetrahedron,60:10171−10180,2004,10173ページ、化合物9b〜9d参照)。
次いで、中間体化合物11をアセトニトリルおよび水中でNH−Rと反応させて、保護基OBzを有する化合物12を形成する。次いで、化合物12にメタノールを添加し、加熱して、保護基を除去して、化合物13を得る。化合物11から化合物13までの合成スキームを以下に示す。
薬学的組成物
本発明は、1つ以上の薬学的に許容される担体と、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはエナンチオマー(1つもしくは複数)と、を含む、薬学的組成物を提供する。薬学的組成物は、複数のエナンチオマーの1つ、または複数のエナンチオマーの両方をラセミ体として等モルの、または様々な量のいずれかで含み得る。略語として、本出願において使用される場合、「活性化合物」は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはエナンチオマー(1つもしくは複数)を含むことを意味する。薬学的組成物中の活性化合物は一般に、錠剤製剤については約1〜90%、カプセル製剤については1〜100%、注射製剤については約0.1〜5%、局所製剤については約0.01〜20%(w/w)の量である。
一実施形態では、薬学的組成物は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、シロップ剤、坐剤、注射液剤、パッチ剤などの剤形であり得る。別の実施形態では、活性化合物は、活性化合物を安定化し、それを局所適用によって患部に送達することができるクリーム、ゲル、ローション、または他の種類の懸濁液を含む、任意の許容される担体に組み込まれる。上記薬学的組成物は、常法により製造することができる。
不活性成分である薬学的に許容される担体は、従来の基準を用いて当業者によって選択され得る。薬学的に許容される担体は、生理食塩水および電解質水溶液、イオン性および非イオン性の浸透剤、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、ブドウ糖、pH調整剤および緩衝剤、例えば、水酸化物の塩、リン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、ホウ酸塩、およびトロラミン、酸化防止剤、例えば、重亜硫酸塩、亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ亜硫酸塩、アスコルビン酸、アセチルシステイン、システイン、グルタチオン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、トコフェロール、およびアスコルビルパルミテートの塩、酸、および/または塩基、界面活性剤、例えば、レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、およびホスファチジルイノシトールを含むが、これらに限定されないリン脂質、ポロキサマーおよびポロキサミン、ポリソルベート、例えば、ポリソルベート80、ポリソルベート60、およびポリソルベート20、ポリエーテル、例えば、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、ポリビニル、例えば、ポリビニルアルコール、ポビドン、セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびそれらの塩、石油誘導体、例えば、鉱油、白色ワセリン、脂肪、例えば、ラノリン、落花生油、パーム油、大豆油、モノ−、ジ−、およびトリグリセリド、アクリル酸のポリマー、例えば、カルボキシポリメチレンゲルおよび疎水変性架橋アクリレートコポリマー、多糖類、例えば、デキストラン、ならびにグリコサミノグリカン、例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、を含むが、これらに限定されない、成分を含み得る。そのような薬学的に許容される担体は、公知の防腐剤を使用して細菌汚染に対して防腐することができ、これらには、塩化ベンザルコニウム、エチレンジアミン四酢酸およびその塩、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、メチルパラベン、チメロサール、およびフェニルエチルアルコールが含まれるが、限定されず、または、単回使用もしくは複数回使用のいずれかのための非保存製剤として製剤化することができる。
例えば、活性化合物の錠剤製剤またはカプセル製剤は、生物活性を有さず、かつ活性化合物と反応しない他の賦形剤を含み得る。錠剤またはカプセル剤の賦形剤は、充填剤、結合剤、潤滑剤および滑剤、崩壊剤、湿潤剤、ならびに放出速度調節剤を含み得る。結合剤は、製剤の粒子の付着を促進し、かつ錠剤製剤にとって重要である。錠剤またはカプセル剤の賦形剤の例には、カルボキシメチルセルロース、セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カラヤガム、デンプン、トラガカントガム、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウム、二酸化チタン、ポリ(アクリル酸)、およびポリビニルピロリドンが含まれるが、これらに限定されない。例えば、錠剤製剤は、コロイド状二酸化ケイ素、クロスポビドン、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール、デンプングリコール酸ナトリウム、および/または二酸化チタンなどの不活性成分を含み得る。カプセル製剤は、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウム、および/または二酸化チタンなどの不活性成分を含み得る。
例えば、活性化合物のパッチ製剤は、1,3−ブチレングリコール、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、エデト酸二ナトリウム、D−ソルビトール、ゼラチン、カオリン、メチルパラベン、ポリソルベート80、ポビドン、プロピレングリコール、プロピルパラベン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、酒石酸、二酸化チタン、および精製水などのいくつかの不活性成分を含み得る。パッチ製剤はまた、乳酸エステル(例えば、ラウリルラクテート)、またはジエチレングリコールモノエチルエーテルなどの皮膚透過性増強剤を含み得る。
活性化合物を含む局所製剤は、ゲル、クリーム、ローション、液体、エマルジョン、軟膏、スプレー、溶液、および懸濁液の形態であり得る。局所製剤中の不活性成分としては、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(皮膚軟化剤/浸透促進剤)、DMSO(溶解促進剤)、シリコーンエラストマー(レオロジー/テクスチャー改質剤)、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、(皮膚軟化剤)、オクチサレート(皮膚軟化剤/UVフィルター)、シリコーン流体(皮膚軟化剤/希釈剤)、スクアレン(皮膚軟化剤)、ひまわり油(皮膚軟化剤)、および二酸化ケイ素(増粘剤)が挙げられるが、これらに限定されない。
使用方法
本発明によれば、治療有効量の式Iの化合物を、患者に所望の結果を達成するのに必要な量および時間で投与することによって、患者において、細菌感染症を治療または予防する。「治療有効量」とは、細菌感染症を治療するのに十分な量の化合物を意味する。しかしながら、本発明の化合物および組成物の1日の総使用量は、正しい医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることが理解されよう。任意の特定の患者に対する具体的な治療上有効な用量レベルは、治療されている障害および障害の重症度、採用した特定の化合物の活性、採用した特定の組成物、患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食事、採用した特定の化合物の投与時期、投与経路、および排泄速度、治療期間、採用した特定の化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物、ならびに医学分野で公知の要因のようなものを含む様々な要因に依存するだろう。
本発明の薬学的組成物は、局部投与および全身投与により適用することができる。全身投与は、経口、非経口(静脈内、筋肉内、皮下、または直腸等)、および他の全身投与経路を含む。全身投与において、活性化合物は、最初に血漿に到達し、次いで標的組織に分布する。局部投与は、局所投与を含む。
組成物の投薬は、損傷の程度および各患者の個々の反応に基づいて異なり得る。全身投与の場合、送達される活性化合物の血漿濃度は様々であり得るが、一般的には1×10−10〜1×10−4モル/リットルであり、好ましくは1x10−8〜1×10−5モル/リットルである。
一実施形態では、薬学的組成物は、対象に経口投与される。経口投与のための投与量は、通常、単回投与または複数回投与で少なくとも10mg/日で2000mg/日未満である。例えば、経口投与のための投薬量は、ヒト対象について20〜200、または50〜500、または200〜2000mg/日である。
一実施形態では、薬学的組成物は、対象に静脈内投与される。静脈内ボーラス注射または静脈内注入のための投与量は、通常、単回注射または反復投与で50〜1500mg/日、好ましくは100〜800mg/日である。
一実施形態では、薬学的組成物は、対象に皮下投与される。皮下投与の投与量は、単回注射または反復投与で、通常50〜1500mg/日、好ましくは100〜800mg/日である。
一実施形態では、薬学的組成物は、対象の肺への吸入によって投与される。吸入投与のための投与量は、単回吸入または反復投与で、通常50〜1500mg/日、好ましくは100〜800mg/日である。
当業者は、多種多様な送達機構もまた本発明に好適であることを認識するであろう。
式Iの化合物は、同時投与、逐次投与、または別々の投与によって追加の治療薬と共に使用することができる。追加の治療薬としては、例えば、抗炎症薬および他の抗微生物薬、特に抗生物質薬が挙げられる。
本発明は、ヒト、ウマ、乳牛、ネコ、およびイヌ等の哺乳動物対象を治療するのに有用である。本発明は、ヒトを治療するのに特に有用である。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するものである。これらの実施例は、単に本発明を説明するよう意図されており、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
略語
aq. 水性
CFU コロニー形成単位
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩
eq 当量
EtN トリエチルアミン
EA 酢酸エチル
EtOH エタノール
h 時間
HOBt 1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分析
N 正規性
NMR 核磁気共鳴分光法
Rf 保持係数
RT 室温
THF テトラヒドロフラン
ACN アセトニトリル
TLC 薄層クロマトグラフィー
実施例1.中間体化合物11の合成
A.化合物8の合成
市販のエリスロマイシンAオキシムから出発して、Plataら(tetrahedron,60:10171−10180,2004,10173ページの化合物9b〜9d参照)に記載されているプロトコルに従って、化合物7を調製した。
オーバーヘッドスターラーおよび還流冷却器を備えた清潔で乾燥した2Lの三口丸底フラスコに、化合物7(140gm、0.12623モル)、560mlのTEAおよびエチレンカーボネート(166gm、1.89モル)を添加した。溶液を90℃に加熱し、6時間維持した。20%EA:DCM:2滴のアンモニアを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応を1500mlの水でクエンチし、3×500mlの酢酸エチルで抽出した。全有機層を3×300mlのブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で濃縮して、150gの粗化合物8(HPLCにより30%)を得て、それをそのまま次のステップに用いた。
B.化合物9の合成
オーバーヘッドスターラーおよび還流冷却器を備えた清潔で乾燥した2lの三口丸底フラスコに、化合物8(150gm、0.1374モル)、600mlの1M HCl、600mlのエタノールおよび600mlの蒸留水を添加した。溶液を55℃に加熱し、6時間維持した。20%EA:DCM:2滴のアンモニアを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、エタノールを濃縮し、水層を3×450mlの酢酸エチルで抽出した(全ての望ましくない不純物を除去するため)。水層を固体炭酸カリウムで、0℃でpH8−9に塩基性化し、得られた沈殿物を3×450mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を3×300mlのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、85gmの粗生成物を得た。得られた粗生成物を1%メタノール:DCMを用いて塩基性アルミナで精製して55gの60%純度の化合物9を得た。
C.化合物10の合成
マグネチックスターラーを備えた清潔で乾燥された1lの三口丸底フラスコに、化合物9(55gm、0.06634モル)および550mlのDCMを添加した。溶液を0℃に冷却し、デスマーチンペルヨージナンを0℃で30分かけて添加した。反応を20%EA:DCM:2滴のアンモニアを用いてTLCによりモニターした。反応完了後、それを500mlのDCMで希釈し、3×250mlの1N NaOHで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、35gの粗化合物を得、それをジエチルエーテルに溶解し、および有機層を1N NaOH溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、50%HPLC純度を有する27gの化合物10を得た。
D.化合物11の合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、DMF(15ml)および水素化ナトリウム(150mg)を添加した。10−15℃に冷却した後、15mlのDMFに溶解した化合物−10を同じ温度で滴下漏斗を用いて滴下した。温度を室温に上昇させ、20分間維持した。反応塊を10−15℃に冷却し、固体カルボニルジイミダゾール(2.0gm、0.0126モル)を添加した。温度を室温で30分間維持し、反応を50%EA:ヘキサンを用いてTLCによりモニターした。反応終了後、氷冷蒸留水50mlにより10〜15℃でクエンチし、2×60mlの酢酸エチルで抽出した。全有機層を2×50mlのブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して3.5gの粗化合物11を得て、それをそのまま次のステップに用いた。
実施例2.化合物11からの化合物13Aの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(3.1gm、0.0033モル)、35mlの1:1のACN;水混合物、およびN、N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(5.867gm、0.050モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、温度を6時間維持した。ヘキサン中の40%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、それを濃縮し、氷冷水50mlにより10〜15℃でクエンチし、沈殿した固体を濾過し、乾燥させて4gの粗化合物12Aを得て、それをそのまま次のステップに用いた(81%HPLC)。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12A(4.0gm、0.00412モル)および40mlのメタノールを添加し、溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを使用してTLCにより反応をモニターした。反応完了後、それを濃縮し、50mlの氷冷水でクエンチし、2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2gの粗化合物を得、これを2回の予備精製により精製して300mgの所望の化合物13Aを得た(収率、化合物11〜13Aで12%)。
1H NMR(DMSO,300MHz):9.0(d,1H,J=3)、8.21(s,1H)、7.92−8.0(m,2H)、7.69−7.74(m,1H)、7.57−7.62(m,1H)、6.64−6.69(m,1H)、6.25−6.30(m,1H)、4.09−5.00(m,1H)、4.16−4.31(m,4H)、3.79−3.84(m,2H)、3.61(s,1H)、3.88−3.48(m,3H)、2.16−2.40(m,12H)、1.48−1.59(m,6H)、1.29−1.37(m,6H)、0.95−1.23(m,16H)0.68−0.93(m,13H)
実施例3.化合物13Bの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(3.1gm、0.0037モル)、35mlの1:1の比のACN;水混合物および添加したN、N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(7.47gm、0.057モル)を室温で添加した。溶液を90℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中の40%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、それを濃縮し、35mlの氷冷水でクエンチした。沈殿した固体を濾過し、乾燥させて、4gの粗化合物を得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12B(4.0gm、0.00412モル)および40mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.2gの粗化合物13Bを得、これを分取HPLC(2回)により精製して130mgの化合物13Aを93%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Bで10%)。
1H NMR(DMSO、300MHz):9.1(s,1H)、8.22(s,1H)、7.92−8.00(m,2H)、7.69−7.74(m,1H)、7.57−7.62(m,1H)、6.63−6.69(d,1H)、6.25−6.31(m,1H)、4.86−4.89(m,1H)、4.17−4.36(m,4H)、3.70−3.84(m,2H)、3.61(s,1H)、3.04−3.34(m,4H)、2.16−2.26(m,7H)、1.98−2.08(m,2H)、1.72−1.89(m,8H)、1.45−1.54(m,7H)、1.30−1.38(m,7H)、1.17−1.23(m,8H)、1.10−1.15(m,3H)、0.80−0.88(m,8H)
実施例4.化合物13Cの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(3.0gm、0.0032モル)、40mlのACN:水の1:1混合物および(R)−(1−エチルピロリジン−2−イル)メタンアミン(6.26gm、0.048モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応終了後、反応塊を濃縮し、30mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して4gの粗化合物12Cを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12C(10.0gm、0.010モル)および40mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を減圧下で濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)により精製して110mgの化合物13Cを90%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Cで7%)。
1H NMR(DMSO、300MHz):9.03−9.04(d,1H,J=4Hz)、8.21(s,1H)、7.91−8.00(m,2H)、7.69−7.73(m,1H)、7.57−7.61(m,1H)、6.65−6.69(m,1H)、6.28−6.32(m,1H)、5.0−5.12(m,1H)、4.1−4.36(m,5H)、3.81−3.86(m,2H)、3.75(s,1H)、2.50−3.34(m,4H)、2.23−2.43(m,4H)、1.87−2.16(m,5H)、1.46−1.85(m,10H)、1.25−1.38(m,9H)、0.93−1.19(m,15H)、0.81−0.85(m,7H)
実施例5.化合物13Dの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した250mlの二口丸底フラスコに、化合物11(6.0gm、0.0033モル)、60mlのACN:水の1:1混合物、(S)−(1−エチルピロリジン−2−イル)メタンアミン(12.52gm、0.097モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で嫌い、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を酢酸エチル(3×60ml)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して10gの粗化合物12Dを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12D(10.0g、0.010モル)および100mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して6gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)により精製して60mgの所望の化合物13Dを72%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Dで5%)。
1H NMR(DMSO,400MHz):9.04(s,1H)、8.23(s,1H)、7.90−7.99(m,2H)、7.712(t,1H,J=7.8Hz)、7.59(t,1H,J=7.6Hz)、6.63−6.67(m,1H)、6.25−6.29(m,1H)、4.91−4.93(m,1H)、4.16−4.34(m,5H)、3.63−3.92(m,4H)、2.66−2.70(m,3H)、2.20−2.44(m,5H)、1.69−1.82(m,4H)、1.60−1.64(m,6H)、1.36−1.46(m,12H)、1.03−1.29(m,14H)、0.71−0.88(m,10H)
実施例6.化合物13Eの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(6.0gm、0.0032モル)、30mlのACN:水の1:1混合物および2−メトキシエタン−1−アミン(3.6gm、0.057モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを使用して反応塊をTLCでモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて4gの粗化合物12Eを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12E(4.0gm、0.0043モル)および40mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを使用してTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を減圧下で濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)により精製して400mgの所望の化合物13Eを95%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Eで13%)。
1H NMR(DMSO,400MHz):9.01−9.02(d,1H,J=Hz)、8.22(s,1H)、7.94−8.22(m,2H)、7.70−7.74(m,1H)、7.58−7.62(m,1H)、6.62−6.66(d,1H)、6.23−6.30(m,1H)、5.02−5.04(m,1H)、3.99−4.35(m,5H)、3.39−3.99(m,6H)、2.66−3.34(m,8H)、2.16−2.61(m,7H)、1.57−1.90(m,8H)、1.32−1.40(m,14H)、0.78−1.09(m,8H)
実施例7.化合物13F(比較化合物)の合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた、清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(3.5gm、0.0038モル)、35mlのアセトニトリル:水の1:1混合物およびジメチル1,2−ジアミン(4gm、0.0456モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて4.2gの粗化合物12Fを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12F(4.2gm、0.00446モル)および40mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを使用してTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2.2gの粗化合物13Fを得、これを分取HPLC(2回)により精製して30mgの所望の化合物13Fを95%(87+8)のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Fで5%)。
1H NMR(DMSO,400MHz):9.02(s,1H)、8.22(s,1H)、7.93−8.00(m,2H)、7.70−7.73(m,1H)、7.58−7.62(m,1H)、6.63−6.68(d、1H)、6.26−6.30(m,1H)、5.07−5.10(m,1H)、4.01−4.35(m,5H)、3.56−3.84(m,4H)、3.07−3.19(m,1H)、2.50−2.66(m,4H)、2.09−2.42(m,5H)、1.88−1.98(m,6H)、1.35−1.60(m,15H)、1.16−1.22(m,9H)、1.03−1.10(m,4H)、0.94−0.95(m,3H)、0.79−0.83(m,3H)
実施例8.化合物13Gの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(4gm、0.0043モル)、35mlのアセトニトリル:水の1:1混合物、ジメチル1,2−ジアミン(4gm、0.0456モル)およびTEA(5.3gm、0.0521モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応物を濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させ、4gの粗化合物12Gを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12G(4.0gm、0.0044モル)および40mlのメタノールを添加した。溶液を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを使用してTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlのブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2.1gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)で精製して100mgの所望の化合物13Gを90%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Gで2%)。
1H NMR(DMSO,400MHz):9.01(s,1H)、8.21(s,1H)、7.92−8.00(m,2H)、7.61−7.73(m,1H)、7.58−7.61(m,1H)、6.63−6.67(d,1H)、6.26−6.30(m,1H)、5.05−5.07(m,1H)、4.18−4.45(m,5H)、3.56−4.02(m,4H)、2.49−2.57(m,4H)、2.27−2.45(m,4H)、1.73−2.22(m,18H)、1.03−1.62(m,16H)、0.74−0.89(m,10H)
実施例9.化合物13Hの合成
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物11(4gm、0.0043モル)、40mlのアセトニトリル:水の1:1混合物、1,1,3,3,テトラメチルグアニジン(7.5gm、0.06514モル)およびアミノアセトニトリル塩酸塩(6gm、0.0651モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃に加熱し、6時間維持した。ヘキサン中60%酢酸エチルを用いてTLCにより反応をモニターした。反応終了後、反応塊を減圧下で濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させ、4gの粗化合物12Hを得て、これをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口丸底フラスコに、化合物12H(4.0gm、0.0044モル)および40mlのメタノールを添加した。反応混合物を65℃に加熱し、4時間維持した。DCM中10%MeOHを使用してTLCにより反応をモニターした。反応完了後、反応塊を減圧下で濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチした。得られた沈殿物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlの溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)で精製して20mgの所望の化合物13Hを89.3%のHPLC純度で得た(収率;化合物11〜13Hで2%)。
1H NMR(DMSO,400MHz):9.04−9.05(d,1H,J=4)、8.29(s,1H)、7.92−7.8.01(m,2H)、7.71−7.75(m,1H)、7.59−7.63(m,1H)、6.66−6.70(m,1H)、6.13−6.21(m,1H)、4.72−4.80(m,1H)、4.10−4.31(m,5H)、3.64−3.83(m,3H)、2.98−3.15(m,2H)、1.98−2.32(m,6H)、1.54−1.60(m,6H)、1.34−1.43(m,6H)、1.15−1.29(m,10H)、0.95−1.10(m,7H)、0.77−0.85(m,6H)
実施例10.化合物13Iの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物11(3g、0.0032モル)、30mLのアセトニトリル:水の9:1混合物および2−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−アミン(3.7g、0.032モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で6時間維持し、それを、DCM中10%メタノールを用いてTLCによりモニターした。反応終了後、反応塊を濃縮し、60mlの氷冷水でクエンチした。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて4gの粗化合物を得て、これをそのまま次の段階に用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mlの二口RBFに、化合物12I(4.0gm、0.0041モル)、40mlのメタノールを添加した。反応混合物を65℃で4時間維持し、DCM中10%MeOHを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら。反応塊を濃縮し、40mLの氷冷水でクエンチし、得られた生成物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得、これを分取HPLC(2回)によって精製して、300mgの所望の化合物を95.8%のHPLC純度で得た。
H NMR(DMSO,300MHz):9.05(s,1H,J=3Hz)、8.22(s,1H)、7.93−8.0(m,2H)、7.69−7.74(m,1H)、7.60−7.62(m,1H)、6.63−6.69(d,1H)、6.30−6.37(m,1H)、5.13−5.16(m,1H)、4.17−4.37(m,4H)、3.77−3.85(m,2H)、3.53−3.60(m,4H)、3.08−3.35(m,2H)、2.65−2.72(m,3H)、2.20−2.30(m,10H)、1.49−1.98(m,6H)、1.23−138(m,10H)、1.15−1.21(m,8H)、0.96−1.13(m,8H)、0.78−0.85(m,4H)
実施例11.化合物13Jの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物11(3g、0.0032モル)、30mLのアセトニトリル:水の9:1混合物および3−モルホリノプロパン−1−アミン(4.6g、0.0325モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で6時間維持し、DCM中10%メタノールを用いてTLCによりモニターした。反応完了後、反応塊を濃縮し、60mLの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて4gの粗化合物を得て、これをそのまま次の段階に用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素装置を備えた清潔で乾燥した100mlの二口RBFに、化合物12J(4.0g、0.004モル)、40mLのメタノールを添加した。反応混合物を65℃で4時間維持し、DCM中10%MeOHを用いてTLCによりモニターした。反応完了後、それを濃縮し、40mlの氷冷水でクエンチし、得られた生成物を2×40mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(2回)により精製して、所望の化合物(89.3%のHPLC純度で120mg)を得た。
H NMR(DMSO,300MHz):9.05(s,1H,J=1.8Hz)、8.23(s,1H)、7.92−8.0(m,2H)、7.69−7.72(m,1H)、7.60−7.63(m,1H)、6.64−6.69(d、1H)、6.30−6.37(m,1H)、5.13−5.16(m,1H)、4.16−4.36(m,4H)、3.41−3.60(m,4H)、3.07−3.34(m,4H)、2.08−2.7(m,9H)、1.81−1.96(m,8H)、1.49−1.61(m,8H)、1.33−1.38(m,6H)、1.08−1.23(m,8H)、0.93−1.07(m,7H)、0.80−0.85(m,5H)
実施例12.化合物13Kの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥された100mlの二口RBFに、化合物11(3g、0.003256モル)、30mLのアセトニトリル:水の9:1混合物および2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタン−1−アミン(4.6g、0.03257モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で6時間維持し、それを、DCM中10%メタノールを用いてTLCによりモニターした。反応完了後、それを濃縮し、60mLの氷冷水でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて4gの粗化合物を得て、これをそのまま次の段階に用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12K(4.0g、0.004モル)、40mLのメタノールを添加した。反応混合物を65℃で4時間維持し、DCM中10%MeOHを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、それを濃縮し、40mLの氷冷水でクエンチし、得られた生成物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(2回)によって精製して、所望の化合物を得た(95%のHPLC純度で60mg)。
H NMR(DMSO,300MHz):9.05(s,1H)、8.21(s,1H)、7.93−8.0(m,2H)、7.69−7.74(m,1H)、7.60−7.63(m,1H)、6.62−6.68(d,1H)、6.30−6.37(m,1H)、5.14(m,1H)、4.17−4.35(m,4H)、3.45−3.75(m,10H)、3.07−3.34(m,3H)、2.20−2.26(m,7H)、1.76−2.07(m,8H)、1.49−1.54(m,6H)、1.16−1.49(m,13H)、0.93−1.15(m,7H)、0.82−0.87(m,4H)
実施例13.化合物13Lの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物11(3g、0.0032モル)、30mLのアセトニトリル:水の9:1混合物および(1−メチルピペリジン−4−イル)メタンアミン(4.1g、0.0325モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で6時間維持し、それをDCM中10%メタノールを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、60mLの氷冷水でクエンチした。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて3gの粗化合物を得て、それをそのまま次の段階に用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12L(3.0g、0.004モル)、40mLのメタノールを添加した。反応混合物を65℃で4時間撹拌し、DCM中10%MeOHを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、40mLの氷冷水でクエンチし、得られた生成物を2×40mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2.5gの粗化合物を得た。粗生成物を分取HPLC(2回)によって精製して、所望の化合物(95%のHPLC純度で170mg)を得た。
H NMR(DMSO,400MHz):9.05(d,1H,J=2Hz)、8.21(d,1H,J=1.6Hz)、7.92−8.0(m,2H)、7.69−7.73(m,1H)、7.58−7.62(m,1H)、6.67−6.71(d、1H)、6.30−6.37(m,1H)、4.97−4.99(m,1H)、4.16−4.35(m,4H)、3.76−3.84(m,2H)、3.67(s,1H)、2.88−3.41(m,5H)、2.58−2.67(m,2H)、2.17−2.32(m,6H)、1.77−1.87(m,5H)、1.46−1.70(m,9H)、1.06−1.44(m,19H)、0.81−0.99(m,7H)
実施例14.化合物13Mの合成
マグネチックスターラーおよび窒素buを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物11(5g、0.0054モル)、50mLの9:1のACN;水の混合物および3−(アゼチジン−1−イル)プロパン−1−アミン(1.86g、0.0162モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で4時間撹拌し、それを、酢酸エチルを用いてTLCによりモニターした。反応完了後、それを濃縮し、100mLの氷冷水により10〜15℃でクエンチし、沈殿した固体を濾過し、乾燥させて5gの粗化合物を得て、それをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12M(5g、0.0052モル)、50mLのメタノールを添加し、反応混合物を65℃で4時間維持し、10%MeOH、DCMを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、50mlの氷冷水でクエンチし、2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して3.2gの粗製物を得た。粗化合物を分取HPLC精製(2回)によって精製して、100mgの所望の化合物を得た。
H NMR(DMSO,400MHz):9.04(d,1H,J=2Hz)、8.23−8.24(d,1H,J=4Hz)、7.94−8.01(m,2H)、7.69−7.74(m,1H)、7.58−7.62(m,1H)、6.65−6.69(d、1H)、6.26−6.30(m,1H)、4.85−4.91(m,1H)、4.17−4.35(m,4H)、3.76−3.86(m,2H)、3.60(s,1H)、3.41−3.43(m,1H)、2.91−3.33(m,6H)、2.49−2.66(m,4H)、2.08−2.22(m,5H)、1.48−1.90(m,12H)、1.09−1.37(m,19H)、0.80−0.93(m,7H)
実施例15.化合物13Nの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥された100mLの二口RBFに、化合物11(5g、0.0054モル)、50mLの9:1のACN;水の混合物、および(R)−(1−メチルピロリジン−3−イル)メタンアミン(1.86g、0.0162モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で4時間撹拌し、酢酸エチルを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応混合物を濃縮し、100mLの氷冷水でクエンチした。沈殿した固体を濾過し、乾燥させて5gの粗化合物を得て、それをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12N(5g、0.0052モル)、40mLのメタノールを添加し、反応混合物を65℃で4時間撹拌し、10%MeOH、DCMを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、50mLの氷冷水でクエンチし、2×40mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mlの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して3.2gの粗製化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(2回)によって精製して、130mgの所望の化合物(HPLCによる91%の純度)を得た。
HNMR(DMSO,400MHz):9.06(d,1H,J=2Hz)、8.22−8.23(d,1H,J=4Hz)、7.93−8.00(m,2H)、7.69−7.73(m,1H)、7.58−7.62(m,1H)、6.66−6.71(d,1H)、6.30−6.35(m,1H)、4.86−4.91(m,1H)、4.17−4.38(m,4H)、3.76−3.85(m,2H)、3.67(s,1H)、3.07−3.34(m,5H)、2.67−2.69(m,1H)、2.09−2.50(m,10H)、1.37−1.88(m,18H)、1.05−1.25(m,13H)、0.80−0.95(m,7H)
実施例16.化合物13Pの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物11(5g、0.0054モル)、50mLの9:1のACN;水の混合物、および(R)−2−(1−エチルピロリジン−2−イル)エタン−1−アミン(2.08g、0.0162モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で4時間撹拌し、100%酢酸エチルを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、100mLの氷冷水でクエンチした。沈殿した固体を濾過し、乾燥して、5gの粗化合物を得、それをそのまま次のステップに用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12P(5g、0.005モル)、40mLのメタノールを添加し、反応混合物を65℃で4時間撹拌し、10%MeOH、DCMを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、50mLの氷冷水でクエンチし、2×40mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3.2gの粗製化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(2回)によって精製して、140mgの所望の化合物(92%のHPLC純度)を得た。
H NMR(DMSO,400MHz):9.0(d,1H,J=4Hz)、8.21(s,1H)、7.92−8.01(m,2H)、7.69−7.73(t,1H,J=8Hz)、7.58−7.62(m,1H)、6.65−6.69(m,1H)、6.23−6.27(m,1H)、4.86−4.88(m,1H)、4.17−4.36(m,4H)、3.79−3.82(m,2H)、3.63(s,1H)、3.07−3.30(m,4H)、2.43−2.67(m,3H)、1.98−2.18(m,7H)、1.7−1.94(m,6H)、1.50−1.64(m,10H)、1.29−1.38(m,8H)、1.03−1.23(m,10H)、0.94−1.02(m,7H)、0.80−0.84(m,3H)
実施例17.化合物13Qの合成
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥された100mLの二口RBFに、化合物11(5g、0.0054モル)、50mLの5:5のACN;水の混合物および1,1,3,3テトラメチルグアニジン(3.12g、0.027モル)、続いて(S)−2−(1−エチルピロリジン−2−イル)エタン−1−アミン(2.08g、0.0162モル)を室温で添加した。反応混合物を65℃で4時間撹拌し、100%酢酸エチルを用いてTLCによりモニターした。反応終了後、反応塊を濃縮し、100mlの氷冷水でクエンチした。沈殿した固体を濾過し、乾燥させて、5gの粗化合物を得て、それをそのまま次のステップ(LC−MS)に用いた。
マグネチックスターラーおよび窒素バブラーを備えた清潔で乾燥した100mLの二口RBFに、化合物12Q(5g、0.005モル)、40mLのメタノールを添加し、反応混合物を65℃で4時間維持し、10%MeOH、DCMを用いてTLCによりモニターした。反応が完了したら、反応塊を濃縮し、50mLの氷冷水でクエンチし、2×40mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×25mLの飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3.2gの粗製化合物を得た。粗化合物を分取HPLC(2回)によって精製して、400mgの所望の化合物(93%のHPLC純度)を得た。
H NMR(DMSO,400MHz):9.0(d,1H,J=2Hz)、8.21(d,1H,J=1Hz)、7.92−8(m,2H)、7.73−7.7(m,1H)、7.58−7.62(t,1H,J=8Hz)、6.64−6.68(m,1H)、6.26−6.3(m,1H)、4.86−4.88(m,1H)、4.17−4.36(m,4H)、3.78−3.83(m,2H)、3.63(s,1H)、3.07−3.30(m,4H)、2.43−2.67(m,3H)、1.98−2.18(m,7H)、1.7−1.94(m,6H)、1.50−1.64(m,10H)、1.30−1.37(m,8H)、1.15−1.23(m,10H)、0.90−1.17(m,7H)、0.81−0.85(m,3H)
実施例17.Streptococcus Pneumoniae株に対する試験化合物の最小阻害濃度(MIC)を決定するためのプロトコル
試験生物
●S.pneumon AUCC479、マクロライド&ペニシリン感受性
iae AUCC483、マクロライド耐性、ペニシリン感受性
AUCC488、AUCC489、マクロライド&ペニシリ
ン耐性
●S.pneumon CLSI QC株、ATCC49619
iae
接種材料の調製
試験株を凍結ストックから血液寒天プレート上で復活させ、5%CO中、35±2℃で18〜20時間インキュベートする。コロニーを一晩増殖させた寒天培地からCAMHB/生理食塩水に直接懸濁させ、光学密度を0.5McFarland濁度標準(1〜2x10cfu/mL)に調整する。接種後に、各ウェルが最終的に約5×10cfu/mLを含むように、CAMHBを用いて調整した培養物をさらに1:100に希釈する。Streptococcus種のブロス希釈試験については、CAMHBは2.5〜5%v/vのLHBで懸濁される。接種物懸濁液のコロニー数は、10倍連続希釈および寒天プレート上の各希釈のプレーティングによって算定される。インキュベーション後、プレートを増殖について観察し、微生物数を測定する。
試験化合物および参照抗生物質
化合物を秤量し、水/DMSO/他の溶媒に溶解して1mg/mLのストック溶液を得る。試験化合物および参照抗生物質の連続2倍希釈液を調製する。50μLの希釈薬物溶液をマイクロタイタートレイ(96ウェル)のウェルに分配する。
●試験したエリスロマイシン濃度範囲:64〜0.125μg/mL
●試験したソリスロマイシン濃度範囲:2〜0.004μg/mL
●試験した化合物濃度範囲:4〜0.008μg/mL
接種およびインキュベーション
マイクロタイタートレイの各ウェルに、50μLの希釈された生物を接種して、約5×10cfu/mLの最終接種密度を得る。ブロス対照、化合物対照、生物対照ウェルを設定する。マイクロタイタートレイを周囲空気インキュベーター中で35±2℃で20〜24時間インキュベートする。
実験対照
●ブロス対照/増殖対照なし:2.5〜5%v/v LHBを補充したCAMHB
●生物対照/増殖対照:2.5〜5%v/v LHBを補充したCAMHB中の生物懸濁液
●化合物対照:2.5〜5%v/v LHBを補充したCAMHBで希釈した化合物溶液
●標準品質対照菌株:S.pneumoniae ATCC 49619
●参照抗生物質および比較化合物:エリスロマイシン、ソリスロマイシン(強力なCYP3A阻害剤)、クリンダマイシン、ケトコナゾール(強力なCYP3A阻害剤)、および化合物13F
●MIC試験は二重で行われる
MICエンドポイント
●MICは、ブロス希釈感受性試験において微生物の目に見える増殖を妨げる抗微生物薬の最低濃度のとして定義される。
●インキュベーション期間の後、ウェル内の生物の増殖は、観察装置によって容易にされた肉眼によって検出される。薬物含有ウェル中の増殖量を生物対照ウェル中の増殖量と比較する。肉眼で検出される微生物の増殖を完全に阻害する抗微生物薬の最低濃度をMICとする。
実施例18.IC50を決定するためのシトクロムP4503A4阻害アッセイ
化合物がCYP3A4を阻害する可能性を、ヒト肝臓ミクロソームを用いたLC−MS/MSベースのプローブ基質法によって試験した。CYP3A4によってヒドロキシミダゾラムまたはヒドロキシテストステロンに代謝されるミダゾラムまたはテストステロンは、使用されたプローブ基質であった。50μM〜0.69μMの範囲の化合物の連続希釈物を、5μMミダゾラムまたは50μMテストステロンの存在下で、0.1mg/mLのヒト肝臓ミクロソーム中でインキュベートした。補因子としてNADPHが追加された。試験化合物を含まない試料を、酵素阻害を伴わずに基礎対照として並行してインキュベートした。10分間インキュベートした後、形成された1−ヒドロキシミダゾラムまたは6β−ヒドロキシルテストステロンの量を、酵素活性の尺度としてLC−MS/MS法によって決定した。基礎対照に対する各試料について形成された代謝産物(1−ヒドロキシミダゾラムまたは6β−ヒドロキシテストステロン)の量に基づいて酵素活性の阻害パーセントを計算し、化合物濃度に対して曲線にプロットしIC50を得た。
実施例19.試験結果
試験化合物のシトクロムP4503A4阻害の最小阻害濃度(MIC)およびIC50の結果を以下の表に示す。比較目的のために、化合物13F、ソリスロマイシン、クリンダマイシン、およびケトコナゾールが含まれる。CYP3A4について低いMICおよび高いIC50を有する化合物が望ましい。
表1の結果は、本発明の化合物、すなわち、化合物13A、13B、13C、13D、13G、13H、13I、13J、13K、13L、13M,13N、13Pおよび13Qは全て、ソリスロマイシンおよびケトコナゾールと比較して、CYP3A4阻害のIC50阻害がより低いことを示している。したがって、本発明の化合物は、薬物−薬物相互作用を減少させ、かつ他の薬物との同時投与の安全性を改善した。
本発明の化合物は、マクロライド耐性および/またはペニシリン耐性として従前に特徴付けられた株においてMIC活性を示す。本発明の化合物は、マクロライド耐性およびペニシリン耐性の両方のAUCC488およびAUCC489の株、ならびにマクロライド耐性およびペニシリン耐性の感受性のAUCC483株において、エリスロマイシンと比較して優れたMIC活性を示す。AUCC489 AUCC483株において、新規化合物は、MICに関してクリンダマイシンよりも優れていた。
上記は本発明の好適な実施形態を説明すること、および特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく修正が行われてもよいことを理解されたい。

Claims (5)

  1. 式I
    式中、Rは、−(CHN(CH、−(CHN(CHCH、−(CHOCH
    −(CHN(CHCH)(CH)、−CHCN、
    である、を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 前記化合物が、
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. 薬学的に許容される担体と、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、を含む、薬学的組成物。
  4. 前記組成物が、経口形態の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、またはシロップ剤である、請求項3に記載の薬学的組成物。
  5. 抗微生物感染症を治療する方法であって、
    抗微生物感染症に罹患している対象に、抗微生物感染症を治療するのに有効な量で、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
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