JP2019533548A - 吸入装置用の新しいガイドギヤ - Google Patents

Abstract

本発明は、異なる外形／表面を有する２つの部分を各々が備える歯を有するガイドギヤ（７）を有する吸入装置（１）に関する。上部は、一方向の回転を実現するように、対応する爪（２）と係合する爪車を形成するために傾斜面／アール面（３．１）を有する。ガイドギヤの基部に近い部分は、平坦面（３．２）を有し、その周りに帯状のブリスター（５）が巻かれる。これにより、ギヤの一方向の回転を実現しながらブリスターをしっかりと保持することが可能になる。

Description

本発明は、乾燥粉末吸入薬剤の投与を提供する吸入装置のギヤまたはホイール部材の改善に関する。

近年の診断および治療の進歩にもかかわらず、喘息、気管支炎、およびＣＯＰＤ（慢性閉塞性肺疾患）などの疾患は、人間の生活の質を低下させる。吸入器による薬剤の投与は、これらのタイプの疾患の治療を最適化するために推奨されている。吸入器による治療は、最も好ましい治療のタイプであり、将来的には最初の選択肢となることが期待されている。吸入によって薬剤を使用することの最も重要な利点は、より少ない薬剤を使用することによってより効率的な治療を提供すること、より高い濃度で気道に薬剤を投与すること、特に薬剤の全身性副作用を減少させることである。気道疾患に対する非常に効率的な治療法が存在するにもかかわらず、患者を適切に管理しそこなう最も大きな理由は、医師が推奨する治療法の不履行および吸入器の不適切な使用による不適合として述べられる。

近年、吸入薬剤を投与するための様々な吸入装置が開発されてきた。前記装置は、基本的に２つのタイプ、すなわち定量吸入器および乾燥粉末吸入器に分類される。これらのタイプの装置は、機構、カウンタ、本体、蓋、ロックなどの基本構成要素を構造的に備える。さらに、粉末吸入薬剤は、ブリスター、カプセルなどのキャリアに保存される。ブリスターは、２つの基本構成要素、すなわち薬剤を保持するためのキャビティを有する主層と可剥性の蓋層から構成される。

複数のブリスターを備えるタイプの吸入装置は、様々な運動および力伝達構成要素をその中に含む。前記構成要素は、一般に互いに連接され、保護体内に配置される。保護体は、一般に２つの相補的な部品から構成される。前記部品の一方は、そのための基部を形成するために前記構成要素の下に配置され、他方は、蓋を形成するためにその上に配置される。保護体のこれらの部品の間に配置される運動および力伝達構成要素は、薬剤保持ブリスターの使用を最適化するように設計される。前記運動および力伝達構成要素は、様々なタイプの様々な寸法のギヤおよびホイールを備える。前記ギヤおよびホイールの調和した動作によって、薬剤の使用が可能になる。

特にブリスター吸入装置では、薬剤が充填されたキャビティをマウスピースへ案内し、前記ブリスターが使用できる状態の位置にあるとき、言い換えればそのキャビティが開いているときの最適な使用のためにキャビティを配置するガイドギヤが設けられる。ブリスターキャビティは、ガイドギヤの本体の歯の間の隙間に嵌め込まれる。機構の動作と共に、ブリスターは、２つの歯の間にあるときに薬剤が出口孔に位置合わせされるように開かれて配置される。特に欧州特許第２２３９００２号明細書および欧州特許出願公開第２６６６４９８号明細書には、前記ガイドギヤのサンプルが見られる。しかしながら、前記ガイドギヤには様々な問題がある。前記２つの最新技術の特許文献に見られるように、吸入装置の動作原理により、薬剤が充填されたキャビティを有するブリスターは、一方向に移動し、使い切られた空のブリスターキャビティは、装置の内側部分に格納される。前記装置における機構の一方向の動作は、前記ガイドギヤの内側部分で一方向に傾斜した凹面と、前記ガイドギヤ内に配置された、角度付きタブを有する第２のギヤとによって実現される。前記ガイドギヤと角度付きタブを有するギヤとは互いに係合する。ガイドギヤの凹面と、前記ガイドギヤ内に配置された第２のギヤの角度付きタブとは、一方向の動作を可能にする。しかしながら、前記ガイドギヤの内側部分における一方向の回転から問題が生じる。前記回転動作中に発生する遠心力により、ガイドギヤの上部は、動作軸から外れてぶれる。このぶれにより、ブリスターは移動経路から外れるため、装置が所望の効率で動作することが妨げられる。さらに、前記ギヤは、一方向動作を可能にする傾斜した／角度付きの歯と、ラッチとして機能するアームとを有する爪車の形態で設けることができる。この場合、ブリスターは、傾斜した歯の上を左右にスライドしてしまい、所望の効率が得られなかった。このようなエラーは、ブリスターが経路から外れる原因となり、その場合、ブリスターは、薬剤がこぼれ、薬剤が理想的な用量で使用され得ず、機構が詰まり得るように移動される。

したがって、吸入装置の技術分野では、所望の精度および使用上の利点を有する動作を提供する新規性が必要とされている。

欧州特許第２２３９００２号明細書 欧州特許出願公開第２６６６４９８号明細書

本発明は、上述の問題をすべて解消し、関連技術分野に利点を提供する、乾燥粉末吸入装置に使用される新しいガイドギヤに関する。

最新技術に関して、本発明の主な目的は、乾燥粉末吸入装置において正確に動作され得るガイドギヤを提供することである。

本発明の別の目的は、乾燥粉末吸入装置内での回転動作中に中心軸から外れてぶれることのないガイドギヤであって、薬剤保持ブリスターが移動中に経路から外れることを防止するガイドギヤを提供することである。

本発明のさらに別の目的は、最小容積の使用を可能にするギヤアセンブリを提供することである。

本発明のさらに別の目的は、詰まりおよび破損を防止するガイドギヤによって円滑に動作する、ブリスター前進機構を有する乾燥粉末吸入装置を提供することである。

上記の目的および以下の詳細な説明から明らかになり得る目的のすべてを達成するために、爪車と、同じ方向に回転するように爪車と係合する対応する爪とを備える吸入装置において、
爪車の歯の外形の拡大された外周が、爪車の回転中にブリスターをしっかりと保持するように形成される、吸入装置が開発される。

本発明の別の好ましい実施形態では、円形のガイドギヤは、移動機構においてロッキングアーム／爪に対向して配置され、粉末薬剤が充填されたブリスターキャビティは、前記ガイドギヤの本体に設けられた歯の間に嵌め込まれる。

本発明の好ましい実施形態では、前記新規性は、前記ガイドギヤの歯のうちの少なくとも１つを２つ以上の異なる形状に成形することによって実現される。

本発明の別の好ましい実施形態では、２つの異なる形状を有する前記歯は、平坦形状、外向き／内向きに楕円形の形状、城郭形状、傾斜形状／アール形状、または円錐形状のうちの１つを備える。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、２つの異なる形状を有する前記歯の一方の部分は、傾斜面／アール面を有し、前記歯の他方の部分は、平坦面を有する。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記歯の傾斜面／アール面の部分と平坦面の部分との長手方向の比が、０．１〜９の範囲内である。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記歯の傾斜面／アール面の部分と平坦面の部分との長手方向の比が、１〜５の範囲内である。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記歯の傾斜面／アール面の部分と平坦面の部分との比が、１．３〜３の範囲内である。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記歯の傾斜面／アール面の部分と平坦面の部分との比が、１．５〜２の範囲内である。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記ガイドギヤの歯の各々は、同じ構造を有し、前記歯は、２つ以上の異なる形状に成形される。

本発明のさらに別の好ましい実施形態では、前記ガイドギヤの歯の断面領域が、矩形形状、正方形形状、楕円形形状、アール形状、波形形状、またはこれらの形状の組み合わせから選択される。

最新技術の代表的な実施形態の図を示す。 本発明の吸入装置の代表的な実施形態の斜視図を示す。 分解された状態の本発明の吸入装置の代表的な斜視図を示す。 分解された状態の本発明の吸入装置の代表的な斜視図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されたガイドギヤの詳細斜視図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されるガイドギヤの代表的な実施形態の側面図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されるガイドギヤの代表的な実施形態の上面図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されるガイドギヤの代表的な実施形態の斜視図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されるガイドギヤおよび伝達ギヤの代表的な実施形態の斜視図を示す。 本発明の吸入装置内に配置されるブリスターの代表的な実施形態の図を示す。

本明細書の詳細な説明では、本発明の吸入装置（１）内に配置されるガイドギヤ（７）が、限定する効力を生じることなく明確にするためだけに添付の図面を参照して例示的に詳説される。

図３および図４にその代表的な図が示されている本発明の吸入装置（１）の外側本体（８）は、保持タブがその上に配置された２つの適合する部品から構成される。外側本体（８）は、前記２つの部品を互いに取り付けることによって形成される。使用者が薬剤を吸入することを可能にするマウスピース（９）は、前記外側本体（８）の上部に設けられる。マウスピース（９）は、２つの部分、すなわち外側本体（８）の延長部としての部分と、着脱可能なヘッドピースとから構成される。前記吸入装置（１）が使用されていないときにマウスピース（９）を清潔に保ち、異物が吸入装置（１）に入るのを防ぐために、外側本体（８）に対して回動する蓋（１０）であって、マウスピース（９）に被せて閉じられる蓋（１０）が設けられる。

図２、図３、図４、図５、および図９に示されている代表的な図によれば、ブリスター（５）前進機構ギヤ群は、吸入装置（１）の動作を実現するために外側本体（８）の内側に配置される。粉末薬剤が充填されたキャビティ（６）を有するブリスター（５）は、前記ギヤ群の中間経路に沿って配置される。前記ギヤ群では、マウスピース（９）の真下にガイドギヤ（７）が設けられ、そこでは、粉末薬剤が充填されたブリスター（５）のキャビティ（６）が、ガイドギヤ（７）の本体に配置された凹部（４）内に配置される。ガイドギヤ（７）の凹部（４）は、装置（１）のマウスピース（９）の真下に配置される。図４および図５にその代表的な図が示されている内側本体（１１）は、ブリスター（５）を配置するために外側本体（８）の内側部分に設けられる。内側本体（１１）は、その全側面が閉鎖壁である一体構造を有し、ブリスター（５）前進機構ギヤ群およびブリスター（５）の配置を可能にする。前記一体型の内側本体（１１）は、下部ハウジング（１２）、左中央ハウジング（１３）、右中央ハウジング（１４）、上部ハウジング（１５）、凹面、およびタブを備える。未使用の完全なブリスター（５）は、下部ハウジング（１２）内に格納され、前記帯状のブリスター（５）は、上記機構によって２つの部分、すなわち主層と蓋層とに分けられるようにして中間経路に沿って延びる。その端部が第２の追加ギヤ（１７）に固定される、ブリスター（５）の主層は、第２の追加ギヤ（１７）が配置される左中央ハウジング（１３）内に格納される。ブリスター（５）の蓋層の端部は、中間回転ギヤ（１９）のピンに固定される。

図２、図３、図４、および図５にその代表的な図が示されているブリスター（５）前進機構ギヤ群の最初には、トリガ（２１）が設けられ、トリガ（２１）は、外側本体（８）の下部にスライド可能に配置される。前記トリガ（２１）は、外側本体（８）の内側部分に向かって軸方向／直線方向に移動することができる。使用者が前記トリガ（２１）を内側に押すために圧力を加えるトリガ（２１）の外側部分の表面は、使用を容易にするために凹状構造を有する。前記トリガ（２１）と外側本体（８）の内面との間には、ばね（２２）が設けられ、ばね（２２）は、前記トリガ（２１）が外側本体（８）に押し込まれるときに圧縮（荷重）される。前記ばね（２２）は螺旋形状を有する。

図４、図５、図６ａ、および図６ｂに見られるように、本発明の吸入装置（１）内には、駆動板（２４）が設けられ、駆動板（２４）は、一端から前記トリガ（２１）に固定され、その他端にレセプタクル（２３）を有する。前記レセプタクル（２３）は、その中にギヤを収容するのに十分な大きさになるように形成される。前記駆動板（２４）のレセプタクル（２３）内には、直線ギヤが設けられ、直線ギヤは、トリガ（２１）が移動する軸方向／直線方向に配置される。レセプタクル（２３）は矩形であることが好ましく、前記ギヤは、レセプタクル（２３）の上縁に配置される。伝達ギヤ（２５）が、前記レセプタクル（２３）内に配置される。伝達ギヤ（２５）は、その中心から、内側本体（１１）に固定されたピンに移動可能に連結される。前記連結により、伝達ギヤ（２５）が回転動作のみを行うことが可能になる。伝達ギヤ（２５）の基部周面の一部分は歯を含むが、残りの部分は歯を含まない。伝達ギヤ（２５）の歯は、駆動板（２４）の直線ギヤと係合する。直線ギヤと係合する歯を備える伝達ギヤ（２５）の表面は、回転機能を実現する。歯のない表面部分は、どの表面にも接触することなくレセプタクル（２３）の内側で回転するため、容積の点で利点があり、レセプタクル（２３）の容積を許容範囲内にすることが可能である。前記伝達ギヤ（２５）は、ガイドギヤ（７）と係合する。ガイドギヤ（７）は、伝達ギヤ（２５）の動作を完全に同じように模倣するように前記ギヤ（２５）と係合する。

上記の詳細な説明を踏まえると、本発明の吸入装置（１）は、以下のように動作する。蓋（１０）を開いた後、使用者は、トリガ（２１）の把持面に力を加える。その後、トリガ（２１）は、外側本体（８）内にスライドされる。前記トリガ（２１）の軸方向移動／直線移動と共に、トリガ（２１）に連結された駆動板（２４）もスライドされる。これにより、駆動板（２４）の直線ギヤと係合する伝達ギヤ（２５）は回転動作する。伝達ギヤ（２５）の動作と共に、その上に配置されたガイドギヤ（７）が、回転し始めて、ガイドギヤ（７）が係合するギヤを回転させる。これにより、ギヤ上に配置されたブリスター（５）が移動され、前記ブリスター（５）のキャビティ（６）が開かれる。

図５、図６ａ、図６ｂ、図７、および図８にその代表的な実施形態が詳細に示されているガイドギヤ（７）は、一方向に動作し、ブリスター（５）の前方移動のみを実現する。ガイドギヤ（７）と係合する伝達ギヤ（２５）は、前方または後方に回転することができる。

ガイドギヤ（７）によって、伝達ギヤ（２５）は、この運動を、第１の追加ギヤ（１６）および第２の追加ギヤ（１７）ならびに互いに係合する、ブリスター（５）の蓋の上部回転ギヤ（１８）、中間回転ギヤ（１９）、および下部回転ギヤ（２０）に伝達する。伝達ギヤ（２５）およびガイドギヤ（７）が反時計方向に回転する間、ブリスター（５）の蓋の下部回転ギヤ（２０）ならびに下部回転ギヤ（２０）の上に配置された、ブリスター（５）の蓋の中間回転ギヤ（１９）および上部回転ギヤ（１８）は時計方向に回転する。前記ギヤ（１８、１９、２０）と係合するブリスター（５）は、内側本体（１１）の経路を通って移動し、ブリスター（５）機構ギヤ群を通過する間に剥がされ、これにより、ブリスター（５）のキャビティ（６）内の薬剤が露出される。２つに分けられたブリスター（５）のうちの主層は、左中央ハウジング（１３）内に巻き込まれ、そのうちの蓋層は、右中央ハウジング（１４）内に配置された、ブリスター（５）の蓋の上部回転ギヤ（１８）上に巻き取られる。

トリガ（２１）が外側本体（８）内にスライドされる結果として、トリガ（２１）上に配置されたハウジングは、その真上に配置されたロッキングクリップ（２６）のタブ（２７）と係合することによって固定され、これにより、単回用量の薬剤の使用が実現される。使用者が前記ロック位置まで押圧動作をし続けると、ブリスター（５）を完全に剥ぐことが可能であり、必要用量の薬剤の適切な投与が保証される。前記ロックの結果として、トリガ（２１）は固定され、押圧部材は、短期間停止される。さらに、前記押圧動作は、外側本体（８）の内面とトリガ（２１）との間でばね（２２）を圧縮させる。

粉末薬剤の使用後に使用者が蓋（１０）を閉じると、蓋（１０）の端部により、ロッキングクリップ（２６）の後部に圧力が加えられて、その端部が持ち上げられ、これにより、クリップ（２６）のタブ（２７）と保持ハウジングとが互いに分離される。これにより、圧縮状態のばね（２２）が、伝達ギヤ（２５）を逆方向に回転させ、機構を逆方向に動作させる。これにより、装置（１）は、使用者が装置（１）を巻き上げる必要なしに、再使用できる状態になる。しかしながら、機構は、ブリスター（５）を逆方向に移動させることはない。本明細書で与えられている説明を踏まえると、本発明の吸入装置（１）は、使用者によるただ一度の押圧動作のみで使用することができることは明らかである。蓋（１０）を閉じると、装置（１）は自動的に巻き上げられ、装置（１）は再使用できる状態になる。

トリガ（２１）の直線移動は、トリガ（２１）がｘ軸およびｙ軸を含む任意の方向にスライドされることとして実現される。前記方向は、装置（１）の設計に従って決定される。

「ブリスター（５）前進機構ギヤ群」という用語は、ガイドギヤ（７）、伝達ギヤ（２５）、ブリスター（５）の蓋の下部回転ギヤ（２０）、ブリスター（５）の蓋の中間回転ギヤ（１９）、ブリスター（５）の蓋の上部回転ギヤ（１８）、第１の追加ギヤ（１６）、および第２の追加ギヤ（１７）を含み、装置（１）の主要構成要素に追加することができる他のホイールおよびギヤは、この用語の範囲内と見なされる。

図１に示す最新技術に使用される爪車システムは、以下のように説明することができる。

角度付きの／傾斜した歯（Ａ）を有するギヤ（Ｂ）は、ロッキングアーム（Ｃ）を備える。傾斜した歯の構造は、前記機構の特徴を構成する。前記傾斜したギヤ（Ｂ）を形成する各歯（Ａ）の縁部（ａ）は、急勾配（ほぼ直角）の構造を有し、他方の縁部（ｂ）は、緩勾配の構造を有する。ギヤ（Ｂ）と接触する距離に、ロッキングアーム（Ｃ）が設けられ、ロッキングアーム（Ｃ）は、前記歯（Ａ）を遮るか、またはギヤ（Ｂ）の回転中に前記歯（Ａ）が一方向に移動することを可能にする。

図４にその代表的な実施形態が詳細に示されている本発明では、前進機構においてロッキングアーム／爪（２）に対向して配置された円形のガイドギヤ（７）を備える乾燥粉末吸入装置（１）であって、粉末薬剤が充填されたブリスター（５）のキャビティ（６）が、ガイドギヤ（７）の本体の歯（３）の間に配置された凹部（４）内に配置される、乾燥粉末吸入装置（１）が実現される。前記ガイドギヤ（７）の歯（３）は、少なくとも２つの異なる形状に成形される。前記２つの異なる形状の歯（３）の一部は、傾斜面／アール面／爪車面（３．１）を有し、残りの歯（３）は、平坦面（３．２）を有する。これにより、ガイドギヤ（７）は、回転軸から外れてぶれることなく、その中心および上部で制御された方法で動作することが可能になる。ガイドギヤ（７）の内側部分／中心では、爪車システムの実施形態は、一方向のみの回転を可能にするタブを有する伝達ギヤ（２５）によって実現される一方で、外側部分では、この実施形態は、傾斜したギヤおよびロッキングアーム／爪（２）によって実現される。これにより、ガイドギヤ（７）は、その中心および上部の両方で安定した回転動作を行うことが可能になる。さらに、ガイドギヤ（７）の歯部の上部は、傾斜面／アール面（３．１）を有し、基部に近い部分は、平坦面（３．２）を有する。ギヤ（３）は、前記傾斜面／アール面（３．１）と平坦面（３．２）との組み合わせとして形成される。帯状のブリスター（５）は、平坦面（３．２）の周りに巻かれるため、機構の動作中、ブリスター（５）は、移動経路から逸脱することなく移動することが可能である。爪車と、同じ方向に回転するように爪車と係合する対応する爪とを備える吸入装置において、爪車の歯の外形の拡大された外周が、爪車の回転中にブリスターをしっかりと保持するように形成される、吸入装置が開発される。

したがって、記載された実施形態によって、高精度の、円滑に動作する機構を有する吸入装置（１）が実現される。

符号の説明
Ａ 角度付き歯
Ｂ ギヤ
Ｃ ロッキングアーム
ａ 急勾配の歯の縁部
ｂ 緩勾配の歯の縁部
１ 吸入装置
２ ロッキングアーム／爪
３ ガイドギヤ歯
３．１ ガイドギヤの傾斜面／アール面の部分
３．２ ガイドギヤの平坦面の部分
４ ガイドギヤ凹部
５ ブリスター
６ ブリスターキャビティ
７ ガイドギヤ
８ 外側本体
９ マウスピース
１０ 蓋
１１ 内側本体
１２ 下部ハウジング
１３ 左中央ハウジング
１４ 右中央ハウジング
１５ 上部ハウジング
１６ 第１の追加ギヤ
１７ 第２の追加ギヤ
１８ ブリスター蓋の上部回転ギヤ
１９ ブリスター蓋の中間回転ギヤ
２０ ブリスター蓋の下部回転ギヤ
２１ トリガ
２２ ばね
２３ レセプタクル
２４ 駆動板
２５ 伝達ギヤ
２６ クリップ
２７ クリップタブ

Claims (9)

1. 爪車と、同じ方向に回転するように前記爪車と係合する対応する爪（２）とを備える吸入装置（１）において、前記爪車の歯（３）の外形の拡大された外周が、前記爪車の回転中にブリスターをしっかりと保持するように形成されることを特徴とする吸入装置（１）。
2. ２つの異なる形状を有する前記歯（３）が、平坦形状、外向き／内向きに楕円形の形状、城郭形状、傾斜形状／アール形状、または円錐形状のうちの１つを備えることを特徴とする、請求項１に記載の吸入装置（１）。
3. ２つの異なる形状を有する前記歯（３）の一方の部分が、傾斜面／アール面（３．１）を有し、前記歯（３）の他方の部分が、平坦面（３．２）を有する、請求項１または２に記載の吸入装置（１）。
4. 前記歯（３）の傾斜面／アール面（３．１）の部分と平坦面の部分（３．２）との長手方向の比が、０．１〜９の範囲内である、請求項１から３のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。
5. 前記歯（３）の傾斜面／アール面（３．１）の部分と平坦面の部分（３．２）との長手方向の比が、１〜５の範囲内である、請求項１から４のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。
6. 前記歯（３）の傾斜面／アール面（３．１）の部分と平坦面の部分（３．２）との長手方向の比が、１．３〜３の範囲内である、請求項１から５のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。
7. 前記歯（３）の傾斜面／アール面（３．１）の部分と平坦面の部分（３．２）との長手方向の比が、１．５〜２の範囲内である、請求項１から６のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。
8. 前記ガイドギヤ（７）の前記歯（３）の各々が、同じ構造を有し、前記歯（３）が、２つ以上の異なる形状に成形される、請求項１から７のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。
9. 前記ガイドギヤ（７）の前記歯（３）の断面領域が、矩形形状、正方形形状、楕円形形状、アール形状、波形形状、またはこれらの形状の組み合わせから選択される、請求項１から８のいずれか一項に記載の吸入装置（１）。

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