本願は、通信分野に関し、より具体的には、データ処理方法、基地局および端末に関する。
本願は、2016年11月2日に中国特許庁に出願された、発明の名称「データ処理方法、基地局および端末」に係る中国特許出願第201610945881.3号に基づく優先権を主張し、当該出願は、本明細書にその全体が参照により援用される。
ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)システムのアップリンクソリューションにおいては、ユーザは、アップリンク伝送前に、リソーススケジューリング要求を開始する必要がある。通常、リソーススケジューリング要求の開始からデータ送信までに、少なくとも7つの送信時間間隔(transmission time interval:TTI)が必要とされる。リソーススケジューリング要求のためのメカニズムは、低遅延サービスの要求を満足できていない。例えば、超高信頼性および低遅延通信(ultra−reliable and low−latency communications:URLLC)サービスは、非常に高い信頼性と非常に低い遅延とを要求し、ここで、信頼性および遅延の典型的な値はそれぞれ、99.999%と1msである。
現在の技術においては、低遅延サービス(以下の説明の一例として、URLLCサービスが用いられる)のために、基地局が、アップリンクシステムリソースを、プリミティブリソースおよび予約リソースにグループ化する。予約リソースとは、URLLCサービスのために予約されたリソースである。URLLCサービスデータが到着すると、当該データは、時間領域において、最も近い予約リソース上で直接伝送される。例えば、エンハンスドモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband:eMBB)サービスといった別の非低遅延サービスについては、基地局は、当該サービスに対するリソーススケジューリング要求を受信した後、すべてのアップリンクシステムリソース、すなわち、プリミティブリソースおよび予約リソースの両方を、当該非低遅延サービスのための伝送リソースとして決定する(以下の説明の一例として、eMBBサービスが用いられる)。eMBB端末は、プリミティブリソースおよび予約リソース上の両方で、eMBBサービスデータを送信する。URLLCサービスデータが到着すると、URLLC端末も、予約リソース上でURLLCサービスデータを送信する。この場合、予約リソースは、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータのために、直交多重されておらず、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータは、互いに干渉する。したがって、eMBBサービスデータを正常に復号できない可能性がある。eMBBサービスデータの干渉が除去できない可能性があるので、URLLCサービスデータも正常に復号できない可能性がある。従って、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータの両方の伝送性能が、低減する。
本願は、異なるユーザのものであり、同一リソース上で伝送されるデータの復号成功率を効果的に改善するためのデータ処理方法、基地局および端末を提供する。
第1の態様により、データ処理方法が提供される。上記方法は、基地局によって、第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信する段階と、上記基地局によって、第2のリソース上で、上記第1の端末から第2のデータを、および、第2の端末から第3のデータを受信する段階であって、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、段階と、上記基地局によって、上記第1のデータを復調および復号する段階と、上記基地局によって、上記第2のデータおよび上記第3のデータを復調および復号する段階と、を備える。
従来技術においては、第1の端末は、データを、同一の変調次数、コードレートおよび伝送電力に基づき、基地局に、第1のリソース上および第2のリソース上で別々に送信する。第2の端末も、第2のリソース上でデータを基地局に送信する場合、第2のリソース上で伝送されたこれら2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって、第2のリソース上で送信されたデータ)は、互いに干渉する。これが、第2のリソース上で伝送された第1の端末の第2のデータ、および第2の端末の第3のデータの復号の失敗につながる可能性がある。
この解決手段において、上記第1の端末は、異なる構成情報を用いて、上記第1のリソース上および上記第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。上記第2のデータのより低い変調次数が、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。上記第2のデータのより低いコードレートが、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながる。上記第2のデータのより低い伝送電力が、上記第3のデータに対するより低い干渉、上記第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第1の態様に関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、第1の構成情報を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記基地局は、第2の構成情報を、上記第1の端末に送信し、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するとき必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実装において、上記基地局は、上記第1の構成情報および/または上記第2の構成情報を、上記第1の端末に、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)等の物理層制御シグナリングを通して、MAC制御要素(control element:CE)等の媒体アクセス制御(medium access control:MAC)シグナリングを通して、または、無線リソース制御(radio resource control:RRC)シグナリングを通して、配信してよい。
随意に、一実装において、代替的に、上記第1の端末が、上記第1のリソースおよび第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報は、システムで事前定義されてよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第2のデータおよび第3のデータの両方は、多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、第2のデータに対する多重アクセス符号化の実行時に用いられるコードブックは、第3のデータに対する多重アクセス符号化の実行時に用いられるコードブックとは異なる。
この解決手段において、上記第2のリソースを多重化する上記第1の端末および上記第2の端末は、伝送されるべきデータに対し多重アクセス符号化を実行すべく、異なるコードブックを選択する。上記多重アクセス符号化技術においては、複数のユーザが、同一リソースを多重化することが許容されており、受信側デバイスは、上記第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを復元可能であることを理解されたい。すなわち、基地局は、第1の端末および第2の端末のものであり、且つ、第2のリソース上にあるデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、さらに、上記第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による上記復号成功率を改善してよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、上記第1の端末に対し、上記第2のリソース上でのデータ送信時に、第1のコードブックを用いて符号分割多重処理を実行するように命令すべく、上記第1のコードブックを上記第1の端末に送信する段階、および/または、上記基地局によって、上記第2の端末に対し、上記第2のリソース上でのデータ送信時に、第2のコードブックを用いて符号分割多重処理を実行するように命令すべく、上記第2のコードブックを上記第2の端末に送信する段階、を含む。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、上記第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、上記基地局によって、リソーススケジューリング応答を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を含む。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである。上記第2のリソースは、上記第2の端末ための予約リソースと称されてもよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である。
第2の態様により、データ処理方法が提供される。上記方法は、第1の端末によって、伝送されるべきターゲットデータを決定する段階と、上記第1の端末によって、第1のリソース上で上記ターゲットデータにおける第1のデータを送信する段階と、上記第1の端末によって、第2のリソース上で上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信する段階と、を備え、上記第2のデータは、上記ターゲットデータにおける上記第1のデータを除いたデータであり、上記第2のリソースは、さらに、第2の端末によって送信される第3のデータを伝送するために用いられ、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。
この解決手段において、上記第1の端末は、異なる構成情報を用いて、上記第1のリソース上および上記第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信される上記データのコードレートは、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信される上記データのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。上記第2のデータのより低い変調次数が、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。上記第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および上記第3のデータのより高い復号成功率につながる。上記第2のデータのより低い伝送電力は、上記第3のデータに対するより低い干渉、上記第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および上記第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第2の態様に関し、第2の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局から、第1の構成情報を受信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局から、第2の構成情報を受信する段階であって、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
随意に、一実装において、上記第1の端末は、上記基地局によって、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して配信された、上記基地局によって、MAC CE等のMACシグナリングを通して配信された、または、上記基地局によって、RRCシグナリングを通して配信された、上記第1の構成情報および/または上記第2の構成情報を取得してよい。
随意に、一実装において、代替的に、上記第1の端末が、上記第1のリソースおよび第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報は、システムで事前定義されてよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第1の端末によって、第2のリソース上で、基地局に、上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信する上記段階は、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で、上記基地局に、多重アクセス符号化技術を用いて符号化された上記第2のデータを送信する段階を含み、上記第3のデータも、上記多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、上記第2のデータに対応する多重アクセスコードブックは、上記第3のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックとは異なる。
この解決手段において、上記第2のリソースを多重化する上記第1の端末および上記第2の端末は、伝送されるべきデータに対し多重アクセス符号化を実行すべく、異なるコードブックを選択する。上記多重アクセス符号化技術においては、複数のユーザが、同一リソースを多重化することが許容されており、受信側デバイスは、上記第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを復元可能であることを理解されたい。すなわち、基地局は、第1の端末および第2の端末のものであり、且つ、第2のリソース上にあるデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、さらに、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による上記復号成功率を改善してよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局によって送信された第1のコードブックを受信する段階であって、上記第1のコードブックは、上記第1の端末が上記第2のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに必要なコードブックである、段階を含む。上記基地局は、さらに、第2のコードブックを上記第2の端末に送信し、上記第2のコードブックは、上記第2の端末が上記第3のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに必要なコードブックであり、上記第1のコードブックは上記第2のコードブックとは異なる。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記ターゲットデータは、上記第1の端末が元のデータに対しチャネルコーディングを実行した後に取得された符号化ビットストリームであり、上記符号化ビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含み、上記第2のデータは、上記符号化ビットストリームにおける全部または一部の冗長ビットを含む。
この解決手段において、上記第1の端末は、優先的に、第2のリソース上で冗長ビットを伝送する。すなわち、主に、情報ビットは、第1のリソース上で伝送される。基地局は、第1のリソース上で伝送されたデータを正常に復号可能であるので、基地局は、第2のリソース上の冗長ビットを正常に復号可能である。この場合、第1の端末および第2の端末が、第2のリソースを多重化する場合であっても、基地局は、第1の端末によって送信されたデータを正常に復号してよく、結果的に、第2の端末によって送信されたデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースに等しい場合、上記符号化ビットストリームにおける上記すべての冗長ビットを上記第2のデータとして用いる段階、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースより小さい場合、上記符号化ビットストリームにおける上記すべての冗長ビットおよび一部の情報ビットを上記第2のデータとして用いる段階であって、上記すべての冗長ビットに要求される上記伝送リソースおよび上記一部の情報ビットに要求される伝送リソースの和が、上記第2のリソースに等しい、段階、または、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースより大きい場合、上記符号化ビットストリームにおける一部の冗長ビットを上記第2のデータとして用いる段階であって、上記一部の冗長ビットに要求される伝送リソースが、上記第2のリソースに等しい、段階、を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局に、リソーススケジューリング要求を送信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、上記第1の端末によって、上記基地局から、リソーススケジューリング応答を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である。
随意に、上述の実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約リソースとして、システムで事前定義される。
随意で、上述の実装において、上記第2のリソースは、上記基地局によって、上記第2の端末のために予約されたリソースであり、上記基地局は、上記第1の端末および上記第2の端末に、上記第2のリソースが、上記第2の端末のための予約リソースであることを通知すべく、メッセージを送信する。
第3の態様により、基地局が提供される。上記基地局は、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法を実行するように構成されている。具体的に、上記基地局は、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含んでよい。
第4の態様により、端末が提供される。上記端末は、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法を実行するように構成されている。具体的に、上記端末は、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含んでよい。
第5の態様により、基地局が提供される。上記基地局は、メモリおよびプロセッサを含む。上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリ内に格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリ内に格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法の実行を可能にする。
第6の態様により、端末が提供される。上記端末は、メモリおよびプロセッサを含む。上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリ内に格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリ内に格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法の実行を可能にする。
本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略フローチャートである。
本願の一実施形態による第1のリソースおよび第2のリソースの概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本願の一実施形態による基地局の別の概略的ブロック図である。
本願の一実施形態による端末の概略ブロック図である。
本願の一実施形態による端末の別の概略的ブロック図である。
以下に、添付図面を参照し、本願の実施形態の技術的解決手段について説明する。
本願の実施形態における技術的解決手段は、ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)アーキテクチャ、周波数分割複信ロングタームエボリューション(frequency division duplex LTE:FDD LTE)アーキテクチャ、および、時分割複信ロングタームエボリューション(time division duplex LTE:TDD LTE)アーキテクチャに適用されてよい、ことを理解されたい。本願の実施形態における技術的解決手段は、さらに、他の通信システム、例えば、公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network:PLMN)システム、または将来の5G通信システム若しくは5G以降の通信システムにさえ適用されてよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
本願の実施形態は、端末に関する。端末は、ユーザ機器(user equipment:UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末デバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と称されてもよい。例えば、端末は、携帯電話(または「セルラ」電話と称される)、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(session initiation protocol:SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop:WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant:PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または将来の5Gネットワーク若しくは5G以降のネットワークにおける端末であってよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network:RAN)を用いることで、1または複数のコアネットワークと通信してよく、または、自己編成方式若しくはライセンスフリー方式で、分散ポイントツーポイント(アドホック)モードネットワークおよびユーザによって展開されたサブネットにアクセスしてよい。端末は、代替的に、別の通信方式で、ネットワークにアクセスしてよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
本願の実施形態は、さらに、基地局に関する。基地局は、端末と通信するように構成されたネットワークデバイスであってよい。具体的に、基地局は、セル内のモバイル端末または固定端末に対し、無線アクセスおよび通信サービスを提供するネットワークデバイスであってよい。例えば、基地局は、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってよく、または、将来の5Gネットワーク若しくは5G以降のネットワークにおける中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ネットワーク側デバイス、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク側デバイス等であってよい。本願の実施形態における基地局は、また、ネットワークデバイスとも称されてよい。
図1は、本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。基地局110および端末120は、無線インタフェース技術を用いて、互いに通信する。無線インタフェース技術には、例えば、4G技術、4.5G技術、または5G技術が含まれる。端末120は、図1に示す少なくとも2つの端末、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bを含む。第1の端末120Aは、アップリンク伝送前に、基地局110に対し、リソーススケジューリング要求を開始する必要がある。基地局110は、当該リソーススケジューリング要求に基づき、第1の端末120Aにアップリンク伝送リソースを割り当てる。基地局110は、第2の端末120Bのために伝送リソース(予約リソース)を予約してよい。すなわち、第2の端末120Bがアップリンクデータを有する場合、第2の端末120Bは、リソーススケジューリング要求を基地局110に送信することなく、アップリンク伝送を実行するために、当該予約リソースを直接用いてよい。代替的に、第2の端末120Bは、アップリンク伝送の前に、基地局110に対し、リソーススケジューリング要求を開始してよい、ことを理解されたい。
具体的に、アップリンクサービスのために、基地局110は、複数のシステムリソースを、プリミティブリソースおよび予約リソースにグループ化する。予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースである。すなわち、第2の端末120Bがアップリンクデータを有する場合、第2の端末120Bは、予約リソース上で、アップリンクデータを直接送信する。具体的に、予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースして、システムで事前定義されてよい。代替的に、予約リソースは、第2の端末120Bのために、基地局によって予約されたリソースであり、基地局は、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bに対し、予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースであることを通知するように構成されている。
基地局110が、第1の端末120Aのリソーススケジューリング要求を処理するとき、すべてのシステムリソースを第1の端末120Aに割り当てる。すなわち、第1の端末120Aは、プリミティブリソースおよび予約リソース上の両方で、アップリンクデータを送信してよい。
図1に示す適用シナリオにおいては、第2の端末120Bは、高優先度端末として称されてよく、従って、第2の端末120Bによって処理されるサービスは、高優先度サービスであることを、さらに理解されたい。例えば、第2の端末120Bによって処理されるサービスは、低遅延および高信頼性の要件を有する。具体的に、当該サービスは、URLLCサービスであり、第2の端末120Bは、URLLC端末として称されてもよい。第1の端末120Aは、低優先度端末として称されてよく、第1の端末120Aによって処理されるサービスは、低優先度サービスである。例えば、第1の端末120Aによって処理されるサービスは、eMBBサービスであり、第1の端末120Aは、eMBB端末として称されてもよい。URLLC、eMBBおよび大量マシンタイプ通信(massive machine type communication:mMTC)は、国際電気通信連合(international telecommunications union:ITU)によって、将来の5Gにおける3つの典型的な適用シナリオとして定義されている。
従来技術においては、第1の端末120Aは、予約リソースおよびプリミティブリソースを区別しない。換言すると、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられる変調スキームは、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられる変調スキームと同一であり、または、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられるコードレートは、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられるコードレートと同一であり、または、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられる伝送電力は、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられる伝送電力と同一である。アップリンクデータが、第2の端末120Bに到着すると、第2の端末120Bは、当該データを予約リソース上で送信する。この場合、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bの両方が、データを予約リソース上で送信する。予約リソースは、当該2つのデータのために、直交多重されていないので、当該2つのデータは、互いに干渉する。現在の技術においては、基地局110は、予約リソース上で2つのデータを受信した後、まず、2つのデータのうち1つを復号し、その後、干渉除去方法を用いて、他方のデータを復号する。第1の端末120Aによって、第1のリソース上で用いられる変調次数、コードレートまたは伝送電力は通常、相対的に高いので、第2のリソース上で伝送された第1の端末のデータおよび第2の端末のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。
干渉除去方法には、限定ではないが、以下の方法、すなわち、(1)信号直交化/疑似直交化、(2)高度受信機干渉除去アルゴリズム、等が含まれることを理解されたい。上述の干渉除去方法は、すべて従来技術に属する。簡潔さのために、詳細については、本明細書で説明はしない。
上述の技術的課題を解決すべく、本願の実施形態は、異なるユーザのものであり、且つ、同一リソース上で伝送されるデータの復号成功率を効果的に改善するためのデータ処理方法、基地局および端末を提供する。
図2は、本願の一実施形態によるデータ処理方法200の概略フローチャートである。方法200は、以下の段階を含む。
210。第1の端末は、伝送されるべきターゲットデータを決定する。
第1の端末は、例えば、図1に示す第1の端末120Aである。
220。第1の端末は、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを、基地局に送信する。
基地局は、例えば、図1に示す基地局110である。
230。第1の端末は、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを、基地局に送信する。ここで、第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
随意に、本願のこの実施形態において、段階220および段階230の前に、方法200は、さらに、第1の端末によって、リソーススケジューリング要求を、基地局に送信する段階であって、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、基地局によって、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する段階であって、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を含む。
具体的に、図3に示す通り、基地局は、アップリンク伝送のための複数のシステムリソースを、第1のリソースおよび第2のリソースにグループ化し、第1の端末のリソーススケジューリング要求を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソースの両方を、第1の端末のための伝送リソースとして構成する。第1のリソースおよび第2のリソースは、図3に示す通り、異なる時間周波数リソースである。
240。第2の端末は、第2のリソース上で、第3のデータを基地局に送信する。
第2の端末は、例えば、図1に示す第2の端末120Bである。
具体的に、図3を引き続き例として用いると、随意で、基地局は、第2のリソースを第2の端末のための予約リソースとして設定する。すなわち、アップリンクデータが第2の端末に到着すると、第2の端末は、リソーススケジューリング要求を報告することなく、図3に示す第2のリソースを直接用いて、アップリンクデータを基地局に送信する。具体的に、第1のリソースは、上記のプリミティブリソースに対応してよく、第2のリソースは、上記の予約リソースに対応する。
具体的に、第2のリソースは、第2の端末のための予約リソースとしてシステムで事前定義されてよく、または、基地局によって、第2の端末に対し、ダウンリンク制御シグナリングにより通知されてよい。随意で、第2のリソースが第2の端末のための予約リソースであることは、さらに、第1の端末に対し通知されてよい。
250。基地局は、第1のデータを復調および復号する。
具体的に、基地局は、第1のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第1のデータを復調および復号する。
260。基地局は、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号する。
具体的に、基地局は、第2のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第2のデータを復調および復号し、第3のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第3のデータを復調および復号する。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。第2のデータのより低い変調次数が、第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および第3のデータのより高い復号成功率につながる。第2のデータのより低い伝送電力が、第3のデータのより低い干渉、第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、図2に示す実施形態において、方法200は、さらに、基地局によって、第1の構成情報を、第1の端末に送信する段階であって、第1の構成情報は、第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。第1の端末によって、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを基地局に送信する段階220は、第1の端末によって、第1のリソース上で、第1の構成情報を用いて処理される第1のデータを基地局に送信する段階を含む。
具体的に、基地局は、第1の構成情報を、第1の端末に、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して、MAC CE等のMACシグナリングを通して、またはRRCシグナリングを通して配信してよい。
随意に、図2に示す実施形態においては、方法200は、さらに、基地局によって、第2の構成情報を、第1の端末に送信する段階をさらに備え、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を含む。第1の端末によって、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを基地局に送信する段階230は、第1の端末によって、第2のリソース上で、第2の構成情報を用いて処理される第2のデータを基地局に送信する段階を含む。
具体的に、基地局は、第2の構成情報を、第1の端末に、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して、MAC CE等のMACシグナリングを通して、またはRRCシグナリングを通して送信する。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、第1のリソース上で、第1の構成情報を用いて処理される第1のデータを基地局に送信し、第2のリソース上で、第2の構成情報を用いて処理される第2のデータを基地局に送信し、その結果、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さくなり、結果的に、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末によって送信される第2のデータおよび第2の端末によって送信される第3のデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善する。
随意に、本願のこの実施形態において、第1の構成情報および第2の構成情報は、基地局によって第1の端末に配信されてよく、または、システムで事前定義されてよい。
随意に、第1の構成情報は、基地局によって、第1の端末に配信され、および第2の構成情報は、システムで事前定義される、または、第1の構成情報は、システムで事前定義され、および、第2の構成情報は、基地局によって、第1の端末に配信される、または、第1の構成情報および第2の構成情報は両方とも、基地局によって、第1の端末に配信される、または、第1の構成情報および第2の構成情報は両方ともシステムで事前定義される。
随意に、一実施形態において、この実施形態における第1の端末は、eMBB端末であってよく、第2の端末は、URLLC端末であってよい。
具体的に、以下に、図4から図8を参照して、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末がURLLC端末である一例を用いて、本願のこの実施形態で提供されるデータ処理方法について詳細に説明する。
図4は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略図である。この実施形態において、第2のリソース上で送信される第2のデータの変調次数は、第1のリソース上で送信される第1のデータの変調次数より低い。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示された)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、変調次数を示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報における変調次数は、第1の構成情報における変調次数より低い。第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づき決定されてよいことを理解されたい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別々に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。
第1の構成情報は、変調スキームAを含み、第2の構成情報は、変調スキームBを含み、および変調スキームBにおける変調次数は、変調スキームAにおける変調次数より低いことを前提とする。図4に示す通り、eMBB端末は、第1のリソース上で送信される第1のデータを変調すべく、変調スキームAを用い、第2のリソース上で送信される第2のデータを変調すべく、変調スキームBを用いる。基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、変調スキームAに基づき、第1のリソース上で受信された第1のデータを復調し、変調スキームBに基づき、第2のリソース上で受信された第2のデータを復調する。
図4に示す通り、伝送側デバイス(この実施形態においてはeMBB端末に対応する)が、データを送信する必要がある場合は、まず、送信される必要のあるデータ(データDとして示される)に対し、チャネルコーディング(coding)、レートマッチング(rate matching:RM)およびスクランブリング(Scrambling)を実行してターゲットコードシーケンスを取得し、その後、当該ターゲットコードシーケンスを変調(Modulation)し、最終的に、変調されたシーケンスをチャネル上で送信する、ことを理解されたい。これに応じて、受信側デバイス(この実施形態においては、基地局に対応する)は、当該チャネル上で伝送された当該シーケンスを受信した後、復調、デスクランブリング(Descrambling)、レートデマッチング、およびチャネルデコーディングを通して、データDに対応する復号されたデータを取得する。
図4のデータ処理方法は、単なる例に過ぎず、実際の伝送処理には、他の処理がさらに含まれてよいことを理解されたい。例えば、チャネルコーディングの前に、コードブロックセグメンテーション(Segmentation)が、さらに実行されてよい。逆に、受信側デバイスが、対応する逆プロセスを実行してよい。別の例では、変調処理後に、インターリーブ、セル特有のスクランブリング、リソースの伝送用の物理チャネルリソースへのマッピングが、さらに実行されてよい。逆に、受信側デバイスは、ソース情報を取得すべく、対応する逆プロセスを実行してよい。
この実施形態において、eMBB端末によって実行される変調の前の、すべての処理(図4中の破線ボックス内の内容)について、第1のデータおよび第2のデータは区別されない。すなわち、伝送されるべきターゲットデータは同様に処理される。しかしながら、レートマッチング後に取得されたデータは、第1のデータおよび第2のデータに分割され、第1のデータを変調するために変調スキームAが用いられ、第2のデータを変調するために変調スキームBが用いられる。eMBB端末は、第1のリソース上で、変調スキームAを用いて変調された第1のデータを送信し、第2のリソース上で、変調スキームBを用いて変調された第2のデータを送信する。これに応じて、基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、変調スキームAを用いて第1のデータを復調し、変調スキームBを用いて第2のデータを復調する。
変調とは、ビット情報が、変調シンボルにマッピングされる処理を指すことを理解されたい。変調スキームBにおける変調次数が、変調スキームAにおける変調次数より低いことは、変調スキームBにおける1つの変調シンボルに保持されるビット数が、変調スキームAにおける1つの変調シンボルに保持されるビット数より小さいことを意味する。データのより低い変調次数が、データのより高い復調成功率およびより高い復号成功率につながることをさらに理解されたい。
URLLC端末が、第2のリソース上で第3のデータを送信する、すなわち、URLLC端末およびeMBB端末の両方が、第2のリソース上でアップリンクデータを送信するとき、eMBB端末およびURLLC端末によって送信されるデータは、同一リソース領域において非直交であるので、2つのデータは、互いに干渉する。この場合、第2のリソース上で伝送されるeMBB端末の第2のデータおよびURLLC端末の第3のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。この実施形態においては、基地局は、eMBB端末に対し、第2のリソース上でより低い次数の変調スキームを用いることを命令し、その結果、eMBB端末によって送信された第2のデータが、URLLC端末によって送信された第3のデータによって干渉される場合であっても、第2のデータの復号成功率はより高くなる。このようにして、干渉が除去されたときの、第2のデータの再構築はより高精度となり、干渉除去率はより高くなる。さらに、URLLC端末の第3のデータの復号成功率もより高くなってよい。
図4を参照して説明した実施形態においては、変調次数を示すために用いられる情報に加えて、第1の構成情報および第2の構成情報は、コードレート、伝送電力等を示すために用いられる情報をさらに含んでよいことをさらに理解されたい。
図5は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。この実施形態において、第2のリソース上で送信される第2のデータのコードレートは、第1のリソース上で送信される第1のデータのコードレートより小さい。コードレートとは、チャネルコーディング前の情報ビット量と、物理的リソース上で実際に保持されるビット量との比率を指す。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示す)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、コードレートを示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報におけるコードレートは、第1の構成情報におけるコードレートより小さい。例えば、第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づいて決定されてよい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別々に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。
第1の構成情報は、構成モードAを含み、第2の構成情報は、構成モードBを含み、構成モードBを用いる処理によって取得されたデータのコードレートは、構成モードAを用いる処理によって取得されたデータのコードレートより小さいことを前提とする。図5に示す通り、eMBB端末は、チャネルコーディング後に取得されたデータ中の第1のデータを、構成モードAを用いて処理し、チャネルコーディング後に取得されたデータ中の第2のデータ(第1のデータ以外のデータ)を、構成モードBを用いて処理する。図5に示す通り、構成モードAおよび構成モードBはそれぞれ、レートマッチング、スクランブリング、変調等の処理段階を含む。構成モードBにおけるレートマッチングに対応するコードレートは、構成モードAにおけるレートマッチングに対応するコードレートより小さい。構成モードAおよび構成モードBに含まれるスクランブリング方式は、同一または異なってよく、構成モードAおよび構成モードBに含まれる変調スキームは、同一または異なってよい。基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、構成モードAに基づき、第1のリソース上で受信された第1のデータを復調し、構成モードBに基づき、第2のリソース上で受信された第2のデータを復調する。
レートマッチング(RM)とは、リソースマッピング中に、伝送フォーマットによって要求されるコードレートが得られるように、伝送チャネル上のビットが、物理チャネルの保持能力に合致すべく、反復(Repeated)またはパンクチャ(Punctured)されることを意味することを理解されたい。この実施形態において、eMBB端末によって実行されるレートマッチング前の、すべての処理(図5中の破線ボックス内の内容)について、第1のデータおよび第2のデータは区別されないことをさらに理解されたい。すなわち、伝送されるべきデータは、同様に処理される。しかしながら、チャネルコーディング後に取得されたデータは、第1のデータおよび第2のデータに分割され、第1のデータを処理するために構成モードAが用いられ、第2のデータを処理するために変構成モードBが用いられる。
随意に、本願のこの実施形態において、代替的に、eMBB端末によって送信される必要のあるデータは、チャネルコーディング前に、2つのデータ部分に直接分割されてよい。その後、チャネルコーディングが、当該2つのデータ部分に対し別々に実行され、チャネルコーディング後に取得された1つのデータ部分(すなわち、第1のデータ)が、構成モードAを用いて処理され、チャネルコーディング後に取得された他方のデータ部分(すなわち、第2のデータ)が、構成モードBを用いて処理される。
構成モードBを用いる処理により取得されたデータのコードレートが、構成モードAを用いる処理により取得されたデータのコードレートより小さいことは、構成モードBを用いる処理により取得されたデータと比較して、同一のビット量であり、且つ構成モードAを用いる処理により取得されたデータ(すべての情報要素)は、より少量の有効な情報(情報要素の量)を保持することを意味する、ことを理解されたい。第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および第3のデータのより高い復号成功率につながることをさらに理解されたい。
URLLC端末が、第2のリソース上で第3のデータを送信する、すなわち、URLLC端末およびeMBB端末の両方が、第2のリソース上でアップリンクデータを送信するとき、eMBB端末およびURLLC端末によって送信されるデータは、同一リソース領域において非直交であるので、2つのデータは、互いに干渉する。この場合、第2のリソース上で伝送されるeMBB端末の第2のデータおよびURLLC端末の第3のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。この実施形態においては、基地局は、eMBB端末に対し、第2のリソース上でより低いコードレートを用いることを命令し、その結果、eMBB端末によって送信される第2のデータが、URLLC端末によって送信される第3のデータによって干渉される場合であっても、第2のデータの復号成功率はより高くなる。このようにして、干渉が除去されたときの、第2のデータの再構築はより高精度となり、干渉除去率はより高くなる。さらに、URLLC端末の第3のデータの復号成功率もより高くなってよい。
図6は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。この実施形態においては、第2のリソース上で送信される第2のデータの伝送電力は、第1のリソース上で送信される第1のデータの伝送電力より小さい。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示す)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、伝送電力を示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報における伝送電力は、第1の構成情報における伝送電力より小さい。第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づき決定されてよいことを理解されたい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別個に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。図6に示す通り、eMBB端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの伝送電力は、第1のリソース上で送信されるデータの伝送電力より小さい。
この実施形態においては、eMBB端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの伝送電力は、相対的に低い。これによって、URLLC端末によって送信されるデータに対する影響が低減する。例えば、URLLC端末は、短期間内で複数の伝送機会を有する。第1のいくつかの伝送において、エラーが発生したとしても、次のリソース上で、データは正常に伝送されてよい。このようにして、URLLC端末は、短期間(例えば、1ms)内で、非常に高い伝送成功率(例えば、99.99%)を有する。これにより、URLLC端末によって送信されるデータの伝送性能が保証されてよい。従って、本願のこの実施形態において、第2のリソース上でのeMBB端末の電力を低減することによって、URLLC端末のデータ伝送の信頼性は、さらに改善されてよい。URLLC端末のデータが正常に復号された後、干渉除去がeMBB端末のデータに対しさらに実行され、その結果、eMBB端末のデータの復号成功率も、大きく改善されてよい。
随意に、一実施形態において、図2に示された実施形態における、第1の端末によって、第2のリソース上でターゲットデータにおける第2のデータを、基地局に送信する段階230は、第1の端末によって、第2のリソース上で多重アクセス符号化技術を用いて符号化された第2のデータを、基地局に送信する段階であって、第3のデータも多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、第2のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックは、第3のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックとは異なる、段階を含む。
具体的に、多重アクセス符号化技術には、限定ではないが、スパース符号多重(sparse code multiple access:SCMA)および符号分割多重(code division multiple access:CDMA)が含まれる。
随意に、本願のこの実施形態において、方法200は、さらに、第1の端末によって、基地局により送信された第1のコードブックを受信する段階であって、第1のコードブックは、第1の端末が第2のデータに対し、多重アクセス符号化を実行するときに要求されるコードブックである、段階を含む。基地局は、さらに、第2のコードブックを第2の端末に送信し、第2のコードブックは、第2の端末が第3のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに要求されるコードブックであり、第1のコードブックは第2のコードブックとは異なる。
具体的に、図7に示す通り、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末が、URLLC端末であり、多重アクセス符号化技術がSCMAであることが、一例として用いられる。チャネルコーディングの後、SCMA符号化は、eMBB端末によって第2のリソース上で送信される第2のデータと、URLLC端末によって第2のリソース上で送信される第3のデータとの両方に対し実行される必要がある。URLLC端末は、チャネルコーディングを通して取得された符号化データに対し、SCMA符号化を実行し、SCMA符号化後に取得された第3のデータを、第2のリソース上で送信する。チャネルコーディングの完了後、eMBB端末は、第2のリソース上で送信される第2のデータ(図7中に示されたコードブロック2)に対し、SCMA符号化を実行し、第1のリソース上で送信される第1のデータ(図7中に示されたコードブロック1)に対しては、SCMA符号化を実行しなくてよい。
SCMA符号化中に、複数のユーザによって、同一リソースを多重化することが許容されていることを理解されたい。同一の第2のリソースが、(1)1人のeMBBユーザおよび1または複数のURLLCユーザ、および(2)複数のURLLCユーザ、によって多重化されてよい。基地局は、同一の第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを効果的に分けてよい。すなわち、基地局は、eMBB端末によって送信される第2のデータおよびURLLC端末によって送信される第3のデータを正常に復号してよい。
SCMA符号化中に、SCMAコードブックが構成される必要があり、基地局およびすべてのユーザの両方が、複数のSCMAコードブックを格納する。ユーザがSCMA符号化を実行するとき、複数のSCMAコードブックから1つのコードブックを選択する必要があり、同一の第2のリソースを多重化する異なるユーザのSCMAコードブックが、異なることが保証される。異なるユーザのSCMAコードブックが異なることを保証する方法には、限定ではないが、次のものが含まれる。すなわち、(1)基地局は、シグナリングを通して、SCMAコードブックを構成し、例えば、eMBB端末またはURLLC端末に対し、RRCシグナリングまたはダウンリンク制御情報を通して、SCMAコードブックを構成することを命令する。(2)ユーザは、SCMA符号化中にプリセットルールに従い、自身で、SCMAコードブックセットから適切なSCMAコードブックを選択する必要があり、選択ルールは、UE ID、UEリグルーピング等に基づき、選択を実行してよい。UE IDに基づく選択方式は、ユーザは、まず利用可能なSCMAコードブックに番号(ここで、例えば、番号は1、2、...N)を割り当て、次に、当該ユーザのUE IDを用いて、利用可能なSCMAコードブックの総量Nに対しモジュロ演算を実行する、ことを意味する。モジュロ演算後に取得された値がXであると仮定すると、番号XのSCMAコードブックが選択される。UEリグルーピングに基づく選択方式は、各SCMAコードブックに対応するユーザグループは、継続的に異なる第2のリソース上で変更され、2人のユーザが、現在の第2のリソース上で同一のSCMAコードブックを有する場合であっても、異なるユーザのSCMAコードブックが、次の伝送においては異なることが保証され得る、ことを意味する。
本願のこの実施形態において、第2のリソースを多重化するeMBBユーザおよびURLLCユーザは、SCMA符号化を実行すべく、構成に基づいて、異なるSCMAコードブックを選択し、その結果、受信側デバイス(すなわち、基地局)は、第2のリソースを多重化するすべての異なるユーザのデータを復元できる。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上でのeMBBユーザとURLLCユーザとの間の相互干渉の問題を解決できるだけでなく、同一の第2のリソース上での複数のURLLCユーザ間の伝送衝突の問題も効果的に解決できる。
随意に、一実施形態において、図2に示される実施形態におけるターゲットデータは、第1の端末が、元のデータに対しチャネルコーディングを実行した後に取得された符号化ビットストリームである。符号化ビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含み、第2のデータは、符号化ビットストリーム中の全部または一部の冗長ビットを含む。
随意に、本願のこの実施形態において、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースに等しい場合、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットが、第2のデータとして用いられる。符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースより小さい場合、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットおよびいくつかの情報ビットが、第2のデータとして用いられ、ここで、当該すべての冗長ビットに必要な伝送リソース、および当該いくつかの情報ビットに必要な伝送リソースの和は、第2のリソースに等しい。符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースより大きい場合、符号化ビットストリーム内のいくつかの冗長ビットが、第2のデータとして用いられ、ここで、当該いくつかの冗長ビットに必要な伝送リソースは、第2のリソースに等しい。
具体的に、図8に示す通り、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末がeMBB端末であることを、ここでも例として用いる。eMBB端末が、チャネルコーディングを実行した後、各コードブロックのビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含む。リソースマッピング中に、eMBB端末は、冗長ビットを、第2のリソースに優先的にマッピングする。可能性のある態様として、eMBB端末は、チャネルコーディングの完了後、各コードブロックから冗長ビットをシーケンシャルに取り出し、取り出した順序に基づき、冗長ビットを第2のリソースにシーケンシャルにマッピングする。冗長ビットに必要なリソースが、第2のリソースより大きい場合、余分な冗長ビットは、第1のリソースにマッピングされる。冗長ビットに必要なリソースが、第2のリソースより小さい場合、情報ビットは、第2のリソースにマッピングされる必要がある。次に、各コードブロックの情報ビットは、残りのリソースにマッピングされる。目的は、可能な限り、第2のリソース上のeMBB端末のデータを、冗長ビットにすることを可能にすることである。
基地局は、eMBBサービスデータを受信したとき、マッピングルールに従い、第2のリソースから冗長ビット(いくつかの情報ビットを含んでもよい)を、第1のリソースから情報ビット(いくつかの冗長ビットを含んでもよい)をそれぞれ取り出す。チャネルコーディング後に取得された順序に従い、すべてのビットが再配置された後、復号される。
本願のこの実施形態においては、eMBB端末は、主に第2のリソース上で冗長ビットを送信し、主に第1のリソース上で情報ビットを送信する。第2のリソース上で伝送されるURLLC端末の第3のデータと、eMBB端末の冗長ビットとが互いに干渉したとしても、基地局は、第1のリソース上で受信した情報ビットに基づいて、第2のリソース上で受信した冗長ビットを正常に復号してよく、結果的に、干渉除去技術を用いて、URLLC端末の第3のデータを正常に復号する。
随意に、図8に示す実施形態において、eMBB端末の冗長ビットが、第2のリソース上で伝送されるとき、代替的に、処理は、図4から図7に示された任意の方法または複数の方法の組み合わせを用いて、実行されてよい。このことは、本願のこの実施形態において限定されない。
図4から図8を参照して上記した方法は、別個に実行されてよい、または、当該方法の組み合わせが実行されてよいことを理解されたい。
まとめると、本願の実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。このようにして、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率は、効果的に改善されてよい。
本願の実施形態で提供されるデータ処理方法については、図2から図8を参照して上記されており、本願の実施形態において提供される基地局および端末については、図9から図12を参照して後述する。
図9は、本願の一実施形態による、基地局900の概略ブロック図である。基地局900は、
第1のリソース上で、第1の端末から、第1のデータを受信するように構成された受信モジュール910であって、受信モジュール910は、さらに、第2のリソース上で、第1の端末から第2のデータを、および第2の端末から第3のデータを受信するように構成されており、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい、受信モジュール910と、
第1のデータを復調および復号するように構成された復調および復号モジュール920であって、復調および復号モジュール920は、さらに、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号するように構成されている、復調および復号モジュール920と、を含む。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
図9に示す通り、基地局900は、さらに、送信モジュール930を含んでよいことを理解されたい。送信モジュール930は、メッセージを端末に送信する、例えば、PDCCH等の物理層制御シグナリングを端末に送信する、MAC CE等のMACシグナリングを端末に送信する、または、RRCシグナリングを端末に送信する、ように構成されている。
随意に、一実施形態において、送信モジュール930は、第1の構成情報を第1の端末に送信するように構成された第1の送信モジュール931を含み、第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信モジュール930は、第2の構成情報を第1の端末に送信するように構成された第2の送信モジュール932を含み、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信モジュール910は、さらに、第1の端末からリソーススケジューリング要求を受信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。送信モジュール930は、リソーススケジューリング応答を第1の端末に送信するように構成された第3の送信モジュール933を含み、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
具体的に、本願のこの実施形態における復調および復号モジュール920は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路によって実装されてよく、受信モジュール910は、受信機または受信機関連回路によって実装されてよく、および、送信モジュール930は、送信機または送信機関連回路によって実装されてよい。
図10に示す通り、本願の一実施形態は、さらに、基地局1000を提供する。基地局1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、バスシステム1030、受信機1040および送信機1050を含む。プロセッサ1010、メモリ1020、受信機1040および送信機1050は、バスシステム1030を用いて接続されている。メモリ1020は、命令を格納するように構成されている。プロセッサ1010は、メモリ1020内に格納された命令を実行して、信号を受信するために受信機1040を制御し、および、信号を送信するために送信機1050を制御する、ように構成されている。受信機1040は、第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信し、および、第2のリソース上で、第1の端末から第2のデータを、および第2の端末から第3のデータを受信するように構成されており、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。プロセッサ1010は、第1のデータを復調および復号し、並びに、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号するように構成されている。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、一実施形態において、送信機1040は、第1の構成情報を第1の端末に送信するように構成されており、第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信機1040は、第2の構成情報を第1の端末に送信するように構成されており、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信機1030は、第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。送信機1040は、リソーススケジューリング応答を第1の端末に送信するように構成されており、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である。
図9に示された基地局900または図10に示された基地局1000は、方法の実施形態における基地局に関連する処理または手順を実行するように構成されてよく、および、基地局900または基地局1000のモジュールに関する処理および/または機能はそれぞれ、方法の実施形態における対応する手順を実装することを意図している、ことを理解されたい。簡潔にするため、詳細について、本明細書に再度記載しない。
図11は、本願の一実施形態による、端末1100の概略ブロック図である。図11に示す通り、端末1100は、
伝送されるべきターゲットデータを決定するように構成された決定モジュール1110と、
第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを送信するように構成された送信モジュール1120と、を含む。
送信モジュール1120は、さらに、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを送信するように構成されている。第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のリソースは、さらに、第2の端末の第3のデータを伝送するために用いられ、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上で、データを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
図11に示す通り、端末1100は、さらに、送受信モジュール1130を含んでよいことを理解されたい。受信モジュール1130は、基地局によって送信されたメッセージを受信する、例えば、基地局によって送信された、PDCCH等の物理層制御シグナリングを受信する、基地局によって送信された、MAC CE等のMACシグナリングを受信する、または、基地局によって送信された、RRCシグナリングを受信する、ように構成されている。
随意に、一実施形態において、受信モジュール1130は、基地局から、第1の構成情報を受信するように構成された第1の受信モジュール1131を含み、第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信モジュール1130は、基地局から、第2の構成情報を受信するように構成された第2の受信モジュール1132を含み、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信モジュール1120は、さらに、リソーススケジューリング要求を基地局に送信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。受信モジュール1130は、基地局からリソーススケジューリング応答を受信するように構成された第3の受信モジュール1131を含み、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である。
具体的に、本願のこの実施形態における決定モジュール1110は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路によって実装されてよく、送信モジュール1120は、送信機または送信機関連回路によって実装されてよく、および、受信モジュール1130は、受信機または受信機関連回路によって実装されてよい。
図12に示す通り、本願の一実施形態は、さらに、端末1200を提供する。端末1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、バスシステム1230、受信機1240および送信機1250を含む。プロセッサ1210は、伝送されるべきターゲットデータを決定するように構成されている。送信機1250は、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを送信し、および、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを送信するように構成されている。第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のリソースは、さらに、第2の端末の第3のデータを伝送するために用いられ、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上で、データを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、一実施形態において、受信機1230は、基地局から、第1の構成情報を受信するように構成されている。第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信機1230は、基地局から、第2の構成情報を受信するように構成されている。第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信機1240は、リソーススケジューリング要求を基地局に送信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。受信機1230は、基地局からリソーススケジューリング応答を受信するように構成されており、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である。
図11に示された端末1100または図12に示された端末1200は、方法の実施形態におけるクラウド側デバイスに関連する処理または手順を実行するように構成されてよく、および、端末1100または端末1200のモジュールに関する処理および/または機能はそれぞれ、方法の実施形態においける対応する手順を実装することを意図している、ことを理解されたい。簡潔にするため、詳細について、本明細書に再度記載しない。
本願の実施形態において、プロセッサは、中央演算処理装置(central processing unit:CPU)であってよく、または、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array:FPGA)、若しくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア構成要素等であってよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
本願の実施形態において、メモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってよいこと、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでよいことをさらに理解されてよい。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read−only memory:ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)よい。限定ではなく例示的記載であるが、多くの形態のRAMが用いられてよく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM:SLDRAM)、およびダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM:DR RAM)が挙げられる。
プロセッサが汎用プロセッサである場合、DSP、ASIC、FPGAまたは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイスまたはディスクリートハードウェア構成要素、メモリ(ストレージモジュール)が、プロセッサに統合されていることに留意されたい。
データバスに加えて、本願の実施形態において、バスシステムは、さらに、パワーバス、制御バス、ステータス信号バス等を含んでよいことをさらに理解されたい。しかしながら、説明をわかりやすくするため、図10および図12中の様々なタイプのバスが、バスシステムとして表される。
一実装処理において、上述の方法の段階は、プロセッサ内のハードウェア統合ロジカル回路を用いて、または、ソフトウェア形態の命令を用いて、実装されてよい。本願の実施形態を参照して開示した方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行および完了されてよく、または、プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて、実行および完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ等の、本技術分野において確立した記憶媒体に配置されてよい。当該記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサが、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わされて、上述の方法における段階を完了する。繰り返しを避けるべく、詳細については、本明細書において再度記載しない。
本明細書中の様々な数字シンボルは、簡便な説明のために区別するためのものに過ぎず、本願の実施形態の範囲を限定することは意図していないことをさらに理解されたい。
本明細書中の用語「および/または」は、関連付けられたオブジェクトを説明するための関連付けの関係を専ら説明するものであり、3つの関係が存在してよいことを表わすことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、並びにBのみが存在することを表わしてよい。加えて、本明細書中の文字「/」は、概して、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。
上述の処理のシーケンス番号は、本願の実施形態の実行順序を意味しないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装処理へのいかなる限定であるともみなされるべきではない。
当業者は、本明細書に開示の実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムの段階は、電子的ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子的ハードウェアの組み合わせによって実装されてよいことを認識できるであろう。機能が、ハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかどうかは、当該技術的解決手段の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、説明された機能を各特定の用途のために実装すべく、異なる方法を用いてよいが、当該実装が、本願の実施形態の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示された装置および方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、専ら例示である。例えば、モジュール部は、単に論理的機能部であり、実際の実装においては、他の部であってよい。例えば、複数のモジュールまたはコンポーネントが、組み合わされてよく、若しくは、別のモジュールに統合されてよく、または、いくつかの機能は、無視されてよく、若しくは実行されてなくてよい。
別個の部分として説明したモジュールは、物理的に別個であっても、なくてもよく、モジュールとして表示された部分が、物理的なモジュールであっても、なくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。
加えて、本願の実施形態における機能的モジュールは、1つの処理モジュールに統合されてよく、または、当該モジュールの各々は、物理的に単独で存在してよく、または2若しくは2より多いモジュールが1つのモジュールに統合される。
上述の説明は、単に本願の実施形態に係る特定の実装に過ぎない。当業者によって容易に想起される、本開示において開示された技術範囲内のあらゆる変形例または置換例は、本願の実施形態の保護範囲内に属するものとする。従って、本願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲に属するものとする。
本願は、通信分野に関し、より具体的には、データ処理方法、基地局および端末に関する。
本願は、2016年11月2日に中国特許庁に出願された、発明の名称「データ処理方法、基地局および端末」に係る中国特許出願第201610945881.3号に基づく優先権を主張し、当該出願は、本明細書にその全体が参照により援用される。
ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)システムのアップリンクソリューションにおいては、ユーザは、アップリンク伝送前に、リソーススケジューリング要求を開始する必要がある。通常、リソーススケジューリング要求の開始からデータ送信までに、少なくとも7つの送信時間間隔(transmission time interval:TTI)が必要とされる。リソーススケジューリング要求のためのメカニズムは、低遅延サービスの要求を満足できていない。例えば、超高信頼性および低遅延通信(ultra−reliable and low−latency communications:URLLC)サービスは、非常に高い信頼性と非常に低い遅延とを要求し、ここで、信頼性および遅延の典型的な値はそれぞれ、99.999%と1msである。
現在の技術においては、低遅延サービス(以下の説明の一例として、URLLCサービスが用いられる)のために、基地局が、アップリンクシステムリソースを、プリミティブリソースおよび予約リソースにグループ化する。予約リソースとは、URLLCサービスのために予約されたリソースである。URLLCサービスデータが到着すると、当該データは、時間領域において、最も近い予約リソース上で直接伝送される。例えば、エンハンスドモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband:eMBB)サービスといった別の非低遅延サービスについては、基地局は、当該サービスに対するリソーススケジューリング要求を受信した後、すべてのアップリンクシステムリソース、すなわち、プリミティブリソースおよび予約リソースの両方を、当該非低遅延サービスのための伝送リソースとして決定する(以下の説明の一例として、eMBBサービスが用いられる)。eMBB端末は、プリミティブリソースおよび予約リソース上の両方で、eMBBサービスデータを送信する。URLLCサービスデータが到着すると、URLLC端末も、予約リソース上でURLLCサービスデータを送信する。この場合、予約リソースは、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータのために、直交多重されておらず、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータは、互いに干渉する。したがって、eMBBサービスデータを正常に復号できない可能性がある。eMBBサービスデータの干渉が除去できない可能性があるので、URLLCサービスデータも正常に復号できない可能性がある。従って、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータの両方の伝送性能が、低減する。
本願は、異なるユーザのものであり、同一リソース上で伝送されるデータの復号成功率を効果的に改善するためのデータ処理方法、基地局および端末を提供する。
第1の態様により、データ処理方法が提供される。上記方法は、基地局によって、第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信する段階と、上記基地局によって、第2のリソース上で、上記第1の端末から第2のデータを、および、第2の端末から第3のデータを受信する段階であって、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、段階と、上記基地局によって、上記第1のデータを復調および復号する段階と、上記基地局によって、上記第2のデータおよび上記第3のデータを復調および復号する段階と、を備える。
従来技術においては、第1の端末は、データを、同一の変調次数、コードレートおよび伝送電力に基づき、基地局に、第1のリソース上および第2のリソース上で別々に送信する。第2の端末も、第2のリソース上でデータを基地局に送信する場合、第2のリソース上で伝送されたこれら2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって、第2のリソース上で送信されたデータ)は、互いに干渉する。これが、第2のリソース上で伝送された第1の端末の第2のデータ、および第2の端末の第3のデータの復号の失敗につながる可能性がある。
この解決手段において、上記第1の端末は、異なる構成情報を用いて、上記第1のリソース上および上記第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。上記第2のデータのより低い変調次数が、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。上記第2のデータのより低いコードレートが、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながる。上記第2のデータのより低い伝送電力が、上記第3のデータに対するより低い干渉、上記第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第1の態様に関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、第1の構成情報を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記基地局は、第2の構成情報を、上記第1の端末に送信し、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するとき必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実装において、上記基地局は、上記第1の構成情報および/または上記第2の構成情報を、上記第1の端末に、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)等の物理層制御シグナリングを通して、MAC制御要素(control element:CE)等の媒体アクセス制御(medium access control:MAC)シグナリングを通して、または、無線リソース制御(radio resource control:RRC)シグナリングを通して、配信してよい。
随意に、一実装において、代替的に、上記第1の端末が、上記第1のリソースおよび第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報は、システムで事前定義されてよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第2のデータおよび第3のデータの両方は、多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、第2のデータに対する多重アクセス符号化の実行時に用いられるコードブックは、第3のデータに対する多重アクセス符号化の実行時に用いられるコードブックとは異なる。
この解決手段において、上記第2のリソースを多重化する上記第1の端末および上記第2の端末は、伝送されるべきデータに対し多重アクセス符号化を実行すべく、異なるコードブックを選択する。上記多重アクセス符号化技術においては、複数のユーザが、同一リソースを多重化することが許容されており、受信側デバイスは、上記第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを復元可能であることを理解されたい。すなわち、基地局は、第1の端末および第2の端末のものであり、且つ、第2のリソース上にあるデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、さらに、上記第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による上記復号成功率を改善してよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、上記第1の端末に対し、上記第2のリソース上でのデータ送信時に、第1のコードブックを用いて符号分割多重処理を実行するように命令すべく、上記第1のコードブックを上記第1の端末に送信する段階、および/または、上記基地局によって、上記第2の端末に対し、上記第2のリソース上でのデータ送信時に、第2のコードブックを用いて符号分割多重処理を実行するように命令すべく、上記第2のコードブックを上記第2の端末に送信する段階、を含む。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記基地局によって、上記第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、上記基地局によって、リソーススケジューリング応答を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を含む。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである。上記第2のリソースは、上記第2の端末ための予約リソースと称されてもよい。
第1の態様または第1の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第1の態様の可能な実装において、上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンド(eMBB)端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信(URLLC)端末である。
第2の態様により、データ処理方法が提供される。上記方法は、第1の端末によって、伝送されるべきターゲットデータを決定する段階と、上記第1の端末によって、第1のリソース上で上記ターゲットデータにおける第1のデータを送信する段階と、上記第1の端末によって、第2のリソース上で上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信する段階と、を備え、上記第2のデータは、上記ターゲットデータにおける上記第1のデータを除いたデータであり、上記第2のリソースは、さらに、第2の端末によって送信される第3のデータを伝送するために用いられ、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。
この解決手段において、上記第1の端末は、異なる構成情報を用いて、上記第1のリソース上および上記第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で送信される上記データのコードレートは、上記第1の端末によって、上記第1のリソース上で送信される上記データのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい。上記第2のデータのより低い変調次数が、上記第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および上記第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。上記第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、上記第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および上記第3のデータのより高い復号成功率につながる。上記第2のデータのより低い伝送電力は、上記第3のデータに対するより低い干渉、上記第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、上記第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および上記第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第2の態様に関し、第2の態様の可能な実装において、方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局から、第1の構成情報を受信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局から、第2の構成情報を受信する段階であって、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。
随意に、一実装において、上記第1の端末は、上記基地局によって、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して配信された、上記基地局によって、MAC CE等のMACシグナリングを通して配信された、または、上記基地局によって、RRCシグナリングを通して配信された、上記第1の構成情報および/または上記第2の構成情報を取得してよい。
随意に、一実装において、代替的に、上記第1の端末が、上記第1のリソースおよび第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報は、システムで事前定義されてよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第1の端末によって、第2のリソース上で、基地局に、上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信する上記段階は、上記第1の端末によって、上記第2のリソース上で、上記基地局に、多重アクセス符号化技術を用いて符号化された上記第2のデータを送信する段階を含み、上記第3のデータも、上記多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、上記第2のデータに対応する多重アクセスコードブックは、上記第3のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックとは異なる。
この解決手段において、上記第2のリソースを多重化する上記第1の端末および上記第2の端末は、伝送されるべきデータに対し多重アクセス符号化を実行すべく、異なるコードブックを選択する。上記多重アクセス符号化技術においては、複数のユーザが、同一リソースを多重化することが許容されており、受信側デバイスは、上記第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを復元可能であることを理解されたい。すなわち、基地局は、第1の端末および第2の端末のものであり、且つ、第2のリソース上にあるデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、さらに、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による上記復号成功率を改善してよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局によって送信された第1のコードブックを受信する段階であって、上記第1のコードブックは、上記第1の端末が上記第2のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに必要なコードブックである、段階を含む。上記基地局は、さらに、第2のコードブックを上記第2の端末に送信し、上記第2のコードブックは、上記第2の端末が上記第3のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに必要なコードブックであり、上記第1のコードブックは上記第2のコードブックとは異なる。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記ターゲットデータは、上記第1の端末が元のデータに対しチャネルコーディングを実行した後に取得された符号化ビットストリームであり、上記符号化ビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含み、上記第2のデータは、上記符号化ビットストリームにおける全部または一部の冗長ビットを含む。
この解決手段において、上記第1の端末は、優先的に、第2のリソース上で冗長ビットを伝送する。すなわち、主に、情報ビットは、第1のリソース上で伝送される。基地局は、第1のリソース上で伝送されたデータを正常に復号可能であるので、基地局は、第2のリソース上の冗長ビットを正常に復号可能である。この場合、第1の端末および第2の端末が、第2のリソースを多重化する場合であっても、基地局は、第1の端末によって送信されたデータを正常に復号してよく、結果的に、第2の端末によって送信されたデータを正常に復号してよい。従って、本願において提供される技術的解決手段は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースに等しい場合、上記符号化ビットストリームにおける上記すべての冗長ビットを上記第2のデータとして用いる段階、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースより小さい場合、上記符号化ビットストリームにおける上記すべての冗長ビットおよび一部の情報ビットを上記第2のデータとして用いる段階であって、上記すべての冗長ビットに要求される上記伝送リソースおよび上記一部の情報ビットに要求される伝送リソースの和が、上記第2のリソースに等しい、段階、または、上記符号化ビットストリームにおけるすべての冗長ビットに要求される伝送リソースが上記第2のリソースより大きい場合、上記符号化ビットストリームにおける一部の冗長ビットを上記第2のデータとして用いる段階であって、上記一部の冗長ビットに要求される伝送リソースが、上記第2のリソースに等しい、段階、を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記方法は、さらに、上記第1の端末によって、上記基地局に、リソーススケジューリング要求を送信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、上記第1の端末によって、上記基地局から、リソーススケジューリング応答を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を備える。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである。
第2の態様または第2の態様に係る上述の実装のいくつかに関し、第2の態様の可能な実装において、上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンド(eMBB)端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信(URLLC)端末である。
随意に、上述の実装において、上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約リソースとして、システムで事前定義される。
随意で、上述の実装において、上記第2のリソースは、上記基地局によって、上記第2の端末のために予約されたリソースであり、上記基地局は、上記第1の端末および上記第2の端末に、上記第2のリソースが、上記第2の端末のための予約リソースであることを通知すべく、メッセージを送信する。
第3の態様により、基地局が提供される。上記基地局は、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法を実行するように構成されている。具体的に、上記基地局は、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含んでよい。
第4の態様により、端末が提供される。上記端末は、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法を実行するように構成されている。具体的に、上記端末は、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法を実行するように構成されたモジュールを含んでよい。
第5の態様により、基地局が提供される。上記基地局は、メモリおよびプロセッサを含む。上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリ内に格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリ内に格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、第1の態様または第1の態様に係る任意の可能性のある実装による方法の実行を可能にする。
第6の態様により、端末が提供される。上記端末は、メモリおよびプロセッサを含む。上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリ内に格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリ内に格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、第2の態様または第2の態様に係る任意の可能な実装による方法の実行を可能にする。
本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略フローチャートである。
本願の一実施形態による第1のリソースおよび第2のリソースの概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態によるデータ処理方法のさらなる別の模式図である。
本願の一実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本願の一実施形態による基地局の別の概略的ブロック図である。
本願の一実施形態による端末の概略ブロック図である。
本願の一実施形態による端末の別の概略的ブロック図である。
以下に、添付図面を参照し、本願の実施形態の技術的解決手段について説明する。
本願の実施形態における技術的解決手段は、ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)アーキテクチャ、周波数分割複信ロングタームエボリューション(frequency division duplex LTE:FDD LTE)アーキテクチャ、および、時分割複信ロングタームエボリューション(time division duplex LTE:TDD LTE)アーキテクチャに適用されてよい、ことを理解されたい。本願の実施形態における技術的解決手段は、さらに、他の通信システム、例えば、公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network:PLMN)システム、または将来の5G通信システム若しくは5G以降の通信システムにさえ適用されてよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
本願の実施形態は、端末に関する。端末は、ユーザ機器(user equipment:UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末デバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と称されてもよい。例えば、端末は、携帯電話(または「セルラ」電話と称される)、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(session initiation protocol:SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop:WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant:PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または将来の5Gネットワーク若しくは5G以降のネットワークにおける端末であってよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network:RAN)を用いることで、1または複数のコアネットワークと通信してよく、または、自己編成方式若しくはライセンスフリー方式で、分散ポイントツーポイント(アドホック)モードネットワークおよびユーザによって展開されたサブネットにアクセスしてよい。端末は、代替的に、別の通信方式で、ネットワークにアクセスしてよい。このことは、本願の実施形態において限定されるものではない。
本願の実施形態は、さらに、基地局に関する。基地局は、端末と通信するように構成されたネットワークデバイスであってよい。具体的に、基地局は、セル内のモバイル端末または固定端末に対し、無線アクセスおよび通信サービスを提供するネットワークデバイスであってよい。例えば、基地局は、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってよく、または、将来の5Gネットワーク若しくは5G以降のネットワークにおける中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ネットワーク側デバイス、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク側デバイス等であってよい。本願の実施形態における基地局は、また、ネットワークデバイスとも称されてよい。
図1は、本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。基地局110および端末120は、無線インタフェース技術を用いて、互いに通信する。無線インタフェース技術には、例えば、4G技術、4.5G技術、または5G技術が含まれる。端末120は、図1に示す少なくとも2つの端末、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bを含む。第1の端末120Aは、アップリンク伝送前に、基地局110に対し、リソーススケジューリング要求を開始する必要がある。基地局110は、当該リソーススケジューリング要求に基づき、第1の端末120Aにアップリンク伝送リソースを割り当てる。基地局110は、第2の端末120Bのために伝送リソース(予約リソース)を予約してよい。すなわち、第2の端末120Bがアップリンクデータを有する場合、第2の端末120Bは、リソーススケジューリング要求を基地局110に送信することなく、アップリンク伝送を実行するために、当該予約リソースを直接用いてよい。代替的に、第2の端末120Bは、アップリンク伝送の前に、基地局110に対し、リソーススケジューリング要求を開始してよい、ことを理解されたい。
具体的に、アップリンクサービスのために、基地局110は、複数のシステムリソースを、プリミティブリソースおよび予約リソースにグループ化する。予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースである。すなわち、第2の端末120Bがアップリンクデータを有する場合、第2の端末120Bは、予約リソース上で、アップリンクデータを直接送信する。具体的に、予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースして、システムで事前定義されてよい。代替的に、予約リソースは、第2の端末120Bのために、基地局によって予約されたリソースであり、基地局は、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bに対し、予約リソースは、第2の端末120Bのために予約されたリソースであることを通知するように構成されている。
基地局110が、第1の端末120Aのリソーススケジューリング要求を処理するとき、すべてのシステムリソースを第1の端末120Aに割り当てる。すなわち、第1の端末120Aは、プリミティブリソースおよび予約リソース上の両方で、アップリンクデータを送信してよい。
図1に示す適用シナリオにおいては、第2の端末120Bは、高優先度端末として称されてよく、従って、第2の端末120Bによって処理されるサービスは、高優先度サービスであることを、さらに理解されたい。例えば、第2の端末120Bによって処理されるサービスは、低遅延および高信頼性の要件を有する。具体的に、当該サービスは、URLLCサービスであり、第2の端末120Bは、URLLC端末として称されてもよい。第1の端末120Aは、低優先度端末として称されてよく、第1の端末120Aによって処理されるサービスは、低優先度サービスである。例えば、第1の端末120Aによって処理されるサービスは、eMBBサービスであり、第1の端末120Aは、eMBB端末として称されてもよい。URLLC、eMBBおよび大量マシンタイプ通信(massive machine type communication:mMTC)は、国際電気通信連合(international telecommunications union:ITU)によって、将来の5Gにおける3つの典型的な適用シナリオとして定義されている。
従来技術においては、第1の端末120Aは、予約リソースおよびプリミティブリソースを区別しない。換言すると、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられる変調スキームは、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられる変調スキームと同一であり、または、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられるコードレートは、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられるコードレートと同一であり、または、第1の端末120Aによって、予約リソース上でデータを送信するために用いられる伝送電力は、第1の端末120Aによって、プリミティブリソース上でデータを送信するために用いられる伝送電力と同一である。アップリンクデータが、第2の端末120Bに到着すると、第2の端末120Bは、当該データを予約リソース上で送信する。この場合、第1の端末120Aおよび第2の端末120Bの両方が、データを予約リソース上で送信する。予約リソースは、当該2つのデータのために、直交多重されていないので、当該2つのデータは、互いに干渉する。現在の技術においては、基地局110は、予約リソース上で2つのデータを受信した後、まず、2つのデータのうち1つを復号し、その後、干渉除去方法を用いて、他方のデータを復号する。第1の端末120Aによって、第1のリソース上で用いられる変調次数、コードレートまたは伝送電力は通常、相対的に高いので、第2のリソース上で伝送された第1の端末のデータおよび第2の端末のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。
干渉除去方法には、限定ではないが、以下の方法、すなわち、(1)信号直交化/疑似直交化、(2)高度受信機干渉除去アルゴリズム、等が含まれることを理解されたい。上述の干渉除去方法は、すべて従来技術に属する。簡潔さのために、詳細については、本明細書で説明はしない。
上述の技術的課題を解決すべく、本願の実施形態は、異なるユーザのものであり、且つ、同一リソース上で伝送されるデータの復号成功率を効果的に改善するためのデータ処理方法、基地局および端末を提供する。
図2は、本願の一実施形態によるデータ処理方法200の概略フローチャートである。方法200は、以下の段階を含む。
210。第1の端末は、伝送されるべきターゲットデータを決定する。
第1の端末は、例えば、図1に示す第1の端末120Aである。
220。第1の端末は、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを、基地局に送信する。
基地局は、例えば、図1に示す基地局110である。
230。第1の端末は、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを、基地局に送信する。ここで、第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
随意に、本願のこの実施形態において、段階220および段階230の前に、方法200は、さらに、第1の端末によって、リソーススケジューリング要求を、基地局に送信する段階であって、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、基地局によって、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する段階であって、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を含む。
具体的に、図3に示す通り、基地局は、アップリンク伝送のための複数のシステムリソースを、第1のリソースおよび第2のリソースにグループ化し、第1の端末のリソーススケジューリング要求を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソースの両方を、第1の端末のための伝送リソースとして構成する。第1のリソースおよび第2のリソースは、図3に示す通り、異なる時間周波数リソースである。
240。第2の端末は、第2のリソース上で、第3のデータを基地局に送信する。
第2の端末は、例えば、図1に示す第2の端末120Bである。
具体的に、図3を引き続き例として用いると、随意で、基地局は、第2のリソースを第2の端末のための予約リソースとして設定する。すなわち、アップリンクデータが第2の端末に到着すると、第2の端末は、リソーススケジューリング要求を報告することなく、図3に示す第2のリソースを直接用いて、アップリンクデータを基地局に送信する。具体的に、第1のリソースは、上記のプリミティブリソースに対応してよく、第2のリソースは、上記の予約リソースに対応する。
具体的に、第2のリソースは、第2の端末のための予約リソースとしてシステムで事前定義されてよく、または、基地局によって、第2の端末に対し、ダウンリンク制御シグナリングにより通知されてよい。随意で、第2のリソースが第2の端末のための予約リソースであることは、さらに、第1の端末に対し通知されてよい。
250。基地局は、第1のデータを復調および復号する。
具体的に、基地局は、第1のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第1のデータを復調および復号する。
260。基地局は、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号する。
具体的に、基地局は、第2のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第2のデータを復調および復号し、第3のデータのための変調スキームおよび符号化スキームに基づき、第3のデータを復調および復号する。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。第2のデータのより低い変調次数が、第2のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および第3のデータのより高い復号成功率につながることを理解されたい。第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および第3のデータのより高い復号成功率につながる。第2のデータのより低い伝送電力が、第3のデータのより低い干渉、第3のデータのより高い復号成功率、および干渉が除去されたときの、第3のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率、および第2のデータのより高い復号成功率につながる。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、図2に示す実施形態において、方法200は、さらに、基地局によって、第1の構成情報を、第1の端末に送信する段階であって、第1の構成情報は、第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える。第1の端末によって、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを基地局に送信する段階220は、第1の端末によって、第1のリソース上で、第1の構成情報を用いて処理される第1のデータを基地局に送信する段階を含む。
具体的に、基地局は、第1の構成情報を、第1の端末に、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して、MAC CE等のMACシグナリングを通して、またはRRCシグナリングを通して配信してよい。
随意に、図2に示す実施形態においては、方法200は、さらに、基地局によって、第2の構成情報を、第1の端末に送信する段階をさらに備え、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を含む。第1の端末によって、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを基地局に送信する段階230は、第1の端末によって、第2のリソース上で、第2の構成情報を用いて処理される第2のデータを基地局に送信する段階を含む。
具体的に、基地局は、第2の構成情報を、第1の端末に、PDCCH等の物理層制御シグナリングを通して、MAC CE等のMACシグナリングを通して、またはRRCシグナリングを通して送信する。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、第1のリソース上で、第1の構成情報を用いて処理される第1のデータを基地局に送信し、第2のリソース上で、第2の構成情報を用いて処理される第2のデータを基地局に送信し、その結果、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さくなり、結果的に、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末によって送信される第2のデータおよび第2の端末によって送信される第3のデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善する。
随意に、本願のこの実施形態において、第1の構成情報および第2の構成情報は、基地局によって第1の端末に配信されてよく、または、システムで事前定義されてよい。
随意に、第1の構成情報は、基地局によって、第1の端末に配信され、および第2の構成情報は、システムで事前定義される、または、第1の構成情報は、システムで事前定義され、および、第2の構成情報は、基地局によって、第1の端末に配信される、または、第1の構成情報および第2の構成情報は両方とも、基地局によって、第1の端末に配信される、または、第1の構成情報および第2の構成情報は両方ともシステムで事前定義される。
随意に、一実施形態において、この実施形態における第1の端末は、eMBB端末であってよく、第2の端末は、URLLC端末であってよい。
具体的に、以下に、図4から図8を参照して、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末がURLLC端末である一例を用いて、本願のこの実施形態で提供されるデータ処理方法について詳細に説明する。
図4は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の概略図である。この実施形態において、第2のリソース上で送信される第2のデータの変調次数は、第1のリソース上で送信される第1のデータの変調次数より低い。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示された)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、変調次数を示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報における変調次数は、第1の構成情報における変調次数より低い。第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づき決定されてよいことを理解されたい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別々に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。
第1の構成情報は、変調スキームAを含み、第2の構成情報は、変調スキームBを含み、および変調スキームBにおける変調次数は、変調スキームAにおける変調次数より低いことを前提とする。図4に示す通り、eMBB端末は、第1のリソース上で送信される第1のデータを変調すべく、変調スキームAを用い、第2のリソース上で送信される第2のデータを変調すべく、変調スキームBを用いる。基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、変調スキームAに基づき、第1のリソース上で受信された第1のデータを復調し、変調スキームBに基づき、第2のリソース上で受信された第2のデータを復調する。
図4に示す通り、伝送側デバイス(この実施形態においてはeMBB端末に対応する)が、データを送信する必要がある場合は、まず、送信される必要のあるデータ(データDとして示される)に対し、チャネルコーディング(coding)、レートマッチング(rate matching:RM)およびスクランブリング(Scrambling)を実行してターゲットコードシーケンスを取得し、その後、当該ターゲットコードシーケンスを変調(Modulation)し、最終的に、変調されたシーケンスをチャネル上で送信する、ことを理解されたい。これに応じて、受信側デバイス(この実施形態においては、基地局に対応する)は、当該チャネル上で伝送された当該シーケンスを受信した後、復調、デスクランブリング(Descrambling)、レートデマッチング、およびチャネルデコーディングを通して、データDに対応する復号されたデータを取得する。
図4のデータ処理方法は、単なる例に過ぎず、実際の伝送処理には、他の処理がさらに含まれてよいことを理解されたい。例えば、チャネルコーディングの前に、コードブロックセグメンテーション(Segmentation)が、さらに実行されてよい。逆に、受信側デバイスが、対応する逆プロセスを実行してよい。別の例では、変調処理後に、インターリーブ、セル特有のスクランブリング、リソースの伝送用の物理チャネルリソースへのマッピングが、さらに実行されてよい。逆に、受信側デバイスは、ソース情報を取得すべく、対応する逆プロセスを実行してよい。
この実施形態において、eMBB端末によって実行される変調の前の、すべての処理(図4中の破線ボックス内の内容)について、第1のデータおよび第2のデータは区別されない。すなわち、伝送されるべきターゲットデータは同様に処理される。しかしながら、レートマッチング後に取得されたデータは、第1のデータおよび第2のデータに分割され、第1のデータを変調するために変調スキームAが用いられ、第2のデータを変調するために変調スキームBが用いられる。eMBB端末は、第1のリソース上で、変調スキームAを用いて変調された第1のデータを送信し、第2のリソース上で、変調スキームBを用いて変調された第2のデータを送信する。これに応じて、基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、変調スキームAを用いて第1のデータを復調し、変調スキームBを用いて第2のデータを復調する。
変調とは、ビット情報が、変調シンボルにマッピングされる処理を指すことを理解されたい。変調スキームBにおける変調次数が、変調スキームAにおける変調次数より低いことは、変調スキームBにおける1つの変調シンボルに保持されるビット数が、変調スキームAにおける1つの変調シンボルに保持されるビット数より小さいことを意味する。データのより低い変調次数が、データのより高い復調成功率およびより高い復号成功率につながることをさらに理解されたい。
URLLC端末が、第2のリソース上で第3のデータを送信する、すなわち、URLLC端末およびeMBB端末の両方が、第2のリソース上でアップリンクデータを送信するとき、eMBB端末およびURLLC端末によって送信されるデータは、同一リソース領域において非直交であるので、2つのデータは、互いに干渉する。この場合、第2のリソース上で伝送されるeMBB端末の第2のデータおよびURLLC端末の第3のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。この実施形態においては、基地局は、eMBB端末に対し、第2のリソース上でより低い次数の変調スキームを用いることを命令し、その結果、eMBB端末によって送信された第2のデータが、URLLC端末によって送信された第3のデータによって干渉される場合であっても、第2のデータの復号成功率はより高くなる。このようにして、干渉が除去されたときの、第2のデータの再構築はより高精度となり、干渉除去率はより高くなる。さらに、URLLC端末の第3のデータの復号成功率もより高くなってよい。
図4を参照して説明した実施形態においては、変調次数を示すために用いられる情報に加えて、第1の構成情報および第2の構成情報は、コードレート、伝送電力等を示すために用いられる情報をさらに含んでよいことをさらに理解されたい。
図5は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。この実施形態において、第2のリソース上で送信される第2のデータのコードレートは、第1のリソース上で送信される第1のデータのコードレートより小さい。コードレートとは、チャネルコーディング前の情報ビット量と、物理的リソース上で実際に保持されるビット量との比率を指す。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示す)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、コードレートを示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報におけるコードレートは、第1の構成情報におけるコードレートより小さい。例えば、第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づいて決定されてよい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別々に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。
第1の構成情報は、構成モードAを含み、第2の構成情報は、構成モードBを含み、構成モードBを用いる処理によって取得されたデータのコードレートは、構成モードAを用いる処理によって取得されたデータのコードレートより小さいことを前提とする。図5に示す通り、eMBB端末は、チャネルコーディング後に取得されたデータ中の第1のデータを、構成モードAを用いて処理し、チャネルコーディング後に取得されたデータ中の第2のデータ(第1のデータ以外のデータ)を、構成モードBを用いて処理する。図5に示す通り、構成モードAおよび構成モードBはそれぞれ、レートマッチング、スクランブリング、変調等の処理段階を含む。構成モードBにおけるレートマッチングに対応するコードレートは、構成モードAにおけるレートマッチングに対応するコードレートより小さい。構成モードAおよび構成モードBに含まれるスクランブリング方式は、同一または異なってよく、構成モードAおよび構成モードBに含まれる変調スキームは、同一または異なってよい。基地局は、eMBB端末によって送信されたデータを受信した後、構成モードAに基づき、第1のリソース上で受信された第1のデータを復調し、構成モードBに基づき、第2のリソース上で受信された第2のデータを復調する。
レートマッチング(RM)とは、リソースマッピング中に、伝送フォーマットによって要求されるコードレートが得られるように、伝送チャネル上のビットが、物理チャネルの保持能力に合致すべく、反復(Repeated)またはパンクチャ(Punctured)されることを意味することを理解されたい。この実施形態において、eMBB端末によって実行されるレートマッチング前の、すべての処理(図5中の破線ボックス内の内容)について、第1のデータおよび第2のデータは区別されないことをさらに理解されたい。すなわち、伝送されるべきデータは、同様に処理される。しかしながら、チャネルコーディング後に取得されたデータは、第1のデータおよび第2のデータに分割され、第1のデータを処理するために構成モードAが用いられ、第2のデータを処理するために変構成モードBが用いられる。
随意に、本願のこの実施形態において、代替的に、eMBB端末によって送信される必要のあるデータは、チャネルコーディング前に、2つのデータ部分に直接分割されてよい。その後、チャネルコーディングが、当該2つのデータ部分に対し別々に実行され、チャネルコーディング後に取得された1つのデータ部分(すなわち、第1のデータ)が、構成モードAを用いて処理され、チャネルコーディング後に取得された他方のデータ部分(すなわち、第2のデータ)が、構成モードBを用いて処理される。
構成モードBを用いる処理により取得されたデータのコードレートが、構成モードAを用いる処理により取得されたデータのコードレートより小さいことは、構成モードBを用いる処理により取得されたデータと比較して、同一のビット量であり、且つ構成モードAを用いる処理により取得されたデータ(すべての情報要素)は、より少量の有効な情報(情報要素の量)を保持することを意味する、ことを理解されたい。第2のデータのより低いコードレートは、干渉が除去されたときの、第2のデータのより高精度の再構築につながり、結果的に、より高い干渉除去率および第3のデータのより高い復号成功率につながることをさらに理解されたい。
URLLC端末が、第2のリソース上で第3のデータを送信する、すなわち、URLLC端末およびeMBB端末の両方が、第2のリソース上でアップリンクデータを送信するとき、eMBB端末およびURLLC端末によって送信されるデータは、同一リソース領域において非直交であるので、2つのデータは、互いに干渉する。この場合、第2のリソース上で伝送されるeMBB端末の第2のデータおよびURLLC端末の第3のデータの両方の復号は、失敗する可能性がある。この実施形態においては、基地局は、eMBB端末に対し、第2のリソース上でより低いコードレートを用いることを命令し、その結果、eMBB端末によって送信される第2のデータが、URLLC端末によって送信される第3のデータによって干渉される場合であっても、第2のデータの復号成功率はより高くなる。このようにして、干渉が除去されたときの、第2のデータの再構築はより高精度となり、干渉除去率はより高くなる。さらに、URLLC端末の第3のデータの復号成功率もより高くなってよい。
図6は、本願の一実施形態によるデータ処理方法の別の模式図である。この実施形態においては、第2のリソース上で送信される第2のデータの伝送電力は、第1のリソース上で送信される第1のデータの伝送電力より小さい。
具体的に、eMBB端末は、eMBB端末のための伝送リソースを要求するために、リソーススケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソース(図3に示す)を、eMBB端末のための伝送リソースとして用い、eMBB端末によって用いられる異なるリソースに基づき、対応する構成情報を決定し、第1の構成情報を、eMBB端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定し、および、第2の構成情報を、eMBB端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報として決定する。第1の構成情報および第2の構成情報はそれぞれ、伝送電力を示すために用いられる情報を少なくとも含み、第2の構成情報における伝送電力は、第1の構成情報における伝送電力より小さい。第1の構成情報は、既存のLTEシステムにおけるアップリンク構成情報に基づき決定されてよいことを理解されたい。基地局は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために、リソーススケジューリング応答を、第1の端末に送信する。リソーススケジューリング応答は、さらに、第1の構成情報および第2の構成情報を含む。eMBB端末は、リソーススケジューリング応答を受信した後、第1のリソースおよび第2のリソース上で別個に、データを基地局に送信する。第1の構成情報は、第1のリソース上で送信される第1のデータを処理するために用いられ、第2の構成情報は、第2のリソース上で送信される第2のデータを処理するために用いられる。図6に示す通り、eMBB端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの伝送電力は、第1のリソース上で送信されるデータの伝送電力より小さい。
この実施形態においては、eMBB端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの伝送電力は、相対的に低い。これによって、URLLC端末によって送信されるデータに対する影響が低減する。例えば、URLLC端末は、短期間内で複数の伝送機会を有する。第1のいくつかの伝送において、エラーが発生したとしても、次のリソース上で、データは正常に伝送されてよい。このようにして、URLLC端末は、短期間(例えば、1ms)内で、非常に高い伝送成功率(例えば、99.99%)を有する。これにより、URLLC端末によって送信されるデータの伝送性能が保証されてよい。従って、本願のこの実施形態において、第2のリソース上でのeMBB端末の電力を低減することによって、URLLC端末のデータ伝送の信頼性は、さらに改善されてよい。URLLC端末のデータが正常に復号された後、干渉除去がeMBB端末のデータに対しさらに実行され、その結果、eMBB端末のデータの復号成功率も、大きく改善されてよい。
随意に、一実施形態において、図2に示された実施形態における、第1の端末によって、第2のリソース上でターゲットデータにおける第2のデータを、基地局に送信する段階230は、第1の端末によって、第2のリソース上で多重アクセス符号化技術を用いて符号化された第2のデータを、基地局に送信する段階であって、第3のデータも多重アクセス符号化技術を用いて符号化されており、第2のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックは、第3のデータに対応する多重アクセス符号化コードブックとは異なる、段階を含む。
具体的に、多重アクセス符号化技術には、限定ではないが、スパース符号多重(sparse code multiple access:SCMA)および符号分割多重(code division multiple access:CDMA)が含まれる。
随意に、本願のこの実施形態において、方法200は、さらに、第1の端末によって、基地局により送信された第1のコードブックを受信する段階であって、第1のコードブックは、第1の端末が第2のデータに対し、多重アクセス符号化を実行するときに要求されるコードブックである、段階を含む。基地局は、さらに、第2のコードブックを第2の端末に送信し、第2のコードブックは、第2の端末が第3のデータに対し多重アクセス符号化を実行するときに要求されるコードブックであり、第1のコードブックは第2のコードブックとは異なる。
具体的に、図7に示す通り、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末が、URLLC端末であり、多重アクセス符号化技術がSCMAであることが、一例として用いられる。チャネルコーディングの後、SCMA符号化は、eMBB端末によって第2のリソース上で送信される第2のデータと、URLLC端末によって第2のリソース上で送信される第3のデータとの両方に対し実行される必要がある。URLLC端末は、チャネルコーディングを通して取得された符号化データに対し、SCMA符号化を実行し、SCMA符号化後に取得された第3のデータを、第2のリソース上で送信する。チャネルコーディングの完了後、eMBB端末は、第2のリソース上で送信される第2のデータ(図7中に示されたコードブロック2)に対し、SCMA符号化を実行し、第1のリソース上で送信される第1のデータ(図7中に示されたコードブロック1)に対しては、SCMA符号化を実行しなくてよい。
SCMA符号化中に、複数のユーザによって、同一リソースを多重化することが許容されていることを理解されたい。同一の第2のリソースが、(1)1人のeMBBユーザおよび1または複数のURLLCユーザ、および(2)複数のURLLCユーザ、によって多重化されてよい。基地局は、同一の第2のリソースを多重化するすべてのユーザのデータを効果的に分けてよい。すなわち、基地局は、eMBB端末によって送信される第2のデータおよびURLLC端末によって送信される第3のデータを正常に復号してよい。
SCMA符号化中に、SCMAコードブックが構成される必要があり、基地局およびすべてのユーザの両方が、複数のSCMAコードブックを格納する。ユーザがSCMA符号化を実行するとき、複数のSCMAコードブックから1つのコードブックを選択する必要があり、同一の第2のリソースを多重化する異なるユーザのSCMAコードブックが、異なることが保証される。異なるユーザのSCMAコードブックが異なることを保証する方法には、限定ではないが、次のものが含まれる。すなわち、(1)基地局は、シグナリングを通して、SCMAコードブックを構成し、例えば、eMBB端末またはURLLC端末に対し、RRCシグナリングまたはダウンリンク制御情報を通して、SCMAコードブックを構成することを命令する。(2)ユーザは、SCMA符号化中にプリセットルールに従い、自身で、SCMAコードブックセットから適切なSCMAコードブックを選択する必要があり、選択ルールは、UE ID、UEリグルーピング等に基づき、選択を実行してよい。UE IDに基づく選択方式は、ユーザは、まず利用可能なSCMAコードブックに番号(ここで、例えば、番号は1、2、...N)を割り当て、次に、当該ユーザのUE IDを用いて、利用可能なSCMAコードブックの総量Nに対しモジュロ演算を実行する、ことを意味する。モジュロ演算後に取得された値がXであると仮定すると、番号XのSCMAコードブックが選択される。UEリグルーピングに基づく選択方式は、各SCMAコードブックに対応するユーザグループは、継続的に異なる第2のリソース上で変更され、2人のユーザが、現在の第2のリソース上で同一のSCMAコードブックを有する場合であっても、異なるユーザのSCMAコードブックが、次の伝送においては異なることが保証され得る、ことを意味する。
本願のこの実施形態において、第2のリソースを多重化するeMBBユーザおよびURLLCユーザは、SCMA符号化を実行すべく、構成に基づいて、異なるSCMAコードブックを選択し、その結果、受信側デバイス(すなわち、基地局)は、第2のリソースを多重化するすべての異なるユーザのデータを復元できる。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上でのeMBBユーザとURLLCユーザとの間の相互干渉の問題を解決できるだけでなく、同一の第2のリソース上での複数のURLLCユーザ間の伝送衝突の問題も効果的に解決できる。
随意に、一実施形態において、図2に示される実施形態におけるターゲットデータは、第1の端末が、元のデータに対しチャネルコーディングを実行した後に取得された符号化ビットストリームである。符号化ビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含み、第2のデータは、符号化ビットストリーム中の全部または一部の冗長ビットを含む。
随意に、本願のこの実施形態において、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースに等しい場合、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットが、第2のデータとして用いられる。符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースより小さい場合、符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットおよびいくつかの情報ビットが、第2のデータとして用いられ、ここで、当該すべての冗長ビットに必要な伝送リソース、および当該いくつかの情報ビットに必要な伝送リソースの和は、第2のリソースに等しい。符号化ビットストリーム内のすべての冗長ビットに必要な伝送リソースが、第2のリソースより大きい場合、符号化ビットストリーム内のいくつかの冗長ビットが、第2のデータとして用いられ、ここで、当該いくつかの冗長ビットに必要な伝送リソースは、第2のリソースに等しい。
具体的に、図8に示す通り、第1の端末が、eMBB端末であり、第2の端末がeMBB端末であることを、ここでも例として用いる。eMBB端末が、チャネルコーディングを実行した後、各コードブロックのビットストリームは、情報ビットおよび冗長ビットを含む。リソースマッピング中に、eMBB端末は、冗長ビットを、第2のリソースに優先的にマッピングする。可能性のある態様として、eMBB端末は、チャネルコーディングの完了後、各コードブロックから冗長ビットをシーケンシャルに取り出し、取り出した順序に基づき、冗長ビットを第2のリソースにシーケンシャルにマッピングする。冗長ビットに必要なリソースが、第2のリソースより大きい場合、余分な冗長ビットは、第1のリソースにマッピングされる。冗長ビットに必要なリソースが、第2のリソースより小さい場合、情報ビットは、第2のリソースにマッピングされる必要がある。次に、各コードブロックの情報ビットは、残りのリソースにマッピングされる。目的は、可能な限り、第2のリソース上のeMBB端末のデータを、冗長ビットにすることを可能にすることである。
基地局は、eMBBサービスデータを受信したとき、マッピングルールに従い、第2のリソースから冗長ビット(いくつかの情報ビットを含んでもよい)を、第1のリソースから情報ビット(いくつかの冗長ビットを含んでもよい)をそれぞれ取り出す。チャネルコーディング後に取得された順序に従い、すべてのビットが再配置された後、復号される。
本願のこの実施形態においては、eMBB端末は、主に第2のリソース上で冗長ビットを送信し、主に第1のリソース上で情報ビットを送信する。第2のリソース上で伝送されるURLLC端末の第3のデータと、eMBB端末の冗長ビットとが互いに干渉したとしても、基地局は、第1のリソース上で受信した情報ビットに基づいて、第2のリソース上で受信した冗長ビットを正常に復号してよく、結果的に、干渉除去技術を用いて、URLLC端末の第3のデータを正常に復号する。
随意に、図8に示す実施形態において、eMBB端末の冗長ビットが、第2のリソース上で伝送されるとき、代替的に、処理は、図4から図7に示された任意の方法または複数の方法の組み合わせを用いて、実行されてよい。このことは、本願のこの実施形態において限定されない。
図4から図8を参照して上記した方法は、別個に実行されてよい、または、当該方法の組み合わせが実行されてよいことを理解されたい。
まとめると、本願の実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。このようにして、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率は、効果的に改善されてよい。
本願の実施形態で提供されるデータ処理方法については、図2から図8を参照して上記されており、本願の実施形態において提供される基地局および端末については、図9から図12を参照して後述する。
図9は、本願の一実施形態による、基地局900の概略ブロック図である。基地局900は、
第1のリソース上で、第1の端末から、第1のデータを受信するように構成された受信モジュール910であって、受信モジュール910は、さらに、第2のリソース上で、第1の端末から第2のデータを、および第2の端末から第3のデータを受信するように構成されており、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい、受信モジュール910と、
第1のデータを復調および復号するように構成された復調および復号モジュール920であって、復調および復号モジュール920は、さらに、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号するように構成されている、復調および復号モジュール920と、を含む。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
図9に示す通り、基地局900は、さらに、送信モジュール930を含んでよいことを理解されたい。送信モジュール930は、メッセージを端末に送信する、例えば、PDCCH等の物理層制御シグナリングを端末に送信する、MAC CE等のMACシグナリングを端末に送信する、または、RRCシグナリングを端末に送信する、ように構成されている。
随意に、一実施形態において、送信モジュール930は、第1の構成情報を第1の端末に送信するように構成された第1の送信モジュール931を含み、第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信モジュール930は、第2の構成情報を第1の端末に送信するように構成された第2の送信モジュール932を含み、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信モジュール910は、さらに、第1の端末からリソーススケジューリング要求を受信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。送信モジュール930は、リソーススケジューリング応答を第1の端末に送信するように構成された第3の送信モジュール933を含み、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
具体的に、本願のこの実施形態における復調および復号モジュール920は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路によって実装されてよく、受信モジュール910は、受信機または受信機関連回路によって実装されてよく、および、送信モジュール930は、送信機または送信機関連回路によって実装されてよい。
図10に示す通り、本願の一実施形態は、さらに、基地局1000を提供する。基地局1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、バスシステム1030、受信機1040および送信機1050を含む。プロセッサ1010、メモリ1020、受信機1040および送信機1050は、バスシステム1030を用いて接続されている。メモリ1020は、命令を格納するように構成されている。プロセッサ1010は、メモリ1020内に格納された命令を実行して、信号を受信するために受信機1040を制御し、および、信号を送信するために送信機1050を制御する、ように構成されている。受信機1040は、第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信し、および、第2のリソース上で、第1の端末から第2のデータを、および第2の端末から第3のデータを受信するように構成されており、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。プロセッサ1010は、第1のデータを復調および復号し、並びに、第2のデータおよび第3のデータを復調および復号するように構成されている。
本願のこの実施形態において、第1の端末は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上でデータを送信する。具体的に言うと、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、第1の端末によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、第1の端末によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(第1の端末および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、一実施形態において、送信機1040は、第1の構成情報を第1の端末に送信するように構成されており、第1の構成情報は、第1の端末が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信機1040は、第2の構成情報を第1の端末に送信するように構成されており、第2の構成情報は、第1の端末が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信機1030は、第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる。送信機1040は、リソーススケジューリング応答を第1の端末に送信するように構成されており、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンド(eMBB)端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信(URLLC)端末である。
図9に示された基地局900または図10に示された基地局1000は、方法の実施形態における基地局に関連する処理または手順を実行するように構成されてよく、および、基地局900または基地局1000のモジュールに関する処理および/または機能はそれぞれ、方法の実施形態における対応する手順を実装することを意図している、ことを理解されたい。簡潔にするため、詳細について、本明細書に再度記載しない。
図11は、本願の一実施形態による、端末1100の概略ブロック図である。図11に示す通り、端末1100は、
伝送されるべきターゲットデータを決定するように構成された決定モジュール1110と、
第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを送信するように構成された送信モジュール1120と、を含む。
送信モジュール1120は、さらに、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを送信するように構成されている。第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のリソースは、さらに、第2の端末の第3のデータを伝送するために用いられ、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
本願のこの実施形態において、端末1100は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上で、データを送信する。具体的に言うと、端末1100によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、端末1100によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、端末1100によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、端末1100によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(端末1100および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
図11に示す通り、端末1100は、さらに、送受信モジュール1130を含んでよいことを理解されたい。受信モジュール1130は、基地局によって送信されたメッセージを受信する、例えば、基地局によって送信された、PDCCH等の物理層制御シグナリングを受信する、基地局によって送信された、MAC CE等のMACシグナリングを受信する、または、基地局によって送信された、RRCシグナリングを受信する、ように構成されている。
随意に、一実施形態において、受信モジュール1130は、基地局から、第1の構成情報を受信するように構成された第1の受信モジュール1131を含み、第1の構成情報は、端末1100が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信モジュール1130は、基地局から、第2の構成情報を受信するように構成された第2の受信モジュール1132を含み、第2の構成情報は、端末1100が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信モジュール1120は、さらに、リソーススケジューリング要求を基地局に送信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、端末1100のための伝送リソースを要求するために用いられる。受信モジュール1130は、基地局からリソーススケジューリング応答を受信するように構成された第3の受信モジュール1131を含み、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、端末1100のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、端末は、エンハンスドモバイルブロードバンド(eMBB)端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信(URLLC)端末である。
具体的に、本願のこの実施形態における決定モジュール1110は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路によって実装されてよく、送信モジュール1120は、送信機または送信機関連回路によって実装されてよく、および、受信モジュール1130は、受信機または受信機関連回路によって実装されてよい。
図12に示す通り、本願の一実施形態は、さらに、端末1200を提供する。端末1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、バスシステム1230、受信機1240および送信機1250を含む。プロセッサ1210は、伝送されるべきターゲットデータを決定するように構成されている。送信機1250は、第1のリソース上で、ターゲットデータにおける第1のデータを送信し、および、第2のリソース上で、ターゲットデータにおける第2のデータを送信するように構成されている。第2のデータは、ターゲットデータにおける第1のデータを除いたデータであり、第2のリソースは、さらに、第2の端末の第3のデータを伝送するために用いられ、第2のデータの変調次数は、第1のデータの変調次数より低い、および/または、第2のデータのコードレートは、第1のデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。
本願のこの実施形態において、端末1200は、異なる構成情報を用いて、第1のリソース上および第2のリソース上で、データを送信する。具体的に言うと、端末1200によって、第2のリソース上で送信されるデータの変調次数は、端末1200によって、第1のリソース上で送信されるデータの変調次数より低い、および/または、端末1200によって、第2のリソース上で送信されるデータのコードレートは、端末1200によって、第1のリソース上で送信されるデータのコードレートより小さい、および/または、第2のデータの伝送電力は、第1のデータの伝送電力より小さい。従って、本願のこの実施形態は、第2のリソース上で伝送される2つのデータ(端末1200および第2の端末によって第2のリソース上で送信されるデータ)の基地局による復号成功率を効果的に改善してよい。
随意に、一実施形態において、受信機1230は、基地局から、第1の構成情報を受信するように構成されている。第1の構成情報は、端末1200が第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第1の構成情報は、第1のデータの変調次数情報、第1のデータのコードレート情報、および第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、受信機1230は、基地局から、第2の構成情報を受信するように構成されている。第2の構成情報は、端末1200が第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、第2の構成情報は、第2のデータの変調次数情報、第2のデータのコードレート情報、および第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む。
随意に、一実施形態において、送信機1240は、リソーススケジューリング要求を基地局に送信するように構成されており、リソーススケジューリング要求は、端末1200のための伝送リソースを要求するために用いられる。受信機1230は、基地局からリソーススケジューリング応答を受信するように構成されており、リソーススケジューリング応答は、第1のリソースおよび第2のリソースが、端末1200のための伝送リソースであることを示すために用いられる。
随意に、一実施形態において、第2のリソースは、第2の端末のために予約されたリソースである。
随意に、一実施形態において、端末1200は、エンハンスドモバイルブロードバンド(eMBB)端末であり、第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信(URLLC)端末である。
図11に示された端末1100または図12に示された端末1200は、方法の実施形態におけるクラウド側デバイスに関連する処理または手順を実行するように構成されてよく、および、端末1100または端末1200のモジュールに関する処理および/または機能はそれぞれ、方法の実施形態においける対応する手順を実装することを意図している、ことを理解されたい。簡潔にするため、詳細について、本明細書に再度記載しない。
本願の実施形態において、プロセッサは、中央演算処理装置(central processing unit:CPU)であってよく、または、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array:FPGA)、若しくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア構成要素等であってよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
本願の実施形態において、メモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってよいこと、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでよいことをさらに理解されてよい。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read−only memory:ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)よい。限定ではなく例示的記載であるが、多くの形態のRAMが用いられてよく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM:SLDRAM)、およびダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM:DR RAM)が挙げられる。
プロセッサが汎用プロセッサである場合、DSP、ASIC、FPGAまたは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイスまたはディスクリートハードウェア構成要素、メモリ(ストレージモジュール)が、プロセッサに統合されていることに留意されたい。
データバスに加えて、本願の実施形態において、バスシステムは、さらに、パワーバス、制御バス、ステータス信号バス等を含んでよいことをさらに理解されたい。しかしながら、説明をわかりやすくするため、図10および図12中の様々なタイプのバスが、バスシステムとして表される。
一実装処理において、上述の方法の段階は、プロセッサ内のハードウェア統合ロジカル回路を用いて、または、ソフトウェア形態の命令を用いて、実装されてよい。本願の実施形態を参照して開示した方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行および完了されてよく、または、プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて、実行および完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ等の、本技術分野において確立した記憶媒体に配置されてよい。当該記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサが、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わされて、上述の方法における段階を完了する。繰り返しを避けるべく、詳細については、本明細書において再度記載しない。
本明細書中の様々な数字シンボルは、簡便な説明のために区別するためのものに過ぎず、本願の実施形態の範囲を限定することは意図していないことをさらに理解されたい。
本明細書中の用語「および/または」は、関連付けられたオブジェクトを説明するための関連付けの関係を専ら説明するものであり、3つの関係が存在してよいことを表わすことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、並びにBのみが存在することを表わしてよい。加えて、本明細書中の文字「/」は、概して、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。
上述の処理のシーケンス番号は、本願の実施形態の実行順序を意味しないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装処理へのいかなる限定であるともみなされるべきではない。
当業者は、本明細書に開示の実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムの段階は、電子的ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子的ハードウェアの組み合わせによって実装されてよいことを認識できるであろう。機能が、ハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかどうかは、当該技術的解決手段の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、説明された機能を各特定の用途のために実装すべく、異なる方法を用いてよいが、当該実装が、本願の実施形態の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示された装置および方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、専ら例示である。例えば、モジュール部は、単に論理的機能部であり、実際の実装においては、他の部であってよい。例えば、複数のモジュールまたはコンポーネントが、組み合わされてよく、若しくは、別のモジュールに統合されてよく、または、いくつかの機能は、無視されてよく、若しくは実行されてなくてよい。
別個の部分として説明したモジュールは、物理的に別個であっても、なくてもよく、モジュールとして表示された部分が、物理的なモジュールであっても、なくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。
加えて、本願の実施形態における機能的モジュールは、1つの処理モジュールに統合されてよく、または、当該モジュールの各々は、物理的に単独で存在してよく、または2若しくは2より多いモジュールが1つのモジュールに統合される。
上述の説明は、単に本願の実施形態に係る特定の実装に過ぎない。当業者によって容易に想起される、本開示において開示された技術範囲内のあらゆる変形例または置換例は、本願の実施形態の保護範囲内に属するものとする。従って、本願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲に属するものとする。
(項目1)
基地局によって、第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信する段階と、
上記基地局によって、第2のリソース上で、上記第1の端末から第2のデータを、および、第2の端末から第3のデータを受信する段階であって、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、段階と、
上記基地局によって、上記第1のデータを復調および復号する段階と、
上記基地局によって、上記第2のデータおよび上記第3のデータを復調および復号する段階と、を備える、データ処理方法。
(項目2)
上記方法は、さらに、
上記基地局によって、第1の構成情報を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記方法は、さらに、
上記基地局によって、第2の構成情報を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
上記方法は、さらに、
上記基地局によって、上記第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、
上記基地局によって、リソーススケジューリング応答を、上記第1の端末に送信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
第1の端末によって、伝送されるべきターゲットデータを決定する段階と、
上記第1の端末によって、第1のリソース上で上記ターゲットデータにおける第1のデータを送信する段階と、
上記第1の端末によって、第2のリソース上で上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信する段階であって、上記第2のデータは、上記ターゲットデータにおける上記第1のデータを除いたデータであり、上記第2のリソースは、第2の端末の第3のデータを伝送するためにさらに用いられ、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、段階と、を備える、データ処理方法。
(項目8)
上記方法は、さらに、
上記第1の端末によって、基地局から、第1の構成情報を受信する段階であって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える、項目7に記載の方法。
(項目9)
上記方法は、さらに、
上記第1の端末によって、上記基地局から、第2の構成情報を受信する段階であって、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、段階を備える、項目7または8に記載の方法。
(項目10)
上記方法は、さらに、
上記第1の端末によって、リソーススケジューリング要求を、上記基地局に送信する段階であって、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられる、段階と、
上記第1の端末によって、上記基地局から、リソーススケジューリング応答を受信する段階であって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、段階と、を備える、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである、項目7から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
上記第1の端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である、項目7から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
第1のリソース上で、第1の端末から第1のデータを受信するように構成された受信モジュールであって、上記受信モジュールは、さらに、第2のリソース上で、上記第1の端末から第2のデータを、および、第2の端末から第3のデータを受信するように構成されており、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、受信モジュールと、
上記第1のデータを復調および復号するように構成された復調および復号モジュールであって、上記復調および復号モジュールは、さらに、上記第2のデータおよび上記第3のデータを復調および復号するように構成されている、復調および復号モジュールと、を備える、基地局。
(項目14)
上記基地局は、さらに、
第1の構成情報を、上記第1の端末に送信するように構成された第1の送信モジュールであって、上記第1の構成情報は、上記第1の端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、第1の送信モジュールを備える、項目13に記載の基地局。
(項目15)
上記基地局は、さらに、
第2の構成情報を、上記第1の端末に送信するように構成された第2の送信モジュールであって、上記第2の構成情報は、上記第1の端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、第2の送信モジュールを備える、項目13または14に記載の基地局。
(項目16)
上記受信モジュールは、さらに、上記第1の端末から、リソーススケジューリング要求を受信するように構成されており、上記リソーススケジューリング要求は、上記第1の端末のための伝送リソースを要求するために用いられ、
上記基地局は、さらに、
リソーススケジューリング応答を、上記第1の端末に送信するように構成された第3の送信モジュールであって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記第1の端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、第3の送信モジュールを備える、項目13から15のいずれか一項に記載の基地局。
(項目17)
上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである、項目13から16のいずれか一項に記載の基地局。
(項目18)
伝送されるべきターゲットデータを決定するように構成された決定モジュールと、
第1のリソース上で、上記ターゲットデータにおける第1のデータを送信するように構成された送信モジュールであって、上記送信モジュールは、さらに、第2のリソース上で、上記ターゲットデータにおける第2のデータを送信するように構成されており、上記第2のデータは、上記ターゲットデータにおける上記第1のデータを除いたデータであり、上記第2のリソースは、第2の端末の第3のデータを伝送するためにさらに用いられ、上記第2のデータの変調次数は、上記第1のデータの変調次数より低い、および/または、上記第2のデータのコードレートは、上記第1のデータのコードレートより小さい、および/または、上記第2のデータの伝送電力は、上記第1のデータの伝送電力より小さい、送信モジュールと、を備える、端末。
(項目19)
上記端末は、さらに、
上記基地局から、第1の構成情報を受信するように構成された第1の受信モジュールであって、上記第1の構成情報は、上記端末が上記第1のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第1の構成情報は、上記第1のデータの変調次数情報、上記第1のデータのコードレート情報、および上記第1のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、第1の受信モジュールを備える、項目18に記載の端末。
(項目20)
上記端末は、さらに、
上記基地局から、第2の構成情報を受信するように構成された第2の受信モジュールであって、上記第2の構成情報は、上記端末が上記第2のリソース上でデータを送信するときに必要な構成情報であり、上記第2の構成情報は、上記第2のデータの変調次数情報、上記第2のデータのコードレート情報、および上記第2のデータの伝送電力情報のうちの少なくとも1つを含む、第2の受信モジュールを備える、項目18または19に記載の端末。
(項目21)
上記送信モジュールは、さらに、リソーススケジューリング要求を、上記基地局に送信するように構成されており、上記リソーススケジューリング要求は、上記端末のための伝送リソースを要求するために用いられ、
上記端末は、さらに、
上記基地局から、リソーススケジューリング応答を受信するように構成された第3の受信モジュールであって、上記リソーススケジューリング応答は、上記第1のリソースおよび上記第2のリソースが、上記端末のための伝送リソースであることを示すために用いられる、第3の受信モジュールを備える、項目18から20のいずれか一項に記載の端末。
(項目22)
上記第2のリソースは、上記第2の端末のために予約されたリソースである、項目18から21のいずれか一項に記載の端末。
(項目23)
上記端末は、エンハンスドモバイルブロードバンドeMBB端末であり、上記第2の端末は、超高信頼性および超低遅延通信URLLC端末である、項目18から22のいずれか一項に記載の端末。
(項目24)
メモリおよびプロセッサを備える、基地局であって、上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリに格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリに格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、項目1から6のいずれか一項に記載の方法の実行を可能にする、基地局。
(項目25)
メモリおよびプロセッサを備える、端末であって、
上記メモリは、命令を格納するように構成されており、上記プロセッサは、上記メモリに格納された上記命令を実行するように構成されており、上記メモリに格納された上記命令の上記実行が、上記プロセッサによる、項目7から12のいずれか一項に記載の方法の実行を可能にする、端末。
(項目26)
処理モジュールおよび通信インタフェースを備えるチップであって、上記処理モジュールは、上記通信インタフェースを制御して、外部通信を実行させるように構成されており、上記処理モジュールは、さらに、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
(項目27)
処理モジュールおよび通信インタフェースを備えるチップであって、上記処理モジュールは、上記通信インタフェースを制御して、外部通信を実行させるように構成されており、上記処理モジュールは、さらに、項目7から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
(項目28)
コンピュータプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、上記コンピュータプログラムは、基地局による実行時に、上記基地局に、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目29)
コンピュータプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、上記コンピュータプログラムは、端末による実行時に、上記端末に、項目7から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目30)
命令を備えたコンピュータプログラムプロダクトであって、上記命令は、コンピュータによる実行時に、上記コンピュータに、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラムプロダクト。
(項目31)
命令を備えたコンピュータプログラムプロダクトであって、上記命令は、コンピュータによる実行時に、上記コンピュータに、項目7から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラムプロダクト。