概して、本開示の実施形態は、効率的な帯域幅利用を実現するための方法およびシステムを提供する。様々なサービスが、次世代ワイヤレス通信技術によってサポートされるものと想定される。スペクトルリソースが不足しているとき、共通スペクトルにおける多様な帯域幅要件を伴う様々なサービスをサポートするために、効率的な帯域幅利用メカニズムが際立って重要である。説明の簡潔および明快のために、対応する要素または類似の要素を示すために図面の間で参照番号が繰り返されることがある。本明細書で説明する例の理解を与えるために、数多くの詳細が記載されている。例は、これらの詳細なしに実践され得る。他の事例では、よく知られている方法、手順、および構成要素は、説明する例を不明瞭にすることを回避するために詳細には説明されない。説明は、本明細書で説明する例の範囲に限定されるものと見なされるべきでない。この説明全体にわたって、定義する、定義すること、定義に対する言及はまた、構成する、構成すること、および構成を包含する。
異なるヌメロロジーの使用に関してフレキシブルなフレーム構造が提案されている。たとえば、ヌメロロジーは、たとえば、サブキャリア間隔、OFDM有用シンボル持続時間、およびサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を含む、いくつかのパラメータに関して定義され、逆高速フーリエ変換(IFFT)長、およびスロットまたは持続時間とも呼ばれる送信時間区間(TTI:Transmission Time Interval)長などの、他のパラメータによって定義されてもよい。これらのヌメロロジーは、異なるヌメロロジー間のようにサブキャリア間隔が互いの倍数であるという意味でスケーラブルであってよく、TTI長(秒単位)も、異なるヌメロロジー間のように互いの倍数である。異なるヌメロロジーに対する最小スケジューリング単位は、同じかまたは異なる個数のシンボルを有してよい。たとえば、スロットは、あるヌメロロジーに対して7シンボルを、または別のヌメロロジーに対して14シンボルを有してよい。複数のヌメロロジーにわたるそのようなスケーラブルな設計は、実装利点、たとえば、時分割複信(TDD)コンテキストにおけるスケーラブルな全OFDMシンボル持続時間をもたらす。スケーラブルなヌメロロジーを伴うシステムおよび方法を提供し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、出願人の同時係属の「System and Scheme of Scalable OFDM Numerology」と題するLiqing Zhangらへの米国仮出願第62/169,342号も参照されたい。
下のTable 1(表1)は、「フレーム構造」の下の4つの列の中に、スケーラブルなヌメロロジーを伴うフレキシブルなフレーム構造設計の一例を含む。フレームは、4つのスケーラブルなヌメロロジーのうちの1つまたはその組合せを使用して構築され得る。比較のために、表の右側列の中で、従来の固定されたLTEヌメロロジーが示される。Table 1(表1)において、各ヌメロロジーは、第1の個数のOFDMシンボルに対して第1のサイクリックプレフィックス(CP)長を、また第2の個数のOFDMシンボルに対して第2のサイクリックプレフィックス長を使用する。たとえば、「フレーム構造」の下の第1の列の中で、TTIは、サイクリックプレフィックス長が1.04μsの3シンボルと、それに後続するサイクリックプレフィックス長が1.3μsの4シンボルとを含む。括弧の中の数、たとえば、(32、42ポイント)は、2つの異なるCP長に対してCPのために使用されるOFDMサブキャリアの本数を示す。
高速フーリエ変換(FFT)サイズとは、OFDMシンボルの中のOFDMサブキャリアの本数である。CPオーバーヘッドとは、CPの送信に専用のリソースのパーセンテージである。
第1の列は、最短のOFDMシンボル持続時間も有する60kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。これは、車両から何かへの(V2X:Vehicle-to-Any)通信、および産業用ワイヤレス制御適用例などの、超低レイテンシ通信に適することがある。第2の列は、30kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。第3の列は、15kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。このヌメロロジーは、TTIの中に7シンボルしかないことを除いてCP長に対してLTEと同じ構成を有し、一方、LTEでは15kHzに対してTTIの中に14シンボルがある。これは、広帯域サービスに適することがある。第4の列は、7.5kHz間隔を伴うヌメロロジーに対するものであり、4つのヌメロロジーの間で最長のOFDMシンボル持続時間も有する。これは、カバレージ拡張およびブロードキャスティングにとって有用であり得る。列挙された4つのヌメロロジーのうち、30kHzおよび60kHzサブキャリア間隔を伴うものが、より広いサブキャリア間隔に起因してドップラー拡散(高速な移動条件)に対してよりロバストである。
Table 1(表1)の例の特定のヌメロロジーが説明のためであること、および他のヌメロロジーを組み合わせるフレキシブルなフレーム構造が代替として採用され得ることを理解されたい。ヌメロロジーパラメータの例示的なセットが説明のためにTable 1(表1)に示されること、およびヌメロロジーパラメータの他の好適なセットが採用されてよいことが明らかに理解される。
一実施形態では、複数のヌメロロジーが同時に共存する信号を送信するために、OFDMベース信号が採用され得る。より詳細には、いくつかの実装形態では、複数サブバンドOFDM信号が並行して生成され得、各々が異なるサブバンド内にあり、各サブバンドは異なるサブキャリア間隔を有する(また、より一般的には、異なるヌメロロジーを伴う)。複数サブバンド信号は、送信のために、たとえば、ダウンリンク送信のために、単一信号に合成される。代替として、複数サブバンド信号は、たとえば、複数のユーザ機器(UE)からのアップリンク送信のために、別個の送信機から送信されてよい。具体例では、フィルタ処理済みOFDM(f-OFDM:filtered OFDM)が採用され得る。f-OFDMを用いると、各サブバンドOFDM信号のスペクトルを整形するためにフィルタ処理が採用され、サブバンドOFDM信号は、次いで、送信のために合成される。f-OFDMは、帯域外放射を低くするとともに送信を改善し、異なるサブキャリア間隔の使用の結果として持ち込まれる非直交性に対処する。
上述のように、各キャリア帯域幅内で、それぞれのガードバンドは、隣接するキャリア間および単一キャリア上のサブバンド間でチャネル分離を達成するように、低周波数端において、また高周波数端において定義される。ガードバンドの包含の結果は、部分的なバンド利用である。図1Aは、部分的なバンド利用の一例を示す論理図である。キャリア帯域幅80が示される。キャリア帯域幅80は、キャリア帯域幅80のエッジにおけるガードバンド82、90に分割される。ガードバンド82と90との間に、ガードバンド86によって分離された2つのサブバンド84、88がある。キャリア帯域幅80内で、リソースがサブバンド84、88内のみに割り振られ得るようなチャネル化フレームワークが定義される。
幅が複数のサブキャリアである、隣接するサブバンド間のガードバンドが、通常、設けられる。そのようなガードバンドは、特に、隣接するサブバンドが高いMCSを採用しかつ/または大きい電力変動を有する可能性を許すように設定される。隣接するサブキャリア間のガードバンドは、データのために利用可能な帯域幅から取り除く。本開示の実施形態は、帯域幅利用に対するガードバンドの影響を低減し得るかまたは場合によっては除去し得る帯域幅利用のシステムおよび方法を提供する。
一実施形態では、ガードバンドは、キャリア帯域幅内のエッジを共有するサブバンド間に必要とされることがあり、隣接するサブバンド間に必要とされることがある。フィルタ処理能力に応じて、LTEによって規定される10%よりも小さい、隣接するサブバンド間のガードバンドおよびサブバンドエッジとスペクトルマスクとの間のガードバンドが実現可能であり得、ただし、パーセンテージは、バンドのうちのどのくらいがガードバンドとして使用されるのかを示す。たとえば、LTEでは、20MHzバンドのうちの10%が、使用されるガードバンドであり、残りがデータ用である。たとえば、いくつかの帯域幅に対して、フィルタ処理済みOFDM(F-OFDM)は、適切なフィルタ次数を有するフィルタが使用される場合、約2%のガードバンドしか必要としないことがある。ガードサブキャリアとしてのサブキャリアの可能な割振りを考慮に入れるデータ送信のために利用可能なサブキャリアは、本明細書で有用サブキャリアと呼ばれる。固定されたチャネル化は、常に有用サブキャリアの完全な利用をもたらし得るとは限らない。
100MHz以上のようなキャリア帯域幅が大きいシステムでは、キャリア帯域幅のすべてまたはかなりの断片にわたるFFTサイズを実施するのが困難な場合があり、もっと小さい複数のサブバンドを必要とする。サブバンドの利用におけるいかなる非効率性も、全体的なキャリア帯域幅の低減された効率につながる。
図1Bを参照すると、ネットワーク100の概略図が示される。基地局(BS:base station)102は、BS102のカバレージエリア120内の複数のUE104〜118に、ネットワーク100とのアップリンク通信およびダウンリンク通信を提供する。具体例では、UE104〜110は、低レイテンシを必要とするとともに散発性のトラフィック要件を有するUEであり、UE112〜118は、レイテンシ要件ほど厳しくは有しないUEであり、少なくともアクティブであるとき、より一貫したトラフィック要件を有し得る。より具体的な例では、UE104〜110は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:ultra reliable low latency communication)トラフィックを送信するために直交周波数分割多重化(OFDM)を採用する。スパースコード多元接続(SCMA:Sparse Code Multiple Access)などの、直交多元接続方式または非直交多元接続方式と組み合わせて、OFDMが使用され得ることが企図される。UE112〜118は、たとえば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)トラフィックを送信し得る。UE112〜118はまた、直交多元接続方式または非直交多元接続方式と組み合わせてOFDMを使用し得る。各UEは、ワイヤレス動作のための任意の好適なエンドユーザデバイスを表すことがあり、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、セルラー電話、ステーション(STA)、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)デバイス、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タッチパッド、ワイヤレスセンサー、またはコンシューマ電子デバイスのようなデバイスを含んでよい(または、そのように呼ばれてよい)。BS102は、たとえば、基地トランシーバ局(BTS:base transceiver station)、ノードB(NodeB)、発展型ノードB(eNodeB)、ホームeノードB、gノードB(時々、「ギガビット」ノードBと呼ばれる)、送信ポイント(TP:transmission point)、送信および受信ポイント(TRP:transmission and reception point)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレスルータなどの、いくつかのよく知られているデバイスのうちの1つまたは複数を含んでよい(または、それであってよい)。BS102の説明する機能はまた、同期ダウンリンク送信を使用して複数の基地局によって実行され得る。図1は、説明のために1つのBS102および8つのUE104〜118を示すが、2つ以上のBS102があってよく、BS102のカバレージエリア120は、BS102と通信している8つのUE104〜118よりも多数または少数を含んでよい。
いくつかの実施形態では、キャリア帯域幅は、たとえば、URLLC、マッシブマシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)、およびeMBBなどの2つ以上の異なるトラフィックタイプをサービスするために、サブバンドに区分される。サブバンドおよび関連するチャネル化を定義するシステムおよび方法が提供される。
いくつかの実装形態では、区分は、最大FFTサイズを条件として実行される。たとえば、最大FFTサイズ4096があり得る。最大FFTサイズは、サブバンドの中のサブキャリアの本数に上限を課する。
帯域幅区分の一例が図2に示され、ここで、単一キャリアの全体的な帯域幅は、第1、第2、および第3のサブバンド150、152、154に分割される。図示した例では、第1のサブバンド150はURLLC用であり、第1のヌメロロジーNUM1を使用する。第2のサブバンド152はeMBB用であり、第2のヌメロロジーNUM2を使用する。第3のサブバンド154はmMTC用であり、第3のヌメロロジーNUM3を使用する。
ネットワークと通信するために、UEは、UEがサポートできるサブバンド、チャネル化、およびリソース割振りを用いて、シグナリングおよび構成される必要がある。本出願の実施形態は、UE観点からのそのような構成のためのフレームワークを提供する。
いくつかの実施形態では、サブバンドは(以前に示したようなサブバンド区分およびサブバンド部分も同様に)、サブバンド部分を使用して定義され、サブバンド部分は、可能なサブバンド部分特性の既定のセットに依拠するサブバンド定義フレームワークを使用して定義される。各サブバンド部分は、図3の中で170において論理的に示すように、サブキャリア間隔(より一般的には、ヌメロロジー)、サブバンド部分帯域幅、および随意にチャネル化(リソースブロックサイズ)を含む、特性を有する。1つの部分しかないとき、チャネル化フレームワークは、全体としてサブバンドに適用される。具体例では、サブバンド部分は、以下の可能な特性を有する。
サブキャリア間隔:7.5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz
公称リソースブロックサイズ/チャネル化N:
リソースブロックサイズは、サブバンド部分の特性である。いくつかの実施形態では、Nは、値の所定のセット、たとえば、3、4、6、8、12、16のうちの1つとなるように制約され得る。いくつかの実施形態では、Nは、セット{12、6、3}またはセット{16、8、4}などの、値のスケーラブルなセットのうちの1つとなるように制約される。
サブバンド部分帯域幅:1.44MHz、2MHz、5MHz、10MHz、20MHz、40MHz、80MHz、100MHz(他の値も可能である)。
上記の特性に対して任意の好適な値が設定されてよく、上記の値の選択が説明のためにすぎないことが明確に企図される。
UE観点から、一実施形態では、1つのサブバンド部分しかないと想定すると、UEは、帯域幅部分の構成(等価的に、サブバンド、帯域幅区分)を受信し、構成は、少なくとも、
可能なヌメロロジーの既定のセットのうちの1つ、
可能な帯域幅部分帯域幅の既定のセットのうちの1つ、および
随意にリソースブロックサイズを備える。
いくつかの実施形態では、ネットワークは、帯域幅部分の定義および定義された帯域幅部分内でのリソースブロック割振りの動的シグナリングを送信し、UEがそれを受信する。
いくつかの実施形態では、ネットワークは、帯域幅部分を半静的に定義するシグナリングを送信し、UEがそれを受信し、ネットワークは、定義された帯域幅部分内でリソースブロックを割り振る動的シグナリングを送信し、UEがそれを受信する。いくつかの実施形態では、UEは、1つまたは複数の定義済み帯域幅部分をアクティブ化するとともに、アクティブ化された帯域幅部分内でのリソースブロック割振りを示す、動的シグナリングを受信する。これらのスケジューリング手法のさらに詳述される例が、以下で提供される。
可能な特性のこれらの所定のセットを使用するサブバンド定義の特定の例が図4に示されるが、図4はチャネル化の詳細を示さない。この例の場合、各サブバンドは、単一のサブバンド部分からなる。チャネル化例が以下で詳述される。全体的な60MHzシステム帯域幅は、第1、第2、および第3のサブバンド300、302、304に分割される。第1のサブバンド300は、10MHzサブバンド帯域幅および60kHzサブキャリア間隔(SCS:sub-carrier spacing)を有する。第2のサブバンド302は、40MHz帯域幅および15kHzサブキャリア間隔を有する。第3のサブバンド304は、10MHz帯域幅および7.5kHzサブキャリア間隔を有する。
異なるトラフィックタイプに対するサブバンド帯域幅の実際の割振りは、所与のトラフィックタイプにとってどのくらいのトラフィック/帯域幅が必要とされるのかの関数であり得る。たとえば、サブバンド304がmMTCトラフィック用である場合、図4に示す10MHzではなく、mMTCトラフィックに対して2MHzしか必要とされないことがあり得る。より一般的には、たとえば、各サブバンドが、
可能なサブキャリア間隔の既定のセットのうちの1つ、
少なくとも1つのサブバンド部分を有するような、サブバンドが定義され、各サブバンド部分は、
a)以下で詳述するような効率的な帯域幅利用のための公称リソースブロックサイズでない特殊リソースブロックの可能な包含を用いた、可能な公称リソースブロックサイズの既定のセットのうちの1つに関するチャネル化、および
b)可能なサブバンド部分帯域幅の既定のセットのうちの1つを有する。
帯域幅割振りの様々な方法実施形態が、上記で説明したサブバンド定義フレームワークを使用して説明される。しかしながら、これらの方法実施形態が、概して、必ずしも上記で説明したサブバンド定義フレームワークを使用して定義されるとは限らないサブバンドに対して適用され得ることを理解されたい。
方法1:ダウンリンク用の単一ヌメロロジー
いくつかのサブバンドは、1つまたは複数のエッジをスペクトルマスクと共有する。たとえば、ダウンリンクでは、1つのヌメロロジーに対する単一サブバンドが全キャリア帯域幅を占有する場合、サブバンドは、2つのエッジをスペクトルマスクと共有する。システム帯域幅のエッジにおけるサブバンドは、1つをスペクトルマスクと共有する。そのような場合、スペクトルマスクエッジとサブバンドエッジとの間にガードバンドが定義される。サブバンドのパーセンテージのように、ガードバンドは、サブバンドが比較的広い帯域幅を有する場合にはもっと小さくてよく、サブバンドが比較的狭い帯域幅を有する場合にはもっと大きくする必要がある。
キャリア帯域幅400および関連するスペクトルマスク402を示す一例が図5Aに示される。単一ヌメロロジーに対するサブバンドは、信号送信帯域幅404およびキャリアガードバンド406、408を含む。
10MHzサブバンド帯域幅、15kHzのサブキャリア間隔、および固定されたチャネル化N=12の場合、10MHzは、54個のリソースブロック、すなわち、可能な666本の15kHzサブキャリアのうちの648本のサブキャリアの使用を収容することができる。この場合、未使用リソースは、サブバンド帯域幅の2.7%を占有するガードバンドを構成し、2.7%の半分がサブバンドの両側にある。
図5Bは、54個のリソースブロックとしてのデータ帯域幅を有する、10MHzキャリアに対する様々な信号包絡線を示し、図5Cは、スペクトルマスクの右エッジ周辺の、図4Bの信号包絡線の拡大図を示す。これらの信号包絡線は、キャリア周波数への周波数アップコンバージョン前のベースバンドにおいて示される。以下のように、OFDM、フィルタ処理済みOFDM(f-OFDM)、ウィンドウ処理済みOFDM(w-OFDM:windowed OFDM)、UFMC(汎用フィルタ処理済みマルチキャリア)、およびLTEスペクトルマスクに対して信号包絡線が示され、ここで、次のような番号付けが図5Cのみに含まれる。
OFDM:420
フィルタ次数256を有するf-OFDM:422
フィルタ次数512を有するf-OFDM:424
ウィンドウ長18を有するw-OFDM:426
ウィンドウ長48を有するw-OFDM:428
フィルタ次数72を有するUFMC:430
LTEスペクトルマスク:432
図5Cを参照すると、全サブバンドにわたって固定されていないチャネル化を用いて達成され得る改善された帯域幅利用の一例として、余分な150kHz(両側が75kHz)が、フィルタ次数512を有するチャネル化のために使用され得、結果として生じる信号包絡線は、やはりLTEスペクトルマスク内に入る。この手法を用いると、10本多くの、すなわち、666本のうちの658本のサブキャリアが使用され得、そのことは、54個のRBを伴う2.7%の代わりに1.2%GBのみの使用につながる。
余分な10本のサブキャリアは、1つのリソースブロックが、上記で説明したような、またこの場合には22本のサブキャリアを有する、特殊リソースブロックであるように、他のリソースブロックのうちの1つに追加され得る。特殊リソースブロック手法が、図9を参照しながら以下でさらに詳細に説明される。代替として、追加された10本のサブキャリアを含む特殊リソースブロックが定義され得る。代替として、固定されたチャネル化を用いて行われ得るよりもサブキャリアの多くを占有するために、上記で説明したように複数のサブバンド部分を使用して混合チャネル化手法が採用され得る。
方法2:マスクのエッジにないサブバンドを用いた混合ヌメロロジー
以下で、キャリアの中での複数のヌメロロジーのフレキシブルな共存の例が提示される。詳細には、異なるヌメロロジーの隣接するサブバンド間に構成可能なガードバンドを設ける実施形態が示される。以下に提示するフレームワークは、キャリアの中でのヌメロロジーの効率的な周波数分割多重化のために使用され得る。
図6Aは、キャリア帯域幅が、異なるヌメロロジーに対する複数のサブバンドに分割される一例を示す。ヌメロロジー1(15kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド502に隣接する、ヌメロロジー2(30kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド500が示され、そうした10MHzサブバンド502は、ヌメロロジー2(30kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド504に隣接する。ここで、サブバンドのいずれも、エッジをスペクトルマスク(図示せず)と共有しない。
たとえばサブバンド502に対して、信号包絡線に物理的制約がないとき、完全な帯域幅が活用され得る。したがって、15kHzサブキャリア間隔を有する10MHzは、666本のSC、すなわち、マスクが関与するときよりも8本多いサブキャリアを収容することができる。
この場合、12という固定されたチャネル化に対して、666本のサブキャリアは、666本のサブキャリアのうちの660本を使用して55個のリソースブロックを収容することができる。残りの6本は、サブバンドの両側において3本のガードサブキャリアを有するガードサブキャリアとして機能することができる。ガードサブキャリアは、この場合には完全なリソースブロックよりも小さく占有する。
代替として、以前の例におけるように、リソースブロックのうちの1つが、18本のサブキャリアを有する特殊リソースブロックであるか、または56番目のリソースブロックが、6本のサブキャリアを含む特殊リソースブロックとして定義され得るように、余分な6本のサブキャリアは、他の55個のリソースブロックのうちの1つに追加され得る。
図6Aの例では、ガードサブキャリアがなく、サブキャリアのすべては、データ(実線矢印として示すデータサブキャリア)に割り振られる。図6Bの例では、ヌメロロジー2は、サブバンド500と504の両方に対していずれかのエッジ上に1本のガードサブキャリア(破線矢印として示す)を有し、ヌメロロジー1は、サブバンド502の両方のエッジ上に2本のサブキャリアを有する。
方法3:グリッド上のサブキャリア
本明細書で説明する実施形態のいずれかは、異なるサブキャリア間隔を有する隣接するサブバンドが、隣接するサブバンドのうちの1つによって使用される最小サブキャリア間隔に基づく共通グリッド上にそれらのサブキャリアを有する、ガードゾーン実装形態を採用し得る。
いくつかのそのような実施形態では、低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアの間の間隔は、最小サブキャリア間隔の整数倍数だけ、高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアから分離される。手法の一例が、図6Cを参照しながら説明される。それぞれのサブキャリア間隔556、558、560を有する3つの隣接するサブバンド550、552、554が示される。図6Cの例では、サブキャリア間隔556は30kHzであり、サブキャリア間隔558は15kHzであり、サブキャリア間隔560は60kHzである。3つのサブバンド550、552、554に対するサブキャリアのすべては、最小サブキャリア間隔、すなわち、図6Cの例に対して15kHzに等しいグリッド間隔を有するグリッド562上に位置している。
低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアと高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアとの間の間隔は、グリッド間隔の整数倍数Mに設定され、ただし、M≧1である。いくつかの実施形態では、Mは、規定された範囲M1≦M≦M2の間で構成可能である。いくつかの実施形態では、比(大きいほうのサブキャリア間隔/小さいほうのサブキャリア間隔)が整数Lである場合、Mは、範囲M1=1≦M≦M2=Lに制約される。たとえば、サブキャリア間隔が60kHzおよび15kHzである場合、比L=4であり、Mは1、2、3、または4となるように制約され得る。
たとえば、サブバンド550のサブキャリア564とサブバンド552のサブキャリア566との間の空間567は、15kHzの構成可能な倍数に設定される。図示の例では、M=2であり、空間567は30kHzである。設定M=1が図6Aおよび図6B、図2Aを参照しながら以下で説明するゼロガードサブキャリア実施形態と等価であることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、間隔は、大きいほうのサブキャリア間隔の非整数倍数である。いくつかの実施形態では、非整数倍数は1よりも小さい。
同様に、サブバンド552のサブキャリア568とサブバンド554のサブキャリア570との間の空間572は、15kHzの構成可能な倍数に設定される。図示の例では、M=2であり、空間572は30kHzである。
いくつかの実施形態では、間隔は、隣接するサブバンドの中で使用される2つのサブキャリア間隔のうちの大きいほうの非整数倍数である。いくつかの実施形態では、非整数倍数は1よりも小さい。サブバンド552のサブキャリア568とサブバンド554のサブキャリア570との間の30kHz空間572は、空間が、2つのサブキャリア間隔15kHz、60kHzのうちの大きいほうのサイズである60kHzの0.5倍であるという点で、このことの一例である。
また、ゼロシフトに対応しサブバンド550の中で使用されることになる最高周波数サブキャリア580、およびゼロシフトに対応しバンド間間隔に対するサブバンド554の中の最低周波数サブキャリア582の位置が、比較のために破線で示される。大きいほうのサブキャリア間隔を有するサブバンドのサブキャリアが、それらがゼロガードサブキャリアとともに占有することになる位置から、小さいほうのサブキャリア間隔の倍数だけ離れてシフトされることが理解され得る。このようにしてサブキャリアをシフトすることによって、改善された帯域幅利用を達成することが可能であり得る。たとえば、60kHzのサブキャリア間隔を有する10MHzのサブバンド帯域幅を考える。収容され得るサブキャリアの最大本数はfloor(10MHz/60kHz)=166本のサブキャリアであり、ただし、floor(.)は切り捨てられた整数を示す。サブキャリア間隔の分数に対応するサブバンドの残りの帯域幅、この場合には40kHzは、サブバンドの端部のうちの一方に割り振られてよく、サブバンドの他方の端部から適用されたサブキャリアがシフトする。ここで、サブキャリアが15kHzだけシフトされる場合、利用可能な帯域幅は、10MHz-15kHz=9.985MHzである。収容され得るサブキャリアの最大本数は、floor(9.985MHz/60kHz)=166本のサブキャリアである。言い換えれば、サブキャリアを15kHzだけシフトすることは、サブバンドの容量に影響を及ぼさない。代わりに、全サブキャリアがガードサブキャリアとしてのために予約されるなら、収容され得るサブキャリアの最大本数は165本である。分数サブキャリアに対応する残りの帯域幅のサイズは、使用可能なサブキャリアの本数を低減することなく実行され得る最大シフトを表す。たとえば、残りの帯域幅が40kHzである場合、15または30kHzのシフトは、サブバンドの容量に影響を及ぼさない。しかしながら、45kHzのシフトは、166番目のサブキャリアを10MHzサブバンドの外側に来させて、165本のみの利用可能なサブキャリアという結果になる。サブキャリア間隔(この例では60kHz)に等しいさらなるシフトは、サブバンドの容量を1本の追加サブキャリアだけさらに低減する。
いくつかの実施形態では、グリッド上のサブバンド内でのサブキャリアロケーションにおけるシフトを示すために、または等価的に、2つのサブバンドの隣接するサブキャリア間の間隔を小さいほうのサブキャリア間隔の単位で示すために、シグナリングが使用される。たとえば、グリッド間隔の0倍、1倍、2倍、または3倍のシフトを示すために2ビットが使用され得、そのことは、等価的にグリッド間隔の1倍、2倍、3倍、または4倍の間隔を示す。
たとえば、シフトがグリッド間隔の12倍としての倍数であり、かつN=12(リソースブロックサイズが12本のサブキャリアである)を用いてチャネル化が採用される場合、シフトは、グリッドサブキャリア間隔の1つのリソースブロックとしての等価帯域幅になる。シフトがグリッド間隔の48倍としての倍数である場合、これは、グリッドのサブキャリア間隔の4倍であるサブキャリア間隔を有するリソースブロックとしての等価帯域幅になる。
シフトを実施する結果としてサブキャリアの本数に変化がない場合、上記の例のように、この手法はスケジューリングまたは容量に対する影響を有しない。いくつかの実施形態では、シフトの結果として、小さいほうの最大本数のサブキャリアがサブバンドの中に収容され得る。
いくつかの実施形態では、
複数のサブバンドのサブキャリアはすべて、最小サブキャリア間隔に等しい間隔を伴ってグリッド上にあり、
間隔は、1つのサブバンドの最高周波数サブキャリアと、最小サブキャリア間隔の倍数である隣接するサブバンドの最低周波数サブキャリアとの間に定義され、
定義された間隔を考慮に入れるリソースブロックが定義される。
チャネル化観点から、いくつかの実施形態では、倍数は、1つのサブバンドの中の一番右のリソースブロックの最高周波数サブキャリアと、隣接するサブバンドの中の一番左のリソースブロックの最低周波数サブキャリアとの間の間隔を示す。
倍数が1であるとき、一番右のリソースブロックの最高周波数サブキャリア、および隣接するサブバンドの中の一番左のリソースブロックの最低周波数サブキャリアは、グリッド上の連続したロケーションにある。
2つの例が図6Dに示され、600および602において概略的に示される。両方の例では、15KHzサブキャリア間隔を有する第1のサブバンド、および30kHzサブキャリア間隔を有する第2のサブバンドがあるが、それぞれのサブキャリア間隔を有する隣接するサブバンドの任意のペアに対して同じ手法が適用可能であり、両方のサブバンドの中でのサブキャリアロケーションが、小さいほうのサブキャリア間隔に等しい間隔を有するグリッド上に位置している。両方の例に対して、任意のサブバンドの中のRBは4本のサブキャリアを含むが、任意のサイズのRBに対して同じ手法が適用され得る。両方のサブバンドの中のサブキャリアは、15kHzグリッド上にある。
30kHzヌメロロジーの場合、RB帯域幅が120kHzである。サブバンド帯域幅が1.4MHzである場合、30kHzヌメロロジーの46本のトーンがサブバンド内に含まれてよく、各RBが4本のサブキャリアを有する場合には、そのうちの44本(すなわち、11個のRB)が有用サブキャリアとして使用され得る。第1の有用サブキャリアの位置は、グリッド間隔の整数倍数であるシフトに応じて構成可能である。
第1の例600では、M=1であり、そのため、第1の30kHzサブキャリアは、サブバンド内のグリッド上の第1の位置に位置する。第2のサブバンドにおけるチャネル化は、その第1のサブキャリアとともに開始し、第2のサブバンドの中の第1のRBは、604において示される。
第2の例602では、M=2であり、そのため、第1の30kHzサブキャリアは、サブバンド内のグリッド上の第2の位置に位置する。第2のサブバンドにおけるチャネル化は、第1の30kHzサブキャリアとともに開始し、第2のサブバンドの中の第1のRBは、608において示される。
いくつかの実施形態では、説明する手法は、サブバンドの中のサブキャリアを選択することへのスケジューリングベース手法(以下で詳述する)と組み合わせられる。ガードサブキャリアは、サブキャリアをスケジュールしないことによって定義される。組み合わせられた手法を用いると、初めに、上記で説明したようにグリッドに対するサブキャリアロケーションのシフトを示すために、シグナリングが使用される。具体例では、所与のサブバンドは、W kHzのサブキャリア間隔を有する最大でN本のサブキャリアを収容する。シフトの後、依然としてN本のサブキャリア、またはN本よりも少数のサブキャリアがあり得る。スケジューリングベース手法は、シフト手法を用いて達成され得る最大を越えてガードゾーンを拡張するために採用される。このガードゾーン拡張は、たとえば、隣接するサブバンドの中のエッジサブキャリアが、所与のスケジューリング区間に対して使用中であるかどうかに応じて、動的に実行され得る。具体例では、スケジューリングは、シフトされた利用可能なサブキャリアのうちのP本のエッジサブキャリアがガードゾーンの一部として使用されることを示すために使用される。データのために利用可能なサブキャリアの本数は、このとき、サブキャリアシフトがサブキャリアの利用可能な本数を低減しないならNとPとの間の差分、すなわち、N-Pであることになり、またはサブキャリアシフトがサブキャリアの利用可能な本数を1本だけ低減するならNとPとの間の差分よりも1だけ小さく、すなわち、N-1-Pであることになる。
いくつかの実施形態では、あるサブバンドの最高周波数サブキャリアと隣接するサブバンドの最低周波数サブキャリアとの間の空間は、シフト量によって可能にされる空間と、ガードサブキャリアをスケジュールすることによって可能にされる空間との組合せである。具体例では、隣接するサブバンドが15kHzおよび60kHzサブキャリア間隔を採用する場合、データのために使用される最高の15kHzサブキャリアと、データのために使用される最低の60kHzサブキャリアとの間の75kHz空間は、ガードトーンとしての60kHzサブキャリア上でのスケジューリング、および15kHzシフトを示す設定M=1によって達成され得る。
いくつかの実施形態では、たとえば、ビットマップの形態でのシグナリングが、どのサブキャリアがデータのために使用中であるのかを示すために使用される。いくつかの実装形態では、N本のサブキャリアのうちのいずれかの任意の選択を可能にするために、Nビットのビットマップが使用される。ガードサブキャリアが定義される場合、スケジューラは、ガードサブキャリア上のデータをスケジュールしない。受信機は、必ずしもガードサブキャリアがガードサブキャリアであることを知るのを必要とするとは限らないが、むしろ、単にそれらのサブキャリア上にデータを有しないことを知るのを必要とする。いくつかの実施形態では、たとえば、制御チャネルの中で、シフトを示すために使用されるシグナリングが、どのサブキャリアがデータのために使用中であるのかを示すために使用されるシグナリングと一緒に受信機へ送られてよい。他の実施形態では、たとえば、初期アクセス手順の間、シフトを示すために使用されるシグナリングは別個に送られてよい。
いくつかの実施形態では、利用可能なサブキャリアの本数が、シフトに起因して低減される場合、利用可能なサブキャリアの実際の本数を反映するもっと小さいビットマップが使用され得る。
別の実施形態では、エッジサブキャリアのいくつかの最大本数Kが、ガードゾーン目的のために予約可能であり、サブバンドのエッジから始めてK本のサブキャリアのうちのどれがガードサブキャリアとして予約されるのかをシグナリングするために、Kビットのビットマップ(または、他のシグナリング)が使用され、残りのサブキャリアはデータを送信するために利用可能である。たとえば、1本のガードサブキャリアとしての最大がある場合、単一のサブキャリアがガードサブキャリアであるか否かを示すために、単一のビットが使用されてよい。別の例では、サブバンドのエッジから始めてK本のサブキャリアのうちの何本がガードサブキャリアとして予約されるのかをシグナリングするために、log2Kビットが使用されてよく、残りのサブキャリアはデータのために利用可能である。
具体例では、シフトのためのシグナリングは半静的に送られるが、どのサブキャリアがガードサブキャリアとして予約されるのかを伝えるためのシグナリングは、動的なスケジューリング情報の一部として動的に送られる。
いくつかの実施形態では、所与のサブバンドに対して、上記で説明したシフトを考慮に入れる利用可能なキャリア帯域幅は、複数のリソースブロックに分割される。各リソースブロックは、周波数領域の中でサブキャリアのセットを占有する。アップリンク上では、アップリンク送信のために、指定されたリソースブロック上で送信すべき特定のユーザ機器(UE)を割り当てるために、スケジューリングが使用される。いくつかの実装形態では、このリソースブロック割当ては、永続的または動的に行うことができ、どんなリソースブロックを使用すべきかを識別するUEへのシグナリングを伴ってよい。同様に、ダウンリンク上では、特定のUEへ送信する際の使用のために特定のRBを割り当てるために、スケジューリングが使用される。いくつかの実装形態では、これは永続的または動的であり得る。
いくつかの実施形態では、ガードゾーンのサイズは、送信機周波数局在化能力に基づく。比較的小さいガードゾーンが、より良好な周波数局在化を伴う送信機のために実施され得る。
いくつかの実施形態では、f-OFDMまたはW-OFDMのような周波数局在化機能がないと、任意の2つの隣接するサブバンドの間に、また2つの隣接するキャリアバンドの間に、ガードバンドが必要とされる。所与のUEに対して、UEは、周波数局在化機能をサポートしてもしなくてもよい。
いくつかの実施形態では、UEは、その周波数局在化能力をネットワークへ、たとえば、TRPへ通信するように構成される。このことは、たとえば、初期システムアクセスの間に行われることがある。このことは、ネットワークがUE構成を決定すること、ならびにそのことに部分的に基づいて、ガードバンドが必要とされるか否か、および必要であればガードバンドのサイズを決定することを可能にする。
いくつかの実施形態では、f-OFDM能力を使用するように構成されているf-OFDM能力を有するUEの場合、ガードバンドはまったく必要とされない。
いくつかの実施形態では、W-OFDM能力を使用するように構成されているW-OFDM能力を有するUEの場合、ガードバンドが必要とされる。
いくつかの実施形態では、どちらの能力も有しない(または、より一般的には、周波数局在化機能を有しない)、かつ/または能力を有するがそれを使用するように構成されていないのいずれかのUEの場合、通常、W-OFDMに対して必要とされるものよりも大きいガードバンドが必要とされる。
いくつかの実施形態では、所与のサブバンドの中でガードサブキャリアが割り振られるか否かは、サブバンドエッジの近くで使用される変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)に応じて決定される。たとえば、高いMCSの場合には、サブバンドのエッジにおいていくつかのガードサブキャリアが割り振られるが、低いMCSに対して、すべてのサブキャリアはデータのために使用され得る。
本明細書で説明する実施形態のいずれかに対して、ある変形形態では、各サブバンドは、独立して、たとえば、別個のビットマップを使用してスケジュールされ得る。図6Aの例の場合、サブバンド500、502、504内のリソースブロックは、独立してスケジュールされる。別の変形形態では、同じヌメロロジーに割り振られた複数のサブバンドがある場合、複数のヌメロロジーは、一緒に、たとえば、1つのビットマップを使用してスケジュールされ得る。図6Aの例の場合、サブバンド500、504は各々、ヌメロロジー2を使用して動作し、一緒にスケジュールされる。
方法4:ゼロガードトーン解決策
本開示の別の実施形態は、隣接するサブバンドの隣接するエッジサブキャリアの間に空間が予約されない、ゼロガードサブキャリア実施形態を提供する。所与のサブキャリア間隔に割り当てられた所与のサブバンドは、その間隔を有するサブキャリアのために利用可能な周波数の範囲を定義する。手法の第1の例が、図6Dを参照しながら説明される。低いほうの周波数サブバンド200は、第1のサブキャリア間隔204を有するサブキャリアのセットを収容し、隣接する高いほうの周波数サブバンド202は、第2のサブキャリア間隔206を有するサブキャリアのセットを収容する。図6Dの例では、第1のサブキャリア間隔は15kHzであり、第2のサブキャリア間隔は30kHzである。低いほうの周波数サブバンド200の最高周波数サブキャリア208と、高いほうの周波数サブバンド202の最低周波数サブキャリア210との間の空間が、212において示される。本開示の一実施形態によれば、空間212は、隣接するサブバンド200、202の2つのサブキャリア間隔204、206のうちの小さいほうに設定される。したがって、図2Aの例では、空間212は15kHzに設定される。
別の例が図6Eに示され、ここで、第1のサブキャリア間隔204は60kHzであり、第2のサブキャリア206間隔は30kHzである。低いほうの周波数サブバンド200の最高周波数サブキャリア208と、高いほうの周波数サブバンド202の最低周波数サブキャリア210との間の空間は、212において示され、隣接するサブバンド200、202の2つのサブキャリア間隔204、206のうちの小さいほう、すなわち30kHzに設定される。
図6Dおよび図6Eの例は、2つの隣接するサブバンドのエッジにおける隣接するサブキャリアが、小さいほうのサブキャリア間隔を有するサブバンドの隣接するサブキャリアと同じ間隔を有し、追加の空間が挿入されないので、本明細書でゼロガードサブキャリア実装形態と呼ばれる。ゼロガードサブキャリア実装形態を用いると、低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアおよび高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアのスペクトルにおけるオーバーラップに起因して、いくらかの干渉がある。この干渉は、サブバンドのエッジにおけるサブキャリアに適用される電力ならびに変調およびコーディング方式(MCS)に応じて、顕著な場合があり、または顕著でない場合もある。
方法5:スペクトルマスクのエッジを共有するサブバンドを伴う混合ヌメロロジー
図7Aの例では、再び、以前に説明したような3つのサブバンド500、502、504がある。この場合、スペクトルマスク600も示される。サブバンド500および504は各々、エッジをスペクトルマスク600と共有する。サブバンド500、504とスペクトルマスク600との間にガードバンド602、604が定義される。図7Aの例の場合、サブバンド帯域幅内で定義されたガードサブキャリアがなく、全サブバンド帯域幅がデータのために使用され得る。言い換えれば、マスクとのエッジにおけるいかなる必要なガードバンドも除外した後、サブバンド帯域幅が定義または取得される。次いで、定義された全サブバンド帯域幅が、データのために使用され得る。
ヌメロロジー2に対して、全10MHzがデータのために利用可能であるなら(すなわち、スペクトルマスクとの隣接関係がない場合)、サブバンド500、504の組合せにおける666本のサブキャリアにとって余裕があることになる。その両方がスペクトルマスクに隣接する、ヌメロロジーに対する2つのサブバンド、たとえば、サブバンド500、504の組合せに対して、同じ10MHzがサブバンドおよび0.6%ガードバンド(すなわち、ガードバンド502、504)に割り振られるべきである場合、データのために利用可能な帯域幅は9.94MHzであり、これはデータのために利用可能な662本のサブキャリアを残す。
高いMCSの場合、少数のガードトーンしかサブバンドのエッジ間で使用され得ない。このことの一例が図7Bに示され、サブバンド500、504が各々、各サブバンドエッジ上に1本のガードサブキャリアを有し、サブバンド502が各サブバンドエッジ上に2本のガードサブキャリアを有するという点で、それは図7Aの例とは異なる。別の実施形態では、ガードサブキャリアは、サブバンドの2つのエッジ間のように非対称に割り振られ得る。たとえば、ガードサブキャリアは、別のサブバンドと隣接する場所のサブバンドエッジにおいて定義されるが、スペクトルマスクと隣接する場所のサブバンドエッジにおいては定義されない。このことを図7Bの例に適用すると、ガードサブバンドは、ヌメロロジーNUM2に対してサブバンド500、504内に定義されることになり、ここで、各サブバンド500、504は別のサブバンドと隣接するが、すなわち、サブバンド502と隣接するが、サブバンドエッジがマスクエッジに隣接する場所にガードサブキャリアは定義されない。サブバンドとスペクトルマスクとの間の分離のためにガードバンド606および608がすでに定義されているので、マスクとサブバンドエッジとの間に追加のガードサブキャリアが必要とされなくてよい。
例において上記で詳述したように、固定されたチャネル化を使用することは、常に最大帯域幅利用率をもたらすとは限らない場合がある。利用率を高め、場合によっては最大化するために、2つの異なる手法が説明されている。これらの2つの手法が、ここで、ある程度さらに詳細に説明される。
混合チャネル化
UEが混合チャネル化を用いてデータを受信/送信する場合、すなわち、少なくとも2つのチャネル化が、使用されるサブバンドを介したデータ送信のために使用される場合を考慮に入れる、実施形態が提示される。混合チャネル化は、100%に近いサブバンド帯域幅利用率を可能にするので、効率的なスペクトル利用にとって有用であり得る。
以前に混合チャネル化と呼ばれた手法では、サブバンド帯域幅がサブバンド部分に分割され、各サブバンド部分内のサブキャリアが、異なるリソースブロックサイズにグループ化される。具体例として、666本のサブキャリアが、10MHzサブバンドに対して使用され得るサブキャリアの最大本数である場合、これらはN=6、12に基づいて2つのグループに(論理的に)分割され得るが、Nに対する値の許容できるセットに応じて他の組合せが可能である。N=12を用いて45個のリソースブロックの中でグループ化された540本のSC600、およびN=6を用いて21個のリソースブロックの中でグループ化された126本のSC602を示す、一例が図8Aに示される。この場合、すべての666本のサブキャリアが使用され、最大利用率が達成される。このことは、図8Bに示すように固定されたチャネル化を用いて660本のサブキャリアだけが使用される状況とは対照的であり得る。9.9MHzしか使用され得ない図8Bの場合と比較すると、図8Aにおいて考慮に入れられた混合チャネル化により、利用可能な10MHzのうちの9.99MHzを使用することが可能になる。
送信機および受信機がチャネル化に気づいている限り、いかなる好適なシグナリングも採用され得る。たとえば、そのサイズがどうであろうと、リソースブロックごとにビットを含むことを伴う単一のビットマップがあり得る。この場合、図8Aの例に対して、66ビットを有するビットマップが十分であることになる。代替として、2つのフィールドを有するビットマップが採用され得る。第1のフィールドは、チャネル化領域(N=6対N=12)を識別し、第2のフィールドは、そのチャネル化領域内でのリソースブロックのビットマップである。
特殊リソースブロックの形成
上記で言及した別の手法では、サブバンドの中のリソースブロックの残りとは異なるサイズを有する特殊リソースブロックが形成される。特殊リソースブロックは、最小ガードバンドを観測するために形成され得、すべての可能なサブキャリアを占有することができる。たとえば、10MHzサブバンドの中に、N=12に基づいて55個のRBがあり得、それは660本のSCを占有する。すべての666本のSCが利用されることを確実にするために、リソースブロックのうちの1つは、N=18を用いたもっと大きいリソースブロックとなるように定義され得る。次いで、得られた全体的なチャネル化が図9に示され、N=12を用いた54個のリソースブロック600、およびN=18を用いた1個のリソースブロック602を含む。この例における特殊リソースブロックはサブバンドのエッジにおいて定義されるが、送信機および受信機がチャネル化に気づいている限り、このことはそうである必要はない。
特殊リソースブロックを実施した後にリソースブロックの総数(たとえば、55個)が変更されない場合、55個のリソースブロック(1つの特殊リソースブロックを含む)をシグナリングするために、55個の同等にサイズ決定されたリソースブロックに対して使用されることになるものと同じビットマップが使用され得る。特殊リソースブロックは、サブバンドの通常のリソースブロックよりも小さくても大きくてもよい。
説明する実施形態では、利用可能な帯域幅の最大部分の使用を可能にするために、特殊/追加リソースブロック定義が提供される。いくつかの実施形態では、特殊RB(この場合、特殊RBとは全体のRBのうちの断片である)はまた、サブバンドのエッジにおけるガードバンドとして使用され得るものと定義され得る。たとえば、15kHzサブキャリア間隔に対して、20MHzバンドの中でN=12というサブキャリアリソースブロック定義が使用される場合、使用され得るリソースブロックの最大数は111個であり、それは19.98MHzである。このことは、固定されたN=12定義が使用される場合に使用不可能である約0.02MHzしか残さない。これよりも大きいガードバンドが必要とされる場合、特殊RB(たとえば、N=12未満のサイズ)が、通常のRBをパンクチャすること、または残りのRBの中の情報をレートマッチングさせることによって形成され得、その特殊RBは、追加のガードに役立てるために使用され得る。この場合、通常サイズのリソースブロックのセットを定義した後に残されるどんな帯域幅も、かつ特殊リソースブロックが、ガードバンドである。
N=12である上記で導入した例に、15kHzサブキャリア間隔および20MHzサブバンド帯域幅とともにこの手法を適用する。帯域幅は、サイズN=12の110個のRB、およびサイズ6の111番目のRBに分割され得る。15kサブキャリア間隔および20MHzに対して使用され得るサブキャリアの最大本数が1333本であることに留意されたい。この例を用いると、110×12+6=1326本のサブキャリアが使用され(N=12としてグループ化された110本、分数RBとして使用される1本)、残りの7本のサブキャリアは、ガードバンドのために除外され、RBスケジューリングの一部と見なされない。この例では、ガードバンドの帯域幅は単一のRBよりも小さい。
混合ヌメロロジーに対する特定のチャネル化例
特定のチャネル化例が、ここで、図4を参照しながら以前に説明した混合ヌメロロジーの場合に対して説明される。
a)第1のサブバンド300は、10MHz URLLCバンドである。60kHzサブキャリア間隔に基づく10MHzは、エッジにおいて残される1%を計上して165本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、13個のRBおよび9本のガードトーンをもたらし、N=6を用いた固定されたチャネル化は、27個のRB、3本のガードトーンを与える。ゼロガードトーン解決策が、9本のサブキャリア、すなわち、N=12を用いた13個のRB、N=9を用いた1つのRBを含む、特殊リソースブロックの使用を通じて達成される。
b)第2のサブバンド302は40MHz MBBバンドである。15KHzサブキャリア間隔に基づく40MHzは、2666本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、有用サブキャリアのうちの2本を除くすべてを占有する222個のリソースブロックをもたらし、0.1%未使用を伴う39.96MHzの利用率を表す。随意に、特殊リソースブロックは、すべてのサブキャリアが使用されるように、14本のサブキャリアを用いて定義され得る。
c)第3のサブバンド304は、10MHz mMTCバンドである。7.5kHzサブキャリア間隔に基づく10MHzは、エッジにおいて残される1%を計上して1320本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、1320本の有用サブキャリアのすべてを占有する110個のリソースブロックをもたらす。この手法を用いると、60MHzのうちの合計59.75MHzが使用される。
スケジューリング
上記で要約または本明細書で説明する方法のうちの1つを使用してリソースブロックを定義しているいくつかの実施形態では、方法は、そのように定義された異なるリソースブロックサイズを使用するスケジューリングをさらに伴う。スケジューリング単位は、(たとえば、N=12を用いた)通常のリソースブロック、およびもっと大きいかまたはもっと小さい(たとえば、12よりも大きいかまたは小さい)特殊リソースブロックを含むことができる。3つ以上のリソースブロックサイズを使用するスケジューリングのオプションは排除されない。
いくつかの実施形態では、方法はまた、RBのグループを介したスケジューリング(すなわち、スケジュールされた異なるBW)を含み、ここで、グループは、通常のRB、通常のRBおよび特殊RB、または特殊RBのみからなり得る。たとえば、グループは、1)P個の通常のRB(P=1、2、3、4、5、6など)、2)Q個の通常のRB(Q=1、2、3、4、5など)およびL個の特殊RB(L=1、2など、3)K個の特殊RB(ただし、K=1、2、3、4、など)を含み得る。
本明細書で説明する実施形態のいずれかに対して、方法はまた、スケジューリングを示すためのシグナリングを含み得る。このことは、たとえば、以下のことを伴い得る。
1)許可シグナリングの中でスケジューリングの動的な表示を送信すること。ここで、スケジューリングは、サブバンドおよびRB割振り(通常のRBと特殊RBの両方)の情報を含み得る。
2)スケジューリングの半静的な表示。たとえば、ガードバンドのいくつかの部分が半静的に構成され得、特殊リソースブロックに対する半静的な構成が使用され得、また特殊リソースブロックのサイズが動的に更新されなくてよい。
3)シナリオ依存-キャリア周波数および対応する帯域幅などのファクタ、サービス(アプリケーション)、ならびにスケジュールされた帯域幅のロケーション(たとえば、バンドエッジ)に依存するスケジューリング情報。サブバンド定義もしくはサブバンドビルディングブロック、最小スケジューリング単位、または特殊リソースブロックサイズは、これらのファクタのうちの1つまたはそれらの組合せに基づいて異なってよい。
4)キャリア横断スケジューリング、すなわち、スケジューリングは、2本以上のキャリアを介したデータ送信のために有効な情報を含み得る。たとえば、場合によっては、キャリア横断スケジューリングは、UEとの間の送信に対して採用され得、スケジューリング情報は、複数のキャリアを介したその送信に関する共通情報を含み得る。一例として、UEは、2つの異なるキャリアの帯域幅のエッジにおける10個のRBデータを使用し得るが、予約されることが必要とされるエッジにおけるガードバンドは、異なるキャリアに対して異なってよい(あるキャリアが10MHzの帯域幅を有してよく、別のキャリアが80MHzの帯域幅を有してよい)。
本明細書で説明する手法が、アップリンク送信もしくはダウンリンク送信、またはアップリンク送信とダウンリンク送信の両方に対して適用され得ることに留意されたい。加えて、これらの手法は、周波数分割複信構成および時分割複信(単方向および双方向)構成とともに使用され得る。
次に図10Aを参照すると、上記で説明したような送信を実行するために使用され得る送信機、または上記で定義したような複数のサブバンド部分を伴う複数のヌメロロジーおよび混合チャネル化もしくは特殊リソースブロックを使用して動作できる基地局の一部の略図が示される。この例では、サポートされるL個のヌメロロジーがあり、ただし、L≧2であり、各ヌメロロジーは、それぞれのサブキャリア間隔を有するそれぞれのサブバンドを介して動作する。しかしながら、本明細書で説明する手法はまた、単一のヌメロロジーしかないときにも適用され得る。
ヌメロロジーごとに、それぞれの送信チェーン900、902がある。図10Aは、第1および第Lのヌメロロジー用の簡略化された機能を示し、他のヌメロロジー用の機能は類似であることになる。また、第1のヌメロロジーを使用して動作する受信機のための、受信チェーン903に対する簡略化された機能が図10Bに示される。
第1のヌメロロジー用の送信チェーン900は、コンスタレーションマッパー910、サブキャリアマッピングおよびグループ化ブロック911、サブキャリア間隔SC1を伴うIFFT912、パイロットシンボルおよびサイクリックプレフィックス挿入914、ならびに周波数局在化演算器916(たとえば、フィルタ処理、サブバンドフィルタ処理、ウィンドウ処理、サブバンドウィンドウ処理)を含む。また、スケジューリングを実行するスケジューラ950が示される。周波数局在化演算器実装形態に応じて、スペクトルの2つのエッジにおいて、かつ/または異なるヌメロロジー(すなわち、異なるサブキャリア間隔)を用いたサブバンド間に、異なるガードゾーンが必要とされ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ガードゾーンは、送信機と受信機の両方の周波数局在化能力を考慮に入れて決定される。
同じヌメロロジーが複数の分散されたサブバンド(たとえば、図7Aのサブバンド602、604)を使用する実施形態の場合、これらのサブバンドは、同じサブキャリア間隔を用いて動作する異なる送信チェーンの中で生成され得るか、または代替として、周波数局在化演算器は、各サブバンドを適切なロケーションにシフトするとともに任意の必要とされるフィルタ処理を適用する、複数のシフティングおよびフィルタ処理演算器を備え得る。
動作においては、コンスタレーションマッパー910が、K1個のUEに対してUEデータ(より一般的には、データおよび/またはシグナリングを含むUEコンテンツ)を受信し、ただし、K1≧1である。コンスタレーションマッパー910は、K1個のUEの各々に対するUEデータを、コンスタレーションシンボルのそれぞれのストリームにマッピングし、920においてこれを出力する。シンボル当たりのUEビットの数は、コンスタレーションマッパー910によって採用される特定のコンスタレーションに依存する。直交振幅変調(QAM)の例では、UEごとからの2ビットが、それぞれのQAMシンボルにマッピングされる。
OFDMシンボル期間ごとに、サブキャリアマッピングおよびグループ化ブロック911が、コンスタレーションマッパー910によって生成されたコンスタレーションシンボルを、922におけるIFFT912の最大P個の入力にグループ化およびマッピングする。グループ化およびマッピングは、スケジューラ情報に基づいて実行され、スケジューラ情報は、送信チェーン900の中で処理中のK1個のUEのコンテンツに対する、定義されたリソースブロック定義および割振りによる、上記で説明したようなTDDフレーム構造に基づく。Pは、IFFT912のサイズである。OFDMシンボル期間ごとに、必ずしもP個の入力のすべてが使用されるとは限らない。IFFT912は、最大P個のシンボルを受信し、924においてP個の時間領域サンプルを出力する。このことに続いて、いくつかの実装形態では、ブロック914において、時間領域パイロットシンボルが挿入され、サイクリックプレフィックスが付加される。周波数局在化演算器916は、たとえば、フィルタf1(n)を適用し得、フィルタf1(n)は、送信チェーン902などの他の送信チェーンの出力との干渉を回避するように、送信チェーン900の出力におけるスペクトルを制限する。周波数局在化演算器916はまた、その割り当てられた周波数ロケーションへの各サブバンドのシフティングを実行する。
送信チェーン902などの他の送信チェーンの機能は類似である。送信チェーンのすべての出力は、チャネル上での送信の前にコンバイナ904の中で合成される。
上記で説明した構成可能なシフトを特徴とする実施形態の場合、サブキャリアをどのくらいシフトすべきかを示す、周波数局在化演算器916のための出力962を生成する、シフトコントローラ960が設けられる。いくつかの実施形態では、ゼロガードサブキャリア実施形態が実施され、それが静的に定義される場合、シフトコントローラの必要はない。周波数局在化演算器916は、シフトコントローラ960からの出力に基づいて、上記で詳述したようにグリッド間隔の倍数だけ、サブバンド内でのサブキャリアのシフトを実施する。シフトは、ベースバンドから無線周波数へのアップコンバージョンの一部として、周波数局在化演算器916によって実施され得る。この場合、本明細書で説明する方法のうちの1つ、たとえば、以下で説明する図11の方法を使用し、シフト量を上回りかつそれを越える必要とされる任意のガードゾーンを実施するために使用されるスケジューリングを用いて、全サブバンド帯域幅、または全サブバンド帯域幅からシフト量を減じた帯域幅を占有するチャネル化に基づいて、スケジューリングを実行するスケジューラ950。周波数局在化演算器実装形態に応じて、スペクトルの2つのエッジにおいて、かつ/または異なるヌメロロジー(すなわち、異なるサブキャリア間隔)を用いたサブバンド間に、異なるシフト、およびスケジュールされたガードゾーンが必要とされ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ガードゾーンは、送信機と受信機の両方の周波数局在化能力を考慮に入れて決定される。
ガードゾーンがスケジューリングを通じて実施される実施形態の場合、スケジューラ950は、必要とされるガードサブキャリアにマッピングしないことによって、スケジュールされたガードゾーンを実施する。スケジューラは、存在する場合にはシフトを計上して、かつ必要とされるガードサブキャリアを計上して、その本数の残りの可能なサブキャリアにマッピングする。
シフトを伝達するシグナリングが、UEへ送信される。いくつかの実施形態では、このことは、接続セットアップの間に行われる。他の実施形態では、シフトの変更を伝達するのに必要なときはいつでも、そのことはその時々に送られる。代替として、そのことは固定された周期性を伴って送られる。シフトに対するシグナリングが、そのサブキャリアがシフトされているサブバンド上のリソースを使用して送られる場合、受信機が適切に機能できるように、シグナリングはあらかじめ送られることを必要とする。加えて、もしあればガードサブキャリアを計上して、そのリソースがどこに位置するのかを受信機が決定することを可能にする、スケジューリング情報がダウンリンク上で送られる。
図10Bは、903において示される、第1のヌメロロジーを使用して受信する基地局の受信チェーンの簡略化されたブロック図を示す。複数のヌメロロジーがサポートされる場合、この機能は複製されることになる。受信チェーン903は、周波数局在化演算器930、サイクリックプレフィックス除去およびパイロットシンボル処理932、高速フーリエ変換(FFT)934、サブキャリアデマッピング936、ならびに等化器938を含む。受信チェーンの中の各要素は、送信チェーンの中で実行される動作に対応する、逆の動作を実行する。サブキャリアデマッパー936も、チャネル化およびリソースブロック割当てに基づくスケジューラ情報を利用する。
シフトおよび/またはスケジュールされたガードサブキャリアを特徴とする実施形態の場合、周波数局在化演算器930は、シフトを示す情報に基づいて動作する。周波数局在化演算器は、以前に言及されたグリッド間隔の単位で、サブキャリアにシフト量を適用する。スケジューリング情報は、どのくらいのサブキャリアがガードサブキャリアとして予約されるのかを示し、かつ/またはアップリンク送信のためにどのサブキャリアがどのUEに割り振られるのかを示し、サブキャリアデマッパー936によって受信および作用される。UEの送信チェーンは基地局の送信チェーンと類似であってよいが、スケジューラがないことになる。UEの受信チェーンは基地局の受信チェーンと類似であってよい。UEは、シフトおよびスケジューリング情報をシグナリングとして受信することになる。複数のUEが(受信および/または送信に対して)同じヌメロロジーを使用して動作し得るが、各UEが異なるサブバンド上で動作することに留意されたい。各UEにおける周波数局在化動作は、必要とされるロケーションにサブバンドを移動させる。
図11は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図11の方法は、たとえば基地局によって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、キャリア帯域幅内で複数のサブバンドを割り振ることとともに、ブロック1100において開始する。各サブバンドは、
それぞれのサブキャリア間隔、
少なくとも1つのサブバンド部分であって、各サブバンド部分が、
少なくともリソースブロックサイズ定義を備えるそれぞれのチャネル化定義を有する、サブバンド部分、および
それぞれのサブバンド部分帯域幅を有する。
サブバンドごとに、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の既定のセットのうちの1つを有し、各サブバンド部分が、可能なリソースブロックサイズの既定のセットのうちの1つ、およびサブバンド部分帯域幅の既定のセットのうちの1つを有するように、
サブバンドは、
可能なサブキャリア間隔の既定のセット、
可能なリソースブロックサイズの既定のセット、および
可能なサブバンド部分帯域幅の既定のセット
を備えるサブバンド定義フレームワークに基づいて割り振られる。
方法は、ブロック1106において、割り振られたサブバンドに従って送信することとともに継続する。
図12は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図12の方法は、たとえば基地局によって、または代替として、UEによって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、ブロック1200において、第1のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第1のサブバンド内で送信することとともに開始する。ブロック1201は、第2のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第2のサブバンドの中で送信することを伴い、第1のサブバンドは、第2のサブバンドよりも周波数が低い。第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアは、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数に等しく、かつ第1および第2のサブキャリア間隔のうちの大きいほうの非整数倍数である間隔だけ、第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアから離間されている。
図13は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図13の方法は、たとえば基地局によって、または代替として、UEによって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、ブロック1300において、グリッド間隔の倍数としてのサブキャリアロケーションの中でのシフトを示すシグナリングを受信することとともに開始する。ブロック1302は、サブキャリアグリッド間隔の(2倍以上となる)整数倍数であるサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して、サブバンド内で送信を受信することを伴い、周波数のグリッド上に配置された複数のサブキャリアは、グリッド間隔を有する。いずれかのグリッドは、サブバンド内のグリッド上の最高周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアは、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより低くオフセットされるか、またはグリッドは、サブバンド内のグリッド上の最低周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアは、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより高くオフセットされる。
図14は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図14の方法は、たとえば基地局によって、ネットワーク側において実行され得る。随意に、方法は、ブロック1400において、送信機周波数局在化能力を示すシグナリングを受信するステップとともに開始する。ブロック1402において、送信機は、周波数グリッド間隔の倍数としてのサブバンドのサブキャリアに対するシフト量を識別するシグナリングを送る。ブロック1404において、送信が、シフト量だけシフトされたサブバンドのサブキャリアを占有するチャネル化フレームワーク内にスケジュールされる。随意に、スケジューリングはまた、ガードサブキャリアとして予約される1つまたは複数のサブキャリアを考慮に入れる。随意に、ブロック1406において、スケジューリングを定義するシグナリングが送信される。このことは、どこでダウンリンク送信が行われるのかをUEに示すことができるか、またはどこでアップリンク送信を行うべきかをUEに示すことができる。随意に、ブロック1408において、スケジューリングおよびシフト量に従ってダウンリンク送信が行われる。
図15および図16は、本開示による方法および教示を実施し得る例示的なデバイスを示す。詳細には、図15は例示的なUE2310を示し、図16は例示的な基地局2370を示す。
図15に示すように、UE2310は、少なくとも1つの処理ユニット2400を含む。処理ユニット2400は、UE2310の様々な処理動作を実施する。たとえば、処理ユニット2400は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、またはUE2310がネットワークの中で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。処理ユニット2400はまた、上記でより詳細に説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る。各処理ユニット2400は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の好適な処理デバイスまたはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2400は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
UE2310はまた、少なくとも1つのトランシーバ2402を含む。トランシーバ2402は、少なくとも1つのアンテナまたはネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2404による送信のために、データまたは他のコンテンツを変調するように構成される。トランシーバ2402はまた、少なくとも1つのアンテナ2404によって受信されたデータまたは他のコンテンツを復調するように構成される。各トランシーバ2402は、ワイヤレス送信のための信号を生成し、かつ/または受信された信号を処理するための、任意の好適な構造を含む。各アンテナ2404は、ワイヤレス信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。1つまたは複数のトランシーバ2402がUE2310の中で使用され得、1つまたは複数のアンテナ2404がUE2310の中で使用され得る。単一の機能ユニットとして示されるが、トランシーバ2402はまた、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機を使用して実装され得る。
UE2310は、1つまたは複数の入力/出力デバイス2406またはインターフェースをさらに含む。入力/出力デバイス2406は、ユーザまたはネットワークの中の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス2406は、ユーザに情報を提供するか、またはユーザから情報を受信するための、ネットワークインターフェース通信を含むスピーカー、マイクロフォン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、またはタッチスクリーンなどの任意の好適な構造を含む。
加えて、UE2310は、少なくとも1つのメモリ2408を含む。メモリ2408は、UE2310によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。たとえば、メモリ2408は、上記で説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されるとともに、処理ユニット2400によって実行される、ソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。各メモリ2408は、任意の好適な揮発性および/または不揮発性の記憶および取出しデバイスを含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどの、任意の好適なタイプのメモリが使用され得る。図15に示すような構成要素が説明のためのものであり、UE2310が図15に示す構成要素の一部または全部を含んでよいことが理解される。
図16に示すように、基地局2370は、少なくとも1つの処理ユニット2450、少なくとも1つの送信機2452、少なくとも1つの受信機2454、1つまたは複数のアンテナ2456、少なくとも1つのメモリ2458、および1つまたは複数の入力/出力デバイスまたはインターフェース2466を含む。送信機2452および受信機2454の代わりに、トランシーバ(図示せず)が使用されてよい。スケジューラ2453は、処理ユニット2450に結合され得る。スケジューラ2453は、基地局2370内に含まれてよく、または基地局2370とは別個に動作させられてよい。処理ユニット2450は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または任意の他の機能などの、基地局2370の様々な処理動作を実施する。処理ユニット2450はまた、上記でより詳細に説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る。各処理ユニット2450は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の好適な処理デバイスまたはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2450は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。図16に示すような構成要素が説明のためのものであり、基地局2370が図16に示す構成要素の一部または全部を含んでよいことが理解される。
各送信機2452は、1つまたは複数のUEまたは他のデバイスへのワイヤレス送信のための信号を生成するための任意の好適な構造を含む。各受信機2454は、1つまたは複数のUEまたは他のデバイスから受信された信号を処理するための任意の好適な構造を含む。別個の構成要素として示されるが、少なくとも1つの送信機2452および少なくとも1つの受信機2454は、トランシーバの中に組み合わせられてよい。各アンテナ2456は、ワイヤレス信号または有線信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。送信機2452と受信機2454の両方に結合されるものとして共通のアンテナ2456がここで示されるが、1つまたは複数のアンテナ2456が送信機2452に結合されてよく、1つまたは複数の別個のアンテナ2456が受信機2454に結合されてよい。各メモリ2458は、UE2310に関して上記で説明したものなどの、任意の好適な揮発性および/または不揮発性の記憶および取出しデバイスを含む。メモリ2458は、基地局2370によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。たとえば、メモリ2458は、上記で説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されるとともに、処理ユニット2450によって実行される、ソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。
各入力/出力デバイス2466は、ユーザまたはネットワークの中の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス2466は、ユーザに情報を提供するか、またはユーザから情報を受信/提供するための、ネットワークインターフェース通信を含む任意の好適な構造を含む。
本開示はいくつかの順序でステップを用いて方法およびプロセスを説明するが、方法およびプロセスの1つまたは複数のステップは、適宜に省略または変更されてよい。1つまたは複数のステップは、それらが説明されるもの以外の順序で適宜に行われてよい。
先行する説明では、説明の目的で、本実施形態の完全な理解を与えるために数多くの詳細が記載されている。しかしながら、これらの具体的な詳細が必須でないことが当業者にとって明らかとなろう。他の事例では、よく知られている電気構造および回路が、理解を不明瞭にしないようにブロック図の形態で示される。たとえば、本明細書で説明する実施形態がソフトウェアルーチン、ハードウェア回路、ファームウェア、またはそれらの組合せとして実装されるかどうかについて、具体的な詳細は提供されない。
本開示の実施形態は、機械可読媒体(それらの中に組み込まれたコンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、またはコンピュータ使用可能媒体とも呼ばれる)の中に記憶されたコンピュータプログラム製品として表され得る。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、メモリデバイス(揮発性または不揮発性)、または類似の記憶メカニズムを含む磁気記憶媒体、光記憶媒体、または電気記憶媒体を含む、任意の好適な有形非一時的媒体であってよい。機械可読媒体は、実行されたとき、本開示の一実施形態に従って方法におけるステップをプロセッサに実行させる、命令、コードシーケンス、構成情報、または他のデータの様々なセットを含むことができる。説明した実装形態を実施するために必要な他の命令または動作も機械可読媒体上に記憶され得ることを、当業者は諒解されよう。機械可読媒体上に記憶された命令は、プロセッサまたは他の好適な処理デバイスによって実行され得、説明したタスクを実行するために回路構成とインターフェースすることができる。
上記で説明した実施形態は例にすぎないものとする。変更形態、修正形態、および変形形態は、当業者によって特定の実施形態にもたらされ得る。特許請求の範囲は、本明細書に記載する特定の実施形態によって限定されるべきでなく、全体として本明細書に一致する方式で解釈されるべきである。上記で説明した実施形態のうちの1つまたは複数から選択された特徴が、明示的に説明されない代替実施形態を作成するように組み合わせられてよいことが理解され、そのような組合せに適した特徴が本開示の範囲内であると理解される。
概して、本開示の実施形態は、効率的な帯域幅利用を実現するための方法およびシステムを提供する。様々なサービスが、次世代ワイヤレス通信技術によってサポートされるものと想定される。スペクトルリソースが不足しているとき、共通スペクトルにおける多様な帯域幅要件を伴う様々なサービスをサポートするために、効率的な帯域幅利用メカニズムが際立って重要である。説明の簡潔および明快のために、対応する要素または類似の要素を示すために図面の間で参照番号が繰り返されることがある。本明細書で説明する例の理解を与えるために、数多くの詳細が記載されている。例は、これらの詳細なしに実践され得る。他の事例では、よく知られている方法、手順、および構成要素は、説明する例を不明瞭にすることを回避するために詳細には説明されない。説明は、本明細書で説明する例の範囲に限定されるものと見なされるべきでない。この説明全体にわたって、定義する、定義すること、定義に対する言及はまた、構成する、構成すること、および構成を包含する。
異なるヌメロロジーの使用に関してフレキシブルなフレーム構造が提案されている。たとえば、ヌメロロジーは、たとえば、サブキャリア間隔、OFDM有用シンボル持続時間、およびサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を含む、いくつかのパラメータに関して定義され、逆高速フーリエ変換(IFFT)長、およびスロットまたは持続時間とも呼ばれる送信時間区間(TTI:Transmission Time Interval)長などの、他のパラメータによって定義されてもよい。これらのヌメロロジーは、異なるヌメロロジー間のようにサブキャリア間隔が互いの倍数であるという意味でスケーラブルであってよく、TTI長(秒単位)も、異なるヌメロロジー間のように互いの倍数である。異なるヌメロロジーに対する最小スケジューリング単位は、同じかまたは異なる個数のシンボルを有してよい。たとえば、スロットは、あるヌメロロジーに対して7シンボルを、または別のヌメロロジーに対して14シンボルを有してよい。複数のヌメロロジーにわたるそのようなスケーラブルな設計は、実装利点、たとえば、時分割複信(TDD)コンテキストにおけるスケーラブルな全OFDMシンボル持続時間をもたらす。スケーラブルなヌメロロジーを伴うシステムおよび方法を提供し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、出願人の同時係属の「System and Scheme of Scalable OFDM Numerology」と題するLiqing Zhangらへの米国仮出願第62/169,342号も参照されたい。
下のTable 1(表1)は、「フレーム構造」の下の4つの列の中に、スケーラブルなヌメロロジーを伴うフレキシブルなフレーム構造設計の一例を含む。フレームは、4つのスケーラブルなヌメロロジーのうちの1つまたはその組合せを使用して構築され得る。比較のために、表の右側列の中で、従来の固定されたLTEヌメロロジーが示される。Table 1(表1)において、各ヌメロロジーは、第1の個数のOFDMシンボルに対して第1のサイクリックプレフィックス(CP)長を、また第2の個数のOFDMシンボルに対して第2のサイクリックプレフィックス長を使用する。たとえば、「フレーム構造」の下の第1の列の中で、TTIは、サイクリックプレフィックス長が1.04μsの3シンボルと、それに後続するサイクリックプレフィックス長が1.3μsの4シンボルとを含む。括弧の中の数、たとえば、(32、42ポイント)は、2つの異なるCP長に対してCPのために使用されるOFDMサブキャリアの本数を示す。
高速フーリエ変換(FFT)サイズとは、OFDMシンボルの中のOFDMサブキャリアの本数である。CPオーバーヘッドとは、CPの送信に専用のリソースのパーセンテージである。
第1の列は、最短のOFDMシンボル持続時間も有する60kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。これは、車両から何かへの(V2X:Vehicle-to-Any)通信、および産業用ワイヤレス制御適用例などの、超低レイテンシ通信に適することがある。第2の列は、30kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。第3の列は、15kHzサブキャリア間隔を伴うヌメロロジーに対するものである。このヌメロロジーは、TTIの中に7シンボルしかないことを除いてCP長に対してLTEと同じ構成を有し、一方、LTEでは15kHzに対してTTIの中に14シンボルがある。これは、広帯域サービスに適することがある。第4の列は、7.5kHz間隔を伴うヌメロロジーに対するものであり、4つのヌメロロジーの間で最長のOFDMシンボル持続時間も有する。これは、カバレージ拡張およびブロードキャスティングにとって有用であり得る。列挙された4つのヌメロロジーのうち、30kHzおよび60kHzサブキャリア間隔を伴うものが、より広いサブキャリア間隔に起因してドップラー拡散(高速な移動条件)に対してよりロバストである。
Table 1(表1)の例の特定のヌメロロジーが説明のためであること、および他のヌメロロジーを組み合わせるフレキシブルなフレーム構造が代替として採用され得ることを理解されたい。ヌメロロジーパラメータの例示的なセットが説明のためにTable 1(表1)に示されること、およびヌメロロジーパラメータの他の好適なセットが採用されてよいことが明らかに理解される。
一実施形態では、複数のヌメロロジーが同時に共存する信号を送信するために、OFDMベース信号が採用され得る。より詳細には、いくつかの実装形態では、複数サブバンドOFDM信号が並行して生成され得、各々が異なるサブバンド内にあり、各サブバンドは異なるサブキャリア間隔を有する(また、より一般的には、異なるヌメロロジーを伴う)。複数サブバンド信号は、送信のために、たとえば、ダウンリンク送信のために、単一信号に合成される。代替として、複数サブバンド信号は、たとえば、複数のユーザ機器(UE)からのアップリンク送信のために、別個の送信機から送信されてよい。具体例では、フィルタ処理済みOFDM(f-OFDM:filtered OFDM)が採用され得る。f-OFDMを用いると、各サブバンドOFDM信号のスペクトルを整形するためにフィルタ処理が採用され、サブバンドOFDM信号は、次いで、送信のために合成される。f-OFDMは、帯域外放射を低くするとともに送信を改善し、異なるサブキャリア間隔の使用の結果として持ち込まれる非直交性に対処する。
上述のように、各キャリア帯域幅内で、それぞれのガードバンドは、隣接するキャリア間および単一キャリア上のサブバンド間でチャネル分離を達成するように、低周波数端において、また高周波数端において定義される。ガードバンドの包含の結果は、部分的なバンド利用である。図1Aは、部分的なバンド利用の一例を示す論理図である。キャリア帯域幅80が示される。キャリア帯域幅80は、キャリア帯域幅80のエッジにおけるガードバンド82、90に分割される。ガードバンド82と90との間に、ガードバンド86によって分離された2つのサブバンド84、88がある。キャリア帯域幅80内で、リソースがサブバンド84、88内のみに割り振られ得るようなチャネル化フレームワークが定義される。
幅が複数のサブキャリアである、隣接するサブバンド間のガードバンドが、通常、設けられる。そのようなガードバンドは、特に、隣接するサブバンドが高いMCSを採用しかつ/または大きい電力変動を有する可能性を許すように設定される。隣接するサブキャリア間のガードバンドは、データのために利用可能な帯域幅から取り除く。本開示の実施形態は、帯域幅利用に対するガードバンドの影響を低減し得るかまたは場合によっては除去し得る帯域幅利用のシステムおよび方法を提供する。
一実施形態では、ガードバンドは、キャリア帯域幅内のエッジを共有するサブバンド間に必要とされることがあり、隣接するサブバンド間に必要とされることがある。フィルタ処理能力に応じて、LTEによって規定される10%よりも小さい、隣接するサブバンド間のガードバンドおよびサブバンドエッジとスペクトルマスクとの間のガードバンドが実現可能であり得、ただし、パーセンテージは、バンドのうちのどのくらいがガードバンドとして使用されるのかを示す。たとえば、LTEでは、20MHzバンドのうちの10%が、使用されるガードバンドであり、残りがデータ用である。たとえば、いくつかの帯域幅に対して、フィルタ処理済みOFDM(F-OFDM)は、適切なフィルタ次数を有するフィルタが使用される場合、約2%のガードバンドしか必要としないことがある。ガードサブキャリアとしてのサブキャリアの可能な割振りを考慮に入れるデータ送信のために利用可能なサブキャリアは、本明細書で有用サブキャリアと呼ばれる。固定されたチャネル化は、常に有用サブキャリアの完全な利用をもたらし得るとは限らない。
100MHz以上のようなキャリア帯域幅が大きいシステムでは、キャリア帯域幅のすべてまたはかなりの断片にわたるFFTサイズを実施するのが困難な場合があり、もっと小さい複数のサブバンドを必要とする。サブバンドの利用におけるいかなる非効率性も、全体的なキャリア帯域幅の低減された効率につながる。
図1Bを参照すると、ネットワーク100の概略図が示される。基地局(BS:base station)102は、BS102のカバレージエリア120内の複数のUE104〜118に、ネットワーク100とのアップリンク通信およびダウンリンク通信を提供する。具体例では、UE104〜110は、低レイテンシを必要とするとともに散発性のトラフィック要件を有するUEであり、UE112〜118は、レイテンシ要件ほど厳しくは有しないUEであり、少なくともアクティブであるとき、より一貫したトラフィック要件を有し得る。より具体的な例では、UE104〜110は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:ultra reliable low latency communication)トラフィックを送信するために直交周波数分割多重化(OFDM)を採用する。スパースコード多元接続(SCMA:Sparse Code Multiple Access)などの、直交多元接続方式または非直交多元接続方式と組み合わせて、OFDMが使用され得ることが企図される。UE112〜118は、たとえば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)トラフィックを送信し得る。UE112〜118はまた、直交多元接続方式または非直交多元接続方式と組み合わせてOFDMを使用し得る。各UEは、ワイヤレス動作のための任意の好適なエンドユーザデバイスを表すことがあり、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、セルラー電話、ステーション(STA)、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)デバイス、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タッチパッド、ワイヤレスセンサー、またはコンシューマ電子デバイスのようなデバイスを含んでよい(または、そのように呼ばれてよい)。BS102は、たとえば、基地トランシーバ局(BTS:base transceiver station)、ノードB(NodeB)、発展型ノードB(eNodeB)、ホームeノードB、gノードB(時々、「ギガビット」ノードBと呼ばれる)、送信ポイント(TP:transmission point)、送信および受信ポイント(TRP:transmission and reception point)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレスルータなどの、いくつかのよく知られているデバイスのうちの1つまたは複数を含んでよい(または、それであってよい)。BS102の説明する機能はまた、同期ダウンリンク送信を使用して複数の基地局によって実行され得る。図1は、説明のために1つのBS102および8つのUE104〜118を示すが、2つ以上のBS102があってよく、BS102のカバレージエリア120は、BS102と通信している8つのUE104〜118よりも多数または少数を含んでよい。
いくつかの実施形態では、キャリア帯域幅は、たとえば、URLLC、マッシブマシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)、およびeMBBなどの2つ以上の異なるトラフィックタイプをサービスするために、サブバンドに区分される。サブバンドおよび関連するチャネル化を定義するシステムおよび方法が提供される。
いくつかの実装形態では、区分は、最大FFTサイズを条件として実行される。たとえば、最大FFTサイズ4096があり得る。最大FFTサイズは、サブバンドの中のサブキャリアの本数に上限を課する。
帯域幅区分の一例が図2に示され、ここで、単一キャリアの全体的な帯域幅は、第1、第2、および第3のサブバンド150、152、154に分割される。図示した例では、第1のサブバンド150はURLLC用であり、第1のヌメロロジーNUM1を使用する。第2のサブバンド152はeMBB用であり、第2のヌメロロジーNUM2を使用する。第3のサブバンド154はmMTC用であり、第3のヌメロロジーNUM3を使用する。
ネットワークと通信するために、UEは、UEがサポートできるサブバンド、チャネル化、およびリソース割振りを用いて、シグナリングおよび構成される必要がある。本出願の実施形態は、UE観点からのそのような構成のためのフレームワークを提供する。
いくつかの実施形態では、サブバンドは(以前に示したようなサブバンド区分およびサブバンド部分も同様に)、サブバンド部分を使用して定義され、サブバンド部分は、可能なサブバンド部分特性の既定のセットに依拠するサブバンド定義フレームワークを使用して定義される。各サブバンド部分は、図3の中で170において論理的に示すように、サブキャリア間隔(より一般的には、ヌメロロジー)、サブバンド部分帯域幅、および随意にチャネル化(リソースブロックサイズ)を含む、特性を有する。1つの部分しかないとき、チャネル化フレームワークは、全体としてサブバンドに適用される。具体例では、サブバンド部分は、以下の可能な特性を有する。
サブキャリア間隔:7.5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz
公称リソースブロックサイズ/チャネル化N:
リソースブロックサイズは、サブバンド部分の特性である。いくつかの実施形態では、Nは、値の所定のセット、たとえば、3、4、6、8、12、16のうちの1つとなるように制約され得る。いくつかの実施形態では、Nは、セット{12、6、3}またはセット{16、8、4}などの、値のスケーラブルなセットのうちの1つとなるように制約される。
サブバンド部分帯域幅:1.44MHz、2MHz、5MHz、10MHz、20MHz、40MHz、80MHz、100MHz(他の値も可能である)。
上記の特性に対して任意の好適な値が設定されてよく、上記の値の選択が説明のためにすぎないことが明確に企図される。
UE観点から、一実施形態では、1つのサブバンド部分しかないと想定すると、UEは、帯域幅部分の構成(等価的に、サブバンド、帯域幅区分)を受信し、構成は、少なくとも、
可能なヌメロロジーの既定のセットのうちの1つ、
可能な帯域幅部分帯域幅の既定のセットのうちの1つ、および
随意にリソースブロックサイズを備える。
いくつかの実施形態では、ネットワークは、帯域幅部分の定義および定義された帯域幅部分内でのリソースブロック割振りの動的シグナリングを送信し、UEがそれを受信する。
いくつかの実施形態では、ネットワークは、帯域幅部分を半静的に定義するシグナリングを送信し、UEがそれを受信し、ネットワークは、定義された帯域幅部分内でリソースブロックを割り振る動的シグナリングを送信し、UEがそれを受信する。いくつかの実施形態では、UEは、1つまたは複数の定義済み帯域幅部分をアクティブ化するとともに、アクティブ化された帯域幅部分内でのリソースブロック割振りを示す、動的シグナリングを受信する。これらのスケジューリング手法のさらに詳述される例が、以下で提供される。
可能な特性のこれらの所定のセットを使用するサブバンド定義の特定の例が図4に示されるが、図4はチャネル化の詳細を示さない。この例の場合、各サブバンドは、単一のサブバンド部分からなる。チャネル化例が以下で詳述される。全体的な60MHzシステム帯域幅は、第1、第2、および第3のサブバンド300、302、304に分割される。第1のサブバンド300は、10MHzサブバンド帯域幅および60kHzサブキャリア間隔(SCS:sub-carrier spacing)を有する。第2のサブバンド302は、40MHz帯域幅および15kHzサブキャリア間隔を有する。第3のサブバンド304は、10MHz帯域幅および7.5kHzサブキャリア間隔を有する。
異なるトラフィックタイプに対するサブバンド帯域幅の実際の割振りは、所与のトラフィックタイプにとってどのくらいのトラフィック/帯域幅が必要とされるのかの関数であり得る。たとえば、サブバンド304がmMTCトラフィック用である場合、図4に示す10MHzではなく、mMTCトラフィックに対して2MHzしか必要とされないことがあり得る。より一般的には、たとえば、各サブバンドが、
可能なサブキャリア間隔の既定のセットのうちの1つ、
少なくとも1つのサブバンド部分を有するような、サブバンドが定義され、各サブバンド部分は、
a)以下で詳述するような効率的な帯域幅利用のための公称リソースブロックサイズでない特殊リソースブロックの可能な包含を用いた、可能な公称リソースブロックサイズの既定のセットのうちの1つに関するチャネル化、および
b)可能なサブバンド部分帯域幅の既定のセットのうちの1つを有する。
帯域幅割振りの様々な方法実施形態が、上記で説明したサブバンド定義フレームワークを使用して説明される。しかしながら、これらの方法実施形態が、概して、必ずしも上記で説明したサブバンド定義フレームワークを使用して定義されるとは限らないサブバンドに対して適用され得ることを理解されたい。
方法1:ダウンリンク用の単一ヌメロロジー
いくつかのサブバンドは、1つまたは複数のエッジをスペクトルマスクと共有する。たとえば、ダウンリンクでは、1つのヌメロロジーに対する単一サブバンドが全キャリア帯域幅を占有する場合、サブバンドは、2つのエッジをスペクトルマスクと共有する。システム帯域幅のエッジにおけるサブバンドは、1つをスペクトルマスクと共有する。そのような場合、スペクトルマスクエッジとサブバンドエッジとの間にガードバンドが定義される。サブバンドのパーセンテージのように、ガードバンドは、サブバンドが比較的広い帯域幅を有する場合にはもっと小さくてよく、サブバンドが比較的狭い帯域幅を有する場合にはもっと大きくする必要がある。
キャリア帯域幅400および関連するスペクトルマスク402を示す一例が図5Aに示される。単一ヌメロロジーに対するサブバンドは、信号送信帯域幅404およびキャリアガードバンド406、408を含む。
10MHzサブバンド帯域幅、15kHzのサブキャリア間隔、および固定されたチャネル化N=12の場合、10MHzは、54個のリソースブロック、すなわち、可能な666本の15kHzサブキャリアのうちの648本のサブキャリアの使用を収容することができる。この場合、未使用リソースは、サブバンド帯域幅の2.7%を占有するガードバンドを構成し、2.7%の半分がサブバンドの両側にある。
図5Bは、54個のリソースブロックとしてのデータ帯域幅を有する、10MHzキャリアに対する様々な信号包絡線を示し、図5Cは、スペクトルマスクの右エッジ周辺の、図4Bの信号包絡線の拡大図を示す。これらの信号包絡線は、キャリア周波数への周波数アップコンバージョン前のベースバンドにおいて示される。以下のように、OFDM、フィルタ処理済みOFDM(f-OFDM)、ウィンドウ処理済みOFDM(w-OFDM:windowed OFDM)、UFMC(汎用フィルタ処理済みマルチキャリア)、およびLTEスペクトルマスクに対して信号包絡線が示され、ここで、次のような番号付けが図5Cのみに含まれる。
OFDM:420
フィルタ次数256を有するf-OFDM:422
フィルタ次数512を有するf-OFDM:424
ウィンドウ長18を有するw-OFDM:426
ウィンドウ長48を有するw-OFDM:428
フィルタ次数72を有するUFMC:430
LTEスペクトルマスク:432
図5Cを参照すると、全サブバンドにわたって固定されていないチャネル化を用いて達成され得る改善された帯域幅利用の一例として、余分な150kHz(両側が75kHz)が、フィルタ次数512を有するチャネル化のために使用され得、結果として生じる信号包絡線は、やはりLTEスペクトルマスク内に入る。この手法を用いると、10本多くの、すなわち、666本のうちの658本のサブキャリアが使用され得、そのことは、54個のRBを伴う2.7%の代わりに1.2%GBのみの使用につながる。
余分な10本のサブキャリアは、1つのリソースブロックが、上記で説明したような、またこの場合には22本のサブキャリアを有する、特殊リソースブロックであるように、他のリソースブロックのうちの1つに追加され得る。特殊リソースブロック手法が、図9を参照しながら以下でさらに詳細に説明される。代替として、追加された10本のサブキャリアを含む特殊リソースブロックが定義され得る。代替として、固定されたチャネル化を用いて行われ得るよりもサブキャリアの多くを占有するために、上記で説明したように複数のサブバンド部分を使用して混合チャネル化手法が採用され得る。
方法2:マスクのエッジにないサブバンドを用いた混合ヌメロロジー
以下で、キャリアの中での複数のヌメロロジーのフレキシブルな共存の例が提示される。詳細には、異なるヌメロロジーの隣接するサブバンド間に構成可能なガードバンドを設ける実施形態が示される。以下に提示するフレームワークは、キャリアの中でのヌメロロジーの効率的な周波数分割多重化のために使用され得る。
図6Aは、キャリア帯域幅が、異なるヌメロロジーに対する複数のサブバンドに分割される一例を示す。ヌメロロジー1(15kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド502に隣接する、ヌメロロジー2(30kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド500が示され、そうした10MHzサブバンド502は、ヌメロロジー2(30kHzサブキャリア間隔)に対する10MHzサブバンド504に隣接する。ここで、サブバンドのいずれも、エッジをスペクトルマスク(図示せず)と共有しない。
たとえばサブバンド502に対して、信号包絡線に物理的制約がないとき、完全な帯域幅が活用され得る。したがって、15kHzサブキャリア間隔を有する10MHzは、666本のSC、すなわち、マスクが関与するときよりも8本多いサブキャリアを収容することができる。
この場合、12という固定されたチャネル化に対して、666本のサブキャリアは、666本のサブキャリアのうちの660本を使用して55個のリソースブロックを収容することができる。残りの6本は、サブバンドの両側において3本のガードサブキャリアを有するガードサブキャリアとして機能することができる。ガードサブキャリアは、この場合には完全なリソースブロックよりも小さく占有する。
代替として、以前の例におけるように、リソースブロックのうちの1つが、18本のサブキャリアを有する特殊リソースブロックであるか、または56番目のリソースブロックが、6本のサブキャリアを含む特殊リソースブロックとして定義され得るように、余分な6本のサブキャリアは、他の55個のリソースブロックのうちの1つに追加され得る。
図6Aの例では、ガードサブキャリアがなく、サブキャリアのすべては、データ(実線矢印として示すデータサブキャリア)に割り振られる。図6Bの例では、ヌメロロジー2は、サブバンド500と504の両方に対していずれかのエッジ上に1本のガードサブキャリア(破線矢印として示す)を有し、ヌメロロジー1は、サブバンド502の両方のエッジ上に2本のサブキャリアを有する。
方法3:グリッド上のサブキャリア
本明細書で説明する実施形態のいずれかは、異なるサブキャリア間隔を有する隣接するサブバンドが、隣接するサブバンドのうちの1つによって使用される最小サブキャリア間隔に基づく共通グリッド上にそれらのサブキャリアを有する、ガードゾーン実装形態を採用し得る。
いくつかのそのような実施形態では、低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアの間の間隔は、最小サブキャリア間隔の整数倍数だけ、高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアから分離される。手法の一例が、図6Cを参照しながら説明される。それぞれのサブキャリア間隔556、558、560を有する3つの隣接するサブバンド550、552、554が示される。図6Cの例では、サブキャリア間隔556は30kHzであり、サブキャリア間隔558は15kHzであり、サブキャリア間隔560は60kHzである。3つのサブバンド550、552、554に対するサブキャリアのすべては、最小サブキャリア間隔、すなわち、図6Cの例に対して15kHzに等しいグリッド間隔を有するグリッド562上に位置している。
低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアと高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアとの間の間隔は、グリッド間隔の整数倍数Mに設定され、ただし、M≧1である。いくつかの実施形態では、Mは、規定された範囲M1≦M≦M2の間で構成可能である。いくつかの実施形態では、比(大きいほうのサブキャリア間隔/小さいほうのサブキャリア間隔)が整数Lである場合、Mは、範囲M1=1≦M≦M2=Lに制約される。たとえば、サブキャリア間隔が60kHzおよび15kHzである場合、比L=4であり、Mは1、2、3、または4となるように制約され得る。
たとえば、サブバンド550のサブキャリア564とサブバンド552のサブキャリア566との間の空間567は、15kHzの構成可能な倍数に設定される。図示の例では、M=2であり、空間567は30kHzである。設定M=1が図6Aおよび図6B、図2Aを参照しながら以下で説明するゼロガードサブキャリア実施形態と等価であることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、間隔は、大きいほうのサブキャリア間隔の非整数倍数である。いくつかの実施形態では、非整数倍数は1よりも小さい。
同様に、サブバンド552のサブキャリア568とサブバンド554のサブキャリア570との間の空間572は、15kHzの構成可能な倍数に設定される。図示の例では、M=2であり、空間572は30kHzである。
いくつかの実施形態では、間隔は、隣接するサブバンドの中で使用される2つのサブキャリア間隔のうちの大きいほうの非整数倍数である。いくつかの実施形態では、非整数倍数は1よりも小さい。サブバンド552のサブキャリア568とサブバンド554のサブキャリア570との間の30kHz空間572は、空間が、2つのサブキャリア間隔15kHz、60kHzのうちの大きいほうのサイズである60kHzの0.5倍であるという点で、このことの一例である。
また、ゼロシフトに対応しサブバンド550の中で使用されることになる最高周波数サブキャリア580、およびゼロシフトに対応しバンド間間隔に対するサブバンド554の中の最低周波数サブキャリア582の位置が、比較のために破線で示される。大きいほうのサブキャリア間隔を有するサブバンドのサブキャリアが、それらがゼロガードサブキャリアとともに占有することになる位置から、小さいほうのサブキャリア間隔の倍数だけ離れてシフトされることが理解され得る。このようにしてサブキャリアをシフトすることによって、改善された帯域幅利用を達成することが可能であり得る。たとえば、60kHzのサブキャリア間隔を有する10MHzのサブバンド帯域幅を考える。収容され得るサブキャリアの最大本数はfloor(10MHz/60kHz)=166本のサブキャリアであり、ただし、floor(.)は切り捨てられた整数を示す。サブキャリア間隔の分数に対応するサブバンドの残りの帯域幅、この場合には40kHzは、サブバンドの端部のうちの一方に割り振られてよく、サブバンドの他方の端部から適用されたサブキャリアがシフトする。ここで、サブキャリアが15kHzだけシフトされる場合、利用可能な帯域幅は、10MHz-15kHz=9.985MHzである。収容され得るサブキャリアの最大本数は、floor(9.985MHz/60kHz)=166本のサブキャリアである。言い換えれば、サブキャリアを15kHzだけシフトすることは、サブバンドの容量に影響を及ぼさない。代わりに、全サブキャリアがガードサブキャリアとしてのために予約されるなら、収容され得るサブキャリアの最大本数は165本である。分数サブキャリアに対応する残りの帯域幅のサイズは、使用可能なサブキャリアの本数を低減することなく実行され得る最大シフトを表す。たとえば、残りの帯域幅が40kHzである場合、15または30kHzのシフトは、サブバンドの容量に影響を及ぼさない。しかしながら、45kHzのシフトは、166番目のサブキャリアを10MHzサブバンドの外側に来させて、165本のみの利用可能なサブキャリアという結果になる。サブキャリア間隔(この例では60kHz)に等しいさらなるシフトは、サブバンドの容量を1本の追加サブキャリアだけさらに低減する。
いくつかの実施形態では、グリッド上のサブバンド内でのサブキャリアロケーションにおけるシフトを示すために、または等価的に、2つのサブバンドの隣接するサブキャリア間の間隔を小さいほうのサブキャリア間隔の単位で示すために、シグナリングが使用される。たとえば、グリッド間隔の0倍、1倍、2倍、または3倍のシフトを示すために2ビットが使用され得、そのことは、等価的にグリッド間隔の1倍、2倍、3倍、または4倍の間隔を示す。
たとえば、シフトがグリッド間隔の12倍としての倍数であり、かつN=12(リソースブロックサイズが12本のサブキャリアである)を用いてチャネル化が採用される場合、シフトは、グリッドサブキャリア間隔の1つのリソースブロックとしての等価帯域幅になる。シフトがグリッド間隔の48倍としての倍数である場合、これは、グリッドのサブキャリア間隔の4倍であるサブキャリア間隔を有するリソースブロックとしての等価帯域幅になる。
シフトを実施する結果としてサブキャリアの本数に変化がない場合、上記の例のように、この手法はスケジューリングまたは容量に対する影響を有しない。いくつかの実施形態では、シフトの結果として、小さいほうの最大本数のサブキャリアがサブバンドの中に収容され得る。
いくつかの実施形態では、
複数のサブバンドのサブキャリアはすべて、最小サブキャリア間隔に等しい間隔を伴ってグリッド上にあり、
間隔は、1つのサブバンドの最高周波数サブキャリアと、最小サブキャリア間隔の倍数である隣接するサブバンドの最低周波数サブキャリアとの間に定義され、
定義された間隔を考慮に入れるリソースブロックが定義される。
チャネル化観点から、いくつかの実施形態では、倍数は、1つのサブバンドの中の一番右のリソースブロックの最高周波数サブキャリアと、隣接するサブバンドの中の一番左のリソースブロックの最低周波数サブキャリアとの間の間隔を示す。
倍数が1であるとき、一番右のリソースブロックの最高周波数サブキャリア、および隣接するサブバンドの中の一番左のリソースブロックの最低周波数サブキャリアは、グリッド上の連続したロケーションにある。
2つの例が図6Dに示され、600および602において概略的に示される。両方の例では、15KHzサブキャリア間隔を有する第1のサブバンド、および30kHzサブキャリア間隔を有する第2のサブバンドがあるが、それぞれのサブキャリア間隔を有する隣接するサブバンドの任意のペアに対して同じ手法が適用可能であり、両方のサブバンドの中でのサブキャリアロケーションが、小さいほうのサブキャリア間隔に等しい間隔を有するグリッド上に位置している。両方の例に対して、任意のサブバンドの中のRBは4本のサブキャリアを含むが、任意のサイズのRBに対して同じ手法が適用され得る。両方のサブバンドの中のサブキャリアは、15kHzグリッド上にある。
30kHzヌメロロジーの場合、RB帯域幅が120kHzである。サブバンド帯域幅が1.4MHzである場合、30kHzヌメロロジーの46本のトーンがサブバンド内に含まれてよく、各RBが4本のサブキャリアを有する場合には、そのうちの44本(すなわち、11個のRB)が有用サブキャリアとして使用され得る。第1の有用サブキャリアの位置は、グリッド間隔の整数倍数であるシフトに応じて構成可能である。
第1の例600では、M=1であり、そのため、第1の30kHzサブキャリアは、サブバンド内のグリッド上の第1の位置に位置する。第2のサブバンドにおけるチャネル化は、その第1のサブキャリアとともに開始し、第2のサブバンドの中の第1のRBは、604において示される。
第2の例602では、M=2であり、そのため、第1の30kHzサブキャリアは、サブバンド内のグリッド上の第2の位置に位置する。第2のサブバンドにおけるチャネル化は、第1の30kHzサブキャリアとともに開始し、第2のサブバンドの中の第1のRBは、608において示される。
いくつかの実施形態では、説明する手法は、サブバンドの中のサブキャリアを選択することへのスケジューリングベース手法(以下で詳述する)と組み合わせられる。ガードサブキャリアは、サブキャリアをスケジュールしないことによって定義される。組み合わせられた手法を用いると、初めに、上記で説明したようにグリッドに対するサブキャリアロケーションのシフトを示すために、シグナリングが使用される。具体例では、所与のサブバンドは、W kHzのサブキャリア間隔を有する最大でN本のサブキャリアを収容する。シフトの後、依然としてN本のサブキャリア、またはN本よりも少数のサブキャリアがあり得る。スケジューリングベース手法は、シフト手法を用いて達成され得る最大を越えてガードゾーンを拡張するために採用される。このガードゾーン拡張は、たとえば、隣接するサブバンドの中のエッジサブキャリアが、所与のスケジューリング区間に対して使用中であるかどうかに応じて、動的に実行され得る。具体例では、スケジューリングは、シフトされた利用可能なサブキャリアのうちのP本のエッジサブキャリアがガードゾーンの一部として使用されることを示すために使用される。データのために利用可能なサブキャリアの本数は、このとき、サブキャリアシフトがサブキャリアの利用可能な本数を低減しないならNとPとの間の差分、すなわち、N-Pであることになり、またはサブキャリアシフトがサブキャリアの利用可能な本数を1本だけ低減するならNとPとの間の差分よりも1だけ小さく、すなわち、N-1-Pであることになる。
いくつかの実施形態では、あるサブバンドの最高周波数サブキャリアと隣接するサブバンドの最低周波数サブキャリアとの間の空間は、シフト量によって可能にされる空間と、ガードサブキャリアをスケジュールすることによって可能にされる空間との組合せである。具体例では、隣接するサブバンドが15kHzおよび60kHzサブキャリア間隔を採用する場合、データのために使用される最高の15kHzサブキャリアと、データのために使用される最低の60kHzサブキャリアとの間の75kHz空間は、ガードトーンとしての60kHzサブキャリア上でのスケジューリング、および15kHzシフトを示す設定M=1によって達成され得る。
いくつかの実施形態では、たとえば、ビットマップの形態でのシグナリングが、どのサブキャリアがデータのために使用中であるのかを示すために使用される。いくつかの実装形態では、N本のサブキャリアのうちのいずれかの任意の選択を可能にするために、Nビットのビットマップが使用される。ガードサブキャリアが定義される場合、スケジューラは、ガードサブキャリア上のデータをスケジュールしない。受信機は、必ずしもガードサブキャリアがガードサブキャリアであることを知るのを必要とするとは限らないが、むしろ、単にそれらのサブキャリア上にデータを有しないことを知るのを必要とする。いくつかの実施形態では、たとえば、制御チャネルの中で、シフトを示すために使用されるシグナリングが、どのサブキャリアがデータのために使用中であるのかを示すために使用されるシグナリングと一緒に受信機へ送られてよい。他の実施形態では、たとえば、初期アクセス手順の間、シフトを示すために使用されるシグナリングは別個に送られてよい。
いくつかの実施形態では、利用可能なサブキャリアの本数が、シフトに起因して低減される場合、利用可能なサブキャリアの実際の本数を反映するもっと小さいビットマップが使用され得る。
別の実施形態では、エッジサブキャリアのいくつかの最大本数Kが、ガードゾーン目的のために予約可能であり、サブバンドのエッジから始めてK本のサブキャリアのうちのどれがガードサブキャリアとして予約されるのかをシグナリングするために、Kビットのビットマップ(または、他のシグナリング)が使用され、残りのサブキャリアはデータを送信するために利用可能である。たとえば、1本のガードサブキャリアとしての最大がある場合、単一のサブキャリアがガードサブキャリアであるか否かを示すために、単一のビットが使用されてよい。別の例では、サブバンドのエッジから始めてK本のサブキャリアのうちの何本がガードサブキャリアとして予約されるのかをシグナリングするために、log2Kビットが使用されてよく、残りのサブキャリアはデータのために利用可能である。
具体例では、シフトのためのシグナリングは半静的に送られるが、どのサブキャリアがガードサブキャリアとして予約されるのかを伝えるためのシグナリングは、動的なスケジューリング情報の一部として動的に送られる。
いくつかの実施形態では、所与のサブバンドに対して、上記で説明したシフトを考慮に入れる利用可能なキャリア帯域幅は、複数のリソースブロックに分割される。各リソースブロックは、周波数領域の中でサブキャリアのセットを占有する。アップリンク上では、アップリンク送信のために、指定されたリソースブロック上で送信すべき特定のユーザ機器(UE)を割り当てるために、スケジューリングが使用される。いくつかの実装形態では、このリソースブロック割当ては、永続的または動的に行うことができ、どんなリソースブロックを使用すべきかを識別するUEへのシグナリングを伴ってよい。同様に、ダウンリンク上では、特定のUEへ送信する際の使用のために特定のRBを割り当てるために、スケジューリングが使用される。いくつかの実装形態では、これは永続的または動的であり得る。
いくつかの実施形態では、ガードゾーンのサイズは、送信機周波数局在化能力に基づく。比較的小さいガードゾーンが、より良好な周波数局在化を伴う送信機のために実施され得る。
いくつかの実施形態では、f-OFDMまたはW-OFDMのような周波数局在化機能がないと、任意の2つの隣接するサブバンドの間に、また2つの隣接するキャリアバンドの間に、ガードバンドが必要とされる。所与のUEに対して、UEは、周波数局在化機能をサポートしてもしなくてもよい。
いくつかの実施形態では、UEは、その周波数局在化能力をネットワークへ、たとえば、TRPへ通信するように構成される。このことは、たとえば、初期システムアクセスの間に行われることがある。このことは、ネットワークがUE構成を決定すること、ならびにそのことに部分的に基づいて、ガードバンドが必要とされるか否か、および必要であればガードバンドのサイズを決定することを可能にする。
いくつかの実施形態では、f-OFDM能力を使用するように構成されているf-OFDM能力を有するUEの場合、ガードバンドはまったく必要とされない。
いくつかの実施形態では、W-OFDM能力を使用するように構成されているW-OFDM能力を有するUEの場合、ガードバンドが必要とされる。
いくつかの実施形態では、どちらの能力も有しない(または、より一般的には、周波数局在化機能を有しない)、かつ/または能力を有するがそれを使用するように構成されていないのいずれかのUEの場合、通常、W-OFDMに対して必要とされるものよりも大きいガードバンドが必要とされる。
いくつかの実施形態では、所与のサブバンドの中でガードサブキャリアが割り振られるか否かは、サブバンドエッジの近くで使用される変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)に応じて決定される。たとえば、高いMCSの場合には、サブバンドのエッジにおいていくつかのガードサブキャリアが割り振られるが、低いMCSに対して、すべてのサブキャリアはデータのために使用され得る。
本明細書で説明する実施形態のいずれかに対して、ある変形形態では、各サブバンドは、独立して、たとえば、別個のビットマップを使用してスケジュールされ得る。図6Aの例の場合、サブバンド500、502、504内のリソースブロックは、独立してスケジュールされる。別の変形形態では、同じヌメロロジーに割り振られた複数のサブバンドがある場合、複数のヌメロロジーは、一緒に、たとえば、1つのビットマップを使用してスケジュールされ得る。図6Aの例の場合、サブバンド500、504は各々、ヌメロロジー2を使用して動作し、一緒にスケジュールされる。
方法4:ゼロガードトーン解決策
本開示の別の実施形態は、隣接するサブバンドの隣接するエッジサブキャリアの間に空間が予約されない、ゼロガードサブキャリア実施形態を提供する。所与のサブキャリア間隔に割り当てられた所与のサブバンドは、その間隔を有するサブキャリアのために利用可能な周波数の範囲を定義する。手法の第1の例が、図6Dを参照しながら説明される。低いほうの周波数サブバンド200は、第1のサブキャリア間隔204を有するサブキャリアのセットを収容し、隣接する高いほうの周波数サブバンド202は、第2のサブキャリア間隔206を有するサブキャリアのセットを収容する。図6Dの例では、第1のサブキャリア間隔は15kHzであり、第2のサブキャリア間隔は30kHzである。低いほうの周波数サブバンド200の最高周波数サブキャリア208と、高いほうの周波数サブバンド202の最低周波数サブキャリア210との間の空間が、212において示される。本開示の一実施形態によれば、空間212は、隣接するサブバンド200、202の2つのサブキャリア間隔204、206のうちの小さいほうに設定される。したがって、図2Aの例では、空間212は15kHzに設定される。
別の例が図6Eに示され、ここで、第1のサブキャリア間隔204は60kHzであり、第2のサブキャリア206間隔は30kHzである。低いほうの周波数サブバンド200の最高周波数サブキャリア208と、高いほうの周波数サブバンド202の最低周波数サブキャリア210との間の空間は、212において示され、隣接するサブバンド200、202の2つのサブキャリア間隔204、206のうちの小さいほう、すなわち30kHzに設定される。
図6Dおよび図6Eの例は、2つの隣接するサブバンドのエッジにおける隣接するサブキャリアが、小さいほうのサブキャリア間隔を有するサブバンドの隣接するサブキャリアと同じ間隔を有し、追加の空間が挿入されないので、本明細書でゼロガードサブキャリア実装形態と呼ばれる。ゼロガードサブキャリア実装形態を用いると、低いほうの周波数バンドの最高周波数サブキャリアおよび高いほうの周波数バンドの最低周波数サブキャリアのスペクトルにおけるオーバーラップに起因して、いくらかの干渉がある。この干渉は、サブバンドのエッジにおけるサブキャリアに適用される電力ならびに変調およびコーディング方式(MCS)に応じて、顕著な場合があり、または顕著でない場合もある。
方法5:スペクトルマスクのエッジを共有するサブバンドを伴う混合ヌメロロジー
図7Aの例では、再び、以前に説明したような3つのサブバンド500、502、504がある。この場合、スペクトルマスク600も示される。サブバンド500および504は各々、エッジをスペクトルマスク600と共有する。サブバンド500、504とスペクトルマスク600との間にガードバンド602、604が定義される。図7Aの例の場合、サブバンド帯域幅内で定義されたガードサブキャリアがなく、全サブバンド帯域幅がデータのために使用され得る。言い換えれば、マスクとのエッジにおけるいかなる必要なガードバンドも除外した後、サブバンド帯域幅が定義または取得される。次いで、定義された全サブバンド帯域幅が、データのために使用され得る。
ヌメロロジー2に対して、全10MHzがデータのために利用可能であるなら(すなわち、スペクトルマスクとの隣接関係がない場合)、サブバンド500、504の組合せにおける666本のサブキャリアにとって余裕があることになる。その両方がスペクトルマスクに隣接する、ヌメロロジーに対する2つのサブバンド、たとえば、サブバンド500、504の組合せに対して、同じ10MHzがサブバンドおよび0.6%ガードバンド(すなわち、ガードバンド502、504)に割り振られるべきである場合、データのために利用可能な帯域幅は9.94MHzであり、これはデータのために利用可能な662本のサブキャリアを残す。
高いMCSの場合、少数のガードトーンしかサブバンドのエッジ間で使用され得ない。このことの一例が図7Bに示され、サブバンド500、504が各々、各サブバンドエッジ上に1本のガードサブキャリアを有し、サブバンド502が各サブバンドエッジ上に2本のガードサブキャリアを有するという点で、それは図7Aの例とは異なる。別の実施形態では、ガードサブキャリアは、サブバンドの2つのエッジ間のように非対称に割り振られ得る。たとえば、ガードサブキャリアは、別のサブバンドと隣接する場所のサブバンドエッジにおいて定義されるが、スペクトルマスクと隣接する場所のサブバンドエッジにおいては定義されない。このことを図7Bの例に適用すると、ガードサブバンドは、ヌメロロジーNUM2に対してサブバンド500、504内に定義されることになり、ここで、各サブバンド500、504は別のサブバンドと隣接するが、すなわち、サブバンド502と隣接するが、サブバンドエッジがマスクエッジに隣接する場所にガードサブキャリアは定義されない。サブバンドとスペクトルマスクとの間の分離のためにガードバンド606および608がすでに定義されているので、マスクとサブバンドエッジとの間に追加のガードサブキャリアが必要とされなくてよい。
例において上記で詳述したように、固定されたチャネル化を使用することは、常に最大帯域幅利用率をもたらすとは限らない場合がある。利用率を高め、場合によっては最大化するために、2つの異なる手法が説明されている。これらの2つの手法が、ここで、ある程度さらに詳細に説明される。
混合チャネル化
UEが混合チャネル化を用いてデータを受信/送信する場合、すなわち、少なくとも2つのチャネル化が、使用されるサブバンドを介したデータ送信のために使用される場合を考慮に入れる、実施形態が提示される。混合チャネル化は、100%に近いサブバンド帯域幅利用率を可能にするので、効率的なスペクトル利用にとって有用であり得る。
以前に混合チャネル化と呼ばれた手法では、サブバンド帯域幅がサブバンド部分に分割され、各サブバンド部分内のサブキャリアが、異なるリソースブロックサイズにグループ化される。具体例として、666本のサブキャリアが、10MHzサブバンドに対して使用され得るサブキャリアの最大本数である場合、これらはN=6、12に基づいて2つのグループに(論理的に)分割され得るが、Nに対する値の許容できるセットに応じて他の組合せが可能である。N=12を用いて45個のリソースブロックの中でグループ化された540本のSC600、およびN=6を用いて21個のリソースブロックの中でグループ化された126本のSC602を示す、一例が図8Aに示される。この場合、すべての666本のサブキャリアが使用され、最大利用率が達成される。このことは、図8Bに示すように固定されたチャネル化を用いて660本のサブキャリアだけが使用される状況とは対照的であり得る。9.9MHzしか使用され得ない図8Bの場合と比較すると、図8Aにおいて考慮に入れられた混合チャネル化により、利用可能な10MHzのうちの9.99MHzを使用することが可能になる。
送信機および受信機がチャネル化に気づいている限り、いかなる好適なシグナリングも採用され得る。たとえば、そのサイズがどうであろうと、リソースブロックごとにビットを含むことを伴う単一のビットマップがあり得る。この場合、図8Aの例に対して、66ビットを有するビットマップが十分であることになる。代替として、2つのフィールドを有するビットマップが採用され得る。第1のフィールドは、チャネル化領域(N=6対N=12)を識別し、第2のフィールドは、そのチャネル化領域内でのリソースブロックのビットマップである。
特殊リソースブロックの形成
上記で言及した別の手法では、サブバンドの中のリソースブロックの残りとは異なるサイズを有する特殊リソースブロックが形成される。特殊リソースブロックは、最小ガードバンドを観測するために形成され得、すべての可能なサブキャリアを占有することができる。たとえば、10MHzサブバンドの中に、N=12に基づいて55個のRBがあり得、それは660本のSCを占有する。すべての666本のSCが利用されることを確実にするために、リソースブロックのうちの1つは、N=18を用いたもっと大きいリソースブロックとなるように定義され得る。次いで、得られた全体的なチャネル化が図9に示され、N=12を用いた54個のリソースブロック600、およびN=18を用いた1個のリソースブロック602を含む。この例における特殊リソースブロックはサブバンドのエッジにおいて定義されるが、送信機および受信機がチャネル化に気づいている限り、このことはそうである必要はない。
特殊リソースブロックを実施した後にリソースブロックの総数(たとえば、55個)が変更されない場合、55個のリソースブロック(1つの特殊リソースブロックを含む)をシグナリングするために、55個の同等にサイズ決定されたリソースブロックに対して使用されることになるものと同じビットマップが使用され得る。特殊リソースブロックは、サブバンドの通常のリソースブロックよりも小さくても大きくてもよい。
説明する実施形態では、利用可能な帯域幅の最大部分の使用を可能にするために、特殊/追加リソースブロック定義が提供される。いくつかの実施形態では、特殊RB(この場合、特殊RBとは全体のRBのうちの断片である)はまた、サブバンドのエッジにおけるガードバンドとして使用され得るものと定義され得る。たとえば、15kHzサブキャリア間隔に対して、20MHzバンドの中でN=12というサブキャリアリソースブロック定義が使用される場合、使用され得るリソースブロックの最大数は111個であり、それは19.98MHzである。このことは、固定されたN=12定義が使用される場合に使用不可能である約0.02MHzしか残さない。これよりも大きいガードバンドが必要とされる場合、特殊RB(たとえば、N=12未満のサイズ)が、通常のRBをパンクチャすること、または残りのRBの中の情報をレートマッチングさせることによって形成され得、その特殊RBは、追加のガードに役立てるために使用され得る。この場合、通常サイズのリソースブロックのセットを定義した後に残されるどんな帯域幅も、かつ特殊リソースブロックが、ガードバンドである。
N=12である上記で導入した例に、15kHzサブキャリア間隔および20MHzサブバンド帯域幅とともにこの手法を適用する。帯域幅は、サイズN=12の110個のRB、およびサイズ6の111番目のRBに分割され得る。15kサブキャリア間隔および20MHzに対して使用され得るサブキャリアの最大本数が1333本であることに留意されたい。この例を用いると、110×12+6=1326本のサブキャリアが使用され(N=12としてグループ化された110本、分数RBとして使用される1本)、残りの7本のサブキャリアは、ガードバンドのために除外され、RBスケジューリングの一部と見なされない。この例では、ガードバンドの帯域幅は単一のRBよりも小さい。
混合ヌメロロジーに対する特定のチャネル化例
特定のチャネル化例が、ここで、図4を参照しながら以前に説明した混合ヌメロロジーの場合に対して説明される。
a)第1のサブバンド300は、10MHz URLLCバンドである。60kHzサブキャリア間隔に基づく10MHzは、エッジにおいて残される1%を計上して165本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、13個のRBおよび9本のガードトーンをもたらし、N=6を用いた固定されたチャネル化は、27個のRB、3本のガードトーンを与える。ゼロガードトーン解決策が、9本のサブキャリア、すなわち、N=12を用いた13個のRB、N=9を用いた1つのRBを含む、特殊リソースブロックの使用を通じて達成される。
b)第2のサブバンド302は40MHz MBBバンドである。15KHzサブキャリア間隔に基づく40MHzは、2666本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、有用サブキャリアのうちの2本を除くすべてを占有する222個のリソースブロックをもたらし、0.1%未使用を伴う39.96MHzの利用率を表す。随意に、特殊リソースブロックは、すべてのサブキャリアが使用されるように、14本のサブキャリアを用いて定義され得る。
c)第3のサブバンド304は、10MHz mMTCバンドである。7.5kHzサブキャリア間隔に基づく10MHzは、エッジにおいて残される1%を計上して1320本の有用サブキャリアをもたらす。N=12を用いた固定されたチャネル化は、1320本の有用サブキャリアのすべてを占有する110個のリソースブロックをもたらす。この手法を用いると、60MHzのうちの合計59.75MHzが使用される。
スケジューリング
上記で要約または本明細書で説明する方法のうちの1つを使用してリソースブロックを定義しているいくつかの実施形態では、方法は、そのように定義された異なるリソースブロックサイズを使用するスケジューリングをさらに伴う。スケジューリング単位は、(たとえば、N=12を用いた)通常のリソースブロック、およびもっと大きいかまたはもっと小さい(たとえば、12よりも大きいかまたは小さい)特殊リソースブロックを含むことができる。3つ以上のリソースブロックサイズを使用するスケジューリングのオプションは排除されない。
いくつかの実施形態では、方法はまた、RBのグループを介したスケジューリング(すなわち、スケジュールされた異なるBW)を含み、ここで、グループは、通常のRB、通常のRBおよび特殊RB、または特殊RBのみからなり得る。たとえば、グループは、1)P個の通常のRB(P=1、2、3、4、5、6など)、2)Q個の通常のRB(Q=1、2、3、4、5など)およびL個の特殊RB(L=1、2など、3)K個の特殊RB(ただし、K=1、2、3、4、など)を含み得る。
本明細書で説明する実施形態のいずれかに対して、方法はまた、スケジューリングを示すためのシグナリングを含み得る。このことは、たとえば、以下のことを伴い得る。
1)許可シグナリングの中でスケジューリングの動的な表示を送信すること。ここで、スケジューリングは、サブバンドおよびRB割振り(通常のRBと特殊RBの両方)の情報を含み得る。
2)スケジューリングの半静的な表示。たとえば、ガードバンドのいくつかの部分が半静的に構成され得、特殊リソースブロックに対する半静的な構成が使用され得、また特殊リソースブロックのサイズが動的に更新されなくてよい。
3)シナリオ依存-キャリア周波数および対応する帯域幅などのファクタ、サービス(アプリケーション)、ならびにスケジュールされた帯域幅のロケーション(たとえば、バンドエッジ)に依存するスケジューリング情報。サブバンド定義もしくはサブバンドビルディングブロック、最小スケジューリング単位、または特殊リソースブロックサイズは、これらのファクタのうちの1つまたはそれらの組合せに基づいて異なってよい。
4)キャリア横断スケジューリング、すなわち、スケジューリングは、2本以上のキャリアを介したデータ送信のために有効な情報を含み得る。たとえば、場合によっては、キャリア横断スケジューリングは、UEとの間の送信に対して採用され得、スケジューリング情報は、複数のキャリアを介したその送信に関する共通情報を含み得る。一例として、UEは、2つの異なるキャリアの帯域幅のエッジにおける10個のRBデータを使用し得るが、予約されることが必要とされるエッジにおけるガードバンドは、異なるキャリアに対して異なってよい(あるキャリアが10MHzの帯域幅を有してよく、別のキャリアが80MHzの帯域幅を有してよい)。
本明細書で説明する手法が、アップリンク送信もしくはダウンリンク送信、またはアップリンク送信とダウンリンク送信の両方に対して適用され得ることに留意されたい。加えて、これらの手法は、周波数分割複信構成および時分割複信(単方向および双方向)構成とともに使用され得る。
次に図10Aを参照すると、上記で説明したような送信を実行するために使用され得る送信機、または上記で定義したような複数のサブバンド部分を伴う複数のヌメロロジーおよび混合チャネル化もしくは特殊リソースブロックを使用して動作できる基地局の一部の略図が示される。この例では、サポートされるL個のヌメロロジーがあり、ただし、L≧2であり、各ヌメロロジーは、それぞれのサブキャリア間隔を有するそれぞれのサブバンドを介して動作する。しかしながら、本明細書で説明する手法はまた、単一のヌメロロジーしかないときにも適用され得る。
ヌメロロジーごとに、それぞれの送信チェーン900、902がある。図10Aは、第1および第Lのヌメロロジー用の簡略化された機能を示し、他のヌメロロジー用の機能は類似であることになる。また、第1のヌメロロジーを使用して動作する受信機のための、受信チェーン903に対する簡略化された機能が図10Bに示される。
第1のヌメロロジー用の送信チェーン900は、コンスタレーションマッパー910、サブキャリアマッピングおよびグループ化ブロック911、サブキャリア間隔SC1を伴うIFFT912、パイロットシンボルおよびサイクリックプレフィックス挿入914、ならびに周波数局在化演算器916(たとえば、フィルタ処理、サブバンドフィルタ処理、ウィンドウ処理、サブバンドウィンドウ処理)を含む。また、スケジューリングを実行するスケジューラ950が示される。周波数局在化演算器実装形態に応じて、スペクトルの2つのエッジにおいて、かつ/または異なるヌメロロジー(すなわち、異なるサブキャリア間隔)を用いたサブバンド間に、異なるガードゾーンが必要とされ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ガードゾーンは、送信機と受信機の両方の周波数局在化能力を考慮に入れて決定される。
同じヌメロロジーが複数の分散されたサブバンド(たとえば、図7Aのサブバンド602、604)を使用する実施形態の場合、これらのサブバンドは、同じサブキャリア間隔を用いて動作する異なる送信チェーンの中で生成され得るか、または代替として、周波数局在化演算器は、各サブバンドを適切なロケーションにシフトするとともに任意の必要とされるフィルタ処理を適用する、複数のシフティングおよびフィルタ処理演算器を備え得る。
動作においては、コンスタレーションマッパー910が、K1個のUEに対してUEデータ(より一般的には、データおよび/またはシグナリングを含むUEコンテンツ)を受信し、ただし、K1≧1である。コンスタレーションマッパー910は、K1個のUEの各々に対するUEデータを、コンスタレーションシンボルのそれぞれのストリームにマッピングし、920においてこれを出力する。シンボル当たりのUEビットの数は、コンスタレーションマッパー910によって採用される特定のコンスタレーションに依存する。直交振幅変調(QAM)の例では、UEごとからの2ビットが、それぞれのQAMシンボルにマッピングされる。
OFDMシンボル期間ごとに、サブキャリアマッピングおよびグループ化ブロック911が、コンスタレーションマッパー910によって生成されたコンスタレーションシンボルを、922におけるIFFT912の最大P個の入力にグループ化およびマッピングする。グループ化およびマッピングは、スケジューラ情報に基づいて実行され、スケジューラ情報は、送信チェーン900の中で処理中のK1個のUEのコンテンツに対する、定義されたリソースブロック定義および割振りによる、上記で説明したようなTDDフレーム構造に基づく。Pは、IFFT912のサイズである。OFDMシンボル期間ごとに、必ずしもP個の入力のすべてが使用されるとは限らない。IFFT912は、最大P個のシンボルを受信し、924においてP個の時間領域サンプルを出力する。このことに続いて、いくつかの実装形態では、ブロック914において、時間領域パイロットシンボルが挿入され、サイクリックプレフィックスが付加される。周波数局在化演算器916は、たとえば、フィルタf1(n)を適用し得、フィルタf1(n)は、送信チェーン902などの他の送信チェーンの出力との干渉を回避するように、送信チェーン900の出力におけるスペクトルを制限する。周波数局在化演算器916はまた、その割り当てられた周波数ロケーションへの各サブバンドのシフティングを実行する。
送信チェーン902などの他の送信チェーンの機能は類似である。送信チェーンのすべての出力は、チャネル上での送信の前にコンバイナ904の中で合成される。
上記で説明した構成可能なシフトを特徴とする実施形態の場合、サブキャリアをどのくらいシフトすべきかを示す、周波数局在化演算器916のための出力962を生成する、シフトコントローラ960が設けられる。いくつかの実施形態では、ゼロガードサブキャリア実施形態が実施され、それが静的に定義される場合、シフトコントローラの必要はない。周波数局在化演算器916は、シフトコントローラ960からの出力に基づいて、上記で詳述したようにグリッド間隔の倍数だけ、サブバンド内でのサブキャリアのシフトを実施する。シフトは、ベースバンドから無線周波数へのアップコンバージョンの一部として、周波数局在化演算器916によって実施され得る。この場合、本明細書で説明する方法のうちの1つ、たとえば、以下で説明する図11の方法を使用し、シフト量を上回りかつそれを越える必要とされる任意のガードゾーンを実施するために使用されるスケジューリングを用いて、全サブバンド帯域幅、または全サブバンド帯域幅からシフト量を減じた帯域幅を占有するチャネル化に基づいて、スケジューリングを実行するスケジューラ950。周波数局在化演算器実装形態に応じて、スペクトルの2つのエッジにおいて、かつ/または異なるヌメロロジー(すなわち、異なるサブキャリア間隔)を用いたサブバンド間に、異なるシフト、およびスケジュールされたガードゾーンが必要とされ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、ガードゾーンは、送信機と受信機の両方の周波数局在化能力を考慮に入れて決定される。
ガードゾーンがスケジューリングを通じて実施される実施形態の場合、スケジューラ950は、必要とされるガードサブキャリアにマッピングしないことによって、スケジュールされたガードゾーンを実施する。スケジューラは、存在する場合にはシフトを計上して、かつ必要とされるガードサブキャリアを計上して、その本数の残りの可能なサブキャリアにマッピングする。
シフトを伝達するシグナリングが、UEへ送信される。いくつかの実施形態では、このことは、接続セットアップの間に行われる。他の実施形態では、シフトの変更を伝達するのに必要なときはいつでも、そのことはその時々に送られる。代替として、そのことは固定された周期性を伴って送られる。シフトに対するシグナリングが、そのサブキャリアがシフトされているサブバンド上のリソースを使用して送られる場合、受信機が適切に機能できるように、シグナリングはあらかじめ送られることを必要とする。加えて、もしあればガードサブキャリアを計上して、そのリソースがどこに位置するのかを受信機が決定することを可能にする、スケジューリング情報がダウンリンク上で送られる。
図10Bは、903において示される、第1のヌメロロジーを使用して受信する基地局の受信チェーンの簡略化されたブロック図を示す。複数のヌメロロジーがサポートされる場合、この機能は複製されることになる。受信チェーン903は、周波数局在化演算器930、サイクリックプレフィックス除去およびパイロットシンボル処理932、高速フーリエ変換(FFT)934、サブキャリアデマッピング936、ならびに等化器938を含む。受信チェーンの中の各要素は、送信チェーンの中で実行される動作に対応する、逆の動作を実行する。サブキャリアデマッパー936も、チャネル化およびリソースブロック割当てに基づくスケジューラ情報を利用する。
シフトおよび/またはスケジュールされたガードサブキャリアを特徴とする実施形態の場合、周波数局在化演算器930は、シフトを示す情報に基づいて動作する。周波数局在化演算器は、以前に言及されたグリッド間隔の単位で、サブキャリアにシフト量を適用する。スケジューリング情報は、どのくらいのサブキャリアがガードサブキャリアとして予約されるのかを示し、かつ/またはアップリンク送信のためにどのサブキャリアがどのUEに割り振られるのかを示し、サブキャリアデマッパー936によって受信および作用される。UEの送信チェーンは基地局の送信チェーンと類似であってよいが、スケジューラがないことになる。UEの受信チェーンは基地局の受信チェーンと類似であってよい。UEは、シフトおよびスケジューリング情報をシグナリングとして受信することになる。複数のUEが(受信および/または送信に対して)同じヌメロロジーを使用して動作し得るが、各UEが異なるサブバンド上で動作することに留意されたい。各UEにおける周波数局在化動作は、必要とされるロケーションにサブバンドを移動させる。
図11は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図11の方法は、たとえば基地局によって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、キャリア帯域幅内で複数のサブバンドを割り振ることとともに、ブロック1100において開始する。各サブバンドは、
それぞれのサブキャリア間隔、
少なくとも1つのサブバンド部分であって、各サブバンド部分が、
少なくともリソースブロックサイズ定義を備えるそれぞれのチャネル化定義を有する、サブバンド部分、および
それぞれのサブバンド部分帯域幅を有する。
サブバンドごとに、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の既定のセットのうちの1つを有し、各サブバンド部分が、可能なリソースブロックサイズの既定のセットのうちの1つ、およびサブバンド部分帯域幅の既定のセットのうちの1つを有するように、
サブバンドは、
可能なサブキャリア間隔の既定のセット、
可能なリソースブロックサイズの既定のセット、および
可能なサブバンド部分帯域幅の既定のセット
を備えるサブバンド定義フレームワークに基づいて割り振られる。
方法は、ブロック1106において、割り振られたサブバンドに従って送信することとともに継続する。
図12は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図12の方法は、たとえば基地局によって、または代替として、UEによって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、ブロック1200において、第1のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第1のサブバンド内で送信することとともに開始する。ブロック1201は、第2のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第2のサブバンドの中で送信することを伴い、第1のサブバンドは、第2のサブバンドよりも周波数が低い。第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアは、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数に等しく、かつ第1および第2のサブキャリア間隔のうちの大きいほうの非整数倍数である間隔だけ、第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアから離間されている。
図13は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図13の方法は、たとえば基地局によって、または代替として、UEによって、ネットワーク側において実行され得る。方法は、ブロック1300において、グリッド間隔の倍数としてのサブキャリアロケーションの中でのシフトを示すシグナリングを受信することとともに開始する。ブロック1302は、サブキャリアグリッド間隔の(2倍以上となる)整数倍数であるサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して、サブバンド内で送信を受信することを伴い、周波数のグリッド上に配置された複数のサブキャリアは、グリッド間隔を有する。いずれかのグリッドは、サブバンド内のグリッド上の最高周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアは、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより低くオフセットされるか、またはグリッドは、サブバンド内のグリッド上の最低周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアは、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより高くオフセットされる。
図14は、本開示の一実施形態によって提供される方法のフローチャートである。図14の方法は、たとえば基地局によって、ネットワーク側において実行され得る。随意に、方法は、ブロック1400において、送信機周波数局在化能力を示すシグナリングを受信するステップとともに開始する。ブロック1402において、送信機は、周波数グリッド間隔の倍数としてのサブバンドのサブキャリアに対するシフト量を識別するシグナリングを送る。ブロック1404において、送信が、シフト量だけシフトされたサブバンドのサブキャリアを占有するチャネル化フレームワーク内にスケジュールされる。随意に、スケジューリングはまた、ガードサブキャリアとして予約される1つまたは複数のサブキャリアを考慮に入れる。随意に、ブロック1406において、スケジューリングを定義するシグナリングが送信される。このことは、どこでダウンリンク送信が行われるのかをUEに示すことができるか、またはどこでアップリンク送信を行うべきかをUEに示すことができる。随意に、ブロック1408において、スケジューリングおよびシフト量に従ってダウンリンク送信が行われる。
図15および図16は、本開示による方法および教示を実施し得る例示的なデバイスを示す。詳細には、図15は例示的なUE2310を示し、図16は例示的な基地局2370を示す。
図15に示すように、UE2310は、少なくとも1つの処理ユニット2400を含む。処理ユニット2400は、UE2310の様々な処理動作を実施する。たとえば、処理ユニット2400は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、またはUE2310がネットワークの中で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。処理ユニット2400はまた、上記でより詳細に説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る。各処理ユニット2400は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の好適な処理デバイスまたはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2400は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
UE2310はまた、少なくとも1つのトランシーバ2402を含む。トランシーバ2402は、少なくとも1つのアンテナまたはネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2404による送信のために、データまたは他のコンテンツを変調するように構成される。トランシーバ2402はまた、少なくとも1つのアンテナ2404によって受信されたデータまたは他のコンテンツを復調するように構成される。各トランシーバ2402は、ワイヤレス送信のための信号を生成し、かつ/または受信された信号を処理するための、任意の好適な構造を含む。各アンテナ2404は、ワイヤレス信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。1つまたは複数のトランシーバ2402がUE2310の中で使用され得、1つまたは複数のアンテナ2404がUE2310の中で使用され得る。単一の機能ユニットとして示されるが、トランシーバ2402はまた、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機を使用して実装され得る。
UE2310は、1つまたは複数の入力/出力デバイス2406またはインターフェースをさらに含む。入力/出力デバイス2406は、ユーザまたはネットワークの中の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス2406は、ユーザに情報を提供するか、またはユーザから情報を受信するための、ネットワークインターフェース通信を含むスピーカー、マイクロフォン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、またはタッチスクリーンなどの任意の好適な構造を含む。
加えて、UE2310は、少なくとも1つのメモリ2408を含む。メモリ2408は、UE2310によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。たとえば、メモリ2408は、上記で説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されるとともに、処理ユニット2400によって実行される、ソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。各メモリ2408は、任意の好適な揮発性および/または不揮発性の記憶および取出しデバイスを含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどの、任意の好適なタイプのメモリが使用され得る。図15に示すような構成要素が説明のためのものであり、UE2310が図15に示す構成要素の一部または全部を含んでよいことが理解される。
図16に示すように、基地局2370は、少なくとも1つの処理ユニット2450、少なくとも1つの送信機2452、少なくとも1つの受信機2454、1つまたは複数のアンテナ2456、少なくとも1つのメモリ2458、および1つまたは複数の入力/出力デバイスまたはインターフェース2466を含む。送信機2452および受信機2454の代わりに、トランシーバ(図示せず)が使用されてよい。スケジューラ2453は、処理ユニット2450に結合され得る。スケジューラ2453は、基地局2370内に含まれてよく、または基地局2370とは別個に動作させられてよい。処理ユニット2450は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または任意の他の機能などの、基地局2370の様々な処理動作を実施する。処理ユニット2450はまた、上記でより詳細に説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る。各処理ユニット2450は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の好適な処理デバイスまたはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2450は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。図16に示すような構成要素が説明のためのものであり、基地局2370が図16に示す構成要素の一部または全部を含んでよいことが理解される。
各送信機2452は、1つまたは複数のUEまたは他のデバイスへのワイヤレス送信のための信号を生成するための任意の好適な構造を含む。各受信機2454は、1つまたは複数のUEまたは他のデバイスから受信された信号を処理するための任意の好適な構造を含む。別個の構成要素として示されるが、少なくとも1つの送信機2452および少なくとも1つの受信機2454は、トランシーバの中に組み合わせられてよい。各アンテナ2456は、ワイヤレス信号または有線信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。送信機2452と受信機2454の両方に結合されるものとして共通のアンテナ2456がここで示されるが、1つまたは複数のアンテナ2456が送信機2452に結合されてよく、1つまたは複数の別個のアンテナ2456が受信機2454に結合されてよい。各メモリ2458は、UE2310に関して上記で説明したものなどの、任意の好適な揮発性および/または不揮発性の記憶および取出しデバイスを含む。メモリ2458は、基地局2370によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。たとえば、メモリ2458は、上記で説明した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されるとともに、処理ユニット2450によって実行される、ソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。
各入力/出力デバイス2466は、ユーザまたはネットワークの中の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス2466は、ユーザに情報を提供するか、またはユーザから情報を受信/提供するための、ネットワークインターフェース通信を含む任意の好適な構造を含む。
本開示はいくつかの順序でステップを用いて方法およびプロセスを説明するが、方法およびプロセスの1つまたは複数のステップは、適宜に省略または変更されてよい。1つまたは複数のステップは、それらが説明されるもの以外の順序で適宜に行われてよい。
先行する説明では、説明の目的で、本実施形態の完全な理解を与えるために数多くの詳細が記載されている。しかしながら、これらの具体的な詳細が必須でないことが当業者にとって明らかとなろう。他の事例では、よく知られている電気構造および回路が、理解を不明瞭にしないようにブロック図の形態で示される。たとえば、本明細書で説明する実施形態がソフトウェアルーチン、ハードウェア回路、ファームウェア、またはそれらの組合せとして実装されるかどうかについて、具体的な詳細は提供されない。
本開示の実施形態は、機械可読媒体(それらの中に組み込まれたコンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、またはコンピュータ使用可能媒体とも呼ばれる)の中に記憶されたコンピュータプログラム製品として表され得る。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、メモリデバイス(揮発性または不揮発性)、または類似の記憶メカニズムを含む磁気記憶媒体、光記憶媒体、または電気記憶媒体を含む、任意の好適な有形非一時的媒体であってよい。機械可読媒体は、実行されたとき、本開示の一実施形態に従って方法におけるステップをプロセッサに実行させる、命令、コードシーケンス、構成情報、または他のデータの様々なセットを含むことができる。説明した実装形態を実施するために必要な他の命令または動作も機械可読媒体上に記憶され得ることを、当業者は諒解されよう。機械可読媒体上に記憶された命令は、プロセッサまたは他の好適な処理デバイスによって実行され得、説明したタスクを実行するために回路構成とインターフェースすることができる。
以下の例が企図される。
例1. UEにおける方法であって、少なくとも1つの帯域幅部分の構成を受信するステップを備え、各帯域幅部分の構成が、少なくとも、可能なヌメロロジーの事前構成済みセットのうちの1つ、および可能な帯域幅部分帯域幅の事前構成済みセットのうちの1つを備える、方法。
例2. 構成を受信するステップが、少なくとも1つの帯域幅部分のうちの1つまたは複数の構成、および少なくとも1つの構成済み帯域幅部分のうちの1つまたは複数内でのリソースブロック割振りをアクティブ化する、動的シグナリングを受信するステップを備える、例1の方法。
例3. 構成を受信するステップが、少なくとも1つの帯域幅部分のうちの1つまたは複数の構成を半静的に通知するシグナリングを受信するステップと、少なくとも1つの構成済み帯域幅部分のうちの1つまたは複数内でのリソースブロック割振りを示す動的シグナリングを受信するステップとを備える、例1の方法。
例4. 割り振られたリソースブロックを使用して少なくとも1つの構成済み帯域幅部分のうちの1つまたは複数内で送信するステップをさらに備える、例3の方法。
例5. 各サブバンドが、それぞれのサブキャリア間隔、少なくとも1つのサブバンド部分であって、各サブバンド部分が、少なくともリソースブロックサイズ構成を備えるそれぞれのチャネル化構成を有する、サブバンド部分、およびそれぞれのサブバンド部分帯域幅を有するように、キャリア帯域幅内で複数のサブバンドを割り振るステップと、割り振られたサブバンドに従って送信するステップとを備え、サブバンドごとに、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の事前構成済みセットのうちの1つを有し、各サブバンド部分が、可能なリソースブロックサイズの事前構成済みセットのうちの1つ、およびサブバンド部分帯域幅の事前構成済みセットのうちの1つを有するように、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の事前構成済みセット、可能なリソースブロックサイズの事前構成済みセット、および可能なサブバンド部分帯域幅の事前構成済みセットを備えるサブバンド構成フレームワークに基づいて割り振られる、方法。
例6. 割り振られた複数のサブバンドを構成するシグナリングを送信するステップをさらに備える、例5の方法。
例7. サブバンドの各々に対してスケジューリング情報を送信するステップをさらに備える、例5の方法。
例8. 1つのサブキャリア間隔に対して、1つのサブキャリア間隔を有する少なくとも2つのサブバンドが構成され、方法が、少なくとも2つのサブバンドを独立してスケジュールするステップをさらに備える、例5の方法。
例9. 1つのサブキャリア間隔に対して、1つのサブキャリア間隔を有する少なくとも2つのサブバンドが構成され、方法が、少なくとも2つのサブバンドを一緒にスケジュールするステップをさらに備える、例5の方法。
例10. 所与のサブバンドに対するチャネル化構成が、第1の本数のサブキャリアを有する複数のリソースブロック、第1の本数以外の本数のサブキャリアを有する追加リソースブロックを構成する、例5の方法。
例11. 複数のリソースブロックおよび追加リソースブロックの各々に対するそれぞれのビットを含むビットマップを使用して、スケジューリングを実行するステップを備える、例10の方法。
例12. スペクトルマスクのエッジとスペクトルマスクのエッジに隣接するサブバンドのエッジとの間にガードバンドを割り振るステップをさらに備える、例5の方法。
例13. すべてのサブバンドのすべてのサブキャリアが、共通グリッド上に位置しており、第1のサブキャリア間隔を有する第1のサブバンドおよび第2のサブキャリア間隔を有する第2のサブバンドを備える、隣接するサブバンドの少なくとも1つのペアに対して、第1のサブバンドの最高周波数サブキャリアが、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの整数倍数に等しい間隔だけ、第2のサブバンドの最低周波数サブキャリアから離間されている、例5の方法。
例14. 追加リソースブロックが、すべての有用サブキャリアが使用されるような本数のサブキャリアを有する、例10の方法。
例15. 第1の本数のサブキャリアを有するリソースブロックしか使用されない場合に可能になるであろうよりも多くの有用サブキャリアが使用されるように、追加リソースブロックが構成される、例10の方法。
例16. 異なる本数のうちの最大本数のサブキャリアを有するリソースブロックしか使用されない場合に可能になるであろうよりも多くの有用サブキャリアが使用されるように、少なくとも1つの帯域幅部分が、リソースブロック当たり異なる本数のサブキャリアを伴う異なるチャネル化を有する少なくとも2つの帯域幅部分を備える、例5の方法。
例17. 第1のサブキャリア間隔を有する第1のサブバンドおよび第2のサブキャリア間隔を有する第2のサブバンドを備える、隣接するサブバンドの少なくとも1つのペアに対して、第2のサブバンドに隣接する第1のサブバンドのエッジにおける少なくとも1つのガードサブキャリアを予約するステップ、および第1のサブバンドに隣接する第2のサブバンドのエッジにおける少なくとも1つのガードサブキャリアを予約するステップのうちの少なくとも1つをさらに備える、例5の方法。
例18. 隣接するサブバンドのペアの中で採用されるガードサブキャリアを適応的に定義するステップをさらに備える、例16の方法。
例19. 適応的に構成されたガードサブキャリアが、スケジューリングを通じて予約される、例18の方法。
例20. すべてのサブキャリアが、サブバンドのうちのいずれかの中で使用される最小サブキャリア間隔に等しい間隔を有するグリッド上に構成され、第1のサブバンドが第2のサブバンドよりも周波数が低い、互いに隣接するサブバンドのうちの第1および第2のサブバンドに対して、第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアが、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数に等しい間隔だけ、第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアから離間されている、例18の方法。
例21. 第1のサブキャリア間隔を有する第1のサブバンドおよび第2のサブキャリア間隔を有する第2のサブバンドを備える、隣接するサブバンドの少なくとも1つのペアに対して、第2のサブバンドに隣接する第1のサブバンドのエッジにおける完全または部分的なリソースブロックを予約するステップ、および第1のサブバンドに隣接する第2のサブバンドのエッジにおける完全または部分的なリソースブロックを予約するステップのうちの少なくとも1つをさらに備える、例5の方法。
例22. 各サブバンドが、それぞれのサブキャリア間隔、少なくとも1つのサブバンド部分であって、各サブバンド部分が、少なくともリソースブロックサイズ構成を備えるそれぞれのチャネル化構成を有する、サブバンド部分、およびそれぞれのサブバンド部分帯域幅を有するように、キャリア帯域幅内で複数のサブバンドを割り振るプロセッサであって、サブバンドごとに、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の事前構成済みセットのうちの1つを有し、各サブバンド部分が、可能なリソースブロックサイズの事前構成済みセットのうちの1つ、およびサブバンド部分帯域幅の事前構成済みセットのうちの1つを有するように、サブバンドが、可能なサブキャリア間隔の事前構成済みセット、可能なリソースブロックサイズの事前構成済みセット、および可能なサブバンド部分帯域幅の事前構成済みセットを備えるサブバンド構成フレームワークに基づいて割り振られる、プロセッサと、割り振られたサブバンドに従って送信する送信機とを備える、基地局。
例23. 所与のサブバンドに対するチャネル化構成が、第1の本数のサブキャリアを有する複数のリソースブロック、第1の本数以外の本数のサブキャリアを有する追加リソースブロックを構成する、例22の基地局。
例24. 異なる本数のうちの最大本数のサブキャリアを有するリソースブロックしか使用されない場合に可能になるであろうよりも多くの有用サブキャリアが使用されるように、少なくとも1つの帯域幅部分が、リソースブロック当たり異なる本数のサブキャリアを伴う異なるチャネル化を有する少なくとも2つの帯域幅部分を備える、例22の基地局。
例25. 第1のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第1のサブバンド内で送信するステップと、第2のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第2のサブバンド内で送信するステップとを備え、第1のサブバンドが、第2のサブバンドよりも周波数が低く、記第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアが、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数に等しい間隔だけ、第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアから離間されている、方法。
例26. 間隔が、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうに等しい、例25の方法。
例27. 第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数としての、第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアと第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアとの間の空間を識別する、第1のシグナリングを送信するステップをさらに備える、例25の方法。
例28. スケジューリングを使用して少なくとも1つのサブキャリアをガードサブキャリアとして動的に割り振るステップをさらに備え、少なくとも1つのサブキャリアが、動的割振りの持続時間にわたってデータ送信のために使用されない、例25の方法。
例29. スケジューリングを使用して少なくとも1つのサブキャリアをガードサブキャリアとして動的に割り振るステップが、送信機周波数局在化能力、受信機周波数局在化能力、送信機周波数局在化能力および受信機周波数局在化能力、ならびに送信波形タイプのうちの1つまたはそれらの組合せに基づいて実行される、例28の方法。
例30. 動的に割り振られた少なくとも1つのサブキャリアをガードサブキャリアとして示すためのシグナリングを送信するステップをさらに備える、例29の方法。
例31. シグナリングが、サブキャリアがガードサブキャリアであるかどうかを示す、サブバンドのエッジサブキャリアのセットの各々に対するビットを含むビットマップを備える、例30の方法。
例32. 受信機によって処理されるべきサブキャリアのセットをその受信機に示すスケジューリング情報を送信するステップをさらに備える、例29の方法。
例33. 第2のサブバンド開始におけるリソースブロックチャネル化のための最初のリソースブロックの最初のサブキャリアが、第1のサブバンドの中の最後のリソースブロックの最後のサブキャリアから、小さいほうのサブキャリア間隔の倍数だけ離間されている、例25の方法。
例34. 第2のサブバンド開始におけるリソースブロックチャネル化のための最初のリソースブロックの最初のサブキャリアが、第1のサブバンドの中の最後のリソースブロックの最後のサブキャリアから、小さいほうのサブキャリア間隔に対するリソースブロックサイズの倍数だけ離間されている、例25の方法。
例35. 命令を備えるメモリストレージと、メモリと通信している1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、第1のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第1のサブバンド内で送信し、第2のサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して第2のサブバンド内で送信するための命令を実行し、第1のサブバンドが、第2のサブバンドよりも周波数が低く、第1のサブバンドの中で使用される最高周波数サブキャリアが、第1および第2のサブキャリア間隔のうちの小さいほうの倍数に等しい間隔だけ、第2のサブバンドの中で使用される最低周波数サブキャリアから離間されている、ネットワーク要素。
例36. グリッド間隔の倍数としてのサブバンドのサブキャリアロケーションの中でのシフトを示すシグナリングを受信するステップと、サブキャリアグリッド間隔の整数倍数であるサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して、サブバンド内で送信を受信するステップとを備え、整数倍数が2以上であり、周波数のグリッド上に配置された複数のサブキャリアが、グリッド間隔を有し、グリッドが、サブバンド内のグリッド上の最高周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアが、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより低くオフセットされるか、または、グリッドが、サブバンド内のグリッド上の最低周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアが、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより高くオフセットされる、方法。
例37. ガードサブキャリアであるべき1つまたは複数のサブキャリアを示す動的シグナリングを受信するステップをさらに備える、例36の方法。
例38. 命令を備えるメモリストレージと、メモリと通信している1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、グリッド間隔の倍数としてのサブバンドのサブキャリアロケーションの中でのシフトを示すシグナリングを受信し、サブキャリアグリッド間隔の整数倍数であるサブキャリア間隔を有する複数のサブキャリアを使用して、サブバンド内で送信を受信するための命令を実行し、整数倍数が2以上であり、周波数のグリッド上に配置された複数のサブキャリアが、グリッド間隔を有し、グリッドが、サブバンド内のグリッド上の最高周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアが、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより低くオフセットされるか、または、グリッドが、サブバンド内のグリッド上の最低周波数であるエッジ周波数を有し、複数のサブキャリアが、シフトによって示される量だけエッジ周波数から周波数がより高くオフセットされる、ユーザ機器。
上記で説明した実施形態は例にすぎないものとする。変更形態、修正形態、および変形形態は、当業者によって特定の実施形態にもたらされ得る。特許請求の範囲は、本明細書に記載する特定の実施形態によって限定されるべきでなく、全体として本明細書に一致する方式で解釈されるべきである。上記で説明した実施形態のうちの1つまたは複数から選択された特徴が、明示的に説明されない代替実施形態を作成するように組み合わせられてよいことが理解され、そのような組合せに適した特徴が本開示の範囲内であると理解される。