JP2019532104A - 腫瘍血管系を標的とする抗腫瘍剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
腫瘍血管を標的とする抗腫瘍剤を製造する合成方法であり、抗腫瘍剤は、リンカを介して抗ガン薬と共役されたアネキシン1結合ペプチドを含有する。腫瘍血管を標的とする抗腫瘍剤を製造する効率的かつ再現可能性や規模設定性のある方法であり、抗腫瘍剤は、リンカを介して抗ガン薬と共役されたアネキシン1結合ペプチドを含有し、高純度および高収率である。【選択図】図1
Description
本出願は、2016年9月30日付出願の米国仮特許出願第62/402,127号に対する優先権を主張するものである。
本発明は、重要中間体であるBCH−SN38を介して腫瘍血管系を標的とする抗腫瘍剤IF7−SN38を製造する合成方法に関するものである。IF7−SN38は、IF7と名付けられているアネキシン1結合ペプチドを含有する抗腫瘍剤である。IF7は、BCHと名付けられているリンカを介して、抗ガン効能のある薬SN38と共役される。
製造段階で薬の候補物質を合成する際の主要な障害は、高収率での中間体および生産物の形成ならびに経済的な純度を実現できる効率的な工程を欠くことである。医薬品有効成分(API)を合成する初期の医科学プロトコルでは、ミリグラム規模のプロトコルをAPIの大規模製造に適した方法に変換すべく、多くの方法開発研究および最適化が必要となる。
ミリグラム規模でのIF7−SN38の合成は、Hatakeyama他、とりわけ本願と同一の著者であるフクダミチコ(2011年12月6日付米国科学アカデミー紀要;108(49):第19587頁〜第19592頁、国際公開第2011/079304号A1)によって、Meyer−Losic他によるClin. Cancer Res. 2008年、14:2145−53で記述された方法に従って、いくつかの変形例を伴って報告された。しかしながら、合成には、副反応を生成する規模設定性および再現性に関する深刻な問題があり、これによってさらに、冗長な精製、低収率および低純度につながっている。反応混合物に多くの副産物が形成されるために、数度の逆相精製をしてペナルティメートBCH−SN38および最終生成物を精製する必要があった。冗長な精製工程の結果、精製工程中に劣化や新たな副産物の形成が観察された。これにより、IF7−SN38の大規模生産にとって合成工程は、煩雑、再現不可能かつ非実用的なものとなっていた。
したがって、本発明は、cGMPグレードIF7−SN38の効率的、実践的かつ再現可能な高純度かつ高収率での製造方法を改良することを目的とする。
上記事項の観点から、本発明は、本願に記載されている所望の特性物を提供することを目的とする。
部分構造およびペプチドを含有する組成物を開示し、ペプチドは、細胞上の炭水化物受容体に結合可能なアミノ酸配列を含有する。組成物を用いて、ガンを含むさまざまな種類の病気を治療することができる。炭水化物受容体は、アネキシン1であってもよい。アミノ酸配列は、炭水化物受容体に選択的に結合できる。被験材には細胞を含んでもよい。細胞は、内皮細胞であってもよい。ペプチドは、アネキシン1結合化合物であってもよい。アミノ酸配列は、アネキシン1結合化合物であってもよい。
ペプチドは、少なくとも6アミノ酸を含有してもよい。ペプチドは、少なくとも7アミノ酸を含有してもよい。ペプチドは、少なくとも8アミノ酸を含有してもよい。ペプチドは、少なくとも9アミノ酸を含有してもよい。ペプチドはさらに、部分ペプチドを含有してもよい。ペプチドは、ヘッドトゥテールの環であってもよい。
本願で開示の組成物は、1以上の部分構造を含有してもよい。例えば、部分構造は分子、共役体、会合体、組成物および混合物であってもよい。部分構造は、小分子、薬剤、毒素、脂肪酸、検出可能なマーカ、結合タグ、ナノシェルまたは酵素であってもよい。部分構造の例は、これらには限定されないが、血管新生抑制物質、血管新生促進物質、ガン化学療法剤、細胞毒性剤、抗炎症剤、抗関節炎剤、ポリペプチド、核酸分子、小分子、ナノ粒子およびマイクロ粒子を含んでいてもよい。部分構造の少なくとも1つは、治療剤であってもよい。治療薬の例は、パクリタキセルおよびドセタキセルであってもよい。
組成物はさらに、部分構造とペプチドを結合するリンカを含んでいてもよい。組成物はさらに、薬学的に許容される担体を含んでいてもよい。組成物はさらに、検出可能な物質を含んでいてもよい。組成物はさらに、治療剤を含んでいてもよい。組成物はさらに、抗ガン剤を含んでいてもよい。組成物はさらに、複数のペプチドを含んでいてもよく、複数のペプチドのうち少なくとも1つは腫瘍血管系と選択的に結合するアミノ酸配列を有する。
部分構造は、ペプチドと共有結合されてもよい。部分構造は、ペプチドのアミノ末端と結合されてもよい。部分構造は、ペプチドのカルボキシ末端と結合されてもよい。部分構造は、ペプチド中のアミノ酸と結合されてもよい。部分構造は、カンプトテシン(CPT)誘導体と結合されてもよい。部分構造は、SN38であってもよい。部分構造は、検出可能な物質を含んでいてもよい。部分構造は、治療剤を含んでいてもよい。治療剤は、ガンを治療する化合物または組成物を含んでいてもよい。治療剤は、プログラムされた細胞死すなわちアポトーシスを誘発する化合物または組成物を含んでいてもよい。治療剤は、アブラキサンであってもよい。治療剤は、パクリタキセルであってもよい。治療剤は、ドセタキセルであってもよい。部分構造のうち少なくとも1つは、検出可能な物質であってもよい。検出可能な物質は、FAMであってもよい。
開示するアネキシン1結合化合物および部分構造は、いかなる利用可能な方法によっても結合され得る。例えば、アネキシン1結合化合物および部分構造は、(直接的または間接的に)共有結合されるか、(直接的または間接的に)非共有結合されるか、またはその両方であり得る。直接結合は、アネキシン1結合化合物と部分構造との間の共有結合であってもよい。このような場合での共有結合は、アネキシン1結合化合物と部分構造との間の連鎖と考えてもよい。間接結合は、1つ以上の媒介分子または媒介化合物を介してなされてもよい。有用な直接結合は、リンカを介してなされてもよい。リンカ、アネキシン1結合化合物と部分構造を結合するリンカのいかなる結合、アネキシン1結合化合物とリンカ間の結合、および/または部分構造とリンカ間の結合は連鎖と考えてもよい。あらゆる適切なリンカを使用してよい。例えば、リンカはペプチドまたはペプチド摸倣物などのオリゴマであってもよい。
本願で示される組成物は、無機酸または有機酸を用いる反応によって形成される、薬学的に許容し得る無機塩または有機塩として調剤および/または投与されてもよい(P.H.StahlおよびC.G.Wermuth編集、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use、ヴァインハイム/チューリッヒ:Wiley−VCH/VHCA、2002)。無機酸および有機酸の代表的な例は、これらには限定されないが、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ホウ酸、過塩素酸、硝酸、硫酸、リン酸、ならびに、蟻酸、乳酸、クエン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスホルン酸、安息香酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸およびフマル酸などの有機酸を含有してもよい。
開示する方法および組成物は、特に指定がない限り、特定の合成方法、特定の解析技法、または特別な試剤に限定されるものではなく、方法や組成物を変えてもよいと理解すべきである。さらに、本願で用いられる用語は、単に特定の実施態様を説明する用に供するものであり、限定の意図はないことも理解すべきである。
本発明は、IF7−SN38の製造方法に関する。本方法は、図1〜図3に示されるような3つの段階、すなわち(1)BCHの合成、(2)BCH−SN38の合成、(3)IF7−SN38の合成を含む。先行技術文献で述べられている方法とは異なり、本発明は、簡素であり大規模に実現可能でさらに経済的な方法を定義し、さらに、高純度のBCH−SN38を利用して、大規模な逆相カラムクロマトグラフィー精製工程を伴わずに高収率かつ高純度のIF7−SN38を生産する。
IF7−SN38がヒト結腸HCT116腫瘍をもつヌードマウスの静脈内に注入されると、低用量で明白な副作用もなく腫瘍の成長を効率的に抑制した。このような結果から、IF7ペプチドは腫瘍血管系の表面上に出現したAnxa 1を標的にすることによって効率的な薬物送達担体として作用することを示すものとなった。
本発明の目的は、血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供することである。
本発明の別の目的は、リンカを介して抗ガン薬に共役されたアネキシン1結合ペプチドを含有する血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、アネキシン1結合ペプチドが配列IFLLWQR(IF7)のペプチドを有する血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、抗ガン薬が7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN38)である血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供することである。
本発明の別の目的は、リンカが4−{4−[(N−マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキサミド]メチル}シクロヘキサン−1−カルボン酸(BCH)である血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供することである。
本発明のさらなる目的は、IF7−SN38の製造方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、
a)BCHを合成し、
b)BCH−SN38を合成し、さらに、
c)IF7−SN38を合成するIF7−SN38の製造方法を提供することである。
a)BCHを合成し、
b)BCH−SN38を合成し、さらに、
c)IF7−SN38を合成するIF7−SN38の製造方法を提供することである。
本発明の新規な特徴および本発明自体は、その組織およびその効能の両方に関して、添付明細書と併せて、添付図面から最適に理解されるであろう。
BCHの化学合成を示す図である。
BCH−SN38の化学合成を示す図である。
IF7−SN38の化学合成を示す図である。
化学物質および試剤の頭字語
SMCC スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸塩
AMCA Trans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(トラネキサム酸)
BCH 4−{4−[(N−マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキサミド]メチル}シクロヘキサン−1−カルボン酸
SN38 7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン
IF7C(RR) IFLLWQR−C−RRペプチド
TCTU O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
ACN アセトニトリル
DMF ジメチルホルムアミド
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
DCM ジクロロメタン
SMCC スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸塩
AMCA Trans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(トラネキサム酸)
BCH 4−{4−[(N−マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキサミド]メチル}シクロヘキサン−1−カルボン酸
SN38 7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン
IF7C(RR) IFLLWQR−C−RRペプチド
TCTU O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
ACN アセトニトリル
DMF ジメチルホルムアミド
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
DCM ジクロロメタン
IF7−SN38は、標的治療の新規な抗ガンプロドラッグである。目下臨床試験中の競合薬は、ポリエチレングリコール共役SN38ミセル(ペグ化されたSN38)であり、この競合薬は無秩序な内皮細胞層を介して腫瘍に浸透し、脳の腫瘍細胞に対して有効であると主張されていた。この薬の臨床試験は、米国の会社であるNEKTORおよびEnzonによって後援されていた。Enzonに後援された大腸がんに関する第2相臨床試験は不成功に終わった。他方、NEKTORによって後援された脳腫瘍に関する第2相臨床試験は成功し、薬剤は第3相試験へと移行した。
PEG−SN38は、血液脳関門を突破するが、脳腫瘍を標的とはしない。結果として、患者は高用量のペグ化されたSN38を注入され、これによって深刻な副作用が生じる。対照的に、IF7ペプチドに特有の特性によって、IF7−SN38は高効率で脳腫瘍を標的とし、受動的なトランスサイトーシス作用によって血液脳関門を突破する。ゆえに、我々の標的治療を用いると、少量のIF7−SN38を患者に注入すれば足りる。IF7−SN38の効能は、ネズミの、特に悪性脳腫瘍に対しては先例のないものである。実験研究では、腫瘍を有するネズミにIF7−SN38を用いて処置をすることにより、処置されたネズミにいかなる副作用も生じさせることなく、腫瘍の大きさを著しく収縮できたことを示した。IF7−SN38は、悪性脳腫瘍を含む悪性腫瘍を標的とすることによって、ペグ化されたSN38よりも非常によく効くものと確信する。SN38を放出する標的細胞におけるIF7−SN38の低用量性、特異性および減成容易性をもつ特質は、PEG−SN38に対する我々の薬剤の優位性を示す主要な要因である。
本発明は、臨床研究において多量のAPIを確実に再現可能にする製造方法を提供する。
従来のIF7−SN38のミリグラム規模での調剤は、必要な特質およびAPIを大規模生産するために必要な工程特性を欠いていた。安定的で再現可能な工程を確立するように工程の著しい発展および最適化が行われ、試験管内および生体内での研究を越えた活動の次段階における多量のAPIの切迫した必要性に関する問題点を克服した。本発明は、高純度かつ高収率でのIF7−SN38を大規模製造する効率的かつ安定的で、さらに費用効率の高い工程を提供する。
分析用の逆相高速液体クロマトグラフィ(HPLC)システムを使用して、三段階方法のすべての成分を検出するのに適するHPLC方法を改良した。HPLC方法は、すべての反応を観察すべく終局的には最適化されて使用された。生成物の面積率純度および反応速度は、さまざまな反応条件下で観察および評価された。最良の条件は、反応混合物の全体的な純度特性およびcGMP条件下でAPIを大規模製造するための反応条件の適合性に基づいて選択された。反応物質および試剤の種類および化学量論、試剤の添加順序、温度、時間、反応溶媒の種類、ならびに反応混合物の代替ワークアップ(酸性、中性および塩基性)を含むすべての重要な工程パラメータ(CPP)が開発工程において評定され、当該工程に対する最適な反応条件が選択された。
IF7−SN38の約10グラムの実証実験バッチを調製する代表的な手順を以下に詳述する。しかしながら、必要に応じてバッチの規模を増大または減少させてもよい。温度範囲、試剤および溶媒の重量および体積、ならびに反応時間は、上述のバッチ規模に対して代表的なものであり、限定するものとして解釈すべきでないということも強調する。これらのパラメータは、所望のバッチ規模に応じて変更してもよい。本技術分野では、所定の手順から軽微に逸脱することが時折起こるとともに、本発明の範囲内で許容されるものと十分に理解される。本発明の方法は、実例として提示される下記の手順で詳述され、いかなる意味でも本発明の範囲を制限することを企図するものではない。
工程の第1段階は、以下に述べるように、最適化された条件下でのBCHの合成である。
‐機械的攪拌器、J−Kem社製温度制御装置および窒素取入口を備えた100mL三首円筒フラスコを窒素浄化する
‐フラスコにSMCCおよびAMCAを入れ、続いてアセトニトリルおよび水を攪拌しながら加える
‐DIPEAをゆっくりと添加し、混合物を周囲温度(22±2℃)で一晩中(14時間)攪拌する
‐SMCCの消失およびBCHの形成について、HPLCによって混合物を分析する
‐反応混合物をMTBE(61mL)で希釈し、5分間攪拌する
‐固形体をろ過してMTBEで洗浄する(20mL×2回)
‐結果物である白色固形体を、20%MeOH/DCM(407mL)で溶解する
‐有機溶液を15%ブライン溶液で洗浄する(40.7mL×2回)
‐有機溶液を分離して、DCM(40.7mL)を用いて複合水溶液を抽出する
‐複合水溶液をNa2SO4(270g)で10分間乾燥させる
‐溶液をろ過してフィルタをDCM(122mL)で洗浄する
‐20℃〜25℃で溶液を濃縮して白色固形体にする
‐周囲温度で30分間、固形体をアセトン(61mL)に懸濁させる
‐固形体をろ過して、アセトン(20mL)および1:1MTBE/アセトン(20mL×2回)で洗浄する
‐20℃〜30℃の高真空下で最低24時間固形体を乾燥させる
‐フラスコにSMCCおよびAMCAを入れ、続いてアセトニトリルおよび水を攪拌しながら加える
‐DIPEAをゆっくりと添加し、混合物を周囲温度(22±2℃)で一晩中(14時間)攪拌する
‐SMCCの消失およびBCHの形成について、HPLCによって混合物を分析する
‐反応混合物をMTBE(61mL)で希釈し、5分間攪拌する
‐固形体をろ過してMTBEで洗浄する(20mL×2回)
‐結果物である白色固形体を、20%MeOH/DCM(407mL)で溶解する
‐有機溶液を15%ブライン溶液で洗浄する(40.7mL×2回)
‐有機溶液を分離して、DCM(40.7mL)を用いて複合水溶液を抽出する
‐複合水溶液をNa2SO4(270g)で10分間乾燥させる
‐溶液をろ過してフィルタをDCM(122mL)で洗浄する
‐20℃〜25℃で溶液を濃縮して白色固形体にする
‐周囲温度で30分間、固形体をアセトン(61mL)に懸濁させる
‐固形体をろ過して、アセトン(20mL)および1:1MTBE/アセトン(20mL×2回)で洗浄する
‐20℃〜30℃の高真空下で最低24時間固形体を乾燥させる
この工程によって、HPLCおよび核磁気共鳴で99.9%超の純度白色固形体(3.106g、収率68%)としてのBCHが得られた。1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルならびに質量スペクトルを含む分析データは、分子構造と一致した。
工程の第2段階は、以下に述べるように、最適化された条件下でのBCH−SN38の合成である。
‐機械的攪拌器、J−Kem社製温度制御装置および窒素取入口を備えた500mL三首円筒フラスコを窒素浄化する
‐フラスコにBCH、SN38、TCTUおよびNa2SO4を入れる
‐無水DMFを0±1℃で攪拌しながら添加する
‐1回量のNaHCO3を添加し、混合物を同一の温度で攪拌する
‐3時間後、HPLCによってバッチを分析する
‐4時間後、バッチを反応停止させる
‐バッチを−5±5℃に冷却する
‐バッチを1回量の0.08MのHCl(290mL)冷却水溶液で、攪拌しながら希釈する
‐バッチを5分間攪拌する
‐バッチをろ過し、20%DMF/水の氷冷溶液(60mL×3回)およびMTBE(60mL×2回)で洗浄する
‐湿り固形体をDCM(290mL)で溶解し、0.01MのHCl(120mL)およびブライン(120mL)で洗浄する
‐有機溶液を硫酸ナトリウムで10分間乾燥させる
‐ろ過し、フィルタをDCM(120mL×2回)で洗浄する
‐溶液を濃縮し、固形体をDCM(60mL)で再溶解する
‐DCM溶液をMTBE(350mL)で攪拌しながら希釈する
‐固形体をろ過し、ろ過ケークを6:1MTBE/DCM(60mL)およびMTBE(60mL)で洗浄する
‐25℃〜30℃の高真空下で最低18時間固形体を乾燥させる
‐フラスコにBCH、SN38、TCTUおよびNa2SO4を入れる
‐無水DMFを0±1℃で攪拌しながら添加する
‐1回量のNaHCO3を添加し、混合物を同一の温度で攪拌する
‐3時間後、HPLCによってバッチを分析する
‐4時間後、バッチを反応停止させる
‐バッチを−5±5℃に冷却する
‐バッチを1回量の0.08MのHCl(290mL)冷却水溶液で、攪拌しながら希釈する
‐バッチを5分間攪拌する
‐バッチをろ過し、20%DMF/水の氷冷溶液(60mL×3回)およびMTBE(60mL×2回)で洗浄する
‐湿り固形体をDCM(290mL)で溶解し、0.01MのHCl(120mL)およびブライン(120mL)で洗浄する
‐有機溶液を硫酸ナトリウムで10分間乾燥させる
‐ろ過し、フィルタをDCM(120mL×2回)で洗浄する
‐溶液を濃縮し、固形体をDCM(60mL)で再溶解する
‐DCM溶液をMTBE(350mL)で攪拌しながら希釈する
‐固形体をろ過し、ろ過ケークを6:1MTBE/DCM(60mL)およびMTBE(60mL)で洗浄する
‐25℃〜30℃の高真空下で最低18時間固形体を乾燥させる
この工程によって、HPLCおよび核磁気共鳴で97.7%の純度の淡黄色固形体(4.98g、収率89%)としてのBCH−SN38が産出された。1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルならびに質量スペクトルを含む分析データは、分子構造と一致した。
工程の最終段階は、以下に述べるように、最適化された条件下でのIF7−SN38の合成である。
‐機械的攪拌器、J−Kem社製温度制御装置および窒素取入口を備えた500mL三首円筒フラスコを窒素浄化する
‐フラスコにBCH−SN38を入れる
‐無水DMF(12mL)を周囲温度(22±2℃)で攪拌しながら添加する
‐無水DMF(48mL)にIF7C(RR)溶液をゆっくりと攪拌しながら添加する
‐混合物を一晩中同一の温度で攪拌する
‐15時間後、HPLCによってバッチの完全反応を分析する
‐16時間後、バッチを反応停止させる
‐バッチをアセトニトリル(400mL)で攪拌しながら希釈する
‐バッチを10分間攪拌する
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(80mL×3回)で洗浄する
‐湿り固形体をアセトニトリル(80mL)に1時間懸濁させる
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(40mL×2回)で洗浄する
‐アセトニトリル懸濁化工程をもう一度繰り返す
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(40mL×2回)で洗浄する
‐25℃〜30℃の高真空下で最低3日間固形体を乾燥させる
‐フラスコにBCH−SN38を入れる
‐無水DMF(12mL)を周囲温度(22±2℃)で攪拌しながら添加する
‐無水DMF(48mL)にIF7C(RR)溶液をゆっくりと攪拌しながら添加する
‐混合物を一晩中同一の温度で攪拌する
‐15時間後、HPLCによってバッチの完全反応を分析する
‐16時間後、バッチを反応停止させる
‐バッチをアセトニトリル(400mL)で攪拌しながら希釈する
‐バッチを10分間攪拌する
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(80mL×3回)で洗浄する
‐湿り固形体をアセトニトリル(80mL)に1時間懸濁させる
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(40mL×2回)で洗浄する
‐アセトニトリル懸濁化工程をもう一度繰り返す
‐固形体をろ過し、ろ過ケークをアセトニトリル(40mL×2回)で洗浄する
‐25℃〜30℃の高真空下で最低3日間固形体を乾燥させる
この工程によって、HPLCおよび核磁気共鳴で96.8%の純度の淡黄色固形体(11.374g、収率90%)としてのIF7−SN38が、そのTFA塩として産出された。TFAは、IF7ペプチドの対イオンであり、最終段階でAPIに移送される。1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルならびに質量スペクトルを含む分析データは、分子構造と一致した。
IF7−SN38の別の塩型、特にHCl塩の合成は、ペプチドに対応する塩を用いて達成されるであろう。対応する塩を挙げる。
本発明の一実施態様では、腫瘍血管を標的とする抗腫瘍剤を提供する。
本発明の別の実施態様では、リンカを介して抗ガン薬に共役されたアネキシン1結合ペプチドを含有する血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供する。
本発明のさらに別の実施態様では、アネキシン1結合ペプチドが配列IFLLWQR(IF7)のペプチドを有する血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供する。
本発明のさらなる実施態様では、抗ガン薬が7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN38)である血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供する。
本発明の別の実施態様では、リンカが4−{4−[(N−マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボキサミド]メチル}シクロヘキサン−1−カルボン酸である血管腫瘍を標的とする抗腫瘍剤を提供する。
本発明のさらなる実施態様では、IF7−SN38の製造方法を提供する。
本発明のさらに別の実施態様では、
a)BCHを合成し、
b)BCH−SN38を合成し、さらに、
c)IF7−SN38を合成するIF7−SN28の製造方法を提供する。
a)BCHを合成し、
b)BCH−SN38を合成し、さらに、
c)IF7−SN38を合成するIF7−SN28の製造方法を提供する。
本発明のまた別の実施態様では、抗ガン化合物が化学式I
なる最終構造を有する腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。ここで、RはIFLLWQRX1X2X3のアミノ酸配列を含有するペプチドであり、
(a)
なる最終構造を有するリンカを供給する。リンカは、以下の合成、
に従ってスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸塩(SMCC)とTrans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(AMCA)を結合することによって形成され、
(b)部分構造を供給してリンカに付着させ、ここで、部分構造とはカンプトテシンアナログであり、さらに、部分構造はリンカに付着して部分構造−リンカ生成物になり、
(c)既述の(b)の部分構造−リンカ生成物をRと共役させて、化学式Iを得る。
なる最終構造を有する腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。ここで、RはIFLLWQRX1X2X3のアミノ酸配列を含有するペプチドであり、
(a)
なる最終構造を有するリンカを供給する。リンカは、以下の合成、
に従ってスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸塩(SMCC)とTrans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(AMCA)を結合することによって形成され、
(b)部分構造を供給してリンカに付着させ、ここで、部分構造とはカンプトテシンアナログであり、さらに、部分構造はリンカに付着して部分構造−リンカ生成物になり、
(c)既述の(b)の部分構造−リンカ生成物をRと共役させて、化学式Iを得る。
本発明のさらに別の実施態様では、
(d)リンカを精製し、
(e)リンカ−部分構造生成物を精製し、さらに、
(f)化学式Iの生成物を精製する、
腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
(d)リンカを精製し、
(e)リンカ−部分構造生成物を精製し、さらに、
(f)化学式Iの生成物を精製する、
腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
本発明のさらなる実施態様では、塩基および少なくとも2種の溶媒を用いる腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。塩基はジイソプロピルエチルアミンを含み、溶媒はアセトニトリルおよび水を含む。
本発明の別の実施態様では、BCHリンカは懸濁または倍散によって精製される腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。より好適な実施態様では、リンカ−部分構造生成物は懸濁または倍散によって精製される。別の好適な実施態様では、抗ガン化合物は懸濁または倍散によって精製される。さらに別の好適な実施態様では、アセトニトリルを含む少なくとも1種の溶媒を懸濁または倍散に用いる。
本発明のさらに別の実施態様では、アセトンおよびメチルtert−ブチルエーテルを含む少なくとも2種の溶媒を懸濁または倍散に用いる腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
本発明のさらに別の実施態様では、リンカ−部分構造生成物はリンカとカンプトテシンアナログの結合によって調剤される腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
本発明のさらに別の実施態様では、O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラートと硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムとが存在するときに結合が起こる腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
本発明の別の実施態様では、塩基および少なくとも1種の溶媒を用いる腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。塩基は炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムからなる基から選択され、溶媒はジメチルホルムアミドまたは同等物である。
本発明のさらに別の実施態様では、化学式Iの構造を有する抗ガン化合物はリンカ−部分構造生成物とRであるペプチドとの結合によって調剤される腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。好適な実施態様では、結合はジメチルホルムアミドまたは同等物に生じる。
本発明のさらなる実施態様では、リンカ−部分構造生成物はX1の位置でRと共役される腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。
本発明のさらに別の実施態様では、X2とX3は同一のアミノ酸である腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法を提供する。別の実施態様では、X2とX3は異なるアミノ酸である。
例証のために示された上述の実施態様の細部は、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではないと認識すべきである。本発明のいくつかの実施態様が上記で詳述されてきた。しかしながら、当業者は、本発明の新規な教示や利点から実質的に逸脱することなく、代表的な実施態様について多くの変形例を採り得ることが容易にわかるであろう。したがって、このような変形例のすべては後述の特許請求の範囲およびそのあらゆる均等範囲を定義する本発明の範囲内に含まれることを企図する。さらに、多くの変形例は、いくつかの実施態様、特に好適な実施態様の利点のすべてを備えるわけではないと着想できるものと認識される。さらに、特定の利点が欠如していることをもって、ある実施態様が本発明の範囲を逸脱していることを必然的に意味するものと解釈すべきではない。
Claims (17)
- 腫瘍を標的化可能な抗ガン化合物の製造方法であって、前記抗ガン化合物は化学式I
なる最終構造を有し、
Rは、IFLLWQRX1X2X3のアミノ酸配列を含有するペプチドであり、該方法は、
(a)
なる最終構造を有するとともに下記の合成
に従ってスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸塩(SMCC)とTrans−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(AMCA)とを結合することによって形成されるリンカを供給する段階と、
(b)カンプトテシンアナログである部分構造を供給して前記リンカに付着させ、さらに、前記部分構造がリンカに付着して部分構造−リンカ生成物になる段階と、
(c)該(b)の部分構造−リンカ生成物をXと共役させて、化学式Iを得る段階とを含む製造方法。 - 請求項1に記載の方法において、該方法はさらに、
(d)前記リンカを精製し、
(e)前記リンカ−部分構造生成物を精製し、さらに、
(f)前記化学式Iの生成物を精製する方法。 - 請求項2に記載の方法において、塩基および少なくとも2種の溶媒が用いられ、前記塩基はジイソプロピルエチルアミンを含有し、前記溶媒はアセトニトリルおよび水を含有する方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記リンカは懸濁または倍散によって精製される方法。
- 請求項4に記載の方法において、少なくとも2種の溶媒が前記懸濁または倍散に用いられ、前記少なくとも2種の溶媒はアセトンおよびメチルtert−ブチルエーテルを含有する方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記リンカ−部分構造生成物は前記リンカと前記カンプトテシンアナログの結合によって調剤される方法。
- 請求項6に記載の方法において、前記結合は、O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラートと硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムとが存在するときに発生する方法。
- 請求項6に記載の方法において、塩基および少なくとも1種の溶媒が用いられ、前記塩基は炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムからなる基から選択され、前記溶媒はジメチルホルムアミドまたは同等物である方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記リンカ−部分構造生成物は懸濁または倍散によって精製される方法。
- 請求項9に記載の方法において、少なくとも2種の溶媒が前記懸濁または倍散に用いられ、前記少なくとも2種の溶媒はジクロロメタンおよびメチルtert−ブチルエーテルを含有する方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記化学式Iの構造を有する抗ガン化合物は、前記リンカ−部分構造生成物と前記Rであるペプチドとの結合によって調剤される方法。
- 請求項11に記載の方法において、前記結合はジメチルホルムアミドまたは同等物に生じる方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記抗ガン化合物は懸濁または倍散によって精製される方法。
- 請求項13に記載の方法において、少なくとも1種の溶媒が前記懸濁または倍散に用いられ、該少なくとも1種の溶媒はアセトニトリルを含有する方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記リンカ−部分構造生成物は前記X1の位置でRと共役される方法。
- 請求項1に記載の方法において、X2とX3は同一のアミノ酸である方法。
- 請求項1に記載の方法において、X2とX3は異なるアミノ酸である方法。
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