JP2019527985A - 上りデータ伝送方法及び装置 - Google Patents

上りデータ伝送方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019527985A
JP2019527985A JP2019506167A JP2019506167A JP2019527985A JP 2019527985 A JP2019527985 A JP 2019527985A JP 2019506167 A JP2019506167 A JP 2019506167A JP 2019506167 A JP2019506167 A JP 2019506167A JP 2019527985 A JP2019527985 A JP 2019527985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
uplink data
physical resource
data transmission
access control
resource region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019506167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7140746B2 (ja
Inventor
ナン イェ
ナン イェ
シャンミン リ
シャンミン リ
アンシン リ
アンシン リ
シャオハン チン
シャオハン チン
チュン ジョウ
チュン ジョウ
ホイリン ジャン
ホイリン ジャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Publication of JP2019527985A publication Critical patent/JP2019527985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7140746B2 publication Critical patent/JP7140746B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/23Control channels or signalling for resource management in the downlink direction of a wireless link, i.e. towards a terminal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

本願は、上りデータ伝送方法を提供している。この方法は、ユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、UEによる前記物理リソース領域での上りデータ伝送が許可されるアクセス制御パラメータを決定し、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知し、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定し、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する、ことを含む。本願は、上りデータ伝送のeNB及びUEも提供している。

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に、無線通信システムにおける上りデータ伝送方法及び相応の装置に関する。
第4世代移動通信(4G)が急速に発展しつつある今、第5世代移動通信(5G)の規格策定も日程にのぼっている。国際電気通信連合(ITU)の定義によると、5Gには、3つの代表的な利用シナリオがある。第1は、モバイルブロードバンドのさらなる高度化(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)である。このシナリオでは、スマート端末のユーザのネットワークピーク速度が10Gbps、ひいては20Gbpsに達することができ、仮想現実、動画のライブ配信・共有、随時随所のクラウドアクセスなどの広い帯域幅のアプリケーションの発展をサポートすることが可能になる。第2は、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)であり、5Gネットワークでサポートされる人及び物の接続数が100万個/平方キロメートルに達することが要求される。第3は、超高信頼・低遅延通信(uRLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communication)である。これは、5Gネットワークの遅延が1ミリ秒に達することができることを意味し、知的生産、遠隔機械制御、運転アシスト、及び自動走行などのような低遅延サービスの発展を推進する。
前述したように、上記の多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオでは、5Gネットワークでサポートされる人及び物の接続数が100万個/平方キロメートルに達する。このような大量の端末のアクセスが必要な場合、5Gネットワークにおける上りトラフィックは大幅に増加する。これに応じて、5Gネットワークにおける基地局が上りスケジューリングを行う際のシグナリングオーバヘッドも大幅に増加する。このため、5Gネットワークにおいて、如何に上りデータ伝送を行うかが、現在の研究ホットスポットの1つとなっている。
本願の実施例は、基地局(eNB)側の上りデータ伝送方法を提供している。この方法は、セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであり、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知し、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定し、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する、ことを含む。
また、本願の実施例は、UE側の上りデータ伝送方法を提供している。この方法は、基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのユーザ端末(UE)による上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定し、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定し、決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する、ことを含む。
また、本願の実施例は、eNBを提供している。このeNBは、プロセッサと、前記プロセッサに接続されたメモリと、を備え、前記メモリには、前記プロセッサで実行可能な機械可読指令モジュールが記憶され、前記機械可読指令モジュールは、セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれる物理リソース領域決定モジュールと、UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであるアクセス制御モジュールと、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知する通知モジュールと、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定するリソース決定モジュールと、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUにおいて、各UEの上りデータを受信するデータ受信モジュールと、を含む。
また、本願の実施例は、UEを提供している。このUEは、プロセッサと、前記プロセッサに接続されたメモリと、を備え、前記メモリには、前記プロセッサで実行可能な機械可読指令モジュールが記憶され、前記機械可読指令モジュールは、基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定する受信モジュールと、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定するリソース決定モジュールと、決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する伝送モジュールと、を含む。
また、本願の実施例は、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を提供している。前記記憶媒体に機械可読指令が記憶され、前記機械可読指令は、セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであり、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知し、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定し、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する、ことを完成させるように、プロセッサで実行可能である。
また、本願の実施例は、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を提供している。前記記憶媒体に機械可読指令が記憶され、前記機械可読指令は、基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのユーザ端末(UE)による上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、ユーザ端末(UE)による上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定し、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定し、決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する、ことを完成させるように、プロセッサで実行可能である。
本願の上記実施例における構成によれば、UEは、eNBから上りアクセスグラントを送信することを必要とせず、上りデータ伝送のタイミング及びリソースを自ら選択することができるので、eNBとUEとの間のシグナリングオーバヘッドを大幅に低減させることができ、将来の、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオにより良く適用することができる。
本願の実施例における上りデータ伝送方法のフローを示す。 本願の実施例における下り通知メッセージの構造を示す。 本願の実施例におけるeNBが上りデータパケットを受信する方法のフローを示す。 eNBがユーザ端末の上りデータパケットを復調する過程の模式図である。 eNBがユーザ端末の上りデータパケットを復調する過程の模式図である。 eNBがユーザ端末の上りデータパケットを復調する過程の模式図である。 eNBがユーザ端末の上りデータパケットを復調する過程の模式図である。 eNBがユーザ端末の上りデータパケットを復調する過程の模式図である。 本願の他の実施例における上りデータ伝送方法のフローを示す。 本願の実施例におけるeNBの内部構成の模式図である。 本願の実施例におけるUEの内部構成の模式図である。 本願の一実施例における物理リソース領域の模式図である。 噴水符号の一態様を示す。
前述したように、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオでは、5Gネットワークにおける上りトラフィックは大幅に増加する。これに応じて、基地局が上りスケジューリングを行う際のシグナリングオーバヘッドも大幅に増加する。このため、如何に5Gネットワークにおいて上りデータ伝送を行うかが、現在の研究ホットスポットの技術となっている。
長期的進化(LTE)システムでは、基地局(eNB)は、上りスケジューリング過程において、ユーザ端末(UE)と下記のようなシグナリングやり取りを行う必要がある。
まず、UEは、ランダムアクセス手順によってeNBと接続を確立する。その後、上りデータを伝送する必要がある場合、UEは、スケジューリング要求(SR)をeNBへ送信して、自局に上りリソースを割り当てることをeNBに要求する。次いで、eNBは、UEから要求されたリソースの状況に応じて、一定のスケジューリング原則にしたがって、上り時間周波数リソース、参照信号(RS)、及び変調符号化方式(MCS)などを含む相応の上りリソースを割り当てる。そして、eNBは、上りスケジューリンググラント(UL GRANT)を介して、該UEに割り当てられた上りリソースをUEに通知する。その後、UEは、eNBによって割り当てられた上りリソースで上りデータを伝送する。
上述した上りデータのスケジューリング及び伝送過程から分かるように、従来のLTEシステムでは、UEは、上りスケジューリンググラント(UL GRANT)を受信して初めて、上りデータを伝送することができる。そこで、5Gの、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオでは、依然として、このような方式をそのまま使用すれば、ユーザ数及び上りトラフィックの激増に伴い、シグナリングのオーバヘッドが極めて巨大になり、5Gネットワークに巨大な負担をもたらす。
このような問題を解決するために、本願の実施例は、上りデータ伝送方法を提供している。本願の実施例における方法では、UEは、eNBの上りスケジューリンググラントを必要とせず、タイミング及びリソースを自ら選択して上りデータを伝送することができる。このような上りデータ伝送方法は、グラントフリー(GRANT FREE)の上りデータ伝送方法とも呼ばれてもよい。eNBからUEへ上りスケジューリンググラントを送信する必要がないので、本願の実施例の方法は、eNBのシグナリングオーバヘッドを大幅に低減させることができ、特に5Gの、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオに適用することができる。
具体的には、図1は、本願の実施例における上りデータ伝送方法のフローを示す。図1に示すように、本願の実施例における上りデータ伝送方法は、以下のステップを含む。
ステップ101で、eNBは、UEによる上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定する。
本願では、上記物理リソース領域は、いずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域である。上記物理リソース領域は、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU:Resource Unit)を含んでもよい。ここで、各RUそれぞれは、時間領域及び/又は周波数領域で連続する少なくとも1つの時間周波数リソースブロック(RB:Resource Block)を含んでもよい。
本願の実施例では、UEに対して上記物理リソース領域を配置した後、いずれのUEも、eNBから上りスケジューリンググラントを送信することを必要とせず、直接に、一定の規則にしたがって、これらのN個のRUの中から、1つ又は複数のRUを選択して、上りデータを伝送することができる。
本願の実施例では、eNBは、無線通信システムの遅延に対する要求、及び、上りトラフィックの大きさに基づいて、上記物理リソース領域の大きさを決定してもよい。具体的には、例えば、無線通信システムの遅延に対する要求が厳しいほど、快速応答を実現するために、上記物理リソース領域が大きすぎるように設定すべきではない。一方、上りトラフィックの需要が大きければ、トラフィックの需要を満たすために、上記物理リソース領域を大きく設定すべきである。
なお、eNBによって設定された物理リソース領域は、1つより多くてもよく、異なる物理リソース領域は、時間領域及び/又は周波数領域で連続してもよい。しかしながら、物理リソース領域間の干渉の制御・低減を考慮すると、同一のセルに対して設定された異なる物理リソース領域は、周波数領域でとびとび(即ち、連続しないもの)であったほうがよい。
ステップ102で、eNBは、UEによる上記物理リソース領域での上りデータ伝送が許可されるアクセス制御パラメータを決定する。
本ステップにおいて、上記アクセス制御パラメータは、eNBによって設定された、各UEそれぞれの上記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPであってもよい。
或いは、上記アクセス制御パラメータは、eNBによって設定された、各UEそれぞれの上記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pであってもよい。
eNBは、上記アクセス制御パラメータを設定することにより、各UEが上記物理リソース領域内で上りデータパケットを伝送する確率を制御し、異なるUEの上りデータパケット間に衝突が発生する頻度を制御することができる。例えば、ユーザ数が比較的少ない場合、eNBは、アクセス制御パラメータを調整して、各RUにおける平均許可アクセス確率を適宜低減させることにより、衝突確率を小さくして、より優れた上り伝送性能を実現し、伝送エネルギーのオーバヘッドを減少させる。ユーザ数が比較的多い場合、eNBは、アクセス制御パラメータを調整して、各RUにおける平均許可アクセス確率を適切な値に調整することにより、上り伝送性能を保証しながら、多すぎるユーザ衝突を引き起こすほどのことはない。ユーザ数が非常に多い場合、eNBは、アクセス制御パラメータを調整して、各RUにおける平均許可アクセス確率を低減させることにより、UEの上りデータパケット間に衝突が発生する確率を低減させ、上り伝送性能を保証する。
以下では、パラメータNPの値の具体的な選択方式が示される。
まず、定数C1、C2、T1、T2を、0<C1<C2且つ0<T1<T2を満たすように定義し、次に、Kを、今回の伝送ではN個のRUにおいてアクセスするUEの数として定義する。K/NがT1より小さい場合、NPをC1に等しくし、K/NがT1より大きくて且つT2より小さい場合、NPをC2*N/Kに等しくし、K/NがT2より大きい場合、NPをC2/T2に等しくする。ここで、4つの定数の代表値は、C1=2.4、C2=3、T1=1、T2=1.8である。なお、パラメータKの値は、UEの上り伝送申し込みの数によって算出されてもよいし、Kとして、前回の伝送でのUEの数を用いてもよい。
ステップ103で、eNBは、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知する。
本ステップにおいて、上記下り通知メッセージは、下りブロードキャストメッセージであってもよいし、下りマルチキャストメッセージであってもよい。つまり、本ステップにおいて、eNBは、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、ブロードキャスト又はマルチキャストの方式で、セル内のUEに通知してもよい。
例えば、図1では、eNBは、セル内のM個(Mは自然数)のUEに、下り通知メッセージをブロードキャスト/マルチキャストする。
本ステップにおいて、eNBは、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、次の図2に示すような構造の下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知してもよい。
図2に示すように、この下り通知メッセージは、物理リソース領域配置フィールド201と、アクセス制御フィールド202と、を含む。ここで、上記物理リソース領域配置フィールド201は、UEに対して、上記物理リソース領域に使用された時間領域及び周波数領域のリソースの位置を配置するためのものであり、上記アクセス制御フィールド202は、上記アクセス制御パラメータを伝送するためのものである。なお、UEに対して上記物理リソース領域を配置する前記下り通知メッセージを、LTE−Aで決められたシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)に入れ、これに応じて使用される物理層リソースがPDSCHであるようにしてもよいし、前記シグナリングを、LTE−Aで決められたマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)に入れ、これに応じて使用される物理層リソースがPBCHであるようにしてもよい。物理リソース領域通知の具体的な内容は、物理リソース領域に含まれるRBの開始位置及び終了位置、或いは、RBの開始位置及び大きさであってもよい。ここで、上記開始位置は、RBの中心周波数及び時点を含む。説明すべきものとして、1つの物理グループリソース領域通知メッセージには、複数グループの上記情報を含んでもよい。
図2に示すように、上記下り通知メッセージは、HARQ設定フィールド203も含んでもよい。上記HARQ設定フィールド203は、UEに対して、eNBによるHARQに使用されるHARQ領域の数及び大きさを配置するためのものである。
それ以外に、上記下り通知メッセージは、UEに対して配置することが必要な他の制御情報を伝送するためのフィールドも含んでもよい。例えば、これらのフィールドは、同期系列(例えば、短いGolay系列)を伝送するための同期系列フィールド204、UEに対して、eNBに受け入れられる電力レベルを配置するための電力制御フィールド205、及び、UEに対して、変調符号化方式などの情報を配置するための他設定フィールド206などを含んでもよい。
また、説明すべきものとして、図2に示す下り通知メッセージの構造は、時間領域での構造であってもよいし、周波数領域での構造であってもよいが、本実施例は、これを限定しない。なお、図2は、下り通知メッセージの構造の一例のみを示している。本願の実施例は、上記下り通知メッセージにおける各フィールドの位置を限定しない。例えば、まず、同期系列フィールド204を伝送してから、他のフィールドを伝送してもよい。
ステップ104で、各UEは、それぞれ、下り通知メッセージを受信し、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定する。
前述したように、各UEで受信されたアクセス制御パラメータは、eNBによって設定された、各UEそれぞれの上記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NP、又は、eNBによって設定された、各UEそれぞれの上記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pであってもよい。
受信されたアクセス制御パラメータが、eNBによって設定された、各UEそれぞれの上記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPである場合、本ステップにおいて、UEは、まず、物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出してもよい。具体的には、UEは、次の式(1)又は(2)によって、自局の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出してもよい。
P=NP/N (1)
P=(NP−1)/N (2)
ここで、Nは、物理リソース領域に含まれるRUの個数である。
次いで、各UEは、自局の上記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率P、及び、予め定められた規則に基づいて、物理リソース領域におけるどの(1つ又は複数の)RUを使用して上りデータを伝送するかを決定する。
具体的には、本願の実施例では、各UEそれぞれは、eNBと同一の擬似乱数生成器を約束する。本ステップにおいて、各UEは、上記物理リソース領域における各RU毎に、この擬似乱数生成器によって、それぞれ1つの擬似乱数βを生成し、生成された擬似乱数βが、該UEの各RUにおける平均許可アクセス確率Pより小さい場合、該UEは、該RUにおいて上りデータを伝送することができるが、生成された擬似乱数βが、該UEの各RUにおける平均許可アクセス確率P以上である場合、該UEは、該RUにおいて上りデータを伝送することができない。
例えば、k番目のユーザUEkについて、UEkは、擬似乱数生成器によって、物理リソース領域におけるN個のRUに対して、N個の擬似乱数をそれぞれ生成する。これらのN個の擬似乱数は、それぞれ、N個のRUに一つ一つ対応する。例えば、UEkによって、i番目のRUに対して生成された擬似乱数がβiであり、βiがUEkの各RUにおける平均許可アクセス確率Pより小さい場合、UEkは、i番目のRUを使用して上りデータを伝送することができ、βiがUEkの各RUにおける平均許可アクセス確率P以上である場合、UEkは、i番目のRUを使用して上りデータを伝送することができない。
説明すべきものとして、上述した上りデータパケットを伝送するためのRUの決定規則は、一例にすぎず、eNBとUEとの両方に同一の規則が配置されていれば、他の規則を用いて、上りデータパケットを伝送するためのRUを選択してもよい。
ステップ105で、各UEは、それぞれ、各自で決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する。
本ステップにおいて、各UEは、LTE−Aで規定された上りデータ伝送方式によって、上りデータパケットを伝送してもよい。
ステップ106で、eNBは、上記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定する。
前述したように、eNBは、各UEそれぞれと同一の擬似乱数生成器を約束したので、各UEそれぞれ及び物理リソース領域における各RUそれぞれに対応して、eNBは、擬似乱数生成器によって、対応するUEと同一の擬似乱数βを得ることができる。このため、UEと同様の判断方法を使用することにより、eNBも、各UEがそれぞれどのRUを使用して上りデータを伝送するかをそれぞれ決定することができる。例えば、UEkについて、eNBとUEkは、同一の擬似乱数生成器を約束したので、i番目のRUに対応して、eNBとUEkは、同一の擬似乱数βiを生成することになる。本ステップにおいて、eNBは、UEkの処理と同様に、生成された擬似乱数βiが、上記アクセス制御パラメータから得られた、UEkの各RUにおける平均許可アクセス確率Pより小さいか否かを判断し、βiがPより小さい場合、eNBは、UEkがi番目のRUを使用して上りデータを伝送すると判断する。このような方法によって、eNBとUEは、同一の判断結果を得ることができる。このため、eNBは、いずれのUEによる上りデータ伝送に使用されるRUも決定することができる。
ステップ107で、eNBは、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する。
上記ステップ104において、各UEは、自局による上りデータ伝送に使用するRUをそれぞれ独立して決定するので、上りデータパケット間の衝突が発生する可能性が高い。このため、本ステップにおいて、eNBは、各UEの上りデータを受信する際に、さらに、干渉除去技術によって、各UEからの上りデータを受信する。具体的には、図3は、本ステップにおいてeNBが各UEの上りデータを受信する方法のフローを示している。図3に示すように、この方法は、下記のステップを含む。
ステップ301で、各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUのうち、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在するか否かを決定し、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在する場合、ステップ302を実行し、上りデータ伝送があったRUのいずれにおいても、上りデータパケットの衝突が発生した場合、直接にステップ306を実行し、復調されていない上りデータパケットが存在するRUがない場合、終了する。
ステップ302で、上記上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUにおいて伝送された上りデータパケットを復調する。
本ステップにおいて、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUの複数において、同一の上りデータパケットが伝送された場合、異なるRUにおいて伝送された同一の上りデータパケットを合成してから復調してもよい。これにより、ダイバーシティ受信によって、より優れた受信性能が得られる。
ステップ303で、復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEを決定する。
ステップ304で、各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUに基づいて、該復調に成功した上りデータパケットが、該復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEによって、他のどのRUにおいて伝送されたかを決定する。
ステップ305で、これらのRUにおいて上りデータパケットを伝送した他のUEがある場合、これらのRUにおいて受信された混合上りデータパケットから、上記復調に成功した上りデータパケットを除去して、干渉除去後の上りデータパケットを得て、ステップ301に戻る。
上記のステップ301〜305の処理は、RU間の干渉除去と呼ばれてもよい。
ステップ306で、上りデータパケットの衝突が発生したRUに対して、RU内部の干渉除去によって、これらのRU内で受信された上りデータパケットを復調する。
具体的には、本ステップにおいて、RU内部の干渉除去は、衝突が発生した上りデータパケットの上り受信電力に基づいて、上り受信電力が最大となるデータパケットを復調し、上り受信電力が小さい他のデータパケットを雑音とするステップaと、上り受信電力が最大となるデータパケットの復調に成功した後、受信された上りデータから、復調に成功したデータパケットを除去して、干渉除去を行うステップと、その後、最初のステップaに戻り、上り受信電力が小さいデータパケットのうち、上り受信電力が最大となるデータパケットを復調するステップと、を含んでもよい。
上記の繰り返し干渉除去過程を経ると、該RUにおいて衝突が発生した上りデータパケットを逐一復調することができる。
以下、具体的な例を介して、eNBが各UEの上りデータを受信する過程を詳しく説明する。図4A〜図4Eは、eNBが、異なる処理段階で、UE1〜UE6の6つのユーザの上りデータパケットを復調することの模式図である。
図4Aは、復調前にeNBで受信された上りデータパケットの状況を示している。
図4Aに示すように、P1は、UE1から伝送された上りデータパケットであり、RU1、RU3、及びRU6が使用され、P2は、UE2から伝送された上りデータパケットであり、RU4及びRU6が使用され、P3は、UE3から伝送された上りデータパケットであり、RU3、RU4、及びRU7が使用され、P4は、UE4から伝送された上りデータパケットであり、RU3及びRU7が使用され、P5は、UE5から伝送された上りデータパケットであり、RU2及びRU7が使用され、P6は、UE6から伝送された上りデータパケットであり、RU2及びRU7が使用される。
この場合、eNBは、ステップ301で、RU1においてデータパケットの衝突が存在しないと決定することができ、ステップ302で、復調に成功して、P1を得ることができる。次いで、ステップ303〜304で、P1の送信元であるUEがUE1であり、P1が、UE1によって、RU3及びRU6においても伝送されたと決定する。次いで、ステップ305で、RU3及びRU6において受信された上りデータパケットから、P1を除去する。ここまで、eNBは、UE1の上りデータパケットP1の復調に成功し、各RUからデータパケットP1を除去した。その後、ステップ301に戻る。上記の処理を経ると、図4Bに示す、UE1の上りデータパケットP1が除去された、eNBで受信された上りデータパケットの例を得ることができる。
図4Bに示すように、この場合、eNBは、ステップ301で、RU6においてデータパケットの衝突が存在しないと決定することができ、ステップ302で、復調に成功して、P2を得ることができる。次いで、ステップ303〜304で、P2の送信元であるUEがUE2であり、P2が、UE2によって、RU4においても伝送されたと決定する。次いで、ステップ305で、RU4において受信された上りデータパケットから、P2を除去する。ここまで、eNBは、UE2の上りデータパケットP2の復調に成功し、各RUからデータパケットP2を除去した。その後、ステップ301に戻る。上記の処理を経ると、図4Cに示す、さらにUE2の上りデータパケットP2が除去された、eNBで受信された上りデータパケットの例を得ることができる。
図4Cに示すように、この場合、eNBは、ステップ301で、RU4においてデータパケットの衝突が存在しないと決定することができ、ステップ302で、復調に成功して、P3を得ることができる。次いで、ステップ303〜304で、P3の送信元であるUEがUE3であり、P3が、UE3によって、RU3及びRU7においても伝送されたと決定する。次いで、ステップ305で、RU3及びRU7において受信された上りデータパケットから、P3を除去する。ここまで、eNBは、UE3の上りデータパケットP3の復調に成功し、各RUからデータパケットP3を除去した。その後、ステップ301に戻る。上記の処理を経ると、図4Dに示す、さらにUE3の上りデータパケットP3が除去された、eNBで受信された上りデータパケットの例を得ることができる。
図4Dに示すように、この場合、eNBは、ステップ301で、RU3及びRU7においてデータパケットの衝突が存在しないと決定することができ、ステップ302で、復調に成功して、P4を得ることができる。次いで、ステップ303〜304で、P4の送信元であるUEがUE4であり、P4が、UE4によって、RU8においても伝送されたと決定する。次いで、ステップ305で、RU8において受信された上りデータパケットから、P4を除去する。ここまで、eNBは、UE4の上りデータパケットP4の復調に成功し、各RUからデータパケットP4を除去した。その後、ステップ301に戻る。上記の処理を経ると、図4Eに示す、さらにUE4の上りデータパケットP4が除去された、eNBで受信された上りデータパケットの例を得ることができる。
図4Eに示すように、この場合、eNBは、ステップ301で、上りデータ伝送があったRUが存在する一方、上りデータ伝送があったRUのいずれにおいても上りデータパケットの衝突があったことを見出したため、干渉除去の方式によって、UE5及びUE6のデータを復調する。ここで、UE5の上り受信電力がUE6の上り受信電力より大きいと仮定すると、eNBは、まず、UE6から伝送された上りデータパケットP6を雑音として、UE5から伝送された上りデータパケットP5を復調する。P5の復調に成功することができる場合、eNBは、さらに、RU2及びRU8からP5を除去してから、RU2及びRU8におけるデータパケットを復調して、P6を得る。
ここから分かるように、上記実施例では、eNBによって物理リソース領域が定義され、UEは、eNBの上りアクセスグラントを得ることを必要とせず、この物理リソース領域内で上りデータを伝送することができる。このため、このような上りデータ伝送方式は、eNBとUEとの間のシグナリングオーバヘッドを大幅に低減させることができる。
また、eNBは、アクセス制御パラメータを設定することにより、UEが上りデータパケットを伝送する確率を制御することができ、異なるUEの上りデータ間に衝突が発生する頻度を制御するという目的を達成し、大量の衝突によるデータ復調失敗を回避する。
最後に、eNBは、RU間の干渉除去及びRU内部の干渉除去によって、各UEからの上りデータを受信することにより、受信性能を向上させる。
説明すべきものとして、上記ステップ104で、あるUEが、いずれのRUにおいても上りデータを伝送することができないと判断した場合、該UEは、今回の上りデータ伝送を放棄してもよい。或いは、該UEは、N個のRUの中から、1つのRUをランダムに選択して、上りデータを伝送してもよい。即ち、該UEは、依然として、前述した基地局と約束した擬似乱数生成器によって、1からNまでの間に1つの整数を生成し、該整数を順番とするRUにおいて伝送を行う。eNBがUEと同一の擬似乱数生成器を有するので、eNBも、同様の方法によって、該UEによる上りデータ伝送に使用されるRUを決定することができる。
また、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信の利用シナリオでは、上り伝送を必要とするUEの数が巨大である場合、アクセス制御パラメータによって以外、eNBは、さらなる負荷制御を行ってもよい。例えば、eNBは、一部のみのUEによる上りデータ伝送を許可してもよい。図5は、本願の他の実施例で提供されている上りデータ伝送方法を示している。図5に示すように、この方法は次のようなステップを含む。
ステップ501で、eNBは、UEによる上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定する。
ステップ502で、eNBは、UEによる上記物理リソース領域での上りデータ伝送が許可されるアクセス制御パラメータを決定する。
上記ステップ501及び502の具体的な実現方法は、上記ステップ101及び102の実現方法を参照すればよい。
ステップ5031で、eNBは、上りデータ伝送の需要を持つ全てのUEのうち、上りデータ伝送が許可されるUEを決定する。
ステップ5032で、eNBは、決定された物理リソース領域、アクセス制御パラメータ、及び上りデータ伝送が許可されるUEの識別子を、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知する。
本ステップにおいて、eNBは、決定された物理リソース領域、アクセス制御パラメータ、及び上りデータ伝送が許可されるUEの識別子を、図2に示す構造の下り通知メッセージによって、UEに通知してもよい。例えば、アクセス制御フィールド202によって、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子を伝送してもよい。
ステップ5033で、各UEは、受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子に基づいて、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されるか否かを決定する。
図5から分かるように、UE及びUEは、自局の識別子がeNBからの下り通知メッセージから検出されるので、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されることが表されるが、UEは、自局の識別子がeNBからの下り通知メッセージから検出されないので、次のステップにおいて、上りデータを伝送することができない。
ステップ504で、上りデータ伝送が許可される各UEは、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定する。
ステップ505で、上りデータ伝送が許可される各UEは、それぞれ、各自で決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する。
ステップ506で、eNBは、上記アクセス制御パラメータに基づいて、上りデータ伝送が許可される各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定する。
ステップ507で、eNBは、決定された、上りデータ伝送が許可される各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する。
上記ステップ504〜507の具体的な実現方法は、上記ステップ104〜107の実現方法を参照すればよいが、ここでは説明を省略する。
ここから分かるように、上記実施例では、UEは、eNBから上りアクセスグラントを送信することを必要とせず、上りデータ伝送のタイミング及びリソースを自ら選択することができるので、eNBとUEとの間のシグナリングオーバヘッドを大幅に低減させることができる。また、eNBは、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子を下り通知メッセージに付けることにより、上りデータを伝送するUEの数の制御を実現し、UEが数多い場合に上りデータ伝送の性能を保証することができる。
各UEそれぞれでは、複数のプロセスの同時実行が許可される場合、即ち、上りデータパケットの伝送を必要とするプロセスが複数ある場合、上記ステップ5031では、UEの識別子に加えて、eNBは、上りデータ伝送が許可されるプロセス識別子も決定する必要がある。これとともに、決定されたプロセス識別子を下り通知メッセージに付ける。UEは、下り通知メッセージを受信すると、受信された下り通知メッセージに付けられているUEの識別子に基づいて、自局による上りデータ伝送が許可されると判断した後、さらに、下り通知メッセージに付けられているプロセス識別子に基づいて、自局のどのプロセスによる上りデータ伝送がeNBによって許可されるかを判断する必要もある。これにより、さらなる流量制御を実現する。
上記の上りデータ伝送方法に対応して、本願の実施例では、上記方法を実現するeNB及びUEも提供されている。図6は、本願の実施例におけるeNB600の内部構成を示す。図7は、本願の実施例におけるUE700の内部構成を示す。
図6に示すように、本願の実施例におけるeNB600は、プロセッサ601と、メモリ602と、送信装置603と、受信装置604と、を備える。プロセッサ601と、メモリ602、送信装置603、及び受信装置604とは、接続手段605を介して通信する。プロセッサ601は、602に記憶されている以下の指令モジュール、即ち、ユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれる物理リソース領域決定モジュール6021と、UEによる上記物理リソース領域での上りデータ伝送が許可されるアクセス制御パラメータを決定するアクセス制御モジュール6022と、決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知するように、送信装置603を制御する通知モジュール6023と、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定するリソース決定モジュール6024と、受信装置604から各UEの上りデータを受信し、決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを復調するデータ受信モジュール6025と、を実行する。
アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPである場合、上記リソース決定モジュール6024は、まず、物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、各UEそれぞれの物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、次いで、1つのUE及び物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する。
アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pである場合、上記リソース決定モジュール6024は、1つのUE及び物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する。
上記データ受信モジュール6025は、RU間の干渉除去を実現するRU間干渉除去手段と、RU内部の干渉除去を実現するRU内干渉除去手段と、を含む。
上記eNBのプロセッサ601は、602に記憶されている以下の指令モジュール、即ち、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子を決定する識別子決定モジュールも実行する。
この場合、通知モジュール6023は、さらに、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子を、下り通知メッセージによって、UEに通知する。
図7に示すように、本願の実施例におけるUE700は、プロセッサ701と、メモリ702と、送信装置703と、受信装置704と、を備える。プロセッサ701と、メモリ702、送信装置703、及び受信装置704とは、接続手段705を介して通信する。プロセッサ701は、702に記憶されている以下の指令モジュール、即ち、基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、受信装置704を介して受信し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個の物理リソースユニット(RU)が含まれる受信モジュール7021と、受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定するリソース決定モジュール7022と、送信装置703を介して、決定されたRUにおいて上りデータパケットを伝送する伝送モジュール7023と、を実行する。
アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPである場合、上記リソース決定モジュール7022は、まず、物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する。
アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pである場合、上記リソース決定モジュール7022は、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する。
上記UEのプロセッサ701は、702に記憶されている以下の指令モジュール、即ち、受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子に基づいて、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されるか否かを決定し、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されない場合、終了する判断モジュール7024も実行する。
上記判断モジュール7024は、さらに、受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるプロセス識別子に基づいて、上りデータ伝送がeNBによって許可される自局のプロセスを決定してもよい。
ここから分かるように、本願の実施例では、UEは、eNBから上りアクセスグラントを送信することを必要とせず、上りデータ伝送のタイミング及びリソースを自ら選択することができるので、eNBとUEとの間のシグナリングオーバヘッドを大幅に低減させることができる。また、eNBは、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子を下り通知メッセージに付けることにより、上りデータを伝送するUEの数の制御を実現し、UEが数多い場合に上りデータ伝送の性能を保証することができる。
上記の説明では、eNB600及びUE700のハードウェア構成は、図に示した各部材を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の部材を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ601及び701はそれぞれ1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、1以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ601及び701は、それぞれ1以上のチップで実装されてもよい。
メモリ602及び702は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ602及び702は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ602及び702は、それぞれ、本願の実施形態に係る上りデータ伝送方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。また、eNB600及びUE700は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ601及び701は、それぞれ、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
さらに説明すべきものとして、本願の実施例では、UEから伝送された上りデータパケットは、パイロットが含まれるものであってもよいし、パイロットが含まれないものであってもよい。
UEから伝送された上りデータパケットにパイロットが含まれる場合、上記物理リソース領域も、パイロット領域及びデータ領域に分けられる。図8は、本願の一実施例における物理リソース領域の模式図である。図8に示すように、この物理リソース領域には、パイロット領域801と、データ領域802とが含まれ、このパイロット領域801も、直交するN個のパイロットサブ領域P〜Pに分けられ、これらのN個のパイロットサブ領域は、データを伝送するためのN個のRUのRU〜RUに一つ一つ対応する。
この場合、UEによる上りデータパケット伝送に使用するRUを決定するとともに、これらのRUに対応するパイロットサブ領域も決定してもよい。このように、UEは、決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送し、これらのRUに対応するパイロットサブ領域において、パイロットを伝送することになる。
また、UEは、上りデータを伝送する際に、例えば、Raptor符号のような噴水符号を用いてもよい。図9は、噴水符号の一態様を示す。
図9に示すように、UEは、まず、情報ビットB1…Bs、及び、巡回冗長検査(CRC)の検査ビットC1〜Ckを、p個の噴水符号化パケットT1…Tpに符号化してもよい。そして、UEは、これらのT1…Tp個の噴水符号化パケットをそれぞれ変調し、p個のプロセスによって、それぞれ上りデータ伝送を行う。
eNBは、これらのp個の噴水符号化パケットを受信すると、それぞれ復調・復号を行って、CRC検査を行う。
説明すべきものとして、上記の符号化過程において、生成されたp個の噴水符号化パケットのいずれにもCRC検査ビットを入れてもよい。この場合、eNBは、受信されたp個の噴水符号化パケットに対して、それぞれCRC検査を行う。このような方式は、伝送性能が良いが、リソースオーバヘッドが大きい。オーバヘッドを省くために、本願の実施例では、上記の符号化過程において、上記のp個の噴水符号化パケットのいずれにもCRC検査ビットを入れる必要がない。この場合、eNBは、全てのp個の噴水符号化パケットを受信・復号してから、CRC検査を行う。
上記のp個の噴水符号化パケットに対して、CRC検査に成功した場合、伝送成功が表され、この場合、eNBは、ACKをUEへフィードバックし、CRC検査に失敗した場合、伝送失敗が表され、eNBは、NACKをUEへフィードバックする。
UEは、ACKを受信した場合、全ての噴水符号化パケットの伝送に成功したことが表され、この場合、本フローを終了してもよい。
UEは、NACKを受信した場合、ステップRを実行する。
ステップRで、UEは、再び、情報ビットB1…Bs、及び、CRCの検査ビットC1〜Ckを、1つの噴水符号化パケットに符号化して再送する。
eNBは、再送された噴水符号化パケットを受信・復調した後、元の噴水符号化パケットと合成復号してから、CRC検査を行う。依然として検査に失敗した場合、依然としてNACKをUEへフィードバックし、UEが上記ステップRを実行して再度再送することをトリガーし、検査に成功した場合、ACKをUEへフィードバックし、今回のUEによる上り伝送を終了する。
上記の手順では、eNBは、次の方法によって合成復号を行ってもよい。即ち、先に受信されたp個の噴水符号化パケットの中から、受信信号対雑音比が最低となる噴水符号化パケットを探して捨ててから、新たに受信されたデータパケット、及び、残りのp−1個のデータパケットに対して、噴水符号の復号を行う。
本願の実施例では、噴水符号及びフィードバックメカニズムが用いられ、UEのデータパケットの誤りを正すことができる。受信されたデータパケットの正確性が保証されることに加えて、干渉除去技術を用いることにより、他のUEのデータパケットの復号の正確性を高め、さらにシステムの伝送性能をより向上させる。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。
リソースブロック(RB:Resource Block)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub−Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)で構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスで指示されるものであってもよい。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本明細書で明示的に開示したものと異なってもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ、及び/又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
なお、物理レイヤシグナリングは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))で通知されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書では、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」及び「コンポーネントキャリア」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び/又は基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本明細書では、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」及び「端末」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
また、本明細書における無線基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間(D2D:Device−to−Device)の通信に置き換えた構成について、本発明の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述のeNBが有する機能をUE700が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、「サイド」と読み替えられてもよい。例えば、上りチャネルは、サイドチャネルと読み替えられてもよい。
同様に、本明細書におけるユーザ端末は、無線基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のUE700が有する機能をeNB600が有する構成としてもよい。
本明細書において、基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)から成るネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving−Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、LTE−B(LTE−Beyond)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New−RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra−WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
本明細書で使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」と読み替えられてもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び/又は光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書又は特許請求の範囲で「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
上記は、本願の好ましい実施例にすぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。本願の精神および原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図2に示すように、この下り通知メッセージは、物理リソース領域配置フィールド201と、アクセス制御フィールド202と、を含む。ここで、上記物理リソース領域配置フィールド201は、UEに対して、上記物理リソース領域に使用された時間領域及び周波数領域のリソースの位置を配置するためのものであり、上記アクセス制御フィールド202は、上記アクセス制御パラメータを伝送するためのものである。なお、UEに対して上記物理リソース領域を配置する前記下り通知メッセージを、LTE−Aで決められたシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)に入れ、これに応じて使用される物理層リソースがPDSCHであるようにしてもよいし、前記シグナリングを、LTE−Aで決められたマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)に入れ、これに応じて使用される物理層リソースがPBCHであるようにしてもよい。物理リソース領域配置フィールド201の具体的な内容は、物理リソース領域に含まれるRBの開始位置及び終了位置、或いは、RBの開始位置及び大きさであってもよい。ここで、上記開始位置は、RBの中心周波数及び時点を含む。説明すべきものとして、1つの物理リソース領域配置フィールド201には、複数グループの上記情報を含んでもよい。
図4Aは、復調前にeNBで受信された上りデータパケットの状況を示している。
図4Aに示すように、P1は、UE1から伝送された上りデータパケットであり、RU1、RU3、及びRU6が使用され、P2は、UE2から伝送された上りデータパケットであり、RU4及びRU6が使用され、P3は、UE3から伝送された上りデータパケットであり、RU3、RU4、及びRU7が使用され、P4は、UE4から伝送された上りデータパケットであり、RU3RU7、及びRU8が使用され、P5は、UE5から伝送された上りデータパケットであり、RU2及びRUが使用され、P6は、UE6から伝送された上りデータパケットであり、RU2及びRUが使用される。
また、UEは、上りデータを伝送する際に、例えば、Raptor符号のような噴水符号を用いてもよい。図9は、噴水符号の一態様を示す。
図9に示すように、UEは、まず、情報ビットB1…Bs、及び、巡回冗長検査(CRC)の検査ビットC1〜Ckを、p個の噴水符号化パケットT1…Tpに符号化してもよい。そして、UEは、これらのp個の噴水符号化パケットをそれぞれ変調し、p個のプロセスによって、それぞれ上りデータ伝送を行う。

Claims (33)

  1. 上りデータ伝送方法であって、
    セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、
    UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであり、
    決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知し、
    前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定し、
    決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する、ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記UEによる上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定することは、無線通信システムの遅延に対する要求、及び、上りトラフィックの大きさに基づいて、上記物理リソース領域の大きさを決定する、ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記物理リソース領域が1つより多く、異なる物理リソース領域が、時間領域で連続するものであり、周波数領域で連続しないものである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定することは、
    物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、各UEそれぞれの物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、
    1つのUE、及び、前記物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する、ことを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記各UEそれぞれの物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pが、P=NP/Nであり、ここで、Nは、物理リソース領域に含まれるRUの個数である、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記各UEそれぞれの物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pが、P=(NP−1)/Nであり、ここで、Nは、物理リソース領域に含まれるRUの個数である、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定することは、
    1つのUE、及び、前記物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する、ことを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信することは、
    各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUのうち、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在するか否かを決定し、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在する場合、ステップBを実行し、上りデータ伝送があったRUのいずれにおいても、上りデータパケットの衝突が発生した場合、直接にステップCを実行し、復調されていない上りデータパケットが存在するRUがない場合、終了するステップAと、
    上記上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUにおいて伝送された上りデータパケットを復調し、復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEを決定し、各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUに基づいて、該復調に成功した上りデータパケットが、該復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEによって、他のどのRUにおいて伝送されたかを決定し、これらのRUにおいて上りデータパケットを伝送した他のUEがある場合、これらのRUにおいて受信された混合上りデータパケットから、上記復調に成功した上りデータパケットを除去して、干渉除去後の上りデータパケットを得て、ステップAに戻るステップBと、
    上りデータパケットの衝突が発生したRUに対して、RU内部の干渉除去によって、これらのRU内で受信された上りデータパケットを復調するステップCと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記RU内部の干渉除去によって、これらのRU内で受信された上りデータパケットを復調することは、
    上り受信電力が最大となる上りデータパケットを復調し、他の上りデータパケットを雑音と見なすステップaと、
    上り受信電力が最大となるデータパケットの復調に成功した後、受信された上り混合データから、復調に成功したデータパケットを除去し、ステップaに戻るステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 上りデータ伝送の需要を持つ全てのUEのうち、上りデータ伝送が許可されるUEを決定し、
    上りデータ伝送が許可されるUEの識別子を、下り通知メッセージによって、UEに通知する、ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 上りデータ伝送が許可される、UEのプロセス識別子を決定し、
    上りデータ伝送が許可されるプロセス識別子を、下り通知メッセージによって、UEに通知する、ことをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 上りデータ伝送方法であって、
    基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのユーザ端末(UE)による上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定し、
    受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定し、
    決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する、ことを含むことを特徴とする方法。
  15. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPである、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定することは、
    物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、
    前記物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する、ことを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pが、P=NP/Nであり、ここで、Nは、物理リソース領域に含まれるRUの個数である、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pが、P=(NP−1)/Nであり、ここで、Nは、物理リソース領域に含まれるRUの個数である、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pである、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  20. 前記受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定することは、前記物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する、ことを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子に基づいて、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されるか否かを決定する、ことをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  22. 受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるプロセス識別子に基づいて、上りデータ伝送がeNBによって許可される自局のプロセスを決定する、ことをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 基地局(eNB)であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに接続されたメモリと、を備え、
    前記メモリには、前記プロセッサで実行可能な機械可読指令モジュールが記憶され、前記機械可読指令モジュールは、
    セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれる物理リソース領域決定モジュールと、
    UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであるアクセス制御モジュールと、
    決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知する通知モジュールと、
    前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定するリソース決定モジュールと、
    決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUにおいて、各UEの上りデータを受信するデータ受信モジュールと、を含むことを特徴とするeNB。
  24. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPであり、
    前記リソース決定モジュールは、物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、各UEの物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、1つのUE、及び、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する、ことを特徴とする請求項23に記載のeNB。
  25. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pであり、
    前記リソース決定モジュールは、1つのUE、及び、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記UEと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、前記UEによる上りデータ伝送に前記RUが使用されると決定する、ことを特徴とする請求項23に記載のeNB。
  26. 前記データ受信モジュールは、RU間の干渉除去を実現するRU間干渉除去手段と、RU内部の干渉除去を実現するRU内干渉除去手段と、を含み、
    ここで、前記RU間干渉除去手段は、
    各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUのうち、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在するか否かを決定し、
    上りデータ伝送があったRUのいずれにおいても、上りデータパケットの衝突が発生した場合、上りデータパケットの衝突が発生したRUに対して、前記RU内干渉除去手段を起動させ、RU内部の干渉除去によって、これらのRU内で受信された上りデータパケットを復調し、
    上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在する場合、上記上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUにおいて伝送された上りデータパケットを復調し、復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEを決定し、各UEによる上りデータ伝送に使用されるRUに基づいて、該復調に成功した上りデータパケットが、該復調に成功した上りデータパケットの送信元であるUEによって、他のどのRUにおいて伝送されたかを決定し、これらのRUにおいて上りデータパケットを伝送した他のUEがある場合、これらのRUにおいて受信された混合上りデータパケットから、上記復調に成功した上りデータパケットを除去して、干渉除去後の上りデータパケットを得て、上りデータ伝送があった一方、上りデータパケットの衝突が発生しなかったRUが存在するか否かを決定する処理に戻り、
    復調されていない上りデータパケットが存在するRUがない場合、処理を終了し、
    前記RU内干渉除去手段は、RU内部の干渉除去によって、これらのRU内で受信された上りデータパケットを復調する、ことを特徴とする請求項23に記載のeNB。
  27. 上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子を決定する識別子決定モジュールをさらに備え、
    前記通知モジュールは、さらに、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子を、下り通知メッセージによって、UEに通知する、ことを特徴とする請求項23に記載のeNB。
  28. ユーザ端末(UE)であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに接続されたメモリと、を備え、
    前記メモリには、前記プロセッサで実行可能な機械可読指令モジュールが記憶され、前記機械可読指令モジュールは、
    基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定する受信モジュールと、
    受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定するリソース決定モジュールと、
    決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する伝送モジュールと、を含む
    ことを特徴とするUE。
  29. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記N個のRUにおける平均許可アクセス回数NPであり、
    前記リソース決定モジュールは、物理リソース領域に含まれるRUの個数Nに基づいて、自局の物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pを算出し、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する、ことを特徴とする請求項28に記載のUE。
  30. 前記アクセス制御パラメータが、各UEそれぞれの前記物理リソース領域の各RUにおける平均許可アクセス確率Pであり、
    前記リソース決定モジュールは、物理リソース領域における1つのRUに対して、前記eNBと約束した擬似乱数生成器によって、擬似乱数βを生成し、βがPより小さい場合、上りデータ伝送に前記RUを使用すると決定する、ことを特徴とする請求項28に記載のUE。
  31. 受信された下り通知メッセージによって伝送された、上りデータ伝送が許可されるUEの識別子及び/又はプロセス識別子に基づいて、自局による上りデータ伝送がeNBによって許可されるか否か、及び/又は、上りデータ伝送が許可されるプロセスを決定する判断モジュールをさらに備える、ことを特徴とする請求項28に記載のUE。
  32. 不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、
    前記記憶媒体に機械可読指令が記憶され、前記機械可読指令は、
    セル内のユーザ端末(UE)による上りデータ伝送が許可される物理リソース領域を決定し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのUEによる上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、
    UEのアクセス制御パラメータを決定し、ここで、前記アクセス制御パラメータが、前記UEによる上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定するためのものであり、
    決定された物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを、下り通知メッセージによって、セル内のUEに通知し、
    前記アクセス制御パラメータに基づいて、各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUをそれぞれ決定し、
    決定された各UEによる上りデータ伝送に使用される上記物理リソース領域におけるRUに基づいて、各UEの上りデータを受信する、ことを完成させるように、プロセッサで実行可能であることを特徴とする不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
  33. 不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、
    前記記憶媒体に機械可読指令が記憶され、前記機械可読指令は、
    基地局(eNB)によって決定された、上りデータ伝送が許可される物理リソース領域及びアクセス制御パラメータを受信し、ここで、前記物理リソース領域が、セル内のいずれのユーザ端末(UE)による上りデータ伝送も許可される共通物理リソース領域であり、前記物理リソース領域には、直交するN個(Nは自然数)の物理リソースユニット(RU)が含まれ、前記eNBが、前記アクセス制御パラメータに基づいて、ユーザ端末(UE)による上りデータ伝送に使用される前記物理リソース領域におけるRUを決定し、
    受信されたアクセス制御パラメータに基づいて、自局による上りデータ伝送に使用する上記物理リソース領域におけるRUを決定し、
    決定されたRUにおいて、上りデータパケットを伝送する、ことを完成させるように、プロセッサで実行可能であることを特徴とする不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
JP2019506167A 2016-08-05 2017-06-29 上りデータ伝送方法及び装置 Active JP7140746B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610641050.7 2016-08-05
CN201610641050.7A CN107690193A (zh) 2016-08-05 2016-08-05 上行数据传输方法及装置
PCT/CN2017/090763 WO2018024055A1 (zh) 2016-08-05 2017-06-29 上行数据传输方法及装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019527985A true JP2019527985A (ja) 2019-10-03
JP7140746B2 JP7140746B2 (ja) 2022-09-21

Family

ID=61073237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019506167A Active JP7140746B2 (ja) 2016-08-05 2017-06-29 上りデータ伝送方法及び装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7140746B2 (ja)
CN (2) CN107690193A (ja)
WO (1) WO2018024055A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021152348A1 (en) * 2020-01-30 2021-08-05 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Antenna calibration using fountain coded sequence

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015029954A1 (ja) * 2013-08-28 2015-03-05 京セラ株式会社 ユーザ端末及び移動通信システム
JP2016504851A (ja) * 2012-12-14 2016-02-12 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド 小トラフィック伝送のためのシステムおよび方法
JP2016514416A (ja) * 2013-03-08 2016-05-19 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド アップリンク・グラント・フリー伝送方式のためのシステム及び方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2368401B1 (en) * 2008-11-21 2018-10-03 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Transmission method and devices in a communication system with contention-based data transmission
US9844073B2 (en) * 2010-01-11 2017-12-12 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for contention-based uplink access in wireless communication systems
US9094942B2 (en) * 2010-02-22 2015-07-28 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Methods and arrangements for contention-based uplink transmission in a wireless communications system
US8625442B2 (en) * 2010-08-19 2014-01-07 Motorola Mobility Llc Method and apparatus for determining when to use contention-based access for transmitting data in a wireless network
CN103392372B (zh) * 2011-02-23 2018-02-06 瑞典爱立信有限公司 无线电网络节点和用户设备之间的接入限制信息的传送
US10091822B2 (en) * 2014-12-23 2018-10-02 Mediatek Inc. Allocation of uplink resources in orthogonal frequency-division multiple access (OFDMA) wireless networks
WO2016206083A1 (zh) * 2015-06-26 2016-12-29 华为技术有限公司 上行数据传输的方法和装置
CN106535351B (zh) * 2015-09-09 2021-01-15 华为技术有限公司 传输数据的方法和装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016504851A (ja) * 2012-12-14 2016-02-12 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド 小トラフィック伝送のためのシステムおよび方法
JP2016514416A (ja) * 2013-03-08 2016-05-19 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド アップリンク・グラント・フリー伝送方式のためのシステム及び方法
WO2015029954A1 (ja) * 2013-08-28 2015-03-05 京セラ株式会社 ユーザ端末及び移動通信システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NTT DOCOMO, INC.: "Initial views and evaluation results on non-orthogonal multiple access for NR[online]", 3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-165175, JPN6021026925, 27 May 2016 (2016-05-27), ISSN: 0004695983 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP7140746B2 (ja) 2022-09-21
CN107690193A (zh) 2018-02-13
WO2018024055A1 (zh) 2018-02-08
CN109479281A (zh) 2019-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11832089B2 (en) Systems and methods for multicast resource allocation
US11659544B2 (en) Method and apparatus for transmitting and receiving sidelink signal in wireless cellular communication system
JP7157512B2 (ja) 端末、無線通信方法、基地局及びシステム
US20180279135A1 (en) Physical Downlink Control Channel Design for NR Systems
US10820321B2 (en) Systems and methods for self-contained air interface partitions
CN109952799B (zh) 免授权上行传输系统及方法
JP2019504572A (ja) ダウンリンク制御情報の伝送方法及び装置
WO2017194000A1 (zh) 针对上行数据传输的反馈方法及装置
KR20210061960A (ko) 무선 통신 시스템에서 사이드링크 데이터를 위한 기준신호 송신 및 수신 방법 및 장치
CN111543009B (zh) 一种扩频通信方法、用户设备和基站
WO2017194001A1 (zh) 针对上行数据传输的反馈方法及装置
US9137781B2 (en) Method of handling hybrid automatic repeat request resources in wireless communication system
US20200067644A1 (en) Data feedback method and related device
EP3496474A1 (en) Uplink data transmission method and apparatus
US20230319623A1 (en) Subchannel selection and channel state information (csi) indication via buffer status report (bsr) for sidelink
US20190014590A1 (en) Scheduling in cellular networks
US11856612B2 (en) Method and apparatus for performing random access in wireless communication system
KR102193191B1 (ko) 코드 블록 그룹 기반의 전송 블록을 송수신하는 방법
KR102456934B1 (ko) 무선 통신 시스템에서의 데이터 송수신 방법 및 장치
JP7140746B2 (ja) 上りデータ伝送方法及び装置
EP4089944A1 (en) Method and apparatus for feeding back harq-ack in wireless communication system
WO2020062064A1 (zh) 由用户设备、基站执行的方法以及用户设备和基站
US20230164767A1 (en) Operating methods of base station and user equipment in communication system and user equipment
JP2024504109A (ja) 端末装置、基地局、及び通信方法
KR20230139643A (ko) 무선 통신 시스템에서 저지연 서비스를 위한 데이터 송수신 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190710

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7140746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150