JP2019525143A - タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置及び走行ドラム装置を備えるタイヤ試験スタンド - Google Patents

タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置及び走行ドラム装置を備えるタイヤ試験スタンド Download PDF

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Abstract

衝撃ストリップをタイヤ試験スタンドの走行ローラ上に取付けるために、衝撃ストリップは、簡単なねじ接続によって走行ローラ上に組立てられる。この場合、発生する負荷は、衝撃ストリップとドラムとの間の摩擦によって周方向に伝達されなければならない。取付けねじは、その際、極めて高い曲げ負荷を受ける。従って、このような取付けコンセプトにおいては、比較的小さな負荷のみが周方向に許容される。このために、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置1を提案する。走行ドラム装置1が、走行ドラム2を備える。走行ドラム2が回転軸Rを画定し、少なくとも1つの取付け手段受容部8を備える。取付け手段受容部が主軸Hを画定し、少なくとも1つの衝撃ストリップ4を備える。衝撃ストリップが、回転軸に対して、走行ドラムの径方向外側に配置されている。走行ドラム装置が少なくとも1つの取付け手段7を備える。取付け手段が衝撃ストリップを走行ドラム上に取付け、取付け手段受容部に受容されている。走行ドラム装置が少なくとも1つの嵌合具11を備える。嵌合具が走行ドラムと衝撃ストリップとの間に配置され、走行ドラム及び衝撃ストリップと、回転軸に対して回転方向に形状による係合を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の特徴を有する、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置、及び請求項12に記載の特徴を有する、走行ドラム装置を備えるタイヤ試験スタンドに関する。
衝撃ストリップをタイヤ試験スタンドの走行ローラ上に取り付けるために、衝撃ストリップは、簡単なねじ接続によって走行ローラ上に組立てられる。この場合、発生する負荷は、衝撃ストリップとドラムとの間の摩擦によって周方向に伝達されなければならない。取付けねじは、その際、極めて高い曲げ負荷を受ける。従って、このような取付けコンセプトにおいては、比較的小さな負荷のみが周方向に許容される。そのため、衝撃ストリップを取付ける設計によって、許容可能な車輪接触力、衝撃ストリップの形状及び高さ、タイヤの横転速度及び断面形状が制限される。
おそらく最も近似する従来技術を構成するドイツ国実用新案第299 23 728号は、自動車試験スタンド又はタイヤ試験スタンド用の走行ドラムを開示する。走行面のセグメントは取り外し可能である。また、ネガティブな径方向の盛り上がりを有する障害物を使用することができる。円筒形走行ドラムの外殻部には、平面加工された支承プレートが溶接されている。支承プレート上には、様々な障害物及び取り外し可能な元来の走行面部をねじ留めすることができる。個々の障害物の場合、最も簡単な解決策としては、衝撃ストリップをねじ留めすることである。なぜなら、試験作動において最も素早く組立てることができるのが、衝撃ストリップであるためである。
ドイツ国実用新案第299 23 728号
本発明の課題は、衝撃ストリップに、より高い負荷をかけることが許容される、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置、及び請求項12に記載の特徴を有する、走行ドラム装置を備える試験スタンドによって解決される。本発明の好適又は有利な実施形態は、従属請求項、以下の記載、及び/又は添付の図面から明らかとなる。
本発明により、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置を提案する。走行ドラム装置は、特に、好適には異なる速度に対して、車両タイヤにおいて衝撃ストリップ試験をシミュレーションする機能を有する。特に車両タイヤは、乗用車用タイヤ、又は自動二輪車用タイヤ、又はトラック用タイヤである。
走行ドラム装置は走行ドラムを備える。走行ドラムは、特に路面をシミュレーションする機能を有する。特に、試験負荷が車両タイヤにかけられる。そのため、例えば車輪接触力がシミュレーションされる。好適には、走行ドラムは円筒形状に形成されている。円筒外殻面は走行面を構成する。特に、走行ドラムと車両タイヤは、相対的に相互に移動可能である。そのため、好適には車両タイヤが、特に車両タイヤの周面が、走行ドラムと、特に走行面と、接触する及び/又は接触可能である。特に、走行ドラムは路面又はスチールコーティングを備える。好適には、走行ドラムは駆動装置によって駆動される。
走行ドラムは回転軸を画定する。特に、走行ドラムは回転軸に対して同軸に支承されている。好適には、走行ドラムは駆動装置とギヤによる技術的に接続されている。
走行ドラムは、取付け手段を受容する少なくとも1つの取付け手段受容部を備える。特に、取付け手段受容部は穴として又は開口部等として形成されている。好適には、取付け手段受容部が走行ドラムの走行面から、径方向に回転軸の方向へ延在する。好適には、取付け手段受容部は、内径ねじ、好適にはメートルねじを備える。特に、走行ドラムは複数の取付け手段受容部を備える。特に、取付け手段受容部は、回転軸に対して回転方向に及び/又は軸方向に、相互に等間隔で配置されている。取付け手段受容部は主軸を画定する。特に、主軸は対称軸、又は中心線若しくは中心軸である。特に、主軸は回転軸に対して径方向に延在する。
走行ドラム装置は、少なくとも1つの衝撃ストリップを備える。特に、衝撃ストリップは金属製ストリップ、プラスチック製ストリップ、又は複合材料製ストリップである。好適には衝撃ストリップが、直角の若しくは鋭角の、又は四角形の若しくは円形の輪郭を有する。特に衝撃ストリップは、5mmを超える、好適には20mmを超える、とりわけ80mmを超える、高さを有する。代替的に又は任意補完的に衝撃ストリップは、100mm未満の、好適には60mm未満の、とりわけ10mm未満の、高さを有する。
衝撃ストリップは、回転軸に対して、走行ドラムの径方向外側に配置されている。特に、衝撃ストリップは走行ドラムの走行面に配置されている。特に走行ドラム装置は、2つを超える、とりわけ4つを超える、衝撃ストリップを備える。好適には衝撃ストリップが、回転方向に相互に等間隔で、配置されている及び/又は配置可能である。
走行ドラム装置は、衝撃ストリップを走行ドラム上に取付ける少なくとも1つの取付け手段を備える。特に取付け手段は、衝撃ストリップを走行ドラムの径方向外側の上に固定し、好適には、衝撃ストリップを持ち上がることに抗して確実に固定する機能を有する。特に取付け手段は、完全に又は部分的に、力結合的及び/又は形状による係合的及び/又は摩擦結合的に、走行ドラムと接続されている。特に取付け手段が、ねじ手段及び/又は締付け手段及び/又はクランプ手段として形成されている。取付け手段は、取付け手段受容部に受容されている。特に取付け手段が、取付け手段受容部内にねじ留めされ、及び/又は締付けられ、及び/挿入され、及び/又はクランプされている。
特に、取付け手段又はねじ手段は、六角ねじ又は平頭ねじ又は皿ねじである。しかしながら、特に好適には、取付け手段が円筒ねじである。特に取付け手段は、外径ねじを、好適にはメートルねじを備える。特に取付け手段は、取付け手段受容部の内径ねじと係合させることが可能である。
本発明の範囲において、走行ドラム装置は、少なくとも1つの嵌合具を備える。特に、嵌合具は、取付け手段に作用する負荷を低減する機能を有する。特に、嵌合具は、平面図において、円形又は正方形又は長方形又は楕円形の形状を有する。特に、嵌合具は、プラスチック又は金属から、好適には合金又は複合材料からなる。嵌合具は、特に、取付け手段とは別個に形成されている。
嵌合具は、好適には、走行ドラムと衝撃ストリップとの間に配置されている。特に、嵌合具は、主軸に対して同軸及び/又は同心に配置されている。好適には、嵌合具は、取付け手段受容部内に導入することが可能である、及び/又は導入されている。特に、嵌合具は嵌合具開口部を備える。好適には、嵌合具開口部は、取付け手段を受容する及び/又はガイドするよう形成されている。
嵌合具は、一方では走行ドラムと、また他方では衝撃ストリップと、回転軸に対して回転方向に形状による係合を構成する。衝撃ストリップの組立の際、特に第1組立ステップにおいて、嵌合具を、走行ドラム上に、好適には取付け手段受容部内に挿入する。走行ドラムの長さ及び/又は衝撃ストリップの長さに応じて、好適には、更なる嵌合具を、更なる取付け手段受容部内に挿入する。
第2組立ステップにおいて、特に、好適には嵌合具が衝撃ストリップ及び走行ドラムと、回転軸に対して回転方向に及び/又は主軸に対して径方向に、形状による係合を構成するように、衝撃ストリップを嵌合具上に載せる。
第3組立ステップにおいて、特に、好適には続いて衝撃ストリップ及び嵌合具が、径方向に回転軸の方向に、取付け手段を用いて走行ドラムとクランプされるように、取付け手段を取付け手段受容部内に導入する。
特に、衝撃ストリップは、取付け手段をガイドする少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部を備える。特に、取付け手段ガイド開口部は穴又は開口部である。好適には、取付け手段ガイド開口部は、主軸に対して同軸に、配置可能である及び/又は配置されている。特に、取付け手段は、主軸に沿って軸方向に、取付け手段ガイド開口部、嵌合具開口部、及び取付け手段受容部を通って、導入可能である及び/又は導入されている。好適には、取付け手段ガイド開口部は、座ぐり穴として形成されている。そのため、特にねじ手段は、好適にはねじ手段頭部は、衝撃ストリップ内に沈み込むことが可能である。特に、座ぐり穴は、円錐形状又は円筒形状の皿穴を備える。
本発明の利点は、特に、嵌合具が、衝撃ストリップ及び走行ドラムとの形状による係合によって、負荷又は少なくとも部分的な負荷を回転方向で受容するために、取付け手段の曲げ応力を著しく低減できることにある。これによって同様に、衝撃ストリップ試験の際に、より高い負荷が可能である。さらに衝撃ストリップは、特に高い負荷を受けるねじ留め位置において、追加の刻みを備えない。これによって、比較的に、極めて大きな負荷を周方向に受容することができる。更なる利点は、特に機械加工の労力が僅かであるために、衝撃ストリップを費用対効果に優れて製造できる点にある。特に有利には、衝撃ストリップの各幅用に、1セットのみの嵌合具を製造すればよい。その際、高さの異なる衝撃ストリップを取付けるのみでなく、衝撃ストリップをドラムに対して随意の角度で取付けられる。衝撃ストリップ毎に2つ以上の嵌合具を使用すると、斜めの取付け及びゼロ度でない角度での組立が、問題なく可能である。
本発明の好適な一実施形態において、嵌合具は、衝撃ストリップと第1形状係合連結を、また走行ドラムと第2形状係合連結を構成する。特に、第1形状係合連結及び/又は第2形状係合連結は、回転軸に対して回転方向及び/又は径方向の形状による係合である。代替的に又は任意補完的に、第1形状係合連結及び/又は第2形状係合連結は、主軸に対して径方向及び/又は軸方向の形状による係合である。
第1形状係合連結は、好適には、試験プロセスの間に衝撃ストリップに作用する負荷を回転方向で受容し、第2形状係合連結を介して負荷を走行ドラムに放出する。特に、負荷は回転方向に作用する力、好適には衝撃ストリップに作用する接線力である。
更なる好適な本発明の一実施形態において、嵌合具は第1固定部及び第2固定部を備える。両方の固定部が、特に、衝撃ストリップを固定する機能を有する。特に、嵌合具は溝を備える。溝は、好適には衝撃ストリップ用のガイドの役割を果たす。特に、第1固定部及び第2固定部は溝によって構成されている。特に、両方の固定部はブリッジ又は側面として形成されている。好適には、両方の固定部は相互に平行して走る。
特に両方の固定部は、主軸に対して軸方向に、衝撃ストリップの方向に、好適には径方向に回転軸から離れて、延在する。特に両方の固定部は、少なくとも1mmの、好適には5mmを超える、とりわけ10mmを超える、高さを有する。代替的に又は任意補完的に両方の固定部は、特に、20mm未満の、好適には8mm未満の、とりわけ3mm未満の、高さを有する。
両方の固定部は、衝撃ストリップを両側で包囲し、第1形状係合連結を主軸に対して径方向に構成する。特に、両側の固定部は、衝撃ストリップを保持しつつ包囲する。そのため、好適には、衝撃ストリップに作用する力、例えば接線力が、両方の固定部のうちの少なくとも1つの固定部に伝達される。特に両方の固定部は、取付け手段がない場合に、衝撃ストリップが溝内部のみで移動可能である及び/又は溝内部で強制的にガイドされるよう、衝撃ストリップを包囲する。特に、両方の側面は相互に平行して走り、好適には衝撃ストリップの幅を画定する。
好適な一実施形態において、第1固定部は衝撃ストリップの第1側面に形状による係合的に当接し、及び/又は第2固定部は衝撃ストリップの第2側面に形状による係合的に当接する。特に、両方の固定部は、衝撃ストリップの幅の間隔に対応するよう、相互に離間している。好適には衝撃ストリップが、両方の固定部の間に、とりわけ形状による係合的及び/又は摩擦結合的及び/又は力結合的に遊びなく配置されている、又は僅かな遊びを有して配置されている。特に遊びは、2mm未満、好適には0.5mm未満、とりわけ0.1mm未満である。特に衝撃ストリップは、10mmを超える、好適には30mmを超える、とりわけ100mmを超える、幅を有する。代替的に又は任意補完的に衝撃ストリップは、特に、200mm未満の、好適には50mm未満の、とりわけ15mm未満の、幅を有する。
取付け手段受容部は、当接部を備える。特に取付け手段受容部は、嵌合具を受容する当接部、及び取付け手段を受容する受容部を備える。特に当接部は、プリズム形状又は直方体形状又は円筒形状である。特に当接部は、接触部に対する輪郭的なパートナーを構成する。好適には当接部は、受容部よりも大きな直径を有する。しかしながら、特に好適には、取付け手段受容部は、更なる座ぐり穴として形成されている。好適には、更なる座ぐり穴は円筒形状の窪みを備える。特に好適には、円筒形状の窪みが当接部を構成する。
嵌合具は接触部を備える。特に接触部は、嵌合具を主軸に対して径方向及び/又は軸方向にセンタリングし、好適には負荷を当接部に又は走行ドラムに、先送りする機能を有する。特に接触部は、円筒形状又は立方体形状又は直方体形状又はプリズム形状である。
接触部は、第1接触領域及び第2接触領域を備える。特に、接触部の外側面が、第1接触領域を構成する。特に、接触部の基底面が、第2接触領域を構成する。しかしながら、特に好適には、外側の円筒外殻面が第1接触領域を構成し、下部の筒基底面が第2接触領域を構成する。特に接触部は、主軸に対して同軸で及び/又は径方向に回転軸Rの方向へ延在する。特に好適には、接触部は中空の円筒として形成されている。
嵌合具は、主軸に対して径方向に及び/又は軸方向に、当接部と第2形状係合連結を構成する。特に当接部は、第1当接部及び第2当接部を備える。特に、第1当接部は当接部の内面である。特に、第2当接部は当接部の基底面である。しかしながら、特に好適には、第1当接部は、当接部又は円筒形状の窪みの、円筒外郭面の内面である。好適には、第2当接部は、当接部又は円筒形状の窪みの、平坦な基底面である。
特に第1接触領域は、主軸に対して径方向に、第1当接部と第2形状係合連結を構成する。代替的に又は任意補完的に第2接触領域は、主軸に対して軸方向に、第2当接部と第2形状係合連結を構成する。特に第1接触領域及び/又は第2接触領域は、完全に及び/又は部分的に、主軸に沿って軸方向に、回転軸の方向に、取付け手段受容部内に、好適には当接部内に、挿入可能及び/又は挿入されている。
好適には、第1接触領域及び/又は第2接触領域は、遊びなく、とりわけ形状による係合的及び/又は摩擦結合的及び/又は力結合的に、当接部に配置されている。代替的に、第1接触領域及び/又は第2接触領域は、僅かな遊びを有して、当接部に配置されている。特に遊びは、2mm未満、好適には0.5mm未満、とりわけ0.1mm未満である。
構造的な一実施形態において、嵌合具は下部支承部を備える。特に下部支承部は、主軸に対して径方向に延在する。好適には下部支承部は、特に下面図において、円環を構成する。特に円環の円環面が、下部支承部を構成する。特に接触部は、円環の内側円に隣接する。
下部支承部は、走行面に当接し、走行ドラムと、好適には走行面と、回転軸に対して径方向に形状による係合を構成する。特に下部支承部は、走行ドラムの径方向外側の上に、全面で又は部分的に支承され、径方向に回転軸の方向に形状による係合を構成する。代替的に、下部支承部は走行ドラムから離間されている。特に嵌合具は、回転軸に対して径方向に、第2接触領域と形状による係合を構成する。
更なる構造的な一実施形態において、嵌合具は上部支承部を備える。特に上部支承部は、主軸に対して径方向に延在する。特に両方の固定部は、接触部と反対方向で、上部支承部に隣接する。特に両方の固定部は、上部支承部に対して垂直に配置されている。
上部支承部は、衝撃ストリップの下側に当接し、衝撃ストリップと回転軸に対して径方向に形状による係合を構成する。特に衝撃ストリップは、組立てられた状態で、上部支承部の上に支承される。好適には取付け手段は、衝撃ストリップ及び嵌合具をクランプする。
好適な一発展実施形態において、衝撃ストリップは下側にリセスを備える。特にリセスは、嵌合具を受容し、衝撃ストリップの下側が、好適には全面で、走行ドラム及び/又は嵌合具の上で支承されるようにする機能を有する。特にリセスは、過度の画定を回避する、という利点を有する。この場合衝撃ストリップは、好適には、嵌合具又特に好適には走行ドラムのいずれかの上に当接する。
リセスは、部分的に嵌合具の領域において、衝撃ストリップの長手方向延在部及び/又は横方向延在部に延在する。特にリセスは、分離方法及び/又は成形方法及び/又は原型方法を用いて製造されている。特にリセスは、溝又は穴又は切欠である。特にリセスは、衝撃ストリップの下側で、全幅に亘って延在する。特にリセスは、衝撃ストリップの長手方向延在部において限定されている。リセスは、好適には、嵌合具の少なくとも外径に対応する。
代替的な又は任意補完的な一実施形態において、衝撃ストリップは下側に凹部を備える。特に凹部は、更なる形状係合連結を、回転軸に対して回転方向及び/又は軸方向に構成する機能を有する。
凹部は、衝撃ストリップの長手方向延在部及び/又は横方向延在部に、完全に及び/又は部分的に延在する。特に凹部は、分離方法及び/又は成形方法及び/又は原型方法を用いて製造されている。特に凹部は、溝又は穴またはへこみとして形成されている。特に凹部は、好適には全長に亘って、衝撃ストリップの下側を走る。代替的に凹部は、衝撃ストリップの下側を嵌合部の領域において、長手方向に走る。
凹部は、第1ブリッジ部及び第2ブリッジ部を構成する。ブリッジ部が、嵌合具を両側で包囲する。特に、ブリッジ部は相互に平行して走る。好適にはブリッジ部は、嵌合具が遊びなく両方のブリッジ部の間に、好適には形状による係合的及び/又は力結合的及び/又は摩擦結合的に、配置されている及び/又は配置可能であるように、長手方向延在部及び/又は横方向延在部に、相互に離間している。
代替的に又は任意補完的に、両方のブリッジ部は、衝撃ストリップの全幅に亘って下側を走る。そのため、嵌合具が衝撃ストリップと回転軸に対して軸方向に形状による係合をする。代替的に又は任意補完的に、嵌合具は、追加的に両方の固定部を備える。そのため嵌合具は、特に主軸に対して径方向に形状による係合を構成し、好適には衝撃ストリップを完全に固定する。
好適な一実施形態において、衝撃ストリップは回転軸に対して平行に又は傾斜して、走行ドラム上に取付け可能である。特に衝撃ストリップは、複数の取付け手段ガイド開口部を備える。特に、少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部、好適には各取付け手段ガイド開口部が、嵌合具に割り当てられている。特に衝撃ストリップは、少なくとも2つの、好適には4つの、とりわけ6つを超える、取付け手段ガイド開口部を備える。特に各取付け手段ガイド開口部が、嵌合具に割り当てられている。特に嵌合具は、取付け手段受容部内で回転可能である。そのため嵌合具は、衝撃ストリップの走行ドラム上の配置に応じて、衝撃ストリップの方向に整列可能である。
第1組立位置において、衝撃ストリップは回転軸に対して平行に配置されている。特に、衝撃ストリップは第1組立位置において、取付け軸を画定する。取付け軸は好適には回転軸に対して平行に走る。特に衝撃ストリップは、更なる組立位置に配置可能である。衝撃ストリップは、更なる組立位置において、取付け軸に対してねじれて及び/又はオフセットして、配置可能である及び/又は配置されている。好適には、衝撃ストリップは更なる組立位置において、取付け軸と角度をなす。特に角度は、10度を超える、好適には25度を超える、とりわけ65度を超える。代替的に又は任意補完的に角度は、75度未満、好適には50度未満、とりわけ20度未満である。
好適な一発展実施形態において、エラストマー層は、衝撃ストリップと走行ドラムとの間に、全面で又は部分的に配置されている。特にエラストマー層は、公差を補償する、及び/又は走行面における破損を回避する機能を有する。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側に、配置可能である及び/又は配置されている。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側全体に亘って配置されている。
代替的にエラストマー層は、特に部分的に、少なくとも2つの相互に離間する嵌合具の間に配置されている。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側の、10%を超えて、好適には40%を超えて、とりわけ70%を超えて、延在する。代替的に又は任意補完的にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側の、90%未満で、好適には60%未満で、とりわけ30%未満で、延在する。
特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側に及び/又は走行ドラム上に、好適には走行ドラムの径方向で外側の上に、自体が接着しつつ配置されている及び/又は配置可能である。特にエラストマー層は、ストリップ要素として形成されている。例えばストリップ要素は、ゴムストリップ、発泡ストリップ、多孔性ゴムストリップ等である。特に衝撃ストリップは、少なくとも1つの、好適には2つ以上の、とりわけ6つ以上の、この種のストリップ要素を備える。
本発明は更に、上述したような走行ドラム装置を、又は請求項のうちの何れか一項に記載の走行ドラム装置を、備えるタイヤ試験スタンドに関する。
本発明の更なる特徴、利点および作用は、本発明の好適な実施形態に関する以下の記載により明らかとなる。
本発明の実施形態として、組立てられた状態の走行ドラム装置を三次元で示す図である。 衝撃ストリップを通る主軸に沿った断面図であり、走行ドラム装置の嵌合具を備える図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として示す平面図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として示す正面図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として後方から斜めに示す斜視図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として前方から斜めに示す斜視図である。 衝撃ストリップを備える走行ドラム装置の三次元の部分図である。 衝撃ストリップを代替的に配置した走行ドラム装置を、図4と同様に示す部分図である。 エラストマー層を備える走行ドラム装置の部分図の分解図である。 衝撃ストリップを単一部品として三次元で示す図である。 代替設計の実施形態である衝撃ストリップ及び走行ドラム装置の嵌合具を、図2と同様に示す図である。 主軸に沿った、衝撃ストリップ及び走行ドラム装置の嵌合具を通る長手方向断面図である。
図において、互いに対応する部分又は同一部分については、各々に同一の符号を付している。
図1は、走行ドラム装置1を三次元で示す。例えば走行ドラム装置1は、例えば高速ユニフォミティ試験スタンドであるタイヤ試験スタンドである。走行ドラム装置1は走行ドラム2を備える。走行ドラム2は、円筒形状を有する。外側円筒外殻面は、走行面3を構成する。例えば、試験される車両タイヤは、走行面3で転がる。車両タイヤは、例えば試験負荷で付勢されるため、車輪接触力がシミュレーションされる。
例えば、走行面3は路面、コランダムコーティング、金属コーティング等を備える。走行ドラム2は回転軸Rを画定する。走行ドラム2は、走行ドラム受容部5において、回転軸Rに対して回転方向に回転可能に支承されている。例えば、走行ドラム2は駆動装置を介して、駆動又は回転される。
走行面3は、少なくとも1つの衝撃ストリップ4を備える。衝撃ストリップ4は、概略的に示されている。例えば衝撃ストリップ4は、金属製ストリップ、プラスチック製ストリップ等である。衝撃ストリップ4は、図において、回転軸Rに対して平行に、走行面3上に例えば力結合的及び/又は摩擦結合的及び/又は形状による係合的に取付けられている。例えば、走行ローラは更なる衝撃ストリップを備える。衝撃ストリップは、例えば回転軸に対して周方向に、均一又は不均一に、相互に離間して配置されている。衝撃ストリップ4は、例えば、試験される車両タイヤにおいて衝撃ストリップ試験を実施する機能を有する。
図2は、主軸Hに沿った断面において、衝撃ストリップ4、取付け手段7、嵌合具11、及び走行ドラム2の走行面3を示す。衝撃ストリップ4は矩形の輪郭を有する。例えば、衝撃ストリップ4が三角形、四角形、円形等の輪郭を有してもよい。衝撃ストリップ4は、衝撃ストリップ上側4a及び衝撃ストリップ下側4b、並びに第1衝撃ストリップ側面4c及び第2衝撃ストリップ側面4dを備える。4つの側面4a、4b、4c、4dが、衝撃ストリップ4の輪郭を構成する。
取付け手段7は、図示の実施形態では、シリンダヘッドボルトとして形成されている。例えば取付け手段7が、例えば皿ねじ、六角ねじ等である、任意の随意のねじ手段であってよい。または取付け手段7は、例えば即時締付手段等として形成されてもよい。衝撃ストリップ4は、取付け手段7をガイドする少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部6を備える。取付け手段ガイド開口部6は穴である。取付け手段7は、例えば少なくとも0.5mm及び/又は最大1mmである僅かな遊びを有して、取付け手段ガイド開口部6を通って導かれている。取付け手段ガイド開口部6は、衝撃ストリップ上側4aの領域において、円筒形状の窪みを備える。取付け手段7又はシリンダヘッドボルトは、取付け手段7が完全に沈み込み、衝撃ストリップ上側4aが隆起を有さないよう、取付け手段ガイド開口部6内に配置されている。
走行面3は、取付け手段7を受容する少なくとも1つの取付け手段受容部8を備える。取付け手段受容部8は、この場合、走行面3の外側から径方向へ回転軸Rの方向に延在する。取付け手段受容部8が、例えば対称軸又は中心軸によって主軸Hを画定する。主軸Hは、回転軸Rと交差し、回転軸Rに対して例えば垂直に屹立する。
取付け手段受容部8は、当接部9及び受容部10を備える。受容部10は、穴によって構成され、内径ねじを備える。そのため取付け手段7は、取付け手段受容部8又は受容部10内にねじ留め可能である。当接部9は、図示の実施形態において、座ぐり穴によって、特に円筒形状の窪みによって構成されている。例えば当接部9が、第2の穴によって、特に受容部10の直径よりも大きな直径を有する第2の穴によって構成されてもよい。
当接部9は、第1当接部9a及び第2当接部9bを備える。第1当接部9aは、円筒形状の窪みの円筒外殻面によって構成される。第2当接部9bは、円筒形状の窪みの基底面によって構成される。第2当接部9bが、平面図で円環を構成する。
衝撃ストリップ4と走行面3との間に、嵌合具11が配置されている。嵌合具11は、衝撃ストリップ4を固定する第1固定部12a及び第2固定部12bを備える。固定部12a、12bは、主軸Hに対して径方向に及び/又は回転軸Rに対して回転方向に、衝撃ストリップ4と形状による係合を構成する。第1固定部12aは第1衝撃ストリップ側面4cに当接する。第2固定部12bは第2衝撃ストリップ側面4dに当接する。そのため衝撃ストリップ4は、形状による係合的に、両方の固定部12a、12bの間に保持されている。
嵌合具11は、下部支承部14及び上部支承部15を備える。両方の支承部14、15は、主軸Hに対して径方向に延在する。両方の固定部12a、12bは、主軸Hに対して平行に、上部支承部15に隣接する。両方の固定部12a、12bが、衝撃ストリップ上側4aの方向に延在する。
接触部13は、主軸Hに対して軸方向に、下部支承部14に隣接する。接触部13が、第1接触領域13a及び第2接触領域13bを備える。第1接触領域13aは、第1当接部9aに当接し、主軸Hに対して径方向に、第1当接部9aと形状による係合を構成する。第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接し、主軸Hに対して軸方向に、第2当接部9bと形状による係合を構成する。
衝撃ストリップ下側4bは、嵌合具11の上部支承部15上に当接する。そのため、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合が構成されている。下部支承部14は、図示の実施形態では、走行面3に対して僅かの遊びを有して、径方向に主軸Hに対して外側に走る。代替的に、下部支承部14が走行面3上に全面で又は部分的に支承される。例えば、第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接する、又は第2当接部9bに対して離間して配置されている。
嵌合具11は嵌合具開口部16を備える。取付け手段7は、例えば嵌合具11が組立られた状態で、嵌合具開口部16を介して嵌合具11を貫通する。嵌合具開口部16は穴である。穴は、中央にセンタリングされて嵌合具11に施されている。取付け手段ガイド開口部6、嵌合具開口部16、及び取付け手段受容部8は、主軸Hに対して相互に同軸に配置されている。取付け手段7は、主軸Hに沿って軸方向に、取付け手段受容部8内に、ねじ留めされている及び/又はねじ留め可能である。そのため取付け手段7が、衝撃ストリップ4及び嵌合具11を、径方向に走行面3の方向へ、力で付勢する。
図3a、図3b、及び図3cは、嵌合具11を異なる視点で示す。この場合、図3aは嵌合具11を平面図で示す。図3bは嵌合具11を正面図で示す。図3cは嵌合具11を後方から斜めに示す。また図3dは嵌合具11を前方から斜めに示す。
嵌合具11は、平面図で円環形状を有する。嵌合具11が、上側又は上部支承部15上に、両方の固定部12a、12bを備える。例えば、両方の固定部12a、12bは溝によって構成される。溝は、例えば分離方法を用いて、嵌合具11に施される。例えば、嵌合具11は円筒としての原型に形成されている。両方の固定部12a、12bは、円筒の切欠によって構成される。両方の固定部12a、12bが、相互に平行して走る。両方の固定部12a、12bの間隔は、衝撃ストリップ4の幅に対応する。例えば、両方の固定部12a、12bは、少なくとも5mmの高さを有する。
接触部13は、円筒形状を有する。接触部13が、嵌合具11の下側に、又は下部支承部14に、中央にセンタリングされて配置されている。嵌合具開口部16は、この場合貫通穴であり、接触部13に対して同心で配置されている。そのため、接触部13が中空円筒として形成されている。下部支承部14は、下面図において円環として形成されている。接触部13の第1接触領域13aは、接触部13又は中空円筒の円筒外殻面によって構成されている。第2接触部13bは、接触部13又は中空円筒の基底面によって構成されている。嵌合具11は、例えば一個部品で、又は一部分で形成されている。例えば、嵌合具11は金属材料及び/又はプラスチック材料及び/又は複合材料からなる。
図4は、走行ドラム装置1の部分を三次元で示す。走行ドラム装置1は、複数の取付け手段受容部8を備える。取付け手段受容部8は、回転軸Rに対して回転方向に及び/又は軸方向に、走行面3上に、相互に等間隔で配置されている。例えば取付け手段受容部8は、1つ以上の円において、回転軸Rに対して同心に及び/又は同軸に配置されている。
衝撃ストリップ4は、走行面3上で回転軸Rに対して平行に配置されている。衝撃ストリップ4は、この組立位置において、取付け軸Bを画定する。取付け軸Bは、特に、衝撃ストリップ4の長手方向軸又は対称軸によって構成され、回転軸Rに対して平行に走る。衝撃ストリップ4が、図示の実施形態において4つの取付け点を有する。各取付け点は、取付け軸B上にある。取付け点は、例えば、取付け手段受容部8、嵌合具11、及び取付け手段7によって構成されている。衝撃ストリップ4を取付けるために使用されない走行ドラム2の更なる取付け手段受容部8には、例えばキャップ又はねじ手段である閉鎖手段17が装備されている。閉鎖手段17は、例えば汚れから取付け手段受容部8を保護する機能を有する。
図5は、衝撃ストリップ4を代替的に取付けた走行ドラム装置を、図4と同様に示す部分図である。衝撃ストリップ4は、取付け軸Bに対してねじれて配置されている。そのため、衝撃ストリップ4及び取付け軸Bが、角度αをなす。例えば、角度αは、30度又は45度とする。衝撃ストリップ4は、図において、軽く曲げられた形状を有する。この形状は、走行面3に対して回転方向に適合するものであり、そのために衝撃ストリップが、例えば全面で走行面3上に当接する。衝撃ストリップ4の軸方向端部は面取りされている。そのため、走行面3又は走行ドラム2と同一平面での結合が達成される。
図6は、衝撃ストリップ4、取付け手段7、及び嵌合具11を備える走行ドラム装置1の部分図を分解図で示す。嵌合具11、取付け手段7、及び衝撃ストリップ4の取付け手段ガイド開口部6は、主軸Hに対して同軸に配置されている。エラストマー層18は、走行面3と衝撃ストリップ4との間に配置されている。エラストマー層18は、走行面において破損を回避する及び/又は公差を補償する役割を果たす。例えばエラストマー層は、例えば衝撃ストリップ下側4b及び/又は走行面3に、例えば接着によって取付け可能なゴムストリップである。エラストマー層18が、例えば部分的に又は全面で、衝撃ストリップ4と走行面3との間に配置されている。
図7は、衝撃ストリップ4を三次元で下から示す図である。衝撃ストリップ4は、衝撃ストリップ下側4bに、4つのリセス19を備える。リセス19は、各1つの嵌合具11がリセス19のうちの1つのリセス19に受容可能であるように、形成されている。リセス19によって、衝撃ストリップ4は衝撃ストリップ下側4bで、走行面3又はエラストマー層18上に全面で又は部分的に支承される。リセス19は、相互に等間隔で配置されており、取付け手段ガイド開口部6の領域で衝撃ストリップ4の全幅に亘って延在する。リセス19は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部において限定されている。リセス19の長さは、長手方向で、少なくとも嵌合具11の長さ又は直径に対応する。例えば、嵌合具11及びリセス19は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部で、更なる形状による係合を構成する。
図8は、代替設計の実施例である衝撃ストリップ4及び嵌合具を、図2と同様に示す図である。衝撃ストリップ4は、この場合、衝撃ストリップ下側4bに、凹部20を備える。例えば、凹部20は溝である。溝は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部において、完全に又は部分的に延在する。例えば、凹部20は矩形又は台形の断面を有する。凹部20によって、第1ブリッジ部21a及び第2ブリッジ部21bが構成されている。両方のブリッジ部21a、21bは、この場合、相互に平行に離間して、例えば回転軸Rに対して軸方向に走る。代替的な実施形態において、嵌合具11は、平面図において、2つの対向する側で平坦にされている。そのため、第1接触部22a、及び第2接触部22bが構成されている。例えば、嵌合具11は円筒としての原型に形成されている。両方の更なる接触部22a、22bは、円筒を両側で平坦にすることによって構成される。
両方の更なる接触部22a、22bは、衝撃ストリップ4と共に、特に両方のブリッジ部21a、21bと共に、主軸Hに対して径方向に及び/又は回転軸Rに対して回転方向に、形状による係合を構成する。第1の更なる接触部22aは第1ブリッジ部21aに、特に第1ブリッジ部21aの内側に当接する。第2接触部22bは第2ブリッジ部21bに、特に第2ブリッジ部21bの内側に当接する。衝撃ストリップ4は、嵌合具11を両側で包囲する。嵌合具11が、両方のブリッジ部21a、21bの間に、形状による係合的に保持されている。
既に図2に関して記載したように、第1接触領域13は、第1当接部9aに当接し、主軸Hに対して径方向に、第1当接部9aと形状による係合を構成する。第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接し、主軸Hに対して軸方向に、第2当接部9bと形状による係合を構成する。代替的に又は任意補完的に、下部支承部14は走行面3上に全面で又は部分的に支承される。
衝撃ストリップ下側4bは、走行面3及び/またはエラストマー層18上に支承される。そのため、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合が構成されている。代替的に又は任意補完的に、凹部20の基底面は、上部支承部15上に支承される。そのため、特に、衝撃ストリップ下側4b及び走行面3及び/又は凹部20の基底面及び上部支承部15が、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合を構成する。
図9は、衝撃ストリップ4、取付け手段7、嵌合具11、及び走行面3又は走行ドラム2を、主軸Hに沿った長手方向断面図で示す。リセス19及び/又は凹部20は、例えば円盤カッタによって構成される。嵌合具11は、回転軸Rに対して径方向に及び/又は軸方向に、リセス19及び/又は凹部20に対して離間して配置されている。
1 走行ドラム装置
2 走行ドラム
3 走行面
4 衝撃ストリップ
4a 衝撃ストリップ上側
4b 衝撃ストリップ下側
4c 第1衝撃ストリップ側面
4b 第2衝撃ストリップ側面
5 走行ドラム受容部
6 取付け手段ガイド開口部
7 取付け手段
8 取付け手段受容部
9 当接部
9a 第1当接部
9b 第2当接部
10 受容部
11 嵌合具
12a 第1固定部
12b 第2固定部
13 接触部
13a 第1接触領域
13b 第2接触領域
14 下部支承部
15 上部支承部
16 嵌合具開口部
17 閉鎖手段
18 エラストマー層
19 リセス
20 凹部
21a 第1ブリッジ部
21b 第2ブリッジ部
22a 第1の更なる接触領域
22b 第2の更なる接触領域
R 回転軸
H 主軸
B 取付け軸
本発明は、請求項1の上位概念に記載の特徴を有する、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置、及び請求項12に記載の特徴を有する、走行ドラム装置を備えるタイヤ試験スタンドに関する。
衝撃ストリップをタイヤ試験スタンドの走行ローラ上に取り付けるために、衝撃ストリップは、簡単なねじ接続によって走行ローラ上に組立てられる。この場合、発生する負荷は、衝撃ストリップとドラムとの間の摩擦によって周方向に伝達されなければならない。取付けねじは、その際、極めて高い曲げ負荷を受ける。従って、このような取付けコンセプトにおいては、比較的小さな負荷のみが周方向に許容される。そのため、衝撃ストリップを取付ける設計によって、許容可能な車輪接触力、衝撃ストリップの形状及び高さ、タイヤの横転速度及び断面形状が制限される。
ドイツ国登録特許第580 895号から、脱穀機ドラムにおける、断面が台形の脚部を備える衝撃ストリップ用の、圧力プレートを備える下部レールが既知である。この場合衝撃ストリップは、ねじ接続によって脱穀機ドラムと接続された2つの要素、つまりレール及び圧力プレートと、形状による係合的に接続されている。この2つの要素は、衝撃ストリップから独立している。衝撃ストリップを脱穀機ドラムに取付ける更なる取付け手段は、装備されていない。
おそらく最も近似する従来技術を構成するドイツ国実用新案第299 23 728号は、自動車試験スタンド又はタイヤ試験スタンド用の走行ドラムを開示する。走行面のセグメントは取り外し可能である。また、ネガティブな径方向の盛り上がりを有する障害物を使用することができる。円筒形走行ドラムの外殻部には、平面加工された支承プレートが溶接されている。支承プレート上には、様々な障害物及び取り外し可能な元来の走行面部をねじ留めすることができる。個々の障害物の場合、最も簡単な解決策としては、衝撃ストリップをねじ留めすることである。なぜなら、試験作動において最も素早く組立てることができるのが、衝撃ストリップであるためである。
ドイツ国登録特許第580 895号 ドイツ国実用新案第299 23 728号
本発明の課題は、衝撃ストリップに、より高い負荷をかけることが許容される、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置、及び請求項12に記載の特徴を有する、走行ドラム装置を備える試験スタンドによって解決される。本発明の好適又は有利な実施形態は、従属請求項、以下の記載、及び/又は添付の図面から明らかとなる。
本発明により、タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置を提案する。走行ドラム装置は、特に、好適には異なる速度に対して、車両タイヤにおいて衝撃ストリップ試験をシミュレーションする機能を有する。特に車両タイヤは、乗用車用タイヤ、又は自動二輪車用タイヤ、又はトラック用タイヤである。
走行ドラム装置は走行ドラムを備える。走行ドラムは、特に路面をシミュレーションする機能を有する。特に、試験負荷が車両タイヤにかけられる。そのため、例えば車輪接触力がシミュレーションされる。好適には、走行ドラムは円筒形状に形成されている。円筒外殻面は走行面を構成する。特に、走行ドラムと車両タイヤは、相対的に相互に移動可能である。そのため、好適には車両タイヤが、特に車両タイヤの周面が、走行ドラムと、特に走行面と、接触する及び/又は接触可能である。特に、走行ドラムは路面又はスチールコーティングを備える。好適には、走行ドラムは駆動装置によって駆動される。
走行ドラムは回転軸を画定する。特に、走行ドラムは回転軸に対して同軸に支承されている。好適には、走行ドラムは駆動装置とギヤによる技術的に接続されている。
走行ドラムは、取付け手段を受容する少なくとも1つの取付け手段受容部を備える。特に、取付け手段受容部は穴として又は開口部等として形成されている。好適には、取付け手段受容部が走行ドラムの走行面から、径方向に回転軸の方向へ延在する。好適には、取付け手段受容部は、内径ねじ、好適にはメートルねじを備える。特に、走行ドラムは複数の取付け手段受容部を備える。特に、取付け手段受容部は、回転軸に対して回転方向に及び/又は軸方向に、相互に等間隔で配置されている。取付け手段受容部は主軸を画定する。特に、主軸は対称軸、又は中心線若しくは中心軸である。特に、主軸は回転軸に対して径方向に延在する。
走行ドラム装置は、少なくとも1つの衝撃ストリップを備える。特に、衝撃ストリップは金属製ストリップ、プラスチック製ストリップ、又は複合材料製ストリップである。好適には衝撃ストリップが、直角の若しくは鋭角の、又は四角形の若しくは円形の輪郭を有する。特に衝撃ストリップは、5mmを超える、好適には20mmを超える、とりわけ80mmを超える、高さを有する。代替的に又は任意補完的に衝撃ストリップは、100mm未満の、好適には60mm未満の、とりわけ10mm未満の、高さを有する。
衝撃ストリップは、回転軸に対して、走行ドラムの径方向外側に配置されている。特に、衝撃ストリップは走行ドラムの走行面に配置されている。特に走行ドラム装置は、2つを超える、とりわけ4つを超える、衝撃ストリップを備える。好適には衝撃ストリップが、回転方向に相互に等間隔で、配置されている及び/又は配置可能である。
走行ドラム装置は、衝撃ストリップを走行ドラム上に取付ける少なくとも1つの取付け手段を備える。特に取付け手段は、衝撃ストリップを走行ドラムの径方向外側の上に固定し、好適には、衝撃ストリップを持ち上がることに抗して確実に固定する機能を有する。特に取付け手段は、完全に又は部分的に、力結合的及び/又は形状による係合的及び/又は摩擦結合的に、走行ドラムと接続されている。特に取付け手段が、ねじ手段及び/又は締付け手段及び/又はクランプ手段として形成されている。取付け手段は、取付け手段受容部に受容されている。特に取付け手段が、取付け手段受容部内にねじ留めされ、及び/又は締付けられ、及び/挿入され、及び/又はクランプされている。
特に、取付け手段又はねじ手段は、六角ねじ又は平頭ねじ又は皿ねじである。しかしながら、特に好適には、取付け手段が円筒ねじである。特に取付け手段は、外径ねじを、好適にはメートルねじを備える。特に取付け手段は、取付け手段受容部の内径ねじと係合させることが可能である。
本発明の範囲において、走行ドラム装置は、少なくとも1つの嵌合具を備える。特に、嵌合具は、取付け手段に作用する負荷を低減する機能を有する。特に、嵌合具は、平面図において、円形又は正方形又は長方形又は楕円形の形状を有する。特に、嵌合具は、プラスチック又は金属から、好適には合金又は複合材料からなる。嵌合具は、特に、取付け手段とは別個に形成されている。
嵌合具は、好適には、走行ドラムと衝撃ストリップとの間に配置されている。特に、嵌合具は、主軸に対して同軸及び/又は同心に配置されている。好適には、嵌合具は、取付け手段受容部内に導入することが可能である、及び/又は導入されている。特に、嵌合具は嵌合具開口部を備える。好適には、嵌合具開口部は、取付け手段を受容する及び/又はガイドするよう形成されている。
嵌合具は、一方では走行ドラムと、また他方では衝撃ストリップと、回転軸に対して回転方向に形状による係合を構成する。衝撃ストリップの組立の際、特に第1組立ステップにおいて、嵌合具を、走行ドラム上に、好適には取付け手段受容部内に挿入する。走行ドラムの長さ及び/又は衝撃ストリップの長さに応じて、好適には、更なる嵌合具を、更なる取付け手段受容部内に挿入する。
第2組立ステップにおいて、特に、好適には嵌合具が衝撃ストリップ及び走行ドラムと、回転軸に対して回転方向に及び/又は主軸に対して径方向に、形状による係合を構成するように、衝撃ストリップを嵌合具上に載せる。
第3組立ステップにおいて、特に、好適には続いて衝撃ストリップ及び嵌合具が、径方向に回転軸の方向に、取付け手段を用いて走行ドラムとクランプされるように、取付け手段を取付け手段受容部内に導入する。
特に、衝撃ストリップは、取付け手段をガイドする少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部を備える。特に、取付け手段ガイド開口部は穴又は開口部である。好適には、取付け手段ガイド開口部は、主軸に対して同軸に、配置可能である及び/又は配置されている。特に、取付け手段は、主軸に沿って軸方向に、取付け手段ガイド開口部、嵌合具開口部、及び取付け手段受容部を通って、導入可能である及び/又は導入されている。好適には、取付け手段ガイド開口部は、座ぐり穴として形成されている。そのため、特にねじ手段は、好適にはねじ手段頭部は、衝撃ストリップ内に沈み込むことが可能である。特に、座ぐり穴は、円錐形状又は円筒形状の皿穴を備える。
本発明の利点は、特に、嵌合具が、衝撃ストリップ及び走行ドラムとの形状による係合によって、負荷又は少なくとも部分的な負荷を回転方向で受容するために、取付け手段の曲げ応力を著しく低減できることにある。これによって同様に、衝撃ストリップ試験の際に、より高い負荷が可能である。さらに衝撃ストリップは、特に高い負荷を受けるねじ留め位置において、追加の刻みを備えない。これによって、比較的に、極めて大きな負荷を周方向に受容することができる。更なる利点は、特に機械加工の労力が僅かであるために、衝撃ストリップを費用対効果に優れて製造できる点にある。特に有利には、衝撃ストリップの各幅用に、1セットのみの嵌合具を製造すればよい。その際、高さの異なる衝撃ストリップを取付けるのみでなく、衝撃ストリップをドラムに対して随意の角度で取付けられる。衝撃ストリップ毎に2つ以上の嵌合具を使用すると、斜めの取付け及びゼロ度でない角度での組立が、問題なく可能である。
本発明の好適な一実施形態において、嵌合具は、衝撃ストリップと第1形状係合連結を、また走行ドラムと第2形状係合連結を構成する。特に、第1形状係合連結及び/又は第2形状係合連結は、回転軸に対して回転方向及び/又は径方向の形状による係合である。代替的に又は任意補完的に、第1形状係合連結及び/又は第2形状係合連結は、主軸に対して径方向及び/又は軸方向の形状による係合である。
第1形状係合連結は、好適には、試験プロセスの間に衝撃ストリップに作用する負荷を回転方向で受容し、第2形状係合連結を介して負荷を走行ドラムに放出する。特に、負荷は回転方向に作用する力、好適には衝撃ストリップに作用する接線力である。
更なる好適な本発明の一実施形態において、嵌合具は第1固定部及び第2固定部を備える。両方の固定部が、特に、衝撃ストリップを固定する機能を有する。特に、嵌合具は溝を備える。溝は、好適には衝撃ストリップ用のガイドの役割を果たす。特に、第1固定部及び第2固定部は溝によって構成されている。特に、両方の固定部はブリッジ又は側面として形成されている。好適には、両方の固定部は相互に平行して走る。
特に両方の固定部は、主軸に対して軸方向に、衝撃ストリップの方向に、好適には径方向に回転軸から離れて、延在する。特に両方の固定部は、少なくとも1mmの、好適には5mmを超える、とりわけ10mmを超える、高さを有する。代替的に又は任意補完的に両方の固定部は、特に、20mm未満の、好適には8mm未満の、とりわけ3mm未満の、高さを有する。
両方の固定部は、衝撃ストリップを両側で包囲し、第1形状係合連結を主軸に対して径方向に構成する。特に、両側の固定部は、衝撃ストリップを保持しつつ包囲する。そのため、好適には、衝撃ストリップに作用する力、例えば接線力が、両方の固定部のうちの少なくとも1つの固定部に伝達される。特に両方の固定部は、取付け手段がない場合に、衝撃ストリップが溝内部のみで移動可能である及び/又は溝内部で強制的にガイドされるよう、衝撃ストリップを包囲する。特に、両方の側面は相互に平行して走り、好適には衝撃ストリップの幅を画定する。
好適な一実施形態において、第1固定部は衝撃ストリップの第1側面に形状による係合的に当接し、及び/又は第2固定部は衝撃ストリップの第2側面に形状による係合的に当接する。特に、両方の固定部は、衝撃ストリップの幅の間隔に対応するよう、相互に離間している。好適には衝撃ストリップが、両方の固定部の間に、とりわけ形状による係合的及び/又は摩擦結合的及び/又は力結合的に遊びなく配置されている、又は僅かな遊びを有して配置されている。特に遊びは、2mm未満、好適には0.5mm未満、とりわけ0.1mm未満である。特に衝撃ストリップは、10mmを超える、好適には30mmを超える、とりわけ100mmを超える、幅を有する。代替的に又は任意補完的に衝撃ストリップは、特に、200mm未満の、好適には50mm未満の、とりわけ15mm未満の、幅を有する。
取付け手段受容部は、当接部を備える。特に取付け手段受容部は、嵌合具を受容する当接部、及び取付け手段を受容する受容部を備える。特に当接部は、プリズム形状又は直方体形状又は円筒形状である。特に当接部は、接触部に対する輪郭的なパートナーを構成する。好適には当接部は、受容部よりも大きな直径を有する。しかしながら、特に好適には、取付け手段受容部は、更なる座ぐり穴として形成されている。好適には、更なる座ぐり穴は円筒形状の窪みを備える。特に好適には、円筒形状の窪みが当接部を構成する。
嵌合具は接触部を備える。特に接触部は、嵌合具を主軸に対して径方向及び/又は軸方向にセンタリングし、好適には負荷を当接部に又は走行ドラムに、先送りする機能を有する。特に接触部は、円筒形状又は立方体形状又は直方体形状又はプリズム形状である。
接触部は、第1接触領域及び第2接触領域を備える。特に、接触部の外側面が、第1接触領域を構成する。特に、接触部の基底面が、第2接触領域を構成する。しかしながら、特に好適には、外側の円筒外殻面が第1接触領域を構成し、下部の筒基底面が第2接触領域を構成する。特に接触部は、主軸に対して同軸で及び/又は径方向に回転軸Rの方向へ延在する。特に好適には、接触部は中空の円筒として形成されている。
嵌合具は、主軸に対して径方向に及び/又は軸方向に、当接部と第2形状係合連結を構成する。特に当接部は、第1当接部及び第2当接部を備える。特に、第1当接部は当接部の内面である。特に、第2当接部は当接部の基底面である。しかしながら、特に好適には、第1当接部は、当接部又は円筒形状の窪みの、円筒外郭面の内面である。好適には、第2当接部は、当接部又は円筒形状の窪みの、平坦な基底面である。
特に第1接触領域は、主軸に対して径方向に、第1当接部と第2形状係合連結を構成する。代替的に又は任意補完的に第2接触領域は、主軸に対して軸方向に、第2当接部と第2形状係合連結を構成する。特に第1接触領域及び/又は第2接触領域は、完全に及び/又は部分的に、主軸に沿って軸方向に、回転軸の方向に、取付け手段受容部内に、好適には当接部内に、挿入可能及び/又は挿入されている。
好適には、第1接触領域及び/又は第2接触領域は、遊びなく、とりわけ形状による係合的及び/又は摩擦結合的及び/又は力結合的に、当接部に配置されている。代替的に、第1接触領域及び/又は第2接触領域は、僅かな遊びを有して、当接部に配置されている。特に遊びは、2mm未満、好適には0.5mm未満、とりわけ0.1mm未満である。
構造的な一実施形態において、嵌合具は下部支承部を備える。特に下部支承部は、主軸に対して径方向に延在する。好適には下部支承部は、特に下面図において、円環を構成する。特に円環の円環面が、下部支承部を構成する。特に接触部は、円環の内側円に隣接する。
下部支承部は、走行面に当接し、走行ドラムと、好適には走行面と、回転軸に対して径方向に形状による係合を構成する。特に下部支承部は、走行ドラムの径方向外側の上に、全面で又は部分的に支承され、径方向に回転軸の方向に形状による係合を構成する。代替的に、下部支承部は走行ドラムから離間されている。特に嵌合具は、回転軸に対して径方向に、第2接触領域と形状による係合を構成する。
更なる構造的な一実施形態において、嵌合具は上部支承部を備える。特に上部支承部は、主軸に対して径方向に延在する。特に両方の固定部は、接触部と反対方向で、上部支承部に隣接する。特に両方の固定部は、上部支承部に対して垂直に配置されている。
上部支承部は、衝撃ストリップの下側に当接し、衝撃ストリップと回転軸に対して径方向に形状による係合を構成する。特に衝撃ストリップは、組立てられた状態で、上部支承部の上に支承される。好適には取付け手段は、衝撃ストリップ及び嵌合具をクランプする。
好適な一発展実施形態において、衝撃ストリップは下側にリセスを備える。特にリセスは、嵌合具を受容し、衝撃ストリップの下側が、好適には全面で、走行ドラム及び/又は嵌合具の上で支承されるようにする機能を有する。特にリセスは、過度の画定を回避する、という利点を有する。この場合衝撃ストリップは、好適には、嵌合具又特に好適には走行ドラムのいずれかの上に当接する。
リセスは、部分的に嵌合具の領域において、衝撃ストリップの長手方向延在部及び/又は横方向延在部に延在する。特にリセスは、分離方法及び/又は成形方法及び/又は原型方法を用いて製造されている。特にリセスは、溝又は穴又は切欠である。特にリセスは、衝撃ストリップの下側で、全幅に亘って延在する。特にリセスは、衝撃ストリップの長手方向延在部において限定されている。リセスは、好適には、嵌合具の少なくとも外径に対応する。
代替的な又は任意補完的な一実施形態において、衝撃ストリップは下側に凹部を備える。特に凹部は、更なる形状係合連結を、回転軸に対して回転方向及び/又は軸方向に構成する機能を有する。
凹部は、衝撃ストリップの長手方向延在部及び/又は横方向延在部に、完全に及び/又は部分的に延在する。特に凹部は、分離方法及び/又は成形方法及び/又は原型方法を用いて製造されている。特に凹部は、溝又は穴またはへこみとして形成されている。特に凹部は、好適には全長に亘って、衝撃ストリップの下側を走る。代替的に凹部は、衝撃ストリップの下側を嵌合部の領域において、長手方向に走る。
凹部は、第1ブリッジ部及び第2ブリッジ部を構成する。ブリッジ部が、嵌合具を両側で包囲する。特に、ブリッジ部は相互に平行して走る。好適にはブリッジ部は、嵌合具が遊びなく両方のブリッジ部の間に、好適には形状による係合的及び/又は力結合的及び/又は摩擦結合的に、配置されている及び/又は配置可能であるように、長手方向延在部及び/又は横方向延在部に、相互に離間している。
代替的に又は任意補完的に、両方のブリッジ部は、衝撃ストリップの全幅に亘って下側を走る。そのため、嵌合具が衝撃ストリップと回転軸に対して軸方向に形状による係合をする。代替的に又は任意補完的に、嵌合具は、追加的に両方の固定部を備える。そのため嵌合具は、特に主軸に対して径方向に形状による係合を構成し、好適には衝撃ストリップを完全に固定する。
好適な一実施形態において、衝撃ストリップは回転軸に対して平行に又は傾斜して、走行ドラム上に取付け可能である。特に衝撃ストリップは、複数の取付け手段ガイド開口部を備える。特に、少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部、好適には各取付け手段ガイド開口部が、嵌合具に割り当てられている。特に衝撃ストリップは、少なくとも2つの、好適には4つの、とりわけ6つを超える、取付け手段ガイド開口部を備える。特に各取付け手段ガイド開口部が、嵌合具に割り当てられている。特に嵌合具は、取付け手段受容部内で回転可能である。そのため嵌合具は、衝撃ストリップの走行ドラム上の配置に応じて、衝撃ストリップの方向に整列可能である。
第1組立位置において、衝撃ストリップは回転軸に対して平行に配置されている。特に、衝撃ストリップは第1組立位置において、取付け軸を画定する。取付け軸は好適には回転軸に対して平行に走る。特に衝撃ストリップは、更なる組立位置に配置可能である。衝撃ストリップは、更なる組立位置において、取付け軸に対してねじれて及び/又はオフセットして、配置可能である及び/又は配置されている。好適には、衝撃ストリップは更なる組立位置において、取付け軸と角度をなす。特に角度は、10度を超える、好適には25度を超える、とりわけ65度を超える。代替的に又は任意補完的に角度は、75度未満、好適には50度未満、とりわけ20度未満である。
好適な一発展実施形態において、エラストマー層は、衝撃ストリップと走行ドラムとの間に、全面で又は部分的に配置されている。特にエラストマー層は、公差を補償する、及び/又は走行面における破損を回避する機能を有する。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側に、配置可能である及び/又は配置されている。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側全体に亘って配置されている。
代替的にエラストマー層は、特に部分的に、少なくとも2つの相互に離間する嵌合具の間に配置されている。特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側の、10%を超えて、好適には40%を超えて、とりわけ70%を超えて、延在する。代替的に又は任意補完的にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側の、90%未満で、好適には60%未満で、とりわけ30%未満で、延在する。
特にエラストマー層は、衝撃ストリップの下側に及び/又は走行ドラム上に、好適には走行ドラムの径方向で外側の上に、自体が接着しつつ配置されている及び/又は配置可能である。特にエラストマー層は、ストリップ要素として形成されている。例えばストリップ要素は、ゴムストリップ、発泡ストリップ、多孔性ゴムストリップ等である。特に衝撃ストリップは、少なくとも1つの、好適には2つ以上の、とりわけ6つ以上の、この種のストリップ要素を備える。
本発明は更に、上述したような走行ドラム装置を、又は請求項のうちの何れか一項に記載の走行ドラム装置を、備えるタイヤ試験スタンドに関する。
本発明の更なる特徴、利点および作用は、本発明の好適な実施形態に関する以下の記載により明らかとなる。
本発明の実施形態として、組立てられた状態の走行ドラム装置を三次元で示す図である。 衝撃ストリップを通る主軸に沿った断面図であり、走行ドラム装置の嵌合具を備える図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として示す平面図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として示す正面図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として後方から斜めに示す斜視図である。 走行ドラム装置の嵌合具を単一部品として前方から斜めに示す斜視図である。 衝撃ストリップを備える走行ドラム装置の三次元の部分図である。 衝撃ストリップを代替的に配置した走行ドラム装置を、図4と同様に示す部分図である。 エラストマー層を備える走行ドラム装置の部分図の分解図である。 衝撃ストリップを単一部品として三次元で示す図である。 代替設計の実施形態である衝撃ストリップ及び走行ドラム装置の嵌合具を、図2と同様に示す図である。 主軸に沿った、衝撃ストリップ及び走行ドラム装置の嵌合具を通る長手方向断面図である。
図において、互いに対応する部分又は同一部分については、各々に同一の符号を付している。
図1は、走行ドラム装置1を三次元で示す。例えば走行ドラム装置1は、例えば高速ユニフォミティ試験スタンドであるタイヤ試験スタンドである。走行ドラム装置1は走行ドラム2を備える。走行ドラム2は、円筒形状を有する。外側円筒外殻面は、走行面3を構成する。例えば、試験される車両タイヤは、走行面3で転がる。車両タイヤは、例えば試験負荷で付勢されるため、車輪接触力がシミュレーションされる。
例えば、走行面3は路面、コランダムコーティング、金属コーティング等を備える。走行ドラム2は回転軸Rを画定する。走行ドラム2は、走行ドラム受容部5において、回転軸Rに対して回転方向に回転可能に支承されている。例えば、走行ドラム2は駆動装置を介して、駆動又は回転される。
走行面3は、少なくとも1つの衝撃ストリップ4を備える。衝撃ストリップ4は、概略的に示されている。例えば衝撃ストリップ4は、金属製ストリップ、プラスチック製ストリップ等である。衝撃ストリップ4は、図において、回転軸Rに対して平行に、走行面3上に例えば力結合的及び/又は摩擦結合的及び/又は形状による係合的に取付けられている。例えば、走行ローラは更なる衝撃ストリップを備える。衝撃ストリップは、例えば回転軸に対して周方向に、均一又は不均一に、相互に離間して配置されている。衝撃ストリップ4は、例えば、試験される車両タイヤにおいて衝撃ストリップ試験を実施する機能を有する。
図2は、主軸Hに沿った断面において、衝撃ストリップ4、取付け手段7、嵌合具11、及び走行ドラム2の走行面3を示す。衝撃ストリップ4は矩形の輪郭を有する。例えば、衝撃ストリップ4が三角形、四角形、円形等の輪郭を有してもよい。衝撃ストリップ4は、衝撃ストリップ上側4a及び衝撃ストリップ下側4b、並びに第1衝撃ストリップ側面4c及び第2衝撃ストリップ側面4dを備える。4つの側面4a、4b、4c、4dが、衝撃ストリップ4の輪郭を構成する。
取付け手段7は、図示の実施形態では、シリンダヘッドボルトとして形成されている。例えば取付け手段7が、例えば皿ねじ、六角ねじ等である、任意の随意のねじ手段であってよい。または取付け手段7は、例えば即時締付手段等として形成されてもよい。衝撃ストリップ4は、取付け手段7をガイドする少なくとも1つの取付け手段ガイド開口部6を備える。取付け手段ガイド開口部6は穴である。取付け手段7は、例えば少なくとも0.5mm及び/又は最大1mmである僅かな遊びを有して、取付け手段ガイド開口部6を通って導かれている。取付け手段ガイド開口部6は、衝撃ストリップ上側4aの領域において、円筒形状の窪みを備える。取付け手段7又はシリンダヘッドボルトは、取付け手段7が完全に沈み込み、衝撃ストリップ上側4aが隆起を有さないよう、取付け手段ガイド開口部6内に配置されている。
走行面3は、取付け手段7を受容する少なくとも1つの取付け手段受容部8を備える。取付け手段受容部8は、この場合、走行面3の外側から径方向へ回転軸Rの方向に延在する。取付け手段受容部8が、例えば対称軸又は中心軸によって主軸Hを画定する。主軸Hは、回転軸Rと交差し、回転軸Rに対して例えば垂直に屹立する。
取付け手段受容部8は、当接部9及び受容部10を備える。受容部10は、穴によって構成され、内径ねじを備える。そのため取付け手段7は、取付け手段受容部8又は受容部10内にねじ留め可能である。当接部9は、図示の実施形態において、座ぐり穴によって、特に円筒形状の窪みによって構成されている。例えば当接部9が、第2の穴によって、特に受容部10の直径よりも大きな直径を有する第2の穴によって構成されてもよい。
当接部9は、第1当接部9a及び第2当接部9bを備える。第1当接部9aは、円筒形状の窪みの円筒外殻面によって構成される。第2当接部9bは、円筒形状の窪みの基底面によって構成される。第2当接部9bが、平面図で円環を構成する。
衝撃ストリップ4と走行面3との間に、嵌合具11が配置されている。嵌合具11は、衝撃ストリップ4を固定する第1固定部12a及び第2固定部12bを備える。固定部12a、12bは、主軸Hに対して径方向に及び/又は回転軸Rに対して回転方向に、衝撃ストリップ4と形状による係合を構成する。第1固定部12aは第1衝撃ストリップ側面4cに当接する。第2固定部12bは第2衝撃ストリップ側面4dに当接する。そのため衝撃ストリップ4は、形状による係合的に、両方の固定部12a、12bの間に保持されている。
嵌合具11は、下部支承部14及び上部支承部15を備える。両方の支承部14、15は、主軸Hに対して径方向に延在する。両方の固定部12a、12bは、主軸Hに対して平行に、上部支承部15に隣接する。両方の固定部12a、12bが、衝撃ストリップ上側4aの方向に延在する。
接触部13は、主軸Hに対して軸方向に、下部支承部14に隣接する。接触部13が、第1接触領域13a及び第2接触領域13bを備える。第1接触領域13aは、第1当接部9aに当接し、主軸Hに対して径方向に、第1当接部9aと形状による係合を構成する。第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接し、主軸Hに対して軸方向に、第2当接部9bと形状による係合を構成する。
衝撃ストリップ下側4bは、嵌合具11の上部支承部15上に当接する。そのため、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合が構成されている。下部支承部14は、図示の実施形態では、走行面3に対して僅かの遊びを有して、径方向に主軸Hに対して外側に走る。代替的に、下部支承部14が走行面3上に全面で又は部分的に支承される。例えば、第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接する、又は第2当接部9bに対して離間して配置されている。
嵌合具11は嵌合具開口部16を備える。取付け手段7は、例えば嵌合具11が組立られた状態で、嵌合具開口部16を介して嵌合具11を貫通する。嵌合具開口部16は穴である。穴は、中央にセンタリングされて嵌合具11に施されている。取付け手段ガイド開口部6、嵌合具開口部16、及び取付け手段受容部8は、主軸Hに対して相互に同軸に配置されている。取付け手段7は、主軸Hに沿って軸方向に、取付け手段受容部8内に、ねじ留めされている及び/又はねじ留め可能である。そのため取付け手段7が、衝撃ストリップ4及び嵌合具11を、径方向に走行面3の方向へ、力で付勢する。
図3a、図3b、及び図3cは、嵌合具11を異なる視点で示す。この場合、図3aは嵌合具11を平面図で示す。図3bは嵌合具11を正面図で示す。図3cは嵌合具11を後方から斜めに示す。また図3dは嵌合具11を前方から斜めに示す。
嵌合具11は、平面図で円環形状を有する。嵌合具11が、上側又は上部支承部15上に、両方の固定部12a、12bを備える。例えば、両方の固定部12a、12bは溝によって構成される。溝は、例えば分離方法を用いて、嵌合具11に施される。例えば、嵌合具11は円筒としての原型に形成されている。両方の固定部12a、12bは、円筒の切欠によって構成される。両方の固定部12a、12bが、相互に平行して走る。両方の固定部12a、12bの間隔は、衝撃ストリップ4の幅に対応する。例えば、両方の固定部12a、12bは、少なくとも5mmの高さを有する。
接触部13は、円筒形状を有する。接触部13が、嵌合具11の下側に、又は下部支承部14に、中央にセンタリングされて配置されている。嵌合具開口部16は、この場合貫通穴であり、接触部13に対して同心で配置されている。そのため、接触部13が中空円筒として形成されている。下部支承部14は、下面図において円環として形成されている。接触部13の第1接触領域13aは、接触部13又は中空円筒の円筒外殻面によって構成されている。第2接触部13bは、接触部13又は中空円筒の基底面によって構成されている。嵌合具11は、例えば一個部品で、又は一部分で形成されている。例えば、嵌合具11は金属材料及び/又はプラスチック材料及び/又は複合材料からなる。
図4は、走行ドラム装置1の部分を三次元で示す。走行ドラム装置1は、複数の取付け手段受容部8を備える。取付け手段受容部8は、回転軸Rに対して回転方向に及び/又は軸方向に、走行面3上に、相互に等間隔で配置されている。例えば取付け手段受容部8は、1つ以上の円において、回転軸Rに対して同心に及び/又は同軸に配置されている。
衝撃ストリップ4は、走行面3上で回転軸Rに対して平行に配置されている。衝撃ストリップ4は、この組立位置において、取付け軸Bを画定する。取付け軸Bは、特に、衝撃ストリップ4の長手方向軸又は対称軸によって構成され、回転軸Rに対して平行に走る。衝撃ストリップ4が、図示の実施形態において4つの取付け点を有する。各取付け点は、取付け軸B上にある。取付け点は、例えば、取付け手段受容部8、嵌合具11、及び取付け手段7によって構成されている。衝撃ストリップ4を取付けるために使用されない走行ドラム2の更なる取付け手段受容部8には、例えばキャップ又はねじ手段である閉鎖手段17が装備されている。閉鎖手段17は、例えば汚れから取付け手段受容部8を保護する機能を有する。
図5は、衝撃ストリップ4を代替的に取付けた走行ドラム装置を、図4と同様に示す部分図である。衝撃ストリップ4は、取付け軸Bに対してねじれて配置されている。そのため、衝撃ストリップ4及び取付け軸Bが、角度αをなす。例えば、角度αは、30度又は45度とする。衝撃ストリップ4は、図において、軽く曲げられた形状を有する。この形状は、走行面3に対して回転方向に適合するものであり、そのために衝撃ストリップが、例えば全面で走行面3上に当接する。衝撃ストリップ4の軸方向端部は面取りされている。そのため、走行面3又は走行ドラム2と同一平面での結合が達成される。
図6は、衝撃ストリップ4、取付け手段7、及び嵌合具11を備える走行ドラム装置1の部分図を分解図で示す。嵌合具11、取付け手段7、及び衝撃ストリップ4の取付け手段ガイド開口部6は、主軸Hに対して同軸に配置されている。エラストマー層18は、走行面3と衝撃ストリップ4との間に配置されている。エラストマー層18は、走行面において破損を回避する及び/又は公差を補償する役割を果たす。例えばエラストマー層は、例えば衝撃ストリップ下側4b及び/又は走行面3に、例えば接着によって取付け可能なゴムストリップである。エラストマー層18が、例えば部分的に又は全面で、衝撃ストリップ4と走行面3との間に配置されている。
図7は、衝撃ストリップ4を三次元で下から示す図である。衝撃ストリップ4は、衝撃ストリップ下側4bに、4つのリセス19を備える。リセス19は、各1つの嵌合具11がリセス19のうちの1つのリセス19に受容可能であるように、形成されている。リセス19によって、衝撃ストリップ4は衝撃ストリップ下側4bで、走行面3又はエラストマー層18上に全面で又は部分的に支承される。リセス19は、相互に等間隔で配置されており、取付け手段ガイド開口部6の領域で衝撃ストリップ4の全幅に亘って延在する。リセス19は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部において限定されている。リセス19の長さは、長手方向で、少なくとも嵌合具11の長さ又は直径に対応する。例えば、嵌合具11及びリセス19は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部で、更なる形状による係合を構成する。
図8は、代替設計の実施例である衝撃ストリップ4及び嵌合具を、図2と同様に示す図である。衝撃ストリップ4は、この場合、衝撃ストリップ下側4bに、凹部20を備える。例えば、凹部20は溝である。溝は、衝撃ストリップ4の長手方向延在部において、完全に又は部分的に延在する。例えば、凹部20は矩形又は台形の断面を有する。凹部20によって、第1ブリッジ部21a及び第2ブリッジ部21bが構成されている。両方のブリッジ部21a、21bは、この場合、相互に平行に離間して、例えば回転軸Rに対して軸方向に走る。代替的な実施形態において、嵌合具11は、平面図において、2つの対向する側で平坦にされている。そのため、第1接触部22a、及び第2接触部22bが構成されている。例えば、嵌合具11は円筒としての原型に形成されている。両方の更なる接触部22a、22bは、円筒を両側で平坦にすることによって構成される。
両方の更なる接触部22a、22bは、衝撃ストリップ4と共に、特に両方のブリッジ部21a、21bと共に、主軸Hに対して径方向に及び/又は回転軸Rに対して回転方向に、形状による係合を構成する。第1の更なる接触部22aは第1ブリッジ部21aに、特に第1ブリッジ部21aの内側に当接する。第2接触部22bは第2ブリッジ部21bに、特に第2ブリッジ部21bの内側に当接する。衝撃ストリップ4は、嵌合具11を両側で包囲する。嵌合具11が、両方のブリッジ部21a、21bの間に、形状による係合的に保持されている。
既に図2に関して記載したように、第1接触領域13は、第1当接部9aに当接し、主軸Hに対して径方向に、第1当接部9aと形状による係合を構成する。第2接触領域13bは、第2当接部9bに当接し、主軸Hに対して軸方向に、第2当接部9bと形状による係合を構成する。代替的に又は任意補完的に、下部支承部14は走行面3上に全面で又は部分的に支承される。
衝撃ストリップ下側4bは、走行面3及び/またはエラストマー層18上に支承される。そのため、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合が構成されている。代替的に又は任意補完的に、凹部20の基底面は、上部支承部15上に支承される。そのため、特に、衝撃ストリップ下側4b及び走行面3及び/又は凹部20の基底面及び上部支承部15が、主軸Hに対して軸方向に及び/又は回転軸Rに対して径方向に、形状による係合を構成する。
図9は、衝撃ストリップ4、取付け手段7、嵌合具11、及び走行面3又は走行ドラム2を、主軸Hに沿った長手方向断面図で示す。リセス19及び/又は凹部20は、例えば円盤カッタによって構成される。嵌合具11は、回転軸Rに対して径方向に及び/又は軸方向に、リセス19及び/又は凹部20に対して離間して配置されている。
1 走行ドラム装置
2 走行ドラム
3 走行面
4 衝撃ストリップ
4a 衝撃ストリップ上側
4b 衝撃ストリップ下側
4c 第1衝撃ストリップ側面
4b 第2衝撃ストリップ側面
5 走行ドラム受容部
6 取付け手段ガイド開口部
7 取付け手段
8 取付け手段受容部
9 当接部
9a 第1当接部
9b 第2当接部
10 受容部
11 嵌合具
12a 第1固定部
12b 第2固定部
13 接触部
13a 第1接触領域
13b 第2接触領域
14 下部支承部
15 上部支承部
16 嵌合具開口部
17 閉鎖手段
18 エラストマー層
19 リセス
20 凹部
21a 第1ブリッジ部
21b 第2ブリッジ部
22a 第1の更なる接触領域
22b 第2の更なる接触領域
R 回転軸
H 主軸
B 取付け軸

Claims (12)

  1. タイヤ試験スタンド用の走行ドラム装置(1)であって、走行ドラム(2)を備え、前記走行ドラム(2)が回転軸(R)を画定し、前記走行ドラム(2)が少なくとも1つの取付け手段受容部(8)を備え、前記取付け手段受容部(8)が主軸(H)を画定し、前記走行ドラム装置(1)が少なくとも1つの衝撃ストリップ(4)を備え、前記衝撃ストリップ(4)が、回転軸(R)に対して、走行ドラム(2)の径方向外側に配置され、前記走行ドラム装置(1)が少なくとも1つの取付け手段(7)を備え、前記取付け手段(7)が前記衝撃ストリップ(4)を前記走行ドラム(2)上に取付け、前記取付け手段(7)が前記取付け手段受容部(8)に受容されている走行ドラム装置(1)において、前記走行ドラム装置(1)が少なくとも1つの嵌合具(11)を備え、前記嵌合具(11)が前記走行ドラム(2)と前記衝撃ストリップ(4)との間に配置され、前記嵌合具(11)が、前記走行ドラム(2)及び前記衝撃ストリップ(4)と、前記回転軸(R)に対して回転方向に形状による係合を構成することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  2. 請求項1に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記嵌合具(11)が、前記衝撃ストリップ(4)と第1形状係合連結を、また前記走行ドラム(2)と第2形状係合連結を構成し、前記第1形状係合連結が、負荷を回転方向で受容し、前記第2形状係合連結を介して前記負荷を前記走行ドラム(2)に放出することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  3. 請求項2に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記嵌合具(11)が第1固定部(12a)及び第2固定部(12b)を備え、両方の固定部(12a、12b)が、前記衝撃ストリップ(4)を両側で包囲し、第1形状係合連結を主軸(H)に対して径方向に構成し、前記両方の固定部(12a、12b)が、前記衝撃ストリップ(4)に作用する力を受容することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  4. 請求項3に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記第1固定部(12a)が前記衝撃ストリップ(4)の第1側面(4c)に形状による係合的に当接し、及び/又は第2固定部(12b)が前記衝撃ストリップ(4)の第2側面(4d)に形状による係合的に当接することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  5. 請求項2〜4の何れか一項又は複数項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記取付け手段受容部(8)が当接部(9)を備え、前記嵌合具(11)が接触部(13)を備え、前記接触部(13)が、主軸(H)に対して径方向に及び/又は軸方向に、前記当接部(9)と第2形状係合連結を構成することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記嵌合具(11)が下部支承部(14)を備え、前記下部支承部(14)が、前記走行ドラム(2)に当接し、前記走行ドラム(2)と、回転軸(R)に対して径方向に形状による係合を構成することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記嵌合具(11)が上部支承部(15)を備え、前記上部支承部(15)が、前記衝撃ストリップ(4)の下側に当接し、前記衝撃ストリップ(4)と、回転軸(R)に対して径方向に形状による係合を構成することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記衝撃ストリップ(4)が下側に、前記嵌合具(11)を受容するリセス(19)を備え、前記リセス(19)が部分的に前記嵌合具(11)の領域において、前記衝撃ストリップ(4)の長手方向及び/又は横方向に延在することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記衝撃ストリップ(4)が下側に凹部(20)を備え、前記凹部(20)が前記衝撃ストリップ(4)の長手方向延在部及び/又は横方向延在部に、完全に及び/又は部分的に延在し、前記凹部(20)が少なくとも、1つの第1ブリッジ部(21a)及び1つの第2ブリッジ部(21b)を構成し、両方のブリッジ部(21a、21b)が前記嵌合具(11)を両側で包囲することを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、前記衝撃ストリップ(4)が回転軸(R)に対して平行に又は傾斜して、前記走行ドラム(2)上に取付け可能であることを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)であって、エラストマー層(18)は、前記衝撃ストリップ(4)と前記走行ドラム(2)との間に、全面で又は部分的に配置されていることを特徴とする走行ドラム装置(1)。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の走行ドラム装置(1)を備えるタイヤ試験スタンド。
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