JP2019519557A - 抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用およびそれを含む抗植物病原菌組成物 - Google Patents

抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用およびそれを含む抗植物病原菌組成物 Download PDF

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Abstract

抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用、それを含む抗植物病原菌組成物、ならびに植物病原菌に対し植物を防御する方法が開示される。

Description

本発明は、抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用、それを含む抗植物病原菌組成物、ならびに植物病原菌に対し植物を防御する方法に関する。
植物病は診断が難しいことがある。しばしば、それらは全く健康である植物と同様の徴候を見せる。植物が病気にかかる場合、その原因は細菌、真菌、またはウイルスである。
細菌
全ての細菌が植物または土壌にとって悪いわけではない。しかしながら、植物に病気を引き起こす約200タイプの細菌がある。それらは温暖多湿な環境において最も活発である。細菌感染にはいくつかの症状がある。一つは斑点病である。この場合、植物を攻撃する細菌は、毒性の化学物質を産生し、それが周囲の植物細胞を殺す。そこで植物は、周囲の植物細胞を全滅させることにより防御的に反応し、それにより感染した細胞を隔離する。場合により、これらの死んだ細胞領域は脱落して、「穿孔病」のように見えるものが葉に生じる。
細菌は、水および養分を植物の残りの部分へ送達する植物の能力を妨げうる。最終的に植物は、立枯れまたは萎れし始める。このプロセスは迅速に、かつ1日以内に起こりうる。
別の症状は、キャンカーおよび軟腐病におけるような、植物組織の衰退を引き起こすが、これは死んだ植物組織によって生じる窪んだ領域である。別の場合には、虫えいと称される異常な増殖が症状である。植物は、多数の新しい細胞を迅速に産生することにより、これらの細菌の侵入に対し対応する。
細菌は、昆虫、水の跳ね返り、別の罹病植物、または道具を含むいくつかの方法で広がり得る。それらは損傷または切断のいずれかによる小さな開口部から、しかしまた植物自体にある天然の開口部からも植物に侵入する。
ひとたび植物が罹患すれば、それらはコントロールするのが難しいことがある。
真菌
細菌と同様、はるかに多数の真菌が実際には良性ではあるが、しかし細菌と異なり、植物に対して有害な何千もの真菌がある。真菌は土壌中および地上に存在しているため、真菌の攻撃による症状は地上および地下に現れ得る。これらは、根腐れまたは根枯れ、或いは地下の根の大きな瘤を包含する。土壌レベルでは、新しい実生茎が腐って覆いかぶさることがある。土壌線より上では、植物は斑点病、うどんこ病(葉の上の白色または灰色の粉状の斑点)、さび病、および立枯れ病を呈することがある。
真菌胞子は、非常に小さくて軽く、空気中を通って長い距離を移動して、他の植物または樹木に感染することがある。それらはまた、水、動物および昆虫、ならびに人々によっても広げられる。
ウイルス
ウイルスは、場合により有益であることもあるが、しかし殆どの場合そうではない。それらは、問題として現れる以前に、何年にもわたり生き残ることができ、そして出現する場合には、しばしばいくつかの主要な手段の一つで姿を現す。第一には、植物の葉が黄色に見えることがあり、或いはそれらは黄色、薄緑色、または白色のモザイク状斑点として出現することがある。次に植物は、成長阻害されたように見えることがある。加えて、植物はしばしば奇形または形成異常である可能性がある。具体的には、葉は巻き上がるか、または隆起するかもしくは皴になることがあり、或いはそれらは異常に細長くなることがある。
細菌および真菌とは異なり、ウイルスは水または風によって広がることはない。かわりに、それらは物理的に植物に侵入する。ウイルスの最も一般的な媒介者は、昆虫である。昆虫は、感染した植物を食べ、そして彼らが再び食べる際に健康な植物にウイルスを伝達する。他の方法には、植物の繁殖、ヒトによる接触、および感染種子が含まれる。
残念なことに、ひとたび感染すれば、ウイルスを除去するための化学的方法はない。ひとたび検出されれば、全ての疑わしい植物を除去しなければならない。このことは抜本的な処置のようにも見えるが、連続して広がることを減らすことが最も有効な方法である。
それ故、これらの微生物に効果的に対抗すること、同時に、植物および環境を保護すること、ならびに使用が容易で使用者に安全であることが必要だと考えられる。
上記の目的は、特許請求の範囲第1項に記載されたように、リグニン画分を抗植物病原菌剤として使用することにより達成された。
この点について、本発明はまた、植物病原菌に対し植物を防御する方法であって、前記方法が:
i)本発明のリグニン画分を提供すること、および
ii)リグニン画分を植物または植物土壌に適用すること
の工程を含む、該方法にも関する。
別の態様においては、本発明は前記リグニン画分と、適当な農薬添加物とを含む、抗植物病原菌組成物に関する。
さらなる態様においては、本発明はまた、植物病原菌に対し植物を防御する方法であって、前記方法が:
i)本発明の抗植物病原菌組成物を提供すること、および
ii)抗植物病原菌組成物を植物または植物土壌に適用すること
の工程を含む、該方法にも関する。
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な記載から、および例示を目的として示された実施例から明らかとなるであろう。
本発明の主題はそれ故、抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用であって、これにおいて前記リグニン画分が、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定されるように、6,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、該使用である。
リグニンは、いくつかの藻類、維管束植物、その樹皮を含む、および草本植物の支持組織、例えば材(すなわち、軟材および硬材)、全ての穀草類のわら、サトウキビバガス、草、亜麻、ジュート、麻、または綿などにおいて、重要な構造材料を形成する、複雑な有機ポリマーのクラスである。リグニンにはまた、泥炭、レオナルダイト、および石炭などの鉱物源もあり得る。
化学的には、リグニンは、多くの異なる結合により結合したフェニルプロパン単位の、非常に不規則なランダムに架橋したポリマーであり、20,000ダルトン以上の重量平均分子量をもつ。前記ポリマーは、3つのフェニルプロパノイドモノマー前駆体、すなわち、コニフェニル、シナピル、およびクマリルアルコールの、酵素媒介性の脱水素重合の結果である。
コニフェリルアルコールは、全ての種において生じ、針葉樹(軟材)では主要なモノマーである。落葉樹(硬材)種は、40%までのシリンギルアルコール単位を含有するが、草および農作物はまた、クマリルアルコール単位も含有し得る。
最も重要な結合パターンを含有する、代表的かつ例示的なリグニンフラグメント(I)は、以下に示される:
Figure 2019519557
リグニンは、その原料のバイオマス供給源により、軟材および硬材リグニンに分類できる。
該当するリグニン画分を得るための適当な出発原料となり得る未処理のバイオマス供給源は、本質的に純粋なリグニン、ならびにクラフトリグニン、バイオマス由来のリグニン、アルカリ性蒸解法由来のリグニン、ソーダ法由来のリグニン、オルガノソルブ法由来のリグニン、およびそれらの任意の組合せを包含する、任意のリグニンである。
「本質的に純粋なリグニン」という表現により、少なくとも90%純粋なリグニン、好ましくは少なくとも95%純粋なリグニンとして理解されるべきであり、残りは抽出物およびヘミセルロースなどの炭水化物、ならびに無機物質である。
「クラフトリグニン」という表現により、リグニンがクラフト黒液に由来することが理解されるべきである。黒液は、リグニン残渣、ヘミセルロース、およびクラフトパルピング法において使用される無機化学物質からなる、アルカリ性水溶液である。パルピング法に由来する黒液は、種々の軟材および硬材種に由来する成分を、様々な割合で含む。リグニンは、黒液から、例えば沈殿および濾過を含む種々の技術によって分離され得る。リグニンは、通常11〜12より低いpHにおいて沈殿される。様々な特性をもつグニン画分を沈殿するため、種々のpH値が使用可能である。これらのリグニン画分は、その分子量分布、例えばMおよびM、多分散性、ヘミセルロースおよび抽出成分、無機材料の含量により互いに異なり得る。沈殿したリグニンは、酸性洗浄工程を用いて、無機不純物、ヘミセルロース、および木材抽出物から精製され得る。さらなる精製は、濾過により達成され得る。
別法として、リグニンは純粋なバイオマスから分離される。分離プロセスは、バイオマスを強アルカリで液化することにより開始してもよく、それに中和プロセスが続けられる。アルカリ処理の後、リグニンは上記に示したものと同様の方法で沈殿され得る。
別法として、バイオマスからのリグニンの分離は、酵素処理の工程を含む。酵素処理は、バイオマスから抽出されるべきリグニンを修飾する。
純粋なバイオマスから分離されたリグニンは、本質的に無硫黄であり(硫黄含量3%未満)、したがってさらなる加工において価値がある。
好ましくは、そのように分離されたリグニンはまた、フラグメントの重量平均分子量をさらに低減する目的で、脱重合プロセスにも供される。
好ましくは、そのように分離されたリグニンはまた、フラグメントの重量および数平均分子量をさらに低減する目的で、脱重合プロセスにも供される。
適当な脱重合プロセスは、塩基触媒脱重合、酸触媒脱重合、金属触媒脱重合、イオン液体を介した脱重合、および超臨界流体を介したリグニン脱重合を包含する。
好ましい実施形態においては、前記リグニン画分は、塩基触媒脱重合により取得される。
好ましくは、前記リグニン画分は、分離されたリグニンを300℃未満の温度および30MPa未満の圧力において、塩基触媒脱重合に供することにより取得される。
pHは、NaOH、KOH、Ca(OH)、LiOH、KCO、またはそれらの混合物などの塩基を添加することにより、11と14の間に設定される。
本発明の目的上、リグニン画分中のフラグメントの重量平均分子量(M)は、サイズ排除クロマトグラフィー(または「SEC」)により測定される。SECは、ビーズの孔中に存在する停滞液体を固定相として、また流動する液体を移動相として用いる。それ故移動相は、ビーズ間を、またビーズの孔の内外をも流動できる。分離メカニズムは、溶液中のポリマー分子のサイズに基づく。より大きい分子は、速く溶出することになる。ビーズ中の多数の孔に入り得る小さい分子は、カラムを通過するのに長い時間がかかり、それ故ゆっくりとカラムを出る。ポリマーサンプルの成分の分子量を測定するためには、既知の分子量の標準ポリマーを用いたキャリブレーションを実施しなければならない。次に未知のサンプルからの値が、キャリブレーショングラフと比較される。保持時間は、用いたカラム材料、溶離液、および、用いた標準がサンプルに比較してどれくらい類似しているかに依存する。本発明では、溶離液は好ましくは0.1M NaOHである。
本発明のリグニン画分は、予想外にかつ驚くべきことに、実施例において示されるように、便利に低い濃度においてでも、植物および作物に影響を及ぼす植物病原菌に対し非常に有効であることが示された。
本発明の目的上、用語「植物病原菌」により、かくて土壌伝染病または感染症を引き起こす、植物宿主上の寄生生物が意味され、前記生物は、細菌、真菌、卵菌、またはウイルスである。
用語「植物」は、利益または生活のために生育および収穫され得る植物または複数の植物を意味し、それ故作物、穀物、野菜、果実、および花卉を包含し、同様に、ガーデニングまたは個人的な利用のために生育および収穫され得るものを意味する。
用語「植物土壌」は、そこで植物が生育されるか、植物が播種されるか、または植物が播種されることになる土壌を意味し、したがって大地、土地、およびハイドロカルチャーおよび水耕法などの無土壌培地を包含する。
具体的には、このリグニン画分は、細菌、真菌、卵菌、またはウイルスに対する抗植物病原菌剤として使用可能である。
この点に関し、このリグニン画分は、抗植物病原菌剤として、細菌、例えばエルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylovora)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、キサントモナス・アルボリコラ(Xanthomonas arboricola)、キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)に対し、病原性真菌、例えばボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、セルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)、チモセプトリア・トリチチ(Zymoseptoria tritici)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、モニリア・ラクサ(Monilia laxa)、芝草の炭疽病(Anthracnose of turfgrass)、リンゴうどんこ病(Apple powdery mildew)、リンゴ黒星病(Apple scab)、黒瘤病(Black knot)、斑葉病(Black sigatoka)、菜種の黒足病(Blackleg of oilseed rape)、核果の灰星病(Brown rot of stone fruits)、芝草のダラースポット病(Dollar spot of turfgrass)、ニレ立枯れ病(Dutch elm disease)、ジャガイモおよびトマトの夏疫病(Early blight of Potato and Tomato)、ライムギの麦角病(Ergot of rye)、赤カビ病(Fusarium head blight)、スイカおよび他のウリ科植物のつる割病(Fusarium wilt of watermelon and other cucurbits)、核果のレウコストマ胴枯病(Leucostoma canker of stone fruits)、黒点根腐れ病(Monosporascus root rot)、マミーベリー病(Mummy Berry)、イネいもち病(Rice blast)、コムギの葉枯病(Septoria tritici blotch(STB)of wheat)、ダイズの急性枯死症(Sudden death syndrome of soybean)、テイクオールルートロット(Take−all root rot)、穀物の黄斑病(Tan spot of cereals)、バーティシリウム萎凋病(Verticillium wilt)、白カビ(White mold)(スクレロティニア(Sclerotinia))、ナラタケ病(Armillaria root disease)、マツタケ属による根腐(shoestring root rot)、褐色根腐れ(Brown root rot)、コーヒーさび病(Coffee rust)、トウモロコシの黒穂病(Common smut of corn)、カンゾウさび病(Daylily rust)、芝草のリゾクトニア病(Rhyzoctonia diseases of turfgrass)、サザンブライト(白絹病)(Southern blight)、サザンステムブライト(southern stem blight)、白カビ病(white mold)、ダイズさび病(Soybean rust)、コムギの黒さび病(Stem rust of wheat)、コムギなまぐさ黒穂病(Stinking smut of weat)、コムギ黒さび病(Wheat Stem Rust)、五葉松類発疹さび病(White pine blister rust)に対し、卵菌、例えばフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)、マメ科植物のアファノミセス根腐れ病または根腐れ病(Aphanomyces root rot or common root rot of legumes)、タバコの疫病(Black shank of tobacco)、ウリ科のベト病(Downy mildew of cucurbits)、ブドウのベト病(Downy mildew of grape)、ジャガイモおよびトマトの葉枯病(Late blight of potato and tomato)、ウリ科の疫病(Phytophthora blight of curcurbits)、ダイズの茎疫病(Phytophthora root and stem rot of soybean)、芝草のピシウム病(Pythium blitht of turfgrass)、オーク突然死病(Sudden oak death)およびラモルムブライト(ramorum blight)、タロイモ葉枯病(Taro leaf blight)、芝草のラッピッドブライト(Rapid Blight of Turfgrass)に対し、およびウイロイドとウイルス様生物とを包含するウイルスに対して使用可能である。殆どの植物ウイルスは、小さい一本鎖RNAゲノムを有する。しかしながら、いくつかの植物ウイルスはまた、二本鎖RNAまたは一本もしくは二本鎖DNAゲノムを有する。これらのゲノムは、わずか3つまたは4つのタンパク質:レプリカーゼ、コートタンパク質、プラスモデスマータを通した細胞間移行を可能にするための移行タンパク質、および時にベクターによる伝達を可能にするタンパク質をコードし得る。植物ウイルスは、さらにいくつかのタンパク質を有し、かつ多くの異なる分子トランスレーション法を使用できる。
植物ウイルスは、一般に、媒介者によって植物から植物へ伝達されるが、また機械的および種子伝達も起こる。ベクター伝達はしばしば昆虫(例えば、アブラムシ)によるが、いくつかの真菌、線形動物、および原生動物がウイルス媒介者であることが示されている。
多くの場合、昆虫およびウイルスは、いくつかの作物において病気を引き起こすカーリートップウイルスを伝達するテンサイヨコバイのように、ウイルス伝達にとり特異的である。
好ましくは、前記リグニン画分は、5,500ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む。
好ましい実施形態においては、前記リグニン画分は、5,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む。
いくつかの実施形態においては、前記リグニン画分は、下は90ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む。
好ましい実施形態においては、前記リグニン画分は、90ダルトンから6,000ダルトンの重量平均分子量を有し、好ましくは90ダルトンから5,500ダルトンの重量平均分子量を有し、さらに好ましくは90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量を有するフラグメントを含む。
好ましくはこれらの実施形態において、前記フラグメントは重量平均で33個までのフェニルプロパン単位を、より好ましくは重量平均で28個までのフェニルプロパン単位を含む。
3つのフェニルプロパノイドモノマー前駆体の分子量は、クマリルアルコールの150Daと、コニフェリルアルコールの180Daと、およびシリンジルアルコールの210g/molとの間で異なる。平均重量はそれ故180Daであり、この値が「フェニルプロパン単位」として使用された。M値は180Daで割られ、かくて平均重量に対するフェニルプロパン単位数が得られた。
特に好ましい実施形態は、前記リグニン画分が、90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量および重量平均で1から28個のフェニルプロパン単位を有するフラグメントを含む。
別の実施形態では、リグニン画分は2,000ダルトンまでの数平均分子量(M)を有するフラグメントを含む。
本発明の目的上、リグニン画分中のフラグメントの数平均分子量(M)は、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定される。
好ましくは、リグニン画分は、1,500ダルトンまでの数平均分子量(M)を有するフラグメントを含む。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、より低い数平均分子量はより活性の高い分子を意味すると考えられる。このことは、より低い分子量がより小さいフラグメントを意味し、かつより小さいフラグメントがより架橋の少ない/より短いフラグメントを意味し、かつより架橋の少ない/より短いフラグメントがその上の遊離の官能基の数が多いこと、したがってより活性のあるフラグメントを意味することを考慮することで提唱される。
さらに、より小さい分子が植物病原菌の細胞膜をより容易に通過してその中に拡散し、したがってリグニン画分の全体的な有効性を有意に増大することが考えられる。
好ましくはこれらの実施形態において、前記フラグメントは数平均で15個までのフェニルプロパン単位、より好ましくは数平均で9個までのフェニルプロパン単位を含む。
3つのフェニルプロパノイドモノマー前駆体の分子量は、クマリルアルコールの150Daと、コニフェリルアルコールの180Daと、およびシリンジルアルコールの210g/molとの間で異なる。平均重量はそれ故180Daであり、この値が「フェニルプロパン単位」として使用された。M値は180Daで割られ、かくて数平均に対するフェニルプロパン単位数が得られた。
好ましい実施形態においては、前記リグニン画分は、90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量(M)を有するフラグメント、および1,500ダルトンまでの数平均分子量(M)を有するフラグメントを含む。
より好ましくは、前記リグニン画分は、90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量および重量平均で1から28個のフェニルプロパン単位を有するフラグメントと、1,500ダルトンまでの数平均分子量(M)および数平均で11個までのフェニルプロパン単位を有するフラグメントとを含む。
さらなる実施形態においては、リグニン画分は、2から6の多分散指数(PDI)を有する。
多分散指数(PDI)もしくは異質性指数、または単純に分散度は、所与のポリマーサンプル中の分子質量の分布の尺度である。PDIは、重量平均分子量(M)を数平均分子量(M)で割ったものである。それは、ポリマーのバッチ中の個々の分子質量の分布を示す。
特に好ましい実施形態は、前記リグニン画分が、90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量(M)および重量平均で1から28個のフェニルプロパン単位を有するフラグメントを含み、かつこれにおいて、前記リグニン画分が2から6の多分散指数を有するものである。
特に好ましい実施形態はまた、前記リグニン画分が、2,000ダルトンまでの数平均分子量(M)および数平均で11個までのフェニルプロパン単位を有するフラグメントを含み、かつこれにおいて、前記リグニン画分が2から6の多分散指数を有するものである。
最も好ましい実施形態は、前記リグニン画分が、90ダルトンから5,000ダルトンの重量平均分子量(M)および重量平均で1から28個のフェニルプロパン単位、2,000ダルトンまでの数平均分子量(M)および数平均で11個までのフェニルプロパン単位を有するフラグメントを含み、かつこれにおいて、前記リグニン画分が2から6の多分散指数を有するものである。
リグニン画分は、非常に少量でも、すなわち20,000グラム/ha未満、好ましくは5,000グラム/ha未満の量、より好ましくは2,000〜4,000グラム/haの量で有効である。
リグニン画分は、固体または液体の形態であってよい。
リグニン画分が固体形態である場合、前記固体形態はタブレット、ミニタブレット、マイクロタブレット、顆粒、マイクロ顆粒、ペレット、マルチ粒子、微粒子化粒子、または粉末であってよい。
リグニン画分が液体形態である場合、前記液体形態は溶媒溶液である。
適当な溶媒は、水、グリコール、アルコール、多価アルコール、アルデヒド、ケトン、有機酸、DMSO、およびそれらの組合せである。
好ましい溶媒は、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アリルアルコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ベンジルアルコール、グリセロール、アセトン、乳酸、ポリ乳酸、DMSO、およびそれらの混合物である。
より好ましい溶媒は、水、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、およびそれらの混合物である。
最も好ましい実施形態においては、溶媒は水である。
好ましくは、抗植物病原菌剤としてのリグニン画分は、溶媒100l当たり1,000g未満、より好ましくは溶媒100l当たり500g未満の濃度において使用される。
本発明はまた、植物病原菌に対し植物を防御する方法であって、前記方法が:
i)上記記載のリグニン画分を提供すること、
ii)リグニン画分を植物または植物土壌に適用すること
の工程を含む、該方法にも関する。
工程i)においては、リグニン画分は上記記載のように、固体または液体の形態で提供される。
工程ii)においては、リグニン画分はそのままで、すなわち、工程i)で提供された形態で適用されてもよく、または予め水中に希釈されていてもよい。
いくつかの実施形態では、工程ii)において、リグニン画分は固体形態、例えば粉末形態であり、かつ植物または植物土壌上にそのまま散布される。
別の実施形態においては、工程ii)におけるリグニン画分の適用は、工程i)で提供されたリグニン画分を水中に希釈すること、および得られた溶液を植物上に、病原体増殖のパラメータに従って植物の生育中の様々な時間に、或いは植物土壌上に、例えば播種の前または播種時に、噴霧することにより実施される。より好ましくは、リグニン画分は水中に、水100l当たり1,000g未満、好ましくは水100l当たり500g未満の濃度に希釈される。
好ましくは、リグニン画分は、1年に少なくとも1回適用される。
より好ましくは、リグニン画分は、1年に1〜10回植物に適用される。
この方法の好ましい実施形態においては、工程ii)におけるリグニン画分は、20,000グラム/ha未満、好ましくは5,000グラム/ha未満の量で、より好ましくは2,000〜4,000グラム/haの量で、植物に適用される。特に好ましい実施形態では、工程ii)のリグニン画分は、3,000グラム/haの量で植物に適用される。
より好ましくは、リグニン画分は1年に1〜3回、植物土壌に適用される。
この方法の好ましい実施形態においては、工程ii)におけるリグニン画分は、100,000グラム/ha未満、好ましくは50,000グラム/ha未満の量で、より好ましくは20,000〜40,000グラム/haの量で、植物土壌に適用される。特に好ましい実施形態では、工程ii)のリグニン画分は、30,000グラム/haの量で植物土壌に適用される。
リグニン画分は、上記記載のように、そのままで、したがって植物または植物土壌上に直接使用されてもよく、或いは組成物中に配合されてもよい。
この点については、さらなる態様において、本発明はまた、上記記載のような使用のためのリグニン画分と適当な農薬添加物とを含む、抗植物病原菌組成物にも関する。
前記抗植物病原菌組成物は、固体または液体の形態であってよい。
抗植物病原菌組成物が固体形態である場合、前記固体形態はタブレット、ミニタブレット、マイクロタブレット、顆粒、マイクロ顆粒、ペレット、マルチ粒子、微粒子化粒子、または粉末であってよい。
抗植物病原菌組成物が固体形態である場合、前記固体形態は、99wt%までのリグニン画分、好ましくは5〜90wt%のリグニン画分を含む。
抗植物病原菌組成物が液体形態である場合、前記液体形態は、溶液、エマルジョン、分散物、懸濁液、ゲル、滴剤、またはスプレイであってよい。
抗植物病原菌組成物が液体形態である場合、前記液体形態は、50wt%までのリグニン画分、好ましくは1〜25wt%のリグニン画分を含む。このことは、組成物が植物または植物土壌への使用に先立ち、水中に適宜希釈され得る濃度であることを意味する。
適当な農薬添加物は、pH調整剤、酸性度調整剤、水硬度調整剤、鉱物油、植物油、化学肥料、葉の有機肥料、乳化剤、粘着付与剤、湿潤剤、およびそれらの組合せである。
抗植物病原菌組成物は、さらに溶媒を含み得る。
適当な溶媒は、水、グリコール、アルコール、多価アルコール、アルデヒド、ケトン、有機酸、DMSO、およびそれらの組合せである。
好ましい溶媒は、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アリルアルコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ベンジルアルコール、グリセロール、アセトン、乳酸、ポリ乳酸、DMSO、およびそれらの混合物である。
より好ましい溶媒は、水、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、およびそれらの混合物である。
上記記載の抗植物病原菌組成物は、植物病原菌に対し植物を防御する方法において使用可能であり、前記方法は:
a)本発明の抗植物病原菌組成物を提供すること、および
b)抗植物病原菌組成物を植物または植物土壌に適用すること
の工程を含む。
工程a)においては、抗植物病原菌組成物は、上記記載のように、固体または液体の形態で提供される。
工程b)においては、抗植物病原菌組成物は、そのままで、すなわち工程a)で提供された形態で適用されてよく、または予め水中に希釈されてもよい。
いくつかの実施形態では、工程b)において、抗植物病原菌組成物は固体形態で、例えば粉末形態であり、かつそのまま植物または植物土壌上に散布される。
別の実施形態では、工程b)における抗植物病原菌組成物の適用は、まず組成物を水中に希釈すること、そして次に、得られた溶液を植物上に、病原体増殖のパラメータに従って植物の生育中の様々な時間に、或いは植物土壌上に、例えば播種の前または播種時に、噴霧することにより実施される。より好ましくは、工程b)において、組成物の水中での希釈は、結果として、水100l当たり1,000g未満、好ましくは水100l当たり500g未満のリグニン画分濃度を生じる。
好ましくは、抗植物病原菌組成物は、1年に少なくとも1回適用される。
より好ましくは、抗植物病原菌組成物は、1年に1〜10回、植物に適用される。
方法の好ましい実施形態においては、工程b)の抗植物病原菌組成物は、植物に対し20,000グラム/ha未満、好ましくは5,000グラム/ha未満のリグニン画分量、より好ましくは2,000〜4,000グラム/haの量を達成するように適用される。特に好ましい実施形態では、工程b)の抗植物病原菌組成物は、3,000グラム/haのリグニン画分量を達成するように、植物に適用される。
より好ましくは、抗植物病原菌組成物は1年に1〜3回、植物土壌に適用される。
この方法の好ましい実施形態においては、工程b)の抗植物病原菌組成物は、100,000グラム/ha未満、好ましくは50,000グラム/ha未満のリグニン画分量、より好ましくは20,000〜40,000グラム/haの量を達成するように、植物土壌に適用される。特に好ましい実施形態では、工程b)の抗植物病原菌組成物は、30,000グラム/haのリグニン画分量を達成するように、植物土壌に適用される。
リグニン画分の使用にとり好ましくかつ有利であると同定された全ての態様が、また植物を防御する方法、抗植物病原菌組成物、およびその使用にとっても、同様に好ましくかつ有利であると考えられることが理解されるべきである。
また、本発明のリグニン画分の使用の、ならびに上記に報告されたような、植物を防御する方法、抗植物病原菌組成物、およびその使用の、好ましい態様の全ての組合せが、本明細書に開示されたと見なされることも理解されるべきである。
以下は、例示を目的として提供された、本発明の実施例である。
これらの実施例におけるMおよびMは、サイズ排除クロマトグラフィーにより、以下の手順に従って測定された。
試薬および材料
−溶離液:0.1M NaCl、流量0.5ml/min
−RI検出器用のキャリブレーション:プルラン(Pullulan)標準、M:100,000−1,080(6つの標準)、これにおいてMは、最大ピーク分子量である
−UV検出器用のキャリブレーション(280nm):PSS標準、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩、M65,400−891(6つの標準)。標準は超純水中に溶解し、濃度を約5mg/mlとする。注入体積は20μl。
−品質管理サンプル:既知のM分布をもつリグニンを使用する。
装置および機器
−Dionex Ultimate 3000オートサンプラー、カラムコンパートメント、およびポンプ
−Dionex Ultimate 3000ダイオードアレイ検出器
−示差屈折率検出器:Shodex RI−101
−カラム:PSS MCXカラム:プレカラムおよび2つの分析カラム:1000Åおよび100 000Å、カラム材料は、スルホン化ジビニルベンゼン共重合体マトリックスである。
−シリンジフィルター0,45μm及び標準(STD)サンプル用のガラスサンプルボトル。サンプル濾過:Mini−Uniprepシリンジレスフィルター装置PTFEまたはナイロン、0,45μm。プレ濾過用には、必要に応じて5μmシリンジフィルター。
−測定ボトル
手順
−溶離液の調製
理想的には、溶離液を調製するために使用される水は、できるだけ少ない溶存二酸化炭素を含有する、低効率の低い(18MΩ・cm以下)高品質脱イオン水でなければならない。水は、生物学的汚染物(例えば、細菌およびカビ)および微小粒子状物質があってはならない。
−10%MeOH−水によるニードル洗浄
−液体サンプル
強アルカリ性の液体サンプルを1:100希釈し、PTFEシリンジフィルター(0,45μm)を用いてバイアルへ濾過する。固体リグニンサンプルは、0.1M NaOH中に溶解および希釈し、PTFE、0,45μmシリンジフィルターで濾過する。準備のできたサンプルを、オートサンプラーに負荷する。注入体積は20μlである。サンプルの後、1MNaOHをサンプルと同様に注入して、カラムを清浄化する。
機器パラメータ:
−流速 0.5ml/min
−溶離液 0.1M NaOH
−カラムオーブン温度 30℃
−イソクラティックラン
−ランタイム 48分間
−固体試料
固体サンプル(リグニン)を、必要に応じて、60℃のオーブン中で一晩乾燥させる。約10mgを10mlの計量ボトル中に秤量する。サンプルを0.1M NaOH溶液中に溶解および希釈し、マーク内に満たす。サンプルをPTFE、0,45μmフィルターで濾過する。サンプルが適切に溶解しない場合、それを超音波水槽中に入れてもよく、または5μmシリンジフィルターを通して濾過してもよい。
−キャリブレーション用の標準サンプル
約50mgの各標準を10mlの計量ボトル中に秤量し、超純水を添加してマーク内に満たす。標準は、PTFE 0,45μmシリンジフィルターを用いて濾過する。キャリブレーションサンプルのランの後、キャリブレーション結果を集積し、処理方法で処理して蓄える。キャリブレーションは、線形一次キャリブレーションである。
−品質管理サンプル
リグニンサンプル用には、既知のM分布をもつリグニンを、品質管理コントロールサンプルとして使用する。リグニンは0.1M NaOH中に溶解され、濃度は約1mg/mlである。
実施例1
以下のリグニン画分が、クラフト黒液から抽出されており、前記リグニン画分は以下の特徴を有する:
全固体の>95%
単一種:サザンパイン
4400〜5000Da(24〜28個のフェニルプロパン単位)
1200〜1300Da(6〜7個のフェニルプロパン単位)
OH基の構造:
脂肪族性 2.1mmol/g
カルボン酸性 0.5mmol/g
縮合およびシリンギル型 1.7mmol/g
グアイアシル型 2.0mmol/g
カテコール性およびp−OH−フェニル 4.0mmol/g
実施例1a
100gの上記のリグニン画分(10%w/w)を、840gの1,3−プロピレングリコール、および60gのNHOH(30%の溶液)と加熱混合した。
混合物を室温に冷却し、次いで濾過し、かくて黒色溶液(簡単に「OX11」と称する)を得た。
実施例1b
100gの上記のリグニン画分(10%w/w)を、840gの1,3−プロピレングリコール、および60gのNaOH(30%の溶液)と加熱混合した。
混合物を室温に冷却し、次いで濾過し、かくて黒色溶液(簡単に「OX10」と称する)を得た。
実施例2
ブナ材(Fagus sylvatica(ヨーロッパブナ))から得られたオルガノソルブリグニンを、塩基触媒脱重合(「BCD」)に供した。BCDプロセスは、280℃および250バールにおいて8分間、pH12〜14で実施される。得られたリグニン生成物は、液体画分と固体画分とから成る。
これらの画分を次に分離した。
液体リグニン画分は、油であり、かつ以下の特徴を有していた:
単一種:Fagus sylvatica
100〜300Da(1〜2個のフェニルプロパン単位)
フェノール 0%
グアイアコール 15〜20%
シリンゴール 50〜60%
カテコールおよびメトキシカテコール 5〜10%
オリゴマー/未知 15〜30%
固体リグニン画分は、以下の特徴を有していた:
単一種:Fagus sylvatica
800〜1,500Da(4〜8個のフェニルプロパン単位)
300〜700Da(2〜4個のフェニルプロパン単位)
OH−基の構造:
脂肪族性 0.2〜0.4mmol/g
カルボン酸性 0.3〜0.5mmol/g
縮合およびシリンギル型 1.0〜2.0mmol/g
グアイアシル型 0.4mmol/g
カテコール性およびp−OH−フェニル 1.0〜1.8mmol/g
実施例2a
50gの上記の油性のリグニン画分(5%w/w)を、950gの1,3−プロピレングリコールと混合し、40〜50℃に加熱した。混合物を室温に冷却し、かくて粘性の溶液(簡単に「LMW12」と称する)を得た。
実施例2b
100gの上記の固体リグニン画分(10%w/w)を、800gの1,3−プロピレングリコール、および100gのNHOH(30%の溶液)と加熱混合した。
混合物を室温に冷却し、次いで濾過し、かくて黒色溶液(簡単に「LMW11」と称する)を得た。
実施例2c
100gの上記の固体リグニン画分(10%w/w)を、835gの1,3−プロピレングリコール、および65gのKOH(20%の溶液)と加熱混合した。
混合物を室温に冷却し、次いで濾過し、かくて黒色溶液(簡単に「LMW10」と称する)を得た。
実施例3
実施例1〜2の生成物の抗植物病原菌活性を、ブロス微量液体希釈法(CLSIプロトコール−Clinical and Laboratory Standards Institute(臨床検査標準委員会))を用いた抗菌物質感受性のインビトロ試験により評価した。7つの生成物(ブランク、LMW12、LMW11、LMW10、OX12、OX11、およびOX10)の最小発育阻止濃度(MIC)を、マルチウェルプレートを用いて測定し、これにおいて、ブランクは1,3−プロピレングリコールのみであった。
生成物の抗植物病原菌活性を、以下に列記された微生物(細菌および真菌)に対し試験した:
特異的スクリーニングバイオコントロール
細菌
−エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylovora)
−キサントモナス・アルボリコラ(Xanthomonas arboricola)
−キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)
真菌
−フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)
−アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)
−ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)
−モニリア・ラクサ(Monilia laxa)
結果
試験生成物のpHを測定し、以下のように記録した:
Figure 2019519557
このパラメータの変動性が高いこと、および検討した微生物の成長能力に対し大いに影響する可能性があることから、いくつかの試験を設定し、何ら修正なしに、またpHを7または8に調整して化合物を試験した。
全ての試験は、三重に実施され、非常に類似した阻害結果が得られた。
結果は以下の表に要約される。
Figure 2019519557
Figure 2019519557
結論として、以下の表に活性のランクが示される:
Figure 2019519557
上記の星印は、各生成物についての、細菌/真菌が阻害されるリグニン画分の最小濃度(μg/ml)の範囲を表す:
=250,000から6,250まで;
**=4,690から780まで;
***=590から90まで;
****=73から12まで。

Claims (20)

  1. 抗植物病原菌剤としてのリグニン画分の使用であって、これにおいて前記リグニン画分が、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定される、6,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、該使用。
  2. 前記リグニン画分が、細菌、真菌、卵菌、またはウイルスに対する抗植物病原菌剤である、請求項1に記載の使用。
  3. 前記リグニン画分が、5,500ダルトンまでの、好ましくは5,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、請求項1または2に記載の使用。
  4. 前記リグニン画分が、2から6の多分散指数を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 前記リグニン画分が、水100l当たり1,000g未満、好ましくは水100l当たり500g未満の濃度において使用される、請求項1から4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 植物病原菌に対し植物を防御する方法であって、前記方法が:
    i)サイズ排除クロマトグラフィーにより測定される、6,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含むリグニン画分を提供すること、および
    ii)前記リグニン画分を植物または植物土壌に適用すること
    の工程を含む、該方法
  7. 前記リグニン画分が、5,500ダルトンまでの、好ましくは5,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記リグニン画分が、2から6の多分散指数を有する、請求項6または7に記載の方法。
  9. 工程i)の前記リグニン画分が、水100l当たり1,000g未満、好ましくは水100l当たり500g未満の濃度である、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 工程ii)における前記リグニン画分が、20,000グラム/ha未満、好ましくは5,000グラム/ha未満の量で植物に適用されるか、または工程ii)における前記リグニン画分が、100,000グラム/ha未満、好ましくは50,000グラム/ha未満の量で植物土壌に適用される、請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. サイズ排除クロマトグラフィーにより測定される、6,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含むリグニン画分と、および農薬添加物とを含む、抗植物病原菌組成物。
  12. 前記リグニン画分が、5,500ダルトンまでの、好ましくは5,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、請求項11に記載の抗植物病原菌組成物。
  13. 前記リグニン画分が、2から6の多分散指数を有する、請求項11または12に記載の抗植物病原菌組成物。
  14. 前記リグニン画分を、1kgの前記組成物自体当り500グラムまで、好ましくは1kg当たり10〜250グラムの量で含む、請求項11から13のいずれか1項に記載の抗植物病原菌組成物。
  15. 水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アリルアルコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ベンジルアルコール、グリセロール、DMSO、およびそれらの混合物から選択される溶媒をさらに含む、請求項11から14のいずれか1項に記載の抗植物病原菌組成物。
  16. 植物病原菌に対し植物を防御する方法であって、前記方法が:
    a)サイズ排除クロマトグラフィーにより測定される、6,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含むリグニン画分と、および農薬添加物とを含む抗植物病原菌組成物を提供すること、および
    b)前記抗植物病原菌組成物を植物または植物土壌に適用すること
    の工程を含む、該方法。
  17. 前記リグニン画分が、5,500ダルトンまでの、好ましくは5,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するフラグメントを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記リグニン画分が、2から6の多分散指数を有する、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記リグニン画分を、1kgの前記組成物自体当り500グラムまで、好ましくは1kg当たり10〜250グラムの量で含む、請求項16から18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記抗植物病原菌組成物が、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アリルアルコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−エチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ベンジルアルコール、グリセロール、DMSO、およびそれらの混合物から選択される溶媒をさらに含む、請求項16から19のいずれか1項に記載の方法。
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