JP2019519131A - ポーラ符号を用いた符号化及び復号 - Google Patents

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Abstract

情報系列を符号化された系列に符号化するための機構が提供される。方法は、情報符号化器によって実行される。方法は、情報系列を取得することを含む。方法は、その情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入することを含む。方法は、ポーラ符号を用いて、その少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列を、符号化された系列へ符号化することを含む。このような符号化された系列を復号するための機構も提供される。【選択図】図3

Description

ここで提示される実施形態は、情報系列を符号化された系列に符号化するための方法、情報符号化器、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムプロダクトに対する。ここで提示されるさらなる実施形態は、符号化された系列を情報系列に復号するための方法、情報復号器、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムプロダクトに対する。
通信ネットワークでは、所与の通信プロトコル、そのパラメータ、及びその通信ネットワークが展開される物理環境に対して、良好な性能及び容量を得るための課題が存在しうる。
例えば、デジタル通信では、送信者から受信者へ通信されるべきデータが、パケットにおいて送信される、より小さいデータセグメントに分割されうる。これらのデータセグメントには、送信者から受信者へデータを転送するために使用されるデータプロトコルがどのようにパケットをマッピングすべきか、及び、場合によってはパケットのデータの内容が正しいか否かを解析すべきかの情報が供給される。この情報は、通常、受信器が予測し又は知っていることができる。例えば、インターネットプロトコル(IP)を使用する場合、IPパケットヘッダが、送信者から受信者への進路に沿った各機器にとって、パケットをルーティングするのに必要とされる。ロングタームエボリューション(LTE)無線アクセスネットワークなどの、いくつかの通信ネットワークでは、サービスを受ける無線機器は、通常、(いわゆるヘッダ圧縮に利用される)間違ったIPアドレスを伴うIPパケットを受信することはない。
「Channel polarization: A method for constructing capacity-achieving codes for symmetric binary-input memoryless channels」、IEEE Trans. Inform. Theory、vol. 55、3051〜3073ページ、2009年 「List decoding of polar codes」、IEEE International Symposium on Information Theory Proceedings (ISIT)、2011年7月31日〜2011年8月5日
非特許文献1に与えられるポーラ符号は、容量達成符号であり、明確な構造を有し(すなわち、ランダムに生成されず)、効率的な符号化及び復号アルゴリズムを有する。符号長が無限に達する際に有効な容量達成特性は措くとして、それは、より短い符号長に対して良好な性能を示している。
ポーラ符号を復号するための既存の機構に伴う1つの問題は、ポーラ符号のビット順に従う逐次復号(SD)に存在する。ポーラ符号の復号は、誤り伝搬が発生しやすく、したがって、逐次復号手順において早期に生じた誤りが訂正されず、むしろ復号の最後までの道筋のすべてに伝搬する。これは、復号誤りをもたらす。さらに、手順において、最後よりも前に誤りが生じる確率が高い。図2を参照のこと。図2は、インデクスi(i=1、2、…Nであり、Nはビット総数、一例においてN=1024である)のビットに対する、先のビット1、2、…、i−1のすべてが知られているとしたときの、すなわち、ポーラ符号の復号順に従う場合の、情報の量を例示している。
非特許文献2などの先行技術によれば、この問題は、誤っている確立が最も高そうなビット(インデクス)、すなわち、復号器によってはそれらが0と1のいずれであるかを判定するのが困難であるビット、の固定リストを拡張することによって軽減される。このような技術を一般にリスト復号と呼ぶ。しかしながら、あらゆるリスト復号手順のリストが非常に急速に増大する。大きいリストは、復号性能にとっては有利であるが、オーバーヘッドや電力消費の観点かでは不利である。
したがって、ポーラ符号を用いる復号化及び復号のための改善された機構に対する要求がいまだに存在する。
ここでの実施形態の目的は、ポーラ符号の効率的な符号化及び復号を提供することである。
第1の態様によれば、情報系列を符号化された系列へ符号化する方法が提示される。本方法は、情報符号化器によって実行される。本方法は、情報系列を取得することを含む。本方法は、情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入することを含む。本方法は、ポーラ符号を用いて、少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列を、符号化された系列に符号化することを含む。
第2の態様によれば、情報系列を符号化された系列に符号化するための情報符号化器が提示される。本情報符号化器は、処理回路を有する。処理回路は、情報符号化器に情報系列を取得させるように構成される。処理回路は、情報符号化器に、情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入させるように構成される。処理回路は、情報符号化器に、ポーラ符号を用いて、少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列を、符号化された系列に符号化させるように構成される。
第3の態様によれば、情報系列を符号化された系列に符号化するための情報符号化器が提示される。情報符号化器は、処理回路とコンピュータプログラムプロダクトとを有する。コンピュータプログラムプロダクトは、処理回路によって実行されるときに、情報符号化器にステップ又は処理を実行させる命令を格納する。ステップ又は処理は、情報符号化器に情報系列を取得させる。ステップ又は処理は、情報符号化器に、情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入させる。ステップ又は処理は、情報符号化器に、ポーラ符号を用いて、少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列を、符号化された系列に符号化させる。
第4の態様によれば、情報系列を符号化された系列に符号化するための情報符号化器が提示される。情報符号化器は、情報系列を取得するように構成された取得モジュールを有する。情報符号化器は、情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入するように構成された挿入モジュールを有する。情報符号化器は、ポーラ符号を用いて、少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列を、符号化された系列に符号化するように構成された符号化モジュールを有する。
第5の態様によれば、情報系列を符号化された系列に符号化するためのコンピュータプログラムが提示され、コンピュータプログラムは、情報符号化器の処理回路において実行されるときに、第1の態様による方法を情報符号化器に実行させるコンピュータプログラムコードを含む。
第6の態様によれば、符号化された系列を情報系列に復号するための方法が提示される。本方法は、情報復号器によって実行される。本方法は、符号化された系列を取得することを含む。符号化された系列は、ポーラ符号を用いて符号化されたものであり、少なくとも1つのチェックポイント系列を含む。本方法は、情報系列を取得するために符号化された系列を復号することを含む。本方法は、少なくとも1つのチェックポイント系列を用いて、符号化された系列のリスト復号を実行することにより、符号化された系列を復号することを含み、符号化された系列のリスト復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。本方法は、少なくとも2つの候補復号系列のうち、少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄することにより、符号化された系列を復号することを含む。
第7の態様によれば、符号化された系列を情報系列に復号するための情報復号器が提示される。情報復号器は処理回路を有する。処理回路は、情報復号器に、符号化された系列を取得させるように構成される。符号化された系列は、ポーラ符号を用いて符号化されたものであり、少なくとも1つのチェックポイント系列を含む。処理回路は、情報復号器に、情報系列を取得するために符号化された系列を復号させるように構成される。処理回路は、情報復号器に、少なくとも1つのチェックポイント系列を用いて、符号化された系列のリスト復号を実行することにより、符号化された系列を復号させるように構成され、符号化された系列のリスト復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。処理回路は、情報復号器に、少なくとも2つの候補復号系列のうち、少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄することにより、符号化された系列を復号させるように構成される。
第8の態様によれば、符号化された系列を情報系列に復号するための情報復号器が提示される。情報復号器は、処理回路及びコンピュータプログラムプロダクトを有する。コンピュータプログラムプロダクトは、処理回路によって実行されると、情報復号器に、ステップ又は処理を実行させる命令を格納する。ステップ又は処理は、情報復号器に、符号化された系列を取得させる。符号化された系列は、ポーラ符号を用いて符号化されたものであり、少なくとも1つのチェックポイント系列を含む。ステップ又は処理は、情報復号器に、情報系列を取得するために符号化された系列を復号させる。ステップ又は処理は、情報復号器に、少なくとも1つのチェックポイント系列を用いて、符号化された系列のリスト復号を実行することにより、符号化された系列を復号させ、符号化された系列のリスト復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。ステップ又は処理は、情報復号器に、少なくとも2つの候補復号系列のうち、少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄することにより、符号化された系列を復号させる。
第9の態様によれば、符号化された系列を情報系列に復号するための情報復号器が提示される。情報復号器は、符号化された系列を取得するように構成された取得モジュールを有する。符号化された系列は、ポーラ符号を用いて符号化されたものであり、少なくとも1つのチェックポイント系列を含む。情報復号器は、情報系列を取得するために符号化された系列を復号するように構成された復号モジュールを有する。情報復号器は、少なくとも1つのチェックポイント系列を用いて、符号化された系列のリスト復号を実行することにより、符号化された系列を復号するように構成された復号モジュールを有し、符号化された系列のリスト復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。情報復号器は、少なくとも2つの候補復号系列のうち、少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄するように構成された破棄モジュールを有する。
第10の態様によれば、符号化された系列を情報系列に復号するためのコンピュータプログラムが提示され、コンピュータプログラムは、情報復号器の処理回路において実行されるときに、第6の態様による方法を情報復号器に実行させるコンピュータプログラムコードを含む。
第11の態様によれば、第5の態様と第10の態様との少なくともいずれかによるコンピュータプログラムと、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読記憶媒体と、を含んだコンピュータプログラムプロダクトが提示される。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時コンピュータ可読記憶媒体でありうる。
有利には、これらの方法、これらの情報符号化器、これらの情報復号器、及びこれらのコンピュータプログラムは、ポーラ符号に対する効率的な符号化及び復号を提供する。
有利には、これらの方法、これらの情報符号化器、これらの情報復号器、及びこれらのコンピュータプログラムは、ポーラ符号を用いて符号化された情報系列のリスト復号の効率的な管理を提供する。これは、短いリストが利用可能であることから、情報復号器における効率的な性能及び/又はより低い演算オーバーヘッドを伴う。
なお、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、及び第11の態様の任意の特徴が、適切である限り、全ての他の態様に適用されうる。同様に、第1の態様の利点は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、及び/又は第11の態様に、それぞれ等しく適用されてもよく、逆もしかりである。同封の実施形態の他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な開示から、添付の従属請求項から、及び、図面から明らかだろう。
一般に、請求項で使用される全ての用語は、ここで明示的に別途定義されない限り、技術分野における通常の意味によって解釈されるべきである。「要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ等」に対する参照は、明示的に別途述べない限り、その要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ等の少なくとも1つの例を参照すると率直に解釈されるべきである。ここで開示される任意の方法におけるステップは、明示的に述べない限り、その開示された正確な順序で実行される必要はない。
ここで、発明の概要について、例として、添付の図面を参照して説明する。
実施形態による通信ネットワークを説明する概略図である。 実施形態による相互情報量を説明する概略図である。 実施形態による方法のフローチャートである。 実施形態による方法のフローチャートである。 実施形態による方法のフローチャートである。 実施形態による方法のフローチャートである。 実施形態によるリスト復号を説明する概略図である。 実施形態によるリスト復号を説明する概略図である。 実施形態によるMACヘッダを含んだMAC SDUを説明する概略図である。 実施形態による情報符号化器の機能ユニットを示す概略図である。 実施形態による情報符号化器の機能モジュールを示す概略図である。 実施形態による情報復号器の機能ユニットを示す概略図である。 実施形態による情報復号器の機能モジュールを示す概略図である。 実施形態によるコンピュータ可読手段を含んだコンピュータプログラムプロダクト一例を示す図である。
ここで、以下では、発明の概要の所定の実施形態が示されている添付の図面を参照して、発明の概要について、より十分に説明する。しかしながら、この発明の概要は、多くの異なる形式で実現されてもよく、ここで説明される実施形態へ限定されるように解釈されるべきでない;むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全かつ全部であり当業者に発明の概要の範囲を十分に伝えるような例として、与えられる。同様の番号は、説明を通じて同様の要素を参照する。破線によって図解されている任意のステップ又は特徴は、オプションとして扱われるべきである。
図1は、ここで提示される実施形態が適用可能な通信ネットワーク100を説明する概略図である。通信ネットワーク100は、情報符号化器200及び情報復号器300を含む。情報符号化器200は、情報系列zを符号化された系列yに符号化するように構成される。情報復号器300は、符号化された系列y^を情報系列z^に復号するように構成される。
情報符号化器200及び情報復号器300は、記号を使った通信チャネル110によって分離される。通信チャネル110は、符号化された系列yが情報符号化器200と情報復号器300との間でどのような影響を受けるかをモデル化している。例えば、符号化された系列yの伝送が、符号化された系列yに誤りを加えさせうる。ここで、誤りは、通信チャネル110を介した伝送の間にバイナリの0からバイナリの1へ又はその逆に反転された符号化された系列yにおけるビット値として解釈されるべきである。したがって、情報復号器300によって取得される符号化された系列yをy^と表し、ここで、チャネルが誤りのないものである場合にはy^=yであり、それ以外の場合はy^≠yである。さらに、y^=yならば、z^=zでもあるが、y^≠yの場合は、z^≠zである確率がゼロではない。z^≠zの確率を最小化するために、符号化手順の間に、情報符号化器200は、制御された方法で情報系列zに冗長性を付加して、符号化された系列yをもたらす。冗長性は、ポーラ符号を用いることによる制御された方法で付加される。逆に、情報復号器300において、制御された方法において、付加された冗長性が符号化された系列y^から取り除かれ、復号された情報系列z^をもたらす。さらに、通信ネットワーク100は、(オプションの)データストレージ120を含む。データストレージ120は、記憶されたデータに損失を取り込むことなく、損失なくデータを記憶することが仮定される。データにおける任意の損失が通信チャネル110によってモデル化される。
情報符号化器200及び情報復号器300がポーラ符号に基づくことを仮定している。上述のように、リスト復号が、復号された情報系列z^を決定するために用いられうる。ポーラ符号のリスト復号の先行技術は、どの候補復号系列が考慮されるべきであり、したがってリストに格納されるべきかを決定するための確率測度に基づくものである。これらの確率測度は、概算による誤りを含む(すなわち、推定誤差を含む)ため、信頼性があるわけではない。
したがって、ここで開示される実施形態は、情報系列zを符号化された系列yに符号化するための機構に関する。このような機構を得るために、情報符号化器200、情報符号化器200によって実行される方法、情報符号化器200の処理回路によって実行されるときに、情報符号化器200にその方法を実行させる、例えばコンピュータプログラムの形式でコードを含んだコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
したがって、ここで開示されるさらなる実施形態は、符号化された系列y^を情報系列z^に復号するための機構に関する。このような機構を得るために、情報復号器300、情報復号器300によって実行される方法、情報復号器300の処理回路によって実行されるときに、情報復号器300にその方法を実行させる、例えばコンピュータプログラムの形式でコードを含んだコンピュータプログラムプロダクトがさらに提供される。
図3及び図4は、情報符号化器200によって実行されるような、情報系列zを符号化された系列yに符号化するための方法の実施形態を説明するフローチャートである。図5及び図6は、情報復号器300によって実行されるような、符号化された系列y^を情報系列z^に復号するための方法の実施形態を説明するフローチャートである。方法は、有利には、コンピュータプログラムとして提供される。
ここで開示される実施形態の少なくとも一部は、情報復号器300が復号手順において相対的に早期に復号誤りを検出することを可能とするために情報系列zにおいて既知の又は部分的に既知のビット系列(以下では、チェックポイント系列と表す)が配置されるように、ポーラ符号によって与えられる、データビットをビット順にマッピングすることに基づく。このような復号誤りの早期の検出は、符号化された系列のリスト復号を用いる際に取りうる候補復号系列のリストを切り詰めるのに使用可能であるが、現在のリストにおける全ての候補復号系列がチェックポイントを落とした場合に、部分的な復号を候補復号系列の新しいリストを用いて再実行する必要があるかを決定するのにも使用可能である。
ここで、実施形態に従って、情報符号化器200によって実行されるような情報系列zを符号化された系列yへ符号化するための方法を図解する、図3を参照する。情報符号化器200は、情報系列zを取得するように構成され、したがって、ステップS102を実行するように構成される:
S102:情報符号化器200は情報系列zを取得する。
符号化は、ポーラ符号を用いて符号化されるべき情報系列zにおいて、チェックポイント系列の設定(ここでチェックポイント系列の設定は単一のチェックポイント系列又は少なくとも2つのチェックポイント系列から構成されうる)を定義することに基づく。したがって、情報符号化器200は、ステップS108を実行するように構成される:
S108:情報符号化器200は、情報系列zに少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入する。各チェックポイント系列は、ビットの集合(ここで、ビットの集合は、単一のビット又は少なくとも2つのビットから構成されうる)によって定義される。
その後、情報符号化器200は、ポーラ符号を用いて、情報系列zを(符号化された系列yへ)符号化する。したがって、情報符号化器200は、ステップS110を実行するように構成される:
S110:情報符号化器200は、ポーラ符号を用いて、少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ情報系列zを、このように符号化された系列yへ符号化する。
このように、チェックポイントビットは、情報ビット(例えば、ポーラ符号における非固定ビット)であることが仮定される。大まかに言うと、これらのチェックポイントビットは情報を運ばないが、チェックポイントビットが情報符号化器200によって変更可能であり、したがって、符号設計においては固定されていない。
これらのチェックポイントビットは情報理論的に最適なポーラ符号のルールに従って固定されうると共に、そうすることが誤っているビットを訂正する確率を向上させるが、これは、ここまで復号されたビットが正しいか否かの任意の情報を情報復号器300に提供しない。これが、チェックポイント系列にビットを割り当てることと符号設計における固定値にビットを割り当てることとの基本的な違いである。
さらなる実施形態による情報符号化器200によって実行される、情報系列zを符号化された系列yに符号化するための方法を説明する図4を参照する。図3を参照して説明したステップS102、S108及びS110が実行されるものとし、このため、これらのステップの繰り返しの説明については省略する。
情報系列zにおけるチェックポイント系列の位置(チェックポイント位置とも呼ぶ)は、情報符号化器200及び情報復号器300の両方に知られている必要がある。情報符号化器200がチェックポイント位置を定義するためと、情報復号器300がチェックポイント位置を特定するためとで異なる方法が存在しうる。それに関連する様々な実施形態について、ここで順に説明する。
その態様によれば、情報符号化器200は、チェックポイント位置を決定して、制御情報を用いてチェックポイント位置を情報復号器300に指示する。したがって、実施形態によれば、情報符号化器200は、ステップS112を実行するように構成される:
S112:情報符号化器200は、情報系列zにおける少なくとも1つのチェックポイント系列の位置を特定する情報を提供する。情報符号化器200は、さらに、チェックポイント系列の数を情報復号器300へシグナリングするように構成されうる。情報復号器300がチェックポイント系列の文脈で拡張ビットエラーを処理するように構成されることを軽減するだろう。
さらなる態様によれば、情報符号化器200は、制御情報を用いて、チェックポイント系列の長さを情報復号器300に指示する。したがって、実施形態によれば、情報符号化器200は、ステップS114を実行するように構成される:
S114:情報符号化器200は、少なくとも1つのチェックポイント系列の長さを特定する情報を提供する。
以下でさらに開示するように、情報符号化器200は、復号器の複雑性(すなわち、符号化された系列を復号するための情報復号器300の複雑性)に基づいて、チェックポイント系列の位置を決定することができる。したがって、実施形態によれば、情報符号化器200は、ステップS104を実行するように構成される:
S104:情報符号化器200は、符号化された系列を情報系列に復号するための情報復号器300によって必要とされる計算量のインジケーションを取得する。
情報符号化器200は、その後、ステップS106において、この取得したインジケーションに基づいて、使用されるべきチェックポイント系列の数を決定する:
S106:情報符号化器200は、計算量のインジケーションに基づいて、少なくとも1つのチェックポイント系列をどの程度の量だけ情報系列に挿入するかを決定する。
どのようにチェックポイント位置を定めるかのさらなる例について、以下、説明する。
ここで、実施形態に従う情報復号器300によって実行される、符号化された系列y^を情報系列z^に復号する方法を説明する図5を参照する。
S202:情報復号器300は、符号化された系列y^を取得する。符号化された系列y^はポーラ符号を用いて符号化されたものであり、少なくとも1つのチェックポイント系列を含む。
情報復号器300は、符号化された系列y^を取得したことに応じて、ステップS208を実行するように構成されることにより、符号化された系列y^を復号する:
S208:情報復号器300は、情報系列z^を取得するために、符号化された系列y^を復号する。
復号は、1つ以上の候補復号系列を生成するために1つ以上の復号ステップが実行されるリスト復号を用いることを含む。具体的には、情報復号器300は、符号化された系列y^を復号して情報系列z^を取得するために、ステップS208a及びS208bを実行するように構成される:
S208a:情報復号器300は、少なくとも1つのチェックポイント系列を用いて符号化された系列y^のリスト復号を実行する。符号化された系列y^のリスト復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。
ステップS208aは、情報復号器300が(もしあれば)少なくとも2つの候補復号系列のうちのいずれを保持するかを決定するために実行される。候補復号系列は復号ビットの系列である。符号化ビット系列における位置を表すチェックポイント位置において、情報復号器300は、候補復号系列のそれぞれに対するチェックポイントチェックを評価する。チェックに失敗した候補復号系列は、ステップS208bにおいて、候補復号系列のリストから除かれる:
S208b:情報復号器300は、少なくとも2つの候補復号系列のうち、少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄する。
S208bにおいて、少なくとも2つの候補復号系列を破棄することにより、情報復号器300が1つの(単一の)候補復号系列を保持する結果となりうる。
1つの正しい部分復号系列のみが見つかった場合、この候補復号系列は、リスト内の他の部分候補復号系列を取り除くために、そして正しい候補復号系列のみを保持する(したがって、リストサイズを単一のリストアイテムに低減する)ために使用可能である。これは、パスしたものとして現在のチェックポイントを効果的にマークする。
ここで、さらなる実施形態に従う情報復号器300によって行われる、符号化された系列y^を情報系列z^に復号する方法を説明する図6を参照する。ステップS202、S208、S208a及びS208bが図5を参照して説明したように実行されるものとし、このため、これらのステップについての繰り返しの説明については省略する。
情報復号器300が情報系列zにおけるチェックポイント系列の位置を知るための様々な方法がありうる。ここで、これに関連する様々な実施形態について、順に説明する。実施形態によれば、情報復号器300は、ステップS204を実行するように構成される:
S204:情報復号器300は、情報系列における少なくとも1つのチェックポイント系列の位置を特定する情報を取得する。
ステップS204において情報復号器300が情報を取得するための様々な方法がありうる。例えば、チェックポイント系列の位置は、明示的に取得され、例えば情報符号化器200によって指示されうる。例えば、その情報は、少なくとも2つの候補復号系列を解析する情報復号器300によって取得されうる。これは、情報系列zによって表されるデータの構造を情報復号器300が知っていることを要求しうる。これに関連するさらなる詳細を、以下、説明する。さらに、情報復号器300は、ステップS206を実行することにより、チェックポイント系列の長さを取得するように構成されうる:
S206:情報復号器300は、少なくとも1つのチェックポイント系列の長さを特定する情報を取得する。この情報は、情報系列における少なくとも1つのチェックポイント系列の位置を判定するために、情報復号器300によって使用されうる。これに関連するさらなる詳細について、以下、説明する。
ステップS208aにおいて符号化された系列を復号する異なる方法がありうる。実施形態によれば、情報復号器300は、ステップS208aaを実行することにより、ステップS208aにおけるリスト復号を実行するように構成される:
S208aa:情報復号器300は、少なくとも1つのチェックポイント系列のうち第1のチェックポイント系列が復号されるまで、符号化された系列を復号する。復号は、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす。少なくとも2つの候補復号系列のそれぞれは、第1のチェックポイント系列を正しく復号した確率と関連付けられる。
この実施形態によれば、情報復号器300は、その後、ステップS208baを実行することにより、ステップS208bにおける少なくとも2つの候補復号系列を破棄するように構成される:
S208ba:情報復号器300は、第1のチェックポイント系列を正しく復号した確率が閾値を下回る少なくとも2つの候補復号系列のすべてを破棄する。
実施形態によれば、少なくとも2つのチェックポイント系列がある。実施形態によれば、情報復号器300は、その時、ステップS208abを実行することにより、ステップS208aにおけるリスト復号を実行するように構成される。
S208ab:情報復号器300は、少なくとも2つのチェックポイント系列のうち第2のチェックポイント系列が復号されるまで、符号化された系列を復号することを継続する。復号は、第2のチェックポイント系列が正しく復号されたさらなる確率とそれぞれが関連付けられる、少なくとも2つのさらなる候補復号系列をもたらす。
この実施形態によれば、情報復号器300は、その後、ステップS208bbを実行することにより、ステップS208bにおいて少なくとも2つの候補復号系列を破棄するように構成される:
S208bb:情報復号器300は、第2のチェックポイント系列を正しく復号した確率が閾値を下回る少なくとも2つの候補復号系列のすべてを破棄する。
ステップS208aにおけるリスト復号の間に少なくとも2つの候補復号系列が取得される様々な原因がある。実施形態によれば、少なくとも2つの候補復号系列は、符号化された系列のリスト復号の間に復号された系列を少なくとも2つの候補復号系列に枝分けさせた結果である。様々な枝分けの原因がありうる。実施形態によれば、枝分けは、符号化された系列のリスト復号の間の、復号される系列のうちの0及び1に復号される確率が等しいバイナリディジットに起因する。この点において、等確率との用語は、ビットをゼロに復号する確率値が0.35〜0.65の範囲内である、より好ましくは、0.4〜0.6の範囲内であると解釈されるべきである。図7及び図8を参照して、このような枝分けの例を与える。
ステップS208aにおいて全ての候補復号系列が破棄された場合、S208の復号を進めるための様々な方法がありうる。例えば、直近でパスしたチェックポイント(したがって、復号に成功したチェックポイント系列)と現在の失敗したチェックポイントとの間の以前のリストの構築の間に除外された次点の候補復号系列を選択することに基づいて、新しいリストが構築されうる。このバックトレースは、正しい候補復号系列が発見されるまで又は評価の停止がトリガされて復号誤り宣言が続くまで繰り返されうる。したがって、実施形態によれば、少なくとも2つの候補復号系列のすべてが破棄された場合に、情報復号器300は、復号処理を継続するために、ステップS210、S212、及びS214を実行するように構成される:
S210:情報復号器300は、復号系列において最も直近で復号に成功したチェックポイント系列へリスト復号をトレースバックする。
S212:情報復号器300は、この最も直近で復号に成功したチェックポイント系列において、復号に成功した少なくとも2つの候補復号系列のうち別の候補復号系列を、復号された系列として定める。
S214:情報復号器300は、この最も直近で復号に成功したチェックポイント系列から、そして、S212で定められた復号された系列を用いて、リスト復号を継続する。
上述のように、少なくとも1つのチェックポイント系列があるが、一般に1つより多くのチェックポイント系列がありうる。実施形態によれば、複数のチェックポイント系列がある。そして、情報復号器300がステップS216を実行するように構成されることにより、全てのチェックポイントについてリスト復号が繰り返される:
S216:情報復号器300は、全てのチェックポイント系列に対して、そして、全ての符号化された系列が復号されるまで、ステップS208aの復号及びステップS208bの破棄を繰り返す。これは、単一の復号系列をもたらす。この単一の復号系列は、情報復号器300における情報系列z^を定める。
図7は、サイズ4に達したと共に(単一のパリティビットからなる)第1のチェックポイント系列がビット5に挿入されたリストを有するポーラ符号のチェックポイントを使ったリスト復号の例を図解している。この例では、確率は、各ビットが1である評価尤度を示す。本例では、確率が0.5±0.2の間にあるビットが不確かであると言われ、したがって、枝分けされる。(ビット5における)第1のチェックポイント系列に到達した際に、4つの異なるパスがもたらされている。図7の例では、第3のパスのみが、ビット5において0を示しており(ビット5を1と復号する確率が0.18であり、したがってビット5は0と復号される)、したがって、このパスが候補復号系列として選択される。
図8は、ポーラ符号のチェックポイントを使ったリスト復号のより一般的な説明を示しており、ここで、不確かなビットの系列は候補復号系列のサブツリーをもたらし、チェックポイント位置は、サブツリーの全体を刈り取り(すなわち、候補復号系列から多くの候補の集合を刈り取り)うる。
いくつかの態様によれば、チェックポイント位置は、標準規格によって与えられる。標準規格は、チェックポイント位置を決定する手順を特定しうる。チェックポイント位置は、規則的な感覚で配置されうる。チェックポイント位置は、さらに、情報系列の長さに依存しうる。したがって、いくつかの態様において、チェックポイント系列は、情報系列の長さの間に一様に配置される。例えば、4つのチェックポイント系列が、情報系列の全長の長さ1/5、2/5、3/5及び4/5に配置されうる。したがって、複数のチェックポイント系列がある実施形態によって、その複数のチェックポイント系列が、情報系列の長さにわたって一様に配置される。この手順は、ほとんどの実装に対して堅牢であると共に適している。
いくつかの態様において、チェックポイント系列は、情報系列の最後より情報系列の最初において高密度配置される。例えば、4つのチェックポイント系列が、情報系列の全長の1/15、1/5、2/5、2/3の長さにおいて配置されうる。したがって、実施形態によれば、情報系列は、開始部分と終了部分とを有し、複数のチェックポイント系列が、その終了部分より開始部分において、より高密度に配置される。情報復号器300が並列化ハードウェアプロセッサを有する場合、これは、並列化ハードウェアプロセッサのすべてのコアが使用されるまで、開始部分において大量の枝分けを実行することを可能俊、したがって、大きい枝分かれの集合をリスト復号のために生成することを可能とする。ここで開示される実施形態は、この大きい枝分かれの集合を効果的に刈り取るのに使用されうる。
実施形態によれば、少なくとも1つのチェックポイント系列が所定の手順に従って情報系列内に配置される。例えば、所与のチェックポイントに到達する前にどれだけ多くの復号処理を実行する必要があるか及びその所与のチェックポイントの後にどれだけ多くの復号処理が実行されるかを情報復号器300が判定するのに使用する、正確な実装を知る機構が使用されうる。したがって、いくつかの実施形態において、誤り確率及びリストサイズの分析的記述が取得される。例えば、貪欲原理(Greedy principle)が、どの位置Niにチェックポイント系列を挿入するか、例えば、どの情報ビットBi=[bi、…、bi+n](i=N0、…、Nk)をチェックポイント系列のために使用すべきかを生成するのに使用されうる。これは、復号C(N0、…、Nk)を復号することの複雑性を評価することによって行われうる。複雑性は、復号のために必要な処理の予想総数、又は、処理の数の99パーセンタイル、又は、予想最大リスト長、又は、リストサイズの99パーセンタイルの何れかとして判定されうる。この値を用いて、貪欲法は、以下の疑似符号に従って、複雑性がターゲット閾値THRより低くなるまでチェックポイント系列を付加する:
While C(N0、…、Nk)>THR do
k+1=argminiC(N0、…、Nk、i)
increase k by 1
endwhile
これは、グローバル最適化を行うことなく、可能な限り複雑性を小さくするように、チェックポイントビットが付加されることを意味する。例えば、情報復号器300が64個のプロセッシングコアにアクセスする場合、リストサイズは、64より小さいこととなる。
さらなる実施形態によれば、チェックポイント系列の情報系列z内での配置は、情報系列zによって表されるデータの構造を利用する。例えば、実施形態によれば、少なくとも1つのチェックポイント系列のそれぞれが、サイクリック・リダンダンシ・チェック(CRC)のチェックサム、インターネットプロトコル(IP)アドレス、ヘッダ、サブヘッダ、無線リンク制御プロトコルデータユニット(RLC PDU)における少なくとも1つの予約ビット、又は、無線リンク制御プロトコルデータユニットにおける少なくとも1つの拡張ビットによって定まる。一般に、データパケットの既知のプロパティ、例えばCRCチェックサム、IPアドレス、RLCセグメント番号ウィンドウ、ヘッダにおける予約ビット等を、情報系列zにチェックポイント系列を組み入れるのに使用することができる。この方法において、チェックポイント系列は、情報系列z内の任意の情報ビットの削除(又は追加)を要求しないが、所定の手順に従って、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダなどの、情報系列zにおける既知の系列のマッピングを要求する。
図9は、MACヘッダを含んだMACサービスデータユニット(SDU)を概略的に示している。MACヘッダは、順に、3つのサブヘッダ、サブヘッダ0、サブヘッダ1、及びサブヘッダ3からなる。サブヘッダは、追加のサブヘッダがあるかどうかを示す拡張ビットを含む。RLC PDUの観点で3つの予約ビット及び1つの拡張ビットが、アンアクノレッジモードRLCのために、RLCサブヘッダ内に提示される一方で、アクノレッジドモードRLCのために1つの拡張ビットが提示される。そして、誤りは、望まれるチェックポイント位置にサブヘッダ(MAC又はRLC)を多重することにより、復号の間に検出されうる。サブヘッダの予約ビット(MACサブヘッダに対してR0、R1と表す)が知られており、論理チャネルアイデンティティ(LCID)が部分的に知られているため、非常に限定的なビット系列の集合のみが有効なチェックポイント系列として構成される。さらに、MACサブヘッダの数が、任意のさらなるサブヘッダが存在するかを示す拡張ビット(E)を用いて埋め込まれる。したがって、少なくとも2つのチェックポイント系列がある実施形態において、その少なくとも2つのチェックポイント系列のうちの第1のチェックポイント系列が、情報系列zに少なくとも2つのチェックポイント系列のうちの第2のチェックポイント系列の存在を示すビットを含んでもよい。(図9に示すような)サブヘッダを分配するための所定の手順を使用することにより、サブヘッダは、復号の間に直接誤り及びカスケード誤りを検出するために、チェックポイント系列として使用されうる。
さらに、情報符号化器200及び情報復号器300がチェックポイント系列を置く位置について合意しているが、情報復号器300が事前にサブヘッダの数を知らず、したがって、さらなるサブヘッダがあるかを知るために拡張ビットを復号する必要があるため、チェックポイント系列の数は情報復号器300に知られていない。拡張ビットが伝送チャネル110の影響によってその真の値から誤った値へ切り替えられた場合、さらなる誤り検出が停止されうる。しかしながら、それでもなお、チェックポイント系列の次の取りうる位置を情報復号器300が確認することが可能であり、次のサブヘッダ系列がSDUのデータビットの系列と異なる可能性が高い「疑似ランダム」データビットの系列からなるとみなされ、したがって、情報復号器300は、次のサブヘッダ系列を検出することができる可能性が非常に高い。
要約すると、ここで開示される実施形態の少なくとも一部は、情報復号器300が高確率で早い時期にリスト復号手順においてリスト内のどの候補復号系列が誤りであるかを判定することができるように、情報系列zへ(例えばCRCチェック、又はMAC/RLC(サブ)ヘッダなどの)チェックポイント系列を効率的に含めることを可能とする。全候補復号系列がリスト復号の最後においてのみ取得されるため、復号手順の最中においては、情報復号器300は、部分的な候補復号系列のみを判定している。
あるチェックポイントにおいて、チェックポイント系列を生成するのに使用される候補復号系列の全データが利用可能であり、したがって、部分的な候補復号系列に対してチェックポイント系列を生成し、受信したチェックポイント系列と比較することを可能とする必要がある。これは、実際に、(例えばCRCチェックのチェックポイントをマークする)あるビットインデクスに到達する時から、全ての以前のビット1、…、i−1、iが復号されて直される場合である。リスト内の異なる部分候補復号系列に対して、ビットが異なる値に復号される。チェックポイントは、(リスト内にある場合)正しい部分候補復号系列を選択するための、又は、全ての部分候補復号系列が誤りである場合にリストを空にすることによって手順をリセットし、例えば最後にパスしたチェックポイントから再開するための、情報を提供する。誤り伝搬を軽減するために、情報系列zにおいて早期にチェックポイント系列を有することが有益でありうる。
図10は、複数の機能ユニットの観点で、実施形態による情報符号化器200の要素を概略的に示している。処理回路210は、例えば記憶媒体230の形式で(図14のような)コンピュータプログラムプロダクト1410aに記憶されたソフトウェア命令を実行可能な、適切な中央処理装置(CPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のうちの1つ以上の任意の組み合わせを使用して提供される。処理回路210は、さらに、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として与えられてもよい。
具体的には、処理回路210は、情報符号化器200に、上述の処理又はステップの集合S102〜S114を実行させるように構成される。例えば、記憶媒体230は、その処理の集合を記憶してもよく、処理回路210は、記憶媒体230から処理の集合を検索して、情報符号化器200にその処理の集合を実行させるように構成されうる。処理の集合は、実行可能な命令のセットとして与えられうる。このように、処理回路210は、それによって、ここに開示されるような方法を実行するように構成される。
記憶媒体230は、また、例えば、磁器メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔設置されたメモリのうちのいずれかの単一のもの、又は組み合わせであることができる、持続性のストレージを含みうる。
情報符号化器200は、さらに、少なくとも情報復号器300との通信のための通信インタフェース220を有しうる。このように、通信インタフェース220は、1つ以上の送信器及び受信器、アナログ及びデジタルコンポーネント、及び、無線通信のための適切な数のアンテナ並びに無線通信のためのポートを含みうる。
処理回路210は、例えば、通信インタフェース220と記憶媒体230とへデータ及び制御信号を送信することにより、通信インタフェース220からデータ及び報告を受信することにより、そして、記憶媒体230からデータ及び命令を検索することにより、情報符号化器200の一般的な動作を制御する。情報符号化器200の他のコンポーネント及び関連する機能については、ここで提示されるコンセプト不明瞭にしないように、省略する。
図11は、実施形態による情報符号化器200のコンポーネントを、複数の機能モジュールの観点で、概略的に示している。図11の情報符号化器200は、複数の機能モジュール;ステップS102を実行するように構成された取得モジュール210a、ステップS108を実行するように構成された挿入モジュール210d、ステップS110を実行するように構成された符号化モジュール210e、を有する。図11の情報符号化器200は、さらに、ステップS104を実行するように構成された取得モジュール210b、ステップS106を実行するように構成された決定モジュール210c、ステップS112を実行するように構成された提供モジュール210f、及び、ステップS114を実行するように構成された提供モジュール210gのいずれかなどの複数のオプションの機能モジュールを有しうる。
一般論として、各機能モジュール210a〜210gは、ハードウェア又はソフトウェアにおいて実装されうる。好ましくは、1つ以上又は全部の機能モジュール210a〜210gは、処理回路210によって、場合によっては機能ユニット220及び/又は230と連携して、実装されうる。このように、処理回路210は、記憶媒体230から、機能モジュール210a〜210gによって提供される命令をフェッチし、これらの命令を実行して、それにより、ここで開示される情報符号化器200の任意のステップを実行するように構成されうる。
図12は、実施形態による情報復号器300のコンポーネントを、複数の機能ユニットの観点で、概略的に示している。処理回路310は、例えば記憶媒体330の形式で(図14のような)コンピュータプログラムプロダクト1410bに記憶されたソフトウェア命令を実行可能な、適切な中央処理装置(CPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のうちの1つ以上の任意の組み合わせを使用して提供される。処理回路310は、さらに、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として与えられてもよい。
具体的には、処理回路310は、情報復号器300に、上述の処理又はステップの集合S210〜S216を実行させるように構成される。例えば、記憶媒体330は、その処理の集合を記憶してもよく、処理回路310は、記憶媒体330から処理の集合を検索して、情報復号器300にその処理の集合を実行させるように構成されうる。処理の集合は、実行可能な命令のセットとして与えられうる。このように、処理回路310は、それによって、ここに開示されるような方法を実行するように構成される。
記憶媒体330は、また、例えば、磁器メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔設置されたメモリのうちのいずれかの単一のもの、又は組み合わせであることができる、持続性のストレージを含みうる。
情報復号器300は、さらに、少なくとも情報符号化器200との通信のための通信インタフェース320を有しうる。このように、通信インタフェース320は、1つ以上の送信器及び受信器、アナログ及びデジタルコンポーネント、及び、無線通信のための適切な数のアンテナ並びに無線通信のためのポートを含みうる。
処理回路310は、例えば、通信インタフェース320と記憶媒体330とへデータ及び制御信号を送信することにより、通信インタフェース320からデータ及び報告を受信することにより、そして、記憶媒体330からデータ及び命令を検索することにより、情報復号器300の一般的な動作を制御する。情報復号器300の他のコンポーネント及び関連する機能については、ここで提示されるコンセプト不明瞭にしないように、省略する。
図13は、実施形態による情報復号器300のコンポーネントを、複数の機能モジュールの観点で、概略的に示している。図13の情報復号器300は、複数の機能モジュール;ステップS202を実行するように構成された取得モジュール310a、ステップS208を実行するように構成された復号モジュール310d、ステップS108aを実行するように構成されたリスト復号モジュール310e、及びステップS108bを実行するように構成された破棄モジュール310h、を有する。図13の情報復号器300は、さらに、ステップS204を実行するように構成された取得モジュール310b、ステップS206を実行するように構成された取得モジュール310c、ステップS208aaを実行するように構成された復号モジュール310f、ステップS208abを実行するように構成された復号モジュール310g、ステップS208baを実行するように構成された破棄モジュール310i、ステップS208bbを実行するように構成された破棄モジュール310j、ステップ210を実行するように構成されたトレースバックモジュール310k、ステップS212を実行するように構成された定義モジュール310l、ステップS214を実行するように構成されたリスト復号モジュール310m、ステップS216を実行するように構成された繰り返しモジュール310nのいずれかなどの複数のオプションの機能モジュールを有しうる。
一般論として、各機能モジュール310a〜310nは、ハードウェア又はソフトウェアにおいて実装されうる。好ましくは、1つ以上又は全部の機能モジュール310a〜310nは、処理回路310によって、場合によっては機能ユニット320及び/又は330と連携して、実装されうる。このように、処理回路310は、記憶媒体330から、機能モジュール310a〜310nによって提供される命令をフェッチし、これらの命令を実行して、それにより、ここで開示される情報復号器300の任意のステップを実行するように構成されうる。
情報符号化器200及び/又は情報復号器300は、スタンドアローン嬉々として、又は、少なくとも1つのさらなる機器の一部として提供されうる。例えば、情報符号化器200及び/又は情報復号器300は、(無線基地局、基地局送受信機、ノードB、又は、エボルブドノードBなどの)無線アクセスネットワークノードにおいて、又は、(ポータブル無線機器、移動局、携帯電話、ハンドセット、無線ローカルループ電話、ユーザ端末(UE)、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、センサ機器、モノのインターネット機器、又は無線モデムなどの)エンドユーザ機器において、与えられうる。
代わりに、情報符号化器200の機能が、少なくとも2つの機器又はノードの間に分散されてもよい。したがって、情報符号化器200及び/又は情報復号器300によって実行される命令の第1の部分が第1の機器において実行されてもよく、情報符号化器200及び/又は情報復号器300によって実行されるその命令の第2の部分が第2の機器において実行されてもよい;ここで開示される実施形態は、情報符号化器200及び/又は情報復号器300によって実行される命令が実行されうる機器のいかなる具体的な数にも限定されない。したがって、ここで開示される実施形態による方法は、クラウド計算環境にある情報符号化器200及び/又は情報復号器300によって実行されるのに適している。したがって、図10及び図12においては、単一の処理回路210、310が図解されているが、処理回路210、310は、複数の機器又はノード間に分散されてもよい。同じことが、図10及び図12の機能モジュール210a〜210g、310a〜310nと図14のコンピュータプログラム1420a、1420bとに適用される。
図14は、コンピュータ可読手段1430を含んだコンピュータプログラムプロダクト1410a、1410bの一例を示している。このコンピュータ可読手段1430に、コンピュータプログラム1420aが記憶されてもよく、このコンピュータプログラム1420aは、処理回路210と通信インタフェース220及び記憶媒体230などのそれに動作可能に接続されたエンティティ及び機器とに、ここで説明された実施形態による方法を実行させることができる。このように、コンピュータプログラム1420a及び/又はコンピュータプログラムプロダクト1410aは、ここで開示される情報符号化器200の任意のステップを実行するための手段を与えうる。このコンピュータ可読手段1430に、コンピュータプログラム1420bが記憶されてもよく、このコンピュータプログラム1420bは、処理回路310と通信インタフェース320及び記憶媒体330などのそれに動作可能に接続されたエンティティ及び機器とに、ここで説明された実施形態による方法を実行させることができる。このように、コンピュータプログラム1420b及び/又はコンピュータプログラムプロダクト1410bは、ここで開示される情報復号器300の任意のステップを実行するための手段を与えうる。
図14の例において、コンピュータプログラムプロダクト1410a、1410bは、CD(コンパクトディスク)又はDVD(デジタル多目的ディスク)又はブルーレイディスクなどの光学ディスクとして図解されている。コンピュータプログラムプロダクト1410a、1410bは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、または、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)などのメモリとして、及び、より具体的には、USB(ユニバーサルシリアルバス)メモリなどの外部メモリ又はコンパクトフラッシュメモリなどのフラッシュメモリなどの外部メモリにおける機器の不揮発記憶媒体として、具現化されてもよい。したがって、コンピュータプログラム1420a、1420bをここでは描画された光学ディスク上のトラックとして概略的に示しているが、コンピュータプログラム1420a、1420bは、コンピュータプログラムプロダクト1410a、1410bに適した任意の方法で記憶されてもよい。
主として、発明のコンセプトについて、数少ない実施形態を参照して上述した。しかしながら、当業者にはすでに理解されるように、上で開示したものと異なる具現化も、添付の特許請求の範囲によって定められるように、発明のコンセプトの範囲内で可能である。

Claims (29)

  1. 情報系列(z)を、符号化された系列(y)に符号化する方法であって、当該方法は情報符号化器(200)によって実行され、当該方法は、
    前記情報系列を取得すること(S102)と、
    前記情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入すること(S108)と、
    ポーラ符号を用いて、前記少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記情報系列を前記符号化された系列に符号化すること(S110)と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記情報系列における前記少なくとも1つのチェックポイント系列の位置を特定する情報を提供すること(S112)をさらに含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列の長さを特定する情報を提供すること(S114)をさらに含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記符号化された系列を前記情報系列に復号する情報復号器によって必要とされる計算量のインジケーションを取得すること(S104)と、
    計算量の前記インジケーションに基づいて、前記情報系列に挿入する前記少なくとも1つのチェックポイント系列の数を決定すること(S106)と、をさらに含むことを特徴とする方法。
  5. 符号化された系列(y^)を情報系列(z^)に復号する方法であって、当該方法は情報復号器(300)によって実行され、当該方法は、
    前記符号化された系列であって、ポーラ符号を用いて符号化されたものであると共に少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記符号化された系列を取得すること(S202)と、
    前記情報系列を取得するために、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列を用いた、前記符号化された系列のリスト復号であって、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記符号化された系列の前記リスト復号を実行すること(S208a)と
    前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄すること(S208b)と
    によって前記符号化された系列を復号すること(S208)と、を含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    前記実行することは、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のうちの第1のチェックポイント系列が復号されるまで、前記符号化された系列を復号すること(S208aa)であって、それぞれが前記第1のチェックポイント系列を正しく復号した確率と関連付けられている前記少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記復号することをさらに含み、
    前記破棄することは、前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記第1のチェックポイント系列を正しく復号した確率が閾値を下回る候補復号系列のすべてを破棄すること(S208ba)をさらに含む、ことを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、
    少なくとも2つのチェックポイント系列があり、
    前記実行することは、前記少なくとも2つのチェックポイント系列のうち第2のチェックポイント系列が復号されるまで、前記符号化された系列を復号すること(S208ab)であって、前記第2のチェックポイント系列を正しく復号したさらなる確率とそれぞれが関連付けられた少なくとも2つのさらなる候補復号系列をもたらす前記復号することをさらに含み、
    前記破棄することは、前記少なくとも2つの候補復号のうち、前記第2のチェックポイント系列を正しく復号した確率が前記閾値を下回る候補復号系列のすべてを破棄すること(S208ba)をさらに含む、ことを特徴とする方法。
  8. 請求項6又は7に記載の方法であって、
    複数のチェックポイント系列があり、
    全てのチェックポイント系列に対して、かつ、前記符号化された系列の全部が復号されるまで前記リスト復号と前記破棄とを繰り返すこと(S216)であって、前記情報系列を定める単一の復号系列をもたらすことをさらに含む、ことを特徴とする方法。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の方法であって、前記少なくとも2つの候補復号系列を破棄することにより、1つの候補復号系列を保持する、ことを特徴とする方法。
  10. 請求項5から9のいずれか1項に記載の方法であって、前記少なくとも2つの候補復号系列は、前記符号化された系列の前記リスト復号の間に、前記復号された系列を前記少なくとも2つの候補復号系列へ枝分けした結果である、ことを特徴とする方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記枝分けは、前記符号化された系列の前記リスト復号の間に、前記復号された系列において0及び1に等確率で復号されたバイナリディジットに起因する、ことを特徴とする方法。
  12. 請求項10又は11に記載の方法であって、前記少なくとも2つの候補復号系列のすべてが破棄された場合、前記方法は、
    前記復号された系列において最も直近に復号に成功したチェックポイント系列に、トレースバックすること(S210)と、
    前記最も直近に復号に成功したチェックポイント系列において、前記少なくとも2つの候補復号系列のうち復号に成功した別の候補復号系列を、復号された系列として定めること(S212)と、
    前記最も直近に復号に成功したチェックポイント系列から、及び、当該復号された系列を用いて、前記リスト復号を継続すること(S214)と、をさらに含むことを特徴とする方法。
  13. 請求項5から9のいずれか1項に記載の方法であって、前記情報系列における前記少なくとも1つのチェックポイント系列の位置を特定する情報を取得すること(S204)をさらに含む、ことを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、前記少なくとも2つの候補復号系列を解析することにより、前記情報が取得されることを特徴とする方法。
  15. 請求項5から14のいずれか1項に記載の方法であって、前記少なくとも1つのチェックポイント系列の長さを特定する情報を取得すること(S206)をさらに含む、ことを特徴とする方法。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の方法であって、前記情報系列は長さを有し、複数のチェックポイント系列があり、前記複数のチェックポイント系列が前記情報系列の前記長さにわたって一様に配置される、ことを特徴とする方法。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の方法であって、前記情報系列は開始部分及び終了部分を有し、複数のチェックポイント系列があり、前記複数のチェックポイント系列は、前記終了部分より前記開始部分に、より高密度に配置される、ことを特徴とする方法。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の方法であって、前記少なくとも1つのチェックポイント系列が、所定の手順に従って前記情報系列において配置される、ことを特徴とする方法。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載の方法であって、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のそれぞれが、サイクリック・リダンダンシ・チェックのチェックサム、インターネットプロトコルアドレス、ヘッダ、サブヘッダ、無線リンク制御プロトコルデータユニットにおける少なくとも1つの予約ビット、又は、前記無線リンク制御プロトコルデータユニットにおける少なくとも1つの拡張ビットによって定義される、ことを特徴とする方法。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の方法であって、少なくとも2つのチェックポイント系列があり、前記少なくとも2つのチェックポイント系列のうちの第1のチェックポイント系列が、前記情報系列に前記少なくとも2つのチェックポイント系列のうちの第2のチェックポイント系列の存在を示すビットを含むことを特徴とする方法。
  21. 情報系列(z)を、符号化された系列(y)に符号化する情報符号化器(200)であって、前記情報符号化器(200)は処理回路(210)を含み、前記処理回路は、前記情報符号化器(200)に、
    前記情報系列を取得させ、
    前記情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入させ、
    ポーラ符号を用いて、前記少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記情報系列を前記符号化された系列へ符号化させる、
    ように構成されることを特徴とする情報符号化器。
  22. 情報系列(z)を、符号化された系列(y)に符号化する情報符号化器(200)であって、前記情報符号化器(200)は、
    処理回路(210)と、
    前記処理回路(210)によって実行されるときに、前記情報符号化器(200)に、
    前記情報系列を取得させ、
    前記情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入させ、
    ポーラ符号を用いて、前記少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記情報系列を前記符号化された系列へ符号化させる、
    命令を格納したコンピュータプログラムプロダクト(1410a)と、
    を有することを特徴とする情報符号化器。
  23. 情報系列(z)を、符号化された系列(y)に符号化する情報符号化器(200)であって、前記情報符号化器(200)は、
    前記情報系列を取得するように構成された取得モジュール(210a)と、
    前記情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入するように構成された挿入モジュール(210d)と、
    ポーラ符号を用いて、前記少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記情報系列を前記符号化された系列へ符号化する符号化モジュール(210e)と、
    を有することを特徴とする情報符号化器。
  24. 符号化された系列(y^)を情報系列(z^)へ復号する情報復号器(300)であって、前記情報復号器(300)は処理回路(310)を有し、前記処理回路は、前記情報復号器(300)に、
    前記符号化された系列であって、ポーラ符号を用いて符号化されていると共に少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記符号化された系列を取得させ、
    前記情報系列を取得するために、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列を用いた、前記符号化された系列のリスト復号であって、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記符号化された系列の前記リスト復号を実行することと、
    前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄することと、
    によって前記符号化された系列を復号させるように構成される、
    ことを特徴とする情報復号器。
  25. 符号化された系列(y^)を情報系列(z^)へ復号する情報復号器(300)であって、前記情報復号器(300)は、
    処理回路(310)と、
    前記処理回路(310)によって実行されるときに、前記情報復号器(300)に、
    前記符号化された系列であって、ポーラ符号を用いて符号化されていると共に少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記符号化された系列を取得させ、
    前記情報系列を取得するために、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列を用いた、前記符号化された系列のリスト復号であって、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記符号化された系列の前記リスト復号を実行することと、
    前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄することと、
    によって前記符号化された系列を復号させる、
    命令を格納したコンピュータプログラムプロダクト(1410b)と、
    を有することを特徴とする情報復号器。
  26. 符号化された系列(y^)を情報系列(z^)へ復号する情報復号器(300)であって、前記情報復号器(300)は、
    前記符号化された系列であって、ポーラ符号を用いて符号化されていると共に少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記符号化された系列を取得するように構成された取得モジュール(310a)と、
    前記情報系列を取得するために、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列を用いた、前記符号化された系列のリスト復号であって、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記符号化された系列の前記リスト復号を実行するように構成されたリスト復号モジュール(310e)と、
    前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄する破棄モジュール(310h)と、
    によって前記符号化された系列を復号するように構成された復号モジュール(310d)と、
    を有することを特徴とする情報復号器。
  27. 情報系列(z)を、符号化された系列(y)に符号化するためのコンピュータプログラム(1420a)であって、
    前記コンピュータプログラムは、情報符号化器(200)の処理回路(210)において動作する場合に、前記情報符号化器(200)に、
    前記情報系列を取得させ(S102)、
    前記情報系列に少なくとも1つのチェックポイント系列を挿入させ(S108)、
    ポーラ符号を用いて、前記少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記情報系列を前記符号化された系列へ符号化させる(S110)、
    コンピュータコードを含む、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  28. 符号化された系列(y^)を情報系列(z^)へ復号するためのコンピュータプログラム(1420b)であって、
    前記コンピュータプログラムは、情報復号器(300)の処理回路(310)によって実行されるときに、前記情報復号器(300)に、
    前記符号化された系列であって、ポーラ符号を用いて符号化されていると共に少なくとも1つのチェックポイント系列を含んだ前記符号化された系列を取得させ(S202)、
    前記情報系列を取得するために、
    前記少なくとも1つのチェックポイント系列を用いた、前記符号化された系列のリスト復号であって、少なくとも2つの候補復号系列をもたらす前記符号化された系列の前記リスト復号を実行すること(S208a)と、
    前記少なくとも2つの候補復号系列のうち、前記少なくとも1つのチェックポイント系列のリスト復号に失敗したものを破棄すること(S208b)と、
    によって前記符号化された系列を復号させる(S208)、
    コンピュータコードを含む、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  29. 請求項27又は28の少なくともいずれかに記載のコンピュータプログラム(1420a、1420b)と前記コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読記憶媒体(1430)とを有するコンピュータプログラムプロダクト(1410a、1410b)。
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