JP2019518575A - 製剤のパッケージングの装置および方法、かかる製剤の保管および分配用の装置、ならびに分配の方法 - Google Patents

製剤のパッケージングの装置および方法、かかる製剤の保管および分配用の装置、ならびに分配の方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分のパッケージング装置(1)であって、装置がかかる一回服用分の保管および分配用の少なくとも1つのセル(10)を形成し、それぞれのセルが、かかる一回服用分の保管容積(15)を画定するカップ(11)と、保管容積を閉じるように適合されたカバー(12)と、カップの保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持できる複数の区画(20)をそこに画定できるように適合された間仕切(13)とを備える装置において、カップ(11)内に広がる間仕切(13)がカップ(11)に対して取外し可能であることを特徴とする装置に関する。本発明はまた、パッケージング方法、かかる製剤の保管および分配用の装置およびかかる製剤の患者への分配方法にも関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、分割固体剤形の製剤(特に完全に粉になることのないもの、好ましくは粉になることのないもの)、たとえば、圧縮錠剤、カシェ剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、丸剤、トローチ、糖衣錠、等々の製剤の少なくとも1つの一回服用分を患者向けにパッケージングする装置および方法に関する。本発明は、患者への投与のためのかかる製剤の少なくとも1つの一回服用分の保管および分配用の装置、ならびにかかる製剤の少なくとも1つの一回服用分の分配の方法も対象とする。
特許文献1により、患者向けに固形製剤の保管および分配を行うことができる1週間ピルケースが知られており、そのピルケースは、PVC製支持体の中に熱成形された28の製剤保管セルを備えており、ピルケースのそれぞれのセルは、区画化され、一回服用分の製剤を入れることができるように設計されて、1週間ピルケースから引離し可能になっている。この1週間ピルケースのそれぞれのセルは、PVC製支持体に貼り付けられた密閉ラベルによって密閉される。それぞれの密閉ラベルは、破られることでセル内に収容された製剤の服用が可能となるように適合されている。このような1週間ピルケースのセルは、7つの小房の列4つに振り分けられており、セルのそれぞれの列は1日4回の服用のうちの1回に対応し、それぞれの行はその週の同じ日の4回の服用に対応している。
こうした1週間ピルケースのそれぞれのセルは、PVC製支持体によって形成される複数の区画を有しており、それぞれの区画は、ピルケースを形成するPVC製支持体によって形成される隔壁によって隣接する区画から分離されている。こうしたピルケースによって、複数の製剤を互いに分離した状態で保管することが可能になり、異なる有効成分を含む異なる製剤が、1週間ピルケースのセルの中で保管中に接触するのを防ぐことができる。
しかし、こうしたピルケースには欠点がある。まず、各製剤が互いに分離されているため、1回の製剤服用時に、セルを開けていくつかの製剤は取っても他のいくつかの製剤は取り残すという具合に、個々に分けられた各製剤の選別を患者に許すことになる。このような選別は、患者が特定の製剤を服用し損ねることを許してしまう可能性がある。このような取り残しは患者に好ましからざる結果をもたらす性質を持つ。それは、よくても治療がその有効性を失うことになり、悪ければ、当該の製剤の服用忘れが患者における有害な副次的効果の発現につながる。
また、このような1週間ピルケースでは、製剤の服用のために、ピルケースとは別の付帯容器にセル内に収容された製剤を移すことが必要となる。実際、こうしたピルケースでは、隣接する2つの区画を分離する隔壁によって邪魔されて、セルの各区画内の製剤を手で1つずつ取り出すことができない。
また、特許文献2により、半剛性プラスチックフィルムに接着するアルミニウムシートによって閉ざされた複数のカップを形成する半剛性プラスチックフィルムからなるブリスタが、ブリスタのカップを受ける開口を有する支持体に取り付けられ、支持体およびブリスタの全体が製剤提供ケース内に収められた、製剤提供装置が知られている。それぞれのカップは単一の製剤を収容する。こうした装置もまた、上述の欠点を有する。
フランス国特許第2913333号 米国特許出願公開第2015/0014203号 フランス国特許第2942132号
そこで、本発明は、それらの欠点に対処することを目的とする。
同様に、特定の疾患、たとえば神経変性疾患治療の一環として、分割状態の小さな粒径の固形製剤の一回服用分を、流動性の食品成分(特にコンポートまたはジャム)と混ぜることで、患者がその混合物を難なく飲み込めるように患者に提供できれば有利である。
特許文献1の1週間ピルケースでは、一回服用分の製剤の摂取を容易にするために、一回服用分の製剤をピルケースとは別個の付帯容器に移す必要なしにそのような混合物を患者に提供することはできない。
そこで、本発明のいくつかの態様では、それらの欠点に対処することも目的とする。
そこで本発明は、分割固体剤形の製剤(特に完全に粉になることのないもの、好ましくは粉になることのないもの)、たとえば、圧縮錠剤、カシェ剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、丸剤、トローチ、糖衣錠、等々の製剤の少なくとも一回服用分をパッケージングする装置および方法、その保管および分配用の装置、ならびにその分配の方法であって、製剤の服用時に患者によって製剤が選別されるリスクを抑える(特に完全になくす)ことのできるものを目的とする。
そこで本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のかかる装置ならびに分配の方法であって、確実性が担保されるものを対象とする。
そこで本発明は、少なくとも一回服用分のかかる製剤のパッケージングの装置および方法、保管および分配用の装置、ならびに分配の方法であって、互いに分離された製剤の保管を可能にして保管中のそれぞれの製剤間の相互作用のリスクを抑える一方で、同時に製剤の確実な分配を可能にするもの、すなわち患者による製剤の選別リスクを抑えるものを対象とする。
本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のかかる装置であって、患者による利用が容易であるようにしたものをとりわけ対象とする。本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のかかる装置であって、患者に対する製剤一回服用分の分配のためのピルケースとは別個にコップのような付帯容器の使用を必要としないものをとりわけ対象とする。
本発明のいくつかの態様はまた、組合せにより、分割状態の固体製剤の一回服用分を、流動性の食品成分(特にコンポートまたはジャム)と混ぜて、患者がその混合物を難なく飲み込めるように患者に提供することができる、かかる製剤の少なくとも一回服用分のパッケージングの装置および方法、保管および分配用の装置、ならびに分配の方法を提案することを対象とする。
そのため、本発明は、分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分のパッケージング装置であって、パッケージング装置はかかる一回服用分(すなわち、所定のタイミングで患者に投与されるためのもの)の保管および分配用の少なくとも1つのセルを形成し、それぞれのセルは、
− かかる一回服用分の保管容積を画定するカップと、
− 保管容積を閉じるように適合されたカバーと、
− カップの保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持できる複数の区画をそこに画定できるように適合された間仕切と
を備えるパッケージング装置において、
カップ内に広がる間仕切がカップに対して取外し可能であることを特徴とするパッケージング装置に関する。
そのため、本発明は、分割固体剤形の製剤の少なくとも一回服用分のパッケージング装置であって、かかる一回服用分の保管および分配用の少なくとも1つのセルを形成するように適合され、さらに、
− それぞれがかかる一回服用分の保管容積を画定する少なくとも1つのカップと、
− それぞれがカップの保管容積を閉じるように適合された少なくとも1つのカバーと、
− それぞれがカップの保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持できる複数の区画をそこに画定できるように適合された少なくとも1つの間仕切と
を備えるパッケージング装置において、
それぞれの間仕切がカップに対して取外し可能であることを特徴とするパッケージング装置に関する。
本明細書全体において「製剤一回服用分」という表現は、通常は、患者に対して所与のタイミングでほぼ1回の服用で投与されるべき製剤の全体を指し、その製剤の全体は、当該の患者が罹患している少なくとも1つの疾病の治療のための処方の薬量に従ったものである。それは、異なる剤形の製剤、および/または異なる有効物質を含む製剤、および/または異なる有効物質が配合された製剤からなる異なる製剤の全体であることができる。一回服用分の製剤は複数の同一の製剤を含むもの、すなわち、同一の有効物質を、その有効物質について同一の配合で、かつ同一の剤形で含む複数の製剤を含むものであることもできる。
あまり粉にならない、または粉にならない分割固体剤形を、本発明による装置の中で保管し、その装置から分配することができる。とりわけ、粉にならない固体剤形は、圧縮錠剤、カシェ剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、丸剤、トローチ、糖衣錠などからなる群から選ぶことができる。
発明者らは、本発明による製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置では、その製剤の保管および分配用の少なくとも1つのセルの開放時に少なくとも1つの間仕切が取外し可能であり、対応する保管および分配用のセルが閉ざされているときは製剤一回服用分の各製剤が分離されているために、その製剤一回服用分を閉じ込めた少なくとも1つのセルを開けるまでは、製剤の少なくとも一回服用分を確実に保管できることを確認した。そのため装置は、製剤一回服用分の各製剤を互いに分離した状態で保管して、各製剤間の一切の接触を防ぎ、保管中のそれら製剤間の一切の干渉を防ぐことができる。装置はまた、保管用セルを開けて、カップから取外し可能な間仕切を取り去ったときに、カップ内で混ざった製剤一回服用分の製剤を1つにまとめ、分配を容易にすることもできる。発明者らはまた、本発明によるパッケージングの装置および方法は、製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置を形成できることを確認した。
本発明の第1の変形形態によれば、パッケージング装置は、製剤を含まず、少なくとも1つのカップと、少なくとも1つのカバーと、少なくとも1つの取外し可能な間仕切とを分解された状態(「キット」の形)で備え、カップ、カバーおよび取外し可能な間仕切は互いに分離されており、(製剤一回服用分と組み立てた後)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のセルを形成して、少なくとも1つのかかるセルが製剤一回服用分を収容できるように適合される。
本発明の第2の変形形態によれば、パッケージング装置は、部分的に組み立てられた状態、すなわち、取外し可能な間仕切が保管容積内に配置されてカップとともに保管区画を形成し、カバーはカップの開口部を密閉しない状態にある。
本発明の第2の変形形態によるパッケージング装置は、製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置を調製する過程で使用される。装置は、本発明によるパッケージング装置の区画に製剤の少なくとも1つの一回服用分を配分する段階で、カバーの取付けの前に使用される。部分的に組み立てられた状態のパッケージング装置のこの構成では、カップおよび取外し可能な間仕切は、カバーの取付け、カップの密閉、およびセルの形成に先立って、製剤を受けるように設けられる。
有利には、かつ本発明の第1の変形形態および第2の変形形態のいずれか一方によれば、カップは、カップの開口部を画定する外周ショルダを有し、カバーは、カップの外周ショルダに接着できるように適合された密閉フィルムからなる。
有利には、少なくとも1つのカップ(特にそれぞれのカップ)は、カップの(特にそれぞれのカップの)開口部を画定する外周ショルダを有し、少なくとも1つのカバー(特にそれぞれのカバー)は、カップ(特にそれぞれのカップ)の外周ショルダに接着できるように適合された密閉フィルムからなる。それぞれのカップの外周ショルダは、カップにおける密閉フィルムの受け面であり接着面である面(特にほぼ平坦な面)を形成し、カップは取外し可能な間仕切および製剤一回服用分を収容し、カップの外周ショルダに対する密閉フィルムの接着は、カップの密閉と、製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のセルの形成とを可能にする。
有利には、かつ本発明のいくつかの実施形態によれば、密閉フィルムは、カップの外周ショルダに接着できるように設けられた少なくとも1つの接着ゾーンを有する主要面(接着面という)を有する。有利には、かつ本発明のいくつかの実施形態によれば、密閉フィルムのその接着面には、粘着材料が塗布される。有利には、かつ本発明によれば、密閉フィルムは、粘着材料からなる。有利には、密閉フィルムは、粘着性セルロース材料、特に粘着紙からなる。有利には、密閉フィルムは、粘着材料の保護用の取外し可能フィルムを備え、保護用の取外し可能フィルムは、密閉フィルムの表面の少なくとも一部ではがすことができる。取外し可能フィルムが製剤と接触しても差し支えのないものである限り、あらゆる種類の粘着材料を使用することができる。有利には、密閉フィルムは、後から密閉フィルムを破ってセルを開けるための切れ目を有する。このような切れ目は、製剤一回服用分を収容したセルを後で開けることができるものであるとともに、取外し可能な間仕切の取出しを可能にするものでもある。
有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、密閉フィルムは、基本的にセルロース性の材料(特に紙)であって、自己接着性のその接着面に保護用の取外し可能フィルムを貼り付けた材料からなる。
有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、その接着面は、シリコーンを塗布した保護用の取外し可能フィルムで覆われた粘着性の外周ゾーンであって、シリコーンを塗布したフィルムをはがしたときにカップの外周ショルダに貼接できるように適合された外周ゾーンと、保管スペース/容積に対向して広がるようにされた、好ましくは非粘着性の中央ゾーンとを有しており、保管スペース/容積は、取外し可能な間仕切および製剤一回服用分を収容する。
ただし、その接着面が、外周ゾーンの内側に広がる第2の接着ゾーンであって、それもまた取外し可能フィルムの一部分によって覆われ、取外し可能フィルムの当該部分をはがしたときに取外し可能な間仕切の外周折返し部に少なくとも貼接できるように適合された接着ゾーンを有するものであっても何ら差し支えない。この構成では、密閉フィルムを破ることによって、セルの開放と取外し可能な間仕切の取出しとを同時に果たすことができる。
有利には、かつ本発明によれば、密閉フィルムは、接着面と反対側の、少なくとも1つの記載事項を有する第2の主要面(印刷面という)を有する。
有利には、印刷面は、患者の身元を確認し、製剤を識別し、製剤の服用日を識別し、かつ/または製剤の服用時間を識別するための少なくとも1つの記載事項を有する。記載事項は、患者によって、処方者によって、治療者によって、または識別子読取機を用いて、識別可能なあらゆる形態を取ることができる。それはたとえば、文字であることもできれば、カラーコード、バーコード、QRコードであることもできる。視覚障害のある患者の場合には、点字による記載事項であってもよい。印刷面には、患者および/または処方に関する記載事項が含まれる。
有利には、かつ本発明のいくつかの実施形態によれば、カップは、主たる延伸方向に延びた形状であり、
− カップの主たる延伸方向と平行な大きい方の寸法(特に60mmから150mmまでの値のもの)と、
− 主たる延伸方向と直角方向に20mmから50mmまでの値の幅と
を有する。
有利には、かつ本発明のこの実施形態によれば、それぞれのカップは、主たる延伸方向に延びた形状であり、
− カップの主たる延伸方向と平行な大きい方の寸法(特に60mmから150mmまでの値)と、
− 主たる延伸方向と直角方向に20mmから50mmまでの値の幅と
を有する。
有利には、かつ本発明によれば、カップは、主たる延伸方向に対して直角、かつ幅に対して直角に延び、幅よりも小さな値、特に10mmから20mmの間の深さを有する。
有利には、かつ本発明のいくつかの実施形態によれば、それぞれのカップは、主たる延伸方向に対して直角、かつ幅に対して直角に延びる、幅よりも小さな値(特に10mmから20mmの間)の深さを有する。ただし、本発明のそれ以外のいくつかの実施形態によれば、深さが幅よりも大きな値であるものであっても何ら差し支えない。
パッケージング装置のそれぞれのカップの寸法は、同一であってよい。ただし、パッケージング装置の少なくとも2つのカップが異なる寸法を有するようにして、それぞれの密閉フィルムの寸法とそれぞれの取外し可能な間仕切の寸法をそれぞれのカップの寸法に適合させるものであっても何ら差し支えない。
有利には、かつ本発明によれば、それぞれのカップは、熱可塑性材料および熱硬化性材料からなる群から選択した材料からなる。熱可塑性材料は、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、低密度ポリエチレン(PEBD)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、高衝撃性ポリスチレン(HIPS)、およびそれらの混合物からなる群から選択することができる。有利には、それぞれのカップは、透明な材料からなる。
有利には、それぞれの取外し可能な間仕切は、熱可塑性材料および熱硬化性材料からなる群から選択した材料からなる。カップを構成する材料は、間仕切を構成する材料と同じであっても違っていてもよい。
有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、パッケージング装置は、製剤を収めることができるように、そしてかかる製剤の複数の一回服用分の保管および分配用の複数のセルを形成するように適合され、その保管および分配用の複数のセルの各セルは、製剤の保管および分配用セルのトレイの形で互いに連結される。とりわけ、製剤の保管および分配用の複数のセルのそれぞれのセルは、それぞれのセルと隣接するセルとの分離を容易にする切れ目を有する切離し可能な連結部によって、隣接するセルと連結される。そのため、パッケージング装置から形成された製剤の保管および分配用の装置のそれぞれのセルは、製剤の保管および分配用の装置および隣接するセルから引離し可能である。
とりわけ、本発明の好ましい実施形態によれば、パッケージング装置は、週単位の治療の7日間の間、1日当たり1回、2回、3回または4回の製剤の服用が可能となるように保管トレイを形成するセルの数が選ばれて、1週間ピルケースを形成できるように適合される。本発明によるこうしたパッケージング装置は、有利には、28回の製剤服用分の保管および分配用の28のセルを含む。
有利には、本発明の好ましい実施形態によれば、パッケージング装置は、かかる製剤の複数の一回服用分のパッケージング装置であって、
− 製剤受けトレイの形で互いに連結された複数のカップと、
− 複数の密閉フィルムからなる複数のカップの密閉シートであって、それぞれが1つのカップを密閉することができるように適合された密閉シートと、
− 複数の取外し可能な間仕切(特に取外し可能な間仕切のトレイの形で互いに連結されたもの)であって、複数の取外し可能な間仕切のそれぞれの間仕切が、
・カップの保管容積内に広がって、複数の区画をそこに画定できるように、
・製剤一回服用分の少なくとも2つの製剤が互いに分離された製剤一回服用分の保管および分配用のセルを(かかる製剤の一回服用分およびカバーの受取り後に)形成できるように、かつ
・間仕切の取出し後は製剤がカップ内で互いに分離されずにカップから取り出せるように適合されたもの、と
を備えるパッケージング装置である。
有利には、かつ本発明によれば、パッケージング装置には製剤は含まない。パッケージング装置は、少なくとも部分的に分解された状態(「キット」の形)であり、複数のカップ、複数のカバーおよび複数の取外し可能な間仕切は、製剤の複数の一回服用分を保管するための複数のセルを形成していない。
有利には、かつ本発明によれば、密閉シートは、複数の密閉フィルムを含み、密閉シートおよび密閉フィルムは、シートを形成する複数のフィルムのそれぞれのフィルムがパッケージング装置のカップの開口部を密閉することができるように設計される。密閉シートは、密閉フィルムの分離が可能となるように配置された切れ目を有する。密閉シートの切れ目は、受けトレイの複数の保管カップの切れ目と一致して延びて、患者への製剤一回服用分の分配のために複数のセルから1つのセルを分離することを可能にする。
有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、パッケージング装置は、間仕切トレイの形で互いに連結された複数の取外し可能な間仕切であって、複数の取外し可能な間仕切のそれぞれの間仕切が製剤の収受および保管用のトレイの複数のカップのそれぞれのカップと協働し、それぞれのカップ内に複数の区画を形成できるようにされた間仕切を備える。好ましくは、複数の取外し可能な間仕切のそれぞれの間仕切は、切れ目を有する連結部によって、隣接する取外し可能な間仕切と連結される。ただし、少なくとも1つの間仕切(特にそれぞれの間仕切)が取外し可能な間仕切の形で本発明によるパッケージング装置の他の間仕切から分離できるものであっても何ら差し支えない。
有利には、かつ本発明によれば、製剤受けトレイの複数のカップのそれぞれのカップは、カップの開口部を縁取る密閉フィルム貼接のための外周ショルダを有する。有利には、かつ本発明によれば、それぞれのカップは、カップの開口部を縁取る密閉フィルム貼接のための外周ショルダを有しており、複数のカップのそれぞれの貼接用外周ショルダはほぼ同一平面上にある。同一平面上のこの複数の外周ショルダは、複数のカップの密閉シートの貼付を可能にすることで、複数のカップのそれぞれのカップの保管スペース/容積を閉ざして、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置を形成する。
有利には、かかる製剤の一回服用分の保管トレイの複数のカップは製剤受け皿であり、その受け皿のそれぞれのカップは、セルとその隣接するセルとの分離を容易にする切れ目を有する連結手段によって、隣接するカップと連結される。有利には、複数のカップの密閉シートもまた、それぞれの密閉フィルムの分離用および製剤受けトレイのそれぞれのセルの分離用切れ目を備え、密閉シートの切れ目は受けトレイの切れ目と相補的である。有利には、密閉シートのそれぞれの密閉フィルムもまた、密閉フィルムを破って、対応するそれぞれのセルを開放するための切れ目を有する。
有利には、製剤受けトレイは、熱可塑性材料および熱硬化性材料からなる群から選択した材料からなる。製剤保管トレイは、複数のカップおよび切れ目を1回のステップで成形する熱可塑性材料の熱成形によって得ることが可能である。
有利には、かつ本発明によれば、パッケージング装置は、
− 並置された複数のカップを形成する切れ目付き製剤受けトレイと、
− 密閉フィルムの切れ目付きシートと、
− 取外し可能な間仕切の切れ目付きアセンブリと
を備える。
トレイには、カップを手で(切れ目を破ることにより)互いに分離することができるように切れ目が付けられる。シートには、密閉フィルムを手で(切れ目を破ることにより)互いに分離することができるように切れ目が付けられる。取外し可能な間仕切アセンブリには、取外し可能な間仕切を手で(切れ目を破ることにより)互いに分離することができるように切れ目が付けられる。そのほか、好ましくは、それぞれの切れ目は、同じセルのカップ、密閉フィルムおよび取外し可能な間仕切の分離が手で一度に(それぞれの切れ目を同時に破ることにより)1つの動作で行えるように適合される。それにより、かかるパッケージング装置から得られる本発明による保管および分配用の装置のセルを分離することができ、そのセルには、かかる製剤の一回服用分が患者に分配されるものとして含まれる。
有利には、かつ本発明によれば、それぞれの取外し可能な間仕切は、製剤分離用の複数の仕切壁を有しており、その仕切壁が配置されたカップの中に、カップの底と協働して複数の製剤保管区画を形成する。
有利には、かつ本発明によれば、少なくとも1つの(特にそれぞれの)取外し可能な間仕切は、底を持たない間仕切である。そのような取外し可能な間仕切は、取外し可能な間仕切がカップの保管容積内に広がったときにはカップ内での製剤一回服用分の製剤の側方分離が可能となるように、さらにカップと協働することで、一回服用分の製剤を互いに分離した状態で保持することができる複数の区画をそこに画定するように構成される。こうした取外し可能な間仕切は、取外し可能な間仕切をカップから取り出すだけで、カップ内で製剤を互いに分離されない形に解放できるようにも構成される。
こうした取外し可能な間仕切は、隣り合う2つの仕切壁の間に、カップの底と接触して、製剤一回服用分の製剤を保持する隙間を有する。こうした取外し可能な間仕切は、取外し可能な間仕切を取り出した後は、カップ内で製剤一回服用分の製剤が互いに分離されない形に置かれるように適合される。
有利には、取外し可能な間仕切は、2から10の仕切壁を有し、カップ内に3から11の区画を形成する。有利には、取外し可能な間仕切は、6つの仕切壁を有し、カップ内に7つの製剤保管区画を形成する。当然のことながら、取外し可能な間仕切は、本発明の保護範囲を外れることなく、カップ内に7つよりも多い製剤保管区画を形成することができる。取外し可能な間仕切の仕切壁は、複数の製剤を分離状態で保管できるように適合されたあらゆる形状のものであることができる。取外し可能な間仕切の仕切壁は、取外し可能な間仕切がカップ内に設置されるとき、製剤を互いに分離した状態で保管する複数の区画を、カップの底と協働して形成することができるように設計される。取外し可能な間仕切の仕切壁は、カップの底にほぼ接するところまで延びることができるように設計されるが、カップの底と一体となることはなく、とりわけ互いに分離された製剤の保管の際や、取外し可能な間仕切の取出しの際に、カップの底と接する状態で製剤を保持する隙間ができるように設計される。
取外し可能な間仕切自体は、製剤保管区画も、製剤保管カップも構成しない。とりわけ、取外し可能な間仕切は、横断方向の(すなわち、カップ内で横断方向に延びるように適合された)仕切壁を含む底のない間仕切であり、隣り合う2つの仕切壁がその間に隙間を作り出し、製剤がその隙間を通ることができる。そのため、取外し可能な間仕切を製剤が収容されたカップの外に取り出しても、製剤がカップの外に取り出されることはなく、製剤はカップの中に収まったままとなる。
有利には、かつ本発明によれば、取外し可能な間仕切の仕切壁は等間隔であり、カップ内に同じサイズの区画を形成するものであることができる。しかし、取外し可能な間仕切の仕切壁は、カップ内に異なるサイズの区画を形成することもできる。このような装置は、異なるサイズの製剤を有する少なくとも製剤一回服用分の保管および分配を行うことができる。有利には、少なくとも2つの区画は、異なるサイズをなす。
仕切壁の数が、取外し可能な間仕切ごとに異なるものであっても何ら差し支えない。間仕切は、カップ内に区画を形成できるものであれば、どのような形のものであってもよく、それぞれの区画の底はカップの底によって形成される。それぞれの仕切壁は、対向するほぼ平行な2つの主要面を有することができる。仕切壁は、対向する平行でない2つの主要面を有することもでき、それによってカップ内に形成される区画は上方に行くほど、すなわちカバーを受けることになる間仕切の面に近づくにつれて広がるものであってもよい。このような上広がりの区画は、カップへの投入を容易にすることができる。ただし、カップ内に形成される区画が末広がり、すなわちカップの底に近づくにつれて広くなるものであっても何ら差し支えない。このような末広がりの区画では、カップの底に製剤を並べるのが容易となる。
有利には、かつ本発明によれば、カップは、底(保管底という)と側壁とを備え、その保管底と側壁は、製剤一回服用分の保管容積を画定する。有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、保管底はほぼ平坦である。
有利には、組合せにより、かつ本発明の別の態様によれば、カップの底の一部分は、製剤一回服用分の製剤の集剤用の凹み部であって、製剤を受け取って収容できるように、さらにその凹み部内で製剤の破砕(特に粉砕)を行えるように適合された凹み部を形成する。カップの底は、その保管底および凹み部からなり、その保管底および凹み部の間を連続して延びる。
有利には、かつ本発明のその別の態様によれば、凹み部は、取外し可能な間仕切を取り出した後、製剤の破砕(特に粉砕)および凹み部内に保持された粉末状態の製剤一回服用分の形成を経て、製剤一回服用分の製剤を凹み部内にまとめることができる。
凹み部は、製剤一回服用分の製剤を収容できるように設計される。凹み部はまた、凹み部内に製剤破砕装置を受け入れることができるように、そして凹み部内での製剤の破砕(特に粉砕)が可能となるようにも設計される。そのため、有利には、かつ本発明のその別の態様によれば、凹み部は、ほぼ回転対称形(特に直円筒形)の側方の隔壁(凹み部の隔壁という)を有する。有利には、凹み部のその隔壁は、円錐台形であることができる。有利には、かつ本発明のその別の態様によれば、凹み部は、凹み部の底を有する。凹み部の底は、平坦であることができる。凹み部の底はまた、ほぼ丸みを帯びた形状であり、製剤の破砕、特に乳棒のような破砕および/または粉砕の器具を用いた破砕が可能となるように適合されたものであることもできる。凹み部の底は、平滑であることができる。凹み部の底はまた、破砕器具(特に乳棒)と協働して、製剤の破砕(特に粉砕)を行えるように設計された粗面を有するものであることもできる。
凹み部を形成する材料、その形状、凹み部の底および凹み部の壁の厚さ、凹み部の底を形成する粗面は、製剤の効率的な破砕(特に粉砕)が可能となるように、さらに流動性の食品および破砕された製剤とのその混合物を受けるように選ばれる。破砕された製剤は、分割状態の小さな粒径の固体の形、特に粉末の形である。
有利には、本発明のいくつかの実施形態によれば、凹み部は、凹み部による製剤の破砕を行うことができない引込み形状と、凹み部が製剤を受けてその破砕を行えるように適合された深さを持つ張出し形状との間で、変形可能な凹みである。こうした変形可能な凹み部は、カップの保管底に対して垂直な軸に沿って引込み/張出し可能な凹みであることができる。こうした変形可能な凹み部は、変形可能な凹み部が引込み位置にあるときには、パッケージング装置の嵩張りを抑えることができる。変形可能な凹み部はまた、変形可能な凹み部が張出し位置にあり、分配装置が破砕位置にあるときには、製剤一回服用分の製剤の集剤および製剤の破砕(特に粉砕)も可能にする。このような変形可能な凹み部は、アコーデオン形変形と称する変形が可能となるように適合された、連続した横断方向のひだを形成する側壁を有することができる。
このような保管底と凹み部は、セルを開いて保管カップから取外し可能な間仕切を取り出した後、保管底と凹み部の間で製剤を滑らせるだけで、製剤一回服用分の製剤の凹み部への集剤を可能にし、その凹み部の中で製剤は、破砕または粉砕のため、凹み部内での製剤と流動性の食品との混合のため、さらに患者による服用の容易さのために保持される。
本発明のこの態様によれば、凹み部とその保管底は、取外し可能な間仕切を取り出した後、その保管底と凹み部の間で製剤を滑らせることができるカップの傾きだけで、製剤一回服用分の製剤がその保管底から凹み部へと保管底の上を滑動するように共同でカップの底を形成する。
有利には、かつ本発明のその態様によれば、凹み部は、製剤一回服用分の製剤の破砕用(特に粉砕用)乳鉢を形成する。
有利には、かつ本発明のいくつかの態様によれば、凹み部と保管底は同一の材料で形成され、凹み部と保管底は異なる厚さを有しており、凹み部を形成する材料の厚さは、保管底を形成する材料の厚さよりも厚い。ただし、カップの保管底を形成する材料と凹み部を形成する材料が、同じ厚さを有するものであっても何ら差し支えない。
有利には、かつ本発明のいくつかの態様によれば、凹み部は、保管底の曲げ剛性よりも高い曲げ剛性を有する。ただし、本発明の別のいくつかの態様によれば、凹み部は、保管底の曲げ剛性とほぼ同じ曲げ剛性を有する。
有利には、かつ本発明のその態様によれば、カップは、熱可塑性材料または熱硬化性材料の熱成形によって形成される。
本発明のいくつかの態様によれば、複数のカップのうちのいくつかは、そのような凹み部を有しており、複数のカップのうちの別のいくつかは、そのような凹み部を持たないものであっても何ら差し支えない。
本発明はまた、分割固体剤形の製剤の少なくとも一回服用分のパッケージング方法であって、すぐ使用できるように、本発明による少なくとも製剤一回服用分の保管および分配用の装置を得るために、本発明によるパッケージング装置を使用する方法にも及ぶ。そのため、本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置の製造方法であって、本発明によるパッケージング装置を使用する方法に及ぶ。
とりわけ、本発明は、分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分のパッケージング方法であって、
− 本発明によるパッケージング装置を選び、
− パッケージング装置の1つの(特にそれぞれの)カップ内に取外し可能な間仕切を配設し、
− カップ(特にそれぞれのカップ)内に配設した取外し可能な間仕切によって形成される少なくとも2つの保管区画に(患者用の処方に従って)分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤を配分し、
− カバーの貼付によって、製剤を含んだ装置のカップ(特にそれぞれのカップ)を閉じる方法に及ぶ。こうして、分配準備が整った、または患者に提供された分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置を形成する。
こうした製剤の配分はあらゆる適当な手段で行われる。それは、作業者によって手作業で行われる配分であってよい。処方に応じて自動機械によって行われる自動化された分配であってもよい。また、作業者が製剤の配分の検出および検証のための自動機械の支援を受ける半自動化された分配であってもよい。
有利には、かつ本発明によれば、カバーには、様々な記載事項(特に治療対象の患者に関する少なくとも1つの個人データおよび/または処方に関する少なくとも1つのデータ)が印刷される。カバーは密閉フィルムであるため、治療対象の患者に関する少なくとも1つの個人データおよび/または処方に関する少なくとも1つのデータを、カップへの密閉フィルムの貼付前に印刷することができる。このような印刷は、たとえばプリンタを使って行われる。ただし、治療対象の患者に関する少なくとも1つの個人データおよび/または処方に関する少なくとも1つのデータの印刷を、カップへの密閉フィルムの貼付後に製剤保管トレイに対して行うものであっても何ら差し支えない。
有利には、かつ本発明によれば、カバーは、カップの外周ショルダに接着できるように配置された少なくとも1つの接着ゾーンを有する主表面(接着面という)を有する密閉フィルムであり、その接着面は保護用の取外し可能フィルムによって守られているので、その保護用の取外し可能フィルムをはがして、密閉フィルムを取外し可能な間仕切および製剤の少なくとも一回服用分を含むカップに密閉フィルムを貼付する。
本発明はまた、本発明によるパッケージング方法によって得られる分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置にも及ぶ。そのため、本発明は、本発明によるパッケージング装置によって得られる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置にも及ぶ。
そのため、本発明は、分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置であって、それぞれの一回服用分は、所定のタイミングで患者に投与されるためのもので、かかる一回服用分の保管および分配用のセル内に配分されており、それぞれのセルは、
− かかる一回服用分の保管容積を画定し、かかる一回服用分を収容するカップと、
− 保管容積を閉じるように適合されたカバーと、
− 保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持する複数の保管区画をそこに画定する間仕切であって、カップ内に広がる間仕切と
を備える装置において、
カップ内に広がる間仕切がカップに対して取外し可能であることを特徴とする装置に及ぶ。そのため、本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用のかかる装置であって、少なくとも1つの保管セルが閉じられて製剤一回服用分を収容する装置に関する。そのため、本発明は、かかる製剤の少なくとも一回服用分が入った保管および分配用のかかる装置であって、患者による利用準備の整った、または患者が利用中の装置に関する。
有利には、かつ本発明によれば、取外し可能な間仕切は、カップから取り出せるように、そして取外し可能な間仕切の取出し後は、カップ内で製剤が、もはや互いに分離されないように適合される。
有利には、かつ本発明のいくつかの具体的な実施形態によれば、取外し可能な間仕切はカバーと一体をなし、それによって保管セルの開放時にはそれと同時に取外し可能な間仕切がカップから取り出され、カップ内で製剤がランダムに配分されることになる。本発明による装置のこの実施形態では、製剤一回服用分の分配作業は簡易化され、1つのステップでカップ内に製剤一回服用分を形成することができ、患者によるその取得が容易となり、付帯容器を使用する必要もない。
ただし、その他の実施形態では、取外し可能な間仕切がカバーと連結されることなくカップ内に広がって、カップを開放したとき、カップの開放とそれに続くカップ内での製剤の混合の後に、取外し可能な間仕切をカップの外へ取り出すことが可能になるものであっても何ら差し支えない。
有利には、かつ本発明の他の具体的な実施形態によれば、取外し可能な間仕切はカバーから分離されており、そのために保管セルの開放には、取外し可能な間仕切を遅れて(すなわち、カバーを取り去った後に)カップから取り出して、カップ内での製剤のランダムな配分を得ることが必要となる。
そうした他の実施形態では、取外し可能な間仕切は、有利にはセルの開放後に取外し可能な間仕切の取出しが容易となるように適合された把持手段を有する。たとえば、取外し可能な間仕切は、取外し可能な間仕切の把持および取出し用タブを有する。
有利には、組合せにより、かつ本発明による製剤一回服用分の保管および分配用の装置の別の態様によれば、カップの底の一部分は、製剤一回服用分の製剤の集剤用の凹み部であって、製剤を受け取って収容できるように、さらにその凹み部内で製剤の破砕(特に粉砕)を行えるように適合された凹み部を形成する。
本発明のこの別の態様によれば、セル内に収容される製剤一回服用分の製剤は、保管容積内に間仕切によって形成された保管区画内に配分される。とりわけ、カップの底は、凹み部とほぼ平坦な底の一部分(保管底という)によって形成され、セル内に収容される製剤一回服用分の製剤は、間仕切、保管底およびカバーによって保管容積内に形成された保管区画内に配分される。ただし、製剤一回服用分の製剤のいずれか1つが凹み部内に収容されるものであっても何ら差し支えない。その場合、保管区画のそのいずれか1つは、凹み部、間仕切およびカバーによって形成される。
有利には、かつ本発明の好ましい変形形態によれば、保管および分配用の装置は、製剤の保管および分配トレイ(すなわち、ピルケース)の形で互いに連結された複数の保管セルを備える。保管トレイの少なくとも1つ(特にそれぞれ)のセルは、取外し可能な間仕切、カップおよびカバーによって形成され、製剤一回服用分を互いに分離して収容する保管容積を形成する。この変形形態では、カバーは複数のセルの密閉シートであり、密閉フィルムは複数の密閉フィルムによって形成され、密閉シートおよび密閉フィルムは、複数の密閉フィルムのそれぞれのフィルムが複数のカップの1つのカップの開口部を密閉するように設計される。
有利には、本発明による製剤一回服用分の保管および分配用の装置のこの具体的な態様によれば、少なくとも1つの(特にそれぞれの)カップは底を有しており、少なくとも1つの(特にそれぞれの)カップの底の一部分は、凹み部であって、そこに製剤を収容できるように、さらにそこで製剤の破砕(特に粉砕)を行えるように設計された凹み部を形成する。
有利には、かつ本発明によれば、かかる製剤の保管および分配用の装置のそれぞれの保管セルは、処方に対応するかかる製剤の一回服用分を収容する。
有利には、かつ本発明によれば、保管セルは、手で破ることによって隣接するセルのそれぞれのセルを分離できるように適合された切れ目によって、互いに連結される。
密閉シートは、密閉シートのフィルムの分離が可能となるように用意された切れ目を有する。密閉シートの切れ目は、複数の保管カップの切れ目および複数の取外し可能な間仕切の切れ目と一致して延びることで、製剤一回服用分のみを患者に分配するために複数のセルからセル1つのみを分離することを可能にする。好ましくは、切れ目は、1つの動作で、手でそれぞれの切れ目を同時に破ることによって、1つのセルの分離が行えるように適合される。
有利には、トレイの形をなした本発明による保管および分配用の装置は、トレイを垂直位置で引っ掛け、保管するための複数のアイレットを有する。
本発明はまた、分割固体剤形の製剤の一回服用分の提供方法であって、本発明による装置を利用する方法にも及ぶ。そのため、本発明はまた、分割固体剤形の製剤の一回服用分の供給方法であって、本発明による装置を利用する方法にも及ぶ。
本発明は、とりわけ、分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の患者への分配方法であって、
− 本発明による分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置(その保管および分配用の装置は処方に対応する)を選び、
− 製剤一回服用分に対応する保管および分配用の装置のセルのカバーを取り除き、
− 取外し可能な間仕切をセルから取り出して、製剤がカップ内で、もはや互いに分離されない状態にし、
− 患者に製剤一回服用分を分配する
方法にも及ぶ。
有利には、かつ本発明によれば、
− 本発明による分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤の少なくとも一回服用分の保管および分配用の装置を選び、次いで、
− かかる一回服用分の保管および分配セルを保管用の装置から分離し、次いで、
− 製剤一回服用分に対応する保管および分配用の装置のそのセルのカバーを取り除き、さらに、
− 取外し可能な間仕切をそのセルから取り出して、製剤がカップ内で、もはや互いに分離されない状態になるようにし、さらに、
− 患者に製剤一回服用分を分配する。
有利には、かつ本発明によれば、カバーを取り除き、同時に取外し可能な間仕切を取り出すとき、取外し可能な間仕切はカバーと一体をなす。
有利には、組合せにより、かつ本発明による製剤一回服用分の分配方法の別の態様によれば、カップの底の一部分は、製剤一回服用分の製剤の集剤および破砕(特に粉砕)用の凹み部であって、製剤を受け取って収容できるように設計された凹み部を形成し、取外し可能な間仕切の取出し後に、製剤はその凹み部の中に移されて、その凹み部の中で製剤一回服用分の製剤の破砕(特に粉砕)が行われる。
破砕(特に粉砕)はあらゆる適当な手段で行われる。有利には、破砕および/または粉砕は、たとえば乳棒によって行われ、凹み部は、破砕用乳鉢の役を果たす。このような破砕は、カップの開口面に対してほぼ直交する軸に従って乳棒を回転させて行い、乳棒は、凹み部の中で製剤に圧縮を加えてつぶす。好ましくは、凹み部は、ほぼ回転対称(特に直円柱)の形状をなし、製剤を凹み部の中にまとめることができるように、さらにかかる乳棒と協働して製剤の破砕が可能となるように適合された形状を有する。
破砕(特に粉砕)が、製剤の崩壊のためのその他のあらゆる物理的手段で行われるものであっても何ら差し支えない。製剤一回服用分の化学組成(特に活性物質の化学組成)を変化させない製剤の崩壊のためのかかる物理的手段が選ばれる。
有利には、カップは、硬質材料からなる凹形支持体であって、カップの外側凸面と相補的な窪み形状をなす支持体に押し当てた状態に置く。こうした凹形支持体は、凹み部の形状を維持するとともに、製剤の破砕時にカップの回転を阻止することができる。
本発明による分配方法のその別の態様によれば、破砕した製剤一回服用分に流動性の食品を加え、その流動性の食品と製剤一回服用分の混合物を患者に分配する。
本発明はまた、少なくとも製剤一回服用分のパッケージング装置、本発明によるパッケージング装置が選択される少なくとも製剤一回服用分のパッケージング方法、少なくとも製剤一回服用分の保管および分配用の装置、および少なくとも製剤一回服用分の患者への分配方法であって、前述または後述の特徴のすべてまたは一部の組合せを特徴とするものにも関する。
本発明のその他の目的、特徴および利点は、添付の図面を参照しながら、制限的でないものとして行う以下の説明を読むことによって明らかとなろう。
1つのみのセルを形成するように適合された本発明の第1の変形形態によるパッケージング装置であって、製剤一回服用分のパッケージングの前の、分解された状態で示したパッケージング装置の斜視図である。 複数のセルを形成するように適合された本発明の第2の変形形態によるパッケージング装置であって、製剤の複数の一回服用分のパッケージングの前の、分解された状態で示したパッケージング装置の斜視図である。 図1に示すような本発明によるパッケージング装置の第1の変形形態のカップの、正中面に対して直角な長手方向断面図である。 図1に示すようなパッケージング装置と製剤一回服用分を組み立てることによって得られる本発明による保管および分配用の装置の一部切欠き斜視図である。 製剤一回服用分の分配状態にある本発明による製剤一回服用分の保管および分配用の装置の1つのセルのカップの、正中線に対して直角な長手方向断面図である。 1つのみのセルを形成するように適合された本発明の具体的な態様によるパッケージング装置であって、製剤一回服用分のパッケージングの前の、分解された状態で示した装置の斜視図である。 本発明による製剤一回服用分の保管および分配用の装置の具体的な態様による1つのセルのカップの、正中面に対して直角な長手方向断面図である。 本発明による製剤一回服用分の分配方法の具体的な態様を示した図である。
図1から8に示した本発明による少なくとも1つの製剤一回服用分のパッケージング装置、ならびに保管および分配用の装置は、あくまでも非限定的な例として示したものである。これらの図では、互いの寸法の縮尺は必ずしも守られていない。
図1に示した本発明によるパッケージング装置1は、製剤一回服用分の保管カップ11を備えている。図1に示したカップ11には製剤は入っていない。カップ11は、一回服用分の製剤と接触しても差し支えのない材料からなる。カップ11は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの熱可塑性材料または熱硬化性材料による単一部品として形成されることが好ましい。たとえばカップ11は、熱可塑性材料の熱成形によって得ることができる。熱可塑性材料は、好ましくは透明であり、製剤入りで組み立てられ、患者による利用準備が整った状態のパッケージング装置1内に包装された製剤一回服用分の視覚化を可能にする。
カップ11は、製剤一回服用分の保管容積15であって、ほぼ平坦な側方の隔壁14および同じくほぼ平坦な底16によって限られた容積を有する。側方の隔壁14および底16は、カップ11および保管容積15の開放された開口部を作り出す。図1に示したカップ11は、ほぼ直方体の形状であり、カップ11の開口部は長方形で、取外し可能な間仕切13を受けてセンタリングするための内縁部17と、外周ショルダ18であって、そのほぼ平坦な上面にカバー12を貼接するための外周ショルダ18とを有する。内縁部17は、ほぼ平坦な上面であって、取外し可能な間仕切13の外周縁19の相補的な下面と協働することができる上面を有する。外周ショルダ18は、取外し可能な間仕切13の把持用タブ2を受けることができるように適合され設計された、不連続部3を有することができる。カップ11の開口部の外周ショルダ18は長方形であり、不連続部3は、好ましくはカップ11の長手方向端のいずれか一方に延びる。外周ショルダ18は、カップの長さに沿って延びる少なくとももう1つの不連続部4であって、隣り合う2つの取外し可能な間仕切13の間に延びる切離し可能な連結タブ5を受けるように適合された不連続部を側方に有することができる。
図1に示したパッケージング装置は、カップ11の保管容積15内に配設できるように適合され設計された、取外し可能な間仕切13を有する。取外し可能な間仕切13は、カップ11およびカバー12とともに製剤一回服用分の製剤を保管するための複数の区画20を作り出すように適合された複数の横断方向の仕切壁6を有する。それにより、製剤一回服用分の製剤は、保管されている間、横断方向の仕切壁6によって互いに分離される。図1に示した横断方向のそれぞれの仕切壁6は、平行でない2つの主要面を有し、カップ内にカップの底16に近づくにつれて広がった区画20を形成して、一回服用分の製剤に与えられるカップの底の面積を拡大し、製剤がカップの底に散らばりやすくする。しかし、横断方向のそれぞれの仕切壁が平行でない2つの主要面を有し、その主要面が上に行くに従って広がる区画、すなわち開口部が底の面積よりも広い上部面積を有する区画をカップ内に形成することもできる。このような上広がりの区画は、投入時に区画へより容易にアクセスすることを可能にする。この両方の利点を組み合わせて、横断方向のそれぞれの仕切壁が平行な2つの主要面を有するものであっても何ら差し支えない。
取外し可能な間仕切13は、カップ11の内縁部17と協働するように適合された取外し可能な間仕切の外周縁19であって、外周ショルダ18のほぼ平坦な上面と取外し可能な間仕切の外周縁19の上面とが同一平面上にあり、必要に応じて、互いがカバー12の貼接面を形成することのできる外周縁19を有する。
図1に示したパッケージング装置は、保管容積15を閉ざすように設計されたカバー12を有する。このカバー12は、その主要面のいずれか一方(接着面という)のみ粘着材料からなることができる。それは粘着性のセルロース材料、特に粘着紙であることができる。そのカバー12の主要面の一方は、保管容積15に対向して置かれるように適合され、カバー12の表面全体にわたって保護フィルムによって保護された粘着材料の層を備えており、本発明によるパッケージング装置1が分解された状態(「キット」の形)にあるときは、カップ11、カバー12および取外し可能な間仕切13は、製剤一回服用分を収容する製剤一回服用分用の閉ざされた保管セルを形成可能なように適合されており、または、本発明によるパッケージング装置1が部分的に組み立てられた状態にあるとき、すなわち取外し可能な間仕切13が保管容積15の中に配置されてカップ11と協働して製剤の保管区画20を形成しているときには、カバー12はカップ11の開口部を密閉しない。
カバー12の保護フィルムの周縁部は、製剤一回服用分が製剤保管区画20内に配分された状態で、対応するカバー12の周縁部がカップ11の開口部の外周ショルダ18に貼接されるように、取り除きやすくなっている。取外し可能な間仕切13および製剤一回服用分を収めたカップ11にカバー12を貼接すると、パッケージング装置1は、患者による利用準備が整った製剤入りの、製剤一回服用分の保管装置となる。
カバー12の保護フィルムの周縁部は、製剤一回服用分が製剤保管区画20内に配分された状態で、対応するカバー12の周縁部がカップ11の開口部の外周ショルダ18に貼接されるように、取り除きやすくなっている。
カバーはまた、接着面と反対の主要面であって、患者によって、医療スタッフによって、またはバーコードもしくはQRコードの読取り装置で読めるような、記載事項9を有する主要面を持つ。記載事項9は、患者の身元ならびに/または製剤一回服用分の日付および時間ならびに/または処方、特に製剤の種類、用量および薬量に関するものであることができる。
カバー12は、製剤一回服用分の保管セル10を開放できるように適合された切れ目8を有する。カバー12はまた、患者がカバー12の端部をつかんで切れ目8に沿ってカバー12を破り、取外し可能な間仕切13をカップ11の外に取り出して、製剤一回服用分を形成できるように適合されたセル10の開放用タブ7も有する。
本発明の第1の具体的な実施形態では、カバー12は、カップ11の外周ショルダ18にのみ貼接され、さらに必要に応じて、取外し可能な間仕切13の把持用タブ2の端部に貼接される。この実施形態では、切れ目8に沿ってカバー12を破ってセル10を開放するとき、それに伴って取外し可能な間仕切13が同時に取り出されることはない。この実施形態では、カップ11内に製剤一回服用分を形成するためには、取外し可能な仕切壁13を取り出すその後のステップが必要である。当然のことながら、切れ目8は、取外し可能な仕切壁13を取り出すその後のステップが、カバー12をさらに破る必要なしに可能となるように選択され、設計される。
本発明の第2の具体的な実施形態では、カバー12は、カップ11の外周ショルダ18および取外し可能な間仕切13の外周縁19に貼接される。この第2の実施形態では、カップ11の外周ショルダ18の貼接ゾーンと取外し可能な間仕切13の外周縁19の貼接ゾーンとの間に設けられた切れ目8に沿ってカバー12を破ると、保管セル10が開放されるだけでなく、取外し可能な間仕切13の取出しも同時に行われる。
図2に示した本発明によるパッケージング装置1の第2の変形形態は、互いに連係した複数の保管カップ21を備える。図示したこの第2の変形形態では、保管カップ21には製剤は入っていない。複数の保管カップ21は、7つのカップ11からなる列の形に構成され、それぞれのカップ11は、製剤の1日服用分に対応する。そのため、図2に示した本発明によるパッケージング装置1は、製剤一回かつ1日服用分の、1日1回、7日間分とすることができる。当然のことながら、本発明によるパッケージング装置1が7つのカップ11を4列有し、7つのカップ11からなるそれぞれの列が1日4回(朝食時、昼食時、夕食時および就寝時)の製剤服用の1回分にあたるものであっても何ら差し支えない。したがって、本発明によるパッケージング装置1は、1週間ピルケースとなることができる。
複数の製剤保管カップ21のそれぞれのカップ11は、カップ11分離用の切れ目24を具備した連結部によって隣接するカップ11から分離されている。複数の取外し可能な間仕切23のそれぞれの取外し可能な間仕切13は、取外し可能な間仕切13分離用の切離し可能な連結タブ5によって隣接する取外し可能な間仕切13から分離される。複数のカバー22のそれぞれのカバー12は、カバー12分離用の切れ目27によって隣接するカバー12から分離される。それにより、カップ11、取外し可能な間仕切13およびカバー12によって形成され、製剤一回服用分を含んだそれぞれのセルは、カップ11分離用の切れ目24、切離し可能な連結タブ5およびカバー12の切れ目27がもたらす複合的効果により、切り取るだけで複数のセルの他のセルから分離することができる。
製剤なしの保管セル10の正中面における長手方向分解断面図を図3に示す。保管セル10は、製剤の保管専用の容積15であって、平坦な側方の隔壁14および同じく平坦な底16によって限られた容積を画定するカップ11を備える。カップ11は、ショルダ18との組合せで、取外し可能な間仕切13をカップ11内で支えてセンタリングできるように成形された内縁部17を有する。カップ11はまた、外周ショルダ18であって、その平坦な上面にカバー12を貼接する外周ショルダ18も有する。取外し可能な間仕切13は、取外し可能な間仕切13の外周縁19がカップ11の内縁部17に載置されるときにカップ11と協働して、製剤一回服用分の製剤を互いに分離した状態で保管するための複数の区画20を形成するように適合された複数の横断方向の仕切壁6を有する。
カバー12の保護フィルムの周縁部は、製剤一回服用分が製剤保管区画20内に配分された状態で、対応するカバー12の周縁部が貼接縁25を形成してカップ11の開口部の外周ショルダ18に貼接されるように、取り除きやすくなっている。この実施形態では、取外し可能な間仕切13は、セル10の開放時にカップから取り出されないようにカバー12に接着しない。
図4は、製剤一回服用分が入った状態の1つのみのセル10からなる本発明の第1の変形形態による装置を示している。セル10は、保管カップ11と、カップ11によって形成される容積内に配設された取外し可能な間仕切13と、カップ11の外周ショルダ18に貼接されたカバー12とを備える。分割固体剤形の(特に完全に粉になることのない、好ましくは粉になることのない)製剤26が、少なくとも2つの保管区画20に配分される。製剤26は、カバー12の表面全体にわたって粘着層の保護フィルムと接する可能性があるが、カバーに接着することも、製剤26の性質が変化することもない。製剤26は、カバー12の粘着層の保護フィルムのない部分と接する可能性はなく、カップ11の外周ショルダ18に貼接される可能性もない。
図5に、製剤一回服用分の患者への提供状態にある本発明によるパッケージング装置1を、正中面における長手方向断面で示す。このパッケージング装置1は、図4に示すようなセル10からなり、製剤一回服用分を含んでいる。この分配状態では、カバー12は、外周の貼接によって取外し可能な間仕切13と連係されており、それによって、カバー12の開放切れ目に沿ってカバー12をはがすことによるセルの開放は、取外し可能な間仕切13のカップ11からの取出しと、カップ11内の製剤一回服用分の製剤の解放とをもたらす。
本発明によるパッケージング装置1の具体的な態様を図6に示す。このようなパッケージング装置では、カバー12および取外し可能な間仕切13は、図1に示すとおりのものである。図6に示したパッケージング装置1は、製剤なしのカップ11を有している。カップ11は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの熱可塑性材料の単一部品として形成される。カップ11はたとえば、熱可塑性材料の熱成形によって得ることができる。
カップ11は、ほぼ平坦な側方の隔壁14および同じくほぼ平坦な底16によって限定された製剤一回服用分の保管容積15を画定する。図6に示したカップ11は、製剤を保管する底30を備える底16を有する。製剤を保管する底30はほぼ平坦であり、取外し可能な間仕切13がカップ11の保管容積内に配置されるときは、間仕切の横断方向の仕切壁6に対向して延び、その横断方向の仕切壁6とともに、一回服用分の製剤を互いに分離して保持する区画20を形成する。
図6に示したカップ11の底16は、製剤一回服用分の製剤の受け皿を形成する凹み部31を有する。凹み部31は、あらゆる形状を有することができる。好ましくは、凹み部31は、回転対称形である。凹み部31は、凹み部に収容された製剤の破砕および/または粉砕が可能となるように選択された機械的強度を有する。凹み部31は、破砕および/または粉砕を可能とするだけの機械的強度、特に摩耗に対する機械的強度、および厚さを有するものであるように選択された材料からなる。凹み部31を形成する材料は、食品と接することができるように、かつ破砕/粉砕された製剤と流動性の食品の混合、および生成された混合物の患者による服用が可能となるように選択される。凹み部31は、製剤一回服用分の製剤の破砕および/または粉砕用乳鉢を形成する。凹み部を形成する材料の種類および厚さは、製剤の破砕が可能となるように適合される。この材料の種類および厚さは、製剤の破砕方法で乳棒を使用するか、外部の電動破砕装置を使用するかによって適合される。凹み部は、ほぼ平滑な内側表面を有することができる。ただし、凹み部の内側表面の少なくとも一部分は、製剤を破砕するための乳棒と協働する粗面(すなわち「ギザギザ」)をなすものであっても何ら差し支えない。
カップ11の底16は、平坦、平滑であり、カップを傾けるだけで製剤一回服用分の製剤を製剤保管のための底30から凹み部31へと滑動させることができる。
図7に、製剤一回服用分が患者への提供状態にある本発明の具体的な態様によるパッケージング装置1を、正中面における長手方向断面で示す。このパッケージング装置1は、図5に示すようなセル10からなる。この分配状態では、カバー12は、外周の貼接によって取外し可能な間仕切13と連係されており、それによって、カバー12の開放切れ目に沿ってカバー12をはがすことによるセルの開放が、取外し可能な間仕切13のカップ11からの取出しと、カップ11内の製剤一回服用分の製剤の解放と、単にカップ11を傾けるだけによる製剤一回服用分の製剤の製剤保管底30から凹み部31への滑動とをもたらす。凹み部31に閉じ込めた製剤一回服用分の製剤は、凹み部31内で破砕されることによって粉末を形成することができ、次いでその粉末を、ジャムやコンポートのような流動性の食品と混合することで、患者がより容易に飲み込めるようにする。
図8に示すような乳棒40など、あらゆる適切な手段を用いて複数の製剤のそれぞれの破砕および/または粉砕を行い、その際、凹み部31は破砕用乳鉢の役を果たす。使用するのは通常の素材の乳棒40であり、乳棒40によって凹み部31と乳棒40との間に保持された製剤に圧力をかけ、乳棒40に対しては回転運動を与えて製剤の破砕/粉砕を引き起こす。破砕/粉砕の時間は、破砕後の一回服用分の製剤にどのような粒度を望むかによって適合される。
本発明によるパッケージング装置の図示されない変形形態では、カバーは、外周の貼接によって取外し可能な間仕切と連係されず、カバーの開放切れ目に沿ってカバーをはがしてセルを開放しても、カップからの取外し可能な間仕切のカップからの同時取出しが起きることはない。この変形形態では、カップ内における製剤一回服用分の製剤の解放を得るために、取外し可能な間仕切の把持用タブによって取外し可能な間仕切を取り出す必要がある。
本発明はまた、分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分について、その保管および分配を目的としてパッケージングを行う方法も対象とする。このような方法では、製剤一回服用分を保管する少なくとも1つのカップと、少なくとも1つの取外し可能な間仕切と、少なくとも1つのカバーとを備える本発明によるパッケージング装置が選ばれる。互いに分離された一回服用分の製剤を保持できるように適合された複数の区画がそれぞれのカップ内に作り出されるように、それぞれの取外し可能な間仕切をカップ内に配置する。続いて、処方に応じた製剤をそれぞれのセルのそれぞれの区画に配置し、次いで、それぞれのセルの開口部にカバーを貼付してセルを閉じる。これで、製剤一回服用分と製剤一回服用分入りの本発明によるパッケージング装置との、患者への分配準備が整う。
とりわけ、本発明によるパッケージング装置におけるこのような製剤一回服用分のパッケージングは、先行文献である特許文献3に記載の方法を適合した方法によって行うことができる。引離し可能な連結部によって互いに連係され、日に4回(朝食時、昼食時、夕食時、就寝時)、7日間の服用に対応する4列、7行に振り分けられたカップのトレイ(1週間トレイという)を選ぶ。それぞれのカップ内に取外し可能な間仕切を配設する。これは、複数の取外し可能な間仕切のそれぞれが1つのカップの容積内に配置されるように選ばれた構成に従って、切離し可能な連結部によって互いに連係された複数の取外し可能な間仕切であってよい。取外し可能な間仕切を装着したマルチカップトレイを、処方解析、マルチカップトレイのそれぞれのカップのそれぞれの区画内におけるその処方製剤の分配の二次元表現、および処方に基づく製剤の分配支援のためのソフトウェアを備えた情報処理システムのモニタにあてがう。そうすることにより、製剤一回服用分の製剤が収められていなければならない区画が、カップを通して透過的に視覚化される。
当然のことながら、この説明は解説のための例としてのみ行うものであり、当業者はそこにいくつもの変更を加えることができよう。本発明が実施形態や利用に関していくつもの変形の対象となることは言うまでもない。とりわけ、カップ、カバーならびにセルの寸法、数ならびに形状、パッケージング装置ならびに保管および分配用の装置の構成要素の材料の種類は、本発明の保護範囲から外れることなく、違うものであることができる。

Claims (20)

  1. 分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分のパッケージング装置(1)であって、かかる一回服用分の保管および分配用の少なくとも1つのセル(10)を形成し、それぞれのセルは、
    − かかる一回服用分の保管容積(15)を画定するカップ(11)と、
    − 前記保管容積を閉じるように適合されたカバー(12)と、
    − 前記カップの前記保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持できる複数の区画(20)をそこに画定できるように適合された間仕切(13)と
    を備えるパッケージング装置において、
    前記カップ(11)内に広がる前記間仕切(13)が前記カップ(11)に対して取外し可能であることを特徴とするパッケージング装置。
  2. 取外し可能な前記間仕切(13)が、底のない間仕切であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージング装置。
  3. 前記カップ(11)が、前記カップ(11)の開口部を画定する外周ショルダ(18)を有し、前記カバー(12)が、前記カップ(11)の前記外周ショルダに接着できるように適合された密閉フィルムからなることを特徴とする、請求項1または2に記載のパッケージング装置。
  4. 前記密閉フィルムが、前記カップの前記外周ショルダに接着できるように設けられた少なくとも1つの接着ゾーンを有する主要面、以下に接着面という、を有することを特徴とする、請求項3に記載のパッケージング装置。
  5. 前記密閉フィルムが、前記接着面と反対側の、少なくとも1つの記載事項を有する第2の主要面、以下に印刷面という、を有することを特徴とする、請求項4に記載のパッケージング装置。
  6. 前記カップ(11)が、主たる延伸方向に延びた形状であり、
    − 前記カップの主たる延伸方向と平行な大きい方の寸法で、60mmから150mmまでの値である寸法と、
    − 主たる延伸方向と直角方向に20mmから50mmまでの値の幅と
    を有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のパッケージング装置。
  7. 前記カップが、主たる延伸方向に対して直角、かつ幅に対して直角に延び、幅よりも小さな値、特に10mmから20mmの間の深さを有することを特徴とする、請求項6に記載のパッケージング装置。
  8. かかる製剤の複数の一回服用分の保管用の複数のセル(10)を形成できるように適合され、保管用の前記複数のセル(10)の各セルが、製剤の保管および分配用トレイの形で互いに連結されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のパッケージング装置。
  9. − 並置された複数のカップ(11)を形成する切れ目付き製剤受けトレイと、
    − 密閉フィルムの切れ目付きシートと、
    − 取外し可能な間仕切(13)の切れ目付きアセンブリと
    を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のパッケージング装置。
  10. 前記カップ(11)の底(16)の一部分が、製剤一回服用分の製剤の集剤用の凹み部(31)であって、製剤を受け取って収容できるように、さらに前記凹み部(31)内でその破砕を行えるように適合された凹み部(31)を形成することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のパッケージング装置。
  11. 前記凹み部(31)が、凹み部による製剤の破砕を行うことができない引込み形状と、凹み部が製剤を受けてその破砕を行えるように適合された深さを持つ張出し形状との間で、変形可能な凹みであることを特徴とする、請求項10に記載のパッケージング装置。
  12. 分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分のパッケージング方法であって、
    − 請求項1から11のいずれか一項に記載のパッケージング装置(1)を選び、
    − 前記パッケージング装置(1)のカップ(11)内に取外し可能な間仕切(13)を配設し、
    − 前記カップ(11)内に配設した前記取外し可能な間仕切(13)によって形成される少なくとも2つの保管区画(20)に分割固体剤形の製剤を配分し、
    − カバー(12)の貼付によって、製剤を含んだ前記パッケージング装置の前記カップ(11)を閉じる
    方法。
  13. − 取外し可能な間仕切(13)を前記パッケージング装置(1)のそれぞれのカップ(11)内に配設し、
    − 分割固体剤形の製剤を、それぞれのカップ(11)内に配設した前記取外し可能な間仕切(13)によって形成される少なくとも2つの保管区画(20)に配分し、
    − 前記カバー(12)の貼付によって、製剤を含んだ前記パッケージング装置のそれぞれのカップ(11)を閉じる
    ことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分の保管および分配用のパッケージング装置であって、それぞれの一回服用分は、所定のタイミングで患者に投与されるためのもので、かかる一回服用分の保管および分配用のセル(10)内に分配されており、それぞれのセルは、
    − かかる一回服用分の保管容積(15)を画定し、かかる一回服用分を収容するカップ(11)と、
    − 前記保管容積を閉じるように適合されたカバー(12)と、
    − 前記前記カップ(11)の保管容積内に広がって、互いに分離された一回服用分の製剤を保持する複数の保管区画(20)をそこに画定する間仕切(13)であって、前記カップ(11)内に広がる間仕切(13)と
    を備える装置において、
    前記間仕切(13)が前記カップ(11)に対して取外し可能であることを特徴とするパッケージング装置。
  15. 取外し可能な前記間仕切(13)が前記カバーと一体をなし、それによって前記保管セル(10)の開放時にはそれと同時に取外し可能な前記間仕切(13)が前記カップ(11)から取り出され、前記カップ(11)内で製剤がランダムに配分されることを特徴とする、請求項14に記載のパッケージング装置。
  16. 取外し可能な前記間仕切(13)が前記カバーから分離されており、そのために前記保管セル(10)の開放には、取外し可能な前記間仕切(13)を遅れて前記カップ(11)から取り出して、前記カップ(11)内での製剤のランダムな配分を得ることが必要となることを特徴とする、請求項14に記載のパッケージング装置。
  17. 前記カップ(11)の前記底(16)の一部分が、製剤一回服用分の製剤の集剤用の凹み部(31)であって、製剤を受け取って収容できるように、さらにその凹み部(31)内でその破砕を行えるように適合された凹み部(31)を形成することを特徴とする、請求項14から16のいずれか一項に記載のパッケージング装置。
  18. 分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分の患者への分配方法であって、
    − 請求項14から17のいずれか一項に記載の、分割固体剤形の製剤の少なくとも1つの一回服用分の保管および分配用のパッケージング装置を選び、
    − かかる一回服用分の保管および分配用のセル(10)を保管用の前記パッケージング装置から分離し、
    − 製剤一回服用分に対応する保管および分配用の前記パッケージング装置のそのセル(10)の前記カバーを取り除き、
    − 取外し可能な前記間仕切(13)をそのセル(10)から取り出して、製剤が前記カップ(11)内で、もはや互いに分離されない状態にし、
    − 患者に製剤一回服用分を分配する
    方法。
  19. 前記カバー(12)を取り除き、同時に取外し可能な前記間仕切(13)を取り出すとき、取外し可能な前記間仕切(13)が前記カバー(12)と一体をなすことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 前記カップ(11)の前記底(16)の一部分が、製剤一回服用分の製剤の集剤および破砕用の凹み部(31)であって、製剤を受け取って収容できるように設計された凹み部(31)を形成し、取外し可能な前記間仕切(13)の取出し後に、製剤が前記凹み部(31)の中に移されて、前記凹み部(31)の中で製剤一回服用分の製剤の破砕が行われることを特徴とする、請求項18または19に記載の方法。
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