JP2019517605A - ホスホロジアミダートモルホリノオリゴマーを調製するためのプロセス - Google Patents

ホスホロジアミダートモルホリノオリゴマーを調製するためのプロセス Download PDF

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Abstract

オリゴマー(例えば、モルホリノオリゴマー)を調製するためのプロセスが本明細書に提供される。本明細書に記載の合成プロセスは、全体の収率および合成されるオリゴマーの純度を維持しながら、オリゴマー合成のスケールアップに有利であり得る。モルホリノオリゴマーを調製するためのプロセスが本明細書に提供される。本明細書に記載のモルホリノオリゴマーは、天然または未修飾のオリゴヌクレオチドに対して、配列選択性を損なうことなくDNAおよびRNAへのより強い親和性を示す。【選択図】なし

Description

関連出願
本特許出願は、2017年5月18日に出願された米国仮特許出願第62/508,256号、2016年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/341,049号、2016年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/340,953号、2016年6月30日に出願された米国仮特許出願第62/357,134号、および2016年6月30日に出願された米国仮特許出願第62/357,166号の利益を主張する。上記参照の仮特許出願の内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
アンチセンス技術は、選択的スプライシング産物を含む1つまたは複数の特定の遺伝子産物の発現を調節するための手段を提供し、多くの治療、診断および研究用途において非常に有用である。アンチセンス技術の背後にある原理は、標的核酸にハイブリダイズするアンチセンス化合物、例えばオリゴヌクレオチドが、いくつかのアンチセンス機構のいずれか1つを通して転写、スプライシングまたは翻訳などの遺伝子発現活性を調節することである。アンチセンス化合物の配列特異性のため、それらは、標的評価および遺伝子機能化のためのツールとして、ならびに疾患に関与する遺伝子の発現を選択的に調節するための治療薬として魅力的である。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、タンパク質ジストロフィンの発現の欠陥によって引き起こされる。このタンパク質をコードする遺伝子は、DNAの200万を超えるヌクレオチドに広がった79のエクソンを含有する。エクソンの読み枠を変化させる、もしくは停止コドンを導入する、もしくはアウトオブフレームエクソン(単数もしくは複数)全体の除去によって特徴付けられる任意のエクソンの変異、または1つもしくは複数のエクソンの重複は、機能性ジストロフィンの産生を妨げる可能性を有し、結果としてDMDとなる。
DMDの治療のためのスプライススイッチングオリゴヌクレオチド(SSO)の安全性および有効性を試験する最近の臨床試験は、スプライソソームの立体封鎖によるプレmRNAの選択的スプライシングを誘導するSSO技術に基づいている(Cirak et al., 2011;Goemans et al., 2011;Kinali et al., 2009;van Deutekom et al., 2007)。しかしながら、これらの成功にもかかわらず、DMDの治療に利用可能な薬理学的選択肢は限られている。
Golodirsenは、読み枠を修復し、ジストロフィンタンパク質の機能的により短い形態を産生するための、エクソン53スキップを適用可能なDMDの患者のヒトジストロフィン遺伝子のエクソン53をスキップするように設計されたホスホロジアミダートモルホリノオリゴマー(PMO)である。
アンチセンス技術の分野において著しい進歩がなされているが、改善されたアンチセンスまたはアンチジーン性能を有するホスホロジアミダートモルホリノオリゴマーを調製する方法が、当該技術分野において依然として必要とされている。
ホスホロジアミダートモルホリノオリゴマー(PMO)を調製するためのプロセスが本明細書に提供される。本明細書に記載の合成プロセスは、全体の収率および合成されるPMOの純度を維持しながら、PMO合成のスケールアップを可能にする。
したがって、一態様では、式(A):

のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供される。
ある実施形態では、式(G):

のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供される。
さらに別の実施形態では、例えば、式(G)のオリゴマー化合物のいくつかの実施形態を含む本開示のオリゴマー化合物は、式(XII):

のオリゴマー化合物である。
明確にするために、例えば、式(C)のオリゴマー化合物および式(XII)で表されるGolodirsenを含む構造式は、5’から3’への連続した構造式であり、式全体を上記の構造式に小さくまとめた形で図示する便宜上、出願人は、「中断A」および「中断B」とラベル付けされた様々な図示の中断を含めている。当業者に理解されるであろうように、例えば、「中断A」の各表示は、これらの点で構造式の図が連続することを示す。当業者は、Golodirsenを含む上記の構造式中の「中断B」の各場合についても同じであることを理解する。しかしながら、図の中断は、Golodirsenを含む上記の構造式の実際の不連続を示すことを意図するものではなく、当業者がそれらを意味すると理解するものでもない。
図1および図2は、合成および脱保護されたGolodirsen(SRP−4053)粗原薬(実施例4参照)の代表的な分析高速液体クロマトグラフィー(HPLC)クロマトグラムを示す。 図1および図2は、合成および脱保護されたGolodirsen(SRP−4053)粗原薬(実施例4参照)の代表的な分析高速液体クロマトグラフィー(HPLC)クロマトグラムを示す。 図3および図4は、精製されたGolodirsen原薬溶液(実施例5参照)の代表的な分析HPLCクロマトグラムを示す。 図3および図4は、精製されたGolodirsen原薬溶液(実施例5参照)の代表的な分析HPLCクロマトグラムを示す。 図5および図6は、脱塩および凍結乾燥されたGolodirsen原薬(実施例5参照)の代表的な分析HPLCクロマトグラムを示す。 図5および図6は、脱塩および凍結乾燥されたGolodirsen原薬(実施例5参照)の代表的な分析HPLCクロマトグラムを示す。
モルホリノオリゴマーを調製するためのプロセスが本明細書に提供される。本明細書に記載のモルホリノオリゴマーは、天然または未修飾のオリゴヌクレオチドに対して、配列選択性を損なうことなくDNAおよびRNAへのより強い親和性を示す。いくつかの実施形態では、本開示のモルホリノオリゴマーは、RNase Hによる切断を最小化するか、または防ぐ。いくつかの実施形態では、本開示のモルホリノオリゴマーは、RNase Hを活性化しない。
本明細書に記載のプロセスは、工業スケールのプロセスに有利であり、高収率および高スケール(例えば、約1kg、約1〜10kg、約2〜10kg、約5〜20kg、約10〜20kg、または約10〜50kg)で多量のモルホリノオリゴマーを調製するのに適用され得る。
定義
本開示の記載に使用された様々な用語の定義を以下に列挙する。これらの定義は、特定の場合に、個別にまたはより大きな群の一部として、別段の限定がない限り、本明細書および特許請求の範囲を通して使用される用語に適用される。
「塩基保護された」または「塩基保護」は、モルホリノサブユニット上の塩基対形成基、例えばプリンまたはピリミジン塩基を、段階的オリゴマー合成中に塩基対形成基の反応または干渉を防ぐのに適した保護基で保護することを指す。(塩基保護されたモルホリノサブユニットの例は、以下に示すシトシンアミノ基上にCBZ保護基を有する活性化Cサブユニット化合物(C)である。)
「活性化ホスホロアミダート基」は、典型的には、オリゴマー中の最終的なホスホロジアミダート連結に望ましい窒素での置換を有する、クロロホスホロアミダート基である。例は、(ジメチルアミノ)クロロホスホロアミダート、すなわち、−O−P(=O)(NMe)Clである。
用語「支持体に結合した」は、支持媒体に共有結合的に連結した化学物質を指す。
用語「支持媒体」は、例えば、その上にオリゴマーが付着もしくは合成され得るか、またはオリゴマーの付着もしくは合成のために修飾され得る任意の粒子、ビーズ、または表面を含む任意の材料を指す。代表的な基材としては、ガラスおよび修飾または官能化ガラス、プラスチック(アクリル、ポリスチレンおよびスチレンと他の材料とのコポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリウレタン、テフロン(登録商標)などを含む)、多糖類、ナイロンまたはニトロセルロース、セラミックス、樹脂、シリコンおよび修飾シリコンを含むシリカまたはシリカ系材料、炭素、金属、無機ガラス、プラスチック、光ファイバ束、ならびに様々な他のポリマーなどの無機支持体ならびに有機支持体が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態に特に有用な支持媒体および固体表面はフローセル装置内に位置する。本明細書に記載のプロセスのいくつかの実施形態では、支持媒体は、1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンを含む。
いくつかの実施形態では、代表的な支持媒体は、オリゴマーの付着または合成のための少なくとも1つの反応部位を含む。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の支持媒体は、オリゴマーを付着または合成するために、入ってくるサブユニットまたは他の活性化された基と化学結合を形成することができる1つまたは複数の末端アミノまたはヒドロキシル基を含む。
本明細書に記載のプロセスに適しているいくつかの代表的な支持媒体としては、以下:コントロールドポアガラス(controlled pore glass)(CPG)、オキサリルコントロールドポアガラス(例えば、Alul, et al., Nucleic Acids Research 1991, 19, 1527を参照)、トリクロロ−[3−(4−クロロメチル)フェニル]プロピルシランと多孔質ガラスビーズとの反応によって形成されるもののような、多孔質ガラスビーズおよびシリカゲルなどのシリカ含有粒子(Parr and Grohmann, Angew. Chem. Internal. Ed. 1972, 11, 314を参照、商標「PORASIL E」でWaters Associates, Framingham, Mass., USAにより販売)、1,4−ジヒドロキシメチルベンゼンとシリカとのモノエステル(Bayer and Jung, Tetrahedron Lett., 1970, 4503を参照、商標「BIOPAK」でWaters Associatesにより販売)、
TENTAGEL(例えば、Wright, et al., Tetrahedron Letters 1993, 34, 3373を参照)、架橋スチレン/ジビニルベンゼンコポリマービーズマトリックス、またはPOROS、ポリスチレン/ジビニルベンゼンのコポリマー(Perceptive Biosystemsから入手可能)、ポリエチレングリコール PEGのような可溶性支持媒体(Bonora et al., Organic Process Research & Development, 2000, 4, 225−231を参照)、ペンダント長鎖ポリスチレン(PS)グラフトを有するポリエチレン(PE)フィルムであるPEPS支持体(Berg, et al., J. Am. Chem. Soc.,1989, 111, 8024および国際特許出願公開WO 1990/02749を参照)、既知の量のN−tert−ブトキシカルボニル−ベータ−アラニル−N’−アクリロイルヘキサメチレンジアミンを含む、N、N’−ビスアクリロイルエチレンジアミンと架橋したジメチルアクリルアミドのコポリマー(Atherton, et al., J. Am. Chem. Soc., 1975, 97, 6584, Bioorg. Chem. 1979, 8, 351,およびJ. C. S. Perkin I 538 (1981)を参照)、疎水性架橋スチレンポリマーで被覆されたガラス粒子(Scott, et al., J. Chrom. Sci., 1971, 9, 577を参照)、ポリスチレンをグラフトされたフッ化エチレンポリマー(Kent and Merrifield, Israel J. Chem. 1978, 17, 243およびvan Rietschoten in Peptides 1974, Y. Wolman, Ed., Wiley and Sons, New York, 1975, pp. 113−116を参照)、ヒドロキシプロピルアクリレート被覆ポリプロピレン膜(Daniels, et al., Tetrahedron Lett.1989, 4345)、アクリル酸グラフトポリエチレンロッド(Geysen, et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1984, 81, 3998)、伝統的に使用されているポリマービーズを含有する「ティーバッグ」(Houghten, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1985, 82, 5131)、ならびにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「フローセル装置」は、1つまたは複数の流体試薬(例えば、液体もしくは気体)を流すことができる表面(例えば、固体表面)を含むチャンバを指す。
用語「脱ブロッキング剤」は、保護基を除去するための化学酸または化学酸の組み合わせを含む組成物(例えば、溶液)を指す。脱ブロッキング剤に使用される例示的な化学酸としては、ハロゲン化酸、例えば、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、およびトリフルオロ酢酸が挙げられる。いくつかの実施形態では、脱ブロッキング剤は、例えば、オリゴマー、支持体に結合したオリゴマー、支持体に結合したサブユニット、または他の保護された窒素もしくは酸素部分から、1つまたは複数のトリチル基を除去する。
用語「ハロゲン」および「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から選択される原子を指す。
用語「キャッピング剤」は、例えば、入ってくるサブユニットまたは他の活性化された基と化学結合を形成する支持媒体の、反応部位をブロックするのに有用な酸無水物(例えば、無水安息香酸、無水酢酸、フェノキシ酢酸無水物など)を含む組成物(例えば、溶液)を指す。
用語「切断剤」は、例えば、支持体に結合したオリゴマーを支持媒体から切断するのに有用な化学塩基(アンモニアもしくは1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン)または化学塩基の組み合わせを含む組成物(例えば、液体溶液もしくは気体混合物)を指す。
用語「脱保護剤」は、保護基を除去するのに有用な化学塩基(アンモニア、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンもしくは炭酸カリウム)または化学塩基の組み合わせを含む組成物(例えば、液体溶液もしくは気体混合物)を指す。例えば、脱保護剤は、いくつかの実施形態では、例えばモルホリノサブユニット、モルホリノオリゴマーのモルホリノサブユニット、またはそれらの支持体に結合した形から塩基保護を除去し得る。
用語「溶媒」は、溶質がその中に溶解される溶液または混合物の成分を指す。溶媒は、無機または有機溶媒(例えば、酢酸、アセトン、アセトニトリル、アセチルアセトン、2−アミノエタノール、アニリン、アニソール、ベンゼン、ベンゾニトリル、ベンジルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、i−ブタノール、2−ブタノン、t−ブチルアルコール、二硫化炭素、四塩化炭素、クロロベンゼン、クロロホルム、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、フタル酸ジ−n−ブチル、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、ジエチルアミン、ジエチレングリコール、ジグリム、ジメトキシエタン(グリム)、N,N−ジメチルアニリン、ジメチルホルムアミド、ジメチルフタレート、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、エタノール、エーテル、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、安息香酸エチル、エチレングリコール、グリセリン、ヘプタン、1−ヘプタノール、ヘキサン、1−ヘキサノール、メタノール、酢酸メチル、メチルt−ブチルエーテル、塩化メチレン、1−オクタノール、ペンタン、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−ペンタノン、3−ペンタノン、1−プロパノール、2−プロパノール、ピリジン、テトラヒドロフラン、トルエン、水、p−キシレン)であってよい。
語句「モルホリノオリゴマー」および「ホスホロジアミダートモルホリノオリゴマー」または「PMO」は、1つのサブユニットのモルホリノ窒素を隣接するサブユニットの5’−環外炭素に接合するホスホロジアミダート連結によって共に連結されたモルホリノサブユニットを有するオリゴマーを指す。各モルホリノサブユニットは、核酸塩基特異的水素結合によって標的中の核酸塩基に結合するのに有効な核酸塩基対形成部分を含む。
用語「EG3テール」は、例えば、その3’末端または5’末端でオリゴマーにコンジュゲートしたトリエチレングリコール部分を指す。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴマーの3’末端にコンジュゲートした「EG3テール」は、構造:

のものであり得る。
用語「約(about)」または「およそ(approximately)」は、関連する対象領域の有識者によって一般に理解されるが、ある状況では、所与の値または範囲の±10%以内または±5%以内を意味し得る。
モルホリノオリゴマーを調製するためのプロセス
合成は一般に、本明細書に記載されているように、支持媒体上で調製される。一般に、第1のシントン(例えば、モルホリノサブユニットのようなモノマー)をまず支持媒体に付着させ、その後、支持体に結合したシントンにサブユニットを連続的にカップリングすることによってオリゴマーを合成する。この反復伸長は、最終的に最終オリゴマー化合物をもたらす。好適な支持媒体は、可溶性もしくは不溶性であり得、または成長している支持体結合ポリマーが、所望のように溶液中もしくは溶液外のいずれかに存在できるように、異なる溶媒中で変化する溶解度を有してもよい。伝統的な支持媒体は大部分が不溶性であり、オリゴマーが目標の長さに達するまで、試薬および溶媒が成長鎖と反応および/または成長鎖を洗浄し、その後、このオリゴマーが支持体から切断され、必要に応じてさらに加工されて最終ポリマー化合物が生成される間、常に反応容器中に置かれる。より最近のアプローチは、可溶性ポリマー支持体を含む可溶性支持体を導入し、反復合成された生成物を合成の所望の点で沈殿および溶解させることができる(Gravert et al., Chem. Rev.,1997,97,489−510)。
モルホリノオリゴマーを調製するためのプロセスが本明細書に提供される)。
したがって、一態様では、式(II):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(A1):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(II)の化合物を形成することを含む。
別の態様では、式(A3):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(II):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を式(A2):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A3)の化合物を形成することを含む。
さらに別の態様では、式(IV):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(A3):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(IV)の化合物を形成することを含む。
さらに別の態様では、式(A5):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(IV):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を式(A4):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A5)の化合物を形成することを含む。
別の態様では、式(A9):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、
(a)式(IV):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を式(A4):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A5):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ、ならびに
(b)以下の連続したステップのn−1回の反復を実施するステップであって、
(b1)直前のステップによって形成された生成物を脱ブロッキング剤と接触させるステップ、および
(b2)直前のステップによって形成された化合物を式(A8):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、以下:

からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A9)の化合物を形成するステップ
の連続したステップのn−1回の反復を実施するステップ
の連続したステップを含む。
さらに別の態様では、式(A10):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(A9):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(A10)の化合物を形成することを含む。
さらに別の態様では、式(A11):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(A10):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を切断剤と接触させて式(A11)の化合物を形成することを含む。
別の態様では、式(A):

(式中、nは10〜40の整数であり、各Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、式(A11):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは、各出現について独立して、以下:

,
からなる群から選択される)の化合物を脱保護剤と接触させて式(A)のオリゴマー化合物を形成することを含む。
別の態様では、式(A):

(式中、nは10〜40の整数であり、各Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、プロセスは、
(a)式(A1):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(II):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(b)式(II)の化合物を式(A2):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A3):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;
(c)式(A3)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(IV):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(d)式(IV)の化合物を式(A4):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A5):

(式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;
(e)以下の連続したステップのn−1回の反復を実施するステップであって、
(e1)直前のステップによって形成された生成物を脱ブロッキング剤と接触させるステップ、および
(e2)直前のステップによって形成された化合物を式(A8):

(式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、式(A8)の各化合物について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A9):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ
の連続したステップのn−1回の反復を実施するステップ;ならびに
(f)式(A9)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(A10):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;
(g)式(A10)の化合物を切断剤と接触させて式(A11):

(式中、nは10〜40の整数であり、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;ならびに
(h)式(A11)の化合物を脱保護剤と接触させて式(A)のオリゴマー化合物を形成するステップ
の連続したステップを含む。
一実施形態では、ステップ(d)またはステップ(e2)は、それぞれ式(IV)の化合物または直前のステップによって形成された化合物を、キャッピング剤と接触させることをさらに含む。
別の実施形態では、各ステップは少なくとも1つの溶媒の存在下で実施される。
さらに別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、ハロゲン化酸を含む溶液である。
さらに別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、シアノ酢酸である。
別の実施形態では、ハロゲン化酸は、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、およびトリフルオロ酢酸からなる群から選択される。
別の実施形態では、ハロゲン化酸は、トリフルオロ酢酸である。
さらに別の実施形態では、ステップ(a)、(c)、(e)および(g1)の少なくとも1つは、各ステップの脱ブロックされた化合物を中和剤と接触させるステップをさらに含む。
さらに別の実施形態では、ステップ(a)、(c)、(e)および(g1)の各々は、各ステップの脱ブロックされた化合物を中和剤と接触させるステップをさらに含む。
別の実施形態では、中和剤はジクロロメタンおよびイソプロピルアルコールを含む溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、中和剤はモノアルキル、ジアルキル、またはトリアルキルアミンである。
さらに別の実施形態では、中和剤はN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。
別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、4−シアノピリジン、ジクロロメタン、トリフルオロ酢酸、トリフルオロエタノール、および水を含む溶液である。
さらに別の実施形態では、キャッピング剤は、エチルモルホリンおよびメチルピロリジノンを含む溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、キャッピング剤は酸無水物である。
別の実施形態では、酸無水物は無水安息香酸である。
別の実施形態では、式(A4)および式(A8)の化合物は、各々独立して、エチルモルホリンおよびジメチルイミダゾリジノンを含む溶液中に存在する。
別の実施形態では、切断剤は、ジチオトレイトールおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む。
さらに別の実施形態では、切断剤は、N−メチル−2−ピロリドンを含む溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、脱保護剤はNHを含む。
さらに別の実施形態では、脱保護剤は水溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、支持媒体は、1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンを含む。
別の実施形態では、式(A4)の化合物は式(A4a):

の化合物であり、式中、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、以下:

から選択される。
別の実施形態では、式(A5)の化合物は式(A5a):

の化合物であり、式中、
は支持媒体であり、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、以下:

から選択される。
さらに別の実施形態では、式(A8)の化合物は式(A8a):

の化合物であり、式中、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、式(A8a)の化合物の各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
さらに別の実施形態では、式(A9)の化合物は式(A9a):

の化合物であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される。
別の実施形態では、式(A10)の化合物は式(A10a):

の化合物であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
は、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される。
別の実施形態では、式(A11)の化合物は式(A11a):

の化合物であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択される。
式(A)のオリゴマー化合物の実施形態では、nは30であり、Rは5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

であり、
式(A)のオリゴマー化合物は式(G):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
Golodirsenは、以前はそのコード名「SPR−4053」で知られており、5’−GTTGCCTCCGGTTCTGAAGGTGTTC−3’(配列番号1)の塩基配列を有するPMOである。Golodirsenは、CAS登録番号1422959−91−8で登録されている。化学名としては、all−P−ambo−[P,2’,3’−トリデオキシ−P−(ジメチルアミノ)−2’,3’−イミノ−2’,3’−セコ](2’a→5’)(G−T−T−G−C−C−T−C−C−G−G−T−T−C−T−G−A−A−G−G−T−G−T−T−C) 5’−[4−({2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}カルボニル)−N,N−ジメチルピペラジン−1−ホスホンアミダート]が挙げられる。
Golodirsenは以下の構造:

を有し、以下の化学構造:

によっても表される。
Golodirsenは式(XII):

の構造によっても表され得る。
したがって、上記のプロセスの一実施形態では、式(A)のオリゴマー化合物は式(G):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
さらに別の実施形態では、式(G)のオリゴマー化合物は式(XII):

のオリゴマー化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
さらに別の実施形態では、Rは、各出現で、トリチルである。
Golodirsenを調製するためのプロセス
Golodirsenを調製するためのプロセスが本明細書に提供される。
一態様では、式(G):

のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスが本明細書に提供され、
プロセスは、
(a)式(I):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(II):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(b)式(II)の化合物を化合物(B):

と接触させて式(III):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(c)式(III)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(IV):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(d)式(IV)の化合物を式(DPG):

の化合物と接触させて式(V):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(e)式(V)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(VI):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(f)式(VI)の化合物を式(T):

の化合物と接触させて式(VII):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
(g)以下の連続したステップの23回の反復を実施するステップであって、
(g1)直前のステップによって形成された生成物を脱ブロッキング剤と接触させるステップ、および
(g2)直前のステップによって形成された化合物を式(VIII):

(式中、Rは、式(VIII)の各化合物について独立して、以下:

からなる群から選択され、各反復1〜23について、Rは、以下:

である)の化合物と接触させて式(IX):

(式中、
は支持媒体であり、
は、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である)の化合物を形成するステップ
の連続したステップの23回の反復を実施するステップ;
(h)式(IX)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(X):

(式中、
は支持媒体であり、
は、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である)の化合物を形成するステップ;
(i)式(X)の化合物を切断剤と接触させて式(XI):

(式中、Rは、各出現について独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である)の化合物を形成するステップ;ならびに
(j)式(XI)の化合物を脱保護剤と接触させて式(G)のオリゴマー化合物を形成するステップ
の連続したステップを含む。
一実施形態では、ステップ(d)、ステップ(f)、ステップ(g2)またはそれらの組み合わせは、それぞれ式(IV)の化合物、式(VI)の化合物または直前のステップによって形成された化合物を、キャッピング剤と接触させることをさらに含む。
ある実施形態では、ステップ(d)、ステップ(f)、ステップ(g2)の各々は、それぞれ式(IV)の化合物、式(VI)の化合物または直前のステップによって形成された化合物を、キャッピング剤と接触させることをさらに含む。
別の実施形態では、各ステップは少なくとも1つの溶媒の存在下で実施される。
さらに別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、ハロゲン化酸を含む溶液である。
さらに別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、シアノ酢酸である。
別の実施形態では、ハロゲン化酸は、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、およびトリフルオロ酢酸からなる群から選択される。
さらに別の実施形態では、ハロゲン化酸は、トリフルオロ酢酸である。
さらに別の実施形態では、ステップ(c)、(e)および(g1)の少なくとも1つは、各ステップの脱ブロックされた化合物を中和剤と接触させるステップをさらに含む。
別の実施形態では、ステップ(c)、(e)および(g1)の各々は、各ステップの脱ブロックされた化合物を中和剤と接触させるステップをさらに含む。
さらに別の実施形態では、中和剤はジクロロメタンおよびイソプロピルアルコールを含む溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、中和剤はモノアルキル、ジアルキル、またはトリアルキルアミンである。
別の実施形態では、中和剤はN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。
さらに別の実施形態では、各ステップで使用される脱ブロッキング剤は、4−シアノピリジン、ジクロロメタン、トリフルオロ酢酸、トリフルオロエタノール、および水を含む溶液である。
さらに別の実施形態では、キャッピング剤は、エチルモルホリンおよびメチルピロリジノンを含む溶液中に存在する。
別の実施形態では、キャッピング剤は酸無水物である。
さらに別の実施形態では、酸無水物は無水安息香酸である。
さらに別の実施形態では、式(VIII)の化合物、式(DPG)の化合物および化合物(F)は、各々独立して、エチルモルホリンおよびジメチルイミダゾリジノンを含む溶液中に存在する。
別の実施形態では、切断剤は、ジチオトレイトールおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む。
さらに別の実施形態では、切断剤は、N−メチル−2−ピロリドンを含む溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、脱保護剤はNHを含む。
別の実施形態では、脱保護剤は水溶液中に存在する。
さらに別の実施形態では、支持媒体は、1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンを含む。
別の実施形態では、式(DPG)の化合物は式(DPG1)の化合物である。
別の実施形態では、式(V)の化合物は式(Va):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物である。
別の実施形態では、式(T)の化合物は式(T1)の化合物である。
別の実施形態では、式(VII)の化合物は式(VIIa):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物である。
別の実施形態では、式(VIII)の化合物は式(VIIIa):

(式中、Rは、式(VIIIa)の各化合物について独立して、以下:

からなる群から選択される)の化合物である。
別の実施形態では、式(IX)の化合物は式(IXa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の実施形態では、式(X)の化合物は式(Xa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の実施形態では、式(XI)の化合物は式(XIa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の実施形態では、式(VI)の化合物は式(VIa):

(式中、Rは支持媒体である)の化合物である。
さらに別の実施形態では、式(G)のオリゴマー化合物は式(XII)のオリゴマー化合物である。
別の態様では、式(A5):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式(A5)の化合物は式(A5a):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

からなる群から選択される。
別の態様では、式(V):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、Rは支持媒体である。
いくつかの実施形態では、式(V)の化合物は式(Va):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、Rは支持媒体である。
別の態様では、式(VI):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、Rは支持媒体である。
いくつかの実施形態では、式(VI)の化合物は式(VIa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、Rは支持媒体である。
別の態様では、式(VII):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、Rは支持媒体である。
いくつかの実施形態では、式(VII)の化合物は式(VIIa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、Rは支持媒体である。
別の態様では、式(IX):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
一実施形態では、式(IX)の化合物は式(IXa):


の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の態様では、式(A9):
の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
一実施形態では、式(A9)の化合物は式(A9a):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
別の態様では、式(X):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
一実施形態では、式(X)の化合物は式(Xa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の態様では、式(A10):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
一実施形態では、式(A10)の化合物は式(A10a):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は支持媒体であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
これらの化合物の別の実施形態では、支持媒体は、1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンを含む。
別の態様では、式(XI):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
一実施形態では、式(XI)の化合物は式(XIa):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択され、
は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

である。
別の態様では、式(A11):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩が本明細書に提供され、式中、
nは10〜40の整数であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
一実施形態では、式(A11)の化合物は式(A11a):

の化合物、またはその医薬的に許容される塩であり、式中、
nは10〜40の整数であり、
は、各出現で独立して、以下:

からなる群から選択される。
オリゴマー
モルホリノベースのサブユニットの重要な特性としては、1)安定な、非荷電、または正に帯電した骨格連結によってオリゴマー形態で連結する能力;2)形成されたポリマーが標的RNAを含む相補塩基標的核酸とハイブリダイズすることができるようにヌクレオチド塩基(例えば、アデニン、シトシン、グアニン、チミジン、ウラシル、5−メチル−シトシン、およびヒポキサンチン)を支持する能力;3)オリゴマーが哺乳類細胞中に能動的または受動的に輸送される能力;ならびに4)オリゴマーおよびオリゴマー:RNAヘテロ二本鎖のRNAseおよびRNase H分解にそれぞれ耐える能力が挙げられる。
いくつかの実施形態では、アンチセンスオリゴマーは、塩基修飾または置換を含有する。例えば、本明細書に記載のアンチセンスオリゴマーの結合親和性を増加させるために、特定の核酸塩基が選択されてもよい。5−メチルシトシン置換は、核酸二本鎖の安定性を0.6〜1.2℃上昇させることが示されており、本明細書に記載のアンチセンスオリゴマーに組み込まれてもよい。一実施形態では、オリゴマーの少なくとも1つのピリミジン塩基は、5−置換ピリミジン塩基を含み、ピリミジン塩基は、シトシン、チミンおよびウラシルからなる群から選択される。一実施形態では、5−置換ピリミジン塩基は5−メチルシトシンである。別の実施形態では、オリゴマーの少なくとも1つのプリン塩基は、ヒポキサンチンを含む。
モルホリノベースのオリゴマー(アンチセンスオリゴマーを含む)は、例えば、米国特許第5,698,685号、第5,217,866号、第5,142,047号、第5,034,506号、第5,166,315号、第5,185,444号、第5,521,063号、第5,506,337号、第8,299,206号および第8,076,476号、国際特許出願公開WO/2009/064471およびWO/2012/043730、ならびにSummerton et al.(1997、Antisense and Nucleic Acid Drug Development,7,187−195)に詳述されており、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示のオリゴマー化合物は、不斉中心、キラル軸、およびキラル面を有してもよく(例えば、E. L. Eliel and S. H. Wilen, Stereo−chemistry of Carbon Compounds, John Wiley & Sons, New York, 1994, pages 1119−1190、およびMarch, J., , Advanced Organic Chemistry, 3d. Ed., Chap. 4, John Wiley & Sons, New York (1985)に記載されているような)、光学異性体を含むすべての可能な異性体およびそれらの混合物に関して、ラセミ体、ラセミ混合物として、および個々のジアステレオマーとして、生じてもよい。その立体化学のいかなる指示もなく本明細書に具体的に述べられた本開示のオリゴマー化合物は、すべての可能な異性体およびそれらの混合物を表すことを意図している。
具体的には、いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、本開示のオリゴマー化合物は、本明細書に記載されるように、式(VIII):

の化合物のような非限定的な例などを含む活性化モルホリノサブユニットから調製され、式中、Rは、式(VIII)の各化合物について独立して、以下:

からなる群から選択される。
上述の式(VIII)の化合物の各々は、例えば、以下に示すような対応するベータ−D−リボフラノシルから調製されてもよい。

Summerton et al., Antisense & Nucleic Acid Drug Dev. 7:187−195 (1997)を参照されたい。いかなる特定の理論にも縛られることなく、2つのキラル炭素の立体化学は、例えば、アルファ−L−リボフラノシル、アルファ−D−リボフラノシル、ベータ−L−リボフラノシル、またはベータ−D−リボフラノシル出発物質の選択に基づいて、各モルホリノサブユニットの多くの可能な立体異性体が生成され得るように、合成条件下で保持される。
例えば、いくつかの実施形態では、本開示の式(VIII)の化合物は、式(VIIIa):

の化合物であってもよく、式中、Rは、式(VIIIa)の各化合物について独立して、以下:

からなる群から選択される。
いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、10〜40個の式(VIII)の化合物の、例えば本開示のオリゴマー化合物中への組み込みは、多数の可能な立体異性体をもたらし得る。
いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、本開示のオリゴマー化合物は1つまたは複数のリン含有サブユニット間を含み、それは各リンでキラル中心を作り出し、その各々は、当該技術分野で理解されているように、「Sp」または「Rp」立体配置と名付けられる。いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、このキラリティは、同一の化学組成を有するが、それらの原子の3次元配置が異なる立体異性体を作り出す。
いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、各リンサブユニット間連結の立体配置は、例えば、本開示のオリゴマー化合物の合成中にランダムに生じる。いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、本開示のオリゴマー化合物は、多数のリンサブユニット間連結で構成され、各リンサブユニット間連結はランダムなキラル立体配置を有するため、合成プロセスは、本開示のオリゴマー化合物の指数関数的に多くの立体異性体を生み出す。具体的には、いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、付加されるモルホリノサブユニットの各サブユニット間連結は、生成物の立体異性体の数を2倍にするので、本開示のオリゴマー化合物の従来通りの調製物は、実際は、2個の立体異性体(Nはリンサブユニット間連結の数を表す)の非常に不均一な混合物である。
したがって、別段の指示がない限り、例えば、1つまたは複数の立体中心からの1つまたは複数の結合が、当該技術分野で理解されるであろうように、「−」または「〜〜」または等価物で示されるような場合、ジアステレオマーおよびエナンチオマーの混合物、ならびに純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーを含む、すべてのそのような異性体が含まれる。
表1は、本明細書に記載のプロセスで提供されるモルホリノサブユニットの様々な実施形態を示す。
実施例
実施例は、例示の目的のために、および本開示のある特定の実施形態を説明するために、以下に記載されている。しかしながら、特許請求の範囲は、本明細書に記載された実施例によって何ら限定されるものではない。開示された実施形態に対する様々な変更および修正は当業者には明らかであり、本開示の化学構造、置換基、誘導体、配合物または方法に関するものを含むがこれらに限定されないそのような変更および修正が、本開示の趣旨および添付の特許請求の範囲から逸脱することなくなされてもよい。本明細書のスキーム中の構造における変数の定義は、本明細書に提示される式中の対応する位置のものに一致する。
実施例1:NCP2アンカー合成
1. 4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(1)の調製

100Lフラスコに12.7kgの4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸を入れ、40kgのメタノールおよび2.82kgの濃硫酸を加えた。混合物を還流(65℃)しながら36時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した。38℃で結晶が生じた。混合物を0℃で4時間保持し、その後、窒素下で濾過した。100Lフラスコを洗浄し、0℃に冷却された10kgのメタノールで濾過ケーキを洗浄した。固体濾過ケーキを漏斗上で1時間乾燥し、トレーに移し、真空オーブンで室温にて一定重量まで乾燥して13.695kgの4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチルとした(100%収率、HPLC 99%)。
2. 3−ニトロ−4−(2−オキソプロピル)安息香酸の調製
A. (Z)−メチル4−(3−ヒドロキシ−1−メトキシ−1−オキソブタ2−エン−2−イル)−3−ニトロベンゾエート(2)

100Lフラスコに、前のステップからの3.98kgの4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(1)、9.8kgのDMF、2.81kgのアセト酢酸メチルを入れた。混合物を撹拌し、0℃に冷却した。これに3.66kgのDBUを、温度を5℃以下に維持しながら約4時間かけて加えた。混合物をさらに1時間撹拌した。反応温度を15℃以下に維持しながら、反応フラスコに37.5kgの精製水中の8.15kgのクエン酸の溶液を加えた。加えた後、反応混合物をさらに30分間撹拌し、その後、窒素下で濾過した。ウェット濾過ケーキを14.8kgの精製水と共に100Lフラスコに戻した。スラリーを10分間撹拌し、その後濾過した。ウェットケーキを再度100Lフラスコに戻し、14.8kgの精製水で10分間スラリー化し、濾過して、粗(Z)−メチル4−(3−ヒドロキシ−1−メトキシ−1−オキソブタ2−エン−2−イル)−3−ニトロベンゾエートとした。
B. 3−ニトロ−4−(2−オキソプロピル)安息香酸

粗(Z)−メチル4−(3−ヒドロキシ−1−メトキシ−1−オキソブタ2−エン−2−イル)−3−ニトロベンゾエートを窒素下で100L反応フラスコに入れた。これに14.2kgの1,4−ジオキサンを加え、撹拌した。混合物に16.655kgの濃塩酸および13.33kgの精製水の溶液(6M HCl)を、反応混合物の温度を15℃未満に維持しながら2時間かけて加えた。加え終えたら、反応混合物を還流(80℃)しながら24時間加熱し、室温まで冷却して、窒素下で濾過した。固体濾過ケーキを14.8kgの精製水で粉砕し、濾過し、14.8kgの精製水で再度粉砕し、濾過した。固体を39.9kgのDCMと共に100Lフラスコに戻し、1時間撹拌しながら還流した。1.5kgの精製水を残っている固体を溶解するために加えた。下層の有機層を予熱した72Lフラスコに分け、その後清浄な乾燥した100Lフラスコに戻した。溶液を0℃に冷却し、1時間保持し、その後濾過した。固体濾過ケーキを2回、それぞれ9.8kgのDCMおよび5kgのヘプタンの溶液で洗浄し、その後、漏斗上で乾燥した。固体をトレーに移し、一定重量まで乾燥して1.855kgの3−ニトロ−4−(2−オキソプロピル)安息香酸とした。化合物1からの全体の収率42%。HPLC 99.45%。
3. N−トリチルピペラジンコハク酸塩(NTP)の調製

72Lジャケット付きフラスコに窒素下で1.805kgの塩化トリフェニルメチルおよび8.3kgのトルエンを入れた(TPC溶液)。混合物を固体が溶解するまで撹拌した。100Lジャケット付き反応フラスコに窒素下で5.61kgのピペラジン、19.9kgのトルエン、および3.72kgのメタノールを加えた。混合物を撹拌し、0℃に冷却した。これにTPC溶液を少しずつ、反応温度を10℃以下に維持しながら4時間かけてゆっくりと加えた。混合物を10℃で1.5時間撹拌し、その後、14℃に昇温させた。32.6kgの精製水を72Lフラスコに入れ、その後、内部バッチ温度を20±5℃に維持しながら100Lフラスコに移した。層を分かれさせ、下層の水層を分離および保存した。有機層を3回、各32kgの精製水で抽出し、水層を分離し、保存しておいた水溶液と合わせた。
残っている有機層を18℃に冷却し、10.87kg精製水中の847gのコハク酸の溶液を有機層に少しずつゆっくりと加えた。混合物を20±5℃で1.75時間撹拌した。混合物を濾過し、固体を2kgのTBMEおよび2kgのアセトンで洗浄し、その後、漏斗上で乾燥した。濾過ケーキを2回、各5.7kgのアセトンで粉砕し、粉砕と粉砕の間に濾過し、1kgのアセトンで洗浄した。固体を漏斗上で乾燥し、その後、トレーに移し、真空オーブンで室温にて一定重量まで乾燥して2.32kgのNTPとした。収率80%。
4. (4−(2−ヒドロキシプロピル)−3−ニトロフェニル)(4−トリチルピペラジン−1−イル)メタノンの調製
A. 1−(2−ニトロ−4(4−トリチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)プロパン−2−オンの調製

100Lジャケット付きフラスコに窒素下で2kgの3−ニトロ−4−(2−オキソプロピル)安息香酸(3)、18.3kgのDCM、1.845kgのN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)を入れた。均一な混合物が形成されるまで溶液を撹拌した。3.048kgのNTPを30分以上かけて室温で加え、8時間撹拌した。5.44kgの精製水を反応混合物に加え、30分間撹拌した。層を分離させ、生成物を含有する下層の有機層を排出および保存した。水層を5.65kgのDCMで2回抽出した。合わせた有機層を4.08kgの精製水中の1.08kgの塩化ナトリウムの溶液で洗浄した。有機層を1.068kgの硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。硫酸ナトリウムを1.3kgのDCMで洗浄した。合わせた有機層を252gのシリカゲルでスラリー化し、252gのシリカゲルのベッドを含有する濾過用漏斗を通して濾過した。シリカゲルベッドを2kgのDCMで洗浄した。合わせた有機層をロータリーエバポレータで留去した。4.8kgのTHFを残留物に加え、その後、THF中の粗1−(2−ニトロ−4(4−トリチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)プロパン−2−オンが2.5倍量に達するまでロータリーエバポレータで留去した。
B. (4−(2−ヒドロキシプロピル)−3−ニトロフェニル)(4−トリチルピペラジン−1−イル)メタノン(5)の調製

100Lジャケット付きフラスコに窒素下で前のステップからの3600gの4および9800gのTHFを入れた。撹拌した溶液を5℃以下に冷却した。溶液を11525gのエタノールで希釈し、194gの水素化ホウ素ナトリウムを5℃以下で約2時間かけて加えた。反応混合物を5℃以下でさらに2時間撹拌した。約3kgの水中の約1.1kgの塩化アンモニウムの溶液を、温度を10℃以下に維持するためにゆっくりと加えることにより、反応をクエンチした。反応混合物をさらに30分間撹拌し、濾過して無機物を除去し、100Lジャケット付きフラスコに再び入れ、23kgのDCMで抽出した。有機層を分離し、水層をさらに2回、各4.7kgのDCMで抽出した。合わせた有機層を、約3kgの水中の約800gの塩化ナトリウムの溶液で洗浄し、その後2.7kgの硫酸ナトリウムで乾燥した。懸濁液を濾過し、濾過ケーキを2kgのDCMで洗浄した。合わせた濾液を2.0倍量に濃縮し、360gの酢酸エチルで希釈し、留去した。粗生成物を、窒素下でDCMで充填した4kgのシリカのシリカゲルカラムにかけ、7.2kgのDCM中の2.3kgの酢酸エチルで溶出した。合わせた画分を留去し、残留物を11.7kgのトルエンに取り入れた。トルエン溶液を濾過し、濾過ケーキを2回、各2kgのトルエンで洗浄した。濾過ケーキを一定重量まで乾燥して2.275kgの化合物5とした(化合物3からの収率46%)、HPLC 96.99%。
5. 炭酸2,5−ジオキソピロリジン−1−イル(1−(2−ニトロ−4−(4−トリフェニルメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)プロパン−2−イル)(NCP2アンカー)の調製

100Lジャケット付きフラスコに窒素下で4.3kgの化合物5(重量はH NMRによる残留トルエンに基づいて調整され、この後のすべての試薬はそれにしたがってスケールを合わせた)および12.7kgのピリジンを入れた。これに3.160kgのDSC(H NMRで78.91重量%)を、内部温度を35℃以下に維持しながら入れた。反応混合物を周囲条件で約22時間熟成させ、その後濾過した。濾過ケーキを200gのピリジンで洗浄した。濾液体積の1/2を各々含む2つのバッチで、約50kgの水中の約11kgのクエン酸の溶液を含有する100Lジャケット付きフラスコに濾液をゆっくりと入れ、30分間撹拌して固体を沈殿させた。固体を濾過用漏斗で回収し、1回の洗浄につき4.3kgの水で2回洗浄し、濾過用漏斗上で真空乾燥した。
合わせた固体を100Lジャケット付きフラスコに入れ、28kgのDCM中に溶解させ、4.3kgの水中の900gの炭酸カリウムの溶液で洗浄した。1時間後、層を分離させ、水層を除去した。有機層を10kgの水で洗浄し、分離し、3.5kgの硫酸ナトリウムで乾燥した。DCMを濾過し、留去し、真空乾燥して6.16kgのNCP2アンカーとした(114%収率)。
実施例2:アンカー担持樹脂合成
75L固相合成反応器に、約52LのNMPおよび2600gのアミノメチルポリスチレン樹脂を入れた。樹脂をNMP中で撹拌し、約2時間膨潤させ、その後排出した。樹脂を1回の洗浄につき約39LのDCMで2回洗浄し、その後1回の洗浄につき39Lの中和溶液で2回洗浄し、その後1回の洗浄につき39LのDCMで2回洗浄した。撹拌中の樹脂溶液にNCP2アンカー溶液をゆっくりと加え、室温で24時間撹拌し、排出した。樹脂を1回の洗浄につき39LのNMPで4回洗浄し、1回の洗浄につき39LのDCMで6回洗浄した。樹脂をDEDCキャッピング溶液の1/2で30分間処理および撹拌し、排出し、2回目の1/2のDEDCキャッピング溶液で30分間処理および撹拌し、排出した。樹脂を1回の洗浄につき39LのDCMで6回洗浄し、その後オーブンで一定重量まで乾燥して3573.71gのアンカー担持樹脂とした。
実施例3:活性化EG3テールの調製
1.トリチルピペラジンフェニルカルバメート35の調製

冷却したジクロロメタン(6mL/g NTP)中のNTPの懸濁液に、水(4mL/g炭酸カリウム)中の炭酸カリウム(3.2等量)の溶液を加えた。この2相混合物に、ジクロロメタン(2g/gクロロギ酸フェニル)中のクロロギ酸フェニル(1.03等量)の溶液をゆっくりと加えた。反応混合物を20℃に加温した。反応が完了したら(1〜2時間)、層を分離した。有機層を水洗し、無水炭酸カリウムで乾燥した。生成物35をアセトニトリルからの結晶化により単離した。収率=80%。
2.カルバメートアルコール(36)の調製

水素化ナトリウム(1.2等量)を1−メチル−2−ピロリドン(32mL/g水素化ナトリウム)中に懸濁させた。この懸濁液にトリエチレングリコール(10.0等量)および化合物35(1.0等量)を加えた。結果として生じるスラリーを95℃に加熱した。反応が完了したら(1〜2時間)、混合物を20℃に冷却した。この混合物に30%ジクロロメタン/メチルtert−ブチルエーテル(v:v)および水を加えた。生成物含有有機層をNaOH水溶液、コハク酸水溶液、および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続して洗浄した。生成物36をジクロロメタン/メチルtert−ブチルエーテル/ヘプタンからの結晶化により単離した。収率=90%。
3.EG3テール酸(37)の調製

テトラヒドロフラン(7mL/g 36)中の化合物36の溶液に、無水コハク酸(2.0等量)およびDMAP(0.5等量)を加えた。混合物を50℃に加熱した。反応が完了したら(5時間)、混合物を20℃に冷却し、NaHCO3水溶液でpH8.5に調整した。メチルtert−ブチルエーテルを加え、生成物を水層に抽出した。ジクロロメタンを加え、混合物をクエン酸水溶液でpH3に調整した。生成物含有有機層をpH=3のクエン酸緩衝液と飽和塩化ナトリウム水溶液との混合物で洗浄した。この37のジクロロメタン溶液を、化合物38の調製に単離せずに使用した。
4.活性化EG3テール(38)の調製

化合物37の溶液に、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸イミド(HONB)(1.02当量)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.34当量)、およびその後1−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(1.1当量)を加えた。混合物を55℃に加熱した。反応が完了したら(4〜5時間)、混合物を20℃に冷却し、1:1の0.2Mクエン酸/ブラインおよびブラインで連続して洗浄した。ジクロロメタン溶液をアセトン、およびその後N,N−ジメチルホルムアミドに溶媒交換し、生成物をアセトン/N,N−ジメチルホルムアミドから飽和塩化ナトリウム水溶液への沈殿により単離した。粗生成物を水中で数回再スラリー化して残留N,N−ジメチルホルムアミドおよび塩を除去した。化合物36からの活性化EG3テール38の収率=70%。
実施例4:Golodirsen[オリゴマー化合物(XII)]粗原薬の50L固相合成
1.材料
出発物質の化学構造:
A.活性化EG3テール

B.活性化Cサブユニット(調製については、米国特許第8,067,571号を参照)

C.活性化Aサブユニット(調製については、米国特許第8,067,571号を参照)

D.活性化DPGサブユニット(調製については、WO2009/064471を参照)

E.活性化Tサブユニット(調製については、WO2013/082551を参照)

F.アンカー担持樹脂

式中、Rは支持媒体である。
2.Golodirsen粗原薬の合成
A.樹脂膨潤
750gのアンカー担持樹脂および10.5LのNMPを50Lのシラン処理した反応器に入れ、3時間撹拌した。NMPを排出し、アンカー担持樹脂を各5.5LのDCMで2回、各5.5Lの30% TFE/DCMで2回洗浄した。
B.サイクル0:EG3テールカップリング
アンカー担持樹脂を各5.5Lの30% TFE/DCMで3回洗浄し、排出し、5.5LのCYFTA溶液で15分間洗浄し、排出し、再度5.5LのCYTFA溶液で15分間洗浄し、排出せずに122mLの1:1 NEM/DCMを入れ、懸濁液を2分間撹拌し、排出した。樹脂を5.5Lの中和溶液で10分間1回洗浄し、排出し、5.5Lの中和溶液で5分間2回洗浄し、排出し、その後各5.5LのDCMで2回洗浄し、排出した。3LのDMI中の706.2gの活性化EG3テール(MW 765.85)および234mLのNEMの溶液を樹脂に入れ、室温で3時間撹拌し、排出した。樹脂を5.5Lの中和溶液で10分間1回洗浄し、排出し、5.5Lの中和溶液で5分間1回洗浄し、排出し、5.5LのDCMで1回洗浄し、排出した。2680mLのNMP中の374.8gの無水安息香酸および195mLのNEMの溶液を入れ、15分間撹拌し、排出した。樹脂を5.5Lの中和溶液で10分間1回洗浄し、排出し、5.5Lの中和溶液で5分間1回洗浄し、排出し、5.5LのDCMで1回洗浄し、排出し、各5.5Lの30% TFE/DCMで2回洗浄した。樹脂を5.5Lの30% TFE/DCM中に懸濁させ、14時間保持した。
C.サブユニットカップリングサイクル1〜30
i.カップリング前処理
図1に記載されているような各カップリングサイクルの前に、樹脂を:1)30% TFE/DCMで洗浄し、2)a)CYTFA溶液で15分間処理し、排出し、b)CYTFA溶液で15分間処理して1:1 NEM/DCMを加え、撹拌し、排出し、3)中和溶液で3回撹拌し、4)DCMで2回洗浄した。表4を参照。
ii.カップリング後処理
各サブユニット溶液を表4に記載されているように排出した後、樹脂を:1)DCMで洗浄し、2)30% TFE/DCMで3回洗浄した。樹脂を次のカップリングサイクルの前にある時間保持する場合、第3のTFE/DCM洗浄液を排出せず、樹脂を前述のTFE/DCM洗浄溶液中に保持した。表4を参照。
iii.活性化サブユニットカップリングサイクル
カップリングサイクルを、表4に記載されているように実施した。
iv.最終IPA洗浄
最終カップリングステップを表4に記載されているように実施した後、樹脂を各19.5LのIPAで8回洗浄し、室温で約63.5時間、乾燥重量4857.9gまで真空乾燥した。
D.切断
上記樹脂結合エテプリルセン(Eteplisen)粗原薬を2つのロットに分け、各ロットを以下のように処理した。1619.3gのロットの樹脂を:1)10LのNMPと共に2時間撹拌し、その後NMPを排出し、2)各10Lの30% TFE/DCMで3回洗浄し、3)10LのCYTFA溶液で15分間処理し、4)その後、15分間10LのCYTFA溶液に130mlの1:1 NEM/DCMを加え、2分間撹拌し、排出した。樹脂を各10Lの中和溶液で3回処理し、10LのDCMで6回、各10LのNMPで8回洗浄した。樹脂を1530.4gのDTTの切断溶液および6.96LのNMP中の2980 DBUで2時間処理して樹脂からエテプリルセン(Eteplisen)粗原薬を取り外した。切断溶液を排出し、別の容器に保持した。反応器および樹脂を、4.97LのNMPで洗浄し、それを切断溶液と合わせた。

[1] mlは1:1 NEM/DCMの量を示す
E.脱保護
切断溶液とNMP洗浄とを合わせたものを圧力容器に移し、冷凍庫で−10〜−25℃の温度に冷やした39.8LのNHOH(NH・HO)を加えた。圧力容器を密閉し、45℃に16時間加熱し、その後25℃に冷却させた。このGolodirsen粗原薬を含有する脱保護溶液を溶媒除去の前に精製水で3:1に希釈した。溶媒除去の間、脱保護溶液を2Mリン酸でpH 3.0に調整し、その後NHOHでpH 8.03に調整した。HPLC:C18 77.552%(図1)およびSCX−10 73.768%(図2)。
実施例5:Golodirsen粗原薬の精製
Golodirsen粗原薬を含有する実施例4のパートEからの脱保護溶液を、ToyoPearl Super−Q 650S陰イオン交換樹脂(Tosoh Bioscience)のカラムに充填し、17カラム容積にわたって0〜35%Bの勾配で溶出し(緩衝液A:10mM水酸化ナトリウム;緩衝液B:10mM水酸化ナトリウム中の1M塩化ナトリウム)、許容される純度の画分(C18およびSCX HPLC)を貯めて精製された薬物生成物溶液とした。HPLC:93.571%(C18;図3) 88.270%(SCX;図4)。
精製された原薬溶液を脱塩および凍結乾燥して1450.72gの精製されたGolodirsen原薬とした。収率54.56%;HPLC:93.531%(図5;C18) 88.354%(図6;SCX)。
参照による組み込み
本出願を通じて引用されるすべての参考文献の内容(文献参照、発行された特許、公開特許出願、および同時係属中の特許出願を含む)は、その全体が本明細書に明示的に組み込まれる。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、当業者に一般に知られている意味と一致する。
均等物
当業者は、本明細書に記載された開示の特定の実施形態の多くの均等物を、認識するか、または所定の実験方法だけを用いて確認することができるであろう。そのような均等物は、以下の特許請求の範囲によって包含されることが意図される。

Claims (23)

  1. 式(A):

    (式中、nは10〜40の整数であり、各Rは、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される)のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスであって、以下の連続したステップ:
    (a)式(A1):

    (式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(II):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (b)式(II)の化合物を式(A2):

    (式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A3):

    (式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;
    (c)式(A3)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(IV):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (d)式(IV)の化合物を式(A4):

    (式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

    からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A5):

    (式中、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは以下:

    から選択される)の化合物を形成するステップ;
    (e)以下の連続したステップ:
    (e1)直前のステップによって形成された生成物を脱ブロッキング剤と接触させるステップ、および
    (e2)直前のステップによって形成された化合物を式(A8):

    (式中、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、式(A8)の各化合物について独立して、以下:

    からなる群から選択される)の化合物と接触させて式(A9):

    (式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rはトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、Rは、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ
    のn−1回の反復を実施するステップ;
    (f)式(A9)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(A10):

    (式中、nは10〜40の整数であり、Rは支持媒体であり、Rは、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;
    (g)式(A10)の化合物を切断剤と接触させて式(A11):

    (式中、nは10〜40の整数であり、Rは、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される)の化合物を形成するステップ;ならびに
    (g)式(A11)の化合物を脱保護剤と接触させて式(A)のオリゴマー化合物を形成するステップ
    を含むプロセス。
  2. 式(A4)の化合物が式(A4a):

    の化合物であり、式中、
    はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
    は、以下:

    から選択される、
    請求項1に記載のプロセス。
  3. 式(A5)の化合物が式(A5a):

    の化合物であり、式中、
    は支持媒体であり、
    はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
    は、以下:

    から選択される、
    請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 式(A8)の化合物が式(A8a):

    の化合物であり、式中、
    はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
    は、式(A8a)の化合物の各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択される、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 式(A9)の化合物が式(A9a):

    の化合物であり、式中、
    nは10〜40の整数であり、
    は支持媒体であり、
    はトリチル、モノメトキシトリチル、ジメトキシトリチルおよびトリメトキシトリチルからなる群から選択され、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 式(A10)の化合物が式(A10a):

    の化合物であり、式中、
    nは10〜40の整数であり、
    は支持媒体であり、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 式(A11)の化合物が式(A11a):

    の化合物であり、式中、
    nは10〜40の整数であり、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択される、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 式(A)のオリゴマー化合物について、nは25であり、Rは5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    であり、
    式(A)のオリゴマー化合物は式(G):

    の化合物、またはその医薬的に許容される塩である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 式(G)のオリゴマー化合物は式(XII):

    のオリゴマー化合物、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. は、各出現でトリチルである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 式(G):

    のオリゴマー化合物を調製するためのプロセスであって、以下の連続したステップ:
    (a)式(I):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(II):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (b)式(II)の化合物を化合物(B):

    と接触させて式(III):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (c)式(III)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(IV):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (d)式(IV)の化合物を式(DPG):

    の化合物と接触させて式(V):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (e)式(V)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(VI):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (f)式(VI)の化合物を式(T):

    の化合物と接触させて式(VII):

    (式中、Rは支持媒体である)の化合物を形成するステップ;
    (g)以下の連続したステップ:
    (g1)直前のステップによって形成された生成物を脱ブロッキング剤と接触させるステップ、および
    (g2)直前のステップによって形成された化合物を式(VIII):

    (式中、Rは、式(VIII)の各化合物について独立して、以下:

    からなる群から選択され、各反復1〜23について、Rは、以下:

    である)の化合物と接触させて式(IX):

    (式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である)の化合物を形成するステップ
    の23回の反復を実施するステップ;
    (h)式(IX)の化合物を脱ブロッキング剤と接触させて式(X):

    (式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である)の化合物を形成するステップ;
    (i)式(X)の化合物を切断剤と接触させて式(XI):

    (式中、Rは、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である)の化合物を形成するステップ;ならびに
    (j)式(XI)の化合物を脱保護剤と接触させて式(G)のオリゴマー化合物を形成するステップ
    を含むプロセス。
  12. ステップ(d)、ステップ(f)またはステップ(g2)が、それぞれ式(IV)の化合物、式(VI)の化合物または前記直前のステップによって形成された化合物を、キャッピング剤と接触させることをさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 各ステップで使用される前記脱ブロッキング剤は、シアノ酢酸である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記ハロゲン化酸は、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、およびトリフルオロ酢酸からなる群から選択される、請求項13に記載のプロセス。
  15. 前記支持媒体は、ガラス、修飾または官能化ガラス、プラスチック(アクリル、ポリスチレン(例えば、1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレン)、スチレンと他の材料とのコポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリウレタン、およびテフロン(登録商標)を含む)、多糖類、ナイロンまたはニトロセルロース、セラミックス、樹脂、シリカまたはシリカ系材料(シリコンおよび修飾シリコンを含む)、炭素、金属、ならびに光ファイバ束からなる群から選択される材料を含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 式(G)のオリゴマー化合物が式(XII):

    のオリゴマー化合物である、請求項1〜15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 式(IX):

    の化合物であって、式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  18. 式(IX)の化合物が式(IXa):

    の化合物であり、式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    請求項17に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  19. 式(X):

    の化合物であって、式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  20. 式(X)の化合物が式(Xa):

    の化合物であり、式中、
    は支持媒体であり、
    は、各出現について独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    請求項19に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  21. 前記支持媒体は1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンを含む、請求項17〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 式(XI):

    の化合物であって、式中、
    は、各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  23. 式(XI)の化合物が式(XIa):

    の化合物であり、式中、
    は、各出現で独立して、以下:

    からなる群から選択され、
    は5’から3’へ向かって1〜25の各位置で以下:

    である、
    請求項22に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
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