JP2019516616A - 空気より軽量な高高度プラットフォームのためのシステム及び方法 - Google Patents

空気より軽量な高高度プラットフォームのためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

エネルギー効率が良く、空気より軽量な高高度プラットフォーム(HAP)は、約50,000〜80,000フィートの高高度における長期間に亘る持続的なステーションキーピングを可能にする。HAPは、円環状の形態をなす空気力学的に流線型の本体を含む。本体は、高高度への揚力をもたらすのに十分な量の空気より軽い気体により膨張可能である。HAPは、加圧された本体を通って延びるダクトを有している。ダクトは、フローをダクト内に配向させ、空気力学的な抗力を減少させる。HAPは、推進力を付与するとともに、地面に対してHAPを所定の位置に維持するように、ダクト内に配設された一つ又は複数のプロペラを有する。通信及び/又は状況認識などの種々の機能を実現するため、制御システム、太陽エネルギー収集システム、エネルギー貯蔵システム、及び/又は任意の種々のペイロードを配設してもよい。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、空気より軽量な高高度プラットフォームのためのシステム及び方法という名称で、2016年5月17日に出願された米国特許出願番号第15/157,132号の国際出願であり、その全ての開示は参照により本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。
本発明は、航空機に関し、特に、空気より軽量な高高度プラットフォームの特徴を開示するものである。
長期間に亘って地球の大気上空において有益なものは、多くの用途において非常に価値があることが分かっているが、これは今日まで地球の大気上空における軌道上の衛星によってのみ実現可能であった。地球の大気中で使用するためにこの種の有用なものを開発する多くの試みがなされてきた。しかし、風による抗力を克服するため十分なエネルギーを供給することが必要であるため、適度な大きさの航空機を用いることができず、非常に大きな発電能力を有する半硬式の飛行船を使用する必要があった。前記の飛行船は大型の有人飛行機と同じくらい高価であり、またその物流はユーザにとって深刻な問題となっている。このため、この種の財産は現在は配備されていない。通信用のエリアカバレッジを実証するために、フリーフライト(無電力)の空気より軽量な航空機が配備されているが、これにより、高緯度の卓越風で地球上を一定の緯度で移動する中程度の大きさの気球が必要となる。課題を解決するため、十分な空力及びエネルギー効率を有し、かつ長期間に亘ってステーションキーピング(同じ緯度と経度で高度を維持する)を実現することができる実用的で手頃な価格のプラットフォームを実現する必要がある。
本明細書に開示されている実施例の各々は、いくつかの態様を有しているが、そのうちの1つの態様だけが開示する望ましい属性に責任を負うものではない。顕著な特徴を本開示の範囲を限定することなく簡単に説明する。上記説明、特に「詳細な説明」を読むことにより、本明細書に記載の実施例における特徴が高高度プラットフォーム用の既存のシステム及び方法よりも優れた利点をもたらすことが理解されるであろう。
本発明は、エネルギー効率の良い、空気より軽量な高高度プラットフォーム(HAP)に関する。HAPは、一つ又は複数のペイロードを有し、非常に高い高度でかつ長期間に亘って、持続的なステーションキーピング、すなわち、地面に対して静止したままでいることを可能にする。HAPは、種々の通信及び監視機能をサポートする。これらの機能の中には地上ベースの妨害波の存在下におけるグローバルポジショニングシステム(GPS)の情報源が含まれる。これは、HAPで配信されたペイロードからの信号は、非常に高い高度に位置する既存の衛星からの信号よりも何千倍も強力であるためである。他の可能な機能には、ある範囲の通信及び通信収集ペイロードが含まれるが、これに限定されない。HAPは、数百マイルに及ぶ地球表面上の領域で通信を行うことができる。
HAPは、HAPへの抗力(抵抗力)を減らす空気力学的に流線型の本体を含む。本体は、円環状の形態を有してもよい。HAPが非常に高い高度に達し、その高度を維持するように、本体は、揚力をもたらすのに十分な量の水素又はヘリウム等の空気より軽い気体により膨張可能である。本体は、そのような気体で加圧されてもよい。内圧は、発射時の周囲大気圧よりも低いが、高高度では周囲大気圧より高い。そのような高度は、例えば、海抜50,000〜80,000フィートの高さを含む。ダクトは、HAPの本体を通って延在し、HAPへの効力を低減する。HAPは、数日、数週間、数カ月もの間に亘って、通信及び/又は状況認識の目的に適した大気中の高度で地球表面上の任意の所望の位置に向けて、そこに留まることができる。HAPは、加圧された本体を通って延びるダクトを有している。ダクトは、本体の中心を通っていてもよい。ダクトは、大気中のフリーストリームフローに面し、フリーストリームフローと実質的に整列した前方の第1の開口部を有していてもよい。そのような整列は、フリーストリームフローの一部をダクトに配向させることにより、配向されたフローが後方の第2の開口部を通ってダクトから流出することによって、HAPへの抗力に影響を与える、例えば、抗力を減少させる。HAPは、推進力を付与し、HAPを地面に対して所定の位置に維持するように、ダクト、例えば、ダクトの前方部分に配置された一つ又は複数のプロペラを有していてもよい。プロペラを付加しない場合、ダクト単体では、全抗力が増加するが、一つ又は複数のプロペラの追加及びこれに対応するダクト内の圧力変化により、HAPに対する有効総抗力が減少する。HAPは、航空機の安定した、予測可能な動きを実現する制御システム、推進力、制御及び/又はペイロードシステムのためのエネルギーを供給する太陽エネルギー収集システム、連続的な日中作動周期を可能にするエネルギー貯蔵システム、及び/又、通信及び/又は状況認識などの所望とする機能を実現する種々のペイロードを含む。
一態様における高高度プラットフォームを説明する。プラットフォームは、膨張可能な本体、ダクト及びプロペラを備える。膨張可能な本体は、乗物が50,000の最小高度に到達することができるように、揚力を与えるのに効果的な量の気体を内部に受容するように構成されている。本体は、膨張時に、第1の開口部を有する前部と、第2の開口部を有する後部と、を本体の両端部に備えている。前部から後部までの距離により、膨張した本体長さが画定され、膨張した本体長さは、膨張した本体の最大幅より大きい。ダクトは本体に亘って設けられており、複数の断面積を有する。ダクトは、少なくとも本体の前部における第1の開口部又はその近傍から、本体の後部における第2の開口部又はその近傍まで延びる長さを有する。複数の断面積は、第1の開口部からダクトの中間領域の前方部分まで減少する。中間領域は、第2の開口部より第1の開口部に近接している。複数の断面積は、中間領域の後方部分から第2の開口部まで増加する。プロペラは、第1の開口部と第2の開口部の間においてダクトに配設されている。
一実施例において、本体は、膨張時に、本体に対して約20メートル毎秒(m/s)の流速を有するフリーストリームフローにおいて約0.002の表面積抗力係数を有し、約4.8×10のレイノルズ数を有する。
高高度プラットフォームに対しする抵抗力は、高度約65,000フィートで本体に対して約20メートル毎秒(m/s)の流速を有するフリーストリームフローにおいて約14ポンド(lbs)未満である。一実施例において、高高度プラットフォームは、少なくとも約410kgの揚力を有する。
一実施例において、高高度プラットフォームは、乗物に接続されたソーラパネルをさらに備え、ソーラパネルは、電気エネルギー貯蔵部と協働して乗物に電力を供給するように構成されている。一実施例において、高高度プラットフォームは、前部がフリーストリームフローに面するため乗物を方向づけるように構成された操舵面さらに備える。一実施例において、高高度プラットフォームは、乗物に接続され、通信システムを含むペイロードをさらに備える。
一実施例において、プロペラは、第1の開口部と第2の開口部の間であって、中間領域の後方部分からダクトの長さの約10%以下の距離に位置する位置においてダクト内に配設されている。
他の態様における高高度プラットフォームについて説明する。高高度プラットフォームは、膨張可能な本体、ダクト及び第1のプロペラを備える。膨張可能な本体は、前部と、当該前部から距離Lの位置にある後部と、を有する。本体は、揚力を提供するため少なくとも3,000立方メートルの浮力気体を受容するように構成されている。浮力気体は、水素、ヘリウム又はこれらの混合物から選択される。本体は、膨張時に、前部からLの約35%〜45%位置に最大幅を有している。ダクトは、前部から後部まで本体を貫通して延びている。ダクトは、本体の前部における第1の断面積を有する第1の開口部と、本体の後部第2の断面積を有する第2の開口部と、中間領域と、を有する。中間領域は、第2の開口部よりも第1の開口部に近接した位置に位置する前方部分を有し、中間領域は、第3の断面積と等しい最小断面積を有している。第1の断面積及び第2の断面積の各々は、第3の断面積断面積より大きい。第1のプロペラは、ダクトの中間領域に位置している。
一実施例において、高高度プラットフォームは、第1の断面積から第3の断面積まで、複数の縮小する断面積をさらに備え、複数の縮小する断面積は、第1の断面積から第3の断面積まで連続して減少している。一実施例において、高高度プラットフォームは、第3の断面積から第2の断面積まで複数の拡大する断面積さらに備え、複数の拡大する断面積は、第3の断面積から第2の断面積まで連続的に増加している。一実施例において、中間領域から第2の開口部までのダクトの発散角は、少なくとも約1.3°である。一実施例において、高高度プラットフォームは、乗物に接続されたソーラパネルをさらに備え、ソーラパネルは、電気エネルギー貯蔵部と協働して乗物に電力を供給するように構成されている。一実施例において、高高度プラットフォームは、前部がフリーストリームフローに面するため乗物を方向づけるように構成された操舵面さらに備える。一実施例において、高高度プラットフォームは、乗物に接続され、通信及び/又は監視システムを含むペイロードさらに備える。一実施例において、高高度プラットフォームは、第1のプロペラの近傍で、ダクトに配設された一つ又は複数のさらなるプロペラをさらに備え、第1のプロペラ及び一つ又は複数のさらなるプロペラは、作動時の第1のプロペラ及び一つ又は複数のさらなるプロペラの合計角運動量がプラットフォームの制御システムの制御範囲内にある正味トルクをプラットフォームに発生させるように構成されている。
一実施例において、本体は、約0.1インチ未満の平均厚さを有する薄肉構造で形成されている。
他の態様における空気より軽量な航空機による持続的な高高度の飛行を提供する方法について説明する。方法は、少なくとも3,000立方メートルの空気より軽い気体で薄壁の本体を膨張させるステップを含む。膨張可能な本体は、前部と、当該前部から距離Lの位置にある後部と、を有し、本体は、膨張時に、前部からLの約35%〜45%の位置に最大幅を有する。前部から後部に亘って本体を貫通するダクトに一つ又は複数のプロペラが配設されている。方法は、航空機を少なくとも50,000フィートの高さまで飛行させるステップと、本体の前部がフリーストリームフローに面するように航空機を方向づけるステップと、をさらに含む。
一実施例において、方法は、航空機が少なくとも50,000フィートの高さで地面に対して略静止するように、フリーストリームフローにおいて航空機を作動させるステップをさらに含む。一実施例において、方法は、少なくとも30日間に亘って、航空機を少なくとも50,000フィートの高さに静止状態に維持するステップをさらに含む。一実施例において、方法は、航空機に搭載された通信装置を用いて通信を行うステップをさらに含む。
上記及び他の実施例について以下に詳細に説明する。
本発明の前記及び他の特徴について、以下の説明、クレーム及び添付の図面からより詳細に説明する。図面は本発明の複数の実施例を図示するものであり、発明の範囲を限定するものではないと理解されたい。添付の図面を用いて、本発明をさらに具体的かつ詳細に説明する。以下の詳細な説明では、詳細な説明の一部である添付の図面を参照する。図面において、同様の参照符号は同様の構成要素を示すものとし、異なる場合にはその旨記載する。詳細な説明、図面及びクレームに記載する例示的な実施例は限定的なものではない。本明細書に記載した主題の範囲を逸脱することなく、他の実施例を用いてもよく、また、修正を加えてもよい。本発明の態様は、本明細書に一般的に記載し、図示するように、種々の異なる形態で配置、置換、組合せ及び設計することができ、これら全ては明示的に企図されており、本開示の一部をなすと理解されたい。
図1は、一実施例に係るダクトを有する空気より軽量な高高度プラットフォームの斜視図であり、明確性のために高高度プラットフォームの一部を取り除いて示す図である。 図2は、図1の高高度プラットフォームの側方断面図である。 図3は、一実施例に係るダクトの中間領域の細部であり、図2の一部を示す詳細図である。 図4は、空気より軽量な航空機により持続的な高高度の飛行を提供する方法の一実施例を示すフローチャートである。
以下の詳細な説明は、本発明の特定の実施例に関するものである。図面を参照して説明を行う。図面において、明確に示すため同様の部品又はステップには同様の数字を付すこととする。本明細書における「一実施例」、「実施例」、又は「ある実施例において」とは、実施例に関して説明する特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも一つの実施例に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所における「一実施例」、「実施例」、又は「ある実施例において」というフレーズは、必ずしも同一の実施例を示すものでもなく、必ずしも他の実施例を相互に排除する別個の実施例又は代替の実施例ではない。さらに、いくつかの実施例に示すが、他の実施例には示さない種々の特徴について説明する。同様に、いくつかの実施例の要件であるが、他の実施例の要件ではない可能性がある種々の要件について説明する。
添付の図面を参照して本発明の実施例を説明する。図面において、同様の参照符号は同様の構成要素を示すものとする。本明細書における説明のために使用している用語は、単に本発明の特定の実施例の詳細な説明に使用するものであり、限定的に解釈されるものではない。さらに、本発明の実施例はいくつかの新規の特徴を含み、これらの実施例のいずれの1つの実施例も、望ましい属性に対して単独で責任を負うものではなく、又は本明細書に記載された発明の実施に必須のものではない。
図1は、一実施例に係る空気より軽量な高高度プラットフォーム(HAP)10の斜視図である。HAP10は、明確に示すために部分的に図示している。図1では、内部の構成や特徴を容易に理解することができるように、HAP10の半部を取り除いて示している。
種々の方向及び向き(姿勢)に関してHAP10を説明する。説明を容易にするため中心軸20を示す。この軸20はダクト200により画定される。これについてはさらに説明する。図示のように前方30を定義する。前方30は、他に記載しない限り、HAP10の前部が面している方向を示している。さらに、図示するように後方40、上方50及び下方60を定義する。前方30及び後方40は、互いに平行をなして、反対方向に延びている。一実施例では、本明細書に記載するように、前方30及び後方40は、軸20と平行であり、かつ/又は軸20と整列している。上方50及び下方60は、反対方向を向いて互いに平行をなしているとともに、前方30及び後方40と直交している。一実施例において、前述のように、上方50及び下方60は軸20と直交していてもよい。
HAP10は、膨張可能な本体100を有する。図1に膨張した状態の本体100を示す。本体100は、膨張していないとき及び/又は十分に気体が注入されていないとき、異なる大きさ及び/又は形状を有することがある。図示するように、膨張した本体100は、前部102及び後部104を含む。前部102は、HAP10の前方30に位置している。後部104は、前部102の反対側であり、HAP10の後方40に位置している。
HAP10は、本体壁部110を含む。本体壁部110は、本体100の一部としてもよい。壁部110は薄肉構造であってもよい。例えば、壁部110は、適切な厚さを有するポリマーフィルムから形成されてもよい。一実施例において、壁部110は、ポリエチレン系材料から形成されてもよい。一実施例において、壁部110は、ポリエチレンテレフタレート材料、例えば、マイラーから形成されてもよい。壁部110は、約0.1インチの厚さを有していてもよい。壁部110は、約0.1インチ未満の厚さを有していてもよい。壁部110は、約0.1インチの平均厚さを有していてもよい。壁部110の厚さを均一としてもよい。一実施例において、壁部110の厚さは均一でなくてもよく、壁部110は種々の厚さを有していてもよい。一実施例において、壁部110は、約0.03インチ〜約0.17インチの厚さを有していてもよい。一実施例において、壁部110は、約0.05インチ〜約0.15インチの厚さを有していてもよい。一実施例において、壁部110は、約0.08インチ〜約0.12インチの厚さを有していてもよい。
壁部110は、膨張可能な体積部120を少なくとも部分的に画定する。体積部120は、空気より軽い気体130を受けるように構成されたスペースである。体積部120は、部分的に壁部110によって画定されてもよいし、HAP10における他の一つ又は複数の部分によって部分的に画定されてもよい。一実施例において、体積部120は、壁部110及びダクト200により画定されてもよい。一実施例において、体積部120は軸20を中心として二次元形状部を回転させることにより画定されてもよい。体積部120が軸20に垂直な平面において軸20を中心として円筒状に対称となるように、回転される二次元形状部は軸20を含む平面上にあってもよい。一実施例において、体積部120は、円筒状の対称からずれていてもよい。体積部120は、軸20及び上方50と交差する垂直面における鏡映面に対して対称であってもよい。一実施例において、体積部120は、軸20及び上方50と交差する垂直面における鏡映面に対して非対称であってもよい。体積部120は、軸20に交差しかつ上方50と直交する水平面における鏡映面に対して対称であってもよい。一実施例において、体積部120は、軸20に交差しかつ上方50と直交する水平面における鏡映面に対して非対称であってもよい。したがって、体積部120は、対称、非対称、円筒形、非円筒形、円形、非円形等の種々の形状を有していてもよい。
体積部120は、包含された空気より軽い気体130を維持するため、外的環境から隔てられている。体積部120は連続的であってもよい。図示するように、体積部120は、単一で連続的な体積部を画定するように、ダクト200の周囲に亘って連続している。一実施例において、体積部120は非連続的であってもよい。例えば、体積部120は複数の別個の部分を有していてもよい。体積部120を画定する複数のセルを有していてもよい。体積部120の複数のセル又は他の部分は、体積部120における壊滅的な気体漏れの危険性を低減することによって、より頑強で信頼性のある揚力機構を提供する。例えば、鳥や他の物体がHAP10に衝突しても、体積部120の一部だけに穴が開いて当該部分からだけ気体130が漏出する一方、体積部120における他の複数の部分は上記の衝突によって影響を受けないため、他の複数の部分内の気体130が漏出しないようになっている。
体積部120が占める全体積は、以下に記載するように、高度及び体積部120の内圧により変動し得る。したがって、体積部120が占める全体積は、様々な適切な量となり得る。一実施例において、体積部120が占める全体積は、約1000m〜13,000mである。一実施例において、体積部120が占める全体積は、約4400mである。体積部120が占める全体積は、ペイロード340など、HAP10における様々なシステムの質量及びエネルギー条件に依存している。
体積部120及び/又はHAP10の他の部分は、HAP10に揚力をもたらすのに十分な量の気体130を包含する。一実施例において、HAP10は、HAP10が最低高度50,000フィートに到達し得るのに十分な量の気体130を包含する。一実施例において、HAP10は、HAP10が高度55,000フィート、60,000フィート、65,000フィート、70,000フィート、75,000フィート、80,000フィート、及び/又は、上記高度よりも低い高度、高い高度、上記高度の中間高度に到達し得るのに十分な量の気体130を包含する。ここで、「高度」とは、HAP10の所与の緯度及び経度に対する海抜の高さを指している。HAP10を地球上の指定地点より上方に保つことは、大気中の風の流れに対抗するためのエネルギーの消費を必要とする。一実施例において、HAP10は、卓越風の風速が他の高度と比べて相対的に低い高度又は高度の範囲に維持される。一実施例において、HAP10は、平均風速が約10〜20マイル/時間(mph)である約60,000〜75,000フィートに維持される。
前述のように、HAP10は、空気より軽い気体130を含む。一実施例において、気体130は水素である。一実施例において、気体130はヘリウムである。一実施例において、気体130は水素とヘリウムとの混合物である。気体130は、体積部120内に供給され、体積部120に受容される。
表1は、使用される空気より軽い気体の種々の密度の実施例を示している。気体130は異なる密度を有していてもよい。例えば、HAP10がより低い温度を有する高度まで上昇すると、又は、HAP10が様々な温度を有する異なる季節や地理的領域において打ち上げられるとき、密度は変化する。一実施例において、ヘリウム又は水素について特定の密度の値を指定してもよい。表1において、異なる温度及び高度における密度を示すとともに、参考のため上記の温度及び高度における大気との比較を示す。HAP10は、周囲空気の体積よりも軽いために持ち上げられるので、所与の温度及び高度に対して気体密度は周囲空気の密度よりも低い。一実施例において、密度は、温度差により約10%変化する。本明細書に記載するように、HAP10は、高高度では「中立的に浮かび上がる」ものであり、したがって、参考のため大気の密度を示す。
本体100を加圧してもよい。本体100の体積部120を気体130で加圧してもよい。加圧された本体100及び/又はHAP10における他の加圧された部分は、周囲の大気圧より低い圧力に膨張したとき、「過少膨張」、「下加圧(サブ加圧)」などと記載する。加圧された本体100及び/又はHAP10における他の加圧された部分は、周囲の大気圧より高い圧力に膨張したとき、「過膨張」、「超加圧」などと記載する。一実施例において、発射場所では周囲大気圧より低い(すなわち、過少膨張である)が、より高い高度では周囲大気圧より高い(すなわち、超加圧)圧力で本体100を加圧してもよい。上記の条件の双方は、高度の上昇に伴う周囲大気圧の低下により、単一の圧力となる場合がある。一実施例において、本体100及び/又はHAP10の他の部分における気体は、ステーションキーピング高高度において周囲大気圧よりも約0.1psi高い圧力を有していてもよい。一実施例において、約60,000フィートで約1ポンド/平方インチ(psi)の圧力を有していてもよい。一実施例において、本体100及び/又はHAP10の他の部分における気体は、約75,000フィートで約0.6psiの圧力を有していてもよい。
一実施例において、及び、本明細書にさらに記載するように、本体100は、発射時は十分に膨張しておらず、ステーションキーピング高高度又はその近傍において、本体100の所望の空気力学的な流線形の形状が形成される。本体100は、ステーションキーピング高高度において超加圧されて、この高度において所望の空気力学的形状を有する。さもなければ、本体100の輪郭等の表面特性が変動し、HAP10に対する抗力は最小値に維持されず、これにより、HAP10を所望とするステーションキーピング位置に維持するため、より多くのエネルギーを消費することが必要となる。
前述のように、HAP10は、何日間又は何ヶ月も継続的にステーションキーピング高高度に維持されてもよい。飛行中及び/又はステーションキーピングの間、HAP10によるエネルギー収集によって上記能力がサポートされる。このため、HAP10は、太陽エネルギーシステム150を有していてもよい。一実施例において、本体100にシステム150が接続されている。一実施例において、システム150は本体100の一部を構成してもよい。システム150は、本体100の所望の最終形状に適合している。一実施例において、システム150又はシステムの一部分は、本体100内に位置している。
太陽エネルギーシステム150は、一つ又は複数のソーラパネル155を含んでいてもよい。パネル155は、本体100に接続されるか、本体の一部分を画定する。図示するように(図1に示すように)、本体100の上方部分にパネル155を配置してもよい。パネル155は、本明細書に記載するように、太陽から太陽エネルギーを集めて、HAP10に貯蔵し使用する。
HAP10は、ダクト200を有する。ダクト200は、HAP10を通って延びる開口部とし得る。ダクト200は、軸20を画定する。例えば、軸20は、ダクト200の一端から他端に亘るダクト200における複数の断面の幾何学的中心とし得る。ダクト200は、その長さに沿って同心円、円形又は楕円形の断面を有していてもよく、ダクト200の幾何学的断面の中心点により軸20を画定してもよい。
ダクト200は、ダクト壁部205を含む。壁部205は、軽量の剛性構造とし得る。壁部205は、エポキシ及び/又はプラスチックマトリックスに埋め込まれたグラファイト繊維又は炭素繊維等の強化繊維を含む複合材料、あるいはアルミニウム等の金属を含む様々な材料から形成される。他の適切な材料を使用してもよい。壁部205は、例えば、構造体に安定性を付加するために、外部にリング状のリブを有していてもよい。一実施例において、壁部110等の本体100の一部は、可視光に対して透過性である。本体100は、透明であってもよく、太陽エネルギーシステム150は、光が本体100の透明部分を通過してシステム150により収集されるように、ダクト壁部205の外側等に直接取り付けられる。ダクト壁部205等のダクト200の部分は、膨張可能な体積部120を部分的に画定してもよい。一実施例において、本体壁部110は、ダクト200の両端部又はその近傍などにおいてダクト200の両端部に接続され、これにより、ダクト200の両端部の間におけるダクト壁部205の外面によって体積部120が本体壁部110の内面に沿って少なくとも部分的に画定される。
ダクト200は、第1の開口部210及び第2の開口部220を画定する。第1の開口部210は、HAP10の前方30側の部分に位置している。第1の開口部210は、本体100の前部102に位置していてもよい。一実施例において、第1の開口部210は、本体部の前部102よりも後方40寄りに位置していてもよい。例えば、第1の開口部210は、本体100の最も前方30の部分よりも後方40寄りに位置していてもよい。一実施例において、第1の開口部210は、本体の前部102よりもさらに前方30に位置していてもよい。例えば、第1の開口部210は、本体100の最も前方30の部分よりもさらに前方30に位置していてもよい。
第2の開口部は、後方40側の部分のHAP10に位置している。第2の開口部220は、本体100の後部104に位置していてもよい。一実施例において、第2の開口部220は、本体100の後部104よりも前方30寄りに位置していてもよい。例えば、第2の開口部220は、本体100の最も後方40の部分より前方30寄りに位置していてもよい。一実施例において、第2の開口部220は、本体100の後部104よりもさらに後方40位置していてもよい。例えば、第2の開口部220は、本体100の最も後方40の部分よりもさらに後方40に位置していてもよい。
ダクト200は、中間領域230を有する。図2に示すように、領域230は、第2の開口部220よりも第1の開口部210に近接した位置に位置している。図示するように、領域230は、第1の開口部210に非常に近接していてもよい。これは例示に過ぎず、したがって、領域230は、第2の開口部220よりも第1の開口部210に近接した、ダクト200に沿った任意の位置に位置していてもよい。一実施例において、領域230は、第1の開口部210よりも第2の開口部に近接した、ダクト200に沿った任意の位置に位置している。中間領域230は、本実施例に記載したように、一つ又は複数のプロペラ400を有していてもよい。一実施例では、中間領域230は、本明細書に記載したように、ダクト200の特定の長手方向の長さ又はステーションにおけるダクト200の内部体積部である。
一実施例において、第1の開口部210と第2の開口部220におけるダクト壁部205の外側面が本体壁部110の内側面とともに少なくとも部分的に体積部120を画定するように、ダクト200の第1及び第2の開口部210,220及び/又はその近傍におけるダクト200の部分は本体壁部110に接続されている。一実施例において、中間領域230におけるダクト壁部205の外側面は、少なくとも部分的に体積部120を画定する。
ダクト200は飛行中のHAP10への抗力を減少させる。ダクト200内のプロペラ400の作用により、HAP10の空力抵抗(抗力)が減少する。この作用により、ダクト200の前方30に面する面及び開口部210並びにHAP10の前方30に面する面にかかる圧力が減少する。また、上記作用は、上記面に層流を誘発するとともに、前方への推力成分をもたらすダクト200内のプロペラの後方における圧力増加を生じさせる。例えば、本体100の前部102に向かって流れる大気の一部は、ダクト200に流れ込み、他の部分はHAP10に亘って流れる。一実施例において、HAP10の前方におけるフリーストリームフロー70の大部分は、第1の開口部210に向けて流れを変える。空気流が中間領域230などダクト200の縮小部分(収束部分)における一つ又は複数のプロペラブレード410に衝突するように、ダクト200の第1の開口部210及び/又は前方部分240が形状づけられる。ダクト200は、次に、ダクト200は、ダクト200の全長に亘って境界層の分離を防ぐ所定の角度で広がっていてもよい。一実施例において、抗力係数は、同じ体積(したがって、同じ公称揚力容量)を有する最適な回転楕円体形状のものと比較して40%以上小さい。
HAP10は一つ又は複数のバス300を有する。本明細書に記載するように、バス300は、電子機器、モータ、ペイロードなどを含む。バス300は、HAP10に接続されている。図示するように、バス300は、ダクト200に接続されている。バス300は、HAP10の下方60でかつ前方20の寄りの位置に配設されている。一実施例において、バス300は、HAP10の他の位置、例えば、上方50の位置及び/又は後方40寄りの位置に配設されてもよい。また、バス300は、HAP10の他の部分、例えば、本体100などに接続されてもよいし、当該他の部分を画定してもよい。
HAP10は、一つ又は複数のプロペラ400を有する。プロペラ400は、HAP10に推力をもたらすように構成されている。プロペラ400は、HAP10を地上に静止させておく推力を供給する。一実施例において、プロペラ400は、地面に対してHAP10を前方30に移動させるのに十分な推力を供給する。プロペラ400は、ダクト200内に配設されている。図示するように、プロペラ400は、ダクト200の中間領域230に配設されている。一実施例では、2つ以上のプロペラ400が配設されている。2つ又は複数のプロペラ400を配設してもよい。一実施例において、HAP10は、それぞれ反対方向に回転する第1及び第2のプロペラ400を備えている。一実施例において、HAP10は、動作時に2つ又は複数のプロペラ400の総角運動量がほぼゼロになるように構成された2つ又は複数のプロペラ400を備えている。一実施例において、HAP10は、動作時に2つ又は複数のプロペラ400の総角運動量がプラットフォームの制御システムの制御範囲内にある正味トルクをプラットフォームに生じさせるように構成された2つ又は複数のプロペラ400を備えている。例えば、結果として生じる正味トルクは、ゼロではなく、HAP10の操縦面500によって管理可能であり、これにより、操縦面500は、一つ又は複数のプロペラ400により生じる任意の正味トルクを打ち消す。ダクト200において第1及び/又は第2のプロペラ400の近傍に一つ又は複数の付加的なプロペラ400を配設してもよい。
一つ又は複数のプロペラ400は、一つ又は複数のブレード410をそれぞれ有している。ブレード410は、ダクト200においてプロペラが配設された部分の全幅の大部分に亘って延在する大きさを有している。一実施例において、ブレード410は、ダクト200においてプロペラが配設された部分の全幅の大部分よりも短い長さに亘って延在していてもよい。図示するように、プロペラ400は、3つのブレード410を有している。一実施例において、プロペラ400は、3つより多い又は少ないブレード410を有していてもよい。
HAP10は、一つ又は複数の操縦面(制御面)500を有している。操縦面500は、HAP10の向き及び/又は飛行方向の空気力学的制御を実現する。飛行中のHAP10を囲むフリーストリームフローは、操縦面500に衝突し、これにより、HAP10に回転力及び/又は直線力が与えられる。操縦面500は固定式又は可動式である。いくつか又は全ての操縦面500は、剛性又は半剛性の構造を有する。一実施例において、いくつかの又は全ての操縦面500は、膨張可能な構造を有している。一実施例において、いくつかの又は全ての操縦面500は、空気より軽い気体130を受容する膨張可能な構造を有している。膨張可能な操縦面500は、本体100などのHAP10の他の加圧部分と同じか又は異なる圧力に加圧される。
操縦面500は、垂直安定板510を含む。垂直安定板510は、本体100の後部104又はその近傍に位置している。垂直安定板510は、軸20及び上方50と交差する平面内に位置するように配向されてもよい。垂直安定板510は、固定式、可動式又はこれらの組み合わせとし得る。1つ以上の垂直安定板510を設けてもよい。垂直安定板510を傾斜して配設してもよい。一実施例において、後方40から見たときにV字形状の尾部をなすように2つの垂直安定板510を配設してもよい。
操縦面500は、水平安定板520を有していてもよい。水平安定板520は、本体100の後部104又はその近傍に位置している。一実施例において、水平安定板520は、軸20と交差しかつ上方50に直交する平面内に位置するように配向されている。図示するように、水平安定板520は、上記平面に対して僅かに傾斜していてもよい。2つ又は複数の水平安定板520を配設してもよい。後方40から見たときにV字形状の尾部をなすように2つの水平安定板520を配設してもよい。水平安定板520は、固定式、可動式又はこれらの組み合わせとし得る。
図2は、HAP10の側方断面図である。HAP10は、フリーストリームフロー70に対向するように図示されている。明確性のためフロー70の一部だけを図示している。フロー70は、HAP10の全体を囲んでいる。フロー70は、HAP10に対する周囲大気の流れの方向を示している。したがって、フロー70は、HAP10が地面に対して静止しているときに存在していてもよく、この場合、フロー70は卓越風であってもよい。さらに、HAP10は、地面に対して前方30又は後方40に移動し、したがって、フロー70は、HAP10と周囲大気との間の相対的な動きに起因する。一実施例において、フロー70は、HAP10の動きと地面に対する周囲大気の動きとの組み合わせに起因する。フロー70は、前方30及び軸20に対して平行をなすように図示されている。一実施例において、フロー70は、前方30及び軸20に対して平行でなくてもよい。例えば、フロー70は、前方30及び軸20に対して傾斜していてもよい。
フロー70は、概して、HAP10に対する周囲大気の流れを示している。したがって、後述するように、フロー70は、HAP10上、HAP10に沿って、HAP10の周囲及び/又は内部を通って流れるときに、HAP10に遭遇して、速度及び/又は方向を変えるか、あるいは妨害される。
HAP10は、全長Lを有する。全長Lは、前部102と後部104との間の距離によって定められる。一実施例において、全長Lは、前部102と後部104との間における軸20に沿った距離である。一実施例において、全長Lは、前部102と後部104との間との間における軸20に沿った距離と異なっていてもよい。例えば、ダクト200は、本体100の前部102及び後部104に対して傾斜していてもよい。
HAP10の全長Lは、様々な値を取り得る。一実施例において、全長Lは、約20〜50メートルである。一実施例において、全長Lは、約30〜40メートルである。一実施例において、全長Lは、約36メートル(118フィート)である。
種々の幾何学的なステーションS1,S2,S3,S4は、全長Lに沿って画定されている。第1のステーションS1は、全長Lに沿った本体100の前部102における位置として画定されている。一実施例において、第1のステーションS1は、ダクト200の第1の開口部210の位置として画定されている。第2のステーションS2は、全長Lに沿った本体100の後部104における位置として画定されている。一実施例において、第2のステーションS2は、ダクト200の第2の開口部220の位置として画定されている。第3のステーションS3は、全長Lに沿ったダクト200の中間領域230における位置として画定されている。一実施例において、第3のステーションS3は、全長Lに沿った、中間領域230の特定の部分の位置として画定されている。例えば、第3のステーションS3は、中間領域230内のプロペラ400の位置として画定されてもよい。第3のステーションS3は、前部102からLsの距離を隔てた位置に位置している。一実施例において、例えば図3に関して明細書に記載するように、第3のステーションS3は、中間領域230の前方又は後方の部分あるいは境界として画定されてもよい。第4のステーションS4は、全長Lに沿った、本体100が最も幅広い位置として画定されてもよい。一実施例において、本明細書に記載したように、第4のステーションS4は、全長Lに沿った、最大幅Dを有する位置としてもよい。第4のステーションS4は、前部102からLsの距離を隔てた位置に位置している。
本体100は、最大幅Dを有する。最大幅Dは、軸20に対して垂直に測定したときの本体100の対向する外側面間の最大の線形測定値である。さらに、最大幅Dは、垂直方向又は水平方向、あるいは軸20に直交する他の任意の方向に沿って測定してもよい。図2に示すように、最大幅Dは、(方向づけられた)垂直方向の寸法である。一実施例において、最大幅Dは、(方向づけられた)水平方向の寸法であってもよい。一実施例において、本体100は、全長Lに沿って任意のステーションにおいて測定したときに本体100の幅が任意の方向について同一であるように、概して円形の断面を有している。例えば、本体100の垂直方向及び水平方向の幅は、全長Lに沿って任意のステーション又は全てのステーションにおいて同一であってもよい。一実施例において、最大幅Dは、約10〜25メートルである。一実施例において、最大幅Dは、約17メートル(56フィート)である。
前述のように、最大幅Dは、ステーションS4に位置している。ステーションS4は、Lsの位置に位置していてもよい。第4のステーションS4は、全長Lに沿った種々の位置に位置していてもよい(したがって、Lsは種々の値を有する)。一実施例において、ステーションS4は、前部102からの距離がLの約10〜50%となる位置に位置している。一実施例において、ステーションS4は、前部102からの距離がLの約20〜40%となる位置に位置している。一実施例において、ステーションS4は、前部102からの距離がLの約25〜35%となる位置に位置している。一実施例において、ステーションS4は、前部102からの距離がLの約30%となる位置に位置している。
本体100は、空気力学的な外形状を有している。本明細書において、「空気力学的」、「流線形」等は、抗力(抵抗)を低減することを示している。したがって、本体100は、例えば、フリーストリームフロー70に起因する抗力を低減させる外形を有している。したがって、本体100は、例えば、フリーストリームフロー70によって抗力を低減する輪郭を有してもよい。本体100は、空気力学的な種々の形状、大きさ、構造、配置等を有していてもよい。したがって、本明細書に開示した特定の態様は例示に過ぎず、他の適切な態様を有していてもよい。
本体100は、空気力学的な外形状を実現するため、任意のアスペクト比の範囲を有していてもよい。本実施例において用いる「アスペクト比」とは、本体100の全長Lと最大幅Dとの比であり、すなわち、L/Dである。一実施例において、全長Lは、最大幅Dより大きい。したがって、アスペクト比は1より大きい。一実施例において、アスペクト比は、約1.25〜4である。一実施例において、アスペクト比は、約1.5〜3.5である。一実施例において、アスペクト比は、約1.75〜3である。一実施例では、アスペクト比は、約1.8〜2.5である。一実施例では、アスペクト比は、約1.9〜2.3である。一実施例では、アスペクト比は、約2.1である。上記アスペクト比は単なる例示であり、アスペクト比は、上記よりも小さい値、大きい値又は中間の値であってもよい。
ダクト200における種々の幾何学的なパラメータは、ステーションS1,S2,S3に対して定められる。ステーションS1の位置において、ダクト200は、第1の幅W1を有する。前述のように、第1のステーションS1は、ダクトの第1の開口部210の長手方向の位置に対応している。「長手方向」とは、全長Lに沿った位置(方向)を示している。したがって、一実施例において、幅W1は、ダクト200における第1の開口部210の幅の大きさである。例えば、ダクト200が円形の断面を有する場合、幅W1は直径である。一実施例において、例えば、ダクト200が楕円形の断面を有する場合、幅W1は、断面の長径又は短径である。したがって、幅W1は、上方50及び下方60に亘って測定したダクト200の大きさである。一実施例において、幅W1は、軸20に直交する任意の方向に測定したダクト200の大きさである。したがって、ステーションS1の位置において、ダクト200は、第1の幅W1に基づく第1の断面積A1(図示せず)を有する。一実施例において、ダクト200は、第1のステーションS1において円形の断面を有し、したがって、第1のステーションS1における第1の断面積A1は、第1の幅W1を円の直径とする円の領域である。
第2のステーションS2の位置において、ダクト200は、第2の幅W2を有する。前述のように、第2のステーションS2は、ダクトの第2の開口部220の長手方向の位置に対応している。したがって、一実施例において、幅W2は、ダクト200における第2の開口部220の幅の大きさである。例えば、ダクト200が円形の断面を有する場合、幅W2は直径である。一実施例において、例えば、ダクト200が楕円形の断面を有する場合、幅W2は、断面の長径又は短径である。したがって、幅W2は、上方50及び下方60に亘って測定したダクト200の大きさである。一実施例において、幅W2は、軸20に直交する任意の方向に測定したダクト200の大きさである。したがって、ステーションS2の位置において、ダクト200は、第2の幅W2に基づく第2の断面積A2(図示せず)を有する。一実施例において、ダクト200は、第2のステーションS2において円形の断面を有し、したがって、第2のステーションS2における第2の断面積A2は、第2の幅W2を円の直径とする円の領域である。一実施例において、第2の幅W2は、約11.7フィート(3.6メートル)である。
第3のステーションS3は、前部102、第1の開口部210及び/又は第1のステーションS1からLsの距離を隔てた位置に位置している。一実施例において、Lsは、約5フィート〜30フィートである。一実施例において、Lsは、約10フィート〜15フィートである。一実施例において、Lsは、約12フィートである。一実施例において、Lsは、Lの約2%〜20%である。一実施例において、Lsは、Lの約4%〜15%である。一実施例において、Lsは、Lの約8%〜12%である。一実施例において、Lsは、Lの約10%である。
第3のステーションS3において、ダクト200は、第3の幅W3を有する(図3に示すように−図2に示した領域3の細部を図3に示している)。図2に示すように、第3のステーションS3の位置Lsは、中間領域230の長手方向の位置又は中間領域230の一部分に対応している。したがって、一実施例において、幅W3は、中間領域230又は中間領域230の一部分の幅の大きさである。例えば、ダクト200が円形の断面を有している場合、幅W3は直径である。一実施例において、例えば、ダクト200が楕円形の断面を有する場合、幅W3は長径又は短径である。したがって、幅W3は、上方50及び下方60に測定したダクト200の大きさとし得る。一実施例では、幅W3は、軸20に直交する任意の方向に測定したダクト200の大きさである。したがって、ステーションS3の位置において、ダクト200は、第3の幅W3に基づく第3の断面積A3(図示せず)を有する。一実施例において、ダクト200は、第3のステーションS3において円形の断面を有し、したがって、第3のステーションS3における第3の断面積A3は、第3の幅W3を円の直径とする円の領域である。一実施例において、第3の幅W3は、約8.2フィート(2.5メートル)である。
ダクト200における種々の幅及び断面積は様々な値を取り得る。図示するように、A1は、A2及びA3の各々より大きく、A2は、A3より大きい。一実施例において、A2は、A1及びA3の各々より大きく、A1は、A3より大きい。一実施例において、A1及びA2は、A3より大きく、A1及びA2は同一の大きさである。
A1>A3及びA2>A3である実施例において、ダクト200の断面積は、前部102から後部104に向けて軸20に沿って、「縮小」し、次いで、「拡大」している。ダクト200の断面積は、第1の開口部210から中間領域230に向けて縮小し、中間領域230から第2の開口部220に向けて拡大していてもよい。ダクト200は、第1の開口部210から中間領域230に向けて連続的に減少する断面積を有していてもよい。ダクト200は、中間領域230から第2の開口部220に向けて連続的に増加する断面積を有していてもよい。中間領域230における断面積は、例えば図3に関して以下に詳細に説明するように、種々の形態とし得る。
ダクトは、前方ダクト部分240を有する。前方ダクト部分240は、中間領域230の前方30に位置するダクト200の部分である。前方ダクト部分240は、第1の開口部210と中間領域230との間におけるダクト200の部分であってもよい。前方ダクト部分240は、第1の開口部210と中間領域230の前方部分236又は前方境界部232との間におけるダクト200の部分であってもよい(図3に示す)。一実施例において、前方ダクト部分240の前方30側の端部は、ダクト200以外のHAP10の他の特徴部、例えば、本体100によって画定されてもよい。例えば、ダクト壁部205は、中間領域230から第1のステーションS1に到達する前に終端してもよく、本体壁部105などの本体100の特徴部は、第1の開口部210まで外形が続いていてもよい。そのような構成であっても依然として第1の開口部210まで延びるダクトであるとみなされる。したがって、前方ダクト部分240の前方30側の端部は様々な方法で画定されてもよい。前方ダクト部分240は、前方ダクト部分240の後方40側の端部における断面積と比べて、第1の開口部210においてより大きな断面積を有していてもよい。前方ダクト部分240は、第1の開口部210から前方ダクト部分240の後方40側の端部に向かって連続的に減少する断面積を有していてもよい。
ダクトは、後方ダクト部分250を有する。後方ダクト部分250は、中間領域230の後方40に位置するダクト200の部分である。後方ダクト部分250は、中間領域230と第2の開口部220との間におけるダクト200の部分であってもよい。後方ダクト部分250は、中間領域230の後方部分237又は後方境界部234(図3に示す)と第2の開口部220との間におけるダクト200の部分であってもよい(図3に示す)。一実施例において、後方ダクト部分250の後方40側の端部は、ダクト200以外のHAP10の他の特徴部、例えば、本体100によって画定されてもよい。例えば、ダクト壁部205は、中間領域230から第2のステーションS2に到達する前に終端してもよく、本体壁部105などの本体100の特徴部は、第2の開口部220まで外形が続いていてもよい。そのような構成であっても依然として第2の開口部210まで延びるダクトであるとみなされる。したがって、後方ダクト部分250の後方40側の端部は、様々な方法で画定されてもよい。後方ダクト部分250は、前方ダクト部分240の前方30側の端部における断面積と比べて、第2の開口部220においてより大きな断面積を有していてもよい。後方ダクト部分250は、後方ダクト部分240の前方30側の端部から第2の開口部220に向かって連続的に増加する断面積を有していてもよい。
後方ダクト部分250の断面積は、後方ダクト部分250の前方30側の端部から第2の開口部220まで連続的に増加してもよい。一実施例において、後方ダクト部分250の断面積は、後方ダクト部分250の前方30側の端部から第2の開口部220の近傍のダクト200の部分まで連続的に増加してもよい。例えば、一実施例において、第2の開口部220は、断面積の増加率を変化させるリップ部又は他の特徴部を有してもよい。一実施例において、断面積の増加は均一であってもよい。「均一」とは、断面積の増加率が後方ダクト部分250の長さに沿って一定であることを意味する。さらに、「均一」及び「連続的」は、断面積の変化率のわずかな変動を含み、例えば、ダクト200の断面積の変化率の正確な「均一性」又は「連続性」をわずかに変えるが、本明細書に記載したようにダクト200が空気力学的機能を実現することを可能にするリベット又はダクト200の他の構造的な特徴部を構成する。
後方ダクト部分250の断面積の増加率は、種々の方法で構成されてもよい。一実施例において、後方ダクト部分250の断面が図2に示す角度B1を画定するように、後方ダクト部分250を構成してもよい。角度B1は、後方ダクト部分250のダクト壁部205の対抗する部分の間の角度とし得る。ここで「対向する」とは、互いに180度反対側にあることを意味している。図示するように、角度B1は、ダクト200の上方50側の部分と、これに対向するダクト200の下方60側の部分との間の角度として定義される。断面が円形のダクト200の場合、この角度B1は、ダクト200の所与の長手方向の断面について任意の方向で測定したものと同じである。ここで、「長手方向の断面」とは、ダクト200により画定された軸20に交差する長手方向の平面に沿ったダクト200の断面を意味するものと理解されたい。
角度B1は、ダクト200の発散角を画定する。一実施例では、角度B1は、約0.25°〜約5°である。一実施例では、角度B1は、約0.5°〜約3°である。一実施例では、角度B1は、約0.75°〜約2°である。一実施例では、角度B1は、約1°〜約1.75°である。一実施例では、角度B1は、約1.3°である。
一実施例において、図2に示すように、後方ダクト部分250の断面が2つの半角B2及びB3を画定するように、後方ダクト部分250は構成されている。半角B2及びB3は等しい角度であってもよい。半角B2及びB3は、B1の半分の角度であってもよい。一実施例では、半角B2及びB3は等しくない。例えば、後方ダクト部分250は、ダクト壁部205における一つ又は複数の第1の部分に沿って第1の割合で拡大(拡散)してもよいし、ダクト壁部205の第1の部分と異なるダクト壁部205における一つ又は複数の第2の部分に沿って、第1の割合と異なる第2の割合で拡大してもよい。一実施例において、B2は、約0.6°であるか、あるいは、より小さい角度、より大きい角度又はその中間の角度である。一実施例において、B3は、約0.6°であるか、あるいは、より小さい角度、より大きい角度又はその中間の角度である。
ダクト200は、空気力学的な検討に基づいて構成してもよい。一実施例において、ダクト200は、ダクト200に亘る抗力を最小限にする大きさ及び形状を有している。一実施例において、前方ダクト部分240、中間領域230及び/又は後方ダクト部分250は、ダクト200を通って方向転換されたフリーストリームフロー70の層流を最大限にするように構成されてもよい。一実施例において、プロペラ400の前方に位置する前方ダクト部分240及び中間領域230は、ダクト200を通って方向転換されたフリーストリームフロー70の層流を最大限にするように構成されてもよい。本明細書に記載したダクト200の種々の態様は、Lの関数としてのダクト200の断面積、ダクト200の前方部分240の拡大割合、ダクト200の後方部分250の縮小割合、ダクト角度A1,A2,A3、幅W1,W2,W3等を含み(これに限定されない)、例えば、ダクト200を通る層流を最大限にすることによって、空気力学的抗力を最小限にすることに基づいて決定されてもよい。
一実施例において、低空力抗力状態、例えば、最大層流は、本体100の前部102に亘りプロペラ400の前方に位置するダクト200全体に亘って外的に生じ得る。これは、ダクト200の種々の態様、本体100の外側エンベロープ又は輪郭及びHAP10の他の部分の適切な値を選択することにより実現する。一実施例において、HAP10に亘る流れは、従来の空気より軽量な高高度プラットフォームと比べて、さらに後方40において層流から乱流へと遷移する。層流が少なくともHAP10の前部102において生じるように、本体100は構成されてもよく、例えば、形状づけられてもよい。HAP10に亘る流れは、HAP10の後部104において完全に乱流に遷移してもよい。流れが層流から乱流に遷移する正確な位置は、レイノルズ数、及び本体100の特定の圧力勾配及び表面特性に依存している。例えば、本体100が膨張したとき、後部は前部102から距離Lの位置に位置する。一実施例において、層流から乱流への遷移は、Lの約30%〜45%である前部102からの位置、例えば、Lの約30%〜45%である第1のステーションS1からの位置において生じ得る。結果として生じる境界層は、HAP10の抗力特性を低下させる。本明細書に記載するダクト200の種々の態様に加えて、HAP10の他の特徴部の種々の態様は、最大幅D、全長L、Lに沿ったDの長手方向の位置、アスペクト比等を含み(これに限定されない)、HAP10の抗力係数を減少させることに基づいて決定され得る。
表2は、基準の航空機と比較した、HAP10の実施例における様々なパラメータの値、および所与の環境において結果として生じる抵抗力を示している。HAP10のパラメータ値を表1の3列目に示し、2列目には、浮揚用の気体のための密閉容積(したがって同等の揚力)を有するがダクト200などの航空機を貫通する開口部を有していない基準となる航空機のパラメータ値を列挙している。例示的な値は、410キログラム(kg)の揚力及び毎秒20メートル(m/s)のフリーストリームフロー70を伴う65,000フィートの高度に関するものである。(この計算には平均よりも速い風速が使用されることに留意されたい。これは、長期間に亘るステーションキーピングの能力は、より高い風速での性能によって左右され得るためである。)図示するように、そのような条件下では、HAP10は、同じ条件下で基準の航空機が経験する抵抗力の約半分の抵抗力を経験する。この抵抗力は、約5×10レイノルズ数に対応し得る。抵抗力は、の表面積抗力係数Cに基づいて計算され得る。
HAP10は、一つ又は複数のバス300を含んでいてもよい。バス300は、一つ又は複数のフライトシステム、電子機器、コントローラ、ペイロード、通信装置、センサ、プロセッサ、バッテリ等を有していてもよい。図示するように、一実施例において、バス300は、モータ310、エネルギー貯蔵部320、コントローラ330及びペイロード340を有する。
モータ310は、エネルギー貯蔵部320からエネルギーを受け、プロペラ400を作動させるように構成された任意の適切なモータとしてもよい。プロペラ400及びモータ310は、シャフト又は他の動力伝達装置(図示せず)によって接続され得る。
エネルギー貯蔵部320は、電力としてHAP10に使用されるエネルギーを貯蔵する。一実施例において、エネルギー貯蔵部320はバッテリである。エネルギー貯蔵部320は、コントローラ330及びペイロード340を含む(これに限定されない)HAP10におけるモータ310及び他の電力を消費する装置又はシステムにエネルギーを供給する。エネルギー貯蔵部320は、適切な電気接続部及び電子機器(図示せず)を介して、太陽エネルギーシステム150からエネルギーを受けてもよい。
コントローラ330は、任意の適切なフライトコントローラであってもよい。コントローラ330は、HAP10における種々のシステム及び装置を制御する。一実施例では、コントローラ330は、操縦面500、プロペラ400、エネルギー貯蔵部320及び/又はペイロード340を制御する。コントローラ330は、任意の適切なプロセッサ、短期記憶メモリ及び/又は長期記憶メモリ、ソフトウェア及び/又はハードウェアモジュール、受信機及び/又は発信器、ディスプレイ等を含んでいてもよい。
ペイロード340は、HAP10のミッションのために使用され作動される任意の装置又はシステムとし得る。したがって、ペイロード340は、HAP10を作動させるのに必要な他のシステムを除くことができる。ペイロード430は、例えば、通信機器、様々な種類のセンサ、データ処理機器などを含み得る。一実施例において、ペイロード340は、約10kg〜約100kg、又はより軽い質量、より重い質量又はこれらの中間の質量を有する。
HAP10は、一つ又は複数の操縦面500を有する。操縦面500は、一つ又は複数の水平安定板520を有し得る。水平安定板520は、一つ又は複数の固定部分522及び/又は一つ又は複数の可動部分524を有し得る。図示するように、固定部分522は、水平安定板520の前方30側の部分に位置していてもよい。可動部分524は、水平安定板520の後方40側の部分に位置していてもよい。一つ又は複数の可動部分524は、HAP10を操舵又は方向付けるように動作し、コントローラ330によって制御され得る。
水平安定板及び垂直安定板510の固定部分522及び/又は可動部分524などの種々の操縦面500又は他の面は、HAP10の向きを維持するために使用される。例えば、種々の操縦面500は、HAP10の前部102に面するフリーストリームフロー70を維持する。操縦面500は、フリーストリームフロー70により操縦面500に与えられた運動量により向きを受動的に維持する。したがって、そのような向きを維持するため、操縦面500、例えば、その可動部分を移動させなくてもよい。
太陽エネルギーシステム150は、種々の構成を有する。一実施例において、一つ又は複数のソーラパネル155が配設されている。図示するように、3つのソーラパネル155が設けられていてもよい。ソーラパネル155は、本体100の上方50側の部分など、HAP10の上方50側の部分に沿って配設されてもよい。一実施例において、ソーラパネル155は、例えば、HAP10における前記パネルが取り付けられた部分の輪郭を補完し、本体100の形状の空気力学的な効果を維持するためフレキシブルなものとし得る。前述のように、一実施例において、太陽エネルギーシステム150又は当該システムの一部分は、例えば、直接的にダクト壁部250に接続されてもよい。例えば、いくつかの又は全てのソーラパネル155は、ダクト壁部250の外部に取り付けられてもよく、本体100は、光がパネル155に到達するように透光性の部分を有していてもよい。
図3は、図2に示した領域3の詳細図であり、ダクト200の中間領域を含む部分の詳細を示している。中間領域230は、ダクト200の前方部分240と後方部分250との間に位置するダクト200の領域である。中間領域230は、ダクト200の断面積が最小であるダクト200の部分を有していてもよい。ダクト200の断面積が最小である領域は、第3のステーションS3に位置していてもよい。本明細書に記載するように、中間領域230は、縮小(収束)する断面積を有する一つ又は複数の部分及び/又は断面積が拡大(拡散)する一つ又は複数の部分を有していてもよい。しかし、中間領域230における断面積は、種々の構成としてもよく、縮小又は拡大するものに限定されない。例えば、断面積は、縮小、一定、拡大、連続的、均一、不均一又はこれらの組み合わせとしてもよい。
図示するように、中間領域230は、前方境界部232により前方30側の端部が境界づけられてもよい。中間領域230は、後方境界部234により後方40側の端部が境界づけられてもよい。前方境界部232及び後方境界部234は、中間領域230の範囲を示すために用いる幾何学的な境界とし得る。中間領域230は、前方境界部232及び後方境界部234により端部が境界づけられ、ダクト壁部205によって側部が境界づけられる。
前方境界部232及び後方境界部234の位置は、第3のステーションS3に関して画定される。図示するように、前方境界部232は、第3のステーションS3から前方30に距離R1の位置に位置している。後方境界部234は、第3のステーションS3から後方40に距離R2の位置に位置している。R1は、R2と等しい。一実施例において、R1は、Lの約10%である。一実施例において、R2は、Lの約10%である。一実施例において、R1は、R2と異なっている。一実施例において、R1は、R2より大きい。一実施例において、R2は、R1より大きい。
中間領域230は、一つ又は複数の部分を有していてもよい。一実施例において、中間領域230は、前方部分236及び/又は後方部分237を有する。前方部分236は、前方境界部232によって前方30側の端部が境界づけられる。後方部分237は、後方境界部234によって後方40側の端部が境界づけられる。前方部分236及び後方部分237は、例えば、ステーションS3において互いに境界づけられる。
プロペラ400は、ダクト200における種々の長手方向の位置に配設される。プロペラ400は、ダクトの中間領域230又はその近傍に配設されていてもよい。図示するように、プロペラ400は、第3のステーションS3に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400の一部が前方部分236に配設され、プロペラ400の他の一部が後方部分237に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、全体又は大部分が前方部分236に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、前方境界部232に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、一部又は全体が前方境界部232の前方30に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、全体又は大部分が後方部分237に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、後方境界部234に配設されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、一部又は全体が後方境界部234の後方40に配設されてもよい。
プロペラ400の位置は、HAP10の他の特徴部分に関して定められてもよい。一実施例において、プロペラ400は、中間領域230の前方部分236から前方30又は後方40に向むけて、ダクト200の長さの約10%以下の距離を隔てた位置に配置されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、中間領域230の前方部分236から前方30又は後方40に向むけて、本体100の全長Lの約10%以下の距離を隔てた位置に配置されてもよい。一実施例において、プロペラ400は、本体100の前部102から後部104に向むけて、前記距離の約10%以下の距離を隔てた位置に配置されてもよい。
図4は、プラットフォームを貫通した開口を有する空気より軽量な高高度プラットフォームにより持続的な高高度の飛行を提供する方法600の実施例のフローチャートである。方法600は、ダクト200を有するHAP10により実行される。一実施例において、パイロットなどのオペレータは、方法600に基づいて空気より軽量な高高度プラットフォームを制御して飛行させる。一実施例において、空気より軽量な高高度プラットフォームは、方法600に基づいて自律制御して飛行を行う。一実施例において、空気より軽量な高高度プラットフォームは、方法600に基づいて、ユーザによる操作及び自律制御によって制御されて飛行を行ってもよい。
方法600はステップ510から開始される。当該ステップでは、ダクトを有する空気より軽量な高高度プラットフォームの本体が膨張する。プラットフォームの膨張は、地上、船上、飛行中の他の飛行機などにおいて行われる。空気より軽量な高高度プラットフォームは、空気より軽い気体によって膨らみ、プラットフォームを上昇させる。一実施例において、ダクト200を有するHAP10の本体100が膨張する。本体100のダクト200は、本明細書に記載したように、「縮小及び拡大」ダクトである。一実施例において、本体100は、HAP10を上昇させるように気体130により膨らむ。一実施例において、本体100は、HAP10を上昇させるように気体130により膨らみ、この気体量は、HAP10を最低高度50,000フィートまで上昇させるのに十分な量である。一実施例において、本体100は、HAP10を上昇させるように気体130により膨らみ、この気体量は、HAP10を50,000フィート、55,000フィート、60,000フィート、65,000フィート、70,000フィート、75,000フィート、80,000フィートあるいはこれらよりも低い高度、高い高度又はこれらの中間の高度まで上昇させるのに十分な量である。
ステップ510の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは特定の圧力に膨張する。また、ステップ510の他の実施例では、本体100及び/又はHAP10の他の特徴部は特定の圧力に膨張する。空気より軽量な高高度プラットフォームは、発射場所では周囲の大気圧より低いが、より高い高度では周囲の大気圧よりも高い圧力に膨張する。例えば、空気より軽量な高高度プラットフォームは、発射場所での周囲大気圧よりも低いが、50,000フィート、55,000フィート、60,000フィート、65,000フィート、70,000フィート、75,000フィート、80,000フィート、あるいはこれらよりも低い高度、高い高度又はこれらの中間の高度での周囲大気圧よりも高い圧力に膨張してもよい。空気より軽量な高高度プラットフォームは、本明細書に記載したように、発射場所では「過少膨張」、「下加圧(サブ加圧)」等であってもよい。空気より軽量な高高度プラットフォームは、本明細書に記載したように、より高い高度では「過膨張」、「超加圧」等であってもよい。
方法500は、ステップ520へと進む。当該ステップでは、空気より軽量な高高度プラットフォームは、高高度へと飛行する。ステップ520の一実施例では、HAP10は、高高度まで飛行する。一実施例において、ステップ520における空気より軽量な高高度プラットフォームは、ユーザによる操作、例えば、リモートパイロットによって飛行する。一実施例において、ステップ520における空気より軽量な高高度プラットフォームは自律的に飛行する。一実施例において、ステップ520における空気より軽量な高高度プラットフォームは、部分的にユーザによる操作によって、かつ部分的に自律的に高高度まで飛行する。ここで、「高高度」とは、一般に50,000フィートを超える高度を意味する。しかし、これは、概略的な説明に過ぎず、「高高度」には、40,000フィート、30,000フィート、あるいはそれより低い高度、高い高度又はこれらの中間の高度などの他の高度が含まれる。
ステップ520の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、高高度へと上昇するにつれて形状が変化する。また、ステップ520の他の実施例では、HAP10の本体100は、高高度へと上昇するにつれて形状が変化する。例えば、空気より軽量な高高度プラットフォームは、発射時では、本体が第1の形状を有するように低い圧力で加圧されてもよい。次いで、空気より軽量な高高度プラットフォームは、高度が上がり、周囲の大気圧が低下するにつれて、本体の形状は、第1の形状と異なる第2の形状に変化する。空気より軽量な高高度プラットフォームは、高度が上がるにつれて異なる複数の形状を有してもよい。空気より軽量な高高度プラットフォームは、ステーションキーピングのため最終高度に到達した後、最終的な形状を有してもよい。
ステップ520の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、受動的に高高度まで飛行する。例えば、揚力を与えるために使用される気体は、プラットフォームが高高度まで飛行するときにプラットフォームが積極的な浮揚性を有するために十分な質量を有する。「積極的な浮揚性」とは、プラットフォームに作用する上向きの力がプラットフォームに作用する下向きの力よりも大きいことを意味する。下向きの力は、プラットフォームの質量に作用する重力による力を含む。上向きの力は、プラットフォームに作用する大気の浮力を含む。
方法500は、ステップ530へと進む。当該ステップでは、空気より軽量な高高度プラットフォームは、フリーストリームフローに面するように方向づけられる。一実施例において、HAP10がフリーストリームフローに面するように方向づけられる。一実施例において、HAP10における本体100の前部102は、フリーストリームフローに面するように方向づけられる。一実施例において、HAP10の第1の開口部210は、フリーストリームフローに面するように方向づけられる。空気より軽量な高高度プラットフォームは、一つ又は複数の操縦面、例えば、一つ又は複数の操縦面500により方向づけられてもよい。空気より軽量な高高度プラットフォームは、飛行するときに、フリーストリームフローに面するように方向づけられてもよい。空気より軽量な高高度プラットフォームは、プラットフォームが静止しているとき、例えば、最終的なステーションキーピングの最終目的地において、フリーストリームフローに面するように方向づけられてもよい。
方法500は、ステップ540へと進む。当該ステップでは、空気より軽量な高高度プラットフォームの高高度又は高高度の範囲が維持される。ステップ540の一実施例では、HAP10の高高度が維持される。空気より軽量な高高度プラットフォームは、50,000〜80,000フィートの高度、あるいは、より低い高度、より高い高度又はこれらの中間の高度に維持されてもよい。また、ステップ540の他の実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームの高高度は、プラットフォームがフリーストリームフローに面した状態で維持される。例えば、ステップ540において、HAP10は、本明細書に記載したように、本体100の前部102がフリーストリームフロー70に面した状態で高高度に維持されてもよい。
ステップ540の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、受動的に高高度に維持されてもよい。例えば、揚力を与えるために使用される気体は、プラットフォームが高高度において中立的な浮揚性を有するために十分な質量を有する。「中立的な浮揚性」とは、上述のように、プラットフォームに作用する下向きの力と上向きの力が等しいことを意味する。
ステップ540の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、長期間に亘って高高度又は高度に維持されてもよい。例えば、空気より軽量な高高度プラットフォームは、30日間、45日間、60日間、90日間、120日間、180日間、あるいは、より短い期間、より長い期間又はこれらの中間の期間の間に亘って高高度に維持されてもよい。
ステップ540の一実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、プラットフォームの長さに亘って延びる開口を通流するフリーストリームフローの一部を受ける。例えば、HAP10は、ダクトをフリーストリームフローの一部を受けてもよい。また、ステップ540の他の実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、本明細書に記載したように、同等の航空機に比べて抵抗がより少ない。さらに、ステップ540の別の実施例では、空気より軽量な高高度プラットフォームは、約5×10のレイノルズ数を有する毎秒20メートル(m/s)の流れにおいて約0.002の表面積抗力係数を有し、高高度に維持され得る。
方法500は、ステップ550へと進む。当該ステップでは、データが空気より軽量な高高度プラットフォームに/から送信及び/又は受信される。一実施例において、データは、HAP10に/から送信及び/又は受信される。例えば、ステップ550において、バス300の一つ又は複数のシステム又は装置は、データを送信及び/又は受信するように用いられる。一実施例において、コントローラ330及び/又はペイロード340は、ステップ550においてデータを送信及び/又は受信する。ステップ550における空気より軽量な高高度プラットフォームは、宇宙、空中、地上などにおける種々の送信機/受信機に/からデータを送信かつ/又は受信してもよい。例えば、HAP10は、衛星、他の航空機、地上管制センターなどと通信してもよい。
フローチャートの順番は例示多的なものに過ぎない。当業者であれば、フローチャートに記載されたステップ、決定及びプロセスは、本明細書に記載の順序と異なる順序で行ってもよい。したがって、特定のフローチャート及び説明は、記載した特定の順序で実行されるプロセスに限定されない。例えば、方法500の実行後にHAP10を回収してもよい。そのような回収は、当該分野で公知の種々の適切な方法で行われ得る。
上記の詳細な説明において、本発明の新規な特徴を様々な実施例に適用して示し、説明し、指摘してきたが、当業者であれば、例示した装置又はプロセスの形態及び細部の省略、置換及び変更が本発明の精神から逸脱することなく行われ得ることを理解されるであろう。認識されるように、本発明は、本明細書に記載した全ての特徴及び利点を提供しない形態で具体化されてもよく、いくつかの特徴が他の特徴とは別に使用又は実行されてもよい。本発明の範囲は上記説明ではなく特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意味及び範囲内にある全ての変更は当該範囲内に包含される。
前述の説明は、本明細書に開示したシステム、装置及び方法の特定の実施例を詳述したものである。しかし、前述の内容がどんなに詳細なものであっても、システム、装置及び方法は多くの方法で実施できることを理解されたい。また上述したように、本発明の特定の特徴又は態様を説明するための使用の特定の用語の使用は、当該用語が関連している技術の機能又は態様の特定の特徴を含むように、前記用語が本明細書において限定されて再定義されているものと解釈されるべきではない。
当業者であれば、記載した技術の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更がなされてもよいことを理解されるであろう。そのような修正及び変更は実施例の範囲に含まれる。当業者であれば、一実施例に含まれる部分が他の実施例のものと交換可能であり、一の実施例における一つ又は複数の部分は、任意の組み合わせで他の実施例に含まれ得ることを理解されるであろう。例えば、本明細書に記載しかつ/又は図面に示した様々な構成要素は、いずれも、組み合わされたり又は交換されたりしてもよく、あるいは、他の実施例から形態から除外されてもよい。
本明細書における任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用について、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、単数形から複数形及び/又は複数形から単数形へと変換してもよい。明確にするために、様々な単数形/複数形の置換を本明細書に明示的に記載する場合がある。
一般的に、本明細書で使用される用語は、概して「オープン」であることを意図していると解釈されたい(例えば、「含む」という用語は「含むが、これに限定されない」として、「有する」という用語は「少なくとも含む」として、「備える」という用語は、「備えるが、これに限定されない」として解釈されたい)。特定の数の請求項の列挙が意図されている場合、この意図が特許請求の範囲に明示的に列挙され、このような列挙がない場合、上記の意図は存在しないことが当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の特許請求の範囲には、請求項の記載を導入する「少なくとも1つ」及び「一つ又は複数の」との用語を含む場合がある。しかし、同じ請求項が導入句「一つ又は複数の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、そのような句の使用によって、不定冠詞「a」又は「an」を用いた請求項の記載がそのような請求項の記載を含む特定の請求項をそのような記載を1つだけ含む実施例に限定すると解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、通常、「少なくとも1つ」又は「一つ又は複数の」を意味すると解釈されるべきである)。請求項に使用される定冠詞の使用についても同様である。さらに、導入された請求項の記載に特定の数が明示的に記載されている場合であっても、そのような記載が少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを当業者であれば認識されるであろう(例えば、他の修飾語を用いず、単に「2つの記載」との記載した場合は、少なくとも2つの記載、又は2つ又は複数の記載を意味する)。さらに、「少なくとも1つのA、B、及びC、など」に類似する規則が使用される例において、一般に、そのような構造は、当業者がその規則を理解するであろうことを意図している(例えば、「少なくとも1つのA、B、及びCを有するシステム」は、A単体、B単体、C単体、A及びBの双方、A及びCの双方、B及びCの双方、及び/又はA、B、及びCの全て等を有するシステムが含まれるが、これに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面における2つ又は複数の代替的な用語を表す事実上任意の選言的な言葉及び/又はフレーズは、一つの用語、一方の用語、又は双方の用語を含む可能性を意図するものと理解されたい。例えば、フレーズ「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと解釈される。
本明細書に引用された全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる刊行物及び特許又は特許出願が明細書に含まれる開示と矛盾する限りにおいて、明細書はそのような矛盾するいかなる資料よりも優先されることを意図している。
本明細書で使用する「備える」という用語は、「含む」、「有する」、又は「によって特徴付けられる」と同義であって、包括的又は開放的であり、付加的な未記載の要素又は方法のステップを排除するものではない。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分の量、条件などを表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。したがって、別の記載としない限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に示される数値パラメータは、本発明により求められる所望の特性に応じて変わり得る近似値である。少なくとも、均等論の適用を特許請求の範囲に限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、有効数字の数及び通常の丸め方法に照らして解釈されるべきである。
上記の説明は、本発明のいくつかの方法及び材料を開示している。本発明は、方法及び材料における変更並びに製造方法及び装置における変更の影響を受ける。そのような修正は、本開示の考察又は本明細書に開示された本発明の実施から当業者に明らかになるであろう。従って、本発明は、本明細書に開示された特定の実施例に限定されることを意図するものではなく、添付の特許請求の範囲に具体化される本発明の真の範囲及び精神に含まれる全ての修正及び代替を包含する。

Claims (21)

  1. 膨張可能な本体と、
    前記本体を貫通するダクトと、
    前記ダクトに配設されたプロペラと、
    を備える高高度プラットフォームであって、
    前記本体は、乗物が50,000フィートの最小高度に到達することができるように揚力を与えるのに効果的な量の気体を内部に受容するように構成されており、
    前記本体は、膨張時に、第1の開口部を有する前部と、第2の開口部を有する後部と、を前記本体の両端部に備え、
    前記前部から前記後部までの距離によって、膨張した本体長さが画定され、前記膨張した本体長さは、膨張した前記本体の最大幅より大きく、
    前記ダクトは、少なくとも前記本体の前記前部における前記第1の開口部又はその近傍から、前記本体の前記後部における前記第2の開口部又はその近傍まで延びる長さを有し、
    前記ダクトは複数の断面積を有し、当該複数の断面積は、前記第1の開口部から前記ダクトの中間領域の前方部分まで減少し、
    前記中間領域は、前記第2の開口部よりも前記第1の開口部に近接して位置しており、
    前記複数の断面積は、前記中間領域の後方部分から前記第2の開口部まで増加し、
    前記プロペラは、前記第1の開口部と前記第2の開口部の間において前記ダクトに配設されている、ことを特徴とする高高度プラットフォーム。
  2. 前記本体は、膨張時に、前記本体に対して約20メートル毎秒(m/s)の流速を有するフリーストリームフローにおいて約0.002の表面積抗力係数を有し、約4.8×10のレイノルズ数を有することを特徴とする請求項1に記載の高高度プラットフォーム。
  3. 前記高高度プラットフォームに対する抵抗力は、高度約65,000フィートで前記本体に対して約20メートル毎秒(m/s)の流速を有するフリーストリームフローにおいて約14ポンド(lbs)未満である、ことを特徴とする請求項1に記載の高高度プラットフォーム。
  4. 高高度プラットフォームは、少なくとも約410kgの揚力を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の高高度プラットフォーム。
  5. 前記乗物に接続されたソーラパネルをさらに備え、
    前記ソーラパネルは、電気エネルギー貯蔵部と協働して前記乗物に電力を供給するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の高高度プラットフォーム。
  6. 前記前部がフリーストリームフローに面するため前記乗物を方向づけるように構成された操舵面をさらに備える、ことを特徴とする請求項5に記載の高高度プラットフォーム。
  7. 前記乗物に接続され、通信システムを含むペイロードをさらに備える、ことを特徴とする請求項6に記載の高高度プラットフォーム。
  8. 前記プロペラは、前記第1の開口部と前記第2の開口部の間であって、前記中間領域の後方部分から前記ダクトの長さの約10%以下の距離を隔てた位置において前記ダクト内に配設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の高高度プラットフォーム。
  9. 前部と、当該前部から距離Lの位置にある後部と、を有する膨張可能な本体と、
    前記前部から前記後部まで前記本体を貫通するダクトと、
    前記ダクトの中間領域に配設された第1のプロペラと、
    を備える高高度プラットフォームであって、
    前記本体は、揚力を提供するため少なくとも3,000立方メートルの浮力気体を受容するように構成されており、
    前記浮力気体は、水素、ヘリウム又はこれらの混合物から選択され、
    前記本体は、膨張時に、前記前部からLの約35%〜45%の位置に最大幅を有し、
    前記ダクトは、前記本体の前記前部における第1の断面積を有する第1の開口部と、前記本体の前記後部における第2の断面積を有する第2の開口部と、前記ダクトの中間領域と、を有し、
    前記中間領域は、前記第2の開口部よりも前記第1の開口部の近傍に位置する前方部分を有し、前記中間領域は、第3の断面積と等しい最小断面積を有し、前記第1の断面積及び前記第2の断面積の各々は、前記第3の断面積断面積より大きい、ことを特徴とする高高度プラットフォーム。
  10. 前記第1の断面積から前記第3の断面積まで、複数の縮小する断面積をさらに備え、
    前記複数の縮小する断面積は、前記第1の断面積から前記第3の断面積まで連続して減少する、ことを特徴とする請求項9に記載の高高度プラットフォーム。
  11. 前記第3の断面積から前記第2の断面積まで複数の拡大する断面積をさらに備え、
    前記複数の拡大する断面積は、前記第3の断面積から前記第2の断面積まで連続的に増加する、ことを特徴とする請求項10に記載の高高度プラットフォーム。
  12. 前記中間領域から前記第2の開口部までの前記ダクトの発散角は、少なくとも約1.3°である、ことを特徴とする請求項11に記載の高高度プラットフォーム。
  13. 乗物に接続されたソーラパネルをさらに備え、
    前記ソーラパネルは、電気エネルギー貯蔵部と協働して前記乗物に電力を供給するように構成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の高高度プラットフォーム。
  14. 前記前部がフリーストリームフローに面するため前記乗物を方向づけるように構成された操舵面をさらに備える、ことを特徴とする請求項13に記載の高高度プラットフォーム。
  15. 前記乗物に接続され、通信及び/又は監視システムを含むペイロードをさらに備える、ことを特徴とする請求項14に記載の高高度プラットフォーム。
  16. 前記第1のプロペラの近傍で、前記ダクトに配設された一つ又は複数のさらなるプロペラをさらに備え、
    前記第1のプロペラ及び前記一つ又は複数のさらなるプロペラは、作動時の前記第1のプロペラ及び前記一つ又は複数のさらなるプロペラの合計角運動量が前記プラットフォームの制御システムの制御範囲内にある正味トルクを前記プラットフォームに発生させるように構成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の高高度プラットフォーム。
  17. 前記本体は、約0.1インチ未満の平均厚さを有する薄肉構造で形成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の高高度プラットフォーム。
  18. 空気より軽量な航空機による持続的な高高度飛行を提供する方法であって、
    少なくとも3,000立方メートルの空気より軽い気体で薄壁の本体を膨張させるステップと、
    前記航空機を少なくとも50,000フィートの高さまで飛行させるステップと、
    前記本体の前部がフリーストリームフローに面するように前記航空機を方向づけるステップと、
    を含み、
    膨張可能な前記本体は、前記前部と、当該前部から距離Lの位置にある後部と、を有し、
    前記本体は、膨張時に、前記前部からLの約35%〜45%の位置に最大幅を有し、
    前記前部から前記後部に亘って前記本体を貫通するダクトに一つ又は複数のプロペラが配設されている、ことを特徴とする方法。
  19. 前記航空機が少なくとも50,000フィートの高さで地面に対して略静止するように、前記フリーストリームフローにおいて前記航空機を作動させるステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 少なくとも50,000フィートの高さにおいて、少なくとも30日間に亘って前記航空機を静止状態に維持するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 前記航空機に搭載された通信装置を用いて通信を行うステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
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