JP2019514906A - 置換された縮合ピリミジノン化合物 - Google Patents

置換された縮合ピリミジノン化合物 Download PDF

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Abstract

本明細書にて提供されるものは、式Iの新規縮合ピリミジノン誘導体および式(I)の化合物を調製することに役立つ合成中間体である。さらに本明細書にて提供されるものは、式(I)の化合物または中間体、式(I)の化合物を含む医薬組成物の調製、および式(I)の化合物の使用のための方法である。

Description

本発明の分野
本発明は、縮合ピリミジノン誘導体、その薬学的に許容し得る塩、およびその代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物に関連する。本発明はまた、前記化合物の薬学的に許容し得る組成物および新規な化合物を調製するためのプロセスも包含する。本発明はさらに、医薬としての使用のための薬品の調製のための上述の化合物の使用に関連する。
本発明の背景
治療法の進歩に関わらず、気道疾患の流行は最近数十年で増加している。気道疾患の中で、喘息憎悪および慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主要な入院の原因である。喘息およびCOPDは、共に気道の慢性炎症を含む。COPDは、正常な呼吸を妨げる気流の障害により特徴づけられる肺病の大きな一群を指す用語である。肺気腫および慢性気管支炎は、COPDを構成する最も重要な状態である(Australian lung foundation, 2006)。COPDは、末梢気道および肺実質の慢性炎症を伴い、進行性の気道狭窄および息切れをもたらす。一方、喘息は、一時的な気道障害および症状により特徴づけられ、通常は幼少期に始まる。より最近になって、重症喘息は、COPDとさらによりいっそう類似していることが、炎症における類似点および副腎皮質ホルモン剤への乏しい反応を共有していることとあわせて、はっきりとしてきた(J Allergy Clin Immunol. 2013;131(3):636-45)。興味深いことには、分子遺伝学の研究が、重症喘息およびCOPDが、重度の遺伝子多型性を共有していることを現在示している(Comp Funct Genomics. 2012;2012:968267)。
COPDは、特に発展途上国において流行となっている主要な国際的健康問題である。それは、25%にまで高くなっていると推定される生涯リスクを伴う、世界において最も一般的な疾病のひとつであり、現在男性および女性の両方に平等に影響を及ぼしている(Nature Reviews 2013;12:543-559)。
病状悪化または死亡率を相当に減少させる利用可能な薬剤、または入院の最も一般的な原因のひとつとである悪化に実質的効果を有する利用可能な薬剤がないため、COPDのための治療の現行の形は、症状緩和のみを提供しており、相対的に効果はない。
長時間作用型の気管支拡張薬は、現行のCOPD治療の頼みの綱である。日に一度のみ投与されるβ2―アドレナリン受容体作動薬およびムスカリン受容体拮抗薬の開発においていくつかの前進がある。さらに、長時間作用型のβ2−アドレナリン受容体作動薬(LABA)および長時間作用型のムスカリンアセチルコリン受容体拮抗薬(LAMA)は、LABA−LAMA配合吸入器の開発につながる、気管支拡張および症状の改善に相加効果を有する。しかしながら、これらの薬剤が、効果のある気管支拡張を生ずるにも関わらず、それらはCOPDの患者における潜在的な炎症疾患を処置し損ねている。
代わりに、または気管支拡張薬に加えて、経口または吸入の副腎皮質ホルモン剤もまた、COPDの治療として使用され得る。しかし、副腎皮質ホルモン剤は、長期間の経口副腎品質ホルモン剤治療は勧められておらず、吸入副腎皮質ホルモン剤は、患者の肺炎リスクの増加に関連することが知られているといった制限がある(www.bcguidelines.ca)。さらに、吸入副腎皮質ホルモン剤は、COPDにおける抗炎症治療として、かなりの数のCOPD患者にほとんど効果がないことが発見された(Ann Fam Med. 2006; 4(3):253-62)。ホスホジエステラーゼ阻害薬(PDE−4阻害薬)は、最近、それらの効用が種類に関連した副作用によって妨害されるにもかかわらず、COPDに対する臨床効果の文書が示されている(International Journal of COPD 2007; 2(2) : 121-129)。
重要な特色としてCOPDの病態生理および喘息疾病過程および炎症の認識をより理解することで、潜在的な炎症を標的としたCOPDおよび喘息の疾患修飾治療が、RAのような他の慢性炎症の状態の処置において功を奏している方法で、効果があると証明するだろうことが予期される。
COPDおよび喘息の抗炎症治療のいまだ対処されていないニーズを扱うために、p38分裂促進因子活性化タンパク質(MAP)キナーゼ阻害薬、核内因子―κBキナーゼ―2(IKK2)阻害薬、PI3−キナーゼおよび脾臓チロシンキナーゼ(SYK)を包含する新規で有望な標的が臨床開発中である。炎症のシグナル伝達系を調節因子である、いくつかの他のキナーゼおよび転写因子もまた、喘息およびCOPDのための新規薬剤開発の標的となっている。
PI3KまたはPI3−キナーゼは、その一次構造および基質特異性に従い、クラスI、クラスII、およびクラスIIIに分類され、クラスIは細胞内の生存および分化に関わっている(Nature Reviews Genetics 2006; 7: 606-619)。クラスIのPI3Kは、α、β、δおよびγサブユニットの4つのサブユニットに分割される(Nature Reviews、 Molecular Cell Biology、 2012; 13: 195-203)。PI3KαおよびPI3Kβアイソフォームの発現は偏在しており、一方PI3KδおよびPI3Kγの発現パターンはより制限されているようであり、両方のアイソフォームが主に白血球において発見されている(J. Med. Chem. 2012、 55、 8559-8581)。
PI3Kδ、γまたはβの選択的阻害薬はそれぞれ、COPDおよび喘息のような自己免疫および呼吸器疾患の1以上のモデルにおいて、炎症のひどさを減らすことを示している(Biochimica et Biophysica Acta 1851; 2015:882-897)。免疫不全および呼吸器疾患におけるPI3Kδおよびγの役割は、再発性呼吸器感染、進行性の気道損傷、炎症および皮膚の真菌感染によって特徴づけられるヒトにおけるPI3Kδのミスセンス変異と同様に活性化PI3Kδ症候群(APDS)の発見によりさらに補強された(Science、 2013; 342(6160):866-871; PLoS One、 2013; 8(7): e68118)。
PI3Kδおよびγは、好中球、マクロファージ、単核球、マスト細胞、好酸球、TおよびB細胞を包含するすべての免疫細胞でさまざまなCOPDの段階中のCOPD肺において炎症を調整して発現していた(Ther Adv Resp Dis. 2010、3(1):19-34)。PI3K−δおよびPI3K−γ阻害薬は、COPDの動物モデルにおいて炎症を抑制することが報告されている。PI3KδおよびPI3Kγの相対的に制限された発現パターンは、PI3Kδおよび/またはPI3Kγが、遺伝的にまたは薬理学的にいずれかで不活性化された、マウスによるデータと同様に、これらの2つのアイソフォームが適応および自然免疫系において主要な役割を担うことを示唆している(J. Med. Chem. 2012、 55、 8559-8581)。選択的なPI3KγおよびPI3Kδ阻害薬が、炎症信号を阻害することが証明されているにもかかわらず、最近の発見は、その相互依存および協調的な役割を示唆している。PI3KδおよびPI3Kγ阻害薬の配合剤は、炎症の現場への免疫担当細胞の効率的な輸送を短縮するための単一アイソフォームの選択的阻害薬よりも優れているように思われる。
炎症を制御する標的および経路が既知であるにかかわらず、今日までにCOPDおよび喘息を包含する疾病の状態の瀬在的メカニズムを有効に処置するために使用できる薬剤はない。
いくつかの先行技術が、PI3K阻害薬としての化合物を開示しており、たとえば、WO2009088990およびWO2009088986は、PI3Kの活性を調節する化合物を開示している。同様に、WO2012037204はPI3Kδ阻害薬を開示している。
圧倒的にPI3Kδおよびγに対する選択性を有し、改善された薬物動態プロファイルおよび/またはより少ない副作用を伴う、望ましい治療上の可能性を提供する、新たな化合物の同定および開発の必要がある。
本発明は、望ましい効能および安全なプロファイルを実証する、PI3K阻害薬としての新規の縮合ピリミジノン誘導体を提供する。
本発明の要旨
一態様において、本発明は、式(I)
式中、Xは結合または
である;
*は環Aへの接続の点および残りの分子への接続の点を表示する;
Xが結合であるとき、環Aは、少なくとも1つのNを含有する、単環式または二環式ヘテロアリールであり、前記NはXへの接続の点である;
またはXが、
であるとき、環Aは、単環式または二環式アリールまたはヘテロアリールである;
環Bは、単環式または二環式アリールまたは6員のヘテロアリールである;
およびRは、水素、ハロゲン、NO、NR1112、CF、CN、COOR、COR、OR、OCOR、O−(C−C)アルキル−OR、O−(C−C)アルキル−S(O)、O−(C−C)アルキル−NR1112、O−(C−C)アルキル−COOR、O−(C−C)アルキル−COR、S(O)、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)tR、(C−C)アルキル−NR1112、(C−C)アルキルアリール、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルシクロアルキル、(C−C)アルケニル−R13、(C−C)アルキニル−R13、ヘテロシクロアルキル、アリール、ボロン酸エステルおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、 ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
およびRは、水素、OR、ハロゲン、NR1112、NO、CF、O−(C−C)アルキル−OR、O−(C−C)アルキル−S(O)、O−(C−C)アルキル−NR1112、O−(C−C)アルキル−COOR、O−(C−C)アルキル−COR、S(O)、COR、COOR、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルケニル−R13、(C−C)アルキニル−R13アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、NR1112、CF、COOR、COR、および(C−C)アルキルから独立して選択され、または
R5およびR6またはR7およびR8は、共に3から6員の単環式シクロアルキル環を形成してもよい;
R9は、水素、NR1112、CF、SO3H、グルクロン酸、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−R10、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
10は、水素、オキソ、ハロゲン、CF、S(O)、OR、NO、COR、COOR、NR1112、N(R)COR、N(R)S(O)、OCOR、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−NHCOR、(C−C)アルキル−NHS(O)、(C−C)アルキル−NR1112、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)アルケニル−R13および(C−C)アルキニル−R13から独立して選択される;
11およびR12は、水素、COR、N(R、N(R)S(O)、N(R)COR、CF、S(O)、(C−C)アルキル、フルオロ(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルアリール、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−OCOOR、(C−C)アルキル−N(R)CORおよび(C−C)アルキル−N(R)S(O)から独立して選択される;または
11およびR12は、Nと共に3から8員の単環式または8から12員の二環式ヘテロサイクル環を形成してもよく、式中前記単環式および二環式環は、追加でO、S(O)tまたはNから選択される1、2、および3環ヘテロ原子を含有してもよい;前記ヘテロサイクルは、R10によって任意に置換されていてもよい;
13は、水素、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−OCOOR、(C−C)アルキル−N(R)COR、(C−C)アルキル−N(R)S(O)、(C−C)アルキル−NR1112、アリール、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロアリールおよび(C−C)アルキルアリールから独立して選択される;前記C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキルアリール、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
Zは、CHまたはOである;
qは、1−3である;
nは、1−4から選択される;
pおよびmは、独立して1または2である;
およびtは、0−2から選択される;
の新規化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物または溶媒和物を提供する。
別の態様において、本発明は、上記のように化合物に関連するが、その薬学的に許容し得る塩のみを包含している。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物を調製に役立つ合成中間体およびそのような中間体を調製するプロセスを包含する。
本発明の別の態様は、式(I)の化合物または本明細書のスキーム1から5に記載されている中間体の調製の方法である。
本発明の別の態様は、任意に薬学的に許容し得るアジュバンドまたは担体との混合物の中の、式(I)の化合物を含む医薬組成物である。
本発明の別の態様は、ヒトを包含する、それを必要としている哺乳動物への、式(I)の化合物の治療上有効な量を投与することによる、アレルギー性または非アレルギー性気道疾患の処置のための方法である。
本発明の別の態様は、ヒトを包含する、それを必要としている哺乳動物への、式(I)の化合物の治療上有効な量を投与することによる、慢性閉塞性肺疾患または喘息の処置のための方法である。
本発明の別の態様は、アレルギー性または非アレルギー性気道疾患の処置のための薬品の調製のための式(I)の化合物の使用である。
本発明の別の態様は、慢性閉塞性肺疾患または喘息の処置のための薬品の調製のための式(I)の化合物の使用である。
図:
図1:気管支肺胞洗浄(BAL)液中の肺炎症細胞誘導性卵への化合物番号44の処置の効果。(表された値は、平均±標準誤差であり、p<0.05、***p<0.001対生理食塩水;♯p<0.05対ビヒクル)
本発明の詳細な説明
一態様において、本発明は、式(I)
式中、R、R、R、R、R、R、R、R、A、B、X、q、zおよびpは、上記で定義されている、の新規化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物を提供する。
別の態様において、本発明は、式(Ia)
式中、R、R、R、R、R、R、A、B、X、z、qおよびpは、上記で定義されている、の新規化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物を提供する。
好ましい態様において、本発明は、式(I)または(Ia)、式中、R、R、R、R、R、R、R、R、A、B、X、qは、上記で定義されており、zはOでありpは1である、の新規化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物を提供する。
別の好ましい態様において、本発明は、式(I)
式中、
Xは結合である、または
である;
*は、環Aへの接続の点および残りの分子への接続の点を表示する;
Xが結合であるとき、環Aは、少なくとも1つのNを含有する、単環式または二環式ヘテロアリールであり、前記NはXへの接続の点である;
またはXが
であるとき、環Aは、単環式アリールまたはヘテロアリールである;
環Bは、単環式アリールである;
およびRは、水素、ハロゲン、CF、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキニル−R13、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
およびRは、水素、NR1112およびORから独立して選択される;
、R、RおよびRは、水素および(C−C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキルはR10によって任意に置換されていてもよい;
10は、水素、オキソ、OR、および(C−C)アルキルから独立して選択される;
11およびR12は、水素および(C−C)アルキルから独立して選択される;
13は、水素、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−N(R)COR、(C−C)アルキル−NR1112、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキルから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
Zは、CHまたはOである;
nは1である;
qは1から2である;
およびpは1または2である;
の新規化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物を提供する。
本発明の範囲の中にある特に興味のある特定の化合物のファミリーは、以下のとおり化合物およびその薬学的に許容し得る塩を含有する:
定義:
以下の定義が、特定の例において限定しない限り、この明細書の全体にわたって使用する用語に該当する:
本明細書中で使用する用語「化合物」は、本明細書中に開示した一般式によって包含される任意の化合物を指す。本明細書中に記載した化合物は、1つ以上の二重結合を含有していてもよく、したがって、異性体、立体異性体、幾何異性体など、EおよびZ異性体、として存在していてもよく、不斉炭素原子(光学的中心)を担持していてもよく、したがって鏡像異性体、ジアステレオマーとして存在していてもよい。したがって、本明細書中に記載される化学構造は、立体異性体的に純粋な形態(たとえば、幾何学的に純粋)および立体異性体混合物(ラセミ体)を包含する例示した化合物のすべての可能な立体異性体を包含する。本明細書中に記載される化合物は、椅子または舟形などの配座異性体として存在していてもよい。
本明細書中に記載される化合物は、またアトロプ異性体として存在していてもよい。化合物は、またエノール型、ケト型およびその混合物を包含するいくつかの互変異性体の形態で存在していてもよい。したがって、本明細書中に記載される化学構造は、例示した化合物のすべての可能な互変異性体の形態を包含する。記載される化合物は、また、1以上の原子が天然に慣例的に見いだされる原子量とは異なる原子量を有する、同位体標識をした化合物を包含する。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例は、H、H、13C、14C、15N、18O、17Oなどを包含するが、それらに限定されない。化合物は、溶媒和していない形態においてと同様に、水和した形態を包含する、溶媒和した形態で存在していてもよい。一般に、化合物は、水和または溶媒和していてもよい。数種の化合物は、結晶または非結晶質形態で存在していてもよい。一般に、すべての物理的形態は、本明細書中で熟考される使用に関しては均等のものであり、本発明の範囲内にあることを意図している。
本発明を記載している文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)「1つの(a)」および「1つの(an)」および「その(the)」ならびに同様の指示対象の使用は、本明細書中で他に示さない限り、または文脈により明確に相反しない限り、単数および複数の両方に及ぶと解釈されるべきである。
本明細書中で示す本発明の化合物の命名法は、”logD Suite(バージョン12.0)”でのACD/Lab’s Chem Drawによるものである。「薬学的に許容し得る塩」は、親化合物の望ましい薬理学的活性を担持する、化合物の塩を指す。かかる塩は、以下を包含する:(1)酸付加塩、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸、およびそのようなものなどの無機酸と共に形成されたもの;または酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、シュウ酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、スベリン酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、フタル酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1、2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、樟脳スルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、およびそのようなものなどの有機酸と共に形成されたもの;または(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、たとえば、アルカリ金属イオン、アルカリ土壌イオン、またはアルミニウムイオンにより置き換わるときに形成される塩;またはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミンおよびそのようなものなどの有機塩基と共にある配位体。また包含されるものにアルギン酸塩およびそのようなものなどのアミノ酸の塩がある(例えば、Berge, S.M., et al., “Phermaceutical Salts”, Joounal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19を参照する)。
本明細書中で使用する用語「多形体」は、同じ化学式、同じ塩タイプを有し、水和物/溶媒和物の同じ形態を有するが、異なる結晶学的特性を有する化合物に関係する。
本明細書中で使用する用語「水和物」は、化合物に結合する多数の水分子を有する化合物に関係する。
本明細書中で使用する用語「溶媒和物」は、化合物に結合する多数の溶媒分子を有する化合物に関係する。
本明細書中で使用する用語「代謝物」は、薬剤の投与にあたりインビボ(in-vivo)で形成される化合物に関係する。本発明による係る代謝物のいくつかの例は化合物101および102である。
本発明はまた、プロドラッグ形態にある化合物を包含する。本明細書中に記載される化合物のプロドラッグは、生理学的条件下(in vivo)において容易に化学変化を受け、本発明の化合物を提供する、それらの化合物である。加えて、プロドラッグは、エクスビボ(ex vivo)環境における化学的または生化学的方法、例えば、好適な酵素または化学品を伴う経皮パッチリザーバーにより本発明の化合物に変換し得る。プロドラッグは、ある状況においては、親薬剤よりも投与することがたやすい。それらは、例として、親薬剤が生体利用可能でないのに対し、それらは経口投与により生体利用可能であってもよい。プロドラッグはまた、親薬剤を超えた薬理学的組成物における改善された可溶性を有していてもよい。化合物のエステル、ペプチジル誘導体およびそのようなものは、本発明のプロドラッグの例である。インビボで加水分解可能な(または切断可能な)本発明の化合物のカルボキシル基を含有するエステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解され、親酸を生成する、薬学的に許容し得るエステルである。
本明細書中で使用される用語「置換された」は、単一および多数の置換(同じ部位への多数の置換を包含する)が化学的に許容される程度の指定された置換基による単一の−および多数の−置換を包含し、指定された原子上の任意の1以上の水素が、指定される原子の通常の価数を超過しないことを条件として、指示される基からの選択に置き換えられること、および置換が安定した化合物をもたらす、例えば、置換基がケトのとき、原子上の2つの水素が置き換えられることを意味する。本明細書中に記載されるすべての置換基(R、R...)およびそれらのさらなる置換基は、安定した化合物の構成をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子の主構造に付着していてもよい。
本明細書中で使用される、「ハロゲン」置換基は、クロロ、ブロモ、ヨードおよびフルオロから選ばれる1価のハロゲンラジカルである。
単独または別の基との付着において使用される用語「(C−C)アルキル」は、1から6の炭素原子を有し、非置換であるまたは置換されている、脂肪族の炭水化物ラジカルを指す。前記「(C−C)アルキル」は、直鎖(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル)または分枝鎖(例えば、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル)であってもよく、アルケンまたはアルキンに相当するものを形成するための1または2の二重または三重結合を含有してもよい。前記「(C−C)アルキル」は、スピロ様式における(C−C)シクロアルキル環もまた含有してもよい。
単独または別の基との付着において使用される用語「(C−C)シクロアルキル」は、3から6の炭素原子を有し、非置換または置換されている、環状環システムを指す。前記「(C−C)シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの環システムの主鎖において炭素原子のみを含有する環状環システムを意味する。シクロアルキルは、二環式の縮合環を包含してもよい。シクロアルキルは、環システムにおける少なくとも1つの環が芳香族ではないことを条件として任意の程度の飽和を有していてもよい。
単独または別の基との付着において使用される用語「アリール」は、例えば、6から10員の単環式または二環式炭素−環システムを含有する、芳香族基を指す。アリール基は、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチルおよびインダンを包含するが、これらに限定されない。好ましくは、アリールはフェニルである。
単独または別の基との付着において使用される用語「ヘテロアリール」は、例えば、5から14員の単環式または二環式環システムであり、少なくとも1つのヘテロ原子を有する芳香族基を指す。本明細書中で使用される用語「ヘテロ原子」は、O、N、Sを包含する。二環式環システムにおいて、環は架橋ヘテロ原子を通して縮合し得る。ヘテロアリール基は、ピロリル、フラニル(フリル)、チオフェニル(チエニル)、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル(ピリジル)、ピリダジニル、ピリムジニル、ピラジニル、トリアジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、インダゾリル、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニルまたはナフチリジニルを包含するが、これらに限定されない。
単独または他の基との付着において使用される用語「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロサイクル」は、例えば、3から14員の単環式または二環式環システムであり、少なくとも1つのヘテロ原子を有する、完全にまたは部分的に飽和した環状基を指す。本明細書中で使用される用語「ヘテロ原子」は、O、N、Sを包含する。二環式ヘテロシクロアルキルシステムにおいて、少なくとも1つの環は、芳香族ではなく、その環はスピロ様式において互いに付着され得る。ヘテロシクロアルキル基またはヘテロサイクル基は、オキシラニル、アジリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾイイジニル、チアゾイイジニル、トリアゾリジニル、オキサジアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、モルホリニル、トリアジナニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジアゼピニイ、オキセパニル、ジオキセパニル、オキサゼパニル、オキサゼピニル、インドリニル、ベンゾモルホリニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドリソキノリルまたはチオモルホリニルを包含するが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「室温」は、20℃から30℃の間の温度を指す。
本明細書で使用される、用語「哺乳類」は、ヒトまたはサル、霊長類、犬、猫、馬、牛などの動物などを意味する。
本明細書中で使用される、任意の疾患または障害の用語「処置する」または「処置」は、それを必要としている、ヒトを包含する哺乳類への化合物を投与することを意味している。化合物は、それらの疾患または障害または兆候または症状の発現を完璧にまたは部分的に妨げるまたは遅らせることに関する予防薬の効果を提供することによって、投与されてもよい;および/または化合物は、疾患または障害および/または障害に起因する副作用を部分的または完璧な治療を提供することにより投与されてもよい。
語句「治療上有効な量」は、患者に疾患の処置のために投与したときに、そのような疾患の治療に十分な効果のある、化合物の量を意味する。「治療上有効な量」は化合物、投与方式、疾患およびそのひどさおよび処置される患者の年齢、体重、その他に依って変化するだろう。
本明細書および添付の特許請求の範囲を通じて、単語「含む(comprise)」および「包含する(include)」および「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「包含する(includes)」、「包含する(including)」は、文脈が別の方法を要求しない限りは、包括的に解釈されるべきであると理解されるべきである。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物の調製のためのプロセスを提供する。
以下の反応スキームは、本発明に従った化合物の合成を開示するために与えられる。
従って、本発明の式(I)または(Ia)の化合物は、下記のスキーム中に記載されるものとして調製されてもよい。
式(I)の化合物の例示的な態様は、式I−A、式I−B、式I−C、式I−D、式I−E、式I−FおよびI−Gの化合物を包含し、その中で置換基は一般式(I)または(Ia)およびスキーム1−2に伴う連結において定義されるものである。
スキーム−1
式中、Rが水素、ハロゲン、(C−C)アルキルその他である、式I−Aの化合物の合成は、スキーム1中に示されている。式I−Aの化合物は、室温から還流温度で、エタノール、ジオキサン、トルエン、DMF、水またはそれらの混合物などの好適な溶媒中およびリン酸三カリウムなどの好適な基質中のジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(PdCl(PPh)などの好適な触媒の存在下において式VIIIのヨード誘導体および式IX−AまたはIX−Bのボロン酸エステルの反応により調製され得る。式VIIIの化合物は、室温でDMFなどの好適な溶媒中の、炭酸カリウムなどの好適な基質の存在下における式VIIの化合物を伴う式VIの化合物の反応により調製され得る。式VIの化合物は、室温から還流温度で、アセトニトリル、THF、DMF、ジオキサンまたはそれらの混合物などの好適な溶媒およびPClの存在下において、式IVの酸化合物を伴う、式Vの適切なアミノ化合物の反応により調製され得る。
式IVの化合物は、室温から還流温度での、トルエンなどの好適な溶媒中の、式IIIの好適なハロゲン化合物を伴う式IIのN−アセチル化化合物により調製され得る。様々なR1置換基を伴う、式IIの化合物(例えば2−アミノ−6−メチル安息香酸、2−アミノ−6−ブロモ安息香酸および2−アミノニコチン酸)は、市販のまたは当業者に知られた定法を使用して合成されたものである。同様に、式III、VまたはVIIの様々な化合物は、市販のまたは当業者に知られた定法を使用して合成され得るものである。1H−インダゾール−1−アミンおよび2H−インダゾール−2−アミンなどの式Vのいくつかの化合物は、適切な出発物質からJ. Med. Chem. 2008、 51、 3599-3608に記載されたものと同様の手順を使用して合成され得る。
スキーム−2
式中、Rが、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ボロン酸エステル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキニル−R13、その他である、式I−B、I−C、I−D、I−E、I−FおよびI−Gが、スキーム2に示されている。式中、Rが、アリール、ヘテロアリールまたは(C−C)シクロアルキルである、式I−Bは、室温から還流温度で、水に加えてエタノール、ジオキサン、トルエン、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの好適な溶媒、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)などの好適な触媒の存在下において、式中、Rが適切なR−ボロン酸またはエステルを伴うハロゲンである、式I−Aおよびリン酸三カリウムまたは炭酸ナトリウムなどの好適な基質との間の反応により、調製される。
式中、Rが、(C−C)アルキニル−R13である、式I−Dの類似した化合物は、室温から還流温度で、ヨウ化銅を加えたDMFなどの好適な溶媒、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)などの好適な触媒の存在下において、式中、Rが適切に置換された(C−C)アルキニル−R13誘導体を伴うハロゲン式である、I−Aの化合物およびジエチルアミンなどの好適な基質との間の反応により調製され得る。代替経路において、式中、Rが、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)シクロアルキルである、式I−Bの化合物は、室温から還流温度で、水に加えてエタノール、ジオキサン、トルエン、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの好適な溶媒、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)などの好適な触媒の存在下において、式中、Rがボロン酸エステル、およびR−ハロゲン化物である、式I−Cの化合物およびリン酸三カリウムまたは炭酸ナトリウムなどの好適な基質との間の反応により調製され得る。
式I−Cの化合物は、室温から還流温度で、ジオキサン、DMSO、DMFまたはそれらの混合物などの好適な溶媒、ジクロロメタンを伴う[1、1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム複合体(Pd(dppf)ClDCM)などの触媒の存在下において、式中、Rが、ビス(ピナコラト)二ホウ素を伴う、ハロゲンである、I−Aおよび酢酸カリウムなどの好適な基質との間の反応により調製され得る。
同様にして、Rが、ハロゲンである式I−Aの化合物は、(C−C)アルケニル−R13と共に、ヘック反応の反応条件、例として、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの好適な基質、DMF、ジオキサンまたはそれらの混合物などの溶媒において適切なパラジウム触媒の存在を使用して、Rが(C−C)アルケニル−R13である、式I−Eの化合物を提供するよう、処置され得る。
が、ハロゲンである、式I−Aの化合物はまた、第1級または第2級アミン(HNR1112)と共に、バックワルド−ハートウィッグクロスカップリング反応の反応条件下、例として、室温から還流温度で、ジオキサン、トルエン、ブタノールまたはそれらの混合物などの溶媒における、適切なパラジウム触媒およびナトリウムtert−ブトキシド、KPO、KCOまたはカリウムtert−ブトキシドなどの基質の存在下で、Rが、NR1112である、式I−Fの化合物を産出するよう、処置され得る。Rが、ボロン酸エステルである、式I−Cの化合物はまた、適切なアミドまたはアミンと共に、チャン−ラムカップリングの反応条件、例として、室温から還流温度で、二塩化メチレン、アセトニトリル、トルエン、メタノールまたはそれらの混合物などの溶媒において、ピリジンまたはDMAPなどの基質の存在下における酢酸銅などの銅触媒またはニッケル系触媒の存在を使用して、Rが、NR1112およびORである、式I−Gの化合物を供給する。
式(I)または(Ia)の化合物の調製において使用される中間体は、スキーム3から5によって調製され得る。式IXの中間化合物の例示的な態様は、置換基が、一般式(I)または(Ia)に関連して定義される、式IX−AおよびIX−Bの化合物を包含する。
スキーム−3
スキーム−4
式IX−AおよびIX−Bの様々な化合物の合成は、スキーム3および4にそれぞれ示されている。式IX−Aの化合物は、0℃から室温で、アセトニトリルなどの溶媒における、亜硝酸tert−ブチルおよび触媒量の過酸化ベンゾイルの存在下で、ビス(ピナコラト)二ホウ素と式Xの化合物の反応により調製され得る。式IX−Bの化合物は、室温から還流温度で、ジオキサンなどの溶媒における酢酸カリウムなどの好適な基質の存在下で、ジクロロメタンと共にある[1、1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(Pd(dppf)ClDCM)複合体などの触媒を使用して、式XIIの化合物とビス(ピナコラト)二ホウ素の反応により調製され得る。
式XIIの化合物は、0℃から室温で、テトラヒドロフランなどの溶媒における、式XIの化合物とN−ブロモスクシンイミド(NBS)の反応により調製され得る。式XおよびXIの化合物は、市販のものでも当業者に知られた定法を使用して合成され得るもののどちらかである。7−アミノ−2、3−ジヒドロ−1H−インデン−4−オールおよび4−アミノ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オールなどの式Xのいくつかの化合物は、US6203580に記載されたものの中に記載された同様の手順を使用して適切な出発物質から合成され得る。
スキーム5:
式中、RおよびRが、独立して水素および(C−C)アルキルである、式VIIIの中間化合物のうちのいくつかの合成は、スキーム5中に示されている。式VIIIの化合物は、室温で、DMFなどの好適な溶媒における、炭酸カリウムなどの好適な基質の存在下で、式VI−cと式VIIの化合物の反応により調製され得る。式VI−cの化合物は、0から10℃で、MDC、THFまたはジオキサンなどの好適な溶媒における、TEAの存在下でVI−bとメタンスルホニルクロリドの反応により調製され得る。式VI−bの化合物は、0℃で、MDCなどの好適な溶媒における、VI−aとBBrの反応により調製され得る。式VI−aの化合物は、還流温度で、アセトニトリルまたはトルエンなどの好適な溶媒およびPClの存在下でIV−aとVの反応により得られ得る。式IV−aの化合物は、室温から還流温度で、トルエンまたはDMFなどの好適な溶媒および塩化チオニルの存在下で、IIとIII−aの反応により調製され得る。
本明細書中で与えられるスキーム1−5は、本発明に従う化合物および中間体の調製の一般方法を提供する。当業者は、式(I)または(Ia)に従った望ましい化合物を調製するために、適切に修飾された出発物質において、R、R、R、R、R、R、RおよびRなどの様々な基に適切に置換することを認識するだろう。与えられたスキームの代わりに、当業者は、市販のものまたは調製が容易であるもののどちらかである、好適な出発物質から、従来の有機合成技術を使用して本発明に従った化合物を容易に合成できるだろう。
当業者にとって、反応時間、温度、溶媒および/または試訳の変動が、産出物を増加させ得ることは明らかであるだろう。
本発明の化合物は、キラル中心を有していてもよく、ラセミ体、ラセミ混合物および本発明に包含されるすべての異性体型と共に、個別にジアステレオマーまたは鏡像異性体として生じてもよい。従って、化合物が、キラル、実質的に他がないところが、本発明の範囲内に包含される;さらに包含されるものは2つの光学異性体のすべての混合物である。
本明細書の上記に記載されたスキームの手順に従って、適切な材料を用いて調製された、本発明の新規な化合物は、さらに以下の具体的な例により例示される。例は、明記された発明の範囲に限定されるものと考慮されるべきでなく、また構成されるべきでない。
本明細書において、いくつかの一般用語は、本明細書下記に定義される周知の意図された意味と共に用いられる:
本発明に従って調製される化合物の質量は、シングル四重極質量分析(Waters ZQ2000装置)を用いて、APCIイオン化技術(エレクトロスプレー化学イオン化プローブ)を用いて、またはESIまたはAPCIのどちらかを用いたFinniganLXQ、Thermo instrument Tequniqueを用いて測定される。
例:
例1
2、2−ジメチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オール(中間体1)
アセトニトリル(300mL)における、4−アミノ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オール(30gm、167mmol)およびビス(ピナコラト)二ホウ素(51gm、201mmol)の攪拌溶液に、触媒量の過酸化ベンゾイルが、室温で加えられた。反応混合物は、0℃に冷却され、第三級ブチルニトリット(30ml、251mmol)が、反応混合物に液滴で加えられた。反応混合物は、室温で5から6時間攪拌された。反応混合物は、水に注ぎこまれ、酢酸エチルによって抽出された。酢酸エチル層は、分離され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、粗製固体を得るために、真空下で濃縮された。粗製製品は、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル=90:10)によって精製され、白色固体として26.0gmの標記の化合物を与える。
1H−NMR(400MHz、DMSO−6d):δ9.44(1H、s)、6.95(1H、d)、6.58(1H、c)、3.06(2H、s)、1.40(6H、s)、1.25(12H、s)
ESMS:288.90(M−2)
例2
7−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1H−インデン−4−オール(中間体2)
2、2−ジメチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オールの例1に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、7−アミノ−2、3−ジヒドロ−1H−インデン−4−オールおよびビス(ピナコラト)二ホウ素から合成された。
ESMS:258.99(M−2)
例3
2−[(クロロアセチル)アミノ]−6−メチル安息香酸(中間体3)
トルエン(375ml)における、2−アミノ−6−メチル安息香酸(25gm、165mmol)の攪拌溶液に、塩化クロロアセチル(26ml、326mmol)が、室温で、液滴で添加された。反応混合物は、100℃で6時間加熱された。反応混合物は、室温まで冷却され、氷で冷やされた水に注ぎこまれた;このようにして沈殿された固体はろ過され、真空下で乾燥され、茶色の固体として、30.0gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−6d):δ13.53(1H、bs)、10.15(1H、s)、7.63(1H、d)、7.35(1H、t)、7.11(1H、d)、4.33(2H、s)、2.37(3H、s)
ESMS:226.02(M−1)
例4
2−ブロモ−6−[(クロロアセチル)アミノ]安息香酸(中間体4)
2−[(クロロアセチル)アミノ]−6−メチル安息香酸の例3に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、2−アミノ−6−ブロモ安息香酸および塩化アセチルから合成された。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ13.80(1H、bs)、9.99(1H、s)、7.60(1H、d)、7.54(1H、d)、7.37(1H、t)、4.31(2H、s)
ESMS:291.95(M−1)
例5
2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体5)
アセトニトリル(240ml)における、2−[(クロロアセチル)アミノ]−6−メチル安息香酸(中間体3)(28.9gm、127mmol)の攪拌溶液に、三塩化リン(22ml、254mmol)が、室温で、液滴で加えられた。アセトニトリル(50ml中)において、1H−ピロール−1−アミン(15.6gm、190mmol)が、室温で、反応混合物に液滴で加えられた。反応混合物は、80℃で2時間加熱された。反応混合物は、室温まで冷却され、氷で冷やされた水に注ぎこまれ、室温で1時間攪拌された。このようにして沈殿された固体は、ろ過され、水で洗浄され、真空下で乾燥され、明るい茶色の固体として、29gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.68−7.71(1H、m)、7.60(1H、d)、7.41(1H、d)、7.05(2H、t)、6.25(2H、t)、4.32(2H、s)、2.74(3H、s)
ESMS:274.04(M+1)
例6
5−ブロモ−2−(クロロメチル)−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体6)
2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンの例5に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、2−ブロモ−6−[(クロロアセチル)アミノ]安息香酸(中間体4)および1H−ピロール−1−アミンから合成された。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.85(1H、m)、7.73−7.79(2H、m)、7.06(2H、t)、6.26(2H、t)、4.33(2H、s)
ESMS:337.88(M−1)、339.88(M+1)
例7
2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1−フェニルシクロプロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体7)
2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンの例5に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、2−[(クロロアセチル)アミノ]−6−メチル安息香酸(中間体3)および1−フェニルシクロプロパンアミンから合成された。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ7.69(1H、t)、7.54(1H、d)、7.32(3H、t)、7.23(1H、t)、6.97(2H、d)、4.84(1H、d)、4.66(1H、d)、2.76(3H、s)、1.79−1.88(2H、m)、1.58−1.71(2H、m)
ESMS:325.02(M+1)
例8
2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体8)
DMF(280ml)における、2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体5)(28.5gm、104mmol)および3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−4−アミン(26.1gm、100mmol)の攪拌溶液に、炭酸カリウム(43gm、311mmol)が、室温で加えられた。反応混合物は、室温で、4から6時間攪拌された。反応混合物は、水に注ぎこまれた。従って、沈殿された固体は、ろ過され、ジイソプロピルエーテルで洗浄され、真空下で乾燥され、明るい黄色の固体として50gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.18(2H、s)、7.95(1H、s)、7.64(1H、t)、7.34(1H、d)、7.25(1H、d)、7.06(2H、t)、6.20(2H、t)、5.21(2H、s)、2.89(3H、s)
ESMS:498.92(M+)
例9
2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体9)
2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンの例8に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、5−ブロモ−2−(クロロメチル)−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体6)および3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−4−アミンから合成された。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ8.18(1H、s)、7.80(1H、d)、7.62(1H、t)、7.41(1H、d)、7.12(2H、t)、6.24(2H、t)、5.24(2H、s)(水分のために置換されたNHプロトン)
ESMS:562.93(M−1)、564.94(M+1)
例10
2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1−フェニルシクロプロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体10)
2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オンの例8に記載のものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、2−(クロロメチル)−5−メチル−3−(1−フェニルシクロプロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体7)および3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−4−アミンから合成された。
1H−NMR(400MHz、CDCl3):δ8.26(1H、s)、7.48(1H、t)、7.13−7.35(6H、m)、6.92(1H、d)、6.09(2H、s)、5.80(1H、d)、5.60(1H、d)、2.83(3H、s)、2.01−2.08(2H、m)、1.72−1.81(2H、m)
ESMS:550.01(M+1)
式(I)の化合物の調製の例:
例11
2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物番号2)
ジオキサン(400ml)およびエタノール(100ml)の混合液における、2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体8)(49.8gm、100mmol)および2、2−ジメチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オール(中間体1)(40gm、138mmol)の攪拌溶液に、水(100ml)における、KPO溶液(64gm、300mmol)が、室温で、液滴で加えられた。窒素ガスが、室温で、30分間パージされた。触媒PdCl(PPh(14gm、20mmol)が、反応混合物に室温、窒素雰囲気下で、加えられた。
反応混合物は、80℃で、4から6時間加熱された。反応混合物は、室温まで冷却され、水(1500ml)に注ぎ込まれた。得られた固体は、ろ過され、真空下で乾燥された。上記の固体は、ジイソプロピルエーテル(1000ml)において、1時間攪拌され、ろ過された;固体は、エーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。固体は、酢酸エチル(3000ml)に溶解され、高い流速でろ過された。ろ過は、200mlまで濃縮し、室温で5時間攪拌された。固体物質は、さらにジクロロメタン中の10%メタノールにおいて結晶化され、白い結晶質の固体として、30gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ9.45(1H、s)、8.16(1H、s)、7.66(1H、t)、7.35(1H、d)、7.29(1H、d)、7.03(2H、t)、6.83(1H、d)、6.77(1H、d)、6.19(2H、t)、5.25(2H、s)、3.02(2H、s)、2.73(3H、s)、1.36(6H、s)、(水分のために置換されたNHプロトン)
ESMS:534.96(M+)
例12
2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物番号9)
ジオキサン(400ml)およびエタノール(100ml)における、2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン―1−イル)メチル]−5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体9)(45gm、80mmol)および2、2−ジメチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オール(中間体1)(32.48gm、112mmol)の攪拌溶液に、水(100ml)にKPO(51gm、240mol)の溶液が、室温で、液滴で加えられた。窒素ガスで、30分間パージされた。
触媒PdCl(PPh(11.2gm、16mmol)が、反応混合物に室温、窒素雰囲気下で加えられた。反応混合物は、80℃で、4から6時間加熱された。反応混合物は、室温にまで冷却され、水(1500ml)に注ぎ込まれた。得られた固体はろ過され、真空下で乾燥された。上記の固体は、ジイソプロピルエーテル(1000ml)にて1時間攪拌され、ろ過された;固体はエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。固体は、酢酸エチル(3000ml)で溶解され、高い流速でろ過された。ろ過は、200mlにまで濃縮され、室温で、5時間攪拌し、白い結晶質の固体として22gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.46(1H、s)、8.17(1H、s)、7.82(1H、d)、7.65(1H、t)、7.44(1H、d)、7.07(2H、t)、6.83(1H、d)、6.78(1H、d)、6.22(2H、t)、5.25(2H、s)、3.02(2H、s)、1.37(6H、s)、(水分のために置換されたNHプロトン)
ESMS:600.84(M+1)、598.89(M−1)
例13
2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物番号44)
ジオキサン(150ml)およびエタノール(40ml)の混合物における、2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物9)(20gm、33mmol)および1−メチルピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(1−メチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール)(8.32gm、40mmol)の攪拌溶液に、水(30ml)に、KPO(21gm、100mmol)の溶液を、室温で、液滴で加えられた。窒素ガスで、室温で、30分間パージされた。
触媒PdCl(PPh(4.6gm、6.6mmol)が、反応混合物に、室温、窒素雰囲気下で加えられた。反応混合物は、80℃で、4から6時間加熱された。反応混合物は、室温にまで、冷却され、水(500ml)に注ぎ込まれた。得られた固体は、ろ過され、真空下で乾燥された。上記固体は、ジイソプロピルエーテル(500ml)で、1時間攪拌され、ろ過された;固体はエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。固体は酢酸エチル(1000ml)で溶解され、高い流速でろ過された。ろ過は、100mlにまで濃縮され、室温で、5時間攪拌された。得られた固体は、ろ過され、真空下で乾燥された。固体物質は、さらにジクロロメタン中の10%メタノールにおいて、結晶化され、白い結晶質の固体として12gmの標記の化合物を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ9.45(1H、s)、8.17(1H、s)、7.84(1H、s)、7.74(1H、t)、7.53(1H、s)、7.41(1H、d)、7.36(1H、d)、7.02(2H、s)、6.84(1H、d)、6.78(1H、d)、6.17(2H、s)、5.27(2H、s)、3.83(3H、s)、3.04(2H、s)、1.37(6H、s)、(水分のために置換されたNHプロトン)
ESMS:601.20(M+1)
例14
2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−メチル−3−(1−フェニルシクロプロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物番号8)
2−{[4−アミノ−3−(7−ヒドロキシ−2、2−ジメチル−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル]メチル}−5−メチル−3−(1H−ピロール−1−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(化合物2)に記載されたものと同様の手順を用いて、標記の化合物は、2−[(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3、4−d]ピリミジン−1−イル)メチル]−5−メチル−3−(1−フェニルシクロプロピル)キナゾリン−4(3H)−オン(中間体10)および2、2−ジメチル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)−2、3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−オール(中間体1)から合成され得る。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ9.44(1H、s)、8.18(1H、s)、7.54(1H、t)、7.24−7.30(3H、m)、7.20(1H、t)、7.10(1H、d)、7.04(2H、d)、6.81(1H、d)、6.77(1H、d)、5.88(1H、d)、5.36(1H、d)、2.96(2H、q)、2.73(3H、s)、1.94−2.00(2H、m)、1.71−1.73(1H、m)、1.64−1.66(1H、m)、1.36(6H、s)、(水分のために置換されたNHプロトン)
ESMS:586.10(M+1)
以下の本発明の代表的な化合物は、上記で記載された合成スキームを使用することによって類似のやり方で調製された。
医薬組成物
別の態様において、本発明は、1以上の式(I)または(Ia)の化合物を治療上有効な量含む医薬組成物を提供する。式(I)または(Ia)の化合物の治療上有効な量を個別にまたは組み合わせてのいずれかで、いかなる処方も除いて直接に投与することが可能である一方、薬学的に許容し得る賦形剤(単数または複数)/アジュバント(単数または複数)または担体および少なくとも1つの有効成分を含む医薬剤形の形における化合物を投与することは一般的なことである。これらの剤形は、経口、局所、経皮、皮下、筋肉内、静脈内、腹腔内、鼻腔内、肺などを包含する様々な道筋で投与されてもよい。
経口組成物は、固体または液体の剤形であってもよい。固体剤形は、小丸薬、小袋(pouch)、小袋(sachet)または錠剤などの個別の単位、多くの−微粒子単位、カプセル(軟&硬ゼラチン)などを含んでもよい。液体剤形は、エリキシル剤、懸濁液、乳濁液、溶液、シロップなどの形であってもよい。経口用途向けの組成物は、組成物の製造のために当業者に知られた任意の方法に従って調製されてもよく、そのような医薬組成物は、有効成分に加えて、希釈液、崩壊剤、接合剤、溶解剤、潤滑剤(lubricants)、滑剤(glidants)、界面活性剤、懸濁剤、乳化剤、キレート剤、安定剤、風味剤、甘味料、着色料などの賦形剤をさらに含んでもよい。
好適な賦形剤のいくつかの例は、ラクトース、セルロースおよび微結晶性セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース&エチルセルロースなどのその誘導体、リン酸二カルシウム、マンニトール、デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、アカシアのような様々な樹脂、トラガカンス、キサンタン、アルギン酸塩&その誘導体、ソルビトール、D型ブドウ糖、キシリトール、ステアリン酸マグネシウム、タルク、コロイド状二酸化ケイ素、鉱油、モノステアリン酸グリセリン、ベヘン酸グリセリル、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、架橋カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ソルビトール、脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエステルス、糖エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピルブロック共重合体、ジエステルおよびそれらの混合物などの様々な乳化剤を包含する。
本発明に従った鼻腔内または肺の組成物は、微粉投与に適した、液体または固体または半固体の組成物の形であり得る。液体組成物は、水成であり得、非水成の組成物、懸濁液または乳状液、固体組成物は粉末およびそのようなものの形を取り得、半固体組成物はゲルおよびそのようなものの形を取り得る。鼻腔/肺の組成物は、もとの場所ではゲルを形成していてもよい。前記鼻腔または肺の組成物は、もとの位置ではゲル化剤、粘膜付着性剤、ポリマー、保水剤、緩衝剤、安定剤、界面活性剤、防腐剤、増粘剤、溶媒、共溶媒、浸透増強剤、キレート剤、粘度改善剤、甘味料、矯味剤、溶解剤、香味料、乳化剤および等張剤から選択される随意に1以上の好適な賦形剤を伴った、式(I)または(Ia)の化合物を含む。
注射のための無菌組成物は、注射用水、N−メチル−2−ピロリドン、プロピレングリコールおよび他のグリコール、アルコール、ゴマ油のような天然起源の野菜油、ココナッツ油、ピーナッツ油、綿実油またはオレイン酸エチルのような合成脂質ビヒクルおよびそのようなものなどのビヒクルにおける分解または有効物質の保留による従来型の薬務に従って公式化され得る。緩衝剤、抗−酸化剤、防腐剤、セルロース誘導体のような錯形成剤、ペプチド、ポリペプチドおよびシクロデキストリンおよびそのようなものは、必要に応じて組み込まれ得る。
剤形は、ゆっくりとした、遅延された、または制御された有効成分の解放、加えて即座の剤形の放出を有し得る。
治療効果を成し遂げるよう要求された有効成分の量は、もちろん、特有の化合物、投与方法、処置中の患者、および処置された特有の障害または病気と共に変化するだろう。本発明の化合物は、経口、吸入剤または非経口の経路で1日あたり0.0005から100mg/kgの容量で、好ましくは、1日当たり0.0005から50mg/kg、より好ましくは、1日当たり0.0001から20mg/kg、もっとも好ましくは、1日当たり0.0001から10mg/kg投与されてもよい。成人に対する容量範囲は、一般的に1日当たり5μgから5gまで、好ましくは、容量範囲は1日当たり10μgから2gまでである。
個別の単位で提供される剤形の提示は、都合よくそのような容量または同様の倍数として、例えば5μgから1000mgを含む単位の有効である、本発明の化合物の量を含む。
別の態様として本発明は、それを必要とする、ヒトを包含する哺乳類へ、式(I)または(Ia)の化合物の治療上有効な量を投与することによるアレルギー性または非アレルギー性気道疾患の処置の方法を提供する。アレルギー性および非アレルギー性気道疾患は、アレルギー性および非アレルギー性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、鼻炎、慢性気管支炎、肺気腫、またはせきなどの症状のような−喘息、ぜーぜー息を切らすまたは呼吸困難を包含する。
本発明の好ましい態様は、それを必要とする、ヒトを包含する哺乳類へ、化合物(I)または(Ia)の治療上有効な量を投与することによる慢性閉塞性肺疾患または喘息の処置のための方法である。
本発明のもっとも好ましい態様は、それを必要とする、ヒトを包含する哺乳類へ、式(I)または(Ia)の化合物の治療上有効な量を投与することによる慢性閉塞性肺疾患の処置のための方法である。
本発明の別の態様は、式(I)または(Ia)の化合物の、ヒトを包含する哺乳類における、アレルギー性または非アレルギー性気道疾患の処置のための薬品の調製のための使用である。
本発明の好ましい態様は、ヒトを包含する哺乳類における、慢性閉塞性肺疾患または喘息の処置のための薬品の調製のための式(I)または(Ia)の化合物の使用である。
本発明のもっとも好ましい態様は、慢性閉塞性肺疾患の処置のための薬品の調製のための式(I)または(Ia)の化合物の使用である。
生物学的試験
生物学的例1:インビトロ(in vitro)研究
PI3−キナーゼ酵素反応の抑制(HTRF(登録商標)酵素アッセイ):
PI3−キナーゼ酵素活性の抑制は、ユーロフィンから入手する均一性時間分解蛍光法(HTRF(登録商標))キットを使用して決定される。1μMの本発明の化合物が、DMSOと共に前もって混ぜられている。実験は、ビヒクル/化合物として1.0%DMSOと精製された組み換えヒトPI3K酵素{δ(50ng/ウェル);γ(100ng/ウェル)}(Invitrogen社,USA)および基質(PIP2、10μM)をウェルの中で混合することにより始まり、15分間室温でインキュベートした。
その後ATPが(δに200μM、およびγに50μM)反応混合物を含むウェルの中に加えられて、続いて室温で30分間再インキュベートした。反応は、停止溶液の添加により終わり、Envisionマルチモードリーダー(Perkin Elmer社)を使用して読み込む前に、さらに室温で、4時間でインキュベートされた。PI3K活性の抑制率は、特定のユーロピウム665nmのエネルギー移動信号と参照615nm信号との比率の決定により計算された。結果は、下記の表中に要約されている。
観察:インビトロデータは、本発明の化合物が効率的にPI3K活性を抑制することを示している。
生物学的例2:インビボ(in−vivo)研究
気道炎症(COPD)の動物モデルにおける化合物のインビボ効能評価:
たばこの煙が引き起こした気道炎症モデルが、化合物のインビボ効能に使用された。多くの研究者が、COPDの抗炎症治療の急ぎのスクリーニングのために、気道炎症のモデルとしてのげっ歯類に激しいたばこの煙(TS)を暴露することを使用した(J Pharmacol Exp Ther. 2008; 324(3):921-9; J Pharmacol Exp Ther. 2010; 332(3):764-75; Journal of Inflammation 2013、 10(Suppl 1):31 および Eur Respir J Suppl 2006; 663s:3850)。COPDの主な原因としてその地位が与えられ、TS暴露の動物モデルは、研究者にとって論理的な選択と思われるだろう(Respir Res. 2004; 2;5:18)。
気道炎症の深刻なモルモットモデルにおける効能研究
モルモットは、アクリルチャンバーの中でたばこの煙(TS)に暴露された。動物は、それぞれ1日目、2日目、3日目に5本、10本、15本のたばこからのTSにさらされた。4日目以降11日目まで、動物は、1日当たり15本のたばこからのTSにさらされた。11日目のモルモットへのTSの暴露に、肺に著しい炎症細胞、主に好中球、の補充が、空気にさらされた対照のモルモットと比較して観察された(BALF好中球レベル、0.59±0.15*10細胞/空気対照群における動物VS8.3±1.4*10細胞/煙にさらされたビヒクル群における動物)。
肺へのテスト化合物の送達は、噴霧器を使用したチャンバー内への56分間の身体全体へのエアロゾル暴露によって成し遂げられた。モルモットは、異なる服用量の群に分離され、ビヒクルまたは化合物番号39(1mg/mlまたは3mg/ml)と共にチャンバー内で56分間さらされた。ビヒクルまたはテスト化合物いずれかの処方の6.0mlの全量は、チャンバー内でそれぞれの群に56分以上の期間噴霧された。テスト化合物は、6日目から11日目までTS暴露の2時間前に投与された。気管支肺胞洗浄(BAL)は、最後のTS暴露の24時間後に行われた。
動物の気管は、カテーテルを使用してカニューレ処置された。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)は、洗浄液として使用された。5.0mlの量は、優しく注入され、取り出され、氷上に置かれた微量遠心チューブに集められた。この手順は、さらに5回繰り返さえた。
洗浄液は、遠心分離によって細胞から分離され、上澄みを分離された。細胞パレットは公知の量のPBSにて再懸濁された。等分画の細胞は、チュルク試薬(Turk solution)を使用して染色され、総細胞数が、血球計算機を使用して顕微鏡下でチュルクに染色された分画を数えることにより計算された。
残りの細胞懸濁液は、再懸濁され、細胞遠心分離技術(cyto centrifuge technique)(Cytospin4、Thermo Shandon社)を使用してスライドが調製された。スライドは、次にメタノールで固定され、風乾され、メイ・グリュワルド・ギムザ染色(May Grunwald Giemsa stain)で染色された。300までの細胞が、光学顕微鏡下の標準形態計測技術(standard morphometric techniques)を使用して数え、区別することができる。
すべての結果が、それぞれの動物ごとの個別のデータおよびそれぞれの群ごとの計算された平均値に表示されている。好中球の抑制率は、ビヒクルのグループに対する化合物番号39の処置グループが計算された。結果は本明細書下記にて要約されている:
たばこの煙への化合物番号39の処置の効果が、気管支肺胞洗浄(BAL)液における好中球の蓄積を誘導した。
観察:本発明の化合物が、気道炎症のモルモットモデルにおける肺の炎症の指標である、好中球の抑制に有効であることが見受けられたことが観察された。これらの結果は、本発明の化合物が、肺の抗炎症活性を担持することを指す。
気管炎症(喘息)の動物モデルにおける化合物のインビボ有効性評価:
好酸性およびリンパ球の肺の炎症の存在を包含する、ヒトアレルギー性喘息と類似した特徴を共有する、アレルゲン鶏卵オボアルブミン(OVA)モデルは、しばしば喘息のモデルとして使用される。オボアルブミンは、内因的に免疫原性ではなく、従ってTh2−マウスにおいて応答を駆動させる、を誘導するためのアジュバント、典型的には水酸化アルミニウム(ミョウバン)の存在を全身的に注入する必要のある不活性なタンパク質である(Curr. Protoc.Mouse Biol. 6:169-184、 2016)。
イムジェクトミョウバン(1mg、0.2mL)と共に乳化されたオボアルブミン(20μg)(OVA、シグマアルドリッチ社、セントルイス、MO)は、マウス腹腔内(i.p.)に1日目および14日目に感作のために投与され、次に21、22および23日目に化合物番号44で処置されたものおよびビヒクルコントロール動物において、噴霧器を使用して30分間OVA(0.5%w/v)暴露に挑戦された。生理食塩水コントロールマウスは、感作として一般的な生理食塩水を受け、挑戦は同様の仕方によりなされた。
本発明の化合物の肺運搬は、チャンバー内での噴霧器を使用しての25分間の身体全体へのエアロゾル暴露により達成された。マウスは、異なる濃度群に分けられ、チャンバー内で25分間ビヒクルまたは化合物番号44(1mg/mlまたは3mg/ml)に暴露された。テスト化合物/ビヒクルは、20日から始まり24日まで5日間1日1回投与された。それぞれの挑戦日の処置は、OVA挑戦の2時間前に投与された。気管支肺胞洗浄(BAL)は、最後のOVA暴露(すなわち、25日目)の48時間後に実行された。
動物の気管は、カテーテルを使用してカニューレ処置された。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)は、洗浄液として使用された。0.5mlの量が、優しく注入され、取り出され、微量遠心チューブに氷上で集められた。この手順は、さらに3回繰り返された。
洗浄液は、遠心分離により細胞から分離させられ、上澄みが分離させられた。細胞パレットは、公知の量のPBSにおいて再懸濁された。等分画の細胞は、チュルク試液により染色され、総細胞数は、血球計算盤を使用して顕微鏡下で、チュルクで染色された分画を数えることにより計算された。
細胞懸濁液の残りは、PBSで再懸濁され、スライドが、細胞遠心技術を使用して調製された(Cytopsin 4、Thermo Shandon社)。スライドは、次にメタノールで固定され、風乾され、メイ・グリュワルド・ギムザ染色で染色された。300までの細胞が、光学顕微鏡下の標準形態計測技術を使用して数え、区別される。
すべての結果が、それぞれの動物ごとの個別のデータおよびそれぞれの群ごとの計算された平均値に表示されている。それぞれの細胞タイプの抑制率は、以下のように計算される。
%抑制=[(ビヒクル処置−薬剤処置)/(ビヒクル処置−生理食塩水処置)]*100
気管支肺胞洗浄(BAL)液における肺の炎症細胞蓄積の誘導されたOVA上の化合物番号44の処置の効果は、図1に示される。
観察
本発明の化合物は、有効にOVA−用量依存的に肺の炎症反応を誘導する、を減らした;1mg/mlおよび3mg/mlの濃度でそれぞれ、著しく好酸球(42%および56%)、リンパ球(27%および39%)の流入を減らした。

Claims (10)

  1. 式(I)
    式中、
    Xは、結合であるか、または
    である;
    *は、環Aへの接続の点および残りの分子への接続の点を表示する;Xが結合であるとき、環Aは少なくとも1つのNを含有する単環式または二環式ヘテロアリールであり、および前記NはXへの接続の点である;
    またはXが
    であるとき、環Aは単環式または二環式アリールまたはヘテロアリールである;
    環Bは、単環式または二環式アリールまたは6員のヘテロアリールである;
    およびRは、水素、ハロゲン、NO、NR1112、CF、CN、COOR、COR、OR、OCOR、O−(C−C)アルキル−OR、O−(C−C)アルキル−S(O)、O−(C−C)アルキル−NR1112、O−(C−C)アルキル−COOR、O−(C−C)アルキル−COR、S(O)、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−NR1112、(C−C)アルキルアリール、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルシクロアルキル、(C−C)アルケニル−R13、(C−C)アルキニル−R13、ヘテロシクロアルキル、アリール、ボロン酸エステルおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    およびRは、水素、OR、ハロゲン、NR1112、NO、CF、O−(C−C)アルキル−OR、O−(C−C)アルキル−S(O)、O−(C−C)アルキル−NR1112、O−(C−C)アルキル−COOR、O−(C−C)アルキル−COR、S(O)、COR、COOR、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルケニル−R13、(C−C)アルキニル−R13アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、NR1112、CF、COOR、COR、および(C−C)アルキルから独立して選択される、または
    およびRまたはRおよびRは、共に3〜6員の単環式シクロアルキル環を形成してもよい;
    は、水素、NR1112、CF、SO3H、グルクロン酸、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−R10、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    10は、水素、オキソ、ハロゲン、CF、S(O)、OR、NO、COR、COOR、NR1112、N(R)COR、N(R)S(O)、OCOR、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−NHCOR、(C−C)アルキル−NHS(O)、(C−C)アルキル−NR1112、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)アルケニル−R13および(C−C)アルキニル−R13から独立して選択される;
    11およびR12は、水素、COR、N(R、N(R)S(O)、N(R)COR、CF、S(O)、(C−C)アルキル、フルオロ(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルアリール、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−OCOOR、(C−C)アルキル−N(R)CORおよび(C−C)アルキル−N(R)S(O)から独立して選択される;または
    11およびR12は、Nと共に、3〜8員の単環式または8〜12員の二環式ヘテロサイクル環を形成してもよく、ここで前記単環式および二環式環は追加で、O、S(O)またはNから選択される1、2および3環ヘテロ原子を含有してもよい;前記ヘテロサイクルは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    13は、水素、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−S(O)、(C−C)アルキル−COOR、(C−C)アルキル−COR、(C−C)アルキル−OCOOR、(C−C)アルキル−N(R)COR、(C−C)アルキル−N(R)S(O)、(C−C)アルキル−NR1112、アリール、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロアリールおよび(C−C)アルキルアリールから独立して選択される;前記C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロアリール、(C−C)アルキルアリール、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    Zは、CHまたはOである;
    qは、1−3である;
    nは、1−4から選択される;
    pおよびmは、独立して1または2である;
    およびtは、0〜2から選択される;
    で表わされる化合物またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物または溶媒和物。
  2. およびRが、(C−C)アルキルである、請求項1に記載の式(I)で表わされる化合物。
  3. Xが、結合である、または
    である;
    *は、環Aへの接続の点および残りの分子への接続の点を表示する;
    Xが結合であるとき、環Aは少なくとも1つのNを含有する単環式または二環式ヘテロアリールであり、および前記NはXへの接続の点である;
    またはXが、
    であるとき、環Aは単環式アリールまたはヘテロアリールである;
    環Bは、単環式アリールである;
    およびRは、水素、ハロゲン、CF、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキニル−R13、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    およびRは、水素、NR1112およびORから独立して選択される;
    、R、RおよびRは、水素および(C−C)アルキルから独立して選択され、
    は、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから独立して選択され、前記(C−C)シクロアルキルは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    10は、水素、オキソ、ORおよび(C−C)アルキルから独立して選択される;
    11およびR12は、水素および(C−C)アルキルから独立して選択される;
    13は、水素、(C−C)アルキル−OR、(C−C)アルキル−N(R)COR、(C−C)アルキル−NR1112、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキルから独立して選択される;前記(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールは、R10によって任意に置換されていてもよい;
    Zは、CHまたはOである;
    nは、1である;
    qは、1から2である;
    およびpは、1または2である、
    請求項1に記載の式(I)で表わされる化合物、またはその薬学的に許容し得る塩、代謝物、異性体、立体異性体、アトロプ異性体、配座異性体、互変異性体、多形、水和物および溶媒和物。
  4. からなる群から選択される、請求項1に記載の式(I)で表わされる化合物、およびその薬学的に許容し得る塩。
  5. 薬学的に許容し得るアジュバントまたは担体を伴う、1以上の請求項1に記載の化合物の治療上有効な量を含む、医薬組成物。
  6. 請求項1に記載の化合物の治療上有効な量を投与することを含む、ヒトを包含する哺乳動物における、アレルギー性または非アレルギー性気道疾患を処置する方法。
  7. アレルギー性または非アレルギー性気道疾患が、慢性閉塞性肺疾患および喘息から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. アレルギー性または非アレルギー性気道疾患を処置するための薬品の調製のための、請求項1に記載の化合物の使用。
  9. アレルギー性または非アレルギー性気道疾患が、慢性閉塞性肺疾患および喘息から選択される、請求項8に記載の使用。
  10. 明細書に添えられている例に関連して本明細書中に記載されているような、式(I)で表わされる化合物、その調製のためのプロセスおよび医薬組成物。
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