JP2019513475A - トイレットペーパーロールホルダー - Google Patents
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Abstract
本発明は、上下に位置付けられている、スリーブ(52、54)又はシャフト上に巻着されたペーパーウェブ(56)から成る少なくとも2つのトイレットペーパーロール(12、14)のためのホルダー(10)に関し、ホルダーは、互いからある距離のところに平行に配置されている第1及び第2壁(28、30)を備え、ここにおいて、壁(28、30)の各々が、スリーブ中の開口部において受け入れられ得るシャフトの一端又はシャフトジャーナルを受け入れるための案内(40、42)を有する。案内(40、42)は、トイレットペーパーロール(12、14)を供給するための、実質的に垂直に伸びる供給部(40b)を有し、前記供給部は、少なくとも1つの第1切取り要素(60、62)又は停止具(72)に向かって垂直の方に傾斜を付けて伸びる巻解部(40c)に合流し、ここにおいて、巻解部(40c)に位置する低い方のトイレットペーパーロール(12、14)の重力により、前記トイレットペーパーロールの外周が停止具(72)に対して置かれることが引き起こされ、ペーパーウェブ(56)が、取除き開口部(58)を通ってトイレットペーパーロール(14)から巻解され得、少なくとも1つの切取り要素(60、62)に接触して(against)切り取られ得る。ホルダーが単純な構成を有し、低メンテナンスで操作上信頼性があるようにするために、前記ホルダー(10)は、使用中の低い方のトイレットペーパーロール(14)が、案内(40、42)の供給部(40c)中に押し戻されることを防ぐロック要素(110)を有する。【選択図】図8
Description
本発明は、スリーブ又はシャフト上に巻かれたペーパーウェブから成る、順に重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロールのためのホルダーに関し、互いからある距離分離れて配置されている第1及び第2壁を備え、ここにおいて、壁の各々が、スリーブの開口部に挿入され得るシャフトの1つのそれぞれの端部又は1つのそれぞれのシャフトジャーナルを収納するための1つの案内を備え、ここにおいて、トイレットペーパーロールを供給するために、案内は、実質的に垂直に延出している供給部を備え、該供給部は巻解部に変わり、該巻解部は、少なくとも1つの第1切取り要素又は限界停止具に向かって垂直の方に傾いて延出しており、ここにおいて、重力により、巻解部に位置している低い方のトイレットペーパーロールの周面が強制的に限界停止具に接触するようになり、ここにおいて、ペーパーウェブが、給紙開口部を通ってトイレットペーパーロールから巻解される得、少なくとも1つの切取り要素で切り取られ得る。
上で言及された型のトイレットペーパーロールのためのホルダーは、スイス国特許公報第571 994 Bにおいて開示されている。このホルダーは、使用者が材料ウェブの一部分を引き出し得る給紙位置に第1トイレットペーパーロールを維持し、ロールが満杯である第1位置からロールが少なくとも実質的に使い切られている第2位置に、ジャーナルを移動させる第1保持手段を備える。更に設けられているのは、給紙位置上方の予備位置に少なくとも1つの第2ロールを着脱可能に保持することであって、ここにおいて、第1保持手段と第2保持手段とは少なくとも1つの枢動可能レバーを介して互いに結合され、該少なくとも1つの枢動レバーは、第1保持手段では、該第1ロールにおけるジャーナルの位置に応動するために、第1ロールのジャーナルが第1位置から第2位置に移動している限りずっと予備位置に第2ロールを保持するために、第1ロールにおけるジャーナルと相互動作する保持することと、該ジャーナルが第2位置に到達したときに予備位置から第2ロールを自動的に外すことと、のための第2保持手段である。最後に設けられているのは、一度レバーが第2ロールを外してしまうと、予備位置から給紙位置に第2ロールを案内するための案内装置である。ロールが特定の向きでのみ給紙装置中に挿入されることを保証するために、複数のジャーナルが異なる直径をもち、複数の案内溝が異なる幅をもつことが意図されている。
この実施形態でも、ペーパーロールの周面が、巻解が一方向にのみ可能であるように、切取り刃を含む前壁を圧迫する。
ドイツ公開特許第2 205 186 Aは、トイレットペーパーロールのための更なるホルダーを説明している。ホルダーは基板から成り、該基板上に、確保可能に、及びロック可能にフードが装着されている。基板からは、互いからいくらかの距離のところに平行に配置されている2つの壁が出ている。壁の各々は、ペーパーロールを搬送しているシャフトのそれぞれの端部を収納するための、又はスリーブの開口部に受け入れられ得るシャフトジャーナルのうちの1つを収納するための1つの案内を備える。
案内は、引出し装置に向かう方向に傾斜して延出している巻解部を備え、ここにおいて、現在使用中のトイレットペーパーロールの外周は、引出し装置のリボンを圧迫する。当該技術分野において知られているこの実施形態では、引出し装置は、ロール上に巻かれているペーパーを巻解及び給紙するための自動装置として具体化される。加えて、案内は、予備としてトイレットペーパーロールを収納し、実質的に垂直に延出して巻解部に変わる供給部を備える。
当該技術分野において知られているこの実施形態では、シャフトは、基板に取り付けられている、2つの左右に装着された板金のスロットで案内される。案内が、トイレットペーパーロールをもつシャフトが上から挿入され得るように、それらの上端で開いている。予備ロールの役目をし、スロットの上部エリアに位置するトイレットペーパーロールが、後に案内の傾斜エリアに、前にこの位置を占めていたロールが消費され切り、空のスリーブが下方に放出されてしまうことがいったん起こると移されるように誘導するために、枢動レバーが使用される。ロール上に巻かれたペーパーを巻解及び給紙するための自動装置は故障しやすい。更に、自動巻解を容易にするためには、常に同じ特定の向きでトイレットペーパーロールを挿入することが必要である。
ドイツ公開特許第10 2011 004 511 A1は、前壁を介して連結されている2つの側方サイド要素を備えるトイレットペーパーロールのためのホルダーを開示している。ここにおいて、前壁はまた、より下方の切取り刃も形成している。サイド要素の各々には、トイレットペーパーロールを搬送するシャフトの1つのそれぞれの端部を収容するための案内が設けられている。案内は、前壁の切取り刃に向かってほぼ直線状で延出している主要部を備える。適切な切取り刃がトイレットペーパーロールの直径に関わらず利用可能であるために、切取り刃に向かう方向にトイレットペーパーロールを転換する付勢手段が設けられている。付勢手段は、バネ負荷に起因してトイレットペーパーロールを搬送するシャフトの端部を圧迫する枢動可能に装着されたアームとして具体化される。この実施形態は、構造的に複雑であり、結果として故障しやすい。付勢手段によって、トイレットペーパーロールの周面は、それが一方向にのみ解かれ得るように、前壁の内面に対して圧接される。
米国特許第3,572,602 Bは、ペーパーロールのディスペンサに関する。このディスペンサでは、2つのペーパーロールがホルダー内で重なり合って配置されており、ここにおいて、低い方のペーパーロールが使い切られてしまったとき、上部の予備ロールが案内を介して供給されることになる。ジャーナルを中心として回転可能に装着されているレバー要素の端部が、案内中に係合する。レバーの端部は、低い方のペーパーロールが押し戻されることを防ぐ役目をする。
米国特許出願公開第2011/0095127 A1は、シャフト上に巻かれたペーパーウェブから成る、順に重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロールのためのホルダーに関する。シャフト端部の各々が、対向する壁に収納されている案内において支持されている。予備ロールが案内軌道中に摺動するのを防ぐために、保持要素が設けられ、センサ要素によって作動され得る。ペーパーロールの直径が大きいとき、センサ要素は、閉位置に保持要素を維持するが、ペーパーロールの直径が最小しきい値直径をいったん下回ると、それを開位置に切り替える。
国際公開公報第2008/004920 A1は、ペーパーロールディスペンサを説明している。ペーパーロールは、シャフト端部をもつシャフト上で支持されており、ここにおいて、シャフト端部は、壁要素に配置されている側方案内において案内される。側方案内に統合されているのは、ばね付勢された折曲機構であり、それは、第1状態では、即ち2つのロールがホルダーに存在するときは、側方壁の平面と平行な平面において延出し、第2状態では、即ち予備ロールが案内に存在しないときは、ある角度で壁要素によって架け渡された平面から延出し、案内溝を塞ぐ。
先行技術の背景に基づくと、ホルダーが構造的に単純な設計をもち、ほとんどメンテナンスを必要とせず、操作上信頼性があるように、トイレットペーパーロールのための上で言及された型のホルダーを更に発展させることが本発明の目的である。
この目的を達成するのに大きく助けになる本発明の特徴の1つは、使用中の低い方のトイレットペーパーロールが供給部に押し戻されることを防ぐ、ロック要素を備えるホルダーである。ロック要素は、好ましくは案内中に配置される。
このことは、低い方のトイレットペーパーロールが、不適当な使用の結果、上方に押さ出される場合でさえ、予備トイレットペーパーロールが、案内の所望の予備部に確実に保持され得ることを保証する。
ロック要素は、第2案内要素における、即ち垂直の方に傾いて延出している巻解部における案内に対して摺動可能に横断して装着されている摺動要素として具体化される。
摺動要素の一端は、好ましくは、重力又はばね付勢の結果として、第1案内要素の内面を圧迫する。
案内中に突出している摺動要素の端部は、好ましくは、該摺動要素が、トイレットペーパーロールが通過している間はシャフト端部又はシャフトジャーナルによって開位置に押し出され得、シャフト端部又はシャフトジャーナルが通過した後に重力又はばね付勢のどちらかによって閉位置に押し込まれることになるように、送込み側が楔形状に具現化され、傾斜面をもつ。
本発明の更なる詳細、利益、及び特徴は、請求項及びそこで特定されている特有の特徴において、個別に及び/又は組み合わせて、説明されているだけでなく、図で示される好ましい実施形態の例の以下の記載でも説明されている。
図1は、少なくとも2つのトイレットペーパーロール12、14のためのホルダー10を正面図で示す。ホルダーは、壁上にホルダー10を装着するための後壁18をもつハウジング16を備える。後壁18にヒンジ22によって枢動可能に装着されているのは、ファスナ24によってロック可能なドーム型カバー20である。ドーム型カバー20の前面に設けられているのは監視窓26であり、それを通して使用中のトイレットペーパーロール14のトイレットペーパーの消費量が評価され得る。
ホルダー10は、後壁18に平行に延出し、後壁18に接続されている第1後部壁28を備える。平行に、及び第1後部壁28からいくらかの距離のところに配置されているのは、第2前部壁30であり、ここにおいて、トイレットペーパーロール12、14は、回転軸32、34が後壁18に対して直角に延出している形で壁28と壁30との間に配列されている。この結果として、トイレットペーパーロールは、大径のトイレットペーパーロールを使用するときに浅い奥行きでホルダー10が製造されるように、後壁18に対して平行な平面において回転する。
トイレットペーパーロール12、14に面している壁28、30のそれぞれの内面36、38上に、U字形状の断面のそれぞれの案内40、42が設けられており、それらは、トイレットペーパーロール12、14の両端を超えて軸方向に突出しているシャフトジャーナル44、46を収納及び案内する。シャフトジャーナル44、46は、トイレットペーパーロール12、14のスリーブ52、54のそれぞれの端面開口部中に挿入されるキャップ48、50の端部部分である。しかしシャフトジャーナルはまた、トイレットペーパーロール12、14を通るシャフトの端部部分でもあり得る。
使用中のトイレットペーパーロール14の大抵穴の空いていないペーパーウェブ56は、底側の引出し開口部58から引き出され、引出し開口部に横方向で接している第1及び第2切取り要素60、62によって所望の長さで切られ得る。切取り要素60、62は、第1後部壁28と第2前部壁30との間に横方向連結要素を形成し、後壁18に対して直角に延出している。
図3は、閉状態のハウジング16をもつホルダーの側面図を示す。
図4は、図3の切断線B−Bに沿った断面図で、案内40がある第1後部壁28の正面図を示す。案内42がある第2後部壁が、鏡像としてそれ相応に具体化されるため、これ以上詳細には説明されない。
案内40は、壁28の内面36の表面上に具体化され、第1案内要素64及び第2案内要素66が左右で接している。案内40は、幾つかの部分を備える。V字形状の第1部分40aが、予備としてトイレットペーパーロール12を収納するためのそれぞれの備え部として、それぞれの第1及び第2案内要素64、66の上端から出る形で延出している。第1部分40aには、トイレットペーパーロール12を、それが使用者による使用に利用可能になる位置まで案内するための、上から下に垂直に延出して供給部を形成する隣接の第2部分40bが続く。
第2部分40bは、傾斜しながら直線状で第2切取り刃62に向かって延出している第3部分40cに合流する。結果として、第3部分40cは、使用中のトイレットペーパーロール14を、それ自体の重みによって側方限界停止具72に向かって移動させる役目をする巻解部を形成し、ここにおいて、使用中のトイレットペーパーロール14の周面が、限界停止具72の表面73に接触する。
第3部分40cは、使用中のトイレットペーパーロール14が消費され切ったときに空のスリーブ54を放出するための、上から下に延出している垂直放出部を形成する第4部分40dに合流する。
放出部には、第1切取り刃60に向かう方向に傾斜して延出し、空のスリーブ54を排出するように具体化される排出部を形成する第5部分40eが続く。
最後に、案内40は、傾斜して上方に延出し、案内40から空のスリーブ54の横方向の取除きを可能にする取除き部分を形成する第6部分40fを備えている。
空のスリーブが排出部40cの最下点にある場合、好ましくは、サービス要員が空のスリーブを取り替えるための視覚的表示の役目をする、色が強調されたスタッド48、50が外から見える。
排出部40eには、第2案内要素66が引出し開口部58に向かう方向で接している。上方限界として、第2案内要素58からいくらかの距離分上方に、壁28の表面32上で配置される第3案内要素74が設けられている。
第1案内要素64は、供給部40bと巻解部40cとの間の移行領域に配置されているヒンジ76を中心に枢動可能に装着されている枢動レバーとして具体化される。枢動レバー64は、傾斜して延出している側方表面80と共に備え部40aの境界を形成し、直線側方表面82と共に供給部40bの側方境界を形成する、第1アーム78を備えている。
傾斜側方表面80と直線側方表面82との間の移行領域で設けられているのは、供給部40bを塞ぐために第2案内要素66の側方表面86と反対に位置付けられ得る突起84である。更に、枢動レバー64は、垂直に延出している放出部40dに向かってヒンジ76から延出して限界停止具72の高さ(level)で終わる第2アーム88を備えている。第2アーム88の側方表面40は、備え部においてブロックされているトイレットペーパーロール12が、供給部40bに、そして結果として巻解部40cに移動することを防ぐために、枢動レバー64の第1アーム78が突起84と共に第2案内要素66の側方表面86に対して圧接されるように、使用中のトイレットペーパーロール14のジャーナル44が存在する巻解部40cの側方下限を形成する。
図5は、図3の切断線C−Cに沿った断面でのホルダーの正面図を示し、ここにおいて、予備の役目をするトイレットペーパーロール12が第1アーム78の突起84によって備え部40aにおいてブロックされ、ジャーナル44を用いて使用中のトイレットペーパーロール14が巻解部40cに位置している一方で、トイレットペーパーロール14は、その周辺に沿って限界停止具72に接触しており、ペーパーウェブ56が、より下方の給紙開口部58から出てくる。
トイレットペーパーロールの自重のため、予備ロールとして意図されているトイレットペーパーロール12が備えエリア40aにおいてブロックされるように、突起84がある第1アーム78が第2案内要素66の内面86に対して押し付けられるような形で、枢動レバー64の第2アーム88に対して力が作用する。
トイレットペーパーウェブ56の継続的な排出は、使用中のトイレットペーパーロール14の直径を低減し、その結果、トイレットペーパーロール14が消費され続けると、それは、放出部40dに向かって移動し続ける。
使用中のトイレットペーパーロール14が、第2アーム88の端部又は巻解部40cの端部と限界停止具72の表面との間の距離Aに実質的に対応する半径に達するとき、スリーブ54は、垂直に延出している放出部40d中に落下し、排出部40eを通って収集部36fに案内される。
本発明の限界停止具72は、凸状面73をもち、第1壁28と第2壁30との間に延出するボルトとして具体化され、ここにおいて、トイレットペーパーウェブ56が消費され切ったときに重力により、スリーブが放出部40d中に強制的に落下することになるように、第2アーム88の端部又は巻解部40cの端部とボルト72の表面73との間の距離は、トイレットペーパーロールを保持するスリーブ54の半径に実質的に対応する。
本発明の限界停止具72が凸状面をもつので、使用中のトイレットペーパーロール14が両方向に巻解され得ることが保証され得る。トイレットペーパーロール14が、後壁に平行な平面において巻解され得るので、ペーパーウェブ56は、トイレットペーパーロールが右側に巻解する場合には切取り要素62で、トイレットペーパーロールが左側に巻解する場合には切取り要素60で、切り取られ得るという更なる利益を達成する。表面は、横断方向又は長手方向に沿った溝掘の形態の表面性状をもち得る。
先行技術と比較すると、トイレットペーパーロール12、14の直径から独立して、ホルダー10が浅い製造奥行きで実現され得、ここにおいて、トイレットペーパーロール12、14は、それらの巻着方向から独立して挿入され得、このことは、トイレットペーパーロールの挿入中にサービス要員が巻着方向に注意する必要がないため、特に単純で誤りの無いサービスを容易にする、という利益を実現する。
ホルダー10はさらに、ボルト72の形態の限界停止具が異なる位置に配置され得ることを更に特徴とする。図4は、ボルト72’と第2アーム88の端部との間の距離が低減されている位置にあるボルト72’を図示している。このことは、より小さい直径のスリーブ54’でペーパーロールを使用できる選択肢を生む。壁28、30において具体化されるのは対応する凹部であり、その結果、使用目的に応じて、ホルダーが、より直径の大きいスリーブ54のためのボルト72又はより直径の小さいスリーブのためのボルト72’のどちらかを採用することができる。
凸状面がある限界停止具72の本発明の実施形態に加えて、保持装置12の構成が、特に複雑ではない機械設計によって更に特徴付けられる。例えば、第1、第2、及び第3案内要素と同様に壁28、30はそれぞれ、どちら側でも採用され得る同一の構成要素として具現化される。第1、第2、及び第3案内要素を装着するために、壁28、30は、案内要素64、66、74の位置を固定するためのスタッド又はナブ92のそれぞれの鏡像を設けられる。ここにおいて、案内要素は、例えば熱適用によってスタッド又はナブ92に最初に適合されてその後溶接される開口部94を備える。
図6は、枢動可能にヒンジで動かされる形で枢動レバー64を所定の位置に固定するヒンジ76の断面図を示す。ヒンジ76は、枢動レバー64の凹部98を通って延出しているシャフト96を備え、壁28の凹部100に所定の位置で固定される。
後部壁28と前部壁30との間隔を設定するために設けられるのは、切取り要素60、62の部分106、108と、それに加えてスペーサ要素102、104であり、それらは、後部壁28の縁部分から実質的に垂直に延出し、前部壁30の縁部分に連結、即ち溶接、され得る。
図7は、トイレットペーパーロール12、14が無い開状態のホルダー10の正面図を示す。案内40が壁28に装着されている。図4に関して既に説明されたように、案内40は、いくつかの部分、即ち、予備トイレットペーパーロール12を収納するための備え部として第1部分40aと、トイレットペーパーロールを、それがユーザに利用可能である位置まで運ぶための供給部を形成する第2の垂直に延出している部分40bと、並びに垂直に対して傾いて延出し、巻解部として機能する第3部分40cであって、ここで該巻解部が今度は、側方限界停止具72にトイレットペーパーロール14(the latter)を案内するためにトイレットペーパーロール14の重みを使用する役目をし、ここにおいて、使用中のトイレットペーパーロール14の外周が限界停止具72の表面73に接触している第3部分40cと、を備える。
案内40には、第1案内要素64及び第2案内要素66が接している。案内要素64、66は、壁28に装着されており、実質的にU字状の案内40を形成する。
それ自体の発明上の利点をもつ実施形態では、使用者の手動によるアクションが、現在使用中の低い方のトイレットペーパーロール14を、上方に、即ち垂直供給部40cの方向に、押し出すのを防ぐために、ロック要素110が案内40の範囲に沿って配置されている。ロック要素110は、垂直の方に傾いて延出している巻解部40cにおいて配置されている。ここにおいて、ロック要素110は、垂直の方に傾いて延出している第2案内要素66の部分において配置されている摺動要素として具現化される。摺動要素110は、矢印112の方向に沿って摺動可能に、案内において第2案内要素で横断して装着されており、ここにおいて、閉位置では、摺動要素110の一端114が、第1案内要素64を圧迫する。
案内中に突出している摺動要素の端部114は、供給部から巻解部に移動するトイレットペーパーロールのシャフトの端部40又はシャフトジャーナルが摺動要素110を開かせるように、送込み側が楔形状で具体化され、傾斜面114をもつ。
このことは、摺動要素が、シャフト端部又はシャフトジャーナルの通過中は持ち上げられることになり、シャフト端部又はシャフトジャーナルが通過し切った後には重力又はばね付勢のどちらかに起因してその元の位置に戻るように落下することになり、このことが、トイレットペーパーロールが押し戻されるのを防ぐ、ことを保証する。
反対方向への移動中、シャフトの端部又はシャフトジャーナルは、図8で例示されているように、摺動要素110(the latter)が閉位置に留まるように、摺動要素110の直線表面118に対して移動させられる。このことは、低い方のトイレットペーパーロール14を押し戻すことが、予備トイレットペーパーロール12を、予備部分40aにおけるその位置から意図せず外し得ることを防ぐ。摺動要素110は、好ましくは、それが重力の影響下でその開位置から閉位置に落下するように、垂直に対して傾いて支持されている。しかし、摺動要素100が第2案内要素66におけるばね張力下で摺動可能に装着されることも可能である。
本発明は、請求項1の前文に従い、重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロールのためのホルダーに関する。
上で言及された型のトイレットペーパーロールのためのホルダーは、米国特許第3,572,602 Bに記載されている。このディスペンサでは、2つのペーパーロールがホルダー内で重なり合って配置されており、ここにおいて、低い方のペーパーロールが使い切られてしまったとき、上部の予備ロールが案内を介して供給されることになる。ジャーナルを中心として回転可能に装着されているレバー要素の端部が、案内中に係合する。レバーの端部は、低い方のペーパーロールが押し戻されることを防ぐ役目をする。
国際公開03/041549 A1は、ペーパーウエブ形式の材料ロール用のディスペンサに関する。このディスペンサは、上記材料のための引き出し開口と、少なくとも2つのロールのための空間を備えている。第1の空間が引き出し開口に隣接して配置されており、作動位置にある1つのロールのために意図されている。第2の空間が待機位置にある1つのロールのために意図されている。保持位置において第2のロールを待機位置に保持し、開放されるような態様で
、複数の保持手段が配置されている。
スイス国特許公報第571 994 Bは、使用者が材料ウェブの一部分を引き出し得る給紙位置に第1トイレットペーパーロールを保持し、ロールが満杯である第1位置からロールが少なくとも実質的に使い切られている第2位置に、ジャーナルを移動させる第1保持手段を備えるホルダーに関する。更に設けられているのは、給紙位置上方の予備位置に少なくとも1つの第2ロールを着脱可能に保持することであって、ここにおいて、第1保持手段と第2保持手段とは少なくとも1つの枢動可能レバーを介して互いに結合され、該少なくとも1つの枢動レバーは、第1保持手段では、該第1ロールにおけるジャーナルの位置に応動するために、第1ロールのジャーナルが第1位置から第2位置に移動している限りずっと予備位置に第2ロールを保持するために、第1ロールにおけるジャーナルと相互動作する保持することと、該ジャーナルが第2位置に到達したときに予備位置から第2ロールを自動的に外すことと、のための第2保持手段であり、最後に設けられているのは、一度レバーが第2ロールを外してしまうと、予備位置から給紙位置に第2ロールを案内するための案内装置である。ロールが特定の向きでのみ給紙装置中に挿入されることを保証するために、複数のジャーナルが異なる直径をもち、複数の案内溝が異なる幅をもつことが意図されている。
国際公開03/041549 A1は、ペーパーウエブ形式の材料ロール用のディスペンサに関する。このディスペンサは、上記材料のための引き出し開口と、少なくとも2つのロールのための空間を備えている。第1の空間が引き出し開口に隣接して配置されており、作動位置にある1つのロールのために意図されている。第2の空間が待機位置にある1つのロールのために意図されている。保持位置において第2のロールを待機位置に保持し、開放されるような態様で
、複数の保持手段が配置されている。
スイス国特許公報第571 994 Bは、使用者が材料ウェブの一部分を引き出し得る給紙位置に第1トイレットペーパーロールを保持し、ロールが満杯である第1位置からロールが少なくとも実質的に使い切られている第2位置に、ジャーナルを移動させる第1保持手段を備えるホルダーに関する。更に設けられているのは、給紙位置上方の予備位置に少なくとも1つの第2ロールを着脱可能に保持することであって、ここにおいて、第1保持手段と第2保持手段とは少なくとも1つの枢動可能レバーを介して互いに結合され、該少なくとも1つの枢動レバーは、第1保持手段では、該第1ロールにおけるジャーナルの位置に応動するために、第1ロールのジャーナルが第1位置から第2位置に移動している限りずっと予備位置に第2ロールを保持するために、第1ロールにおけるジャーナルと相互動作する保持することと、該ジャーナルが第2位置に到達したときに予備位置から第2ロールを自動的に外すことと、のための第2保持手段であり、最後に設けられているのは、一度レバーが第2ロールを外してしまうと、予備位置から給紙位置に第2ロールを案内するための案内装置である。ロールが特定の向きでのみ給紙装置中に挿入されることを保証するために、複数のジャーナルが異なる直径をもち、複数の案内溝が異なる幅をもつことが意図されている。
米国特許出願公開第2011/0095127 A1は、シャフト上に巻かれたペーパーウェブから成る、順に重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロールのためのホルダーに関する。シャフト端部の各々が、対向する壁に収納されている2つの案内の1つにおいて支持されている。予備ロールが案内軌道中に摺動するのを防ぐために、保持要素が設けられ、センサ要素によって作動され得る。センサ要素は、保持要素を、ペーパーロールの直径が大きいとき、閉位置に作用させ、ペーパーロールの直径が最小しきい値直径を下回るとき、保持要素を開位置に作用させる。
この目的は、請求項1の特徴に係る発明により達成される。ホルダーはロック要素を備え、使用中の低い方のトイレットペーパーロールが供給部に押し戻されることを防ぐ。ロック要素は、第2案内要素における、即ち垂直の方に傾いて延出している巻解部における案内に対して摺動可能に横断して装着されている摺動要素として具体化される。摺動要素は、重力の結果として、その一端で第1案内要素の内面を圧迫する。
反対方向への移動中、シャフトの端部又はシャフトジャーナルは、図8で例示されているように、摺動要素110(the latter)が閉位置に留まるように、摺動要素110の直線表面118に対して移動させられる。このことは、低い方のトイレットペーパーロール14を押し戻すことが、予備トイレットペーパーロール12を、予備部分40aにおけるその位置から意図せず外し得ることを防ぐ。摺動要素110は、好ましくは、それが重力の影響下でその開位置から閉位置に落下するように、垂直に対して傾いて支持されている。しかし、摺動要素100が第2案内要素66におけるばね張力下で摺動可能に装着されることも可能である。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] スリーブ(52、54)上に、又はシャフト上に巻かれたペーパーウェブ(56)からなる、重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロール(12、14)のためのホルダー(10)であって、
前記ホルダー(10)は、いくらかの距離だけ離れて平行に配置されている第1及び第2壁(28、30)をもち、
ここで、前記壁(28、30)の各々が、前記スリーブの開口部に収納され得る前記シャフトの1つのそれぞれの端部又は1つのそれぞれのシャフトジャーナルを収納するための1つの案内(40、42)を備え、
前記案内(40、42)は、実質的に垂直に延出し、トイレットペーパーロール(12、14)を運ぶ役目をし、及び巻解部(40c)に合流する1つの供給部(40b)を備え、前記巻解部(40c)は、少なくとも1つの第1切取り要素(60、62)又は限界停止具(72)の方向に、垂直に対して傾いて延出しており、
前記切取り部(40c)に位置している低い方のトイレットペーパーロール(12、14)は、それ自体の重みに起因して、その周面で前記限界停止具(72)を圧迫し、
前記ペーパーウェブ(56)は、引出し開口部(58)を通って前記トイレットペーパーロール(14)から巻解され得、前記少なくとも1つの切取り要素(60、62)で切り取られ得るものであるホルダー(10)において、
前記ホルダー(10)が、使用中の前記低い方のトイレットペーパーロール(14)が前記案内(40、42)の前記供給部(40c)中に押し戻されることを防ぐロック要素(110)を備えることを特徴とする、ホルダー(10)。
[2] 前記ロック要素(110)は、第2案内要素(66)において、特に垂直の方に傾いて延出している前記巻解部(40c)において、前記案内(40、42)に対して横断して摺動可能に装着されている摺動要素として具現化されることを特徴とする、[1]に記載のホルダー。
[3] 前記摺動要素(110)の一端(114)が、重力に起因して又はばね予圧に起因して、のどちらかで、第1案内要素(64)の内面(90)を圧迫することを特徴とする、[1]又は[2]に記載のホルダー。
[4] 前記ペーパーロールの通過中に、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルが前記摺動要素(110)を開位置に転換することができ、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルがいったん通過し切ってしまうと、それが重力又はばね負荷に起因して閉位置に戻るように落下するよう、
前記案内中に突出している前記摺動要素(110)の前記端部(114)は、その送込み側が楔形状に具現化され、傾斜面(116)をもつことを特徴とする、[1]〜[3]のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。
[5] 前記摺動要素(110)は、前記トイレットペーパーロールの1つの半径に実質的に対応する前記限界停止具(72)からある距離のところに配置されていることを特徴とする、[1]〜[4]のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] スリーブ(52、54)上に、又はシャフト上に巻かれたペーパーウェブ(56)からなる、重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロール(12、14)のためのホルダー(10)であって、
前記ホルダー(10)は、いくらかの距離だけ離れて平行に配置されている第1及び第2壁(28、30)をもち、
ここで、前記壁(28、30)の各々が、前記スリーブの開口部に収納され得る前記シャフトの1つのそれぞれの端部又は1つのそれぞれのシャフトジャーナルを収納するための1つの案内(40、42)を備え、
前記案内(40、42)は、実質的に垂直に延出し、トイレットペーパーロール(12、14)を運ぶ役目をし、及び巻解部(40c)に合流する1つの供給部(40b)を備え、前記巻解部(40c)は、少なくとも1つの第1切取り要素(60、62)又は限界停止具(72)の方向に、垂直に対して傾いて延出しており、
前記切取り部(40c)に位置している低い方のトイレットペーパーロール(12、14)は、それ自体の重みに起因して、その周面で前記限界停止具(72)を圧迫し、
前記ペーパーウェブ(56)は、引出し開口部(58)を通って前記トイレットペーパーロール(14)から巻解され得、前記少なくとも1つの切取り要素(60、62)で切り取られ得るものであるホルダー(10)において、
前記ホルダー(10)が、使用中の前記低い方のトイレットペーパーロール(14)が前記案内(40、42)の前記供給部(40c)中に押し戻されることを防ぐロック要素(110)を備えることを特徴とする、ホルダー(10)。
[2] 前記ロック要素(110)は、第2案内要素(66)において、特に垂直の方に傾いて延出している前記巻解部(40c)において、前記案内(40、42)に対して横断して摺動可能に装着されている摺動要素として具現化されることを特徴とする、[1]に記載のホルダー。
[3] 前記摺動要素(110)の一端(114)が、重力に起因して又はばね予圧に起因して、のどちらかで、第1案内要素(64)の内面(90)を圧迫することを特徴とする、[1]又は[2]に記載のホルダー。
[4] 前記ペーパーロールの通過中に、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルが前記摺動要素(110)を開位置に転換することができ、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルがいったん通過し切ってしまうと、それが重力又はばね負荷に起因して閉位置に戻るように落下するよう、
前記案内中に突出している前記摺動要素(110)の前記端部(114)は、その送込み側が楔形状に具現化され、傾斜面(116)をもつことを特徴とする、[1]〜[3]のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。
[5] 前記摺動要素(110)は、前記トイレットペーパーロールの1つの半径に実質的に対応する前記限界停止具(72)からある距離のところに配置されていることを特徴とする、[1]〜[4]のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。
Claims (5)
- スリーブ(52、54)上に、又はシャフト上に巻かれたペーパーウェブ(56)からなる、重ねて配置された少なくとも2つのトイレットペーパーロール(12、14)のためのホルダー(10)であって、
前記ホルダー(10)は、いくらかの距離だけ離れて平行に配置されている第1及び第2壁(28、30)をもち、
ここで、前記壁(28、30)の各々が、前記スリーブの開口部に収納され得る、シャフトの1つのそれぞれの端部又は1つのそれぞれのシャフトジャーナルを収納するための1つの案内(40、42)を備え、
前記案内(40、42)は、実質的に垂直に延出し、トイレットペーパーロール(12、14)を運ぶ役目をし、及び巻解部(40c)に合流する1つの供給部(40b)を備え、前記巻解部(40c)は、少なくとも1つの第1切取り要素(60、62)又は限界停止具(72)の方向に、垂直に対して傾いて延出しており、
前記切取り部(40c)に位置している低い方のトイレットペーパーロール(12、14)は、それ自体の重みに起因して、その周面で前記限界停止具(72)を圧迫し、
前記ペーパーウェブ(56)は、引出し開口部(58)を通って前記トイレットペーパーロール(14)から巻解され得、前記少なくとも1つの切取り要素(60、62)で切り取られ得るものであるホルダー(10)において、
前記ホルダー(10)が、使用中の前記低い方のトイレットペーパーロール(14)が前記案内(40、42)の前記供給部(40c)中に押し戻されることを防ぐロック要素(110)を備えることを特徴とする、ホルダー(10)。 - 前記ロック要素(110)は、第2案内要素(66)において、特に垂直の方に傾いて延出している前記巻解部(40c)において、前記案内(40、42)に対して横断して摺動可能に装着されている摺動要素として具体化されることを特徴とする、請求項1に記載のホルダー。
- 前記摺動要素(110)の一端(114)が、重力に起因して又はばね予圧に起因して、のどちらかで、第1案内要素(64)の内面(90)を圧迫することを特徴とする、請求項1又は2に記載のホルダー。
- 前記トイレットペーパーロールの通過中に、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルが前記摺動要素(110)を開位置に転換することができ、前記シャフトの前記端部(40)又は前記シャフトジャーナルがいったん通過し切ってしまうと、それが重力又はばね負荷に起因して閉位置に戻るよう落下するように、
前記案内中に突出している前記摺動要素(110)の前記一端(114)は、その送込み側が楔形状に具体化され、傾斜面(116)をもつことを特徴とする、請求項1〜3のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。 - 前記摺動要素(110)は、前記トイレットペーパーロールの1つの半径に実質的に対応する前記限界停止具(72)からある距離のところに配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のうちの少なくとも一項に記載のホルダー。
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