JP2019503472A - 距離測定を検証するためのシステム - Google Patents

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Abstract

ラウンドトリップタイム測定により第2の装置120までの距離140を決定するための測距プロトコルを用いる、無線通信130による距離測定のための第1の装置110であって、第1の時間データが、ラウンドトリップタイムを表し、第2の時間データが、要求を受信してから対応する肯定応答を送信するまでの間の応答時間を表す、第1の装置が提示される。第2の装置は、ラウンドトリップタイムを受信し、距離を決定する。第1の装置は、決定された距離に基づいて第1の装置と第2の装置との間のメッセージの計算された伝播時間を第1の時間データから減算することによって、第3の時間データを決定し、第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定する。次いで、装置は、識別データに基づいて、データベースから、基準間隔値を取得し、第3の時間データを基準間隔値と比較することによって、決定された距離が信頼できるか否かを検証する。

Description

本発明は、第1の装置として機能する装置と第2の装置として機能する無線通信のための他の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信による距離測定のための装置に関する。また、本発明は、距離測定のための方法、プロバイダサーバ方法、装置又はサーバにおいて使用するためのコンピュータプログラムに関する。
本発明は、概して、屋内位置システムの分野に関し、より具体的には、距離測定を検証するための様々な装置及び方法、並びに、コンピュータプログラムを提供する。
屋内エリアに位置認識サービスの必要性が存在する。例えば、病院、大学、駐車場、ショッピングモール、及び/又は、オフィスなどの大きな屋内複合施設では、近距離にあるモバイル装置に無線サービスが提供され得る。屋内位置システムは、消費者(以下、エンドユーザ)にサービスを提供することができる。当該サービスは、エンドユーザが最終的に依存するサービスである。このような位置ベースのサービスは、近くにある、即ち、サービス提供装置への限られた距離にある装置にのみ提供され得る。従って、距離測定が信頼できることが重要である。エンドユーザの信頼性の1つの側面は、報告されている距離の正確さである。
ロケーションベースのサービスは、NFC、iBeacon、符号化光など、近年導入された多数の技術を使用して、様々な広告、支払い、ショッピング、及び、その他の環境にますます導入されている。例えば、http://www.wireless-mag.com/Features/33937/beacons-close-in-on-proximity-based-applications.aspx#.VfwrlvnBG_kにより利用可能なGeorge Malimによる記事「Beacons close in on proximity-based applications」を参照のこと。例えば、NFCは、非常に限定された信号範囲に基づいて近接しているため安全であると信頼されており、支払いのために使用されている。
近年、距離測定のための既知のシステムが、IEEE802.11で定義された無線通信のプロトコルの新バージョンで開発されている。新しいバージョンは、2つの装置間の距離を決定する測距プロトコル(レンジングプロトコル)を有し、正確な距離測定を可能にし、最大1メートル、又は、より低い解像度の装置の位置を決定する。ファインタイミング測定手順(FTM)と呼ばれる測距プロトコルは、[参考文献1]IEEE 802.11REV-mc第10.24.6節に定義されており、測定メッセージを使用して信号の往復時間(RTT)を正確に測定し、メッセージの測定された伝播時間に基づいて距離を導出する。
このアプリケーションは、測距プロトコルの分野に属していることに留意する。これらは、電磁放射が送信器と受信器との間を移動するのにかかる時間を測定する、飛行時間測定として知られているものに対応する。それらは、送信元装置から送信先装置までネットワークにおいてIPデータパケットが通過するのにかかる時間を測定する、IP/HTTPプロトコル、即ち、ping時間で行なわれる距離測定とは基本的に異なる。かかる通過は、幾つかの中間装置を含み得る。無線信号が実質的に光速で自由な空気中を伝播すると仮定すると、Wi-Fi局が約0.1nsの時間粒度に達することができる間に、放射が1メートルの距離をカバーするのに3.3nsかかる。対照的に、IPプロトコルでは、ping距離はmsのオーダである(従って、6桁又はそれ以上の大きさ)。例えば、HDCP(High Definition Content Protection)2.0規格では、距離測定がpingに基づいて行なわれ、往復が20ms未満の場合、受信は近接しているとみなされる。
2つの装置がラウンドトリップタイム測定値に基づいて互いの間の距離を決定するためには、協調する必要がある。ラウンドトリップタイム測定を開始するための要求を開始する開始無線装置は、応答装置が、メッセージの送信と応答の受信との間の間隔を決定し、開始装置に当該時間間隔を送信することを要する。偽のデータを送信することによって、装置は、実際よりも近い距離又は遠い距離を主張することができる。これは、受信された距離/位置情報が正確であると装置が信頼する場合、位置ベースのサービスを乱用する可能性がある。例えば、ロケーションベースのサービスは、あるトランザクションを自動的に開始することができる。
既知のシステムでは、測定データ又は受信された距離は改ざんされる可能性があり、従って完全に信頼され得ない。
本発明の目的は、ラウンドトリップタイムに基づく距離測定をより信頼できるものにするためのシステムを提供ことである。
この目的のために、装置及び方法が、添付の請求項に規定されるように提供される。
第1の装置として機能する装置と第2の装置として機能する無線通信のための他の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信による距離測定のための方法であって、
前記所定のプロトコルは、ラウンドトリップタイム測定に基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離を決定するための測距プロトコルを有し、
前記測距プロトコルにおいて、
前記第1の装置は、第1の時間(t1)において測定メッセージを送信し、
前記第2の装置は、第2の時間(t2)において前記測定メッセージを受信し、
前記第2の装置は、第3の時間(t3)において測定肯定応答を送信し、
前記第1の装置は、第4の時間(t4)において前記測定肯定応答を受信し、
前記方法は、前記決定された距離を評価するために、
前記第1の時間と前記第4の時間との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定又は受信し、
前記第2の装置によって供給される、前記第2の時間と前記第3の時間との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定又は受信し、
前記第1の時間データ及び前記第2の時間データに基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの伝播時間を決定することにより、前記距離を決定し、
前記決定された距離に基づいて前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの計算された伝播時間を前記第1の時間データから減算することによって、第3の時間データを決定し(404)、
前記第2の装置において存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定し、
前記識別データに基づくデータベースから、測定メッセージの受信と測定肯定応答の送信との間の間隔を示す、前記第2の装置のための基準間隔値を取得(405)し、
前記第3の時間データと前記基準間隔値とを比較することによって、前記決定された距離が信頼できるかどうかを検証する(406)、方法が提供される。
また、第1の装置と第2の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信を介した無線通信による距離測定のための装置であって、
前記所定のプロトコルは、ラウンドトリップタイム測定に基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離を決定するための測距プロトコルを有し、
前記測距プロトコルにおいて、
前記第1の装置は、第1の時間(t1)において測定メッセージを送信し、
前記第2の装置は、第2の時間(t2)において前記測定メッセージを受信し、
前記第2の装置は、第3の時間(t3)において測定肯定応答を送信し、
前記第1の装置は、第4の時間(t4)において前記測定肯定応答を受信し、
前記装置は、
メッセージを送信及び受信するための送受信器(111)と、
送信されるメッセージを生成するとともに受信したメッセージを処理するように構成されたメッセージプロセッサ(112)と、
を有し、
前記メッセージプロセッサと前記送受信器とが協働して、
前記第1の時間と前記第4の時間との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定又は受信し、
前記第2の装置によって供給される、前記第2の時間と前記第3の時間との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定又は受信する、
ように構成され、
前記メッセージプロセッサ(112)は、前記決定された距離を評価するために、
前記第1の時間データ及び前記第2の時間データに基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの伝播時間を決定することにより、前記距離を決定し、
前記決定された距離に基づいて前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの計算された伝播時間を前記第1の時間データから減算することによって、第3の時間データを決定し、
前記第2の装置において存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定し、
前記識別データに基づくデータベースから、測定メッセージの受信と測定肯定応答の送信との間の間隔を示す、前記第2の装置のための基準間隔値を取得し、
前記第3の時間データと前記基準間隔値とを比較することによって、前記決定された距離が信頼できるかどうかを検証する、ように更に構成される、装置が提供される。
さらに、上述の第1の装置と協働するためのプロバイダサーバにおいて用いられるプロバイダサーバ方法であって、前記方法は、
各装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データに基づいて、測距プロトコルにおける処理時間を示す各装置のための基準時間データを、データベースに格納するステップと、
前記第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを前記第1の装置から受信するステップと、
前記識別データに基づいて、前記第2の装置のための各基準時間データを前記データベースから取得するステップと、
前記第1の装置が、前記第3の時間データを前記基準間隔値と比較することによって、前記決定された距離が信頼できるか否かを検証可能とするために、前記第2の装置のための前記基準間隔値を示す前記の各基準時間データを前記第1の装置に送信するステップと、を有する、方法が提供される。
かかる測距プロトコルにおいて、第1の時間データは、例えば、t1及びt4の値又は(t4−t1)の差分値によって、第1の時間と第4の時間との間の時間間隔を表す。同様に、第2の時間データは、例えば、t2及びt3の値又は(t3−t2)の差分値によって、第2の時間と第3の時間との間の時間間隔を表す。第1の時間データ及び第2の時間データに基づいて、第1の装置と第2の装置との間のメッセージの伝播時間を決定することによる、距離の決定は、第1の時間データによって表される時間間隔t4−t1から第2の時間データによって表される時間間隔t3−t2を減算するとともに、実際の距離を導出するための光の速さを用いることによって、ラウンドトリップタイムを計算することを要する。例えば、測距プロトコルは、第2の装置が上記計算を実行し、第1の装置へ決定された距離を転送することを規定し得る。あるいは、第2の装置が、第1の装置又は上記計算を実行する他の距離計算装置に第2の時間データを転送する。しかしながら、全ての構成において、第2の装置によって供給される第2の時間データは、上記計算を可能にするために用いられる。従って、悪質な第2の装置は、意図的に、決定された距離を操作することがある、又は、第2の時間データのための誤った値が供給され得る。
上記の特徴は、装置が第2の時間データ又は決定された距離を第1の装置に提供する第2の装置として測距プロトコルに参加する場合、決定された距離が第1の装置によって検証されるという効果を有する。距離は、測距プロトコルに従って、ラウンドトリップタイムに基づいて、第2の装置によって計算される。そこでは、第1の装置は、第1の時間t1において測定メッセージを送信し、第2の装置が、第2の時間t2において前記測定メッセージを受信し、第2の装置が、第3の時間t3において測定肯定応答を送信し、第1の装置が、第4の時間t4において前記測定肯定応答を受信する。第1の装置は、第1の時間と第4の時間との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定し、第1の時間データを第2の装置に送信する。第2の装置は、第2の時間と第3の時間との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定するとともに、第1の時間データ及び第2の時間データに基づいて、第1の装置と第2の装置との間のメッセージの伝播時間を決定することによって、距離を決定する。第2の装置は、決定された距離を第1の装置に転送する。
しかしながら、第2の装置は、決定された距離として、意図的に異なる値を送信することができる。例えば、第1の装置の近くにいるふりをするために、短い距離を送ることができる。第1の装置は、決定された距離を評価することによって、決定された距離が信頼できるか否かを検証するように構成される。まず、第3の時間データが、第1の時間データから、決定された距離に基づいて第1の装置と第2の装置との間のメッセージの計算された伝播時間を減算することによって、決定される。また、第1の装置は、測定メッセージの受信と測定肯定応答の送信との間の間隔を示す第2の装置のための基準間隔値を取得する。最後に、第1の装置は、第3の時間データを基準間隔値と比較することによって、決定された距離が信頼できるか否かを検証する。好適には、計算された第3の時間が基準間隔値と整合する場合、決定された距離の信頼性が確認され、実質的な差異が発見された場合、決定された距離は、信頼できないとみなされる。後続の処理又はアクセス権は、検証された距離に依存して、第1の装置によって制御される。
上記では、明瞭性の理由から、第1の装置が距離測定及び距離信頼性検証を実行する装置として説明したことに留意されたい。しかしながら、第1の装置又は両方の装置のいずれかが、距離測定及び距離信頼性検証を実行する第3の装置に必要な全ての情報を提供することも可能である。
メッセージプロセッサは、第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定するとともに、識別データに基づいてデータベースから基準間隔を取得するように構成される。識別データは、第2の装置からの所定のプロトコルのメッセージから導出され得る。好適には、データベースは、実際に使用される多くの装置及び/又はチップセットの基準値を提供する。
オプションで、メッセージプロセッサは、測距プロトコルを介して複数の各距離測定値から各測定データを取得し、各測定データ間の差異を検出することによって前記評価を行なうように構成される。信頼性のレベルを高めるために、各測定データを取得し使用する様々な実施形態が提供される。好都合なことに、悪意のある第2の装置が応答を操作して、複数の測定からの各測定データを実際の距離とは異なる仮想距離で一致させることはより困難である。
本発明に係る方法は、コンピュータ実装された方法として、又は、専用のハードウェアにおいて、又は、両方の組み合わせにおいて、コンピュータ上に実装され得る。本発明に係る方法のための実行可能なコードは、コンピュータプログラム製品に格納され得る。コンピュータプログラム製品の例には、メモリスティックなどのメモリデバイス、光ディスクなどの光記憶デバイス、集積回路、サーバ、オンラインソフトウェアなどが含まれる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ上で実行されるときに本発明に係る方法を実行するためのコンピュータ可読媒体上に記憶された非一時的プログラムコード手段を含むことができる。一実施形態では、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本発明による方法の全てのステップ又は段階を実行するように適合されたコンピュータプログラムコード手段を含む。好ましくは、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体上に具現化される。ネットワークからダウンロード可能、且つ/又は、コンピュータ可読媒体及び/又はマイクロプロセッサ実行可能な媒体に格納されたコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ上で実行されると上述の方法を実施するプログラムコード命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の他の態様は、例えば、ロケーションベースのアプリケーションに含まれるダウンロード可能なコンピュータプログラムを作成する方法を提供する。この態様は、コンピュータプログラムがApple(登録商標)のApp Store(登録商標)、Google(登録商標)のPlayストア、又は、Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)ストアにアップロードされ、コンピュータプログラムがそのようなストアからダウンロードできる場合に使用される。
本発明に係る装置及び方法のさらに好ましい実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明のこれらの態様及び他の態様が、以下の説明において一例として記述される実施形態及び添付の図面を参照して、明確且つ明らかとなるであろう。
図は純粋に図式的であり、縮尺通りに描かれていない。図面では、既に説明した要素に対応する要素には同じ参照番号を付している。
図1は、無線通信及び距離測定のための装置を示している。 図2は、測距プロトコルを示している。 図3は、無線通信及び距離測定のための複数の装置のシステムを示している。 図4は、無線通信による距離測定のための方法を示している。 図5は、基準情報を供給雨するためのプロバイダサーバ方法を示している。 図6aは、コンピュータ読み取り可能な媒体を示している。 図6bは、プロセッサシステムを概略的に示している。
以下に説明する無線通信を使用する距離測定方法及び装置は、少なくとも基本機能を提供する。即ち、モバイル装置と、例えば、固定された位置で通常屋内環境に置かれる他の装置との間の現在の距離に関する情報を提供する。
上記基本機能は、距離、ロケーション、又は、位置ベースのサービスにおいて使用され得る。また、このサービスは、他のサービスを提供するために使用され得る。屋内ナビゲーションシステムの場合は、距離を使用して、装置のユーザを、例えば、一連の場所に沿って、即ちルート上を、ある場所から別の場所に方向付ける又は誘導することができる。ショッピングの場合は、そのようなルートは、例えば、エンドユーザの買い物リストに基づくウェブベースのショッピングサービスを使用して、その場(on the fly)で作成することができる。ルートに沿ってナビゲートするプロセスにおいて、エンドユーザは、ショッピングにおいて特別提供などを表すことができる興味のあるポイントを認識することができる。
距離ベースの測定をより信頼できるものにすることによって、それは、信頼性の高い近接型サービスの実現可能なツールになる。幾つかの使用例には次のものがある。
近くの無線キーボード、近くの無線ストレージデバイス、近くのセンサ、又は、近くの無線ウェブカメラに接続する場合、何をしているかをモニタ、コピー、又は、トレースしたい中間者ではなく、正しい装置に接続することを確かめたい。
友人に会い、幾つかの写真を交換するために友人の携帯電話に接続したい場合、中間者ではなく、友人の電話に接続することを確かめたい。
家や店舗で、幾つかの装置を自動的にオンにしたい場合や、近くにいるときにドアを開けたり、携帯装置により幾つかのサービスに接続できるようにしたい場合、近くにいると主張する偽の装置ではなく、携帯装置の位置が正しいことを確かめたい。
例えば、レジの近くにいる場合など、店舗内で取引を開始する場合、店が提供する公式サービスではなく、離れた場所にあるフィッシングデバイスにユーザーが気づかずに接続する可能性がある、「フィッシング」攻撃を受けていないことを確認したい。
図1は、無線通信及び距離測定のための装置を示している。無線通信のためのシステム100は、距離140で物理的に離れている、第1の装置110及び第2の装置120を有する。第1の装置は、第1の送受信器111と、第1のメッセージプロセッサ112と、を持つ。同様に、第2の装置は、第2の送受信器121と、第2のメッセージプロセッサ122と、を持つ。装置は、形状130と、送受信器111,121を接続する矢印とによって概略的に示されるように、無線通信のために備えられている。装置は、第1の装置と第2の装置との間の所定のプロトコルに従って無線通信を介して距離測定のために配置される。所定のプロトコルは、図2を参照して以下に更に詳細に説明されるように、第1の装置と第2の装置との間の距離を決定する測距プロトコル(レンジングプロトコル)を含む。
実施例では、所定のプロトコルは、IEEE802.11によるWiFi(登録商標)であるが、往復時間(ラウンドトリップタイム)測定に基づいた適切な測距プロトコルが提供される場合、Bluetooth(登録商標)などの他の無線プロトコルも使用され得る。
図2は、測距プロトコルの概要を示している。当該プロトコルによれば、下方向において時間の進みを表す2つの垂直なタイムラインの間の矢印によって示されるように、第1の装置DEV1は、第2の装置DEV2とメッセージを交換する。初めに、第2の装置は、以下に説明されるように、一連のメッセージ、時間測定、及び、計算であるラウンドトリップタイム測定を開始するために、リクエストメッセージRRQを送る。リクエストメッセージは、第1の装置から第2の装置へのメッセージACK0によって受信確認される。測距プロトコルは、代替的に、第1の装置によって開始され得ることに留意されたい。
次いで、第1の装置は、M1の出発時間とも称される第1の時間t1において測定メッセージM1を送る。第2の装置は、M1の到着時間とも称される第2の時間t2において測定メッセージM1を受信する。そして、第2の装置は、ACK1の出発時間とも称される第3の時間t3において測定応答ACK1を送信し、第1の装置は、ACK1の到着時間とも称される第4の時間t4において測定応答ACK1を受信する。t1とt4との間の時間間隔は、ラウンドトリップタイムと称され得る。一方、t2とt3との間の間隔は、応答時間と称され得る。時間t1,t4及びt2,t3は、装置間の距離140を示すラウンドトリップタイム測定の間、メッセージM1及びACK1によって伝播される最大数メートルの距離計算を可能にするために、それぞれのメッセージプロセッサによって、数ナノ秒の時間差を表すのに十分高い周波数を持つローカルクロック信号又は任意の他の利用可能なクロック信号を用いて検出される。
第1の装置において、第1の送受信器は、上記メッセージを送信及び受信するように構成される。第1のメッセージプロセッサは、所定のプロトコル及び測距プロトコルに従ってメッセージを処理するように構成される。具体的には、第1のメッセージプロセッサは、第1の時間t1と第4の時間t4との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定する。次いで、メッセージM2において、第1の時間データが、応答確認メッセージACK2を送ることができる第2の装置に送られる。例えば、メッセージM2における第1の時間データは、t1及びt4、又は、t1とt4との間の間隔の値を含む。最後に、第1のメッセージプロセッサが、例えば、レンジングレポートメッセージRRPなどのレポートにおいて第2の装置から、決定された距離を受信する。
第2の装置において、第2の送受信器は、メッセージを送信及び受信するように構成される。第2のメッセージプロセッサは、所定のプロトコル及び測距プロトコルに従ってメッセージを処理するように構成される。具体的には、第2のメッセージプロセッサは、第2の時間t2と第3の時間t3との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定する。次いで、メッセージM2において、第2のメッセージプロセッサは、第1の時間データを受信する。そして、第2のメッセージプロセッサは、第1の時間データ及び第2の時間データに基づいて第1の装置と第2の装置との間のメッセージの伝播時間を決定することによって距離を決定する。最後に、第2のメッセージプロセッサは、例えば、レンジングレポートメッセージRRPなどのレポートにおいて第1の装置に決定された距離を転送する。あるいは、第2の装置は、第2の時間データを第1の装置又は他の距離計算装置に転送してもよい。その場合、各装置が、第2の装置から受信される第2の時間データに基づいて決定される距離の計算を実行する。
2つの無線装置間のラウンドトリップタイムを正確に測定するために、無線装置は、例えば、IEEE 802.11REV-mcにおいて規定される例示的なFTMメカニズムにおいてt1及びt4、又は、t2及びt3を測定することによって、時間測定に参加するとともに、時点(t1,t2,t3,t4)の測定データ、間隔(t3−t2,t4−t1)、又は、最終的に計算された距離を他の装置に送信する必要がある。FTMにおいて、装置は、局STAと称される。
Receiving STAは、タイミング情報の特定のセット(具体的には、上述のようにt1及びt4)を含むFTMフレームを送ることをSending STAにリクエストすることができる。Sending STAから受信されたタイミング情報と、Receiving STAにおけるローカルタイミング情報t2及びt3とに基づいて、Receiving STAは、0.1nsの粒度でRTTを測定することができる。RTT測定に基づいて、Receiving STAは、Sending STAまでの距離を極めて正確に計算することができる。2つのSTA間のFTMプロシージャは、事前協調で行なわれ得ることに留意されたい。
しかしながら、実際は遠く離れているにもかかわらず、極めて近くにいるふりをすることによって、意図的にシステムを欺くことを望む無線装置は、例えば、他の無線装置で自動アクション(例えば、更なる認証無しに、ローカライズされたサービスへの自動アクセスなど)を開始させるために、他の無線局に間違った測定値を容易に送信することができる。例えば、第2の装置DEV2として機能する装置は、現実よりも大きな差異を有するt2及びt3の値を用いることができ、及び/又は、実際の物理的距離よりも小さい距離を故意に誤計算及び/又は誤報告することができる。
ローカライズされたサービスを提供する無線装置が、自動アクションを開始又は許可する前に、受信されたタイミング/距離測定値を検証することを可能にするメカニズムが説明される。そうすることの利点は、妥当性のある距離/場所を、Wi-Fi Protected Setupなどの他の認証メカニズムの代わりに、又は、Wi-Fi Protected Setupなどの他の認証メカニズムに加えて用いることができる点である。これにより、Wi-Fiベースのサービスの使いやすさを向上させるのに非常に役立つ。また、Wi-Fiロケーションベースのサービスが、例えば、NFC及び符号化光などの他の技術に基づく、より安全であると考えられる他のロケーションベースのサービスメカニズムの実行可能な代替物になることも可能にする。
上記メカニズムでは、第1の無線装置と第2の無線装置との間の距離は、無線メッセージ上で時間測定を実行することによって決定される。第1の無線局は、その後、第2の無線局から受信した値を検証し、値が基準に準拠しているかどうかを判定する。準拠しているのであれば、受信された値は有効であるとみなされ、第1の装置は、決定された距離を信頼できるものとみなす。例えば、第1の装置は、第2の装置からの着信接続要求を自動的に受け入れることができる。当該メカニズムは、以下のとおりである。
第1のメッセージプロセッサは、第3の時間データを決定するために、決定された距離に基づいて第1の装置と第2の装置との間のメッセージの計算された伝播時間を第1の時間データから減算することによって、決定された距離を評価するように構成される。次いで、第1のメッセージプロセッサは、測定メッセージを受信してから測定肯定応答を送信するまで間隔を示す第2の装置に関する基準間隔値を取得するように構成される。最後に、第1のメッセージプロセッサは、第3の時間データと基準間隔値とを比較することによって、決定された距離が信頼できるかどうかを検証するように構成される。或る実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、第3の時間データと基準間隔値とを比較して検証するように構成され、偏差が所定のエラーマージンよりも大きい場合は、決定された距離が信頼できないものであるとみなす。エラーマージンは、光速に応じて、対応するエラーマージンをメートルで表す時間によって表現され得る。
装置において、第1のメッセージプロセッサが、第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定するとともに、当該識別データに基づいてデータベースから基準間隔を取得するように構成される。かかるデータベースは、例えば、チップセット又は既知のタイプの携帯装置などの、既知のハードウェア装置に関する基準間隔を含み得る。例えば、第2の装置のタイプは、Apple iPhone 6などが知られており、データベースは、携帯電話のタイプに関する基準データを有していてもよい。従って、オプションで、第1のメッセージプロセッサは、第2の装置からの所定のプロトコルのメッセージから識別データを導出するように構成される。第2の装置の製造者又はモデルが決定できない場合、あるいは、何らかの理由で装置又は装置タイプが信頼できないとみなされるか、あるいは、基準データが利用できない場合、第1のメッセージプロセッサは、例えば、異なる認証プロセスを開始するための他の処理のためにこのことを通知してもよい。
識別データは、所定のプロトコルにおける他のメッセージから、又は、通信スタックにおける異なるレイヤから導出されてもよい。例えば、Wi-FiプロトコルにおけるMACヘッダから利用可能な第2の装置のMACアドレスが、装置の製造者、又は、装置に使用されているWi-Fiチップセットを決定するために、使用され得る。これは、http://www.macvendorlookup.comから入手可能なウェブサービスを使用する第1のメッセージプロセッサによって、又は、http://standards-oui.ieee.org/oui.txtの公式リストに基づいて内部に格納されたデータベースを使用して行なうことができる。製造業者又は装置タイプに加えて、サービス又は別のデータベースには、装置の仕様又は基準測定値に基づく参照データが含まれている必要がある。
データベースの基準データを取得することは、実際には、困難な場合がある。一実施形態では、第1のメッセージプロセッサが、第2の装置の測定データに基づいて少なくとも1つの基準値を格納及び/又は更新することによって、データベースを適合させるように構成される。例えば、第2の装置からの測定データに基づいてMACアドレスの範囲の基準値を記憶及び更新することによって、データベースが動的に構築される「自己学習システム」が作成され得る。初期データベースには、(トップ10のスマートフォン装置が市場の大部分をカバーしていることを考慮して)一般的な装置の基準値の限定されたセットが含まれている場合がある。装置がまだデータベースにない場合、より信頼性の高い認証方法が要求され、その後に装置タイプがデータベースに追加されることがある。信頼性の低い測定値又は測定不能な測定値は、データベースを更新するために使用されてはならない。
一実施形態では、測距プロトコルは、参照メッセージを有する。参照メッセージは、例えば、IEEE 802.11(参考文献1)で規定されるように、測距プロトコルに追加されてもよい。かかる参照メッセージは、先行する参照リクエストメッセージによってトリガされてもよく、例えば、初期レンジング要求RRQに含まれるような、測距プロトコルの標準部分であってもよい。第1のメッセージプロセッサは、第2の装置から受信した参照メッセージに基づいて基準間隔を取得するように構成される。続いて、基準間隔は、第3の時間データの計算値と比較される。第2の装置が実際のラウンドトリップタイム測定の第1の時間データを取得する前に、第2の装置に参照メッセージを送信させることにより、さらなるセキュリティを達成することができる。第1のメッセージプロセッサは、第1の時間データを送信する前に参照メッセージを受信するように構成される。
一実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、測距プロトコルを介して複数の各距離測定値から各測定データを取得し、それぞれの測定データ間の差異を検出することによって評価するように構成される。複数回のラウンドトリップタイム測定からの結果を分析することにより、第1の装置は、第2の装置が測距プロトコルを操作することから生じる異常を検出することができる。ここで、複数の測定値を分析する様々な例について説明する。
例示的な実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、第1の装置と第2の装置との間の上記複数の各距離測定を実行するように構成される。次いで、第1の各測定データの各第2の時間データと、その後の各測定データの各第2の時間データとの間の差が決定される。通常、そのような差は約0であるべきであるが、時間の測定値の不正確さのために小さな差異が測定される可能性がある。このような不正確さに対処するために、例えば、時間又は距離における所定のエラーマージン(約0.3メートルに対応する1ナノ秒)などの、公差又はマージンを定義することができる。測定された差が前記マージンよりも低い場合、メッセージプロセッサは、決定された距離が信頼できると判断する。しかしながら、計算がそれぞれの測定値の第2の時間データに実質的な差異を示す場合、第2の装置が報告された距離を操作し、決定された距離が信頼できないと仮定する。
例示的な実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、第1の装置と第2の装置との間の一連の距離測定として複数の各距離測定を実行するとともに、その一連の測定間のシーケンス間隔を決定するように構成される。かかる測定シーケンスは、例えば、IEEE 802.11(参考文献1)のような測距プロトコルの一部であってもよい。データベースは、シーケンス間隔のための基準値を取得するためにアクセスされる。次いで、第1のメッセージプロセッサは、シーケンス間隔を、データベースからの基準シーケンス間隔と比較する。平均値及び/又は標準偏差などの測定された間隔が基準値から所定マージン以内にある場合、メッセージプロセッサは、決定された距離が信頼できると決定する。しかしながら、各測定のシーケンス間隔値間に実質的な差異が存在する場合、第2の装置は、報告される距離又は第2の時間データを操作しており、決定された距離が信頼できないとみなす。
例示的な実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、第2の装置と第1の装置との間の測距プロトコルの逆実行から逆測定データを取得するように構成される。ここで、測距プロトコルは、第1及び第2の装置の役割を交換することによって実行されるため、逆測定データは、第2の装置によって提供され第1の装置に転送される、逆の第1時間データを有する。オプションで、第1のメッセージプロセッサは、逆実行される測距プロトコルによって規定される距離を決定し、測距プロトコルの初期インスタンスにおいて以前に受信されるような決定された距離と逆の決定された距離とを比較する。第2の装置が、決定された距離及び逆の第1の時間データについて信頼できる値を送信した場合、両方の距離は、少なくとも測定の不正確さに対する許容範囲内で等しくなければならない。オプションで、第1のメッセージプロセッサは、逆の第1時間データから(第1の装置自体によって使用されるような)第3の時間データと、決定された距離に基づいて第1の装置と第2の装置との間のメッセージの計算された伝播時間とを減算することによって、第4の時間データを決定するように構成される。第4の時間データは、約ゼロでなければならないが、時間測定における不正確さのために、僅かな値が発見され得る。かかる不正確さを収容するために、トレランス又はマージンが規定され得る。第4の時間データが上記マージン以下である場合、メッセージプロセッサは、決定された距離が信頼できると決定する。第4の時間データが所定のエラーマージンを超える場合、第1のメッセージプロセッサは、決定された距離が信頼できないと決定する。
測距プロトコルの逆実行及びその後の上述のような逆測定データの使用は、上記基準間隔値と第3の時間データとを比較することによって決定された距離の前述の検証に加えて、又は、前記検証と代替的に、適用され得る。かかる代替的な実施形態では、最初に、第2の装置を操作して、第1の装置と第2の装置との間の実際の距離を知らずに、第1の時間データから減算される偽の時間量を決定させる、逆測距プロトコルが実行されてもよい。次に、測距プロトコルの通常のインスタンスが続き、操作する第2の装置は、第2の時間データを一貫して操作する必要があり、これは複雑であり、その中のエラーを容易に検出することができる。
追加的な実施形態では、測距プロトコルは、例えば、認証情報(例えば、公開鍵)、又は、認証情報のハッシュ、又は、暗号化された認証情報を含む、IEEE 802.11(参考文献1)に記載されるような測距プロトコルに追加され得る追加的な属性又は追加的なメッセージを有する。第2の装置は、測距プロトコルのためのメッセージ交換の一部として、かかる認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を含む必要がある。対称であるために、第1の装置も、かかる認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を含む必要がある。測距プロトコルのメッセージにおいて認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を含む好適なフィールドは、当該フィールドを転送する信号又は信号の少なくとも一部が当該メッセージの送信時間又は到着時間を測定するために使用されるフィールドである。結果、第1の装置と第2の装置との間の距離を測定するために使用されるメッセージに、他の装置が、その認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を挿入することは、不可能ではないにしても、非常に困難である。認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を運ぶ信号が、範囲を測定するために使用される信号に(時間的に)近いほど、又は、これらの信号の間の重複が多いほど、好ましい。このようにして、第1の装置は、測距プロトコルのメッセージにおける認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報が、確かに測距プロトコルを実行している第2の装置の1つであることを確信することができる。一実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を処理し、例えば、Wi-Fi Protected Setupプロトコル、Device Provisioning Protocol、Diffie-Hellman鍵交換、及び/又は、4-way WPA2ハンドシェイクを用いるなどして、装置認証及び確立された相互信頼を成功裏に実行した装置によって以前に使用された認証情報と一致するかどうかを検証する。一致が見つかった場合、第1の装置は、第1の装置と第2の装置との間の距離測定値が信用され、信頼できるとみなすことができる。一致が見つからない場合、第1の装置は、第1の装置と第2の装置との間の距離測定が信用できないとみなし、他の実施形態で説明されたメカニズムを使用するなど、距離測定の信頼性を検証するための追加のステップを実行する。別の実施形態では、測定された値(例えば、第1の時間データ及び/又は第2の時間データ)は、合意された鍵を使用して暗号化されるか、あるいは、例えば、第1の装置と第2の装置との間で実行された以前の装置認証プロシージャの間に確立された、第1の装置と第2の装置との間で合意された認証情報から導出される。
代替的な実施形態では、第2の装置は、後の接続セットアップの間に用いられる、認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を含む必要がある。第1のメッセージプロセッサは、測定された距離を、その認証情報に接続する特定の装置と確実に相関させるために、第1の装置と第2の装置との間の測定された距離と併せて、受信した認証情報又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を処理し、格納するように構成される。第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップする際、第1の装置は、Wi-Fi保護セットアッププロトコル、デバイスプロビジョニングプロトコル、Diffie-Hellman鍵交換、及び/又は、4ウェイWPA2ハンドシェイクを実行している間など、装置認証を行なっている間に同じ認証情報又はその派生物が使用されているかどうかを検証する。そうすることによって、第1の装置は、それが接続している装置が、特定の距離測定が行なわれたのと同じ装置であると判断することができる。特に、認証情報が公開鍵であり、第1の装置と第2の装置との間の接続の設定が、第2の装置が測距プロトコルにおける認証情報として公開鍵に属している秘密鍵を所有していることを第1の装置に対して証明した場合、第1の装置は、第2の装置が偽造者ではなく範囲を測定した装置であることを確信することができる。
図3は、無線通信及び距離測定のための複数の装置のシステムを示している。システム300は、図1及び図2を参照した上述のシステム100と同じであるが、少なくとも第3の装置150を更に有している。第1の装置と第2の装置とは、距離140だけ物理的に離れている。第1の装置と第3の装置とは、第2の距離141だけ物理的に離れており、第2の装置と第3の装置とは、第3の距離142だけ物理的に離れている。第3の装置は、第2の装置の対応する要素と同様である、第3の送受信器と第3のメッセージプロセッサ(図示省略)とを持つ。装置は、形状130、及び、各送受信器を介して装置を接続する矢印によって概略的に示される無線通信を備える。装置は、第1の装置と第2の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信による距離測定のために構成されており、これは、上述した測距プロトコルを含む。様々な他の実施形態が、第2の装置によって報告される距離の信頼性を決定するための第3の装置を少なくとも用いて説明される。
例示的な実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、他の装置と第2の装置との間の距離測定から少なくとも1つの他の測定データを取得するとともに、他の測定データから基準間隔値を取得するように構成される。例えば、他の装置は、第2の装置と測距プロトコルを実行している間、第1の装置に配置されるメッセージプロセッサを用いて、各第2の時間データを導出してもよい。次いで、他の装置は、上記の各第2の時間データを第1の装置に転送してもよい。第1の装置は、第3の時間データと基準間隔値として受信した各第2の時間データとを比較することによって、決定された距離が信頼できるかどうかを検証することができる。また、他の装置は、操作している疑いのある第2の装置と測距プロトコルを実行するため、第2の装置は、異なる装置に応答する測距プロトコルの両方のインスタンスを一貫して操作しなければならない。第2の時間データに同じ操作値を使用することは不可能である可能性があり、又は、他の装置からの受信されり各第2の時間データに基づいて第1の装置によって検出される、一貫性のない距離をもたらす可能性がある。第1の装置及び他の装置は、第2の時間データの操作値を依然として見つけるために、実際の距離を知る必要はないことに留意されたい。
他の例示的な実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、少なくとも1つの他の装置と第2の装置との間の距離測定から少なくとも1つの他の測定データを取得するとともに、他の測定データから少なくとも1つの他の決定された距離を導出するように構成される。ここで、第1の決定された距離及び他の決定された距離は、第1の装置と他の装置との間の実際の物理的中間距離にマッピングされ得る。これは、既知であるか、予め決定されているか、又は、測距プロトコルを用いて測定され得る。従って、第1のメッセージプロセッサは、第1の装置に対する少なくとも1つの他の装置の実際の位置又は距離データを取得する。最後に、第1のメッセージプロセッサは、第1の装置に対する第2の装置の推定位置が、決定された距離及び少なくとも1つの他の決定された距離に基づいて導出可能であるかどうかを決定することによって、決定された距離が信頼できるかどうかを検証する。推定位置は、中間距離と両方の決定された距離からなる三角形の存在の基本ジオメトリに基づいている。例えば、決定された両方の距離の和が前記中間距離よりも小さい場合、前記決定された距離を信頼できないようにする三角形は見つからない。
オプションとして、第1のメッセージプロセッサは、第1の装置に対する第2の装置の推定位置が第1の装置の周りの所定のフロアプラン(間取り)に従っているかどうかを判定することによって、決定された距離が信頼できるものであるかどうかを検証することができる。フロアプランは、第2の装置を運んでいる人がどこに存在し得るかを示す。これは、1又は複数の決定された距離を用いて照合され得る。例えば、第1の装置として動作する3つの異なる高信頼装置に対して3つの測定が実行され、前記3つの高信頼装置の位置がフロアプランに対して既知である場合、第2の装置がフロアプランに従って歩いている人によって使用可能な場所にあるかどうかを判定することができる。
異なる構成において、第1の装置は、第1の装置と第3の装置との間の接続を設定することを決定するために、第3の装置との距離測定を実行する。この場合、距離測定を行なうために第1の装置又は第3の装置と第2の装置とが近づけられると、第1の装置が第2及び第3の装置が独立して動作しているかどうか、あるいは、それらが距離測定を行なうために協働しているかどうか(即ち、第2の装置によって第1の装置と距離測定を実行すること、及び/又は、第3の装置によって第1の装置と距離測定を実行することから生じる、第2及び第3の装置間で送受信される距離測定データによって)を検証することができる場合、また、第3の装置が第1及び第2の装置が独立して動作しているかどうか、あるいは、距離測定を行なうために協働しているかどうかを検証することができる場合、有用である。それらが協働していない場合、第2の装置は、偽装された装置と同様の距離にあると測定装置に信じさせることによって第1又は第3の装置を偽装しようとする敵対的な装置、又は、独自の距離測定を行なうことによって偽装された装置よりも実際に近いと測定装置に信じさせようとする装置であり得る。可能な実施形態では、装置は、距離測定要求フレームを拒絶し、及び/又は、他の2つの装置からの認証要求を拒否し、及び/又は、装置が2つ以上の異なる装置から特定の短時間以内に距離測定フレームを受信した場合、又は、2つの装置のうちの最初の装置がその測定要求の送信を開始した後で所定の時間以内に2つ以上の異なる装置からの距離測定要求フレームが到着した場合(例えば、プロトコルの中で、距離測定を行なうために協力する2つの装置が、測定値を調整した後の少なくとも特定の時間において測定フレームを発行する必要があることが合意された場合)、他の2つの装置への接続設定を拒絶し得る。
他の可能な実施形態では、2つの装置が第3の装置と距離測定を行なうために協働している場合、これらの装置は、受信した認証情報に基づいて第3の装置と第1の装置との間でチャレンジレスポンス交換を行なうことによって、及び、受信した認証情報に基づいて第2の装置と第1の装置との間でチャレンジレスポンス交換を行なうことによって、両方の装置から距離測定要求フレームを受信した場合にそれらの信頼性を第3の装置によって検証可能とする、第3の装置と実行している距離測定プロトコルの一部として共通の認証情報(例えば、共通対称鍵、公開鍵/秘密鍵の組)又は認証情報のハッシュ又は暗号化された認証情報を含む必要がある。従って、この実施形態は、さらに、第1の装置と第2の装置との間の無線接続のセットアップを許容するかどうかを決定するための方法及び第1の装置に関し、第1の装置は、距離測定を行なうために第3の装置によって接近され、上記方法は、
第2及び第3の装置にそれぞれに対して少なくとも距離測定を行なう際に、第2及び第3の装置と協働するステップと、
第2及び第3の異なる装置から距離測定フレームを受信するステップと、
以下の条件の少なくとも1つが満たされる場合に、無線接続のセットアップを許容しないことを決定するステップと、
を有し、前記条件は、
(a)受信した距離測定フレームが所定の期間内に受信される場合、及び、
(b)2つ以上の異なる装置からの距離測定要求フレームが、それらの2つの装置のうちの最初の装置がその測定要求の送信を開始後、所定の時間よりも早い時間において到着した場合、を含む。
あるいは、共通の認証情報、又は、その派生物が、使用されない、又は、装置と他の2つの装置の各々との間の装置認証を行なっている間(Wi-Fi保護セットアッププロトコル、装置プロビジョニングプロトコル、Diffie-Hellman鍵交換、及び/又は、4ウェイWPA2ハンドシェイクを実行している間など)に使用されると正確に検証されない場合、他の2つの装置から、距離測定要求フレーム、及び、共通の認証情報、認証情報のハッシュ、又は、暗号化された認証情報を受信する装置は、それらの2つの装置のいずれかとの接続設定を拒絶する。
従って、この実施形態は、さらに、第1の装置と第2の装置又は第3の装置のいずれかとの間の無線接続のセットアップを許容するかどうかを決定するための方法及び第1の装置に関し、上記方法は、
第2及び第3の装置の各々に関して少なくとも距離測定を行なう際、第2の及び第3の装置と協働するステップと、
第2の及び第3の蔵置の共通の認証情報を受信するステップと、
共通の認証情報又はその派生物が、使用されない、又は、装置と他の2つの装置の各々との間の装置認証を行なっている間に使用されると正確に検証されない場合に、無線接続のセットアップを許容しないことを決定するステップと、
を有する。
一実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、所定のプロトコルの間の受信される少なくとも1つのメッセージの少なくとも1つの信号強度を決定するとともに、信号強度と決定された距離において期待される信号強度とを比較することによって、決定された距離が信頼できるかどうかを検証するように構成される。所定のプロトコルは、第2の局において受信される信号強度についての情報を供給し得る。送信パワー及び決定された距離を知ることにより、期待される信号強度が計算され得る。従って、受信される信号強度と期待される信号強度とを比較することができ、偏差を検出することができる。オプションで、第1の局は、第2の装置から応答が受信されなくなるまで送信パワーを変化させてもよい。これにより、決定された距離を知ることで、送信信号強度を予測することができ、偏差を検出することができる。例えば、通信がずっと早く失敗する場合、即ち、受信される決定された距離に関する計算よりも送信パワーが高い場合、距離は信頼できないとみなされる。
一実施形態では、第1のメッセージプロセッサは、決定された距離を信頼できないと評価した場合、期待される距離ベースのプロセスの代わりに、異なるプロセスに進むように構成される。例えば、通常の距離ベースのプロセスは、ロケーションベースのサービス又はローカル周辺機器へのアクセスを許可する。決定された距離が信頼できないとみなされる場合、全ての他の通信及び/又はアクセスが拒絶されてもよく、及び/又は、管理システム又は管理者に警告メッセージが送られてもよい。また、第1のメッセージプロセッサは、任意の通常の距離ベースのプロセスに進む前に、追加の認証情報及び/又はユーザの個人識別を要求するなど、第2の装置と異なるセキュリティプロトコルを関与させるように構成されてもよい。異なるセキュリティプロトコルは、メインプロトコルの追加処理又は更に強化された実行であってもよく、例えば、通常のセキュリティプロセスにおいて、より厳格又は厳しい措置を講じることになろう。オプションで、第1のメッセージプロセッサは、異なる測距プロトコル、及び/又は、非常に近い距離のNFCなどの異なるタイプの無線通信を用いてさらなる距離測定を要求し、第2の装置の人間のオペレータによって、幾つかの識別及び/又は指紋などの生体データを供給するように構成される。また、第1のメッセージプロセッサは、任意の通常の距離ベースのプロセスに進む前に、少なくとも幾つかのデータ、及び/又は、第1の装置における少なくとも1つのアプリケーションへのアクセスを否定又は制限するように構成されてもよい。例えば、基本的なサービスが、距離が信頼できないとみなされる場合にさえ供給されてもよい一方、距離が信頼できるとみなされる場合に拡張的なサービスが供給される。
以下では、様々な実際の実施形態が説明される。例示的な実施形態では、第1の無線局が、例えば、「レンジング」フラグを必須に設定することによって距離の測定が必要であることを示すWi-Fi Awareサービスを提供する。かかるサービスに接続したい第2の無線局は、IEEE 802.11REV-mc(参考文献1)に規定されるようなFTM方法などを用いた距離測定を実行することを必要とする。このため、第2の無線局は、FTMイニシエータの役割を引き受け、第1の無線局に対してFTM要求を発行する。第1の無線局が第2の無線局からFTM要求を受信した場合、第1の無線局は、FTMバーストを開始し、測定されたタイムスタンプt1及びt4を、ラウンドトリップタイム、ひいては第1の無線局と第2の無線局との間の距離を正確に決定するために、これらの値を使用することができる第2の無線局に供給する。第2の無線局は、第1の無線局がレンジングセットアップ属性(Ranging Setup Attribute)におけるレンジングレポートビット(Ranging Report bit)を1に設定する場合、第1の無線局に対してFTM測定レンジレポート(FTM Measurement Range Report)における最終的な距離を送信する必要がある。第1の無線局は、着信接続要求を自動的に受け入れるなど、第2の無線局の後続のステップを決定するために受信する測定値を信頼する必要がある。
第1の無線局が測定された距離を検証するために、以下のメカニズムの1又は複数が使用され得る。第1の無線局は、t1及びt4(ナノ秒単位)を知っているため、第2の無線局「d1」から受信したレンジ結果値(メートル単位)を使用して、以下のように値(t3−t2)を計算することができる。
Figure 2019503472
例えば、d1が約1メートルであり、t4−t1=13nsである場合、t3−t2=7nsとなる。これは、3nsの伝播時間の約2倍を要し、第2の無線局の要求を処理する(即ち、t3−t2)のに7ナノ秒かかることを意味する。前述のように、第2の無線局が近くにいない場合であっても近くにいることを主張したい場合、t3−t2は実際にはより短くなる。実際の測定は、ナノ秒の分解能で非常に正確である必要があるため、(例えば、FTM測距レポートを送信するために使用されるソフトウェアドライバ層ではなく)Wi-Fiチップのハードウェア内部で行なわれる傾向にある。従って、決定された(t3−t2)の値は、使用されているWi-Fiチップセットの仕様で検証されることができる。
一実施形態では、第1の無線装置が、第2の無線装置によって使用されているWi-FiチップセットのFTM要求に関する実際の処理時間(及びオプションで可能なエラーマージン)についての情報のデータベースをチェックする。使用されているWi-Fiチップセットは、例えば、MACアドレスレンジが使用される(例えば、探索要求/応答フレーム、ビーコンフレームを用いた)プリアソシエーションディスカバリの間に受信される様々な情報源(例えば、P2P情報要素など)、広告されている製造者情報/装置モデル、よく知られたプロトコルIEEE 802.11k及びIEEE 802.11hにおいて規定されるような無線特性から導出され得る。測定された処理時間がデータベースにおける情報に対応する場合、測定された距離は、妥当であると考えられ、第1の無線局は、さらなる認証(例えば、オープンセキュリティ、又は、Wi-Fi Directサービスによって規定されるようなWFDSデフォルトPIN方法を用いた認証)及び/又は追加的なユーザ操作(例えば、Wi-Fi Directサービスによって規定されるような自動許可=トルゥーセッション許容状態、又は、実際にはユーザに尋ねることなく後続のプロビジョンディスカバリの間の「ユーザによって許容された」状態を発行することによって)を要することなく、着信接続要求を自動的に許可するなどの、第2の無線局に対する次の状態に移ることができる。しかしながら、測定された処理時間がデータベースにおける情報に対応しない(特定のエラー/セーフティマージン以内にない)場合、第1の無線局は、異なる態様で機能する。例えば、第1の局は、第2の局からの着信接続要求を自動的に許可せず、第2の無線局に対して、異なる認証方法(例えば、PIN、プッシュボタン、又は、「コンフィグ方法」属性に適切な値を設定することによる他のWPS構成方法、あるいは、第2の無線局が、例えば、両者がWLANアクセスポイントにセキュアに接続されている間、FTM測定において第2の無線局によって使用されるMACアドレスに対応する、又は、MACアドレスから導出されるMACアドレスに対してpingメッセージなどを使用している第1の無線局と同一のセキュアな無線ネットワークの一部であるかどうかをチェックすることによる他のWPS構成方法)を使用することを要求してもよい。
他の実施形態では、例えば、FTMバーストにおいて、複数のFTM測定及び/又はレンジングレポートが要求される。第2の無線局は、第1の無線局からt1及びt4を受信した後に、その距離をどのように操作するかしか知ることができない。t3−t2の操作は困難である。第2の無線局がその無線機を変更して遅延を伴って常にt3でACKを送信しない限り、バースト内の最初のt3及びt4は、FTMバーストにおけるその後の測定とはかなり異なるであろう。
他の実施形態では、第1の無線局がt1及びt4を第2の無線局に送る前に、メッセージにおけるt2及びt3の値を最初に第1の無線局に送るように、拡張型FTM測定装置に命令してもよい。第1の無線局は、第2の無線局からの測定値を疑わしいものとしてマークし、第2の無線局からの着信接続要求を自動的に受け入れないように、測定における任意の奇妙な差異を使用してもよい。
他の実施形態では、第1の無線局が、FTMイニシエータとして(も)動作し、即ち、逆距離測定を開始し、FTM要求を第2の無線局に発行する。第2の無線局は、t1及びt4を測定し、これらを第1の無線局に転送する必要がある。t1及びt4の測定が、使用されているWi-Fiチップセットのパラメータ及び/又は動作の中で行なわれている場合、第1の無線局は、データベースとの相互検証を行なうことができる。例えば、(バーストにおける)FTM測定フレームを送信する開始時間が、例えば、10.24.6.4測定交換において説明されるような部分TSFタイマ又は最小デルタなどのFTM要求における属性値を与えられた2つの連続するFTM測定フレーム間のWi-Fiチップセットで使用される通常の間隔に対応するかどうかを検証する。
他の実施形態では、第1の無線局は、第3の無線局(例えば、無線配信システム又はWi-Fi対応NANクラスタにおける、あるいは、信頼できるP2P装置の近くにある、他のアクセスポイント)に、第2の無線局と距離測定を実行することを要求してもよい。例えば、インターネットカフェ又はオフィスでは、信頼できる第3及び第4の局として機能し得る複数のWLANアクセスポイントが近くに存在する。これらの測定結果は、第1の無線局と第3の無線局との間でなされる距離測定と、第2の無線局について第3の無線局によって供給される他の情報とに関連して、第1の無線局に転送される。そのような他の情報は、報告された信号強度、雑音ヒストグラム、及び、第1の無線局と第2の無線局との間の測定値を相互検証するために使用され得る他の無線信号パラメータを含み得る。例えば、第3の無線局の場合において測定された(t3−t2)が第1の無線局の場合における(t3−t2)と異なる場合、第2の無線局の位置は疑わしいとマークされ、第1の無線局は、例えば、追加の認証を必要とする。また、第1の無線局と第2の無線局との間で測定された距離と、第3の無線局と第2の無線局との間で測定された距離とが、第1の無線局及び第3の無線局に関連して第2の無線局の報告された信号強度に対応しない場合も疑わしい。例えば、FTMベースの手法を使用して第1及び第3の無線局の両方に非常に近いと測定されたが、信号強度が全く異なる場合、第2の無線局は、この場合正しくは、第1の無線局と第3の無線局との間にあると予想されるため、これは疑わしい。これは、方向情報(例えば、MIMO信号解析、ビーム形成情報の使用、アンテナの部分の不明瞭化、物理的に配置されたアンテナの異なる使用)、あるいは、動作解析(例えば、第2の無線局が或る無線局から離れていくとともに他の無線局に近づいていくか)を用いることによって、改善される。オプションで、測定値が、(例えば、三辺測量を用いて)第4の無線局からの測定値と相互検証された場合、第2の無線局が距離測定に関して誤った値を提供すれば、測定された距離のいずれかが確実に間違っている。
他の実施形態では、第1の無線局は、第1の無線局と第2の無線局との間で測定された距離に従って、無線電力を低減することによって、その信号強度を減少させてもよい。接続が予想外に低下した場合、第1の無線局は、第2の無線局が適切な信号範囲内にないことを導出し、測定された距離を疑わしいものとしてマークすることができる。もちろん、第2の無線装置が非常に強い無線を使用している場合、このチェックを回避する可能性があるので、それは、測定値が疑わしいものではないと判断する確実な方法ではない。代替的な実施形態では、第1の無線局は、特定の距離にいると主張する人のみが気付くことができる帯域外信号を生成し、例えば、ユーザに第1の無線局に近づくように要求し、次いで第1の無線局によって確認されるような命令又はメッセージを近くの画面に表示することができる。
他の実施形態では、第1の無線局は、より長い期間、第2の装置の位置を追跡し、その軌跡をフロアマップと関連付けてもよい。例えば、建物内の通路を考慮してその軌跡が妥当であるかどうか(例えば、人が壁をすり抜けて歩くのではなく、ドアを通り、テーブル又はソファを通って真っ直ぐ歩かないなど)を調べることができる。第2の無線局が固定装置(近くのディスプレイなど)であり、第1の無線局が移動装置であると想定される場合、第1の無線局の移動パターンを使用して、第1の無線局が第2の無線局に向かって移動している場合に、実際に第2の無線局に近づいているかどうかを検証するために、測定された距離と一致するかどうかを調べることができる。
図4は、第1の装置として機能する装置と第2の装置として機能する無線通信のための他の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信による距離測定のための方法を示している。これらの装置は、距離140だけ物理的に離れている。装置は、第1の装置と第2の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信により距離を測定するように構成されている。所定のプロトコルは、図2を参照して更に詳述されるように、第1の装置と第2の装置との間の距離を決定するための測距プロトコルを含む。第1の装置及び第2の装置は、図1に示され、図1〜図3を参照して更に説明された第1及び第2の装置と同様である。上記方法は、第1の装置におけるプロセッサによって実行されてもよいし、受信した値に基づいて、異なる装置のプロセッサによって、及び/又は、異なる時間において、処理されてもよい。例えば、上記方法は、測距プロトコルに実際に参加していないが、全てのメッセージを受信し、第3の装置と第3の装置との距離を認識している第3の装置において実行されてもよい。第1の装置に近い距離にある場合、第3の装置は、測距プロトコルのプロトコルメッセージを受信することによって、全てのデータを検証することができる。
上記方法は、開始401において始まる。第1の段階RNGP402において、上記方法は、測距プロトコルを実行するとともに、図2を参照して説明されるような時間測定を実行してもよい。上記方法は、決定された距離を取得し、第1の装置の第1の時間データを認識する。次に、段階CALC403において、上記方法は、決定された距離に基づいて、第1の装置と第2の装置との間のメッセージの伝播時間を計算する。決定された距離を評価するために、上記方法は、段階DT3 404に続き、第1の時間データから計算されたメッセージの移動時間を差し引くことによって第3の時間データが決定される。次に、段階OREF405において、第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データが決定される。また、識別データに基づいて、データベースから、第2の装置についての基準間隔値が取得される。基準間隔は、測定メッセージを受信してから測定肯定応答を送信するまでの間隔を示し、これは第2の装置に期待される。基準間隔は、第1の装置内のメッセージプロセッサを参照して説明される、様々な方法で取得され得る。この例では、基準間隔は、図5を参照して以下に説明される方法を使用してプロバイダサーバに接続することによって、ローカルにアクセス可能な、又は、インターネットを介して遠隔的に、データベースから取得される。次に、段階VERID406において、本方法は、第3の時間データを基準間隔値と比較することによって、決定された距離が信頼できるものであるかどうかを検証する。この方法は、終了407で終了する。
図5は、プロバイダサーバにおいて、図1及び図2を参照して説明される装置と協働するために用いられる基準情報を供給するためのプロバイダサーバ方法を示している。当該方法は、開始501において始まる。第1の段階STR502において、当該方法は、測距プロトコルにおいて処理時間を示す各装置に関する基準時間データの格納を実行してもよい。この段階は、プロバイダサーバの製造時又は初期化時に、一度だけ実行されてもよい。また、データベースは、新しい基準データが利用可能になった場合に定期的に更新されてもよい。次に、段階RCID503において、上記方法は、要求している装置から、検証されるべき第2の装置に存在しているハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを受信する。次いで、段階RRDにおいて、第2の装置のための各基準時間データが、識別データに基づいて、検索される。基準時間データは、第2の装置のための基準間隔値を示す。次に、段階TRREF505において、検索された基準時間データが、第1の装置に送信される。これにより、要求装置は、計算された第3の時間データを基準間隔値と比較することによって、決定された距離が信頼できるものであるかどうかを検証することが可能になる。
ネットワークからダウンロード可能であり、及び/又は、コンピュータ可読媒体及び/又はマイクロプロセッサ実行可能媒体に格納されたコンピュータプログラム製品が提供され、当該製品は、以下で更に明らかとなるように、位置情報を保護するためにコンピュータ上で実行される場合に、上記方法を実施するためのプログラムコード命令を有する。
上記システムは、例えば、屋内及び屋外の測位システム、あるいは、無線装置を使用する位置情報サービスに適用され得る。本発明は、一般に、距離を測定する装置への移動装置の距離に基づいて、条件付きデータ又は位置ベースのサービスがユーザに提供される任意のシステムに適用される。例えば、このシステムは、Wi-Fi、Wi-Fi Aware、又は、Wi-Fi Directをサポートするポータブル装置及び固定デバイスに適用され得る。
また、本発明に係るシステム又は方法は、可視光又は無線周波数信号に基づく1又は複数の屋内位置検出技術とともに使用され得る。また、そのような屋内位置検出技術は、802.15.7、802.11、802.15.4、Zigbee、Thread、又は、Bluetooth(登録商標)Smartとしても知られるBluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)などの確立されたRF通信規格を利用することができる。特に、特許請求される発明は、複数の位置特定技術を利用することができる。例えば、設置された拠点に対応したり、参加者が自分の好みの技術を使用できるようにするために使用することができる。
典型的には、距離測定のための装置110と、測定されるべき第2の装置として機能する装置120と、プロバイダサーバは、それぞれ、装置に格納された適切なソフトウェアを実行するプロセッサを有する。ここで、ソフトウェアは、対応するメモリ、例えばRAMのような揮発性メモリ、又は、フラッシュ(図示せず)のような不揮発性メモリにダウンロード及び/又は格納されていてもよい。装置及びサーバは、例えば、マイクロプロセッサ及びメモリ(図示せず)を備えていてもよい。あるいは、装置及びサーバは、全体的又は部分的に、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として、プログラマブルロジックに実装されてもよい。装置及びサーバは、いわゆる特定用途向け集積回路(ASIC)、即ち、それらの特定の用途に合わせてカスタマイズされた集積回路(IC)として、全体的又は部分的に実装されてもよい。例えば、回路は、例えば、Verilog、VHDLなどのハードウェア記述言語を使用して、CMOSで実装され得る。
当業者には明らかであるように、この方法を実行する多くの異なる方法が可能である。例えば、段階又はステップの順序を変えることができ、あるいは、幾つかの段階を並列に実行することができる。さらに、ステップの間に他の方法ステップを挿入することができる。挿入されたステップは、本明細書で説明されるような方法の改良を表すことができ、又は、方法と無関係であり得る。例えば、プロバイダサーバ方法の段階STR502及びRCID503は、装置方法の段階RNGP402、CALC403、及び、DT3 404と少なくとも部分的に並列に実行される。さらに、あるステップは、次のステップが開始される前に完全に終了していなくてもよい。
本発明に係る方法は、プロセッサシステムにそれぞれの方法を実行させる命令を含むソフトウェアを使用して実行することができる。ソフトウェアは、システムの特定のサブエンティティによって取られたステップのみを含むことができる。ソフトウェアは、ハードディスク、フロッピー(登録商標)、メモリなどの適切な記憶媒体に格納されてもよい。ソフトウェアは、有線又は無線に沿った信号として、あるいは、インターネットなどのデータネットワークを使用して送信することができる。ソフトウェアは、サーバ上でダウンロード及び/又はリモート使用できるようにされ得る。本発明に係る方法は、方法を実行するためにプログラマブルロジック、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を構成するように構成されたビットストリームを使用して実行することができる。ソフトウェアは、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形式のようなコード中間ソース及びオブジェクトコード、あるいは、本発明に係る方法の実施における使用に適した他の任意の形式の形態であってもよいことが理解されよう。コンピュータプログラム製品に関する実施形態は、記載された方法のうちの少なくとも1つの処理ステップのそれぞれに対応するコンピュータ実行可能命令を含む。これらの命令は、サブルーチンに細分され、及び/又は、静的あるいは動的にリンクされ得る1又は複数のファイルに格納され得る。コンピュータプログラム製品に関する他の実施形態は、記載されたシステム及び/又は製品の少なくとも1つの手段のそれぞれに対応するコンピュータ実行可能命令を含む。
図6aは、コンピュータプログラム1020を有する書き込み可能部分1010を持つコンピュータ可読媒体1000を示している。コンピュータプログラム1020は、プロセッサシステムに、図1〜図5を参照して説明されたシステムにおける上記方法の1又は複数を実行させる命令を有する。コンピュータプログラム1020は、物理的なマークとして、又は、コンピュータ可読媒体1000の磁化によって、コンピュータ可読媒体1000上に具体化され得る。しかしながら、任意の他の適切な実施形態も考えられ得る。さらに、ここではコンピュータ可読媒体1000が光ディスクとして示されているが、コンピュータ可読媒体1000は、ハードディスク、ソリッドステートメモリ、フラッシュメモリなどの任意の適切なコンピュータ可読媒体であってもよく、記録不能又は記録可能であってもよいことが理解されよう。コンピュータプログラム1020は、上記方法をプロセッサシステムに実行させるための命令を有する。
図6bは、図1〜図5を参照して説明した装置又はサーバの一実施形態に係るプロセッサシステム1100の概略図である。プロセッサシステムは、1又は複数の集積回路1110を備える。1又は複数の集積回路1110のアーキテクチャが図に概略的に示されている。回路1110は、一実施形態に係る方法を実行する、及び/又は、そのモジュール又はユニットを実装するコンピュータプログラムコンポーネントを実行するためのCPUなどの処理ユニット1120を備える。回路1110は、プログラミングコード、データ等を記憶するためのメモリ1122を含む。メモリ1122の一部は、読み出し専用であってもよい。回路1110は、通信素子1126、例えば、アンテナ、コネクタ、又は、その両方などを備えることができる。回路1110は、本方法で定義された処理の一部又は全部を実行するための専用集積回路1124を備えることができる。プロセッサ1120、メモリ1122、専用IC1124、及び、通信要素1126は、相互接続1130、例えばバスを介して互いに接続することができる。プロセッサシステム1110は、それぞれ、アンテナ及び/又はコネクタを使用して、接触及び/又は非接触通信を行なうように構成されてもよい。
要約すると、無線通信による距離測定のための第1の装置は、往復時間測定を介して第2の装置までの距離を決定する測距プロトコルを使用し、第1の時間データは、往復時間を表し、第2の時間データはリクエスト受信から対応する肯定応答送信までの応答時間を表す。第2の装置は、往復時間を受信し、距離を決定する。第1の装置は、第1の時間データから、決定された距離に基づいて計算された第1の装置と第2の装置との間のメッセージの伝播時間を差し引くことによって、リクエストと肯定応答送信との間の間隔を示す第2の装置のための基準間隔値を取得し、第3の時間データと基準間隔値とを比較することによって、決定された距離が信頼できるかどうかを検証する。
当然のことながら、明確性のための上記説明は、様々な機能ユニット及びプロセッサを参照して、本発明の実施形態を説明してきた。しかしながら、当然、本発明から逸脱することなく、様々な機能ユニット又はプロセッサの間で、任意の適切な機能の分配が使用されてもよい。例えば、別個のユニット、プロセッサ、又は、コントローラによって実行されるように図示される機能は、同一のプロセッサ又はコントローラによって実行されてもよい。従って、特定の機能ユニットに対する符号は、厳密な論理的又は物理的構造又は組織というよりむしろ、上述の機能を供給するための適切な手段に対する符号としてのみ見られる。本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形式で実装されることができる。
本文書において、「有する」なる用語は、規定される項目以外の他の要素又はステップの存在を除外せず、単数形は、複数の要素の存在を除外せず、任意の参照符号は、請求項の範囲を限定せず、本発明は、ハードウェア及びソフトウェアの両方の手段によって実装されてもよく、幾つかの「手段」又は「ユニット」は、同一のハードウェア又はソフトウェアによって表現されてもよく、プロセッサは、可能であれば、ハードウェア要素と協働して、1又は複数のユニットの機能を果たしてもよい、ことに留意すべきである。さらに、本発明は、実施形態に限定されず、本発明は、新規の特徴、あるいは、上述の、又は、相互に異なる従属請求項において規定された特徴の組み合わせの各々及び全てにある。
参考文献:
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システム間の遠隔通信及び情報交換
ローカル及び都市部エリアネットワーク
特定要件
第11部:無線LANメディアアクセスコントロール(MAC)及び物理レイヤ(PHY)
要件
第10.24.6節 ファインタイミング測定プロシージャ(第1773乃至第1784ページ)

Claims (15)

  1. 第1の装置として機能する装置と第2の装置として機能する無線通信のための他の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信による距離測定のための方法であって、
    前記所定のプロトコルは、ラウンドトリップタイム測定に基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離を決定するための測距プロトコルを有し、
    前記測距プロトコルにおいて、
    前記第1の装置は、第1の時間において測定メッセージを送信し、
    前記第2の装置は、第2の時間において前記測定メッセージを受信し、
    前記第2の装置は、第3の時間において測定肯定応答を送信し、
    前記第1の装置は、第4の時間において前記測定肯定応答を受信し、
    前記方法は、前記決定された距離を評価するために、
    前記第1の時間と前記第4の時間との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定又は受信し、
    前記第2の装置によって供給される、前記第2の時間と前記第3の時間との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定又は受信し、
    前記第1の時間データ及び前記第2の時間データに基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの伝播時間を決定することにより、前記距離を決定し、
    前記決定された距離に基づいて前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの計算された伝播時間を前記第1の時間データから減算することによって、第3の時間データを決定し、
    前記第2の装置において存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定し、
    前記識別データに基づくデータベースから、測定メッセージの受信と測定肯定応答の送信との間の間隔を示す、前記第2の装置のための基準間隔値を取得し、
    前記第3の時間データと前記基準間隔値とを比較することによって、前記決定された距離が信頼できるかどうかを検証する、方法。
  2. 第1の装置と第2の装置との間の所定のプロトコルに従った無線通信を介した無線通信による距離測定のための装置であって、
    前記所定のプロトコルは、ラウンドトリップタイム測定に基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の距離を決定するための測距プロトコルを有し、
    前記測距プロトコルにおいて、
    前記第1の装置は、第1の時間において測定メッセージを送信し、
    前記第2の装置は、第2の時間において前記測定メッセージを受信し、
    前記第2の装置は、第3の時間において測定肯定応答を送信し、
    前記第1の装置は、第4の時間において前記測定肯定応答を受信し、
    前記装置は、
    メッセージを送信及び受信するための送受信器と、
    送信されるメッセージを生成するとともに受信したメッセージを処理するように構成されたメッセージプロセッサと、
    を有し、
    前記メッセージプロセッサと前記送受信器とが協働して、
    前記第1の時間と前記第4の時間との間の時間間隔を表す第1の時間データを決定又は受信し、
    前記第2の装置によって供給される、前記第2の時間と前記第3の時間との間の時間間隔を表す第2の時間データを決定又は受信する、
    ように構成され、
    前記メッセージプロセッサは、前記決定された距離を評価するために、
    前記第1の時間データ及び前記第2の時間データに基づいて、前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの伝播時間を決定することにより、前記距離を決定し、
    前記決定された距離に基づいて前記第1の装置と前記第2の装置との間の前記メッセージの計算された伝播時間を前記第1の時間データから減算することによって、第3の時間データを決定し、
    前記第2の装置において存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを決定し、
    前記識別データに基づくデータベースから、測定メッセージの受信と測定肯定応答の送信との間の間隔を示す、前記第2の装置のための基準間隔値を取得し、
    前記第3の時間データと前記基準間隔値とを比較することによって、前記決定された距離が信頼できるかどうかを検証する、
    ように更に構成される、装置。
  3. 前記メッセージプロセッサが、前記検証のために、前記第3の時間データと前記基準間隔値とを比較し、所定のエラーマージンよりも逸脱した場合、前記決定された距離が信頼できないとみなすように構成される、請求項2記載の装置。
  4. 前記メッセージプロセッサが、前記第2の装置からの前記所定のプロトコルのメッセージから前記識別データを導出するように構成される、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記メッセージプロセッサが、前記第2の装置の測定データに基づいて、少なくとも1つの基準値を格納及び/又は更新することによって、前記データベースを適応させるように構成される、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記測距プロトコルが、基準メッセージを有し、
    前記メッセージプロセッサが、前記第2の装置から受信される前記基準メッセージに基づいて前記基準間隔を取得するように構成される、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記メッセージプロセッサが、前記第1の時間データを送信する前に、前記基準メッセージを受信するように構成される、請求項6記載の装置。
  8. 前記メッセージプロセッサが、前記測距プロトコルによる複数の距離測定から各測定データを取得し、前記各測定データ間の差異を検出することによって前記評価を行なうように構成される、請求項2乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記メッセージプロセッサが、
    前記第1の装置と前記第2の装置との間の複数の距離測定を実行するとともに、第1の各測定データの各第2の時間データと後続の各測定データの各第2の時間データとの間の差異を決定する、又は、
    前記第1の装置と前記第2の装置との間の一連の距離測定として前記複数の距離測定を実施し、前記一連の距離測定間の系列間隔を決定するとともに、前記系列間隔とデータベースからの基準系列間隔とを比較する、又は、
    他の装置と前記第2の装置との間の距離測定から少なくとも1つの他の測定データを取得するとともに、前記他の測定データから前記基準間隔値を取得する、
    ように構成される、請求項8記載の装置。
  10. 前記メッセージプロセッサが、
    前記第2の装置と前記第1の装置との間の前記測距プロトコルの逆実行から、逆第1の時間データを有する逆測定データを取得し、
    前記逆第1の時間データから、前記第3の時間データ、及び、前記決定された距離に基づいて前記第1の装置と前記第2の装置との間のメッセージの計算された伝播時間を減算することによって、第4の時間データを決定し、
    前記第4の時間データが所定のエラーマージンを超えた場合に前記決定された距離が信頼できないと決定する、
    ように構成される、請求項8記載の装置。
  11. 前記メッセージプロセッサが、
    少なくとも1つの他の装置と前記第2の装置との間の距離から少なくとも1つの他の測定データを取得するとともに、前記他の測定データから少なくとも1つの他の決定された距離を導出し、
    前記第1の装置に対する前記少なくとも1つの他の装置の実際の位置データを取得し、
    前記決定された距離と前記少なくとも1つの他の決定された距離とに基づいて、前記第1の装置に対する前記第2の装置の推定された位置が導出可能か否かを決定することによって、前記決定された距離が信頼できるか否かを検証する、又は、
    前記第1の装置に対する前記第2の装置の推定された位置が前記第1の装置の周囲の所定の見取り図に従っているか否かを決定することによって、前記決定された距離が信頼できるか否かを検証する、請求項8記載の装置。
  12. 前記メッセージプロセッサが、
    前記所定のプロトコルの間に受信される少なくとも1つのメッセージの少なくとも1つの信号強度を決定し、
    前記信号強度と前記決定された距離において期待される信号強度とを比較することによって、前記決定された距離が信頼できるか否かを検証する、請求項2乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記第1のメッセージプロセッサが、前記決定された距離が信頼できない場合に、少なくとも、
    前記第2の装置による異なるセキュリティプロトコルの実行を必要とし、
    異なる測距プロトコル及び/又は異なるタイプの無線通信を用いる他の距離測定を要求し、
    前記第1の装置において、少なくとも幾つかのデータ及び/又は少なくとも1つのアプリケーションへのアクセスを拒否又は制限する、請求項2乃至12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 請求項2乃至12のいずれか1項に記載の装置と協働するためのプロバイダサーバにおいて用いられるプロバイダサーバ方法であって、前記装置は、第1の装置として機能し、前記方法は、
    各装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データに基づいて、測距プロトコルにおける処理時間を示す各装置のための基準時間データを、データベースに格納するステップと、
    前記第2の装置に存在するハードウェア及び/又はソフトウェアを示す識別データを前記第1の装置から受信するステップと、
    前記識別データに基づいて、前記第2の装置のための各基準時間データを前記データベースから取得するステップと、
    前記第1の装置が、前記第3の時間データを前記基準間隔値と比較することによって、前記決定された距離が信頼できるか否かを検証可能とするために、前記第2の装置のための前記基準間隔値を示す前記の各基準時間データを前記第1の装置に送信するステップと、
    を有する、方法。
  15. ネットワークからダウンロード可能な、及び/又は、コンピュータ読み取り可能媒体及び/又はマイクロプロセッサ実行可能媒体に格納される、コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行された場合に、請求項1又は14に記載の方法を実行するためのプログラムコード命令を有する、コンピュータプログラム。
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