JP2019503104A - 方法、基地局、インフラストラクチャノード、及び通信端末 - Google Patents

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Abstract

第1の通信端末から1つ以上の第2の通信端末へデータを送信する方法は、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することを含む。ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する。この方法は、デバイスツーデバイス通信に従って、第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの所定のパターンのうちのいくつか又は全てにおいてデータを送信することも含む。通信リソースの所定のパターンは、複数の時分割された単位にわたる、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである。通信リソースの複数のパターンは、第1の通信端末からデータを送信する際にレイテンシ(送信遅延)が低減されるように、及び/又は、データを送信するのに必要とされるシグナリングオーバーヘッドが低減されるように、予め定められている。【選択図】図19

Description

本開示は、方法、基地局、インフラストラクチャノード、及び端末に関連し、モバイル電気通信システムにおけるリソースの割り当てをめぐる状況をより広く考察する。
ここに提供される「背景技術」の説明は、この開示の文脈を大まかに提示する目的を有する。目下名前の挙がっている発明者らの、この背景技術の章に記載される限りの研究に加え、先行技術として別段の資格を有さないか又は出願時において最新技術の一部を成さないことがあり得る、当該説明の態様は、本発明に対する先行技術又は最新技術として明示的にも暗黙的にも認められない。
3GPPにより定義されるUMTS及びLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに基づいたものといったモバイル電気通信システムは、以前の世代のモバイル電気通信システムにより提供される簡単な音声及びメッセージングサービスよりも高度なサービスをサポートすることができる。例えば、LTEシステムにより提供される、無線インタフェースの改善及びデータレートの向上により、ユーザは、以前ならば固定回線データ接続を介してのみ利用可能であるはずのビデオストリーミング及びビデオ会議といった高データレートの用途を、モバイル通信デバイス上で享受することができる。
したがって、第4世代のネットワーク配備に対する要望は強く、これらのネットワークのカバレッジエリア、即ち、ネットワークへのアクセスが可能な地理的ロケーションが、急速に増大しており、引き続き増大することが期待されている。しかしながら、第4世代のネットワークのカバレッジ及び容量が、以前の世代の通信ネットワークのカバレッジ及び容量を有意に超越することが期待されているにもかかわらず、ネットワーク容量と、このようなネットワークによりサービスされることが可能な地理的エリアとには依然として限界がある。これらの限界は、例えば、ネットワークが通信デバイス間において高負荷及び高データレートの通信を経験している状況か、又は、通信デバイス間の通信が必要とされているものの、ネットワークのカバレッジエリア内に当該通信デバイスが存在していないかもしれない状況に、特に関連し得る。これらの限界に対処するために、LTEのリリース12においては、LTE通信デバイスがデバイスツーデバイス(D2D)通信を実施する能力が導入されている。
D2D通信は、近接した通信デバイスの双方がカバレッジエリア内にあるとき及びカバレッジエリア外にあるとき、又は、ネットワークの故障時に、当該通信デバイスが互いに直接的に通信することを可能にする。このD2D通信能力は、近接した通信デバイスがネットワークのカバレッジエリア内に存在しないかもしれない場合でも、互いに通信することを可能にする。通信デバイスがカバレッジエリアの内外の双方で動作する能力により、D2Dケイパビリティを組み込んだLTEシステムは、例えば公共安全通信といった用途に良く適するようになる。公共安全通信は、デバイスが、輻輳したネットワーク内において、及び、カバレッジエリア外にあるときに、引き続き互いに通信することを可能にする高度なロバスト性を必要とする。
モバイル電気通信システムの他のタイプの、相対的に新たなプロトコル、特徴、仕組み、又はそれらのセットには、例えば、スループット及び/又は地理的カバレッジの観点において、端末と通信するための基地局又は別のノードについてのカバレッジを拡張することの可能なリレーノード技術が含まれる。スモールセルが提供されてもよい。ここで、スモールセルは、基地局により制御されること、又は、限定されたカバレッジを有する基地局として動作すること(地理的に、若しくは、当該スモールセルにより容認される端末において、のいずれかであり、例えば、特定の顧客/企業のアカウントに関連付けられる端末のみがそれに接続可能であり得る)、が可能である。その結果、今や、モバイル電気通信システムにおいては、そのうちの或るものが、いずれかを選ぶべき技術であり、また或るものが、両立可能な技術である、種々の技術を使用することが可能である。
並行して、車両関連の通信の開発が生じ、ますます多くの関心を集めている。これらの通信を、時として、ビークルツーエブリシング(V2X)通信と呼ぶことが可能であり、このV2Xは、以下のもの、即ち:ビークルツービークル(V2V)通信、ビークルツーインフラストラクチャ(V2I)、ビークルツー歩行者(V2P)通信、ビークルツーホーム(V2H)通信、及び、いずれかの他のタイプのビークルツーサムシング通信、のうちのいずれか1つ又は組み合わせを指し得る。これらは、車両が、別の車両、信号機、(鉄道)踏切、道路付近のインフラストラクチャ機器、歩行者、自転車に乗った人等といった自身の環境と通信することを可能にする。典型的なV2Iのシナリオにおいて、V2I通信は、衝突防止、運転者への警告、及び/又は、他の交差点関連のアクティビティのために使用される。この種の実施形態において、V2X対応端末は、接続して情報を交換すべき、関連する路側ユニット(RSU)を見つけなければならない。より大まかには、技術のこの新たなセットは、車両の輸送、安全性特徴、環境に配慮した車の運転及び/又は管理、といった種々の特徴を可能にすることができ、無人車/自動運転車の動作を容易にすることも可能である。
D2D通信技法は、デバイス間で通信するための仕組みを提供することが可能であるが、D2Dは一般に、公共安全における使用、いわゆるマシンタイプ通信(MTC)の用途−低スループット及び高レイテンシ通信である傾向にある−か、又は、従来の端末を対象としている。その結果、D2D通信技法は、V2X通信に必要とされる低レイテンシ通信を扱うようには設計されていない。例示として、V2Xシステムは、或るイベントから対応するアクションまでの遅延が100ms未満であることが必要とされ得る。例えば、第1の車が突然制動した瞬間から、その後方にある第2の車が同じく制動を開始するまでにおいて、その時間は、状況によっては100ms未満でなければならない。このことは、第1の車両が制動を検出して当該制動を他の車両にシグナリングする時間を考慮しており、第2の車両は、当該信号を受信し、当該信号を処理して第2の車両自体が実際に制動を開始する瞬間までに何らかのアクションを取るべきかどうかを決定する。したがって、このような遅延要件は、第1の車両が、第2の車両を含めた他の車両へ状況をシグナリングするのに充分な時間を残しておらず、V2X通信は、できるだけ、高優先順位、高信頼性、及び低レイテンシのやり方で遂行されるべきである。低優先順位は、必要以上に通信を遅延させる恐れがあり、低信頼性は、再送信の遂行を生じる恐れがあり、この再送信の遂行によっても、送信の遅延を有意に増大さる。一方、高レイテンシは、或るイベントから対応するアクションまでに割り当てられる時間ピリオドのうちの多くを占め過ぎるリスクを増大させることは明らかである。
本技法の例示的な一実施形態によると、第1の通信端末から1つ以上の第2の通信端末へデータを送信する方法が提供される。この方法は、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することを含む。通信リソースの所定のパターンの識別標識は、例えば、ポインタ、フラグ、ビットマップ、又は、所定の若しくは予め構成される通信リソースを識別するいずれかの他のメッセージであり得る。ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する。この方法は、デバイスツーデバイス通信に従って、第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの所定のパターンのうちのいくつか又は全てにおいてデータを送信することも含む。通信リソースの当該所定のパターンは、複数の時分割された単位にわたる、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである。通信リソースの複数のパターンは、第1の通信端末からデータを送信する際にレイテンシ(送信遅延)が低減されるように、及び/又は、データを送信するのに必要とされるシグナリングオーバーヘッドが低減されるように、予め定められている。
いくつかの実施形態において、通信リソースの複数のパターンは、予め定められているが、その理由は、通信リソースの当該パターンが、通信端末及びインフラストラクチャ機器の構築へと予め構成されているためである。他の実施形態において、この方法は、インフラストラクチャ機器から、当該インフラストラクチャ機器のカバレッジエリア内で動作する通信端末へ、通信リソースの複数のパターンの標識を送信することを含む。当該標識は、ブロードキャストチャネル上で送信され得る。
第2の端末は、例えば、第1の通信端末とのD2D通信を実施している路側ユニットとして働き得る。したがって、1つの例において、第2の端末は、第1の端末といった他の通信端末とのD2D通信をサポートするためにリソースを要求し、授与される。要求に応答して、通信リソースの複数の所定のパターンに対する1つ以上の識別標識を、RSUとして働く第2の端末へ送信することにより、リソースは、インフラストラクチャ機器によって割り当てられる。通信リソースの複数のパターンが、予め定められており、且つ、ワイヤレスアクセスインタフェースの、2つ以上の時分割された単位にわたって割り当てられるため、通信端末からのデータについての送信時間が短縮され、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
添付の請求項においては、本技法の様々なさらなる態様及び特徴が定義されている。
前述の段落は、一般的な導入として提供されており、以下の請求項の範囲を限定することは意図されていない。付随する図面と組み合わせた以下の詳細な説明を参照することにより、記載される実施形態は、さらなる利点と共に、最も良く理解されるであろう。
この開示、及び、その付帯的な利点の多くについて、より全面的な認識を得ることは容易であろう。その理由は、それらが、付随する図面と関連付けて考察されると、以下の詳細な説明を参照することによって、より良く理解されるようになるためである。当該図面においては、同じ参照番号が同一の又は対応する部品を指し示し、以下の図が含まれる。
図1は、LTE標準の一例による、モバイル通信システムの概略図を提供する。 図2は、異種ネットワーク内の少なくとも1つの端末と通信するための例示的なシステムを示す。 図3は、異種環境の一例を示す。 図4は、いくつかの路側ユニット(RSU)を含む都市環境において、車両と関連付けられる端末の例示的な経路を示す。 図5は、サービングRSUの変更に適用される従来の決定プロセスを示す。 図6は、リソースを割り当てる例示的な方法を示す。 図7は、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)を有する例示的なRSUを示す。 図8は、RSUネットワーク及びRSU間の経路を表す例示的なグラフを示す。 図9は、RSUネットワーク及びRSU間の経路を表す別の例示的なグラフを示す。 図10は、リソースを割り当てる別の例示的な方法を示す。 図11は、端末が測定情報を報告する例示的な方法を示す。 図12は、端末が測定情報を報告する別の例示的な方法を示す。 図13は、リソース割り当て要求のない状態で、端末にリソースを割り当てる一例を示す。 図14は、D2Dリソース割り当ての一例を示す。 図15は、D2Dリソース割り当ての、本開示に従ったリソース割り当てとの例示的な比較を示す。 図16は、端末からリソース割り当て要求のない状態で、インフラストラクチャユニットにおいてリソースを割り当てる例示的な方法を示す。 図17は、端末からリソース割り当て要求のない状態で、端末と1つ以上のインフラストラクチャノードとの間で通信する例示的な方法を示す。 図18は、3つのRSUを有する例示的なネットワーク、及び、端末との通信のために各RSUに割り当てられるリソースを示す。 図19は、端末からリソース割り当て要求のない状態で、リソースを割り当てる及び割り当て解除する例示的な方法を示す。 図20は、リソースパターンが半永続的に割り当てられる共有チャネルリソースを提供する複数のサブフレームの例示的な表現を提供する。 図21は、端末からリソース割り当て要求のない状態で、リソースを割り当てる及び割り当て解除する(解放する)例示的な方法を示すフロー図を提供する。
添付の図面を参照して、本技法の好ましい実施形態について以下に詳細に説明する。留意されるべきこととして、この明細書及び添付の図面において、実質的に同じ機能及び構造を有する構造的要素は同じ参照番号を用いて表記され得、これらの構造的要素を繰り返し解説することは、省略することがある。
図1は、例えば、3GPPにより定義されるUMTS及び/又はLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャを使用する、従来のモバイル電気通信ネットワークの何らかの基本的な機能性を示す概略図を提供する。図1のモバイル電気通信ネットワーク/システム100は、LTE原理に従って動作し、以下にさらに説明するように、この開示の実施形態を実装するように適合され得る。図1の様々な要素及びそれらのそれぞれの動作モードは、良く知られており、3GPP(RTM)機関により監理される関連標準において定義されており、この題目に関する多くの書籍、例えば、Holma H. and Toskala A[1]においても、記載されている。認識されるであろうこととして、以下に具体的に記載されない電気通信ネットワークの動作上の態様は、いずれかの既知の技法に従って、例えば、関連する標準に従って、実装されてよい。
ネットワーク100は、コアネットワーク102へ接続される複数の基地局101を含む。各基地局は、その中でデータが端末デバイス104へ、及び端末デバイス104から通信されることが可能なカバレッジエリア103(即ち、セル)を提供する。データは、基地局101から端末デバイス104へ、それらのそれぞれのカバレッジエリア103内において、無線ダウンリンクを介して送信される。データは、端末デバイス104から基地局101へ、無線アップリンクを介して送信される。アップリンク通信及びダウンリンク通信は、ネットワーク100の事業者により、使用についてライセンス済みの無線リソースを使用して行われる。コアネットワーク102は、それぞれの基地局101を介して端末デバイス104へ及び端末デバイス104からデータをルーティングし、認証、モビリティ管理、課金等といった機能を提供する。端末デバイスは、モバイルステーション、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、モバイル端末、モバイルデバイス、端末、モバイル無線機等とも称され得る。基地局は、送受信局/nodeB/e−nodeB/eNodeB、eNB等とも称され得る。
3GPPにより定義されるLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに従って配置されたもののようなモバイル電気通信システムは、無線ダウンリンク(いわゆるOFDMA)及び無線アップリンク(いわゆるSC−FDMA)について、直交周波数分割多重(OFDM)ベースのインタフェースを使用する。
図1の基地局101は、マクロeNodeB及びスモールeNodeBといった、いずれかのタイプの進化型ノードB(eNodeB)として実現され得る。スモールeNodeBは、ピコeNodeB、マイクロeNodeB、及び、マクロセルよりも小さなセルをカバーするホーム(フェムト)eNodeBといったeNodeBであり得る。基地局101は、代わりに、NodeB及び基地送受信局(BTS)といった、任意の他のタイプの基地局として実現されてもよい。基地局101は、無線通信を制御するように構成される本体(基地局装置とも称される)と、当該本体とは異なる場所に配設される1つ以上の遠隔無線ヘッド(RRH)とを含み得る。加えて、以下に説明する様々なタイプの端末は、基地局機能を一時的に又は半永続的に実行することにより、基地局101として各々が動作し得る。
通信デバイス104のいずれかは、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ(PC)、ノート型PC、ポータブルゲーム端末、ポータブル/ドングルタイプモバイルルータ、及びデジタルカメラといったモバイル端末として、又は、カーナビゲーション装置といった車両搭載端末として、実現され得る。通信デバイス104は、マシンツーマシン(M2M)通信を実施する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも称される)として実現されてもよい。さらに、端末装置104は、端末の各々の上に搭載される(単一のダイを含む集積回路モジュールといった)無線通信モジュールであってよい
本開示において、スモールセルを提供する基地局は一般に、基地局により提供される範囲の大部分において(及び、時として排他的に)、従来の基地局とは差異化される。スモールセルは、例えば、フェムトセル、ピコセル、又はマイクロセルとも呼ばれるセルを含む。換言すると、スモールセルは、端末に提供されるチャネル及び特徴において、マクロセルと同様と見なすことが可能であるが、基地局送信用に使用する電力がより少なく、このことは、より小さな範囲を生じる。したがって、スモールは、スモールセル基地局により提供されるセル又はカバレッジであり得る。他の例において、スモールセルという用語は、2つ以上のコンポーネントキャリアが利用可能であるときの、1つのコンポーネントキャリアを指すこともあり得る。
また、モバイルネットワークは、モバイルシステムの複雑度と、スモールセルネットワークにおける干渉低減の複雑度と、をさらに増大させ得るリレーノード(RN)も含むことが可能である。リレー技術は、基地局から信号を受信するため、及び、当該受信信号をモバイル通信ネットワーク内のUEへ再送信するため、の仕組みを提供すること、又は、モバイル通信ネットワークの基地局への再送信のためにUEから送信される信号を受信すること、が一般に知られている。このようなリレーノードの目的は、モバイル通信ネットワークにより提供される無線カバレッジエリアを拡張して、拡張しなければモバイル通信ネットワークの範囲外にあるであろう通信デバイスに到達すること、又は、端末と基地局との間の送信の成功率を改善すること、を試みることである。
種々の基地局並びに/又はリレーノード(例えば、マクロセル基地局、スモールセル基地局、及び/若しくはリレー)を含むモバイルネットワークは、時として異種ネットワークと称される。
アクセスポイントの、非常に高密度なフットプリントを有するであろう異種ネットワークが、単一のモバイルネットワーク事業者により、協調された様式で設計され及びセットアップされることは、もはやないであろう。必要とされるスモールセルの数が絶対的に多いことに起因して、エンドユーザ及び他の非MNOエンティティもスモールセルを設置するという状態において、スモールセルの設置がアドホックな様式で一段と多く生じるであろう。全体的なネットワーク管理は、それでもなお、全てのスモールセルについて1つの事業者により、割り振られたそのMNOの周波数帯域を使用して行われている。今日の事業者設置ネットワークから、より非計画的なアドホックネットワークへのこの進展が、この説明において当方が「高密度ネットワーク」と称するものである。
図2は、少なくとも端末231と通信するための例示的な異種システム200を示す。このシステム200において、基地局201は、1つのマクロセルを提供し、6つの基地局211〜216は、スモールセルカバレッジを提供し、このスモールセルカバレッジは、基地局201のカバレッジと潜在的に重複する。加えて、3つのRN221〜223が提供され、それぞれ基地局201、214、及び212と共に動作している。リレーノードは一般に、送信をリレーするためのワイヤレス無線アクセスポイントとして定義することができ、当該ワイヤレス無線アクセスポイントは、よって、基地局の機能性の全てを実装している訳ではない。それは一般に、コアネットワークへ直接的に接続されていないが、基地局と接続するバックホールリンクのために、ワイヤレスアクセス(インバンド又はアウトバンド)を使用する。他の例において、バックホールリンクは、ワイヤード接続によって提供されてもよい。このことは、スモールセル基地局とは対照的であり、このスモールセル基地局は、上述のように、ほぼ基地局のように動作することができ、よって、図2におけるスモールセル基地局211〜216とサービングゲートウェイ「S−GW」との間の矢印によって示されるように、コアネットワークへ接続される。リレーノードは、端末又は基地局との間でデータの送信又は受信を行うこともでき、このこともまた、図2に示すように、環境内の干渉を扱う複雑度を増大させ得る。
図3に、異種環境の別の例を示す。ここで、マクロセル基地局311は、建造物内又は建造物付近の基地局301と、第1の街灯柱内の基地局302と、第2の街灯柱内の基地局303と、バス停留所内に設けられる基地局305と、自転車を漕いでいる人のバックパック内に設けられるモバイル基地局306と、により設けられるスモールセルと同じエリア内に設けられる。別の例において、街灯柱内のインフラストラクチャユニット303及び302は、アップリンク及び/又はダウンリンクにおいてデータをマクロセル基地局311又は別のインフラストラクチャユニット(例えば、別のリレーノード)へリレーするリレーノードであってよい。この例において、干渉及びリンク品質の経験は、トラフィック及び時間に大きく依存して変動し得る。自転車を漕いでいる人は、干渉/劣悪なリンク品質のゾーンに入った後、そこから退出することができ、一方、基地局301は、オフィスと関連付けられる場合、業務時間中にのみ潜在的に使用されること、及び、その日のそれ以外又はその週のそれ以外においては電源遮断されること、があり得る。このような異種ネットワークにおいて、V2X対応型の端末は、当該端末が車両と関連付けられていて移動しているかどうかといった状況に依存して、エリア内の他のノードのいずれかと通信することを所望し得る。
図4は、いくつかの路側ユニット(RSU)を含む都市環境において、車両と関連付けられる端末の例示的な経路を示す。この例において視認可能であるように、車両、したがって端末は、いくつかの異なる経路を介して、及び、どの経路が選択されるかに依存して、進行することができ、特にV2X環境においては、端末と通信するのに、様々なRSUが最も良く適し得る。
適切なRSUを迅速に識別することを目指して、第1のステップは、RSUを、ネットワーク内の他のインフラストラクチャユニット又はモバイルノードから差異化することを助けることであり得る。例えば、D2Dプロトコルが端末とRSUとの間の通信のために使用される場合、RSUからのディスカバリ信号は、他のD2Dノードのディスカバリ信号とは異なり得る。例示的な実装例は、ディスカバリ信号内において、RSU及び/又はV2X通信のためだけに使用されることができ、且つ、例えばRSUについてのディスカバリ信号を識別することが可能な、新たな物理チャネル若しくは信号、及び/又は、インジケータを含む。代替的又は補足的な例において、V2Xサービスが専用帯域上に配備される場合、この帯域上の全てのディスカバリ信号は、RSU及び/又は他のV2Xノードから来ているものと想定されるため、さらなる差異化が必要とされないかもしれない(但し、さらなる差異化は排除されない)。しかしながら、RSUが他のタイプのノード若しくは通信手段(例えば、レガシーLTEネットワーク)、及び/又は、他の潜在的なD2Dサービスと、帯域を共有している場合、(上で論じたように)ディスカバリ信号のさらなる差異化が実装され得る。このような仕組みにより、RSUの検出可能速度が改善され、よって、例えば、遅延をさらに低減することを目指して、その後、RSU及び/又はV2Xノードとの接続を他の通信又は接続よりも優先させることにより、端末が関連するRSUと接続することによる遅延が低減される。この状態で、他のRSUよりも遅延を低減すること、又は、遅延を容認可能なレベルに保つことを目指して、端末に適切なものの識別を企図することができる。
しかしながら、このことは、低遅延通信及び潜在的に高速で移動中の端末の双方を伴うV2X環境において、困難であることが判明し得る。例えば、図4において、端末がRSU9によりサービスされる交差点の中央にあるとき、この端末は、潜在的に同様に良好なリンクを有するRSU8及びRSU6の双方を見つけて測定し得る可能性がある。従来のモバイル電気通信の仕組みにおいて、及び、何ら他の情報のない状態で、接続すべきRSUを選択するための決定的要因は、端末とRSUとの間のリンクの品質、例えば、2つのRSUからのそれぞれの受信電力、に基づくであろう。図5に、このような従来の決定プロセス−サービングRSUの変更に適用される−の一例を示す。このプロセスは一般に、4つのステップを辿る。即ち:(1)UEは、例えば、ディスカバリ信号がRSUから受信されたときに、及び/又は、その受信電力が閾値よりも大きくなるときに、ターゲットRSUを識別する;(2)報告イベントが検出される。例えば、ターゲットRSUの受信電力が、現在のRSUの受信電力を、閾値を上回ることにより超越する;(3)その結果、端末は、関連する基地局へ測定報告を送信する;(4)基地局は、端末がサービングRSUの代わりにターゲットRSUと通信するためのリソースを割り当てることにより、当該端末をターゲットRSUへ効果的に移管する。図4の例に戻り、車両がRSU9によりサービスされているとき、その端末が交差点に一旦到達して、RSU6及びRSU8の双方を検出し得ると、可能性として以下の4つの結果が存在する:
− RSU6が、より強力であると測定されて選択され、車両が右に曲がる。
− RSU6が、より強力であると測定されて選択され、車両が引き続き直進する。
− RSU8が、より強力であると測定されて選択され、車両が右に曲がる。
− RSU8が、より強力であると測定されて選択され、車両が引き続き直進する。
上記の4つのケースのうちの2つは、特にV2X対応端末について通信の遅延の低減を試みることを目指し、最も適切なRSUを選択するであろう。しかしながら、残る2つのケースにおいて、RSU選択は、関連する交差点に関する、端末への情報の配信において、遅延を生じる可能性がある。なぜなら、端末がその後、車両が使用している交差点において実際に位置しているRSUとの通信が可能になる前に、新たに選択されたRSUが最も適切なものではなかったとの検出と、他のRSUの再選択とを行わなければならず、それによって遅延を導入するためである。換言すると、モバイル電気通信システムにおいて使用され、RSUに適用される従来の決定プロセスは、かなりの数の(3つ以上の経路が車両により利用可能である場合、おそらく50%を上回る)ケースにおいて、RSUの準最適選択を生じ、このことが遅延を生じる。低遅延及び高信頼性の送信が必要とされ得るV2X環境において、このような遅延を容認可能と見なす可能性は極めて低く、よって、これらの遅延の低減が、V2X環境及び他の低遅延環境への適合性を改善するであろう。
実際に、V2X対応UEがRSUのグリッドを横切るとき、(上で論じたような従来のやり方で)最も近い/最も強力なRSUを考慮するのみでは、それ自体を容認可能と見なす可能性が低い。一方で、「関連する」RSUの識別は、遅延低減を改善するものの、困難である恐れがある。その理由は、どのRSUが関連する又は関連しないと見なされ得るのかに対し、多数の要因が影響を及ぼし得るためである。測定値は、端末、例えばV2X対応端末について、関連する又は充分に関連するRSUの選択を容易にすることを目指す1つのツールを提供し得る。例えば、測定値に基づいて、接続するのに充分に良好なリンク品質を有するRSUのリストが(例えば基地局により)特定されることができ、「接続可能な」RSUのこのリストから、1つ又は複数のどのRSUが、端末について期待される進行方向に位置しているかが(例えば基地局により)判定されることができ、端末が当該(1つ又は複数の)RSUと通信するために、それに応じて通信リソースが割り振られ得る。
図6は、リソースを割り当てる例示的な方法を示す。まず、ステップS601として、端末とインフラストラクチャノードとの間のリンクに関連する測定値が取得される。例えば、この方法がV2X環境で使用される場合、インフラストラクチャノードは、車両内の端末と通信するRSUであり得る。当該測定値は、或る帯域における受信電力(例えば、RSSIまたはRSSIの様な測定値)、ノードからの受信電力(例えば、RSRPまたはRSRPの様な測定値)、信号対雑音比など(例えば、RSRQまたはRSRQの様な測定値)、リンク品質(例えば、CQIまたはCQIの様な測定値)を示し得る、いずれかの1つ以上の適切なタイプの測定値であってよく、又は、リンクの電力及び/若しくは品質を示す、いずれかの他の測定値であってよい。また、測定は、通信用に使用されるべき全帯域にわたって遂行されるためのものであってよく、又は、より大きな若しくはより小さな帯域にわたって遂行されるためのものであってよく、いくつかのケースにおいては、加えて、特定の帯域幅に、例えば、LTE環境内の単一のサブキャリアの帯域幅に、正規化され得る。
ステップS602では、第1の端末について方向情報が取得される。この方向情報は、測定値とは無関係に、例えば、端末及び/又は車両と関連付けられるジオロケーションモジュールから、取得され得る。このケースにおいて、この方法は、端末の方向がインフラストラクチャノードに向かっているのか、それともインフラストラクチャノードから離れているのかの判定を補助することが可能な、対応するジオロケーション位置に、インフラストラクチャノードを関連付けるマップにも依拠し得る。代替的に又は加えて、方向情報は、測定値から取得され得る。いくつかの例において、方向情報は、異なる時間においてではあるが、同じリンクについて行われた2回以上の測定から少なくとも部分的に取得され得る。インフラストラクチャユニットから受信された信号の強度が第1の時点から第2の時点において増大する場合、車両/端末が当該インフラストラクチャユニットに向けて移動していることが想定又は推論され得る。同様に、この強度が減少する場合、車両/端末がインフラストラクチャユニットから離れて移動していることが想定又は推論され得る。
ステップS603において、測定値及び方向情報に基づいて、端末についての候補インフラストラクチャノードが特定され得る。あるインフラストラクチャノードが適切な候補ノードであり得るかどうかを判定する際に、種々の条件が使用され得る。例えば、測定値について1つ以上の最小閾値が必要とされることができ、これらの1つ以上の閾値を満たすノードからの候補ノードは、方向情報から導出可能である、端末の期待される進行方向に最も近いものであり得る。例えば、端末がインフラストラクチャノードから離れて移動するか、又は、インフラストラクチャノードに向かって充分に移動していない場合(例えば、端末がノードに向かうよりもむしろ、ノードの傍らで移動している可能性がより高いと見なされる場合であって、このような移動が、ノードへより近付くピリオドをたとえ含み得る場合でも)、このノードは、候補ノードとは見なされないことがあり得る。一方で、端末が(本当に、又は、充分であると見なされる程度、のいずれかにおいて)インフラストラクチャノードに向かって移動している場合、このノードは、適切な候補ノードと見なされ得る。図4の例では、端末がRSU9についての交差点において一旦右に曲がると、RSU8及びRSU6の各々が測定要件を満たし得ることだけではなく、端末がRSU8ではなくてRSU6に向かって移動していることも分かり得る。その結果、候補インフラストラクチャノードとしてRSU6を選択できる。換言すると、劣悪なRSU選択によって生じる通信遅延の低減を試みる際に、RSU6は、測定値及び方向情報に基づき、端末が通信するのに適切なインフラストラクチャノードであることが期待される。
S604では、端末が候補インフラストラクチャノードと通信するためのリソースが割り当てられる。リソースは、いずれかの適切なやり方で割り当てられることが可能であり、それにより、端末が候補インフラストラクチャノードと通信することを効果的に可能にする。図6の例又は他の例において、リソース割り当ては、インフラストラクチャノード及び/又は端末へ通信され得る。1つの例では、リソース割り当て情報がインフラストラクチャノードへ送信され、当該インフラストラクチャノードはその後、端末のためにリソースを割り当てることと、端末に割り当てられたリソースについて、当該端末に通知することと、が可能であり、この通知は、例えば、リソース割り当てを端末又は他のノードにシグナリングするために使用することが可能な、送信される信号の一部において行うことが可能である。別の例において、インフラストラクチャノード及び端末の双方は、例えば基地局から、自身が通信するために割り当てられるリソースの標識を受信し、その後、技術的にできるだけすぐに、双方は当該リソースを使用して、互いに通信し得る。割り当てられたリソースについて端末及びインフラストラクチャノードに通知するために、どの技法が選択されるとしても、これら2つのエンティティは、その後、通信することが可能であり、候補インフラストラクチャノードが方向情報に基づいて選択されたことに鑑みて、通信は、不適切なノード選択に起因する遅延を被る可能性が一段と低くなる。
また、いくつかの例において、端末が別のインフラストラクチャノードと通信するために、以前にリソースが割り当てられており、且つ、これらのリソースがもはや必要ではないと見なされる場合、当該リソースを割り当て解除することができる。リソースの割り当てと同様に、リソースの割り当て解除は、適切であると考えられる端末及び/又は他のインフラストラクチャノードへシグナリングされることが可能である。リソースに割り当て解除の必要があるかどうかもまた、方向情報及び測定値に基づいて判定することができ、いくつかのケースでは、S604において候補インフラストラクチャノードが識別されたかどうかにさらに基づき得る。1つの例において、リソースの割り当て解除は、測定値が1つ以上の閾値を下回っていること、及び、端末の方向がインフラストラクチャノードから離れていると(又は、インフラストラクチャノードに向かっていないと)見なされていること、のうちの少なくとも1つに基づき得る。別の例において、端末は、1つのノードとのみ通信していることがあり得、新たに識別された候補インフラストラクチャノードにリソースが割り当てられるとすぐに、別のノードと通信するために以前に割り当てられていたいかなるリソースも、その後、自動的に割り当て解除され得る。またさらなる一例において、これらの組み合わせが実装されてよく、例えば、ある端末が、N個(N≧2)までのノードと通信することが可能にされ、新たな候補が識別される度に、インフラストラクチャノードの以前の選択のうちのどのノードが、測定値及び方向情報に基づいて保持され得るのか又は除外され得るのかを判定することができる。換言すると、リソースの割り当て解除は、端末についての測定値及び/又は方向情報に基づき得、任意に、いずれかのさらなる適切な基準に基づき得る。
以前の例では、測定が端末と基地局との間の単一のリンクについて遂行されるものと一般に想定されてきたが、他の例において、例えば、基地局が、1つ、2つ、若しくはそれよりも多くの遠隔無線ヘッド(RRH)か、又は、いずれかの他のタイプの付加的な無線アンテナを含む場合、測定は、端末と基地局との間の複数のリンクについて遂行されてもよい。図7は、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)を有する例示的なRSUを示す。この例において、RSU5には4つのRRH、即ち、RRH5−1、5−2、5−3、及び5−4が、交差点の枝路の各々に1つずつ設けられる。このため、測定の粒度を改善することができ、方向情報が測定値から少なくとも部分的に導出されるケースにおいて、より正確な方向情報が測定値から導出され得る。例えば、方向情報が測定情報から導出される場合において、基地局及びRRHの各々による測定値は、潜在的に、正確な方向情報の取得を試みるために使用することができる。例えば、RRH5−2から受信される電力が強力であるものの減少している一方で、RRH5−1、5−3、及び5−4についての電力が、それほど強力ではないものの増大していることが検出される場合、車両が図7の3つの矢印のうちのいずれかに沿って、RSU5についての交差点に向かっていることが想定され得る。その後、この車両は、(専ら簡略化のためにUターン方向を無視すると)3つの異なる方向にそのまま進むことができ、RSU5についてのRRHからの測定値は、以下のような車両の方向の推定をさらに助けることができる。
− RRH5−1について受信される電力が増大しRRH5−3について受信される電力が減少する一方で、RRH5−2及び5−4について受信される電力が同様に減少していると検出される場合、車両が実線矢印の方向に進んでいることが想定され得る。
− RRH5−4について受信される電力が増大しRRH5−2について受信される電力が減少する一方で、RRH5−1及び5−3について受信される電力が同様に減少していると検出される場合、車両が破線矢印の方向に進んでいることが想定され得る。
− RRH5−3について受信される電力が増大しRRH5−31について受信される電力が減少する一方で、RRH5−2及び5−4について受信される電力が同様に減少していると検出される場合、車両が点線矢印の方向に進んでいることが想定され得る。
この情報は、測定情報から導出可能な方向情報の精度を改善することを目指して、利用可能であれば、他の基地局及び/又はRRHからの測定値に加えて使用することが可能である。
端末は、2つ以上の無線モジュールを有してよく、基地局による(いずれかのRRH若しくは等価物による又はよらない)測定を行うために、各々を別個に使用することが可能であり得る。いくつかのケースにおいて、付加的な無線モジュールの位置が、車両の配向を基準として(例えば、前方又は後方の位置において)既知である場合、方向情報は、複数の無線モジュールにより行われた測定から、既に導出されていることがあってもよく、この測定は、以降の測定であるよりもむしろ、実質的に同時に遂行される。以降の測定も使用されてよいが、例えば、方向情報の精度をさらに改善することを目指し、方向情報は、このケースにおいて、互いに間隔を空けて配置された、端末の2つ以上の無線モジュールを使用する、実質的に同時の測定から取得され得る。このことは、1つ以上のRRHが設けられた基地局について測定を行うことと組み合わされて使用されてもよい。
方向情報は、異なる技法を使用して取得されてよく、方向情報が測定値から少なくとも部分的に導出されるとき、当該方向情報は、端末、インフラストラクチャノード(例えば、V2X環境内の路側ユニット)、基地局、又は、測定値へのアクセスを後に有し得るいずれかの他の適切な要素、により取得され得る。これらのノードの各々は、測定値から方向情報を導出するのに適切であるが、いくつかの例では、基地局又は当該基地局に接続される別の要素が使用されてよい。その理由は、これらの要素が、端末又はインフラストラクチャユニットに比べ、より高い演算ケイパビリティを有している可能性があり、したがって、より複雑な計算を遂行可能であり得、このことが次いで、方向情報の精度を改善し得るためである。他のケースでは、このようなステップをどこで遂行すべきかについての選択を、個々の仕組みの各々についての特定の考慮事項に基づいて決定することができるように、方向情報の少なくとも最初の推定値を、端末又はインフラストラクチャノードのレベルにおいて推定することが好ましいことが分かっている。
測定値から方向情報を導出する際に、方向情報は、インフラストラクチャノードと、それらの間の接続、例えば、インフラストラクチャノードが交差点と関連付けられる場合においては、交差点間の道路と、の表現に少なくとも部分的に基づいて、又は当該表現を使用して、導出され得る。例示的な表現は、複数のインフラストラクチャノードを頂点として有し得、且つ、当該インフラストラクチャノードのロケーションを接続する道路を、例えば、単方向(例えば一方通行の道路)又は双方向であり得る辺として有し得るグラフである。図8は、図4のものと同様の仕組みについて、RSUネットワーク及びRSU間の経路を表す例示的なグラフを示す。このような環境における車両又は歩行者は、辺により表される経路を辿り得る。車両についてあり得る経路又は通路を示す実在の環境に対する、インフラストラクチャノードのこのようなマッピングの使用は、測定値から方向情報を推定するのに有用であり得る。例えば、測定値の変化が、車両が通路RSU7−RSU8−RSU5を辿る場合に期待される変化のパターンに対応する場合、これは、当該車両が辿っている通路である可能性がある。
図8のグラフは幾分簡略化された環境を示しているが、図9は、図8のものよりも複雑な構造を有する、RSUネットワーク及びRSU間の経路を表す別の例示的なグラフを示す。例えば、全てのRSUが(地理的に)隣接するRSUと接続されているとは限らないことがあってもよく、2つの頂点間に単方向の辺があってもよく、2つの頂点間に2つ以上の辺を設けることが可能であり、1つの辺は、2つの頂点を接続するものの、当該1つの辺が接続されていない、さらなる頂点に非常に接近している、等である。図9は、グラフについての全てのあり得るタイプの変形例を網羅的にカバーしている訳ではないが、インフラストラクチャノードと、端末についてのあり得る通路とについてのマッピング技法を使用することにより、方向情報がより正確に取得され得ることを理解するのに有用である。その理由は、当該マッピング技法が、潜在的な「どこか」及び「どこかの方向」から、「ある通路上又はある通路に近い」(辺/頂点)及び「ある辺に沿って」へと、端末についてのあり得る位置及び方向の数を、効果的に減少させることができるためである。端末の期待される進行方向を導出することが可能な、あり得る位置及び/又は方向の数を減少させることにより、必要とされる処理の量の有意な低減と、それによって取得される方向情報の精度の有意な改善とを達成することができる。
加えて、測定値から導出される方向情報は、いずれかの他の方式で、例えば、端末と関連付けられるジオロケーションモジュール、どの端末が、その付近で検出可能であるかを報告することが可能な道路の側方に位置付けられる固定検出器からの検出信号を使用すること等、のいずれかを使用して取得される方向情報と、相互相関付けされ得る。同様に、いくつかの例において、測定値から導出されない方向情報は、方向情報の一次資料であり、いくつかの場合において、測定値から取得される方向情報と(一時的に又は永久的に)相互相関付けされることも可能である。
図10は、リソースを割り当てる別の例示的な方法を示す。この例において、基地局は、少なくとも1つの端末から測定値を受信し、当該端末が候補インフラストラクチャノードと通信するためのリソースも割り当てる。ここで、端末及びインフラストラクチャノードはV2X対応であり、D2D又はD2Dの様な通信を使用して通信する。当業者が理解するように、図10について提供される教示及びその論考は、本開示に従って、他のタイプの環境又は仕組みに適用することも可能である。S1001において、基地局は、端末から1つ以上の測定報告を受信する。これに基づき、基地局は、S1002において、充分に強力な測定値を有する2つ以上のRSUが存在するかどうかを判定する。このことは、例えば、電力が閾値を上回っているかどうか、及び/又は、リンク品質が最小要件を満たしているかどうか、及び/又は、いずれかの他の基準が、測定値において各RSUについて満たされているかどうか、を判定することを含み得る。測定値に基づき、充分に強力な信号を伴ってRSUを検出することができない場合、それは、端末に以前に割り当てられたいかなるリソースをも停止することができる(いくつかの例においては、割り当て解除することもできる。十分に強力な信号を伴って1つのみのRSUが検出される場合、この方法は、S1003に移行することができ、ここでは、端末及び識別されたRSUが通信するために、D2Dリソースがそれらに割り当てられ、その後、この方法は終了することができる。このケースにおいて、方向情報への依拠は、効率的ではないかもしれない。その理由は、端末がいずれかの他のRSUと通信可能である可能性がないため、方向情報が、リソース割り当てに何らかの影響を与える可能性がないためである。
一方で、2つ以上のRSUが充分に強力な信号を伴って検出される場合、遅延を最も低減する可能性のあるRSUの選択が一段と重要になってもよく、この選択を補助するために、その後、方向情報が使用され得る。図10の例において、基地局は、次いで、RSUの各々を考慮する(S1004)。関連する各RSUについて、基地局は、この例において、当該RSUから受信された端末方向情報を考慮して(S1005)、当該端末がRSUに向かって移動しているか否かを判定することができる(S1006)。端末がRSUに向かって移動していない場合、この方法は、存在するならば次のRSUを考察し(S1008)、以前に論じたS1004に戻る。しかしながら、端末がRSUに向かって移動している場合、基地局は、端末及びこの候補RSUが通信するためのD2Dリソースを割り振ることができ(S1007)、リソースは、例えば、このRSUについてのD2Dリソースのプールから選択される。その後、この方法は終了することができる。その結果、端末には、この端末について、最も関連するRSU、又は、最も関連する複数のRSUのうちの1つ、である可能性が一段と高い候補RSUへのリソースのみが割り当てられ、それにより、遅延低減を伴った改善が生じる。
代替的な、RSU又はインフラストラクチャノードの選択が遂行されてもよい。例えば、別の仕組みにおいては、各RSUについて、端末がRSUに向かってどの程度移動するかについての標識に基づき、スコアを計算することができる。例えば、0〜1へと(例えば線形又は非線形のやり方で)変動するスコアについて、RSUから反対方向に移動している端末には0というスコアを与えること、RSUにまさに向かって移動している場合には1というスコアを与えること、があり得る。他の例では、これらの同じ状況が、それぞれ−1及び1というスコアを取り得、一方、これら2つの方向に対して実質的に垂直な方向における移動は、0というスコアを取る。すると、最高のスコアを有するRSUは、おそらく最も関連するRSUとして選択され得、端末のために、この端末との通信のためのリソースが割り当てられ得る。方向情報に基づいたスコアは、いずれかの関連する重みに基づいて、例えば、測定値に基づいて(より近いインフラストラクチャノードには、当該ノードが選択される尤度を増大させる重みを与える)、及び/又は、(例えば、いくつかのケースでは、現在のRSUからの早期の接続解除を回避するために)端末との通信のためにリソースがRSUに既に割り当てられているかどうかに基づいて、重み付けされて、候補インフラストラクチャノードの選択を基づかせることの可能な最終スコアを生成してもよい。
図11は、端末が測定情報を報告するか、又は、測定報告を送信する、例示的な方法を示し、当該測定報告は、端末のためにリソースを割り当てるため、1つ以上の候補インフラストラクチャノードを選択するために使用され得る。まず、S1101において、この方法は初期化され、S1102において、端末は、インフラストラクチャノード(又はこのケースにおいてRSU)からディスカバリ信号を検出し、ディスカバリ信号が検出される場合、S1103において、この新たに検出されたRSUについて1つ以上の測定が遂行される。その後、端末は、S1104において、いずれかのさらなるインフラストラクチャノードを検出可能であるかどうかを判定する。別のノードを検出可能である場合、端末は、そのカウンタを増大させ(S1105)、S1105に戻る。一方で、さらなるインフラストラクチャノードを検出又は発見することができない場合、端末は、測定報告を基地局へ送信する。測定報告は、検出されたインフラストラクチャノードの各々についての1つ以上の測定値を含むことが可能である。この例では、全てのインフラストラクチャノードが一旦検出され及び測定されると測定報告が送信されるが、他の例では、N個(N≧1)のノードが一旦検出され及び測定されると、並びに/又は、タイマTが一旦満了すると、端末が測定報告を送信してよく、それにより、報告は、それらが或るサイズに一旦到達すると、及び/又は、時間ピリオドTにわたって報告が送信されなかった場合、送信可能になる。
図11の例において、端末は、端末とインフラストラクチャノードとの間(及び/又は、RRHといった、基地局のいずれかの付加的な無線ユニットとの間)のリンクのインジケータを検出し及び測定する。代替的に又は加えて、インフラストラクチャノードは、1つ以上の端末により測定を行い、測定値を基地局へ報告し得る。基地局がRRHといった1つ以上の付加的な無線ユニットを含むケースにおいて、測定値は、端末と、基地局及び無線ユニットのいずれかとの間のリンクについてのものであり得る。
図12は、端末が測定情報を報告する別の例示的な方法を示す。この例では、相対的測定情報が端末において導出され、基地局へ報告される。基地局(又は関連する要素)は、相対的測定情報を利用して、方向情報を取得してよく、よって、端末と通信するために割り当てられるリソースについて、1つ以上の候補インフラストラクチャノードを選択してよい。まず、S1201において、端末と1つ以上のインフラストラクチャノードとの間のリンクについて測定が行われる。その後、連続する測定から、測定されたリンクについての測定値の、時間における進展を示す相対的測定情報が導出され得る(S1202)。例えば、端末が、時間Tにおいて測定された信号強度と、後の時間T+tにおいて測定された信号強度とを比較して、信号強度が本質的に増大した、減少した、又は同じままであると断定し得る。相対的測定情報は、或るケースにおいては、測定値の進展の質的標識であってよく(例えば、上昇、下降、又は安定)、また或るケースにおいては、比較された測定値間における正又は負の変化量を示す数値といった、量的標識であってよい。最終的に、S1203において、端末は、相対的測定情報を基地局及び/又はインフラストラクチャノードへ報告し得る。端末は、相対的測定情報のみを報告し得るが、他のケースにおいて、端末が報告する測定情報は、直接測定情報、例えば、リンクについて行われた測定値に直接的に基づくか、又は当該測定値を含む測定情報、をさらに含み得る。
このため、通信における遅延の低減を目指して、端末と通信するために1つ以上の候補インフラストラクチャノードが選択され得る。ここでは、選択のために端末についての方向情報を使用することにより、端末と通信するために関連するノードのみが選択されることが期待され、それにより、劣悪なインフラストラクチャノード選択プロセスによって生じる遅延を低減する。
簡潔性に資するため、時として、1つの(又は複数の)端末−1つの(又は複数の)インフラストラクチャノード間関連付けと称され得る、どのインフラストラクチャノードがどの端末と通信するのか、が一旦決定されると、これに応じて、端末及びインフラストラクチャノードにリソースを割り当てることができる。
従来、基地局は、D2Dリソース割り当てを担当している。基地局は、端末がリソースを使用して通信することを意図しているかどうかについて気付いておらず、したがって、端末から要求を受信するとリソースを割り当てる。1つの例において、Rel’12のMAC仕様は、MACエンティティが、SL−SCH(サイドリンク共有チャネル)上で送信するためにサイドリンクグラントを有していなければならない旨を述べている。「サイドリンク」という用語は一般に、或るD2Dデバイスから別のD2Dデバイスへの直接通信を指す(一方、アップリンク及びダウンリンクは、従来の意味合いにおける、基地局との通信を指す)。サイドリンクグラントは、以下のように選択される[2]。
− 端末内のMACエンティティがPDCCH又はEPDCCH上で動的にサイドリンクグラントを受信するように構成されており、且つ、現在のSAピリオド内において送信可能であるよりも多くのデータがSTCHにおいて利用可能である場合、MACエンティティは、受信したサイドリンクグラントを使用して、サイドリンク制御情報の送信と最初のトランスポートブロックの送信とが生じるサブフレームのセットを特定するものとする。このサイドリンクグラント下における送信は、サイドリンクグラントが受信されたサブフレームの、少なくとも4サブフレーム後に開始する最初の利用可能SAピリオドの冒頭において開始するサブフレーム内において生じ得る。
構成されたサイドリンクグラントは、対応するSAピリオドの終了時に常にクリアされる。
このため、端末は、SL−SCH上で送信すべきデータを有する度に、新たなサイドリンクグラントを要求しなければならない。D2Dにおいて、このリソース割り当てモードを「モード1」と呼ぶ。このため、リソースの使用は最適化され得るが、その理由は、基地局が、同時送信間における衝突を回避することができ、且つ、周波数リソースの使用を増大させつつも、干渉のリスクを低減する周波数計画の使用さえも行うことができるためである。図14は、従来のD2Dサイドリンクリソース割り振りピリオド(SA)の一例を示す。この例では、最初のSA(スケジューリング割り振り)ピリオドにおいて、(例えば物理サイドリンク共有チャネル「PSSCH」上で)スケジューリング割り振りを送信するのに利用可能なリソースを使用して、端末は、saSubframeBitmap上において、自身がT−RPT機会中の送信のためにどのリソースを使用するのかを示す。端末によって示され且つ使用されるリソースは、端末からの、リソースに対する以前の要求に応答して、当該端末に授与されたものである。サイドリンクリソースグラントは、SAピリオドの終了時にクリアされ、端末は、送信されるべき一段と多くのデータを有している場合、新たなグラントを要求しなければならない。注目すべきこととして、最新のMAC仕様TS36.321 V12.5.0[2]では、SAピリオドがSC(サイドリンク制御)ピリオドと称される。
したがって、3GPP仕様に従い、D2D通信について現在提案されている仕組みを説明するために、以下の専門用語を使用する。
・スケジューリング制御(SC)は、より一般には共有チャネルと称され得る物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)上の通信リソースに対する標識を提供する物理レイヤ制御メッセージである。SCメッセージは、物理スケジューリング制御チャネル(PSCCH)上で送信される。
・より一般にはスケジューリングチャネルと称され得る物理スケジューリング制御チャネル(PSCCH)は、サイドリンク制御情報(SCI)と称される制御情報を送信するために使用される。
・PSSCHにマッピングされるトランスポートチャネルは、サイドリンク共有チャネル(SL−SCH)であり、SL−SCHにマッピングされる論理チャネルは、サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)である。
・SCIは、スケジューリングのためだけではなく、タイミングアドバンスのような他の制御情報のためにも使用され得る。
代替的に、3GPP仕様は、第2のリソース選択モードも記載しており、ここで、端末は、何かを送信することを所望するときに、D2Dリソースプールからリソースを選択する。このケースにおいて、リソースは、より高位レイヤにより構成されるリソースのプールから、ランダムに選択される。このモードを「モード2」と呼ぶ。リソースは、いかなる先行する要求及びスケジューリング割り振り交換もなしで、端末によって直ちに使用され得るが、端末(又は他のD2Dノード)がどのリソースを使用することになるかについての先行するいかなる計画をも欠如していることに鑑みて、別の端末からの送信との衝突のリスクも存在する。その結果、衝突のリスクに起因して、再送信のリスクは、リソース割り当てのためのモード1又は従来のモードに比べて有意に高く、D2Dモード2等におけるリソース割り当ては、低レイテンシが必要とされる環境、例えばV2X環境において、適切ではない。したがって、このタイプの環境においては、モード1又はモード1様のタイプのリソース割り当てが一般に好まれてきた。しかしながら、(D2Dの例といった)いくつかの例において、リソースを割り当てるためのサイクルは、40ms以上のものであり得、このことは、上で論じたように、完全に送信され得る前に潜在的に80msまで(又は、当該サイクルが40msを上回る場合はそれ以上)を必要とする送信を生じ得る。このことは、何らかの低遅延環境において容認可能ではない恐れがある。
<リソース割り当て技法>
当方の同時係属中の欧州特許出願第15174399.4号では、半永続的な様式で通信リソースを割り当てる、改善された技法が提案されている。ここでは、3GPP専門用語においてスケジューリング制御(SC)ピリオドである、単一のスケジューリング割り振り(SA)ピリオドよりも長い時間長にわたり、リソースが端末のために割り当てられる。リソースの半永続的な割り当ては、端末が、さらなるリソースの要求を行うこと、及び、さらなるリソースが割り振られること、を明確に必要とすることなく、複数のSCピリオドにまたがってリソース(いくつかの例においては、複数の割り当てピリオドにまたがって同じリソース)へのアクセスを有することを意味する。リソースが解放されるまで、1つの一意の端末が、それらのリソースにまたがってインフラストラクチャユニットと通信していることが期待される。半永続的な割り当ての開始は、端末がリソースを要求することで開始してよく、又は、端末がインフラストラクチャユニットと通信しなければならないと考えられるときに基地局が端末にリソースを割り振ることによって(即ち、端末からのリソース割り当て要求のない状態で自発的なやり方で)開始されてもよい。レイテンシの考慮事項により、リソースの割り振り及び解放は、物理レイヤ制御チャネルを介してシグナリングされてよいが、RRCシグナリング又はいずれかの他の適切なタイプのシグナリングが使用されてもよい。このため、端末が2つ以上の割り当てピリオドにわたって通信可能になる前に、当該端末がさらなるリソースの要求を行う必要性が低減されるため、端末が通信可能になることによる遅延、よって、端末とインフラストラクチャノードとの間の送信における遅延、を低減することができる。
図13は、リソース割り当て要求のない状態で、リソースを端末に割り当てる一例を示す。まず、S1301において、測定値が取得され、ここで、測定値は、端末とインフラストラクチャノードとの間のリンクに関連する。前述したように、端末とインフラストラクチャノードとの間に−例えば、端末及び/又はインフラストラクチャノードが1つ以上の付加的な無線要素(例えばRRH)を含むかどうかに依存して−1つ又は複数のリンクが存在し得るケースにおいて。S1302において、端末とインフラストラクチャノードとの間の通信は、遅延の影響を受けやすい通信として識別される。このことは、例えば:どの端末、インフラストラクチャノード、及び/若しくは、それらの組み合わせが遅延の影響を受けやすい通信を遂行することが期待されるのかについてのインジケータのテーブルを、基地局が有していること;(使用されるならば)端末からのリソース割り当て要求内に含まれるインジケータ;端末、インフラストラクチャノード、及び/若しくは、それらの組み合わせについてのインジケータのデータベースからの検索;いずれかの他の適切な方法若しくは手段;又は、これらのいずれかの組み合わせ、のいずれかに基づき得る。
この方法は、その後、ステップS1303に移行し、ここで、端末が(1つ又は複数の)インフラストラクチャノードと通信するために割り当てるリソースは、測定値と、遂行される、遅延の影響を受けやすい通信の以前の識別情報と、に基づいて識別される。リソース識別情報に基づいて、上記リソースは、S1304において、端末が(1つ又は複数の)インフラストラクチャノードと通信するために割り当てられることが可能である。例えば、測定値に基づき、端末が、インフラストラクチャノード(例えば、RSU)の付近に存在し、したがって、例えば車両安全の目的のために、遅延の影響を受けやすい通信を用いて当該インフラストラクチャノードとの通信を所望する可能性があると、(例えば、基地局又は他の要素により)判定することができる。次いで、関連する各ピリオドにわたって個々にリソースを割り当てるリソース割り振り要求を待つのではなく、リソースは、むしろ、2つ以上のピリオドにわたって割り当て可能であり、それにより、リソースは、今後端末によって必要とされるケースにおいて、既に利用可能な状態となっている。このため、2つ以上の割り当てピリオドにわたって端末が1つ以上のインフラストラクチャノードと通信することによる遅延は、それによって低減されることが可能であるが、その理由は、リソースが必要とされるか否かが知得される前に、この複数のピリオドにわたってリソースが端末のために予め割り当てられるためである。このことは、モバイルネットワークにおける規定に反しており、(リソース使用法の観点において)ネットワークの効率を低下させる可能性があるが、このことは、送信の遅延を低減することもできる。その理由は、他の端末又はノードからの送信との衝突のリスクも回避しつつ、サイドリンクリソースが、これらのピリオド内において、端末により非常に早急に使用されることが可能であるためである(リソースが必要とされる場合、リソースは、必要とされるとすぐに、端末には既に利用可能になっているためである)。リソースの半永続的な割り当てはさらに、端末に対し、物理サイドリンク共有チャネルへの、より一段と高速のアクセスを提供する。例えば、既存のモード1又はモード2に基づくD2D送信は、40ms以上のSAサイクルを有し得るが、端末は、いずれかのT−RPTインスタンスにおいて半永続的に割り振られたリソースにアクセスし得る。このため、データの送信を所望しており、且つ、この、より長いピリオドにわたってデータを実際に送信している端末からの遅延を、有意に低減することができる。いくつかの例では、端末がインフラストラクチャノードの付近に存在するとすぐに、端末からのリソース割り当て要求のない状態で、リソースを端末に割り当てることができる。このケースにおいて、端末は、要求の送信と、次いで、割り振りの待機とを行わなければならないのではなく、むしろ、割り振りを直ちに受信し、それにより、従来のリソース割り当ての仕組みに比べ、当該端末が通信可能であることによる遅延をさらに低減する。
図14は、D2Dリソース割り当ての、本開示に従ったリソース割り当てとの例示的な比較を示す。図14において、実線の矢印1401は、従来のD2D端末用のリソースがいつ割り当てられるのか(スケジューリング割り振りは、端末がリソース割り当て要求を基地局へ成功裏に送信した後にのみ受信される−二重線矢印1402を参照)を示し、一方、点線矢印1404は、本開示に従った半永続的なスケジューリング割り振りにより提供される送信リソースに、端末がいつアクセス可能であるのかを示す。このため、(送信信号を受信するため及び/又は送信するために)1つ以上のインフラストラクチャノードとの通信を開始する位置に端末が存在することによる遅延を有意に低減することができ、よって、結果的に生じる仕組みは、V2X環境といった低遅延環境に適切である可能性がより高い。
図15は、従来のD2D動作に従ってリソースが端末に割り当てられるモード2動作の代替的図を示している。図15では、現在提案されている3GPP専門用語に従って上で解説したように、端末のうちの1つが、共有チャネル1502においてリソースを割り当てるスケジューリング制御(SC)1501においてリソース割り当てメッセージを送信することにより、リソースが端末に割り当てられる。共有チャネル1501内の割り当ては、以降のフレーム1518、1520、1522、1524における例と同じく、共有チャネルリソース1510、1512、1514、1516へのポインタ1504、1506、1508といった識別標識を提供する。よって、SC1501からのビットフレームマップに従ってメッセージを受信する端末は、端末デバイスが認識する識別子から、そのリソース割り当てを識別することができ、共有チャネル1502内の通信リソース1510、1512、1514、1516へ端末を方向付けるポインタ1504、1506、1508を受信する。SC1527のビットマップは、物理リソースブロックを識別する異なるセクション1528、1530で構成され、PUCCH送信を端末デバイスへ提供する。
図16は、インフラストラクチャユニットにおいてリソースを割り当てる例示的な方法を示しており、この方法は、端末からの割り当て要求のある状態で、又は、端末からのリソース割り当て要求のない状態で、遂行することができる。S1601において、インフラストラクチャノードは、当該インフラストラクチャノードが端末と通信するためのリソースを割り当てるための割り当てメッセージを受信し、ここで、リソースは、2つ以上の割り当てピリオドにわたる。その後、インフラストラクチャノードは、割り当てメッセージに基づき、2つ以上の割り当てピリオド中に、端末と通信するために割り当てられたリソースにアクセスすることができる(S1602)。このため、インフラストラクチャノードは、割り当てメッセージ(例えば、スケジューリング割り当て)において識別されたリソースを使用して、且つ、割り当てピリオドの各々にわたって端末がリソースを要求する必要なしに、端末と通信することができる。いくつかの例では、端末が、例えば、基地局及び/又はインフラストラクチャノードから、割り当てられるリソースの標識を受信し、それにより、端末及びインフラストラクチャノードの各々は、信号送信のためにどのリソースを使用すべきか、及び、信号受信のためにどのリソースをリッスンすべきか、について気付く。このため、インフラストラクチャノードと端末との間の送信における遅延を低減するやり方で、リソースを、端末と通信するインフラストラクチャノードにおいて割り当てることができる。
いくつかの例において、この方法は、端末とインフラストラクチャノードとの間のリンクに関連する測定値を取得することも含み得る。この例において、測定値は、それ自身の測定を行うインフラストラクチャノードにより、及び/又は、端末から測定値を受信することにより、のいずれかにおいて取得可能である。測定値はその後、リソースを割り当てるために基地局へ送信される。
図17は、端末と1つ以上のインフラストラクチャノードとの間で通信する例示的な方法を示しており、当該方法は、端末からの割り当て要求のある状態で、又は、端末からのリソース割り当て要求のない状態で、遂行することが可能である。端末は、S1701において、(1つ又は複数の)インフラストラクチャノードが端末と通信するために割り当てられるリソースを示す割り当てメッセージを受信する。当該割り当てられるリソースは、2つ以上の割り当て時間ピリオドからのリソースを含む。上で論じたように、割り当てメッセージは、いずれかの適切な形で受信されてよい。いくつかの例において、割り当てメッセージは、基地局及び/又はインフラストラクチャノードから受信する。割り当てメッセージは、或るチャネル又は周波数帯域内の専用チャネル及び/又は専用タイムスロットを介して受信されてもよい。すると、端末は、2つ以上の割り当て時間ピリオド中に、割り当てメッセージ内に示されたリソースを使用して、(1つ又は複数の)インフラストラクチャノードと通信可能になる(S1702)。このため、端末が複数の割り当てピリオドにわたってインフラストラクチャノードと通信可能であることによる遅延を、それによって低減することができる。
いくつかの例において、この方法は、端末が、当該端末と1つ以上のインフラストラクチャノードとの間のリンクに関連する測定値を取得することと、その後、端末が、リソースを割り当てるために、当該測定値を基地局及び/又は(1つ若しくは複数の)インフラストラクチャノードへ送信することと、も含み得る。
このため、リソースの割り当てが高速化され、それによって送信における遅延を低減し、且つ、低レイテンシシステム(例えば、V2Xシステム)への適合性を改善することを目指して使用することが可能な仕組みが提供される。リソース割り当ての遅延をそれによって低減することは可能であるが、リソースは、なお「割り当て」モードで使用され(これは、例えばD2Dのモード2割り当てモードとは異なる)、よって、リソース利用は制御可能である。端末が必要としないであろうリソースが、割り当てられるかもしれない(それによってネットワークについての利用効率は低減される)が、当該リソースは、同じリソースが、異なるエリア内に存在する、異なる(1つ又は複数の)端末/(1つ又は複数の)インフラストラクチャノード間関連付けに割り当てられるように、なお割り当てられることが可能である。例えば、図18は、3つのRSUを有する例示的なネットワーク、及び、端末との通信のために各RSUに割り当てられるリソースを示す。この例では、RSU1及びRSU3が互いに遠隔であることから、RSU1及びRSU3には、それらの範囲に依存して、同じリソースプールからリソースが割り当てられ得る。換言すると、サイドリンクプール1とサイドリンクプール3との間では、周波数及び/又は時間において部分的な又は完全な重複が存在することがあり得、ここで、リソースは、eNB(基地局)に基づいて割り当てられることが可能である。一方で、RSU1及びRSU2からの送信とRSU2及びRSU3からの送信との間には(地理的)重複が存在するため、サイドリンクプール1及び2、並びに、サイドリンクプール2及び3からのリソースの(周波数及び/又は時間における)重複は、干渉又は衝突の低減を目指して回避され及び低減され得る。このため、衝突を回避しつつも同じリソースの再利用を増大させることを目指して、インフラストラクチャノードのために割り当てられるリソースの選択を改善することにより、本開示の自発的なリソース割り当てに起因するリソース利用の効率低下の何らかの、少なくとも部分的な補償を企図することができる。
<改善されたリソース割り当て技法>
本技法の実施形態は、デバイスツーデバイスタイプの通信環境内において効果的な、リソースを端末デバイスに割り当てるための、改善された仕組みを提供することができる。特に、端末デバイスのうちの1つは、路側ユニット(RSU)として働くこと、及び、その上でデータ通信を実施するリソースをeNBに要求すること、があり得、当該データ通信は、例えば、低レイテンシ及び相対的に少量のデータを必要とする、通信リソースの同じパターンに従う。リソースは、第1の例においては、自律的リソース割り当てモードとして割り当てられ、第2の例においては、スケジュールリソース割り当てモードにおいて割り当てられる。
リソース割り当てについて現在提案されている仕組みは、車両安全についての要件を満たさない。この要件は、欧州、US、及び日本の標準において、最大値として100msのエンドツーエンドレイテンシを要する車両安全(衝突回避)についてのレイテンシ要件を特に満たすことになっている。上で示したように、リソース割り当てについてのオプションは、eNBからUEへのスケジューリングされたリソース割り当てか、又は、UE自律的リソース選択のいずれかを含む。スケジューリングされたリソース割り当ては、以下により特徴付けられ得る。
・UEは、データを送信するためにRRC_CONNECTEDであることを必要とする。
・UEは、eNBに送信リソースを要求する。eNBは、サイドリンク制御及びデータの送信のために送信リソースをスケジューリングする。
・UEは、D−SRにより、又は、ランダムアクセスメッセージを送信した後に近接ベースサービスバッファステータス報告メッセージを送信することにより、のいずれかにおいて、スケジューリング要求をeNBへ送信する。eNBは、近接サービスバッファステータス報告に基づき、UEが、近接ベースサービス直接通信の送信のためのデータを有していると判定し、送信に必要とされるリソースを推定する、ことができる。その後、eNBは、構成されたSL−RNTIを使用して、近接ベースサービス直接通信のための送信リソースをスケジューリングすることができる。
これとは対照的に、UE自律的リソース選択は、リソースプールからリソースを選択するようにUEを自律的に手配することにより、並びに、どこにおいてサイドリンク制御及びデータを送信するかにおいて、特徴付けられる。図15は、D2D通信に利用可能であるリソースからのUE自律的リソース選択の一例を提供している。
以前に提案された3GPPシステム(現在のLTEリリース12仕様)によると、通信レイテンシに影響を及ぼす主要パラメータは、リソースプール発見ピリオド長及びリソースプール通信ピリオド長である。無線リソース接続(RRC)についての仕様は、32サブフレームから最大1024サブフレームまでの長さのリソースプール発見ピリオドと、40サブフレームから最大320サブフレーム(FDDについて)までのリソース通信ピリオドとを設定している。しかしながら、1サブフレームの時間長が1msであり、通信が再送信を要し得ることを考慮すると、現在のD2D設定で100msになるのは不可能である。加えて、RSUは、複数の車両にサービスすることが意図される。よって、(同じセッションをブロードキャストして)僅か1つ又は2つのグループにサービスすることが期待される、以前に提案されたD2D通信技法とは対照的に、RSUは、車両のいくつかのグループをスケジューリング可能であることが必要とされる。このことは、eNBによりスケジューリングされるリソースのケースにおいて特に、付加的なオーバーヘッドを暗示する。
D2D通信リソースについての半永続的なリソーススケジューリング技法は、上で解説し、当方の同時係属中の欧州特許出願第15174399.4号に開示されている。しかしながら、半永続的な通信リソースのシグナリング及び割り当ての必要性も存在する。また、UEがスケジューリングされたリソースを受信するために、リソースがスケジューリングされた後に、当該リソース上で送信端末が送信を行うことを確実にするために、当該UEがスケジューリングされたリソースを受信する要件も存在する。
本技法の実施形態は、例えば、eNBがブロードキャストシグナリングを使用することにより、複数の半永続的なリソースパターンが構成されるか、又は、複数の半永続的なリソースが予め定義されるか若しくは予め構成される、仕組みを提供することができる。半永続的なリソースパターンは、自律的リソース割り当て又はスケジューリングされたリソース割り当ての双方について使用可能である。
自律的リソース割り当てモードの例について、RSU又はUEは、提供されるパターンに従い、半永続的にリソースを確保することができる。これは、半自律的モードになるが、その理由は、リソースのプールが半永続的にeNBによりスケジューリングされるものの、その後、RSUが、割り振られたリソースのうちのどのリソースを割り当てて様々なUEと通信すべきかを選択することができるためである。このことは、動的リソースプール割り当てと解釈することもできる。その理由は、いくつかの実施形態において、eNBが、RSUからのスケジューリング要求に応答して、ある数の予め定義されたリソースプールのうちの1つを識別する標識を提供することができるためである。この標識は、例えば、サービスされているUEの数、又は、スケジューリングを必要とするデータの総量を示す。これは、グループに固有のものではなく、むしろ、データの全体量である。
スケジューリングされたリソース割り当てモードの例について、eNBは、SCピリオド毎に設定された1つのリソースを識別する標識を提供する代わりに、従来の仕組みに従って、リソースパターンのうちの1つをスケジューリングすることができる。上の解説から認識されるであろうこととして、SCピリオドは、リソースがあるUEについてスケジューリングされている時間長である。1つの例によると、UEは、以下の手続きに従って、リソースを要求し、当該リソースのパターンを識別する標識を使用してリソースが授与される。
ステップ1:D2D UEは、eNodeBへバッファステータスレポート(BSR)を送信する。
ステップ2:D2D UEは、専用スケジューリング要求(D−SR)を送信する。
ステップ3:eNodeBは、D2Dリソースをスケジューリングする。
ステップ4:eNodeBは、制御チャネル(PDCCH)を介して、リソース構成のパターンをD2D UEに示す。
本技法の実施形態は、ポインタを使用してUEに識別されるリソースパターンの予め構成されたセットを使用して、通信リソースがUEに割り当てられる仕組みを提供することができる。以前に開示された当方の仕組み(欧州特許出願第15174399.4号)と同様に、割り当てられたリソースパターンは、従来の技法(3GPP TS36.213 14.1.1.1及び14.1.1.2)を使用して特定されることと、複数のSCピリオドにわたってUEにより維持されることと、が可能である。しかしながら、本技法の実施形態は、それについてのポインタが提供される、予め定義された又は予めシグナリングされたテーブルに従うことにより、複数のSCピリオドにまたがってリソースパターンを変動させることが可能な仕組みを提供することができる。よって、同じリソースブロックが各サブフレーム内で使用される必要がない。その理由は、当該パターンが、以降のサブフレームについて異なるリソースを含み得るためである。
<例示的な実施形態>
本技法の実施形態は、いくつかの例においてRSUとして働くことが可能なUEによる、半自律的リソース選択を提供することができる。制御eNBは、半動的にリソースのプールを提供することができ(例えば、複数のRSUの各々における負荷条件に基づいたスイッチング)、その後、RSUは、限定された時間ピリオドにわたってこのプールを使用して、複数のデバイスへのデータを自律的にスケジューリングすることができる。
本技法の実施形態は、RSUのカバレッジエリア内のUEに対する、(一時的)専用リソースの、スケジューリングされた割り当てモードも提供することができる。このことは、例えば、RSUカバレッジエリア内において現在サービスされている車両の数に基づき得、当該数は、経時的に変化し得る。したがって、例えば、RSU Aは、短い時間ピリオドにわたってRSU Bよりも多くの車両を包含し、当該短い時間ピリオドの間、RSU Aには一段と大きなリソースプールが割り振られ、その後、当該車両が一段とRSU Bに向かうと、リソース割り当てを変更することができる。RSUはその後、自律的モードを使用して、UEについてのリソースをスケジューリングする責任を負う。このことは、リソースについてRSU間にコンテンションが生じる(衝突は生じない)という利点を有するが、その理由は、各RSUに異なるリソースが割り当てられるためである。
本技法の実施形態は、リソースプールから通信リソースの所定のパターンを識別する標識を使用して、いずれかのD2D UEに、それ自身のリソースプールを提供することができる。したがって、このような実施形態の適用は、V2X通信に限定されず、むしろ、あらゆるUEに通信設備を提供するために適用することが可能である。
[3]に開示されるように、以前の提案は、イベントトリガ型トラフィックについての所定の割り当てに従って、スケジューリング割り当てプールを識別する。しかしながら、この提案は、UEのグループ内の、あるUEにより選択可能であり得るか又は別のUEに割り振ることが可能なリソースの所定のパターンを、リソースのそれらのパターンのうちの1つがUEに割り当て可能である場合に、eNBが提供することに備えていない。
<自律的モード>
図19に示すメッセージフロー図により、1つの例における、半自律的リソース割り当て手続きが示されている。図19において、eNB1901はまず、メッセージ1902において、複数のリソース構成パターンを送信する。複数のリソースパターン構成は、所定の数のサブフレーム、したがって所定の数のピリオドにわたる所定のパターンに従って、リソースの複数のセットを示すメッセージにおいて提供され得る。メッセージ1902は、1つの例においてRSU1904として働いていることがあり得るUE1904により受信される。RSU1904は、2つの他の端末UE2 1906及びUE3 1908を含むグループの他のメンバとD2D通信を実施するように手配されるUEである。
メッセージにおいて、RSU1904は、車両V2X UE1906、1908との通信をサポートするのに必要とされる通信リソースを識別し、eNBへD2Dスケジューリング要求1910を送信して、2つの他のV2X UE1906、1908とのD2D通信をサポートするための通信リソースを要求する。これに応答して、eNB1901は、RSU1904に割り当てられるリソースのパターンを識別する標識を含むメッセージ1920を送信する。メッセージ交換1922、1924により、RSU1904は、UE1906、1908へのD2Dワイヤレスアクセスインタフェース上でリソースをスケジューリングする。RSU1904が、さらなるリソースが必要であると断定するか、又は、リソースの量を減少させることが可能であると断定する場合、RSU1904は、メッセージ1930をeNB1901へ送信して、新たなD2Dリソースを要求する。それに応答して、eNB1901は、メッセージ1932を送信する。当該メッセージ1932は、グループ1906、1908内の他のD2D端末への送信用に使用するためにRSU1904が使用するための共有チャネルの異なる通信リソースを識別する標識を提供する。
図19に示される例について、受信UE1906、1908は、3GPP LTEリリース12において仕様化されたものである、PC5インタフェースといった、従来のD2D通信インタフェースを使用することが想定可能である。RSU1904は、特定のUE又はUEのグループにアドレス指定されるスケジューリング制御メッセージを送信し、その後、SCメッセージが指すデータが続く。この例では、SCピリオドを省略可能であることによるレイテンシ改善は存在しない。しかしながら、リソースにアクセスすることによる遅延が有意に低減されないものの、eNB1901におけるスケジューリングオーバーヘッドは低減される。RSU1901が複数のUEにサービスする場合、RSU1901は、例えば、所与の時間ピリオドにわたって必要とされるであろうリソースの量の推定値を含めることにより、複数のリソースの割り振りを定期的に要求することができる。その後、RSU1901は、それらのリソースを管理する責任を負い、割り当てられたリソースを使用して、自身がサービスするUEをスケジューリングする。リソースプール構成の頻繁なRRCシグナリングを回避するために、eNBは、潜在的なリソースプールのリストを構成し、その後、例えば、RSUによりeNBへ送信されるバッファステータス報告及びスケジューリング要求に応答して、PDCCHにおいて送信される制御メッセージを使用して、それらの潜在的なリソースプールを割り振る、ことが可能である。
UEによる、データについての送信時間を短縮することによって、レイテンシの改善を提供するためには、送信UEによるスケジューリングチャネルへの依存をなくすだけではなく、受信UEが、従来のUEがスケジューリングチャネルリソースを監視するよりも頻繁にスケジューリングチャネルを監視する必要のある仕組みを提供することも必要である。その理由は、従来のD2D受信機が、自身へ送信されるSCメッセージを復号するために、PSCCHを監視する必要があるためである。UEは、共有チャネル(PSSCH)上でSCメッセージ及びリソースの割り当てを受信した後、データを受信することができる。UEが、PSCCHを監視してSCメッセージを受信するものの、このSCメッセージが別のUEに方向付けられていると断定する場合、そのUEは、共有チャネルリソースからさらに何も受信する必要はなく、そのため、UEは節電できる。しかしながら、本技法の例示的な実施形態によると、半永続的なリソースの連続的な監視が必要とされ得る。半永続的なリソースは、共有チャネル上のリソースであり、当該リソースは、それらのリソースを識別する(例えば、ポインタといった)標識によってUEに割り当てられている。車両ベースの用途について、この制約は、動作時間を制限しないはずである。その理由は、車両における消費電力が、モバイルフォンといったモバイルデバイスにおけるほど問題にならないためである。代替的に知られている開始リソースを使用することができ、当該開始リソースは、通常のスケジューリングチャネルよりも頻繁に生じる(依然として何らかの節電利益をもたらすが、レイテンシを増大させる)。別の実施形態は、スケジューリングチャネル上でRSUからスケジューリングメッセージを送信し得るが、このことは、結果的に、連続的な監視と等価である。その理由は、スケジューリング制御メッセージが、リソースを、たとえ使用されない場合でもスケジューリングピリオド毎にスケジューリングするためである。
車両が車両通信を行うために同様の仕組みを使用することが可能であるが、RSUが通信リソースをUEに割り当てているときに利点が生じる。その理由は、RSUが車両UE送信を常に監視することが期待されるためである。したがって、レイテンシを改善する1つの解決策は、単に、車両がPSCCH上でSCメッセージを送信する要件をなくし、即時送信を可能にすることである。例えば、従来のD2D UEは、消費電力を減少させるために、低周波数でSCを監視し得る。しかしながら、このことは、レイテンシ低減要件を満たすには充分ではないことがあり得る。よって、V2Xの例について、レイテンシ低減のために、SCを監視するレートを増大させることができる。例えば、SCを監視するレートが従来通り40ms毎である場合、これは、V2X用途について、レイテンシ低減のために、20ms毎へと増大させることができる。
<スケジューリングされたリソース選択モード>
本技法の実施形態は、当方の同時係属中の欧州特許出願第15174399.4号に開示されたような上述の例について解説したように、自律的動作モードで通信リソースを割り当てるように手配されることが可能である。しかしながら、通信リソースは、リソースパターンの予め構成されたリストとして識別され、当該リソースパターンは、PDCCHにおいて送信される制御メッセージによりパターンを識別する標識を使用して、割り当てることが可能である。通信リソースのパターンは、複数のSCピリオドにわたって繰り返される単一の割り当てであるよりもむしろ、複数のSCピリオドに及び得る。スケジューリングされたリソース割り当てモードは、1つの例において、1つ以上のRSUのエリア内の車両のUEに適用される。これは、単一のSCピリオド内においてリソースのパターンをスケジューリングする従来の仕組み(現在の3GPP LTEリリース12)とは対照的である(TS 36.213の14.1.1.1及び14.1.1.2を参照)。さらに、通信リソースの割り当ては、複数のSCピリオドを含む1つのピリオドにわたってUEに提供することが可能である。その結果、既に割り当てられた、次に利用可能なリソースにおいてUEが即時送信を行うことも可能にしつつ、リソースを繰り返し要求することによって生じるシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。本技法の実施形態は、単一の半永続的な割り当ての標識だけではなく、(例えば、予め定義された又はシグナリングされたパターンに従って複数のSCピリオドにまたがって変動する1つ以上の割り当ての標識をも提供することができる。
RSUがターゲットである場合、UEは、いかなるSCI情報をも用いずにRSUへ送信を行うことが可能である。その理由は、いつ、どのタイプのデータがUEから来ているのかを、RSUが知得しているためである。しかしながら、このことは、UE(車両)及びRSUからの送信についてのみ適用可能である。逆方向において、SCIメッセージは、RSUからデータを受信するために、UEへ送信されることが依然として必要とされる。
上の解説によると、認識されるであろうこととして、本技法の実施形態は、シグナリング低減を提供するために使用することができる。しかしながら、データ送信についてレイテンシを改善するために、以下のうちの1つが適用されてよい。
− スケジューリングピリオドを、現在提案されている定義(3GPP LTEリリース12)よりも短い時間であるように構成することが可能である。
− 受信機を、既知の開始リソースを監視するように構成することが可能であり、当該開始リソースは、SCよりも頻繁である(このことは、SCピリオドを単に短縮することとほぼ同じである)。
− 受信機を、SCに依拠する代わりに、常時監視するように構成することが可能である(このことは、SCの概念の導入前におけるRel−12と同じである)。
− 実際にデータを送信する必要が生じる前に、UE又はRSUに半永続的なリソースを割り当てる。SCは、送信すべきデータが存在しない場合でも送信される。すると、送信すべき何らかのデータが存在するときに、リソースは、既に確保された状態となり、且つ、SCは既に送信された状態となっている−よって、受信機は、送信を検出することができる。
− 車両が既知の量のデータを常に送信しているであろうと想定される場合、本技法の実施形態を、レイテンシを低減するように手配することができ、それにより、より長い時間ピリオド(例えば複数のSCピリオド)にわたり、リソースを半永続的に割り当てることができる。
本技法の実施形態は、半永続的なリソースパターンの割り当てに備えることができる。例えば、遅延の影響を受けやすいトラフィックが即時送信されること、又は、できるだけ遅延を伴わずに送信されること、を可能にするために、SCピリオド毎に少数のリソースを割り当てることができる。他の例では、遅延の影響を受けにくいトラフィックを送信することができるように、より大きなリソースのブロックを、より長い時間ピリオドを用いて送信することができる。リソースパターンは、トラフィック要件、セル内の負荷状況等に依存して、動的に変更することも可能である。
図20に、スケジューリングされたリソース選択の例示を提供する。図20に示されるように、SCピリオド2001と称される複数のサブフレームは、薄灰色のボックス内に示される共有チャネルリソースを提供することが示されている。本技法によると、RSUには、V2X通信を実施する他のデバイスへの割り当てのために、eNBにより、所定のパターンに従って通信リソースが割り当てられる。RSUはその後、データの送信のために、これらの通信リソースを、それらの所定のパターンのうちの1つ以上に従ってUEの各々に割り当てることができる。例えば、図20に示されるように、第1のパターン2002は、他のパターン2004、2006、2008と共に示される。リソース2008について、RSUといったUEは、半永続的なピリオド2022の最終サブフレーム2020において、eNBからのリソースの新たなパターンの割り当てについての要求を、eNBへ送信し得る。eNBから送信される応答メッセージ2025に応答して、eNBは、所定のパターンに従ってリソースのさらなる割り当てを提供し、この提供は、ブロック2026又は2028内のリソースといった、所定のピリオドにわたる半永続的なリソースを識別する例えばポインタといった標識を送信し、当該半永続的なリソースを割り当てることによって行われる。このため、データ送信の一貫したパターンの低レイテンシ送信を提供するために、リソースは、グループ内の端末デバイスにより割り当てられ、選択されることが可能である。
図20は、SCピリオド(SCピリオドは、例えば、Rel−12のリソース構造に対応する)毎に使用することが可能な半永続的なリソースパターンが、UEに提供されている例を示す。リソースは、相対的に小さいが、車両により送信されている、現行の、遅延の影響を受けやすいトラフィックを取り扱うには充分である。その後、UEは、それほど厳しい遅延要件を有さない、送信すべき何らかの付加的なデータを自身が有していると判定する。eNBは、1つおきのSCピリオドに、余分なリソースを提供するパターンを割り当て、それにより、車両は、SCピリオド毎に遅延の影響を受けやすいトラフィックを相変わらず送信しながらも、この情報を送信し得る。パターンは、(例えば、ブロードキャストシグナリングにより)予め定義された又は予め構成されたパターンのリストから選択され、例えば、PDCCHの解釈を使用して、ポインタのみが必要とされる。
上の論考は、リソースの半永続的な割り当てに主に焦点を合わせてきたが、割り当てられたリソースの割り当て解除又は解放もまた、端末又はインフラストラクチャノードからのいかなる要求をも伴わずに、端末及び/又はインフラストラクチャノードからの測定値を使用して、基地局(又は別の要素)により自律的に管理することが可能である。図21は、リソースを割り当てる、及び割り当てを解除する(解放する)例示的な方法を示す。このケースでは、端末からのリソース割り当て要求のない状態での割り当ての例を使用している(しかしながら、同じ教示が、端末からの割り当て要求に応答して、2つ以上の割り当てピリオドにわたってリソースが割り当てられるケースにも適用される)。まず、S2101において、例えば1つ以上の端末及び/又は1つ以上のインフラストラクチャノードから測定値が受信される。当該測定値に基づいて、1つ以上の候補となる(1つ又は複数の)端末−(1つ又は複数の)インフラストラクチャノード間関連付けが識別され得る(S2102)。これらの関連付けは、端末についての方向情報を使用して又は使用せずに識別することが可能である。その後、いずれかの新たなリソース割り当てが必要とされているかどうかを判定することができる(S2103)。例えば、当該関連付けが、新たな端末−インフラストラクチャノード間関連付けを何ら含まない場合、及び/又は、現在の関連付けに対し、それらの通信のためにリソースが既に割り当てられている場合、いかなる新たなリソース割り当てについての必要性も存在しないことがあり得る。このケースにおいて、この方法は、終了すること(又は、S2101に戻っていずれかの次の測定値を処理すること)ができる。その一方で、S2103においてリソース割り当てが適正であると考えられる場合、この方法はS2104に移行し、ここで、リソースは、関連する関連付けに割り当てられ、いずれかのこのような関連付けについての端末及び/又はインフラストラクチャへ通信される。S2102から、いかなる既存の割り当ても、もはや必要とされていないかどうかを判定することもできる(S2105)。例えば、端末及びインフラストラクチャノードには、通信するためのリソースが以前に割り当てられているかもしれないが、それらの関連付けが、(例えば、端末がインフラストラクチャノードから離れて移動している場合に)新たな測定値に基づいて、S2102ではもはや適正ではないと分かっていることもあり得る。このケースにおいて、この方法は、S2106に移行することができ、ここでは、インフラストラクチャノード及び/又は端末へ割り当て解除メッセージが送信され得る。代替的に、端末は、自身がインフラストラクチャノードとの通信をもはや必要としていないと見なす場合、割り当て解除を要求し得る。しかしながら、S2105において割り当て解除が必要ではないと考えられる場合、この方法は終了すること(又はS2101に戻っていずれかの次の測定値を処理すること)が可能である。図21では、ステップS2103〜S2104及びS2105〜S2106が並行して表されているが、他の例において、これらは異なる順序で遂行されてよい。例えば、これらは、4つのステップについてのいずれかの適切な順序で連続して遂行されてよい。
いくつかのケースにおいて、S2104において受信された割り当てメッセージは、ステップS2106の目的のために、割り当て解除メッセージとも見なされ得る。例えば、リソースの第1のセットが、第1の端末による第1のインフラストラクチャノードとの通信のために以前に割り当てられており、第2の端末による第1のインフラストラクチャノードとの通信のためにリソースの第1のセットを割り当てる新たな割り当てメッセージが送信される場合、第1の端末及び/又は第1のインフラストラクチャノードは、このメッセージを、第1の端末−第1のインフラストラクチャノード間関連付けについてのリソースの割り当て解除として解釈することもできる。このような一例において、各端末は、全ての端末についての全ての割り当てメッセージを読んで、この状況がいつ生じるのかを断定しなければならないかもしれない。他の例では、使用される割り当てプロトコルに従って、割り当て及び/又は割り当て解除メッセージが端末によっていかに識別され、及び、いかに読まれるかに依存して、各端末が、それ自体の割り当てメッセージのみを読むことが好ましいと見なされるかもしれない。このため、このケースでは、以前に割り当てられた自身のリソースが、今や異なる端末に再割り当てされていると端末が検出することに依拠するのではなく、むしろ、割り当て解除メッセージが個々の端末へ送信される。また、メッセージによっては、割り当て情報及び割り当て解除情報の双方を含むことがあり、これにより、割り当てメッセージ及び割り当て解除メッセージの双方として使用される。
このため、端末からリソース割り当てクエリのない状態で、端末と通信するためにインフラストラクチャノードを選択するための方向情報を使用することにより、並びに/又は、インフラストラクチャノード及び端末が通信するためのリソースを割り当てることにより、送信の遅延を低減することが可能な、方法、システム、基地局、端末、及びインフラストラクチャノードが提供される。このため、低遅延及び低レイテンシ環境のためのこのような方法、システム、基地局、端末、及びインフラストラクチャノードの適性を改善することができる。
本開示は一般に、RSUがインフラストラクチャノードの一例である、V2X又はV2X様環境の文脈において提示されてきたが、本開示の教示は、このような環境に限定されず、インフラストラクチャノード及び/又は端末が、例えばV2X対応ではないかもしれないあらゆる他の環境において使用されてよい。また、V2X対応ユニット若しくはノード、又は、V2X環境について言及される度に、V2X技術は、V2V、V2I、V2P、V2H、又はいずれかの他のタイプのビークルツーサムシング技術のうちの1つ以上の組み合わせであると理解されるべきであり、現在既存のいずれかの標準に限定されない。
また、上の例の多くは、車両と関連付けられる端末を用いて示されてきたが、同じ教示が、いかなる特定の物体又は人物とも関連付けられない端末、或いは、歩行者、自転車、建造物、又はいずれかの他の適切な物体若しくは人物と関連付けられる端末、に適用される。物体のケースにおいて、端末は、当該物体に埋設されてよく(例えば、車両は、SIMカードを挿入可能なモバイル端末を含んでよく)、物体に関連付けられるか、若しくは物体と対にされてよく(例えば、端末は、車両のブルートゥースモジュールを用いてブルートゥース接続をセットアップしてよく)、又は、物体とのいかなる特定の通信接続をも有さずに、物体と共に進行している位置において(例えば、車両内の運転者若しくは乗客のポケット内に)単に位置付けられてよい。
また、上で論じた方法において、特に、図6又は図13に関して論じたこの方法において、複数のステップは、1つ以上のエンティティにより、及び、いずれかの関連するエンティティにより、遂行されてよい。いくつかの例示的な実装例において、これらのステップのうちの或るものは、端末及び/又はインフラストラクチャノードにより遂行されてよく、一方、またあるステップは、基地局又はさらに別の要素により遂行されてよい。他の例では、全てのステップが、同じエンティティ、例えば基地局により遂行されてよい。例示として、リソースを割り当てるために端末についての方向情報が使用される例において、方向情報は、或る要素により取得され、割り当てを行う別の要素へ送信されることが可能である。例えば、方向情報は、端末及び/又はインフラストラクチャノードにより取得されてよく、1つ以上のインフラストラクチャノードについてのリソース割り当てを集約化する基地局により使用されてよい。この例において、端末及び/又はインフラストラクチャ要素は、リソース割り当てに使用するために、方向情報を基地局へ送信又は通信してよい。
加えて、ここで論じられる方法ステップは、いずれかの適切な順序で遂行されてよい。例えば、ステップは、可能であるか、又は適正であるときはいつも、上で論じた例において使用された順序とは異なる順序で、又は、ステップを列挙するためにどこか別の場所(例えば請求項)で使用される順序とは異なる順序で、遂行されてよい。よって、いくつかのケースにおいて、いくつかのステップは、異なる順序で、又は同時に、又は同じ順序で、遂行されてよい。例えば、及び以前に述べたように、リソースの割り当て解除は、リソース割り当ての遂行前に、後に、又はその最中に、遂行されてよい。また、測定値の取得、方向情報の取得、及び、(少なくとも)1つの候補インフラストラクチャノードの識別は、異なる順序で及び/又は同時に遂行されてよい。例えば、測定値を、まず取得して、最初のインフラストラクチャを予め選択するために使用してよく、その後、方向情報を取得して、(1つ又は複数の)候補インフラストラクチャノードを選択してよい。他の例において、方向情報及び測定値は、並行して取得されてよく、その後、候補インフラストラクチャノードの選択が遂行されてよい。
ここで使用されるような、要素への情報又はメッセージの送信は、1つ以上のメッセージを当該要素へ送信することを含んでよく、当該情報の一部を、当該情報の残りの部分とは別に送信することを含んでよい。含まれる「メッセージ」の数は、考慮されるレイヤ又は粒度に依存して変動してもよい。
また、装置又はシステムについて態様が開示されるときはいつも、対応する方法についても教示が開示されている。同様に、方法について態様が開示されるときはいつも、いずれかの適切な、対応する装置又はシステムについても教示が開示されている。
「〜よりも大きい」、「〜よりも小さい」等の表現がここで使用されるときはいつも、当該表現が、「及び〜に等しい」及び「及び〜に等しくない」という代替的表現の一方が明示的に排除されていない限り、その双方を開示していることが意図される。
注目すべきこととして、本開示がたとえLTE及び/又はD2Dの文脈で論じられてきても、その教示は、以下のものに限定されないが、LTE又は他の3GPP標準に適用可能である。特に、ここで使用される専門用語がたとえLTE標準の専門用語とほぼ同じか又は同様であっても、教示は、LTEの現在のバージョンに限定されず、LTEに基づいていないあらゆる適正な仕組み、及び/又は、LTE、3GPP、若しくは他の標準のあらゆる他の今後のバージョンに準拠するあらゆる適正な仕組み、に等しく適用され得る。
本技法の様々なさらなる態様及び特徴は、添付の請求項に定義されている。これまでに説明された実施形態に対し、添付の請求項の範囲内で様々な変更を行ってよい。例えば、例示的な適用例としてLTEが提示されてきたが、認識されるであろうこととして、本技法を使用可能な他のモバイル通信システムを使用することができる。
番号が付された以下の条項は、本技法の様々なさらなる態様及び特徴を定義する。
段落1:第1の通信端末から1つ以上の第2の通信端末へデータを送信する方法であって、
ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することであって、当該ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する、当該受信することと、
デバイスツーデバイス通信に従って、当該第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの当該所定のパターンのうちのいくつか又は全てにおいて当該データを送信することと、
を含み、通信リソースの当該所定のパターンは、複数の当該時分割された単位にわたる、当該ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである方法。
段落2.通信リソースの当該複数の所定のパターンは、当該第1の通信端末、当該第2の通信端末、及び当該インフラストラクチャ機器において予め構成される、を含む、段落1に記載の方法。
段落3.当該方法は、
当該インフラストラクチャから、当該第1の通信デバイスにおいて、通信リソースの当該複数の所定のパターンの標識を受信することであって、当該標識は、当該第1の通信端末及び当該1つ以上の第2の通信端末による受信のために当該インフラストラクチャ機器により送信される、当該受信すること、
を含む、段落1に記載の方法。
段落4.当該受信することは、
当該インフラストラクチャ機器から、通信リソースの当該複数の所定のパターンの当該標識を複数回受信することであって、当該インフラストラクチャ機器は、通信リソースの当該複数の所定のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該受信すること、
を含む、段落3に記載の方法。
段落5.通信リソースの当該パターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、段落1から4のいずれかに記載の方法。
段落6.通信リソースの当該パターンを識別する当該識別標識を当該受信することは、
当該第2の通信端末のうちの1つから、スケジューリング割り振りメッセージを受信することであって、当該インフラストラクチャ機器は、通信リソースについての複数の当該所定のパターンを、当該第2の通信端末と、当該第1の通信端末又は1つ以上の他の通信端末とに割り当てている、当該受信すること、
を含む、段落1から5のいずれかに記載の方法。
段落7.第1の通信端末から、第2の通信端末において、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースを使用してデータを受信する方法であって、
当該第2の通信端末から、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャへ、通信リソースの要求を送信することと、
当該インフラストラクチャ機器から、当該第2の通信端末において、当該ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を受信することであって、当該識別標識の各々は、当該ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の当該時分割された単位にわたり識別する、当該受信することと、
当該第2の通信端末から当該第1の通信端末へ、当該識別標識のうちの1つ以上の標識を提供するスケジューリングメッセージを送信することと、
当該1つ以上の識別標識により割り当てられる当該ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの当該所定のパターンにおいて、当該第1の通信端末により送信される当該データを、当該第2の通信端末において受信することと、
を含む方法。
段落8.通信リソースの当該要求を当該送信することは、
当該第2の端末において、当該第1の通信端末が当該データを送信するのに必要とされる通信リソースの量を特定することと、
必要とされる、当該特定された通信リソースに基づき、当該インフラストラクチャ機器への送信のために通信リソースの当該要求を生成することと、
を含む、段落7に記載の方法。
段落9.通信の当該1つ以上の所定のパターンは、当該第1の通信端末、当該第2の通信端末、及び当該インフラストラクチャ機器において予め構成される、段落7又は8に記載の方法。
段落10.当該方法は、
当該インフラストラクチャから、当該第2の通信デバイスにおいて、通信リソースの当該複数の所定のパターンの標識を受信することであって、当該標識は、当該第1の通信端末及び当該第2の通信端末による受信のために当該インフラストラクチャ機器により送信される、当該受信すること、
を含む、段落7又は8に記載の方法。
段落11.当該受信することは、
当該インフラストラクチャ機器から、通信リソースの当該複数の所定のパターンの当該標識を複数回受信することであって、当該インフラストラクチャ機器は、通信リソースの当該複数のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該受信すること、
を含む、段落10に記載の方法。
段落12.通信リソースの当該パターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、段落7から11のいずれかに記載の方法。
段落13.ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から通信端末へ通信リソースを割り当てる方法であって、
当該通信端末から通信リソースの要求を受信することと、
当該要求に応答して、当該インフラストラクチャ機器から当該通信端末へ、当該ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を送信することであって、当該識別標識の各々は、当該ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の当該時分割された単位にわたり識別する、当該送信することと、
を含む方法。
段落14.通信の当該1つ以上の所定のパターンは、当該通信端末及び当該インフラストラクチャ機器において予め構成される、段落13に記載の方法。
段落15.当該方法は、
当該インフラストラクチャ機器から、通信リソースの当該複数の所定のパターンの標識を送信することであって、当該標識は、通信端末による受信のために当該インフラストラクチャ機器により送信される、当該送信すること、
を含む、段落13又は14に記載の方法。
段落16.当該標識を当該送信することは、当該インフラストラクチャ機器から、通信リソースの当該複数の所定のパターンの当該標識を複数回送信することであって、当該インフラストラクチャ機器は、通信リソースの当該複数の所定のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該送信すること、を含む、段落15に記載の方法。
段落17.通信リソースの当該所定のパターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、段落7から11のいずれかに記載の方法。
<参考文献>
[1]Holma H. and Toskala A.,“LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA Based Radio Access”, John Wiley & Sons Limited, January 2010.
[2]TS36.321 V12.5.0, “Medium Access Control (MAC) Protocol Specification”, 3GPP, March, 2015
[3]欧州特許出願第15174399.4号
[4]“Discussion on V2V Scheduling, Resource Pools and Resource Patterns”, Ericsson, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #82bis, R1-155909

Claims (23)

  1. 第1の通信端末から1つ以上の第2の通信端末へデータを送信する方法であって、
    ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することであって、前記ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する、当該受信することと、
    デバイスツーデバイス通信に従って、前記第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの前記所定のパターンのうちのいくつか又は全てにおいて前記データを送信することと、
    を含み、通信リソースの前記所定のパターンは、複数の前記時分割された単位にわたる、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである方法。
  2. 通信リソースの前記複数の所定のパターンは、前記第1の通信端末、前記第2の通信端末、及び前記インフラストラクチャ機器において予め構成される、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は、
    前記インフラストラクチャから、前記第1の通信デバイスにおいて、通信リソースの前記複数の所定のパターンの標識を受信することであって、前記標識は、前記第1の通信端末及び前記1つ以上の第2の通信端末による受信のために前記インフラストラクチャ機器により送信される、当該受信すること、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記受信することは、
    前記インフラストラクチャ機器から、通信リソースの前記複数の所定のパターンの前記標識を複数回受信することであって、前記インフラストラクチャ機器は、通信リソースの前記複数の所定のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該受信すること、
    を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 通信リソースの前記パターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、請求項1に記載の方法。
  6. 通信リソースの前記パターンを識別する前記識別標識を前記受信することは、
    前記第2の通信端末のうちの1つから、スケジューリング割り振りメッセージを受信することであって、前記インフラストラクチャ機器は、通信リソースについての複数の前記所定のパターンを、前記第2の通信端末と、前記第1の通信端末又は1つ以上の他の通信端末とに割り当てている、当該受信すること、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 第1の通信端末から、第2の通信端末において、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースを使用してデータを受信する方法であって、
    前記第2の通信端末から、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャへ、通信リソースの要求を送信することと、
    前記インフラストラクチャ機器から、前記第2の通信端末において、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を受信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該受信することと、
    前記第2の通信端末から前記第1の通信端末へ、前記識別標識のうちの1つ以上の標識を提供するスケジューリングメッセージを送信することと、
    前記1つ以上の識別標識により割り当てられる前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの前記所定のパターンにおいて、前記第1の通信端末により送信される前記データを、前記第2の通信端末において受信することと、
    を含む方法。
  8. 通信リソースの前記要求を前記送信することは、
    前記第2の端末において、前記第1の通信端末が前記データを送信するのに必要とされる通信リソースの量を特定することと、
    必要とされる、前記特定された通信リソースに基づき、前記インフラストラクチャ機器への送信のために通信リソースの前記要求を生成することと、
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 通信の前記1つ以上の所定のパターンは、前記第1の通信端末、前記第2の通信端末、及び前記インフラストラクチャ機器において予め構成される、請求項7に記載の方法。
  10. 前記方法は、
    前記インフラストラクチャから、前記第2の通信デバイスにおいて、通信リソースの前記複数の所定のパターンの標識を受信することであって、前記標識は、前記第1の通信端末及び前記第2の通信端末による受信のために前記インフラストラクチャ機器により送信される、当該受信すること、
    を含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記受信することは、
    前記インフラストラクチャ機器から、通信リソースの前記複数の所定のパターンの前記標識を複数回受信することであって、前記インフラストラクチャ機器は、通信リソースの前記複数のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該受信すること、
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 通信リソースの前記パターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、請求項7に記載の方法。
  13. ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から通信端末へ通信リソースを割り当てる方法であって、
    前記通信端末から通信リソースの要求を受信することと、
    前記要求に応答して、前記インフラストラクチャ機器から前記通信端末へ、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を送信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該送信することと、
    を含む方法。
  14. 通信の前記1つ以上の所定のパターンは、前記通信端末及び前記インフラストラクチャ機器において予め構成される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記方法は、
    前記インフラストラクチャ機器から、通信リソースの前記複数の所定のパターンの標識を送信することであって、前記標識は、通信端末による受信のために前記インフラストラクチャ機器により送信される、当該送信すること、
    を含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記標識を前記送信することは、前記インフラストラクチャ機器から、通信リソースの前記複数の所定のパターンの前記標識を複数回送信することであって、前記インフラストラクチャ機器は、通信リソースの前記複数の所定のパターンを、或る回と次の回との間で変更する、当該送信すること、を含む、請求項15に記載の方法。
  17. 通信リソースの前記所定のパターンは、異なる時分割された単位における、異なる通信リソースを識別する、請求項7に記載の方法。
  18. モバイル電気通信システムにおいて使用するための通信端末であって、前記システムは、ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される基地局と、前記端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードと、を含み、前記通信端末は、送信機及び受信機を有し、前記送信機及び前記受信機は、コントローラにより制御されて、
    ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することであって、前記ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する、当該受信することと、
    デバイスツーデバイス通信に従って、前記第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの前記所定のパターンのいくつか又は全てにおいて前記データを送信することと、
    を行い、
    通信リソースの前記所定のパターンは、複数の前記時分割された単位にわたる、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである通信端末。
  19. モバイル電気通信システムにおいて使用するための通信端末であって、前記システムは、ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される基地局と、前記端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードと、を含み、前記通信端末は、送信機及び受信機を有し、前記送信機及び前記受信機は、コントローラにより制御されて、
    前記第2の通信端末から、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャへ、通信リソースの要求を送信することと、
    前記インフラストラクチャ機器から、前記第2の通信端末において、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を受信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該受信することと、
    前記第2の通信端末から前記第1の通信端末へ、前記識別標識のうちの1つ以上の標識を提供するスケジューリングメッセージを送信することと、
    前記1つ以上の識別標識により割り当てられる前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの前記所定のパターンにおいて、前記第1の通信端末により送信される前記データを、前記第2の通信端末において受信することと、
    を行う通信端末。
  20. モバイル電気通信システムにおいて使用するための通信端末のための回路であって、前記システムは、ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される基地局と、前記ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードと、を含み、前記回路は、コントローラ要素及び送受信機要素を含み、前記コントローラ要素及び前記送受信機要素は、共に動作して、
    ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器から、ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの所定のパターンを識別する標識を受信することであって、前記ワイヤレスアクセスインタフェースは、時分割された単位へと時間において分割される複数の通信リソースを提供する、当該受信することと、
    デバイスツーデバイス通信に従って、前記第2の通信端末のうちの1つ以上へ、通信リソースの前記所定のパターンのうちのいくつか又は全てにおいて前記データを送信することと、
    を行うように構成され、通信リソースの前記所定のパターンは、複数の前記時分割された単位にわたる、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの複数のパターンのうちの1つである回路。
  21. モバイル電気通信システムにおいて使用するための通信端末のための回路であって、前記システムは、ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される基地局と、前記ワイヤレスインタフェースを介して前記端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードと、を含み、前記回路は、コントローラ要素及び送受信機要素を含み、前記コントローラ要素及び前記送受信機要素は、共に動作して、
    前記第2の通信端末から、ワイヤレス通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャへ、通信リソースの要求を送信することと、
    前記インフラストラクチャ機器から、前記第2の通信端末において、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を受信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該受信することと、
    前記第2の通信端末から前記第1の通信端末へ、前記識別標識のうちの1つ以上の標識を提供するスケジューリングメッセージを送信することと、
    前記1つ以上の識別標識により割り当てられる前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースの前記所定のパターンにおいて、前記第1の通信端末により送信される前記データを、前記第2の通信端末において受信することと、
    を行うように構成される回路。
  22. モバイル電気通信システムにおいて使用するための基地局であって、前記基地局は、前記システムの1つ以上の端末と通信するように構成され、前記システムは、前記1つ以上の端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードを含み、前記基地局は、
    前記通信端末のうちの1つから、通信リソースの要求を受信することと、
    前記要求に応答して、前記通信端末へ、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を送信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該送信することと、
    を行うようにさらに構成される基地局。
  23. モバイル電気通信システムにおいて使用するための基地局のための回路であって、前記基地局は、ワイヤレスインタフェースを介して前記システムの1つ以上の端末と通信するように構成され、前記システムは、前記ワイヤレスインタフェースを介して前記1つ以上の端末と通信するように構成される1つ以上のインフラストラクチャノードを含み、前記回路は、コントローラ要素及び送受信機要素を含み、前記コントローラ要素及び前記送受信機要素は、共に動作して、
    前記通信端末のうちの1つから、通信リソースの要求を受信することと、
    前記要求に応答して、前記通信端末へ、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの通信リソースに対する1つ以上の識別標識を送信することであって、前記識別標識の各々は、前記ワイヤレスアクセスインタフェースの、時分割された単位へと時間において分割される通信リソースの所定のパターンを、複数の前記時分割された単位にわたり識別する、当該送信することと、
    を行うように構成される回路。
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