JP2019503067A - ジョセフソン電流源システムおよび方法 - Google Patents

ジョセフソン電流源システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

1つの実施形態は、ジョセフソン電流源システム(14)を説明する。本システムは、直列のループに配置された複数の段を含む磁束シャトルループ(16)を含む。複数の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含む。磁束シャトルループ(16)は、作動された場合、出力インダクタを通して供給されるDC出力電流(IOUT)を生成するために、誘導結合されたACクロック信号(CLK)に応じて、磁束シャトルループを巡る複数の段のそれぞれにおける少なくとも1つのジョセフソン接合を順次トリガするように構成され得る。本システムはまた、磁束シャトルループ(16)を作動させるように構成される磁束導入システム(18)を含む。磁束導入システムは、DC出力電流の振幅が所定の作動解除閾値まで増加することに応じて磁束シャトルループを自動的に作動解除させるようにさらに構成される。

Description

本発明は、概して、量子および古典的デジタル超伝導回路に関し、特にジョセフソン電流源システムおよび方法に関する。
超伝導デジタル技術は、かつてないほどの高速、低電力損失、および低動作温度の恩恵を受けるコンピューティングリソースおよび/または通信リソースを提供してきた。超伝導デジタル技術は、CMOS技術に代わる技術として開発され、典型的には、超伝導ジョセフソン接合を用いる超伝導体ベースの単一磁束量子超伝導回路を含み、20Gb/s(ギガビット/秒)以上の典型的なデータレートで能動デバイス1つにつき1nW(ナノワット)未満の典型的な電力損失を示すことができ、かつ約4ケルビンの温度で動作できる。ジョセフソン接合が能動デバイスである特定の超伝導回路は、ジョセフソン接合のDC電流バイアスを必要とし得る。典型的なシステムは、バイアス抵抗器ネットワークを直接用いてDCバイアス電流を供給することができるが、その結果、スプリアス磁界が発生すると共に、高電力損失に起因する熱が発生する可能性がある。このような回路における電力バジェットは、能動デバイスがスイッチング動作中であるか否かに関わらず、バイアス抵抗器ネットワークで消費され得る静止電力消費量によって支配され得る。
1つの実施形態は、ジョセフソン電流源システムを説明する。本システムは、直列のループに配置された複数の段を含む磁束シャトルループを含む。複数の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含む。磁束シャトルループは、作動された場合、出力インダクタを通して供給されるDC出力電流を生成するために、誘導結合されたACクロック信号に応じて、磁束シャトルループのまわりの複数の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合を順次トリガするように構成され得る。本システムはまた、磁束シャトルループを作動させるように構成される磁束導入システムを含む。磁束導入システムは、DC出力電流の振幅が所定の作動解除閾値まで増加したことに応答して磁束シャトルループを自動的に作動解除させるようにさらに構成される。
別の実施形態は、DC出力電流を生成するための方法を含む。本方法は、クロックトランスの一次インダクタを通してACクロック信号を供給するステップを含む。クロックトランスは、磁束シャトルループの複数の段の少なくとも2つと共にループに配置された二次インダクタを含む。複数の段は、順次直列のループに配置され得る。本方法は、複数の段の1つにおいて単一磁束量子(SFQ:single flux quantum)パルスを生成するために磁束導入システムにDC導入信号を供給するステップをさらに含む。SFQパルスは、複数の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合の順次トリガに基づいて出力インダクタにおいて電流ステップを生成して、DC出力電流を生成するために複数の段を通して伝播され得る。磁束導入システムは、DC導入信号の振幅に対するDC出力電流の振幅に基づいて磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるように構成され得る。
別の実施形態は、直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含む磁束シャトルループを説明する。第1の段、第2の段、第3の段、および第4の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含む。磁束シャトルループは、作動された場合、約90°位相がずれている同相成分および直交位相成分を含む誘導結合されたACクロック信号に応じて、磁束シャトルループのまわりの第1の段、第2の段、第3の段、および第4の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合を順次トリガするように構成され得る。本システムはまた、第1の段および第3の段に関連し、かつ第1の段および第3の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合の順次トリガに関連する電流ステップを受け取るように構成される第1の蓄積インダクタを含む。本システムはまた、第2の段および第4の段に関連し、かつ第2の段および第4の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合の順次トリガに関連する電流ステップを受け取るように構成される第2の蓄積インダクタを含む。本システムはまた、第1の蓄積インダクタおよび第2の蓄積インダクタのそれぞれに結合され、かつ第1の蓄積インダクタおよび第2の蓄積インダクタのそれぞれを介して供給された電流ステップに応じてDC出力電流を供給するように構成される出力インダクタを含む。本システムは、磁束シャトルループを作動させるように構成され、かつDC出力電流の振幅に基づいて磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるようにさらに構成される磁束導入システムをさらに含む。
超伝導回路システムの例を示す。 ジョセフソン電流源回路の例を示す。 タイミング図の例を示す。 磁束導入システムの例を示す。 磁束図の例を示す。 DC出力電流を生成するための方法の例を示す。
本発明は、概して、量子および古典的デジタル超伝導回路に関し、特にジョセフソン電流源システムおよび方法に関する。ジョセフソン電流源は、直列のループに配置された複数の段(stage)を含む磁束シャトルループ(flux−shuttle loop)を含む。段のそれぞれは、超伝導量子干渉計(SQUID:superconducting quantum interference device)として構成でき、従って少なくとも1つのジョセフソン接合を含む。ジョセフソン電流源はまた、クロックトランスおよびバイアストランスのセットと、段の少なくとも1つにそれぞれ関連する蓄積インダクタのセットと、DC出力電流を供給するように構成された出力インダクタとを含む。クロックトランスは、磁束シャトルループにACクロック信号を誘導結合するように構成されて、ACクロック信号が磁束シャトルループにバイアス電流を供給するようにする。ジョセフソン電流源はまた、磁束導入システムを含む。例えば、初期化時、磁束導入システムは、SFQパルスが磁束シャトルループのまわりの段のそれぞれを通して伝播することに基づいて磁束シャトルループを作動させるために単一磁束量子(SFQ)パルスを導入するように構成できる。従って、磁束シャトルループが作動された場合、段のそれぞれにおけるジョセフソン接合は、ACクロック信号の周波数に基づき、SFQパルスが磁束シャトルループを巡って順次伝播するようにトリガする。例として、SFQパルスは、ACクロック信号の正のサイクルまたは負のサイクルにおいて所与の段を通して伝播できる。SFQパルスは、それぞれの段において生成された電圧パルスに応じて出力インダクタに電流ステップ(current step)を供給して、出力インダクタが、ACクロック信号の各正のサイクルおよび負のサイクルにおいて各段から供給された電圧パルスに基づいてDC出力電流を供給するように、それぞれの段に関連する蓄積インダクタに供給される。
例として、ACクロック信号は、同相部分および直交位相部分を含む直交クロック信号とすることができ、磁束シャトルループは、4つの段を含み得る。第1のクロックトランスの一次インダクタは、ACクロック信号の同相部分を伝播させることができ、第1のクロックトランスの二次インダクタは、第1の段および第3の段と直列に配置され得る。同様に、第2のクロックトランスの一次インダクタは、ACクロック信号の直交位相部分を伝播させることができ、第2のクロックトランスの二次インダクタは、第2の段および第4の段と直列に配置され得る。従って、第1の段および第2の段は、それぞれACクロック信号の同相成分および直交位相成分の第1のサイクル(例えば、正のサイクル)のそれぞれにおいて伝播するSFQパルスに応じて、第1のクロックトランスおよび第2のクロックトランスをそれぞれ介して第1の磁束状態から第2の磁束状態に設定され、それぞれACクロック信号の同相成分および直交位相成分の第2のサイクル(例えば、負のサイクル)のそれぞれにおいて伝播するSFQパルスに応じて、第2の磁束状態から第1の磁束状態に再設定される。同様に、第3の段および第4の段は、それぞれACクロック信号の同相成分および直交位相成分の第2のサイクルのそれぞれにおいて伝播するSFQパルスに応じて、第1のクロックトランスおよび第2のクロックトランスをそれぞれ介して第2の磁束状態から第1の磁束状態に設定され、それぞれACクロック信号の同相成分および直交位相成分の第1のサイクルのそれぞれにおいて伝播するSFQパルスに応じて、第1の磁束状態から第2の磁束状態に再設定される。
加えて、磁束導入システムは、DC出力電流の振幅に基づいて磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるように構成される。例として、磁束導入システムは、第1の段の一部を形成でき、磁束導入システムに誘導結合されるDC導入信号を受信できる。従って、DC導入信号は、DC出力信号のための作動閾値および作動解除閾値を設定できる振幅を有する、磁束導入システムにおける導入電流を生成できる。例えば、DC出力信号は、磁束導入システムに誘導結合されて、導入電流とは反対の電流方向を有するフィードバック電流を供給し得る。このため、フィードバック電流と、従ってDC出力電流とが作動解除閾値を超えて増加することに応答して、第1の段の磁束は、それぞれのジョセフソン接合をトリガして、SFQパルスが磁束シャトルループを通して伝播することを維持するには十分ではなく、従って磁束シャトルループが自動的に作動解除される。従って、磁束シャトルループは、電力消費が略ゼロである作動解除された静止状態を維持する。例えば、関連する回路デバイスによって消費されたことに応じて、DC出力電流が作動閾値未満に減少すると、第1の段の磁束は、それぞれのジョセフソン接合をトリガするのに十分に増加し、従って磁束シャトルループを自動的に再作動させてDC出力電流を増加させ始める。従って、現在の消費需要をより効率的に満たすように、ジョセフソン電流源を自律的に作動および作動解除させることができる。
図1は、超伝導回路システム10の例を示す。例として、超伝導回路システム10は、メモリまたは処理システムなどの様々な古典的および量子コンピューティングアプリケーションのいずれかに実装できる。超伝導回路システム10は、図1の例ではDC出力電流IOUTとして示される、DC出力電流を受け取るデバイス12を含む。例として、DC出力電流IOUTは、デバイス12を駆動するための駆動信号として供給することができる。例えば、デバイス12は、例えばメモリセルに読み出し電流または書き込み電流を供給するためのメモリドライバーに対応し得る。
超伝導回路システム10はまた、ジョセフソン電流源14に関連するクロック信号に対応し得るACクロック信号CLKに応じてDC出力電流IOUTを生成するように構成されたジョセフソン電流源14を含む。例として、クロック信号CLKは、例えばレシプロカル量子論理(RQL:reciprocal quantum logic)超伝導回路に適用可能である、ある実質的に一定の周波数(例えば、約5GHzまたは10GHz)およびあるAC電流の大きさ(例えば、約2mAのRMS)を有する正弦波とすることができる。ジョセフソン電流源14は、DC出力電流IOUTを生成するために、ジョセフソン電流源14に供給されてジョセフソン電流源14を作動させ得るDC導入信号INJを受信するように示される。追加的に、本明細書で詳述するように、DC導入信号INJは、ジョセフソン電流源14を自動的に作動解除および再作動させるための少なくとも1つの閾値の大きさを設定できる。
図1の例では、ジョセフソン電流源14は、磁束シャトルループ16を含む。磁束シャトルループ16は、クロック信号CLKの周波数に基づき、磁束シャトルループ16を巡って単一磁束量子(SFQ)パルス(すなわち、フラクソン)を伝播させるように構成された複数の段を含み得る。本明細書に記載する場合、SFQパルスに関する「伝播する」という用語は、SFQパルスが磁束シャトルループの所与の段におけるジョセフソン接合をトリガすることを介して生成されて、(例えば、クロック信号CLKを介して)バイアス電圧と組み合わさったSFQパルスの電圧により、磁束シャトルループにおける次の段のジョセフソン接合に別のSFQパルスを生成させ、以降の段も同様であることを表す。本明細書に記載する場合、磁束シャトルループ16に関する「ループ」という用語は、最後の段が最初の段に結合され得るような、磁束シャトルループ16の段の実質的に連続的な直列のループ(例えば、循環)配置を表す。従って、SFQパルスは、磁束シャトルループ16が作動すると、磁束シャトルループ16を巡って実質的に連続的に伝播し得る。また、本明細書に記載する場合、SFQパルスに関する「磁束シャトルループを巡って伝播する」という用語は、SFQパルスが磁束シャトルループ16の各段において別々に生成されて、1つの段で生成されたSFQパルスが次の段に伝播して別のSFQパルスを生成して、ACクロック信号CLKの所与の位相においてSFQパルスが1つの段から次の段へと磁束シャトルループ16の段のそれぞれにおいて順次伝播することを表す。
例として、ジョセフソン電流源14はまた、クロックトランスおよびバイアストランスのセットと、磁束シャトルループ16の段の少なくとも1つにそれぞれ関連する蓄積インダクタのセットと、DC出力電流IOUTを供給するように構成された出力インダクタとを含む。クロックトランスは、磁束シャトルループ16にACクロック信号CLKを誘導結合するように構成されて、ACクロック信号CLKが磁束シャトルループ16にバイアス電流を供給するようにする。ジョセフソン電流源14はまた、磁束導入システム18を含む。例えば、初期化時、磁束導入システム18は、SFQパルスが磁束シャトルループ16のまわりの段のそれぞれを通して伝播することに基づいて磁束シャトルループ16を作動させるためにSFQパルスを導入するように構成され得る。従って、磁束シャトルループ16が作動された場合、段のそれぞれにおけるジョセフソン接合は、ACクロック信号CLKの周波数に基づき、SFQパルスが磁束シャトルループ16を巡って伝播するようにトリガする。例として、SFQパルスは、ACクロック信号CLKの各正のサイクルまたは各負のサイクルにおいて所与の段を通して伝播できる。SFQパルスは、出力インダクタに電流ステップを供給して、出力インダクタが、ACクロック信号の各正のサイクルおよび負のサイクルにおいて各段から供給された電圧パルスに基づいてDC出力電流を供給するように、それぞれの段に関連する蓄積インダクタに供給される。従って、DC出力電流IOUTは、クロック信号CLKの周波数に基づいて出力インダクタに順次供給される電流ステップに基づき、出力インダクタを通して流れ得る。例えば、蓄積インダクタのそれぞれにわずかな電圧(例えば、約2μV/GHz)を供給するSFQパルスに基づいて電流ステップを生成して、結果として得られる電圧パルスが出力インダクタで積分されてDC出力電流IOUTを供給するようにする。
加えて、磁束導入システム18は、DC出力電流IOUTの振幅に基づいて磁束シャトルループ16を自動的に作動解除および再作動させるように構成されたフィードバック制御機構20を含む。例えば、磁束導入システム18は、磁束シャトルループ16の第1の段の一部を形成できる。例として、磁束導入システム18は、DC出力電流IOUTおよびDC導入信号INJのそれぞれの誘導性結合を含んで、それぞれ磁束導入システム18において電流方向が互いに反対であるフィードバック電流および導入電流を供給できる。従って、フィードバック電流と、従ってDC出力電流IOUTとが作動解除閾値を超えて増加することに応答して、磁束シャトルループ16の第1の段の磁束は、それぞれのジョセフソン接合をトリガして、SFQパルスが磁束シャトルループ16を通して伝播することを維持するには十分ではなく、従って磁束シャトルループ16が自動的に作動解除される。従って、磁束シャトルループ16は、電力消費が略ゼロである作動解除された静止状態を維持する。例えば、回路デバイス12によって消費されたことに応じて、DC出力電流IOUTが作動閾値未満に減少すると、磁束シャトルループ16の第1の段の磁束は、それぞれのジョセフソン接合をトリガするのに十分に増加し、従って磁束シャトルループを自動的に再作動させて、DC出力電流IOUTを増加させ始める。従って、ジョセフソン電流源14は、DC出力電流IOUTを電力効率良く生成するように動作できる。例として、ジョセフソン電流源14は、典型的な抵抗ベースのDC電流源とは反対に静的電力損失から熱を実質的に生成しない。従って、ジョセフソン電流源14は、DC出力電流IOUTが回路デバイス12の現在のバイアス需要を満たすのに十分に大きいことに応じて、磁束導入システム18の自動作動解除に基づき、特に量子コンピューティングおよびエネルギー効率の良い高性能コンピューティング環境において典型的な電流源よりも効率的かつ効果的に動作できる。加えて、本明細書で詳述するように、DC導入信号INJの振幅は、磁束シャトルループ16の自動的な作動解除および再作動のための作動閾値および作動解除閾値の少なくとも1つを設定できる。
図2は、ジョセフソン電流源回路50の例を示す。ジョセフソン電流源回路50は、超伝導回路システム10におけるジョセフソン電流源14に対応し得る。従って、ジョセフソン電流源回路50は、図2の例において第1の段54、第2の段56、第3の段58、および第4の段60で示される複数の段を含む磁束シャトルループ52を含む。段54、56、58、および60は、順次結合されて直列のループ配置を形成する。ジョセフソン電流源回路50は、ACクロック信号に基づいてDC出力電流を生成するように構成される。図2の例では、ACクロック信号は、同相成分CLKと直交位相成分CLKとを含む直交クロック信号として示される。例として、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKは、RQL回路のために実装され得るACクロック信号に集合的に対応し得る。DC出力電流は、出力インダクタLOUTを通して流れる電流IOUTとして示される。
段54、56、58、および60のそれぞれは、段56、58、および60が互いに実質的に同様な状態でSQUID構成においてそれぞれ実質的に構成される。図2の例では、第1の段54は、第1のジョセフソン接合J1_1と、第2のジョセフソン接合J2_1と、インダクタLX_1と、インダクタLY_1とを含む。第2の段56は、第1のジョセフソン接合J1_2と、第2のジョセフソン接合J2_2と、インダクタLX_2と、インダクタLY_2とを含む。第3の段58は、第1のジョセフソン接合J1_3と、第2のジョセフソン接合J2_3と、インダクタLX_3と、インダクタLY_3とを含む。第4の段60は、第1のジョセフソン接合J1_4と、第2のジョセフソン接合J2_4と、インダクタLX_4と、インダクタLY_4とを含む。追加的に、ジョセフソン電流源50は、第1の段54の一部を形成し、かつ初期化中、磁束シャトルループ52にSFQパルスを導入するように構成された磁束導入システム62を含む。例として、磁束導入システム62は、他の段56、58、および60と異なる直列の自己インダクタンスを有し得る。第1の段54は、インダクタLI_2によって第2の段56から分離され、第2の段56と第3の段58とは、LI_3によって分離される。第3の段58と第4の段60とは、LI_4によって分離され、第4の段60は、インダクタLI_1によって第1の段54から分離される。従って、磁束導入システム62によって生成されたSFQパルスは、段54、56、58、および60によって形成されたループにおいて磁束シャトルループ52を通して循環し得る。
ジョセフソン電流源50はまた、段54、56、58、および60の対にそれぞれ関連するクロックトランスの対を含む。図2の例では、クロックトランスは、第1の段54および第3の段58に関連する第1のクロックトランスTと、第2の段56および第4の段60に関連する第2のクロックトランスTとを含む。追加的に、ジョセフソン電流源50は、第1の段54および第3の段58に同様に関連する第1のバイアストランスTB1と、第2の段56および第4の段60に同様に関連する第2のバイアストランスTB2とを含む。
クロックトランスTは、同相成分CLKが流れる一次インダクタL1_1を含み、クロックトランスTは、直交位相成分CLKが流れる一次インダクタL1_2を含む。加えて、バイアストランスTB1およびTB2は、DCバイアス信号BIASが流れるそれぞれの一次インダクタLB_1およびLB_3を含む。クロックトランスTは、(例えば、本明細書で詳述するように、磁束導入システム62を介して)第1の段54と、(例えば、インダクタLX_1およびLY_1間とインダクタLX_3およびLY_3間とに結合される)第1のバイアストランスTB1の二次インダクタLB_2と直列に配置された二次インダクタL2_1を介して第3の段58とに同相成分CLKを誘導性結合させる。同様に、クロックトランスTは、(例えば、インダクタLX_2およびLY_2間とインダクタLX_4およびLY_4間とに結合される)第2のバイアストランスTB2の二次インダクタLB_4と直列に配置された二次インダクタL2_2を介して第2の段56と第4の段60とに直交位相成分CLKを誘導性結合させる。従って、それぞれのトランスTおよびTB1の二次インダクタL2_1およびLB_2は、第1の段54と第3の段58との間に第1のループ64を形成する。同様に、それぞれのトランスTおよびTB2の二次インダクタL2_2およびLB_4は、第2の段56と第4の段60との間に第2のループ66を形成する。
例として、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKのそれぞれは、正の部分(例えば、それぞれの周期の第1の半分)と、負の部分(例えば、それぞれの周期の第2の半分)とを含み得る。それぞれの段54、56、58、および60に対するクロックトランスTおよびTの配置に基づき、段54、56、58、および60の磁束状態は、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKの各位相および各反対の位相において、磁束シャトルループを巡って伝搬するSFQパルスに応じて順次切り替わり得る。例として、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKのそれぞれは、正のピーク(例えば、それぞれの周期の第1の半分)に対応する第1の位相と、第1の位相と反対である、つまり、負のピーク(例えば、それぞれの周期の第2の半分)に対応する第2の位相とを含み得る。従って、磁束シャトルループ52は、磁束シャトルループ52を通してSFQパルスが伝播するための同相成分CLKおよび直交位相成分CLKの各交番する第1の位相および第2の位相を通して、バイアストランスTB1およびTB2の二次インダクタLB_2およびLB_4の磁束状態と、従って段54、56、58、および60の磁束状態とを追跡できる。
さらに、ジョセフソン電流源50は、磁束導入システム62と第1のループ64とを相互接続する第1の蓄積インダクタLS_1と、磁束導入システム62と第2のループ66とを相互接続する第2の蓄積インダクタLS_2とを含む。出力インダクタLOUTは、蓄積インダクタLS_1およびLS_2のそれぞれから導入システム62を通して出力電流IOUTを伝導する。段54、56、58、および60のそれぞれを通して順次伝播したSFQパルスに応じて、電流ステップがそれぞれの蓄積インダクタLS_1およびLS_2において生成される。従って、それぞれの第1の段54および第3の段58の磁束状態が切り替わったことに応答してそれぞれのジョセフソン接合が第1の段54および第3の段58をトリガしたことに応答して、SFQパルスは、結果として得られる電流ステップを蓄積インダクタLS_1に生成する。同様に、それぞれの第2の段56および第4の段60の磁束状態が切り替わったことに応答してそれぞれのジョセフソン接合が第2の段56および第4の段60をトリガしたことに応答して、SFQパルスは、結果として得られる電流ステップを蓄積インダクタLS_2に生成する。その結果、出力インダクタLOUTは、蓄積インダクタLS_1およびLS_2を通して供給される電流ステップのそれぞれを積分して、ジョセフソン電流源50がDC信号源として作用するように出力電流IOUTを供給する。その結果、出力電流IOUTは、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKから変換されたDC信号として回路デバイス(例えば、図1の例における回路デバイス12)などに供給され得る。
図3は、タイミング図100の例を示す。タイミング図100は、凡例102において示されるように、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKを時間の関数として含む。同相成分CLKおよび直交位相成分CLKは、ゼロを中心とした大きさを有する正弦波としてそれぞれ示される。図3の例における同相成分CLKおよび直交位相成分CLKは、図2の例における同相成分CLKおよび直交位相成分CLKに対応し得る。従って、以下の図3の例の説明では図2の例を参照する。
磁束シャトルループ52は、本明細書で詳述したように、磁束導入システム62を介して作動され得る。作動時、時間tにおいて同相成分CLKの正の部分が始まり、時間tにおいて同相成分CLKの正のピークが現れる。従って、同相成分CLKは、一次インダクタL1_1との誘導性結合に基づいて二次インダクタL2_1を介して電流を誘導し始める。(例えば、トランスTのインダクタンスに基づいて)時間tの直前に、電流の大きさは、(例えば、インダクタLI_1を介して、第4の段60からの)ジョセフソン接合J2_4によって供給された、すなわち作動時に磁束導入システム62から供給されたSFQパルスと、一次インダクタLB_1との誘導性結合に基づいて二次インダクタLB_2を介して供給されたバイアス電流とに組み合わされる。従って、ジョセフソン接合J1_1およびJ2_1の臨界電流を超えることになり、従ってジョセフソン接合J1_1およびJ2_1(または初期化時にはジョセフソン接合J2_1のみ)がトリガされる。その結果、ジョセフソン接合J1_1およびJ2_1はSFQパルスを伝播させ、これにより電圧パルスが第1の蓄積インダクタLS_1に供給され、電圧パルスは、出力インダクタLOUTによって積分されて、DC出力電流IOUTの振幅を増加させる。次いで、SFQパルスは、第2の段56に伝播する。
同様に、時間tにおいて直交位相成分CLKの正の部分が始まり、時間tにおいて直交位相成分CLKの正のピークが現れる。従って、直交位相成分CLKは、一次インダクタL1_2との誘導性結合に基づいて二次インダクタL2_2を介して電流を誘導し始める。(例えば、トランスTのインダクタンスに基づいて)時間tの直前に、電流の大きさは、ジョセフソン接合J2_1によって供給されたSFQパルスと、一次インダクタLB_3との誘導性結合に基づいて二次インダクタLB_4を介して供給されたバイアス電流とに組み合わされる。従って、ジョセフソン接合J1_2およびJ2_2の臨界電流を超えることになり、従ってジョセフソン接合J2_2がトリガされる。その結果、ジョセフソン接合J1_2およびJ2_2はSFQパルスを伝播させ、これにより電流ステップが蓄積インダクタLS_2に生成され、電流ステップは、出力インダクタLOUTによって積分されて、DC出力電流IOUTの振幅を増加させる。次いで、SFQパルスは、第3の段58に伝播する。
同様に、時間tにおいて同相成分CLKの負の部分が始まり、時間tにおいて同相成分CLKの負のピークが現れる。従って、同相成分CLKは、一次インダクタL1_1との誘導性結合に基づいて二次インダクタL2_1を介して電流を誘導し始める。時間tの直前に、電流の大きさは、ジョセフソン接合J2_2によって伝播されたSFQパルスと、二次インダクタLB_2を介して供給されたバイアス電流とに組み合わされる。従って、ジョセフソン接合J1_3およびJ2_3の臨界電流を超えることになり、従ってジョセフソン接合J1_3およびJ2_3がトリガされる。その結果、ジョセフソン接合J1_3およびJ2_3はSFQパルスを伝播させ、これにより電流ステップが蓄積インダクタLS_1に生成され、電流ステップは、出力インダクタLOUTによって積分されて、DC出力電流IOUTの振幅を増加させる。次いで、SFQパルスは、第4の段60に伝播する。
同様に、時間tにおいて直交位相成分CLKの負の部分が始まり、時間tにおいて直交位相成分CLKの負のピークが現れる。従って、直交位相成分CLKは、一次インダクタL1_4との誘導性結合に基づいて二次インダクタL2_4を介して電流を誘導し始める。時間tの直前に、電流の大きさは、ジョセフソン接合J2_3によって伝播されたSFQパルスと、二次インダクタLB_4を介して供給されたバイアス電流とに組み合わされる。従って、ジョセフソン接合J1_4およびJ2_4の臨界電流を超えることになり、従ってジョセフソン接合J1_4、J2_4がトリガされる。その結果、ジョセフソン接合J1_4、J2_4は、SFQパルスを伝播させ、これにより電流ステップが蓄積インダクタLS_2に生成され、電流ステップは、出力インダクタLOUTによって積分されて、DC出力電流IOUTの振幅を増加させる。次いで、SFQパルスは、第1の段54に伝播して戻って、ジョセフソン接合J1_1をトリガする。
同様に、時間tにおいて同相成分CLKの正の部分が始まる。従って、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKを変換するプロセスが、上述のように時間tが時間tに相当するように繰り返される。従って、磁束導入システム62を介して磁束シャトルループ52を作動させながら、第1のループ64および第2のループ66と、従って対応する段54、56、58、および60との磁束状態の変化に基づいてジョセフソン接合J1_1、J2_1、J1_2、J2_2、J1_3、J2_3、J1_4、およびJ2_4を順次トリガできる。従って、SFQパルスは、磁束シャトルループ52を巡って伝播して、ジョセフソン接合J2_1、J2_2、J2_3、およびJ2_4をそれぞれトリガすることに応じて、同相成分CLKおよび直交位相成分CLKの周波数に基づいて出力インダクタLOUTに電圧パルスを連続的に供給する。その結果、出力インダクタLOUTは、電圧パルスを積分して、DC出力電流IOUTの振幅を増加できる。
図4は、磁束導入システム150の例を示す。磁束導入システム150は、関連する磁束シャトルループを自動的に作動(例えば、再作動)および作動解除させるように構成される。磁束導入システム150は、図1の例における磁束導入システム18および/または図2の例における磁束導入システム62に対応し得る。従って、以下の図4の例の説明では図1〜図3の例を参照する。
磁束導入システム150は、インダクタLX_1およびLY_1間で第1の段54の一部を形成するように示される。磁束導入システム150は、DC導入信号INJを受信する一次インダクタLDCと、誘導された導入電流IINJを供給する二次インダクタLINJとを有する第1のトランス152を含む。磁束導入システム150はまた、DC出力電流IOUTを受ける一次インダクタLPOと、誘導されたフィードバック電流IFBを供給する二次インダクタLFBとを有する第2のトランス154を含む。二次インダクタLINJおよびLFBは、第1のバイアストランスTB1の二次インダクタLB_2に結合されるノード156によって相互接続され、かつインダクタLX_1およびLY_1間に配置されたジョセフソン接合JINJと共にループ158に配置される。図4の例では、フィードバック電流IFBおよび導入電流IINJの電流方向は、互いに反対であるため、フィードバック電流IFBおよび導入電流IINJの相対的な振幅に基づいてジョセフソン電流源50の作動および作動解除を制御できる。
初期化時(例えば、DC出力電流IOUTの振幅が略ゼロ)、DC導入信号INJは、トランス152の一次インダクタLDCを通して供給されて、誘導された導入電流IINJを供給できる。初期化時、DC出力電流IOUTの振幅が略ゼロであるため、ループ158における正味の電流の流れは、磁束シャトルループ52にSFQパルスを導入するためにジョセフソン接合JINJをトリガするのに十分なループ158の磁束を供給できる導入電流IINJによって完全に規定される。従って、SFQパルスは、図2および図3の例で上述したように磁束シャトルループ52を通して循環できる。SFQパルスが磁束シャトルループ52を巡って伝播し続けるにつれて、DC出力電流IOUTは増加し、従ってフィードバック電流IFBの振幅も同様に増加する。その結果、フィードバック電流IFBの振幅は、ループ158の磁束に関して導入電流IINJから減じられ、従ってループ158の磁束を減少させる。DC出力電流IOUTがDC導入信号INJの振幅と、従って導入電流IINJとによって規定され得る所定の作動解除閾値まで増加すると、ループ158の磁束は、同相成分CLKの第1の位相において負のSFQパルス(すなわち、反フラクソン(anti−fluxon))を生成することにより、ジョセフソン接合JINJをトリガ解除するのに十分な量まで減少し得る。その結果、接合JINJは、SFQパルスが磁束シャトルループ52を巡る伝播をやめるようにトリガ解除してSFQパルスを中止し、このようにして静止状態でDC出力電流IOUTの振幅を実質的に一定の振幅に維持する。従って、磁束導入システム150は、DC出力電流IOUTの振幅に基づいてジョセフソン電流源50を自動的に作動解除できる。
DC出力電流IOUTが回路デバイス12によって消費されたことに応じるなど、DC出力電流IOUTの振幅の減少に応じて、ループ158の磁束は、ループ158における正味の電流の流れが増加するにつれて増加し始める。DC出力電流IOUTが、例えばDC導入信号INJの振幅と、従って導入電流IINJとによって同様に規定される所定の作動閾値まで減少すると、ループ158の磁束は、ジョセフソン接合JINJをトリガする、従って磁束シャトルループ52にSFQパルスを再導入するのに十分な量まで増加し得る。従って、SFQパルスは、磁束シャトルループ52を通して再度循環して、DC出力電流IDCを増加させることができる。従って、磁束導入システム150は、DC出力電流IOUTの振幅に基づいてジョセフソン電流源50を自動的に再作動できる。
図5は、磁束図200の例を示す。磁束図200は、磁束導入システム150の動作に対応し得る。図5の例では、磁束図200は、ループ158の磁束(「磁束」)に対するジョセフソン接合JINJの超伝導位相(「位相」)のプロットを示す。従って、以下の図5の例の説明では図2〜図4の例を参照する。
磁束図200は、印加された電流IINJに応じて、ジョセフソン電流源50の初期化が完了したときのシステムの状態に対応する最初の点202を示し、従ってDC出力電流IOUTの振幅は略ゼロである。最初の点202において、DC導入信号INJは、トランス152の一次インダクタLDCを通して供給されて、誘導された導入電流IINJを供給できる。初期化時、DC出力電流IOUTの振幅が略ゼロであるため、ループ158における正味の電流の流れは、磁束シャトルループ52にSFQパルスを導入するためにジョセフソン接合JINJをトリガするのに十分であり得る磁束ΦINJをループ158に供給できる導入電流IINJによって完全に規定される。従って、磁束シャトルループ52は、SFQパルスが図2および図3の例で上述したように磁束シャトルループ52を通して循環するように作動させることができる。
SFQパルスが磁束シャトルループ52を巡って伝播し続けるにつれて、DC出力電流IOUTは増加し、従ってフィードバック電流IFBの振幅も同様に増加する。その結果、フィードバック電流IFBの振幅は、ループ158の磁束に関して導入電流IINJから減じられ、従って矢印204で示すようにループ158の磁束を減少させる。DC出力電流IOUTが、DC導入信号INJの振幅と、従って導入電流IINJとによって規定され得る所定の作動解除閾値まで増加すると、ループ158の磁束は、磁束ΦOFFに対応する点206まで減少し得る。磁束ΦOFFは、同相成分CLKの第1の位相においてジョセフソン接合J1_1から供給されるSFQパルスを中止し、従って、ジョセフソン接合J2_1がトリガされないように、ジョセフソン接合JINJと、従って負のSFQパルスとをトリガ解除するのに十分なループ158の磁束に対応し得る。従って、ジョセフソン接合JINJをトリガ解除した結果、矢印208によって示されるように、点206から点210へと位相が減少する。従って、磁束シャトルループ52は、自動的に作動解除され、その結果、SFQパルスが磁束シャトルループ52を巡る伝播をやめ、このようにして静止状態でDC出力電流IOUTの振幅が実質的に一定の振幅に維持される。
DC出力電流IOUTが回路デバイス12によって消費されたことに応じるなど、DC出力電流IOUTの振幅の減少に応じて、ループ158の磁束は、ループ158における正味の電流の流れが増加するにつれて、矢印212で示すように、増加し始める。磁束が磁束ΦONに対応する点214まで増加したことに応答して、ループ158の磁束は、例えばDC導入信号INJの振幅と、従っては導入電流IINJとによって同様に規定される、所定の作動閾値に達することができる。従って、磁束ΦONは、ジョセフソン接合JINJをトリガするのに十分なループ158の磁束に対応でき、従って矢印216によって示されるように、点214から点218までジョセフソン接合JINJの位相が増加する。その結果、SFQパルスは、磁束シャトルループ52に再導入される。従って、SFQパルスは、磁束シャトルループ52を通して再度循環して、DC出力電流IOUTを増加させることができる。従って、磁束図200は、DC出力電流IOUTの振幅に基づくジョセフソン接合JINJの位相と、従って磁束シャトルループ52の作動および作動解除とに関係することから、循環するパターンのループ158の磁束を示す。
図5の例では、磁束ΦONおよびΦOFFは、ジョセフソン接合JINJとループ158とのインダクタンスの比に依存し、従って実質的に一定である。磁束ΦINJは、導入電流IINJおよびフィードバック電流IFBの相対的な振幅に依存し、従ってDC導入信号INJの振幅およびDC出力電流IOUTの振幅にそれぞれ依存する。フィードバック電流IFBは、ループ158の全磁束に影響を及ぼし、磁束ΦONおよびΦOFFに対するDC導入信号INJに依存する。従って、出力電流IOUTの振幅は、ループ158の全磁束を磁束ΦONまで増加させるため、またはループ158の全磁束を磁束ΦOFFまで減少させるために必要なフィードバック電流IFBの量に基づいて制御される。従って、DC導入信号INJの振幅は、ループ158にΦONまたはΦOFFの全ループ磁束を実現するのに必要なフィードバック電流IFBの振幅を規定する。従って、DC導入信号INJの振幅は、ジョセフソン電流源50のための所定の作動閾値および作動解除閾値の少なくとも1つを規定するように設定され得る。
ここまで説明した上述の構造的特徴および機能的特徴を考慮して、図6を参照することにより、本発明の様々な態様による方法論がより良く認識されるはずである。説明を簡単にする目的で、図6の方法論は、順次実行するものとして図示および説明されるが、本発明によれば、一部の態様は、本明細書で図示および説明した態様と異なる順序でおよび/または他の態様と同時に行われ得ることから、本発明は、示されている順序に限定されるものではないことを理解および認識されたい。さらに、本発明の態様による方法論を実施するために、説明されたすべての特徴が必要とされるわけではない場合もある。
図6は、DC出力電流(例えば、DC出力電流IOUT)を生成するための方法250の例を示す。252において、ACクロック信号(例えば、ACクロック信号CLK)がクロックトランス(例えば、クロックトランスTおよびT)のそれぞれの一次インダクタ(例えば、一次インダクタL1_1およびL1_2)を通して供給される。クロックトランスは、磁束シャトルループ(例えば、磁束シャトルループ52)の複数の段(例えば、段54、56、58、および60)の少なくとも2つと共にループ(例えば、ループ64および66)に配置された二次インダクタ(例えば、二次インダクタL2_1およびL2_2)を含み得る。複数の段は、直列の順次ループに配置させることができる。254において、DC導入信号(例えば、DC導入信号INJ)は、磁束導入システム(例えば、磁束導入システム62)に供給されて、複数の段の1つにおいてSFQパルスを生成する。SFQパルスを複数の段を通して伝播させて、複数の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合(例えば、ジョセフソン接合J2_1、J2_2、J2_3、およびJ2_4)を順次トリガすることに基づいてDC出力電流を生成するための出力インダクタ(例えば、出力インダクタLOUT)に電圧パルスを生成させることができる。磁束導入システムは、DC導入信号の振幅に対するDC出力電流の振幅に基づいて磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるように構成され得る。
ここまで説明されてきたものは、本発明の実施例である。当然のことながら、本発明を説明する目的のために、構成要素または方法論のすべての考え得る組み合わせを説明することはできないが、当業者であれば、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび順序の変更が可能であることを認識するはずである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲を含む本出願の範囲内に含まれるすべてのそのような変更形態、修正形態、および変形形態を包含することが意図されている。さらに、本開示または特許請求の範囲において「1つの(a)」、「1つの(an)」、「第1の」もしくは「別の」、またはこれらの均等表現が記されている場合、1つまたは2つ以上のそのような要素を含むものであり、2つ以上のそのような要素を必須とするものでも排除するものでもないと解釈されたい。本明細書で用いる場合、「含む」という用語は、「含むが、それに限定されない」を意味し、「含んでいる」という用語は、「含んでいるが、それに限定されない」を意味する。「〜に基づく」という用語は、「〜に少なくとも部分的に基づく」を意味する。
ここまで説明されてきたものは、本発明の実施例である。当然のことながら、本発明を説明する目的のために、構成要素または方法論のすべての考え得る組み合わせを説明することはできないが、当業者であれば、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび順序の変更が可能であることを認識するはずである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲を含む本出願の範囲内に含まれるすべてのそのような変更形態、修正形態、および変形形態を包含することが意図されている。さらに、本開示または特許請求の範囲において「1つの(a)」、「1つの(an)」、「第1の」もしくは「別の」、またはこれらの均等表現が記されている場合、1つまたは2つ以上のそのような要素を含むものであり、2つ以上のそのような要素を必須とするものでも排除するものでもないと解釈されたい。本明細書で用いる場合、「含む」という用語は、「含むが、それに限定されない」を意味し、「含んでいる」という用語は、「含んでいるが、それに限定されない」を意味する。「〜に基づく」という用語は、「〜に少なくとも部分的に基づく」を意味する。
以下に、上記各実施形態から把握できる技術思想を記載する。
(付記1)
DC出力電流を生成するための方法であって、
クロックトランスの一次インダクタを介してACクロック信号を供給するステップであって、前記クロックトランスは、磁束シャトルループの複数の段の少なくとも2つと共にループに配置された二次インダクタを含み、前記複数の段は、順次直列のループに配置される、前記ACクロック信号を供給するステップと、
前記複数の段の1つにおいて単一磁束量子(SFQ)パルスを生成するために磁束導入システムにDC導入信号を供給するステップであって、前記単一磁束量子パルスは、前記複数の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合の順次トリガに基づいて、前記複数の段を介して伝播されて出力インダクタにおいて電圧パルスを生成して前記DC出力電流を生成し、前記磁束導入システムは、前記DC導入信号の振幅に対する前記DC出力電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるように構成される、前記DC導入信号を供給するステップと、を備える方法。
(付記2)
前記複数の段は、順次直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含み、
前記ACクロック信号を供給するステップは、
前記ACクロック信号の同相成分および直交位相成分のそれぞれを供給するステップを含み、
前記同相成分と前記直交位相成分とは、約90°位相がずれていて、前記単一磁束量子パルスを、前記ACクロック信号の各四分の一周期において前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のうちの対応する段を介して伝播させる、付記1に記載の方法。
(付記3)
ジョセフソン電流源システムであって、
直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含む磁束シャトルループであって、前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含み、前記磁束シャトルループは、作動された場合、約90°位相がずれている同相成分および直交位相成分を含む誘導結合されたACクロック信号に応じて、前記磁束シャトルループのまわりの前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のそれぞれにおける前記少なくとも1つのジョセフソン接合を順次トリガするように構成される、前記磁束シャトルループと、
前記第1の段および前記第3の段に関連し、かつ前記第1の段および前記第3の段のそれぞれにおける前記少なくとも1つのジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受け取るように構成される第1の蓄積インダクタと、
前記第2の段および前記第4の段に関連し、かつ前記第2の段および前記第4の段のそれぞれにおける前記ジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受けるように構成される第2の蓄積インダクタと、
前記第1の蓄積インダクタおよび前記第2の蓄積インダクタのそれぞれに結合され、かつ前記第1の蓄積インダクタおよび前記第2の蓄積インダクタのそれぞれを介して供給された前記電圧パルスに応じてDC出力電流を供給するように構成される出力インダクタと、
前記磁束シャトルループを作動させるように構成され、かつ前記DC出力電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるようにさらに構成される磁束導入システムと、を備えるジョセフソン電流源システム。
(付記4)
前記磁束導入システムは、
前記磁束導入システムに誘導結合される導入トランスを含み、
前記導入トランスは、DC導入信号に基づいて導入電流を誘導して、前記DC出力電流が所定の作動閾値以下であることに応答して単一磁束量子(SFQ)パルスを導入し、かつ前記DC出力電流が所定の作動解除閾値よりも大きいことに応答して負の単一磁束量子パルスを導入するように構成される、付記3に記載のジョセフソン電流源システム。
(付記5)
前記磁束導入システムは、前記複数の段の1つの一部を形成し、前記DC導入信号は、前記複数の段の前記それぞれの1つの磁束に基づいて前記所定の作動閾値と所定の作動解除閾値との両方を規定する所定の振幅を有する、付記4に記載のジョセフソン電流源システム。
(付記6)
前記磁束導入システムは、
前記磁束導入システムに誘導結合されるフィードバックトランスをさらに含み、
前記フィードバックトランスは、前記DC出力電流に基づいてフィードバック電流を誘導するように構成され、
前記フィードバック電流は、前記導入電流とは反対の電流方向を有して、前記導入電流の振幅に対する前記フィードバック電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させる、付記4に記載のジョセフソン電流源システム。

Claims (20)

  1. ジョセフソン電流源システムであって、
    直列のループに配置された複数の段を含む磁束シャトルループであって、前記複数の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含み、前記磁束シャトルループは、作動された場合、誘導結合されたACクロック信号に応答して、前記磁束シャトルループのまわりの前記複数の段のそれぞれにおける前記少なくとも1つのジョセフソン接合を順次トリガして、出力インダクタを介して供給されるDC出力電流を生成するように構成される、前記磁束シャトルループと、
    前記磁束シャトルループを作動させるように構成された磁束導入システムであって、前記DC出力電流の振幅が所定の作動解除閾値まで増加したことに応答して、前記磁束シャトルループを自動的に作動解除させるようにさらに構成される前記磁束導入システムと、を備えるジョセフソン電流源システム。
  2. 前記磁束導入システムは、前記DC出力電流の振幅が所定の作動閾値まで減少したことに応答して、前記磁束シャトルループを自動的に再作動させるようにさらに構成される、請求項1に記載のジョセフソン電流源システム。
  3. 前記複数の段の少なくとも1つにそれぞれ結合され、かつ前記複数の段のそれぞれにおける前記ジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受け取るようにそれぞれ構成される複数の蓄積インダクタと、
    前記複数の蓄積インダクタのそれぞれに結合され、かつ前記複数の蓄積インダクタのそれぞれを介して供給された前記電圧パルスに応答して前記DC出力電流を供給するように構成される出力インダクタと、をさらに備える請求項1に記載のジョセフソン電流源システム。
  4. 前記磁束導入システムは、前記磁束導入システムに誘導結合される導入トランスを含み、
    前記導入トランスは、DC導入信号に基づいて導入電流を誘導して、前記DC出力電流が所定の作動閾値以下であることに応答して単一磁束量子(SFQ)パルスを導入し、かつ前記DC出力電流が前記所定の作動解除閾値よりも大きいことに応答して負の単一磁束量子パルスを導入するように構成される、請求項1に記載のジョセフソン電流源システム。
  5. 前記磁束導入システムは、前記複数の段の1つの一部を形成し、
    前記DC導入信号は、前記複数の段の対応する段の磁束に基づいて前記所定の作動閾値と前記所定の作動解除閾値との両方を規定する所定の振幅を有する、請求項4に記載のジョセフソン電流源システム。
  6. 前記磁束導入システムは、前記磁束導入システムに誘導結合されるフィードバックトランスをさらに含み、
    前記フィードバックトランスは、前記DC出力電流に基づいてフィードバック電流を誘導するように構成され、
    前記フィードバック電流は、前記導入電流とは反対の電流方向を有して、前記導入電流の振幅に対する前記フィードバック電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させる、請求項4に記載のジョセフソン電流源システム。
  7. 前記ACクロック信号は、同相成分と直交位相成分とを含み、
    前記同相成分と前記直交位相成分とは、約90°位相がずれている、請求項1に記載のジョセフソン電流源システム。
  8. 前記複数の段は、順次直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含み、
    前記第1の段および前記第3の段は、第1のクロックトランスに結合され、かつ前記第2の段および前記第4の段は、第2のクロックトランスに結合され、
    前記第1のクロックトランスは、前記ACクロック信号の前記同相成分を伝播させるように構成された一次インダクタを含み、かつ前記第2のクロックトランスは、前記ACクロック信号の前記直交位相成分を伝播させるように構成された一次インダクタを含む、請求項7に記載のジョセフソン電流源システム。
  9. 前記磁束シャトルループの作動中、前記第1の段は、前記ACクロック信号の前記同相成分の第1の位相に応じて、対応する少なくとも1つのジョセフソン接合のトリガに基づいて前記第2の段に単一磁束量子(SFQ)パルスを伝播させるように構成され、前記第2の段は、前記ACクロック信号の前記直交位相成分の第1の位相に応じて、対応する少なくとも1つのジョセフソン接合のトリガに基づいて前記第3の段に前記単一磁束量子パルスを伝播させるように構成され、前記第3の段は、前記第1の位相とは反対である、前記ACクロック信号の前記同相成分の第2の位相に応じて、対応する少なくとも1つのジョセフソン接合のトリガに基づいて前記第4の段に前記単一磁束量子パルスを伝播させるように構成され、かつ前記第4の段は、前記第1の位相とは反対である、前記ACクロック信号の前記直交位相成分の第2の位相に応じて、対応する少なくとも1つのジョセフソン接合のトリガに基づいて前記第1の段に前記単一磁束量子パルスを伝播させるように構成される、請求項8に記載のジョセフソン電流源システム。
  10. 前記第1のクロックトランスは、前記第1の段および前記第3の段と共に第1のループに配置される二次インダクタを含み、
    前記第2のクロックトランスは、前記第2の段および前記第4の段と共に第2のループに配置される二次インダクタを含み、
    前記ジョセフソン電流源システムは、
    前記DC出力電流を供給するように構成された出力インダクタと、
    前記単一磁束量子パルスが前記第1の段および前記第3の段の各々を介して伝播するときに、前記出力インダクタと前記第1のループとを相互接続して前記出力インダクタに電圧パルスを供給する第1の蓄積インダクタと、
    前記単一磁束量子パルスが前記第2の段および前記第4の段の各々を介して伝播するときに、前記出力インダクタと前記第2のループとを相互接続して前記出力インダクタに電圧パルスを供給する第2の蓄積インダクタと、をさらに備える、請求項9に記載のジョセフソン電流源システム。
  11. DC出力電流を生成するための方法であって、
    クロックトランスの一次インダクタを介してACクロック信号を供給するステップであって、前記クロックトランスは、磁束シャトルループの複数の段の少なくとも2つと共にループに配置された二次インダクタを含み、前記複数の段は、順次直列のループに配置される、前記ACクロック信号を供給するステップと、
    前記複数の段の1つにおいて単一磁束量子(SFQ)パルスを生成するために磁束導入システムにDC導入信号を供給するステップであって、前記単一磁束量子パルスは、前記複数の段のそれぞれにおけるジョセフソン接合の順次トリガに基づいて、前記複数の段を介して伝播されて出力インダクタにおいて電圧パルスを生成して前記DC出力電流を生成し、前記磁束導入システムは、前記DC導入信号の振幅に対する前記DC出力電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるように構成される、前記DC導入信号を供給するステップと、を備える方法。
  12. 前記磁束シャトルループの自動的な再作動および作動解除のそれぞれのための前記DC出力電流の振幅に関連する作動閾値および作動解除閾値の少なくとも1つを設定するために、前記DC導入信号の振幅を設定するステップをさらに備える請求項11に記載の方法。
  13. 前記磁束シャトルループは、
    前記複数の段の少なくとも1つにそれぞれ結合され、かつ前記複数の段のそれぞれにおける前記ジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受け取るようにそれぞれ構成される複数の蓄積インダクタと、
    前記複数の蓄積インダクタのそれぞれに結合され、かつ前記複数の蓄積インダクタのそれぞれを介して供給された前記電圧パルスに応じて前記DC出力電流を供給するように構成される出力インダクタと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記DC導入信号を供給するステップは、
    前記磁束導入システムに誘導結合される導入トランスの一次インダクタに前記DC導入信号を供給するステップであって、前記導入トランスは、前記DC導入信号に基づいて導入電流を誘導して、前記DC出力電流が所定の作動閾値以下であることに応答して前記磁束シャトルループに前記単一磁束量子パルスを導入し、かつ前記DC出力電流が前記所定の作動解除閾値よりも大きいことに応答して負の単一磁束量子パルスを導入するように構成される、前記DC導入信号を供給するステップを含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記磁束導入システムは、前記磁束導入システムに誘導結合されるフィードバックトランスをさらに含み、
    前記フィードバックトランスは、前記DC出力電流に基づいてフィードバック電流を誘導するように構成され、
    前記フィードバック電流は、前記導入電流とは反対の電流方向を有して、前記導入電流の振幅に対する前記フィードバック電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記複数の段は、順次直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含み、
    前記ACクロック信号を供給するステップは、
    前記ACクロック信号の同相成分および直交位相成分のそれぞれを供給するステップを含み、
    前記同相成分と前記直交位相成分とは、約90°位相がずれていて、前記単一磁束量子パルスを、前記ACクロック信号の各四分の一周期において前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のうちの対応する段を介して伝播させる、請求項11に記載の方法。
  17. ジョセフソン電流源システムであって、
    直列のループに配置された第1の段と、第2の段と、第3の段と、第4の段とを含む磁束シャトルループであって、前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のそれぞれは、少なくとも1つのジョセフソン接合を含み、前記磁束シャトルループは、作動された場合、約90°位相がずれている同相成分および直交位相成分を含む誘導結合されたACクロック信号に応じて、前記磁束シャトルループのまわりの前記第1の段、前記第2の段、前記第3の段、および前記第4の段のそれぞれにおける前記少なくとも1つのジョセフソン接合を順次トリガするように構成される、前記磁束シャトルループと、
    前記第1の段および前記第3の段に関連し、かつ前記第1の段および前記第3の段のそれぞれにおける前記少なくとも1つのジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受け取るように構成される第1の蓄積インダクタと、
    前記第2の段および前記第4の段に関連し、かつ前記第2の段および前記第4の段のそれぞれにおける前記ジョセフソン接合の順次トリガに関連する電圧パルスを受けるように構成される第2の蓄積インダクタと、
    前記第1の蓄積インダクタおよび前記第2の蓄積インダクタのそれぞれに結合され、かつ前記第1の蓄積インダクタおよび前記第2の蓄積インダクタのそれぞれを介して供給された前記電圧パルスに応じてDC出力電流を供給するように構成される出力インダクタと、
    前記磁束シャトルループを作動させるように構成され、かつ前記DC出力電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させるようにさらに構成される磁束導入システムと、を備えるジョセフソン電流源システム。
  18. 前記磁束導入システムは、
    前記磁束導入システムに誘導結合される導入トランスを含み、
    前記導入トランスは、DC導入信号に基づいて導入電流を誘導して、前記DC出力電流が所定の作動閾値以下であることに応答して単一磁束量子(SFQ)パルスを導入し、かつ前記DC出力電流が所定の作動解除閾値よりも大きいことに応答して負の単一磁束量子パルスを導入するように構成される、請求項17に記載のジョセフソン電流源システム。
  19. 前記磁束導入システムは、前記複数の段の1つの一部を形成し、前記DC導入信号は、前記複数の段の前記それぞれの1つの磁束に基づいて前記所定の作動閾値と所定の作動解除閾値との両方を規定する所定の振幅を有する、請求項18に記載のジョセフソン電流源システム。
  20. 前記磁束導入システムは、
    前記磁束導入システムに誘導結合されるフィードバックトランスをさらに含み、
    前記フィードバックトランスは、前記DC出力電流に基づいてフィードバック電流を誘導するように構成され、
    前記フィードバック電流は、前記導入電流とは反対の電流方向を有して、前記導入電流の振幅に対する前記フィードバック電流の振幅に基づいて前記磁束シャトルループを自動的に作動解除および再作動させる、請求項18に記載のジョセフソン電流源システム。
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