JP2019220041A - 移動体制御システムの評価装置及び評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御システムの製品系列を考慮した上でアーキテクチャの再利用性(共通性)の評価を行う移動体制御システムの評価装置及び評価方法を提供する。【解決手段】車両制御システムの機能要件ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性および/または論理アーキテクチャ601を配置する複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を評価する車両制御システムの評価装置100であって、論理アーキテクチャ601の論理エレメントを物理アーキテクチャ300の物理エレメントに配置する機能配置部101と、機能配置部101により配置された複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性および/または複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を、機能要件の差分に基づいて評価するアーキテクチャ評価部103と、アーキテクチャ評価部103により評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力部104と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、移動体制御システムの評価装置及び評価方法に関する。
特許文献1には、情報処理装置を用いたアプリケーションアーキテクチャの設計方法として、所定の論理機能を動作させるモジュール群、そのモジュール群を動作させる仮想マシン群、その仮想マシン群を動作させる物理マシン群に関しての設計事項となる依存関係及び設計アスペクトに関する情報を入力する段階と、入力された依存関係及び設計アスペクトに関する情報についてDSM(Dependency Structure Matrix)形式の設計マトリクスの入れ替えを行うことによって、DSM形式上でモジュール群、仮想マシン群、及び物理マシン群に対するそれぞれの割り当てを段階的に再配置してアーキテクチャの適正化処理を図る段階と、を行い、その結果として仮想化環境やクラウド環境などに適したアーキテクチャの良好な設計解を導出することができる車両制御システム検証装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された車両制御システム検証装置では、論理機能により記述される論理アーキテクチャの論理エレメント(Software:以下、S/Wとも言う)を、物理構成により記述される物理アーキテクチャの物理エレメント(Hardware:以下、H/Wとも言う)に配置(マッピング)した後、アーキテクチャの性能等の評価を行っている。ここで、H/Wの一例として、車両に搭載されているECU(Electronic Control Unit)、マイコンなどが挙げられる。
ここで車両などのように複数の製品系列を有する場合、これら複数の製品系列を考慮した上で当該製品系列におけるアーキテクチャの再利用性(共通性)の評価を行う必要がある。しかしながら、特許文献1には、複数の製品系列を考慮した上でアーキテクチャの再利用性の評価を行うことに関して何ら記載されていない。このことは、車両制御システムに限らず、他の制御システムについても同じことが言える。
したがって、本発明は、制御システムの製品系列を考慮した上でアーキテクチャの再利用性(共通性)の評価を行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、車両制御システムの機能要件ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または前記論理アーキテクチャを配置する複数の物理アーキテクチャ間の再利用性を評価する移動体制御システムの評価装置であって、前記論理アーキテクチャの論理エレメントを前記物理アーキテクチャの物理エレメントに配置する機能配置部と、前記機能配置部により配置された複数の前記論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または複数の前記物理アーキテクチャ間の再利用性を、前記機能要件の差分に基づいて評価する評価部と、前記評価部により評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力部と、を有する構成とした。
本発明によれば、制御システムの製品系列を考慮した上でアーキテクチャの再利用性(共通性)の評価を行うことができる。
<車両制御システムの評価装置>
初めに、本発明の実施の形態にかかる車両制御システムの評価装置100の機能構成を説明する。実施の形態では、車両制御システムの評価装置100により第1車両制御システム2が有する論理アーキテクチャを物理アーキテクチャ上に配置した際のアーキテクチャの再利用性を評価する場合を例示して説明するが、車両制御システムの評価装置100の評価対象は車両制御システムに限定されるものではなく、様々な制御システムのアーキテクチャの再利用性の評価に適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる車両制御システムの評価装置100の機能構成を説明する図である。
初めに、本発明の実施の形態にかかる車両制御システムの評価装置100の機能構成を説明する。実施の形態では、車両制御システムの評価装置100により第1車両制御システム2が有する論理アーキテクチャを物理アーキテクチャ上に配置した際のアーキテクチャの再利用性を評価する場合を例示して説明するが、車両制御システムの評価装置100の評価対象は車両制御システムに限定されるものではなく、様々な制御システムのアーキテクチャの再利用性の評価に適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる車両制御システムの評価装置100の機能構成を説明する図である。
図1に示すように、車両制御システムの評価装置100(以下、評価装置100とも言う)は、機能配置部101と、安全検証部102と、アーキテクチャ評価部103と、評価結果出力部104と、を有して構成されている。
機能配置部101は、論理アーキテクチャ601と物理アーキテクチャ300とを入力とし、機能配置の例(図3参照)のように論理アーキテクチャ601(論理エレメント)を所定の物理アーキテクチャ(物理エレメント)上に配置する。
安全検証部102は、機能配置後のアーキテクチャと安全分析情報40とを入力とし、前記アーキテクチャが安全分析情報40の要件を満たしているか否かの観点で安全性の検証を行い、安全性検証OK又はNG,NGの場合の理由を出力する。
アーキテクチャ評価部103は、機能配置後のアーキテクチャについて、後述するアーキテクチャの再利用性の評価とアーキテクチャの定量評価を行う。
評価結果出力部104は、アーキテクチャ評価部103によるアーキテクチャの再利用性の評価結果50を表示装置(図示せず)に所定の形式で出力する。このようにして車両制御システム2の検証及び評価を実施する。
前述した理論アーキテクチャ、物理アーキテクチャ、機能配置、アーキテクチャの再利用性評価の詳細は後述する。
<車両制御システムの構成>
次に、評価装置100による評価対象となる第1車両制御システム2を備える車両システム1の概略構成を説明する。
図2は、評価対象の第1車両制御システム2を備える車両システム1の概略構成例を説明する図である。実施形態では、車両システム1は自動車などの車両が該当し、当該車両の内部に第1車両制御システム2を有している。
次に、評価装置100による評価対象となる第1車両制御システム2を備える車両システム1の概略構成を説明する。
図2は、評価対象の第1車両制御システム2を備える車両システム1の概略構成例を説明する図である。実施形態では、車両システム1は自動車などの車両が該当し、当該車両の内部に第1車両制御システム2を有している。
車両システム1は、第1車両制御システム2と、通信装置3と、第2車両制御システム4と、駆動装置5と、認識装置6と、出力装置7と、入力装置8と、通知装置9と、を有して構成されている。
第1車両制御システム2(以下、車両制御システム2とも言う)は、車載ネットワークとコントローラにより構成されている。車載ネットワークの一例として、CAN(Controller Area Network)、CANFD(CAN with Flexible Data−rate)、Ethernet(登録商標)などが挙げられる。また、コントローラの一例として、ECU(Electronic Control Unit)などが挙げられる。車両制御システム2は、通信装置3、第2車両制御システム4、駆動装置5、認識装置6、出力装置7、入力装置8、通知装置9などに接続され、それぞれの情報の送受信を行う。
通信装置3は、車両システム1の外部と無線通信などのプロトコルを使用した通信、又はGPS(Global Positioning System)を用いた通信を行い、外界(インフラ、他車両、地図)の情報又は自車に関する情報を取得、送信などの無線通信を行う。ここで無線通信とは、例えば、携帯電話の通信、無線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、C2X(Car to X:車両対車両または車両対インフラ通信)が挙げられる。また、通信装置3は、診断端子(OBD:On−Board Diagnostics)やEthernet端子、外部記録媒体(例えばUSBメモリ、SDカード、等)端子などを有し、車両制御システム2との通信が可能となっている。
第2車両制御システム4は、車両制御システム2とは異なるプロトコル又は同一のプロトコルを用いたネットワークにより構成されている。
駆動装置5は、車両制御システム2による制御に応じて車両の運動を制御する機械及び電気装置(例えば、エンジン、トランスミッション、ホイール、ブレーキ、操舵装置など)の駆動を行う装置であり、例えばアクチュエータである。
認識装置6は、車両システム1の外部又は車両システム1の状態に関する情報を取得する装置であり、例えば、車載カメラ、レーダ、LIDAR、超音波センサなどの外界センサや、車両システム1の状態(運動状態、位置情報、加速度、車輪速度など)を認識する力学系センサにより構成されている。
出力装置7は、ネットワークシステムに有線又は無線で接続され、ネットワークシステムから送出されるデータを受信し、メッセージ情報(例えば、映像や音)など運転者に必要な情報を表示又は出力する装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、警告灯、スピーカなどの出力装置である。
入力装置8は、運転者が車両制御システム2に対して、操作の意図や指示を入力する入力信号を生成するための装置であり、例えば、ステアリング、ペダル、ボタン、レバー、タッチパネルなどの装置である。
通知装置9は、車両システム1が外界に対して、車両の状態などを通知するための装置であり、例えば、ランプ、LED(Light Emitting Diode)、スピーカなどの装置である。
<物理アーキテクチャ>
次に、車両制御システム2で用いられる物理アーキテクチャ300の一例を説明する。
図3は、車両制御システム2で用いられる物理アーキテクチャ300の一例を説明する図である。
次に、車両制御システム2で用いられる物理アーキテクチャ300の一例を説明する。
図3は、車両制御システム2で用いられる物理アーキテクチャ300の一例を説明する図である。
図3に示すように、物理アーキテクチャ300はハードウェア(Hardware:H/W)構成とも言う。物理アーキテクチャ300は、ネットワークリンク301とECU302とを有して構成されている。ネットワークリンク301は、車載ネットワーク上のネットワーク装置を接続するものであり、例えば、CANバスなどである。ECU302は、ネットワークリンク301、図示しない他のネットワークリンク(専用線含む)、駆動装置5又は認識装置6に接続され、駆動装置5又は認識装置6の制御及び情報取得、ネットワークとのデータの送受信を行う。ECU302は、複数のネットワークリンク301に接続され、それぞれのネットワークリンク301との間でデータの送受信を行うゲートウェイ(Gateway:GW)の役割も担っている。
ネットワークトポロジの例として、実施形態では、図3に示すように2つのCANバスに複数のECU302が接続されているバス型の場合を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数のECUがGWに直接接続されているスター型や、ECUが一連のリンクにリング状に接続されているリンク型、それぞれの型が混在し複数のネットワークにより構成される混在型などでもよい。ECU302は、ネットワークを介して受信したデータに基づいて、駆動装置5への制御信号の出力、認識装置6からの情報の取得、ネットワークへの制御信号及び情報の出力、内部状態の変更、などの制御処理を行う。前述したECU302、ネットワークリンク301、及びECU302内のプロセッサ(CPU)を、以下、物理エレメントとも言う。
<ECUの内部構成>
次に、前述したECU302の内部構成例を説明する。
図4は、ECU302の内部構成例を説明する図である。
次に、前述したECU302の内部構成例を説明する。
図4は、ECU302の内部構成例を説明する図である。
図4に示すように、ECU302は、プロセッサ401と、I/O(Input/Output)402と、タイマ403と、ROM(Read Only Memory)404と、RAM(Random access memory)405とを有して構成されており、これらの各装置は内部バス406により接続されている。プロセッサ401は、例えば、CPUなどの演算処理装置であり、キャッシュやレジスタなどの記憶素子を有し、制御を実行する。I/O402は、ネットワークリンク301又はネットワークや専用線で接続された駆動装置5又は/及び認識装置6に対してデータの送受信を行う。タイマ403は、図示しないクロックなどを使用し、時間及び時刻の管理を行う。ROM404は、制御プログラム及び不揮発性のデータの保存を行う。RAM405は、制御プログラム以外のプログラム及び揮発性のデータの保存を行う。内部バス406は、ECU302内部での通信に用いられる。
<物理アーキテクチャのパラメータ>
次に物理アーキテクチャ300のパラメータの一例を説明する。
図5は、物理アーキテクチャ300に付与されるパラメータの一例を説明する図であり、(A)は物理アーキテクチャ300が有する物理エレメント(ECU又はプロセッサなど)に付与されるパラメータの一例であり、(B)は物理アーキテクチャが有するネットワークに付与されるパラメータの一例である。
次に物理アーキテクチャ300のパラメータの一例を説明する。
図5は、物理アーキテクチャ300に付与されるパラメータの一例を説明する図であり、(A)は物理アーキテクチャ300が有する物理エレメント(ECU又はプロセッサなど)に付与されるパラメータの一例であり、(B)は物理アーキテクチャが有するネットワークに付与されるパラメータの一例である。
図5の(A)に示すように、物理アーキテクチャ300の物理エレメントに付与されるパラメータは、演算性能と、RAM量と、ROM量と、対応安全度と、コスト(ECUなどの部品費用)と、マイコン種別と、OS・BSW・HV種別と、を含んでいる。これらのうち、演算性能、RAM量、ROM量、対応安全度、コストは、ECU又はプロセッサの持つパラメータであり、物理アーキテクチャ300の定量評価に使用される。
また、マイコン種別(例えばチップベンダ名、型番)、OS(Operating System)、BSW(Basic Software)の種別、それらに含まれるHV(Hypervisor)の実装の有無やその種類は、物理アーキテクチャ300の再利用評価に使用されるPF(Platform)の情報である。S/Wは、これらPF上で実行されるため、S/Wの再利用性を評価する際にこれらのパラメータが必要となる。
ここで対応安全度とは、安全性関連のパラメータであり、ハードウェアとして対応可能な安全度の要求レベルを評価するための情報である、例えば、対応安全度は、ASIL(Automotive Safety Integrity Level)、QM(Quality Management)などが挙げられえる。
また図5の(B)に示すように、物理アーキテクチャ300のネットワークに付与されるパラメータは、通信速度と、コスト(ネットワークケーブルなどの費用)と、多重度と、を含んでいる。多重度は通信線の冗長度を示すパラメータである。
<論理アーキテクチャ>
次に、車両制御システム(例えば車両制御システム2)の論理アーキテクチャ601の機能構成の一例を説明する。
図6は、車両制御システム(第1車両制御システム2)の論理アーキテクチャ601の機能構成の一例を説明する図である。
次に、車両制御システム(例えば車両制御システム2)の論理アーキテクチャ601の機能構成の一例を説明する。
図6は、車両制御システム(第1車両制御システム2)の論理アーキテクチャ601の機能構成の一例を説明する図である。
図6に示すように、車両制御システム2の論理アーキテクチャ601は、統合認識部602と、自己位置推定部603と、経路計画部604と、周辺状況認知部605と、行動計画部606と、車両運動制御部607と、縦方向制御部608と、横方向制御部609と、を有して構成されている。これらの機能は、例えば、ECU302のプロセッサ401が、ROM404などに記憶された制御プログラムを実行することで、ECU302(物理エレメント)上に実装される。
統合認識部602は、複数の認識装置6及び通信装置3から出力された情報(図中の矢印)を受信して認識結果の情報を出力する複数の認識部と、を有する。実施形態では、複数の認識部は、GPSなどを用いて高精度な地図情報を取得し、当該地図情報を出力する高精度地図認識部6021と、車載カメラやレーダなどの外界センサを用いて道路の車線情報を取得する車線認識部6022と、同じく外界センサを用いて道路に設置された標識や標示に関する情報を取得する標識/標示認識部6023と、同じく外界センサを用いて道路に設置された信号機の信号を取得する信号認識部6024と、同じく外界センサを用いて歩行者に関する情報を取得する歩行者認識部6025と、同じく外界センサを用いて周辺の車両に関する情報を取得する車両認識部6026と、車両の運動状態などの情報を取得する車両状態認識部6027と、を有して構成されている。
自己位置推定部603は、認識装置6から出力された情報と、統合認識部602(高精度地図認識部6021)から出力された地図情報とに基づいて、自己(自車両)の位置情報を推定すると共に、推定した自己位置情報を経路計画部604及び周辺状況認識部605に対して出力する。
経路計画部604は、統合認識部602(高精度地図認識部6021)から出力された地図情報と、自己位置推定部603から出力された自己位置情報とに基づいて自車両が走行する経路を演算及び決定する。
周辺状況認識部605は、統合認識部602から出力された外界認識情報(位置図情報、車線情報、標識/標示情報、信号情報、歩行者情報、車両情報)、車両運動状態、及び自己位置情報を統合して周辺情報を生成する。
行動計画部606は、周辺状況認知部605により生成された周辺情報と、統合認識部602(車両状態認識部6027)から出力された車両運動状態と、経路計画部604により決定された経路情報とに基づいて自動運転制御情報(軌道情報など)の生成及び出力を行う。
車両運動制御部607は、行動計画部606により生成された軌道情報と、統合認識部602(車両状態認識部6027)から出力された車両運動状態とに基づいて車両の運動制御値を算出し、縦方向制御部608及び横方向制御部609に対して出力する。
縦方向制御部608は、車両運動制御部607により算出された運動制御値に基づいて駆動装置5を駆動して車両の縦方向の運動制御を行い、横方向制御部609は、車両運動制御部607により算出された運動制御値に基づいて駆動装置5を駆動して車両の横方向の運動制御を行う。
<論理アーキテクチャのパラメータ>
次に論理アーキテクチャ601のパラメータの一例を説明する。
図7は、論理アーキテクチャ601のパラメータの一例を説明する図であり、(A)は論理アーキテクチャ601の主機能に付与されるパラメータの一例であり、(B)は論理アーキテクチャ601の論理接続に対するパラメータの一例である。
次に論理アーキテクチャ601のパラメータの一例を説明する。
図7は、論理アーキテクチャ601のパラメータの一例を説明する図であり、(A)は論理アーキテクチャ601の主機能に付与されるパラメータの一例であり、(B)は論理アーキテクチャ601の論理接続に対するパラメータの一例である。
図7の(A)に示すように、論理アーキテクチャ601の主機能に付与されるパラメータは、演算量と、消費RAMと、消費ROMと、要求安全度と、S/W規模・複雑度を含んでいる。これらのパラメータのうち、演算量と、消費RAMと、消費ROMは、主に論理アーキテクチャ601の定量評価に使用される。また、S/W規模や複雑度は、後述する論理エレメントの再利用性の重み付けに使用される。ここで要求安全度とは、当該論理機能に要求される安全度であり、例えば、ASILやQMが付与され、当該安全レベルでの安全機能の実行が要求される。
図7の(B)に示すように、論理アーキテクチャ601の論理接続に関するパラメータは通信量を含んでいる。この通信量は論理アーキテクチャ601の定量評価に使用される。
<製品系列と機能要件>
次に複数の製品系列での機能要件の管理方法の一例を説明する。
図8は、複数の製品系列での機能要件の管理方法の一例を説明する図である。
次に複数の製品系列での機能要件の管理方法の一例を説明する。
図8は、複数の製品系列での機能要件の管理方法の一例を説明する図である。
図8に示すように、実施形態において製品系列とは、例えば、車両では高級モデル(High−gradeモデル:以下、Hモデルとも言う)から普及モデル(Middle――grade:以下、Mモデルとも言う)、廉価モデル(Low−gradeモデル:以下、Lモデルとも言う)を製品系列と言い、一つ一つの製品をモデルと言う。ただし実施形態において、製品系列は他の全く異なる車種も含み、ソフトウェアやECUを再利用して開発する範囲のことを言う。
また、実施形態において機能要件は車両制御システム2が有する論理機能の概要や使用を示す。例えば、車両制御システム2において、「車両運動制御」という論理機能の機能要件では、入力は軌道情報、出力は運動制御値であり、演算するアルゴリズムの概要やその動作範囲などが機能要件として定義される。
図8では、各モデルがどのような論理機能を有しているかを表形式のマトリクス状に管理している場合を例示して説明する。図8では、「〇」が論理機能の有無、アルファベットが異なる場合は該当する論理機能の機能要件が異なることを示している。
例えば、自己位置推定機能に関しては、HモデルとMモデルが該当する論理機能を有しており、Lモデルは自己位置推定機能を有していない。周辺状況認知機能に関しては、Hモデル、Mモデル、Lモデルはそれぞれ当該論理機能を有しているが機能要件がそれぞれ異なる。行動計画機能に関しては、HモデルとMモデルとが同様の機能要件を有し、Lモデルは異なる機能要件の行動計画を有していることを示している。
また各モデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造などの他の表現方法で表してもよい。
図9は、全モデル(製品系列)の論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図10は、Hモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図11は、Mモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図12は、Lモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図9〜図12において、ツリーの各要素は論理機能と機能要件とを示しており、ツリーの種類は末端が黒丸のツリーはオプションを示し、何れかのモデルで当該機能を有しない場合があることを意味している。また、ツリーの内側に円弧が記載されている場合は選択を示し、各モデルで何れかの機能を選択することを示している。このようにして、製品系列のモデルごとの論理機能と機能要件の管理を行う。
図9は、全モデル(製品系列)の論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図10は、Hモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図11は、Mモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図12は、Lモデルの論理機能・機能要件をフィーチャーツリー構造で表した図である。
図9〜図12において、ツリーの各要素は論理機能と機能要件とを示しており、ツリーの種類は末端が黒丸のツリーはオプションを示し、何れかのモデルで当該機能を有しない場合があることを意味している。また、ツリーの内側に円弧が記載されている場合は選択を示し、各モデルで何れかの機能を選択することを示している。このようにして、製品系列のモデルごとの論理機能と機能要件の管理を行う。
<各製品系列と論理アーキテクチャ>
次に、製品系列全体での論理アーキテクチャ601の構成例を説明する。
図13は、Hモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図14は、Mモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図15は、Lモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図13〜図15では、各モデルで必要な論理機能を示すブロックと、そのインタフェース(接続)とを示している。
次に、製品系列全体での論理アーキテクチャ601の構成例を説明する。
図13は、Hモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図14は、Mモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図15は、Lモデルの論理アーキテクチャ601の構成例を説明する図である。
図13〜図15では、各モデルで必要な論理機能を示すブロックと、そのインタフェース(接続)とを示している。
図13に示すHモデルについては、図6で説明した論理アーキテクチャ601の構成例と同様に全ての論理機能を有しているため、全ての論理機能のブロックを有している。一方で、図14に示すMモデルについては、統合認識部602の信号認識部6024と歩行者認識部6025との論理機能を有していないため、それらの論理機能が除かれている。また、図15に示すLモデルについては、統合認識部602の高精度地図認識部6021と、標識/標示認識部6023と、信号認識部6024と、歩行者認識部6025と、自己位置推定部603と、経路計画部604との論理機能を有していないため、それらの論理機能が除かれている。なお、図8で説明した機能要件一覧に示す通り、一部の論理機能(例えば、周辺状況認知)については、モデルにより機能が異なる。このようにしてモデルごとの論理機能の差分を反映した論理アーキテクチャ601を構築する。
<製品系列と物理アーキテクチャ>
次に製品系列全体における物理アーキテクチャ300の構成例を説明する。
図16は、各モデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例を説明する図であり、(A)はHモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例であり、(B)はMモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例であり、(C)はLモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例である。このように実施形態では、各モデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例を3パターン示している。
次に製品系列全体における物理アーキテクチャ300の構成例を説明する。
図16は、各モデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例を説明する図であり、(A)はHモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例であり、(B)はMモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例であり、(C)はLモデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例である。このように実施形態では、各モデルにおける物理アーキテクチャ300の構成例を3パターン示している。
図16において、MPU(Map Posisioning Unit)、AD−ECU(Autonomous Driving − Electronic Control Unit:以下、ADとも言う)、VMC(Vehicle Motion Controller)、AD(L)は、物理エレメント(ECU)又はECUの一部の物理エレメントを示しており、ECU間の結線はNWを示している。
図16の(A)に示すように、Hモデルでは、パターン1〜3の何れも物理エレメンMPU、AD、VMCを用いて、ADとMPUとが接続されていると共に、ADとVMCとが接続された構成となっている。
図16の(B)に示すように、Mモデルでは、パターン1及びパターン2ではADとVMCとが接続された構成となっており、パターン3では、ADとMPUとが接続されていると共に、ADとVMCとが接続された構成となっている。
図16の(C)に示すように、Lモデルでは、パターン1ではADのみの構成となっており、パターン2及びパターン3ではAD(L)のみの構成となっている。
評価装置100は、前述した各製品系列に対して、複数の物理アーキテクチャ案(実施形態では、パターン1〜パターン3の3パターン)を評価し、比較検討を行うための情報を提示する。そして、ユーザは、評価装置100での評価結果に基づいて、それぞれの物理アーキテクチャ案の各パターンにおいて各モデル(モデルH、M、L)の物理アーキテクチャと後述する機能配置について設計を行う。実施形態では、このように物理アーキテクチャを決定した後に、それぞれのECUに対して論理アーキテクチャの論理機能の配置を行う。
<論理アーキテクチャの物理アーキテクチャへの機能配置>
次に、物理アーキテクチャ300の物理エレメントに対して論理アーキテクチャ601の論理エレメントを機能配置する場合の一例を説明する。
図17は、物理アーキテクチャ300の物理エレメントに対して論理アーキテクチャ601の論理エレメントを機能配置する場合の一例を説明する図であり、(A)は各モデルにおけるパターン1の場合の機能配置の一例であり、(B)は各モデルにおけるパターン2の場合の機能配置の一例であり、(C)は各モデルにおけるパターン3の場合の機能配置の一例である。
次に、物理アーキテクチャ300の物理エレメントに対して論理アーキテクチャ601の論理エレメントを機能配置する場合の一例を説明する。
図17は、物理アーキテクチャ300の物理エレメントに対して論理アーキテクチャ601の論理エレメントを機能配置する場合の一例を説明する図であり、(A)は各モデルにおけるパターン1の場合の機能配置の一例であり、(B)は各モデルにおけるパターン2の場合の機能配置の一例であり、(C)は各モデルにおけるパターン3の場合の機能配置の一例である。
図17に示すように、機能配置の組み合わせは表形式によるマトリックス上で管理を行う。実施形態では、図17に示す各表の行に各モデルの物理エレメント(ECU)の一覧を記載し、表の列に論理エレメント(論理機能)の一覧を示している。表において、〇が存在する該当列の論理機能が当該行のECU(MPU、AD、AD(L)、VMC)に配置されていることを示している。例えば、HモデルのAD−ECUには、周辺状況認知機能と行動計画機能とが配置されていることを示している。このようにして、論理アーキテクチャ601の機能を物理アーキテクチャ300に配置を行って管理を行う。これにより、どの論理機能の処理がどの物理エレメント(ECU、プロセッサ)上で実行されるかが決定される。
<論理アーキテクチャの再利用性の評価>
次に、論理アーキテクチャ601の再利用性(共通性)の評価方法について説明する。実施形態では各論理エレメントを実現するためのソフトウェアモジュール(S/W)がどれだけ変更なく再利用できるかと言う観点で評価を行う。以下の機能は、評価装置100のアーキテクチャ評価部103により実行される。
次に、論理アーキテクチャ601の再利用性(共通性)の評価方法について説明する。実施形態では各論理エレメントを実現するためのソフトウェアモジュール(S/W)がどれだけ変更なく再利用できるかと言う観点で評価を行う。以下の機能は、評価装置100のアーキテクチャ評価部103により実行される。
図18は、各モデルにおいて、どの物理エレメント(ECU)にどの論理エレメント(論理機能)が配置されているのかを示す表であり、(A)はパターン1について整理したものであり、(B)はパターン2について整理したものであり、(C)はパターン3について整理したものである。図18に示す表において、アルファベット(実施形態ではA〜G、ダッシュ(′)を含む)が記載されているマスについて、列に示される論理機能を、行に示されるECUのPFで実装することを示している。また、アルファベットのダッシュの有無は同一種類の論理機能であるが性能(機能要件:例えば、高性能、一般性能など)の違いを示しており、AとAは同じ機能要件、AとA′は異なる機能要件を実装していることを示している。この情報は機能要件の一覧から取得することも可能である。
ここでパターン1における周辺状況認知機能のS/Wを例に示すと、HモデルではAD−ECUのPF上で実装され、MモデルではHモデルと異なる機能要件(A′)でAD−ECUのPF上で実装され、LモデルではHモデル及びMモデルとさらに異なる機能要件(A″)でAD−ECUのPF上で実装されることを示している。また、実施形態では、過去資産を有しており、過去資産ではAD−ECU上のPF上で実装されたHモデルと同様の機能要件(A)で開発したS/Wと、ADAS−ECUのPF上で実装された機能要件(A″)で開発したS/Wとを有していることを示している。ここで、過去資産とは、どの物理エレメントに対してどの論理機能を過去に配置したことがあるかを示しており、過去に配置したことのある物理エレメントに対する論理エレメントは、新たな設計において同じ物理エレメントに対してそのまま再利用することができる。
これらの情報に基づいて、S/Wの再利用性(SW_Reuse_Rate:以下、SWRとも言う)を以下の数式(1)により算出する。
ここで、nは再利用(以下、移植とも言う)するモジュール数、Xnは移植時の変更量を示す。Xnの算出の一例として、例えば、S/Wの変更が全くなく完全に再利用できる場合を100、過去資産に該当するS/Wがなく新たに開発する場合を0(ゼロ)、機能仕様の変更(例えば、機能要件Aから機能要件A′、又は機能要件A″に変更)がある場合には75、実装するPFが変更(例えば、MPUからADへの変更や、ADASからADへの変更)となる場合には75、機能仕様の変更とPFの変更の2つの変更がある場合には50として計算する。この計算は簡易的な計算例であり、その他の計算方法としてもよい。
PFの変更の有無については、S/Wが実装される各モデルの物理アーキテクチャ300のパラメータに含まれるOS、マイコン、BSW、HVなどの種別情報から変更の有無を判定する。
前述したS/Wの再利用の一例を説明する。
図19は、S/Wの再利用の一例を説明する模式図である。図19では、周辺状況認知機能のS/Wの移植を製品系列で行う例について示している。
図19は、S/Wの再利用の一例を説明する模式図である。図19では、周辺状況認知機能のS/Wの移植を製品系列で行う例について示している。
周辺状況認知機能(A)のS/Wは、HモデルのAD−ECUに実装されており、同じ機能要件の周辺状況認知機能(A)のS/Wが過去資産のAD−ECUにも実装されている。このため、過去資産の周辺状況認知機能(A)のS/Wは、機能変更もPF変更もなくHモデルのAD−ECUに移植できるためXn=100となる。一方、MモデルにおけるAD−ECUに実装される周辺状況認知機能(A′)のS/Wは、HモデルのAD−ECUに実装される周辺状況認知機能(A)から移植されるが、機能要件の変更(AからA′に変更)があるためXn=75となる。また、LモデルにおけるAD−ECUに実装される周辺状況認知機能(A″)のS/Wは、過去資産のADASに実装される周辺状況認知機能(A″)のS/Wから移植されるため、PFの変更がありXn=75となる。このようにして、各製品系列での論理機能のS/Wの再利用性の評価を行う。
機能変更がある場合のXnの算出方法については、前述した簡易的な算出方法の他に、例えば、変更となる要件数、インターフェース数、S/W規模、S/Wの複雑度などにより重み付けを行ってもよい。このようにすると、実際のS/Wの開発の工数に合わせて再利用性をより適切に評価することができる。また、PFの変更がある場合のXnの値についても同様に演算することができ、OSの類似性(例えば、移植容易な場合は数値を高くし、移植が困難な場合は数値を低くする)、マイコンの類似性(例えば、移植容易な場合は数値を高くし、移植が困難な場合は数値を低くする)、HVの有無(例えば、HVがある場合は移植が容易として数値を高くし、HVがない場合は移植が困難として数値を低くする)を反映し重み付けをしてもよい。そうすることにより、実際のS/Wの開発の工数に合わせて再利用性を適切に評価することができる。
特にXnの重み付けの計算については、前述した論理機能に付与された要求安全度に基づいて重み付けを行うことが望ましい。これはASILの安全レベルが高いほど開発にかかる工数が多くなり、変更に伴う工数が大きく変わるためである。よって、論理機能のS/Wに変更がある場合、再利用性が低くなるように重み付けを行う。これにより実際のS/Wの開発の工数に合わせて再利用性を評価することが可能となる。
また、前述した算出方法により評価装置100がS/Wの再利用性を評価した結果の一例は表示装置(図示せず)に表示される。
図20は、評価装置100による再利用性の評価結果の表示方法を説明する図である。
図20は、評価装置100による再利用性の評価結果の表示方法を説明する図である。
図20に示すように、各論理機能のS/Wの再利用性の評価結果を、論理アーキテクチャ601のパターンごとに表示している。このように、各論理機能のS/Wの再利用性と論理アーキテクチャ601の各パターンとを同時に表示することにより、論理アーキテクチャ601のパターンごとのS/Wの再利用性の比較を容易化し、論理アーキテクチャ601の改善等が容易となる。特に、全てのS/Wの再利用性の総和(トータル)を出力することにより、論理アーキテクチャ全体での比較及び評価が容易となる。
また、前述した実施形態では、論理機能のS/Wの移植元について再利用性を評価する場合を例示して説明したが、移植元の選択については前述したXnが最小となる移植元のS/Wを評価装置100が自動的に探索してもよい。そのようにすることにより、前述した再利用性の評価の最小化が容易となり、最適な論理アーキテクチャ601と移植元の検討が容易となる。
<物理アーキテクチャの再利用性の評価>
次に物理アーキテクチャ300の再利用性の評価方法を説明する。物理アーキテクチャ300については、ECUとS/Wとの組み合わせについて、どれだけ変更がなく再利用できるかを評価する。以下の機能は、評価装置100のアーキテクチャ評価部103により実行される。
次に物理アーキテクチャ300の再利用性の評価方法を説明する。物理アーキテクチャ300については、ECUとS/Wとの組み合わせについて、どれだけ変更がなく再利用できるかを評価する。以下の機能は、評価装置100のアーキテクチャ評価部103により実行される。
図21は、各モデルにおける物理エレメント(ECU)と、当該物理エレメントに実装された論理機能との関係をパターンごとに示した図であり、(A)はパターン1について整理したものであり、(B)はパターン2について整理したものであり、(C)はパターン3について整理したものである。
図21に示すように、表の行は全てのモデルのECU(PF)を示しており、表の列は全ての論理機能を実装した場合のS/Wをモデルごとに示している。図21に示す表では、アルファベット(実施形態ではA〜G、ダッシュ(′)を含む)が記載されているマスについて、列に示される論理機能を、行に示されるECUのPFで実装することを示している。また、アルファベットのダッシュの有無は同一種類の論理機能であるが性能(機能要件:例えば、高性能、一般性能など)の違いを示しており、AとAは同じ機能要件、AとA′は異なる機能要件を実装していることを示している。この情報は機能要件の一覧から取得することも可能である。
また、実施形態では、各ECUについて、各モデルで実装される論理機能のS/Wが列のグループ(Hモデル、Mモデル、Lモデル)ごとに示されており、列では、全ての論理機能の実装を実現するためのS/Wをモデルごとに示されている。例えば、HモデルにおけるAD−ECUは周辺状況認知機能(A)と行動計画機能(D)とが実装されていることを示している。
前述した情報に基づいて評価するH/W(ECU)の再利用性(HW_Reuse_Rate:以下、HWRとも言う)の評価式は、以下の数式(2)で表すことができる。
ここでnは移植するモジュール数、mはECU内のS/Wのモジュール数、Xnmは各S/Wの移植時の変更量を示す。Xnmの算出の一例として、例えば、物理アーキテクチャの変更が全くなく完全に再利用できる場合を100、過去資産に該当する物理アーキテクチャがなく新たに開発する場合を0(ゼロ)、機能仕様の変更(例えば、機能要件Aから機能要件A′、又は機能要件A″に変更)がある場合には75、実装するPFが変更(例えば、MPUからADへの変更や、ADASからADへの変更)となる場合には75、機能仕様の変更とPFの変更の2つの変更がある場合には50として計算する。この計算は簡易的な計算例であり、その他の計算方法としてもよい。
PFの変更の有無については、S/Wが実装される各モデルの物理アーキテクチャのパラメータに含まれるOS、マイコン、BSW、HVなどの種別情報から変更の有無を判定する。
前述した物理アーキテクチャ300の再利用の一例を説明する。
図22は、物理アーキテクチャ300の再利用の一例を説明する模式図である。図22では、パターン1のAD−ECUの再利用について、HモデルのAD−ECUを基準としてMモデルのAD−ECU、LモデルのAD−ECUに再利用する場合を例示して説明する。
図22は、物理アーキテクチャ300の再利用の一例を説明する模式図である。図22では、パターン1のAD−ECUの再利用について、HモデルのAD−ECUを基準としてMモデルのAD−ECU、LモデルのAD−ECUに再利用する場合を例示して説明する。
図22に示すように、HモデルのAD−ECUには、周辺状況認知機能(A)と行動計画機能(D)のS/Wが実装されている。このHモデルのAD−ECUを再利用してMモデルのAD−ECUを開発する場合、MモデルのAD−ECUに実装される周辺状況認知機能(A′)は機能要件の変更(AからA′)があるのでXnmは75となる。HモデルのAD−ECUに実装される行動計画機能(D)は、MモデルのAD−ECUに実装される行動計画機能(D)と同じであるので、行動計画機能(D)のS/Wは機能要件の変更はなくXnmは100となる。MモデルのAD−ECUに実装される自己位置推定機能(B′)と経路計画機能(C′)は、HモデルのAD−ECUには実装されていないため新規の開発となり、何れもXnmは0(ゼロ)となる。LモデルのAD−ECUについても同様の演算を行い、それらを加算してパターン1におけるAD−ECUの再利用性の評価を行う。このようにして、製品系列全体でH/Wの移植を行う場合のECUの再利用性の評価を行うことができる。
機能変更がある場合のXnmの算出方法については、前述した簡易的な算出方法の他に、例えば、変更となる要件数、インターフェース数、H/W規模、H/Wの複雑度などにより重み付けを行ってもよい。このようにすると、実際のH/Wの開発の工数に合わせて再利用性をより適切に評価することができる。また、PFの変更がある場合のXnmの値についても同様に演算することができ、OSの類似性(例えば、移植容易な場合は数値を高くし、移植が困難な場合は数値を低くする)、マイコンの類似性(例えば、移植容易な場合は数値を高くし、移植が困難な場合は数値を低くする)、HVの有無(例えば、HVがある場合は移植が容易として数値を高くし、HVがない場合は移植が困難として数値を低くする)を反映し重み付けをしてもよい。そうすることにより、実際のH/Wの開発の工数に合わせて再利用性を適切に評価することができる。
特にXnmの重み付けの計算については、前述した論理機能に付与された要求安全度、及び/又はECUの対応安全度に基づいて重み付けを行うことが望ましい。これはASILの安全レベルが高いほど開発にかかる工数が多くなり、変更に伴う工数が大きく変わるためである。よって、H/Wに変更がある場合、再利用性が低くなるように重み付けを行う。これにより実際のH/Wの開発の工数に合わせて再利用性を評価することが可能となる。
また、前述した算出方法により評価装置100がH/Wの再利用性を評価した結果の一例は表示装置(図示せず)に表示される。
図23は、評価装置100による再利用性の評価結果の表示方法を説明する図である。
図23は、評価装置100による再利用性の評価結果の表示方法を説明する図である。
図23に示すように、各H/W(ECU)の再利用性を、物理アーキテクチャ300のパターンごとに表示している。このように、各H/Wの再利用性と物理アーキテクチャ300の各パターンとを同時に表示することにより、物理アーキテクチャ300のパターンごとのH/Wの再利用性の比較を容易化し、物理アーキテクチャ300の改善等が容易となる。特に、全てのH/Wの再利用性の総和(トータル)を出力することにより、物理アーキテクチャ全体での比較及び評価が容易となる。
なお前述したH/W(ECU)の評価式については、移植モジュール数nで除算を行っていない。これは同じH/W(ECU)は可能な限り再利用を行い製品系列で展開を行うことが望ましいためである。そのため差異が大きい場合でも再利用を行った方が、再利用の数値が高くなる。これにより、より再利用による開発工数を反映した物理アーキテクチャの評価をより適切に行うことができる。また一方で、移植モジュール数nで除算を行うことも可能である。これにより、製品展開数を考慮しない再利用性についても評価することが可能となる。
<評価結果の表示方法>
次にアーキテクチャの再利用性の評価結果の表示方法について説明する。アーキテクチャの再利用性の評価結果については、内容を確認してアーキテクチャの再設計が可能になるために、要改善となるポイントが確認できることが望ましい。以下の機能は、評価装置100の評価結果出力部104により実行される。
図24は、論理アーキテクチャ601の再利用性の評価結果の表示方法について説明する図である。
図25は、物理アーキテクチャ300の再利用性の評価結果の表示方法について説明する図である。
次にアーキテクチャの再利用性の評価結果の表示方法について説明する。アーキテクチャの再利用性の評価結果については、内容を確認してアーキテクチャの再設計が可能になるために、要改善となるポイントが確認できることが望ましい。以下の機能は、評価装置100の評価結果出力部104により実行される。
図24は、論理アーキテクチャ601の再利用性の評価結果の表示方法について説明する図である。
図25は、物理アーキテクチャ300の再利用性の評価結果の表示方法について説明する図である。
図24に示すように、論理アーキテクチャ(S/W)の再利用性の評価結果の情報として、評価を行ったアーキテクチャのパターン、その中でのS/Wについて、再利用性が低い(例えばXnが100以下)項目とその理由が記載されている。例えば、評価装置100は、周辺状況認知機能(A)のS/Wについて、製品系列のモデルごとに機能差分が有る点と、異なるPFに移植しているため再利用性が低下していることを表示装置(図示せず)表示する。このようにしてS/Wの再利用性が低下している部分とその理由を表示することにより、内容を確認してアーキテクチャや機能要件の再設計を行うことが可能となる。
次に図25に示すように、物理アーキテクチャ(ECU)の再利用性の評価結果の情報として、評価を行ったアーキテクチャのパターン、その中でのH/W(ECU)のモデル展開の基準と展開先、ECUについて再利用性が低下している(例えばXnmが100以下)項目と、その理由を示している。この例では、HモデルのAD_ECUをMモデルのAD−ECUに展開する場合、周辺状況認知機能(A)と行動計画機能(D)のECUには機能差分があり、自己位置推定と経路計画のECUが追加されている例を示している。HモデルのAD−ECUからLモデルのAD−ECUに展開する場合ついても同様である。このようにしてECUの再利用性が低下している部分とその理由を表示することにより、内容を確認してアーキテクチャや機能要件の再設計を行うことが可能となる。
ここで表示する内容については、前述した機能差分があるという情報だけでなく、関連する各機能要件の違いについて、要件の詳細(例えば性能や仕様のパラメータの違い等)までトレースを行い表示することも可能である。そのようにすることにより、どのような機能が異なっているかも設計時点で可能になり、その差分が許容可能かを評価数値と共に判断して再設計を行うことも可能となる。またこれら表示の際に、図16や図18のような機能仕様の差分と機能配置を示す表を同時に表示しても良い。それにより、上記差分について視認が容易となる。
<アーキテクチャの定量評価>
アーキテクチャ定量評価においては、上記再利用性の評価を行ったアーキテクチャについて定量評価を行う。定量評価の方法としては、物理アーキテクチャの物理エレメントに配置された複数の論理機能、演算量、消費RAM、消費ROMを合計し、物理エレメント上での使用率を計算する。また通信についても同様にネットワーク上の論理通信の使用量を合計し、占有率を計算する。また物理アーキテクチャ全体で、使用している、つまり論理機能が1つ以上配置されている物理エレメントについてのコスト(例えば、部品コスト費用)を合計する。これら計算により、定量評価が可能である。これにより再利用性と共にこれら定量的評価結果も評価することが可能となる。
アーキテクチャ定量評価においては、上記再利用性の評価を行ったアーキテクチャについて定量評価を行う。定量評価の方法としては、物理アーキテクチャの物理エレメントに配置された複数の論理機能、演算量、消費RAM、消費ROMを合計し、物理エレメント上での使用率を計算する。また通信についても同様にネットワーク上の論理通信の使用量を合計し、占有率を計算する。また物理アーキテクチャ全体で、使用している、つまり論理機能が1つ以上配置されている物理エレメントについてのコスト(例えば、部品コスト費用)を合計する。これら計算により、定量評価が可能である。これにより再利用性と共にこれら定量的評価結果も評価することが可能となる。
以上説明した実施例によれば、製品系列でのアーキテクチャ開発において、論理アーキテクチャと物理アーキテクチャの再利用性について評価を行い、製品系列全体でのアーキテクチャの設計改善が容易となる。特に論理アーキテクチャにおける再利用性については、モデルごとの機能の差分(機能要件の違い、件数、インターフェース数、S/W規模、複雑性)や配置された物理アーキテクチャのPFの差分(OS、マイコン、BSW、HV)を考慮した上での評価が可能になり、物理アーキテクチャにおける再利用性については配置されたS/Wの再利用性を考慮した上で評価を行うことが可能になる。
特に、開発工数に大きく影響がある安全性についてもそれぞれ付与されたパラメータと変更要求に応じて再利用性を評価することが可能となる。
またこれら情報について、再利用性の情報(個別のS/Wの再利用性の数値、総和)と、再利用性が低下する項目とその理由を表示することにより、再設計がより容易となる。
また別の実施例によれば、論理アーキテクチャや物理アーキテクチャの情報に加え、ミドルウェアについても同様に再利用性を考慮して評価することにより、同様にミドルウェアの情報を含め再利用性を評価して出力することが可能となる。
また別の実施例によれば、論理アーキテクチャや物理アーキテクチャの情報に加え、ミドルウェアについても同様に再利用性を考慮して評価することにより、同様にミドルウェアの情報を含め再利用性を評価して出力することが可能となる。
以上説明した通り、第1の実施の形態では、
(1)車両制御システム2の機能要件(製品系列又はモデルH、M、L)ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性、および/または論理アーキテクチャ601を配置する複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を評価する車両(移動体)制御システムの評価装置100であって、論理アーキテクチャ601の論理エレメントを物理アーキテクチャ300の物理エレメントに配置する機能配置部101と、機能配置部101により配置された複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性、および/または複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を、機能要件の差分に基づいて評価するアーキテクチャ評価部103と、アーキテクチャ評価部103により評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力部104と、を有する構成とした。
(1)車両制御システム2の機能要件(製品系列又はモデルH、M、L)ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性、および/または論理アーキテクチャ601を配置する複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を評価する車両(移動体)制御システムの評価装置100であって、論理アーキテクチャ601の論理エレメントを物理アーキテクチャ300の物理エレメントに配置する機能配置部101と、機能配置部101により配置された複数の論理アーキテクチャ601間の再利用性、および/または複数の物理アーキテクチャ300間の再利用性を、機能要件の差分に基づいて評価するアーキテクチャ評価部103と、アーキテクチャ評価部103により評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力部104と、を有する構成とした。
このように構成すると、車両制御システム2の製品系列での再利用性(共通性)を考慮した上で論理アーキテクチャ601及び物理アーキテクチャ20の評価を行い、製品系列で最適なアーキテクチャの設計の指針を提供することができる。
(2)また、アーキテクチャ評価部103は、論理エレメントが配置された物理エレメントのプラットフォーム(PF)の情報を用いて、複数の論理エレメント間の再利用性、および/または複数の物理エレメント間の再利用性を算出する構成とした。また、アーキテクチャ評価部103は、論理エレメントの機能要件(高性能または一般性能など)の変更情報を用いて、複数の論理エレメント間の再利用性、および/または複数の物理エレメント間の再利用性を算出する構成とした。
このように構成すると、論理アーキテクチャ601における再利用性については、モデル(例えばモデルH、M、L)ごとの論理機能の差分(機能要件の違い、件数、インターフェース数、S/W規模、複雑性など)や、論理アーキテクチャが配置された物理アーキテクチャのPFの差分(OS、マイコン、BSW、HV)を考慮した上での評価が可能となり、物理アーキテクチャ20における再利用性については配置されたS/Wの再利用性を考慮した上で評価を行うことが可能となる。
(3)また、アーキテクチャ評価部103は、論理エレメントの要求安全度(例えば、ASILやQM)または物理エレメントの対応安全度(例えば、ASILやQM)に基づいて、複数の論理エレメント間の再利用性、および/または複数の物理エレメント間の再利用性を算出する構成とした。
このように構成すると、論理エレメントの要求安全度や物理エレメントの対応安全度の安全レベルが高い場合、開発工数が多くなってしまう。そこで、アーキテクチャ評価部103は、論理エレメントの要求安全度や物理エレメントの対応安全度に基づいてアーキテクチャの再利用性を評価することで、実際の開発工数を反映したアーキテクチャの再利用性の評価を適切に行うことができる。
(4)また、評価結果出力部104は、再利用性の評価結果の出力と共に、再利用性が低下する項目およびその理由を出力する構成とした。
このように構成すると、アーキテクチャの再利用性が低下する項目及び理由が視認により容易に理解できるようになり、再利用性を高めるための設計を効率よく行うことができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の評価装置100の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、さらにミドルウェア(BSW等)の再利用性を含めた評価を行う点が前述した実施の形態と異なるところである。ミドルウェアについては論理機能を実行するPFの一部であるが、製品系列のモデル化開発時に再利用を伴い開発を行うため、その再利用性を含めて評価することも重要となる。ここでミドルウェアとは、例えばOSとアプリケーションソフトウェアとの間でデータのやり取りを行うソフトウェアのことを言う。
次に、本発明の評価装置100の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、さらにミドルウェア(BSW等)の再利用性を含めた評価を行う点が前述した実施の形態と異なるところである。ミドルウェアについては論理機能を実行するPFの一部であるが、製品系列のモデル化開発時に再利用を伴い開発を行うため、その再利用性を含めて評価することも重要となる。ここでミドルウェアとは、例えばOSとアプリケーションソフトウェアとの間でデータのやり取りを行うソフトウェアのことを言う。
図26は、第2の実施形態にかかる各モデル(Hモデル、Mモデル、Lモデル)に実装された論理機能を表形式で表したものである。図26では、ミドルウェアも考慮した論理機能の再利用性に必要な情報の管理表を示す。ここでは論理機能のS/Wと同列にミドルウェアを記載している。アルファベットの表記は論理機能のS/Wと同様で、同じアルファベットでダッシュの表記が無いものは完全再利用(HとH)、ダッシュの表記があるものは機能仕様が異なる再利用(HとH’)を示している。異なるアルファベットでは再利用を行わないことを示している(例えばHとI)。
このように再利用性を管理した後の評価方法は前述した第1の実施形態と同様であり、ミドルウェアについても再利用性を評価式(1)により計算し出力する。このようにすることにより、ミドルウェアの再利用性についても評価が可能となる。
また図27にミドルウェアも考慮したH/W(ECU)の再利用性に必要な情報の管理表を示す。ここではモデルごとにミドルウェアを記載している。アルファベットの表記は上記論理機能の場合と同様である。このように再利用性を管理した後の評価は前述した第1の実施形態と同様であり、ECUに実装されたミドルウェアについてもECUの再利用性に含めて評価式(2)により計算して出力する。このようにすることにより、ミドルウェアの再利用性も考慮してH/W(ECU)の再利用性の評価が可能となる。
以上説明した通り、第2の実施の形態では、
(5)アーキテクチャ評価部103は、ミドルウェアの再利用性を含めて複数の論理エレメント間の再利用性、および/または複数の物理エレメント間の再利用性を算出する構成とした。
(5)アーキテクチャ評価部103は、ミドルウェアの再利用性を含めて複数の論理エレメント間の再利用性、および/または複数の物理エレメント間の再利用性を算出する構成とした。
前述した車両制御システムにおいて、OSと各アプリケーションソフトウェアとの間に入るミドルウェアの開発工数が発生する。
このように構成すると、アーキテクチャ評価部103は、ミドルウェアの再利用性を含めてアーキテクチャの再利用性を評価することで、実際の開発工数を反映した評価をより適切に行うことができる。
このように構成すると、アーキテクチャ評価部103は、ミドルウェアの再利用性を含めてアーキテクチャの再利用性を評価することで、実際の開発工数を反映した評価をより適切に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は、前述した実施の形態を全て組み合わせてもよく、何れか2つ以上の実施の形態を任意に組み合わせても好適である。
また、本発明は、前述した実施の形態の全ての構成を備えているものに限定されるものではなく、前述した実施の形態の構成の一部を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよく、また、前述した実施の形態の構成を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよい。
また、前述した実施の形態の一部の構成について、他の実施の形態の構成に追加、削除、置換をしてもよい。
1:車両システム、2:第1車両制御システム、3:通信装置、4:第2車両制御システム、5:駆動装置、6:認識装置、7:出力装置、8:入力装置、9:通知装置、40:安全分析情報、50:評価結果、100:車両制御システム評価装置、101:機能配置部、102:安全性検証部、103:アーキテクチャ評価部103、104:評価結果出力部、200:論理アーキテクチャ、300:物理アーキテクチャ、301:ネットワークリンク、302:ECU、401:プロセッサ、402:I/O、403:タイマ、404:ROM、405:RAM、406:内部バス、601:論理アーキテクチャ、602:統合認識部、6021:高精度地図認識部、6021:高精度地図認識部、6022:車線認識部、6023:標識/標示認識部、6024:信号認識部、6025:歩行者認識部、6026:車両認識部、6027:車両状態認識部、603:自己位置推定部、604:経路計画部、605:周辺状況認知部、606:行動計画部、607:車両運動制御部、608:縦方向制御部、609:横方向制御部
Claims (11)
- 車両制御システムの機能要件ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または前記論理アーキテクチャを配置する複数の物理アーキテクチャ間の再利用性を評価する移動体制御システムの評価装置であって、
前記論理アーキテクチャの論理エレメントを前記物理アーキテクチャの物理エレメントに配置する機能配置部と、
前記機能配置部により配置された複数の前記論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または複数の前記物理アーキテクチャ間の再利用性を、前記機能要件の差分に基づいて評価する評価部と、
前記評価部により評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力部と、を有する移動体制御システムの評価装置。 - 前記評価部は、前記論理エレメントが配置された前記物理エレメントのプラットフォームの情報を用いて、複数の前記論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または複数の前記物理アーキテクチャ間の再利用性を算出する請求項1に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 前記評価部は、前記機能要件の変更情報を用いて、複数の前記論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または複数の前記物理アーキテクチャ間の再利用性を算出する請求項1に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 前記評価部は、前記物理エレメントに配置される前記論理エレメントの機能要件の変更情報を用いて、複数の前記物理エレメント間の再利用性を算出する請求項3に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 前記評価部は、前記論理エレメントの要求安全度または前記物理エレメントの対応安全度に基づいて、複数の前記論理エレメント間の再利用性、および/または複数の前記物理エレメント間の再利用性を算出する請求項1に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 前記評価結果出力部は、前記再利用性の評価結果の出力と共に、前記再利用性が低下する項目およびその理由を出力する請求項1に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 前記評価部は、ミドルウェアの再利用性を含めて前記複数の論理エレメントおよび前記複数の物理エレメントの少なくとも何れかの再利用性を算出する請求項1に記載の移動体制御システムの評価装置。
- 車両制御システムの機能要件ごとに設定される、複数の論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または前記論理アーキテクチャを配置する複数の物理アーキテクチャ間の再利用性を評価する移動体制御システムの評価方法であって、
前記論理アーキテクチャの論理エレメントを前記物理アーキテクチャの物理エレメントに配置する機能配置ステップと、
前記機能配置ステップにより配置された複数の前記論理アーキテクチャ間の再利用性、および/または複数の前記物理アーキテクチャ間の再利用性を、前記機能要件の差分に基づいて評価する評価ステップと、
前記評価ステップにより評価された再利用性の評価結果を出力する評価結果出力ステップと、を有する移動体制御システムの評価方法。 - 前記評価ステップは、前記論理エレメントが配置された前記物理エレメントのプラットフォームの情報を用いて、複数の前記論理エレメント間の再利用性、および/または複数の前記物理エレメント間の再利用性を算出する請求項8に記載の移動体制御システムの評価方法。
- 前記評価ステップは、前記論理エレメントの機能要件の変更情報を用いて、複数の前記論理エレメント間の再利用性、および/または複数の前記物理エレメント間の再利用性を算出する請求項8に記載の移動体制御システムの評価方法。
- 前記評価ステップは、ミドルウェアの再利用性を含めて複数の前記論理エレメント間の再利用性、および/または複数の前記物理エレメント間の再利用性を算出する請求項8に記載の移動体制御システムの評価方法。
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CN113965473A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-01-21 | 重庆邮电大学 | 一种用于车载多路canfd网络的车载信息安全评估方法 |
CN113965473B (zh) * | 2021-11-12 | 2023-08-29 | 重庆邮电大学 | 一种车载多路canfd网络的车载信息安全评估方法 |
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