JP2019219968A - 画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラム - Google Patents

画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の所有者が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うこと。【解決手段】本願にかかる画像加工装置は、取得部と、変更部とを有する。取得部は、入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。変更部は、取得部により取得された許諾条件に基づいて、入稿画像のアスペクト比を変更する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラムに関する。
近年、画像に対する見栄えや統一性の向上のための画像処理に関する技術が提案されてきている。
ところで、特許文献1では、サムネイル画像の複製に対して画像変形指示に基づく画像変形を行う技術が開示されている。
特開2010−283788号公報
しかしながら、上記の従来技術では、画像の所有者が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、編集情報が示す編集内容に画像変形指示および画像に対する範囲指定指示が含まれている場合には、サムネイル画像の複製に対して画像変形指示に基づく画像変形を行い、画像変形により得られた変形済み複製を表示対象として出力する。
このような上記の従来技術では、必要な縮小画像に対しては画像処理を行うことで、画像情報を正しく表示することができたとしても、画像の所有者が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、画像の所有者が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができる画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラムを提供することを目的とする。
本願にかかる画像加工装置は、入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記許諾条件に基づいて、前記入稿画像のアスペクト比を変更する変更部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、画像の所有者が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができるといった効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる画像加工処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる画像加工システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態にかかる画像加工装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態にかかる許諾条件記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態にかかる変更後画像記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態にかかるスコア記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態にかかる画像加工処理(クロッピング)の一例を示す図である。 図8は、実施形態にかかる画像加工処理(ブラー)の一例を示す図である。 図9は、実施形態にかかる画像加工処理(マージン)の一例を示す図である。 図10は、実施形態にかかる画像加工装置による画像加工処理手順を示すフローチャートである。 図11は、画像加工装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願にかかる画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる画像加工装置、画像加工方法および画像加工プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.画像加工処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる画像加工処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる画像加工処理の一例を示す図である。実施形態にかかる画像加工処理は、画像加工装置100によって行われる。
図1の説明に先立って、図2を用いて、実施形態にかかる画像加工システムについて説明する。図2は、実施形態にかかる画像加工システム1の構成例を示す図である。実施形態にかかる画像加工システム1は、図2に示すように、入稿元装置30と、外部装置60と、画像加工装置100とを含む。入稿元装置30、外部装置60、画像加工装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す画像加工システム1には、複数台の入稿元装置30や、複数台の外部装置60や、複数台の画像加工装置100が含まれてよい。
入稿元装置30は、コンテンツを代表する代表画像の入稿元によって利用される情報処理装置である。入稿元装置30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。例えば、入稿元装置30は、入稿元の操作に従い、画像加工装置100に対して代表画像を入稿したり、代表画像の加工に関する許諾条件を設定する。なお、本実施形態において入稿元は、画像加工装置100を管理する事業主(「事業主Z」とする)とは異なる事業主であって、コンテンツプロバイダー(CP)等とも呼ばれる。以下の実施形態では、「コンテンツを代表する代表画像」は、(入稿元に)入稿された入稿画像の一例であり、かかる「代表画像」は、いわゆる「サムネイル画像」であるものとする。
外部装置60は、本実施形態では、代表画像が掲載される掲載面(例えば、ウェブページ)を管理するサーバ装置であるものとする。しかしながら、外部装置60は、代表画像をチェックするチェックツールの役割を果たすサーバ装置であってもよいし、いわゆるエンドユーザによって利用される端末装置であってもよい。なお、外部装置60は、画像加工装置100とは異なる他の装置の一例である。
ここで、画像加工装置100によって実施形態にかかる画像加工処理が行われることの前提となる課題について説明する。例えば、映画等の動画配信サイトには、各動画を代表するサムネイル画像が一覧表示されており、ユーザはサムネイル画像を選択することにより実際に動画閲覧ページへとジャンプできるようになっている。また、動画配信サイトでは、サムネイル画像を一覧表示させるにあたって、見栄えを良くするために各サムネイル画像のアスペクト比を例えば「16×9」に統一されている場合がある。
サムネイル画像は、コンテンツプロバイダー(CP)である入稿元から、例えば、画像加工装置100へ入稿されたものが上記動画配信サイトに利用されるが、入稿元によっては、アスペクト比「16×9」のサムネイル画像を入稿するのではなく、別のアスペクト比(例えば、アスペクト比「4×3」)のサムネイル画像を入稿する場合がある。かかる場合、画像に対する著作権上の問題等により、事業主Z側では、入稿元への許可なしに勝手にアスペクト比を変更するといったことが不可能である。
つまり、このような状態では、事業主Zは、動画配信サイトの要求に合ったアスペクト比のサムネイル画像を動画配信サイトへと提供することができないといった問題がある。一方で、入稿元によっては、事業主Zの要望に合わせてアスペクト比を変更するといったことはしないが、特定のアスペクト比(例えば、アスペクト比「4×3」)のサムネイル画像を入稿したうえで、事業主Z側で適宜アスペクト比を変更してよいことを許可する場合がある。このようなことから、事業主Zは、入稿元に対してサムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を設定させることにより、この許諾条件で許可されている範囲内の加工操作で、入稿時のアスペクト比から別のアスペクト比へと変更しようとする。
以上の点を踏まえて、画像加工装置100は、実施形態にかかる画像加工処理を行う。具体的には、画像加工装置100は、コンテンツを代表する代表画像の入稿元により指定された許諾条件であって、代表画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。そして、画像加工装置100は、取得した許諾条件に基づいて、代表画像のアスペクト比を変更する。代表画像に対する加工操作については、以下で詳細に説明するが、代表画像の一部を切り出す加工操作(クロッピング)、代表画像の周辺にぼかし画像を付与する加工操作(ブラー画像付与)、代表画像の周辺に余白画像を付与する加工操作(マージン画像付与)がある。以下では、実施形態にかかる画像加工処理の一例を示す。また、ここでは、代表画像の一例としてサムネイル画像を用いる。
まず、各入稿元は、入稿元装置30を操作し、画像加工装置100に対してサムネイル画像を入稿するとともに、サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を指定する(ステップS11)。画像加工装置100は、入稿元から受け付けたサムネイル画像および許諾条件(許諾条件を示す条件情報)を許諾条件記憶部121に格納する。
図1の例では、許諾条件記憶部121は、「入稿元ID」、「カテゴリ」、「画像ID」、「サムネイル画像」、「初期アスペクト比」、「許諾条件」といった項目を有する。また、「許諾条件」には、「クロッピング」、「ブラー」、「マージン」といった項目が含まれる例を示す。
「入稿元ID」は、入稿元を識別する識別情報を示す。以下の実施形態では、入稿元を区別して記載する場合には、「入稿元ID」を用いる。例えば、入稿元ID「CP1」によって識別される入稿元を「入稿元CP1」と表記する。「カテゴリ」は、入稿されたサムネイル画像がどのような「カテゴリ」に属するコンテンツに利用されるサムネイル画像であるかを示す。例えば、カテゴリ「動画」では、対応するサムネイル画像は動画配信サイトのサムネイル画像として利用されることを示す。また、カテゴリ「ポスター」では、対応するサムネイル画像は映画配信サイトのサムネイル画像として利用されることを示す。また、カテゴリ「音楽」では、対応するサムネイル画像は音楽配信サイトのサムネイル画像として利用されることを示す。「カテゴリ」は、例えば、入稿元によって指定されてよい。
「画像ID」は、入稿時(変更前)のサムネイル画像を識別する識別情報を示す。以下の実施形態では、サムネイル画像を区別して記載する場合には、「画像ID」を用いる。例えば、画像ID「Img1」によって識別されるサムネイル画像であってアスペクト比変更前(入稿時)のサムネイル画像を「変更前画像Img1」と表記する。また、変更前画像Img1からアスペクト比が変更されたサムネイル画像である変更後画像を「変更後画像Img1a」と表記する。以下に示すが画像ID「Img2」および画像ID「Img3」によって識別されるサムネイル画像についても、同様のかたちで表記する。「サムネイル画像」は、入稿された時点、すなわちアスペクト比が変更される前のサムネイル画像の画像データをを示す。「初期アスペクト比」は、入稿された時点、すなわちアスペクト比が変更される前のサムネイル画像のアスペクト比を示す。
「許諾条件」は、サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を示す。具体的には、「許諾条件」は、サムネイル画像のアスペクト比を変更するためにサムネイル画像に対して行ってよい加工操作を条件付ける条件情報を示す。例えば、「許諾条件」に含まれる「クロッピング」は、サムネイル画像のアスペクト比を変更するためにサムネイル画像に対して行ってよい加工操作としてクロッピング操作を行って良いか否かを条件付ける条件情報を示す。図1の例では、入稿元CP1が、「許諾条件」として「クロッピング」に「許可」を指定している。かかる例は、入稿元CP1が、変更前画像Img1のアスペクト比を変更してよいが、クロッピング操作でしかアスペクト比を変更してはいけないことを条件付けていることを示す。
また、「許諾条件」に含まれる「ブラー」は、サムネイル画像のアスペクト比を変更するためにサムネイル画像に対して行ってよい加工操作としてブラー画像を付与する操作を行って良いか否かを条件付ける条件情報を示す。図1の例では、入稿元CP2が、「許諾条件」として「ブラー」に「許可」を指定している。かかる例は、入稿元CP2が、変更前画像Img2のアスペクト比を変更してよいが、ブラー画像付与でしかアスペクト比を変更してはいけないことを条件付けていることを示す。
また、「許諾条件」に含まれる「マージン」は、サムネイル画像のアスペクト比を変更するためにサムネイル画像に対して行ってよい加工操作としてマージン画像を付与する操作を行って良いか否かを条件付ける条件情報を示す。図1の例では、入稿元CP3が、「許諾条件」として「マージン」に「許可」を指定している。かかる例は、入稿元CP3が、変更前画像Img3のアスペクト比を変更してよいが、マージン画像付与でしかアスペクト比を変更してはいけないことを条件付けていることを示す。
なお、図1に示す許諾条件記憶部121では、入稿元CP1であればクロッピングのみ許可といったように各入稿元が1つの許諾条件を指定しているが、複数の許諾条件を指定することもできる。例えば、入稿元CP1は、クロッピングおよびブラーを許可することもできる。
さて、このような状態において、画像加工装置100は、許諾条件記憶部121を参照し、許諾条件をチェックする(ステップS12)。具体的には、、画像加工装置100は、許諾条件記憶部121を参照し、入稿元が指定している許諾条件をチェックし、入稿元により許可されている加工操作を特定する。図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP1が、許諾条件としてサムネイル画像の一部を切り出す加工操作(クロッピング)を許可する旨の条件を指定していることを特定する。また、図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP2が、許諾条件としてサムネイル画像の周辺にぼかし画像を付与する加工操作(ブラー画像付与)を許可する旨の条件を指定していることを特定する。また、図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP3が、許諾条件としてサムネイル画像の周辺に余白画像を付与する加工操作(マージン画像付与)を許可する旨の条件を指定していることを特定する。
次に、画像加工装置100は、入稿元により入稿されたサムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比に変更する画像加工処理を行う(ステップS13)。言い換えれば、画像加工装置100は、入稿元により入稿されたサムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比となるようサムネイル画像に対して、許可されている加工操作を行う。図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP1に対応する変更前画像Img1に対してクロッピングを行うことにより、変更前画像Img1のアスペクト比である初期アスペクト比「4×3」をアスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」それぞれに変更する。言い換えれば、画像加工装置100は、クロッピングにより初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」へと変更された変更後画像Img1aを生成する。なお、本実施形態では、画像加工装置100が初期アスペクト比から、アスペクト比「4×3」、「16×9」、「2×3」、「1×1」といった4つのアスペクト比へと変更する例を示すが、この4つのアスペクト比に限定される必要はない。つまり、画像加工装置100は、アスペクト比「4×3」、「16×9」、「2×3」、「1×1」以外のアスペクト比へと変更してもよい。
ここで、図7を用いて、クロッピングによるアスペクト比変更の一例を示す。なお、かかる処理については後ほど詳細に説明するため、ここでは簡単な説明に留める。図7は、実施形態にかかる画像加工処理(クロッピング)の一例を示す図である。例えば、画像加工装置100は、図7(a)に示すように、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「16×9」の画像をクロッピング(切り出し)することにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」へと変更する。つまり、画像加工装置100は、クロッピングにより初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像Img1aを生成する。また、画像加工装置100は、同様にして、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」、「1×1」への変更も行う。
また、図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP2に対応する変更前画像Img2に対してぼかし画像付与を行うことにより、変更前画像Img2のアスペクト比である初期アスペクト比「4×3」をアスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」それぞれに変更する。言い換えれば、画像加工装置100は、ぼかし画像の付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。
ここで、図8を用いて、ぼかし画像付与によるアスペクト比変更の一例を示す。なお、かかる処理については後ほど詳細に説明するため、ここでは簡単な説明に留める。図8は、実施形態にかかる画像加工処理(ブラー)の一例を示す図である。例えば、画像加工装置100は、図8(a)に示すように、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2を、アスペクト比「16×9」のブラー画像Br2aに重畳することにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」へと変更する。つまり、画像加工装置100は、ぼかし画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。また、画像加工装置100は、同様にして、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」、「1×1」への変更も行う。
また、図1の例では、画像加工装置100は、入稿元CP3に対応する変更前画像Img3に対して余白画像付与を行うことにより、変更前画像Img2のアスペクト比である初期アスペクト比「4×3」をアスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」それぞれに変更する。言い換えれば、画像加工装置100は、余白画像の付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。
ここで、図9を用いて、余白画像付与によるアスペクト比変更の一例を示す。なお、かかる処理については後ほど詳細に説明するため、ここでは簡単な説明に留める。図9は、実施形態にかかる画像加工処理(マージン)の一例を示す図である。例えば、画像加工装置100は、図9(a)に示すように、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3を、アスペクト比「16×9」のマージン画像Br3aに重畳することにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」へと変更する。つまり、画像加工装置100は、マージン画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像Img3aを生成する。また、画像加工装置100は、同様にして、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」、「1×1」への変更も行う。
次に、画像加工装置100は、アスペクト比が変更された変更後画像について、正しいアスペクト比であるかチェックする(ステップS14)。画像加工装置100は、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像について、アスペクト比が「16×9」となっているかをチェックする。そして、画像加工装置100は、アスペクト比が変更された変更後画像を変更後画像記憶部122に格納する(ステップS15)。図1に示すように、画像加工装置100は、変更後画像を識別する「画像ID」に対応付けて、各アスペクト比に変更された変更後画像を格納する。なお、図1に示す変更後画像記憶部122の例では、変更後画像Img1aを識別する画像IDは「Img1a」である。
このような状態において、外部装置60は、画像加工装置100に対して、サムネイル画像の配信要求を送信したものとする(ステップS16)。外部装置60は、サービスとして動画配信サイトを提供するサーバ装置であるとすると、例えば、カテゴリ「動画」とアスペクト比「16×9」を指定する情報を含む配信要求を送信する。
かかる場合、画像加工装置100は、許諾条件記憶部121においてカテゴリ「動画」が対応付けられるサムネイル画像である初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1からアスペクト比「16×9」へと変更されたサムネイル画像である変更後画像Img1aを変更後画像記憶部122から取得する。そして、画像加工装置100は、取得した変更後画像Img1aを外部装置60に配信する(ステップS17)。
さて、これまで説明してきたように、実施形態にかかる画像加工装置100は、コンテンツを代表する代表画像の入稿元により指定された許諾条件であって、代表画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。また、画像加工装置100は、取得した許諾条件に基づいて、代表画像のアスペクト比を変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、画像の所有者(入稿元)が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができる。具体的には、画像加工装置100は、画像の所有者(入稿元)が定めた条件を逸脱しない範囲内で画像を加工することができるため、要求に応じたアスペクト比の代表画像を提供することができる。
なお、図1の例では、画像加工装置100が、許諾条件に基づき、予めアスペクト比を変更したサムネイル画像を用意しておくことで、外部装置60から配信要求を受け付けた場合には、予め用意した変更後のサムネイル画像の中から配信要求に応じたサムネイル画像を配信する例を示した。しかし、画像加工装置100は、予めアスペクト比を変更したサムネイル画像を用意しておくのではなく、配信要求を受け付けると、配信要求に応じて、リアルタイムにアスペクト比を変更し変更後のサムネイル画像を配信してもよい。
〔2.画像加工装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態にかかる画像加工装置100について説明する。図3は、実施形態にかかる画像加工装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、画像加工装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、入稿元装置30、外部装置60との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、許諾条件記憶部121と、変更後画像記憶部122と、スコア記憶部123を有する。
(許諾条件記憶部121について)
許諾条件記憶部121は、コンテンツを代表する代表画像(サムネイル画像)の入稿元により指定された許諾条件であって、代表画像に対する加工操作に関する許諾条件を記憶する。図1で説明した通り、許諾条件とは、サムネイル画像のアスペクト比を変更するためにサムネイル画像に対して行ってよい加工操作を条件付ける条件情報を示す。ここで、図4に実施形態にかかる許諾条件記憶部121の一例を示す。なお、図4に示す許諾条件記憶部121は、図1で示したものと同一であり、既に図1で説明済みのためここでの説明は省略する。
(変更後画像記憶部122について)
変更後画像記憶部122は、許諾条件に基づきアスペクト比が変更された変更後のサムネイル画像を記憶する。なお、本実施形態では、アスペクト比変更前のサムネイル画像、変更後のサムネイル画像ともに代表画像の一例であるものとする。ここで、図5に実施形態にかかる変更後画像記憶部122の一例を示す。図5に示す変更後画像記憶部122は、図1に示す変更後画像記憶部122をより詳細に説明するものである。図5の例では、変更後画像記憶部122は、「画像ID」、「処理内容」、「元画像ID」、「変更後画像」といった項目を有する。また、「変更後画像」には、「4×3」、「16×9」、「2×3」、「1×1」といった項目が含まれる。
「画像ID」は、アスペクト比が変更された変更後のサムネイル画像を識別する識別情報を示す。「処理内容」は、アスペクト比を変更するために行われた加工操作を示す。すつまり、「処理内容」は、「許諾条件」で許可されている加工操作である。「元画像ID」は、アスペクト比が変更される前(入稿時)のサムネイル画像を識別する識別情報を示す。したがって、「元画像ID」は、許諾条件記憶部121の「画像ID」に対応する。
「変更後画像」に含まれる「4×3」は、アスペクト比が「4×3」へと変更された後のサムネイル画像の画像データを示す。「変更後画像」に含まれる「16×9」は、アスペクト比が「16×9」へと変更された後のサムネイル画像の画像データを示す。「変更後画像」に含まれる「2×3」は、アスペクト比が「2×3」へと変更された後のサムネイル画像の画像データを示す。「変更後画像」に含まれる「1×1」は、アスペクト比が「1×1」へと変更された後のサムネイル画像の画像データを示す。
すなわち、図5の例では、画像ID「Img1a」によって示されるサムネイル画像(変更後画像Img1a)は、変更前画像Img1からアスペクト比が変更された変更後のサムネイル画像であり、処理内容「クロッピング」によりアスペクト比が変更された例を示す。また、図5の例では、アスペクト比が「4×3」へと変更された変更後画像Img1a、アスペクト比が「16×9」へと変更された変更後画像Img1a、アスペクト比が「2×3」へと変更された変更後画像Img1a、アスペクト比が「1×1」へと変更された変更後画像Img1aが存在する例を示す。なお、各アスペクト比に対応する変更後画像毎に画像IDが対応付けられてもよい。
(スコア記憶部123について)
スコア記憶部123は、サムネイル画像の属性の度合いを示す指標値(属性スコア)を記憶する。属性スコアは、算出部133によって算出される。ここで、図6に実施形態にかかるスコア記憶部123の一例を示す。図6の例では、スコア記憶部123は、「画像ID」、「属性スコア」といった項目を有する。また、「属性スコア」には、「アダルト」、「グロテスク」といった項目が含まれる。
「画像ID」は、アスペクト比が変更される前のサムネイル画像を識別する識別情報を示す。「属性スコア」は、「画像ID」によって識別されるサムネイル画像に対して算出された属性スコアを示す。「アダルト」は、「画像ID」によって識別されるサムネイル画像に対して算出された属性スコアであって、アダルト属性の度合いを示すスコアを示す。「グロテスク」は、「画像ID」によって識別されるサムネイル画像に対して算出された属性スコアであって、グロテスク属性の度合いを示すスコアを示す。
すなわち、図6の例では、変更前画像Img1について、アダルト属性スコア「0」、グロテスク属性スコア「0」が算出された例を示す。
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、画像加工装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、変更部132と、算出部133と、受付部134と、配信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131について)
取得部131は、入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。具体的には、取得部131は、入稿画像として、コンテンツを代表する代表画像の入稿元により指定された許諾条件であって、代表画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。例えば、取得部131は、代表画像としてサムネイル画像の入稿元により指定された許諾条件であって、サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。また、取得部131は、入稿元装置30から許諾条件を取得する。また、取得部131は、許諾条件記憶部121から許諾条件を示す条件情報を取得する。
(変更部132について)
変更部132は、取得部131により取得された許諾条件に基づいて、代表画像のアスペクト比を変更する。例えば、変更部132は、許諾条件記憶部121を参照し、入稿元が指定している許諾条件をチェックし、入稿元により許可されている加工操作を特定する。そして、変更部132は、許諾条件に基づいて、代表画像のアスペクト比を変更する。
(クロッピングについて)
まず、クロッピングによるアスペクト比変更方法について説明する。図1の例では、変更部132は、入稿元CP1が、許諾条件としてサムネイル画像(変更前画像Img1)に対して、一部を切り出す加工操作(クロッピング)を許可する旨の条件を指定していることを特定する。かかる場合、許諾条件がサムネイル画像からサムネイル画像の一部を切り出す加工操作、すなわちクロッピングを許可する条件を示している。よって、変更部132は、サムネイル画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるようサムネイル画像から一部をクロッピングすることにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。例えば、変更部132は、サムネイル画像の一部として、サムネイル画像をより特徴付ける画像部分をクロッピングすることにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。この点について、図7を用いて説明する。
図7(a)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1に対してクロッピングを行うことにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」に変更する例を示すものである。すなわち、図7(a)は、変更部132が、クロッピングにより初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「16×9」の変更後画像Img1aを生成することで、アスペクト比「16×9」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、まず変更前画像Img1の画像データにおいて、近傍のピクセル同士の特徴量を検出する。例えば、変更部132は、ピクセルにおいて色を示すデータを検出する。そして、変更部132は、所定の閾値以上の色の隔たりのある箇所を検出することで、アスペクト比「16×9」の矩形を検出する。図7の通り、変更前画像Img1は、ネコ画像であるが、人はネコの顔に最も注目し易い。したがって、変更部132は、ネコの顔の部分が最も特徴量が高いことを検出する。そして、変更部132は、検出したアスペクト比「16×9」の矩形に対応する画像データを変更後画像Img1aとしてクロッピングする。
図7(b)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1に対してクロッピングを行うことにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」に変更する例を示すものである。すなわち、図7(b)は、変更部132が、クロッピングにより初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「2×3」の変更後画像Img1aを生成することで、アスペクト比「2×3」へと変更するものである。
かかる例でも、変更部132は、同様にして特徴量を検出することで、アスペクト比「2×3」の矩形を検出する。そして、変更部132は、検出したアスペクト比「2×3」の矩形に対応する画像データを変更後画像Img1aとしてクロッピングする。
図7(c)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1に対してクロッピングを行うことにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「1×1」に変更する例を示すものである。すなわち、図7(c)は、変更部132が、クロッピングにより初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1から、アスペクト比「1×1」の変更後画像Img1aを生成することで、アスペクト比「1×1」へと変更するものである。
かかる例でも、変更部132は、同様にして特徴量を検出することで、アスペクト比「1×1」の矩形を検出する。そして、変更部132は、検出したアスペクト比「1×1」の矩形に対応する画像データを変更後画像Img1aとしてクロッピングする。
なお、変更部132は、特徴量を検出することによりサムネイル画像をより特徴付ける画像部分をクロッピングするのではなく、三分割法に基づいて、アスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」の矩形を検出し、検出した矩形の画像データを変更後画像Img1aとしてクロッピングしてもよい。
(ブラーについて)
次に、ブラー画像付与によるアスペクト比変更方法について説明する。図1の例では、変更部132は、入稿元CP2が、許諾条件としてサムネイル画像(変更前画像Img2)の周辺にぼかし画像(ブラー画像)を付与する加工操作を許可する旨の条件を指定していることを特定する。かかる場合、許諾条件がサムネイル画像の周辺にブラー画像を付与することを許可する条件を示している。よって、変更部132は、ブラー画像が付与されたサムネイル画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるようサムネイル画像の少なくとも周辺にブラー画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。例えば、変更部132は、ブラー画像として、サムネイル画像をぼかしたぼかし画像を周辺に付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。また、例えば、変更部132は、ブラー画像として、所定のアスペクト比のぼかし画像の上にサムネイル画像を重畳することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。この点について、図8を用いて説明する。
図8(a)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2の少なくとも周辺にブラー画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」に変更する例を示すものである。すなわち、図8(a)は、変更部132が、ブラー画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」の変更後画像Img2aを生成することで、アスペクト比「16×9」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「16×9」のブラー画像であるブラー画像Br2aの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。なお、図8(a)の例では、変更部132は、ブラー画像Br2aとして、図7(a)に示す変更後画像Img1aをアスペクト比「16×9」のまま拡大させてぼかしたものを用いている。しかし、変更部132は、ブラー画像Br2aとして、変更前画像Img2がアスペクト比「16×9」となるよう拡大したうえでぼかしたものを用いてもよい。
図8(b)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2の少なくとも周辺にブラー画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」に変更する例を示すものである。すなわち、図8(b)は、変更部132が、ブラー画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「2×3」の変更後画像Img2aを生成することで、アスペクト比「2×3」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「2×3」のブラー画像であるブラー画像Br2bの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「2×3」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。なお、図8(b)の例では、変更部132は、ブラー画像Br2bとして、図7(b)に示す変更後画像Img1aをアスペクト比「2×3」のまま拡大させてぼかしたものを用いている。しかし、変更部132は、ブラー画像Br2bとして、変更前画像Img2がアスペクト比「2×3」となるよう拡大したうえでぼかしたものを用いてもよい。
図8(c)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2の少なくとも周辺にブラー画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「1×1」に変更する例を示すものである。すなわち、図8(c)は、変更部132が、ブラー画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「1×1」の変更後画像Img2aを生成することで、アスペクト比「1×1」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「1×1」のブラー画像であるブラー画像Br2cの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「1×1」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img2から、アスペクト比「1×1」へと変更された変更後画像Img2aを生成する。なお、図8(c)の例では、変更部132は、ブラー画像Br2cとして、図7(c)に示す変更後画像Img1aをアスペクト比「1×1」のまま拡大させてぼかしたものを用いている。しかし、変更部132は、ブラー画像Br2cとして、変更前画像Img2がアスペクト比「1×1」となるよう拡大したうえでぼかしたものを用いてもよい。
また、図8の例では、変更部132がブラー画像の上にサムネイル画像を重畳させることによりアスペクト比を変更する例を示したが、例えば、サムネイル画像の両端にブラー画像を付与してもよい。図8(a)の例を用いて説明すると、変更部132は、変更前画像Img2の右端(右辺)および左端(左辺)それぞれに対して、ブラー画像を付与するが、付与後の画像のアスペクト比が「16×9」となるようブラー画像を付与する。
(マージンについて)
次に、マージン画像付与によるアスペクト比変更方法について説明する。図1の例では、変更部132は、入稿元CP3が、許諾条件としてサムネイル画像(変更前画像Img3)の周辺に余白画像(マージン画像)を付与する加工操作を許可する旨の条件を指定していることを特定する。かかる場合、許諾条件がサムネイル画像の周辺にマージン画像を付与することを許可する条件を示している。よって、変更部132は、マージン画像が付与されたサムネイル画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるようサムネイル画像の少なくとも周辺にマージン画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。例えば、変更部132は、マージン画像として、黒地(色は限定されない)の余白画像を周辺に付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。また、例えば、変更部132は、マージン画像として、所定のアスペクト比のマージン画像の上にサムネイル画像を重畳することにより、サムネイル画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。この点について、図9を用いて説明する。
図9(a)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3の少なくとも周辺にマージン画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」に変更する例を示すものである。すなわち、図9(a)は、変更部132が、マージン画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「16×9」の変更後画像Img3aを生成することで、アスペクト比「16×9」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「16×9」のマージン画像であるマージン画像Mr3aの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「16×9」へと変更された変更後画像Img3aを生成する。
図9(b)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3の少なくとも周辺にマージン画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」に変更する例を示すものである。すなわち、図9(b)は、変更部132が、マージン画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「2×3」の変更後画像Img3aを生成することで、アスペクト比「2×3」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「2×3」のマージン画像であるマージン画像Mr3bの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「2×3」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「2×3」へと変更された変更後画像Img3aを生成する。
図9(c)は、図1の例にならって、変更部132が初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3の少なくとも周辺にマージン画像を付与することにより、サムネイル画像のアスペクト比を初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「1×1」に変更する例を示すものである。すなわち、図9(c)は、変更部132が、マージン画像付与により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「1×1」の変更後画像Img3aを生成することで、アスペクト比「1×1」へと変更するものである。
かかる例では、変更部132は、アスペクト比「1×1」のマージン画像であるマージン画像Mr3cの上に、初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3を重畳させることにより、初期アスペクト比「4×3」からアスペクト比「1×1」へと変更する。つまり、変更部132は、重畳により初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img3から、アスペクト比「1×1」へと変更された変更後画像Img3aを生成する。
また、図9の例では、変更部132がマージン画像の上にサムネイル画像を重畳させることによりアスペクト比を変更する例を示したが、例えば、サムネイル画像の両端にマージン画像を付与してもよい。図9(a)の例を用いて説明すると、変更部132は、変更前画像Img3の右端(右辺)および左端(左辺)それぞれに対して、マージン画像を付与するが、付与後の画像のアスペクト比が「16×9」となるようブラー画像を付与する。
(算出部133について)
算出部133は、代表画像に基づいて、代表画像の属性の度合いを示す指標値(属性スコア)を算出する。図6で示したように、本実施形態では、属性として予め「アダルト属性」および「グロテスク属性」が設定されているものとする。かかる場合、図1の例を用いると、算出部133は、変更前画像Img1、Img2およびImg3それぞれについて、「アダルト属性」がどれほどの度合いであるかを示す属性スコアを算出する。例えば、「アダルト属性」に対応する属性スコアが高いほど、そのサムネイル画像はより成人向けのサムネイル画像といえる。変更前画像Img1を例に用いると、算出部133は、変更前画像Img1の画像解析を行い、人物の肌色が多いほど高い属性スコアを算出する。ここで、図7に示す通り、変更前画像Img1はネコ画像であるため、そもそも人物ではなく肌色も含まれない。したがって、算出部133は、値の最も低い属性スコア「0」を算出し、この値をスコア記憶部123に格納する。なお、算出部133は、「アダルト属性」に対応する属性スコアを算出する際には、人物の肌色といった要素だけではなく、種々の要素を組み合わせることにより総合的に属性スコアを算出することもできる。
また、後述する配信部135は、外部装置60からの配信要求に応じて、「アダルト属性」に対応する属性スコアが付与された変更後画像Img1を外部装置60に配信する。図1で説明した通り、外部装置60は、各動画を代表するサムネイル画像が一覧表示されるような動画配信サイトを管理するサーバ装置であるが、「アダルト属性」が高いサムネイル画像を含まれるようなサイトを配信されてしまうことを防止するためにこの属性スコアを用いる。例えば、外部装置60は、付与された属性スコアが所定値より高いサムネイル画像が除外された動画配信サイトが提供されるよう制御する。これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、アダルト属性が高いサムネイル画像がユーザに表示されてしまうことを防止することができるため、ユーザに不快感を与えることが無い。また、画像加工装置100は、例えば、未成年や小さい子供にも優しいコンテンツを提供させることができる。
また、算出部133は、変更前画像Img1、Img2およびImg3それぞれについて、「グロテスク属性」がどれほどの度合いであるかを示す属性スコアを算出する。例えば、「グロテスク属性」に対応する属性スコアが高いほど、そのサムネイル画像はよりグロテスクな(例えば、ホラー)画像といえる。変更前画像Img1を例に用いると、算出部133は、変更前画像Img1の画像解析を行い、流血をイメージさせる画像ほど高い属性スコアを算出する。ここで、図7に示す通り、変更前画像Img1はネコ画像であり流血をイメージさせるような要素(例えば、赤色)は含まれない。したがって、算出部133は、値の最も低い属性スコア「0」を算出し、この値をスコア記憶部123に格納する。なお、算出部133は、「グロテスク属性」に対応する属性スコアを算出する際には、流血といった要素だけではなく、種々の要素を組み合わせることにより総合的に属性スコアを算出することもできる。
また、後述する配信部135は、外部装置60からの配信要求に応じて、「グロテスク属性」に対応する属性スコアが付与された変更後画像Img1を外部装置60に配信する。図1で説明した通り、外部装置60は、各動画を代表するサムネイル画像が一覧表示されるような動画配信サイトを管理するサーバ装置であるが、「グロテスク属性」が高いサムネイル画像を含まれるようなサイトを配信されてしまうことを防止するためにこの属性スコアを用いる。例えば、外部装置60は、付与された属性スコアが所定値より高いサムネイル画像が除外された動画配信サイトが提供されるよう制御する。これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、グロテスク属性が高いサムネイル画像がユーザに表示されてしまうことを防止することができるため、ユーザに不快感を与えることが無い。また、画像加工装置100は、例えば、未成年や小さい子供にも優しいコンテンツを提供させることができる。
なお、算出部133は、「アダルト属性」や「グロテスク属性」といった2つの属性に限定されず、任意の数の属性に対応する属性スコアを算出してよいものである。一例を示すと、算出部133は、「アダルト属性」や「グロテスク属性」だけでなく、「暴力属性」に対応する属性スコアをさらに算出してよい。
(受付部134について)
受付部134は、画像加工装置100とは異なる他の装置(例えば、外部装置60)から所定のアスペクト比の代表画像の配信要求を受け付ける。外部装置60が、サービスとして動画配信サイトを提供するサーバ装置であるとすると、カテゴリ「動画」とアスペクト比「16×9」を指定する情報を含む配信要求を送信する。かかる場合、受付部134は、カテゴリ「動画」とアスペクト比「16×9」を指定する情報を含む配信要求を外部装置60から受け付ける。
(配信部135について)
配信部135は、代表画像(サムネイル画像)を配信する。具体的には、配信部135は、受付部134により配信要求が受け付けられた場合に、受け付けられた配信要求に応じたサムネイル画像を外部装置60に配信する。例えば、受付部134が、カテゴリ「動画」とアスペクト比「16×9」を指定する情報を含む配信要求を外部装置60から受け付けたとする。
かかる場合、配信部135は、許諾条件記憶部121においてカテゴリ「動画」が対応付けられるサムネイル画像である初期アスペクト比「4×3」の変更前画像Img1からアスペクト比「16×9」へと変更されたサムネイル画像である変更後画像Img1aを変更後画像記憶部122から取得する。また、配信部135は、取得した変更後画像Img1aに対して、算出部133により算出されたアダルト属性スコアおよびグロテスク属性スコアを例えばメタ情報として付与する。そして、配信部135は、属性スコアが付与された変更後画像Img1aを外部装置60に配信する。
〔3.処理手順〕
次に、図10を用いて、実施形態にかかる画像加工装置100が実行する画像加工処理の手順について説明する。図10は、実施形態にかかる画像加工装置100による画像加工処理手順を示すフローチャートである。
取得部131は、代表画像としてサムネイル画像の入稿元により指定された許諾条件であって、サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する(ステップS011)。例えば、取得部131は、入稿元装置30から許諾条件を取得する。また、取得部131は、取得した許諾条件を許諾条件記憶部121に格納する。また、取得部131は、入稿元からサムネイル画像の入稿も受け付けてよい。
次に、変更部132は、許諾条件記憶部121を参照し、入稿元が指定している許諾条件をチェックし、入稿元により許可されている加工操作を特定する(ステップS102)。次に、変更部132は、ステップS102で特定した加工操作(クロッピング、ブラー、マージンのいずれか)により、サムネイル画像のアスペクト比を変更する(ステップS103)。例えば、変更部132は、入稿時のサムネイル画像のアスペクト比が「4×3」であった場合には、アスペクト比「4×3」からアスペクト比「16×9」、「2×3」、「1×1」へと変更する。そして、変更部132は、アスペクト比を変更したサムネイル画像(変更後画像)を変更後画像記憶部122に格納する(ステップS104)。なお、不図示であるが、算出部133は、サムネイル画像(変更前画像)に基づいて、サムネイル画像(変更前画像)に対して属性スコアを算出しスコア記憶部123に格納しておく。
このような状態において、受付部134は、外部装置60からサムネイル画像の配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。受付部134は、配信要求を受け付けていない場合には(ステップS105;No)、配信要求を受け付けるまで待機する。一方、配信部135は、受付部134により配信要求が受け付けられた場合には(ステップS105;Yes)、配信要求に含まれる情報であってカテゴリとアスペクト比「を指定する情報に対応するサムネイル画像(変更後画像)を変更後画像記憶部122から取得し、取得したサムネイル画像を外部装置60に配信する(ステップS106)。
〔4.変形例〕
上記実施形態にかかる画像加工装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、画像加工装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.リアルタイムで処理〕
上記実施形態では、画像加工装置100が、許諾条件に基づき予めアスペクト比を変更したサムネイル画像を用意しておくことで、外部装置60から配信要求を受け付けた場合には、予め用意した変更後のサムネイル画像の中から配信要求に応じたサムネイル画像を配信する例を示した。しかし、画像加工装置100は、予めアスペクト比を変更したサムネイル画像を用意しておくのではなく、配信要求を受け付けると、配信要求に応じて、リアルタイムにアスペクト比を変更し変更後のサムネイル画像を配信してもよい。
具体的には、変更部132は、受付部134により他の装置(外部装置60)から送信された配信要求が受け付けられた場合に、取得部131により取得された許諾条件に基づいて、サムネイル画像のアスペクト比を配信要求に対応する所定のアスペクト比へと変更し、当該所定のアスペクト比へと変更されたサムネイル画像を他の装置に対して配信させる。この点について、図1の例を用いて説明する。
例えば、受付部134は、カテゴリ「動画」とアスペクト比「16×9」を指定する情報を含む配信要求を外部装置60から受け付けたとする。かかる場合、変更部132は、許諾条件記憶部121を参照し、カテゴリ「動画」が対応付けられる変更前画像Img1のアスペクト比を変更する。具体的には、変更部132は、カテゴリ「動画」が対応付けられる変更前画像Img1について、クロッピングが許可されていることを特定し、クロッピングによりアスペクト比「16×9」に変更する。また、配信部135は、アスペクト比「16×9」の変更後画像Img1aに属性スコアを付与し、属性スコアを付与した変更後画像Img1aを外部装置60に配信する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、予め全てのアスペクト比の変更後画像を用意しておく必要が無いため、自装置の容量消費を削減することができる。
〔4−2.配信要求について〕
上記実施形態では、画像加工装置100が、1つの外部装置60から1つのアスペクト比のサムネイル画像の配信を要求する配信要求を受け付ける例を示した。しかし、受付部134は、1つの外部装置60から複数のアスペクト比(例えば、アスペクト比「16×9」と「2×3」)のサムネイル画像の配信を要求する配信要求を受け付けてもよい。
〔5.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態にかかる画像加工装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、画像加工装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる画像加工装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔7.効果〕
実施形態にかかる画像加工装置100は、取得部131と、変更部132とを有する。取得部131は、入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する。変更部132は、取得部131により取得された許諾条件に基づいて、入稿画像のアスペクト比を変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、画像の所有者(入稿元)が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができる。
また、変更部132は、許諾条件が入稿画像から入稿画像の一部を切り出す加工操作を許可する条件を示す場合には、入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう代表画像から代表画像の一部を切り出すことにより、代表画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、入稿元の許諾条件に合わせてクロッピングでアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、入稿画像の一部として、入稿画像をより特徴付ける画像部分を切り出すことにより、入稿画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、ユーザの注意をより引き付け易い態様を維持した状態でアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、許諾条件が入稿画像の周辺にぼかし画像を付与する加工操作を許可する条件を示す場合には、ぼかし画像が付与された入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう入稿画像の少なくとも周辺にぼかし画像を付与することにより、入稿画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、入稿元の許諾条件に合わせてブラー画像付与でアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、ぼかし画像として、入稿画像をぼかしたぼかし画像を代表画像の周辺に付与することにより、代表画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、サムネイル画像とブラー画像との統一感を持たせることができるため、ユーザに違和感を与えない態様でアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、ぼかし画像として、所定のアスペクト比のぼかし画像の上に入稿画像を重畳することにより、入稿画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、入稿元の許諾条件に合わせてブラー画像付与でアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、許諾条件が入稿画像の周辺に余白画像を付与する加工操作を許可する条件を示す場合には、余白画像が付与された入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう入稿画像の少なくとも周辺に余白画像を付与することにより、入稿画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、入稿元の許諾条件に合わせてマージン画像付与でアスペクト比を変更することができる。
また、変更部132は、余白画像として、所定のアスペクト比の余白画像の上に入稿画像を重畳することにより、入稿画像のアスペクト比を所定のアスペクト比へと変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、入稿元の許諾条件に合わせてマージン画像付与でアスペクト比を変更することができる。
また、実施形態にかかる画像加工装置100は、受付部134をさらに有する。受付部134は、画像加工装置100とは異なる他の装置から所定のアスペクト比の入稿画像の配信要求を受け付ける。また、変更部132は、受付部134により配信要求が受け付けられた場合に、取得部131により取得された許諾条件に基づいて、入稿画像のアスペクト比を配信要求に対応する所定のアスペクト比へと変更し、当該所定のアスペクト比へと変更された入稿画像を他の装置に対して配信させる。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、予め全てのアスペクト比の変更後画像を用意しておく必要が無いため、自装置の容量消費を削減することができる。
また、実施形態にかかる画像加工装置100は、算出部133と、配信部135とをさらに有する。算出部133は、入稿画像に基づいて、入稿画像の属性の度合いを示す指標値を算出する。配信部135は、算出部133によって算出された指標値とともに、変更部によりアスペクト比が変更された入稿画像を配信要求に応じて配信する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、ユーザに不快感を与えることが無いサムネイル画像を提供させることができる。
また、取得部131は、入稿画像として、コンテンツを代表する代表画像であるサムネイル画像の入稿元により指定された許諾条件であって、サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得し、変更部132は、取得部131により取得された許諾条件に基づいて、サムネイル画像のアスペクト比を変更する。
これにより、実施形態にかかる画像加工装置100は、画像の所有者(入稿元)が定めた条件を逸脱しない範囲内で適切に画像処理を行うことができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 画像加工システム
30 入稿元装置
60 外部装置
100 画像加工装置
121 許諾条件記憶部
122 変更後画像記憶部
123 スコア記憶部
131 取得部
132 変更部
133 算出部
134 受付部
135 配信部

Claims (13)

  1. 入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記許諾条件に基づいて、前記入稿画像のアスペクト比を変更する変更部と
    を有することを特徴とする画像加工装置。
  2. 前記変更部は、前記許諾条件が前記入稿画像から前記入稿画像の一部を切り出す加工操作を許可する条件を示す場合には、前記入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう前記入稿画像から前記入稿画像の一部を切り出すことにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像加工装置。
  3. 前記変更部は、前記入稿画像の一部として、前記入稿画像をより特徴付ける画像部分を切り出すことにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像加工装置。
  4. 前記変更部は、前記許諾条件が前記入稿画像の周辺にぼかし画像を付与する加工操作を許可する条件を示す場合には、前記ぼかし画像が付与された前記入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう前記入稿画像の少なくとも周辺に前記ぼかし画像を付与することにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像加工装置。
  5. 前記変更部は、前記ぼかし画像として、前記入稿画像をぼかしたぼかし画像を前記入稿画像の周辺に付与することにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像加工装置。
  6. 前記変更部は、前記ぼかし画像として、前記所定のアスペクト比のぼかし画像の上に前記入稿画像を重畳することにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像加工装置。
  7. 前記変更部は、前記許諾条件が前記入稿画像の周辺に余白画像を付与する加工操作を許可する条件を示す場合には、前記余白画像が付与された前記入稿画像のアスペクト比が所定のアスペクト比となるよう前記入稿画像の少なくとも周辺に前記余白画像を付与することにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像加工装置。
  8. 前記変更部は、前記余白画像として、前記所定のアスペクト比の余白画像の上に前記入稿画像を重畳することにより、前記入稿画像のアスペクト比を前記所定のアスペクト比へと変更する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像加工装置。
  9. 画像加工装置とは異なる他の装置から所定のアスペクト比の入稿画像の配信要求を受け付ける受付部をさらに有し、
    前記変更部は、前記受付部により前記配信要求が受け付けられた場合に、前記取得部により取得された前記許諾条件に基づいて、入稿画像のアスペクト比を前記配信要求に対応する所定のアスペクト比へと変更し、当該所定のアスペクト比へと変更された入稿画像を前記他の装置に対して配信させる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の画像加工装置。
  10. 前記入稿画像に基づいて、前記入稿画像の属性の度合いを示す指標値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された指標値とともに、前記変更部によりアスペクト比が変更された入稿画像を前記配信要求に応じて配信する配信部と
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像加工装置。
  11. 前記取得部は、前記入稿画像として、コンテンツを代表する代表画像であるサムネイル画像の入稿元により指定された許諾条件であって、前記サムネイル画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得し、
    前記変更部は、前記取得部により取得された前記許諾条件に基づいて、前記サムネイル画像のアスペクト比を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像加工装置。
  12. 画像加工装置が実行する画像加工方法であって、
    入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された前記許諾条件に基づいて、前記入稿画像のアスペクト比を変更する変更工程と
    を含むことを特徴とする画像加工方法。
  13. 入稿された画像である入稿画像に対する加工操作に関する許諾条件を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記許諾条件に基づいて、前記入稿画像のアスペクト比を変更する変更手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像加工プログラム。
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