JP2003077001A - 顔画像通信装置およびプログラム - Google Patents

顔画像通信装置およびプログラム

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JP2003077001A
JP2003077001A JP2001265615A JP2001265615A JP2003077001A JP 2003077001 A JP2003077001 A JP 2003077001A JP 2001265615 A JP2001265615 A JP 2001265615A JP 2001265615 A JP2001265615 A JP 2001265615A JP 2003077001 A JP2003077001 A JP 2003077001A
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Koji Fujiwara
浩次 藤原
Hideo Yasutomi
英雄 保富
Masaaki Takama
正彰 高間
Masami Asano
雅己 浅野
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想空間内において顔に関する画像を公開す
る場合において、プライバシーの保護をも考慮すること
が可能な技術を提供する。 【解決手段】 サーバ10は、ユーザUAがユーザUB
に対して抱く好感度をクライアント20B上におけるユ
ーザUAの顔画像の許容公開度として取得するととも
に、顔画像について設定された複数の段階の公開用顔画
像のうち、許容公開度に応じた段階の公開用顔画像に関
するデータをクライアント20Bに対して送信する。ク
ライアント20Bは、受信したデータに基づくユーザU
Aについての公開用顔画像を、対応するアバタAAに貼
り付ける。好感度に応じて各ユーザの顔に関する画像が
公開されるので、現実感を創出しつつかつプライバシー
を不必要に公開せずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔画像を送信する
顔画像通信装置およびそれに関連する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮想空間内において、CGなどに
よるアバタ(仮想体)を用いてチャットを行う3Dチャ
ットが存在する。
【0003】そして、この3Dチャットに用いられるア
バタとしては、動物などの所定のキャラクタを用いるこ
との他、ユーザ自らの顔画像を貼り付けたものを用いる
ことが想定される。アバタに自らの顔画像を用いること
により、仮想空間内において現実感を創出することが可
能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに自らの顔画像を貼り付けたアバタを用いる場合に
は、自らの顔を公開することによる不利益を被ることが
ある。具体的には、気に入らない相手にまで自らの顔を
公開してしまうことにより、プライバシーを十分に保護
することが出来ないという問題がある。
【0005】また、このような問題は、3Dチャットに
限らず、仮想空間内において顔に関する画像を公開する
場合において、一般的に生じ得る問題である。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、仮想
空間内において顔に関する画像を公開する場合におい
て、プライバシーの保護をも考慮することが可能な技術
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、顔画像通信装置であって、顔画
像の許容公開度を取得する手段と、前記顔画像について
設定された複数の段階の公開用顔画像のうち、前記許容
公開度に応じた段階の公開用顔画像に関するデータを送
信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
顔画像通信装置において、前記複数の段階の公開用顔画
像は、モザイク処理の程度の大小に応じて設定されるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明に係る
顔画像通信装置において、前記顔画像の特徴をKL展開
を用いて分析する手段、をさらに備え、前記複数の段階
の公開用顔画像は、前記顔画像についての分析結果に応
じて設定されることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明に係る
顔画像通信装置において、前記複数の段階の公開用顔画
像は、前記顔画像と他の画像とのモーフィング画像にお
けるブレンド係数の大小に応じて設定されることを特徴
とする。
【0011】請求項5の発明は、コンピュータを、顔画
像の許容公開度を取得する手段と、前記顔画像について
設定された複数の段階の公開用顔画像のうち、前記許容
公開度に応じた段階の公開用顔画像に関するデータを送
信する手段と、を備える顔画像通信装置として機能させ
るためのプログラムであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】<A.第1実施形態> <システム構成>図1は、本発明の第1実施形態に係る
顔画像通信システム1を示す図である。この顔画像通信
システム1は、顔画像を用いて通信を行うシステムであ
り、より詳細には、仮想空間内において、顔に関する画
像が貼り付けられたアバタ(仮想体)を用いて「チャッ
ト」を行うシステムである。
【0014】この顔画像通信システム1は、サーバ10
と複数のクライアント20とを備えている。これらのサ
ーバコンピュータ(以下、単に「サーバ」とも称する)
10およびクライアントコンピュータ(以下、単に「ク
ライアント」とも称する)20は、ネットワークNを介
して、相互に接続される。
【0015】なお、「ネットワーク」とは、データ伝送
を行う通信回線網であり、具体的には、インターネッ
ト、LAN、WAN、CATVなどの、電気通信回線
(光通信回線を含む)により構成される各種の通信回線
網である。ネットワークに対する接続形態は、専用回線
などを利用した常時接続であってもよいし、アナログ回
線あるいはデジタル回線(ISDN)などの電話回線を
利用したダイアルアップ接続などの一時的な接続のいず
れであってもよい。また、その伝送方式は、無線方式お
よび有線方式のいずれであってもよい。
【0016】また、図2は、サーバ10のハードウエア
構成を示すブロック図である。サーバ10は、図2に示
すように、ハードウエア的には、CPU2と、RAM
(および/またはROM)などの半導体メモリにより構
成される主記憶部およびハードディスクドライブ(HD
D)などの補助記憶部を有する記憶部3と、メディアド
ライブ4と、ディスプレイなどの表示部5と、キーボー
ドおよびマウスなどの入力部6と、ネットワークカード
などの通信部7とを備えるコンピュータシステム(単に
「コンピュータ」とも称する)として構成される。
【0017】サーバ10は、通信部7を介した無線若し
くは有線のデータ通信等によって他のクライアント20
との間でコマンドやデータの授受が可能なように構成さ
れる。
【0018】また、メディアドライブ4は、CD−RO
M、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブル
ディスク、メモリカードなどの可搬性の記録媒体9から
その中に記録されている情報を読み出す。
【0019】このサーバ10は、記録媒体9に記録され
たソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」
とも称する)を読み込み、そのプログラムをCPU2等
を用いて実行することによって、下記の機能を有するア
プリケーションサービスを提供する顔画像通信装置とし
て機能する。なお、各機能を有するプログラムは、記録
媒体9を介して供給(ないし配給)される場合に限定さ
れず、LANおよびインターネットなどのネットワーク
を介して、このコンピュータに対して供給(ないし配
給)されてもよい。
【0020】また、各クライアント20(20A,20
B,20C)も、サーバ10と同様のハードウエア構成
を有するコンピュータである。クライアント20は、所
定のプログラムを読み込み、各クライアント20A,2
0B,20CのCPU等を用いて実行することによっ
て、後述する所定の機能を発揮する。
【0021】<動作>図3は、このシステムにおける動
作を示すフローチャートである。
【0022】まず、ステップS10において、ユーザU
Aは自分の顔画像を登録する。具体的には、ユーザは、
クライアント20A上に表示された顔画像登録用の画面
を用いて、サーバ10に対して顔画像のデジタルデータ
を入力する。入力された顔画像のデジタルデータは、ク
ライアント20Aによってサーバ10に対して送信され
る。この顔画像としては、デジタルカメラなどにより撮
影されたものを用いることができる他、銀塩フィルム写
真に写っている顔をスキャナなどにより取り込まれたも
のをも用いることができる。なお、他のユーザUB,U
Cも、それぞれ、クライアント20B,20Cを用いて
同様の登録動作を予め行っているものとする。
【0023】つぎに、ステップS20において、ユーザ
UAは、仮想空間内に入るための操作を行う。具体的に
は、認証等の手続きを行うことにより、仮想空間内に入
っても良いユーザであるか否かが確認された後、そのユ
ーザUAはその仮想空間内へ入ること(以下、仮想空間
内に入ることを「入室」とも表現する)を許可される。
ここでは、ユーザUAに先立って、他のユーザUB,U
Cが既に仮想空間内に入っているもの(入室しているも
の)とする。
【0024】そして、ユーザUAの入室が許可される
と、クライアント20Aの表示画面において、そのユー
ザUAに対応するアバタAAと、他のユーザUB,UC
にそれぞれ対応する各アバタAB,ACとが表示され
る。具体的には、図4に示すように、CG(コンピュー
タグラフィックス)を用いて表現される仮想的な3D
(3次元)空間内において、各ユーザUA,UB,UC
の顔画像についての「公開用顔画像」が貼り付けられた
各アバタAA,AB,ACが表示される(ステップS3
0)。たとえば、ユーザUB,UCに関しては、「公開
用顔画像」が貼り付けられたアバタAB,ACがクライ
アント20Aの画面に表示される。また、自分に関する
アバタAAは、ステップS10で登録された顔画像(以
下、「登録顔画像」)がそのまま公開用顔画像として貼
り付けられた状態で、クライアント20Aの表示画面上
に表示される。
【0025】また、他のクライアント20B,20Cの
表示画面上においても、同様の画面が表示される。すな
わち、クライアント20Bの表示画面上においてもアバ
タAA,AB,ACが表示され、クライアント20Cの
表示画面上においてもアバタAA,AB,ACが表示さ
れる。これらの各アバタAA,AB,ACには、それぞ
れ、「公開用顔画像」が貼り付けられている。
【0026】ここにおいて、「公開用顔画像」は、「許
容公開度」に応じた各段階の公開程度を有する複数の画
像のそれぞれを意味する。複数の公開用顔画像のそれぞ
れは、許容公開度に応じて、登録された本来の顔画像
(登録顔画像)の公開程度が抑制された状態で生成され
る。公開程度を抑制するための手法としては、たとえ
ば、登録顔画像にモザイク処理を施す手法が存在する。
また、これに限定されず、KL展開を用いる手法、およ
びモーフィングを用いる手法などの他の手法も存在す
る。ここでは、モザイク処理を施す手法について例示
し、KL展開を用いる手法およびモーフィングを用いる
手法については後述する。
【0027】図5は、複数の段階の公開用顔画像の一例
を示す図である。各公開用顔画像は、登録顔画像に対し
てモザイク処理を施すことによって生成される。そし
て、許容公開度が大きいほどモザイク処理の程度が小さ
い画像すなわち登録顔画像に近い画像が公開用顔画像と
して生成され、図5(c)に示すように、許容公開度が
小さいほどモザイク処理の程度が大きい画像、すなわち
登録顔画像から遠い画像が公開用顔画像として生成され
る。なお、図5(a)は、許容公開度が最も大きい場合
の公開用顔画像を示しており、図5(c)は、許容公開
度が最も小さい場合の公開用顔画像を示している。ま
た、図5(b)は、図5(a)と図5(c)との間の中
間的な公開程度を有する公開用顔画像を示している。こ
のように、各公開用顔画像は、多段階の許容公開度のそ
れぞれに応じて、その公開程度が抑制された状態の画像
として生成される。言い換えれば、複数の段階の公開用
顔画像は、モザイク処理の程度の大小に応じて設定され
た画像である。
【0028】また、顔画像に対する「許容公開度」は、
そのユーザが他のユーザに対して許容する当該顔画像の
公開の程度を示す指標である。この実施形態において
は、所定のユーザの顔画像の許容公開度は、他のユーザ
に対してそれぞれ別個に設定される。たとえば、所定の
ユーザUAの顔画像の許容公開度は、他のユーザUB,
UCに対してそれぞれ別個に設定される。他のユーザU
B,UCの顔画像の許容公開度についても同様である。
【0029】ここでは、「許容公開度」を、各ユーザに
対する好感度に応じて決定する場合を例示する。具体的
には、ユーザUAのユーザUBに対する好感度の指定値
に応じて、ユーザUAの顔画像のユーザUBに対する許
容公開度を決定する。
【0030】たとえば、ユーザUAがユーザUBに全く
好感度を有していない場合(すなわち好感度がゼロの場
合)には、ユーザUBに対するユーザUAの許容公開度
をゼロとする。この場合、ユーザUBについてのクライ
アント20Bの表示画面上においては、ユーザUAの許
容公開度がゼロのときに表示される公開用顔画像、すな
わち図5(c)のようにモザイク処理が大きな程度に施
された公開用顔画像が表示される。
【0031】逆に、ユーザUAがユーザUBに対して非
常に大きな好感を抱いている場合には、ユーザUBに対
するユーザUAの好感度を大きな値(例えば最大値10
0)とする。この場合、ユーザUBのクライアント20
Bの表示画面上においては、ユーザUAの好感度が10
0のときに表示される公開用顔画像、すなわち図5
(a)の公開用顔画像が表示される。
【0032】ここで、クライアント20Aにおける上記
のようなアバタの表示に関する動作を、図6を参照しな
がら、より詳細に説明する。なお、図6におけるFL1
〜FL4は、各詳細動作(詳細処理)を示す符号であ
る。
【0033】まず、クライアント20Aは、サーバ10
に対して、好感度を送信する(FL1)。初期状態にお
いては、ユーザUBに対するユーザUAの好感度とユー
ザUCに対するユーザUAの好感度とのいずれについて
も、その初期値がゼロとして決定され、決定された各デ
ータがサーバ10に対して送信されるものとする。
【0034】そして、この好感度(許容公開度)を受信
したサーバ10は、その好感度に対応する公開用顔画像
を生成する(FL2)。この公開用顔画像は、好感度に
対応する程度のモザイク処理を登録顔画像に対して施す
ことによって作成される。また、この公開用顔画像は、
ユーザUAの各ユーザUB,UCに対する好感度を反映
させて、ユーザUB,UCごとに生成される。より詳細
には、ユーザUB向けの公開用顔画像は、ユーザUBに
対するユーザUAの好感度に基づいて生成される。同様
に、ユーザUC向けの公開用顔画像は、ユーザUCに対
するユーザUAの好感度に基づいて生成される。
【0035】さらに、サーバ10は、ユーザUAの公開
用顔画像に関して、ユーザUBに対する公開用顔画像を
クライアント20Bに向けて送信し、ユーザUCに対す
る公開用顔画像をクライアント20Cに向けて送信する
(FL3)。すなわち、ユーザUAの顔画像に関して、
公開用顔画像に関するデータ(ここでは、公開用顔画像
を表す画像データそのもの)がサーバ10からクライア
ント20B,20Cへ向けてそれぞれ送信される。
【0036】そして、各公開用顔画像を受信したクライ
アント20B,20Cは、それぞれ、受信した公開用顔
画像をアバタAAに貼り付ける(FL4)。これによ
り、たとえば、各クライアント20B,20Cにおいて
は、図5(c)の顔画像が貼り付けられたアバタAAが
表示される。
【0037】同様に、クライアント20Bは、ユーザU
BのユーザUA,UCに対する好感度をサーバ10に対
して送信し、サーバ10は、受信したその好感度に応じ
て、ユーザUBのユーザUA,UCに対する公開用顔画
像をそれぞれクライアント20A,20Cに対して送信
する。
【0038】さらに、クライアント20Cは、ユーザU
CのユーザUA,UBに対する好感度をサーバ10に対
して送信し、サーバ10は、受信したその好感度に応じ
て、ユーザUCのユーザUA,UBに対する公開用顔画
像をそれぞれクライアント20A,20Bに対して送信
する。
【0039】この結果、クライアント20Aは、ユーザ
UBのユーザUAに対する好感度に応じた公開用顔画像
と、ユーザUCのユーザUAに対する好感度に応じた公
開用顔画像とを受信する。この受信データに基づいて、
クライアント20Aは、その表示画面上において、ユー
ザUBのユーザUAに対する好感度を反映させたユーザ
UBの公開用顔画像をアバタABに貼り付けて表示し、
また、ユーザUCのユーザUAに対する好感度を反映さ
せたユーザUCの公開用顔画像をアバタACに貼り付け
て表示する。図4においては、このような公開用顔画像
が貼り付けられたアバタAB,ACが表示されている様
子が示されている。なお、クライアント20Aにおける
アバタAAは、自分の顔を表示するものであるので、登
録顔画像そのものを公開用顔画像として貼り付けておけ
ばよい。
【0040】以上のような表示が各クライアント20
A,20B,20Cのそれぞれにおいて行われた状態
で、チャット等が行われる。これによれば、アバタに顔
画像を貼り付けることにより、仮想空間内においても現
実感を創出することが可能である。さらに、好感度に基
づいて本来の顔画像の公開を抑制した状態で他のユーザ
のクライアントの表示画面において自らのユーザのアバ
タを表示することができるので、プライバシーが不必要
に公開されない。したがって、プライバシーの保護をも
考慮することが可能である。
【0041】ところで、チャットが進行するにつれて、
各ユーザは、他のユーザの個性等の把握を進めることに
なる。このとき、他のユーザに対する好感度が上昇して
いくことがある。この場合、この好感度の上昇に応じ
て、他のユーザに対する顔画像の公開程度を変更するこ
とができる。
【0042】ステップS40は、このような好感度(許
容公開度)の変更を行う処理を表している。図4に示す
ように、アバタAB,ACの横に表示されている好感度
入力欄CB,CCを用いることにより、各アバタAB,
ACの好感度を変更することができる。具体的には、矢
印部分をマウス等でクリックすることにより、好感度入
力欄に示される数字を変更すれば良い。あるいは、好感
度入力欄CB,CCに、好感度を示す数字を直接入力す
るようにしても良い。ここでは、たとえば好感度入力欄
CBに対して、より大きな好感度が入力された場合を想
定する(図6のFL0)。
【0043】この入力に応答して、公開用顔画像を表示
するための各種の処理(ステップS30)が行われる。
【0044】まず、好感度入力欄CBへの入力に応答し
て、クライアント20Aは、入力された好感度をサーバ
10に送信する(図6のFL1)。
【0045】サーバ10は変更後の好感度を取得する
と、変更後の好感度に基づいて、公開用顔画像を再構成
する。具体的には、ユーザUAのユーザUBに対する好
感度を反映した公開用顔画像を生成する(FL2)。
【0046】その後、サーバ10は、ユーザUBに対す
る公開用顔画像をクライアント20Bに向けて送信する
(FL3)。すなわち、ユーザUAの顔画像に関して、
公開用顔画像に関するデータがサーバ10からクライア
ント20Bへ向けて送信される。
【0047】そして、各公開用顔画像を受信したクライ
アント20Bは、それぞれ、受信した公開用顔画像をア
バタAAに貼り付ける(FL4)。このとき、クライア
ント20Bに表示されている公開用顔画像は、好感度の
変更(具体的には、上昇)に応じて、より公開程度が大
きくなった公開用顔画像になっている。たとえば、この
ときクライアント20Bの表示画面に表示されているア
バタAAに対しては、図5(b)の公開用顔画像が貼り
付けられる。
【0048】以上のように、好感度の上昇に応じて、ア
バタに貼り付けられるべき公開用顔画像が更新される。
また、更新された公開用顔画像は、登録顔画像の公開程
度が好感度の上昇に応じて変更されている。具体的に
は、更新後の公開用顔画像は、登録顔画像に対するモザ
イク処理の程度がより小さくなっており、公開程度がよ
り大きくなっているので、現実感をより大きく演出する
ことが可能になる。一方、好感度を引き続き上昇させな
い場合には、本来の顔画像の公開を抑制した状態のアバ
タを引き続き表示することが可能である。
【0049】このように、サーバ10は、顔画像につい
て設定された複数の段階の公開用顔画像のうち、許容公
開度(好感度)に応じた段階の公開用顔画像に関するデ
ータを送信し、クライアント20においては、受信した
公開用顔画像に関するデータに基づいてアバタを表示す
ることができる。したがって、現実感をより向上させつ
つ、プライバシーの保護をも考慮することが可能であ
る。
【0050】なお、上記においては、所定のユーザUA
に関する顔画像の許容公開度は、他のユーザUB,UC
ごとに設定される場合を例示したが、これに限定され
ず、ユーザに依らずに一律に設定しても良い。
【0051】また、上記においては、公開用顔画像自体
を送信していたが、これに限定されない。たとえば、登
録顔画像を表示不可能な形式で予めクライアント20に
送付しておき、その後、好感度(許容公開度)が変更さ
れた時点において、変更後の好感度をサーバ10から各
クライアント20に対して送信するようにしても良い。
この場合、クライアント20は、予め受信した登録顔画
像とその後受信した好感度とに基づいてモザイク処理を
施して公開用顔画像を生成する。すなわち、公開用顔画
像の生成動作は、各クライアント20において行われ
る。なお、このときには、許容公開度の値自体(ここで
は好感度)が、「公開用顔画像に関するデータ」に相当
することになる。
【0052】さらに、上記においては、各ユーザによっ
て他のユーザに対する好感度が手動で入力される場合を
例示したが、これに限定されない。たとえば、チャット
における送信文字数等に基づいて、その好感度を自動的
に検出するようにしても良い。具体的には、ユーザUA
がユーザUBに対して送信した文字数に応じて、複数の
段階の好感度のうちのいずれの段階であるかを判断する
ことができる。たとえば、文字数が100文字を超える
ごとに、1段階ずつ上昇させるように「好感度」を設定
することができる。これは、送信文字数が多い場合に
は、ユーザUAがユーザUBに対してより高い程度の好
感度を有していると判断して、その好感度を自動的に定
めるものである。このようにして、ユーザUAのユーザ
UBに対する好感度を自動的に上昇させることができ
る。
【0053】<B.第2実施形態> <概要>上記第1実施形態においては、モザイク処理を
用いて登録画像の公開程度を抑制する場合について説明
したが、この第2実施形態においては、KL展開を用い
る手法を用いて公開程度を抑制する場合について説明す
る。
【0054】第2実施形態におけるシステムは、第1実
施形態と類似のシステムであり、かつ、その動作につい
ても類似しているが、KL展開を用いることに伴う相違
点等が存在する。以下では、その相違点を中心に説明す
る。
【0055】上記第1実施形態においては、複数の段階
の「公開用顔画像」は、モザイク処理の程度の大小に応
じて設定されたが、この第2実施形態においては、複数
の段階の「公開用顔画像」は、顔画像についてのKL展
開を用いた分析結果に応じて設定される。
【0056】以下においては、KL展開を用いた分析等
の原理について説明する。
【0057】<原理>まず、各登録顔画像Piの各画素
の画素値を要素とする登録顔画像ベクトルyiを生成す
る。ここで、各登録顔画像PiがM画素×M画素の大き
さを有するものとすると、ベクトルyiは、(M×M)
個の画素値を並べた縦ベクトルとして定義される。この
ベクトルyiを数1を用いて正規化し、ベクトルxiを
求める。
【0058】
【数1】
【0059】次に、数2に基づいて複数(n個)のベク
トルxiについての平均値ベクトルcを求める。
【0060】
【数2】
【0061】そして、数3に基づいて、各ベクトルxi
からベクトルcを差し引いたベクトルをn列並べた行列
Xを生成する。
【0062】
【数3】
【0063】さらに、数4に基づいて、この行列Xを用
いて共分散行列Qを生成する。
【0064】
【数4】
【0065】そして、共分散行列Qについての複数の固
有ベクトルを求める。数5において、ベクトルejは、
固有ベクトルを表し、値λjは、固有ベクトルejに対
応する固有値を表す。
【0066】
【数5】
【0067】つぎに、数6に示すように、複数の固有ベ
クトルejを基底ベクトルとして、1つの登録顔画像ベ
クトルxを表現する。これにより、登録顔画像ベクトル
xは、KL展開によって求められた固有ベクトル(基底
ベクトル)を用いて表現される。なお、数6において、
kjは、登録顔画像ベクトルxを基底分解(ないし基底
変換)したときの各固有ベクトルejに対応する係数を
示す。
【0068】
【数6】
【0069】このとき、各固有ベクトルejは、登録顔
画像ベクトルの基底成分に相当するため、基底顔画像ベ
クトル(単に基底顔画像とも称する)と表現することが
できる。また、対応する固有値λjの値が大きい程、そ
の固有ベクトルejは、登録顔画像に与える影響が大き
なベクトルであるといえる。言い換えれば、その固有値
λjの値が大きな固有ベクトルejは、登録顔画像の主
成分となる基底ベクトルであるといえる。したがって、
その固有値が大きなものから順にm個の固有ベクトルを
基底ベクトルとしてその登録顔画像を表現することによ
り、登録顔画像の特徴を効率的に表現することができ
る。
【0070】また、複数の段階の公開用顔画像は、この
ような性質を利用して、KL展開におけるいずれの固有
ベクトルejの係数kjを指定するかに応じて設定され
る。具体的には、最も許容公開度が小さいときには、最
も大きい固有値に対応する固有ベクトルemaxに対する
係数のみ非ゼロとしておき、その後、許容公開度が大き
くなるにつれて、比較的小さな固有値λjに対応する固
有ベクトルejから順に、基底変換によって得られた係
数kjをも用いて、公開用顔画像を表現する。なお、許
容公開度としては、上記と同様に、「好感度」を用いれ
ばよい。
【0071】たとえば、(m+1)段階の公開用画像を
生成するに際しては、許容公開度がゼロのときには、い
ずれの係数kjをもゼロとしておく。そして、許容公開
度が1つ上昇したときには、m番目の固有ベクトルem
についての係数を基底変換によって得られた値kmとし
て定め、固有ベクトルemと値kmとによって表現され
る顔画像ベクトルを求める。この顔画像ベクトルによっ
て公開用顔画像が表現される。
【0072】さらに、許容公開度が上昇するにつれて、
より小さな添え字に対する係数に対しても基底変換によ
って得られた値を代入し、各固有ベクトルおよび係数の
積の線形和として得られる顔画像ベクトルを用いること
により、公開用顔画像が表現される。
【0073】そして、最も許容公開度が高い場合には、
全ての固有ベクトルに対する係数に対して、上記の基底
変換によって得られた値が代入され、全ての固有ベクト
ルe1〜emと各係数k1〜kmとのそれぞれの積の線
形和として表現される。このとき、公開程度が最も大き
な顔画像が表示されることになる。
【0074】以上のように、重要性が比較的低い基底顔
画像(固有ベクトル)の係数から順に基底変換によって
得られた値を用い、その係数と対応する基底顔画像との
積の線形和として、公開用顔画像を表現することができ
る。これによって、許容公開度に応じた複数の段階の公
開用顔画像を生成し、許容公開度に応じた段階の公開用
顔画像を用いることができるので、登録顔画像の公開程
度を制御することが可能である。
【0075】ここにおいて、上記の各基底顔画像は、個
人を他人と区別するのに重要な特徴を自動的に抽出して
ランク付けしたものと考えることができる。比ゆ的に
は、最初は、各個人に共通の目・耳・鼻の大まかな配置
がわかる程度の画像が表示され、許容公開度が上昇する
につれて、正確な配置や個々の目・耳・鼻の特徴が明ら
かとなるよう表示されていくものとして理解できる。そ
して、基底変換によって得られた各係数kjは、対応す
る基底ベクトルが例えば顔特徴のうち”鼻の大きさ”に
関わる特徴を示すとき、その人物の鼻の大きさの程度を
表す指標として理解することができる。その場合、鼻の
大きい人では係数は大きく、また、そうでない人では係
数は小さく計算されるのである。
【0076】<動作>つぎに、図7を参照しながら、こ
の第2実施形態における動作について説明する。この第
2実施形態における動作は、第1実施形態における動作
(図3参照)と同様の流れに沿って行われるが、基底顔
画像に関する係数に関するデータの送受信等について相
違点が存在する。以下では、図3および図7を参照しな
がら、説明を進める。
【0077】ここでは、第1実施形態と同様、ユーザU
Aに先立って、他のユーザUB,UCが既に仮想空間内
に入っているもの(入室しているもの)とする。
【0078】また、図3のステップS10に先だって、
サーバ10は、あらかじめ登録された複数の顔画像に対
して上述のKL展開を行っておき、基底顔画像(固有ベ
クトル)を求めるとともに、各固有値の大きさに基づい
て各基底顔画像の重要度を順位付けしておく。なお、K
L展開に用いられる複数の顔画像は、このサービスの利
用者(ユーザ)からのものに限定されず、予めサービス
提供者によって準備され登録されたものであっても良
い。
【0079】そして、ステップS10において、顔画像
の登録動作が行われる。サーバ10は、各ユーザによっ
て登録された登録顔画像について、各基底顔画像(固有
ベクトルej)を基底とする基底変換を行うことによ
り、各基底顔画像に対応する係数kjを求めておく。こ
こでは、ユーザUAの登録顔画像について、各基底顔画
像(固有ベクトルej)に対応する係数kjが求められ
る。
【0080】つぎに、ステップS20において、ユーザ
UAは、仮想空間内に入るための操作を行い、ユーザU
Aの入室が許可されると、KL展開によって求められた
基底顔画像が、サーバ10からクライアント20Aへと
予め送信される。なお、この基底顔画像は、クライアン
ト20B,20Cに対しても、各ユーザUB,UCの入
室時においてサーバ10から予め送信されている。
【0081】そして、ステップS30において、各ユー
ザに対するアバタが各クライアント20において表示さ
れる。以下では、この表示動作について図7を参照しな
がら説明する。なお、図7におけるFL11〜FL14
は、各詳細動作(詳細処理)を示す符号である。
【0082】まず、クライアント20Aは、サーバ10
に対して、ユーザUAの他のユーザUB,UCに対する
好感度を送信する(FL11)。初期状態においては、
ユーザUBに対する好感度とユーザUCに対する好感度
とのいずれもが、最も低い値(ゼロ)として決定されて
いるものとし、ここでは、この初期値がサーバ10に対
して送信される。
【0083】そして、この好感度(許容公開度)を受信
したサーバ10は、ユーザUAのユーザUBに対する好
感度に応じて各基底顔画像についての係数をクライアン
ト20Bに向けて送信するとともに、ユーザUAのユー
ザUCに対する好感度に応じて各基底顔画像についての
係数をクライアント20Cに向けて送信する。(FL1
2)。ここでは、好感度が最も低い値になっているの
で、各基底顔画像の全ての係数は全てゼロとして定めら
れて、クライアント20B,20Cに対して送信され
る。ここでは、公開用顔画像を生成する際に用いられる
係数に関するデータ(係数情報)が「公開用顔画像に関
するデータ」に相当する。
【0084】その後、各クライアント20B,20C
は、係数情報と基底顔画像とに基づいて公開用顔画像を
生成する(FL13)。この公開用顔画像は、サーバ1
0から送信されてきた各係数を、各係数に対応する固有
ベクトルにそれぞれ乗じ、その和を求めることによって
生成される。
【0085】そして、各クライアント20B,20C
は、それぞれ、生成した公開用顔画像をアバタAAに貼
り付ける(FL14)。これにより、たとえば、各クラ
イアント20B,20Cにおいては、図5(c)の顔画
像が貼り付けられたアバタAAが表示される。
【0086】同様に、ユーザUBのユーザUA,UCに
対する公開用顔画像を生成するための係数情報が、それ
ぞれ、サーバ10からクライアント20A,20Cに対
して送信される。そして、クライアント20Aおよびク
ライアント20Cにおいては、それぞれ、受信された係
数情報に基づいて、ユーザUBについての公開用画像が
生成されて表示される。
【0087】さらに、ユーザUCのユーザUA,UBに
対する公開用顔画像を生成するための係数情報が、それ
ぞれ、サーバ10からクライアント20A,20Bに対
して送信される。そして、クライアント20Aおよびク
ライアント20Bにおいては、それぞれ、受信された係
数情報に基づいて、ユーザUCについての公開用画像が
生成されて表示される。
【0088】この結果、クライアント20Aは、ユーザ
UBのユーザUAに対する公開用顔画像と、ユーザUC
のユーザUAに対する公開用顔画像とを受信する。これ
らの受信データに基づいて、クライアント20Aは、そ
の表示画面上において、ユーザUBのユーザUAに対す
る公開用顔画像をアバタABに貼り付けて表示し、ま
た、ユーザUCのユーザUAに対する公開用顔画像をア
バタACに貼り付けて表示する(図4参照)。なお、ク
ライアント20AにおけるアバタAAは、上述したよう
に、登録顔画像そのものを公開用顔画像として貼り付け
ておけばよい。
【0089】また、クライアント20B,20Cにおい
ても、同様にして生成された公開用顔画像が貼り付けら
れた各アバタAA,AB,ACが表示される。
【0090】以上のようにして、各クライアント20に
おける表示が行われる。
【0091】つぎに、好感度の変更が行われたときの動
作について説明する。
【0092】ステップS40は、このような好感度(許
容公開度)の変更を行う処理を表している。ここでは、
たとえば好感度入力欄CB(図4)に対して、より大き
な好感度が入力された場合を想定する。
【0093】この入力に応答して、公開用顔画像を表示
するための各種の処理(ステップS30)が行われる。
以下では、図7を再び参照しながら説明を進める。
【0094】まず、好感度入力欄CBへの入力(図7の
FL0)に応答して、クライアント20Aは、入力され
た好感度をサーバ10に送信する(FL11)。
【0095】その後、サーバ10は、ユーザUBに対す
る係数情報をクライアント20Bに向けて送信する(F
L12)。具体的には、この係数情報としては、m番目
の係数が値kmとして定められ、その他の係数がゼロと
して定められている。
【0096】クライアント20Bは、変更後の好感度に
基づく係数情報を取得すると、この係数情報に基づいて
公開用顔画像を再構成する(FL13)。具体的には、
各係数と固有ベクトルとの積の線形和として得られた画
像ベクトルを、公開用顔画像として取得することができ
る。そして、各クライアント20B,20Cは、それぞ
れ、生成した公開用顔画像をアバタAAに貼り付ける
(FL14)。これにより、たとえば、各クライアント
20Bにおいては、図5(b)の顔画像が貼り付けられ
たアバタAAが表示される。
【0097】このように、サーバ10は、顔画像につい
て設定された複数の段階の公開用顔画像のうち、許容公
開度(好感度)に応じた段階の公開用顔画像に関するデ
ータ(係数情報)を送信し、クライアント20は、受信
した係数情報に基づいて公開用顔画像を生成し、生成さ
れた公開用顔画像が貼り付けられたアバタを表示するこ
とができる。言い換えれば、サーバ10は、重要度が低
い係数から順に(より詳細には重要度が低い基底顔画像
(基底ベクトル)に対応する係数から順に)、好感度に
応じた数の係数についてのみ、基底変換により得られた
値を指定して送信し、クライアント20は、それらの係
数を用いて生成される公開用顔画像を生成することがで
きる。したがって、画像の特徴は、許容公開度が比較的
大きい場合にのみ公開されるので、プライバシーを不必
要に公開せずに済む。
【0098】また、この第2実施形態においては、好感
度の変更に応じて、公開用顔画像自体を送信するのでは
なく、係数情報を送信する。係数情報は、公開用顔画像
よりもその情報量が少ないので、好感度の変更時におけ
る通信量を低減することができる。
【0099】<C.第3実施形態>つぎに、この第3実
施形態においては、モーフィングを用いて登録顔画像の
公開程度を抑制する場合について説明する。
【0100】また、この第3実施形態においては、この
発明を、「チャット」ではなく、「公開お見合い」に適
用する場合について説明する。
【0101】第3実施形態におけるシステムは、第1実
施形態と類似のシステムである。以下では、相違点を中
心に説明する。
【0102】図8は、この公開お見合いに用いられる1
つのクライアント20A上の画面を示す図である。この
公開お見合いは、男女5人ずつのユーザUA〜UJが参
加している場合を想定する。
【0103】図8に示すように、クライアント20Aの
表示画面上においては、この公開お見合いに参加してい
る10人のうち、5人の異性ユーザUF〜UJの顔RF
〜RJに関する画像(公開用顔画像)が表示されてい
る。
【0104】ここで、「公開用顔画像」は、図9に示す
ように、自分の顔画像と他の画像(たとえば、タレント
の顔画像、動物の画像、アニメキャラクタの画像)との
間のモーフィング画像として生成される。ここで、モー
フィング画像は、2つの画像をモーフィングして生成さ
れる中間的な画像を意味するものとする。また、モーフ
ィング画像は、ブレンド係数によって2つの画像のそれ
ぞれに対する重み付けがなされて生成される。ここで
は、自分の顔画像および他の画像は、ブレンド係数bの
大小に応じてモーフィングされる。
【0105】たとえば、図9(a)はブレンド係数bが
最小値bminを有している公開用顔画像であり、登録顔
画像の公開程度が最も高い画像である。また、図9
(c)はブレンド係数bが最大値bmaxを有している公
開用顔画像であり、登録顔画像の公開程度が最も低い画
像である。ここでは、動物の顔画像となっている。さら
に、図9(c)はブレンド係数bが中間値bmidを有し
ている公開用顔画像であり、登録顔画像の公開程度が中
間的な画像となっている。このように、複数の段階の公
開用顔画像は、顔画像と他の画像(ここでは動物画像)
とのモーフィング画像におけるブレンド係数の大小に応
じて設定される。
【0106】つぎに、この公開お見合いの処理について
説明する。
【0107】この公開お見合いに参加するに際して、各
ユーザは、インターネットにおける所定のアドレスにア
クセスする。そして、各ユーザは、登録用画面を用いて
自分の顔画像を登録し、さらに選択用画面に表示された
複数の画像(動物画像など)の中からブレンド用の画像
を選択して決定する。また、この登録時点において、モ
ーフィングに際しての対応点の関連づけ等が併せて行わ
れる。
【0108】そして、公開お見合い開始時刻になると、
公開お見合いが開始される。図8は、開始時点のクライ
アント20Aに表示された画面を示している。この開始
時点では、まだ、いずれのユーザの顔RF〜RJも動物
の顔で表示されている。
【0109】ユーザは、他のユーザのプロフィールを読
むことなどにより、他人の好き嫌いを判断していく。そ
して、気に入らない他人が存在する場合には、その気に
入らない人の顔を、画面左下のゴミ箱TBの中に入れて
いく。たとえば、ユーザUAがユーザUGを気に入らな
い場合には、ユーザUGの公開用顔画像RGをゴミ箱T
Bに入れる。この動作に応答して、クライアント20A
からサーバ10に対して、ユーザUGを削除した旨の情
報が送信される。
【0110】この後、所定時間が経過したときに、クラ
イアント20Aの表示画面内に未だ幾つかのユーザが残
っているものとする。このユーザUAは、このとき残っ
ている他のユーザに対して比較的良好な好感度を有して
いるものとみなして、残存ユーザに対する好感度をそれ
ぞれ1段階増加させる。
【0111】たとえば、ユーザUAの画面内において、
ユーザUF,UHが残存している場合には、ユーザUA
のユーザUF,UHに対する好感度はいずれも1段階増
加する。すなわち、ユーザUAのユーザUF,UHに対
する許容公開度が1段階増加する。
【0112】サーバ10は、ユーザUF,UHのそれぞ
れに対応するクライアント20F,20Hに対して、ユ
ーザUAによって好感度が1段階増加した旨の情報を送
信する。
【0113】そして、クライアント20Fは、この好感
度の増加に応じて、公開程度を上昇させた公開用顔画像
RAを生成する。具体的には、ブレンド係数bを1段階
小さな値に低減し、低減されたブレンド係数を用いた登
録顔画像と動物画像とのモーフィング画像を、ユーザU
Aについての公開用顔画像として生成する。
【0114】図10は、クライアント20Fにおける所
定時間経過後の表示画面を示す図であり、図11は、ク
ライアント20Gにおける所定時間経過後の表示画面を
示す図である。
【0115】図10に示すように、クライアント20F
においては、ユーザUAの画像RAは、動物の顔画像の
ブレンド度合いが低減され、登録顔画像に比較的近い画
像となっている。一方、図11に示すように、クライア
ント20Gにおいては、ユーザUAの画像RAは、動物
の顔画像のブレンド度合いが依然として大きなままであ
り、登録顔画像からは程遠い画像となっている。
【0116】その後、提供される各種の情報や、チャッ
トによる印象などに基づいて、各ユーザは、気に入りそ
うな相手を絞り込んでいく。これに応じて、同様の動作
が繰り返される。そして、所定時間経過ごとに、その時
点で未だ残存しているユーザに対する好感度を向上させ
ていき、各クライアント20に表示される公開用顔画像
の公開度合いを大きくしていく。そして、これに応じ
て、ユーザは、好意を示してくれている相手の顔が徐々
に実際の顔画像(登録顔画像)に近づいていくことを見
ることができる。このとき、相手が自分に抱いている印
象を知ることができるので、この印象に応じて、相手に
対する好感度をさらに変更することもできる。
【0117】以上のような公開お見合いシステムにおい
て、このような動作を繰り返すことにより、自分が気に
入った相手をさらに絞り込んでいくことができる。この
とき、気に入った相手には、自らの顔画像を提示する一
方で、気に入らない相手には自らの顔画像を見せないよ
うにすることができるので、不必要にプライバシーを公
開することを防ぐことができる。
【0118】なお、この第3実施形態においては、所定
時間が経過するごとに相手に対する好感度を変更する場
合を例示したが、これに限定されず、第1実施形態と同
様に、好感度入力欄を設け、その好感度入力欄に所定の
数値を入力して好感度を指定するようにしても良い。
【0119】<D.その他>上記第2実施形態におい
て、各基底顔画像は、個人の顔を識別するための重要度
によってランク付けされた特徴を示すものであると示し
た。しかし、さらなる変形例として、許容公開度の上昇
に応じて、予め暗示的にランク付けして示された特徴、
例えば、耳、鼻、口、目などの各顔部品を、この順次詳
細に追加した画像を公開用顔画像とするようにしても良
い。
【0120】また、上記第3実施形態においては、モー
フィングにより公開用顔画像を生成する技術を、公開お
見合いに応用する場合について例示したが、これに限定
されず、第1実施形態および第2実施形態と同様のチャ
ット等に、この技術を応用しても良い。また、逆に、第
1実施形態で例示した、モザイク処理により公開用顔画
像を生成する技術を、公開お見合い等に応用しても良
い。第2実施形態で例示した、KL展開により公開用顔
画像を生成する技術についても同様である。
【0121】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項5
に記載の発明によれば、顔画像の許容公開度を取得し、
前記顔画像について設定された複数の段階の公開用顔画
像のうち、前記許容公開度に応じた段階の公開用顔画像
に関するデータが送信されるので、顔に関する画像を公
開する場合において不必要にプライバシーが公開される
ことを防止し、プライバシーの保護をも考慮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る顔画像通信システ
ム1を示す図である。
【図2】サーバ10のハードウエア構成を示すブロック
図である。
【図3】動作を示すフローチャートである。
【図4】仮想空間を表示する画面の一例を示す図であ
る。
【図5】複数の段階の公開用顔画像の一例を示す図であ
る。
【図6】サーバ10および各クライアント20における
処理について説明する図である。
【図7】第2実施形態における処理について説明する図
である。
【図8】第3実施形態における表示画面を示す図であ
る。
【図9】モーフィング画像を説明する図である。
【図10】所定時間経過後におけるクライアント20F
の表示画面を示す図である。
【図11】所定時間経過後におけるクライアント20G
の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1 顔画像通信システム 10 サーバ 20,20A〜20J クライアント AA,AB,AC アバタ(仮想体) CB,CC 好感度入力欄 N ネットワーク Q 共分散行列 RA〜RJ 公開用顔画像 UA〜UJ ユーザ X 行列 b ブレンド係数 c 平均値ベクトル λj 固有値 ej 固有ベクトル kj 係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高間 正彰 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 浅野 雅己 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA03 BB10 CA16 5B050 BA06 BA07 BA12 CA05 CA07 EA10 EA13 5B085 BE07 BG03 BG04 BG07 5L096 BA18 FA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔画像通信装置であって、 顔画像の許容公開度を取得する手段と、 前記顔画像について設定された複数の段階の公開用顔画
    像のうち、前記許容公開度に応じた段階の公開用顔画像
    に関するデータを送信する手段と、を備えることを特徴
    とする顔画像通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の顔画像通信装置におい
    て、 前記複数の段階の公開用顔画像は、モザイク処理の程度
    の大小に応じて設定されることを特徴とする顔画像通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の顔画像通信装置におい
    て、 前記顔画像の特徴をKL展開を用いて分析する手段、を
    さらに備え、 前記複数の段階の公開用顔画像は、前記顔画像について
    の分析結果に応じて設定されることを特徴とする顔画像
    通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の顔画像通信装置におい
    て、 前記複数の段階の公開用顔画像は、前記顔画像と他の画
    像とのモーフィング画像におけるブレンド係数の大小に
    応じて設定されることを特徴とする顔画像通信装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータを、 顔画像の許容公開度を取得する手段と、 前記顔画像について設定された複数の段階の公開用顔画
    像のうち、前記許容公開度に応じた段階の公開用顔画像
    に関するデータを送信する手段と、を備える顔画像通信
    装置として機能させるためのプログラム。
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