JP2019219892A - 交通情報処理装置、交通情報処理方法および交通情報処理プログラム - Google Patents

交通情報処理装置、交通情報処理方法および交通情報処理プログラム Download PDF

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【課題】蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用できる交通情報処理装置を提供する。【解決手段】交通情報処理システム301において、交通情報処理装置110は、逐次取込部12が、プローブ車両210の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部及び取得部により取得された旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部として機能し、分類部の分類結果を蓄積する蓄積部13とを備える。さらに、蓄積部に蓄積された分類結果に基づいて、車両の経路に関する情報を作成する情報作成部としての経路データ生成部15を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、交通情報処理装置、交通情報処理方法および交通情報処理プログラムに関する。
最近の交通需要の増大、ならびにインターネットおよび携帯電話などの情報伝達媒体の普及に伴い、交通情報の提供に対するニーズが高まっている。交通情報のうち、走行車両が道路区間を走行するのに要する時間である旅行時間の情報は、交通渋滞の把握、ならびに目的地に到達する最短経路および迂回経路の算出等に有用である。
そこで、道路を走行する車両から得られる軌跡情報を用いて道路の渋滞を予測するシステムが提案されている。このようなシステムの一例として、たとえば、特開2007−140745号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、渋滞予測システムは、道路を走行する車両から得られる軌跡情報を用いて当該道路の渋滞を予測するシステムであって、渋滞を予測したい地点の1又は複数の情報であって、渋滞に影響を及ぼし得る環境情報を入力する入力手段と、前記渋滞を予測したい地点に対応して予め作成された、前記環境情報と、前記軌跡情報から得られる渋滞の程度との関係を表わす式を用いて、前記入力された環境情報に基づいて当該地点の渋滞を予測する渋滞予測手段とを備える。
特開2007−140745号公報
ところで、道路を走行する車両から得られる軌跡情報に基づいて旅行時間情報を生成し、生成した旅行時間情報を記憶装置に蓄積し、蓄積した旅行時間情報からユーザの要望に応じた範囲の旅行時間情報を別の記憶装置にリストアし、リストアした旅行時間情報を当該ユーザに販売することがある。
上記のリストアの作業はオペレータによって行われており、当該リストアに多くの時間およびコストがかかる。このため、ユーザにおいて必要な情報を容易に利用できるようにすることが望まれている。
しかしながら、特許文献1には、このような要求に応えるための構成は開示されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することが可能な交通情報処理装置、交通情報処理方法および交通情報処理プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる交通情報処理装置は、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部とを備える。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる交通情報処理方法は、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得するステップと、取得した前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行うステップと、前記分類処理による分類結果を蓄積するステップとを含む。
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる交通情報処理プログラムは、交通情報処理装置において用いられる交通情報処理プログラムであって、コンピュータを、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部、として機能させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える交通情報処理装置として実現できるだけでなく、交通情報処理装置を含む交通情報処理システムとして実現したり、交通情報処理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したりすることができる。
本発明によれば、蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理システムおよび交通情報処理装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置の記憶部に保存される分類テーブルの一例を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置において作成されたサマリーデータを、可視化ツールによって地図情報として可視化した一例を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置において作成された経路データを、可視化ツールによって地図情報として可視化した一例を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部が分類テーブルを作成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部が旅行時間情報を分類する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置におけるサマリーデータ生成部がサマリーデータを生成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における経路データ生成部が経路データを生成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、本発明の第2の実施の形態に係る交通情報処理システムおよび交通情報処理装置の構成を示す図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態におけるバッチ取込部の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る交通情報処理装置は、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部とを備える。
このように、旅行時間情報を複数のグループに分類し、分類結果を蓄積部に蓄積する構成により、旅行時間情報を種々の観点から分けることができる。したがって、従来のようなオペレータによる旅行時間情報のリストア作業を行うことなく、蓄積部に蓄積された旅行時間情報のうちのユーザが必要とする旅行時間情報を容易に提供することができる。したがって、蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することができる。
(2)好ましくは、前記交通情報処理装置は、さらに、前記蓄積部に蓄積された前記分類結果に基づいて、車両の経路に関する情報を作成する情報作成部を備える。
このような構成により、分類結果を用いて車両の経路に関する情報をユーザへ容易に提供することができる。
(3)好ましくは、前記分類部は、道路地図の種類に基づいて前記分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報を道路地図の種類ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
(4)好ましくは、前記分類部は、エリアおよび期間に基づいて前記分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報をエリアおよび期間ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
(5)好ましくは、前記分類部は、前記旅行時間情報を前記エリアの別に応じたグループに分類し、分類後の前記グループに属する前記旅行時間情報を、期間の別に応じてさらに分類する。
このような構成により、エリアおよび期間のうちのエリアによる分類を優先的に行うことができる。したがって、エリアによる分類がより効果的となる場合に、より適切な旅行時間情報を提供することができる。
(6)好ましくは、前記分類部は、前記旅行時間情報を前記期間の別に応じたグループに分類し、分類後の前記グループに属する前記旅行時間情報を、前記エリアの別に応じてさらに分類する。
このような構成により、エリアおよび期間のうちの期間による分類を優先的に行うことができる。したがって、期間による分類がより効果的となる場合に、より適切な旅行時間情報を提供することができる。
(7)好ましくは、前記分類部は、車両の識別情報に基づいて前記分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報を車両の識別情報ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
(8)好ましくは、前記分類部は、ユーザの識別情報に基づいて前記分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報をユーザの識別情報ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
(9)本発明の実施の形態に係る交通情報処理方法は、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得するステップと、前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行うステップと、前記分類部の分類結果を蓄積するステップとを含む。
このように、旅行時間情報を複数のグループに分類し、分類結果を蓄積部に蓄積する構成により、旅行時間情報を種々の観点から分けることができる。したがって、従来のようなオペレータによる旅行時間情報のリストア作業を行うことなく、蓄積された旅行時間情報のうちのユーザが必要とする旅行時間情報を容易に提供することができる。したがって、蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することができる。
(10)本発明の実施の形態に係る交通情報処理プログラムは、交通情報処理装置において用いられる交通情報処理プログラムであって、コンピュータを、車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
このように、旅行時間情報を複数のグループに分類し、分類結果を蓄積部に蓄積する構成により、旅行時間情報を種々の観点から分けることができる。したがって、従来のようなオペレータによる旅行時間情報のリストア作業を行うことなく、蓄積部に蓄積された旅行時間情報のうちのユーザが必要とする旅行時間情報を容易に提供することができる。したがって、蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[交通情報処理システムの構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理システムおよび交通情報処理装置の構成を示す図である。
図1を参照して、交通情報処理システム301は、車載装置220と、交通情報処理装置110と、リンクマッチング装置200とを備える。
車載装置220は、自己を搭載したプローブ車両210の走行により取得した情報を含むプローブ情報を作成し、作成したプローブ情報を、携帯電話回線等の無線通信回線を介してリンクマッチング装置200へ送信する。
プローブ情報の収集周期は、たとえば数秒である。車載装置220は、収集したプローブ情報を送信周期に従ってリンクマッチング装置200へ送信する。この送信周期は、収集周期と同じであってもよいし、1分など収集周期よりも長く設定してもよい。車載装置220は、プローブ情報の送信周期が収集周期よりも長く設定される場合、複数の時刻のプローブ情報をまとめて送信してもよい。
プローブ情報は、プローブ車両210の走行位置すなわち現在位置、当該走行位置の通過時刻、およびプローブ車両210の識別情報すなわち車両ID等を含む情報である。
車載装置220は、GPS(Global Positioning System)機能を有している。プローブ車両210の位置は、車載装置220が備えるGPS受信機によって受信したGPS信号に基づいて算出される。また、車載装置220は、時計機能を有しており、各位置の通過時刻に関する時刻情報を取得可能である。
リンクマッチング装置200は、プローブ情報に基づいて、プローブ車両210の走行軌跡を地図上の道路区間に対応づける処理を行うことにより、プローブ車両210が走行した道路区間を特定し、また、プローブ車両210が走行に要した時間および走行した時間帯を特定する。
リンクマッチング装置200は、特定した内容を示す旅行時間情報を生成する。旅行時間情報は、プローブ車両210が通過したリンクに関する情報である。旅行時間情報は、プローブ車両210のプローブ情報に基づいて生成される。旅行時間情報は、プローブ車両210の位置および時刻に基づく情報、具体的には、たとえば、プローブ車両210が走行した、道路区間、時間および時間帯を含む。
旅行時間情報は、リンクマッチング装置200が特定した道路区間、走行した時間、および走行した時間帯以外の情報をさらに含んでもよい。旅行時間情報は、地図上の道路区間を構成するリンクを特定する情報、地図上の道路区間を構成するノードを特定する情報、プローブ車両210によるリンクへの進入日時、プローブ車両210によるリンクからの退出日時、プローブ車両210によるリンクでの旅行時間、およびプローブ車両210が退出したリンクを特定する情報をさらに含んでもよい。また、旅行時間情報は、地図をメッシュにより複数のエリアに分割したときの個々のエリアを示すメッシュ番号、プローブ車両210による地図上の走行開始地点を示す始点ノードを特定する情報、およびプローブ車両210による地図上の走行終了地点を示す終点ノードを特定する情報をさらに含んでもよい。
また、旅行時間情報は、OEM(Original Equipment Manufacture)を含むプローブ車両210のメーカを特定する情報、カーナビのメーカを特定する情報、性別、年代などのユーザの属性、ならびにプローブ車両210の車種をさらに含んでもよい。車種は、たとえば、自家用車、商用車、大型車、中型車、小型車および二輪車などである。また、旅行時間情報は、プローブ車両210のパワートレインを特定する情報、走行した道路の種別、国および地域を特定する情報、および地図のメーカを特定する情報などをさらに含んでいてもよい。パワートレインは、たとえば、ガソリン、EVおよびハイブリッドなどである。道路の種別は、高速道路、一般道路、国道、および県道などである。また、旅行時間情報は、プローブ情報自体を含む情報であってもよい。
リンクマッチング装置200は、生成した旅行時間情報を交通情報処理装置110へ送信する。
端末装置300は、車載装置220と通信可能なパソコン、タブレットおよびスマートフォン等の端末装置である。端末装置300は、ユーザの操作に従い、たとえば、パーティショニング・キーの登録要求情報、サマリーデータの生成要求情報および経路データの生成要求情報、などを送信する。
パーティショニング・キーの登録要求情報は、ユーザが登録を望むパーティショニング・キーの種類および当該種類の組み合わせに関する情報を含む。
端末装置300は、図示しない表示部を備える。端末装置300は、交通情報処理装置110によって生成されたサマリーデータおよび経路データ等を受信可能である。
また、端末装置300は、受信したサマリーデータに基づいて地図情報を生成したり、受信した経路データに基づいて地図情報を生成したりすることが可能である。端末装置300は、たとえば、サマリーデータおよび経路データを地図情報として可視化することが可能なQGIS(Quantum Geographic Information System)等を用いて地図情報を生成することができる。
[交通情報処理装置の構成]
交通情報処理装置110は、逐次取込部12と、蓄積部13と、サマリーデータ生成部14と、経路データ生成部15と、他機能部16と、受付部20と、テーブル作成部21と、記憶部22と、送信部29とを備える。
受付部20は、端末装置300から送信されたユーザの要求を示す情報を受け付ける。
詳細には、受付部20は、パーティショニング・キーの登録要求情報、サマリーデータの生成要求情報、経路データの生成要求情報、および問い合わせに対する回答要求情報などを端末装置300から受信する。
受付部20は、パーティショニング・キーの登録要求情報を受信すると、パーティショニング・キーの登録を指示する旨の登録指示情報をテーブル作成部21へ出力する。
また、受付部20は、サマリーデータの生成要求情報を受信すると、サマリーデータの生成を指示する旨の生成指示情報をサマリーデータ生成部14へ出力する。
また、受付部20は、経路データの生成要求情報を受信すると、経路データの生成を指示する旨の生成指示情報を経路データ生成部15へ出力する。
また、受付部20は、回答要求情報を受信すると、問い合わせへの回答データの生成を指示する旨の生成指示情報を他機能部16へ出力する。
逐次取込部12は、取得部として、プローブ車両210の位置および時刻に基づく旅行時間情報をリンクマッチング装置200から取得する。
詳細には、逐次取込部12は、リンクマッチング装置200から送信された旅行時間情報をたとえばネットワーク経由で受信し、蓄積部13に保存する。リンクマッチング装置200による旅行時間情報の送信頻度は、たとえば、1日1回である。
また、逐次取込部12は、分類部として、自己が取得した旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う。
詳細には、逐次取込部12は、リンクマッチング装置200から旅行時間情報を受信すると、1または複数の分類条件、具体的には、1または複数のパーティショニング・キーに基づいて、受信した旅行時間情報を複数のグループに分類する。
逐次取込部12は、たとえば、分類テーブルTBに登録されたパーティショニング・キーを用いて、旅行時間情報を複数のグループに分類する。分類テーブルTBは、記憶部22に格納される。
パーティショニング・キーの種類は、特に限定されるものではないが、道路地図のバージョンを含む道路地図の種類、道路地図を複数のエリアに分割したときの各エリア、期間、および運用時に自由に設定できるキー、などを採用することができる。期間は、たとえば、年、月、週および日などである。
また、パーティショニング・キーの種類として、たとえば、旅行時間情報に含まれる、上述のようなメーカを特定する情報等の項目を採用してもよい。
逐次取込部12は、たとえば、1つのパーティショニング・キーに基づいて旅行時間情報を複数のグループに分類する。
逐次取込部12は、たとえば、道路地図の種類、具体的には道路地図のバージョンに基づいて旅行時間情報の分類処理を行う。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
詳細には、図2を参照して、逐次取込部12は、たとえば、道路地図のバージョンのパーティショニング・キー23a,23bに基づいて旅行時間情報の分類処理を行う。
すなわち、逐次取込部12は、マップ1のパーティショニング・キー23aに、マップ1の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、マップ2のパーティショニング・キー23bに、マップ2の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
これにより、パーティショニング・キー23a,23bの各々に、0個、1個または複数の旅行時間情報のデータが対応付けられる。
逐次取込部12は、プローブ車両210の識別情報、具体的には識別IDに基づいて分類処理を行ってもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
詳細には、図3を参照して、逐次取込部12は、たとえば、プローブ車両210の識別IDのパーティショニング・キー40a,40bに基づいて、旅行時間情報の分類処理を行う。
すなわち、逐次取込部12は、車両1のパーティショニング・キー40aに、車両1の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、車両2のパーティショニング・キー40bに、車両2の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
これにより、パーティショニング・キー40a,40bの各々に、0個、1個または複数の旅行時間情報が対応付けられる。
逐次取込部12は、ユーザの識別情報、具体的にはプローブ車両210の運転者の識別IDに基づいて分類処理を行ってもよい。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
詳細には、図4を参照して、逐次取込部12は、たとえば、プローブ車両210の識別IDのパーティショニング・キー40a,40bに基づいて、旅行時間情報の分類処理を行う。
すなわち、逐次取込部12は、運転者1のパーティショニング・キー41aに、運転者1の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、運転者2のパーティショニング・キー41bに、運転者2の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
これにより、パーティショニング・キー41a,41bの各々に、0個、1個または複数の旅行時間情報が対応付けられる。
逐次取込部12は、たとえば、複数のパーティショニング・キーに基づいて旅行時間情報を複数のグループに分類する。逐次取込部12は、たとえば、道路地図内のエリア、および期間に基づいて分類処理を行う。
この場合、逐次取込部12は、たとえば、旅行時間情報を道路地図内のエリアの別に応じたグループに分類し、分類後のグループに属する旅行時間情報を、期間の別に応じてさらに分類する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
詳細には、図5を参照して、逐次取込部12は、たとえば、エリアのパーティショニング・キー25a,25b、および年のパーティショニング・キー26a〜26dに基づいて、旅行時間情報の分類処理を行う。
すなわち、逐次取込部12は、エリア1のパーティショニング・キー25aの下位に2016年のパーティショニング・キー26aおよび2017年のパーティショニング・キー26bを配置する。逐次取込部12は、エリア1のパーティショニング・キー25aおよび2016年のパーティショニング・キー26aの系統に、エリア1の属性および2016年の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、エリア1のパーティショニング・キー25aおよび2017年のパーティショニング・キー26bの系統に、エリア1の属性および2017年の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
また、逐次取込部12は、エリア2のパーティショニング・キー25bの下位に2016年のパーティショニング・キー26cおよび2017年のパーティショニング・キー26dを配置する。逐次取込部12は、エリア2のパーティショニング・キー25bおよび2016年のパーティショニング・キー26cの系統に、エリア2の属性および2016年の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、エリア2のパーティショニング・キー25bおよび2017年のパーティショニング・キー26dの系統に、エリア2の属性および2017年の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
これにより、上記の各系統に、0個、1個または複数の旅行時間情報が対応付けられる。
あるいは、逐次取込部12は、旅行時間情報を期間の別に応じたグループに分類し、分類後のグループに属する旅行時間情報を、道路地図内のエリアの別に応じてさらに分類してもよい。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
詳細には、図6を参照して、逐次取込部12は、たとえば、年のパーティショニング・キー26a,26b、月のパーティショニング・キー27a,27b、およびエリアのパーティショニング・キー25a〜25dに基づいて、旅行時間情報の分類処理を行う。
すなわち、逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26aの下位に1月のパーティショニング・キー27aを配置し、1月のパーティショニング・キー27aの下位にエリア1のパーティショニング・キー25aおよびエリア2のパーティショニング・キー25bを配置する。逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26a、1月のパーティショニング・キー27aおよびエリア1のパーティショニング・キー25aの系統に、2016年の属性、1月の属性およびエリア1の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26a、1月のパーティショニング・キー27aおよびエリア2のパーティショニング・キー25bの系統に、2016年の属性、1月の属性およびエリア2の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
また、逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26aの下位に2月のパーティショニング・キー27bを配置し、2月のパーティショニング・キー27bの下位にエリア1のパーティショニング・キー25cおよびエリア2のパーティショニング・キー25dを配置する。逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26a、2月のパーティショニング・キー27bおよびエリア1のパーティショニング・キー25cの系統に、2016年の属性、2月の属性およびエリア1の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。また、逐次取込部12は、2016年のパーティショニング・キー26a、2月のパーティショニング・キー27bおよびエリア2のパーティショニング・キー25dの系統に、2016年の属性、2月の属性およびエリア2の属性を有する旅行時間情報を対応付ける。
また、図示しないが、逐次取込部12は、2017年のパーティショニング・キー26bの下位に、2016年のパーティショニング・キー26aの場合と同様に、階層状に複数のパーティショニング・キーを配置し、複数の系統を形成する。そして、逐次取込部12は、各系統に旅行時間情報を対応付ける。
これにより、上記の各系統に、0個、1個または複数の旅行時間情報が対応付けられる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部による旅行時間情報の分類方法の一例を示す図である。
図7を参照して、逐次取込部12は、たとえば3つ以上のパーティショニング・キーに基づいて旅行時間情報を複数のグループに分類する。具体的には、逐次取込部12は、たとえば、上位から、道路地図のバージョンである、マップ1のパーティショニング・キー23aおよびマップ2のパーティショニング・キー23b、プローブ車両210の種別であるメーカ1のパーティショニング・キー24a、エリア1のパーティショニング・キー25aおよびエリア2のパーティショニング・キー25b、2016年のパーティショニング・キー26a,26cおよび2017年のパーティショニング・キー26b、ならびに、1月のパーティショニング・キー27a,27cおよび2月のパーティショニング・キー27b,27dがこの順序で設定された階層的な分類構造、すなわち複数の系統に分かれた分類構造を用いる。
逐次取込部12は、このような分類構造を用いて、道路地図のバージョン、プローブ車両210の種別、道路地図内のエリア、年、および月に基づいて分類処理を行う。
詳細には、逐次取込部12は、たとえば、道路地図のバージョン、プローブ車両210のメーカ、道路地図内のエリア、年、および月、の順に旅行時間情報を分類する。
また、図示しないが、逐次取込部12は、マップ2のパーティショニング・キー26bの下位に、マップ1のパーティショニング・キー23aの場合と同様に、階層状に複数のパーティショニング・キーを配置し、複数の系統を形成する。そして、逐次取込部12は、各系統に旅行時間情報を対応付ける。
これにより、上記の各系統に、0個、1個または複数の旅行時間情報が対応付けられる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置の記憶部に保存される分類テーブルの一例を示す図である。
テーブル作成部21は、受付部20から受けたパーティショニング・キーの登録要求情報の内容に基づいて、分類テーブルTBを作成し、作成した分類テーブルTBを記憶部22に保存する。
分類テーブルTBは、パーティショニング・キーの組み合わせを1または複数含む。当該組み合わせ(以下、分類ルールとも称する。)は、1または複数のパーティショニング・キーで構成されている。分類ルールが複数のパーティショニング・キーで構成される場合、旅行時間情報を分類する際の優先順位が各パーティショニング・キーに付される。
テーブル作成部21は、受付部20からパーティショニング・キーの登録要求情報を受けるごとに、パーティショニング・キーの組み合わせを分類テーブルTBに登録する。
詳細には、図8を参照して、テーブル作成部21は、受付部20からパーティショニング・キーの登録指示情報が入力されるごとに、パーティショニング・キーの組み合わせを分類テーブルTBに新たに登録し、分類テーブルTBを更新する。
分類番号1は、IDがAAのユーザから要求された、「地図のバージョン」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号1は、図2に示す分類方法に対応する。
分類番号2は、IDがAAのユーザから要求された、「車両ID」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号2は、図3に示す分類方法に対応する。
分類番号3は、IDがAAのユーザから要求された、「運転者ID」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号3は、図4に示す分類方法に対応する。
分類番号4は、IDがAAのユーザから要求された、優先順位1の「エリア」および優先順位2の「年」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号4は、図5に示す分類方法に対応する。
分類番号5は、IDがAAのユーザから要求された、優先順位1の「年」、優先順位2の「月」、および優先順位3の「エリア」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号5は、図6に示す分類方法に対応する。
分類番号6は、IDがAAのユーザから要求された、優先順位1の「地図のバージョン」、優先順位2の「カーナビメーカ」、優先順位3の「エリア」、優先順位4の「年」および優先順位5の「月」をパーティショニング・キーとして旅行時間情報を分類するルールである。分類番号6は、図7に示す分類方法に対応する。
端末装置300は、サマリーデータの生成要求情報、経路データの生成要求情報、および回答要求情報を交通情報処理装置110へ送信する。サマリーデータの生成要求情報、経路データの生成要求情報、および回答要求情報の各々は、ユーザが指定する1または複数のパーティショニング・キーおよび各パーティショニング・キーの優先順位を含む。つまり、サマリーデータの生成要求情報、経路データの生成要求情報、および回答要求情報の各々は、ユーザが望む旅行時間情報の分類ルールを含む。
蓄積部13は、逐次取込部12による複数の分類ルールに従った分類結果を蓄積する。
詳細には、逐次取込部12は、端末装置300から受信した各旅行時間情報および分類テーブルTBにおける各分類ルールに従った当該各旅行時間情報の分類結果を、蓄積部13に蓄積する。
[サマリーデータの生成]
サマリーデータ生成部14は、情報作成部として、蓄積部13に蓄積された分類結果に基づいて、プローブ車両210の経路に関する情報を作成する。
詳細には、サマリーデータ生成部14は、受付部20からサマリーデータの生成を要求する旨の生成要求情報を受けると、たとえば、ユーザが指定するエリアおよび期間に含まれる旅行時間情報の合計数をリンクごとに集計し、集計した結果であるサマリーデータ17を生成する。サマリーデータ生成部14は、生成したサマリーデータ17を送信部29へ出力する。サマリーデータ17は、シェープファイルの形式で生成される。上記の期間は、たとえば、日種および時間帯ごとに設定される。
送信部29は、サマリーデータ生成部14から受けたサマリーデータ17を端末装置300へ送信する。
シェープファイルは、たとえば、可視化するオープンソースのツールによって地図情報として可視化することが可能である。そのようなオープンツールとしては、たとえば、QGIS(Quantum Geographic Information System)がある。
また、サマリーデータ生成部14は、たとえば、ユーザが指定する対象路線区間および期間における走行車両の合計数、さらにその合計の内訳をリンクごとに集計し、シェープファイルとして生成してもよい。
当該シェープファイルも、たとえば、上述の可視化するオープンソースのツールによって地図情報として可視化することが可能である。
送信部29から端末装置300へ送信されたサマリーデータ17は、端末装置300の表示部に表示される。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置において作成されたサマリーデータを、可視化ツールによって地図情報として可視化した一例を示す図である。
図9を参照して、サマリーデータ17を地図情報として可視化すると、たとえば、日本国内の所定のエリアにおける或る年或る月の1カ月分の道路交通情報を、端末装置300の表示部に表示することができる。
具体的には、端末装置300の表示部において、たとえば、道路をプローブ車両210の通過台数別に色分けして表示することができる。図9では、道路を色分けした状態をハッチングの種類の違いで示している。
これにより、ユーザは、道路の利用状況を容易に把握することができる。
[経路データの生成]
経路データ生成部15は、情報作成部として、蓄積部13に蓄積された分類結果に基づいて、プローブ車両210の経路に関する情報を作成する。
詳細には、経路データ生成部15は、受付部20から経路データの生成を要求する生成要求情報を受けると、プローブ車両210の経路に関する情報を作成する。経路データ生成部15は、たとえば、ユーザが、端末装置300において、道路地図の或るリンクまたは或るノードを指定して、経路データの生成を要求する操作を行うと、当該リンクまたは当該ノードを通過するプローブ車両210の数などを経路データ18として送信部29へ出力する。経路データ18は、CSVファイルの形式で出力される。
送信部29は、経路データ生成部15から受けた経路データ18を端末装置300へ送信する。
CSVデータである経路データ18も、たとえば、上述の可視化するオープンソースのツールによって地図情報として可視化することが可能である。
送信部29から端末装置300へ送信された経路データ18は、端末装置300の表示部に表示される。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置において生成された経路データを、可視化ツールによって地図情報として可視化した一例を示す図である。
図10を参照して、経路データ18を地図情報として可視化すると、たとえば、日本国内の所定のリンクまたは所定のノードPを通過したプローブ車両210がどこから来て、どこへ向かったかを道路ごとの車両台数で表現することができる。
詳細には、道路ごとの通過車両台数は、道路の太さで表現される。また、ユーザが指定する高速道路の出口を降りたプローブ車両210が向かった先の道路は、たとえば青色で表現される。また、ユーザが指定する高速道路の出口を通過するまでにプローブ車両210が通った道路は、たとえば赤色で表現される。図10では、道路を色分けした状態をハッチングの種類の違いで示している。
高速道路の出口を降りたプローブ車両210の道路ごとの台数から、利用頻度の高い道路および利用頻度の低い道路が分かる。これにより、経路データ18を、交通量を平準化するための施策の基礎資料とすることができる。
他機能部16は、たとえば、蓄積部13に蓄積された旅行時間情報を使用して、サマリーデータ17および経路データ18とは異なるデータ19を生成する。
他機能部16は、たとえば、受付部20から回答要求情報を受けると、旅行時間情報に関するSQL(Structured Query Langage)を用いた検索を蓄積部13に対して行う。他機能部16は、検索データを蓄積部13から取得し、取得したデータ19を送信部29へ出力する。
送信部29は、他機能部16から受けたデータ19を端末装置300へ送信する。
送信部29から端末装置300へ送信されたデータ19は、当該端末装置300の表示部に表示される。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、サマリーデータ生成部14、経路データ生成部15および他機能部16は、蓄積部13に蓄積された分類結果に基づいて情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。交通情報処理装置110は、サマリーデータ生成部14、経路データ生成部15および他機能部16のうちの少なくともいずれか一つを備えない構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、道路地図の種類、エリア、期間、車両の識別情報およびユーザの識別情報とは異なる分類条件に基づいて分類処理を行う構成であってもよい。
[動作の流れ]
交通情報処理システム301における各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置におけるテーブル作成部が分類テーブルを作成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図11を参照して、テーブル作成部21は、まず、受付部20からパーティショニング・キーの登録要求情報を受けるまで待機する(ステップS100)。
テーブル作成部21は、パーティショニング・キーの登録要求情報を受けると(ステップS100でYES)、受けた登録要求情報の内容に従って、分類テーブルTBを更新または作成する(ステップS102)。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における逐次取込部が旅行時間情報を分類する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図12を参照して、逐次取込部12は、まず、リンクマッチング装置200から旅行時間情報を受信するまで待機する(ステップS200)。
逐次取込部12は、旅行時間情報を受信すると(ステップS200でYES)、受信した旅行時間情報を、分類テーブルTBに登録された各分類ルールに従って分類する(ステップS202)。
次に、逐次取込部12は、端末装置300から受信した各旅行時間情報および分類テーブルTBにおける各分類ルールに従った当該各旅行時間情報の分類結果を、蓄積部13に蓄積する(ステップS204)。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置におけるサマリーデータ生成部がサマリーデータを生成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図13を参照して、サマリーデータ生成部14は、受付部20からサマリーデータの生成指示情報を受けるまで待機する(ステップS300)。
次に、サマリーデータ生成部14は、サマリーデータの生成指示情報を受けると(ステップS300でYES)、分類テーブルTBを参照して、生成要求情報に含まれるパーティショニング・キーの組み合わせに対応する分類ルールを検索する(ステップS302)。
次に、サマリーデータ生成部14は、検索したルールに対応する1または複数の旅行時間情報を取得する(ステップS304)。すなわち、サマリーデータ生成部14は、蓄積部13に蓄積されている各旅行時間情報の中から特定の旅行時間情報を抽出する。特定の旅行時間情報は、サマリーデータの生成要求情報に含まれるパーティショニング・キーの組み合わせに対応するルールを用いて分類された旅行時間情報である。
次に、サマリーデータ生成部14は、抽出した旅行時間情報に基づいてサマリーデータ17を生成し、生成したサマリーデータ17を送信部29へ出力する(ステップS306)。
次に、送信部29は、サマリーデータ生成部14から受けたサマリーデータ17を端末装置300へ送信する(ステップS308)。送信部29から送信されたサマリーデータ17は、たとえば、上記の可視化ツールによって地図情報として端末装置300の表示部に表示される。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置における経路データ生成部が経路データを生成する際の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図14を参照して、経路データ生成部15は、受付部20から経路データの生成指示情報を受けるまで待機する(ステップS400)。
経路データ生成部15は、経路データの生成指示情報を受けると(ステップS400でYES)、分類テーブルTBを参照して、生成指示情報に含まれるパーティショニング・キーの組み合わせに対応するルールを検索する(ステップS402)。
次に、経路データ生成部15は、検索したルールに対応する1または複数の旅行時間情報を取得する(ステップS404)。すなわち、経路データ生成部15は、蓄積部13に蓄積されている各旅行時間情報の中から特定の旅行時間情報を抽出する。特定の旅行時間情報は、経路データの生成指示情報に含まれるパーティショニング・キーの組み合わせに対応するルールを用いて分類された旅行時間情報である。そして、経路データ生成部15は、抽出した旅行時間情報に基づいて経路データ18を生成し(ステップS406)、生成した経路データ18を送信部29へ出力する。
次に、送信部29は、経路データ生成部15から受けた経路データ18を端末装置300へ送信する(ステップS408)。送信部29から送信された経路データ18は、たとえば、上記の可視化ツールによって地図情報として端末装置300の表示部に表示される。
ところで、道路を走行する車両から得られる軌跡情報に基づいて旅行時間情報を生成し、生成した旅行時間情報を記憶装置に蓄積し、蓄積した旅行時間情報からユーザの要望に応じた範囲の旅行時間情報を別の記憶装置にリストアし、リストアした旅行時間情報を当該ユーザに販売することがある。
上記のリストアの作業はオペレータによって行われており、当該リストアに多くの時間およびコストがかかる。このため、ユーザにおいて必要な情報を容易に利用できるようにすることが望まれている。
しかしながら、特許文献1には、このような要求に応えるための構成は開示されていない。
これに対して、本発明の第1実施形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、プローブ車両210の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得するとともに、取得された旅行時間情報を複数のグループに分類する。蓄積部13は、逐次取込部12の分類結果を蓄積する。
このように、旅行時間情報を複数のグループに分類し、分類結果を蓄積部13に蓄積する構成により、旅行時間情報を種々の観点から分けることができる。したがって、従来のようなオペレータによる旅行時間情報のリストア作業を行うことなく、蓄積部13に蓄積された旅行時間情報のうちのユーザが必要とする旅行時間情報を容易に提供することができる。したがって、蓄積部13に蓄積された旅行時間情報から必要な情報を容易に利用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に交通情報処理装置110では、サマリーデータ生成部14および経路データ生成部15は、蓄積部13に蓄積された分類結果に基づいて、プローブ車両210の経路に関する情報を作成する。
このような構成により、分類結果を用いてプローブ車両210の経路に関する情報をユーザへ容易に提供することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、道路地図の種類に基づいて分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報を道路地図の種類ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、エリアおよび期間に基づいて分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報をエリアおよび期間ごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、旅行時間情報をエリアの別に応じたグループに分類し、分類後のグループに属する旅行時間情報を、期間の別に応じてさらに分類する。
このような構成により、エリアおよび期間のうちのエリアによる分類を優先的に行うことができる。したがって、エリアによる分類がより効果的となる場合に、より適切な旅行時間情報を提供することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、旅行時間情報を期間の別に応じたグループに分類し、分類後のグループに属する旅行時間情報を、エリアの別に応じてさらに分類する。
このような構成により、エリアおよび期間のうちの期間による分類を優先的に行うことができる。したがって、期間による分類がより効果的となる場合に、より適切な旅行時間情報を提供することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、プローブ車両210の識別IDに基づいて分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報をプローブ車両210の識別IDごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置では、逐次取込部12は、ユーザの識別IDに基づいて分類処理を行う。
このような構成により、旅行時間情報をユーザの識別IDごとに提供し、より効果的なデータ提供を実現することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
[交通情報処理システムの構成]
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る交通情報処理システムおよび交通情報処理装置の構成を示す図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る交通情報処理システムと比べて、システム移行用の交通情報処理装置がさらに設けられる交通情報処理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る交通情報処理システムと同様である。
交通情報処理システム402は、車載装置220と、リンクマッチング装置200と、端末装置300と、交通情報処理装置110と、システム移行用の交通情報処理装置111とを備える。
端末装置300は、ユーザの操作に従い、たとえば、旅行時間情報の取得および分類を要求する旨の取得要求情報を交通情報処理装置230へ送信する。また、端末装置300は、ユーザの操作に従い、たとえば、経路データの生成を要求する旨の生成要求情報を交通情報処理装置111へ送信する。
システム移行用の交通情報処理装置111は、旅行時間情報データベース31と、CSVファイル退避部32と、旅行時間情報データベース33と、経路データ生成部34と、送信部35とを備える。
リンクマッチング装置200は、プローブ情報に基づいて旅行時間情報を生成し、生成した旅行時間情報を旅行時間情報データベース31に保存する。
詳細には、リンクマッチング装置200は、たとえば、日本全国における1カ月分の旅行時間情報を旅行時間情報データベース31に保存する。
CSVファイル退避部32は、新たに1カ月分の旅行時間情報が旅行時間情報データベース31に保存される際、旅行時間情報データベース31に保存されている前の1カ月分の旅行時間情報を取得し、取得した旅行時間情報をCSVデータに変換して保持する。
また、CSVファイル退避部32は、ユーザに指定されたエリアおよび期間に対応する旅行時間情報を旅行時間情報データベース33にリストアする。
詳細には、CSVファイル退避部32から旅行時間情報データベース33へのリストアは、オペレータによる手作業で行われる。旅行時間情報データベース33にリストアされる旅行時間情報は、後述の経路データの生成に使用される。
経路データ生成部34は、旅行時間情報データベース33から日本全国における当月分の旅行時間情報を取得し、取得した旅行時間情報に基づいて経路データ36を生成する。経路データ生成部34が生成する経路データ36は、たとえばCSVデータである。
詳細には、経路データ生成部34は、端末装置300から経路データの生成要求情報を受信すると、経路データを生成し、生成した経路データを送信部35へ出力する。
経路データ36は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置110における経路データ18と同様に、たとえば、上述の可視化するオープンソースのツールによって地図情報として可視化することが可能である。
送信部35は、経路データ生成部34から受けた経路データ36を端末装置300へ送信する。
交通情報処理装置230の受付部20は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置110の受付部20と比べて、端末装置300からの取得要求情報をさらに受信する。
また、交通情報処理装置230は、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置110と比べて、バッチ取込部28をさらに備える。
受付部20は、取得要求情報を受信すると、交通情報処理装置111からの旅行時間情報の取得および分類を指示する旨の取得指示情報をバッチ取込部28へ出力する。
バッチ取込部28は、CSVファイル退避部32から旅行時間情報を取得し、取得した旅行時間情報を、本発明の第1の実施の形態に係る交通情報処理装置110の逐次取込部12と同様に、分類テーブルTBに登録されたパーティショニング・キーの組み合わせにしたがって分類する。
詳細には、バッチ取込部28は、CSVファイル退避部32に保存されている旅行時間情報の一部または全部を取得して分類する。バッチ取込部28は、受付部20から取得指示情報を受けると、旅行時間情報の一部または全部をCSVファイル退避部32から取得し、取得した旅行時間情報を分類する。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る交通情報処理装置230におけるバッチ取込部の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図16を参照して、バッチ取込部28は、まず、受付部20から取得指示情報を受けるまで待機する(ステップS500)。
バッチ取込部28は、受付部20から取得指示情報を受けた場合(ステップS500でYES)、CSVファイル退避部32に保存されている旅行時間情報の一部または全部を取得する(ステップS502)。
次に、バッチ取込部28は、取得した旅行時間情報を、逐次取込部12と同様に、分類テーブルTBに登録された各分類ルールに従って分類する(ステップS504)。
次に、バッチ取込部28は、端末装置300から受信した各旅行時間情報および分類テーブルTBにおける各分類ルールに従った当該各旅行時間情報の分類結果を、蓄積部13に蓄積する(ステップS506)。
交通情報処理装置111は、現行の交通情報処理装置である。交通情報処理装置111は、交通情報処理装置111に過去の旅行時間情報が蓄積されている場合に、当該過去の旅行時間情報を活用するために使用される。
本発明の第2の実施の形態に係る交通情報処理システム402によれば、現行の交通情報処理装置111に過去の旅行時間情報が蓄積されている場合に、当該過去の旅行時間情報を交通情報処理装置230によって分類し、利用しやすい形で活用することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る交通情報処理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態または第2の実施の形態に係る交通情報処理装置の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第1の実施の形態または第2の実施の形態に係る交通情報処理装置が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。また、蓄積部13は、クラウドストレージであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、
前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部とを備え、
前記分類部は、前記旅行時間情報に含まれるデータに基づいて前記分類処理を行う、交通情報処理装置。
12 逐次取込部
13 蓄積部
14 サマリーデータ生成部
15,34 経路データ生成部
16 他機能部
17 サマリーデータ
18,36 経路データ
19 データ
20 受付部
21 テーブル作成部
22 記憶部
23,25,26,27,40,41 パーティショニング・キー
28 バッチ取込部
29,35 送信部
31,33 旅行時間情報データベース
32 CSVファイル退避部
301,402 交通情報処理システム
110,111,230 交通情報処理装置
200 リンクマッチング装置
210 プローブ車両
220 車載装置
300 端末装置
301,402 交通情報処理システム
P ノード
TB 分類テーブル

Claims (10)

  1. 車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、
    前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部とを備える、交通情報処理装置。
  2. 前記交通情報処理装置は、さらに、
    前記蓄積部に蓄積された前記分類結果に基づいて、車両の経路に関する情報を作成する情報作成部を備える、請求項1に記載の交通情報処理装置。
  3. 前記分類部は、道路地図の種類に基づいて前記分類処理を行う、請求項1または請求項2に記載の交通情報処理装置。
  4. 前記分類部は、エリアおよび期間に基づいて前記分類処理を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  5. 前記分類部は、前記旅行時間情報を前記エリアの別に応じたグループに分類し、分類後の前記グループに属する前記旅行時間情報を、期間の別に応じてさらに分類する、請求項4に記載の交通情報処理装置。
  6. 前記分類部は、前記旅行時間情報を前記期間の別に応じたグループに分類し、分類後の前記グループに属する前記旅行時間情報を、前記エリアの別に応じてさらに分類する、請求項4に記載の交通情報処理装置。
  7. 前記分類部は、車両の識別情報に基づいて前記分類処理を行う、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  8. 前記分類部は、ユーザの識別情報に基づいて前記分類処理を行う、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の交通情報処理装置。
  9. 車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得するステップと、
    取得した前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行うステップと、
    前記分類処理による分類結果を蓄積するステップとを含む、交通情報処理方法。
  10. 交通情報処理装置において用いられる交通情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    車両の位置および時刻に基づく旅行時間情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記旅行時間情報を複数のグループに分類する分類処理を行う分類部と、
    前記分類部の分類結果を蓄積する蓄積部、
    として機能させるための、交通情報処理プログラム。
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