JP2019219588A - 画像形成装置 - Google Patents

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【課題】ステアリングローラと共に揺動可能なクリーニング装置から所定の位置に配置された回収部へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】ステアリングローラ13と共に揺動可能なクリーニング装置30を有する画像形成装置100は、クリーニング装置30の排出口35aと所定の位置に配置された回収部50の受け入れ口50aとを連通させる連通部材40を有し、連通部材40は、クリーニング装置30の排出部35と係合し、ステアリングローラ13を支持する第2の支持部材8の揺動に伴って移動可能な第1の係合部41と、回収部50の受け入れ部52と係合する第2の係合部42と、第1の係合部41及び第2の係合部42と接続され、第1の係合部41の移動に伴って伸縮可能であり搬送路43aが内部に形成された蛇腹形状の弾性体で構成された管状部43と、を備えている構成とする。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を利用した画像形成装置では、複数の張架ローラに張架された無端状のベルト(以下、単に「ベルト」ともいう。)を備えたベルト搬送装置が用いられる。ベルトは、トナー像を担持して搬送したり、トナー像が形成される記録材を担持して搬送したりする搬送体として用いられる。トナー像を担持して搬送する搬送体としては、感光体から転写されたトナー像を記録材に転写するために担持して搬送する中間転写体(中間転写ベルト)、ベルト状の電子写真感光体(感光体ベルト)、ベルト状の静電記録誘電体などがある。また、トナー像が形成される記録材を担持して搬送する搬送体としては、感光体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する記録材担持体(搬送ベルト)などがある。
このようなベルト搬送装置では、張架ローラの外径の精度や、各張架ローラ間の相対的なアライメントの精度などによって、ベルトの搬送(走行)時にベルトが張架ローラの回転軸線方向のいずれかの端部側に寄ってしまう「ベルト寄り」が生じる。そのため、回転するベルトの幅方向の端部の内周面を摺擦する摺擦部材によって、ステアリングローラを揺動させる力をステアリングローラに付与し、ベルトを調芯(ベルトの幅方向の搬送位置を調整)するステアリング機構が設けられることがある。このステアリング機構では、摩擦力のバランスによりステアリングローラが自動的にベルトの調芯を行うことができる(「ベルト自動調芯」)。また、センサでベルトの幅方向の端部の位置を検知し、その検知結果に応じてアクチュエータによりステアリングローラを揺動させるステアリング機構も知られている。
また、ベルト搬送装置には、ベルトからクリーニングブレードなどによってトナーを除去するクリーニング装置が設けられることがある。クリーニング装置に収容されたトナーは、画像形成装置の装置本体(以下、単に「装置本体」ともいう。)に設けられた回収容器などの回収部に搬送されて回収される。なお、クリーニング装置がベルトから除去するベルトの付着物にはトナーの他に紙粉なども含まれることがあるが、ここでは主要な付着物としてのトナーで代表して説明する。
特許文献1は、ベルト自動調芯方式を採用し、クリーニング装置がステアリングローラと共に揺動可能な画像形成装置における、クリーニング装置から装置本体に設けられた回収部へのトナーの受け渡し部の構成を開示している。特許文献1の構成では、クリーニング装置に連結されてクリーニング装置と一体的に揺動可能であり、クリーニング装置のトナー排出口を装置本体に設けられた回収容器の開口に連通させる経路部材が設けられている。経路部材は、トナー排出口と連通するノズル部を有する。また、回収容器は、上記開口を通じて上記ノズル部が非接触状態で高さ方向にオーバーラップするように挿入される筒状部を有する。これにより、経路部材をステアリングユニットと共に揺動可能とすると共に、経路部材がステアリングユニットの揺動を妨げないようにしようとしている。
特開2015−64503号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、経路部材は剛体である。この場合、ステアリングユニットと共に揺動する経路部材の可動域を考慮して、経路部材が装置本体に設けられた回収容器の開口から抜けないようにするために、経路部材に長さを延長した延長部を設ける必要がある。また、装置本体に設けられた回収容器の開口の下方に、その延長部を収納できる領域を設ける必要がある。そのため、クリーニング装置から装置本体に設けられた回収部へのトナーの受け渡し部の構成が大型化し、画像形成装置の大型化につながる可能性がある。
したがって、本発明の目的は、ステアリングローラと共に揺動可能なクリーニング装置から所定の位置に配置された回収部へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、無端状のベルトと、前記ベルトを張架する第1、第2のローラを含む複数のローラと、前記第1のローラを回転可能に支持する第1の支持部材と、前記第2のローラを回転可能に支持し、前記第1のローラの回転軸線に対する前記第2のローラの回転軸線の角度を変化させるように揺動可能な第2の支持部材と、前記ベルトからトナーを除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材によって前記ベルトから除去されたトナーを収容するクリーニング容器と、前記クリーニング容器の内部のトナーを前記クリーニング容器の外部へ排出するための排出口が設けられた排出部と、を備え、前記第2の支持部材と共に揺動可能なクリーニング装置と、前記クリーニング容器から排出されたトナーを回収する、所定の位置に配置された回収部であって、該回収部の外部からのトナーを該回収部の内部へ受け入れるための受け入れ口が設けられた受け入れ部を備えた回収部と、前記排出口と前記受け入れ口とを連通させる連通部材と、を有し、前記連通部材は、前記排出口と連通する第1の開口部が設けられ、前記排出部と係合し、前記第2の支持部材の揺動に伴って移動可能な第1の係合部と、前記受け入れ口と連通する第2の開口部が設けられ、前記受け入れ部と係合する第2の係合部と、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と接続され、前記第1の係合部の移動に伴って伸縮可能であり、前記第1の開口部から受け入れられたトナーを前記第2の開口部へと導く搬送路が内部に形成された蛇腹形状の弾性体で構成された管状部と、を備えていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、ステアリングローラと共に揺動可能なクリーニング装置から所定の位置に配置された回収部へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることができる。
画像形成装置の概略断面図である。 ステアリングユニット及びその近傍の斜視図である。 ステアリングユニットの揺動中心の近傍を示す一部切り欠き斜視図である。 摺動リングの例を示す斜視図である。 中間転写ベルトと摺動リングとの掛かり幅を説明するための模式図である。 ベルトユニット及びその近傍の斜視図である。 ベルトクリーニング装置周りの分解斜視図である。 連通部材の近傍の概略断面図である。 ステアリングユニットが揺動して連通部材が伸びている状態の斜視図である。 ステアリングユニットが揺動して連通部材が縮んでいる状態の斜視図である。 他の例のベルトユニット及びその近傍の斜視図である。 センサユニット及びステアリング駆動部を説明するための概略構成図である。 他の例の連通部材の近傍の断面図である。 他の例のベルトクリーニング装置及びその近傍の斜視図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を有する。)である。画像形成装置100は、画像読み取り装置(図示せず)やパーソナルコンピュータなどから送られた画像信号に従って、シート状の記録材Pに画像を形成して出力することができる。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(画像形成ユニット)として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部UY、UM、UC、UKを有する。各画像形成部UY、UM、UC、UKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。画像形成部Uは、後述する感光ドラム101、帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、1次転写ローラ16、ドラムクリーニング装置105などを有して構成される。
画像形成部Uは、像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、図中矢印R1方向(時計回り)に所定の周速度で回転駆動される。回転する感光ドラム101の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ102によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム101の表面は、露光手段としての露光装置(レーザースキャナ)103によって走査露光され、感光ドラム101上に静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置103は、各感光ドラム101を露光する1つのユニットとして構成されている。露光装置103は、各色の画像情報(画像信号)に基づいて、各感光ドラム101上にレーザー光を投射する。感光ドラム101上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置104によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム101上にトナー像(現像剤像)が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム101上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム101の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。
4個の感光ドラム101に対向するように、無端状のベルトで構成された回転可能な中間転写体である中間転写ベルト11が配置されている。中間転写ベルト11は、複数の張架ローラとしての2次転写対向ローラ12、ステアリングローラ13、第1、第2のアイドラローラ14、15に架け渡されて張架されている。本実施例では、2次転写対向ローラ12は、駆動ローラを兼ねる。つまり、2次転写対向ローラ12は、駆動源(図示せず)により駆動されて中間転写ベルト11を回転(周回移動)させると共に、後述する2次転写ローラ108の対向部材(対向電極)として機能する。中間転写ベルト11は、2次転写対向ローラ12により駆動力が伝達されて、図中矢印R2方向(反時計回り)に所定の周速度(表面の移動速度)で回転する。中間転写ベルト11の周速度は、各感光ドラム101の周速度(プロセススピード)とほぼ同じに設定されている。また、本実施例では、ステアリングローラ13は、テンションローラを兼ねる。つまり、ステアリングローラ13は、詳しくは後述するステアリングユニット1を構成し、中間転写ベルト11の搬送位置を調整すると共に、中間転写ベルト11に対して所定の張力を付与する。第1、第2のアイドラローラ14、15は、各感光ドラム101の配列方向に沿って延びる中間転写ベルト11を支持する。なお、中間転写ベルト11を張架する複数の張架ローラの数は、4個に限定されるものではなく、よりも少なくても、より多くてもよい。
中間転写ベルト11の内周面側には、各感光ドラム101に対応して、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ16が配置されている。1次転写ローラ16は、中間転写ベルト11を介して感光ドラム101に向けて付勢され、感光ドラム101と中間転写ベルト11とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)T1を形成する。上述のように感光ドラム101上に形成されたトナー像は、1次転写部T1において、1次転写ローラ16により付与される所定の加圧力及び静電的負荷バイアスによって、回転している中間転写ベルト11上に1次転写される。1次転写工程時に、1次転写ローラ16には、1次転写電源(高圧電源回路)により、トナーの正規の帯電極性(現像時の帯電極性)とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム101上に形成されたY、M、C、Kの各色のトナー像が、各1次転写部T1において、中間転写ベルト11上に重ね合わされるようにして順次1次転写される。
中間転写ベルト11の外周面側において、2次転写対向ローラ12に対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ108が配置されている。2次転写ローラ108は、中間転写ベルト11を介して2次転写対向ローラ12に向けて付勢され、中間転写ベルト11と2次転写ローラ108とが接触する2次転写部(2次転写ニップ)T2を形成する。上述のように中間転写ベルト11上に形成されたトナー像は、2次転写部T2において、2次転写ローラ108により付与される所定の加圧力と静電的負荷バイアスによって、紙などの記録材(記録媒体、シート)P上に2次転写される。記録材Pは、2次転写部T2において、中間転写ベルト11と2次転写ローラ108とに挟持されて搬送される。2次転写工程時に、2次転写ローラ108には、2次転写電源(高圧電源回路)により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写電圧(2次転写バイアス)が印加される。記録材Pは、記録材収容部106から、ピックアップローラなどによって1枚ずつ送り出され、レジストローラ対107まで搬送される。この記録材Pは、レジストローラ対107によって、中間転写ベルト11上のトナー像とタイミングが合わされて2次転写部T2へと搬送される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置109へと搬送される。定着装置109は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを加熱及び加圧することで、トナー像を記録材Pに定着(溶融、固着)させる。トナー像が定着された記録材Pは、排出ローラ対などにより画像形成装置100の装置本体110の外部へと排出(出力)される。
また、1次転写工程時に中間転写ベルト11上に転写されずに感光ドラム101上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置105により感光ドラム101上から除去されて回収される。また、中間転写ベルト11の外周面側において、ステアリングローラ13に対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置30が配置されている。2次転写工程時に記録材Pに転写されずに中間転写ベルト11上に残留したトナー(2次転写残トナー)は、ベルトクリーニング装置30により中間転写ベルト11上から除去されて回収される。ベルトクリーニング装置30については、後述して更に詳しく説明する。
なお、本実施例では、画像形成装置100は4色用の4個の画像形成部Uを有するが、画像形成部Uの数は4個に限定されるものではなく、また各色の画像を形成する画像形成部Uの配列順序も本実施例のものに限定されるものではない。
2.ベルトユニット
本実施例では、中間転写ベルト11、その張架ローラ12〜15、各1次転写ローラ16、ベルトクリーニング装置30などは、ベルト搬送装置としてのベルトユニット(中間転写ベルトユニット)10を構成する。本実施例では、ベルトユニット10は、装置本体110に対して着脱可能とされている。
ベルトユニット10は、第1の支持部材としてのユニットフレーム(筐体)2(図2)と、第2の支持部材としての支持台8(図2)と、を有する。ユニットフレーム2は、複数の張架ローラのうちの2次転写対向ローラ12及び第1、第2のアイドラローラ14、15、並びに各1次転写ローラ16を回転可能に支持する。支持台8は、複数の張架ローラのうちのステアリングローラ13を回転可能に支持する。支持台8は、ユニットフレーム2に揺動(回動、傾動)可能に支持されている。これにより、ステアリングローラ13の2次転写対向ローラ12に対するアライメントを変化させることが可能とされている。つまり、支持台8は、ステアリングローラ13を回転可能に支持し、2次転写対向ローラ12の回転軸線に対するステアリングローラ13の回転軸線の角度を変化させるように揺動可能である。後述するように、ステアリングローラ13、支持台8などは、中間転写ベルト11の周方向(表面の移動方向)と略直交する幅方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)の搬送位置を制御するステアリング機構としてのステアリングユニット1を構成する。
3.ステアリングユニット
次に、本実施例におけるステアリング機構(ベルト自動調芯機構)としてのステアリングユニット1について説明する。図2は、本実施例におけるステアリング機構としてのステアリングユニット1の近傍の斜視図である。
ステアリング部材としてのステアリングローラ13は、支持台8によって回転可能に支持される。支持台8は、揺動プレート7と、サイド支持部材6と、を有して構成される。揺動プレート7は、ステアリングローラ13の回転軸線D方向の略中央において、ステアリング軸線(揺動軸線)Jを中心として揺動可能なようにユニットフレーム2に支持されている。ステアリングローラ13の回転軸線Dとステアリング軸線Jとは略直交する。サイド支持部材6は、揺動プレート7の長手方向(ステアリングローラ13の回転軸線D方向)の両端部にそれぞれ固定されている。各サイド支持部材6にはスライド溝部6aがそれぞれ形成されている。各スライド溝部6aには、スライド軸受け部材4が摺動可能に嵌合している。各スライド軸受け部材4は、付勢手段としての弾性部材であるテンションバネ(圧縮バネ)5によって、図中矢印P方向(中間転写ベルト11の内周面側から外周面側に向かう方向)に付勢されている。
ステアリングローラ13は、内蔵する軸受けなどにより、ステアリングローラ軸13a(図4(a))に対して回転可能な状態で、ステアリングローラ軸13aに支持されている。ステアリングローラ軸13aの軸線方向の両端部は、Dカット形状などを有することでスライド軸受部材4に対して回転不可能な状態で、スライド軸受け部材4に支持されている。これにより、ステアリングローラ13は、ユニットフレーム8に対して揺動可能に支持された状態で、中間転写ベルト11に所定のテンションを付与しながら、中間転写ベルト11に連れ回り回転する。
また、ステアリングローラ13の回転軸線D方向の両端部には、ステアリングローラ13よりも中間転写ベルト11に対する摩擦抵抗が大きい、摺擦部材としての摺動リング3が設けられている。各摺動リング3は、それぞれ並行ピンなどを用いて中間転写ベルト11に連れ回り回転しないようにステアリングローラ軸13a(図4(a))に対して回転不可能な状態で、ステアリングローラ軸13aに支持されている。したがって、中間転写ベルト11が回転した際に、ステアリングローラ13は中間転写ベルト11の内周面に対して摺動しないが、摺動リング3は中間転写ベルト11の内周面に対して摺動する。
このように、支持台8は、ステアリングローラ13及び摺動リング3を、ステアリングローラ13の回転軸線Dと交差(本実施例では略直交)する方向に延びるステアリング軸線Jを中心として揺動可能なように支持している。また、ステアリングローラ13の回転軸線D方向において中央部に設けられた回転部であるステアリングローラ13と、同方向においてステアリングローラ13の両端部に設けられた摺動部である摺動リング3とは、同軸上に連結されている。
ユニットフレーム2の一部を構成する部材であるフレームステー2aが、ユニットフレーム2の両側の側板2bの間に掛け渡されて配置されている。フレームステー2aの長手方向(2次転写対向ローラ12の回転軸線方向)の両端部には、それぞれ2個ずつのスライドコロ9が設けられている。スライドコロ9は、フレームステー2aに回転可能に支持されている。フレームステー2aに対向するように揺動プレート7が配置されている。揺動プレート7は、ステアリング軸線Jを中心として図中矢印S方向に揺動可能なようにフレームステー2aに支持されている。スライドコロ9は、揺動プレート7が揺動する際のフレームステー2aに対する抵抗(回動抵抗)を低減する機能を有する。
図3は、支持台8の揺動中心部の構造を示した一部切り欠き斜視図である。揺動プレート7の長手方向の中央部(中心部)には、揺動軸(回動軸)であるステアリング軸21が固定されている。ステアリング軸21は、その軸線方向の一端に二方取り(円筒状の外周面の一部を2つの平面で切り取った形状)のキー形状部21Dを有し、揺動プレート7に嵌合した状態で、ビス24により揺動プレート7に締結されて一体化されている。このステアリング軸21は、フレームステー2aに設けられたベアリングなどの軸受け23に挿入されて、該軸受け23を介してフレームステー2aに回動可能に支持されている。ステアリング軸21の軸線方向の他端には、固定部材20を介してスラスト抜け止め部材26が固着されており、ステアリング軸21の抜け止めが図られている。また、支持板25が、ステアリング軸21を貫通させた状態でフレームステー2aと固定部材20との間に介在させられて、ビス25aによりフレームステー2aに固定されている。ステアリング軸21の軸線がステアリング軸線Jを構成する。
本実施例では、上述の支持台8、ステアリングローラ13、摺動リング3、ステアリングローラ軸13a、ステアリング軸21などによって、ステアリング機構としてのステアリングユニット1が構成される。
4.ベルト自動調芯
次に、ステアリングユニット1によるベルト自動調芯について説明する。図4(a)、(b)は、摺動リング3の例を示す斜視図である。図5(a)、(b)は、中間転写ベルト11と摺動リング3との掛かり幅の関係について説明するための模式図である。
図4(a)には、摺動リング3の一例としてステアリングローラ13の外径が軸線方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)で略同一であるストレート型の摺動リング3aが示されている。また、図4(b)には、摺動リング3の他の例としてステアリングローラ13の外径が軸線方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)の外側(ステアリング軸線J側とは反対側)に向かって連続的に大径化するテーパ型の摺動リング3bが示されている。
前述のように、ステアリングローラ13は、回転しないステアリングローラ軸13aに対して回転可能な状態でステアリングローラ軸13aに支持されている。一方、ステアリングローラ13の回転軸線方向の両端部の摺動リング3(3a、3b)は、それぞれ回転しないステアリングローラ13に対して回転不可能な状態でステアリングローラ軸13aに支持されている。したがって、中間転写ベルト11が回転した際に、ステアリングローラ13は中間転写ベルト11の内周面に対して摺動しないが、摺動リング3(3a、3b)は中間転写ベルト11の内周面に対して摺動する。このような構成によって、ベルト自動調芯が可能となる。つまり、摺動リング3(3a、3b)と中間転写ベルト11との接触する領域が所定量以上になると、ステアリングユニット1がステアリングを開始する。
なお、摺動リング3(3a、3b)を回転可能に支持する構成としてもよい。ただし、その場合は、中間転写ベルト11の回転方向における摺動リング3を回転させるために必要なトルクが、ステアリングローラ13を同方向に回転させるために必要なトルクよりも大きいことが必要である。それにより、ステアリングが可能となる。
本実施例では、中間転写ベルト11の幅(表面の移動方向と略直交する方向の長さ)は、ステアリングローラ13の幅(回転軸線方向の長さ)よりも広く、かつ、ステアリングローラ13とその両端部の摺動リング3とを含めた全体の幅よりも狭い。そのため、本実施例では、理想的な定常調芯状態にあるとき、中間転写ベルト11と摺動リング3との掛かり幅の関係は、図5(a)に示すようになる。つまり、中間転写ベルト11の幅方向の両端部で、略等しい掛かり幅w(図中のハッチング部)となる。このような掛かり幅の関係の場合、中間転写ベルト11が回転している時に仮にベルト寄りが発生しても、中間転写ベルト11は常に少なくとも一方の摺動リング3を摺擦することになる。一方、中間転写ベルト11の幅がステアリングローラ13の幅よりも狭い場合には、中間転写ベルト11と摺動リング3との関係は、図5(b)に示すようになる。この場合は、中間転写ベルト11が回転している時にベルト寄りが生じても、中間転写ベルト11が摺動リング3との掛かり幅を持つまでは、ステアリングユニット1は揺動しない。そのため、急激な調芯動作になり易い。原理的には、図5(b)のような掛かり幅の関係であっても、摩擦力のバランスを利用したベルト自動調芯は可能である。しかし、摩擦力のバランスを常時検知できる図5(a)のような掛かり幅の関係の方が、よりこまめな調芯動作が可能になるため、舵角の時間変化に大きな変動が生じないという利点がある。
このように、本実施例では、ステアリングローラ13の回転軸線方向の両端部に、中間転写ベルト11が回転することで中間転写ベルト11と摺擦して支持台8を揺動させる力を発生させる摺擦部材3が設けられている。そして、ステアリングローラ13の回転軸線方向における中間転写ベルト11の位置は、中間転写ベルト11が回転することで自動的に調整される。
5.ベルトクリーニング装置
次に、本実施例におけるベルトクリーニング装置(以下、単に「クリーニング装置」ともいう。)30について説明する。なお、画像形成装置100及びその要素に関して、図1の紙面手前側を手前(正面)側とし、図1の紙面奥側を奥(背面)側とする。この手前側と奥側とを結ぶ図1の紙面に垂直な方向は、感光ドラム101の回転軸線方向、あるいは中間転写ベルト11の幅方向と略平行であるものとする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上下方向は重力方向の上下方向をいうものとする。
図1に示すように、クリーニング装置30は、クリーニング容器31と、クリーニング部材としてのクリーニングブレード32と、ブレード固定部材としての固定板金33と、搬送部材としての搬送スクリュー34と、を有する。クリーニングブレード32は固定板金33に接着されて固定されており、この固定板金33がクリーニング容器31に固定されている。搬送スクリュー33は、クリーニング容器31に回転可能に支持されている。
クリーニングブレード32は、中間転写ベルト11を介してステアリングローラ13と対向する位置に配置されており、中間転写ベルト11を介してステアリングローラ13に当接する。つまり、クリーニングブレード32は、中間転写ベルト11を介してステアリングユニット1に外力を加える。本実施例では、クリーニングブレード32は、弾性材料としてのウレタンゴムで形成されている。クリーニングブレード32は、中間転写ベルト11の幅方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)と略平行に配置される長手方向と、該長手方向と略直交する短手方向と、に所定の長さを有し、所定の厚さを有する板状の部材である。クリーニングブレード32は、中間転写ベルト11の回転方向に対してカウンタ方向を向く角度で中間転写ベルト11に当接させられている。つまり、クリーニングブレード32は、短手方向における自由端部が中間転写ベルト11の回転方向の上流側を向くようにして中間転写ベルト11に当接させられている。また、本実施例では、クリーニングブレード32の長手方向の幅は、ステアリングローラ13の幅(回転軸線方向の長さ)よりも短い。
中間転写ベルト11上のトナーは、クリーニングブレード32によって、回転する中間転写ベルト11上から掻き取られて、クリーニング容器31の内部に収容される。クリーニング容器31の内部に収容されたトナーは、搬送スクリュー34によってクリーニング装置30の長手方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)に沿って手前側に向けて搬送される。そして、詳しくは後述するように、搬送スクリュー34によって搬送されたトナーは、装置本体110の内部の手前側に設けられた回収容器51へと送られて回収される。
図6は、本実施例におけるベルトユニット10及びその近傍の斜視図である。図7は、クリーニング装置30周りの分解斜視図である。また、図8は、後述する連通部材40の近傍の概略断面図である。
クリーニング装置30は、ベルトユニット10に保持されている。本実施例では、クリーニング装置30は、クリーニング容器31に設けられた保持部31aなどの保持機構を介してステアリングユニット1の支持台8に保持(位置決め)されている。これにより、クリーニング装置30は、ステアリングユニット1(ステアリングローラ13)と共に一体的に揺動可能とされている。クリーニングブレード32は、ステアリングユニット1がステアリング軸線Jを中心としてのいずれかの方向に傾斜している場合にも、中間転写ベルト11との当接状態を保ったままの状態で、中間転写ベルト11からトナーを回収することができる。また、本実施例では、ベルトユニット10が装置本体110に装着された状態で、クリーニング装置30は、装置本体110に設けられたクリーニング装置支持部材61に支持される。クリーニング装置支持部材61は、クリーニング容器31の長手方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)における略中央、すなわち、ステアリング軸線Jに対応する位置で、クリーニング容器31の下部を外側から支持する。これにより、クリーニング装置支持部材61は、ステアリングユニット1の揺動を妨げることはない。
クリーニング装置30には、クリーニング容器31の内部のトナーをクリーニング容器31の外部へ排出するための排出口35aが設けられた排出部35が設けられている。本実施例では、排出部35は、クリーニング容器31の長手方向における手前側の端部に、クリーニング容器31と一体的に設けられている。また、本実施例では、排出口35aは、下方に開口している。つまり、本実施例では、排出部35は、ステアリングローラ13の回転軸線方向におけるステアリング軸線Jよりもクリーニング装置30の一方の端部側(本実施例では手前側の端部側)に配置されている。一方、装置本体110には、クリーニング容器31から排出されたトナーを回収する、所定の位置に配置された回収部50が設けられている。本実施例では、回収部50は、回収容器51と、受け入れ部としての搬送部52と、を有して構成される。搬送部52には、回収部50の外部からのトナーを回収部50の内部へ受け入れるための受け入れ口50aが設けられている。また、搬送部52には、受け入れ口50aを介して内部に受け入れたトナーを回収容器51へと搬送する搬送部材52aが設けられている。搬送部材52aは、スクリューなどで構成される。そして、画像形成装置100は、クリーニング装置30の排出口35aと回収部50の受け入れ口50aとを連通させる連通部材40を有している。つまり、本実施例では、ベルトユニット10が装置本体110に装着された状態で、ベルトユニット10側の排出口35aと装置本体110側の受け入れ口50aとを、連通部材40が連通させる。
連通部材40は、第1の係合部としての上係合部41と、第2の係合部としての下係合部42と、上係合部41及び下係合部42と接続された管状部43と、を有して構成されている。上係合部41には、クリーニング装置30の排出口35aと連通する第1の開口部としての上開口部41aが設けられている。そして、上係合部41は、クリーニング装置30の排出部35と係合し、ステアリングユニット1の揺動に伴って移動可能とされている。また、下係合部42には、回収部50の受け入れ口50aと連通する第2の開口部としての下開口部42aが設けられている。そして、下係合部42は、回収部50の搬送部52と係合し、実質的に固定位置に配置される。管状部43は、接着や溶着などの固定手段(本実施例では接着)により上係合部301a及び下係合部301cに一体的に固定されている。これにより、連通部材40は内部からトナーが外部にトナーが漏れないように封止されている。本実施例では、上係合部41は、ベルトユニット10が装置本体110に装着される際に、クリーニング装置30の排出部35に着脱可能に接続される。また、本実施例では、上係合部41は、ベルトユニット10が装置本体110から取り外される際に、クリーニング装置30の排出部35との接続が解除される。一方、本実施例では、下係合部42は、回収部50の搬送部52に実質的に固定されている。
ここで、ベルトユニット10は、装置本体110に装着される際に、装置本体110に設けられた図示しない支持フレームに支持される。そして、本実施例では、ベルトユニット10が装置本体110に装着される際に、クリーニング装置30の排出部35が装置本体110に保持されている連通部材40の上係合部41と係合し、排出口35aと上開口部41aとが連通する。なお、本実施例では、クリーニング装置30には、排出部35の排出口35aを開閉するシャッター部材36が開閉可能に設けられている。シャッター部材36は、ベルトユニット10の装置本体110への装着動作に連動して、連通部材40の上係合部41がクリーニング装置30の排出部35と係合する際に、排出口35aを開放する。また、シャッター部材36は、ベルトユニット10の装置本体110からの取り外し動作に連動して、上係合部41と排出部35との係合が解除される際に、排出口35aを閉鎖する。
そして、管状部43は、上係合部41の移動に伴って伸縮可能であり、上開口部41aから受け入れられたトナーを下開口部42aへと導く搬送路43aが内部に形成された蛇腹形状の弾性体で構成されている。管状部43は、蛇腹形状の弾性体で構成されているため、上下方向においては蛇腹が突っ張るまで伸びることができ、蛇腹が潰れて重なり合うところまで縮むことができる。本実施例では、管状部43は、弾性材料としてのゴム材料で形成されている。ただし、管状部43の材料はゴム材料に限定されるものではなく、十分な伸縮性や耐久性が得られれば、例えば樹脂材料などの任意の材料を用いることができる。
クリーニングブレード32は、弾性変形した状態で中間転写ベルト11に当接して、中間転写ベルト11上のトナーを掻き取る。その掻き取られたトナーはクリーニング容器30内に落とされる。クリーニング容器30内に落とされたトナーは、クリーニング装置30の長手方向に沿うように配置された搬送スクリュー34により、クリーニング装置30の長手方向の手前側の端部に設けられた排出口35aに搬送される。排出口35aに搬送されたトナーは自由落下により排出口35aから連通部材40の管状部43の内部を通過して、装置本体110に設けられた回収部50の搬送部52内へ排出される。そして、搬送部52内に排出されたトナーは、装置本体110に取り付けられた回収部50の回収容器51に収容される。
6.連通部材の動作
次に、本実施例における連通部材40の動作について更に説明する。図9はステアリングユニット1が揺動して連通部材40の管状部43が伸びている状態を示す斜視図である。図10はステアリングユニット1が揺動して連通部材40の管状部43が縮んでいる状態を示す斜視図である。
装置本体110の歪みや使用環境、薄い濃度の画像の連続出力などの使用条件などによって、ベルトユニット10への負荷が変動して中間転写ベルト11の寄りが発生すると、ステアリングユニット1にステアリング力が加わる。これによって、ステアリングユニット1は、ステアリング軸線Jの周りに所定角度θ°の範囲で揺動してベルト寄りを補正する。このとき、クリーニング装置30は、ステアリングユニット1と一体となってステアリング軸線Jの周りに±1.5°の範囲で揺動可能なように構成されている。例えば、A3サイズ紙を印字可能な画像形成装置100の場合、中間転写ベルト11の幅は297mm以上ある。そのため、この場合、ステアリングユニット1及びクリーニング装置30の長手方向の端部は、±(297/2)×tan(1.5°)≒±3.9mm以上は鉛直方向に移動することになる。ここで、製造上や設置条件のバラつきを考慮して、鉛直方向に±5mmの範囲でステアリングユニット1及びクリーニング装置30の長手方向の端部が移動する場合について検討した。その結果、この場合に、反力が50gf以下であれば、ステアリングユニット1のベルト寄りの補正能力に問題がないことわかった。すなわち、ステアリングユニット1のベルト寄りの補正能力の観点からは、蛇腹形状の弾性体で構成された管状部43の伸縮方向のバネ定数が0.098N/mm以下であることが望ましいことがわかった。このバネ定数は、小さければ小さいほどよい。本実施例では、このバネ定数は0.098N/mm以下であった。
例えば、図9に示すように奥側に中間転写ベルト11が寄った場合、ステアリングユニット1はこのベルト寄りを補正するためにステアリング軸線Jの周りに前側が鉛直方向上向きに移動するように揺動する。その際、蛇腹形状の弾性体で構成された連通部材40の管状部43は、ステアリング動作に負荷をほとんど与えることなく伸びて、排出口35aと受け入れ口50aとの連通を維持することができる。また、図10に示すように前側に中間転写ベルト11が寄った場合、ステアリングユニット1はこのベルト寄りを補正するためにステアリング軸線Jの周りに奥側が鉛直方向上側に移動するように揺動する。その際、蛇腹形状の弾性体で構成された連通部材40の管状部43は、ステアリング動作に負荷をほとんど与えることなく縮んで、排出口35aと受け入れ口50aとの連通を維持することができる。
ここで、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部を構成する、本実施例における連通部材40の管状部に相当する経路部が剛体で構成されている場合について考える。また、上述の例と同様、ステアリングユニット1の長手方向(ステアリングローラ13の回転軸線方向)の端部が鉛直方向に±3.9mm以上移動するものとする。この場合、ステアリングユニット1の長手方向の端部が鉛直方向上向きに移動した場合に経路部と回収部50との連通を維持するために、製造上や設置条件のバラつきを考慮すると経路部には5mm以上程度の長さが必要となる。また、ステアリングユニット1の長手方向の端部が鉛直方向下向きに揺動した場合に上記経路部を収容するために、回収部50には5mm以上の空間(経路部の収納領域)が必要となる。そのため、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部の構成が大型化し、画像形成装置100の大型化につながる可能性がある。また、このような構成の場合、ステアリング動作に対する負荷を抑制するために、その経路部と回収部50との間に隙間を持たせ、別途その隙間を封止する封止部材が必要になる。
これに対して、本実施例によれば、連通部材40の管状部43が伸縮可能な蛇腹形状の弾性体で構成されているので、装置本体110に設けられた回収部50に連通部材40の収納領域を設ける必要はない。そのため、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることのでき、画像形成装置100の小型化を図ることができる。つまり、本実施例によれば、連通部材40の管状部43が蛇腹形状の弾性体で構成されているため、連通部材40の長さ及び回収部50が占める空間を最小限に抑えることができ、画像形成装置100の小型化を図ることができる。また、連通部材40の管状部43が伸縮可能であるため、上係合部41及び下係合部42と管状部43とを接着などで封止することが可能である。そのため、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部からトナーが漏れることを抑制するために別途封止部材を設ける必要が無いか又はその必要性を低減することができる。
以上のように、本実施例によれば、ステアリングローラ13と共に揺動可能なクリーニング装置30から所定の位置に配置された回収部50へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることができる。これにより、画像形成装置100の小型化を図ることができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例1では、画像形成装置100はベルト自動調芯方式を採用していた。しかし、本発明はベルト自動調芯方式を採用した画像形成装置への適用に限定されるものではなく、クリーニング装置がステアリングローラと共に揺動可能な画像形成装置であれば適用することができる。本実施例では、画像形成装置100は、中間転写ベルト11の幅方向の端部の位置をセンサで検知し、その検知結果に基づいてステアリングローラ13の姿勢を駆動制御装置で制御してベルト寄りを補正する。そして、本実施例では、このような構成の画像形成装置100において、ステアリングローラ13と共に揺動可能なクリーニング装置から装置本体に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部に実施例1と同様の連通部材40を適用する。
図11は、本実施例におけるベルトユニット10及びその近傍の斜視図である。図12は、後述するセンサユニット、ステアリング駆動部を説明するための概略構成図である。図13は、連通部材40の近傍の断面側面図である。また、図14は、ベルトクリーニング装置(「クリーニング装置」)30周りの斜視図である。
ベルトユニット10は、第1の支持部材としてのユニットフレーム71と、第2の支持部材としての揺動フレーム72と、を有する。複数の張架ローラのうちの2次転写対向ローラ12及び第1、第2のアイドラローラ14、15、並びに各1次転写ローラ16は、ユニットフレーム71に回転可能に支持される。また、複数の張架ローラのうちのステアリングローラ13の回転軸の手前側の端部は、揺動フレーム72に回転可能に支持される。また、ステアリングローラ13の回転軸の奥側の端部は、ステアリングアーム81(図12(a))に回転可能に支持される。揺動フレーム72の奥側の端部は、ステアリングローラ13の回転軸の奥側の端部に回転可能に保持されており、ステアリングローラ13を介してステアリングアーム81(図12(b))に支持されている。そして、揺動フレーム72の手前側の端部に設けられた揺動軸(回動軸)であるステアリング軸73(図13)が、ユニットフレーム71に設けられたステアリング軸支持部74(図13)に回動可能に支持されている。ステアリング軸73の軸線がステアリング軸線J’を構成する。これによって、揺動フレーム72は、ユニットフレーム71(2次転写対向ローラ12)に対して揺動可能とされている。
ステアリングアーム81(図12(a))は、ユニットフレーム71の奥側の側板に設けられたアーム回動軸82を中心として回動可能にユニットフレーム71に支持されている。また、ユニットフレーム71の奥側の側板には、偏心カム83(図12(a))が設けられている。ステアリングアーム81は、この偏心カム83に当接するように、付勢手段としてのステアリングバネ84により付勢されている。偏心カム83は、駆動源としてのステアリングモータ85によって回転駆動され、その停止位置に応じてステアリングアーム13の揺動方向の角度位置が決まる。本実施例では、ステアリングアーム13、偏心カム83、ステアリングバネ84、ステアリングモータ85などによって、ステアリング駆動部80が構成される。
また、ベルトユニット10には、中間転写ベルト10の幅方向の端部(本実施例では手前側の端部)の位置を検知する位置検知手段としてのセンサユニット90が設けられている。本実施例では、センサユニット90は、センサフラグ91と、複数のフォトインタラプタ92と、を有して構成される。センサフラグ91は、フラグ回動軸91cを中心として回動(揺動)可能に揺動フレーム72に支持されている。センサフラグ91の一端部には、回転可能な検知ローラ91aが設けられ、他端部には回動方向の角度位置に応じてフォトインタラプタ92を遮光する遮光部91bが設けられている。センサフラグ91は、検知ローラ91aが中間転写ベルト11の前側の端面に当接することで、ベルト寄りの発生に伴って回動する。そして、遮光部91bが中間転写ベルト11の幅方向の搬送位置に応じてフォトインタラプタ92を遮光することで、該搬送位置を検知できるようになっている。制御部120(図12(b))は、フォトインタラプタ92の出力信号に応じてステアリングモータ85を作動させることで、ステアリングローラ13を揺動させる。これにより、中間転写ベルト11が周回するのに伴って、中間転写ベルト11の幅方向の位置が修正される。
本実施例では、上述のステアリングローラ13、揺動フレーム72、ステアリング駆動部80、センサユニット90、制御部120などによって、ステアリングユニット1が構成される。
本実施例では、実施例1と同様に、クリーニング装置30は、ステアリングユニット1と共に一体的に揺動可能なようにステアリングユニット1(より詳細には揺動フレーム72)に保持されている。また、本実施例では、クリーニング装置30の長手方向における手前側の端部には、排出口35aを備えた排出部35が設けられている。また、本実施例では、実施例1と同様に、装置本体110には、回収容器51と共に回収部50を構成する、受け入れ口50を備えた搬送部52が設けられている。そして、本実施例では、実施例1と同様に、クリーニング装置30の排出口35aと装置本体110に設けられた回収部50の受け入れ口50aとは、連通部材40で連通させられる。本実施例における連通部材40の構成は、実質的に実施例1における連通部材40と同じである。ただし、上係合部41の形状などは本実施例におけるクリーニング装置30の排出部35に適合されている。
装置本体110の歪みや、画像形成中のベルトユニット10の負荷変動などにより、中間転写ベルト11の寄りが発生すると、センサユニット90によって中間転写ベルト11の幅方向の端部の位置が検知される。制御部120は、その情報に基づいてステアリング駆動部80によりステアリングローラ13をステアリング軸線J’の周りに所定角度θ°の範囲で揺動させて、ベルト寄りを補正する。その際、蛇腹形状の弾性体で構成された連通部材40の管状部43は、ステアリング動作に負荷をほとんど与えることなく伸縮して、排出口35aと受け入れ口50aとの連通を維持することができる。
そして、本実施例においても、実施例1と同様に、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部の構成の小型化を図ることができ、画像形成装置100の小型化を図ることができる。また、本実施例においても、実施例1と同様に、クリーニング装置30から装置本体110に設けられた回収部50へのトナーの受け渡し部からトナーが漏れることを抑制するために別途封止部材を設ける必要が無いか又はその必要性を低減することができる。
以上のように、本実施例のようにステアリングユニット1をアクチュエータで駆動する構成にも本発明を適用することができ、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、ステアリングユニット1は、ステアリングローラ13の回転軸線方向の一方の端部を上下に移動させることでステアリングローラ13を揺動させたが、例えば両端部を互いに逆方向に移動させて揺動させるような構成であってもよい。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、無端状のベルトは中間転写ベルトであったが、感光体ベルト(感光体)、静電記録誘電体ベルト(静電記録誘電体)、あるいは搬送ベルト(記録材担持体)などであってもよい。
また、上述の実施例では、連通部材は画像形成装置の装置本体に保持あれていたが、例えばベルトユニットと共に装置本体に対して着脱可能とされていてもよい。
また、本発明は、ベルト搬送装置(ベルトユニット)が画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とされている構成への適用に限定されるものではなく、ベルト搬送装置が装置本体から容易には取り外せないようになっている構成にも適用することができる。
1 ステアリングユニット
10 ベルトユニット
11 中間転写ベルト
13 ステアリングローラ
30 ベルトクリーニング装置(クリーニング装置)
31 クリーニング容器
35 排出部
35 排出口
40 連通部材
41 上係合部
42 下係合部
50 回収部
50a 受け入れ口
51 回収容器
52 搬送部(受け入れ部)

Claims (7)

  1. 無端状のベルトと、
    前記ベルトを張架する第1、第2のローラを含む複数のローラと、
    前記第1のローラを回転可能に支持する第1の支持部材と、
    前記第2のローラを回転可能に支持し、前記第1のローラの回転軸線に対する前記第2のローラの回転軸線の角度を変化させるように揺動可能な第2の支持部材と、
    前記ベルトからトナーを除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材によって前記ベルトから除去されたトナーを収容するクリーニング容器と、前記クリーニング容器の内部のトナーを前記クリーニング容器の外部へ排出するための排出口が設けられた排出部と、を備え、前記第2の支持部材と共に揺動可能なクリーニング装置と、
    前記クリーニング容器から排出されたトナーを回収する、所定の位置に配置された回収部であって、該回収部の外部からのトナーを該回収部の内部へ受け入れるための受け入れ口が設けられた受け入れ部を備えた回収部と、
    前記排出口と前記受け入れ口とを連通させる連通部材と、
    を有し、
    前記連通部材は、前記排出口と連通する第1の開口部が設けられ、前記排出部と係合し、前記第2の支持部材の揺動に伴って移動可能な第1の係合部と、前記受け入れ口と連通する第2の開口部が設けられ、前記受け入れ部と係合する第2の係合部と、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と接続され、前記第1の係合部の移動に伴って伸縮可能であり、前記第1の開口部から受け入れられたトナーを前記第2の開口部へと導く搬送路が内部に形成された蛇腹形状の弾性体で構成された管状部と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ベルト、前記複数のローラ、前記第1、第2の支持部材、及び前記クリーニング装置は、一体的に当該画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なベルトユニットを構成し、前記回収部及び前記連通部材は、前記装置本体に設けられており、前記ベルトユニットが前記装置本体に装着される際に前記第1の係合部が前記排出部と係合することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2のローラの回転軸線方向の両端部に、前記ベルトが回転することで前記ベルトと摺擦して前記第2の支持部材を揺動させる力を発生させる摺擦部材が設けられており、前記第2のローラの回転軸線方向における前記ベルトの位置は、前記ベルトが回転することで自動的に調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の支持部材の揺動軸線は、前記第2のローラの回転軸線方向の略中央に位置することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2のローラの回転軸線方向の略中央において前記クリーニング装置を外側から支持するクリーニング装置支持部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ベルトの表面の移動方向と略直交する方向の搬送位置を検知する位置検知手段と、前記位置検知手段の検知結果に基づいて前記第2の支持部材を揺動させる駆動部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記管状部の伸縮方向に関するバネ定数は、0.098N/mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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