JP2019219448A - 焦点調節装置、その制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 合焦精度の低下を低減できるようにする。【解決手段】 撮像素子の出力信号から生成されて被写体像の焦点状態に応じた位相差を有する一対の像信号に帯域の異なる複数のフィルタによる処理を行うことで複数の焦点検出情報を生成し、生成された前記焦点検出情報の信頼性に関する評価値を算出し、絞りの撮影設定に基づいて、前記評価値を変更する。これにより、合焦状態を正しく判定できるようになる。【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像素子からの出力信号を用いた位相差検出方式による焦点調節を行う焦点調節装置、その制御方法に関する。
従来から、電子スチルカメラなどの撮像装置において、撮像素子からの出力信号を用いて位相差検出方式による焦点検出を行う撮像面位相差検出方式を採用するものがある。この撮像面位相差検出方式では、低コントラスト被写体を撮影する場合、得られる像信号が小さくなり、フォーカシングの追従精度が劣化してしまうという課題があった。
そこで、特許文献1で開示された技術では、出力信号のコントラスト情報に基づく評価値を算出し、過去に算出されたデフォーカス量を加味するか否かを判定して、最終的なデフォーカス量を算出している。
特開2016−57546号公報
しかしながら、特許文献1では、コントラスト情報に基づく評価値を参照するので、撮像装置の設定(絞り値等)や被写体の輝度等によって評価値が変化し、過去に算出されたデフォーカス量を加味した方がよいか否かの判定の精度が劣化してしまう場合がある。例えば、人物の顔のような低コントラスト被写体を小絞り設定で撮影する場合、高輝度時や高コントラスト被写体の撮影時と比較して、得られる像信号が小さくなり、フォーカシングの追従精度が劣化してしまう場合があった。
そこで、本発明の目的は、撮像装置の設定(絞り値等)や被写体の輝度等によりAFの合焦精度が低下してしまうことを防ぐことを目的とする。
本発明の技術的特徴として、被写体像を撮像する撮像素子からの出力信号を用いた焦点調節を行う焦点調節装置の制御方法であって、前記撮像素子の出力信号から生成されて被写体像の焦点状態に応じた位相差を有する一対の像信号に帯域の異なる複数のフィルタによる処理を行うことで複数の焦点検出情報を生成する生成工程と、前記生成工程で生成された前記焦点検出情報の信頼性に関する評価値を算出する算出工程と、絞りの撮影設定に基づいて、前記評価値を変更する変更工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、AFの合焦精度の低下を防ぐことができる。
カメラ及びレンズの構成を示すブロック図である。 撮像面位相差方式の画素構成を示す図である。 2像の相関変化量に関する評価値の説明図である。 デフォーカス量の標準偏差に関する閾値の算出を説明するフローチャートである。 撮影処理例を説明するフローチャートである。 自動焦点検出処理例を説明するフローチャートである。 デフォーカス量の選択方法を説明するフローチャートである。 絞り(以後F値)に対するデフォーカス量の標準偏差の閾値を示す図である。 図8における大Defから中Defへの引き継ぎ判定を説明するフローチャートである。 図8における中Defから小Defへの引き継ぎ判定を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
●撮像装置の構成
図1は、実施形態に係るレンズ交換式カメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)の構成を示すブロック図である。実施形態に係るカメラは、本発明を適用した焦点調節装置を搭載した撮像装置の例であり、被写体像を撮像する撮像素子からの出力信号を用いた撮像面位相差検出方式による焦点調節を行う。カメラは、レンズユニット10と、カメラ本体20とにより構成される。レンズユニット10がカメラ本体20に装着されると、レンズユニット10の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括制御するカメラ制御部212とが相互に通信可能となる。
レンズユニット10の構成について説明する。レンズユニット10は、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103、絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、レンズ制御部106、レンズ操作部107を備える。固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103により撮影光学系が構成される。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、カメラ本体20の撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は、フォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、後述する撮像素子201に結像する焦点調節を行う。絞り駆動部104及びフォーカスレンズ駆動部105は、レンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量やフォーカスレンズ103の位置を決定する。レンズ制御部106は、レンズ操作部107によってユーザ操作があった場合、ユーザ操作に応じた制御を行う。レンズ制御部106は、カメラ制御部212から受信した制御命令・制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105の制御を行い、また、レンズ制御情報をカメラ制御部212に送信する。
次に、カメラ本体20の構成について説明する。カメラ本体20は、レンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得できるように構成される。カメラ本体20は、撮像素子201、CDS/AGC/ADコンバータ202、画像入力コントローラ203、AF(自動焦点調節)信号処理部204を備える。また、カメラ本体20は、表示制御部205、表示部206、記録媒体制御部207、記録媒体208、SDRAM209、ROM210、フラッシュROM211を備える。また、カメラ本体20は、AF制御部213を備えたカメラ制御部212、カメラ操作部214、タイミングジェネレータ215、バス21を備える。
撮像素子201は、CCDやCMOSセンサにより構成され、その受光面上にレンズユニット10の撮影光学系を通過した光束が結像し、フォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に変換する。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部212の指令に従って、タイミングジェネレータ215から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。撮像素子201は、撮像面位相差検出方式による焦点調節を行うために、図2(b)に示すように、1つの画素に2つのフォトダイオードを保持している。図2(a)は、撮像面位相差検出方式を採用しない場合の画素構成を示し、(b)は撮像面位相差検出方式を採用する場合の画素構成を示す。光束をマイクロレンズで分離し、各画素の2つのフォトダイオードで結像することで、撮像信号及びAF用の像信号(以下、AF用信号と呼ぶ)が取り出せるようになっている。2つのフォトダイオードの信号を加算したもの(A+B像信号)が撮像信号になる。また、個々のフォトダイオードの信号(A像信号、B像信号)がそれぞれAF用信号になり、一対のAF用信号は被写体像の焦点状態に応じた位相差を有する。
CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像素子201から読み出された撮像信号及び一対のAF用信号に対して、リセットノイズを除去するための相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像信号を画像入力コントローラ203に、一対のAF用信号をAF信号処理部204にそれぞれ出力する。画像入力コントローラ203は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された撮像信号をSDRAM209に格納する。SDRAM209に格納された画像信号は、バス21を介して、表示制御部205によって表示部206に表示され、また、撮像信号の記録を行うモードのときは、記録媒体制御部207によって記録媒体208に記録される。ROM210は、カメラ制御部212が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等を格納する。フラッシュROM211は、ユーザ設定情報等のカメラの動作に関する各種設定情報等を格納する。
AF信号処理部204は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された一対のAF用信号に対して相関演算を行い、像ずれ量、各種情報(二像一致度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。AF信号処理部204は、算出した像ずれ量や各種情報をカメラ制御部212に出力する。
カメラ制御部212は、カメラの各部と情報をやり取りして制御を行う。また、カメラ操作部214からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録映像の確認等の、ユーザが操作したさまざまなカメラ機能を実行する。また、レンズユニット10のレンズ制御部106と通信し、レンズの制御命令・制御情報を送ったり、レンズユニット10側の情報を取得したりする。また、カメラ制御部212のAF制御部213は、詳細は後述するが、被写体に対しての合焦制御を行う。AF制御部213は、AF信号処理部204から取得した像ずれ量や各種情報に基づいて、これらを算出する設定の変更をAF信号処理部204に通知する。例えば像ずれ量が大きい場合に相関演算を行う領域を広く設定したり、コントラスト情報に応じて複数あるバンドパスフィルタの種類を変更したりする。カメラ操作部214は、シャッターボタン、モード切替スイッチ、電子ダイヤル、電源スイッチ等の操作部を含む。
なお、本実施形態では、撮像素子201から撮像信号及び一対のAF用信号を取り出すようにしたが、この方式に限定されるものではない。撮像素子201の負荷を考慮し、例えば撮像素子から撮像信号及び1つのAF用信号を取り出し、撮像信号とAF用信号との差分を取ることにより、もう1つのAF用信号を生成するようにしてもよい。
●撮影処理
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態の撮影処理を説明する。
まず、S501で、撮影のための第1スイッチ(SW1)がオン状態であるか否かを判定する。SW1がオン状態の場合、S502へ処理を進め、SW1がオフ状態の場合には、待ち状態でS501の判定処理が繰り返される。S502では、自動焦点検出処理を行う。
自動焦点検出処理の詳細については後述する。S503では、焦点検出情報を取得し、S502で算出された焦点検出結果が合焦範囲に入っているか否かを判定する。焦点検出結果が合焦範囲に入っている場合、S505へ移行するが、焦点検出結果が合焦範囲外である場合にはS504に処理を進める。S504では、フォーカスレンズの駆動命令を送信する。これにより、S502で算出した焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動制御を行う。S505では、撮影のための第2スイッチ(SW2)がオン状態であるか否かを判定する。SW2がオン状態の場合、S506へ移行し、SW2がオフ状態の場合にはS507へ処理を進める。S506では、撮影準備処理を行い、次のS508で撮像した画像データの記録処理を行ってから撮影処理を終了する。また、S507では、SW1がオン状態であるか否かを判定する。SW1がオン状態の場合、S505に処理を戻し、SW1がオフ状態の場合には処理を終了する。
●自動焦点検出処理
次に、図6に示すフローチャートを用いて図5のS502でAF制御部213およびAF信号処理部204が行う自動焦点検出処理について説明する。
S601において、AF制御部213は、AF信号処理部204に撮像素子201から取得した対の位相差像信号に対する相関演算を行わせる。そして、AF信号処理部204から受け取った相関量が極小値となるシフト量Shiftである像ずれ量に基づいてデフォーカス量を算出する。このとき、低域用・中域用・高域用と周波数帯域の異なる3種類のフィルタを用いた相関演算を行い、低域用・中域用・高域用の3種類のデフォーカス量を算出する。なお、ここでは3種類としたが複数であればよい。また、AF制御部213は、AF信号処理部204に対の位相差像信号の相関量をシフト量Shiftごとに算出させる。AF制御部213は、AF信号処理部204から受け取ったシフト量Shiftごとの相関量の波形を生成する。
次にS602では、2像の相関変化量を算出する。図3は、撮像面位相差AFにおいて、暈けの度合が大きい状態から合焦点付近までフォーカスレンズを駆動する際の、相関変化量を例示したグラフである。横軸は被写体の暈けの度合を表し、縦軸は相関変化量MAXDERを表す。相関変化量MAXDERは、下式(1)で算出することができる。
MAXDER(k)=(COR[k‐3]‐COR[k‐1])
−(COR[k‐2]‐COR[k]) (1)
上式中のkは位置を特定するための整数の変数であり、COR[k]は位置kでの2像の相関量である。このとき、S601と同様に、フィルタの周波数帯域が異なる低域用・中域用・高域用の3種類の相関変化量MAXDERを算出する。図9に示すように、撮像面位相差AFでは暈けの度合が大きい状態から合焦点での状態に近づくにつれて、相関変化量の値が大きくなることが分かる。
S603では、相関変化量MAXDERを基にデフォーカス量の標準偏差Defocus3σを算出する。デフォーカス量の標準偏差Defocus3σは、下式(2)で算出することができる。
Defocus3σ= K ×(A×MAXDER^B) (2)
上式中のKは像ずれ量をデフォーカス量に変換する変換係数であり、AとBは相関変化量MAXDERから像ずれ量の標準偏差に変換する変換式の係数である。このとき、S603で算出された、周波数帯域の異なる低域用・中域用・高域用の3種類の相関変化量MAXDERを代入することで、3種類のデフォーカス量の標準偏差Defocus3σを算出する。
S604では、デフォーカス量の信頼性を表す信頼性評価値Relを算出するために、算出されたデフォーカス量の標準偏差Defocus3σの閾値を算出する。信頼性評価値Relは、信頼性の高い順に信頼性評価値Rel3、信頼性評価値Rel2、信頼性評価値Rel1、信頼性評価値Rel0の4段階で決定される。ここで、信頼性評価値Relが信頼性評価値Rel3のときは、デフォーカス量の信頼性が高いため、合焦可能な条件とする。また、信頼性評価値Relが信頼性評価値Rel2のときは、過去mフレーム分のデフォーカス量と現在のフレームで算出したデフォーカス量を加算平均し、結果が所定値以下となる場合に合焦可能な条件とする。さらに、信頼性評価値Rel1は算出されたデフォーカス量の方向は合っていることを意味し、また信頼性評価値Rel0はデフォーカス量としての信頼性が最も低いことを意味し、それぞれ合焦できない条件とする。算出されたデフォーカス量の標準偏差Defocus3σが標準偏差閾値Def3σTH1より大きい場合にはRel0を選択する。また、算出されたデフォーカス量の標準偏差Defocus3σが標準偏差閾値Def3σTH2より大きく標準偏差閾値Def3σTH1以下の場合にはRel1を選択する。そして、算出されたデフォーカス量の標準偏差Defocus3σが標準偏差閾値Def3σTH3より大きく標準偏差閾値Def3σTH2以下の場合にはRel2を選択し、その他の場合はRel3を選択する。さらに、自動焦点調節中に得られたDefocus3σの値がどの信頼性評価値に収まっているかでフォーカスレンズ速度を決定する。ここで各標準偏差閾値におけるフォーカスレンズ駆動量の大小関係(大きいほど高速)は以下のような下式(3)の関係となるよう設定する。ここでは、駆動量を、信頼性評価値Rel3の場合にRel3_SPEED、信頼性評価値Rel2の場合にRel2_SPEED、信頼性評価値Rel1の場合にRel1_SPEED、信頼性評価値Rel0の場合にRel0_SPEEDとする。
Rel3_SPEED<Rel2_SPEED<Rel1_SPEED<Rel0_SPEED (3)
ここで、図4に示すフローチャートを用いて、標準偏差Defocus3σの閾値を算出する方法を説明する。
まず、S401で、標準偏差閾値Def3σTH1を算出する。Def3σTH1はあらかじめ決められた値を設定する。S402では、標準偏差閾値Def3σTH2を算出する。Def3σTH2はDef3σTH1よりも小さい値を設定する。
S403では、動画モードで有る事と、被写体のコントラスト値(以後像の鮮鋭度)であるSharpnessを振幅PBで割った鮮鋭度評価値Sharpness/PBが所定閾値以上かどうかを判定する。判定が共に真であればS404へ処理を進め、そうでなければS405へ処理を進める。
像の鮮鋭度Sharpnessは、下式(4)で算出することができる。
Sharpness=Σ(S[k+ 1]‐S[k])/Σ(S[k+ 1]‐S[k])(4)
ただし、kは、位置を特定するための整数の変数であり、S[k]は、あるレンズ位置kにおける位相差像信号の信号値である。そして、上式(4)から算出された像の鮮鋭度Sharpnessを用い、鮮鋭度評価値Sharpness/PBを算出する。今回の鮮鋭度評価値における閾値SPB_THは人物の顔や低コンのチャートなどから実測で得られた値から求める事とする。
S404では、図8に示すように、絞りの値を基にDef3σTH2を可変にする。図8において縦軸が標準偏差閾値で横軸がF値である。今回の実施例ではF値に応じて線形補間する下式(5)を採用する。
Defocus3σ_TH2= A × X+ B (5)
この補間式は各種チャートより得られた標準偏差Defocus3σの実測値を用いて上記式におけるA(傾き)とB(切片)を求める。
S405では、標準偏差閾値Def3σTH3を算出する。Def3σTH3はDef3σTH2よりも小さい値を設定する。このようにすることにより、静止画撮影の開放側の制御では応答性を落とさずピント追従し、動画撮影時での小絞りにおける低コン被写体の撮影時において信頼性が低くなることを防げる。また、それに伴って合焦位置近傍で被写体をピント追従する(動画撮影時の品位を向上する)ことが可能になる。
S605では、算出されたデフォーカス量の信頼性を表す信頼性評価値Relを算出する。S604で算出されたDef3σTH1、Def3σTH2、Def3σTH3に基づき、S601で算出した低域用・中域用・高域用の3種類のデフォーカス量に対する信頼性をそれぞれ算出する。
S606では、S601で算出した低域用・中域用・高域用の3種類のデフォーカス量とS605で算出した信頼性を基に1つのデフォーカス量を選択する。ここでは、低域用のフィルタで算出したデフォーカス量を大Def、中域用のフィルタで算出したデフォーカス量を中Def、高域用のフィルタで算出したデフォーカス量を小Defとする。
●デフォーカス量の選択方法
デフォーカス量の選択方法は、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、S701では後述する大Defから中Defへの引き継ぎ判定を行ってS702へ進む。
S702では、S701の判定において大Defから中Defへ引き継げたかどうかを調べ、そうであればS703へ進み、そうでなければS707へ進む。S703では、後述する中Defから小Defへの引き継ぎ判定を行ってS704へ進む。S704では中Defから小Defへ引き継げたかどうかを調べ、そうであればS705へ進み、そうでなければS706へ進む。
S705では使用するデフォーカス量として小Defを選択して本フローを終了する。S706では使用するデフォーカス量として中Defを選択して本フローを終了する。S707では使用するデフォーカス量として大Defを選択して本フローを終了する。
●大Defから中Defへの引き継ぎ判定
次に図7のS701の大Defから中Defへの引き継ぎ判定について図9を用いて説明する。
まず、S901では、中Defの信頼性評価値がRel2以上かどうかを判定する。S901の判定により、中Defに引き継ぐ可能性を高め、合焦率を高めることが可能である。判定が真であれば、S902へ進み、偽でなければS903へ進む。S902では、周期的なパターンをもつ被写体であるか否かを判定する。これは、周期的なパターンを持つ被写体は、デフォーカス量の信頼度が低くなるため、大Defから中Defへ引き継がないようにするためである。周期的なパターンをもつ被写体の相関量を示す波形には、合焦点の候補となる相関量が極小となる部分が周期的に現れるため、判定方法は、例えば合焦点の候補ごとに2像の相関変化量を算出し、算出された2像の相関変化量の差分と閾値を比較することで行う。判定が真であればS903へ進み、偽でなければS905へ進む。
S903では、大Defと中Defのデフォーカス量の差が予め設定した第1の所定深度閾値以下かどうかを調べ、そうであればS904へ進み、そうでなければS906へ進む。ここで、第1の所定深度閾値は、大Defから中Defへとうまく引き継げるように、例えば焦点深度の9倍の量に設定する。また、所定深度閾値を焦点深度基準で設定することで、F値や焦点検出領域が変わっても一律の閾値を設定することができる。
S904では、中Defの信頼性評価値が大Defの信頼性評価値よりも高く、かつ、中Defの信頼性評価値がRel0より大きいかどうかを調べ、そうであればS905へ進み、そうでなければS906へ進む。
S905では、大Defから中Defへの引き継ぎができると判断して本フローを終了する。S906では、大Defから中Defへの引き継ぎができないと判断して本フローを終了する。これにより、大ボケ状態から小ボケ状態へフォーカスレンズ103を移動させる過程で大Defと中Defのデフォーカス差とそれぞれの信頼性評価値より大Defから中Defへと引き継ぐことができる。
●中Defから小Defへの引き継ぎ判定
次に図7のS703の中Defから小Defへの引き継ぎ判定について図10を用いて説明する。まず、S1001では、中Defと小Defのデフォーカス量の差が予め設定した第2の所定深度閾値以下かどうかを調べ、そうであればS1002へ進み、そうでなければS1004へ進む。ここで、第2の所定深度閾値は、中Defから小Defへとうまく引き継げるように、例えば焦点深度の3倍の量に設定する。また、所定深度閾値を焦点深度基準で設定することで、F値や焦点検出領域が変わっても一律の閾値を設定することができる。また、第2の所定深度閾値は、図9のS901における第1の所定深度閾値よりも小さい値で設定する。これは、小Def→中Def→大Defとなるにつれて、デフォーカス量の検出ばらつきが大きくなるため、小Defと中Defの差分よりも中Defと大Defの差分の方が大きくなるためである。S1002では、小Defの信頼性評価値が中Defの信頼性評価値以上で、かつ中Def及び小Defの信頼性評価値がともにRel0よりも高いかどうかを調べ、そうであればS1003へ進み、そうでなければS1004へ進む。S1003では、中Defから小Defへの引き継ぎができると判断して本フローを終了する。S1004では、中Defから小Defへの引き継ぎができないと判断して本フローを終了する。これにより、小ボケ状態から合焦位置へフォーカスレンズ103を移動させる過程で中Defと小Defのデフォーカス差とそれぞれの信頼性評価値より中Defから小Defへと引き継ぐことができる。
上述の処理と式(5)におけるフォーカス駆動量制御を併せて行うことで、合焦精度の向上とAF時間の短縮が可能になる。また、非合焦となってしまう撮影シーンを減らし、画像がボケたまま合焦してしまう弊害を防ぎつつ、精度良く合焦できる撮影シーンを増やすことが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 レンズ
20 カメラ
102 絞り
103 フォーカスレンズ
104 絞り駆動部
105 フォーカスレンズ駆動部
106 レンズ制御部
201 撮像素子
204 AF信号処理部
212 カメラ制御部
213 AF制御部

Claims (5)

  1. 被写体像を撮像する撮像素子からの出力信号を用いた焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記撮像素子の出力信号から生成されて被写体像の焦点状態に応じた位相差を有する一対の像信号に帯域の異なる複数のフィルタによる処理を行うことで複数の焦点検出情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された前記焦点検出情報の信頼性に関する評価値を算出する算出手段と、
    絞りの設定に基づいて、前記評価値を変更する変更手段とを有することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記算出手段は、前記一対の像信号の相関量の変化量を示す評価値から算出した前記焦点検出情報の標準偏差を基に、前記信頼性に関する評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記変更手段は、動画撮影するモードか静止画を撮影するモードかに応じて、前記評価値を変更するか否かを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記変更手段は、さらに被写体のコントラストに応じて、前記評価値を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. 被写体像を撮像する撮像素子からの出力信号を用いた焦点調節を行う焦点調節装置の制御方法であって、
    前記撮像素子の出力信号から生成されて被写体像の焦点状態に応じた位相差を有する一対の像信号に帯域の異なる複数のフィルタによる処理を行うことで複数の焦点検出情報を生成する生成工程と、
    前記生成工程で生成された前記焦点検出情報の信頼性に関する評価値を算出する算出工程と、
    絞りの設定に基づいて、前記評価値を変更する変更工程とを有することを特徴とする焦点調節装置の制御方法。
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JP2017126035A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 キヤノン株式会社 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2018045102A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 キヤノン株式会社 焦点調節装置及び撮像装置

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