JP2019218903A - 燃焼可視化エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】一般のエンジンと同様に運転した場合でも、透過性材料により形成されたシリンダースリーブを破損させることなく、耐久性を大幅に向上させた燃焼可視化エンジンを提供する。【解決手段】燃焼可視化エンジン1は、透過性材料により形成されたシリンダースリーブ15内にピストン31が摺動自在に挿入され、シリンダースリーブ15の内部における燃焼状態を、シリンダースリーブ15の側方から観察可能である。この燃焼可視化エンジン1は、シリンダースリーブ15の周囲に密閉空間を形成する密閉部材50を備え、この密閉部材50の少なくとも一部にシリンダースリーブ15の内部を観察可能とする透過部としての透過ガラス60を設けた。【選択図】 図1

Description

本発明は、石英ガラス等の透過性材料でシリンダースリーブを形成することにより、当該シリンダースリーブ内部における燃焼状態を側方から観察可能にした燃焼可視化エンジンに関する。
この種の燃焼可視化エンジンとして、例えば特許文献1に開示されている燃焼観察装置がある。この燃焼観察装置は、石英ガラス等の透過性材料により形成されたシリンダースリーブ(筒状壁)を有している。このシリンダースリーブは、シリンダーヘッド部材と、下部固定部材(下部観察ブロック)との間に挟持されて固定されている。シリンダースリーブの中には、同じく透過性材料により形成されたピストンが摺動自在に挿入されている。
このように構成することで、上記燃焼観察装置は、シリンダースリーブの内部における燃焼状態をピストンの下方からと、シリンダースリーブの側方からの両方向から観察可能にしている。
特開2006−233789号公報
ところで、従来の燃焼可視化エンジンでは、一般のエンジンと同様に運転した場合、ピストンに環装されたピストンリングが石英ガラス等の透過性材料により形成されたシリンダースリーブの内面を高速で摺動するので、シリンダースリーブが振動するとともに、熱膨張を起こし、シリンダースリーブを破損させてしまう虞がある。そのため、従来の燃焼可視化エンジンは、シリンダースリーブの耐久性を低下させてしまうという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するべくなされたものであり、一般のエンジンと同様に運転した場合でも、透過性材料により形成されたシリンダースリーブを破損させることなく、耐久性を大幅に向上させた燃焼可視化エンジンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、透過性材料により形成された円筒形状のシリンダースリーブ内にピストンが摺動自在に挿入され、前記シリンダースリーブの内部における燃焼状態を、前記シリンダースリーブの側方から観察可能にした燃焼可視化エンジンにおいて、前記シリンダースリーブの周囲に密閉空間を形成する密閉部材を備え、この密閉部材の少なくとも一部に前記シリンダースリーブの内部を観察可能とする透過部を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記密閉空間内に空気を供給する空気供給手段をさらに設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記空気供給手段は、前記密閉空間内に所定圧力の空気を供給することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3の構成に加え、前記空気供給手段は、前記密閉空間内に所定温度の空気を供給することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の構成に加え、前記密閉部材は、前記透過部が設けられた部分を除いて前記シリンダースリーブの周囲を囲むように形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シリンダースリーブの周囲に密閉空間を形成する密閉部材を備えたことにより、その密閉空間がシリンダースリーブの振動及び熱膨張を抑制する。そのため、一般のエンジンと同様に運転した場合でも、シリンダースリーブの破損を未然に防止することができ、耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、密閉空間内に空気を供給する空気供給手段をさらに設けたことにより、シリンダースリーブの振動及び熱膨張を一段と抑制するため、シリンダースリーブの耐久性をさらに向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、空気供給手段が密閉空間内に所定圧力の空気を供給するため、シリンダースリーブの振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、空気供給手段が密閉空間内に所定温度の空気を供給するため、シリンダースリーブの振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、密閉部材は、透過部が設けられた部分を除いてシリンダースリーブの周囲を囲むように形成されたことで、シリンダースリーブが密閉部材によって強固に固定され、シリンダースリーブの振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
本発明の実施形態に係る燃焼可視化エンジンの主要部を示す縦断面図である。 同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを示す拡大縦断面図である。 同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを示す拡大斜視図である。 同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブから上面板を取り付ける前の状態を示す拡大斜視図である。 同実施形態に係る密閉部材のホルダウィンドウを示す拡大斜視図である。 図5のホルダウィンドウを示す縦断面図である。 同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを横断して示す拡大斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図7を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃焼可視化エンジンの主要部を示す縦断面図であり、図2は、同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを示す拡大縦断面図である。図3は、同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを示す拡大斜視図である。
なお、図2〜図4、図7では、図1に示すカバーウィンドウとホルダウィンドウの設置位置が左右逆になるように示している。また、図2〜図4、図7では、空気供給部の図示を省略している。
まず、本実施形態の燃焼可視化エンジン1の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃焼可視化エンジン1は、実用化されている単気筒4サイクルのベースエンジン2からシリンダヘッドアッセンブリー部分(図示せず)を取り去り、これに代えてシリンダーブロック3の上部に燃焼可視化アッセンブリー4を取り付けたものである。
シリンダーブロック3は、そのシリンダーボア3a内に汎用的なアルミニウム製の第1ピストン5が摺動自在に収容され、この第1ピストン5がコンロッド6を介してクランクシャフト7に動力伝達可能に連結されている。クランクシャフト7の端部には図示しないタイミングギヤが取り付けられ、そのタイミングギヤが図示しないカムシャフトを回転駆動し、このカムシャフトの回転により動弁機構が駆動されて燃焼可視化アッセンブリー4の吸気バルブと排気バルブ(図示せず)が所定のタイミングで開弁される。
燃焼可視化アッセンブリー4は、シリンダーブロック3の上面にボルト9で直接取り付けられる連結用のベースプレート10の上面に、下部アッセンブリー11と上部アッセンブリー12とが順に載置されて固定され、上部アッセンブリー12の頂部には、図示しない点火プラグや燃料噴射装置、吸気バルブ、排気バルブ、動弁機構等が組み込まれたシリンダーヘッド部材13が設けられている。
上部アッセンブリー12は、図1〜図3に示すように石英ガラス等の透過性材料によって高精度な円筒形状に形成されたシリンダースリーブ15を有し、このシリンダースリーブ15にシリンダーボア15aが加工されている。
シリンダースリーブ15の周囲及び下部には、密閉部材50が設置されている。この密閉部材50は、上部ハウジング51と、下部ハウジング52を備える。シリンダースリーブ15は、シリンダーヘッド部材13と下部ハウジング52との間に挟持されている。
下部ハウジング52は、円環状に形成されるとともに、シリンダースリーブ15よりも大径に形成されている。下部ハウジング52は、上部ハウジング51の下面に図示しない4本の六角穴付ボルトによってOリング等の封止部材を介して気密に固定される。その際、上部ハウジング51の軸心と下部ハウジング52の軸心とが一致するようにノックピン53を用いて正確に位置決めがなされる。なお、密閉部材50の構成及び作用の詳細な説明については、後述する。
一方、下部アッセンブリー11は、アッパープレート23とロアープレート24との間に金属製かつ円筒状の観察スリーブ25が挟装され、これら3つの部材23,24,25が、図示しないスタッドボルト等により軸方向に締結されて堅固に一体化されている。観察スリーブ25には、一対の観察窓25aが互いに対向する位置に穿設されている。
下部アッセンブリー11のアッパープレート23は、上部アッセンブリー12の下部固定部材17の下面に図示しないボルト等で締結される。その際、シリンダーボア15aの軸心と、観察スリーブ25の軸心とが一致するようにノックピン27を用いて正確に位置決めがなされている。
また、下部アッセンブリー11のロアープレート24は、複数のボルト28によってベースプレート10の上面に固定される。なお、スタッドボルト19は、シリンダーヘッド部材13を、密閉部材50を介して下部固定部材17側に締結している。なお、このスタッドボルト19は、その長さを延長して下部固定部材17とアッパープレート23とロアープレート24とを貫通させ、上部アッセンブリー12と下部アッセンブリー11とをベースプレート10に共締めする構造にしてもよい。
第1ピストン5の上部には、金属製の連結スリーブ30が固定され、この連結スリーブ30の上端に第2ピストン31が固定されている。第2ピストン31は、例えばアルミニウムで形成された略円筒状のピストン外周部材31aを有し、このピストン外周部材31aの内側に、シリンダースリーブ15と同様に石英ガラス等の透過性材料によって形成されたピストントップ部材31bが嵌装固定された構造であり、ピストン外周部材31aの部分が複数のスタッドボルト33とナット34とによって連結スリーブ30の上端部に締結されている。
第2ピストン31は、シリンダースリーブ15のシリンダーボア15a内に密に、かつ摺動自在に挿入され、そのピストン外周部材31aの周囲に環状に嵌合された3本のピストンリング35が径方向に拡張してシリンダーボア15aの内周面に軽く圧接し、これによって第2ピストン31とシリンダーボア15aとの間が気密的にシールされる。ピストンリング35の構造については後に詳述する。そして、ピストントップ部材31bの上面に形成された擂鉢状の凹部31cが、シリンダーヘッド部材13下面の凹部13bとともに燃焼室36を形成する。
連結スリーブ30の周面には、一対の縦長の開口30aが互いに対向する位置に穿設され、観察スリーブ25の2つの対向する観察窓25aと周方向の位置が重なるようになっている。また、2つの観察窓25aの下縁部に跨るようにミラー設置台38が固定され、このミラー設置台38が連結スリーブ30の内部を貫通する部分の上面に観察ミラー39が設置されている。この観察ミラー39は、連結スリーブ30のほぼ軸心位置に設置されてその鏡面角度を調整することができ、第2ピストン31の透明なピストントップ部材31bを下方に透過した燃焼室36の内部の燃焼状態を水平方向に反射させるようになっている。
そして、燃焼可視化エンジン1の外部には、シリンダースリーブ15の内部における燃焼状態を撮影するために第1及び第2の高速度カメラ41,42が水平姿勢で配置されている。第1の高速度カメラ41は、シリンダースリーブ15の上部付近の高さに設置されてシリンダースリーブ15の内部における燃焼状態を、シリンダースリーブ15を透過して側方から撮影する。第2の高速度カメラ42は、観察ミラー39の高さに設置されて観察ミラー39を介して燃焼状態を下方から撮影する。
上記の構成において、クランクシャフト7が回転すると、コンロッド6を介して第1ピストン5がシリンダーボア3a内を上下に摺動する。この第1ピストン5の動きは、連結スリーブ30を介して第2ピストン31に伝達され、この第2ピストン31がシリンダースリーブ15のシリンダーボア15a内を上下に摺動する。その際、連結スリーブ30の開口30aが縦長であることから、連結スリーブ30が観察ミラー39に接触することはない。
次に、本実施形態の燃焼可視化エンジン1の作用を説明する。
燃焼可視化エンジン1の作動時には、第2ピストン31がシリンダーボア15a内を上死点位置から下死点位置(図1の状態)に下降するにつれ、吸気バルブ(図示せず)が開弁してシリンダーボア15a内部に空気が吸入される。これと同時に燃料噴射装置(図示せず)から燃料が噴射されてシリンダーボア15a内部が燃料混合気で満たされる。
この燃料混合気は、吸気バルブが閉弁して第2ピストン31がシリンダーボア15a内を下死点位置から上死点位置に上昇するにつれて圧縮され、第2ピストン31が上死点位置(圧縮上死点)に達する直前に点火プラグ(図示せず)により点火されて爆発・膨張し、第2ピストン31を下死点位置に押し下げる。この押し下げる力が連結スリーブ30を介して第1ピストン5を押し下げ、第1ピストン5の動きがコンロッド6を介してクランクシャフト7を回転させて、ベースエンジン2の出力となる。その後、排気バルブ(図示せず)が開弁するとともに、第2ピストン31が下死点位置から上死点位置に上昇して、燃焼後の排気ガスが排気バルブから排出される。
上記の燃料混合気の爆発、膨張行程時において、シリンダースリーブ15の内部における燃焼状態が、第1及び第2の高速度カメラ41,42によって側方と下方から撮影されるため、燃焼火炎の挙動を立体的かつ正確に捉えることができる。
次に、本実施形態の密閉部材50の構成及び作用について説明する。
図4は、同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブから上面板を取り付ける前の状態を示す拡大斜視図である。図5は、同実施形態に係る密閉部材のホルダウィンドウを示す拡大斜視図である。図6は、図5のホルダウィンドウを示す縦断面図である。図7は、同実施形態に係る密閉部材及びシリンダースリーブを横断して示す拡大斜視図である。
図4に示すように、シリンダースリーブ15の周囲は、密閉部材50の上部ハウジング51によって保持される。具体的には、上部ハウジング51は、図2に示す四角い板状のハウジングベース54の四隅から一体に鉛直方向に直立した角柱状のリブ55を備えている。シリンダースリーブ15の周面は、これら4本のリブ55の内側の一面に密着することより密に保持される。そのため、シリンダースリーブ15は、径方向への動きが規制される。
そして、図1に示すように、各リブ55の内部を上下方向に貫通するように配設された4本のスタッドボルト19の下端が下部固定部材17側に螺合され、上端にはナット20が締結されて、このナット20が締め込まれる。これにより、シリンダーヘッド部材13と、シリンダースリーブ15と、密閉部材50とが下部固定部材17側に固定される。
図4に示すように、ハウジングベース54の四隅から直立した各リブ55間は、全体が略四角形状に形成された1枚のカバーウィンドウ56と、同様に略四角形状に形成された3枚のホルダウィンドウ57により気密に閉止される。1枚のカバーウィンドウ56は、六角穴付ボルト58により図示しない紐パッキンを介して4本のリブ55のうちの2本リブ55間に気密に固定される。これにより、1枚のカバーウィンドウ56は、上部ハウジング51の1つの側面を形成する。
ホルダウィンドウ57は、図5及び図6に示すように、略四角形状に形成されたフレーム部59を有する。このフレーム部59には、例えば石英ガラス等の透過性材料によって形成された透過部としての透過ガラス60が気密に嵌め込まれている。
具体的には、透過ガラス60の外面側の外周には、フレーム部59との間に紐パッキン61が全周にわたって装着され、外部との気密性を保持している。透過ガラス60の内面側の外周には、ガスケット62が全周にわたって取り付けられている。このガスケット62の左右及び下部近傍のフレーム部59には、紐パッキン61が連続して取り付けられている。このようにして3枚のホルダウィンドウ57もカバーウィンドウ56と同様に、六角穴付ボルト58によって各リブ55間に気密に固定されて上部ハウジング51の3側面を形成する。
また、図2及び図3に示すように各リブ55の上面には、シール材が塗布されてビス63によって上面板64が気密に固定される。この上面板64には、シリンダースリーブ15が挿入する開口、上述したスタッドボルト19が貫通するボルト孔等が形成されている。上面板64は、各リブ55の上面に固定されたとき、シリンダースリーブ15の高さと同一になるように厚さが設定されている。
このように各リブ55間の側面は、1枚のカバーウィンドウ56と、3枚のホルダウィンドウ57により気密に閉止され、その上面が上面板64により気密に固定されることで、図4に示すように上部ハウジング51は、各リブ55とシリンダースリーブ15との間に4つの密閉空間65を形成する。
さらに、ハウジングベース54の四隅から直立した各リブ55は、図7に示すように2つの外面から2つの内面に向けて直線状の吸入路66が形成されている。すなわち、吸入路66は、各リブ55内の同一高さにおいて直交する方向に形成されている。
各吸入路66は、空気供給手段としての図1に示す空気供給部67に図示しない接続パイプを介して接続することで、密閉空間65内に所定の圧力を有し、かつ所定の温度の空気(例えば、窒素ガス)が供給される。各吸入路66は、それぞれプラグ68によって閉止される。この場合、各リブ55に設けられた2つプラグ68のうち、1つのプラグ68が逆止弁機能を有していることが望ましい。そのため、空気供給部67から接続パイプ、プラグ68、及び吸入路66を経て密閉空間65内に空気を供給した場合、密閉空間65内を所定の圧力であって、所定の温度にすることができる。なお、空気供給部67としては、例えばブロアー等の送風手段が用いられる。
ここで、上記所定の圧力と温度とは、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張を抑制する値の圧力と温度である。具体的には、密閉空間65内の圧力は、シリンダースリーブ15内の圧力の1/3程度であっても、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張の抑制効果が得られた。
以上のように構成された本実施形態の燃焼可視化エンジン1によれば、シリンダースリーブ15の周囲に密閉空間65を形成する密閉部材50を備えたことにより、その密閉空間50がシリンダースリーブ15の振動及び熱膨張を抑制する。その結果、一般のエンジンと同様に運転した場合でも、シリンダースリーブ15の破損を未然に防止することができ、耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
また、本実施形態の燃焼可視化エンジン1によれば、密閉空間65内に空気を供給する空気供給部67をさらに設けたことにより、密閉空間65内に所定圧力、所定の温度の空気を供給することができる。その結果、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張を一段と抑制するため、シリンダースリーブ15の耐久性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態の燃焼可視化エンジン1によれば、空気供給部67が密閉空間65内に所定圧力、所定の温度の空気を供給するため、シリンダースリーブ15内を所定圧力、所定の温度とすることができる。その結果、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
なお、この発明の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、その発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、シリンダースリーブ15の周面を4本のリブ55で保持するようにしたが、これに限らず一枚の透過ガラス60が設けられた部分と1つの密閉空間65を除き、シリンダースリーブ15の周囲を全て囲むように密閉部材50の上部ハウジング51を形成するようにしてもよい。すなわち、シリンダースリーブ15内を観察可能とした少なくとも一枚の透過ガラス60と少なくとも1つの密閉空間65を備えてしればよい。このように形成することで、シリンダースリーブ15が密閉部材50によってさらに強固に固定され、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
また、上記実施形態では、上部ハウジング51の3側面にそれぞれ透過ガラス60を設けたホルダウィンドウ57を固定した例について説明したが、全ての側面にそれぞれ透過ガラス60を設けたホルダウィンドウ57を固定してもよい。
1 燃焼可視化エンジン
2 ベースエンジン
4 燃焼可視化アッセンブリー
5 第1ピストン
7 クランクシャフト
11 下部アッセンブリー
12 上部アッセンブリー
13 シリンダーヘッド部材
15 シリンダースリーブ
17 下部固定部材
30 連結スリーブ
31 第2ピストン
39 観察ミラー
41,42 高速度カメラ
50 密閉部材
51 上部ハウジング
52 下部ハウジング
54 ハウジングベース
55 リブ
56 カバーウィンドウ
57 ホルダウィンドウ
60 透過ガラス(透過部)
64 上面板
65 密閉空間
67 空気供給部(空気供給手段)
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、透過性材料により形成された円筒形状のシリンダースリーブ内にピストンが摺動自在に挿入され、前記シリンダースリーブの内部における燃焼状態を、前記シリンダースリーブの側方から観察可能にした燃焼可視化エンジンにおいて、前記シリンダースリーブの周囲に、該シリンダースリーブとは別体の密閉部材を設け、この密閉部材と前記シリンダースリーブの周囲との間に密閉空間を形成し、前記密閉部材の少なくとも一部に前記シリンダースリーブの内部を観察可能とする透過部を設け、前記密閉空間内に所定圧力の空気を供給して前記密閉空間内を所定圧力とする空気供給手段を設けたことを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加え、前記空気供給手段は、前記密閉空間内に所定温度の空気を供給することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項又はの構成に加え、前記シリンダースリーブの周面に密着する複数のリブを設け、これらのリブで前記シリンダースリーブを保持するように構成されたことを特徴する。
請求項に係る発明は、請求項1又は2の構成に加え、密閉部材は、前記透過部が設けられた部分を除いて前記シリンダースリーブの周囲を囲むように形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シリンダースリーブの周囲に、このシリンダースリーブとは別体の密閉部材を設け、この密閉部材とシリンダースリーブの周囲との間に密閉空間を形成したことにより、その密閉空間がシリンダースリーブの振動及び熱膨張を抑制する。そのため、一般のエンジンと同様に運転した場合でも、シリンダースリーブの破損を未然に防止することができ、耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、密閉空間内に所定圧力の空気を供給して密閉空間内を所定圧力とする空気供給手段を設けたことにより、シリンダースリーブの振動及び熱膨張を一段と抑制するため、シリンダースリーブの耐久性をさらに向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、空気供給手段が密閉空間内に所定温度の空気を供給するため、シリンダースリーブの振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、シリンダースリーブの周面に密着する複数のリブを設け、これらのリブでシリンダースリーブを保持するように構成されたことにより、シリンダースリーブの径方向の動きが規制されるため、シリンダースリーブの振動及び熱膨張を一段と抑制し、シリンダースリーブの破損を未然に防止することができ、耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、密閉部材は、透過部が設けられた部分を除いてシリンダースリーブの周囲を囲むように形成されたことで、シリンダースリーブが密閉部材によって強固に固定され、シリンダースリーブの振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。
例えば、上記実施形態では、シリンダースリーブ15の周面を4本のリブ55で保持するようにしたが、これに限らず一枚の透過ガラス60が設けられた部分と1つの密閉空間65を除き、シリンダースリーブ15の周囲を全て囲むように密閉部材50の上部ハウジング51を形成するようにしてもよい。すなわち、シリンダースリーブ15内を観察可能とした少なくとも一枚の透過ガラス60と少なくとも1つの密閉空間65を備えてればよい。このように形成することで、シリンダースリーブ15が密閉部材50によってさらに強固に固定され、シリンダースリーブ15の振動及び熱膨張をより一段と抑制することができる。

Claims (5)

  1. 透過性材料により形成された円筒形状のシリンダースリーブ内にピストンが摺動自在に挿入され、前記シリンダースリーブの内部における燃焼状態を、前記シリンダースリーブの側方から観察可能にした燃焼可視化エンジンにおいて、
    前記シリンダースリーブの周囲に密閉空間を形成する密閉部材を備え、この密閉部材の少なくとも一部に前記シリンダースリーブの内部を観察可能とする透過部を設けたことを特徴とする燃焼可視化エンジン。
  2. 前記密閉空間内に空気を供給する空気供給手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼可視化エンジン。
  3. 前記空気供給手段は、前記密閉空間内に所定圧力の空気を供給することを特徴とする請求項2に記載の燃焼可視化エンジン。
  4. 前記空気供給手段は、前記密閉空間内に所定温度の空気を供給することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃焼可視化エンジン。
  5. 前記密閉部材は、前記透過部が設けられた部分を除いて前記シリンダースリーブの周囲を囲むように形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃焼可視化エンジン。
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