JP2019218430A - ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 - Google Patents
ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019218430A JP2019218430A JP2018114777A JP2018114777A JP2019218430A JP 2019218430 A JP2019218430 A JP 2019218430A JP 2018114777 A JP2018114777 A JP 2018114777A JP 2018114777 A JP2018114777 A JP 2018114777A JP 2019218430 A JP2019218430 A JP 2019218430A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- liquid
- air
- mixing
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
Description
(1) 原料であるイソシアネート、ポリオールおよび発泡剤を別々に原料保管容器に充填し、発電機またはサービス電源、および高圧混合用のスプレー発泡設備と共にトラック等に積載して施工現場まで運び、高圧下(50〜100Bar)で原料を衝突混合し、ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート(あるいはこれらの前駆体)を高圧にて吐出させ建築構造物等に塗布する方法。(高圧発泡方法)
(2) 原料であるイソシアネート及び、予め発泡剤を混合したポリオールを別々にボンベ(閉鎖系圧力容器)に充填し、それぞれのボンベを気体発泡剤や窒素ガス等で加圧し、ボンベの圧力(5〜15Bar程度)によって押し出された原料をスプレーガンに導入し、スプレーガン内で混合されたポリウレタンまたはポリイソシアヌレート(あるいはこれらの前駆体)をスプレー発泡させ建築構造物等に塗布する方法。通常は、室温では気化する沸点の低い発泡剤を用いることにより、原料の混合性を向上させている。(低圧発泡方法)
(A)2以上の原料容器、
(B)前記原料容器と流体連通されており、前記原料容器から供給された原料の混合によって液体組成物を調製する、液体混合装置、
(C)前記液体混合装置内の圧力が0.5〜10バールに調整されるように、前記原料容器内に空気または不活性ガスを供給する、圧力調整ガス供給装置、
(D)前記液体組成物に空気または不活性ガスを混入させて混合物を生成し、前記混合物をスプレー吐出する、スプレー装置、および
(E)前記スプレー装置に前記空気または不活性ガスを供給するスプレーガス供給装置であって、前記圧力調整ガス供給装置を兼ねていてもよい、スプレーガス供給装置、
を有することを特徴とする、システムに関する。
(I)0.5〜10バールの圧力下で、イソシアネート、ポリオールおよび液状発泡剤を含有し、気体発泡剤を実質的に含まない原料組成物の調製を行って、液体組成物を得る工程、
(II)得られた液体組成物に空気または不活性ガスを混合して混合物を得る工程、および
(III)得られた混合物を物品上にスプレーする工程、
を含む、方法に関する。
図1および2を参照し、一態様において、本開示のシステム100,200は、(A)2つ以上の原料容器11(図1および2中では原料容器が2つである例を示している。)、(B)液体混合装置12、(C)圧力調整ガス供給装置13、(D)スプレー装置14、および(E)スプレーガス供給装置(図1中ではスプレーガス供給装置15として、図2中では圧力調整ガス供給装置13と兼用されるスプレーガス供給装置として、それぞれ示している。)を有する。なお図1〜3では、それぞれ原料容器が2つである例を示しているが、原料容器はそれぞれ3つ以上であり得る。
本発明は、ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成する方法も提供する。該方法は、(I)0.5〜10バールの圧力下で、イソシアネート、ポリオールおよび液状発泡剤を含有し、気体発泡剤を実質的に含まない原料組成物の調製を行って、液体組成物を得る工程、(II)得られた液体組成物に空気または不活性ガスを混合して混合物を得る工程、および(III)得られた混合物を物品上にスプレーする工程、を含む。
工程(I)は、0.5〜10バールの圧力下で、イソシアネート、ポリオールおよび液状発泡剤を含有し、気体発泡剤を実質的に含まない原料組成物の調製を行って、液体組成物を得る工程である。液体組成物は、例えば前述の液体混合装置中での原料の混合によって得ることができる。好ましい態様において、液状発泡剤は、あらかじめポリオールに混合されており、イソシアネートと、ポリオールおよび液状発泡剤とを混合して原料組成物を得る。本方法によれば、0.5〜10バールという低圧の混合で原料組成物を調製しても、後工程(すなわち工程(II))でのスプレーガスの混合によって均一な混合物が得られるため、高品質のフォームを形成できる。原料の混合には、例えば前述のダウケミカル社製GHAガン(すなわち、静的混合装置を内蔵するディスペンサー)を用いることができる。
工程(II)は、工程(I)における混合によって得られた液体組成物に、空気または不活性ガスを混合して混合物を得る工程である。ガスの混合には、例えば前述のスプレー装置(例えば、エアーローディング装置)を用いることができる。ガスは、液体組成物に対して、0.5〜20バールの圧力で混合することができる。
本発明のシステムまたは方法で得られたポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームは、多数の独立気泡(セルともいう)を有する。通常独立気泡の大きさは、気泡径の寸法を発泡板の横方向、縦方向および厚み方向で測定した気泡径の平均値(平均独立気泡径)で表し、気泡径にばらつきがある場合には厚み方向の各気泡の平均気泡径の平均値で表す(ASTM D3576による)。本発明のシステムまたは方法で得られるフォームの平均独立気泡径は、0.1〜0.5mmが好ましく、特に好ましくは0.15〜0.4mmである。
原料として、下記の製剤1および製剤2を用いた。製剤1は、ポリオールに難燃剤、整泡材、触媒、および液体発泡剤を混合したポリオールプレミックスであり、製剤2は、製剤1と混合・反応させるイソシアネートである。
図2および3に示すシステムを用い、上記製剤1及び2を用いて、ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを木材合板上に形成した。製剤1のポリオールプレミックスを収容する第1の容器と、製剤2のイソシアネートを収容する第2の容器とからなる原料容器11のそれぞれから、送液管を液体混合装置12の原料導入部121に接続し、液体混合装置12のミキサー部122(スタティックミキサーを用いた)の先端にスプレー装置14としてエアーノズルを装着した。圧力調整ガス供給装置13としてエアーコンプレッサーを用い、ここで圧縮空気を生成し、送気管を用いそれぞれの原料容器11に接続した。
エアーノズルにガス流4を供給しなかった他は実施例1〜5と同様に、ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを木材合板上に形成した。
形成されたポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームの物性を下記のとおり評価した。結果を表3及び図6に示す。
フォーム状態
フォームの独立気泡が均一であり、平均独立気泡径が0.1〜0.5mmである場合を良、それ以外の場合を不良とし、フォーム状態が著しく悪く独立気泡が形成しない場合を不可とした。
混合状態
フォームを切断し、未反応のポリオールまたはイソシアネートがフォーム上に縞模様として見られるものを悪い、見られないものを良とした。
密度測定
JIS K 7222に準じて、測定した。
熱伝導率測定
JIS A 1412に準じて、平均温度23℃での熱伝導率を測定した。
圧縮強度
JIS K 7220に準じて、測定した。
11,41,51 原料容器
11A 圧力調整ガス導入口
11B 原料流出口
12 液体混合容器
121 原料導入部
122 ミキサー部
13 圧力調整ガス供給装置
14 スプレー装置
15,55 スプレーガス供給装置
42,52 ディスペンサー
20 ハウジング
2A 供給端
2B 分注端
30 スプール
50 ニップル
60 留め具
70 引き金
80 バネ
Claims (8)
- イソシアネート、ポリオールおよび液状発泡剤を含有し、気体発泡剤を実質的に含まない原料組成物を用いてポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを低圧にて物品上に形成するシステムであって、
(A)2以上の原料容器、
(B)前記原料容器と流体連通されており、前記原料容器から供給された原料の混合によって液体組成物を調製する、液体混合装置、
(C)前記液体混合装置内の圧力が0.5〜10バールに調整されるように、前記原料容器内に空気または不活性ガスを供給する、圧力調整ガス供給装置、
(D)前記液体組成物に空気または不活性ガスを混入させて混合物を生成し、前記混合物をスプレー吐出する、スプレー装置、および
(E)前記スプレー装置に前記空気または不活性ガスを供給するスプレーガス供給装置であって、前記圧力調整ガス供給装置を兼ねていてもよい、スプレーガス供給装置、
を有することを特徴とする、システム。 - 前記スプレー装置がエアーローディング装置である、請求項1に記載のシステム。
- 前記液体混合装置が静的混合装置である、請求項1または2に記載のシステム。
- ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成する方法であって、
(I)0.5〜10バールの圧力下で、イソシアネート、ポリオールおよび液状発泡剤を含有し、気体発泡剤を実質的に含まない原料組成物の調製を行って、液体組成物を得る工程、
(II)得られた液体組成物に空気または不活性ガスを混合して混合物を得る工程、および
(III)得られた混合物を物品上にスプレーする工程、
を含む、方法。 - 前記工程(II)における空気または不活性ガスの混合がエアーローディング装置で行われる、請求項4に記載の方法。
- 前記液状発泡剤はあらかじめポリオールに混合されている、請求項4または5に記載の方法。
- 前記液状発泡剤が、水、沸点が15℃以上のハイドロフルオロカーボン、沸点が15℃以上のハイドロフルオロオレフィン、及び沸点が15℃以上のハイドロカーボンからなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
- 物品が建築構造物である、請求項4〜7のいずれか一項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114777A JP7131975B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114777A JP7131975B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019218430A true JP2019218430A (ja) | 2019-12-26 |
JP2019218430A5 JP2019218430A5 (ja) | 2021-07-26 |
JP7131975B2 JP7131975B2 (ja) | 2022-09-06 |
Family
ID=69095955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018114777A Active JP7131975B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7131975B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7518709B2 (ja) | 2020-09-24 | 2024-07-18 | 積水化学工業株式会社 | 混合システム及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50134072A (ja) * | 1974-04-15 | 1975-10-23 | ||
JP2005313042A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Tokai Rubber Ind Ltd | 液剤の混合撹拌吐出装置 |
JP2009513316A (ja) * | 2003-06-27 | 2009-04-02 | レクティセル | 噴霧されたポリウレタン層を有する成形製品の製造方法 |
JP2015078357A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-04-23 | 積水化学工業株式会社 | 難燃断熱材組成物 |
-
2018
- 2018-06-15 JP JP2018114777A patent/JP7131975B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50134072A (ja) * | 1974-04-15 | 1975-10-23 | ||
JP2009513316A (ja) * | 2003-06-27 | 2009-04-02 | レクティセル | 噴霧されたポリウレタン層を有する成形製品の製造方法 |
JP2005313042A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Tokai Rubber Ind Ltd | 液剤の混合撹拌吐出装置 |
JP2015078357A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-04-23 | 積水化学工業株式会社 | 難燃断熱材組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7518709B2 (ja) | 2020-09-24 | 2024-07-18 | 積水化学工業株式会社 | 混合システム及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7131975B2 (ja) | 2022-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2714380C (en) | Method for minimizing emissions while forming a polyurethane foam | |
EP2129709B2 (en) | Process for preparing thermosetting foams | |
US20130149452A1 (en) | Foams and articles made from foams containing 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene (1233zd) | |
US9228071B2 (en) | Blowing agent composition of hydrochlorofluoroolefin and hydrofluoroolefin | |
AU2012286730B2 (en) | Foams and flame resistant articles made from foams containing 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene (1233zd) | |
US9592516B2 (en) | Polyurethane spraying system used to minimize emissions of a polyisocyanate | |
JP6124789B2 (ja) | 発泡剤、発泡性組成物、及びフォーム | |
JP4827413B2 (ja) | ポリウレタンフォームの製造方法 | |
CN103467701A (zh) | 一种聚氨酯绝热保温发泡材料及其制备方法 | |
CN102167949A (zh) | HFC-365mfc/227型环保聚氨酯喷涂组合料及其制备方法 | |
CN107501518A (zh) | 聚氨酯泡沫及其制备方法和用途 | |
JP7131975B2 (ja) | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォームを物品上に形成するシステムおよび方法 | |
JP2005200484A (ja) | ポリウレタンフォームの製造装置及びそれを用いたポリウレタンフォームの製造方法 | |
CN111303376A (zh) | 压力罐装可表面喷涂单组分聚氨酯泡沫及制备方法、应用 | |
KR20200060743A (ko) | 폼 제조용 발포제 조성물 | |
JP2019218430A5 (ja) | ||
WO2018148682A1 (en) | Compositions and uses of cis-1,1,1,4,4,4-hexafluoro-2-butene | |
CA2838141A1 (en) | Polyurethane spraying system used to minimize emissions of a polyisocyanate | |
KR20230030293A (ko) | 스프레이용 이액형 폴리우레탄 폼 조성물 | |
KR20120101264A (ko) | 초고단열성 수발포 폴리우레탄 발포체의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210524 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210524 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220825 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7131975 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |