JP2019216411A - デルタシグマad変換器、およびデルタシグマad変換方法 - Google Patents

デルタシグマad変換器、およびデルタシグマad変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オーバーサンプリングレシオを変更可能な機能を簡素に実現するデルタシグマAD変換器を実現する。【解決手段】入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力するデルタシグマ変調部と、デジタル信号をオーバーサンプリングレシオでフィルタリングするデジタルフィルタ部と、外部制御信号が入力される制御端子と、外部制御信号に応じて、フィルタリングされたデジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行う出力制御部と、外部制御信号の期間情報に基づいて、オーバーサンプリングレシオを設定する設定部とを備えるデルタシグマAD変換器を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、デルタシグマAD変換器、およびデルタシグマAD変換方法に関する。
デルタシグマAD変換器は、出力レートよりも大幅に高いサンプリングレートで入力信号をサンプリングすることで、高いS/N比を実現することができる。ここで、出力レートにおける1周期の間における入力信号のサンプリング回数をオーバーサンプリングレシオ(OSR)と呼び、一般的にOSRが高いほどS/N比を高くすることができ、同じサンプリングレートにおいてOSRが低いほど出力レートを高くすることができる。特許文献1は、OSRが可変であるデルタシグマAD変換器を開示する。
特許文献1 米国特許第7215270号明細書
特許文献1においては、デルタシグマAD変換器に、OSRを選択可能するための専用の制御端子を設ける。このため、特許文献1のデルタシグマAD変換器は、OSRが固定であるデルタシグマ変換器と比較して端子数が多くなってしまう。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、デルタシグマAD変換器を提供する。デルタシグマAD変換器は、入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力するデルタシグマ変調部を備えてよい。デルタシグマAD変換器は、デジタル信号をオーバーサンプリングレシオでフィルタリングするデジタルフィルタ部を備えてよい。デルタシグマAD変換器は、外部制御信号が入力される制御端子を備えてよい。デルタシグマAD変換器は、外部制御信号に応じて、フィルタリングされたデジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行う出力制御部を備えてよい。デルタシグマAD変換器は、外部制御信号の期間情報に基づいて、オーバーサンプリングレシオを設定する設定部を備えてよい。
外部制御信号は、変換サイクルの開始タイミングを指定してよい。設定部は、設定するオーバーサンプリングレシオに応じて、開始タイミングから出力制御部が出力信号を出力する出力タイミングまでの時間を変更してよい。
設定部は、設定するオーバーサンプリングレシオに応じて、デジタルフィルタ部のフィルタ係数を変更してよい。
デルタシグマ変調部は、入力アナログ信号に基づく信号を積分するアナログ積分部を有してよい。設定部は、設定するオーバーサンプリングレシオに応じて、アナログ積分部の積分回数を変更してよい。
外部制御信号は、第1論理値から第2論理値への変化によって変換サイクルの開始タイミングを指定してよい。設定部は、外部制御信号が第1論理値である期間、第2論理値である期間、または、第1論理値である期間および第2論理値である期間の合計期間である対象期間の長さに基づいて、オーバーサンプリングレシオを設定してよい。
出力制御部は、入力されるクロック信号に応じたタイミングで出力信号を出力してよい。設定部は、対象期間におけるクロック信号のクロック数に基づいて、オーバーサンプリングレシオを設定してよい。
設定部は、外部制御信号に基づいて、次の変換サイクルのオーバーサンプリングレシオを設定してよい。
設定部は、変換サイクル中に、複数のオーバーサンプリングレシオのうち、対象期間の長さに応じた数のオーバーサンプリングレシオを順次設定してよい。出力制御部は、変換サイクル中に順次設定されるオーバーサンプリングレシオに対応する出力信号を順次出力してよい。
デルタシグマ変調部は、入力アナログ信号に基づく信号を積分するアナログ積分部を有してよい。デルタシグマ変調部は、アナログ積分部の出力信号を量子化する量子化部を有してよい。デルタシグマ変調部は、量子化部の出力に基づいてフィードバック信号を生成するDA変換部を有してよい。デルタシグマ変調部は、入力アナログ信号にDA変換部からのフィードバック信号を加算する加算部を有してよい。アナログ積分部は、加算部の出力を積分してよい。
デルタシグマ変調部は、変換サイクル毎に、アナログ積分部が保持する積分値をリセットするリセット部を有してよい。
本発明の第2の態様においては、コンピュータにより実行されるデルタシグマAD変換プログラムを提供する。デルタシグマAD変換プログラムは、コンピュータを、入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力するデルタシグマ変調部として機能させてよい。デルタシグマAD変換プログラムは、コンピュータを、デジタル信号をオーバーサンプリングレシオでフィルタリングするデジタルフィルタ部として機能させてよい。デルタシグマAD変換プログラムは、コンピュータを、制御端子から入力される外部制御信号に応じて、フィルタリングされたデジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行う出力制御部として機能させてよい。デルタシグマAD変換プログラムは、コンピュータを、外部制御信号の期間情報に基づいて、AD変換のオーバーサンプリングレシオを設定する設定部として機能させてよい。
本発明の第3の態様においては、デルタシグマAD変換方法を提供する。デルタシグマAD変換方法においては、デルタシグマAD変換器が、入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力してよい。デルタシグマAD変換方法においては、デルタシグマAD変換器が、デジタル信号をオーバーサンプリングレシオでフィルタリングしてよい。デルタシグマAD変換方法においては、デルタシグマAD変換器が、制御端子から入力される外部制御信号に応じて、フィルタリングされたデジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行ってよい。デルタシグマAD変換方法においては、デルタシグマAD変換器が、外部制御信号の期間情報に基づいて、オーバーサンプリングレシオを設定してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10の構成例を示す。 本実施形態に係るアナログ積分部130の構成例を示す。 本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10によるAD変換のタイミングチャートを示す。 本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10によるAD変換のタイミングチャートを示す。 本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10のゲイン特性を示す。 本実施形態の変形例に係るデルタシグマAD変換器500の構成を示す。 本実施形態の変形例に係るデルタシグマAD変換器500によるAD変換のタイミングチャートを示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10の構成例を示す。デルタシグマAD変換器10は、インクリメンタル型のAD変換器であり、内部の回路をリセットしつ、入力端子12から入力するアナログ信号AINをデジタル信号DOUTに変換して出力端子14から出力する。デルタシグマAD変換器10は、出力制御端子16およびクロック端子18への入力に応じて出力端子14からの出力を制御する。本実施形態において、出力制御端子16は、OSRの設定を入力するための端子としても機能する。デルタシグマAD変換器10は、入力端子12と、出力端子14と、出力制御端子16と、クロック端子18と、AD変換部50と、出力制御部70と、設定部80とを備える。
入力端子12は、入力アナログ信号AINを入力する。入力端子12は、シングルエンド入力でよく、これに代えて、差動入力であってもよい。入力端子12が差動入力の場合、当該入力端子12は、正側入力から正側信号AINPを、負側入力から負側信号AINNを入力する。入力端子12は、入力した入力アナログ信号AINをAD変換部50に供給する。
出力端子14は、入力アナログ信号AINに応じて当該デルタシグマAD変換器10が変換したデジタル信号DOUTを出力する。出力端子14は、シングルエンド出力でよく、これに代えて、差動出力であってもよい。
出力制御端子16は、制御端子の一例であり、外部制御信号CSNを入力する。本実施形態において、外部制御信号CSNは、変換サイクルの開始タイミングを指定する。一例として、外部制御信号CSNは、第1論理値(例えば論理H)から第2論理値(例えば論理L)への変化によって変換サイクルの開始タイミングを指定する。これにより、外部制御信号CSNは、論理Hの期間にAD変換部50をリセットし、論理Lとなったことに応じてAD変換処理およびデジタル信号DOUTの出力処理を開始することをデルタシグマAD変換器10に指示する。
クロック端子18は、クロック信号SCLKを入力する。本実施形態において、クロック信号SCLKは、デルタシグマAD変換器10が入力アナログ信号AINをサンプリングするタイミング、およびデルタシグマAD変換器10がデジタル信号DOUTを出力するタイミングを指定するためのクロックとして用いられる。
AD変換部50は、デルタシグマ変調部100と、デジタルフィルタ部190とを有する。デルタシグマ変調部100は、入力アナログ信号AINをデルタシグマ変調した変調デジタル信号Yを出力する。デルタシグマ変調部100は、加算部120と、アナログ積分部130と、量子化部150と、DA変換部160と、リセット部170と、制御部180と、を有する。
加算部120は、入力端子12から入力する入力アナログ信号AINにDA変換部160からのフィードバック信号を加算する。加算部120は、入力端子12が差動入力の場合、当該差動信号の正側信号AINPおよび負側信号AINNに、それぞれ符号の異なるフィードバック信号を加算してよい。加算部120は、加算結果をアナログ積分部130に供給する。
アナログ積分部130は、縦続接続された複数のアナログ積分器を有し、入力アナログ信号に基づく信号を積分する。アナログ積分部130は、加算部120の出力を積分する。アナログ積分部130は、積分した結果を出力信号として量子化部150に供給する。
量子化部150は、アナログ積分部130の出力信号を量子化する。量子化部150は、外部から供給されるクロック信号SCLK等に応じて、アナログ積分部130の積分結果を量子化し、積分結果に応じたビットストリームを出力する。量子化部150は、1ビット量子化器またはマルチビット量子化器を有してよい。即ち、量子化部150は、アナログ積分部130の出力信号を2値または多値のデジタル信号に量子化してよい。
例えば、量子化部150として1ビット量子化器を用いた場合、ビットストリームは、予め定められた数の1ビットデータ(デジタルコード)の列(シリアルデジタルコード)であり、当該デジタルコードを積算した値が入力アナログ信号AINの振幅値に比例または略一致するデジタル値となる。量子化部150は、クロック信号SCLK毎に、出力信号および予め定められた閾値を比較し、当該閾値を超えたか否かに応じて、当該出力信号を1または0のデジタルコードに変換してよい。
また、例えば、量子化部150としてMビット量子化器を用いた場合、ビットストリームは、予め定められた数のMビットデータ(デジタルコード)の列(シリアルデジタルコード)であり、当該デジタルコードを積算した値が入力アナログ信号AINの振幅値に比例または略一致するデジタル値となる。量子化部150は、クロック信号SCLK毎に、Mビット分の比較器により出力信号および予め定められたMビットの閾値を比較し、各比較器が当該閾値を超えたか否かに応じて、当該出力信号をMビットのデジタルコードに変換してよい。
即ち、デルタシグマAD変換器10は、入力アナログ信号AINを一定の変換サイクル毎にデジタル値へ変換するが、量子化部150は、1変換サイクルよりも速い、外部から供給されるクロック信号SCLK等に応じて、入力アナログ信号AINに対応するシリアルデジタルコードを出力する。このように、クロック信号SCLKに同期した複数のサンプル毎に、入力アナログ信号AINはデジタル値へ変換され、1変換サイクルに対するサンプリング数をオーバーサンプリングレシオ(OSR)とする。即ち、シリアルデジタルコードに含まれるデジタルコードの数は、OSRに等しくなる。
例えば、デルタシグマAD変換器10のOSRが60の場合、量子化部150は、1変換サイクル毎に60個のデジタルコードを含むシリアルデジタルコードを出力する。量子化部150は、量子化したデジタル信号YをDA変換部160およびデジタルフィルタ部190に供給する。
DA変換部160は、量子化部150の出力に基づいてフィードバック信号を出力する。DA変換部160は、量子化部150が出力するデジタル信号Yを、対応するアナログ信号にDA変換し、変換したアナログ信号をフィードバック信号として加算部120へと供給する。フィードバック信号は、予め定められた基準電圧でよい。DA変換部160は、クロック信号と同期してデジタル信号Yをアナログ信号に変換してよい。
リセット部170は、予め定められた周期毎にアナログ積分部130が保持する積分値をリセットする。本実施形態において、リセット部170は、変換サイクル毎に、アナログ積分部130が保持する積分値をリセットする。ここで、リセット部170は、外部制御信号CSNに応じてアナログ積分部130が保持する積分値をリセットしてよい。例えば、リセット部170は、外部制御信号CSNが論理Hとなったことに応じて、アナログ積分部130が保持する積分値をリセットする。また、リセット部170は、アナログ積分部130をリセットするタイミングで、デジタルフィルタ部190もリセットしてよい。リセット部170は、当該デルタシグマAD変換器10が入力アナログ信号AINをデジタル値へ変換する毎に、アナログ積分部130およびデジタルフィルタ部190をリセットしてよい。リセット部170は、一例として、デジタル値への1変換サイクル毎に、アナログ積分部130およびデジタルフィルタ部190にリセット信号を供給してそれぞれリセットする。
制御部180は、デルタシグマ変調部100の動作を制御する。制御部180は、例えば、アナログ積分部130の動作を制御する。制御部180は、外部から供給されるクロック信号SCLK等に応じて、デルタシグマ変調部100の制御動作を実行してよい。また、制御部180は、クロック発振器を有して、各部の制御動作を実行してもよい。
デジタルフィルタ部190は、量子化部150が出力する変調デジタル信号をフィルタリングする。デジタルフィルタ部190は、量子化部150から受け取ったデジタル信号Yをフィルタリングして出力する。デジタルフィルタ部190は、デジタル信号Yのビットストリームを積算してデジタル積分する積分フィルタでよい。この場合、デジタルフィルタ部190は、積算した値に予め定められた係数を乗じてデジタル値を演算してもよい。デジタルフィルタ部190は、クロック信号SCLKと同期してデジタル値を演算してよい。また、デジタルフィルタ部190は、リセット部170からリセット信号を受け取ったことに応じて、積算量をリセットしてよい。
また、デジタルフィルタ部190は、ローパスフィルタを有し、量子化部150で発生する量子化ノイズを低減させてよい。また、デジタルフィルタ部190は、デシメーションフィルタを有し、サンプリング周波数を低減させてもよい。デジタルフィルタ部190は、演算結果のデジタル値を出力端子14に供給する。出力端子14は、受け取ったデジタル値を、AD変換部50のデジタル出力ADO[n−1:0]として出力する。ここで、nは、デジタルフィルタ部190が出力するデジタル出力のビット数を示す。
出力制御部70は、入力される外部制御信号CSNに応じて、フィルタリングされた変調デジタル信号に基づく出力信号DOUTを出力する制御を行う。出力制御部70は、入力されるクロック信号SCLKに応じたタイミングで出力信号DOUTを出力してよい。本実施形態に係る出力制御部70は、外部制御信号CSNにより指定された変換サイクルの開始タイミングから、OSRに応じて予め定められたクロック信号SCLKのクロック数の後に、クロック信号SCLKと同期して出力信号DOUTをシリアル出力する。一例として、CSNは、SPI(Serial Peripheral Interface)のチップセレクト信号であり、SCLKは、SPIのクロック信号である。
設定部80は、外部制御信号CSNに基づいて、AD変換のOSRを設定する。ここで、設定部80は、外部制御信号CSNの期間情報、即ち例えば外部制御信号CSNの値が特定の論理値である期間または変化の周期等に基づいて、AD変換のOSRを設定してよい。そして、設定部80は、設定したOSRに応じた動作を行なうことをAD変換部50および出力制御部70へと指示する。
以上のように、本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10は、リセット部170によるアナログ積分部130およびデジタルフィルタ部190のリセットと、入力アナログ信号AINのデジタル出力への変換とを、クロック信号SCLKに同期して繰り返す。なお、デルタシグマAD変換器10は、リセット部170を有さず、予め定められた周期毎にリセット動作を行なわない、非インクリメンタル型のデルタシグマAD変換器として動作してよい。
本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10は、出力信号DOUTの出力を制御するための出力制御端子16を流用して、OSRを設定することができる。これにより、デルタシグマAD変換器10は、制御端子を増やすことなくOSRを変更可能とする機能を実装することができる。
図2は、本実施形態に係るアナログ積分部130の構成例を示す。図2は、図1に示すデルタシグマAD変換器10のアナログ積分部130の一例である。図2は、加算部120から正側信号SPおよび負側信号SNによる差動信号がアナログ積分部130に入力する例を示す。アナログ積分部130は、複数のアナログ積分器と、複数のスイッチトキャパシタとを有する。
図2に示すアナログ積分部130は、第1アナログ積分器210、第2アナログ積分器220、および第3アナログ積分器230の3つのアナログ積分器を含む例を示す。また、アナログ積分部130は、第1スイッチトキャパシタ240および第2スイッチトキャパシタ245の2つのスイッチトキャパシタを有する例を示す。
また、図2は、3つのアナログ積分器のそれぞれが、2つの入力端子と2つの出力端子をそれぞれ有し、差動信号を入力して差動信号を出力する例を示す。なお、アナログ積分器の2つの入力端子のうちの一方を第1入力端子とし、他方を第2入力端子とする。また、アナログ積分器の2つの出力端子のうちの一方を第1出力端子とし、他方を第2出力端子とする。
アナログ積分器は、アナログ増幅器、帰還キャパシタ、およびリセットスイッチをそれぞれ含む。図2は、第1アナログ積分器210が、第1アナログ増幅器212、正側帰還キャパシタCi1p、負側帰還キャパシタCi1n、正側リセットスイッチ214、および負側リセットスイッチ216を含む例を示す。また、第2アナログ積分器220が、第2アナログ増幅器222、正側帰還キャパシタCi2p、負側帰還キャパシタCi2n、正側リセットスイッチ224、および負側リセットスイッチ226を含み、また、第3アナログ積分器230が、第3アナログ増幅器232、正側帰還キャパシタCi3p、負側帰還キャパシタCi3n、正側リセットスイッチ234、および負側リセットスイッチ236を含む例を示す。
アナログ増幅器は、正側入力端子および負側入力端子に入力される信号を増幅してそれぞれ出力する。アナログ増幅器は、例えば、差動入力型の増幅回路である。また、アナログ増幅器は、シングルエンド出力でよく、これに代えて、差動出力もよい。アナログ増幅器は、一例として、OPアンプである。図2は、第1アナログ積分器210、第2アナログ積分器220、および第3アナログ積分器230、の3つのアナログ積分器が、差動入力および差動出力のアナログ増幅器をそれぞれ含む例を示す。なお、図2において、アナログ増幅器の正側入力端子は、アナログ積分器の第1入力端子に、負側入力端子は、第2入力端子に接続されるものとする。
帰還キャパシタのそれぞれは、入力信号に応じた電荷を順次蓄積する。帰還キャパシタは、例えば、1サンプリング毎に、前段から後段へと電荷を順次蓄積する。一例として、正側信号SPに応じて、第1クロックにおいて正側帰還キャパシタCi1pに蓄積された電荷は、次の第2クロックにおいて正側帰還キャパシタCi2pで蓄積され、次の第3クロックにおいて正側帰還キャパシタCi3pで蓄積される。同様に、負側信号SNに応じて、第1クロックにおいて負側帰還キャパシタCi1nに蓄積された電荷は、次の第2クロックにおいて負側帰還キャパシタCi2nで蓄積され、次の第3クロックにおいて負側帰還キャパシタCi3nで蓄積される。
リセットスイッチは、リセット部170からの指示に応じて、帰還キャパシタに蓄積された電荷を放電させてアナログ積分器をそれぞれリセットする。リセットスイッチは、例えば、リセット部170から供給されるリセット信号に応じて、帰還キャパシタの端子間を接続し、蓄積された電荷を放電させる。図2の例は、リセット部170からの指示に応じて、正側リセットスイッチ214、負側リセットスイッチ216、正側リセットスイッチ224、負側リセットスイッチ226、正側リセットスイッチ234、および負側リセットスイッチ236がそれぞれオン状態に切り換わり、第1アナログ積分器210、第2アナログ積分器220、および第3アナログ積分器230をリセットする。
スイッチトキャパシタは、アナログ積分器の間に設けられ、前段に接続されたアナログ積分器に蓄積された電荷を後段に接続されたアナログ積分器へとそれぞれ伝達する。スイッチトキャパシタは、充放電用のキャパシタと、当該キャパシタの前段および後段に設けられるスイッチを含む。前段のスイッチは、キャパシタの一方の端子の接続先を、スイッチトキャパシタの前段回路および基準電位のいずれかに切り換える。後段のスイッチは、キャパシタの他方の端子の接続先を、スイッチトキャパシタの後段回路および基準電位のいずれかに切り換える。ここで、基準電位は、予め定められた電位でよく、一例として0Vである。
スイッチトキャパシタは、例えば、一のクロックにおいて、キャパシタの一方の端子が前段のアナログ積分器に接続され、キャパシタの他方の端子が基準電位と接続されることで、前段に接続されるアナログ積分器の出力電荷を当該キャパシタが充電する。この場合、スイッチトキャパシタは、次のクロックにおいて、キャパシタの一方の端子が基準電位に接続され、キャパシタの他方の端子が後段のアナログ積分器と接続されることで、当該キャパシタが充電した電荷を後段のアナログ積分器へと放電する。
図2は、第1スイッチトキャパシタ240が、第1アナログ積分器210および第2アナログ積分器220の間に接続される例を示す。第1スイッチトキャパシタ240は、前段スイッチ242および後段スイッチ244を用いて、前段の正側帰還キャパシタCi1pに蓄積された電荷を、キャパシタCs2pが充電して、後段の正側帰還キャパシタCi2pへと放電して伝達する。この場合、同様に、第1スイッチトキャパシタ240は、前段の負側帰還キャパシタCi1nに蓄積された電荷を、キャパシタCs2nが充電して、後段の負側帰還キャパシタCi2nへと放電して伝達する。
また、図2は、第2スイッチトキャパシタ245が、第2アナログ積分器220および第3アナログ積分器230の間に接続される例を示す。第2スイッチトキャパシタ245は、前段スイッチ246および後段スイッチ248を用いて、前段の正側帰還キャパシタCi2pに蓄積された電荷を、キャパシタCs3pが充電して、後段の正側帰還キャパシタCi3pへと放電して伝達する。この場合、同様に、第2スイッチトキャパシタ245は、前段の負側帰還キャパシタCi2nに蓄積された電荷を、キャパシタCs3nが充電して、後段の負側帰還キャパシタCi3nへと放電して伝達する。
以上のように、アナログ積分部130は、複数のアナログ積分器が直列に接続され、正側信号SPおよび負側信号SNを、クロック毎に前段のアナログ積分器から後段のアナログ積分器へと電荷を順次蓄積して伝達する。アナログ積分部130は、最も後段のアナログ積分器の帰還キャパシタに蓄積された電荷を、量子化部150へと出力する。例えば、図2に示すアナログ積分部130は、3段のアナログ積分器を有するので、第1クロックで第1アナログ積分器210に蓄積された電荷は、第3クロックで第3アナログ積分器230に伝達されて量子化部150へと出力される。
また、制御部180は、アナログ積分部130に制御信号を供給して、このようなアナログ積分部130の動作を実行させる。制御部180は、一例として、クロック端子18からのクロック信号SCLKをアナログ積分部130に供給する。これに代えて、制御部180は、予め定められた周波数のクロック信号を発生するクロック発振器を有し、アナログ積分部130にクロック信号を供給してもよい。また、制御部180は、アナログ積分部130へのクロック信号の供給を停止して、アナログ積分部130の積分動作を停止させてよい。
なお、図2は、アナログ積分部130が3つのアナログ積分器を有する例を説明したが、これに代えて、アナログ積分部130は、2つ、または4以上のアナログ積分器を有してもよい。この場合、スイッチトキャパシタは、アナログ積分器の数に応じて、アナログ積分部130に1または3以上設けられてよい。これに代えて、アナログ積分部130は、1つのアナログ積分器を有してもよい。
以上の本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10は、入力するアナログ信号を積分し、積分結果の量子化結果に応じて、当該入力するアナログ信号に基準電圧を加算または減算するフィードバック制御を実行する。これにより、デルタシグマAD変換器10は、入力するアナログ信号に応じたシリアルデジタルコードを精度よく出力することができる。また、デルタシグマAD変換器10は、このようなシリアルデジタルコードをデジタル処理して、アナログ信号に応じたデジタル信号を精度よく出力することができる。
インクリメンタル型のデルタシグマAD変換器10は、一般のデルタシグマAD変換器とは異なり、一定の周期でアナログ積分部130に蓄積された電荷を放電してリセットする。これにより、一の変換サイクルにおいて変換されたデジタル値は、一の変換サイクルとは異なるサイクルで蓄積された電荷の影響を受けることなく、アナログ入力信号の値をより正確に変換した値にすることができる。
このようなデルタシグマAD変換器10のデジタル出力電圧について説明する。ここで、リセット部170によるリセット信号の供給からi番目のクロック信号における、入力端子12からの入力電圧をVin(i)、量子化部150のデジタル出力をY(i)とする。また、クロック信号は、1変換サイクルにおいてm回発生するものとする。ここで、アナログ積分部130の最終段の積分器が、1変換サイクルの最後に出力するアナログ出力をVout(m)とすると、Vout(m)は次式で示すことができる。
(数1)
out(m)=ΣΣ[C・Σ{Vin(i)−Y(i)}]
=C・ΣΣΣ{Vin(i)−Y(i)}
ここで、デルタシグマAD変換器10が、1変換サイクルにおいてデジタル信号に変換すべきアナログ信号のアナログ電圧をVanaとする。例えば、入力端子12からの入力電圧が、1変換サイクルにおいてほぼ変動のない略一定の電圧の場合、または、サンプルホールド回路等による略一定のサンプリング電圧の場合、アナログ電圧Vanaは、当該略一定の電圧となる。また、入力端子12からの入力電圧が1変換サイクルにおいて変動した場合、アナログ電圧Vanaは、変動した電圧の1変換サイクルにおける平均値と略同一の値でよい。即ち、アナログ電圧Vanaは、i番目のクロック信号における入力電圧Vin(i)を用いて、次式のように示すことができる。
(数2)
ana=C・ΣΣΣVin(i)/(C・ΣΣΣ)
(数1)式を変形して(数2)式に代入することにより、次式を得る。
(数3)
ana={C・ΣΣΣY(i)+Vout(m)}/(C・ΣΣΣ)
(数3)式の第1項は、量子化部150が量子化したデジタル信号Y(i)を、デジタルフィルタ部190が積算した結果に対応する。即ち、図1に示すデルタシグマAD変換器10は、入力するアナログ電圧Vanaに対して、(数3)式の第1項をAD変換結果として出力する。したがって、デルタシグマAD変換器10は、理論的には、(数3)式の第2項が不足した値を出力することになり、デジタル出力に量子化誤差を含むことがある。
なお、(数3)式の第2項は、(数1)式で示される、アナログ積分部130が1変換サイクルの最後に出力するアナログ出力である。したがって、アナログ積分部130の最終段の積分器の出力には、量子化ノイズとなりうる残渣成分が残っていることを示す。デルタシグマAD変換器10は、この残渣成分の影響を無視できるように、1変換サイクル内のサンプル数を十分大きな値としてよい。
これに代えて、デルタシグマAD変換器10は、アナログ積分部130が当該残渣成分を出力した後に、デジタルフィルタ部190の動作をクロック信号に応じて継続させてもよい。これにより、デジタルフィルタ部190は、当該残渣成分を積算するので、量子化誤差を低減させることができる。
また、デルタシグマAD変換器10は、1変換サイクルの長さを変えずに量子化誤差を低減すべく、アナログ積分部130の残渣成分を最終段以外の各アナログ積分器から量子化部150へとフィードバックして加算する構成をとってもよい。
図3は、本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10によるAD変換のタイミングチャートを示す。本図のタイミングチャートは、横方向に時刻をとり、入力アナログ信号AIN、外部制御信号CSN、クロック信号SCLK、および出力信号DOUTの値の変化を1変換サイクル分示す。
デルタシグマAD変換器10は、外部制御信号CSNの立下りに応じて変換サイクルを開始する。変換サイクルが開始されると、クロック信号SCLKにおける変換サイクル開始直後のクロック1〜nConvの間、AD変換部50は、クロックサイクル毎に入力アナログ信号AINをサンプリングしてAD変換処理を行なう。ここで、nConvは、AD変換処理に必要なクロックサイクル数である。
より具体的には、アナログ積分部130は、クロック信号SCLKのクロックサイクル毎に、加算部120が出力する、入力アナログ信号AINに基づく信号の積分値をサンプリングしていく。量子化部150は、クロックサイクル毎にアナログ積分部130の出力信号を量子化し、変調デジタル信号Yとしてデジタルフィルタ部190へと出力する。デジタルフィルタ部190は、クロックサイクル毎に入力される変調デジタル信号Yに対してフィルタリング処理を行ない、クロックnConvのタイミングにおいてAD変換の結果であるデジタル出力ADO[n−1:0]を出力制御部70へと出力する。
出力制御部70は、クロックnConv〜nConv+nの間、変換サイクルにおけるAD変換の結果として出力信号DOUTの出力処理を行なう。より具体的には、出力制御部70は、クロック信号SCLKのクロックサイクル毎に、デジタル出力ADO[n−1:0]を構成するDn−1〜D0の各ビットを順に出力端子14へと出力する。なお、本図において出力制御部70は、Dn−1〜D0を上位ビットから順に出力しているが、出力制御部70はDn−1〜D0を下位ビットから順に出力してもよく、任意の順序で出力してもよい。また、出力制御部70は、Dn−1〜D0を予め定められたビット数単位でパラレル出力してもよく、全ビットを1サイクルで出力してもよい。
リセット部170は、外部制御信号CSNが論理Hとなったことに応じて、アナログ積分部130が保持する積分値をリセットする。
以上において、デルタシグマAD変換器10の出力レートは外部制御信号CSNの1周期分(=変換サイクル)に相当する周波数であり、デルタシグマAD変換器10が出力レートの1周期中に入力アナログ信号AINをサンプリングする回数はnConvとなる。デルタシグマAD変換器10のOSRは、外部制御信号CSNの1周期に含まれる、入力アナログ信号AINのサンプリングに用いるクロック信号SCLKのクロック数(本図の例においてはnConv)に相当する。例えば、外部制御信号CSNの1周期に含まれる、入力アナログ信号AINのサンプリングに用いるクロック信号SCLKのクロック数が60である場合、OSRは60となる。なお、変換サイクル中において外部制御信号CSNが論理Lの期間の間に入力アナログ信号AINのサンプリング開始からデジタル出力ADO[n−1:0]の出力完了までに要するクロック信号SCLKのクロック数をnCSLと示す。
図4は、本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10によるAD変換のタイミングチャートを示す。本図のタイミングチャートは、横方向に時刻をとり、縦方向に変換サイクルの番号、入力アナログ信号AIN、外部制御信号CSN、クロック信号SCLK、OSR設定、および出力信号DOUTの値を並べて示す。本図のタイミングチャートでは、デルタシグマAD変換器10は、サイクル3においてOSR設定の変更を外部制御信号CSNへの入力によって指示されたことに応じて、サイクル4においてOSR設定を変更する。
設定部80は、内部のレジスタ等にOSR設定値OSRSETを記憶する。OSRSETは、設定可能な複数のOSRのうちデルタシグマAD変換器10に設定されたOSRの識別情報である。設定部80は、設定可能な複数のOSRのそれぞれに対応して変換サイクルのクロック数、nCSL、およびnCSLの範囲のうちの少なくとも1つを記憶してよい。
変換サイクル1の開始タイミングにおいて、設定部80は、OSRSETを1に設定することで、OSRSET=1に応じたOSRを設定する。
設定部80は、設定するOSRに応じて、アナログ積分部130の積分回数を変更してよい。例えば設定部80は、設定可能な複数のOSRのそれぞれに対応して積分回数(例えばnConvの値)を予め保持しておき、設定するOSRに応じて積分回数を制御部180に設定することにより、AD変換処理に要するクロックサイクル数を設定してもよい。
また、設定部80は、設定するOSRに応じて、デジタルフィルタ部190のフィルタ係数を変更してよい。デジタルフィルタ部190は、一例としてFIR(Finite Impulse Response)フィルタまたはIIR(Infinite Impulse Response)フィルタであり、フィルタの特性を定める1または複数のフィルタ係数を有する。ここで、OSRに応じてデジタル出力ADO[n−1:0]の計算に用いる入力アナログ信号AINのサンプル数、およびサンプル開始からデジタル出力ADO[n−1:0]を出力するまでのクロック数の少なくとも一方が異なる等の要因により、AD変換に適したデジタルフィルタ部190のフィルタ係数のセットは、OSRに応じて異なる。そこで、設定部80は、設定可能な複数のOSRのそれぞれに対応してデジタルフィルタ部190に設定すべきフィルタ係数のセットを予め保持しておき、設定するOSRに対応するフィルタ係数のセットをデジタルフィルタ部190へと設定してよい。
また、設定部80は、設定するOSRに応じて、開始タイミングから出力制御部70が出力信号を出力する出力タイミングまでの時間を変更してよい。例えば設定部80は、設定可能な複数のOSRのそれぞれに対応して出力処理の開始タイミングを示す値(例えばnConvの値)を予め保持しておき、設定するOSRに応じて出力処理の開始タイミングを出力制御部70に設定することにより、変換サイクルの開始タイミングから出力処理の開始タイミングまでのクロックサイクル数を設定してもよい。
設定部80による設定を受けて、AD変換部50は、OSRSET=1に対応するOSRで入力アナログ信号AIN(アナログ値V1)をサンプリングし、OSRSET=1に対応するOSR用のフィルタ係数で変調デジタル信号Yをフィルタリングする。また、出力制御部70は、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで出力信号DOUT(デジタル値V1)を出力する。
また、設定部80は、変換サイクル中において、外部制御信号CSNが第2論理値(例えば論理L)である期間を対象期間とし、対象期間の長さに基づいて、OSRを設定する。このような外部制御信号CSNが特定の値である対象期間の長さは、外部制御信号CSNの期間情報の一例である。本実施形態に係る設定部80は、対象期間の長さを入力されるクロック信号SCLKのクロック数によって計測し、対象期間におけるクロック信号のクロック数に基づいて、OSRを設定する。これに代えて、設定部80は、デルタシグマAD変換器10内部のタイマ等を用いて対象期間の長さを計測してもよい。
本実施形態において、設定部80は、変換サイクル中の外部制御信号CSNに基づいて、次の変換サイクルのOSRを設定する。変換サイクル1においては外部制御信号CSNはnCSL1クロックサイクルの間第2論理値であったことから、設定部80は、次の変換サイクル2のOSRを、設定可能な複数のOSRのうち対象期間がnCSL1クロックサイクルである場合に設定すべきOSR(図中変換サイクル2のOSRSET=1)とする。
変換サイクル2の開始タイミングにおいて、設定部80は、前の変換サイクルの外部制御信号CSNに基づいて決定したとおりにOSR設定値OSRSETを1に設定することで、OSRSET=1に応じたOSRを設定する。
設定部80による設定を受けて、AD変換部50は、OSRSET=1に対応するOSRで入力アナログ信号AIN(アナログ値V2)をサンプリングし、OSRSET=1に対応するOSR用のフィルタ係数で変調デジタル信号Yをフィルタリングする。また、出力制御部70は、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで出力信号DOUT(デジタル値V2)を出力する。
また、設定部80は、変換サイクル2中において外部制御信号CSNが第2論理値である対象期間の長さ(図中nCSL1クロックサイクル)に基づいて、次の変換サイクル3のOSR(図中変換サイクル3のOSRSET=1)を設定する。
変換サイクル3の開始タイミングにおいて、設定部80は、前の変換サイクルの外部制御信号CSNに基づいて決定したとおりにOSR設定値OSRSETを1に設定することで、OSRSET=1に応じたOSRを設定する。
設定部80による設定を受けて、AD変換部50は、OSRSET=1に対応するOSRで入力アナログ信号AIN(アナログ値V3)をサンプリングし、OSRSET=1に対応するOSR用のフィルタ係数で変調デジタル信号Yをフィルタリングする。また、出力制御部70は、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで出力信号DOUT(デジタル値V3)を出力する。
また、設定部80は、変換サイクル3中において外部制御信号CSNが第2論理値である対象期間の長さ(図中nCSL2クロックサイクル)に基づいて、次の変換サイクル4のOSR(図中変換サイクル4のOSRSET=2)を設定する。ここで、設定部80は、設定可能な複数のOSRのうち、対象期間が長い場合により高いOSRを設定してよい。
変換サイクル4の開始タイミングにおいて、設定部80は、前の変換サイクルの外部制御信号CSNに基づいて決定したとおりにOSR設定値OSRSETを2に設定することで、OSRSET=2に応じたOSRを設定する。本図に示したようにOSRSET=2に応じたOSRは、OSRSET=1に応じたOSRよりも高い。
設定部80による設定を受けて、AD変換部50は、OSRSET=2に対応するOSRで入力アナログ信号AIN(アナログ値V4)をサンプリングし、OSRSET=2に対応するOSR用のフィルタ係数で変調デジタル信号Yをフィルタリングする。また、出力制御部70は、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで出力信号DOUT(デジタル値V4)を出力する。
また、設定部80は、変換サイクル4中において外部制御信号CSNが第2論理値である対象期間の長さ(図中nCSL2クロックサイクル)に基づいて、次の変換サイクル5のOSR(図中変換サイクル5のOSRSET=2)を設定する。
変換サイクル5の開始タイミングにおいて、設定部80は、前の変換サイクルの外部制御信号CSNに基づいて決定したとおりにOSR設定値OSRSETを2に設定することで、OSRSET=2に応じたOSRを設定する。
設定部80による設定を受けて、AD変換部50は、OSRSET=2に対応するOSRで入力アナログ信号AIN(アナログ値V5)をサンプリングし、OSRSET=2に対応するOSR用のフィルタ係数で変調デジタル信号Yをフィルタリングする。また、出力制御部70は、OSRSET=2に対応するOSR用の出力タイミングで出力信号DOUT(デジタル値V5)を出力する。
また、設定部80は、変換サイクル5中において外部制御信号CSNが第2論理値である対象期間の長さ(図中nCSL2クロックサイクル)に基づいて、次の変換サイクル6のOSRを設定する。ここで、変換サイクル5中において対象期間の長さがnCSL1である等、OSERSET=1に対応するnCSLの範囲内であった場合には、設定部80は、次の変換サイクルのOSRをOSRSET=1に対応するOSRに設定してもよい。
以上に示したように、デルタシグマAD変換器10によれば、出力信号DOUTを出力する制御を行なうために外部から入力される外部制御信号CSNを流用して、OSRを変更可能なデルタシグマAD変換器を実現することができる。これにより、OSRを設定するための制御端子をデルタシグマAD変換器10に追加する必要がなくなる。また、デルタシグマAD変換器10は、外部制御信号CSNが予め定められた状態となる対象期間の長さに応じてOSRを設定するので、OSR設定のために複雑なシーケンスを実行する必要がなく、デルタシグマAD変換器10自体および外部の回路を簡素化することができる。更に、変換サイクル毎に連続してOSRを設定することができる。
なお、設定部80は、外部制御信号CSNが第2論理値である期間を対象期間とする代わりに、外部制御信号CSNが第1論理値(例えば論理H)である期間、または、第1論理値である期間および第2論理値である期間の合計期間(すなわち例えば変換サイクル自体)を対象期間として、対象期間の長さに基づいてOSRを設定してもよい。これに伴い、リセット部170が外部制御信号CSNの立下りでアナログ積分部130およびデジタルフィルタ部190をリセットするようにして外部制御信号CSNをより早いタイミングで第1論理値に立ち上げることを可能とする等、デルタシグマAD変換器10に対して適宜設計変更を加えてもよい。
また、設定部80は、上記の機能を有する外部制御信号CSNに代えて、デルタシグマAD変換器10の出力制御を行なうための任意の外部制御信号または他の制御信号を流用してOSRを設定可能としてよい。
図5は、本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10のゲイン特性を示す。本図は、横軸に入力周波数、縦軸に入力周波数毎のゲインを示す。ここでゲインは、入力アナログ信号AINの各周波数成分について、出力信号DOUTに出力される比率をデシベルで表す。
本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10は、変換サイクル毎に入力アナログ信号AINをサンプリングするサンプルホールド回路を有しないので、サンプルホールド回路を有するデルタシグマAD変換器と比較して入力アナログ信号AINの高周波成分すなわちノイズ成分を抑制する効果(NoiseSuppression)が高い。さらに本図に示すように、デルタシグマAD変換器10は、OSR設定値OSRSETを大きくしてOSRを高くするほど出力レートが低下する代わりにノイズ抑制能力を高めることができる。
本実施形態に係るデルタシグマAD変換器10は、外部制御信号CSNを流用してOSRを変更可能としているので、1つのAD変換器によって複数種類のフィルタ効果を容易に実現することができる。
図6は、本実施形態の変形例に係るデルタシグマAD変換器500の構成を示す。本図において、図1と同じ符号を付した部材は、図1と同様の機能および構成をとるので、以下相違点を除き説明を省略する。
デルタシグマAD変換器500は、入力端子12と、出力端子14と、出力制御端子16と、クロック端子18と、AD変換部550と、出力制御部570と、設定部580とを備える。入力端子12、出力端子14、出力制御端子16、およびクロック端子18は、図1に関して説明したとおりである。
AD変換部550は、デルタシグマ変調部100と、デジタルフィルタ部590とを有する。デルタシグマ変調部100は、図1に関して説明したとおりである。デジタルフィルタ部590は、設定可能な複数のOSRに対応して複数のデジタルフィルタ592a〜b(以下、「デジタルフィルタ592」と総称する。)を含む。複数のデジタルフィルタ592a〜bのそれぞれは、対応するOSR用に予め決定されたフィルタ係数のセットを有し、デルタシグマ変調部100からの変調デジタル信号Yを入力して、対応するOSR用のデジタル出力ADO[n−1:0]を出力する。複数のデジタルフィルタ592a〜bのそれぞれのその他の機能および構成は、図1のデジタルフィルタ部190と同様である。
出力制御部570は、複数のデジタルフィルタ592のそれぞれからデジタル出力ADO[n−1:0]を入力する。出力制御部570は、出力制御部70と同様に、入力される外部制御信号CSNに応じて、フィルタリングされた変調デジタル信号Yに基づく出力信号DOUTを出力する制御を行う。ここで、本変形例に係る出力制御部570は、設定部580によって変換サイクル中に順次設定されるOSRに対応する出力信号DOUTを順次出力するマルチプレクサとして機能する。
設定部580は、変換サイクル中に、複数のOSRのうち、対象期間(例えば変換サイクル中における外部制御信号CSNが第2論理値である期間)の長さに応じた数のOSRを順次設定する。ここで、AD変換部50内のデルタシグマ変調部100および複数のデジタルフィルタ592は、変換サイクルの開始タイミングでリセットされて複数のOSRのそれぞれに対応するデジタル出力ADO[n−1:0]の生成を開始する。そして、デルタシグマ変調部100および複数のデジタルフィルタ592は、OSRが高いほどより多くのサンプル点で入力アナログ信号AINをサンプリングするので、OSRがより高いデジタル出力ADO[n−1:0]をより遅いタイミングで出力する。そこで、本変形例に係る設定部580は、変換サイクル中に、対象期間が継続する間、複数のOSRのうち小さいOSRから順に(すなわちデジタル出力ADO[n−1:0]が得られる順に)、各OSRを選択していく。これにより、出力制御部570は、対象期間が継続する間、各OSRに対応するデジタル出力ADO[n−1:0]が得られる度に、そのOSRに対応する出力信号を出力することができる。
図7は、本実施形態の変形例に係るデルタシグマAD変換器500によるAD変換のタイミングチャートを示す。本図のタイミングチャートは、横方向に時刻をとり、縦方向に変換サイクルの番号、入力アナログ信号AIN、外部制御信号CSN、クロック信号SCLK、および出力信号DOUTの値を並べて示す。本図のタイミングチャートでは、デルタシグマAD変換器500は、サイクル1〜2では複数のOSRのうち1つのOSRのみ出力可能な対象期間の長さを有する外部制御信号CSNを入力し、サイクル3〜4では複数のOSRのうち2つのOSRが出力可能な対象期間の長さを有する出力制御信号CSNを入力している。なお、本図において、図4と同様の動作をする箇所については、以下相違点を除き説明を省略する。
変換サイクル1において、設定部580は、まず、設定可能な複数のOSRのうち最小のOSRに対応するOSR設定値OSRSET=1を選択する。デルタシグマ変調部100は、設定されるOSRに依らず入力アナログ信号AIN(アナログ値V1)をサンプリングし、積分していく。デジタルフィルタ部590内の複数のデジタルフィルタ592は、各デジタルフィルタ592に対応するOSRに応じたフィルタ係数を用いてデルタシグマ変調部100が出力する変調デジタル信号Yをフィルタリングする。一例として、デジタルフィルタ592aはOSRSET=1のOSRに応じたフィルタ係数を用いて変調デジタル信号Yをフィルタリングし、デジタルフィルタ592bはOSRSET=2のOSRに応じたフィルタ係数を用いて変調デジタル信号Yをフィルタリングする。
デジタルフィルタ592aがOSRSET=1に対応するデジタル出力ADO[n−1:0]を出力すると、出力制御部570は、設定部580の設定に応じて、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで、このデジタル出力ADO[n−1:0]に基づく出力信号DOUT(デジタル値V1)を出力する。
変換サイクル1においては、外部制御信号CSNは、変換サイクルの開始タイミングからnCSL1サイクル後に立ち上がる。このため、対象期間は、1つのOSRのみを設定可能な長さとなり、設定部580は、次に小さいOSR(OSRSET=1のOSR)を選択することなく変換サイクル中のOSR設定を終える。
変換サイクル2においても、外部制御信号CSNは、変換サイクルの開始タイミングからnCSL1サイクル後に立ち上がる。このため、デルタシグマAD変換器500は、変換サイクル1と同様に動作する。
変換サイクル3において、設定部580は、まず、設定可能な複数のOSRのうち最小のOSRに対応するOSR設定値OSRSET=1を選択する。デルタシグマ変調部100は、設定されるOSRに依らず入力アナログ信号AIN(アナログ値V3)をサンプリングし、積分していく。なお、本図においては、OSRSET=1に対応するサンプリング範囲のみをV3として図示している。デジタルフィルタ部590内の複数のデジタルフィルタ592は、各デジタルフィルタ592に対応するOSRに応じたフィルタ係数を用いてデルタシグマ変調部100が出力する変調デジタル信号Yをフィルタリングする。一例として、デジタルフィルタ592aはOSRSET=1のOSRに応じたフィルタ係数を用いて変調デジタル信号Yをフィルタリングし、デジタルフィルタ592bはOSRSET=2のOSRに応じたフィルタ係数を用いて変調デジタル信号Yをフィルタリングする。
デジタルフィルタ592aがOSRSET=1に対応するデジタル出力ADO[n−1:0]を出力すると、出力制御部570は、設定部580の設定に応じて、OSRSET=1に対応するOSR用の出力タイミングで、このデジタル出力ADO[n−1:0]に基づく出力信号DOUT(デジタル値V3)を出力する。
変換サイクル3においては、外部制御信号CSNは、変換サイクルの開始タイミングからnCSL1サイクル後にも立ち上がらない。このため、設定部580は、OSRSET=1に対応する出力信号DOUTの出力後、設定可能なOSRのうち次に小さいOSRに対応するOSR設定値OSRSET=2を選択する。
デジタルフィルタ592bがOSRSET=1に対応するデジタル出力ADO[n−1:0]を出力すると、出力制御部570は、設定部580の設定に応じて、OSRSET=2に対応するOSR用の出力タイミングで、このデジタル出力ADO[n−1:0]に基づく出力信号DOUT(デジタル値V3)を出力する。
変換サイクル3においては、外部制御信号CSNは、変換サイクルの開始タイミングからnCSL2サイクル後に立ち上がる。このため、対象期間は、2つのOSRを設定可能な長さとなり、設定部580は、この次に小さいOSR(OSRSET=3のOSR)を選択することなく変換サイクル中のOSR設定を終える。ここで、外部制御信号CSNが変換サイクルの開始タイミングからnCSL2サイクル以降も立ち上がらない場合には、デルタシグマAD変換器500は、上記と同様にして順次各OSRを設定していき、各OSRに対応する出力信号DOUTを出力してよい。
変換サイクル4においても、変換サイクルの開始タイミングからnCSL2サイクル後に立ち上がる。このため、デルタシグマAD変換器500は、変換サイクル3と同様に動作する。
以上に示した変形例に係るデルタシグマAD変換器500によれば、変換サイクル中における外部制御信号CSNに基づいて、その変換サイクルにおけるOSRを設定することができる。また、デルタシグマAD変換器500によれば、外部制御信号CSNが予め定められた条件を満たす対象期間の長さに応じて2以上の各OSRに対応する出力信号DOUTを出力することもできる。
以上の本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよい。フローチャート及びブロック図におけるブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」として表現されてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。
特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。なお、専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。これにより、当該有形なデバイスに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。
コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ等を含んでよい。また、コンピュータ可読命令は、Smalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。これにより、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために、当該コンピュータ可読命令を実行できる。なお、プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 デルタシグマAD変換器、12 入力端子、14 出力端子、16 出力制御端子、18 クロック端子、50 AD変換部、70 出力制御部、80 設定部、100 デルタシグマ変調部、120 加算部、130 アナログ積分部、150 量子化部、160 DA変換部、170 リセット部、180 制御部、190 デジタルフィルタ部、210 第1アナログ積分器、212 第1アナログ増幅器、214 正側リセットスイッチ、216 負側リセットスイッチ、220 第2アナログ積分器、222 第2アナログ増幅器、224 正側リセットスイッチ、226 負側リセットスイッチ、230 第3アナログ積分器、232 第3アナログ増幅器、234 正側リセットスイッチ、36 負側リセットスイッチ、240 第1スイッチトキャパシタ、242 前段スイッチ、244 後段スイッチ、245 第2スイッチトキャパシタ、246 前段スイッチ、248 後段スイッチ、500 デルタシグマAD変換器、550 AD変換部、570 出力制御部、580 設定部、590 デジタルフィルタ部、592a〜b デジルフィルタ

Claims (12)

  1. 入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力するデルタシグマ変調部と、
    前記デジタル信号を前記オーバーサンプリングレシオでフィルタリングするデジタルフィルタ部と、
    外部制御信号が入力される制御端子と、
    前記外部制御信号に応じて、フィルタリングされた前記デジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行う出力制御部と、
    前記外部制御信号の期間情報に基づいて、前記オーバーサンプリングレシオを設定する設定部と
    を備えるデルタシグマAD変換器。
  2. 前記外部制御信号は、変換サイクルの開始タイミングを指定し、
    前記設定部は、設定する前記オーバーサンプリングレシオに応じて、前記開始タイミングから前記出力制御部が前記出力信号を出力する出力タイミングまでの時間を変更する
    請求項1に記載のデルタシグマAD変換器。
  3. 前記設定部は、設定する前記オーバーサンプリングレシオに応じて、前記デジタルフィルタ部のフィルタ係数を変更する請求項1または2に記載のデルタシグマAD変換器。
  4. 前記デルタシグマ変調部は、前記入力アナログ信号に基づく信号を積分するアナログ積分部を有し、
    前記設定部は、設定する前記オーバーサンプリングレシオに応じて、前記アナログ積分部の積分回数を変更する
    請求項1から3のいずれか一項に記載のデルタシグマAD変換器。
  5. 前記外部制御信号は、第1論理値から第2論理値への変化によって変換サイクルの開始タイミングを指定し、
    前記設定部は、前記外部制御信号が前記第1論理値である期間、前記第2論理値である期間、または、前記第1論理値である期間および前記第2論理値である期間の合計期間である対象期間の長さに基づいて、前記オーバーサンプリングレシオを設定する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のデルタシグマAD変換器。
  6. 前記出力制御部は、入力されるクロック信号に応じたタイミングで前記出力信号を出力し、
    前記設定部は、前記対象期間における前記クロック信号のクロック数に基づいて、前記オーバーサンプリングレシオを設定する
    請求項5に記載のデルタシグマAD変換器。
  7. 前記設定部は、前記外部制御信号に基づいて、次の変換サイクルのオーバーサンプリングレシオを設定する請求項5または6に記載のデルタシグマAD変換器。
  8. 前記設定部は、変換サイクル中に、複数のオーバーサンプリングレシオのうち、前記対象期間の長さに応じた数のオーバーサンプリングレシオを順次設定し、
    前記出力制御部は、変換サイクル中に順次設定されるオーバーサンプリングレシオに対応する前記出力信号を順次出力する
    請求項5または6に記載のデルタシグマAD変換器。
  9. 前記デルタシグマ変調部は、
    前記入力アナログ信号に基づく信号を積分するアナログ積分部と、
    前記アナログ積分部の出力信号を量子化する量子化部と、
    前記量子化部の出力に基づいてフィードバック信号を生成するDA変換部と、
    前記入力アナログ信号に前記DA変換部からの前記フィードバック信号を加算する加算部と
    を有し、
    前記アナログ積分部は、前記加算部の出力を積分する
    請求項1から8のいずれか一項に記載のデルタシグマAD変換器。
  10. 前記デルタシグマ変調部は、変換サイクル毎に、前記アナログ積分部が保持する積分値をリセットするリセット部を更に有する請求項9に記載のデルタシグマAD変換器。
  11. 前記制御端子は、
    SPI(Serial Peripheral Interface)のチップセレクト信号の入力端子である
    請求項1に記載のデルタシグマAD変換器。
  12. デルタシグマAD変換器が、入力アナログ信号をオーバーサンプリングレシオでデルタシグマ変調したデジタル信号を出力し、
    前記デルタシグマAD変換器が、前記デジタル信号を前記オーバーサンプリングレシオでフィルタリングし、
    前記デルタシグマAD変換器が、制御端子から入力される外部制御信号に応じて、フィルタリングされた前記デジタル信号に基づく出力信号を出力する制御を行い、
    前記デルタシグマAD変換器が、前記外部制御信号の期間情報に基づいて、前記オーバーサンプリングレシオを設定する
    デルタシグマAD変換方法。
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