以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る金融教育システム2の構成の一例を示す模式図である。金融教育システム2は、親4aの持つ親携帯端末14と、子供4bの持つ子供携帯端末12と、銀行サーバ8と、管理サーバ10と、を備える。子供携帯端末12、親携帯端末14、銀行サーバ8、管理サーバ10はいずれもインターネットなどのネットワーク6と接続され、ネットワーク6を介して通信する。なお、金融教育システム2の各要素の数に制限はない。
銀行サーバ8は、銀行口座の残高の管理や利息計算、入出金や振込、送金の処理、為替取引、他の金融機関との資金決済などを実行する。銀行サーバ8は公知の技術を使用して構成されてもよい。
子供携帯端末12、親携帯端末14はそれぞれ、スマートフォンやタブレット型端末などの携帯端末である。子供携帯端末12のユーザである子供4bは、ダウンロードサイトからネットワーク6を介して子供用の金融教育アプリケーションプログラム(以下、子供アプリという)を子供携帯端末12にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、子供アプリは子供携帯端末12にプリインストールされていてもよい。子供アプリは管理サーバ10を運用する主体により提供されてもよいし、銀行サーバ8を運用する銀行により提供されてもよいし、他の主体により提供されてもよい。子供アプリが子供携帯端末12により実行されることにより、子供携帯端末12はネットワーク6を介して管理サーバ10と通信し、各種機能を実現する。以下、子供携帯端末12(のCPU(Central Processing Unit)等の処理ユニット)が子供アプリを実行することにより実現する機能を子供携帯端末12の機能として説明することがあるが、それらの機能は実際は子供アプリが子供携帯端末12に実現させる機能である。
同様に、親携帯端末14のユーザである親4aは、ダウンロードサイトからネットワーク6を介して親用の金融教育アプリケーションプログラム(以下、親アプリという)を親携帯端末14にダウンロードし、インストールする。
金融教育システム2では、管理サーバ10と子供アプリと親アプリとが協働することにより、親4aが子供4bに行う金融教育を支援する。子供4bは目標すなわち自分の欲しい物を子供アプリを通じて選択または入力する。子供アプリは、欲しい物を購入するために必要な目標金額を子供4bに提示する。また、子供アプリは子供に目標金額を入力させてもよい。子供4bは目標金額を達成するために、対価が貰える労働すなわちお手伝いを行う。どのようなお手伝いが求められており、どれくらいの対価があるかは、親アプリを介して親4aが指定する。子供4bは子供アプリを介して希望のお手伝いを指定し、実際にそのお手伝いをする。親4aは、お手伝いが行われたと判断すると、親アプリを介してお手伝いの完了を管理サーバ10に伝え、管理サーバ10は目標金額に対する現在の目標別貯金額に対価の額を加え、それを子供アプリを通じて子供4bに提示する。目標別貯金額が目標金額に達すると、子供4bは子供アプリを介して購入の意思を表示し、親4aが親アプリを介してその購入を行うことで、子供4bは欲しかった物を手に入れることができる。
このように、金融教育システム2によると、労働を行い対価を得ることを繰り返すことで貯金額が増え、目標に近づいていく過程を子供4bにグラフィカルに見せることができるので、子供4bに労働の対価としてのお金の大切さを教える際の助けを提供することができる。また、実際の欲しい物の購入は親4aにより行われるよう構成されているので、安全面も担保される。
図2は、図1の子供携帯端末12のハードウエア構成図である。親携帯端末14は図2に示される子供携帯端末12のハードウエア構成と同様のハードウエア構成を有してもよい。子供携帯端末12は、メモリ121と、プロセッサ122と、通信インタフェース123と、ディスプレイ124と、入力インタフェース125と、を含む。これらの要素はそれぞれバス126に接続され、バス126を介して互いに通信する。
メモリ121は、データやプログラムを記憶するための記憶領域である。データやプログラムは、メモリ121に恒久的に記憶されてもよいし、一時的に記憶されてもよい。特にメモリ121は子供アプリを記憶する。プロセッサ122は、メモリ121に記憶されているプログラム、特に子供アプリを実行することにより、子供携帯端末12における各種機能を実現する。通信インタフェース123は、子供携帯端末12の外部との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。例えば、通信インタフェース123は、無線通信網にアクセスするためのインタフェースや、無線LAN(Local Area Network)にアクセスするためのインタフェース等を含む。また、通信インタフェース123は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等の有線ネットワークのインタフェースを含んでいてもよい。ディスプレイ124は、各種情報を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。入力インタフェース125は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力インタフェース125は、例えば、ディスプレイ124上に設けられたタッチパネルや、各種入力キー等を含む。
図3は、図1の子供携帯端末12の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
子供携帯端末12は、表示制御部102と、目標受付部104と、労働受付部106と、購入受付部110と、投資受付部112と、を備える。
表示制御部102は、画面情報を受け、画面情報が表す画面を子供携帯端末12のディスプレイ124に表示させる。画面情報は、子供携帯端末12の部材によって生成されてもよいし、子供携帯端末12の通信インタフェース123がネットワーク6を介して管理サーバ10から受信してもよい。
目標受付部104は、子供4bから入力インタフェース125を介して、目標金額が関連付けられた目標の指定を受け付ける。目標受付部104は、指定された目標を管理サーバ10に送信する。
労働受付部106は、子供4bから入力インタフェース125を介して、対価金額が関連付けられた労働の指定を受け付ける。労働受付部106は、指定された労働を管理サーバ10に送信する。
購入受付部110は、指定された目標の目標金額が達成されたと判定されると、指定された目標に関する購入依頼を、親アプリがインストールされた親携帯端末14にネットワーク6を介して送信可能とする。
投資受付部112は、現在の目標別貯金額を元にした仮想的な投資の申し込みを受け付ける。
図4は、図1の親携帯端末14の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
親携帯端末14は、子供携帯端末12の表示制御部102と同様に構成された表示制御部130と、候補目標設定部132と、候補労働設定部134と、労働完了判定部136と、購入処理部138と、を備える。
候補目標設定部132は、親4aから入力インタフェースを介して、子供4bが指定する目標の候補となる候補目標の設定を受け付ける。候補目標設定部132は、設定された候補目標を管理サーバ10に送信する。
候補労働設定部134は、親4aから入力インタフェースを介して、子供4bが指定する労働の候補となる候補労働の設定を受け付ける。候補労働設定部134は、設定された候補労働を管理サーバ10に送信する。
労働完了判定部136は、親4aから入力インタフェースを介して、労働の完了を示す入力を受け付けると、子供4bによって指定された労働が完了したと判定する。労働完了判定部136は、労働が完了したと判定された場合、完了信号を生成し、生成された完了信号をネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。
購入処理部138は、子供携帯端末12から管理サーバ10およびネットワーク6を介して購入依頼を受信する。購入処理部138は、親4aから入力インタフェースを介して、購入依頼に係る購入の承認を示す入力を受け付けると、その購入を実行するための処理を行う。購入処理部138は、購入対象の商品をキーとしてECサイトを検索した結果をディスプレイに表示させてもよいし、親4aが商品を現金で購入する場合は商品を購入したか否かを親4aに問い合わせてもよい。
図5は、図1の管理サーバ10の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
管理サーバ10は、目標情報保持部140と、労働情報保持部142と、親情報保持部144と、子供情報保持部146と、投資情報保持部148と、画面情報生成部150と、目標管理部152と、労働管理部154と、購入管理部156と、投資管理部158と、を備える。
図6は、図5の目標情報保持部140の一例を示すデータ構造図である。目標情報保持部140は、親を特定する親IDと、親が設定している候補目標と、候補目標の目標金額と、候補目標のステータスと、候補目標を目標として指定している子供を特定する指定子供IDと、を対応付けて保持する。候補目標の状態には、(1)子供が申請し、親の承諾を待っている状態、(2)候補として設定されたが、子供に指定されてはいない状態、(3)子供に指定されている状態、(4)目標金額が達成され、親による購入処理を待っている状態、の四つがあり、それぞれがステータス「承諾待ち」、「候補設定済み」、「目標指定済み」、「購入処理待ち」で表される。
図7は、図5の労働情報保持部142の一例を示すデータ構造図である。労働情報保持部142は、親IDと、親が設定している候補労働と、候補労働の対価金額と、候補労働を行えるタイミングと、候補労働のステータスと、候補労働を労働として指定している子供を特定する指定子供IDと、を対応付けて保持する。候補労働の状態には、(1)子供が申請し、親の承諾を待っている状態、(2)候補として設定されたが、子供に指定されてはいない状態、(3)子供に指定されている状態、の三つがあり、それぞれがステータス「承諾待ち」、「候補設定済み」、「労働指定済み」で表される。候補労働を行えるタイミングは、候補労働の設定時に親アプリを介して親4aにより指定される。
図8は、図5の親情報保持部144の一例を示すデータ構造図である。親情報保持部144は、親IDと、親が用いる決済手段の決済情報と、親の子供を特定する子供IDと、を対応付けて保持する。決済情報は、例えばIDとパスワードとの組、クレジットカード番号と有効期限との組などであってもよい。
図9は、図5の子供情報保持部146の一例を示すデータ構造図である。子供情報保持部146は、子供IDと、子供の親を特定する親IDと、子供が指定している目標である指定済目標と、指定済目標に対する現在の目標別貯金額と、指定済目標について指定した労働と、指定済目標について申し込んだ投資を特定する投資IDと、投資額と、評価額と、を対応付けて保持する。
図10は、図5の投資情報保持部148の一例を示すデータ構造図である。投資情報保持部148は、投資を特定する投資IDと、投資のパフォーマンスと、を対応付けて保持する。
図5に戻り、目標管理部152は目標に関する情報の管理を行う。親携帯端末14の候補目標設定部132は、後述の目標申請領域344と同様なユーザインタフェースを用いて親4aから、候補目標と目標金額との組の入力を受け付ける。候補目標設定部132は、入力された候補目標と目標金額との組を管理サーバ10に送信し、目標管理部152は受信した組を、受信した組の送信元の親4aの親IDに対応付けて目標情報保持部140に登録する。
目標管理部152は、子供4bによって指定された目標を子供携帯端末12の目標受付部104から受信し、目標情報保持部140において、受信された目標のステータスを「目標指定済み」に変更すると共にその目標を指定した子供4bの子供IDを指定子供IDとして登録する。併せて目標管理部152は、受信された目標を指定済目標として、その目標を指定した子供4bの子供IDに対応付けて子供情報保持部146に登録する。
目標管理部152は、子供携帯端末12から購入依頼を受信し、目標情報保持部140において、受信された購入依頼に係る目標のステータスを「購入処理待ち」に変更する。目標管理部152は、親4aが購入依頼に応じて購入を行った旨の通知を親携帯端末14の購入管理部156から受けると、その購入依頼に係る目標を目標情報保持部140および子供情報保持部146から削除する。
労働管理部154は労働に関する情報の管理を行う。親携帯端末14の候補労働設定部134は、後述の労働申請領域404と同様のユーザインタフェースを用いて親4aから、候補労働と対価金額と(オプションでタイミングと)の組の入力を受け付ける。候補労働設定部134は、入力された候補労働と対価金額との組を管理サーバ10に送信し、労働管理部154は受信した組を、受信した組の送信元の親4aの親IDに対応付けて労働情報保持部142に登録する。
労働管理部154は、指定済目標について子供4bによって指定された労働を子供携帯端末12の労働受付部106から受信し、労働情報保持部142において、受信された労働のステータスを「労働指定済み」に変更すると共にその労働を指定した子供4bの子供IDを指定子供IDとして登録する。併せて労働管理部154は、労働を指定した子供4bの子供IDに対応する指定済目標のなかから、今回の労働の対象となる(すなわち、今回の労働の対価金額が貯金される)指定済目標を特定する。労働管理部154は、受信された労働を、特定された指定済目標の指定労働として登録する。
例えば、子供ID「CH01」の子供が、目標「プラモデル●●」の目標別貯金額を増やすべく労働「お風呂そうじ」を指定した場合、労働管理部154は子供情報保持部146に保持される子供ID「CH01」の指定済目標「プラモデル●●」、「●コミック」のなかから指定済目標「プラモデル●●」を特定し、特定された指定済目標「プラモデル●●」の指定労働に労働「お風呂そうじ」を登録する。
労働管理部154は、労働の完了を示す完了信号を親携帯端末14の労働完了判定部136から受信し、労働情報保持部142において、完了したと判定された労働のステータスを「候補設定済み」に戻すと共に対応する対価金額を取得する。併せて労働管理部154は、子供情報保持部146において、完了したと判定された労働の対象となる目標の目標別貯金額を取得された対価金額で更新すると共に対応する指定労働を削除する。例えば、目標別貯金額の更新は元の目標別貯金額への対価金額の加算であってもよい。
購入管理部156は購入に関する情報の管理を行う。購入管理部156は、目標に関する購入依頼を子供携帯端末12の購入受付部110から受信する。購入管理部156は、目標情報保持部140において、受信された購入依頼に係る目標のステータスを「購入処理待ち」に変更する。購入管理部156は、子供4bから購入依頼があった旨を親携帯端末14に、ネットワーク6を介して通知する。
投資管理部158は投資に関する情報の管理を行う。子供4bが子供アプリを介して指定済目標のひとつについて投資を申し込むと、投資管理部158は子供携帯端末12の投資受付部112から申し込まれた投資の情報(どの投資にいくら投資したか)を受信する。投資管理部158は、子供情報保持部146において、申し込まれた投資を特定する投資IDおよび投資額を、投資を申し込んだ子供4bの子供IDおよび投資対象の指定済目標に対応付けて登録する。
投資管理部158は、外部のリソースを参照することなどにより、周期的に投資情報保持部148のパフォーマンスを更新する。投資管理部158は、この更新のタイミングで、子供情報保持部146に保持されている各投資について、その評価額を更新する。
画面情報生成部150は、子供携帯端末12または親携帯端末14のディスプレイに表示されるべき画面を表す画面情報(画面データ)を生成する。以降、子供携帯端末12や親携帯端末14のディスプレイに表示される様々な画面の例が説明されるが、画面情報生成部150はそのそれぞれの画面を表す画面情報を生成し、子供携帯端末12や親携帯端末14に送信する。なお、画面情報は子供携帯端末12において生成されてもよい。
以上の構成による金融教育システム2の動作を説明する。
図18は、図1の子供携帯端末12における一連の処理の一例を示すフローチャートである。子供4bは子供携帯端末12を操作することで子供アプリを起動する(S202)。例えば、子供携帯端末12のホーム画面に表示される子供アプリのアイコンを子供4bがタップすると、子供携帯端末12は子供アプリを起動する。子供携帯端末12は、子供4bから目標の指定を受け付ける(S204)。子供携帯端末12は、指定された目標についての労働の指定を、子供4bから受け付ける(S206)。子供携帯端末12は、指定された労働が完了していないと判定されている間(S208のNO)は待機し、指定された労働が完了したと判定されると(S208のYES)、指定された目標についての目標別貯金額の表示を指定された労働の対価金額で更新する(S210)。子供携帯端末12は、指定された目標の目標別貯金額が目標金額に到達するまで(S212のNO)ステップS206、S208、S210の処理を繰り返す。子供携帯端末12は、目標別貯金額が目標金額に到達すると(S212のYES)、親携帯端末14への購入依頼の送信を可能とする(S214)。
図11は、子供4bが候補目標のなかから目標を選択する際に子供携帯端末12のディスプレイ124および親携帯端末14のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。子供携帯端末12において子供アプリが起動されると、子供携帯端末12の表示制御部102はディスプレイ124にトップ画面302を表示させる。初期状態のトップ画面302は新規目標登録領域308を含む。子供4bは、自分の欲しい物を事前に親4aと相談し、欲しい物を候補目標として親4aに登録してもらう。子供4bが新規目標登録領域308をタップすると、ディスプレイ124の表示はトップ画面302から目標選択画面304へ遷移する。
この際、子供携帯端末12の目標受付部104は新規目標登録領域308へのタップを検出すると、子供4bの子供IDを含む候補目標要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の目標管理部152は、受信された候補目標要求の子供IDに対応する親IDを子供情報保持部146から特定する。目標管理部152は、特定された親IDに対応する候補目標および目標金額のうちステータスが「候補設定済み」のものを特定する。画面情報生成部150は、特定された候補目標および目標金額を用いて目標選択画面304の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて目標選択画面304をディスプレイ124に表示させる。
目標選択画面304は、第1候補目標領域310を表示する状態と第2候補目標領域312を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。第1候補目標領域310は、候補目標336と、目標金額338と、第1ほしいボタン314と、を有する。第2候補目標領域312も同様に候補目標と、目標金額と、第2ほしいボタン316と、を有する。
目標受付部104は第2候補目標領域312の第2ほしいボタン316へのタップを検出すると、第2候補目標領域312に表示される候補目標(図11の場合、「プラモデル●●」)が子供4bにより選択されたと解釈する。目標受付部104は、選択された候補目標を含む目標指定要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の目標管理部152は、選択された候補目標を指定済目標として子供情報保持部146に登録する。目標管理部152は、目標情報保持部140において、選択された候補目標のステータスを「目標指定済み」に変更する。画面情報生成部150は、選択された目標とその目標金額とを用いて指定済目標領域318、332の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12および親携帯端末14へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて、第1指定済目標領域318を有する更新されたトップ画面302をディスプレイ124に表示させる。親携帯端末14の表示制御部130は、受信された画面情報に基づいて、第2指定済目標領域332を有する更新されたトップ画面306をディスプレイに表示させる。
子供携帯端末12の更新されたトップ画面302は、子供4bの現在の総貯金額320と、第1指定済目標領域318と、新規目標登録領域308の一部と、を有し、第1指定済目標領域318を表示する状態と新規目標登録領域308を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。総貯金額320は、管理サーバ10の目標管理部152によって、子供情報保持部146に保持されている子供4bの目標別貯金額を全て合算することにより算出される。第1指定済目標領域318は、指定済目標322と、目標金額324と、目標別貯金額インジケータ326と、現在の目標別貯金額328と、目標別貯金額達成割合330と、を有する。
親携帯端末14の更新されたトップ画面306は、子供の名前の表示を含む子供アイコン334と、子供アイコン334で表示される子供の総貯金額340と、子供アイコン334で表示される子供が指定した目標に対応する第2指定済目標領域332と、を有する。新規の指定済目標については、第2指定済目標領域332の右上に「NEW」の文字がインジケータとして表示される。子供が複数いる場合は、子供アイコンが子供の人数分表示され、現在選択されている子供の子供アイコンが強調され、子供アイコンのタップにより情報を表示させる子供を選択可能なように構成してもよい。
図12は、子供4bが新規の目標を親4aに申請する際に子供携帯端末12のディスプレイ124および親携帯端末14のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。まだ親アプリを介して登録されていないけれども設定したい目標(新規の欲しい物など)がある場合、子供4bは、子供アプリを介して独自に申請することができる。目標選択画面304は、候補目標領域310、312を表示する状態と目標申請領域344を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。子供4bは、目標選択画面304においてスワイプまたはフリックすることで、目標申請領域344を目標選択画面304に表示させる。目標申請領域344は、新規目標入力領域346と、新規金額入力領域348と、ほしいボタン350と、を有する。子供4bは、新規の欲しい物を新規目標入力領域346に、その目標金額を新規金額入力領域348に、それぞれ入力し、ほしいボタン350をタップする。すると、ディスプレイ124の表示は目標選択画面304からトップ画面302へ遷移する。このトップ画面302では、目標申請領域344を通じて申請された新規の目標が承諾されたなら表示されるであろう第3指定済目標領域368の上に、承諾待ち領域352が重ね合わされている。
ほしいボタン350がタップされると、子供携帯端末12の目標受付部104は、子供4bの子供IDと新規目標入力領域346に入力された新規の目標と新規金額入力領域348に入力された新規の目標金額とを含む申請要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の目標管理部152は、受信された申請要求の子供IDに対応する親IDに対応付けて、申請要求に含まれる新規の目標と新規の目標金額と子供IDとを目標情報保持部140に登録すると共にそのステータスとして「承諾待ち」を登録する。画面情報生成部150は、ステータスが「承諾待ち」となっている目標とその目標金額とを目標情報保持部140から特定し、特定された目標および目標金額を用いて申請許否領域354の画面情報を生成する。目標管理部152は、特定された目標に対応する親IDの親4aの親携帯端末14へ、生成された画面情報をネットワーク6を介して送信する。親携帯端末14の表示制御部130は、受信された画面情報に基づいて申請許否領域354を含むトップ画面306をディスプレイに表示させる。このように、子供4bによって新規の目標が申請されると、一旦、親4aの承諾待ちとなる。
申請許否領域354は、申請された新規目標356と、申請された新規目標金額358と、却下ボタン360と、承諾ボタン362と、を有する。親4aが承諾ボタン362をタップすると、親携帯端末14の候補目標設定部132は申請された目標の承諾を示す承諾信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の目標管理部152は、承諾信号を受信すると、承諾された目標を指定済目標として子供情報保持部146に登録する。目標管理部152は、目標情報保持部140において、承諾された目標のステータスを「目標指定済み」に変更する。画面情報生成部150は、承諾された目標とその目標金額とを用いて第3指定済目標領域368の画面情報を生成し、かつ、承諾表示領域364の画面情報を生成する。画面情報生成部150は、生成された二つの画面情報を、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された二つの画面情報に基づいて、第3指定済目標領域368の上に承諾表示領域364が重畳表示されるトップ画面302をディスプレイ124に表示させる。
子供4bが承諾表示領域364のOKボタン366をタップすると、表示制御部102は承諾表示領域364の表示を止め、第3指定済目標領域368の全体が表示される。このように、申請された目標が親4aにより承諾されると、目標として正式に登録されるユーザインタフェースが実現される。
申請許否領域354において親4aが却下ボタン360をタップすると、親携帯端末14の候補目標設定部132は申請された目標の却下を示す却下信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の目標管理部152は、却下信号を受信すると、却下された目標を目標情報保持部140から削除する。画面情報生成部150は、却下された目標とその目標金額とを用いて第3指定済目標領域368の画面情報を生成し、かつ、拒否表示領域370の画面情報を生成する。画面情報生成部150は、生成された二つの画面情報を、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された二つの画面情報に基づいて、第3指定済目標領域368の上に拒否表示領域370が重畳表示されるトップ画面302をディスプレイ124に表示させる。
子供4bが拒否表示領域370のOKボタン372をタップすると、表示制御部102は第3指定済目標領域368および拒否表示領域370の表示を止め、トップ画面302は第1指定済目標領域318を含む状態に戻る。このように、申請された目標が親4aによって却下されると、却下の旨が子供4bに通知され、却下された目標は削除され、既に承諾されたか親4aによって設定された候補目標が表示される状態に戻る。なお、却下された目標を削除する代わりに、却下ラベルを付与してもよい。
図13は、子供4bが候補労働のなかから労働を選択する際に子供携帯端末12のディスプレイ124および親携帯端末14のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。子供4bは、お小遣いをためる方法を事前に親4aと決めておく。親4aは、決まった方法を候補労働として管理サーバ10に、親アプリを通じて登録する。
トップ画面302は、複数の目標が子供4bにより指定されている場合、子供4bのスワイプまたはフリックにより表示させる指定済目標領域を切替可能に構成される。図13の例では、トップ画面302は、第1指定済目標領域318を表示する状態と第3指定済目標領域368を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。子供4bは、トップ画面302においてスワイプまたはフリックすることで、お手伝いにより得られるお小遣いを貯める先の指定済目標を選択する。子供携帯端末12の労働受付部106は、トップ画面302に第1指定済目標領域318が表示された状態でためるボタン376へのタップを検出すると、お小遣いを貯める対象として第1指定済目標領域318に対応する指定済目標(図13の例では「プラモデル●●」)が選択されたと解釈する。表示制御部102は、対象の指定済目標が選択されると、ディスプレイ124の表示をトップ画面302からためる画面378へ遷移させる。
この際、子供携帯端末12の労働受付部106はためるボタン376へのタップを検出すると、そのときトップ画面302の正面に表示されている指定済目標領域に対応する指定済目標と子供4bの子供IDとを含む候補労働要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、受信された候補労働要求の子供IDに対応する親IDを子供情報保持部146から特定する。労働管理部154は、特定された親IDに対応する候補労働および対価金額のうちステータスが「候補設定済み」のものを特定する。
なお、労働管理部154は、タイミングを参照することで候補労働の特定を行ってもよい。すなわち、労働管理部154は、ステータスが「候補設定済み」の候補労働のなかから、さらにタイミングで規定される要件を満たす候補労働を選択してもよい。図7の例では、「玄関そうじ」は、現在が土曜日の10:00−12:00の間にあるときに候補労働として選択される。「庭そうじ」はいつでも候補労働として選択可能である。これにより、親4aが今してほしいことだけを候補労働として子供4bに提示したり、親4aが曜日ごとにしてほしいことを候補労働として子供4bに提示することができる。
画面情報生成部150は、特定された候補労働および対価金額を用いてためる画面378の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいてためる画面378をディスプレイ124に表示させる。
ためる画面378は、第1候補労働領域380を表示する状態と第2候補労働領域382を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。第1候補労働領域380は、候補労働384と、対価金額386と、第1するボタン388と、を有する。第2候補労働領域382も同様に候補労働と、対価金額と、第2するボタン390と、を有する。上述の通り、タイミングを参照する場合、同じ子供4bの子供携帯端末12であっても、ためる画面378を表示する時刻によってためる画面378の表示内容が変わりうる。
労働受付部106は第1候補労働領域380の第1するボタン388へのタップを検出すると、第1候補労働領域380に表示される候補労働(図13の場合、「お風呂そうじ」)が子供4bにより選択されたと解釈する。労働受付部106は、選択された候補労働を含む労働指定要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、選択された候補労働を、先に受信した候補労働要求に含まれる指定済目標の指定労働として子供情報保持部146に登録する。労働管理部154は、労働情報保持部142において、選択された候補労働のステータスを「労働指定済み」に変更する。
画面情報生成部150は、ステータスが「労働指定済み」となっている労働とその対価金額とを労働情報保持部142から特定し、特定された労働および対価金額を用いて第1完了判定領域392を含むあげる画面394の画面情報を生成する。労働管理部154は、特定された労働に対応する親IDの親4aの親携帯端末14へ、生成された画面情報をネットワーク6を介して送信する。親携帯端末14の表示制御部130は、受信された画面情報に基づいて第1完了判定領域392を含むあげる画面394をディスプレイに表示させる。
第1完了判定領域392は、完了判定の対象となる労働396と、対価金額398と、完了ボタン400と、を有する。親4aは子供4bが労働396を完了したか否かを判断し、完了したと判断すると完了ボタン400をタップする。親携帯端末14の候補労働設定部134は、完了ボタン400のタップを検出すると、労働が完了したと判定されたことを示す完了信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、完了信号を受信すると、労働情報保持部142において、完了したと判定された労働のステータスを「候補設定済み」に戻す。労働管理部154は、子供情報保持部146において、完了したと判定された労働を指定労働とする指定済目標の目標別貯金額に、完了したと判定された労働に対応する対価金額を加算する。画面情報生成部150は、目標別貯金額が更新された指定済目標について、更新済みの目標別貯金額を用いて指定済目標領域の表示内容を更新する。
図13の例では、子供4bが「お風呂そうじ」を完了したと親4aが判断し、完了ボタン400をタップする。すると子供4bの「プラモデル●●」という指定済目標の目標別貯金額に「お風呂そうじ」の対価金額「50円」が加算される。その結果、「プラモデル●●」という指定済目標の目標別貯金額が「0円」から「50円」に更新される。第1指定済目標領域318の更新に際し、管理サーバ10の画面情報生成部150は、第1指定済目標領域318の目標別貯金額インジケータ326を「50円」分進め、目標別貯金額328を更新後の目標別貯金額である「50円」とし、目標別貯金額達成割合330を50円/2000円に対応する2.5%とする。併せて画面情報生成部150は、子供4bの総貯金額320に「50円」を表示する。画面情報生成部150は上記のように更新された後の第1指定済目標領域318の画面情報を新たに生成しネットワーク6を介して子供携帯端末12に送信してもよい。子供携帯端末12の表示制御部102は受信された画面情報に基づいて、更新後の第1指定済目標領域318をディスプレイ124に表示させてもよい。
図14は、子供4bが新規の労働を親4aに申請する際に子供携帯端末12のディスプレイ124および親携帯端末14のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。まだ親アプリを介して登録されていないけれども設定したい労働(新規のお手伝いなど)がある場合、子供4bは、子供アプリを介して独自に申請することができる。
トップ画面302のためるボタン376をタップするとためる画面378に遷移することについては、図13と同様である。ためる画面378は、候補労働領域380、382を表示する状態と労働申請領域404を表示する状態とを子供4bのスワイプまたはフリックにより切替可能に構成される。子供4bは、ためる画面378においてスワイプまたはフリックすることで、労働申請領域404をためる画面378に表示させる。労働申請領域404は、新規労働入力領域406と、新規対価入力領域408と、するボタン410と、を有する。子供4bは、新規の労働を新規労働入力領域406に、その対価金額を新規対価入力領域408に、それぞれ入力し、するボタン410をタップする。
するボタン410がタップされると、子供携帯端末12の労働受付部106は、子供4bの子供IDと新規労働入力領域406に入力された新規の労働と新規対価入力領域408に入力された新規の対価金額と対象の指定済目標(ためるボタン376がタップされた時点でトップ画面302の正面に表示されていた指定済目標領域に対応する指定済目標)とを含む労働登録要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、受信された労働登録要求の子供IDに対応する親IDに対応付けて、労働登録要求に含まれる新規の労働と新規の対価金額と子供IDとを労働情報保持部142に登録すると共にそのステータスとして「承諾待ち」を登録する。
画面情報生成部150は、ステータスが「承諾待ち」となっている労働とその対価金額とを労働情報保持部142から特定し、特定された労働および対価金額を用いて労働許否領域412の画面情報を生成する。労働管理部154は、特定された労働に対応する親IDの親4aの親携帯端末14へ、生成された画面情報をネットワーク6を介して送信する。親携帯端末14の表示制御部130は、受信された画面情報に基づいて労働許否領域412を含むあげる画面394をディスプレイに表示させる。このように、子供4bによって新規の労働が申請されると、一旦、親4aの承諾待ちとなる。
労働許否領域412は、申請された新規労働414と、申請された新規対価金額416と、却下ボタン418と、承諾ボタン420と、を有する。親4aが承諾ボタン420をタップすると、親携帯端末14の候補労働設定部134は申請された労働の承諾を示す労働承諾信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、労働承諾信号を受信すると、承諾された労働を、労働登録要求に含まれていた対象の指定済目標の指定労働として子供情報保持部146に登録する。労働管理部154は、労働情報保持部142において、承諾された労働のステータスを「労働指定済み」に変更する。
画面情報生成部150は労働承諾表示領域422の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて、労働申請領域404の上に労働承諾表示領域422が重畳表示されるためる画面378をディスプレイ124に表示させる。このように、申請された労働が親4aにより承諾されると、労働として正式に登録されるユーザインタフェースが実現される。
また、親4aが承諾ボタン420をタップすると、画面情報生成部150は承諾された労働およびその対価金額を用いて第2完了判定領域426の画面情報を生成する。労働管理部154は、親携帯端末14へ、生成された画面情報をネットワーク6を介して送信する。親携帯端末14の表示制御部130は、受信された画面情報に基づいて第2完了判定領域426を含むあげる画面394をディスプレイに表示させる。第2完了判定領域426の構成は、第1完了判定領域392の構成に準じる。
労働許否領域412において親4aが却下ボタン418をタップすると、親携帯端末14の候補労働設定部134は申請された労働の却下を示す労働却下信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の労働管理部154は、労働却下信号を受信すると、却下された労働を労働情報保持部142から削除する。画面情報生成部150は、労働拒否表示領域424の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて、労働申請領域404の上に労働拒否表示領域424が重畳表示されるためる画面378をディスプレイ124に表示させる。このように、申請された労働が親4aによって却下されると、却下の旨が子供4bに通知され、却下された労働は削除される。なお、却下された労働を削除する代わりに、却下ラベルを付与してもよい。
図15は、目標金額が達成された後の購入処理において、子供携帯端末12のディスプレイ124および親携帯端末14のディスプレイに表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。子供4bがお手伝いを繰り返すことにより、「プラモデル●●」の目標別貯金額が目標金額「2000円」に到達したとする。この状態で管理サーバ10の画面情報生成部150は、第1指定済目標領域318の目標別貯金額インジケータ326が全て埋まり、目標別貯金額328が目標金額「2000円」と等しくなり、目標別貯金額達成割合330が「100%」となる第1指定済目標領域318の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12に送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は受信された画面情報に基づいて、目標金額が達成された第1指定済目標領域318をディスプレイ124に表示させる。
次いで画面情報生成部150は、購入可能領域430の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12に送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて、第1指定済目標領域318の上に購入可能領域430が重畳表示されたトップ画面302をディスプレイ124に表示させる。これにより、目標金額を達成した指定済目標に係る物(図15の場合、「プラモデル●●」)を購入可能な状態となる。購入受付部110は、購入可能領域430の購入ボタン432に対するタップを検出すると、第1指定済目標領域318に対応する指定済目標と子供4bの子供IDとを含む購入依頼を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10の購入管理部156は、目標情報保持部140において、受信した購入依頼に含まれる指定済目標のステータスを「購入処理待ち」に変更する。購入管理部156は、受信した購入依頼に含まれる指定済目標に対応する親IDの親4aの親携帯端末14へ、子供携帯端末12から受信した購入依頼を転送する。親携帯端末14の表示制御部130は、購入依頼を受信する前は、目標金額が達成された指定済目標に対応する第2指定済目標領域332の上に親側購入可能領域434が重畳表示されるトップ画面306をディスプレイに表示させる。表示制御部130は、購入依頼を受信すると、第2指定済目標領域332の上に購入処理領域436が重畳表示されるトップ画面306をディスプレイに表示させる。これにより、親4aによる購入手続きが可能な状態になる。購入処理部138は、購入処理領域436の購入ボタン438に対するタップを検出すると、購入承諾信号を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の購入管理部156は、購入承諾信号を受信すると、親情報保持部144を参照し、購入を承諾した親4aの決済情報を特定する。購入管理部156は、特定された決済情報を用いて指定済目標に係る購入処理を行う。購入処理の際、管理サーバ10は銀行サーバ8と通信してもよい。購入は、オフラインの実店舗で行われてもよいし、オンラインで行われてもよい。
図16は、子供4bが貯金を元手に仮想的な投資を行う際の処理において、子供携帯端末12のディスプレイ124に表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。子供4bは、トップ画面302上で投資の対象とする指定済目標の指定済目標領域(図16の例では、「プラモデル●●」の第1指定済目標領域318)をスワイプやフリックで選択する。子供4bが投資するボタン440をタップすると、子供携帯端末12の投資受付部112はそのタップを検出した時点でトップ画面302の正面に表示されている第1指定済目標領域318に対応する指定済目標を投資対象の指定済目標として取得する。投資受付部112は、子供4bの子供IDと投資対象の指定済目標とを含む投資検討要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の投資管理部158は、投資検討要求を受信すると、投資情報保持部148から各投資のパフォーマンスを取得する。投資管理部158は、投資対象の指定済目標の目標別貯金額を子供情報保持部146から取得する。投資管理部158は、取得されたパフォーマンスと取得された目標別貯金額とを用いて、投資のシミュレーションを行う。画面情報生成部150は、投資管理部158によって行われたシミュレーションの結果を用いて投資シミュレーション画面442の画面情報を生成する。投資管理部158は、生成された画面情報をネットワーク6を介して子供携帯端末12へ送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信した画面情報に基づいて投資シミュレーション画面442をディスプレイ124に表示させる。
投資シミュレーション画面442は、目標別貯金額444と、第1投資アイコン446と、第2投資アイコン448と、第3投資アイコン450と、シミュレーション結果表示領域452と、投資ボタン454と、を有する。子供4bはまず目標別貯金額444を見て原資を確認し、三つの投資アイコン446、448、450から一つを選択する。どの投資アイコンも選択されていない状態では、シミュレーション結果表示領域452には投資を行わない場合の結果のみが表示され、投資ボタン454は選択不可となっている。
子供4bが第1投資アイコン446をタップすると、シミュレーション結果表示領域452には第1投資アイコン446に対応する「投資A」に投資した場合のシミュレーション結果が表示される。特に、シミュレーション結果表示領域452には、ベストシナリオおよびワーストシナリオのそれぞれに対応する結果が示され、場合によっては元本割れの可能性があることが示唆される。投資ボタン454は選択可能な状態になる。子供4bが第2投資アイコン448、第3投資アイコン450をタップした場合も同様に、対応する「投資B」、「投資C」のシミュレーション結果がシミュレーション結果表示領域452に表示される。
子供4bはシミュレーション結果表示領域452に表示されるシミュレーション結果を検討し、投資ボタン454をタップすることで投資を選択する。子供携帯端末12の投資受付部112は、投資ボタン454がタップされたときに選択されていた投資アイコンに対応する投資を含む投資実行要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の投資管理部158は、投資実行要求を受信すると、選択された投資の投資IDと投資額と評価額とを、投資対象の指定済目標に対応付けて子供情報保持部146に登録する。本実施の形態では、最初の投資額は投資を選択したときの目標別貯金額全額である。他の実施の形態では、子供携帯端末は、投資を選択する際に子供から、初期投資額および定期投資額の指定を受け付けてもよい。
画面情報生成部150は、投資情報が更新された指定済目標について、投資情報を用いて指定済目標領域の表示内容を更新する。図16の例では、投資シミュレーション画面442において子供4bが「投資A」を選択して投資ボタン454をタップすると、ディスプレイ124の画面は更新されたトップ画面302に遷移する。このトップ画面302は、現在の総貯金額320に加えて、現在の投資Aへの総投資額456と、現在の総評価額458と、を有する。第1指定済目標領域318の目標別貯金額インジケータ326、目標別貯金額328、目標別貯金額達成割合330はいずれも評価額を反映するよう更新される。
その後、子供4bがお手伝いを繰り返すことにより投資額が増え、投資のパフォーマンスも良好であり、「プラモデル●●」の評価額が目標金額「2000円」に到達したとする。この状態で管理サーバ10の画面情報生成部150は、第1指定済目標領域318の目標別貯金額インジケータ326が全て埋まり、目標別貯金額328が目標金額「2000円」と等しくなり、目標別貯金額達成割合330が「100%」となる第1指定済目標領域318の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12に送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は受信された画面情報に基づいて、目標金額が達成された第1指定済目標領域318をディスプレイ124に表示させる。
次いで画面情報生成部150は、購入可能領域430の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して子供携帯端末12に送信する。子供携帯端末12の表示制御部102は、受信された画面情報に基づいて、第1指定済目標領域318の上に購入可能領域430が重畳表示されたトップ画面302をディスプレイ124に表示させる。これにより、目標金額を達成した指定済目標に係る物(図16の場合、「プラモデル●●」)を購入可能な状態となる。
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
本実施の形態に係る金融教育システム2によると、子供4bに、自分自身で貯めたお金を用いて、欲しい物を、自分自身で購入したという達成感を与えることができる。また、子供4bにお金を貯めることの大変さ、大切さを実感させることが可能となるだけでなく、達成感を与えることで、また頑張ろうとの意欲を醸成することが可能である。
また、本実施の形態に係る金融教育システム2では、子供アプリから直接物品を購入するのではなく、親アプリを介して購入することで、不要な購入やトラブルを抑制または防止することができる。
また、本実施の形態に係る金融教育システム2では、図16に例示されるように子供4bによる仮想的な投資が可能となっている。ここでは、以下が実現される。
1.投資(リスクとリターンの違うもの)の選択
2.貯金だけした場合との比較
3.投資は増える場合も減る場合もあることの提示(子供4bによる学び)
以上、実施の形態に係る金融教育システム2の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
実施の形態では、選択できる投資が仮想的な投資である場合を説明したが、これに限られない。例えば、実際の投資信託や株式、ジュニアNISAなどを購入することを可能にしてもよい。また、実際の投資信託や株式を投資として選択可能としながらも、実際には投資しないようにしてもよい。投資信託、株式、ジュニアNISAに投資する場合は、親が口座開設している金融機関の商品を対象としてもよい。
ジュニアNISAを選択する場合、18歳まで引き出すことができないため、それに相応しい目標(たとえば、大学の学費など)を選択したときだけジュニアNISAで投資できるように構成してもよい。親や祖父・祖母の援助条件を別枠で設けることを可能にしてもよい(年間の投資額は80万円まで非課税、制度継続期間は2016年から2023年までなどジュニアNISAの規定に従う)。
実施の形態では、実際の投資額が1000円だが仮想的な投資による評価額が2000円のとき、親がその差額(投資による増えた分)を補てんして購入するが、これに限られない。例えば、実際の投資信託や株式、ジュニアNISAによる投資の場合は、基本、実際の評価額が親の口座にあるため、補てんを行わなくてもよい。実際の投資信託や株式を投資として選択するものの、実際には投資しない場合、仮想的な投資と同じように、投資による増えた金額は親が補てんするようにしてもよい。
実施の形態では、親4aが子供4bにお小遣いをあげる場合を説明したが、これに限られず、例えば祖父・祖母が子供4bに援助を行えるよう構成してもよい。図17は、子供4bが祖父または祖母に援助を求める際の画面の遷移を示す画面遷移図である。前提として、祖父または祖母は自分の携帯端末に祖父・祖母アプリケーションプログラム(以下、祖父祖母アプリという)をダウンロードしてインストールしている。子供携帯端末12は、トップ画面302の援助ボタン460に対するタップを検出すると、援助要求を生成し、ネットワーク6を介して管理サーバ10に送信する。管理サーバ10の画面情報生成部150は、援助許否領域462を含むあげる画面464の画面情報を生成し、ネットワーク6を介して祖父または祖母の携帯端末に送信する。
あげる画面464は、援助を要求した子供4bを表す子供アイコン466と、援助許否領域462と、を有する。援助許否領域462は、援助対象の目標468と、援助額入力領域470と、あげるボタン472と、却下ボタン474と、を有する。祖父または祖母は、子供アイコン466および援助対象の目標468を見ることで、どの孫が何に対する援助を求めてきたかを把握する。祖父または祖母は、援助する場合、援助額入力領域470に援助額を入力し、あげるボタン472をタップし、援助しない場合は却下ボタン474をタップする。あげるボタン472がタップされると、援助額入力領域470に入力された援助額が管理サーバ10に送信される。管理サーバ10の画面情報生成部150は、子供携帯端末12のディスプレイ124に表示されるトップ画面302の総貯金額320および第1指定済目標領域318を、受信した援助額で更新する。
なお、祖父・祖母による援助は無条件でもよいし、条件を付けてもよい。条件として以下を設定してもよい。
1.貯金額が一定以上になったとき(例:半分になったら、7割に達したら)
2.援助する回数(例:1回まで、3回まで)
3.援助する金額(例:目標金額の20%まで、500円まで)
4.援助を受けるためにクリアすべき事項
援助する金額は事前に決めてよいし、図17の例のように祖父・祖母に委ねてもよい。また、援助する回数も事前に決めてもよいし、決めなくてもよい。援助する回数は甘やかさないためにも1回とすることが妥当な場合もある。
実施の形態では、子供4bがお手伝いをした場合に親4aがお小遣いをあげる場合について説明したが、これに限られない。例えば、子供アプリ、親アプリはお金の大切さを学ぶアプリであるため、「金融に関するクイズで正解したら」という条件を付け、金融知識(投資など)を学ぶアプリとして用いてもよい。クイズは、アプリ提供側が用意してもよいし、親が作成してもよい。正解時の金額はクイズの難易度に合わせて決定されてもよい。アプリ提供側が提供するクイズには難易度のランクを付してもよい。そうすることで、親がクイズを作成するときの参考とすることができる。
実施の形態では、子供アプリおよび親アプリについて説明したが、これに限られず、例えば、管理する側のアプリケーションおよび管理される側のアプリケーションに実施の形態に係る技術的思想を適用してもよい。例えば、夫婦で金銭管理をしている方が管理側アプリケーションを用い、そうでない方が被管理側アプリケーションを用いてもよい。
実施の形態では、子供4bがお手伝いをすることにより親4aからお小遣いを得る場合について説明したが、これに限られず、子供4bは他の労働を行うことで対価を得てもよい。例えば、候補労働としてお手伝いだけでなく、宿題や読書などが設定されてもよい。
実施の形態では、子供4bが欲しい物を目標として指定する場合を説明したが、これに限られず、子供4bは目標金額を設定可能な他の目標を指定してもよい。例えば、旅行や遊園地などのサービス(コト消費)が目標として設定されてもよい。
実施の形態では、子供4bの総貯金額320および目標別貯金額の両方を用いる場合について説明したが、これに限られず、いずれか一方のみを用いてもよい。総貯金額320のみを用いる場合は、指定された目標の目標金額に対する達成度は、目標金額と総貯金額との比較により評価される。また、複数の目標が指定されている場合、各目標の貯金額は同じ(総貯金額)となる。
実施の形態では、指定された目標の目標金額の達成度を示す指標として目標別貯金額インジケータ326、目標別貯金額328および目標別貯金額達成割合330を用いる場合を説明したが、これに限られず、他の態様の指標が用いられてもよい。
実施の形態では、口座間での実際の資金の移動を伴わない仮想的な貯金−購入の仕組みについて説明したが、これに限られない。例えば、親4aおよび子供4bの両方が金融機関(例えば、銀行)に口座を持っている場合、親4aの口座から子供4bの口座に対価金額を振り替えてもよい。この場合、現在の総貯金額は、子供4bの口座から情報を取得して表示する。購入の際には、「振り替え指示」を銀行の銀行サーバ8に通知する。これにより、購入に必要な金額が子供4bの口座から親4aの口座に振り替えられる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、親アプリについて、父親、母親の区別をしない場合を説明した。第2の実施の形態では、親アプリにおいて父親、母親の区別をする。それ以外にも、第2の実施の形態では、保持部のデータ構造を第1の実施の形態のものから変更する。
図19は、第2の実施の形態に係る金融教育システムの管理サーバ20の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
管理サーバ20は、目標情報保持部240と、労働情報保持部242と、親情報保持部244と、子供情報保持部246と、投資情報保持部248と、労働履歴情報保持部260と、貯金・投資履歴情報保持部262と、貯金・投資情報保持部264と、画面情報生成部250と、目標管理部252と、労働管理部254と、購入管理部256と、投資管理部258と、を備える。
図20は、図19の目標情報保持部240の一例を示すデータ構造図である。目標情報保持部240は、目標を特定する目標IDと、目標と、目標金額と、目標を登録した者を表す登録者と、目標を承認した者を表す承認者と、目標を指定している子供を特定する指定対象子供IDと、目標のステータスと、を対応付けて保持する。本実施の形態では、父親であれ母親であれ親が目標を登録した場合にその目標が自動的に承認されてもよい。あるいはまた、父親が登録した後、母親が承認するといったように登録者と承認者とを分けてもよい。例えば、図20の目標情報保持部240の目標ID「1」のエントリは父親(親ID「PA01」)が登録し、父親が承認した場合を表しており、目標ID「2」のエントリは父親が登録し、母親(親ID「PA02」)が承認した場合を表す。なお、子供が登録した場合は、親の承認が必須となる。
目標情報保持部240において、目標は、子供ごとに登録される。どの子供の目標であるかは、指定対象子供IDで識別する。目標について、基本は、使用済みのエントリを再利用することはせず、新しい目標を次々に登録していく。そのため、目標情報保持部240では目標をステータスで管理する。無論、コピー機能を使って、すでに購入完了した目標を再度、目標に設定してもよい。
目標のステータスは以下のように変化する。目標が登録されるとまず「承認待ち」となる。そこで却下されると「却下済み」となる。承認されると「候補設定済み」となり、そこで削除されると「削除済み」となる。ある目標について子供が「ほしい」ボタンをタップすると、その目標のステータスは「候補設定済み」から「目標指定済み」になる。目標金額が達成され、子供アプリにより購入依頼が発せられると、その目標のステータスは「目標設定済み」から「購入処理待ち」になる。親アプリが購入を承認すると、ステータスは「購入処理中」に変化し、子供が目標に係る物品またはサービスを受け取ると「購入完了」に変化する。
図21は、図19の労働情報保持部242の一例を示すデータ構造図である。労働情報保持部242は、労働を特定する労働IDと、労働と、労働の対価金額と、労働を行えるタイミングと、労働を登録した者を表す登録者と、労働を承認した者を表す承認者と、労働を指定している子供を特定する対象子供IDと、労働のステータスと、を対応付けて保持する。本実施の形態では、父親であれ母親であれ親が労働を登録した場合にその労働が自動的に承認されてもよい。あるいはまた、父親が登録した後、母親が承認するといったように登録者と承認者とを分けてもよい。なお、子供が登録した場合は、親の承認が必須となる。
子供に合った労働を労働情報保持部242に登録することができる。図21の例では、労働「お風呂そうじ」は、子供ID「CH01」の子供および子供ID「CH02」の子供のどちらでも労働指定できるが、労働「ゴミ出し」は子供ID「CH01」の子供のみが労働指定できる。
労働のステータスは以下のように変化する。労働が登録されるとまず「承認待ち」となる。そこで却下されると「却下済み」となる。承認されると「候補設定済み」となり、そこで削除されると「削除済み」となる。ある労働について子供が「する」ボタンをタップすると、その労働のステータスは「候補設定済み」から「労働指定済み」になる。親が完了」ボタンをタップすると、対象の労働のステータスは「労働指定済み」から「候補設定済み」に戻る。
図22は、図19の親情報保持部244の一例を示すデータ構造図である。親情報保持部244は、父親か母親かまで区別可能な親IDと、表示名と、購入サイトのURLと、その購入サイトで使用する決済IDと、その決済IDに対応する決済パスワードと、親の子供を特定する子供IDと、を対応付けて保持する。親情報保持部244に示されるように、本実施の形態では、同じ子供の親でも父親と母親とに別々のIDが割り当てられる。
図23は、図19の子供情報保持部246の一例を示すデータ構造図である。子供情報保持部246は、子供を特定する子供IDと、子供が指定している目標を特定する目標IDと、その目標のステータスと、を対応付けて保持する。
図24は、図19の投資情報保持部248の一例を示すデータ構造図である。投資情報保持部248は、投資を特定する投資IDと、投資銘柄名と、投資銘柄についての説明と、投資のパフォーマンスと、を対応付けて保持する。
図25は、図19の労働履歴情報保持部260の一例を示すデータ構造図である。労働履歴情報保持部260は、どの子供がどの目標についてどの労働を行ったかを特定可能な子供IDと目標IDと労働IDとの組と、その労働で得た対価金額と、その労働を開始した日時と、その労働を終了した(または完了したと判定された)日時と、を対応付けて保持する。
図26は、図19の貯金・投資履歴情報保持部262の一例を示すデータ構造図である。貯金・投資履歴情報保持部262は、どの子供がどの目標についてどの貯蓄方法を採用したかを特定可能な子供IDと目標IDと貯蓄方法との組と、貯蓄方法が貯金であればその貯金額と、貯蓄方法が投資であれば選択された投資の投資IDおよび投資額と、を対応付けて保持する。
図27は、図19の貯金・投資情報保持部264の一例を示すデータ構造図である。貯金・投資情報保持部264は、子供IDと、子供が指定している目標を特定する目標IDと、目標の目標金額と、目標についての現在の貯金額と、投資額と、評価額と、を対応付けて保持する。
図19に戻り、目標管理部252は目標に関する情報の管理を行う。親携帯端末14は、親4aから、目標と目標金額との組の入力を受け付ける。親携帯端末14は、入力された目標と目標金額との組を管理サーバ20に送信し、目標管理部252は受信した組を、受信した組の送信元の親4aの親IDを登録者として目標情報保持部240に登録する。
目標管理部252は、子供4bによって指定された目標を子供携帯端末12から受信し、目標情報保持部240において、受信された目標のステータスを「目標指定済み」に変更すると共にその目標を指定した子供4bの子供IDを指定対象子供IDとして登録する。併せて目標管理部252は、受信された目標を、その目標を指定した子供4bの子供IDに対応付けて子供情報保持部246に登録する。
目標管理部252は、子供携帯端末12から購入依頼を受信し、目標情報保持部240において、受信された購入依頼に係る目標のステータスを「購入処理待ち」に変更する。目標管理部252は、親4aが購入依頼に応じて購入を承認した旨の通知を親携帯端末14の購入管理部156から受けると、目標情報保持部240および子供情報保持部246におけるその購入依頼に係る目標のステータスを「購入処理中」に変える。
労働管理部254は労働に関する情報の管理を行う。親携帯端末14は、親4aから、労働と対価金額と(オプションでタイミングと)の組の入力を受け付ける。親携帯端末14は、入力された労働と対価金額との組を管理サーバ20に送信し、労働管理部254は受信した組を、受信した組の送信元の親4aの親IDを登録者として労働情報保持部242に登録する。
労働管理部254は、目標に対して子供4bが指定した労働を子供携帯端末12から受信し、労働情報保持部242において、受信された労働のステータスを「労働指定済み」に変更すると共にその労働を指定した子供4bの子供IDを対象子供IDとして登録する。
労働管理部254は、労働の完了を示す完了信号を親携帯端末14から受信し、労働情報保持部242において、完了したと判定された労働のステータスを「候補設定済み」に戻すと共に対応する対価金額を取得する。併せて労働管理部254は、貯金・投資情報保持部264において、完了したと判定された労働の対象となる目標の目標別貯金額を取得された対価金額で更新する。
購入管理部256は購入に関する情報の管理を行う。購入管理部256は、目標に関する購入依頼を子供携帯端末12から受信する。購入管理部256は、目標情報保持部240において、受信された購入依頼に係る目標のステータスを「購入処理待ち」に変更する。購入管理部256は、子供4bから購入依頼があった旨を親携帯端末14に、ネットワーク6を介して通知する。
投資管理部258は投資に関する情報の管理を行う。子供4bが子供アプリを介して目標のひとつについて投資を申し込むと、投資管理部258は子供携帯端末12から申し込まれた投資の情報(どの投資にいくら投資したか)を受信する。投資管理部258は、貯金・投資情報保持部264において、投資額を、投資を申し込んだ子供4bの子供IDおよび投資対象の目標に対応付けて登録する。
投資管理部258は、外部のリソースを参照することなどにより、周期的に投資情報保持部248のパフォーマンスを更新する。投資管理部258は、この更新のタイミングで、貯金・投資情報保持部264に保持されている各投資について、その評価額を更新する。
画面情報生成部250は、第1の実施の形態の画面情報生成部150と同様に構成される。
以上の構成による金融教育システムの動作および画面遷移は第1の実施の形態に係る金融教育システムの動作および画面遷移に準じる。
本実施の形態に係る金融教育システムによると、第1の実施の形態に係る金融教育システム2によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、父親と母親とが別々に管理する場合にも適した金融教育システムが提供される。また、労働履歴情報保持部260や貯金・投資履歴情報保持部262を参照することで、親や子供は活動の履歴を確認することができる。