JP2019215147A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Ryo Kurokawa
遼 黒川
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Isahiro Yoshioka
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Hiroyuki Motoi
啓順 元井
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Abstract

【課題】ヒータを用いずに、冷却器の除霜を行える冷蔵庫を提供する。【解決手段】圧縮機56から圧送され、凝縮器58を通った冷媒をRエバ52、又はFエバ54に流す冷却切替弁70と、Fエバ54に設けられた除霜パイプ86と、圧縮機56の吐出側に接続された除霜切替弁65と、を含む冷凍サイクル50を有し、除霜切替弁65の一方の出口側に凝縮器58が接続され、他方の出口側に除霜パイプ86の一端が接続され、除霜パイプ86の他端が凝縮器58と冷却切替弁70の入口側との間に接続されている。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従来の冷蔵庫では、冷凍サイクルを構成している冷却器が低温になると、冷却器の外面に霜が付着するが、この冷却器への霜の付着により冷却器の冷却能力が低下することが知られている。したがって冷却器に付着した霜を除去(除霜)することが、冷蔵庫の性能向上に重要である。このため、冷却器の霜の除霜を行うために、冷却器には除霜ヒータが設けられ、この除霜ヒータが、冷却器の霜を融解する。
特開2013−19598号公報 特開2017−116224号公報
しかし、除霜ヒータを通電して冷却器の霜を融解すると電力消費量を増加させるという問題点があった。
そこで本発明の実施形態は、上記問題点に鑑み、ヒータを用いずに、冷却器の除霜を行える冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、圧縮機と、凝縮器と、第1冷却器と、前記第1冷却器より低い温度に冷却される第2冷却器と、前記圧縮機から圧送され、前記凝縮器を通った冷媒を前記第1冷却器、又は前記第2冷却器に流す冷却切替弁と、前記第2冷却器に設けられた除霜パイプと、前記圧縮機の吐出側に接続された除霜切替弁と、を含む冷凍サイクルを有し、前記除霜切替弁の一方の出口側に前記凝縮器が接続され、他方の出口側に前記除霜パイプの一端が接続され、前記除霜パイプの他端が前記凝縮器と前記冷却切替弁の入口側との間に接続されている、冷蔵庫である。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の断面図。 冷凍サイクルを示す図。 冷凍冷却器の正面図。 冷凍冷却器の右側面図。 冷蔵庫のブロック図。 除霜運転中のタイムチャート。
以下、本発明の一実施形態の冷蔵庫1について図1〜図5を参照して説明する。
(1)冷蔵庫1
冷蔵庫1について説明する。図1に示すように、冷蔵庫1は前面に開口する断熱箱体2を備える。断熱箱体2は、鋼板製の外箱4と合成樹脂製の内箱6との間に形成された断熱空間に、真空断熱材や発泡ウレタンなどの断熱材を有して構成されている。断熱箱体2の内部には複数の貯蔵室が設けられており、具体的には、図1に示すように、上段から順に、冷蔵室10、野菜室12が設けられ、その下方に製氷室(図示せず)と小冷凍室14が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室16が設けられている。
冷蔵室10及び野菜室12は、冷蔵温度帯(例えば、0〜4℃)に冷却される貯蔵室である。冷蔵室10の前面開口部は、該開口部を幅方向に区分する観音開き式の左右一対の断熱性の冷蔵扉10aにより閉塞される。この冷蔵扉10aは、冷蔵庫本体の左右両側に設けたヒンジ5により回動自在に枢支されている。冷蔵室10の背面には、冷蔵室10の庫内温度を測定するための冷蔵温度センサ(以下、「Rセンサ」という)24が設けられている。また、断熱性の冷蔵扉10aの前面には、冷蔵庫1の周囲の外気温を検出する外気温センサ20が設けられている。
野菜室12の前面開口部には、引出し式の断熱性の野菜扉12aが設けられている。この野菜扉12aの背面部には、貯蔵容器を構成する上下2段の収納ケース22が連結されている。
製氷室、小冷凍室14、及び冷凍室16は、いずれも冷凍温度帯(例えば、−20〜−10℃)に冷却される貯蔵室であり、野菜室12と製氷室及び小冷凍室14との間は、内部に断熱材が設けられた断熱仕切壁28により上下に仕切られている。小冷凍室14の前面開口部には、引出し式の断熱性の小冷凍扉14aが設けられており、その小冷凍扉14aの背面部に貯蔵容器30が連結されている。製氷室の前面開口部にも、図示はしないが、製氷容器が連結された引出し式の断熱性の製氷扉が設けられている。冷凍室16の前面開口部にも、上下2段の貯蔵容器32が連結された引出し式の断熱性の冷凍扉16aが設けられている。また、冷凍室16の背面には、冷凍室16の庫内温度を測定するための冷凍温度センサ(以下、「Fセンサ」という)26が設けられている。
断熱箱体2の冷蔵温度帯の貯蔵室(冷蔵室10及び野菜室12)の奥部には、冷蔵冷却器空間(以下、「R空間」という)36及びダクト38が形成されている。R空間36の内部には、冷蔵冷却器(以下、「Rエバ」という)52及び冷蔵ファン(以下、「Rファン」という)53が設けられており、Rファン53が、Rエバ52で冷却したR空間36内の空気をダクト38を介して冷蔵室10及び野菜室12に供給することで、これらの貯蔵室を冷却する。
R空間36には、Rエバ52から発生した除霜水を受ける水受部37が設けられている。水受部37で受けた除霜水は、排水ホースを介して、機械室34内に設けられた不図示の蒸発皿に排水され、機械室34内で発生する熱を受けて蒸発するようになっている。
断熱箱体2の冷凍温度帯の貯蔵室(製氷室、小冷凍室14、冷凍室16)の奥部には、冷凍冷却器空間(以下、「F空間」という)40及びダクト44が設けられている。F空間40の内部には、Rエバ52より低い温度に冷却される冷凍冷却器(以下、「Fエバ」という)54と冷凍ファン(以下、「Fファン」という)55が設けられている。F空間40に設けられたFファン55は、Fエバ54で冷却したF空間40内の空気をダクト44を介して製氷室、小冷凍室14、冷凍室16に供給することで、これらの貯蔵室を冷却する。
F空間40には、Fエバ54から発生した除霜水を受ける水受部41がFエバ54の下方に設けられている。水受部41で受けた除霜水は、排水ホースを介して、機械室34内に設けられた不図示の蒸発皿に排水され、機械室34内で発生する熱を受けて蒸発するようになっている。
図1に示すように、断熱箱体2の外箱4の外側、この例では、断熱箱体2の背面下端部には、機械室34が設けられている。この機械室34内には、各貯蔵室を冷却するRエバ52及びFエバ54と共に冷凍サイクル50を構成する圧縮機56及び凝縮器58や、圧縮機56及び凝縮器58を冷却する冷却ファン(以下、「Cファン」という)57等が配設されている。圧縮機56は、機械室34の幅方向一方側に寄せて配置されている。機械室34の幅方向他方側には、機械室34の前方を区画する前壁に沿って形成されたダクト42と、ダクト42の内部に収納された凝縮器58と、凝縮器58の後方に位置する冷却ファン57と、蒸発皿の溜まった除霜水を加熱する蒸発パイプ60が設けられている。そして、冷却ファン57が回転すると、庫外の空気が、断熱箱体2の前方から断熱箱体2の底面と冷蔵庫1の設置面との隙間を通って後方に流れ、機械室34の下方に開口する吸込口(不図示)からダクト42を介して機械室34へ取り込まれ、凝縮器58及び圧縮機56及び蒸発パイプ60へ送風されこれらを冷却する。
断熱箱体2の外側、例えば、断熱箱体2の天井壁の上面後部には、冷蔵庫1を制御するマイコン等を実装した制御基板からなる制御部46が設けられている。
(2)冷凍サイクル50
次に、冷凍サイクル50について図1と図2を参照して説明する。冷凍サイクル50は、図2に示すように、高温高圧の気体状の冷媒を吐出する圧縮機56の吐出側から順番に、除霜切替弁65、蒸発パイプ60、凝縮器58、放熱パイプ64、防露パイプ66、逆止弁88、ドライヤ68及び冷却切替弁70が接続されている。
圧縮機56は、インバータ制御によって運転周波数を変えることにより単位時間当たりに吐出する冷媒量を変更できる能力可変型の圧縮機であり、高温、高圧の気体状の冷媒を送り出す。そして、単位時間当たりに吐出する冷媒量が、増加すれば周囲に与える熱量が増加する。
除霜切替弁65は、三方弁からなり、一方の出口に蒸発パイプ60、他方の出口に防露パイプ66が接続されている。これにより、除霜切替弁65は、圧縮機56から流れ込んだ気体状の冷媒を、一方の出口に接続され蒸発パイプ60、他方の出口に接続された防露パイプ66に切り替えて供給する。
蒸発パイプ60は、高温、高圧の気体状の冷媒によって蒸発皿の溜まった除霜水を加熱する。
凝縮器58は、蒸発パイプ60から高温、高圧の気体状の冷媒が流れ込むと放熱させ、高温、高圧の液体状の冷媒を放熱パイプ64に送る。
放熱パイプ64は、外箱4と接触するように断熱箱体2の断熱空間内に埋設され、庫外空気と熱交換することで内部を流れる高温の液体状の冷媒を冷却すると共に、その凝縮熱により扉周囲の露付きを抑制する。
放熱パイプ64に接続された防露パイプ66は、上記した蒸発パイプ60、凝縮器58及び放熱パイプ64と共に冷媒の熱を外部へ放熱する放熱手段として機能するものであり、図1に示すように、断熱箱体2に設けられた冷蔵室10、野菜室12、小冷凍室14、冷凍室16の前面開口部の周縁部と接触するように断熱箱体2の断熱空間内に配設され、その凝縮熱により扉周囲の露付きを抑制する。
放熱パイプ64から送り出された冷媒は、逆止弁88を通り、除霜パイプ86からの冷媒と共にドライヤ68に流れる。
ドライヤ68は、冷媒の配管内の水分、ごみ、金属などの異物を液体状の冷媒から除去するための冷媒乾燥器である。
冷却切替弁70は、三方弁からなり、ドライヤ68を通過した常温、高圧の液体状の冷媒が流れ込む。冷却切替弁70の一方の出口には、キャピラリーチューブ等の冷蔵減圧装置(以下、「R減圧装置」という)72、Rエバ52、冷蔵アキュムレータ74及び冷蔵サクションパイプ76が、配管により順に接続されている。
冷却切替弁70の他方の出口には、キャピラリーチューブ等の冷凍減圧装置(以下、「F減圧装置」という)78、Fエバ54、冷凍アキュムレータ80、冷凍サクションパイプ82及び逆止弁84が配管により順に接続されている。これにより、冷却切替弁70は、防露パイプ66及びドライヤ68を通って流れ込んだ液体状の冷媒を、R減圧装置72を介してRエバ52と、F減圧装置78を介してFエバ54に切り替えて供給する。
そして、逆止弁84の出口側と冷蔵サクションパイプ76の出口側が一つになって圧縮機56の吸入側に接続されている。
Rエバ52には、Rエバ52の温度を検出するRエバ温度センサ(以下、「Rエバセンサ」という)90が設けられ、Fエバ54には、Fエバの温度を検出するFエバ温度センサ(以下、「Fエバセンサ」という)92が設けられている(図2参照)。
除霜切替弁65の他方の出口に接続された除霜パイプ86は、圧縮機56で吐出された高温、高圧の気体状の冷媒が、Fエバ54の回りを流れるように、かつ、Fエバ54に接触させて設けられている。Fエバ54を加熱して液体状になった冷媒は、ドライヤ68に流れる。詳しくは、後述する。
(3)Fエバ54とRエバ52
Fエバ54について図3と図4を参照して説明する。Fエバ54は、フィンチューブ型冷却器であり、冷却パイプ541と複数枚のフィン542より構成されている。
複数枚のフィン542は、図3に示すように互いに平行に配されている。Fエバ54で冷却される空気は下から上に流れているとすると、フィン542の枚数は上方にいくほど多くなるように配置され、隣接するフィン542の間隔が、Fエバ54の上に行くほど(空気の下流側ほど)狭くなっている。
冷却パイプ541の入口側の接続部543は、図3においてFエバ54の右上部にある。冷却パイプ541はその位置から全てのフィン542を横に貫通し、Fエバ54の左側面に到達した後に下方に折曲され、再びフィン542を横に貫通して右側部に到達する。冷却パイプ541は、以下同様にして蛇行状に配置されている。Fエバ54の表面を冷却パイプ541が上から下まで覆った後、Fエバ54の裏面に折曲され、再び上に向かって蛇行状に配される。冷却パイプ541の出口側の接続部544は、冷却パイプ541の入口側の接続部543の近傍に配される。冷却パイプ541の入口側の接続部543は、配管を介してF減圧装置78に接続され、出口側の接続部544は、配管を介して冷凍アキュムレータ80に接続されている。
図4に示すように、除霜パイプ86が、冷却パイプ541の外側に位置する複数枚のフィン542を貫通し、冷却パイプ541を囲むように設けられている。この除霜パイプ86の入口側の接続部861は、図3においてFエバ54の右上部、すなわち冷却パイプ541の入口側の接続部543の近傍にある。除霜パイプ86はその位置から全てのフィン542を横に貫通し、Fエバ54の左側面に到達した後に下方に折曲され、再びフィン542を横に貫通して右側部に到達する。除霜パイプ86は、以下同様にして蛇行状に配置されている。Fエバ54の表面を除霜パイプ86が上から下まで覆った後、Fエバ54の裏面に折曲され、再び上に向かって蛇行状に配される。除霜パイプ86の出口側の接続部862は、除霜パイプ86の出口側の接続部544の近傍に配される。なお、除霜パイプ86は、Fエバ54の下にいくほど(空気の上流側ほど)、密度が大きくなるように配されている。除霜パイプ86の入口側の接続部861は、配管を介して除霜切替弁65の他方の出口に接続されている。除霜パイプ86の出口側の接続部862は、逆止弁88とドライヤ68の間の配管に接続されている。
除霜運転において、除霜パイプ86に、高温、高圧の気体状の冷媒が流れると、Fエバ54のフィン542や冷却パイプ541に付着した霜をその熱で融解し、除霜を行うことができる。
Rエバ52も、フィンチューブ型冷却器であり、冷媒による冷却温度が、Fエバ54に比べて高い温度に設定されている点で相違するが基本的な冷却器の構造は同じであり、また、除霜パイプ86を有していない。
(4)冷蔵庫1の電気的構成
制御部46には、図5のブロック図に示すように、Rセンサ24、Fセンサ26、Rファン53、Fファン55、圧縮機56、Cファン57、除霜切替弁65、冷却切替弁70、Rエバセンサ90、Fエバセンサ92、外気温センサ20等の断熱箱体2の内側又は外側に設けられた電気部品が電気接続されており、各種センサから入力される信号と予めメモリに記憶された制御プログラムに基づいて、Rファン53、Fファン55、圧縮機56、Cファン57、除霜切替弁65及び冷却切替弁70の動作を制御して冷蔵庫1の動作全般を制御する。
制御部46は、Rセンサ24及びFセンサ26によって検出された庫内温度に基づいて、冷蔵温度帯の冷蔵室10、野菜室12を冷却する冷蔵運転(以下、「R運転」という)と、冷凍温度帯の小冷凍室14、冷凍室16を冷却する冷凍運転(以下、「F運転」という)とを切り替えて実行すると共に、所定の除霜開始条件を満たすと、Fエバ54を加熱してFエバ54に付着した霜を融解する除霜運転を実行する。
なお、除霜開始条件の内容は限定されない。例えば、冷凍温度帯の貯蔵室が所定の温度以下になった時や、前回の除霜の完了時から一定時間経過した時や、冷凍運転の積算時間が一定時間に達した時に、制御部46は除霜開始条件を満たされたと判断する。
(5)冷蔵庫1の制御方法
冷蔵庫1の運転方法について説明する。
(5−1)R運転
R運転を実行する場合、制御部46は、圧縮機56を所定の周波数で動作させつつ、除霜切替弁65を蒸発パイプ60側へ切り替えて、放熱パイプ64から流れ込んだ高圧、高温の液体状の冷媒を防露パイプ66へ供給し、冷却切替弁70を切り替えてR減圧装置72を介してRエバ52に低圧、低温の液体状の冷媒を供給する。また、制御部46は、Rファン53を回転させる。
これらの制御の結果、Rエバ52は流れ込んだ低圧、低温の冷媒が気化することで周囲の空気を冷却してR空間36内で冷気を生成し、その冷気がRファン53の送風作用により冷蔵温度帯の冷蔵室10、野菜室12内を循環し、所定の冷蔵温度に冷却する。
(5−2)F運転
F運転を実行する場合、制御部46は、圧縮機56を所定の周波数で動作させつつ、除霜切替弁65を蒸発パイプ60側へ切り替えて、放熱パイプ64から流れ込んだ高圧、高温の冷媒を防露パイプ66へ供給し、冷却切替弁70を切り替えてF減圧装置78を介してFエバ54に低圧、低温の冷媒を供給する。また、制御部46は、Fファン55を回転させる。
これらの制御の結果、Fエバ54は流れ込んだ低圧、低温の冷媒が気化することで周囲の空気を冷却してF空間40内で冷気を生成する。そして、生成された冷気がFファン55の送風作用により冷凍温度帯の小冷凍室14、冷凍室16内を循環し、所定の冷凍温度に冷却する。冷凍温度帯の小冷凍室14、冷凍室16内を循環した冷気は、冷凍室16の背面に設けられた吸込口18からF空間40に戻り、Fエバ54の下方から上方へFエバ54が備える多数のフィンの間を通って流れる。その際に冷気は再びFエバ54により冷却され、その後、再び冷凍温度帯の小冷凍室14、冷凍室16へ送風される。
(5−3)除霜運転
除霜運転を実行する場合、制御部46は、圧縮機56を所定の周波数で動作させつつ、除霜切替弁65を切り替えて圧縮機56からの高圧、高温の気体状の冷媒を除霜パイプ86へ供給する。この制御により、圧縮機56で圧縮された高圧、高温の冷媒が、Fエバ54に設けられた除霜パイプ86を流れ、Fエバ54に付着した霜と熱交換することで、霜の融解し、高圧、高温の冷媒が冷却され液化する。
また、制御部46は、除霜運転中にRファン53を所定の回転数で回転させて冷蔵温度帯の冷蔵室10、野菜室12を冷却するR運転を実行する。すなわち、除霜運転では、除霜パイプ86を流れ出た高圧、高温の液体状の冷媒が、ドライヤ68、冷却切替弁70、R減圧装置72を介してRエバ52に流れ込む。これにより、Rエバ52は流れ込んだ低圧、低温の液体状の冷媒が気化することで周囲の空気を冷却してR空間36内で冷気を生成し、その冷気がRファン53の送風作用により冷蔵温度帯の冷蔵室10、野菜室12内を循環し所定の冷蔵温度に冷却する。
(6)除霜運転の制御方法
次に、除霜運転の具体的な制御方法について図6のタイムチャートを参照して説明する。
まず、除霜運転中は、上記したようにR運転を同時に行っているが、Rファン53の回転数を、通常のR運転における回転数(以下、「定格回転数」という)の50%〜80%で回転させる。この理由は、除霜運転の時間は通常のR運転より長くなり、Rファン53の回転数を落とさないと、冷蔵温度帯の庫内温度が過冷却となることを防止するためである。なお、Rファン53の回転数を定格回転数よりも下げる場合には、除霜運転が開始されるとき、すなわち、除霜切替弁65がOFFからONになったときである。
また、除霜運転中は、Fファン55の回転を停止させる。この理由は、Fエバ54の温度が上昇するため、その上昇した空気を小冷凍室14、冷凍室16などに循環させないためである。なお、Fファン55の回転は、全く停止させるのでなく、通常のF運転の回転数の1%以下で回転させてもよい。
また、除霜運転中は、Cファン57の回転を停止させる。この理由は、圧縮機56から吐出される熱い冷媒の熱損失を最小限にして、除霜パイプ86に届けるためである。なお、Cファン57の回転は、全く停止させるのでなく、通常の回転数の1%以下で回転させてもよい。
除霜運転は、省エネモードと高速モードが存在する。省エネモードは、省エネルギーを目的とし、高速モードは、冷凍食品を長期保存することを目的とする。省エネモードと高速モードの切り換えは、ユーザが冷蔵庫に設けられている不図示の操作盤による操作、又は外部からのスマートフォンなどの操作によって切り換える。
省エネモードは、圧縮機56の運転周波数を18Hz〜40Hzの間にする。40Hzまでの運転周波数であると、圧縮機56における省エネ効果が大きいためである。省エネモードにおいても、外気温によって運転周波数を切り換える。外気温センサ20が検出した外気温が20℃以上の場合には、圧縮機56の運転周波数を18Hz〜30Hz(例えば、25Hz)にする。また、外気温が20℃未満の場合には、圧縮機56の運転周波数を30Hz〜40Hz(例えば、35Hz)にする。このように外気温が高いほど圧縮機56の運転周波数を低くすることにより、除霜能力を維持しつつ、省エネを実現できる。
高速モードは、圧縮機56の運転周波数は40Hz〜69Hzの間にする。圧縮機56の運転周波数が、省エネモードよりも高いため、単位時間当たりに送られる熱い冷媒の量が増加し、Fエバ54の加熱をより促進でき、除霜時間を短縮できる。そのため、長期間保存されている冷凍食品に対する冷却を維持できる。高速モードにおいても、外気温によって運転周波数を切り換える。外気温が20℃以上の場合には、圧縮機56の運転周波数を40Hz〜50Hz(例えば、45Hz)にする。外気温が20℃未満の場合には、圧縮機56の運転周波数を50Hz〜69Hz(例えば、60Hz)にする。このように外気温が高いほど圧縮機56の運転周波数を低くすることにより、除霜時間を短くしつつ、省エネを実現できる。
省エネモードと高速モードよりなる除霜運転が終了するのは、Fエバセンサ92の検出温度が一定温度(例えば、7.5℃)以上に到達すると、氷が全て取り除かれたものとして終了する。除霜運転終了後は、圧縮機56は、R運転やF運転に対応した運転周波数で運転させる。
図6に示すように、除霜運転後にFファン55の運転を開始するのは、Rエバセンサ90の検出温度がFセンサ26の検出温度よりも低くなり、かつ、F運転が開始されたときに運転を開始する。この理由は、除霜後においてはFエバ54の温度は高くなっているため、除霜運転終了後の直後にFファン55を回転させるとその暖まった空気が冷凍室16などに流れる可能性があるため、Fエバ54の温度が冷凍室16などの庫内温度よりも低くなったときで、かつ、F運転が開始されたときから運転を開始する。これによって、冷蔵温度帯に貯蔵されている食品の温度が上昇しない。
また、図6に示すように、除霜運転後にRファン53の運転を開始するのは、Fファン55の運転を開始した後に行う。この理由は、冷凍室16などは除霜時に温度上昇しているため、F運転を優先させる必要があるからである。
また、図6に示すように、Cファン57の運転は、除霜運転終了後に直ちに開始する。この理由は、Cファン57は冷媒を冷却するため除霜時は停止させているが、除霜後は温度が低い冷媒が必要なため、Cファン57の運転を直ちに開始する必要があるからである。
(7)効果
以上のような本実施形態の冷蔵庫1では、圧縮機56で圧縮された高温の冷媒が流れる除霜パイプ86をFエバ54に接触させて設けているため、除霜パイプ86を流れる冷媒の熱によってFエバ54の除霜を行うことができる。特に、除霜パイプ86は、Fエバ54の下にいくほど(空気の上流側ほど)、密度が大きくなるように配されているので、霜が付着しやすいFエバ54の下部をより加熱して、除霜を行うことができる。
また、圧縮機56からは、除霜パイプ86に高温、高圧の気体状の冷媒が送られるが、この冷媒はFエバ54を加熱して霜を取り除くことにより熱が奪われ、液化する。そして、ドライヤ68で水分やゴミが取り除かれるため、冷却切替弁70には、きれいな高温、高圧の液体状の冷媒しか送られてこない。
また、Fエバ54を囲む除霜パイプ86の入口側の接続部861と出口側の接続部862とは、冷却パイプ541の入口側の接続部543と出口側の接続部544と同じ位置に設けられているため、除霜パイプ86の接続作業は、冷却パイプ541の接続作業と同じ位置で行うことができ、作業効率が上がる。
また、除霜運転中においてもRエバ52に冷媒が流れるため、Rエバ52によって冷却された空気が、冷蔵室10などの冷蔵温度帯を冷却できる。
また、隣接するフィン542の間隔が、Fエバ54の上に行くほど(空気の下流側ほど)狭くなっているので、より空気が冷却される。
また、除霜運転中は、Fファン55を回転を停止させるため、温度が上昇したFエバ54からの熱が冷凍室16などに流れ込まず食品の温度が上昇しない。
また、除霜運転中は、Cファン57の回転を停止させるため、圧縮機56から出てきた熱い冷媒の熱損失を最小限にして除霜パイプ86に送ることができ、その熱量を除霜に使用できる。
また、除霜運転中は、Rファン53の回転数を定格回転数の50〜80%に落とすことにより、通常のR運転よりも長い除霜時間であっても、冷蔵室10などが過冷却にならない。
また、除霜運転は、省エネモードと高速モードが存在するため、ユーザのニーズに合わせた除霜を行うことができる。省エネモードでは省エネルギーを優先できる。高速モードでは短時間で除霜を行うことができ、冷凍食品を長期間保存しているユーザでも安心して除霜運転を行うことができる。
また、除霜運転の省エネモードと高速モードにおいて、外気温が高いほど圧縮機56の運転周波数を下げるため、除霜能力を下げることなく省エネを実現できる。
(8)その他
上記した実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・冷蔵庫、20・・・外気温センサ、50・・・冷凍サイクル、52・・・Rエバ、53・・・Rファン、54・・・Fエバ、55・・・Fファン、56・・・圧縮機、57・・・Cファン、60・・・蒸発パイプ、64・・・放熱パイプ、65・・・除霜切替弁、66・・・防露パイプ、68・・・ドライヤ、70・・・冷却切替弁、86・・・除霜パイプ

Claims (17)

  1. 圧縮機と、
    凝縮器と、
    第1冷却器と、
    前記第1冷却器より低い温度に冷却される第2冷却器と、
    前記圧縮機から圧送され、前記凝縮器を通った冷媒を前記第1冷却器、又は前記第2冷却器に流す冷却切替弁と、
    前記第2冷却器に設けられた除霜パイプと、
    前記圧縮機の吐出側に接続された除霜切替弁と、
    を含む冷凍サイクルを有し、
    前記除霜切替弁の一方の出口側に前記凝縮器が接続され、他方の出口側に前記除霜パイプの一端が接続され、
    前記除霜パイプの他端が前記凝縮器と前記冷却切替弁の入口側との間に接続されている、
    冷蔵庫。
  2. 前記冷凍サイクルは、
    前記冷却切替弁を切り替えて、前記第1冷却器に冷媒を流す第1運転と、
    前記冷却切替弁を切り替えて、前記第2冷却器に冷媒を流す第2運転と、
    前記除霜切替弁と前記冷却切替弁を切り替えて、前記除霜パイプを介して前記第1冷却器に冷媒を流す除霜運転とを行う、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記圧縮機と前記冷却切替弁の間には、冷媒の熱を外部へ放熱する複数の放熱手段が順番に接続されている、
    請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記放熱手段の最後に逆止弁が接続され、
    前記逆止弁の出口側と前記除霜パイプの他端が接続されて一体となり、この一体となった部分が前記冷却切替弁の入口側に接続されている、
    請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第2冷却器は、複数枚の平行に配されたフィンと、前記フィンを貫通しつつ蛇行状に配された冷却パイプとを有したフィンチューブ型冷却器であり、
    前記除霜パイプは、前記冷却パイプの外側に蛇行状に配されている、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 前記冷却パイプの入口側の接続部と、前記冷却パイプの出口側の接続部とが同じ位置に配され、
    前記除霜パイプの入口側の接続部と前記除霜パイプの出口側の接続部とが、前記冷却パイプの入口側の接続部と前記冷却パイプの出口側の接続部と同じ位置に配されている、
    請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記除霜パイプの入口側の前記接続部、前記除霜パイプの出口側の前記接続部、前記冷却パイプの入口側の前記接続部、前記冷却パイプの出口側の前記接続部とは、前記第2冷却器の上部の一方に配されている、
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記除霜パイプも前記フィンを貫通する、
    請求項5に記載の冷蔵庫。
  9. 隣接する前記フィンの間隔が、前記第2冷却器を流れる空気の下流側ほど狭くなっている、
    請求項5に記載の冷蔵庫。
  10. 前記第2冷却器に前記除霜パイプを配する密度が、前記第2冷却器を流れる空気の上流側ほど大きくなっている、
    請求項5に記載の冷蔵庫。
  11. 前記除霜運転を行うときは、前記第1冷却器を冷却する第1ファンを回転させる、
    請求項2に記載の冷蔵庫。
  12. 前記除霜運転は、
    前記圧縮機の運転周波数が異なる複数のモードを実行できる、
    請求項11に記載の冷蔵庫。
  13. 前記除霜運転は、
    前記圧縮機を第1範囲内の運転周波数で動作させる省エネモードと、
    前記圧縮機を前記第1範囲より高い運転周波数からなる第2範囲内の運転周波数で動作させる高速モードの2種類を含む、
    請求項11又は12に記載の冷蔵庫。
  14. 前記除霜運転において、
    外気温が高いほど前記圧縮機の運転周波数を低くする、
    請求項11乃至13のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  15. 前記除霜運転を行うときは、
    前記第1ファンを定格回転数の50〜80%で回転させ、
    前記第2冷却器を冷却する第2ファンを停止させる、
    請求項11乃至14のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  16. 前記除霜運転を行うときは、
    前記凝縮器を冷却する第3ファンを停止させる、
    請求項15に記載の冷蔵庫。
  17. 前記除霜運転の開始後に、前記第1ファンを回転させる、
    請求項11乃至16のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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