JP2019214975A - ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム - Google Patents

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宏樹 丸森
Hiroki Marumori
宏樹 丸森
祐己朗 兼平
Yukio Kanehira
祐己朗 兼平
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Abstract

【課題】全ての運転域で同じ抽気系統からボイラ給水ポンプ駆動用タービンへ抽気可能なボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムを提供する。【解決手段】本実施形態によれば、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムは、高圧タービンと、中圧タービンと、低圧タービンと、復水器と、水を昇圧するためのボイラ給水ポンプと、給水から高圧蒸気を作るボイラとを備える蒸気タービンプラントに用いられる。ボイラ給水ポンプ駆動用タービンは、中圧タービンから抽気管を介して供給される蒸気を用いて、復水器からの給水を昇圧するためのボイラ給水ポンプを駆動させる。バタフライ弁は、中圧タービンから低圧タービンに蒸気を送気するクロスオーバー管に設けられ、クロスオーバー管に送気される蒸気の量を調整することにより、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給される蒸気の圧力を調整する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムに関する。
昨今における環境問題から火力発電プラントの高効率化が進められており、熱サイクルにおける性能の最適化を図る努力がなされている。図9は、従来のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム100の一例を示す図である。図9に示すように、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム100は、高圧タービン1と、中圧タービン2と、低圧タービン3と、発電機4とがタービンロータを介して接続され、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5と、ボイラ給水ポンプ6と、復水器7を併設して構成されている。
ボイラ過熱器8で発生した蒸気は主蒸気管9を通り主蒸気加減弁10を経て高圧タービン1に供給される。高圧タービン1で仕事を行なった蒸気は低温再熱蒸気管11を通りボイラ再熱器12で再熱され、高温再熱蒸気管13を通り、組合せ再熱弁14を経て中圧タービン2に導入される。高圧タービン1、中圧タービン2で仕事をした蒸気はさらにクロスオーバー管15を通って低圧タービン3に導入される。低圧タービン3で仕事した蒸気は復水器7により復水される。高圧タービン1、中圧タービン2、及び低圧タービン3で構成される主タービンの動力が発電機5で電力として取り出される。
また、中圧タービン2で仕事を行なった蒸気は中圧タービン排気より抽気管16を通って蒸気加減弁17を経てボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に導入され、給水ポンプ6が駆動される。一方、主蒸気管9より分岐した主蒸気は、高圧蒸気管18および高圧蒸気加減弁19を経てボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に導かれている。
ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5は、タービンで仕事をした低圧の抽気蒸気を駆動用として利用することにより熱効率の向上を図っている。また、定格負荷運転でのボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の飲み込み量の制御は蒸気加減弁17の開閉で行われる。このため、従来のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムでは、プラントの運用にあわせて最大の飲み込み蒸気量における運転時に蒸気加減弁17の開度を最大にして同一蒸気源から駆動蒸気を取得している。このとき高圧タービン1、中圧タービン2、低圧タービン3、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5、及びボイラ給水ポンプ6やプラント系統の経年的効率変化や季節変化が考慮され、定格負荷運転時の蒸気体積流量に対し余裕を持った構成が必要となっている。
この定格負荷運転時の蒸気体積流量に対する余裕分を大きくとるほど定格負荷運転時のボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の効率が低下する。このため、定格負荷運転時の蒸気体積流量に対する余裕分をより小さく構成し、不足する体積流量を増加させる場合に、高圧蒸気加減弁19を開いて管路18の蒸気をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に導く方法も知られている。また、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5を作動する抽気蒸気の抽気系統を上流側にも設置し、通常の抽気蒸気のみでボイラ給水ポンプ駆動用タービン5を十分駆動できなくなったときに上流側の抽気系統から不足分をバックアップするシステムを構成する技術も知られている。
特開昭58−217706号公報
ところが、主タービンで仕事をしていない高圧蒸気をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の駆動に用いると、系統が複雑化するとともに火力発電プラントの熱効率が低下してしまう。また、駆動蒸気を通常のラインより上流側から抽気する技術は、系統の複雑化により制御が複雑となってしまう恐れがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、全ての運転域で同じ抽気系統からボイラ給水ポンプ駆動用タービンへ抽気可能なボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムを提供することである。
本実施形態によれば、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムは、高圧蒸気により作動する高圧タービンと、高圧タービンからの排気に基づく中圧蒸気により作動する中圧タービンと、中圧タービンの排気による低圧蒸気により作動する低圧タービンと、低圧タービンの排気を水に戻す復水器と、水を昇圧するためのボイラ給水ポンプと、給水から高圧蒸気を作るボイラとを備える蒸気タービンプラントに用いられる。ボイラ給水ポンプ駆動用タービンは、中圧タービンから抽気管を介して供給される蒸気を用いて、復水器からの給水を昇圧するためのボイラ給水ポンプを駆動させる。バタフライ弁は、中圧タービンから低圧タービンに蒸気を送気するクロスオーバー管に設けられ、クロスオーバー管に送気される蒸気の量を調整することにより、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給される蒸気の圧力を調整する。
本実施形態によれば、全ての運転域で同じ抽気系統からボイラ給水ポンプ駆動用タービンへ抽気可能なボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムを提供できる。
本実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムの一例を示す図。 バタフライ弁による圧力調整の特性を示す図。 バタフライ弁の開度とボイラ給水ポンプ駆動用タービンの入口圧力、軸出力、入口体積流量の関係を示す図。 蒸気加減弁とバタフライ弁の開度特性を示す図。 第2実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムの一例を示す図。 一般的なノズル締切り調速式タービンの蒸気加減弁と調速段ノズルの配置概略図。 本実施形態に係るノズル締切り調速式タービンの蒸気加減弁と調速段ノズルの配置概略図。 第3実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムの一例を示す図。 従来のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムの一例を示す図である。図1に示すように、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システムは、例えば蒸気タービンプラントに用いられる。なお、図9と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の駆動システム100は、高圧タービン1と、中圧タービン2と、低圧タービン3と、発電機4と、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5と、ボイラ給水ポンプ6と、復水器7と、ボイラ過熱器8と、主蒸気管9と、主蒸気加減弁10と、低温再熱蒸気管11と、ボイラ再熱器12と、高温再熱蒸気管13と、組合せ再熱弁14と、クロスオーバー管15と、抽気管16と、蒸気加減弁17と、高圧蒸気管18と、バタフライ弁20と、制御部30とを、備えて構成されている。図1では、更にクロスオーバー管15の圧力を測定する測定計P1と、抽気管16の圧力を測定する測定計P2と、を図示している。
バタフライ弁20は、中圧タービン2から低圧側の低圧タービン3に蒸気を送気するクロスオーバー管15に設けられ、クロスオーバー管15に送気される蒸気の量を調整することにより、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給される蒸気の圧力を調整する。バタフライ弁20の詳細は後述する。
制御部30は、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の駆動システム100全体の駆動を制御する。図1では制御線の一部を図示している。制御部30は、例えば測定計P1及び測定計P2の測定信号に基づき、バタフライ弁20と蒸気加減弁17との開度を制御する。制御部30は、例えば、アプリケーションプログラムやこれを動作させるオペレーティングシステムなどのソフトウェアが記憶された少なくとも1つのメモリと、メモリに記憶されたソフトウェアを実行するCPU(Central Processing Unit)とを有し、メモリに記憶されたソフトウェアをCPUが実行することによりボイラ過熱器8、主蒸気加減弁10、蒸気加減弁17、バタフライ弁20などの駆動制御信号を生成する。
ここで、図2乃至図4に基づき、バタフライ弁20による圧力調整の詳細を説明する。図2は、バタフライ弁20による圧力調整の特性を示す図である。上側の図は主タービンの配置を示す図であり、下側の図は、タービンロータに沿った蒸気の圧力を示す図である。横軸はタービンロータに沿った位置を示し、縦軸は蒸気の圧力を示している。実線L1がバタフライ弁20を絞った状態での圧力分布を示し、実線L2がバタフライ弁20を全開にした状態での圧力分布を示している。
これから分かるように、バタフライ弁20を絞ることにより、中圧タービン2の排気圧力は上昇し、中圧タービン2から低圧タービン3へ流れる蒸気の流量配分が変化する。また、この状態で定格出力を保つために、主蒸気管9を流れる主蒸気流量が増加される。この主蒸気管9を流れる主蒸気流量の増加に伴い高圧タービン1の出口圧力、中圧タービン2の出口圧力は高くなる。
図3は、バタフライ弁20の開度とボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の入口圧力、軸出力、体積流量の関係を示す図である。縦軸は、軸出力、蒸気の圧力、体積流量を示し、横軸はバタフライ弁20の開度を示している。上述のとおり、バタフライ弁20を絞ることにより、中圧タービン2の出口圧力が高くなるため、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5へ抽気する抽気管16内の圧力が高くなる。このように、バタフライ弁20の絞りが増す、すなわち全閉に近づくに従いボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の入口圧力L3は増加する。
また、定格負荷を得るために、バタフライ弁20の絞りが増加するに従い主蒸気管9を流れる主蒸気流量を増加させるので、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に流れる蒸気の重量流量はバタフライ弁20の絞りが増加するに従い増加する。これにより、バタフライ弁20の絞りが増加するに従い、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の軸出力L4が増加する。一方で、バタフライ弁20の絞りが増加するに従い入口圧力L3が上昇するので、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に流れる蒸気の体積流量L5は小さくなる。このように、バタフライ弁20の絞りを増加させることにより、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5に入る蒸気の体積流量を小さくできるため、多くの蒸気重量流量を飲込むことが可能となり、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の軸出力を増加させることが可能となる。
図4は、蒸気加減弁17とバタフライ弁20の開度特性を示す図である。縦軸は弁開度を示し、横軸は時間経過を示している。図4に示すように、蒸気加減弁17の弁開度L6が全開付近になった状態でバタフライ弁18の弁開度L7は、閉方向に向けて下降を開始する。すなわち、制御部30は、抽気管16に設けられた蒸気加減弁17の開度に基づき、バタフライ弁20の開度を調整する。より具体的には、制御部30は、蒸気加減弁17が全開付近になった状態でバタフライ弁20の閉動作を開始させ、絞り度合いを順に大きくする。このように、制御部30は、蒸気加減弁17の全開時に、バタフライ弁20を閉じることにより、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの入口圧力を上昇させる。これにより、矢印40に示すように、バタフライ弁18の弁開度L7の絞り度合いを大きくするに従い、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5への抽気圧力を高くすることが可能となる。
以上のように、本実施形態によればクロスオーバー管15に設けられたバタフライ弁20の絞りを調整することとした。これにより、全ての運転域で同じ抽気系統を用いてボイラ給水ポンプ駆動用タービン5への抽気圧力を高くすることが可能となる。このため、プラント系統の経年的効率変化や季節変化が生じても、同じ抽気系統から得られる蒸気の重量流量を増加させることが可能となり、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5の駆動を維持できる。
(第2実施形態)
ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aの具体例として本実施形態ではノズル締切り調速式タービンを図5に例示する。ノズル締切り調速式タービンは、複数の蒸気加減弁21から24を有し、それぞれの蒸気加減弁の開閉動作により、前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンへの蒸気の供給を制御する。
図6は、一般的なノズル締切り調速式タービンであるボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aの概略の構成図である。図6に示すように、4つの蒸気加減弁21、22、23、24を図6の上下方向に移動することにより、抽気管16から導入される蒸気のボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aへの供給量を調整し負荷調整を行っている。
上述の通り、一般的なボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aは、導入される蒸気の体積流量が増加しても同じ系統の抽気蒸気で運転できるよう、定格負荷運転時の飲込体積流量よりも大きな体積流量を取得できるように、余裕を有する容量で構成されている。このため、一般にノズル締切り調速式タービンでは、定格負荷運転時は加減弁21、22、23を全開し、ノズル群25A、25B、25Cからボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aに蒸気を噴射し、体積流量が増加させる必要がある場合の余裕分として、蒸気加減弁24を閉めた状態で運用が行われている。すなわち、体積流量を定格負荷運転時よりも多く取得する必要があるときに、弁24を開いて蒸気をより多く取得することで、ボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aの運転が維持される。この蒸気加減弁24のノズル面積25Dを大きく構成すると、蒸気加減弁21、22、23に対応するノズル面積25A、25B、25Cのノズル面積全体に対する割合が小さくなり、定格負荷運転時の部分噴射率が小さくなることからボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aの効率が低下してしまう。
そこで本実施形態では、ノズル面積25Dを図6の構造よりも小さく構成してノズル面積25A、25B、25Cを図6の構造よりも大きくする。ノズル面積25Dを小さくしたことでボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給できる蒸気重量流量は減少するが、バタフライ弁20を絞ることによりボイラ給水ポンプ駆動用タービンの入口圧力が上昇し蒸気体積流量が小さくなることから、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンに多くの蒸気重量流量を流すことが可能となる。
図7は、本実施形態に係るノズル締切り調速式タービンであるボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aの概略の構成図である。図7に示すように、蒸気加減弁24に対応するノズル面積25Dは、一般的なノズル締切り調速式タービン5A(図6)よりも小さく構成されている。このため、蒸気加減弁21、22、23に対応するノズル面積25A、25B、25Cのノズル面積全体に対する割合を一般的なボイラ給水ポンプ駆動用タービン5A(図6)よりも増加させることが可能となる。
図5に示すように、本実施形態に係るボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム100では、バタフライ弁20の絞り度合いでボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aへの抽気蒸気を調整することが可能である。このため、蒸気加減弁24に対応するノズル面積25Dを小さく構成しても、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンが定格負荷運転時よりも多くの体積流量を飲込む必要があるときに、バタフライ弁20の絞り度合いを増加させることで、体積流量を小さくして重量流量を多くすることが可能となる。たとえば復水器の真空度が所定の値以上の正常な状態において定格負荷を取る運用時に複数の蒸気加減弁21、22、23、24の一つを閉じた状態で運転するようにボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aを設計する。この状態から例えば夏場のように、復水器の真空度が所定の値より低下する「低真空時」に定格出力を取る運用時に制御部30により全ての蒸気加減弁21、22、23、24を全開し、夏場の低真空時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aに供給する場合にバタフライ弁20を絞る制御を行う。これにより、蒸気加減弁24のノズル面積25Dを一般的なノズル締切り調速式タービンよりも小さく構成しても、一般的なボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aと同等以上に軸出力を増加させることが可能となる。
また、余裕容量を無くしてボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aを構成してもよい。例えば、定格負荷時に複数の蒸気加減弁21、22、23、24が全開になるようにボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aを構成する。そして、制御部30は、定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Aに供給する場合に、バタフライ弁20を絞る制御を行う。
以上のように、本実施形態によればクロスオーバー管15に設けられたバタフライ弁20の絞りを調整することとした。これにより、抽気系統を変更することなくボイラ給水ポンプ駆動用タービン5への抽気圧力を高くすることが可能となるので、定格負荷運転時の蒸気体積流量に対する余裕容量を低減させることができる。これにより、定格負荷運転時の部分噴射率をより大きく構成でき、プラント熱効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの具体例として本実施形態では絞り調速式タービンを図8に例示する。
絞り調速式タービンは、1つの蒸気加減弁26を有し、蒸気加減弁26の開度により、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンへの蒸気の供給を制御してボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bの出力を調整する。定格負荷時に蒸気加減弁26が全開になるようにボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bを構成し、制御部30は、定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bに供給する場合にバタフライ弁20を絞る制御を行う。
また、変形例として、定格負荷時に、復水器の真空度が所定の値以上の正常であるときは、蒸気加減弁26の開度を中間状態とし、バタフライ弁20を全開し、定格負荷時に、復水器7の真空度が所定の値より低下したときは、蒸気加減弁26が全開になるようにボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bを構成し、定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bが必要とするときにはバタフライ弁20を絞るように制御してもよい。これにより低真空時に定格負荷を取る運転時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bが必要とする場合に、バタフライ弁20を絞る制御を行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、定格負荷運転時もしくは夏場の低真空時に定格負荷を取る運転時にボイラ給水ポンプ駆動用タービン5Bの蒸気加減弁26が全開になるように構成し、それ以上の体積流量を取得する必要がある場合に、バタフライ弁20を絞って運転させることとした。これにより、定格負荷運転時の蒸気加減弁26の絞り量を減らすることが可能となり、プラント熱効率を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2:中圧タービン、3:低圧タービン、5A、5B:ボイラ給水ポンプ駆動用タービン、6:ボイラ給水ポンプ、8:ボイラ過熱器、15:クロスオーバー管、16:抽気管、17:蒸気加減弁、20:バタフライ弁、21〜26:蒸気加減弁、100:ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム

Claims (9)

  1. 高圧蒸気により作動する高圧タービンと、前記高圧タービンからの排気に基づく中圧蒸気により作動する中圧タービンと、前記中圧タービンの排気による低圧蒸気により作動する低圧タービンと、低圧タービンの排気を水に戻す復水器と、前記水を昇圧するためのボイラ給水ポンプと、給水から前記高圧蒸気を作るボイラとを備える蒸気タービンプラントに用いられ、
    前記中圧タービンから抽気管を介して供給される蒸気を用いて、前記復水器からの給水を昇圧するための前記ボイラ給水ポンプを駆動させるボイラ給水ポンプ駆動用タービンと、
    前記中圧タービンから前記低圧タービンに蒸気を送気するクロスオーバー管に設けられ、前記クロスオーバー管に送気される蒸気の量を調整することにより、前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給される蒸気の圧力を調整するバタフライ弁と、
    を備える、ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  2. 前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンは蒸気加減弁を有し、この蒸気加減弁の開度に基づき、前記バタフライ弁の開度を調整する、請求項1に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  3. 前記蒸気加減弁の全開時に、前記バタフライ弁を閉じることにより、前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンの入口圧力を上昇させる、請求項2に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  4. 前記蒸気加減弁は複数の蒸気加減弁を備え、それぞれの蒸気加減弁の開閉動作により、前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンへの蒸気の供給を制御するノズル締切り調速式である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  5. 定格負荷時に前記複数の蒸気加減弁が全開になるようにボイラ給水ポンプ駆動用タービンを構成するとともに前記バタフライ弁を全開し、前記定格負荷時以上の体積流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給する場合に前記バタフライ弁を絞る、請求項4に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  6. 定格負荷時に、前記復水器の真空度が所定の値以上の正常であるときは、前記複数の蒸気加減弁のうちの1つを全閉して残りを全開しつつ前記バタフライ弁を全開し、
    定格負荷時に、前記復水器の真空度が前記所定の値より低下し低真空時は、前記複数の蒸気加減弁が全開になるように前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンを構成し、前記低真空時かつ定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービンが必要とするときには前記バタフライ弁を絞る、請求項4に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  7. 前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンは、1つの蒸気加減弁を有し、この蒸気加減弁の開く度合いにより前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンへの蒸気の供給を制御する絞り調速式タービンである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  8. 定格負荷時に前記蒸気加減弁が全開になるように前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンを構成し、前記定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービンに供給する場合に前記バタフライ弁を絞る、請求項7に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
  9. 定格負荷時に、前記復水器の真空度が所定の値以上の正常であるときは、前記蒸気加減弁の開度を中間状態としつつ前記バタフライ弁を全開し、
    定格負荷時に、前記復水器の真空度が所定の値より低下した低真空時は、前記蒸気加減弁が全開になるように前記ボイラ給水ポンプ駆動用タービンを構成し、前記低真空時かつ定格負荷時以上の重量流量をボイラ給水ポンプ駆動用タービンが必要とするときには前記バタフライ弁を絞る、請求項7に記載のボイラ給水ポンプ駆動用タービンの駆動システム。
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