JP2019214046A - 集塵フィルタユニット及び集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆洗時に効率良く塵埃を払い落とすことができると共に、構造が簡素で安価な集塵フィルタユニット及び集塵装置を提供する。【解決手段】集塵フィルタユニット32は、ヒダ状の折り目が多数形成された2つの濾材45a,45bを所定幅の空隙を隔てて対向させ、該各濾材45a,45bの外周部に枠体44a,44bが設けられるフィルタ本体40と、フィルタ本体40の一端に設けられ、前記空隙に沿って形成される開口部47を有する樹脂製のフィルタホルダ41と、開口部47に沿うように前記空隙に設けられ、該空隙の所定幅より小さい外形寸法を有する棒状部材49と、を備え、棒状部材49は、フィルタホルダ41に一体的に形成されることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、加工機等から発生する塵埃を吸引して工場内の空気浄化を行う集塵フィルタユニット及び集塵装置に関し、特に、塵埃を捕集するために横型に配置されて空気浄化を行う集塵フィルタユニット及び集塵装置に関する。
従来、工場内の空気浄化を行うために、塵埃を吸引して浄化する産業用の集塵装置が広く利用されている。このような集塵装置として、捕集し堆積した塵埃が再飛散することを防止すると共に、含塵空気の適切な整流効果を有しつつ小型化を図ることのできる集塵装置が知られている(例えば、特許文献1又は2参照)。
特許文献1には、シート状濾材をヒダ折り筒状加工した平面状フィルタと、その折り目と垂直方向の開口部分を平板形状に保持するためのキャップ及び上端部材と、平面状フィルタの内部に樹脂製パイプ又は丸棒を横渡しにして設けた補強部材と、を備え、該補強部材によりフィルタの逆洗時に内部に吹き込まれる圧縮空気を分散させる構造を有する集塵装置用カートリッジエレメントが開示されている。
また、特許文献2には、複数の整流孔が形成され、吸込口から吸い込んだ含塵空気の流れを遮るように集塵室に設けられる整流板と、吸込口及び整流板の下方において、濾過面を側方に向けた姿勢で集塵室に設けられるフィルタと、を備えた集塵装置が開示されている。
特開2010−162539号公報 特開2014−104419号公報
ところが、特許文献1に記載の集塵装置用カートリッジエレメントは、集塵装置内に複数段設置されたダクトの下部にシート状濾材のヒダの折り目が垂直となるように複数列配置され、逆洗の際の圧縮空気は濾材の上端部材の開口部から下方に向けて噴出され、濾材の外側に付着した塵埃を払い落とすように構成されている。そのため、カートリッジエレメントを取り外す際には、上端部材がダクトをスライドするように移動させる必要があるため、カートリッジエレメントの取り付け構造が複雑化するという問題がある。
また、逆洗動作の際には、カートリッジエレメント内に横渡しにされた樹脂製パイプ又は丸棒から成る補強部材によって圧縮空気が分散され、濾材を膨らませる方向に圧縮空気が作用するように構成されているが、濾材のヒダの折り目と平行に圧縮空気が噴出されるため、濾材を振動させるような作用は得られず、逆に補強部材側が振動したり暴れたりし易いために、効率よく塵埃を払い落とすことができないという問題も生じている。
一方、特許文献2に記載の集塵装置は、シート濾材のヒダの折り目が垂直になるように配置される複数のフィルタユニットを備え、逆洗の際の圧縮空気は前面側の開口部から後方に向けて噴出され、濾材の外側に付着した塵埃を払い落とすように構成されているため、フィルタユニットはそのまま引き出すことで容易に取り外すことができる。しかしながら、特許文献2に記載の集塵装置に、特許文献1に記載の補強部材を導入しようとすると、フィルタユニットの構造が複雑となり、樹脂製パイプや丸棒の組み立て等の工程が難しくなり、全体的にコストアップしてしまうという問題がある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、逆洗時に効率良く塵埃を払い落とすことができると共に、構造が簡素で安価な集塵フィルタユニット及び集塵装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明の第1の集塵フィルタユニットは、ヒダ状の折り目が多数形成された2つの濾材を所定幅の空隙を隔てて対向させ、該各濾材の外周部に枠体が設けられるフィルタ本体と、該フィルタ本体の一端に設けられ、前記空隙に沿って形成される開口部を有する樹脂製のフィルタホルダと、前記開口部に沿うように前記空隙に設けられ、該空隙の所定幅より小さい外形寸法を有する棒状部材と、を備え、該棒状部材は、前記フィルタホルダに一体的に形成されることを特徴とする。
本発明の第1の集塵フィルタユニットによれば、集塵フィルタユニットの構造を複雑化することなく、棒状部材を簡単に設置することができ、集塵動作時や除塵動作(逆洗動作)時の棒状部材の振動や暴れを抑制することができる。また、フィルタホルダを一回の成形によって一体成形できる簡素な構造とすることができる。
本発明の第2の集塵フィルタユニットは、前記棒状部材が、前記開口部を挟んで対向する両端部より前記フィルタ本体の内部側に延出する支持部を介して該開口部から離間して支持されていることを特徴とする。
本発明の第2の集塵フィルタユニットによれば、集塵フィルタユニットの構造を複雑化することなく、棒状部材を簡単に設置することができ、集塵動作時や除塵動作(逆洗動作)時の棒状部材の振動や暴れを抑制することができる。
本発明の第3の集塵フィルタユニットは、前記棒状部材が、前記フィルタホルダの端部から中央に向かって徐々に該フィルタホルダから離間するように階段状に形成されていることを特徴とする。
本発明の第3の集塵フィルタユニットによれば、除塵時に、棒状部材に衝突して拡散される圧縮空気が接触する濾材の位置を分散させ、濾材が振動する範囲を広げることができるため、塵埃の払い落とし性能を高めることができる。
本発明の集塵装置は、上記した集塵フィルタユニットが、前記濾材の折り目が垂直方向に配置されるように設けられる集塵装置であって、前記圧縮空気を前記開口部に向けて噴出する噴出口を有するブローチューブが該開口部から所定距離離間した位置に垂設されることを特徴とする。
本発明の集塵装置によれば、集塵フィルタユニットの取扱いがしやすく、構成が簡素で、安価に製造することができる。
本発明によれば、集塵動作時の圧損の増加を抑えられると共に、除塵動作時(逆洗時)に効率良く塵埃を払い落とすことができ、構造が簡素で安価な集塵フィルタユニット及び集塵装置を提供するこができる。
本発明の実施の形態に係る集塵装置の内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集塵装置の内部を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る集塵装置の内部を示す背面図である。 (1)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットを前方斜め左側上方から見た斜視図、(2)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットを後方斜め右側下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す正面図である。 図6のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す底面図である。 (1)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの集塵動作を示す平面図、(2)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの除塵動作を示す平面図、(3)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの除塵動作時の空隙内の圧力を示す線図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの変形例の要部を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの別の変形例を示す正面図である。 図13のB−B断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を参照しながら説明する。この実施の形態は本発明の好適な具体例であって、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限りこれらの態様に限定されるものではない。なお、以下の説明では、便宜上、図1において矢印で示した向きを基準として、各図において矢印で示すように前後、左右及び上下の向きを設定する。
以下、図1〜図10を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る集塵装置及び集塵フィルタユニットについて説明する。ここで、図1は本実施の形態に係る集塵装置の内部を示す斜視図、図2は本実施の形態に係る集塵装置の内部を示す側面図、図3は本実施の形態に係る集塵装置の内部を示す背面図、図4(1)は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットを前方斜め左側上方から見た斜視図、図4(2)は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットを後方斜め右側下方から見た斜視図、図5は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットの分解斜視図、図6は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す正面図、図7は図6のA−A断面図、図8は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す側面図、図9は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットのフィルタホルダを示す底面図、図10(1)は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットの集塵動作を示す平面図、図10(2)は本実施の形態に係る集塵フィルタユニットの逆洗動作を示す平面図、図10(3)は本発明の実施の形態に係る集塵フィルタユニットの逆洗動作時の空隙内の圧力を示す線図である。
図1〜図3に示すように、集塵装置1は、所謂パルスジェット型の集塵機であり、上下に長い略直方体形状を成す集塵本体部2と、集塵本体部2の上部に配設され、上下に扁平な略直方体状の排気部3と、を備えている。
集塵本体部2は、その四方外面を本体ケース10により覆われており、集塵本体部2の内部は、仕切板11によって、集塵室12と清浄室13とが前後に隣り合うように仕切られている。具体的には、仕切板11より後方に集塵室12が形成され、仕切板11より前方に清浄室13が形成されている。なお、本体ケース10の前面は、ヒンジ部(図示せず)を介して開閉自在に取り付けられた開閉扉10aになっている。なお、図2では、本体ケース10の図示を省略しており、図3では、本体ケース10の後側壁の図示を省略している。
仕切板11は、集塵本体部2のベース部14上に立設される縦仕切板15と、縦仕切板15の上端から後方に向かって上傾する傾斜仕切板16と、傾斜仕切板16の上端が接続する横仕切板17(図2参照)と、を有している。
縦仕切板15は、集塵本体部2(ベース部14)と左右方向の幅が同一で、ベース部14の前後方向中央より前側位置から直立した平板形状の部材である。縦仕切板15には、集塵室12と清浄室13とを連通させる4つの開口部20が格子状(2行2列)に形成されている(図1参照)。各開口部20は、上下方向に長い長方形状に形成されている。
また、各開口部20の前側には、平板形状の押さえ板21が、左右いずれかの端部に設けた上下一対のヒンジ部22を中心に前方に回動自在に取り付けられている。また、各押さえ板21のヒンジ部22とは反対側の端部には、各開口部20の左右いずれかの側縁部に設けられたロック部(図示せず)に係止される被ロック部(図示せず)が設けられている。即ち、左右に並んだ押さえ板21同士は、集塵本体部の左右両側部に近い側に夫々のヒンジ部22を有していて、所謂観音開きの構造をしている。また、各押さえ板21の中央部には、上下方向に細長いスリット開口23が形成されている(図1参照)。
傾斜仕切板16は、縦仕切板15と同一の左右幅の平板形状の部材である。傾斜仕切板16は、その下端部を縦仕切板15の上端部に接続し、後方に約45度の傾きで上方に延設されている。傾斜仕切板16には、集塵室12内のメンテナンス(清掃等)を行うための点検扉24が、着脱自在に取り付けられている。
横仕切板17は、縦仕切板15と同一の左右幅の平板形状の部材である。横仕切板17は、集塵室12の天面を構成するように、本体ケース10の上端に略水平に設けられている。正確には、横仕切板17は、排気部3を覆う排気ケース64の下端部の内周面に取り付けられている。上記した傾斜仕切板16の上端部は、横仕切板17の前後方向中央よりやや後側に接続されている。また、横仕切板17には、傾斜仕切板16との接続部分より前側に円形状のブロア用の開口(図示省略)が形成されている。
集塵室12は、集塵本体部2の内部後方において、仕切板11と、本体ケース10と、により囲まれた上下方向に長い略直方体形状の空間である。集塵室12には、集塵本体部2の上部後方に設けられる吸込口30と、吸込口30の下方に配設される4つの集塵フィルタユニット32と、各集塵フィルタユニット32を取り付けるための支持フレーム33と、集塵本体部2の下部に配設されるバケット34と、が設けられている。そして、4つの集塵フィルタユニット32は、縦仕切板15に形成された2行2列の各開口部20に挿入され、支持フレーム33に支持されて格子状(2行2列)に配置される。
吸込口30は、横仕切板17の左端部から下方に吊り下げられるように取り付けられた略正方形の平板形状の開口枠(図示省略)の中心に円形の吸込開口36が貫通形成されて構成されている。吸込口30には整流板35(整流部形状は図示していない)が着脱可能に取り付けられている。吸込開口36には、ダクト37が接続されており、集塵装置1外部で発生した含塵空気は、ダクト37を通り吸込口30を介して集塵室12内部に吸い込まれる。
図4及び図5に示されているように、集塵フィルタユニット32は、前後に長く左右に扁平な略直方体形状を成す樹脂製の枠体44と該枠体44に取り付けられる左右一対の濾材45a,45bとから成るフィルタ本体40と、フィルタ本体40の前端に接合される樹脂製のフィルタホルダ41と、を備えて構成されている。
各濾材45a,45bは、側面視で矩形状の不織布等の材料を前後方向に連続的に山折りと谷折りを繰り返して、ヒダ状の折り目が上下方向に延びたプリーツ状に形成されている。各濾材45a,45bは、所定幅(例えば40mm)の空隙S(図10参照)を介して起立姿勢で対向配置された状態で、枠体44に支持されている。
フィルタ本体40は、左右に2分割される左右対称形状のフィルタインサート部材40a,40bにより構成されている。各フィルタインサート部材40a,40bは、それぞれ、1つの濾材45a又は45bと左右に2分割された枠体44a又は44bとがインサート成形されることで一体に形成されたものである。各フィルタインサート部材40a,40bの枠体44a,44bの互いに対向する側の端部には、全周に亘って突き当て部42a,42bがフランジ状に突設されており、この突き当て部42a,42b同士を突き合わせて接合することでフィルタ本体40が形成される。
フィルタ本体40の前端部には枠体44の前後方向の投影形状よりも一回り大きな矩形枠状にフランジ部39が形成され、フランジ部39の後端面(裏面)には、環状のパッキン(図示しない)が接着固定されている。また、フランジ部39の枠内には、各濾材45a,45bの前端面側の枠体44a,44bが位置しており、各濾材45a,45b間の空隙S(図10参照)は、フランジ部39の枠内に開放されている。このフランジ部39の枠内における空隙Sの前端部が、各濾材45a,45bにより含塵空気から塵埃を濾過された後の清浄空気を排出するための開口を形成する。
図6〜図9に良く示されているように、フィルタホルダ41は、樹脂成形により製作された一体形状の樹脂部材であり、上下方向に長い矩形状の板状部46を備えている。板状部46には、前記所定幅の空隙Sに沿って上下方向に細長くスリット状に開口された排気開口部47が形成されている。フィルタホルダ41の板状部46の前面側には、排気開口部47を挟んで左右に取手部48a,48bが板状部46と一体に形成されている。左側の取手部48aは下方に配置されて凹部(図示省略)が左方から形成され、右側の取手部48bは上方に配置されて凹部43が右方から形成されている。
フィルタホルダ41の板状部46の後面側には、棒状部材49が上下支持部50を介して板状部46と一体に形成されている。上下支持部50は、板状部46の後面側上下端部からそれぞれ後方に延出し、上下支持部50間に棒状部材49が支持されている。棒状部材49は、上下に細長い直線形状を有し、空隙Sの所定幅より小さい外形寸法を有すると共に、排気開口部47の前後方向の投影面積より若干小さくなるように形成されている。棒状部材49の外径寸法は、好ましくは、空隙Sの幅の1/2程度、より好ましくは、空隙Sの幅の0.4〜0.5の範囲に設定するのが好ましく、本実施の形態では、棒状部材49の外径寸法を17mm、空隙Sの幅を40mmに設定している。
また、フィルタホルダ41の板状部46の後面側外周部には、全周に亘って規制枠部51が後方に突設されている。規制枠部51は、フィルタ本体40の前端部40aの前後方向の投影形状より若干大きい形状を有しており、フィルタ本体40の前端部に外嵌可能となっている。
フィルタホルダ41は、上記した構成を有することで、排気開口部47を有する板状部46及び棒状部材49を前後方向に開く金型によって容易に成形することができる。なお、取手部48a,48bについては、左右に開くスライド金型によって成形するようになっているが、いずれにしても、フィルタホルダ41は、一回の成形によって一体成形できる簡素な構造を有している。
このような構成を備えた集塵フィルタユニット32を製造する場合、まず、インサート金型に濾材45a,45bを挿入した後に、射出樹脂成形にて枠体44a,44bを成形し、濾材45a,45bと枠体44a,44bとを一体化するインサート成形によって各フィルタインサート部材40a,40bが製作される。これにより、枠体44a,44bと濾材45a,45bとは、濾材45a,45bの上下の端面及び前後の端部が枠体44a,44bの成形樹脂によって包まれて一体化されるため、枠体44a,44bと濾材45a,45bとが強固に一体化される一方、濾材45a,45bの左右の面は、成形樹脂と接していないため、広範囲な濾過面積を維持することができる。
次に、各フィルタインサート部材40a,40bの突き当て部42a,42b同士を突合せて振動溶着処理によって溶着することで、両フィルタインサート部材40a,40bを完全に一体化させ、フィルタ本体40が製作される。なお、フィルタインサート部材40a,40bの接合方式はこれに限らず、ゴムパッキン等を介してネジ止めしたり、突き当て部43を接着したり、若しくは、突き当て部43を熱板溶着や超音波溶着処理によって接合したりしてもよい。
次に、フィルタ本体40をフィルタホルダ41の後面側より前方向に挿入してフィルタ本体40の前端部に規制枠部51を外嵌させ、フィルタ本体40とフィルタホルダ41とを一体化する。具体的には、フィルタホルダ41の規制枠部51の内面に接着剤を塗布しておき、フィルタ本体40の前端部と接着させる。なお、フィルタ本体40とフィルタホルダ41との接合方式は、これに限らず、ゴムパッキン等を介してネジ止めしたり、突き当て部を介して接着したり、若しくは、突き当て部を振動溶着や熱板溶着や超音波溶着処理して接合したりしてもよい。
再び、図1〜図3を参照して、上記した各集塵フィルタユニット32を集塵室12内に取り付ける手順について説明する。各集塵フィルタユニット32は、縦仕切板15に形成された各開口部20に対して前方(清浄室13)から後方(集塵室12)に向かって挿入される。例えば、縦仕切板15の上段左側の開口部20に集塵フィルタユニット32を取り付ける場合、ユーザは、押さえ板21を開放し、開口部20を露出させる。そして、この開口部20に対し、集塵フィルタユニット32を後端部から挿入し、集塵フィルタユニット32を前方から後方に押し込んで行く。
次に、この開口部20に設けられた押さえ板21を閉塞し、押さえ板21の被ロック部をロック部に係止する。これにより、フランジ部39の後面に固定されたパッキンが、開口部20の前側周縁部(縦仕切板15)に密着し、集塵室12側の含塵空気が清浄室13側に漏れないようになっている。この状態で、集塵フィルタユニット32の排気開口部47は、押さえ板21のスリット開口23を介して、清浄室13側に開放されている。
以上の手順により、縦仕切板15に形成された全ての開口部20に対して集塵フィルタユニット32を取り付ける。4つの集塵フィルタユニット32を集塵室12内に取り付けると、集塵室12内には、上下方向に亘って含塵空気の複数の流路53が形成される。
詳細には、図3に示すように、複数の流路53は、本体ケース10の左側壁と、左側上下段の開口部20に取り付けられた上下一対の集塵フィルタユニット32(以下、「左側フィルタ対L」という。)との間に形成される第1の流路54と、左側フィルタ対Lと右側上下段の開口部20に取り付けられた上下一対の集塵フィルタユニット32(以下、「右側フィルタ対R」という。)との間に形成される第2の流路55と、右側フィルタ対Rと本体ケース10の右側壁との間に形成される第3の流路56と、から構成されている。なお、言うまでもないが、各流路54〜56は、前方が縦仕切板15により、後方が本体ケース10の後側壁により閉塞されている。
第1の流路54には、左側フィルタ対Lを構成する各集塵フィルタユニット32の左側の濾材45aが臨んでいる。つまり、第1の流路54は、集塵フィルタユニット32の左側の濾過45a面に沿うように下方に向かって形成されている。
第2の流路55には、左側フィルタ対Lを構成する各集塵フィルタユニット32の右側の濾材45bと、右側フィルタ対Rを構成する各集塵フィルタユニット32の左側の濾材45aと、が臨んでいる。つまり、第2の流路55は、左右に配置された集塵フィルタユニット32の各濾過面に沿うように下方に向かって形成されている。なお、第2の流路55は、左右両側に濾材45a,45bが面しているため、より多くの塵埃を捕集することができる。このため、第2の流路55の左右方向の幅は、第1の流路54の略2倍の幅(大きさ)に形成されている。
第3の流路56には、右側フィルタ対Rを構成する各集塵フィルタユニット32の右側の濾材45bが臨んでいる。つまり、第3の流路54は、集塵フィルタユニット32の右側の濾過面に沿うように下方に向かって形成されている。なお、第3の流路56は、第1の流路54と略同一の左右方向の幅となるように形成されている。なお、各流路54,55,56の上部に、含塵空気の流通方向に直交する方向の幅を均等に仕切るような整流板等を設けてもよい。
バケット34は、集塵本体部2のベース部14の下側に設けられている。バケット34は、上方が開口したトレイ状に形成されており、側面視で前方下部が面取りされた傾斜面部34aを有している。バケット34の上方には、本体ケース10の左右両側壁及び後側壁から下方に向かって窄まるように傾斜した塵埃導入板58が設けられている。なお、各塵埃導入板58の下端はバケット34内上部に臨んでいる。
また、バケット34の上端面には、環状のパッキン(図示せず)が接着固定されている。バケット34の傾斜面部34aには、ロック機構59が取り付けられており、ロック機構59をロックすることで、バケット34のパッキンが、ベース部14の下面に密着するようになっている。また、ロック機構59を解除することでバケット34及びその前方に設けられた下部開閉扉34bを前方に引き出すことができるように構成されている。
次に、図1及び図2を参照しつつ清浄室13について説明する。清浄室13は、集塵本体部2の内部前方において、仕切板11と、本体ケース10と、ベース部14とにより囲まれた上下方向に長い略直方体形状の空間である。清浄室13の上部は、上記した傾斜仕切板16に沿って、上方に向かって前後方向に広がるように形成されている。清浄室13の天面を構成する横仕切板17には、上記したブロア用の開口(図示省略)が形成されている。また、清浄室13には、各集塵フィルタユニット32に付着した塵埃をパルスジェット(圧縮空気)によって払い落とす除塵装置60が設けられている。
除塵装置60は、圧縮空気を貯蔵するためのヘッダータンク61と、ヘッダータンク61に接続される左右一対のブローチューブ62と、各ブローチューブ62への圧縮空気の供給制御を行うための一対の電磁弁63と、を有している。
ヘッダータンク61は、清浄室13の前部において、横仕切板17の下面に取り付けられている。ヘッダータンク61は、配管(図示せず)を介して圧空源(図示せず)に接続されており、圧空源から供給された圧縮空気を貯蔵する。
各ブローチューブ62は、清浄室13の前後方向略中央において、左側フィルタ対L及び右側フィルタ対Rのそれぞれの排気開口部47に対向すると共に、縦仕切板15に平行となるように、上下方向に延設されている。各ブローチューブ62は、金属製(樹脂製でもよい。)の長尺の筒状体であり、その上端は、電磁弁63を介してヘッダータンク61に接続されている。また、各ブローチューブ62の下端部は閉塞されており、ベース部14上に固定された取付部62aに対し取り付けられている。なお、各ブローチューブ62は、開閉扉10aの内側に取り付けられ、開閉扉10aを閉めた状態で、ブローチューブ62と電磁弁63が接続されるように構成してもよい。
各ブローチューブ62には、ヘッダータンク61から供給されて電磁弁63により圧力調整された圧縮空気を噴射するための複数の噴射孔71が開口されている。各噴射孔71は、左側フィルタ対L及び右側フィルタ対Rのそれぞれの排気開口部47に対向する位置に形成されている。
排気部3は、その四方外面を排気ケース64により覆われており、含塵空気を吸引するための吸引力を発生させるブロア(具体的にはスクロールファン等)65と、集塵装置1を統括制御する制御装置66と、を有している。また、排気ケース64の上面後方には、左右に細長い複数の小孔が千鳥状に配置された排気口67が形成されている。
ブロア65は、所謂遠心ファン装置であり、モータ70により回転駆動される吸気ファン68を内蔵している。ブロア65は、その吸気部を横仕切板17のブロア用の開口(図示省略)から清浄室13側に向けた状態で取り付けられている。また、ブロア65の右側面から後側面に亘って排気部が形成されている。
制御装置66は、排気ケース64の前側壁の内側に取り付けられており、ユーザが直接操作するための操作パネル69を排気ケース64の前面から露出させている。操作パネル69には、集塵装置1の運転開始・停止や除塵動作等を指示するスイッチ類や、運転状況を表示する液晶パネル等が装備されている。
次に、図2、図3、図4(1)及び図10(1)を参照して、本実施の形態に係る集塵装置1の集塵動作について説明する。なお、図2、図3、図4(1)及び図10(1)において、含塵空気及び清浄空気の流れを太矢印で示す。
ユーザは、操作パネル69を操作して、集塵装置1の運転を指示する。ユーザからの指示に従い、制御装置66は、集塵装置1の運転を開始する。具体的には、制御装置66は、ブロア65のモータを制御し吸気ファン68を回転駆動させる。吸気ファン68の回転により、吸込口30から集塵室12及び清浄室13に向かう吸引力が発生する。これにより、塵埃発生源からの含塵空気が、ダクト37を介して吸込口30から集塵室12へと吸い込まれる。
左側の吸込口30から集塵室12へ流入した含塵空気の流れは、左側の壁に沿って下方に向かう流れと、右方向に直進する流れとに分散して、さらに図示しない整流板等の作用により、ばらつきのない分散・整流作用を発揮することができ、集塵室12内において、安定的な含塵空気の下降気流を生成することができるようになっている。
吸気ファン68の回転による吸引力は、集塵フィルタユニット32の排気開口部47(空隙S)及び各濾材45a,45bを介して各流路53に作用しているため、各整流板の整流・分散作用によって、各分割流路54,55,56に分けられた含塵空気は、下降気流となって集塵室12の下方へと流れて行く。詳細には、第1の流路54に流入した含塵空気は、下方に向かって流れ、左側フィルタLの左側の各濾材45b(濾過面)に吸い込まれ、濾材45bを通過する過程で多数のヒダの部分で塵埃が捕集される。
図10(1)に示すように、含塵空気から塵埃が除去された清浄空気は、左側フィルタ対Lの各空隙Sに流入し、各濾材45a,45bと棒状部材49との間を通過し、前方の各排気開口部47から清浄室12へと排気される。
他の流路55,56においても同様に集塵動作が行われ、各集塵フィルタユニット32の各濾材45a,45bに捕集された塵埃は、一部が下降気流により、またほとんどが後述する除塵動作によって払い落とされて落下し、バケット34内に堆積される。
左側フィルタ対Lおよび右側フィルタ対Rの各排気開口部47から清浄室12へと排気された清浄空気は、吸気ファン68の回転による吸引力により上昇気流となる。清浄空気は、前記吸気部からブロア65内に吸い込まれて前記排気部から排気され、さらに排気ケース64内を上昇して排気口67から集塵装置1の外部に排気される。
次に、図1〜図3及び図10(2)を参照して、除塵装置60による各集塵フィルタユニット32の除塵動作(逆洗動作)について説明する。なお、図10(2)において、圧縮空気の流れを破線矢印で示す。
この除塵動作は、例えば、排気口67からの清浄空気の排気量が所定値に満たないことをセンサ等で検出した場合や一定期間経過毎に行うメンテナンス時に実行される。なお、ユーザの操作に基づいて所望のタイミングで除塵動作を実行するようにしてもよい。
まず、除塵動作が開始されると、配管を介して圧空源から供給された圧縮空気がヘッダータンク61に蓄積される。そして、制御装置66は、例えば、各電磁弁63を一定時間間隔で開閉制御することで、各ブローチューブ62に圧縮空気を導入し、各噴射孔71から一定時間間隔で圧縮空気を排気開口部47に向けて噴射する(所謂パルスジェットの噴射)。図10(2)に示すように、この圧縮空気は、空隙S内において棒状部材49によって拡散され、濾材45a,45bの内部から拡張するように圧力を発生するだけでなく、棒状部材49の近傍の濾材45a,45bのヒダの部分を前後方向に振動させる圧力を発生する。その結果、圧縮空気による塵埃の払い落とし時において、濾材45a,45bの拡張動作と濾材45a,45bの前後方向への振動との両方の作用によって、塵埃の払い落とし動作を効率よく行うことができる。なお、本発明の集塵フィルタユニットは、ヒダ状の折り目が垂直方向に形成され、棒状部材も垂直方向に形成され、除塵動作時にはヒダ状の折り目に対して直交する方向で圧縮空気が噴出される様に構成されているために、濾材のヒダ状の部分が圧縮空気の噴出と平行な前後方向に振動することになる。
なお、制御装置66は、2つの電磁弁63を順番に開閉させ、2本のブローチューブ62に対し順番に圧縮空気を供給するようになっている。このため、圧縮空気の噴射は、左側フィルタ対Lと右側フィルタ対Rとに対して順番に行われるようになっている。
このように払い落とされた塵埃は、下降気流に乗って落下し、各流路54,55,56を通ってバケット34内に蓄積される。なお、各流路54,56を落下する塵埃は、各塵埃導入板58により適切にバケット34内に導かれる。ユーザは、定期的にロック機構59を解除してバケット34を引き出し、バケット34内に堆積した塵埃を廃棄する。
上記した除塵動作の際、棒状部材49と排気開口部47との間の距離L2が短過ぎると、濾材45a,45bの一部のみに圧縮空気が衝突するため、濾材45a,45bの破損が早く生じる虞がある。また、棒状部材49が排気開口部47に近過ぎると、図10(1)に示す集塵動作時に清浄空気の流通を妨げる障壁となり、ブロア65の吸引力が効率よく作用しなくなる。一方、距離L2が長過ぎると、圧縮空気が棒状部材49に衝突して左右に分散された後に濾材45a,45bを拡張させる圧力が低下する。また、L2を長く設定すると、圧縮空気の噴出時に、図10(3)の線図に示すように、排気開口部47の近傍範囲L4において圧縮空気の圧力が負圧になり、この範囲L4が長くなる。すなわち、排気開口部47と棒状部材49との間の範囲L4では吸引作用を及ぼすため、この範囲L4周辺の濾材45a,45bの含塵空気側(外側)の濾材45a,45b面に付着した塵埃に対して、除塵動作が全く作用しないことになる。
このようにL2は余り短過ぎても長過ぎても良くなく、集塵動作時及び除塵動作時の作用をいずれも好適な状態に維持するためには、L2を、好ましくは、空隙Sの幅以上でフィルタ本体40の奥行き寸法L1の1/2以下、より好ましくは、空隙Sの幅以上でL1の1/3以下の範囲、或いは空隙Sの幅の2倍程度に設定するのがよい。L2をこのような範囲に設定することにより、圧縮空気のエネルギーロスも少なくなり、濾材45a,45bと枠体44及びフィルタ本体40とフィルタホルダ41との接合状態を良好に維持することができる。なお、本実施の形態では、L2を82mmに設定している。
また、ブローチューブ62から排気開口部47までの距離L3は、長くすると、ベンチュリ効果により空隙S内部に導入される空気の量が増加し、空隙S内部の圧力が増加する。そのため、L3はできるだけ長い方が、一回当たりのパルスジェットの噴射による導入空気量が増加し、さらに、一回当たりの空気導入量が増加すれば、空隙S内部に導入される空気の流速が速くなり、棒状部材49に衝突する空気のエネルギーが増大する。一方、L3を長くし過ぎると、圧縮空気の噴射による圧縮空気が排気開口部47の縁部に衝突して空隙S内に効率よく導入されない虞があると共に、ブローチューブ62の組み付け誤差が大きくなる虞がある。そのため、L3はL2と同じかそれ以下で空隙Sの幅より長く(L2≧L3>S)設定するのが好ましい。なお、本実施の形態では、L3を62mmに設定している。
上記した本実施の形態に係る集塵フィルタユニット32及び集塵装置1によれば、除塵動作時、空隙S内における圧縮空気の進行方向と濾材45a,45bのヒダの折り目の方向が直交していると共に、棒状部材49が濾材45a,45bのヒダの折り目に平行に配置されているため、棒状部材49によって拡散された圧縮空気は、単に濾材45a,45bを内部から拡張させる圧力を発生するだけでなく、棒状部材49の近傍の濾材45a,45bのヒダを前後方向に振動させる圧力を発生する。これにより、圧縮空気による塵埃の払い落とし性能を高めることができる。
また、本実施の形態に係る集塵装置1によれば、各集塵フィルタユニット32は、左右に対向配置された一対の濾材45a,45bにより含塵空気を濾過するため、1つの濾材を用いる場合に比べて、1つの濾材当りの塵埃の捕集量を減少させることができる。これにより、各集塵フィルタユニット32の寿命を延ばすことができる。また、各集塵フィルタユニット32は、起立姿勢で配設されていると共に、各濾材45a,45bが下降気流に沿った(垂直の方向に折り目を有する)プリーツ状を成しているため、各流路54,55,56内の下降気流を阻害することなく効率良く塵埃を捕集することができる。
なお、下降気流を生成していること、及び塵埃の自重により、各濾材45a,45bに捕集された塵埃は、各濾材45a,45bの下側に堆積し易くなる。このため、各濾材45a,45bの上側を有効に活用することができない場合がある。その点、本実施の形態に係る集塵装置1の集塵フィルタユニット32は、上下及び左右に対称に形成されているため、各集塵フィルタユニット32を上下逆さまにして取り付けることが可能となっている。これにより、各濾材45a,45bを有効に活用することができる。
また、本実施の形態に係る集塵装置では、2行2列の計4個の集塵フィルタユニット32が取り付けられているが、吸引する含塵空気の物性によっては、個々の集塵フィルタユニット32の目詰まり具合に差が生じる場合がある。この場合には、各集塵フィルタユニット32の取り付け位置を変更することもできる。つまり、集塵フィルタユニット32のローテーションが可能となっている。
なお、上記した実施の形態に係る集塵装置1では、集塵室12内に2行2列の計4個の集塵フィルタユニット32が配置されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、集塵室12内に2行3列の計6個の集塵フィルタユニット32を配置するようにしてもよい。すなわち、縦仕切板15には、2行3列の計6個の開口部20が形成され、左側フィルタ対Lと右側フィルタ対Rとの間で、上下段の開口部20に取り付けられた上下一対の集塵フィルタユニット32(以下、「中間フィルタ対C」という。)が配置されるように構成してもよい。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図11及び図12に示すように、集塵フィルタユニット80の枠体81の上下面に、濾材45a,45bのヒダの折り目形状に合わせて、多数の通気溝82を形成してもよい。この場合、通気溝82以外の枠体81の上下面は、濾材45a,45bの山折れ部83の形状と相似形状で濾材45a,45bよりも僅かに大きい形状を有しているが、通気溝82は、濾材45a,45bの谷折れ部の際まで切り込まれていて、上下に隙間が形成されている。通気溝82をこのように形成することで、塵埃の払い落とし動作の際に、濾材45a,4bの表面から離脱した塵埃が、通気溝82の下方に脱落し易くなる。これにより、一回の払い落とし動作時の脱塵量を増やすことができ、濾材45a,45bと枠体81のコーナー部に堆積する塵埃量を減少させることができるため、払い落とし性能を高められ、除塵動作の効率が向上するので、集塵動作に比べて除塵動作をする時間が極めて少なくて済み、結果的に集塵装置1の集塵性能を向上させることができる。
さらに、図13及び図14に示すように、フィルタホルダ84の板状部86の、取手部85a,85bを前後方向に投影した位置にそれぞれ開口87を形成してもよい。これにより、取手部85a,85bの形状を維持しながら、取手部85a,85bを左右のスライド金型形状ではなく、前後方向の開きの簡素な金型形状で、フィルタホルダ84と一体に成形することができる。また、特に図示しないが、取手部を枠体44の前端部に一体に形成し、該取手部が挿通可能な開口をフィルタホルダに形成してもよく、この場合には、フィルタホルダに取手部を形成する必要がないため、フィルタホルダの構造の簡素化を図ることができる。
さらにまた、棒状部材49は、上記したような単なる丸棒状の形状ではなく、様々な異形の実現が可能であり、それにより、圧縮空気を効率良くに作用させることができる。例えば、図13及び図14に示すように、上下端部から中央に向かって徐々にフィルタホルダ84の板状部86から後方に離間するように棒状部材90を階段状に形成してもよい。これにより、圧縮空気の作用時に、棒状部材90に衝突して拡散されるエアーが接触する濾材45a,45bの位置を分散させ、圧縮空気により濾材45a,45bが振動する範囲を広げることができるため、除塵動作時の塵埃の払落とし性能を高めることができる。さらに、濾材45a,45bが圧縮空気によって損傷される領域を分散させることができるため、濾材45a,45bの耐久性を向上させることができる。
さらにまた、特に図示しないが、フィルタインサート部材40a,40bの突き合わせ接合の際、振動溶着処理や超音波溶着処理によるバリの発生や、接着処理による接着剤のはみ出し等の発生の可能性があるが、突き当て部を上下半分に分けて、それぞれの突き当て部を凸形状と凹形状で嵌合する形状とすることにより、フィルタインサート部材を互いに左右対称形状に保持したままで、接合部のバリ取り・接着剤はみ出しの対策処理を不要とすることができる。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は
思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う集塵装置ならびに集塵
装置用フィルタユニットもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明は、工場内に配置された加工機から発生する塵埃を吸引して、工場内の空気浄化を行う集塵装置等に利用することができる。
1 集塵装置
32 集塵フィルタユニット
40 フィルタ本体
41 フィルタホルダ
44 枠体
44a,44b (2分割された)枠体
45a,45b 濾材
47 開口部
49 棒状部材
80 集塵フィルタユニット
81 枠体
90 棒状部材
S 空隙

Claims (4)

  1. ヒダ状の折り目が多数形成された2つの濾材を所定幅の空隙を隔てて対向させ、該各濾材の外周部に枠体が設けられるフィルタ本体と、
    該フィルタ本体の一端に設けられ、前記空隙に沿って形成される開口部を有する樹脂製のフィルタホルダと、
    前記開口部に沿うように前記空隙に設けられ、該空隙の所定幅より小さい外形寸法を有する棒状部材と、
    を備え、該棒状部材は、前記フィルタホルダに一体的に形成されることを特徴とする集塵フィルタユニット。
  2. 前記棒状部材は、前記開口部を挟んで対向する両端部より前記フィルタ本体の内部側に延出する支持部を介して該開口部から離間して支持されていることを特徴とする請求項1に記載の集塵フィルタユニット。
  3. 前記棒状部材は、前記フィルタホルダの端部から中央に向かって徐々に該フィルタホルダから離間するように階段状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の集塵フィルタユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の集塵フィルタユニットが、前記濾材の折り目が垂直方向に配置されるように設けられる集塵装置であって、
    前記圧縮空気を前記開口部に向けて噴出するブローチューブが該開口部から所定距離離間した位置に垂設されることを特徴とする集塵装置。

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