JP2019213455A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースを大型化させることなく、ケースと高圧部との電気的絶縁性を確保することができる電力変換装置を提供すること。【解決手段】電力変換装置1は、金属製のケース3と、ケース3内に配された制御回路基板23と、ケース3に熱的に接触する冷却器とを有する。制御回路基板23は、冷却器に熱的に接触した壁部41に締結される複数の締結部231を有する。ケース3は、ケース3の内側に向かって突出する突出部512を有する。締結部231の少なくとも1つは、制御回路基板23の長手方向Xにおける突出部512と同じ位置に配された特定締結部231aである。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
例えば特許文献1には、入力される電力を変換する電力変換回路部を有する電力変換装置が開示されている。電力変換回路部は、電力変換される主電力の電圧が印加される高圧部を有する。上記電力変換装置において、電力変換回路部は、ケース内に収容されている。
特許第5157408号公報
しかしながら、ケースが外力等によって変形した場合に、ケースが電力変換回路部の高圧部に接触し、ケースと高圧部とが短絡することを防ぐ必要がある。そこで、例えばケースと高圧部との距離を長くすることが考えられる。しかし、その場合、ケースの大型化を招いてしまう。
また、ケースと高圧部との短絡防止のために、ケースにおける高圧部と対向する面に、絶縁シートを配することも考えられる。しかし、ケースが外力等によって変形したとき、高圧部を構成する電子部品の端子等が、絶縁シートを突き破り、ケースと接触するおそれも考えられる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ケースを大型化させることなく、ケースと高圧部との電気的絶縁性を確保することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の参考発明は、電力変換される主電力の電圧が印加される高圧部(21)を備えた電力変換回路部(2)と、
該電力変換回路部を収容する金属製のケース(3)と、を有し、
上記ケースは、開口部(40)を備えたケース本体部(4)と、該ケース本体部の上記開口部を閉塞するカバー(5)とを有し、
該カバーは、上記ケース本体部側の面である内側面(50)に、絶縁積層シート(6)を貼着されてなり、
該絶縁積層シートは、金属層(61)と、該金属層を両面から挟持するように形成された、電気的絶縁性を有する一対の絶縁層(62)とを積層してなり、
上記絶縁積層シートは、上記カバーの上記内側面における上記高圧部と対向する領域に配設されている、電力変換装置(1)にある。
また、本発明の一態様は、金属製のケース(3)と、
上記ケース内に配された制御回路基板(23)と、
上記ケースに熱的に接触する冷却器(71、72、73、74)と、を有し、
上記制御回路基板は、上記冷却器に熱的に接触した壁部(41)に締結される複数の締結部(231)を有し、
上記ケースは、上記ケースの内側に向かって突出する突出部(512)を有し、
上記締結部の少なくとも1つは、上記制御回路基板の長手方向(X)における上記突出部と同じ位置に配された特定締結部(231a)である、電力変換装置(1)にある。
上記参考発明に係る電力変換装置において、絶縁積層シートは、金属層と一対の絶縁層とを積層してなる。そして、絶縁積層シートは、カバーの内側面における高圧部と対向する領域に配設されている。それゆえ、外力によりカバーが変形したとしても、高圧部が絶縁積層シートを貫通し、ケースと短絡することを防止することができる。すなわち、絶縁積層シートは、金属層を有するため、ケースの変形により高圧部が絶縁積層シートに当接したとしても、高圧部が絶縁積層シートを貫通することを防ぎやすい。それゆえ、高圧部とケースとの間の電気的絶縁性を確保することができる。また、仮に、高圧部が、絶縁積層シートにおけるケース本体部側の絶縁層を突き破っても、カバー側の絶縁層によって、高圧部とケースとの間の絶縁を図ることができる。
以上のごとく、上記参考発明によれば、ケースを大型化させることなく、ケースと高圧部との電気的絶縁性を確保することができる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の上面図。 図1の、II−II線矢視断面図。 実施形態1における、カバーを下側から見た図。 実施形態1における、カバーを外した電力変換装置の上面図。 図4において、絶縁積層シートの外形をさらに表した図。 図2の、VI−VI線矢視断面図。 実施形態1における、絶縁積層シートの上面図。 図7のVIII−VIII線矢視断面図。
電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態の電力変換装置1は、図2に示すごとく、電力変換回路部2とケース3とを有する。電力変換回路部2は、電力変換される主電力の電圧が印加される高圧部21を備えている。ケース3は、電力変換回路部2を収容している。また、ケース3は、金属製である。
ケース3は、ケース本体部4とカバー5とを有する。ケース本体部4は、開口部40を備えている。カバー5は、ケース本体部4の開口部40を閉塞している。図2、図3に示すごとく、カバー5は、ケース本体部4側の面である内側面50に、絶縁積層シート6を貼着されてなる。図2、図8に示すごとく、絶縁積層シート6は、金属層61と一対の絶縁層62とを積層してなる。一対の絶縁層62は、金属層61を両面から挟持するように形成されている。また、絶縁層62は、電気的絶縁性を有する。図2、図4に示すごとく、絶縁積層シート6は、カバー5の内側面50における高圧部21と対向する領域に配設されている。
本実施形態の電力変換装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載され、電源電力を駆動用モータの駆動に必要な駆動用電力に変換するインバータとして用いることができる。
なお、以下において、ケース本体部4とカバー5との並び方向を高さ方向Zという。また、高さ方向Zにおける、ケース本体部4に対するカバー5側を上側、その反対側を下側という。また、高さ方向Zに直交する方向の一つを縦方向Xといい、高さ方向Zと縦方向Xとの双方に直交する方向を横方向Yという。
また、図5においては、絶縁積層シート6における絶縁層62の外形を破線で示しており、図3、図5、図7においては、金属層61の外形を一点鎖線で示している。
図1、図2に示すごとく、ケース3は、略直方体形状の外形を有する。ケース本体部4は、本体基壁部41と本体側壁部42とを有する。本体基壁部41は、矩形板状を呈している。本実施形態において、本体基壁部41は、縦方向Xに長尺な形状を有する。本体側壁部42は、本体基壁部41の端縁から本体基壁部41の厚み方向(すなわち、高さ方向Z)に立設され、上端に開口部40を有する。本実施形態において、本体側壁部42は、本体基壁部41の端縁から高さ方向Zの両側に向って立設されている。本体側壁部42は、縦方向Xにおいて互いに対向する一対の第一対向壁部421と、横方向Yにおいて互いに対向する一対の第二対向壁部422とを有する。
カバー5は、本体側壁部42の上側から、本体側壁部42の開口部40を閉塞している。図2、図3に示すごとく、カバー5は、ケース本体部4の本体基壁部41と高さ方向Zに対向する天板部51と、天板部51の端縁から下側に向って突出されたカバー側壁部52とを有する。天板部51は、高さ方向Zに直交する平面上に形成された平坦部511と、縦方向Xにおける天板部51の略中央部に形成され、平坦部511から下側に凹んだビード部512と、を有する。そして、平坦部511に、絶縁積層シート6が貼着されている。
図2、図8に示すごとく、本実施形態において、絶縁積層シート6は、シート状の金属層61とシート状の一対の絶縁層62とを、それらの厚み方向に積層してなる。上述のごとく、絶縁積層シート6は、一対の絶縁層62で金属層61を両面から挟むように、金属層61と一対の絶縁層62とを積層してなる。これにより、絶縁積層シート6の最上層及び最下層には、絶縁層62が配されている。金属層61と絶縁層62とは、図示しない両面テープ等の接着材を介して貼着されている。また、絶縁積層シート6は、その上面において、図示しない両面テープ等の接着材を介して平坦部511に貼着されている。
一対の絶縁層62は、互いに同じ形状を有し、互いに高さ方向Zに重なる位置に配されている。絶縁層62は、例えばPET(すなわちポリエチレンテレフタレート)等の絶縁材からなる。図3、図7に示すごとく、絶縁層62は、縦方向Xに長尺な矩形板状を呈している。図5に示すごとく、絶縁層62は、高さ方向Zから見たとき、縦方向Xの両端及び横方向Yの両端が、それぞれ本体側壁部42と近接している。これにより、絶縁積層シート6は、高さ方向Zから見たとき縦方向Xの両端及び横方向Yの両端が、それぞれ本体側壁部42と近接している。すなわち、縦方向Xにおいても、横方向Yにおいても、絶縁積層シート6の寸法は、ケース本体部4の開口部40の寸法よりも若干小さい程度である。また、絶縁層62は、縦方向Xにおける略中央に高さ方向Zに貫通した貫通孔621を有する。そして、絶縁積層シート6は、貫通孔621の内側にビード部512が配されるように、カバー5の平坦部511に貼着されている。
図2、図3、図5、図7に示すごとく、金属層61は、縦方向Xにおける絶縁層62の貫通孔621の両側に、一対配されている。金属層61は、ステンレス鋼からなる。金属層61は、絶縁積層シート6の広がり方向において、絶縁層62の内側に収まっている。つまり、高さ方向Zからみたとき、金属層61は絶縁層62から露出していない。
図1に示すごとく、ケース本体部4とカバー5とは、高さ方向Zに直交する方向に突出したフランジ部31を有する。そして、ケース本体部4とカバー5とは、フランジ部31において、ボルトとナットとによって締結固定されている。そして、ケース3内の空間に、電力変換回路部2が収容されている。
図2、図6に示すごとく、電力変換回路部2の高圧部21は、後述する半導体モジュール22を有する。また、図2、図4、図5に示すごとく、電力変換回路部2は、後述する制御回路基板23を有する。高圧部21には、電力変換装置1の使用時において、200V程度の電圧が印加される。図2に示すごとく、半導体モジュール22は、ケース3内の空間のうち、本体基壁部41より下側である下側空間301に配されている。図2、図6に示すごとく、ケース本体部4は、本体基壁部41から下側に向って延設され、下側空間301を縦方向Xに分割する隔壁43を有する。そして、半導体モジュール22は、下側空間301における隔壁43の、縦方向Xの一方(以下、前方といい、その反対側を後方という。)に配されている。図2、図4に示すごとく、制御回路基板23は、ケース3内の空間のうち、本体基壁部41より上側である上側空間302に配されている。
図2、図6に示すごとく、半導体モジュール22は、半導体素子を内蔵したモジュール本体部221と、モジュール本体部221から絶縁積層シート6側である上側に向って突出したモジュール端子222とを有する。本実施形態において、ケース3内には複数の半導体モジュール22が配されている。そして、各半導体モジュール22のモジュール本体部221から、複数のモジュール端子222が上側に向って突出している。複数のモジュール端子222のうちの一部のモジュール端子222には、電力変換回路部2によって電力変換される主電力の電圧が印加される。すなわち、複数のモジュール端子222のうちの一部のモジュール端子222は、高圧部21の一部を構成している。
図2に示すごとく、モジュール端子222の突出側に、絶縁積層シート6の金属層61が位置している。すなわち、モジュール端子222は、絶縁積層シート6の金属層61と高さ方向Zに重なる位置に配されている。金属層61は、モジュール端子222よりもビッカース硬さが大きい。本実施形態において、金属層61は上述のごとくステンレス鋼からなり、モジュール端子222は銅からなる。モジュール端子222は、本体基壁部41に高さ方向Zに貫通するように形成された挿入部410を通り、その一部が上側空間302に配されている。
図2、図4に示すごとく、モジュール端子222は、制御回路基板23に接続されている。制御回路基板23は、高さ方向Zにおいて、カバー5と対向するように配されている。図2に示すごとく、制御回路基板23は、ケース本体部4内に配されている。図2、図4に示すごとく、モジュール端子222は、制御回路基板23のスルーホールに挿入されて、制御回路基板23と接続されている。そして、モジュール端子222の上端部は、制御回路基板23の上側に突出している。本実施形態において、モジュール端子222は、縦方向Xにおける制御回路基板23の中央よりも前方の領域に接続されている。そして、制御回路基板23における、モジュール端子222が接続された部位の周辺の領域は、高圧部21の一部を構成する基板高圧領域230となる。そして、制御回路基板23は、少なくとも基板高圧領域230が、絶縁積層シート6と高さ方向Zに重なっている。
図4、図5に示すごとく、制御回路基板23は、締結部材11によってケース3に締結固定される固定部231を3つ以上有している。絶縁積層シート6は、一直線上からずれて配された3つ以上の固定部231を、高さ方向Zから覆っている。締結部材11は、ボルトである。図2に示すごとく、本体基壁部41は、上側に向って突出したボス部44を複数有する。締結部材11は、制御回路基板23をボス部44に対して締結固定している。また、図2に示すごとく、固定部231の少なくとも一つは、ビード部512と高さ方向Zに重なる位置に形成されている。本実施形態においては、複数の固定部231が、ビード部512と高さ方向Zに重なっている。天板部51と制御回路基板23との間の間隔は、高さ方向Zに互いに重なるビード部512と固定部231との対向部において、最も小さくなっている。図4に示すごとく、固定部231は、制御回路基板23の外周端部の複数箇所に形成されている。また、固定部231は、制御回路基板23の中央部にも形成されている。
図2、図6に示すごとく、本実施形態において、複数の半導体モジュール22は、半導体モジュール22を冷却する複数の冷却管71と共に、縦方向Xに積層されて半導体積層ユニット8を構成している。図6に示すごとく、縦方向Xに隣り合う冷却管71同士は、横方向Yの両端部付近において、連結管72によって連結されている。図2、図6に示すごとく、複数の冷却管71のうち、縦方向Xの一方(以下、前方といい、その反対側を後方という。)の端に配された冷却管71の前端面は、前方の第一対向壁部421に当接している。また、前端の冷却管71からは、冷却媒体を導入するための冷媒導入管73と、冷却媒体を排出するための冷媒排出管74とが、前方に向って突出形成されている。冷媒導入管73及び冷媒排出管74は、第一対向壁部421を縦方向Xに貫通しており、ケース3の外側に突出している。また、半導体積層ユニット8の後端と隔壁43との間には、板ばね等によって構成される加圧部材75が配されている。加圧部材75は、縦方向Xに弾性圧縮した状態で配されている。これにより、加圧部材75は、半導体積層ユニット8を、前方に向って押圧している。
また、図示は省略したが、下側空間301における隔壁43の後方には、例えばコンデンサ等、電力変換回路部2を構成する部品が配置される。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
電力変換装置1において、絶縁積層シート6は、金属層61と一対の絶縁層62とを積層してなる。そして、絶縁積層シート6は、カバー5の内側面50における高圧部21と対向する領域に配設されている。それゆえ、外力によりカバー5が変形したとしても、高圧部21が絶縁積層シート6を貫通し、ケース3と短絡することを防止することができる。すなわち、絶縁積層シート6は、金属層61を有するため、ケース3の変形により高圧部21が絶縁積層シート6に当接したとしても、高圧部21が絶縁積層シート6を貫通することを防ぎやすい。それゆえ、高圧部21とケース3との間の電気的絶縁性を確保することができる。また、仮に、高圧部21が、絶縁積層シート6における下側の絶縁層62を突き破っても、上側の絶縁層62によって、高圧部21とケース3との間の絶縁を図ることができる。
また、金属層61の下側にも絶縁層62が配されている。それゆえ、仮に絶縁積層シート6がカバー5から剥がれた場合等に、直接金属層61が高圧部21に接触してしまうことを防止できる。それゆえ、絶縁積層シート6がカバー5から剥がれ落ちた場合等に、高圧部21が、金属層61を介して、電力変換回路部2を構成する他の電子部品等と短絡し、電力変換装置1が故障してしまうことを防ぐことができる。
また、金属層61は、絶縁積層シート6の広がり方向において、絶縁層62の内側に収まっている。それゆえ、金属層61が、ケース3と接触することを確実に防止できる。それゆえ、万が一ケース3の変形によって高圧部21が下側の絶縁層62を突き破り、金属層61に接触しても、高圧部21とケース3とが短絡することを防止できる。
また、高圧部21は、モジュール本体部221と、モジュール本体部221から絶縁積層シート6側に向かって突出したモジュール端子222とを備えた半導体モジュール22を有する。このように、モジュール端子222のような比較的鋭利で硬い部品がカバー5に向って突出している場合は、比較的強度の弱い絶縁層62を突き破りやすい。しかし、本実施形態においては、絶縁積層シート6が金属層61を有している。そのため、万が一ケース3の変形によってモジュール端子222が下側の絶縁層62を突き破っても、絶縁層62よりも硬い金属層61によって、モジュール端子222が絶縁積層シート6を貫通することを防止することができる。それゆえ、本構成を採れば、効果的に、高圧部21とケース3との絶縁を図ることができる。
また、金属層61は、モジュール端子222よりビッカース硬さが大きい。それゆえ、万が一ケース3の変形によってモジュール端子222が金属層61に接触しても、モジュール端子222が金属層61を貫通することを防止することができる。これに伴い、高圧部21の一部であるモジュール端子222が、ケース3と短絡することを防止できる。
また、金属層61は、ステンレス鋼からなり、モジュール端子222は銅からなる。それゆえ、金属層61のビッカース硬さがモジュール端子222のビッカース硬さよりも大きい構成としやすい。
また、制御回路基板23は、高さ方向Zにおいてカバー5と対向するように配されている。さらに、絶縁積層シート6は、高さ方向Zから見たとき、縦方向Xの両端及び横方向Yの両端が、それぞれ本体側壁部42と近接している。それゆえ、万が一絶縁積層シート6がカバー5から剥がれても、ケース3に対して絶縁積層シート6の位置がずれることを、高さ方向Zにおいては制御回路基板23によって、縦方向X及び横方向Yにおいては本体側壁部42によって、防ぐことができる。これにより、絶縁積層シート6が高圧部21とカバー5との間に位置された状態を維持しやすく、高圧部21とカバー5との間の絶縁性を一層確保しやすい。
また、絶縁積層シート6は、一直線上からずれて配された3つ以上の固定部231を、高さ方向Zから覆っている。それゆえ、万が一絶縁積層シート6がカバー5から剥がれ落ちても、絶縁積層シート6は、制御回路基板23の上記3つ以上の固定部231の上に安定して載置される。それゆえ、絶縁積層シート6が、制御回路基板23よりも下側に落ちたり、高圧部21と高さ方向Zに重ならない位置に移動したりすることを抑制しやすい。これにより、絶縁積層シート6は高圧部21とカバー5との間に位置されやすく、高圧部21とカバー5との間の絶縁性をより確保しやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、ケースを大型化させることなく、ケースと高圧部との電気的絶縁性を確保することができる電力変換装置を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態1において、絶縁積層シートは、シート状の金属層とシート状の一対の絶縁層とを積層して形成したが、例えば、金属層の周囲を樹脂モールドすることにより構成してもよい。
1 電力変換装置
2 電力変換回路部
21 高圧部
3 ケース
4 ケース本体部
40 開口部
5 カバー
50 内側面
6 絶縁積層シート
61 金属層
62 絶縁層

Claims (5)

  1. 金属製のケース(3)と、
    上記ケース内に配された制御回路基板(23)と、
    上記ケースに熱的に接触する冷却器(71、72、73、74)と、を有し、
    上記制御回路基板は、上記冷却器に熱的に接触した壁部(41)に締結される複数の締結部(231)を有し、
    上記ケースは、上記ケースの内側に向かって突出する突出部(512)を有し、
    上記締結部の少なくとも1つは、上記制御回路基板の長手方向(X)における上記突出部と同じ位置に配された特定締結部(231a)である、電力変換装置(1)。
  2. 上記特定締結部は、上記制御回路基板の外周部に形成されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記特定締結部の少なくとも1つは、上記突出部と対向するよう配されている、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 上記突出部は、上記ケースにおける上記突出部の突出方向(Z)に交差する延在方向(Y)に長尺に形成されており、上記制御回路基板は、上記延在方向における上記突出部の両端部と対向する上記特定締結部を有する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 上記冷却器は、冷却媒体を導入するための冷媒導入路(73)を備え、複数の上記締結部のうちの上記冷媒導入路に最も近い位置に配された近接締結部(231b)は、上記特定締結部ではなく、複数の上記締結部における上記近接締結部以外の少なくとも1つの上記締結部が、上記特定締結部である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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