JP2019213047A - 撮像素子、撮像装置および撮像素子の制御方法 - Google Patents

撮像素子、撮像装置および撮像素子の制御方法 Download PDF

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Koji Kubota
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Abstract

【課題】HDR合成に必要な信号と位相差検出に必要な信号をフレームレートの低下を抑制しつつ読み出す撮像素子を提供すること。【解決手段】撮像素子101は、複数の光電変換部を備える画素部203を備え、HDR合成用の画像信号と位相差検出用の信号を出力可能である。第1の読み出しで第1の画像信号を読み出し、レベル判定部207は、第2の読み出しで読み出す信号を第1の画像信号とは露出条件の異なる第2の画像信号と位相差検出用の信号のいずれにするか、第1の画像信号に応じて判定し、制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子、撮像装置および撮像素子の制御方法に関する。
撮像素子に関して、画素で光電変換された映像信号を出力するだけでなく、ダイナミックレンジの拡大(以下、HDRという)や、被写体までの距離情報を出力する技術が提案されている。特許文献1は、撮像素子の列ごとに設けられた増幅回路の入力容量を切り替え、信号レベルに応じてゲインを切り替える技術を開示している。ゲインの切り替えにより低ゲインの信号と高ゲインの信号を出力し、合成することで高ダイナミックレンジ且つ低ノイズな映像信号を作り出すことが可能である。特許文献2は、1つのマイクロレンズを介して光が入射される1対の光電変換部が出力する信号の加算、非加算を1対の光電変換部を有する画素単位で任意に行うことのできる撮像装置を開示している。1対の光電変換部が出力する信号を用いて、位相差検出方式の焦点検出を行うことができる。
特開2005-175517号公報 特開2001-83407号公報
しかしながら、HDRに必要な高ゲインの映像信号および低ゲインの映像信号と、位相差検出用の映像信号を同一フレームで読み出そうとすると、データ量が増えてしまい、フレームレートが低下してしまう。そのため、所望のフレームレートを維持しつつ、HDRと位相差検出用の映像信号を読みだすことが困難である。
本発明は、HDR合成に必要な信号と位相差検出に必要な信号をフレームレートの低下を抑制しつつ読み出す撮像素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像素子は、複数の光電変換部を備える画素部から、第1の読み出しで第1の画像信号を読み出し、第2の読み出しで前記第1の画像信号とは露出条件の異なる第2の画像信号もしくは位相差検出用の信号を読み出す読み出し手段と、前記第1の画像信号に応じて前記第2の読み出しで読み出す信号を制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、HDR合成に必要な信号と位相差検出に必要な信号をフレームレートの低下を抑制しつつ読み出す撮像素子を提供することができる。
撮像装置の構成を説明する図である。 撮像素子の全体ブロックを示す図である。 信号の読み出しに関わる構成を示す図である。 読み出しのタイミングを説明する図である。 読み出しのタイミングを説明する図である。 読み出し処理を示すフローチャートである。 信号の読み出しに関わる構成を示す図である。
(第1実施形態)
図1は、撮像装置1の構成を説明する図である。撮像装置1は、レンズ部100、撮像素子101、画像分配器102、画像処理部103、位相差検出部104、信号処理部105およびレンズ駆動部106を備える。本実施形態では、撮像装置1の一例としてカメラ本体部とレンズ装置が一体となったデジタルカメラの説明を行うが、これに限られるものではなく、レンズ交換式の撮像装置であってもよい。
レンズ部100は、被写体からの光を取り込み、撮像素子101に光を結像させる。レンズ部100は、撮像光学系を構成する複数のレンズや絞り等の光学部材を備える。レンズ駆動部106は、フォーカシング制御機構、ズーミング制御機構、像ぶれ補正制御機構および絞り制御機構等を備え、レンズおよび絞りを駆動する。具体的には、レンズ駆動部106は、位相差検出部104からのフォーカシング制御信号(以下、AF情報という)に基づいてレンズを駆動する。また、レンズ駆動部106は、不図示の制御部からのズーミング制御信号、像振れ補正制御信号などに基づいて、レンズを駆動する。不図示の制御部は、CPU(Central Processing Unit)を備え、撮像装置1全体を制御する。
撮像素子101は、複数の光電変換部を有し、レンズ部100からの入射光に対して光電変換を行って電気信号に変換する。撮像素子101の例として、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等がある。撮像素子101の詳細な構成については、図2を用いて後述する。
画像分配器102は、撮像素子101から出力された信号を、画像処理部103または位相差検出部104に出力する。画像処理部103は、画像分配器102から出力されたゲインの異なる2つの信号を合成して、HDR画像を生成する。HDR画像の生成方法には、例えば、被写体が暗い部分は高ゲインの画像を、明るい部分は低ゲインの画像を用いて合成を行う方法がある。なお、本実施形態におけるHDR画像の生成方法はこれに限られるものではなく、2枚のゲインが異なる画像から合成を行う手法であれば、その合成アルゴリズムは限定されるものではない。位相差検出部104は、A像およびB像に基づいて位相差を検出し、フォーカスレンズを制御するためのAF情報を生成する。
次に、図2(A)および図2(B)を用いて撮像素子101の詳細を説明する。図2(A)は、撮像素子101全体の構成を説明する図である。撮像素子101は、タイミング制御部201、垂直走査回路202、画素部203、列アンプ204、加算部205、列ADC206、レベル判定部207、水平転送回路208、信号処理回路209および外部出力回路210を備える。
タイミング制御部201は、撮像素子101の各構成部に対する動作クロック信号(CLK)やタイミング信号を供給して、撮像素子101の動作を制御する。垂直走査回路202は、2次元に配置された画素部203の画素信号を、1フレーム中に順次読み出すためのタイミング制御を行う。一般的に、映像信号は1フレーム中に上部の行から下部の行にかけて、行単位で順次読み出される。
画素部203は、光電変換素子を備え、入射光量に応じて光電変換を行って電圧を出力する。画素部203は、複数の画素300を有している。複数の画素300は、例えば、行方向および列方向に二次元状に配置されている。画素300の構成について、図2(B)を用いて説明する。図2(B)は、画素300の構成を説明する図である。画素300は、1つのマイクロレンズ220に対して、位相差検出のために第1の光電変換部221と第2の光電変換部222を備える。マイクロレンズ220は、入射した光束を集光し、第1の光電変換部221と第2の光電変換部222へと導く。
第1の光電変換部221と第2の光電変換部222は、入射した光束を光電変換する。第1の光電変換部221と第2の光電変換部222は、撮像光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束(瞳分割像)をそれぞれ受光可能なように設計されている。各光電変換部の信号レベルから位相差を検出することが可能である。以下、第1の光電変換部221により得られる信号群で形成される像信号をA像信号、第2の光電変換部222により得られる信号群で形成される像信号をB像信号、A像とB像を加算した画像信号をA+B像信号と呼ぶ。すなわち、A+B像信号は撮像光学系の瞳領域全体を通過した光束に基づく信号である。A像とB像は、撮像光学系の互いに異なる一部の瞳領域を通過した光束に基づく信号である。
また、画素300は不図示のカラーフィルタを備える。カラーフィルタは、入射した光束のうち特定の波長を通過させる。画素部203には、赤(R)、緑(G)、青(B)の波長を通過させる分光感度特性を持つカラーフィルタがベイヤー状に配列されている。なお、カラーフィルタの配列はこれに限られるものではない。なお、画素300は、1つのマイクロレンズに対して3つ以上の光電変換部を有していてもよい。
列アンプ204は、画素部203から読み出された信号を電気的に増幅する。列アンプ204で信号を増幅することにより、それ以降の列ADC206から出るノイズに対して、画素部203の信号を増幅し、等価的にS/N比(信号対ノイズ比)を改善することができる。また、タイミング制御部201から列アンプ204の増幅率を変更することができ、露出条件の異なる画像を取得することが可能となる。
加算部205は、列アンプ204から出力されたA像、B像の信号を加算する。列ADC206は、加算部205からの出力信号をA/D変換する。なお、加算部205と列ADC206の配置の順序はこれに限られるものではなく、加算部205の前に列ADC206が配置されていてもよい。レベル判定部207は、A+B像信号の信号レベルを判定する。レベル判定部207によるレベル判定の詳細については後述する。加算部205により加算された信号は、水平転送回路208により順次読み出される。水平転送回路208の出力は信号処理回路209に入力される。信号処理回路209は、デジタル信号処理を行う回路であり、デジタル処理で一定量のオフセット値を加える処理の他に、シフト演算や乗算を行う。これにより、簡易にゲイン演算を行うことができる。また、画素部203が遮光された画素領域を有する構造の場合、これを利用したデジタルの黒レベルクランプ動作を行ってもよい。
信号処理回路209は、処理した信号を外部出力回路210に出力する。外部出力回路210はシリアライザー機能を有し、信号処理回路209からの多ビットの入力パラレル信号をシリアル信号に変換する。また外部出力回路210は、このシリアル信号をLVDS信号等に変換し、外部デバイスへの画像情報として出力する。
次に、図3を用いてHDR生成用の画像と位相差検出用の画像を読み出すための読み出し方式について説明する。図3は、信号の読み出しに関わる構成を示す図である。なお、図3には説明のために、1つの画素300と列アンプ204の一つの列を示してある。まず、HDR画像生成のために画素300から異なるゲインで信号を読み出す方式について説明する。列アンプ204は、A像、B像を独立読み出し可能な画素300から信号を読み出し、増幅する。
列アンプ204は、A像、B像それぞれに対応する増幅回路を有している。第1の光電変換部221から読み出したA像信号を増幅する増幅回路を第1の回路、第2の光電変換部222から読み出したB像信号を増幅する増幅回路を第2の回路とする。第1の回路は、オペアンプ329、入力容量323、入力容量325、帰還容量327、帰還容量328、スイッチ322、スイッチ324、スイッチ326およびスイッチ320を含む。また、第1の回路は、電流制御部321を含んでいてもよい。第2の回路は、オペアンプ309、入力容量303、入力容量305、帰還容量307、帰還容量308、スイッチ302、スイッチ304、スイッチ306およびスイッチ310を含む。また、第2の回路は、電流減301を含んでいてもよい。
第1の回路と第2の回路は同じ構成を有するため、以下では第2の回路について説明する。入力容量303および入力容量305は、画素300とオペアンプ309との間に、互いに並列に接続されている。帰還容量307および帰還容量308は、オペアンプ309の負側入力端子(反転入力端子)とオペアンプ309の出力端子との間に、互いに並列に接続されている。オペアンプ309の正側入力端子(非反転入力端子)には、基準電源から所定の基準電圧が印加されている。
スイッチ302は、画素300と入力容量303の間に接続され、画素300から読み出されたB像信号の入力容量303への入力を制御する。スイッチ304は、画素300と入力容量305の間に接続され、画素300から読み出されたB像信号の入力容量305への入力を制御する。スイッチ306は、オペアンプ309の負側入力端子(反転入力端子)と帰還容量307の間に、帰還容量307と直列に接続されており、帰還容量307の接続を制御する。スイッチ310は、オペアンプ309の出力端子と加算部205との間に接続されている。
オペアンプ309の増幅率は「入力容量/帰還容量」により決定される。本実施形態では入力容量が2つである。スイッチ302をオンとし、かつ、スイッチ304およびスイッチ306をオフとしたとき、オペアンプ309は入力容量303と帰還容量308との静電容量比に対応する第1のゲインで増幅した信号を加算部205に出力する。また、スイッチ302をオフとし、かつ、スイッチ304およびスイッチ306をオンとしたとき、オペアンプ309は入力容量305と、帰還容量307および帰還容量308との比に対応する第2のゲインで増幅した信号を加算部205に出力する。なお、第2のゲインは第1のゲインよりも小さい。
以上説明したように、各スイッチのオン・オフ制御により、ゲインの異なる2つのB像の画像の信号を出力することができる。A像についても、B像と同様にゲインの異なる2つの画像の信号を出力することができる。加算部205でA像、B像を加算することで、2つの異なるゲインでA+B像信号を読み出すことが可能となり、画像処理部103でHDR画像を生成できる。
次に、位相差検出時の読み出しについて説明する。位相差情報を出力する場合、通常の画像信号(加算信号、A+B像信号)と位相差検出用の画像信号(B像信号)を同じゲインで出力する。1回目の読み出しは、HDR画像の生成で説明した読み出し方と同じ方法で第1のゲインで増幅したA+B像信号を読み出す。2回目の読み出しでは、スイッチ304、スイッチ306およびスイッチ320をオフとし、かつ、スイッチ302をオンとしたとき、オペアンプ309は入力容量303と帰還容量308との静電容量比に対応する第1のゲインで増幅したB像信号を出力する。
図4(A)〜(C)および図5を用いて、読み出しのタイミングについて説明する。読み出しのタイミングは、タイミング制御部201および垂直走査回路202により制御される。垂直同期信号は、1つのフレームの読み出し開始を表す基準信号となる。水平同期信号は、1つのフレームの各列の読み出し開始を表す基準信号となる。垂直同期信号が発生したとき、列アンプ204は、1つのフレームについて信号の読み出しを開始する。水平同期信号が発生したとき、列アンプ204は、フレームの所定の列について信号の読み出しを開始する。
図4(A)は、HDR画像生成のための読み出しを説明する図である。水平同期信号400が発生すると、列アンプ204は、A+B像の画像401の信号と画像402の信号を順次読み出す。まず高ゲイン画像である画像401の信号が読み出され、引き続き低ゲイン画像である画像402の信号が読み出される。ゲインの異なる2つの画像401および画像402からHDR用の画像が合成される。なお、ゲインの異なる2つの画像を読み出せばよく、高ゲイン画像と低ゲイン画像の読み出しの順序はどちらが先であっても構わない。
図4(B)は、位相差検出のための読み出しを説明する図である。水平同期信号400が発生すると、列アンプ204は、A+B像の画像410の信号とB像の画像411の信号を順次読み出す。画像410と画像411は、いずれも高ゲイン画像である。先に読み出したA+B像のからB像を引き算することでA像を取得し、A像とB像を用いた位相差検出が可能となる。
図4(C)は、HDR画像生成と位相差検出を両立するための読み出しを説明する図である。水平同期信号400が発生すると、列アンプ204は、画像420の信号、画像421の信号、画像422の信号を順次読み出す。画像420は、A+B像の高ゲイン画像である。画像421は、A+B像の低ゲイン画像である。画像423は、B像の高ゲイン画像である。3つの画像に対応した信号を読み出すため、図4(A)および図4(B)の場合と比較して、読み出し時間が増え、フレームレートが低下してしまう。
そこで、本実施形態では、HDR画像生成と位相差検出を両立するために図5に示す読み出しを行う。図5は、HDR画像生成と位相差検出を両立するための読み出しを説明する図である。水平同期信号400が発生すると、列アンプ204は、画像501の信号を読み出した後、レベル判定502を行い、レベル判定502の結果に応じて画像503の信号もしくは画像504の信号のいずれかを読み出す。2つの画像に対応した信号を読み出すため、図4(A)および図4(B)の場合と比較して、読み出し時間を増やすことなく、フレームレートの低下を抑制し、HDR画像生成と位相差検出のための読み出しが可能となる。
レベル判定502について、図6を用いて説明する。図6は、読み出し処理を示すフローチャートである。S1001で、列アンプ204は、垂直同期信号もしくは水平同期信号を受けて画素300からの信号の読み出しを開始する。S1001で、列アンプ204は、第1の読み出しを行う。第1の読み出しでは、A+B像の高ゲイン画像の信号を読み出す。そして、読み出したA+B像の画像信号を列ADC206でA/D変換し、S1002に進む。
S1002で、レベル判定部207は、第1の読み出しで読み出したA+B像信号の信号レベルのレベル判定を1画素ずつ行う。HDR画像の合成において、低ゲイン画像が使用されるのは、高ゲイン画像において白飛び等が生じている領域についてのみである。そのため、高ゲイン画像において白飛び等が生じている高輝度の信号レベルの高い領域ではHDR生成用の信号を読み出し、その他の領域では焦点検出用の信号を読み出すようにすればよい。そのため、レベル判定部207は、信号レベルが所定の値より大きいか否かを判定する。信号レベルが所定の値より大きい場合は、S1003に進み、HDR画像生成用の信号を読み出す。一方、信号レベルが所定の値以下である場合は、S1004に進み、位相差検出用の信号を読み出す。
S1003で、列アンプ204は、第2の読み出しでHDR画像生成用のHDR画像生成用のA+B像の低ゲイン画像の信号を読み出す。S1004で、第2の読み出しで列アンプ204は、位相差検出用のB像の高ゲイン画像を読み出す。S1005で、列アンプ204は、本処理を終了する。なお、本処理は画素部203の各列に対応する列アンプ204の列ごとに行われる。そのため、HDR生成用の画像の信号を読み出すか焦点検出用の画像の信号を読み出すか、画素単位で選択することが可能となる。
なお、S1002のレベル判定において、A+B像信号の信号レベルに基づいて判定を行ったが、これに限られるものではなく、HDR合成が必要な領域を判定できる判定方法であればよく、例えば画素値や輝度レベルなどを判定に用いてもよい。また、本実施形態では、画素単位で読み出す信号を制御する例を説明したが、例えば16画素ずつなど複数の画素を一単位として読み出す信号を制御するようにしてもよい。また、本実施形態では、信号の増幅率を変更することによって露出条件を変更する例を説明したが、光電変換素子の感度設定や露光時間等の変更によって露出条件を変更するようにしてもよい。
画像分配器102は、撮像素子101からの第1の読み出しで読み出したA+B像信号を取得して信号レベルを判定し、第2の読み出しが位相差検出用のB像なのか、HDR合成のための低ゲインのA+B像であるか判定して、取得した信号を分配する。第2の読み出しが位相差検出用のB像であると判定した場合は、取得した信号を位相差検出部104へ出力する。一方、第2の読み出しがHDR合成のための低ゲインのA+B像であると判定した場合は、取得した信号をHDRの合成を行う画像処理部103へ出力する。なお、撮像素子101のレベル判定部207から判定結果を取得して、分配するようにしてもよい。また、画像処理部103と位相差検出部104を同一の画像処理回路で実現する場合は、画像分配器102は第1の読み出しで読み出したA+B像信号の信号レベルを判定し、実行する画像処理(HDR合成もしくは位相差検出)を切り替えるようにすればよい。
画像処理部103は、画像分配器102から出力されたA+B像の高ゲイン画像と低ゲイン画像を合成して、HDR画像を生成する。位相差検出部104は、A像およびB像に基づいて相関演算を行い、AF情報を生成する。位相差検出部104は、取得した信号が所定の数より少ない場合は、精度よく位相差検出を行うことが困難であるため、位相差検出を行わないようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によると、フレームレートの低下を抑制しつつ、必要な領域のみ低ゲイン画像を取得し、その他の領域では位相差検出用の画像を取得することができる。また、HDR画像を生成する場合にも位相差方式によるフォーカス動作が可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、第2の読み出しで読み出す信号を、信号レベルの判定に基づいて決定した。本実施形態では、信号レベルに加えて制御信号700を用いて、判定の精度を向上させる。図7は、本実施形態の信号の読み出しに関わる構成を示す図である。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
SW制御部701は、レベル判定部207の判定結果と制御信号700に基づいて、列アンプ204の各スイッチを制御し、第2の読み出しで読み出す信号を制御する。制御信号700は、レベル判定部207が行う判定とは異なる判定に基づく制御信号であり、白飛びがある等によりHDR画像を生成する必要があると判定した場合はHIとなる。例えば、水平方向をある分解能で分割し、分割領域の画素信号の平均値が閾値より大きい場合は、制御信号700をHIとする。なお、制御信号700は、撮像素子101内の信号処理回路209で生成してもよいし、撮像素子101外の信号処理部105で生成してもよい。
SW制御部701は、制御信号700がHIであり、且つ、レベル判定部207において信号レベルが所定の値より大きいと判定された場合のみ、第2の読み出しでHDR画像用の信号である低ゲインのA+B像信号を読み出すよう制御する。それ以外の場合は、SW制御部701は、第2の読み出しで位相差検出用の高ゲインのB像信号を読み出すよう制御する。本実施形態によると、第2の読み出しを決定する判定の精度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 撮像装置
101 撮像素子
103 画像処理部
104 位相差検出部
203 画素部
204 列アンプ
207 レベル判定部

Claims (10)

  1. 複数の光電変換部を備える画素部から、第1の読み出しで第1の画像信号を読み出し、第2の読み出しで前記第1の画像信号とは露出条件の異なる第2の画像信号もしくは位相差検出用の信号を読み出す読み出し手段と、
    前記第1の画像信号に応じて前記第2の読み出しで読み出す信号を制御する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記画素部から読み出した前記第1の画像信号の信号レベルを判定する判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて前記第2の読み出しで読み出す信号を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記制御手段は、前記判定手段が前記信号レベルが所定の値より大きいと判定した場合、前記第2の読み出しで前記第2の画像信号を読み出す制御を行い、前記判定手段が前記信号レベルが所定の値以下であると判定した場合、前記第2の読み出しで前記位相差検出用の信号を読み出す制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果および制御信号に応じて前記第2の読み出しで読み出す信号を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像素子。
  5. 前記画素部の列ごとに信号の増幅を行う増幅手段を備え、
    前記制御手段は、前記露出条件を変更する場合、列ごとの前記増幅手段の増幅率を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記読み出し手段は、第1の増幅率で前記第1の画像信号を読み出し、前記第1の増幅率より低い第2の増幅率で前記第2の画像信号を読み出し、前記第1の増幅率で前記位相差検出用の信号を読み出す
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記画素部は複数のマイクロレンズと、各マイクロレンズに対応する複数の光電変換部を備え、前記複数の光電変換部は前記位相差検出用の複数の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    露出条件の異なる複数の画像を合成する合成手段と、
    前記位相差検出用の信号より位相差の検出を行う検出手段と、
    前記撮像素子から前記第1の画像信号及び第2の画像信号並びに前記位相差検出用の信号を取得して、前記合成手段または前記検出手段に分配する分配手段と、を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  9. 前記分配手段は、前記第1の画像信号の信号レベルに応じて信号を分配する
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 撮像素子の制御方法であって、
    複数の光電変換部を備える画素部から、第1の読み出しで第1の画像信号を読み出す工程と、
    前記第1の画像信号に応じて第2の読み出しで読み出す信号を制御する工程と、
    前記第2の読み出しで前記第1の画像信号とは露出条件の異なる第2の画像信号もしくは位相差検出用の信号を読み出す工程と、を有する
    ことを特徴とする制御方法。
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