JP2019211837A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザごとにカスタマイズされたログ解析処理を実行可能とするとともに、装置においてログ解析し設定変更のフィードバックをかける処理が複数実行されたとしても整合して動作するための仕組みを提供する【解決手段】 登録要求がなされた第1のテンプレート情報によって制御される設定値を制御する第2のテンプレート情報が前記記憶手段に記憶されている場合には、前記第1のテンプレート情報の登録の制限、又は、前記第1又は第2のテンプレート情報の実行を制限する。【選択図】 図12

Description

情報処理装置の動作履歴を分析し、これに応じて情報処理装置の設定をカスタマイズする技術に関する。
従来、情報処理装置の履歴情報を収集・分析または利用する技術が知られている。特許文献1に記載の画像形成装置は、ジョブ履歴を収集し画像形成装置の詳細な消費電力推移を可視化する。
特許文献2に記載の印刷システムは、ログ毎に分析項目を紐づけて管理できるような仕組みを提供する。特許文献2には、複数のWebサーバのログ情報を収集するサーバ管理装置が開示されている。サーバ管理装置は、収集したログ情報について分類項目ごとに統計データを生成する。そして、複数の分類項目のうち、予め選択された分析項目に関する分析処理を実行して、分析結果のデータを生成して出力する。
特許文献2に記載のシステムは、操作者がサーバ管理装置に対して、ログ収集ルールの設定と、分析ルールの設定とを行う。ログ収集のルール設定では、毎日又は曜日ごと等、ログを収集するスケジュールに関する設定や、収集すべきログファイルの特定を行う。また、分析ルールの設定では、解析対象とするログの期間、グラフの縦軸(ヒット数、送信バイト数、又は、処理時間)、及び、グラフの横軸(日付・時刻、サーバ、クライアント、又は、サイト)が設定される。
特開2012−53449号公報 特開2000−207254号公報
従来技術では、ログ収集を行うアプリケーションと、ログ分析を行うアプリケーションとが予め用意されており、ログ収集ルール設定や、分析ルール設定においてユーザがどのように設定しても、両者のアプリケーションが整合して動作するように設計されていた。
しかしながら、従来の技術では、所定のログ分析しか行うことができなかった。そこで、ユーザごとにカスタマイズされたログ分析を行うアプリケーション或いは解析テンプレートを装置にインストールすることが考えられる。またこの解析テンプレートはログの解析結果に応じて実行されるべき装置の設定変更を示す記述を含むことができる。しかし、そのような場合、複数の解析テンプレートを同時に動かすと設定変更の内容が競合してしまうことが考えられる。
例えば、下記の2つの解析テンプレートを、印刷処理エンジンを有する画像形成装置にインストールした場合について説明する。第1の解析テンプレートは、温度湿度の条件を元にエンジンパラメータを調整する第解析テンプレートである。また第2の解析テンプレートは、ユーザの印刷状況(カラー比・印刷物のコンテンツ)等を加味してエンジンパラメータを調整する解析テンプレートである。
どちらの解析テンプレートも画質の調整を実施するテンプレートだが、異なる調整結果を導き出すケースが考えられる。これらの解析テンプレートを並行して動作させると、一方の解析テンプレートを実行したことにより調整されたエンジンパラメータが、他方の解析テンプレートを実行することにより変更されてしまう。このような動作が繰り返されると、エンジンパラメータが変動し続けてしまい、画像形成装置が安定して動作しなくなってしまう。
そこで、本発明では、ユーザごとにカスタマイズされたログ解析処理を実行可能とするとともに、装置においてログ解析し設定変更のフィードバックをかける処理が複数実行されたとしても整合して動作するための仕組みを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために本発明に係る情報処理装置は以下の構成を有する。すなわち、一又は複数の画像形成装置の前記動作パターン及び前記一又は複数の画像形成装置に設定すべき設定内容を示すテンプレート情報を記憶する記憶手段と、前記一又は複数の画像形成装置の動作履歴を示す履歴データを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された前記履歴データから前記記憶手段に記憶された前記動作パターンに該当する履歴データを検出した場合、該動作パターンに関連付けられて前記テンプレート情報に示された前記設定内容を前記一又は複数の画像形成装置に出力する出力手段と、テンプレート情報を前記記憶手段に記憶させる登録要求を受け付ける受付手段と、前記登録要求がなされた第1のテンプレート情報による設定内容が前記記憶手段に記憶されている第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第1のテンプレート情報の登録の制限、又は、前記第1のテンプレート情報又は前記第2のテンプレート情報の実行を制限する制御を行う制御手段とを有する。
上記の構成によれば、複数の解析シナリオを同時に動作させつつ、複数の解析シナリオによる設定変更が整合した状態で動作するように制御する仕組みを提供できる。
システム全体を示すシステム構成図 管理サーバ110の構成を表すブロック図 複合機120の全体構成を表すブロック図 複合機120の情報処理コントローラユニット301の構成を表すブロック図 管理サーバ110が保持する情報処理装置を管理するマスターデータを示す図 管理サーバ110に実装される設定値管理アプリケーション600のソフトウェアブロック図 管理サーバ110に実装される履歴収集分析アプリケーション700のソフトウェアブロック図 複合機120のソフトウェアブロック図 履歴収集分析アプリケーションにおけるデータの流れを示す図 フィルタテンプレートのスクリプト部1001とマニフェスト部1002を示す図 解析テンプレートのスクリプト部1101とマニフェスト部1102を示す図 解析テンプレートの新規登録時のフローチャート フィルタテンプレートの更新時のフローチャート 設定値管理アプリケーション600、履歴収集分析アプリケーション700、複合機120の間の動作フローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態においては管理サーバと通信するクライアントとなる情報処理装置としてはコピーやFAX機能を搭載した複合機を例として説明する。本発明に係る情報処理装置は、必ずしも複合機である必要ななく、印刷機能のみを有するSFP(Single Function Printer)等であってもよい。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態におけるシステム全体を示すシステム構成図である。ネットワーク100には、管理サーバ110、複合機120a、及び、複合機120bが接続されている。以下、複合機120a及び120bを総称して複合機120と表記する場合がある。
管理サーバ110には2つのアプリケーション機能が搭載されている。1つはクライアントとなる複合機120などで実行されたジョブやユーザの操作の履歴情報を収集し分析する履歴収集分析アプリケーション700(以下、分析アプリケーション700)である。また、もう1つはクライアントとなる複合機120などが利用する設定値群をサーバ上で管理し、変更があった場合は複合機120に反映させる設定管理アプリケーション600である。本実施例ではこの2つのアプリケーションは同一の管理サーバ110に搭載されている前提で記載するが、アプリケーション同士の通信が可能な環境であれば別のサーバ上で動作していても構わない。
分析アプリケーション700は、ネットワーク100を介して複合機120から送付されてくるログを収集分析する。分析結果を受けて後述の設定値管理アプリケーションと通信し必要な設定を書き換える動作を行う。
設定値管理アプリケーション600(以下、設定管理アプリケーション600)は、サーバ110上のDBの保持内容に変更があった場合は当該変更内容を複合機120のDBに同期する。また、設定管理アプリケーション600は、複合機120上で設定変更があった場合に、当該設定変更の内容をサーバ110上のDBに同期する。
設定管理アプリケーション600によれば、以下の同期処理が実現される。すなわち、複合機120aの設定値が変更されると、当該設定変更が複合機120aから管理サーバ110に通知される。管理サーバ110は、通知された内容に基づいて、マスターデータ501を更新する。すなわち、複合機120aにおける設定内容の更新が、管理サーバ110が管理するマスターデータに反映される。その後、複合機120bは所定のタイミングで、管理サーバ110に対してマスターデータ501の更新の有無を問い合わせる取得要求を行う。所定のタイミングとは例えば、複合機120bによる定期ポーリングのタイミングや、複合機120bにユーザがログインしたタイミングなどである。管理サーバ110は当該取得要求に応じて、マスターデータ501の更新内容を示す更新情報を通知する。複合機120bは、通知された更新内容に基づいて、自身の設定内容を更新する。このようにして、複合機120aにおいて行われた設定変更が、複合機120bにおいても実行され、複合機120aと120bとの間で設定内容が同期される。
複合機120は複数種類の機能、例えばコピーやFAX等を実現する機器であり、内部にそれらの機能の実行時の履歴を保持する機能、および機能実行時に利用する設定値を保持する機能と、それらを管理サーバ110と通信する機能を具備している。
図2は、本実施形態における管理サーバ110の構成を表すブロック図である。管理サーバ110はコンピュータとディスプレイで構成される一般的なPCでも良いし、複合機120と同様の複合機でも良い。管理サーバ110は、コントローラユニット200、操作部220、表示部230を含んでいる。コントローラユニット200は、CPU(Central Processing Unit)201を有する。CPU201は、ROM(Read Only Memory)202に格納されているブートプログラムによりOS(Operating System)を起動する。
CPU201は、このOS上で、HDD(Hard Disk Drive)204に格納されているアプリケーションプログラムを実行し、これによって各種処理を実行する。このCPU201の作業領域としてはRAM(Random Access Memory)202が用いられる。
HDD204は、上記アプリケーションプログラムとマスターデータ等を格納する。マスターデータの管理方法に関する詳細については後述する。
CPU201には、システムバス208を介して、ROM202、RAM203、操作部I/F205、表示部I/F206、及び、Network207が接続される。
操作部I/F205は、マウス、キーボード等から成る操作部209とのインタフェースであり、操作部209を介してユーザが入力した情報をCPU201に送出する。
表示部I/F206は、ディスプレイ等から成る表示部210に表示すべき画像データを表示部210に対して出力する。また、Network207は、ネットワーク100に接続され、ネットワーク100を介してネットワーク100上の各装置との間で情報の入出力を行う。
図3は本実施形態における複合機120の構成を表すブロック図である。
情報処理コントローラユニット301は、複合機120の動作に係る情報処理制御を統括するコントローラであり、操作部306が接続される。さらに画像出力デバイスであるプリンタ304を制御するプリンタコントローラユニット302や画像入力デバイスであるスキャナ305を制御するスキャナコントローラユニット303が接続される。
図4は本実施形態における複合機120の情報処理コントローラユニット301の構成を表すブロック図である。情報処理コントローラユニット301は、CPU401を有し、CPU401は、ROM402に格納されているブートプログラムによりOSを起動する。CPU401は、このOS上で、HDD404に格納されているアプリケーションプログラムを実行し、これによって各種処理を実行する。このCPU401の作業領域としてはRAM403が用いられる。また、RAM403は、作業領域を提供するとともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。HDD404は、上記アプリケーションプログラムや画像データ、各種設定値を格納する。複合機120における設定値の管理方法については後述する。
CPU401には、システムバス409を介して、ROM402およびRAM403とともに、操作部I/F406、デバイスコントローラI/F408、Network405、画像処理部407が接続される。
操作部I/F406は、タッチパネルを有する操作部306とのインタフェースであり、操作部306に表示すべき画像データを操作部306に対して出力する。また、操作部I/F406は、操作部306によってユーザにより入力された情報をCPU401に送出する。
デバイスコントローラI/F408には、スキャナコントローラユニット302およびプリンタコントローラユニット303が接続され、デバイスコントローラI/F408は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
Network405は、ネットワーク100に接続され、ネットワーク100を介してネットワーク100上の各装置との間で情報の入出力を行う。画像処理部407では、プリンタ304への出力画像処理やスキャナ305からの入力画像処理、画像回転、画像圧縮、解像度変換、色空間変換、階調変換などの処理を行う。
図5は、本実施形態における管理サーバ110上で動作する設定値管理アプリケーションによって管理されるマスターデータ501の構成を表すブロック図である。マスターデータ501は、上述の設定管理アプリケーション600によって管理される。
設定値の仕様管理DB510(以下、仕様DB510)は、各複合機120に設定可能な設定値の範囲(値域)などの仕様情報を管理する。例えば、複合機120のオプション装置の有無や、ファームウェアバージョン等によって、設定値の設定可能な範囲が異なる。そこで、複合機120ごとに設定値の設定可能な範囲(仕様情報)を管理する。あるいは、オプション装置ごと或いはファームウェアバーションごとに仕様情報を管理することとしてもよい。
表示リソースDB511は、設定データを編集するためにユーザが用いる編集画面を表示させるために必要な画像データ、仕様情報、及び、設定値等を管理する。
登録デバイス管理DB512は、管理サーバ110の管理対象である複合機120の情報を管理するデータベースである。複合機の情報として登録される情報は、たとえば複合機120の識別情報や、機種情報、複合機120が有する機能を示す情報などである。
デバイス構成情報の管理DB513(以下、構成情報DB513)は、管理サーバ110が管理する各複合機120のハードウェア構成やファームウェアバージョンを表す構成情報を管理する。構成情報には例えば、複合機120aに接続されているオプション装置やオプション部品を示す情報が含まれる。また、構成情報DB513には、複合機120が有するライセンス情報なども記憶される。オプション装置は、例えばフィニッシャ、パンチャ、スタッカ等、印刷された成果物に対する後処理を行う装置である。複合機120にオプション装置を装着することにより、複合機120の機能を拡張することができる。
デバイス共通設定値DB521は、管理サーバ110が管理する複合機120に共通して設定される設定値を管理するデータベースである。
デバイス個別設定値DB520a、及び、520b(以下、総称して個別設定DB520)は、管理サーバ110が管理する個別の複合機120a又は120bごとに固有の設定値を管理するデータベースである。複合機120に固有の設定値とは、例えば、複合機120の操作パネルに表示される操作画面の表示レイアウトの設定などである。図6の例では、設定管理アプリケーション600は、複合機120aに固有の設定値を管理するためのデータベースとしてデバイス個別設定値DB520aを備える。また設定管理アプリケーション600は、複合機120bに固有の設定値を管理するためのデータベースとしてデバイス個別設定値DB520bを備える。
ユーザ設定値DB530(以下、ユーザ設定DB530)は、複合機120のユーザごとの設定値を管理するデータベースである。ユーザ設定DB530は、例えば、ユーザの識別情報と、当該ユーザが複合機120を使用する場合に適用される設定情報とを関連付けて記憶する。
ユーザ設定DB530は、例えば、ユーザAが複合機120aにログインして複合機120aを操作する場合の表示パネルに表示される操作画面の表示レイアウトの設定を管理する。また例えば、ユーザ設定DB530は、ユーザBが複合機120aにログインして複合機120aを操作する場合の表示パネルに表示される操作画面の表示レイアウトの設定を管理する。
登録デバイス管理DB512やデバイス構成情報の管理DB513に記憶された情報は、マスターデータに含まれる設定情報の表示非表示を後述の設定データ管理部610が管理するために用いられる。また、登録デバイス管理DB512や構成情報DB513に記憶された情報は、マスターデータに含まれる設定情報の編集を制限するために参照される。
次に、管理サーバ110がマスターデータを管理するために用いる設定管理アプリケーション600のソフトウェア構成について図6を用いて説明する。設定管理アプリケーション600は、管理サーバ110が記憶するDBの内容と、複合機120が記憶するDBの内容とが共通の内容となるように制御する。以下、管理サーバ110が記憶するDBの内容と、複合機120が記憶するDBの内容とが共通の内容にするための上述の処理を総称して同期処理と呼ぶ場合がある。なお同期される対象としての更新情報には、既存の設定項目の設定値の更新内容に限られず、管理サーバ110又は複合機120が新たに記憶した設定項目の設定値等も含まれる。
設定管理アプリケーション600は、RAM203、HDD204、ROM202のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU201により実行される。
設定データ管理部610(以下、設定管理部610)は、管理サーバ110に接続された一又は複数の複合機120の設定情報のマスターデータを管理する。設定管理部610は、管理サーバ110が記憶するマスターデータのうち前述した個別設定DB520、共通設定DB521、及び、ユーザ設定DB530の読み書きを管理する。また設定管理部610は、後述の通信制御部620が複合機120から設定値の更新情報を受信した場合、共通設定DB521及び個別設定DB520、および、ユーザ設定DB530を受信した更新情報に基づいて更新する。また設定管理部610は、通信制御部620が複合機120より設定値の更新情報の取得要求を受信した場合に、複合機120に対して送信すべき更新情報を作成し、通信制御部に通知する処理を行う。
通信制御部620は、Network207を介して通信の制御を行う。通信制御部620は、複合機120において複合機120の設定情報が更新された場合に、該更新の内容を示す更新情報を複合機120から受信する。また通信制御部620は、マスターデータの更新の内容を示す更新情報の取得要求を複合機120から受信する。さらに通信制御部620は、取得要求に応じて、マスターデータの更新内容を示す更新情報を取得要求を行った複合機120に送信する。通信制御部620は、複合機120との設定値の同期処理を制御する制御部621と、通信処理部622とを含む。
また制御部621は、通信処理部622が複合機120より更新情報の取得要求を受信した場合に、設定管理部610より複合機120の更新情報を取得し、これを複合機120に送信するよう通信処理部622に指示する処理を行う。通信処理部622は、先述した複合機120との通信処理を実行する。
また設定データ編集部630(以下、編集部630)は、PCやタブレット等のウェブブラウザを用いて管理サーバ110に対して入力された指示を受信する。編集部630は、設定管理部610が管理する設定情報を、受信した指示に従って、PCやタブレット等のウェブブラウザUIに表示したり、設定情報の編集を行ったりする。
編集部630は、ブラウザUIに編集画面を表示するために仕様DB510、及び、表示リソースDB511に保持されている情報を利用する。編集部630は、ブラウザUI経由の指示を受けて設定管理部610を介してマスターデータに含まれる各DBの値を読み書きすることができる。
次に、管理サーバ110が複合機120から取得される履歴情報を用いて所定の処理を実行するために用いられる分析アプリケーション700のソフトウェア構成について図7を用いて説明する。管理サーバ110のHDD204に記憶された分析アプリケーション700がRAM203に展開され、CPU201によって実行されることにより分析アプリケーション700の機能が実現される。
履歴データ管理部710(以下、履歴管理部710)は、履歴蓄積DB740と履歴集計DB741に対する履歴データの読み書きを行う。履歴データとは、複合機120から管理サーバ110に送信されるデータであって、複合機120の動作履歴(例えば、処理の実行履歴等)を示す情報である。履歴データには例えば、ジョブの実行履歴(プリントジョブ、コピージョブ、FAXジョブ等)、複合機120に対してユーザが行った操作内容を表す操作履歴、及び、複合機120で発生したエラーの内容を示すエラー履歴等が含まれる。
履歴蓄積DB740は、一又は複数の複合機120から取得した履歴データを蓄積する。本実施形態において、履歴蓄積DB740は、履歴データをその履歴データを送信した複合機120の識別情報と関連付けて管理する。
テンプレート管理部730は、テンプレートDB750の管理を行う。テンプレートDB750は、後述のマッチング部731が履歴データを分析するために用いるテンプレート情報(以下、テンプレート)を保持する。本実施形態では、テンプレートの種類として、フィルタテンプレートと解析テンプレートがある。
解析テンプレートは、複合機120の履歴データが所定のパターンを満たす場合に、解析テンプレートに記載された所定の設定処理を実行するテンプレートである。解析テンプレートは、画像形成装置の動作パターン(履歴データのパターン)と、当該画像形成装置に設定すべき設定内容とを示す情報を含む。
またフィルタテンプレートは、複合機120に蓄積されたすべての履歴データのうち、動作中の解析テンプレートの解析対象になる履歴データを抽出したり、解析テンプレートが解析を行えるように履歴データを加工したりするためのテンプレートである。テンプレートについては図9から図11を用いて詳細を後述する。
テンプレート実行部731は、履歴蓄積DB740に蓄積された履歴データ、及び、履歴集計DB741に蓄積された履歴データの分析を行う。マッチング部731は、履歴蓄積DB740又は、履歴集計DB741に蓄積された履歴データと、テンプレートの記述とを対比してマッチング処理を行う。マッチング部731は、複合機120から受信した履歴データに基づいて、使用するテンプレートを決定する。またテンプレート実行部731は、履歴蓄積DB740又は、履歴集計DB741に蓄積された履歴データが、選択テンプレートに記載された所定の動作パターンに該当するかを判定する。
テンプレートは複数の登録が可能で、テンプレート管理部730によってテンプレートのインストールやアクティベートが管理される。テンプレートのインストールや有効化(アクティベート)を行う。システム管理者は、複合機120の動作パターンと複合機120に対する設定内容とを関連付けたテンプレートをテンプレートDB750に記憶させる指示を入力することができる。
結果反映部732(以下、反映部732)は、テンプレート実行部731がテンプレートに記載の所定の動作パターンを履歴蓄積DB740又は、履歴集計DB741から抽出した場合、そのテンプレートに記載の所定の処理を実行する。
通信制御部720は、Network207を介した通信の制御を行う。通信制御部720は、複合機120から送付される履歴データを解釈する制御部721と、Network207を介した通信処理を行う通信処理部722とを含む。通信制御部720は、テンプレートに記述された動作パターンに該当する履歴データが検出された場合、該動作パターンに関連付けられてテンプレートに記述された設定内容を一又は複数の画像形成装置に出力する。
テンプレートはPC等の外部装置において編集や生成が可能である。編集又は生成されたテンプレートは、外部装置から管理サーバ110にインストールすることができる。あるいは、外部装置からの指示に応じて、複合機120において編集や生成を行うこととしてもよい。システム管理者は、外部装置又は複合機120において、テンプレートの登録、更新、削除、および、現在登録されているテンプレートの状態確認などを行うことができる。
テンプレートは、テンプレートDB750に登録されることにより有効化される。本実施形態において、テンプレートは、システム管理者等が、所定のフォーマットに従って生成して、管理サーバ110に登録することができる。操作部209は、テンプレートの登録要求を受け付ける受付部として機能する。管理サーバ110は、テンプレートを記憶させる登録要求を受け付けると、当該テンプレートをテンプレートDB750に記憶させる。
図8は設定管理アプリケーション600および分析アプリケーション700と通信する複合機120側のクライアントモジュールのソフトウェアブロック図である。図8に示したクライアントモジュールは、RAM403、HDD404、ROM402のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU401により実行される。
ユーザ設定値DB812(以下、ユーザ設定DB812)は、複合機120にログインするユーザの識別情報とユーザ毎の設定情報とを対応付けて管理する。デバイス設定値DB813(以下、デバイス設定DB813)は、ユーザに関わらずデバイスに設定された設定情報を管理する。設定データ管理部810(以下、設定管理部810)は、ユーザ設定値DB812(以下、ユーザ設定DB812)及びデバイス設定値DB813(以下、デバイス設定DB813)を管理する。
履歴DB822は、複合機120において実行された操作や処理の履歴を保持する。履歴管理部820は、履歴DB822を管理する。
設定データ同期処理部811(以下、同期処理部811)は、ユーザ設定DB812とデバイス設定DB813が記憶する設定情報を設定管理アプリケーション600のマスターデータと同期させる。設定データは通信処理部830を介して通信される。
履歴制御部821は、履歴DB822に記憶された情報を管理サーバ110の分析アプリケーション700に送信するように、通信処理部830を制御する。
表示制御部860は、設定情報や履歴データを操作部306に表示させる。認証部840は、ユーザを識別するためのログイン処理を実施する。
また複合機120には、設定管理部810を通して設定の読み書きを実行したり、履歴管理部820を介して履歴DB822に履歴データを書き込んだりするアプリケーション850が複数存在する。アプリケーション850は例えば、コピー、FAX、プリントなどの処理を実行するアプリケーションである。
図9は、図7で説明した分析アプリケーション700におけるデータの流れを示した図である。図9を用いて、フィルタテンプレートと解析テンプレートを利用した分析の流れについて説明する。
フィルタテンプレート901、902、921および解析テンプレート911、912、913、922はいずれもテンプレートDB750に保持されておりテンプレート管理部730によって管理されている。テンプレート実行部731は、それぞれのテンプレートに記載された処理を実行する。
上述の通り、フィルタテンプレートは、複合機120に蓄積されたすべての履歴データのうち、動作中の解析テンプレートの解析対象になる履歴データを抽出したり、解析テンプレートが解析を行えるように履歴データを加工したりするためのテンプレートである。フィルタテンプレートには、履歴蓄積DB740からデータを読んでデータをフィルタリングしたり加工したりしてサマリDB741に書き込む命令が記述されている。
また、解析テンプレートには、複合機120の履歴データが所定のパターンを満たす場合に、解析テンプレートに記載された所定の設定処理を複合機120に対して行う処理が記述されている。解析テンプレートはサマリDB741からデータを読んで、当該データに基づく解析結果を、反映部732に通知する動作を行う。
一例として、解析テンプレート1−1(911)が実行されるまでの流れについて、図9を用いて説明する。まず履歴蓄積DB740からフィルタテンプレート1(901)が必要なデータを読み出し加工して、加工した結果をサマリDB741に対してサマリ1(931)という形で保存する。解析テンプレート1−1(911)はこのサマリ1(931)を読み出すように記述されているテンプレートであり、これが実行されるとサマリ1(931)からデータを読み出し分析を実施する。分析の結果、フィードバック(例えば複合機120の設定変更など)が必要であれば結果反映部732に通知する。このように集められた履歴を一度フィルタし解析しやすいように構造変更した後、別途、解析処理が実施される。
解析テンプレート1−2(912)も解析テンプレート1−1(911)と同様にサマリ1(931)からデータを読み出す。このように1つのサマリを複数の解析テンプレートから読みだすことも可能である。
また、フィルタテンプレート2(902)が生成したサマリ2(932)をさらにフィルタテンプレート2−1(921)でフィルタし、サマリ2−1(933)を作成したデータを使って処理をしている。例えば解析テンプレート2(913)が利用するサマリ2(932)が1時間周期で集計されたデータであるのに対して、解析テンプレート2−1−1(922)が利用するサマリ2−1(933)は1日単位の集計データという場合を考える。このように元データが同じであっても解析しやすさのために、サマリをさらに一段加工したものを利用できるようフィルタテンプレートは多段に配置しサマライズすることも可能である。
このように一度サマリという形でデータ量を減らし、かつ正規化することで、大量に発生する履歴情報のうち、必要な情報だけを後で処理しやすい形で保存することが可能になる。サマライズされたデータを多くの解析テンプレートが容易に利用することが可能になる。またこのような構造の上でフィルタテンプレートや解析テンプレートを追加したり更新したりということを行うことで、さまざまな解析と制御を容易に組み替えることが可能になる。
図10、及び、図11はテンプレートの記載例である。フィルタテンプレートと解析テンプレートは共にスクリプト記載部(1001、1101)と管理情報のマニフェスト記載部(1002,1102)を有する。
図10はプリントジョブログをフィルタリングするフィルタテンプレートの例である。プリントジョブログは履歴蓄積DB740内に蓄積されている。例えば表1に示す表履歴蓄積データが履歴蓄積DB740に蓄積されている。プリントジョブログには、実行日、開始時刻、終了時刻、印刷ファイル名、ユーザ名、カラーモノクロの別、印刷枚数、終了ステータスなどの項目が含まれる。テンプレート実行部731は、図10のフィルタテンプレートを実行して、履歴蓄積DB740からデータを抽出し、サマリDB741に1日毎の出力枚数の集計データ(表サマリデータ)を作る。表サマリデータの例を表2に示す。
図11は、フィルタリングされた後のサマリデータを解析する解析テンプレートの例である。テンプレート実行部731は、図11の解析テンプレートを実行して、表サマリデータから月毎のカウントの集計を行い、集計結果が閾値を超えた場合にデバイスの設定を変更する。
Figure 2019211837
Figure 2019211837
スクリプト記載部(1001、1101)は様々なサーバ環境で実行できるようJavaScript(登録商標)のような汎用的なスクリプト言語で記載することができる。同様にスクリプト記載部の履歴蓄積DB740からのデータ読み出し処理はSQL文で記載することができる。
続いてマニフェスト記載部(1002、1102)には、テンプレート管理部730が管理上必要とする各種情報が記載される。JSONのような汎用データ構造の表現可能なフォーマットを用いることができる。表3に示した表フィルタテンプレートマニフェスト、および、表4に示した表解析テンプレートマニフェストはこのマニフェスト記載部(1002、1102)の内容の詳細である。
Figure 2019211837
Figure 2019211837
表3及び4に示した各マニュフェストには、シナリオ名(ScenarioName)、スクリプト記載部のファイル名(ScriptFilename)とバージョン(Version)が識別子として記載される。また表3及び4に示した各マニュフェストには、書き込むDB名(ToDBFilename)、書き込みDBの最大サイズ(ToDBSize)、読み出すDB(FromDBFilename)がデータアクセス情報として記載される。さらに表3及び4に示した各マニュフェストには、実行タイミングの指示情報(ExecuteTime、ExecuteTimeFormat)が記載される。
フィルタテンプレートの場合は読み出すDBと書き込むDBの両方の定義が必要になる。解析テンプレートの場合は書き込むDBが存在せず代わりに制御を実行する設定値項目(ControlKey)が記載される。またArgObjはスクリプト記載部中で利用する変数でこれを外部から与える際に利用する。変数はJSON形式などで複数記載できる。
また実行タイミングについては上記の例では、毎日0:00の実行をUNIX(登録商標)のcron形式で記載してあるが、これに限らない。必ずしも時刻情報だけではなく、デバイス起動時、ジョブ終了時など複合機120内で発生するイベントなどを記載することも可能である。
表3の表フィルタテンプレートマニフェストと表4の表解析テンプレートマニフェストの情報は、テンプレート管理部730によりテンプレートが登録されると、テンプレートDB750内にあるテンプレート登録テーブルに登録される。表5に示す表テンプレート管理テーブルは登録テーブルの例である。マニフェストファイルの内容に加えて実際の処理タイミングと過去の実行結果が記載されている。DBPriorityはフィルタテンプレートのマニュフェストにのみ記載があり、書き込むDBの優先度を示すものである。静的に事前に書き込んでもよいし、登録後、運用中に書き換えてもよい。
Figure 2019211837
表5の表テンプレート管理テーブルに記載された内容と、登録しようとしている表3の表フィルタテンプレートマニフェストと表4の表解析テンプレートマニフェストの情報を使って、管理部730が、テンプレートの登録・更新・削除などを実施する。
解析テンプレートはフィルタテンプレートが作成したDBを読み出すため、インストール時にまず解析テンプレートとフィルタテンプレートの整合チェックを行い登録が実施される。
さらに図9で説明したようにこのようなフィルタテンプレートと解析テンプレートの組み合わせをテンプレート管理部730に複数登録することができる。この時解析テンプレートは図11の例のように複合機120の設定を変更するという機能を持っているため、複数のテンプレートが同一の設定を変更する可能性がある。
たとえば、解析テンプレートA1は、複合機120の置かれている環境の温度湿度の推移を監視して画像のパラメータを設定する。また、解析テンプレートA2は、ユーザが印刷するファイルのフォーマット等を監視してそのユーザが最もよく利用するファイルフォーマットに最適な画像のパラメータを設定する。この2つのテンプレートが同時に登録されて動作していた場合、温度湿度から導かれるパラメータと利用頻度から導かれるパラメータが相反する設定を推奨するようなことが考えられる。この場合複合機120の設定がテンプレートの動作タイミングのたびに書き換えられてしまうなどの動作を不安定にする恐れがある。これを回避するため解析テンプレートのインストール時に、解析テンプレート同士の整合性チェックが行われる。
図12は管理サーバ110のユーザがテンプレート管理部730に対し解析テンプレートA1を登録しようとした際のインストールのフローチャートである。図12のフローは、管理サーバ110のCPU201が、HDD204又はROM202等に格納されたプログラムをRAM203等のメモリに展開して実行することにより実現することができる。
図12に示した処理を実行することにより、解析テンプレートA1に対応するフィルタテンプレートが存在するかの確認を行うことができる。さらに、解析テンプレートA1と競合する他の解析テンプレートがないかを判断し、競合が生じないように制御することができる。
テンプレート管理部730は解析テンプレートのマニフェスト部を読み込む(S1201)。テンプレート管理部730は、解析テンプレートA1のFromDBFilename部に記載されているDBファイル名について以下の確認を行う(S1202)。テンプレート管理部730は、ToDBFilenameとして定義しているフィルタテンプレートが存在しているかを表テンプレート管理テーブルに記載された登録済みテンプレートの内容に基づいて確認する。すなわち、解析テンプレートA1に対応するフィルタテンプレートがテンプレートDB750に登録されているかを判定する。言い換えると、解析テンプレートA1が解析を行うために必要なログを履歴蓄積DB740から抽出するためのフィルタテンプレートが管理サーバ110に登録されているかを判定する。
解析テンプレートA1に対応するフィルタテンプレートが登録されていない(S1202においてNO)場合、ステンプレート管理部730はステップS1203に進み登録エラーをユーザに通知する。すなわち、解析テンプレートA1はテンプレートDB750に登録されない。このように、登録要求がなされた解析テンプレート情報を動作させるための履歴項目を履歴データから抽出するフィルタテンプレート情報が登録されていない場合には、当該解析テンプレート情報の登録を制限する。一方、解析テンプレートA1に対応するフィルタテンプレートが登録されている(S1202においてYES)場合、テンプレート管理部730はステップS1204に進む。
ステップS1204では、テンプレート管理部730は、解析テンプレートA1の識別子と同一の識別子をControlKey部に記載している他の解析テンプレートが存在するかを確認する。確認は、表テンプレート管理テーブルが示す登録済みテンプレートに基づいて行われる。
ステップS1204においてテンプレート管理部730は、解析テンプレートのマニフェスト部を読み込み、解析テンプレートA1のControlKey部に記載されている複合機MFPの持つ設定を識別する識別子を読み出す。そして、読みだした識別子に対応する識別子が登録済テンプレートの識別子としてすでに登録されているかを判定する。
登録されていない(S1204においてNO)場合は、テンプレート管理部730は、競合する解析テンプレートが存在しないのでステップS1208に進む。ステップS1208においてテンプレート管理部730は、解析テンプレートA1をテンプレートDB750に登録し、解析テンプレートA1の実行をスケジュールする。
解析テンプレートA1と競合する解析テンプレート(以下、解析テンプレートA2)が登録されている(1204においてYES)場合は、テンプレート管理部730はステップS1205に進む。
ステップS1205ではテンプレート管理部730は、解析テンプレートA1が解析するログをフィルタリングするフィルタテンプレートを特定する。すなわち、解析テンプレートA1が参照するFromDBFilename部に記載のDBを生成するフィルタテンプレートを特定する。そして、特定したフィルタテンプレートのDBPriority部に値が入っているかを確認する。
特定したフィルタテンプレートのDBPriority部に値が入っていなければ(S1205でNO)、テンプレート管理部730はステップS1203に進み登録エラーをユーザに通知する。すなわち、解析テンプレートA1はテンプレートDB750に登録されない。特定したフィルタテンプレートのDBPriority部に値が入っていた(S1205でYES)場合は、テンプレート管理部730はステップS1206に進む。
ステップS1206において、テンプレート管理部730は、解析テンプレートA1の参照するFromDBのDBPriority部の値と、登録済みの解析テンプレートA2のFromDBのDBPriority部の値を比較する。本実施形態では、DBPriority部の値が大きい方の解析テンプレートが、他の解析テンプレートに優先して適用されるものとする。複数の解析テンプレートの優先度の決定方法についてはこれに限らず、特に限定しない。
解析テンプレートA1のDBPriority部の値の方が、解析テンプレートA2のそれよりも大きければ(S1206でYes)、テンプレート管理部730は、ステップS1207に進む。テンプレート管理部730は、ステップA1207において解析テンプレートA2を削除した上でステップS1208に進む。ステップS1208では、テンプレート管理部730は、解析テンプレートA1をテンプレートDB750に登録し、実行をスケジュールする。
一方、解析テンプレートA2のDBPriority部の値の方が、解析テンプレートA1のそれよりも大きければ(S1206でNO)、テンプレート管理部730はステップS1203に進みA1の登録がエラーとなったことをユーザに通知する。すなわち、解析テンプレートA1はテンプレートDB750に登録されない。
なお本実施例では、ステップS1203で同一設定を制御する解析テンプレートが複数見つかったケースや優先度が低い場合は、登録エラーとしたが、登録自体を許可しユーザに対しては警告を出すという形での実現も可能である。
本実施形態によれば、新たに解析テンプレートを登録しようとした場合に、当該解析テンプレートが必要とするログを履歴DB740から抽出するフィルタテンプレートが存在しない場合には、新たな解析テンプレートが登録されないようにすることができる。
また本実施形態によれば、新たに解析テンプレートを登録しようとした場合に、当該解析テンプレートと競合する解析テンプレートが存在する場合には、解析テンプレート同士の優先順位に基づいて、新たな解析テンプレートの登録の可否を決定することができる。
新たに登録しようとする解析テンプレートの優先度が、すでに登録されている競合する解析テンプレートの優先度よりも高い場合には、競合する解析テンプレートを削除して、新たな解析テンプレートを適用することができる。
また、新たに登録しようとする解析テンプレートの優先度が、すでに登録されている競合する解析テンプレートの優先度よりも低い場合には、新たな解析テンプレートの登録を不可とすることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施形態では、同一の設定を制御する解析テンプレートを同時にはインストールさせない、または登録させてもワーニングを出すといった仕組みを説明した。本実施形態では、同一の設定を制御する複数の解析テンプレート登録を許可し、どちらかのテンプレートが設定変更の制御動作を実施したタイミングで他のテンプレートの動作を停止させる例について説明する。
第2の実施形態のシステムのハードウェア構成、及び、ソフトウェア構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態に係る管理サーバ110の動作について、図13および図14を用いて説明する。図13は、サーバ110のユーザがテンプレート管理部730に対し解析テンプレートA1を登録しようとした際のインストールのフローチャートである。図13のフローは、管理サーバ110のCPU201が、HDD204又はROM202等に格納されたプログラムをRAM203等のメモリに展開して実行することにより実現することができる。
ステップS1301からS1304までの処理は、実施形態1において図12を用いて説明したステップS1201からS1204までの処理と同様であるため、説明を省略する。
解析テンプレートA1が制御する設定値の識別子に対応する設定値を制御する解析テンプレートA2が登録されていない(S1304においてNO)場合は、テンプレート管理部730は、競合する解析テンプレートが存在しないのでステップS1305に進む。ステップS1305においてテンプレート管理部730は、解析テンプレートA1をテンプレートDB750に登録し、解析テンプレートA1の実行をスケジュールする。
一方、新たに登録する解析テンプレートA1と競合する解析テンプレートA2が登録されている(1304においてYES)場合には、テンプレート管理部730は、ステップS1306に進む。
ステップS1306において、テンプレート管理部730は、解析テンプレートA1と解析テンプレートA2の動作を監視対象としてテンプレートDB750内に記録する。その後、ステップS1305に進み、解析テンプレートA1を登録、実行をスケジュールする。
次に、インストールされたテンプレートを利用して、ログの収集、分析、及び、分析結果に基づく設定値の制御が実施されるまでの一連の流れを、図14を使って説明する。
ステップS1421で複合機120上の各種アプリケーション850が動作する。アプリケーション850は、例えばコピー、FAX、スキャンして送信、プリントなどのアプリケーションである。
次に複合機120上のアプリケーション850は、実行したジョブの履歴を履歴DB822に書き込む(S1422)。複合機120上の履歴データ送付部821は、分析アプリケーション700に対し書き込んだ履歴をサーバ110の履歴収集分析アプリケーション700に送信する(S1423)。
データを受信した分析アプリケーション700の履歴データ管理部710は、受信した履歴情報を履歴蓄積DB740に保存する(S1401)。
テンプレート実行部731は、テンプレート管理部730の指示に従い、テンプレート毎にマニフェストに記載された起動タイミングが来たらテンプレートを動作するようにタスクが準備されている。
テンプレート実行部731はテンプレート毎に時刻によるタイマ発火や対象ログの書き込みなどテンプレート実行タイミングを待っている(S1402)。実行タイミングになった場合、テンプレート実行部731はテンプレート内のスクリプト記載部(1001、1101)に記載された処理を実施する(S1403)。
テンプレートがフィルタテンプレートである場合は、サマリデータを作成するが、解析テンプレートの場合は解析テンプレートの実行により、複合機120の設定値のマスターデータが変更されることがある。設定値の変更を伴う場合には、マッチング結果反映部732が、テンプレートに記載のアクションに従って、設定値の変更指示を実施する。
解析テンプレート内にアクションの記載があった場合には、設定管理アプリケーション600に変更内容を通知し、設定管理アプリケーション600が複合機120のマスターデータを更新する。
すなわち、設定変更の通知を受けた設定データ管理部610は通知された内容に応じて、デバイス個別設定値DB520、デバイス共通設定値DB521、ユーザ設定値DB530のいずれかのDBを更新する(S1411)。
テンプレート実行部731はステップS1403において、設定変更の実施が行われたかどうかを検知する。設定変更を行ったテンプレートが監視対象のテンプレートであった場合は、テンプレート実行部731は、ステップS1405に進む。
ステップS1405では、テンプレート実行部731は設定値の変更を実行したテンプレートと競合する解析テンプレートの実行を停止し、実行スケジュールからも削除する。たとえば、解析テンプレートA1が設定値の変更を実施した場合は、同一の設定値の制御(ControlKey)を宣言している解析テンプレートA2の処理がテンプレート実行部731により停止され、実行スケジュールから削除される。このようにして、解析テンプレートA1の設定内容と、解析テンプレートA2の設定内容とが競合する場合には、解析テンプレートA2の実行を制限する。例えば、解析テンプレートA2の実行を停止し、将来の実行スケジュールからも削除する。
一方で、複合機120の設定値同期管理モジュール811は、設定管理アプリケーション600の設定データ管理部610に対して、設定値の更新が無いかをサーバ110に問い合わせる(S1424)。問い合わせタイミングは、ポーリングにより定期的に行ったり、ユーザのログイン時に問い合わせたりすることが想定されるがこれに限らない。
複合機120の設定値同期管理モジュール811は、前回管理サーバ110と設定値を同期した時刻以降の更新差分が無いかを管理サーバ110に問い合わせる(S1424)。
設定管理アプリケーション600の制御部621は、問い合わせを受け(S1412)、通知すべき設定値の更新があればそれを返却する(S1413)。設定値同期管理モジュール811は、ステップS1425で返信を受け、返信に含まれる設定地で、ユーザ設定値DB812またはデバイス設定値DB813のいずれかを更新する(S1426)。
図14の例では、ステップS1405において解析テンプレートA1の設定内容と、解析テンプレートA2の設定内容とが競合する場合には、解析テンプレートA2の実行を制限する。例について説明したが、これに限らない。解析テンプレートA1の設定内容と、解析テンプレートA2の設定内容とが競合する場合には、解析テンプレートA1の実行を制限することとしてもよい。すなわち、ステップS1405において解析テンプレートA1の実行を停止し、将来の実行スケジュールからも削除することとしてもよい。
以上の処理によれば、複合機120でジョブが実行されると、ジョブ履歴が管理サーバ110に送信される。管理サーバ110は、ジョブ履歴を解析して、解析テンプレートに記載のジョブ履歴パターンが存在するか判定する。そして、解析テンプレートに記載のジョブ履歴パターンが存在する場合には、当該解析テンプレートにおいて指示された設定値の変更をマスターデータ上で行う。
この際に、解析テンプレートの指示によって変更される設定値を制御する他の解析テンプレートが存在するかを確認し、存在する場合には、当該他の解析テンプレートの動作を停止させる。あるいは、他の解析テンプレートを優先し、他の解析テンプレートと競合することが判明した解析テンプレートの実行を停止させる。このようにして、複数の解析テンプレートにより、同じ設定値が変更されることを防ぐことができる。
マスターデータにおいて設定値が変更されると、複合機120からの問い合わせに応じて当該変更が複合機120に通知される。複合機120は、問い合わせ結果に基づいて、自身の設定値を更新する。
このようにして、特定の履歴パターンが発生した場合に、複合機120の設定値を変更させることができる。
(その他の実施形態)
複合機が設定管理アプリケーション600及び分析アプリケーション700(又は分析アプリケーション1300)を有し、管理サーバ110として機能することとしてもよい。この場合、この複合機は、管理サーバ110として機能すると共に、管理サーバ110のクライアントである複合機120のうちの1台としても機能することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
110 管理サーバ
120 複合機
501 マスターデータ
720 通信制御部
740 履歴蓄積DB
750 テンプレートDB

Claims (7)

  1. 一又は複数の画像形成装置の前記動作パターン及び前記一又は複数の画像形成装置に設定すべき設定内容を示すテンプレート情報を記憶する記憶手段と、
    前記一又は複数の画像形成装置の動作履歴を示す履歴データを蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段に蓄積された前記履歴データから前記記憶手段に記憶された前記動作パターンに該当する履歴データを検出した場合、該動作パターンに関連付けられて前記テンプレート情報に示された前記設定内容を前記一又は複数の画像形成装置に出力する出力手段と、
    テンプレート情報を前記記憶手段に記憶させる登録要求を受け付ける受付手段と、
    前記登録要求がなされた第1のテンプレート情報による設定内容が前記記憶手段に記憶されている第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第1のテンプレート情報の登録の制限、又は、前記第1のテンプレート情報又は前記第2のテンプレート情報の実行を制限する制御を行う制御手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記一又は複数の画像形成装置から履歴データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記履歴データのうち、前記蓄積手段に蓄積させる履歴項目を示すフィルタテンプレート情報を前記記憶手段に記憶させる入力手段とを有し、
    前記蓄積手段は、前記入力手段が入力した前記フィルタテンプレート情報によって特定される履歴項目に関する履歴データを前記蓄積手段に蓄積させ、
    前記制御手段は、前記登録要求がなされた前記第1のテンプレート情報を動作させるための履歴項目を前記履歴データから抽出するフィルタテンプレート情報が前記記憶手段に登録されていない場合には、前記第1のテンプレート情報の登録を制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記登録要求がなされた前記第1のテンプレート情報による設定内容が、前記第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第2のテンプレート情報に基づいて設定内容を変更する動作を停止させることを特徴とする請求項
    1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記登録要求がなされた前記第1のテンプレート情報による設定内容が、前記第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第1のテンプレート情報に基づいて設定内容を変更する動作を停止させることを特徴とする請求項
    1に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置に接続された複数の画像形成装置の設定情報のマスターデータを管理する管理手段と、
    第1の画像形成装置において前記第1の画像形成装置の設定情報が更新された場合に、該更新の内容を示す第1の更新情報を前記第1の画像形成装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記第1の更新情報を用いて前記マスターデータを更新する更新手段と、
    前記マスターデータの更新の内容を示す第2の更新情報の取得要求を第2の画像形成装置から受信した場合、前記第2の更新情報を前記出力手段により前記第2の画像形成装置に出力させる制御を行う制御手段と
    前記蓄積手段に蓄積された前記履歴データから前記記憶手段に記憶された動作パターンに該当する履歴データを検出した場合、該動作パターンに関連付けられて前記記憶手段に記憶された前記設定内容を前記マスターデータに反映させる反映手段とを有し、
    前記反映手段が前記設定内容を前記マスターデータに反映させたことにより前記マスターデータの内容が更新された場合、前記制御手段は、前記マスターデータの該更新の内容を示す前記第2の更新情報を、前記取得要求に応じて前記出力手段から前記第2の画像形成装置に出力させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 一又は複数の画像形成装置の前記動作パターン及び前記一又は複数の画像形成装置に設定すべき設定内容を示すテンプレート情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記一又は複数の画像形成装置の動作履歴を示す履歴データを蓄積する蓄積ステップと、
    蓄積された前記履歴データから前記記憶手段に記憶された前記動作パターンに該当する履歴データを検出した場合、該動作パターンに関連付けられて前記テンプレート情報に示された前記設定内容を前記一又は複数の画像形成装置に出力する出力ステップと、
    テンプレート情報を前記記憶手段に記憶させる登録要求を受け付ける受付ステップと、
    前記登録要求がなされた第1のテンプレート情報による設定内容が前記記憶手段に記憶されている第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第1のテンプレート情報の登録の制限、又は、前記第1のテンプレート情報又は前記第2のテンプレート情報の実行を制限する制御を行う制御ステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 一又は複数の画像形成装置の前記動作パターン及び前記一又は複数の画像形成装置に設定すべき設定内容を示すテンプレート情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置に、
    前記一又は複数の画像形成装置の動作履歴を示す履歴データを蓄積する蓄積手順と、
    前記蓄積手順において蓄積された前記履歴データから前記記憶手段に記憶された前記動作パターンに該当する履歴データを検出した場合、該動作パターンに関連付けられて前記テンプレート情報に示された前記設定内容を前記一又は複数の画像形成装置に出力する出力手順と、
    テンプレート情報を前記記憶手段に記憶させる登録要求を受け付ける受付手順と、
    前記登録要求がなされた第1のテンプレート情報による設定内容が前記記憶手段に記憶されている第2のテンプレート情報による設定内容と競合する場合には、前記第1のテンプレート情報の登録の制限、又は、前記第1のテンプレート情報又は前記第2のテンプレート情報の実行を制限する制御を行う制御手順と
    を実行させるためのプログラム。
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