JP2019211274A - 電力量計用のバイパス工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力量計5に対して容易にバイパス回路を接続できる電力量計5用のバイパス工具を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、電力量計5が備える端子台51に対してバイパス回路を接続するための電力量計5のバイパス工具であって、前記バイパス回路を前記端子台51に接続すべく、前記端子台51に当接させるバイパス端子3と、前記端子台51に当接させている状態の前記バイパス端子3を、前記端子台51に向けて付勢する付勢手段22と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、電力量計に取り付けて電源側と負荷側とをつなぐバイパス回路を形成する電力量計用のバイパス工具に関する。
従来、電源と負荷とをつなぐ電路上に設置される電力量計に対して、電源側と負荷側とをつなぐためのバイパス回路を新たに接続するバイパス工具が知られている。
例えば、特許文献1には、電線を接続する電線接続部が複数設けられた端子ブロック(いわゆる、端子台)を備える電力量計を対象とし、該端子ブロックに取り付けることで電力量計に前記バイパス回路を接続するように構成されたバイパス工具が開示されている。
かかるバイパス工具は、端子ブロックの前面にあてがうケースと、該ケースに対して前面側から挿通され且つ先端部が該ケースの背面から出退可能となるように構成された複数のねじと、ケース内で複数のねじ同士を電気的に接続するブスバと、を備えている。
そのため、前記バイパス工具は、ケースを端子ブロックの前面にあてがった後にねじの先端部をケースの背面から進出させ、さらに、該ねじの先端部を電線接続部の雌ねじ部に螺合させると、ねじが電線接続部に対して電気的に接続された状態で固定され、これにより、端子ブロックに前記バイパス回路を形成できるようになっている。
特開2016−80687号公報
ところで、上記従来のバイパス工具では、ねじの先端部を端子ブロックの電線接続部(電線接続部の雌ねじ部)に螺合させるように構成されているため、バイパス回路を電線接続部に接続するには、ねじを幾度も回す作業が必要となり、電力量計にバイパス回路を接続するための作業が煩雑であった。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、電力量計に対して容易にバイパス回路を接続できる電力量計用のバイパス工具を提供することを課題とする。
本発明の電力量計用のバイパス工具は、
電力量計が備える端子台に対してバイパス回路を接続するための電力量計のバイパス工具であって、
前記バイパス回路を前記端子台に接続すべく、前記端子台に当接させるバイパス端子と、
前記端子台に当接させている状態の前記バイパス端子を、前記端子台に向けて付勢する付勢手段と、を備える。
上記構成の電力量計用のバイパス工具によれば、端子台に当接させたバイパス端子は、付勢手段によって端子台に向けて付勢されるため、バイパス端子の端子台に対する当接状態が付勢手段の付勢力によって維持される。このように、前記電力量計用のバイパス工具は、付勢手段による付勢力に任せてバイパス端子を端子台に当接させた状態を維持できるようになっている。
本発明の電力量計用のバイパス工具において、
前記バイパス端子の先端面は、前記端子台に対して面接触するように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、バイパス端子の先端面を端子台に面接触させることで、バイパス端子と端子台との導通状態を確保し易くすることができる。
また、本発明の電力量計用のバイパス工具は、
前記バイパス端子が内部に設けられるケースを備え、
前記ケースの背面には、前記バイパス端子を挿通する筒状の端子用挿通部が形成され、
前記端子用挿通部の内径は、前記バイパス端子の外径よりも大きくなっていてもよい。
かかる構成によれば、バイパス端子と端子用挿通部との間には、該バイパス端子の動きを許容するためのスペースが形成されるため、バイパス端子が端子用挿通部に干渉し難くなる。従って、前記スペースによって許容される範囲内でバイパス端子を端子用挿通部に対して独立可動させることができるようにすることで、電力量計に対するバイパス端子の接続状態が維持されやすくなる。
以上のように、本発明の電力量計用のバイパス工具は、電力量計に対して容易にバイパス回路を接続できるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の正面図である。 図2は、同実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の背面図である。 図3は、同実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の平面図である。 図4は、同実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の背面図であって、ケースの後側の部分を取り外した状態の背面図である。 図5は、図3のV−V線における断面図である。 図6において、(a)はバイパス端子を進出位置に配置した状態での操作部の正面図であり、(b)はかかる操作部の平面図である。 図7において、(a)はバイパス端子を退避避位置に配置した状態での操作部の正面図であり、(b)はかかる操作部の平面図である。 図8において、(a)は電力量計の正面図であり、(b)は電力量計の底面図である。 図9は、同実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の使用状態の説明図であり、バイパス回路を端子台に接続する前の状態の説明図である。 図10は、同実施形態に係る電力量計用のバイパス工具の使用状態の説明図であり、バイパス回路を端子台に接続した後の状態の説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電力量計用のバイパス工具(以下、バイパス工具と称する)について添付図面を参照しつつ説明を行う。
電力量計は、図8(a)、及び図8(b)に示すように、計量部50と、端子台51と、を備えており、該端子台51は、横並びに配置された複数の接続端子510を備えている。
端子台51は、電源側につながるケーブルと、負荷側につながるケーブルと、が接続されるように構成されており、電源側のケーブルと負荷側のケーブルとは計量部50を通じて電気的に接続されるようになっている。なお、端子台51は、底面の差込孔510aを通じてケーブルを内部に差し込めるように構成されている(図8(b)参照)。
本実施形態に係るバイパス工具は、上記構成の電力量計5に使用するものであり、端子部に対して、計量部50を通さずに(迂回して)電源側のケーブルと負荷側のケーブルとを電気的に接続するバイパス回路を接続するように構成されている。
本実施形態に係るバイパス工具は、図1に示すように、バイパス回路が内装されるケース2と、該ケース2内に設けられるバイパス端子3であって、バイパス回路を電力量計5(本実施形態では、端子台51)に接続するためのバイパス端子3(図2参照)と、該バイパス端子3に設けられる操作部であって、バイパス端子3を、端子台51に導通接続した接続状態と端子台51から切り離した切離状態とに切り替えるための操作部4と、を備えている。
なお、本実施形態では、ケース2の前面と背面とが並ぶ方向を前後方向、ケース2の上下に対応する方向を上下方向、前後方向と上下方向とに直交する方向(すなわち、ケース2の横幅に対応する方向)を横方向、と称して以下の説明を行うこととする。
また、本実施形態に係るバイパス工具1には1つのバイパス回路が設けられている。このバイパス回路には2つのバイパス端子3が接続されており、該2つのバイパス端子3のそれぞれには、別々の操作部4が設けられている(図1、図2参照)。
また、2つのバイパス端子3は、前記横方向で間隔をあけて並ぶように配置されている(図2参照)。
ケース2は、図5に示すように、端子台51の前面にあてがわれる背面200、及び該背面200とは反対側の前面201を有するケース本体20と、バイパス端子3をケース本体20に対して前後方向でスライドさせるためのスライド構造21と、バイパス端子3を前記前後方向における後方側に付勢するための付勢手段22と、バイパス端子3を前記前後方向で位置決め可能な端子用位置決部23と、ケース本体20を端子台51に固定するための固定構造24(図2参照)と、を備えている。
ケース本体20は、箱状に形成されており、内部にはバイパス端子3が配置されている。なお、ケース本体20内には、バイパス回路を構成するための基板や電子部品も配置されている。
スライド構造21は、操作部4を前記前後方向でスライド可能となるように挿通する操作部用挿通部210であって、ケース本体20の前面201で開口する筒状の操作部用挿通部210と、バイパス端子3を前記前後方向でスライド可能となるように挿通する端子用挿通部211であって、ケース本体20の背面200に設けられる端子用挿通部211とを有する。
操作部用挿通部210は、ケース本体20の前面201の内側(ケース本体20内に位置する一面側)から前記前後方向における後方側に向かって延出している。
また、操作部用挿通部210では、先端側の内径が基端側の内径よりも大きくなっている。そのため、操作部用挿通部210の先端側の内周面と基端側の内周面との境目には、操作部用挿通部210の基端側の内周面に対応する位置から径方向外方(操作部用挿通部210の径方向外方)に広がる内平面212が形成されている。
なお、本実施形態では、2つの操作部用挿通部210が前記横方向で間隔をあけて並んでいる。
端子用挿通部211は、筒状であり、且つケース本体20の背面200の外側(ケース本体20外に位置する一面側)から前記前後方向における後方側に向かって延出している。また、端子用挿通部211は、基端側の開口がケース本体20の内部に向けて開放している。
本実施形態では、上述のように、2つのバイパス端子3がケース2の横方向で間隔をあけて並ぶように配置されるため、ケース本体20の背面200には、各バイパス端子3の配置位置に合わせて2つの端子用挿通部211が前記横方向で間隔をあけて並ぶように形成されている。
なお、端子用挿通部211は、操作部用挿通部210に対して上方側にずれた位置に設けられている。
付勢手段22は、圧縮コイルバネである。また、付勢手段22は、端子用挿通部211の先端側に挿入されており、伸縮方向における一端が内平面212に当接するように配置されている。なお、付勢手段22は、バイパス端子3が、後述する進出位置に配置した状態で、伸縮方向における長さが自然長未満となるように構成されることが好ましい。このようにすれば、バイパス端子3に対して前後方向における後方側に働く付勢力を常にかけておくことができる。なお、付勢手段22は、板ばね等で構成されていてもよい。
端子用位置決部23は、図6(b)、図7(b)に示すように、バイパス端子3を前記前後方向における後方側にスライドさせた進出位置に位置決めする進出用位置決部230と、バイパス端子3を前記前後方向における前方側にスライドさせた後退位置に位置決めする後退用位置決部231と、を有する。
なお、進出位置とは、端子台51の前面201にケース2(ケース本体20の背面200)をあてがっている状態でバイパス端子3が端子台51の接続端子510に導通接続される位置のことである。また、後退位置とは、端子台51の前面201にケース2(ケース本体20の背面200)をあてがっている状態でバイパス端子3が端子台51の接続端子510から切り離される位置のことである。
進出用位置決部230は、図6(b)に示すように、前記前後方向における後方側で操作部4を受ける進出用受部230aと、該進出用受部230a上に操作部4を留めるための進出用ずれ止部230bと、を有する。
後退用位置決部231は、図7(b)に示すように、前記前後方向における後方側で操作部4を受ける後退用受部231aと、後退用受部231a上に操作部4を留めるための後退用ずれ止部231bと、を有する。
ここで、本実施形態に係る端子用位置決部23(進出用位置決部230、後退用位置決部231)は、操作部4を介してバイパス端子3を位置決めするように構成されている。
より具体的に説明すると、端子用位置決部23は、ケース本体20の前面201から前方に向かって延出する筒状部232によって構成されている。
筒状部232には、先端面から前記前後方向における後方側(すなわち、基端側)に向かって凹む凹部232aが形成されている。また、筒状部232には、周方向(自身の周方向)で間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)の凹部232aが形成されている。
進出用受部230aでは、図6(b)に示すように、凹部232aの底面232bにより進出用受部230aが構成され、凹部232aの側面232cにより進出用ずれ止部230bが構成されている。
そして、後退用受部231aでは、図7(b)に示すように、筒状部232の先端面〔232d(筒状部232の周方向で隣り合う凹部232aと凹部232aの間の先端面)により後退用受部231aが構成されており、該先端面232dの両側端部から手前側(前記前後方向における前方側)に膨出する膨出部232eにより後退用ずれ止部231bが構成されている。
固定構造24は、図3に示すように、前記前後方向に沿ってケース本体20の前面201から背面200まで連続する挿通領域を形成する前側挿通部240と、該固定用挿通部に対して前記前後方向における後方側で並ぶ位置に設けられる固定用挿通部241と、固定用挿通部241に対して前記前後方向における前方側から挿通される固定ねじ242と、固定用挿通部241内の固定ねじ242をケース本体20の前面201側に付勢する押戻手段243と、を備えている。
前側挿通部240の挿通領域は、ケース本体20の前面201、及びケース本体20の背面200で開放するように形成されている。
固定用挿通部241は、筒状であり且つケース本体20の背面200から前記前後方向における後方側に向かって延出している。また、固定用挿通部241は、横方向において端子用挿通部211よりも内側に設けられている。
固定ねじ242は、固定用挿通部241に対して前記前後方向でスライド可能となるように挿通されている。また、固定ねじ242は、固定用挿通部241内でのスライドにより、雄ねじ部の先端部を固定用挿通部241から前記前後方向における後方側に露出(進出)させた露出状態と、雄ねじ部の先端部全体を固定用挿通部241内に収容した収容状態(すなわち、雄ねじ部の先端が固定用挿通部241の先端よりも前後方向のける前方側に位置する状態)とに切替可能である。
固定ねじ242が露出状態に切り替えられると、雄ねじ部を電力量計5(端子台51)におけるバイパス工具1の取付箇所(例えば、接続端子510に形成されているねじ孔)に螺合させることができる状態になる。一方、固定ねじ242が収容状態に切り替えられると、雄ねじ部を前記取付箇所に螺合させることができない状態になる。
押戻手段243は、圧縮コイルバネで構成されており、前記前後方向で伸縮するようにして前側挿通部240内に配置されており、前側挿通部240内で前記前後方向における後方側にスライドさせた固定ねじ242を手前側に押し返すように構成されている。
バイパス端子3は、図5に示すように、軸状の端子本体部30と、端子本体部30と操作部4とを連結する連結構造31と、端子本体部30をバイパス回路の電路に接続するための導通接続部32と、を備えている。
端子本体部30は、軸心方向を前記前後方向に一致又は略一致させた状態で配置されており、端子用挿通部211に挿通されている。
また、端子本体部30は、バイパス端子3を進出位置又は後退位置への配置変更に伴い、端子用挿通部211内で前記前後方向にスライドするように構成されている。そして、端子台51の前面201にケース2をあてがった状態でバイパス端子3が進出位置に配置されると、端子本体部30の先端部は、端子挿通部から外部に進出して(すなわち、端子挿通部よりも前記前後方向における後方側に進出して)接続端子510に接触する。一方、端子台51の前面201にケース2をあてがった状態でバイパス端子3が後退位置に配置されると、端子本体部30の先端部は、端子挿通部内に退避して接続端子510から離れる。このようにして、バイパス端子3が接続端子510に導通接続された状態と、バイパス端子3が接続端子510から切り離された状態とが切り替わるようになっている。
ここで、端子本体部30の外径と、端子用挿通部211の内径との関係について説明する。横方向における端子用挿通部211の内寸は、横方向における端子本体部30の外寸よりも大きくなっている。すなわち、端子用挿通部211は、端子本体部30との間に該端子本体部30の横方向での動きを許容するためのスペースが形成されるように構成されている。なお、上下向における端子用挿通部211の内寸は、上下方向における端子本体部30の外寸よりもわずかに大きくなっていればよい。
さらに、端子本体部30の先端面232dは、平面に形成されており、接続端子510の前面201に対して面接触するように構成されている。
連結構造31は、端子本体部30が取り付けられる連結板部310と、該連結板部310と操作部4とを連結する連結軸部311と、を有する。
連結板部310には、端子本体部30の軸心方向における一端(以下、基端と称する)が取り付けられている。また、連結板部310は、細長い形状(本実施形態では、長方形状)であり(図4参照)、長手方向における一端部にバイパス端子3が取り付けられ、長手方向における中央部に連結軸部311が取り付けられている。
連結軸部311は、軸心方向が前記前後方向に一致又は略一致する姿勢で、操作部用挿通部210の先端側から該操作部用挿通部210内に挿通されている。
また、本実施形態では、連結軸部311が操作部用挿通部210内の付勢手段22の内側にも挿通された状態になっており、連結板部310が付勢手段22の伸縮方向における他端(以下、先端と称する)を受けるように構成されている。
さらに、連結軸部311の軸心は、端子本体部30の軸心から離れた場所(端子本体部30の径方向で離れた場所)に位置している。そのため、端子本体部30は、連結軸部311の軸心を中心とする周方向で回転可能であり、端子用挿通部211との間のスペースにより許容される範囲内で、横方向に動くことができるように構成されている。
導通接続部32は、連結構造31の一部に対して一体に形成されている。本実施形態では、連結板部310の長手方向における他端部により導通接続部32が構成されている。そして、本実施形態では、各バイパス端子3の導通接続部32同士が電気的に接続されることで、一つのバイパス回路が構成されている。
操作部4は、ケース本体20の前面201よりも手前側に配置される操作部本体40、該操作部本体40から延出し且つ操作部4用ガイド部に対して前記前後方向でスライド可能となるように挿入される被ガイド部41と、を有する。
操作部本体40は、細長い形状(本実施形態では長方形状)であり、長手方向における寸法が端子用位置決部23(筒状部232)の外径よりも大きくなっている。本実施形態に係る操作部本体40では、図6(a)、及び図7(a)に示すように、長手方向における両側が端子用位置決部23(進出用受部230a、若しくは後退用受部231a)に対して前方側から掛止する掛止部400となっている。
被ガイド部41は、この操作部本体40の長手方向における中央部側から延出している。そのため、各掛止部400は、被ガイド部41を中心とする周方向に沿って回動可能となっている。
本実施形態に係るバイパス工具1の構成は以上の通りである。続いて、本実施形態に係るバイパス工具1の使い方を説明する。
バイパス工具1を用いてバイパス回路を端子台51に接続するにあたり、操作部本体40を第二の姿勢に切り替えておき(図9参照)、各バイパス端子3を後退位置に配置しておく。このとき、端子本体部30の先端は、端子用挿通部211内に配置されている。また、操作部本体40は、掛止部400が後退用受部231aに対して前方側から掛止されている。
掛止部400は、被ガイド部41を中心とする周方向に沿って回動しようとすると後退用ずれ止部231bが干渉する。そのため、掛止部400は、後退用ずれ止部231bによって後退用受部231a上に留められている。
バイパス工具1を端子台51に取り付けるには、まず、ケース2(ケース本体20の背面200)を端子台51の前面201にあてがう。ケース本体20の背面200を端子台51の前面201にあてがった状態においては、各端子本体部30が別々の接続端子510の前方に配置され、固定ねじ242が前記固定箇所(本実施形態では、接続端子510に形成されているねじ孔)の前方に配置される。そして、固定ねじ242を前記固定箇所、すなわち、接続端子510のねじ孔に螺合させる。
そして、操作部本体40の姿勢を切り替えて(図10参照)、各バイパス端子3を後退位置から進出位置に移動させることで、バイパス回路が端子台51に接続される。
より具体的に説明すると、操作部本体40を後退用ずれ止部231bよりも手前側に引き出した後、該操作部本体40を回転させて各掛止部400を後退用受部231aの前方から進出用受部230aの前方に移動させる。そして、各掛止部400を進出用受部230aに配置し、付勢手段22の付勢力に任せて各掛止部400を進出用受部230aに掛止する。
なお、掛止部400は、進出用受部230aに掛止されている状態で被ガイド部41を中心とする周方向に沿って回動しようとすると、進出用ずれ止部230bが干渉する。そのため、掛止部400は、被ガイド部41を中心とする周方向での回動が規制された状態になる。
また、掛止部400を後退用受部231aから進出用受部230aに掛け替えるに伴い、端子本体部30が前記前後方向における後方側にスライドする。そのため、端子本体部30の先端部が端子用挿通部211から外側に進出し、該端子本体部30の先端部(先端面)が接続用端子の前面201に当接する。
端子本体部30は、このようにして接続用端子に導通接続される。そして、各バイパス端子3の端子本体部30を接続用端子に導通接続することにより、バイパス回路を端子台51に接続することができる。
端子台51からバイパス回路を切り離す場合は、各バイパス端子3を進出位置から後退位置に移動させる。
より具体的に説明すると、操作部本体40を進出用ずれ止部230b及び後退用ずれ止部231bよりも手前側に引き出した後、該操作部本体40を回転させて各掛止部400を進出用受部230aの前方から後退用受部231aの前方に移動させる。そして、各掛止部400を後退用受部231aに配置し、付勢手段22の付勢力に任せて各掛止部400を後退用受部231aに掛止する。
掛止部400を進出用受部230aから後退用受部231aに掛け替えるに伴い、端子本体部30が手前側(前記前後方向における前方側)にスライドする。そのため、端子本体部30の先端部が端子用挿通部211内に移動し、該端子本体部30の先端部(先端面)が接続用端子の前面201から離れる。
接続端子510に導通接続されている端子本体部30は、このようにして接続用端子から切り離される。そして、各バイパス端子3の端子本体部30を接続用端子から切り離すことで、バイパス回路を端子台51から切り離すことができる。
以上のように、本実施形態に係るバイパス工具1によれば、端子台51に当接させたバイパス端子3は、付勢手段22によって端子台51に向けて付勢されるため、バイパス端子3の端子台51に対する当接状態が付勢手段22の付勢力によって維持される。このように、前記電力量計5用のバイパス工具1は、付勢手段22による付勢力に任せてバイパス端子3を端子台51に当接させた状態を維持できるようになっている。従って、本実施形態に係るバイパス工具1は、電力量計5に対して容易にバイパス回路を接続できるという優れた効果を奏し得る。
また、本実施形態のバイパス工具1では、平面に形成した端子本体部30の先端面を接続端子510の前面201に面接触させることで端子本体部30と接続端子510との接触面積を確保しているため、端子本体と接続端子510との接触状態、すなわち、バイパス回路と端子台51との接続状態が維持し易くなっている。
さらに、端子挿通部と端子本体部30との間には、該端子本体部30の横方向での動きを許容するためのスペースが形成されているため、端子挿通部が端子本体部30に干渉し難くなっている。そのため、前記スペースによって許容される範囲内でバイパス端子3が端子用挿通部211に対して独立可動するため、接続端子510の状態(例えば、接続端子510の前面201の向き)に応じて端子本体部30の姿勢が変わるようにすることで、端子本体部30と接続端子510との接続状態を維持し易くすることができる。
また、ケース2に外力が加わって横方向に揺れた場合においては、接続端子510に接触(導通接続)している端子本体部30に端子挿通部が干渉しない範囲内においては、端子本体部30が動かずにケース2のみが動くため、端子本体部30と接続端子510との接続状態が解除されてしまうことを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、端子本体部30の軸心と、該端子本体部30をケース2に取り付けるための連結軸部311の軸心とが、互いにずれた場所に位置しているため、端子本体部30が前記スペース内で動き易くなっている。
なお、本発明のバイパス工具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、端子用挿通部211は、操作部用挿通部210に対して上方側にずれた位置に設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、端子用挿通部211は、操作部用挿通部210に対して横側にずれた位置に設けられていてもよいし、前記前後方向で操作部用挿通部210と並ぶ位置に設けられていてもよい。但し、ケース本体20に対する端子本体部30の動きを確保するうえでは、端子用挿通部211の位置が上下方向若しくは横方向で操作部用挿通部210に対してずれている方が好ましい。
上記実施形態では、横方向における端子用挿通部211の内寸が横方向における端子本体部30の外寸よりも大きくなっていたが、この構成に限定されない。例えば、上下方向における端子用挿通部211の内寸が上下方向における端子本体部30の外寸よりも大きくなっていてもよいし、横方向における端子用挿通部211の内寸、上下方向における端子用挿通部211の内寸がが、それぞれ横方向における端子本体部30の外寸、上下方向における端子本体部30の外寸よりも大きくなっていてもよい。
上記実施形態のバイパス工具1は、一つのバイパス回路を有するように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、バイパス工具1は、複数のバイパス回路を有するように構成されていてもよい。
上記実施形態のバイパス端子3は、進出位置に配置されている状態においては、端子本体部30の先端部が端子用挿通部211から進出し、後退位置に配置されている状態においては、端子本体部30の先端部が端子用挿通部211内に収容されるように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、バイパス端子3は、進出位置に配置されている状態で端子本体部30が接続端子510に接触し、後退位置に配置されている状態で端子本体部30が接続端子510から離れるように構成されていれば、後退位置に配置されている状態においても端子本体部30の先端部が端子挿通部から進出するように構成されていてもよい。
上記実施形態のバイパス端子3は、後退位置から進出位置に配置変更することによって端子本体部30を接続端子510に接触させていたが、この構成に限定されない。例えば、バイパス端子3は、進出位置に配置している端子本体部30を接続端子510に押し付けるようにしてもよい。この場合、端子本体部30を接続端子510に押し付けた状態で端子本体部30に対してケース2のみを端子台51側(前記前後方向における後方側)に押し付けることができるようにし、ケース2の押し付け操作に伴って付勢手段22が圧縮されるように構成されていてもよい。
1…バイパス工具、2…ケース、3…バイパス端子、4…操作部、5…電力量計、20…ケース本体、21…スライド構造、22…付勢手段、23…端子用位置決部、24…固定構造、30…端子本体部、31…連結構造、32…導通接続部、40…操作部本体、41…被ガイド部、50…計量部、51…端子台、200…背面、201…前面、210…操作部用挿通部、211…端子用挿通部、212…内平面、230…進出用位置決部、230a…進出用受部、230b…進出用ずれ止部、231…後退用位置決部、231a…後退用受部、231b…後退用ずれ止部、232…筒状部、232a…凹部、232b…底面、232c…側面、232d…先端面、232e…膨出部、240…前側挿通部、241…固定用挿通部、242…固定ねじ、243…押戻手段、310…連結板部、311…連結軸部、400…掛止部、510…接続端子、510a…差込孔
本発明の電力量計用のバイパス工具は、
電力量計が備える端子台に対してバイパス回路を接続するための電力量計のバイパス工具であって、
前記端子台側に向かう方向と、前記端子台側とは反対側に向かう方向とに移動可能であり、且つ前記バイパス回路を前記端子台に接続すべく、前記端子台に当接させるバイパス端子と、
前記端子台に当接させている状態の前記バイパス端子を、前記端子台に向けて付勢する付勢手段と、
前記バイパス端子を前記端子台側とは反対側に向かう方向に向けて引操作可能であり、且つ該引操作に伴い、前記バイパス端子を端子台の接続端子に接触させることで導通接続可能な進出位置と、該接続端子から切り離される後退位置とに配置変更可能な操作部と、を備える。
上記構成の電力量計用のバイパス工具によれば、端子台に当接させたバイパス端子は、付勢手段によって端子台に向けて付勢されるため、バイパス端子の端子台に対する当接状態が付勢手段の付勢力によって維持される。このように、前記電力量計用のバイパス工具は、付勢手段による付勢力に任せてバイパス端子を端子台に当接させた状態を維持できるようになっている。
また、本発明の電力量計用のバイパス工具は、
前記端子台の前面に対向配置する背面と該背面とは反対側の前面とを有するケースを備え、
前記操作部は、前記ケースの前記前面側に設けられ、
前記ケースは、前記前面側に設けられる後退用受部であって、前記バイパス端子を引き操作して前記後退位置に配置させている状態の前記操作部を掛止可能であり、且つ前記操作部の掛止を解除することで前記バイパス端子の前記後退位置から前記進出位置への配置変更を許容する後退用受部を有するように構成されていてもよい。
また、本発明の電力量計用のバイパス工具は、
記ケースの背面には、前記バイパス端子を挿通する筒状の端子用挿通部が形成され、
前記端子用挿通部の内径は、前記バイパス端子の外径よりも大きくなっていてもよい。
また、本発明の電力量計用のバイパス工具は、
前記端子台の前面に対向配置する背面と該背面とは反対側の前面とを有するケースを備え、
前記ケースの背面には、前記バイパス端子を挿通する筒状の端子用挿通部が形成され、
前記端子用挿通部の内径は、前記バイパス端子の外径よりも大きくなっていてもよい。

Claims (3)

  1. 電力量計が備える端子台に対してバイパス回路を接続するための電力量計のバイパス工具であって、
    前記バイパス回路を前記端子台に接続すべく、前記端子台に当接させるバイパス端子と、
    前記端子台に当接させている状態の前記バイパス端子を、前記端子台に向けて付勢する付勢手段と、を備える、
    電力量計用のバイパス工具。
  2. 前記バイパス端子の先端面は、前記端子台に対して面接触するように構成される、請求項1に記載の電力量計用のバイパス工具。
  3. 前記バイパス端子が内部に設けられるケースを備え、
    前記ケースの背面には、前記バイパス端子を挿通する筒状の端子用挿通部が形成され、
    前記端子用挿通部の内径は、前記バイパス端子の外径よりも大きい、
    請求項1又は請求項2に記載の電力量計用のバイパス工具。
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