JP2019210742A - 水洗式大便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】水抜き構造を有し、容易に製造することができる水洗式大便器を提供する。【解決手段】水洗式大便器は、上部に洗浄水が吐水される吐水口11Aが形成された便鉢部10と、この便鉢部10の下流側に連通し、便鉢部10よりも後方に延びたトラップ排水路30と、トラップ排水路30よりも上方であって便鉢部10よりも後方に設けられ、吐水口11Aに連通しており、便器洗浄を実行した際に吐水口11Aに供給される洗浄水が流通する導水部50と、この導水部50の下面50Aに流入口71が形成され、便鉢部10の外面に沿って延びており、便鉢部10の溜水面Rより下方に流出口79が形成された水抜き通路70とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は水洗式大便器に関するものである。
特許文献1は従来の水洗式大便器を示している。この水洗式大便器は、便鉢部、リム通水路、トラップ排水路、及び水抜き通路を備えている。便鉢部は上部に洗浄水が吐水される吐水口が形成されている。リム通水路は便鉢部の上部の外周に設けられている。このリム通水路の下流端は便鉢部に形成された吐水口に連通している。この水洗式大便器は、便器洗浄を実行した際、リム通水路を流れた洗浄水が吐水口から便鉢部内へ吐水される。トラップ排水路は、便鉢部の下流側に連通し、便鉢部よりも後方に延びている。トラップ排水路は、下降流路、上昇流路、及び横引き流路を有している。水抜き通路はトラップ排水路の外面よりも内側で上昇流路に沿って略鉛直方向に延びている。水抜き通路の流入口は便鉢部より後方に位置するリム通水路の下面に形成されている。また、水抜き通路の流出口は上昇流路の溜水面よりも下方に形成されている。
この水洗式大便器は、便器洗浄を実行すると、リム通水路よりも上流に設けられた開閉弁が開閉して所定の水量の洗浄水をリム通水路に供給する。この便器洗浄の際、開閉弁が閉弁すると、リム通水路内の水位が低下し、リム通水路を流れる洗浄水の勢いが弱くなる。そして、リム通水路を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、この水洗式大便器は、洗浄水が吐水口から吐水されずに水抜き通路の流入口から水抜き通路に流入し、水抜き通路を介して流出口からトラップ排水路内に流出するようになる。このため、この水洗式大便器は、便器洗浄が実行され、開閉弁が閉弁した後に吐水口から僅かな流量の洗浄水が筋状に便鉢部の表面を流下することによって形成される筋状の水垢が便鉢部の表面に形成され難い。
しかし、特許文献1の水洗式大便器は、水抜き通路がトラップ排水路の外面よりも内側に形成されている。このため、この水洗式大便器を鋳込み成形によって製造する場合、水抜き通路を形成するために先細りした棒状の挿入型が必要になる。このような挿入型を鋳込み工程後に抜き取るため鋳込み工程後において上方が開口した形態の水洗式大便器でなければならない。つまり、このような挿入型を利用する場合、上端を閉鎖する上面部と上面部よりも下方の本体部とを別々に成形しなければならない。このため、上面が本体部と一体に鋳込み成形される水洗式大便器にはこのような挿入型を利用して水抜き通路を形成することができない。また、このような挿入型を採用すると、鋳込み成形用の型が複雑になったり、鋳込み工程が複雑になったりする。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、水抜き構造を有し、容易に製造することができる水洗式大便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の水洗式大便器は、
上部に洗浄水が吐水される吐水口が形成された便鉢部と、
この便鉢部の下流側に連通し、前記便鉢部よりも後方に延びたトラップ排水路と、
前記トラップ排水路よりも上方であって前記便鉢部よりも後方に設けられ、前記吐水口に連通しており、便器洗浄を実行した際に前記吐水口に供給される洗浄水が流通する導水部と、
この導水部の下面に流入口が形成され、前記便鉢部の外面に沿って延びており、前記便鉢部の溜水面より下方に流出口が形成された水抜き通路と、
を備えていることを特徴とする。
上部に洗浄水が吐水される吐水口が形成された便鉢部と、
この便鉢部の下流側に連通し、前記便鉢部よりも後方に延びたトラップ排水路と、
前記トラップ排水路よりも上方であって前記便鉢部よりも後方に設けられ、前記吐水口に連通しており、便器洗浄を実行した際に前記吐水口に供給される洗浄水が流通する導水部と、
この導水部の下面に流入口が形成され、前記便鉢部の外面に沿って延びており、前記便鉢部の溜水面より下方に流出口が形成された水抜き通路と、
を備えていることを特徴とする。
この水洗式大便器は、水抜き通路が便鉢部の外面に沿って延びているため、左右型で水抜き通路等を同時に鋳込み成形することができる。このため、鋳込み成形において上端部を閉鎖する上面部を一体に成形する一体成形の水洗式大便器にもこの水抜き通路を形成することができる。また、この水洗式大便器は、鋳込み成形用の型を少なくでき、鋳込み成形の工程も少なくすることができる。
したがって、この水洗式大便器は、水抜き構造を有し、容易に製造することができる。
また、この水洗式大便器は、導水部よりも上流側に配置された開閉弁が開閉して便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁し、導水部を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口から吐水されずに水抜き通路の流入口から水抜き通路に流入し、水抜き通路を介して流出口から便鉢部の溜水面よりも下流側に流出するようになる。このため、この水洗式大便器は、便器洗浄が実行され、開閉弁が閉弁した後に吐水口から僅かな流量の洗浄水が筋状に便鉢部の表面を流下することによって形成される筋状の水垢が便鉢部の表面に形成され難い。
なお、上下は水洗式大便器を設置した状態における上下であり、前後は、便鉢部が形成されている側が前、トラップ排水路が形成されている側が後である(以下、同じ。)。
なお、上下は水洗式大便器を設置した状態における上下であり、前後は、便鉢部が形成されている側が前、トラップ排水路が形成されている側が後である(以下、同じ。)。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の水洗式大便器の吐水口は前記便鉢部の後側の左右中央の上部に開口しており、前記流入口は少なくとも一部が前記導水部の下面の左右中央部に開口し得る。この場合、この水洗式大便器は吐水口から水抜き通路の流入口を視認することができる。また、この水洗式便器は、吐水口の近くに水抜き通路の流入口が形成されているため、便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁した後に導水部を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口から吐水されずに水抜き通路の流入口に確実に流入し、導水部内に残水が残らない。このため、この水洗式便器は、吐水口から残水の無い導水部内が視認され、見た目の良さ(品位)を保つことができる。
なお、左右は、水洗式大便器を設置した状態で、水洗式大便器の前方(便鉢部側)から見た左右である(以下、同じ)。
なお、左右は、水洗式大便器を設置した状態で、水洗式大便器の前方(便鉢部側)から見た左右である(以下、同じ)。
本発明の水洗式大便器の水抜き通路の流入口は前記導水部の下面の最下部に開口し得る。この場合、この水洗式大便器は、便器洗浄を実行した際、導水部より上流に設けられた開閉弁が閉弁して導水部を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、導水部内の洗浄水が流入口に集まり、確実に水抜き通路に流入させることができる。
本発明の水洗式大便器の水抜き通路は前記便鉢部の左右方向を向いた外面に上下方向に延び得る。この場合、この水洗式大便器は、便鉢部の後方を向いた外面と、その外面に対向するトラップ排水路の前方を向いた外面との間隔が狭くても水抜き通路を設けることができる。
本発明の水洗式大便器の水抜き通路は前記便鉢部の下方に延びた前記トラップ排水路の上流端部の左右方向を向いた外面に沿ってこの外面より外側に突出して上下方向に延び得る。この場合、この水洗式大便器は、便鉢部の下方に延びたトラップ排水路の上流端部の後方を向いた外面と、その外面に対向するトラップ排水路の前方を向いた外面との間隔が狭くても水抜き通路を設けることができる。
本発明の水洗式大便器の左右方向に延びる水抜き通路は下側の外面が前方に向けて下方に傾斜し得る。この場合、この水洗式大便器は、左右方向に延びる水抜き通路の内部下面を下流側に向けて下り傾斜させることができるとともに、左右型で水抜き通路等を同時に鋳込み成形することができる。
本発明の水洗式大便器の水抜き通路は前記流入口の開口面積よりも前記流出口の開口面積の方が大きくし得る。この場合、この水洗式大便器は、ラバーカップを利用して水抜き通路の流出口よりも下流側のトラップ排水路内の詰まりを解除する際、トラップ排水路から水抜き通路を逆流して導水部内に流入する汚水を少なくすることができる。
本発明の水洗式大便器は前記水抜き通路の前記流出口から流出した洗浄水が前記トラップ排水路の流入部における洗浄水の旋回流を補助し得る。この場合、この水洗式大便器は、便鉢部からトラップ排水路へ汚物等がスムーズに流入するため、汚物等を確実に排出することができる。
次に、本発明の水洗式大便器を具体化した実施例1〜4について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の水洗式大便器は、図1〜図3に示すように、便鉢部10、トラップ排水路30、導水部50、及び水抜き通路70を備えている。
便鉢部10は、上壁部11、後壁部13、中間壁部15、下壁部17、及び底壁部19を有している。上壁部11は便鉢部10の上部周縁を形成している。この上壁部11は、上下方向に立ち上がった帯状であり、上方に向けて僅かに外側に傾斜している。また、上壁部11の上端周縁は上方から見た平面視で略楕円形状である。上壁部11は後側の左右中央に洗浄水が吐水される吐水口11Aが形成されている。この吐水口11Aは上壁部11の後側の左右中央の右側よりも左側に広く拡がっている。このように、この水洗式大便器は便鉢部10の上部に吐水口11Aが形成されている。
実施例1の水洗式大便器は、図1〜図3に示すように、便鉢部10、トラップ排水路30、導水部50、及び水抜き通路70を備えている。
便鉢部10は、上壁部11、後壁部13、中間壁部15、下壁部17、及び底壁部19を有している。上壁部11は便鉢部10の上部周縁を形成している。この上壁部11は、上下方向に立ち上がった帯状であり、上方に向けて僅かに外側に傾斜している。また、上壁部11の上端周縁は上方から見た平面視で略楕円形状である。上壁部11は後側の左右中央に洗浄水が吐水される吐水口11Aが形成されている。この吐水口11Aは上壁部11の後側の左右中央の右側よりも左側に広く拡がっている。このように、この水洗式大便器は便鉢部10の上部に吐水口11Aが形成されている。
後壁部13は、図2及び図3に示すように、上壁部11より下方において、便鉢部10の後面を形成している。つまり、この後壁部13は上壁部11の後部の下端から下方に拡がっている。また、後壁部13は、前方に僅かに膨らんで湾曲しつつ、下方に向けて傾斜が徐々に急になっている。中間壁部15は、図1〜図3に示すように、上壁部11より下方において、便鉢部10の前面及び左右側面を形成している。つまり、中間壁部15は、上壁部11の前側及び左右側の下端から内側に向かって緩やかに下方に傾斜して拡がっている。また、中間壁部15は左右後端が後壁部13の左右両端の上部に連続している。
下壁部17は、図1〜図3に示すように、中間壁部15より内側且つ下側において、便鉢部10の前面及び左右側面を形成している。つまり、下壁部17は、上下方向に立ち上がった帯状であり、中間壁部15の下端から下方に向けて僅かに内側に傾斜している。下壁部17は左右後端が後壁部13の左右両端の下部に連続している。底壁部19は、図2に示すように、下壁部17の内側且つ下側において、便鉢部10の底面を形成している。つまり、底壁部19は、下壁部17の下端から内側に向けて僅かに下側に傾斜している。底壁部19は後部にトラップ排水路30の流入部Xが形成されている。
トラップ排水路30は、図2に示すように、第1下降流路31、上昇流路33、横引き流路35、及び第2下降流路37を有している。第1下降流路31は、便鉢部10の底壁部19に形成されたトラップ排水路30の流入部Xに上流端部が連続している。つまり、トラップ排水路30は便鉢部10の下流側に連通している。第1下降流路31は、便鉢部10の下端後部から下方に延びており、下流に向けて後方に湾曲している。第1下降流路31の下流端部は後方に向けて開口している。
上昇流路33は第1下降流路31の下流端部の開口に連続している。上昇流路33は上方に向けて斜め後方に傾斜している。上昇流路33の下流端部は後方に向けて開口している。上昇流路33の前方を向いた外面と、便鉢部10の後方を向いた外面及び第1下降流路31の後方を向いた外面とは対向し、その間に隙間が形成されている。横引き流路35は上昇流路33の下流端部の開口に連続している。横引き流路35は後方に向けて延びている。横引き流路35は内面の下面が下流側(後方)に向けて僅かに下方に傾斜している。横引き流路35の下流端部は、後方に向けて閉鎖され、下方に向けて開口している。第2下降流路37は横引き流路35の下流端部の開口に連続している。第2下降流路37は鉛直方向に延びている。第2下降流路37の下流端部は下方に向けて開口している。このように、トラップ排水路30は便鉢部10よりも後方に延びている。
導水部50は、図1及び図2に示すように、便鉢部10の上壁部11の後部、底面部51、左右面部53、後面部55、及び上面部57に囲まれて形成されている。
底面部51は便鉢部10の上壁部11の後部の下端に連続して後方に拡がっている。底面部51の上面が導水部50の下面50Aを形成している。底面部51は、上方から見た平面視において、中央前端縁、左右前端縁、左右両端縁、及び後端縁を有している。中央前端縁は便鉢部10の上端部の後部に沿って湾曲している。左右前端縁は中央前端縁の両端の夫々から左右の外方向に向けて後方に傾斜している。左右両端縁は、左右前端縁の夫々の外側の端部から後方に向けて平行に延びている。後端縁は左右両端縁の夫々の後端を直線状に延びて連結している。底面部51は左右両端縁から左右中央部51Aに向けて下り傾斜した平板状である。つまり、導水部50の下面50Aは左右両端縁から左右中央部51Aに向けて下り傾斜している。また、底面部51は左右中央部51Aが前方に向けて僅かに下り傾斜している。つまり、導水部50の下面50Aの左右中央部51Aは前方に向けて下り傾斜している。
底面部51は便鉢部10の上壁部11の後部の下端に連続して後方に拡がっている。底面部51の上面が導水部50の下面50Aを形成している。底面部51は、上方から見た平面視において、中央前端縁、左右前端縁、左右両端縁、及び後端縁を有している。中央前端縁は便鉢部10の上端部の後部に沿って湾曲している。左右前端縁は中央前端縁の両端の夫々から左右の外方向に向けて後方に傾斜している。左右両端縁は、左右前端縁の夫々の外側の端部から後方に向けて平行に延びている。後端縁は左右両端縁の夫々の後端を直線状に延びて連結している。底面部51は左右両端縁から左右中央部51Aに向けて下り傾斜した平板状である。つまり、導水部50の下面50Aは左右両端縁から左右中央部51Aに向けて下り傾斜している。また、底面部51は左右中央部51Aが前方に向けて僅かに下り傾斜している。つまり、導水部50の下面50Aの左右中央部51Aは前方に向けて下り傾斜している。
左右面部53は、底面部51の左右前端縁及び左右両端縁から上下方向に立ち上がっており、上方に向けて僅かに外側に拡がっている。また、左右面部53は便鉢部10の上壁部11とほぼ同じ高さを有している。左右面部53の前端部は、図3に示すように、便鉢部10の左右端よりも左右方向に拡がっている。後面部55は、図1に示すように、底面部51の後端縁から上下方向に略垂直に立ち上がっている。上面部57は、上方から見た平面視において、底面部51とほぼ同じ形状である。上面部57は、導水部50の上方を塞ぐように、便鉢部10の上壁部11の後部、左右面部53、及び後面部55の夫々の上端縁に連続している。上面部57は、水洗式大便器を設置した状態で、上面が水平に拡がるように形成されている。上面部57は図示しない給水装置から導水部50内に洗浄水を供給するための開口が形成されている(図示せず)。
導水部50は、図1に示すように、上面部57から底面部51までを貫通する貫通孔を形成する一対の円筒部59が鉛直方向に延びて上面部57と底面部51とを連結している。この一対の円筒部59は左右中央を対称にした位置に設けられており、貫通孔は所定の間隔を有している。貫通孔は上面部57上に配置される便座装置等を固定するために利用される。このように、この導水部50はトラップ排水路30よりも上方であって便鉢部10よりも後方に設けられている。また、この導水部50は、吐水口11Aに連通しており、給水装置の開閉弁が開閉して便器洗浄が実行された際、吐水口11Aに供給される洗浄水が流通する。
水抜き通路70の流入口71は、図1及び図2に示すように、導水部50の下面50A(導水部50を形成する底面部51の上面)に開口している。詳しくは、水抜き通路70の流入口71は、導水部50の下面50Aの左右中央部51Aの前端部に開口している。つまり、水抜き通路70の流入口71は便鉢部10の上壁部11の後部の左右中央のすぐ後ろ側に開口している。このため、水抜き通路70の流入口71は吐水口11Aを介して便鉢部10側から視認することができる。また、導水部50の下面50Aの左右中央部51Aは前方に向けて下り傾斜しているため、導水部50の下面50Aの左右中央部51Aの前端部は導水部50の下面50Aの最下部であり、水抜き通路70の流入口71は導水部50の下面50Aの最下部に開口している。
また、水抜き通路70は、図1〜図3に示すように、上流側通路73、中間通路75、及び下流側通路77によって形成されている。上流側通路73は、便鉢部10の後壁部13の後面の左右方向の中央部であって、後方を向いた外面に沿ってこの外面より外側に突出して上下方向に延びている。この上流側通路73は、便鉢部10の後壁部13の上端から上下方向の中間部(溜水面Rよりも上方)まで延びている(図5参照)。
中間通路75は、図1,図3,図4,図6,及び図7に示すように、上流側通路73の下端部に連続しており、便鉢部10の後壁部13から便鉢部10の下壁部17の右側後部の外面に沿ってこの外面より外側に突出して左右方向に延びている。また、この中間通路75は、溜水面Rよりも上方で左右方向に延びている(図3参照)。この中間通路75は、図2及び図8に示すように、下側の外面75Aが前方に向けて下方に傾斜している。このように、下側の外面75Aが前方に向けて傾斜しているということは、中間通路75の内、少なくとも便鉢部10の後壁部13の外面に沿って延びている部分において、後壁部13の外面に向けて下方に傾斜していることになる。また、この中間通路75の内部下面75Bも、図8に示しように、後壁部13の外面に向けて下方に傾斜している。中間通路75をこのような形状にすることによって、内部下面75Bが下流側に向けて下り傾斜させ、左右方向に延びた中間通路75を有する水抜き通路70を鋳込み成形することができる。また、この水洗式大便器は、水抜き通路70の流入口71から流入した洗浄水が中間通路75において流出口79に向けて良好に流れることができる。
下流側通路77は、図1〜図4に示すように、中間通路75の下端部に連続しており、便鉢部10の下壁部17の右側後部の下部からトラップ排水路30の第1下降流路31の上部(溜水面Rよりも下方)まで、外面に沿ってこれら外面よりも外側に突出して上下方向に延びている。つまり、下流側通路77は、便鉢部10の右方向を向いた外面及びトラップ排水路30の第1下降流路31の右方向を向いた外面に沿って延びている。水抜き通路70の流出口79は、図2及び図3に示すように、便鉢部10の溜水面Rより下方であって、トラップ排水路30の第1下降流路31の上部に開口している。
このような構成を有する水洗式大便器は、図示しない給水装置の開閉弁を開閉して、便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁し、導水部50を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口11Aから吐水されずに水抜き通路70の流入口71から水抜き通路70に流入し、水抜き通路70を介して流出口79から便鉢部10の溜水面Rよりも下流側であってトラップ排水路30の第1下降流路31内に流出する。
<実施例2>
実施例2の水洗式大便器は、図9及び図10に示すように、水抜き通路170の形態が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同様であり、同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例2の水洗式大便器は、図9及び図10に示すように、水抜き通路170の形態が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同様であり、同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この水洗式大便器の水抜き通路170は、流入口171が便鉢部10の上壁部11の後面の下端縁に沿って、導水部50の下面50Aに開口している。より詳しくは、この流入口171は導水部50の下面50Aの左右中央部51Aより僅かに左側から流出口79の上方まで左右方向に延びている。また、この流入口171は少なくとも一部が導水部50の下面50Aの左右中央部51Aに開口している。つまり、この流入口171は導水部50の下面50Aの最下部に開口している。このように流入口171を左右方向に長く形成し、導水部40の下面50Aの最下部に開口させることによって、便器洗浄を実行した際、図示しない給水装置の開閉弁が閉弁し、導水部50を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が確実に流入口171に流入し、吐水口11Aから吐水されないようにすることができる。
この水抜き通路170は上流側通路173及び下流側通路177によって形成されている。上流側通路173は、左右壁174、下壁176、及び後壁178を有している。左右壁174は流入口171の左右両端から下方に延びている。下壁176は、各左右壁174の下端部を連通し左右方向に延びている。後壁178は左右壁174及び下壁176の後端に連続して上流側通路73の後方を閉じている。この上流側通路173は、便鉢部10の後壁部13の後面及び便鉢部10の下壁部17の右側後部の外面より外側に突出している。また、この上流側通路173の下壁176は下側の外面176Aが前方に向けて下方に傾斜している。このような形状の上流側通路73を鋳込み成形することによって、上流側通路173の内部下面176Bが下流側に向けて下り傾斜させることができる。この上流側通路173は、右壁174の内側に沿って下流側通路177に連通する連通口173Aが形成されている。
下流側通路177は、上流側通路173の連通口173Aに連続しており、便鉢部10の下壁部17の右側後部の上部からトラップ排水路30の第1下降流路31の上部(溜水面Rよりも下方)まで、外面に沿ってこれら外面よりも外側に突出して上下方向に延びている。つまり、下流側通路77は、便鉢部10の右方向を向いた外面及びトラップ排水路30の第1下降流路31の右方向を向いた外面に沿って延びている。水抜き通路170の流出口79は、便鉢部10の溜水面Rより下方であって、トラップ排水路30の第1下降流路31の上部に開口している。
<実施例3>
実施例3の水洗式大便器は、図11及び図12に示すように、便鉢部210が上端縁から外方向に延びる鍔部212を有している点、吐水口211Aが上壁部11の左右中央よりも左側の後部に形成されている点、トラップ排水路230が壁排水用に形成されている点、導水部250より後方に図示しない洗浄タンクを設置するタンク設置部260を備えている点、及び水抜き通路270が便鉢部10の後壁部13の後面の左右方向の中央部に上下方向に延びている点が実施例1等と相違する。実施例1等同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例3の水洗式大便器は、図11及び図12に示すように、便鉢部210が上端縁から外方向に延びる鍔部212を有している点、吐水口211Aが上壁部11の左右中央よりも左側の後部に形成されている点、トラップ排水路230が壁排水用に形成されている点、導水部250より後方に図示しない洗浄タンクを設置するタンク設置部260を備えている点、及び水抜き通路270が便鉢部10の後壁部13の後面の左右方向の中央部に上下方向に延びている点が実施例1等と相違する。実施例1等同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
吐水口211Aは略横長四角形状である。吐水口211Aは上縁及び下縁が前方(図11において左方向)に向けて上方に傾斜している。トラップ排水路230は、図11に示すように、第1下降流路231、上昇流路233、第2下降流路235、及び横引き流路237を有している。第1下降流路231は、便鉢部210の底壁部19に形成されたトラップ排水路230の流入部Xに上流端部が連続している。つまり、トラップ排水路230は便鉢部210の下流側に連通している。第1下降流路231は、便鉢部210の下端後部から下方に延びており、下流に向けて後方に湾曲している。第1下降流路231の下流端部は後方に向けて開口している。
上昇流路233は第1下降流路231の下流端部の開口に連続している。上昇流路233は上方に向けて斜め後方に傾斜している。上昇流路233の下流端部は後方に向けて開口している。上昇流路233の前方を向いた外面と、便鉢部210の後方を向いた外面及び第1下降流路231の後方を向いた外面とは対向し、その間に隙間が形成されている。第2下降流路235は上昇流路233の下流端部の開口に連続している。第2下降流路235は下方に向けて斜め後方に傾斜している。第2下降流路235の下流端部は後方に向けて僅かに斜め下方に開口している。横引き流路237は第2下降流路235の下流端部の開口に連続している。横引き流路237は後方に向けて僅かに斜め下方に傾斜して延びている。横引き流路237の下流端部は後方に向けて僅かに斜め下方に開口している。このように、トラップ排水路230は便鉢部210よりも後方に延びている。
導水部250は、図11に示すように、便鉢部210の上壁部11の後部、底面部51、左右面部53、後面部255、及び上面部257に囲まれて形成されている。底面部51の上面が導水部250の下面250Aを形成している。導水部250の下面250Aは左右両端縁から左右中央部251Aに向けて下り傾斜している。導水部250の下面250Aの左右中央部251Aは前方に向けて下り傾斜している。後面部255は左右中央部に図示しない洗浄タンクの流出口に接続された分配菅が挿通される挿通孔255Aが形成されている。上面部257は導水部250の上方を塞ぐように、便鉢部210の上壁部11の後部、左右面部53、及び後面部255の夫々の上端縁に連続している。上面部257は、水洗式大便器を設置した状態で、上面が水平に拡がるように形成されている。このように、この導水部250はトラップ排水路230よりも上方であって便鉢部210よりも後方に設けられている。また、この導水部250は、吐水口211Aに連通しており、洗浄タンクの流出口に設けられた開閉弁が開閉して便器洗浄が実行された際、吐水口211Aに供給される洗浄水が流通する。
水抜き通路270の流入口271は、図11及び図12に示すように、導水部250の下面250Aに開口している。詳しくは、水抜き通路270の流入口271は、導水部250の下面250Aの左右中央部251Aの前端部に開口している。導水部250の下面250Aの左右中央部251Aは前方に向けて下り傾斜しているため、導水部250の下面250Aの左右中央部251Aの前端部は導水部250の下面250Aの最下部であり、水抜き通路270の流入口271は導水部250の下面250Aの最下部に開口している。吐水口211Aが上壁部11の左右中央よりも左側の後部に形成されているため、図12に示すように、水抜き通路270の流入口271は吐水口211Aを介して水洗式大便器の前方から視認することができない。
また、図11及び図12に示すように、水抜き通路270は便鉢部210の後壁部13の後面の左右方向の中央部であって、後方を向いた外面に沿ってこの外面より外側に突出して上下方向に延びている。水抜き通路270の流出口279は、便鉢部210の溜水面Rより下方であって、トラップ排水路230の第1下降流路231の上部に開口している。水抜き通路270は、図12に示すように、流入口271の左右幅よりも、中間部から下方の左右幅が広く形成されている。このため、図13及び図14に示すように、水抜き通路270は流入口271の開口面積よりも流出口279の開口面積の方が大きく形成されている。水抜き通路270の後面及び導水部250の底面部51の下面に対向するトラップ排水路230の上面と、水抜き通路270の後面及び導水部250の底面部51の下面との隙間はつながっている。
このような構成を有する水洗式大便器は、図示しない洗浄タンクの流出口に設けられた開閉弁を開閉して、便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁し、導水部250を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口211Aから吐水されずに水抜き通路270の流入口271から水抜き通路270に流入し、水抜き通路270を介して流出口279から便鉢部210の溜水面Rよりも下流側であってトラップ排水路230の第1下降流路231内に流出する。
<実施例4>
実施例4の水洗式大便器は、図15に示すように、水抜き通路370の流出口379がトラップ排水路230の第1下降流路231の左右中央部よりも左側(図15において左側)に開口している点が実施例3と相違する。実施例3と同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例4の水洗式大便器は、図15に示すように、水抜き通路370の流出口379がトラップ排水路230の第1下降流路231の左右中央部よりも左側(図15において左側)に開口している点が実施例3と相違する。実施例3と同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この水洗式大便器の水抜き通路370は、流入口371が導水部250の下面250Aの左右中央部251Aの前端部に開口し、流出口379が便鉢部210の溜水面Rより下方であって、トラップ排水路230の第1下降流路231の上部であって、左右中央部よりも左側に開口している。このため、水抜き通路370は中間部で左方向に傾斜する傾斜部を有している。
このような構成を有する水洗式大便器は、吐水口211Aから吐水され便鉢部210を流下した洗浄水F1が、トラップ排水路230の流入部Xの近傍において、旋回流F3を形成する。水抜き通路370の流出口379が左右中央部よりも左側に開口しているため、流出口379から流出する洗浄水F2は、トラップ排水路230の流入部Xにおける旋回流F3を補助し、トラップ排水路230内へ汚物等を押し込む流れが強化される。このため、この水洗式大便器は便器洗浄能力(汚物等の排出力)が高められる。
以上説明したように、実施例1〜4の水洗式大便器は、便鉢部10,210、トラップ排水路30,230、導水部50,250、及び水抜き通路70,170,270,370を備えている。便鉢部10,210は、便鉢部10,210の上部である上壁部11に洗浄水が吐水される吐水口11A、211Aが形成されている。トラップ排水路30,230は、便鉢部10,210の下流側に連通し、便鉢部10,210よりも後方に延びている。導水部50,250はトラップ排水路30,230よりも上方であって便鉢部10,210よりも後方に設けられている。また、導水部50,250は、吐水口11A、211Aに連通しており、便器洗浄を実行した際に吐水口11A、211Aに供給される洗浄水が流通する。水抜き通路70,170,270,370は、導水部50,250の下面50A、250Aに流入口71,171,271,371が形成され、便鉢部10,210の外面に沿って延びており、便鉢部10,210の溜水面Rより下方に流出口79、279,379が形成されている。
このような水洗式大便器は、水抜き通路70,170,270,370が便鉢部10,210の外面に沿ってこの外面より外側に突出して延びているため、左右型で水抜き通路70,170,270,370等を同時に鋳込み成形することができる。このため、鋳込み成形において上端部を閉鎖する上面部57,257を一体に成形する一体成形の水洗式大便器にもこの水抜き通路70,170,270,370を形成することができる。また、この水洗式大便器は、鋳込み成形用の型を少なくでき、鋳込み成形の工程も少なくすることができる。
したがって、実施例1〜4の水洗式大便器は、水抜き構造を有し、容易に製造することができる。
また、この水洗式大便器は、給水装置(洗浄タンク)の開閉弁が開閉して便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁し、導水部50,250を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口11A、211Aから吐水されずに水抜き通路70,170,270,370の流入口71,171,271,371から水抜き通路70,170,270,370に流入し、水抜き通路70,170,270,370を介して流出口79,279,379から便鉢部10の溜水面Rよりも下流側であってトラップ排水路30,230の第1下降流路31,231内に流出するようになる。このため、この水洗式大便器は、便器洗浄が実行され、開閉弁が閉弁した後に吐水口11A、211Aから僅かな流量の洗浄水が筋状に便鉢部10,210の表面を流下することによって形成される筋状の水垢が便鉢部10,210の表面に形成され難い。
また、実施例1及び2の水洗式大便器の吐水口11Aは、便鉢部10の上壁部11の後側の左右中央に開口している。また、この水洗式大便器の水抜き通路70,170の流入口71,171の少なくとも一部が導水部50の下面50Aの左右中央部51Aの前端部に開口している。このため、この水洗式大便器は吐水口11Aから水抜き通路70,170の流入口71,171を視認することができる。また、この水洗式便器は、吐水口11Aの近くに水抜き通路70,170の流入口71,171が形成されているため、便器洗浄を実行した際、開閉弁が閉弁した後に導水部50を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、洗浄水が吐水口11Aから吐水されずに水抜き通路70,170の流入口71,171に確実に流入し、導水部50内に残水が残らない。このため、この水洗式便器は、吐水口11Aから残水の無い導水部50内が視認され、見た目の良さ(品位)を保つことができる。
また、実施例1〜4の水洗式大便器の水抜き通路70,170,270,370の流入口71,171,271,371は導水部50,250 の下面50A,250Aの最下部に開口している。このため、この水洗式大便器は、便器洗浄を実行した際、給水装置(洗浄タンク)の開閉弁が閉弁して導水部50,250を流れる洗浄水の勢いがある程度弱くなると、導水部50,250内の洗浄水が流入口71,171,271,371に集まり、確実に水抜き通路70,170,270,370に流入させることができる。
また、実施例1及び2の水洗式大便器の水抜き通路70,170の下流側通路77は便鉢部10の右方向を向いた外面及びトラップ排水路30の第1下降流路31の右方向を向いた外面に沿って上下方向に延びている。このため、この水洗式大便器は、便鉢部10の後方を向いた外面及び第1下降流路31の後方を向いた外面と、その外面に対向するトラップ排水路30の上昇流路33の前方を向いた外面との間隔が狭くても水抜き通路70,170を設けることができる。
また、実施例1の水洗式大便器において、水抜き通路70の左右方向に延びる中間通路75は下側の外面75Aが前方に向けて下方に傾斜している。また、実施例2の水洗式大便器において、水抜き通路170の上流側通路173の下壁176は下側の外面176Aが前方に向けて下方に傾斜している。このため、これら水洗式大便器は、左右方向に延びる中間通路75の内部下面75B及び上流側通路173の内部下面176Bを下流側に下り傾斜させることができるとともに、左右型で水抜き通路70,170等を同時に鋳込み成形することができる。
また、実施例3及び4の水洗式大便器の水抜き通路270,370は流入口271,371の開口面積よりも流出口279,379の開口面積の方が大きい。このため、この水洗式大便器は、ラバーカップを利用して水抜き通路270,370の流出口279,379よりも下流側のトラップ排水路230内の詰まりを解除する際、トラップ排水路230から水抜き通路270,370を逆流して導水部250内に流入する汚水を少なくすることができる。
実施例4の水洗式大便器は水抜き通路370の流出口379から流出した洗浄水がトラップ排水路230の流入部Xにおける洗浄水の旋回流F3を補助する。このため、この水洗式大便器は、便鉢部210からトラップ排水路230へ汚物等がスムーズに流入するため、汚物等を確実に排出することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、吐水口が便鉢部の後側の左右中央の上部に開口していたが、吐水口は便鉢部の上部であって左右に偏った位置に開口していてもよい。また、複数の吐水口が開口していてもよい。
(2)実施例1〜4では、流入口の少なくとも一部が導水部の下面の左右中央部に開口していたが、流入口は導水部の下面の左右中央部に開口していなくてもよい。
(3)実施例1〜4では、流入口が導水部の下面の最下部に開口していたが、流入口は導水部の下面であれば最下部でなくてもよい。
(4)実施例1及び2では、水抜き通路の下流側通路が便鉢部及びトラップ排水路の第1下降流路の右方向を向いた外面に上下方向に延びて形成されていたが、便鉢部及び第1下降流路の左方向を向いた外面に形成してもよい。また、便鉢部及び第1下降流路の後方を向いた外面と、その外面に対向するトラップ排水路の上昇流路の外面との間隔が広ければ、便鉢部及び第1下降流路の後面に水抜き通路を形成してもよい。
(5)実施例1では、水抜き通路が左右方向に延びる中間通路を有していたが、水抜き通路は上下方向に延びる通路のみで形成してもよい。
(6)実施例1〜4では、トラップ排水路が第1下降流路を有していたが、トラップ排水路は第1下降流路を有さず、便鉢部の下流側に上昇流路を連通させてもよい。
(1)実施例1及び2では、吐水口が便鉢部の後側の左右中央の上部に開口していたが、吐水口は便鉢部の上部であって左右に偏った位置に開口していてもよい。また、複数の吐水口が開口していてもよい。
(2)実施例1〜4では、流入口の少なくとも一部が導水部の下面の左右中央部に開口していたが、流入口は導水部の下面の左右中央部に開口していなくてもよい。
(3)実施例1〜4では、流入口が導水部の下面の最下部に開口していたが、流入口は導水部の下面であれば最下部でなくてもよい。
(4)実施例1及び2では、水抜き通路の下流側通路が便鉢部及びトラップ排水路の第1下降流路の右方向を向いた外面に上下方向に延びて形成されていたが、便鉢部及び第1下降流路の左方向を向いた外面に形成してもよい。また、便鉢部及び第1下降流路の後方を向いた外面と、その外面に対向するトラップ排水路の上昇流路の外面との間隔が広ければ、便鉢部及び第1下降流路の後面に水抜き通路を形成してもよい。
(5)実施例1では、水抜き通路が左右方向に延びる中間通路を有していたが、水抜き通路は上下方向に延びる通路のみで形成してもよい。
(6)実施例1〜4では、トラップ排水路が第1下降流路を有していたが、トラップ排水路は第1下降流路を有さず、便鉢部の下流側に上昇流路を連通させてもよい。
10,210…便鉢部
11A,211A…吐水口
30,230…トラップ排水路
50,250…導水部
50A,250A…(導水部の)下面
70,170,270,370…水抜き通路
71,171,271,371…流入口
79,279,379…流出口
R…溜水面
11A,211A…吐水口
30,230…トラップ排水路
50,250…導水部
50A,250A…(導水部の)下面
70,170,270,370…水抜き通路
71,171,271,371…流入口
79,279,379…流出口
R…溜水面
Claims (8)
- 上部に洗浄水が吐水される吐水口が形成された便鉢部と
この便鉢部の下流側に連通し、前記便鉢部よりも後方に延びたトラップ排水路と、
前記トラップ排水路よりも上方であって前記便鉢部よりも後方に設けられ、前記吐水口に連通しており、便器洗浄を実行した際に前記吐水口に供給される洗浄水が流通する導水部と、
この導水部の下面に流入口が形成され、前記便鉢部の外面に沿って延びており、前記便鉢部の溜水面より下方に流出口が形成された水抜き通路と、
を備えていることを特徴とする水洗式大便器。 - 前記吐水口は前記便鉢部の後側の左右中央の上部に開口しており、
前記流入口は少なくとも一部が前記導水部の下面の左右中央部に開口していることを特徴とする請求項1に記載の水洗式大便器。 - 前記流入口は前記導水部の下面の最下部に開口していることを特徴とする請求項1又は2に記載の水洗式大便器。
- 前記水抜き通路は前記便鉢部の左右方向を向いた外面に上下方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
- 前記水抜き通路は前記便鉢部の下方に延びた前記トラップ排水路の上流端部の左右方向を向いた外面に沿ってこの外面より外側に突出して上下方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
- 左右方向に延びる前記水抜き通路は下側の外面が前方に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
- 前記水抜き通路は前記流入口の開口面積よりも前記流出口の開口面積の方が大きいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
- 前記水抜き通路の前記流出口から流出した洗浄水が前記トラップ排水路の流入部における洗浄水の旋回流を補助することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
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