JP2019210102A - 果菜分散供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数本の果菜搬送体に果菜をバランスよく分散して果菜搬送体に供給することのできる果菜分散供給装置を提供する。【解決手段】 本発明の果菜分散供給装置は、並行する複数本の果菜搬送体に直接又は間接的に果菜を供給する果菜分散供給装置であって、果菜分散供給装置は振動によって果菜を搬送しながら搬送方向側方に分散させる振動体と、振動体の先方に設けられた果菜引継ぎ体を備えている。果菜引継ぎ体は、回転体と回転体の周方向外側に突設された規制体を備えている。規制体は振動体の軸方向に沿って細長であり、規制体が回転体の回転によって、振動体の上の果菜をせき止めることのできる縦向き状態と、せき止めた果菜が果菜引継ぎ体の先方に進行できる横向き状態に往復回転することができるようにしてある。【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の果菜搬送体の手前に配置して、当該複数本の果菜搬送体に果菜を分散して供給する果菜分散供給装置に関する。
果菜の選別には果菜自動選別装置と呼ばれる装置が使用される。果菜自動選別装置の一種として、PK式(ピアノ鍵盤式)と呼ばれる果菜載せ体を備えたもの(特許文献1及び2)が知られている。この果菜自動選別装置は、縦回転式の搬送チェーンに多数の果菜載せ体が取り付けられた果菜搬送体を備えており、その果菜搬送体での搬送中に果菜の等階級等を計測して選別が行われる。
一般的に、前述のような果菜自動選別装置には果菜搬送体が複数本平行に設けられている。果菜はそれぞれの果菜搬送体毎に設けられた計測手段によって計測され、等階級別に選別される。果菜搬送体が複数本設けられている場合、各果菜搬送体での処理個数にばらつきが出ないよう、各果菜搬送体に果菜をバランスよく分散して供給することが求められる。
特開2008−018354号公報 特開2008−018355号公報
本発明は、並行する複数本の果菜搬送体に果菜をバランスよく分散して供給することのできる果菜分散供給装置を提供することにある。
本発明の果菜分散供給装置は、並行する複数本の果菜搬送体に直接又は間接的に果菜を供給する果菜分散供給装置であって、前記果菜分散供給装置は振動によって果菜を搬送しながら搬送方向側方に分散させる振動体と、当該振動体の先方に設けられた果菜引継ぎ体を備えている。前記果菜引継ぎ体は、回転体と当該回転体の周方向外側に突設された規制体を備えている。前記規制体は振動体の軸方向に沿って細長であり、規制体が回転体の回転によって、振動体の上の果菜をせき止めることのできる状態(以下「縦向き状態」という)と、せき止めた果菜が果菜引継ぎ体の先方に進行できる状態(以下「横向き状態」という)に往復回転することができるようにしてある。
本発明の果菜分散供給装置は、振動によって分散させた果菜を果菜引継ぎ体で引き継いで先方に供給することができるため、複数本の果菜搬送体にバランスよく供給することができ、果菜搬送体ごとの処理個数のばらつきを解消することができる。また、果菜引継ぎ体の構成が簡潔であるため、生産コストやメンテナンスコストを抑えることができる。
果菜自動選別装置の排出受け部から整列部の途中までを示す斜視図。 果菜自動選別装置の分散引継ぎ体の途中から果菜搬送体の終端までを示す斜視図。 図1の側面図。 図2の側面図。 図1の平面図。 図2の平面図。 (a)〜(e)は果菜自動選別装置の分散引継ぎ体の動作説明図。 (a)〜(e)は果菜自動選別装置の他の分散引継ぎ体の動作説明図。 果菜載せ体の一例を示すものであって、(a)は真ん中の可動体を両外側の可動体よりも一段低くした場合の斜視図、(b)は両外側の可動体を真ん中の可動体よりも一段低くした場合の斜視図。 押し下げ具によって可動体を回転させて果菜を果菜載せ体上から排出する場合の説明図であって、(a)は可動体が操作具で保持(ロック)された状態を示すもの、(b)は押し下げ具で操作部を押し下げて果菜を果菜載せ体上から排出した状態を示すもの。 果菜載せ体の動作説明図であって、(a)は図9(a)に示す果菜載せ体と図9(b)に示す果菜載せ体を横並びに設置した状態を示すもの、(b)は(a)の果菜載せ体の手前側二本の可動体を回転させた状態を示すもの。 果菜をエア噴射機で果菜載せ体上から排出する場合の説明図であって、(a)はエア噴射前の状態を示すもの、(b)はエア噴射によって果菜を果菜載せ体上から排出した状態を示すもの。 復帰ガイドの説明図であって、(a)は首振りした可動体を元の状態に復帰させる場合の説明図、(b)は首振りした可動体が元の状態に復帰する動作の説明図。
(実施形態)
本発明の果菜分散供給装置の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明の果菜分散供給装置は、果菜自動選別装置の一部に組み入れて使用することのできるものである。図1〜図6において、11は排出受け部、12は傾斜板、13は引き上げ体、14は送り搬送体、15は分散傾斜体、16は振動体(果菜分散手段)、17は分散引継ぎ体(果菜引継ぎ体)、18は整列部、19は果菜搬送体、20は計測手段、21はプールコンベア、22は不選別コンベア、23は戻り搬送体、24は押し下げ具、25はエア噴射機、1は果菜搬送体19に設けられた果菜載せ体、34は復帰ガイド(図13)である。これらの各構成はすべてが必須の構成というわけではなく、適宜省略することができる。この実施形態においては、分散傾斜体15と整列部18の間に配置された振動体16及び分散引継ぎ体17が本発明の果菜分散供給装置に相当する。果菜分散供給装置は、送り込まれる果菜を分散し、先方に配置された果菜搬送体19に直接又は間接的に果菜を供給することができる。ここでいう直接とは、果菜分散供給装置から供給される果菜が他の構成を介在することなく果菜搬送体19に直に供給されることを、間接とは、果菜分散供給装置から供給される果菜が整列部18等の他の構成を介在して果菜搬送体19に供給されることを意味する。
前記傾斜板12は排出受け部11の先方に、引き上げ体13は傾斜板12の先方に、送り搬送体14は引き上げ体13の先方に、分散傾斜体15は送り搬送体14の先方に、振動体16は分散傾斜体15の先方に、分散引継ぎ体17は振動体16の先方に、整列部18は分散引継ぎ体17の先方に、果菜搬送体19は整列部18の先方に設けられている。この実施形態では、整列部18と果菜搬送体19が四条ずつ設けられ、それぞれの果菜搬送体19の始端側(整列部18寄り)に設けられた計測手段20で、果菜載せ体1上の果菜(この実施形態では、果菜がミニトマトの場合を一例とする)を計測できるようにしてある。
前記計測手段20は果菜搬送体19の整列体18側の始端側に、プールコンベア21及び不選別コンベア22は果菜搬送体19の下方に、戻り搬送体23は不選別コンベア22の先方に設けられている。プールコンベア21及び不選別コンベア22は果菜搬送体19と交差(直交又は略直交)する向きに、戻り搬送体23は果菜搬送体19と平行となる向きに設けられている。図示した例では二本であるが、プールコンベア21は各等階級につき一本又は二本以上設けられる。前記押し下げ具24及びエア噴射機25は、各果菜搬送体19に複数個ずつ(プールコンベア21及び不選別コンベア22と同数)設けられている。
[排出受け部]
前記排出受け部11はコンテナ10等から排出されたミニトマトを引き受けて、先方の傾斜板12に供給する部分である。排出受け部11には、ベルトコンベア等を用いることができる。排出受け部11には、ミニトマトが落下しないように、側方に落下防止壁(図示しない)を設けることができる。図示する例は一例であり、排出受け部11はこれ以外のものであってもよい。排出受け部11として、ベルトコンベアのようにミニトマトを先方へ送る手段を備えていないものを用いることもできるが、この場合は、ミニトマトを手作業で先方へ送ればよい。排出受け部11は省略することもできる。この場合、ミニトマトをコンテナ10等から傾斜板12に直接供給することができる。
[傾斜板]
前記傾斜板12は、排出受け部11から供給されたミニトマトを引き上げ体13の下端側(始端側)へ供給するものである。この実施形態では、側方に落下防止壁26を備えた平板を用いている。傾斜板12を排出受け部11と兼用にして、コンテナ10等から排出されたミニトマトを傾斜板12で受け、引き上げ体13の下端側へ送れるようにすることもできる。図示する例は一例であり、傾斜板12はこれ以外のものであってもよい。傾斜板12は省略することもできる。この場合、ミニトマトをコンテナ10等から引き上げ体13に直接供給することができる。
[引き上げ体]
前記引き上げ体13は、傾斜板12から送られたミニトマトを複数個ずつ引き上げて、先方の送り搬送体14へ供給するものである。一例として図1、図3及び図5に示す引き上げ体13はベルトコンベアの平ベルトの外周に複数の受け材27が突設されたものである。受け材27の突出幅はミニトマトが一つ収まる程度或いは若干はみ出す程度の幅としてある。隣接する受け材27の間隔はミニトマトが一つ収まる程度の間隔、換言すれば、両受け材27の間にミニトマトが上下に二個以上載らない間隔としてある。したがって、一つの受け材27に載る複数のミニトマトは受け材27上で重なることなく一列に整列することとなる。図示する例は一例であり、引き上げ体13はこれ以外のものであってもよい。引き上げ体13は省略することもできる。この場合、ミニトマトをコンテナ10等から送り搬送体14に直接供給することができる。なお、引き上げ体13には、後述する分散引継ぎ体17の構成を採用することもできる。
[送り搬送体]
前記送り搬送体14は、引き上げ体13で引き上げられたミニトマトを先方の分散傾斜体15に供給するものである。この実施形態では、送り搬送体14として既存のベルトコンベアを用いているが、ローラコンベア等、ベルトコンベア以外のものを用いることもできる。図1、図3及び図5に示すように、送り搬送体14の側方には複数の作業員を配置できるようにしてある。作業員は、送り搬送体14上を移動するミニトマトを一つ一つ確認し、傷が付いているものや虫に食われているものなどを適宜取り除くことで一次選別を行う。
[分散傾斜体]
前記分散傾斜体15は、送り搬送体14から送られたミニトマトを分散して、先方の振動体16へ供給するもの(供給台)である。この実施形態では、側方に落下防止壁28を備えた先広がりの平板(板状部)を用いている。平板の上面には分散ガイド29が設けられ、分散傾斜体15に供給されたミニトマトをある程度分散できるようにしてある。送り搬送体14で作業を行う作業員は、分散ガイド29を目印にして、ミニトマトを分散させることができる。
[振動体]
前記振動体16は、分散傾斜体15から供給されるミニトマトを振動によって搬送方向側方にさらに均等又は略均等にバランスよく分散して、先方の分散引継ぎ体17に供給するものである。この振動体16は、載せられたミニトマトが横方向へ移動するように振動するものである。振動体16の振動によって横方向に分散されたミニトマトは、その分散状態を維持したまま分散引継ぎ体17に供給される。振動体16は水平又は略水平となるように設置することもできるが、図7(a)〜(e)及び図8(a)〜(e)のように先方側に下り傾斜となるように設置することもできる。
[分散引継ぎ体]
前記分散引継ぎ体17は振動体16から供給された果菜を横一列に整列させて、先方の整列部18に供給するものである。この実施形態の分散引継ぎ体17は、図1〜図7(a)〜(e)に示すように、回転体17aと当該回転体17aの周方向外側に突設された規制体17bを備えている。回転体17aは振動体16の幅方向の全長と同程度の長さを備えたローラである。回転体17aには、例えばモーターローラを用いることができる。回転体17aには、モーターローラ以外の既存の金属丸棒等を用いることができる。回転体17aとして金属丸棒を用いる場合、その駆動源として、ブレーキ付きモータ等の既存のモータを用いることもできる。回転体17aは、図8(a)〜(e)に示すようなカム17cによって回転するようにしてもよい。
前記規制体17bは振動体16の先端側にあるミニトマトの進行を規制するものである。一例として図7(a)〜(e)に示す規制体17bは回転体17aの長さと同程度の長さを備えた長方形状の平板部材である。規制体17bの突出幅は対象となる果菜の種類に応じて適宜設定できるが、いずれの場合も、対象となる果菜が一つ収まる程度或いは若干はみ出す程度の幅とするのが好ましい。規制体17bは一方の長辺側が回転体17aに固定され、回転体17aの回転に伴って同回転体17aと同方向に回転するようにしてある。この実施形態では、回転体17aは振動体16の下側に配置され、規制体17bのみが振動体16の先方側に突出するようにしてある。
前記規制体17bは、回転体17aの回転によって、縦向き状態と横向き状態の間を往復回転できるようにしてある。この実施形態では、縦向き状態にある規制体17bが横向き状態まで回転し、再び縦向き状態に復帰するまでの時間(往復回転時間)を0.8秒程度としてある。回転体17a(規制体17b)の往復回転時間を0.8秒程度とした場合、次に振動体16から供給されるミニトマトが落下する前に、規制体17bを元の位置に復帰させることができる。ただし、この往復回転時間は一例であり、回転体17a(規制体17b)の往復回転時間はこれより遅くても早くてもよい。分散引継ぎ体17の往復回転は繰り返され、振動体16によって後方から搬送されてくる振動体の上の果菜を、順次せき止め、進行可能とすることができる。図7(a)〜(e)及び図8(a)〜(e)に示すように、分散引継ぎ体17よりも果菜搬送方向先方であって当該分散引継ぎ体17よりも高い位置には、分散引継ぎ体17から排出される果菜の跳ね上りを抑える抑制体9が設けてある。図7(a)〜(e)及び図8(a)〜(e)に示す抑制体9は分散引継ぎ体17と同程度の長さの平板材であるが、抑制体9はこれ以外の形状であってもよい。
なお、図示は省略しているが、回転体の長手方向両外側には、回転体17a上に載るミニトマトが側方から落下するのを防止するためのこぼれ止めを設けることができる。こぼれ止めは、回転体17aに設けることも、回転体17a以外(回転体17aの近傍)に設けることもできる。
[整列部]
前記整列部18は、分散引継ぎ体17から供給されるミニトマトを、重なりを解消しながら縦一列に整列させるものである。一列に整列させるのは、計測手段20を通過する際に、ミニトマトが重なって正確な計測が阻害されるのを防止するためである。一例として図2、図4及び図6に示すものは、振動によってミニトマトの重なりを解消しながら先方へ送るものである。この実施形態では、搬送方向に長い振動装置を三本直列に(一列に)並べているが、振動装置は三本より多くすることも三本より少なくすることもできる。この実施形態では、振動装置の搬送面の横幅が搬送方向先方に向かって次第に又は段階的に狭くなるようにしてある。具体的には、搬送面の幅の異なる三本の振動装置を、搬送面の幅の広いものが手前、搬送面の幅の狭いものが先方となるように、すなわち、ミニトマトが移動する通路(搬送面)が先方に向かうにつれて狭くなるようにしてある。分散引継ぎ体17から供給されるミニトマトは、幅の広い振動装置から幅の狭い振動装置へ導かれ、最終的に一列に整列することとなる。整列部18は、振動装置に代えて複数本のベルトコンベアで構成することもできる。この場合も、ベルトコンベアの搬送面の横幅は、搬送方向先方に向かって次第に又は段階的に狭くなるようにするのが好ましい。
[果菜搬送体]
前記果菜搬送体19は、整列部18から供給された果菜を先方に搬送するものである。一例として図2、図4及び図6に示す果菜搬送体19は、縦回転式の搬送体に複数の果菜載せ体1が取り付けられたものである。この果菜搬送体19は、長尺のフレーム31の長手方向に間隔をあけて配置された複数のスプロケット32の外周に搬送チェーン33が周回された縦回転式のものである。搬送チェーン33は図示しないモータの回転によって走行するようにしてある。搬送チェーン33には多数の果菜載せ体1が連続して取り付けられ、搬送チェーン33の走行によってその走行方向に移動するようにしてある。搬送チェーン33には一列のローラチェーンや二列のローラチェーン等、既存のチェーンを用いることができる。この実施形態では、搬送チェーン33に、図9(a)に示す果菜載せ体1と図9(b)に示す果菜載せ体1が交互に取り付けられ、一段窪んだ部分が一つおきに現れるようにしてある。果菜載せ体1は搬送チェーン33に片持ち支持されている。
一例として図9(a)(b)〜図13に示す果菜載せ体1は、いわゆるPK式(ピアノ鍵盤式)と呼ばれる方式のものであり、搬送チェーン33に取り付ける基部2と、当該基部2に軸支された可動体3及び操作具4を備えている。可動体3と操作具4は一対一の関係にあり、図9(a)(b)〜図13の例では三組設けられている。
前記基部2は搬送チェーン33への取付け部5と、前記可動体3及び操作具4を保持する保持片6を備えている。保持片6は二枚一組で構成され、基部2の上面に上向きに立設されている。この実施形態では、保持片6が三組横並びに設けられている。保持片6は可動体3の数に合わせて設ければよく、例えば、可動体3が二本の場合には二組、四本の場合には四組というようにすることができる。それぞれの保持片6(二枚一組の保持片)の間には可動体3の連結部3aが配置され、第1の支持軸7aで回転可能に軸支されている。それぞれの可動体3には図示しない付勢バネ(可動体用付勢具)が配置され、可動体3の先端側の端部(説明の便宜上、本願では「先端部」という)3dが下方に回転する方向に付勢されている。
前記操作具4は、それぞれの保持片6の後端側(取付け部側)に、第2の支持軸7bで回転可能に支持されている。一例として図9(a)に示す操作具4は側面視V字状であり、前記可動体3の係止溝3bに係止する係止部4aと係止部4aの係止を解除する操作部4bを備えている。係止部4aを係止溝3bに係止することで可動体3がロックされ、係止部4aによる係止を解除することで可動体3が回転する(可動体3の先端側が下がる。本願においてこの動きを「首振り」という)。操作具4には図示しない付勢バネ(操作具用付勢具)が取り付けられ、操作具4の係止部4aが可動体3の係止溝3bに係止する方向に力が付勢されている。
図9(a)に示す可動体3は、軸支側の端部(説明の便宜上、本願では「後端部」という)3cと先端部3dとの間に両端部3c、3dよりも低い谷部3eを備えた側面視V字状であり、真ん中の可動体3が両外側の可動体3よりも一段低くなるようにしてある。両外側の可動体の上面側は、可動体3の断面形状が略半球状(蒲鉾型)となるようにしてある。真ん中の可動体3は、両外側の可動体3よりもなだらかなV字状としてある。真ん中の可動体3の表面には、長手方向に長い二本の縦突条8aが間隔をあけて設けられている。二本の縦突条8aの間には二本の横突条8bが、二本の縦突条8aの先方と後方側の二カ所に設けられている。両外側の可動体3の表面には、横突条8cが多数本間隔をあけて設けられている。なお、この実施形態の可動体3は、プラスチック製の芯材の外側にゴム製のカバーを被せたものである。
果菜載せ体1は、図9(b)に示すように、真ん中の可動体3を高く、その両外側の可動体3が真ん中の可動体3よりも一段低くなるようにすることもできる。両外側の可動体3の表面には、図9(a)の真ん中の可動体3と同様の縦突条8aと横突条8bが設けられ、真ん中の可動体3には、図9(a)の両外側の可動体3と同様の横突条8cが設けられている。
図9(a)(b)に示す可動体3は側面視ゆるやかなV字状となるようにしてあるが、可動体3はV字状ではなく平坦にすることもできる。この場合、V字状とする場合に比べて可動体3上の果菜(例えばミニトマト)が転がりやすくなるため、可動体3の中心部分に果菜の転がりを防止するための突起等(図示しない)を設けることもできる。ただし、突起は果菜のプールコンベアへの送り出しに支障をきたすことのないものとする。
図2、図4及び図6に示すように、前記フレーム31には、所定間隔をあけて押し下げ具24とエア噴射機25が設けられている。押し下げ具24とエア噴射機25は、プールコンベア21と不選別コンベア22の夫々に対応する位置に一つずつ設けられている。より具体的には、押し下げ具24は各プールコンベア21及び不選別コンベア22よりもフレーム31の長さ方向手前側に設けてあり、エア噴射機25は押し下げ具24よりもフレーム31の長さ方向先方側であって、各プールコンベア21及び不選別コンベア22の幅方向の中心付近に設けてある。果菜搬送体19の終端付近には、首振りした可動体3を元の位置に復帰させるための復帰ガイド34(図13(a)(b))が設けられている。
[計測手段]
前記計測手段20は、果菜載せ体1で搬送されるミニトマトの形状やサイズ、糖度等を計測するものである。計測手段20としては、撮影用のカメラ、処理回路、糖度計等を備えたものを用いることができる。計測手段20は果菜搬送体19の上方に配置して搬送中のミニトマトを上方から撮影して計測できるようにすることも、側方に配置して搬送中のミニトマトを側方から計測できるようにすることも、真下に配置して搬送中のミニトマトを下方から計測することもできる。その他の位置に配置して異なる方向から計測できるようにすることもできる。前記カメラ、処理回路、糖度計等には既存のものを使用することができ、計測手段20には画像式、光学式等の各形式の計測器を使用することができる。
[押し下げ具]
押し下げ具24は走行中の果菜載せ体1の操作具4を押し下げて、果菜載せ体1上のミニトマトをプールコンベア21や不選別コンベア22に排出するもの(排出装置)である。一例として図2、図4、図6及び図10(a)(b)に示す押し下げ具24は、ロータリーソレノイド(図示しない)と、そのロータリーソレノイドの回転軸(図示しない)に固定された押し下げアーム24aと押し下げアーム24aの先端に設けられた押し盤24bを備えている。ロータリーソレノイドには等階級判別信号が送信され、その信号に従って押し下げアーム24aが回転するようにしてある。前記押し下げ具24は一例であり、これ以外のもので代用することもできる。
[エア噴射機]
前記エア噴射機25は、エアによって果菜載せ体1上のミニトマトをプールコンベア21や不選別コンベア22に排出するもの(排出装置)である。エア噴射機25でミニトマト又はミニトマトの近傍にエアを噴射することで、ミニトマトを果菜載せ体1から排出することができる。エア噴射機25には既存のものを用いることができる。エア噴射機25の噴射力は、ミニトマトを排出できる強さであって、且つ、排出されるミニトマトが隣の果菜搬送体19に届かない程度の強さとするのが好ましい。排出されるミニトマトが隣の果菜搬送体19に到達するのを防止するため、各果菜搬送体19の間にカーテンのようなものを垂らしておき、排出されるミニトマトが隣の果菜搬送体19に載らないようにすることもできる。
この実施形態では、押し下げ具24とエア噴射機25の双方を備えた場合を一例としているが、この場合、押し下げ具24とエア噴射機25の双方を用いることも、いずれか一方のみを用いることもできる。また、任意の果菜搬送体19の一番目のプールコンベア21への排出にはエア噴射機25を、二番目のプールコンベア21への排出には押し下げ具24をというように、一条の果菜搬送体19の中で押し下げ具24とエア噴射機25を選択的に用いることもできる。なお、押し下げ具24とエア噴射機25の一方のみを用いる場合には、いずれか一方のみを設けることも、双方を設けて一方のみを用いるようにしてもよい。
[プールコンベア]
前記プールコンベア21は、果菜載せ体1から排出されるミニトマトを引き継ぐものである。一例として図2、図4及び図6に示すプールコンベア21は、間隔をあけて配置されたローラの外周に平ベルトが周回されたベルトコンベア式のものである。この実施形態では、プールコンベア21は四条の果菜搬送体19の下方に、これら果菜搬送体19と直交(交差)する向きに設けてあり、各果菜搬送体19の果菜載せ体1から排出されるミニトマトが引き継がれるようにしてある。プールコンベア21は図2及び図6の矢印方向に連続回転或いは間欠回転するようにしてある。図示は省略しているが、プールコンベア21は各等階級につき一本又は二本以上、好ましくは三本以上ずつ設けることができる。なお、プールコンベア21の先方には、プールコンベア21に排出されたミニトマトの重量や個数を自動で計測してパック詰めするパック詰め装置を設けておくこともできる。
[不選別コンベア]
前記不選別コンベア22は、等階級が判別されずに最終のプールコンベア21を通過したミニトマト(いずれのプールコンベア21にも排出されなかった果菜)を排出するためのコンベアである。この実施形態では、間隔をあけて配置されたローラの外周に平ベルトが周回されたベルトコンベア式のものを、プールコンベア21と平行に一本設けてある。不選別コンベア22へのミニトマトの排出は押し下げ具24で行うことも、エア噴射機25で行うこともできる。押し下げ具24で行う場合、当該押し下げ具24を通過するすべての果菜載せ体1の操作部4bを押し下げることで、不選別のミニトマトを不選別コンベア22に排出することができる。エア噴射機25の場合、選別されることなく不選別コンベア22の位置まで到達したミニトマト一つ一つにエアを噴射して排出することができる。前者の方法では、不選別のミニトマトを確実に排出できるメリットがあり、後者の方法では、押し下げ具24で操作部4bを押し下げる際に生じる操作音がなく静かであるというメリットがある。
[戻り搬送体]
前記戻り搬送体23(図2、図4及び図6)は不選別コンベア22に排出された果菜を振動体16に帰還させる(戻す)ものである。この実施形態では、戻り搬送体23は果菜搬送体19の外側に果菜搬送体19と平行に設けられており、当該戻り搬送体23のベルトが、果菜搬送体19での果菜搬送方向と反対方向(果菜載せ体19が始端側に戻る方向)に進行するようにしてある。戻り搬送体23と振動体16の間には滑り板23aが設けられ、戻り搬送体23で戻されたミニトマトを振動体16へ供給できるようにしてある。
[復帰ガイド]
前記復帰ガイド34は、首振りした可動体3を元の状態、すなわち、可動体3の係止溝3bに操作具4の係止部4aが係止される状態に復帰させるためのガイドである。この実施形態では、図13(a)(b)に示すような一本の湾曲した棒を用いている。この復帰ガイド34は、終端側に向けてなだらかに上昇したのち水平になる形状であり、果菜載せ体1がこの復帰ガイド34の上面側に接触しながら移動することで、元の位置に復帰できるようにしてある。復帰ガイド34の構造はこれ以外であってもよい。プールコンベア21及び不選別コンベア22へのミニトマトの排出をすべてエア噴射機25で行う場合には、復帰ガイド34は省略することができる。
(動作)
前記排出受け部11に排出されたミニトマトは、傾斜板12を転がり、引き上げ体13で上方へ引き上げられる。引き上げられたミニトマトは送り搬送体14に載り、不良なミニトマトはこの送り搬送体14のところで作業員によって手作業で取り除かれる。送り搬送体14を通過したミニトマトは分散傾斜体15を転がり、振動体16へ到達する。振動体16に到達したミニトマトは振動体16の振動によって、横方向に均等又は略均等にバランスよく分散される。振動体16で分散されたミニトマトは、分散引継ぎ体17の規制体17bでせき止められることで、振動体16の先端側に規制体17bに沿って整列する。この状態で、回転体17aが回転すると、その回転に伴って回転する規制体17bを介して振動体16上の一列目のミニトマトが整列部18に供給される。整列部18に供給されたミニトマトはその搬送中に搬送方向に一列に整列し、果菜搬送体19の果菜載せ体1上に載せられる。果菜載せ体1に載せられたミニトマトは、その搬送中に計測手段20で計測され、その結果に基づいて等階級が判別される。等階級の判別信号は、押し下げ具24又は/及びエア噴射機25に送信され、等階級が判別したミニトマトが所定のプールコンベア21の上方へ移動すると、果菜載せ体1の可動体3が首振りし、或いはエア噴射機25がエアを噴射して当該果菜載せ体1上のミニトマトが所定のプールコンベア21へ排出される。プールコンベア21に排出されることなく全てのプールコンベア21を通過したミニトマトは、不選別コンベア22に排出され、戻り搬送体23によって振動体16へ戻される。振動体16に戻されたミニトマトは再び分散引継ぎ体17を介して整列部18に供給され、以降、前述した流れで選別される。プールコンベア21や不選別コンベア22へミニトマトを排出する際に首振りした可動体3は、不選別コンベア22の先方に配置された復帰ガイド34によって元の状態に復帰する。なお、この実施形態の果菜自動選別装置では、1秒あたり10〜12個程度の処理が可能である。
本願の果菜分散供給装置は、ミニトマトのほか、カボスや栗、ピーマンといった比較的傷付き難い果菜を選別する果菜自動選別装置の一部に組み込んで利用することができる。
1 果菜載せ体
2 基部
3 可動体
3a 連結部
3b 係止溝
3c 後端部
3d 先端部
3e 谷部
4 操作具
4a 係止部
4b 操作部
5 取付け部
6 保持片
7a 第1の支持軸
7b 第2の支持軸
8a 縦突条
8b 横突条
8c 横突条
9 抑制体
10 コンテナ
11 排出受け部
12 傾斜板
13 引き上げ体
14 送り搬送体
15 分散傾斜体
16 振動体(果菜分散手段)
17 分散引継ぎ体(果菜引継ぎ体)
17a 回転体
17b 規制体
17c カム
18 整列部
19 果菜搬送体
20 計測手段
21 プールコンベア
22 不選別コンベア
23 戻り搬送体
23a 滑り板
24 押し下げ具
24a 押し下げアーム
24b 押し盤
25 エア噴射機
26 落下防止壁
27 受け材
28 落下防止壁
29 分散ガイド
31 フレーム
32 スプロケット
33 搬送チェーン
34 復帰ガイド

Claims (7)

  1. 並行する複数本の果菜搬送体に直接又は間接的に果菜を供給する果菜分散供給装置であって、
    前記果菜分散供給装置は振動によって果菜を搬送しながら搬送方向側方に分散させる振動体と、当該振動体の先方に設けられた果菜引継ぎ体を備え、
    前記果菜引継ぎ体は、回転体と当該回転体の周方向外側に突設された規制体を備え、
    前記規制体は振動体の軸方向に沿って細長であり、規制体が回転体の回転によって、振動体の上の果菜をせき止めることのできる縦向き状態と、せき止めた果菜が果菜引継ぎ体の先方に進行できる横向き状態に往復回転可能である、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  2. 請求項1記載の果菜分散供給装置において、
    果菜引継ぎ体の往復回転が繰り返されて、振動体によって後方から搬送されてくる振動体の上の果菜を、順次、せき止め、進行可能とすることができる、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の果菜分散供給装置において、
    振動体の手前に分散傾斜体が設けられ、
    前記分散傾斜体は、それに送り込まれる果菜を横に広げながら振動体に送り込み可能である、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の果菜分散供給装置において、
    コンテナから送り込まれる果菜を横一列に並べて引き上げる引き上げ体を備え、
    前記引き上げ体は、回転ベルトと、当該回転ベルトの外周に突設された二以上の受け材を備え、
    前記受け材は引き上げ体の回転方向に所定間隔で設けられ、
    前記引き上げ体は、コンテナから送り込まれる果菜を前記受け材で支持して当該受け材上に横一列に並べて、その状態を維持したまま果菜を引き上げることができる、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  5. 請求項4記載の果菜分散供給装置において、
    引き上げ体の手前に、コンテナから送り込まれる果菜を引き上げ体の受け材の上に送り込む傾斜板が設けられた、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の果菜分散供給装置において、
    果菜引継ぎ体と果菜搬送体の間に果菜の重なりを解消しながら搬送方向に一列に整列させる整列部が設けられた、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
  7. 請求項6記載の果菜分散供給装置において、
    整列部は搬送方向に長い振動装置を複数本備え、
    前記複数本の振動装置は搬送方向に一列に設けられ、
    前記複数の振動装置の搬送面の横幅が搬送方向先方に向かって次第に又は段階的に狭くなっている、
    ことを特徴とする果菜分散供給装置。
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