JP2019208961A - 低体重児用吸収パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】低体重児の肌への負担を軽減しつつ、排泄物の漏れにくい低体重児用吸収パッドを提供すること。【解決手段】吸収体(2)と、吸収体(2)よりも肌側に配置された肌側シート(3)と、吸収体(2)よりも非肌側に配置された外装シート(6)とを有する低体重児用吸収パッド(1)であって、平面視において、吸収体(2)は、肌側シート(3)及び外装シート(6)よりも小さく、吸収体(2)は、高分子吸収剤と、液体吸収性繊維とを有し、高分子吸収剤の坪量は250g/m2以上であること。【選択図】図1

Description

本発明は、低体重児用吸収パッドに関する。
特許文献1には、吸収体と、一対のファスニングテープとを有し、3000g(グラム)以下の低体重児を主な着用対象者としたテープタイプの使い捨ておむつが開示されている。
特開2016−202739号公報
特許文献1に記載のテープタイプのおむつの場合、おむつを低体重児の下に敷き込む際に、低体重児の弱い肌をファスニングテープで傷つけてしまうおそれがある。一方、吸収パッドは、ファスニングテープを有さず、低体重児の腰まで敷き込む必要がないため、低体重児の肌への負担を軽減できる。よって、低体重児には吸収パッドが好適に使用される。ただし、吸収パッドは、テープタイプに比べて排泄物が漏れやすいという課題がある。
そこで、本発明は、低体重児の肌への負担を軽減しつつ、排泄物の漏れにくい低体重児用吸収パッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収体と、前記吸収体よりも肌側に配置された肌側シートと、前記吸収体よりも非肌側に配置された外装シートとを有する低体重児用吸収パッドであって、平面視において、前記吸収体は、前記肌側シート、及び、前記外装シートよりも小さく、前記吸収体は、高分子吸収剤と、液体吸収性繊維とを有し、前記高分子吸収剤の坪量は250g/m2以上であることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、低体重児の肌への負担を軽減しつつ、排泄物の漏れにくい低体重児用吸収パッドを提供できる。
低体重児用吸収パッド1の肌側平面図である。 低体重児用吸収パッド1の非肌側平面図である。 図1に示す線A−Aでの断面図である。 接着剤10の塗布パターンを示す図である。 図5A及び図5Bは吸収パッド1の使用方法の一例を説明する図である。 吸収パッド1のパッケージ40の概略斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収体と、前記吸収体よりも肌側に配置された肌側シートと、前記吸収体よりも非肌側に配置された外装シートとを有する低体重児用吸収パッドであって、平面視において、前記吸収体は、前記肌側シート、及び、前記外装シートよりも小さく、前記吸収体は、高分子吸収剤と、液体吸収性繊維とを有し、前記高分子吸収剤の坪量は250g/m2以上であることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、低体重児の肌への負担を軽減しつつ、吸収体で排泄物をしっかりと吸収でき、排泄物の漏れを抑制できる。また、高分子吸収剤の膨潤により吸収パッドの縁部が開き、高分子吸収剤が外にこぼれてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、前記吸収体が配置されている前記低体重児用吸収パッドの部位の厚みは2.5mm未満であることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、吸収体が配置されている部位と配置されていない部位との段差が小さく、段差により低体重児の肌を傷付けてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、前記液体吸収性繊維の坪量は100g/m2以下であることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、吸収体の厚みを薄くでき、吸収体が配置されている吸収パッドの部位の厚みを小さくできる。よって、吸収体が配置されている部位と配置されていない部位との段差が小さくなり、段差により低体重児の肌を傷付けてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、長手方向及び幅方向を有し、前記長手方向の長さは180mm以下であり、前記幅方向の長さは75mm未満であり、前記幅方向の一方側における前記吸収体の端から前記低体重児用吸収パッドの端までの前記幅方向の長さを、前記低体重児用吸収パッドの幅で除した値は0.1よりも大きいことを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、吸収体が配置されていない部位の幅方向の長さが比較的に長くなる。よって、高分子吸収剤の膨潤により吸収パッドの縁部が開き、高分子吸収剤が幅方向の外にこぼれてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、長手方向及び幅方向を有し、前記幅方向の両側部において、前記長手方向に沿う弾性部材は設けられておらず、前記幅方向の一方側における前記吸収体の端から前記低体重児用吸収パッドの端までの前記幅方向の長さを、前記低体重児用吸収パッドの幅で除した値は0.1よりも大きいことを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、長手方向に展開した状態が維持されやすく、低体重児の下に吸収パッドを敷き込みやすい。また、吸収体が配置されていない部位の幅方向の長さが比較的に長くなる。よって、高分子吸収剤の膨潤により吸収パッドの縁部が開き、高分子吸収剤が幅方向の外にこぼれてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、外周縁部において、前記肌側シート及び前記外装シートが、接着剤、及び、溶着部によって接合されていることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、外周縁部の接合強度が高まる。よって、高分子吸収剤の膨潤により吸収パッドの縁部が開き、高分子吸収剤が外にこぼれてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、前記溶着部は、前記低体重児用吸収パッドの端よりも内側に設けられていることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、溶着部により吸収パッドの端の剛性が高まることを防止でき、低体重児の肌を傷付けてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、前記溶着部は、前記接着剤の端よりも内側に設けられていることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、溶着部はより内側に位置するため、剛性の高い溶着部で低体重児の肌を傷付けてしまうことを抑制できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、梱包状態において、前記低体重児用吸収パッドは折られていない状態であることを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、梱包時の折り癖が付くことで吸収パッドの一部が弱くなり、その部位が高分子吸収剤の膨潤で破れることがなく、高分子吸収剤が外へこぼれてしまうことを防止できる。
かかる低体重児用吸収パッドであって、非肌側面に接着部が設けられていないことを特徴とする低体重児用吸収パッドである。
このような低体重児用吸収パッドによれば、脚をM字型に強く曲げた姿勢を取る低体重児の脚に、吸収パッドの非肌側面の接着部がくっついてしまうことを防止でき、看護師らが吸収パットを扱いやすくなる。
===実施形態===
低体重児用吸収パッドとは、体重3000g以下の低体重児を着用対象とした吸収パッドである。中でも、2500g未満の低出生体重児、1500g未満の極低出生体重児、1000g未満の超低出生体重児に好適に適用できる。
===低体重児用吸収パッド1の基本構成===
図1は、低体重児用吸収パッド1(以下「吸収パッド」ともいう)の肌側平面図である。図2は、吸収パッド1の非肌側平面図である。図3は、図1に示す線A−Aでの断面模式図である。
吸収パッド1は、所謂フラットタイプの使い捨ておむつであって、平面視略長方形状であり、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する。厚さ方向において、着用者に接する側を肌側といい、その反対側を非肌側という。
図3に示すように、吸収パッド1は、吸収体2と、吸収体2よりも肌側に配置された肌側シート3と、吸収体2と肌側シート3の間に配置された中間シート4と、吸収体2よりも非肌側に配置された外装シート6と、吸収体2と外装シート6の間に配置された防漏シート5とを有する。肌側シート3及び中間シート4は液透過性のシートである。防漏シート5は液不透過性のシートである。また、厚さ方向に隣り合う資材は接着剤10によって接合されている。
吸収体2は、高分子吸収剤(super absorbent polymer、以下「SAP」ともいう)と、液体吸収性繊維とを有する。SAPを含有する液体吸収性繊維(吸収コア2A)は、図3に示すように液透過性のコアラップシート2Bで覆われていてもよいし、覆われていなくてもよい。
SAPとしては、例えば、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系の何れも採用できる。デンプン系又はセルロース系としては、例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物等が挙げられ、合成ポリマー系としては、例えば、ポリアクリル酸塩系(特に、ポリアクリル酸ナトリウム系)、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系、ポリアスパラギン酸塩系、ポリグルタミン酸塩系、ポリアルギン酸塩系、デンプン系、セルロース系等が挙げられる。
液体吸収性繊維としては、パルプ繊維、コットン等のセルロース、レーヨンやフィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテートやトリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、親水化処理された熱可塑性疎水性化学繊維等を例示できる。
===低体重児用吸収パッド1の特徴部===
図4は、接着剤10の塗布パターンを示す図である。図5A及び図5Bは、吸収パッド1の使用方法の一例を説明する図である。
低体重児は、一般に、病院等において保育器の中で育成されている。保育器内において、低体重児は、安静を保つために、マットの上で胎内にいた時の姿勢(背中をC字型に丸くカーブさせ、脚をM字型に強く曲げた姿勢)で寝ていることが多い。低体重児のおむつ(吸収パッド1)の交換は、低体重児の身体とマットの間から使用済みのおむつが抜き取られた後、低体重児の身体とマットの間に新しいおむつが挿入される。
低体重児の中でも特に1000g未満の児の肌は弱い。そのため、1000g未満の児には、ファスニングテープを有さない吸収パッド1が好適に使用される。これは、吸収パッド1の交換時において、低体重児の身体とマットの間に剛性の高いファスニングテープが抜き差しされることがなく、ファスニングテープで低体重児の肌を傷つけてしまうことを防止できるからである。また、テープタイプのおむつに比べて、吸収パッド1の着脱は容易である。そのため、1000g未満の児を必要以上に動かさずに、吸収パッド1の交換を行えるので、1000g未満の児の安静を保つことができ、看護師等の負担も軽減できる。
また、1000g未満の児には、チューブ等の医療器具が取り付けられていたり、光線治療が施されていたりすることが多い。吸収パッド1を使用することで、低体重児の肌の露出面積を増やすことができる。そのため、低体重児に医療器具を取り付けやすくなり、光線治療の照射面積を増やすことができ、医療の妨げを抑制しつつ使用できる。
そこで、本実施形態の吸収パッド1の主な着用対象者を1000g未満の児とする。そのため、吸収パッド1が長手方向及び幅方向に展開している状態(図1)において、吸収パッド1の製品長(長手方向の長さ)L1を180mm以下とし、吸収パッド1の製品幅(幅方向の長さ)W1,W2を75mm未満とすることが好ましい(L1≦180mm、W1,W2<75mm)。
吸収パッド1の製品長L1が180mmよりも長い場合、低体重児の肌を不要に覆い、医療の妨げとなるおそれがある。また、吸収パッド1の製品幅W1,W2が75mm以上であると、脚をM字型に強く曲げた姿勢を取りにくく、無理に姿勢を取らせると低体重児の肌を傷つけてしまうおそれがある。そのため、吸収パッド1のサイズを上記にすることで、医療の妨げを抑制しつつ使用でき、低体重児の肌への負担を軽減できる。
また、1000g未満の児の臍から背側の腰部まで長さは140mm程度である。そこで、本実施形態では、吸収パッド1の製品長L1を180mm以下、好ましくは140mm以下とする。このように製品長L1を出来る限り短くすることで、低体重児の下に敷き込む吸収パッド1の長さを短くできる。よって、吸収パッド1を敷き込みやすくなり、低体重児の肌への負担も軽減できる。また、1000g未満の児の股間幅は35mm程度であるため、本実施形態では、吸収体2の幅W3を34mmとし、吸収パッド1の長手方向中央の製品幅W1〜W2を50〜56mmとする。そうすることで、排泄物を吸収体2でしっかりと吸収できる。また、吸収パッド1を低体重児の下に敷き込んだ際に、吸収パッド1で低体重児の臀部を覆うことができる。そのため、吸収パッド1で排泄物を捉えることができる。また、看護師等にも漏れにくいという安心感を付与できる。
ただし、上記に限定されず、吸収パッド1の製品長L1が180mmよりも長くてもよく、吸収パッド1の製品幅W1,W2が75mm以上であってもよい。
また、本実施形態の吸収パッド1は、長手方向に対称な形状であり、長手方向の前後を区別することなく使用できる。また、吸収パッド1の幅方向の両側端は、長手方向の中央部において幅方向の内側に凸となるように湾曲している。本実施形態では、吸収パッド1の長手方向の中央部の製品幅(最小幅)W1を50mmとするのに対して、長手方向の両端部の製品幅(最大幅)W2を56mmとする。
このように、吸収パッド1の長手方向の両端部が膨らんだ形状であることで、低体重児の下に吸収パッド1を敷き込む際に、低体重児の身体の横から吸収パッド1が突出する。そのため、看護師等は、低体重児の身体の横から突出した吸収パッド1の部位を指で押さえることができ、吸収パッド1を敷き込みやすくなる。よって、看護師等は、低体重児の身体を必要以上に動かさず、かつ、低体重児の身体に触れずに、吸収パッド1を安全に敷き込むことができる。ただし、吸収パッド1の形状は、上記に限定されず、例えば長方形状等の種々の形状であってよい。また、吸収パッド1は長手方向に非対称な形状であってもよい。
また、1000g以上の低体重児の中には、臍から点滴を入れていたり、股関節に障害があったり等の理由から、テープタイプのおむつを使用できない児もいる。そのような1000g以上の低体重児にも、本実施形態の吸収パッド1を使用できることが好ましい。
そこで、本実施形態の吸収パッド1では、吸収体2が有するSAP(高分子吸収剤)の坪量を250g/m2以上とする。SAPは吸収体2の全面に略均等に分散されており、吸収体2の全面において、SAPの坪量が250g/m2以上であることが好ましい。ただし、吸収体2の少なくとも一部においてSAPの坪量が250g/m2以上であればよい。
そうすることで、吸収パッド1はテープタイプのおむつのように低体重児の腰周りや脚周りを覆わないが、吸収体2で排泄物をしっかりと吸収でき、排泄物の漏れを抑制できる。具体的には、吸収体2の全面において40cc程度の尿を吸収できる。そのため、3時間で20cc程度の尿を排泄する1000g以上の低体重児が吸収パッド1を使用する場合にも、排泄物の漏れを抑制できる。
また、本実施形態の吸収パッド1は、長手方向に対称な形状であり、長手方向の前後を区別することなく使用される。低体重児がマットの上で、胎内にいた時の姿勢で寝ている場合、低体重児の臀部がマットにしっかりと当接されていることが多い。そうすると、尿が吸収体2の長手方向に拡散しにくい。その場合にも、本実施形態の吸収パッド1によれば、長手方向の両半分がそれぞれ20cc程度の尿を吸収できる。そのため、1000g以上の低体重児の排泄口が、吸収パッド1の長手方向一方側の半分に当接する場合にも、長手方向他方側の半分に当接する場合にも、排泄物の漏れを抑制できる。
さらに、本実施形態の吸収パッド1では、平面視において(図1や図2に示すように厚さ方向に見て)、吸収体2は、肌側シート3、及び、外装シート6よりも小さくなっている。つまり、吸収体2は、吸収パッド1の外形を成す肌側シート3及び外装シート6よりも小さく、吸収体2の端2aは吸収パッド1の外周端1aに位置しない。
具体的には、本実施形態の吸収体2は長方形状である。そして、吸収パッド1の製品長L1は140〜180mmであるのに対して、吸収体2の長手方向の長さL2は115mmである。また、吸収パッド1の幅が50〜56mmであるのに対して、吸収体2の幅は34mmである。よって、吸収パッド1は、長手方向における吸収体2の両外側と、幅方向における吸収体2の両外側とにおいて、吸収体2が配置されず、肌側シート3や外装シート6等のシートのみで構成される部位を有する。
そのため、本実施形態の吸収パッド1ではSAPの坪量が比較的に大きいが、排泄によるSAPの膨潤後に低体重児の体圧が吸収パッド1に掛かっても、吸収パッド1の外周縁部における肌側シート3と外装シート6の接合部分が開いてしまうことを抑制できる。よって、排泄後も、肌側シート3と外装シート6の間に吸収体2を封じることができ、SAPが吸収パッド1の外へこぼれてしまうことを抑制できる。
特に1000g未満の超急性期(22週〜25週)の児の皮膚はジェル状である。そのため、吸収パッド1からこぼれたSAPが皮膚に付着すると取れにくくなってしまう。SAPを取るために、手袋を着用した看護師等が低体重児の身体に触れることで、低体重児の肌を傷付けてしまうおそれがある。よって、本実施形態のように、吸収パッド1からSAPをこぼれにくくすることがより有効となる。
また、吸収体2を構成する液体吸収性繊維の坪量は100g/m2以下であることが好ましい。吸収体2の全面において、液体吸収性繊維の坪量が100g/m2以下であることが好ましが、吸収体2の少なくとも一部において液体吸収性繊維の坪量が100g/m2以下であればよい。本実施形態では、液体吸収性繊維の坪量を80g/m2以下とする。そうすることで、吸収体2の厚みを薄くできる。
具体的には、吸収体2が配置されている吸収パッド1の部位の厚み(製品厚み)は2.5mm未満であることが好ましく、本実施形態では2mmとする。
吸収体2が配置されている吸収パッド1の部位の厚みが2.5mm以上であると、吸収パッド1において、吸収体2が配置されている部位と配置されていない部位との段差が大きく、段差のエッジで低体重児の肌を傷付けてしまうおそれがある。そのため、吸収体2の厚みを薄くすることで、低体重児の肌への負担を軽減できる。
つまり、本実施形態の吸収パッド1は、吸収体2の厚みは比較的に薄いが、SAPの坪量は比較的に大きい。このように、吸収体2におけるSAPの含有率を大きくすることで、1000g未満の低体重児が着用しても、吸収体2の厚みによる段差で肌を傷付けてしまうことを抑制でき、1000g以上の低体重児が着用しても、排泄物の漏れを抑制できる。
ただし、上記に限定されず、液体吸収性繊維の坪量は100g/m2よりも大きくてもよく、吸収体2が配置されている吸収パッド1の部位の厚みが2.5mm以上であってもよい。
吸収体2のSAP(高分子吸収剤)の坪量、及び、液体吸収性繊維の坪量の測定は、下記の方法で測定できる。
まず、測定対象の吸収体2から任意の質量のSAPを取り出し、1mol/Lの塩酸を用いて中和滴定を行い、検量線を作成し、当該SAPのポリマー係数を割り出す。
次に、吸収体2(コアラップシート2Bで覆われていない状態)から、測定対象となる範囲の吸収体2の部位をサンプルとして取り出し、厚さ方向に見たサンプルの面積と、サンプル(SAP+液体吸収性繊維)の質量を測定する。
その後、適量の塩化ナトリウムを溶解させたイオン交換水に、サンプルを投入し、1mol/Lの塩酸を1mlずつ注入し、当該イオン交換水のpHを測定するpHメーターの数値が大きく変動した時点における塩酸の注入量を読み取る。その読み取った数値と上記のポリマー係数を掛けあわせたものが、サンプルに含まれていたSAPの質量となる。
得られたSAPの質量を上記のサンプル面積で除することで、SAPの坪量を算出できる。また、上記のサンプル質量からSAPの質量を減ずることで、サンプルに含まれていた液体吸収性繊維の質量を算出でき、その質量を上記のサンプル面積で除することで、液体吸収性繊維の坪量を算出できる。
なお、吸収体2からサンプルを取り出す範囲は、SAPや液体吸収性繊維が吸収体2の全面に略均等に分散されている場合には吸収体2の全域であってもよい。また、吸収体2の任意の一部(例えば、1cm〜5cm角の領域)であってもよい。本発明においては,少なくとも一以上の取り出し範囲から取り出されたサンプルについて、SAP(高分子吸収剤)の坪量が250g/m2以上であればよく、望ましくは、液体吸収性繊維の坪量が100g/m2以下であるとよい。
また、吸収パッド1の厚みの測定は、周知の方法で行うとよい。例えば、ミツトヨ(株)製のダイヤルシックネスゲージID−C1012C又はそれと同等のものを使用し、接触子の面積を20mm2、接触圧を3gf/cm2(294N/m2)に設定して測定することができる。
また、吸収パッド1は、幅方向の両側部において、長手方向に沿う弾性部材が設けられていない。例えば、着用者の肌側に起立可能な防漏壁を形成するための弾性部材や、着用者の脚周りに吸収パッド1がフィットするための脚周り弾性部材が設けられていない。そのため、吸収パッド1は長手方向に展開した状態が維持されやすく、低体重児の下に吸収パッド1を敷き込みやすくなっている。
また、前述のように、吸収パッド1は、製品長L1を180mm以下とし、製品幅W1,W2を75mm未満とすることが好ましく、全体の大きさが小さい。ただし、図1に示すように、幅方向の一方側における吸収体2の端2aから吸収パッド1の端1aまでの幅方向の長さW4を、吸収パッド1の幅W1,W2で除した値が0.1よりも大きいことが好ましい(W4/W1>0.1,W4/W2>0.1)。なお、長手方向において吸収体2や吸収体パッド1の幅が変化する場合、長手方向における同じ位置での吸収体2の幅及び吸収パッド1の幅とする。
具体的に説明すると、本実施形態では、吸収体2の幅W3は一定で34mmであり、吸収体2の幅方向の中心は、吸収パッド1の幅方向の中心に揃っているものとする。そのため、吸収パッド1の幅W1が最小の50mmである位置では、幅方向の一方側における吸収体2の端2aから吸収パッド1の端1aまでの幅方向の長さW4は8mm((50−34)/2)であり、それを吸収パッド1の幅W1で除した値は0.16(=8/50)となっている。また、吸収パッド1の幅W2が最大の56mmである位置では、幅方向の一方側における吸収体2の端2aから吸収パッド1の端1aまでの幅方向の長さW4は11mm((56−34)/2)であり、それを吸収パッド1の幅W1で除した値は約0.196(=11/56)となっている。
この場合、吸収パッド1の幅に対して、吸収体2が配置されていない幅W4が比較的に長いことになる。そのため、排泄によるSAPの膨潤後に、吸収パッド1の幅方向の両側部において、肌側シート3と外装シート6の接合部分が開いてしまうことを抑制できる。よって、SAPが吸収パッド1の幅方向の外側へこぼれてしまうことを抑制できる。
なお、排泄物は長手方向の両端まで拡散する確率が小さく、吸収パッド1の長手方向の両端部に比べて、幅方向の両側部の方が、肌側シート3と外装シート6の接合部分が開きやすい。そのため、上記のように、吸収体2が配置されていない幅W4を長くするとよい。ただし、本実施形態では、長手方向の一方側における吸収体2の端から吸収パッド1の端までの長さも12.5mm以上(=(140−115)/2)と比較的に長くなっている。そのため、SAPが吸収パッド1の長手方向の外側へこぼれてしまうことを抑制できる。
また、図3に示すように、吸収パッド1では、吸収体2よりも外側の外周縁部において、肌側シート3及び外装シート6が、接着剤10によって接合されている。詳しくは、肌側シート3及び外装シート6は、中間シート4及び防漏シート5を介して、接着剤10によって接合されている。
本実施形態では、肌側シート3及び外装シート6の全面に、図4に示す波線状のパターンで接着剤10が塗布されており、吸収パッド1の一部の外周端1aに接着剤10が位置している。ただし、これに限らず、接着剤10の塗布領域は、吸収パッド1の外周端1aの内側であってもよい。また、接着剤10の塗布パターンは、例えば、オメガ状やストライプ状等の任意の形状のパターンでも、隙間なく接着剤10を塗布するべた塗りパターンでもよい。
さらに、吸収パッド1では、吸収体2よりも外側の外周縁部において、溶着部7が設けられている。溶着部7では、ヒートシール加工によって、肌側シート3と、中間シート4と、防漏シート5と、外装シート6とが溶着されて、接合一体化している。本実施形態の溶着部7は、吸収パッド2の外周縁部に沿って線状に連続して溶着された線状の溶着部7Aと、線状の溶着部7Aの内側において、線状の溶着部7Aに沿って配置された点状の溶着部7Bとを有する。
このように、肌側シート3及び外装シート6が、中間シート4及び防漏シート5を介して、接着剤10及び溶着部7によって接合されることで、例えば接着剤10のみで接合される場合に比べて、接合強度が高まる。そのため、本実施形態の吸収パッド1ではSAPの坪量が比較的に大きいが、排泄によるSAPの膨潤後も、吸収パッド1の外周縁部における肌側シート3と外装シート6の接合部分が開いてしまうことを抑制でき、SAPが吸収パッド1の外へこぼれてしまうことを抑制できる。
なお、溶着部7のパターンは図1に例示するものに限定されない。例えば、図1では、吸収パッド2の外周縁部に沿って、複数の線状の溶着部7Aが間隔を空けて配置されているが、線状の溶着部が完全に閉じられた長手方向に長い環状であってもよい。つまり、溶着部7は、図1に示すように吸収パッド1の外周縁部に部分的に設けられていてもよいし、吸収パッド1の外周縁部に沿って連続して設けられていてもよい。
また、溶着部7は、吸収パッド1の端1aよりも内側に設けられていることが好ましい。そうすることで、溶着部7により吸収パッド1の端1aの剛性が高まることを防止できる。よって、吸収パッド1の端1aで低体重児の肌を傷つけてしまうことを防止できる。
さらに、溶着部7は、肌側シート3及び外装シート6に塗布された接着剤10の端10aよりも内側に設けられていることが好ましい。そうすることで、溶着部7はより内側に位置するため、低体重児に接触しにくく、剛性の高い溶着部7で低体重児の肌を傷つけてしまうことを防止できる。また、接着剤10が塗布された部位と溶着部7が設けられた部位とが重なり、吸収パッド1の外周縁部における接合強度が高まる。そのため、SAPが吸収パッド1の外へこぼれてしまうことを抑制できる。
また、低体重児用吸収パッド1は、通常、下着や使い捨ておむつに貼り付けられて使用されない。そのため、吸収パッド1の非肌側面(外装シート6の非肌側面)に、ずれ止め用の接着部が設けられていないことが好ましい。そうすることで、吸収パッド1の装着時に、低体重児とマット等の間に吸収パッド1を敷き込みやすくなる。また、脚をM字型に強く曲げた姿勢を取る低体重児の脚に、ずれ止め用の接着部がくっついてしまうことを防止できる。そのため、看護師らが吸収パット1を扱いやすくなる。
また、吸収パッド1は、図3に示すように、吸収体2と肌側シート3との間に、液透過性の中間シート4を有する。そのため、中間シート4を有さない場合に比べて、吸収パッド1の剛性が高まり、低体重児とマット等の間に吸収パッド1を敷き込みやすくなる。また、吸収パッド1を敷き込む際に、例えば吸収パッド1が断面Z字状に折れて段差が生じてしまうことを抑制でき、段差により低体重児の肌を傷付けてしまうことを抑制できる。
また、吸収体2の剛性を高めることでも、吸収パッド1の剛性は高まる。ただし、吸収体2の端2aを起点に吸収パッド1は折れやすいため、低体重児の脚をM字型に強く曲げた際に、剛性の高い吸収体2を脚で挟み込むことになり、低体重児の肌を傷付けてしまうおそれがある。そのため、上記のように吸収パッド1に中間シート4を設けることが好ましい。
また、図3に示すように、中間シート4の厚みt1は、肌側シート3の厚みt2よりも薄いことが好ましい(t1<t2)。そうすることで、吸収パッド1に中間シート4を設けたことで、吸収パッド1の厚みが増してしまうことを抑えられる。よって、低体重児に吸収パッド1が当接する部位と当接しない部位との段差が小さくなり、段差によって低体重児の肌を傷つけてしまうことを抑制できる。
また、中間シート4の密度(g/m3)は、肌側シート3の密度(g/m3)よりも高いことが好ましい。そうすることで、中間シート4の剛性が高まり、その結果、吸収パッド1の剛性も高まる。よって、低体重児とマット等の間に吸収パッド1を敷き込みやすくなる。また、肌側シート3から中間シート4への排泄物の引き込み性が高まり、リウェット率が低下するため、吸収パッド1の着け心地をよくできる。
また、中間シート4は、低体重児の肌に直接触れないため、肌側シート3に比べて、厚みが薄く、剛性が高くとも、低体重児の肌を傷つけにくい。換言すると、肌側シート3の厚みを厚くし、剛性を低くすることで、低体重児の肌に直接触れる肌側シート3の柔軟性を高めることができ、吸収パッド1の着け心地をよくできる。中間シート4としては、スパンボンド不織布やエアレイド不織布やティッシュ等を例示できる。肌側シート3としては、エアスルー不織布等を例示できる。
また、図3に示すように、吸収コア2A(SAP及び液体吸収性繊維)がコアラップシート2Bで覆われていることによっても、吸収パッド1の剛性が高まり、吸収パッド1を敷き込みやすくなる。
なお、肌側シート3や中間シート4の厚み及び密度の比較は、周知の方法で行うとよい。本実施形態では、肌側シート3及び中間シート4の厚み及び密度を均一とするが、均一でない場合には、複数箇所を測定し、その平均厚み及び平均密度で比較する。
厚みの比較は、例えば、ミツトヨ(株)製のダイヤルシックネスゲージID−C1012C又はそれと同等のものを使用し、接触子の面積を20mm2、接触圧を3gf/cm2(294N/m2)に設定して測定することができる。また、例えば、吸収パッド1の断面に基づき目視で比較したり、吸収パッド1の断面を撮影した画像に基づき厚みを測定して比較したりしてもよい。
密度の比較は、例えば、吸収パッド1から、肌側シート3及び中間シート4をそれぞれサンプルとして切り出し、各サンプルの面積と質量を測定し、坪量(g/m2)を算出する。また、上記の方法で各サンプルの厚みも測定し、サンプルの坪量(g/m2)を厚み(m)で除することで、密度を算出することができる(g/m3)。
また、図3に示すように、液不透過性の防漏シート5よりも非肌側に、肌側シート3と同様に柔軟なシートである外装シート6が設けられていることが好ましい。そうすることで、脚をM字型に強く曲げた姿勢を取る低体重児の脚に、柔軟な外装シート6が接触するため、低体重児の肌を傷つけてしまうことを抑制できる。外装シート6としては、エアスルー不織布等を例示できる。
また、図5A及び図5Bに示すように、吸収パッド1は、テープタイプのおむつ20と併用されることがある。図5Aに示すように、吸収パッド1の下に、展開状態のテープタイプのおむつ20を敷くことで、吸収パッド1から漏れた排泄物をテープタイプのおむつ20で捉えることができる。また、吸収パッド1の交換時に排泄物が付着した低体重児の肌で、マット等を汚してしまうことを防止できる。このように、吸収パッド1とテープタイプのおむつ20を併用する場合、吸収パッド1に比べて着脱が大変なテープタイプのおむつ20の交換頻度(例えば半日や1日毎)を、吸収パッド1の交換頻度(例えば3時間毎)よりも少なくできる。そのため、低体重児の安静を保つことができ、看護師等の負担も軽減できる。
また、外装シート5(吸収パッド1)の非肌側面は、テープタイプのおむつ20が有するファスニングテープ21が係止可能であることが好ましく、外装シート5として例えば不織布等を例示できる。そうすることで、図5Bに示すように、低体重児の身体に沿って長手方向に折り曲げられた吸収パッド1に対して、テープタイプのおむつ20のファスニングテープ21を幅方向の内側に折って係止できる。そうすることで、吸収パッド1が長手方向に展開してしまうことを抑制でき、吸収パッド1を低体重児の身体に沿わせた状態を維持できる。
また、図2に示すように、吸収パッド1は、外装シート6の非肌側から視認可能なデザイン柄30を有していることが好ましい。本実施形態では、防漏シート5に印刷されたデザイン柄30が外装シート6を介して視認可能とするが、外装シート6にデザイン柄30が印刷されていてもよい。図2では、デザイン柄30として、動物、ハート、水玉模様、商品のキャラクター等が描かれているが、これらに限定されず、デザイン柄30は、例えば草花や星や乗り物等であってもよい。また、デザイン柄30は、文字や数字や記号等であってもよく、例えば商品名やサイズ(5S等)や形式(フラットタイプ等)を示すものであってもよい。また、デザイン柄30は印刷によって形成するに限らず、例えばエンボスパターンで形成されていてもよい。
低体重児は、保育器の中で育成されていることが多く、保育器内で低体重児が身につけるものは吸収パッド1やおむつのみとなることが多い。低体重児の母親は、予定より早く産んで申し訳ない気持ちになったり、落ち込んだりすることがある。また、家族が低体重児に接する機会も自由ではない。そのため、吸収パッド1がデザイン柄30を有することで、母親等の心を癒し、低体重児への愛着形成を促進できる。
さらに、デザイン柄30は、ある色(例えば水色)を有するデザイン柄30A(例えば象)と、ある色とは異なる色(例えばピンク色)を有するデザイン柄30B(例えばウサギ)とを有することが好ましい。つまり、デザイン柄30が複数の色で形成されていることが好ましい。そうすることで、吸収パッド1がカラフルなデザインとなり、吸収パッド1が可愛らしいものとなる。その結果、低体重児への愛着形成をより促進できる。
なお、複数のデザイン柄30がそれぞれ有する異なる色とは、例えば、色差が13以上の色とする。色差は周知の方法で測定でき、例えば、コニカミノルタ社製の色彩色差計CR−300又はそれと同等のものを使用して測定できる。その他、色見本(例えば、日本工業規格JIS Z8102:2001の付表1)で示される色名が異なる色であってもよい。
さらに、複数のデザイン柄30が、吸収パッド1を長手方向に2分する中心線CL1と、吸収パッド1を幅方向に2分する中心線CL2とのうちの少なくとも一方に対して、非対称に配置されていることが好ましい。これにより、吸収パッド1のデザイン性が増し、低体重児への愛着形成をより促進できる。
ただし、上記に限定されず、吸収パッド1はデザイン柄30を有していなくてもよい。また、複数のデザイン柄30が単色であってもよい。また、デザイン柄30が中心線CL1,CL2に対して対称に配置されていたり、等間隔で並んでいたりしてもよい。
===低体重児用吸収パッドのパッケージ40===
図6は、吸収パッド1のパッケージ40の概略斜視図である。吸収パッド1はパッケージ40(袋体)に複数個ずつ又は個別に内包された状態で流通する。一般のテープタイプのおむつは長手方向に2つ折りされた状態で梱包されている。しかし、低体重児用吸収パッド1は、パッケージ40内において(梱包状態において)、折られていない状態であることが好ましい。
そうすることで、パッケージ40から取り出された吸収パッド1には、折り癖が付かない。そのため、本実施形態の吸収パッド1ではSAPの坪量が比較的に大きいが、折り癖が付くことで弱くなった吸収パッド1の部位がSAPの膨潤で破れ、SAPが吸収パッド1の外へこぼれてしまうことを防止できる。
また、吸収パッド1に折り癖が付いていないことで、低体重児とマット等の間に吸収パッド1を敷き込みやすくなる。また、吸収パッド1の折り癖により、例えば吸収パッド1が断面Z字状に折れて段差が生じてしまうことがなく、段差により低体重児の肌を傷付けてしまうことを防止できる。
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 吸収パッド(低体重児用吸収パッド)、
2 吸収体、2A 吸収コア、2B コアラップシート、
3 肌側シート、4 中間シート、5 防漏シート、
6 外装シート、7 溶着部、
10 接着剤、
20 テープタイプのおむつ、21 ファスニングテープ、
30 デザイン柄、
40 パッケージ(低体重児用吸収パッドのパッケージ)、

Claims (10)

  1. 吸収体と、前記吸収体よりも肌側に配置された肌側シートと、前記吸収体よりも非肌側に配置された外装シートとを有する低体重児用吸収パッドであって、
    平面視において、前記吸収体は、前記肌側シート、及び、前記外装シートよりも小さく、
    前記吸収体は、高分子吸収剤と、液体吸収性繊維とを有し、
    前記高分子吸収剤の坪量は250g/m2以上であること
    を特徴とする低体重児用吸収パッド。
  2. 請求項1に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    前記吸収体が配置されている前記低体重児用吸収パッドの部位の厚みは2.5mm未満であることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  3. 請求項1又は2に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    前記液体吸収性繊維の坪量は100g/m2以下であることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    長手方向及び幅方向を有し、
    前記長手方向の長さは180mm以下であり、前記幅方向の長さは75mm未満であり、
    前記幅方向の一方側における前記吸収体の端から前記低体重児用吸収パッドの端までの前記幅方向の長さを、前記低体重児用吸収パッドの幅で除した値は0.1よりも大きいことを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  5. 請求項1から3の何れか1項に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    長手方向及び幅方向を有し、
    前記幅方向の両側部において、前記長手方向に沿う弾性部材は設けられておらず、
    前記幅方向の一方側における前記吸収体の端から前記低体重児用吸収パッドの端までの前記幅方向の長さを、前記低体重児用吸収パッドの幅で除した値は0.1よりも大きいことを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    外周縁部において、前記肌側シート及び前記外装シートが、接着剤、及び、溶着部によって接合されていることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  7. 請求項6に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    前記溶着部は、前記低体重児用吸収パッドの端よりも内側に設けられていることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  8. 請求項7に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    前記溶着部は、前記接着剤の端よりも内側に設けられていることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    梱包状態において、前記低体重児用吸収パッドは折られていない状態であることを特徴とする低体重児用吸収パッド。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載の低体重児用吸収パッドであって、
    非肌側面に接着部が設けられていないことを特徴とする低体重児用吸収パッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020105656A1 (ja) * 2018-11-22 2020-05-28 ユニ・チャーム株式会社 低体重児用吸収パッド

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