JP2019208363A - 飲食物の加熱装置 - Google Patents

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【課題】500CP以下の飲食物の通電加熱処理を効率的に行い得るようにする。【解決手段】複数の通電加熱ユニット21、22は、それぞれ上下方向に配置される管路24を有し、管路24には飲食物の流れに沿う方向に電流を流す複数の電極26が設けられている。上流側の通電加熱ユニット21と下流側の通電加熱ユニット22は連通配管15により接続され、それぞれの通電加熱ユニット21、22の流出端部には、飲食物を撹拌する撹拌機31、32が設けられている。加熱装置10により粘度が500CP以下の飲食物をジュール熱により加熱処理する。【選択図】図1

Description

本発明は、ジュール熱により飲食物を加熱する加熱装置に関し、特に、粘度が500CP以下の飲食物を加熱する飲食物の加熱装置に関する。
流動性を有する飲食物をジュール熱により加熱する加熱装置としては、特許文献1に記載されるように、複数の通電加熱ユニットを有する装置がある。それぞれの通電加熱ユニットは、複数の環状の電極が設けられた管路を有しており、管路内に飲食物を流しながら、電極間に飲食物を介して電流を流すことにより、飲食物を調理温度や殺菌温度に加熱する。
通電加熱ユニットを構成する管路は所定の長さを有し真っ直ぐであり、特許文献1に記載されるように、通電加熱ユニットは傾斜させて支持台に取り付けられている。通電加熱ユニットを傾斜させるのは、1m以上の長さの通電加熱ユニットを上下方向に一直線状に連結して配置すると、上下方向の高さが限られた設置空間の中には、加熱装置を配置することができない場合があり、加熱装置の設置場所に制限があるためである。それぞれの通電加熱ユニットを傾斜させて、ジグザグ状に複数本の通電加熱ユニットを連結すると、加熱装置としての高さを抑えつつ、必要な長さを確保することができる。
特許第2793473号公報
このように、傾斜させた複数の通電加熱ユニットを備えた加熱装置により、お茶やゼリー飲料等のように、粘度が500CP以下の粘度の低い飲食物を管路内に流すと、飲食物は層流となって管路内を流れる。したがって、管路の内周面の部分の飲食物の流速は中心部の流速よりも遅くなる。
粘度が低い飲食物を管路内で通電加熱すると、溶存していた気体によって飲食物に泡が発生する。発生した泡は、飲食物よりも比重が軽いので、飲食物内を上昇し、傾斜した通電加熱ユニットの管路の上側内面に付着する傾向がある。特に、タンパク質や糖質を多く含む飲食物は、気泡を囲む部分の付着性が強い。管路の内周面の部分の飲食物の流速は中心部よりも遅いので、泡が管路の内面に付着すると、泡の部分の流速は他の部分の約5分の1程度に低下することが判明した。つまり、泡が付着した部分は、中心部が通電加熱ユニットを通過する時間の5倍の時間がかかっている。このため、泡を囲む泡の周囲の飲食物に他の部分よりも長時間電流が流れてしまい、その部分の飲食物が焦げ付いたり、突沸したりすることがある。
特に、飲食物に含まれるタンパク質は、60℃からタンパク質の変成が始まり、100℃以上になると管路の内壁面に付着し易くなる。管路の内壁面に飲食物が付着し、付着した部分が焦げ付くと、その焦げ付き部分が広がってしまうので、飲食物の通電加熱が一定時間経過したら、加熱処理を中止して、通電加熱ユニットの管路内面を洗浄する必要がある。
短時間の加熱処理毎に洗浄処理を行うようにすると、飲食物を効率的に通電加熱処理することができなくなる。
本発明の目的は、500CP以下の飲食物の通電加熱処理を効率的に行い得るようにすることにある。
本発明の飲食物の加熱装置は、粘度が500CP以下の飲食物をジュール熱により加熱する飲食物の加熱装置であって、それぞれ上下方向に配置され飲食物を案内する管路を備え、飲食物の流れに沿う方向に電流を流す複数の電極が前記管路に設けられた複数の通電加熱ユニットと、上流側の前記通電加熱ユニットと下流側の前記通電加熱ユニットとを接続する連通配管と、それぞれの前記通電加熱ユニットの流出端部に設けられ、飲食物を撹拌する撹拌機と、を有し、飲食物内部の泡を前記管路の内面に付着させずに飲食物を加熱する。
通電加熱ユニットの管路内を層流で流れる粘度が500CP以下の飲食物は、管路の内壁面側が中心部よりも流速が遅くなるが、管路が上下方向となっているので、飲食物から発生した気泡が管路の内面に付着することが低減される。これにより、管路の内壁面側の飲食物が過度に加熱されて内壁面に焦げ付いたり、突沸したりすることが防止されるので、通電加熱ユニットを洗浄する頻度を減少させることができ、飲食物の通電加熱処理を効率的に行うことができる。
一実施の形態である飲食物の加熱装置を示す概略図である。 図1の一部を示す拡大断面図である。 (A)は管路の一部を示す一部切り欠き斜視図であり、(B)は変形例である管路の一部を示す斜視図である。 管路内における飲食物の流れ方向と電流の方向を示す断面図である。 他の実施の形態である飲食物の加熱装置を示す概略図である。 図5に示した飲食物の加熱装置の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示される加熱装置10は、第1の通電加熱ユニット21と第2の通電加熱ユニット22と第3の通電加熱ユニット23とを有している。これらの通電加熱ユニット21〜23は、それぞれ同一の構造であり、上下方向を向いて一直線状に配置されている。図1においては、第3の通電加熱ユニット23は第2の通電加熱ユニット22と作図の便宜のため、並列に示されているが、実際は3つの通電加熱ユニット21〜23は上下方向に一直線状に配置されており、二点鎖線の部分には管路は存在しない。
お茶やゼリー飲料等のように粘度が500CP以下の低粘度の飲食物Fが、ホッパー11内に投入される。ホッパー11内の飲食物Fを通電加熱ユニット21〜23に送り出すために、ホッパー11の下方にはポンプ12が設けられている。ポンプ12の吐出部と通電加熱ユニット21の流入端部との間には、供給配管13が接続されている。
通電加熱ユニット21は管路24を有しており、管路24の内部には、図2に示されるように、飲食物を案内する案内孔25が形成されている。管路24は、7つの電極26と電極間に配置される複数の絶縁管27とを有しており、電極26はチタン等の導体により形成され、絶縁管27はフッ素樹脂等の絶縁性の樹脂材料により形成される。図3(A)に示されるように、電極26は横断面が円形の環状電極であり、絶縁管27は横断面が円形の管部材である。
管路24は7つの電極26を有しており、案内孔25を流れる飲食物の流れ方向に隣り合う2つの電極26が対となって電極対を構成している。それぞれの電極対に電力を供給するために、加熱装置10は電源ユニット28を有しており、電源ユニット28からは対をなす一方の電極と他方の電極とが相互に逆特性となるように高周波電流が供給される。1つの管路24に設けられる電極26の数は、図示した数に限られることなく、複数であれば任意の数とすることができる。
このように、飲食物の案内孔25が設けられた管路24に間隔を隔てて複数の電極26を配置すると、電極間を流れる電流は飲食物の流れに沿う方向に流れる。図4において矢印Fは、飲食物の流れ方向を示しており、飲食物は上下方向に配置された管路24内を下端部から上端部に向けて上方に流れ、電極間の電流は飲食物に沿って流れる。図4において、細線は電極間を流れる電流の方向を示している。
粘度が500CP以下の粘度の低い飲食物を管路24内に流すと、飲食物は層流となって管路24内を流れるので、案内孔25の横断面における飲食物の流速は、中心部よりも管路内周面側が遅くなる。したがって、管路24内を流れてジュール熱により加熱される飲食物は、管路24の内周面側の方が中心部よりも温度が高くなる。
飲食物が通電加熱されると、飲食物の中の溶存気体が気泡に成長する。従来のように、通電加熱ユニット21を傾斜させて配置すると、飲食物内部の泡は、飲食物よりも軽量なので、管路24の内周面に気泡の多くが付着する。気泡が内周面に付着すると、付着した気泡の流速は、飲食物よりも遅くなる。これに対し、図1に示すように、通電加熱ユニット21を上下方向に配置すると、管路24の内周面に飲食物内部の気泡が付着することが抑制される。下流側の通電加熱ユニット22、23についても、同様に管路の内周面への気泡の付着が大幅に低減される。したがって、通電加熱ユニット21、22、23による飲食物の通電処理が一定の時間行われた後に、通電加熱ユニット21、22、23の洗浄処理を行っているが、洗浄処理のためのメンテナンスの間隔を長くすることができる。洗浄処理を行う間隔を長くすることができるので、飲食物を効率的に通電加熱処理することができる。
管路24の内周面に気泡が付着しないようにするためには、管路24を鉛直方向に設置することが好ましいが、管路24が鉛直方向に対して±20度以内の角度であれば、メンテナンスの間隔をある程度長くすることができた。より好ましくは、鉛直方向に対して±10度以内の角度とすれば、実質的に鉛直方向とほぼ同様のメンテナンスの間隔とすることができる。
それぞれの通電加熱ユニット21〜23の流出端部には、撹拌機31〜33が設けられており、それぞれの撹拌機31〜33は同一の構造である。撹拌機31は、図2に示されるように、撹拌機ケース34を有し、その内部には複数の螺旋羽根35a、35bが配置されている。螺旋羽根35aは内部を流れる飲食物を下流側に向けて右方向に180度旋回させる。一方、螺旋羽根35bは、流入側の端面が螺旋羽根35aの流出側の端面に対して90度ずれており、内部を流れる飲食物を下流側に向けて左方向に180度旋回させる。撹拌機31を通過した飲食物は、撹拌機31を介して通電加熱ユニット21に接続される連通配管15により通電加熱ユニット22に送られて、同様に加熱処理される。同様に、撹拌機32を通過した飲食物は、撹拌機32を介して通電加熱ユニット22に接続される連通配管16により通電加熱ユニット23に送られて、加熱処理される。それぞれの撹拌機31〜33を構成する螺旋羽根の数は、2つに限られず、任意の数とすることができる。
このように、それぞれの通電加熱ユニット21〜23を通過した飲食物は、撹拌機31〜33に送られ、一方向に旋回した後に逆方向に旋回することにより、撹拌される。これにより、撹拌機31〜33を通過した飲食物は、流れを横切る方向における温度がほぼ均一になる。したがって、撹拌機31を通過した飲食物を通電加熱ユニット22により加熱すると、温度がほぼ均一に混合された飲食物を加熱することができる。通電加熱ユニット22により加熱された飲食物は、撹拌機32により撹拌混合されて、連通配管16により通電加熱ユニット23により加熱され、撹拌機33により撹拌混合されて下流側に案内される。
図1の加熱装置10は、3台の通電加熱ユニット21〜23を備えているが、通電加熱ユニット21〜23の数は任意に設定することができる。最終段の通電加熱ユニット23で加熱が完了された飲食物は、撹拌機33により撹拌された後に連通配管17により下流側に案内される。下流側には案内された飲食物は、図示しないホールド管において一定時間保持された後に、冷却管において冷却され、容器等に注入する工程に搬送される。連通配管17には圧力調整弁18が設けられており、この圧力調整弁18によりポンプ12から吐出された飲食物が大気圧以上に保持される。
それぞれの通電加熱ユニット21〜23を構成する管路24の横断面形状としては、図3(A)に示した円形に限らず、飲食物の流れに沿う方向に電流を流す電極であれば、図3(B)に示されるように、ほぼ四角形の環状としても良い。さらには、ほぼ三角形の環状としても良く、多角形の環状としても良い。
図1に示される加熱装置10において、ホッパーに投入された10℃の飲食物を最終的に約105℃まで加熱する場合には、第1の通電加熱ユニット21により60℃近くまで加熱し、第2の通電加熱ユニット22により約90℃まで加熱し、第3の通電加熱ユニット23により約105℃まで加熱する場合について説明する。
飲食物にタンパク質が含まれている場合には、タンパク質は60℃からタンパク質の変成が始まり、100℃以上になると管路の内壁面に付着し易くなる。1台の通電加熱ユニットにおける1秒当たりの加熱温度を加熱率ΔTとすると、第1段目の通電加熱ユニット21における加熱率ΔTは5℃/1秒とし、第2段目の通電加熱ユニット22における加熱率ΔTは3℃/1秒とし、第3段目の通電加熱ユニット23における加熱率ΔTを1.5℃/1秒とする。それぞれの通電加熱ユニット21〜23の飲食物の通過時間が10秒となるように、ポンプ12の吐出速度を設定すると、加熱率ΔTが5℃/1秒の第1の通電加熱ユニット21により飲食物は60近くの温度つまり60℃未満の温度まで加熱され、加熱率ΔTが3℃/1秒の第2の通電加熱ユニット22により飲食物は約90℃まで加熱され、加熱率ΔTが1.5℃/1秒の第3の通電加熱ユニット23により飲食物は約105℃まで加熱される。それぞれの加熱率ΔTは、電源ユニット28から電極26に印加される電圧により設定される。
このように、最終的な加熱温度が60℃未満の通電加熱ユニット21においては、ΔTを5℃/1秒とし、第2段目と第3段目の通電加熱ユニット22、23のように、60℃を超える温度で加熱処理する通電加熱ユニットにおいては、加熱率ΔTを第1段目よりも小さい値に設定する。
このように、タンパク質変性温度にまで上昇させない上流側の通電加熱ユニット21においては高い加熱率ΔTで加熱することにより、短時間で温度を上昇させることができるので、加熱処理効率を高めることができる。一方、タンパク質変性が始まった後の温度の範囲で通電加熱処理する下流側の通電加熱ユニット22においては、加熱率ΔTを小さくすることにより、飲食物の焦げ付きを発生させることなく、効率的に加熱処理することができる。さらに、100℃以上の温度まで加熱する場合には、100℃を超えると、飲食物は管路の24の内周面に付着し易くなるので、さらに加熱率ΔTを小さくすると、飲食物の焦げ付き発生を抑制することができる。
下流側の第2の通電加熱ユニット22の加熱率ΔTを、上流側の第1の通電加熱ユニット21の加熱率ΔTよりも小さくする方式としては、それぞれの電源ユニット28から電極26に印加される電圧を相違させる方式がある。その場合には、両方の通電加熱ユニット21〜23における電極間の間隔を同一とすることができる。図1に示した通電加熱ユニット21〜23においては、電極間の間隔を同一として、電源ユニット28の出力電圧を相違させている。
通電加熱ユニット22の加熱率ΔTを通電加熱ユニット21よりも小さくし、通電加熱ユニット23の加熱率ΔTを通電加熱ユニット22よりも小さくする他の方式としては、通電加熱ユニット21〜23の電源ユニット28の出力電圧を同一とし、下流側の通電加熱ユニット22の電極間の間隔を、上流側の通電加熱ユニットの電極間の間隔よりも長くする方式がある。さらに、下流側の通電加熱ユニット22の電極の数を、上流側の通電加熱ユニット21の数よりも少なくして、全長を短くする方式とすることもできる。
図1に示した加熱装置10においては、電源ユニット28から電極26に印加される電圧を、それぞれの通電加熱ユニット21〜23で相違させることにより、ΔTを相違させている。つまり、通電加熱ユニット22の電源ユニット28の出力電圧は、通電加熱ユニット21の電源ユニット28よりも低く設定され、通電加熱ユニット23の電源ユニット28の出力電圧は、通電加熱ユニット22の電源ユニット28よりも低く設定されている。
図5は他の実施の形態である飲食物の加熱装置を示す概略図である。図5においては、図1に示された部材と共通性を有する部材には同一の符号が付されている。
図5に示される加熱装置10は、第1の通電加熱ユニット21と第2の通電加熱ユニット22と第3の通電加熱ユニット23を有している。それぞれの通電加熱ユニット21〜23は、図1に示した場合と相違して、上下方向を向いて相互に並列に配置されている。
ポンプ12の吐出部と通電加熱ユニット21の流入端部とを接続する供給配管13には、予備加熱用の熱交換器14が設けられている。熱交換器14は、温水や蒸気を熱媒体として熱伝導により飲食物を予熱するために設けられている。ただし、上述した場合のように、熱交換器14を用いることなく、ホッパー11内の飲食物を通電加熱ユニット21に直接供給するようにしても良い。
第1の通電加熱ユニット21の流出端部と第2の通電加熱ユニット22の流入端部との間は連通配管15により接続され、第2の通電加熱ユニット22の流出端部と第3の通電加熱ユニット23の流入端部との間は連通配管16により接続されている。第3の通電加熱ユニット23の流出端部には連通配管17が接続されており、通電加熱処理が終了した飲食物は、後処理工程に搬送される。
3つの通電加熱ユニット21〜23を並列に配置することによって、加熱装置10の高さを高くすることなく、それぞれの通電加熱ユニット21〜23を上下方向の配置とすることができる。連通配管15は、通電加熱ユニット21の上端部から通電加熱ユニット22の下端部に向けて蛇行しており、連通配管15には通電加熱ユニット21により加熱された飲食物を撹拌するための撹拌機31が設けられている。同様に、連通配管16には撹拌機32が設けられ、連通配管17には撹拌機33が設けられており、それぞれの撹拌機は同一構造である。
それぞれの連通配管15、16においては、撹拌機31、32を通過した飲食物は、下向きに流れて下流側の通電加熱ユニット22、23に案内される。したがって、飲食物は上向きに流れるときに通電加熱され、下向きに流れるときには通電加熱されることはない。このように、上に向かって流れるときに通電加熱することにより、飲食物内部の泡を管路の内面に付着させることなく、効率的に飲食物を加熱することができる。
それぞれの通電加熱ユニット21〜23の管路24も鉛直方向に設置することが好ましいが、上述したように、鉛直方向に対して±20度以内であれば、メンテナンスの間隔ある程度長くすることができた。より好ましくは、鉛直方向に対して±10度以内とすれば、実質的に鉛直方向とほぼ同様のメンテナンスの間隔とすることができる。
それぞれの連通配管15〜17は、通電加熱ユニットの流出端部から上方に延びてから水平に屈曲した部分、つまり上側部分を有している。それぞれの上側部分には、図5に示されるように、飲食物に含まれている気泡を外部に排出するための空気抜き弁36が設けられている。上側部分である屈曲部分を流れる飲食物は、上方に向かう流れから水平方向に向かう流れに姿勢が変更されるので、気泡が連通配管15〜17の上側の内面に向けて移動して、屈曲部分に溜まることがある。溜まった気泡は、空気抜き弁36を開放操作することにより、外部に排出され、飲食物の中に気泡が入り込むことが防止される。
図5の加熱装置10においては、予備加熱用の熱交換器14が設けられており、例えば、ホッパー11内に投入された10℃の飲食部は、熱交換器14により20℃まで加熱される。飲食物は、第1段目の通電加熱ユニット21により60℃近い温度まで通電加熱され、第2段目の通電加熱ユニット22により約90℃まで加熱され、第3段目の通電加熱ユニット23により約105℃まで加熱される。
この場合には、第1段目の通電加熱ユニット21における加熱率ΔTを4℃/1秒とし、第2段目の通電加熱ユニット22における加熱率ΔTを3℃/1秒とし、第3段目の通電加熱ユニット23における加熱率ΔTを1.5℃/1秒とする。それぞれの加熱率ΔTは電源ユニット28の出力電圧を相違させることにより設定される。これにより、各々の通電加熱ユニット21〜23において飲食物を10秒で通過させると、各々の通電加熱ユニット21〜23において飲食物は上述した温度に加熱される。
図6は図5に示した飲食物の加熱装置の変形例を示す概略図である。この加熱装置10においては、第2段目の通電加熱ユニット22における電極間の間隔が、第1段目の通電加熱ユニット21における電極間の間隔よりも広く設定され、第3段目の通電加熱ユニット23における電極間の間隔が、第2段目の通電加熱ユニット22における電極間の間隔よりも広く設定されている。これにより、それぞれの通電加熱ユニット21〜23における電源ユニット28の出力電圧を同じとしても、通電加熱ユニット22における加熱率ΔTを上流側の通電加熱ユニット21よりも小さく設定することができ、通電加熱ユニット23における加熱率ΔTを上流側の通電加熱ユニット22よりも小さく設定することができる。したがって、図5に示した場合と同様に、第1段目の通電加熱ユニット21の加熱率ΔTを4℃/1秒とし、第2段目の通電加熱ユニット22の加熱率ΔTを3℃/1秒とし、第3段目の通電加熱ユニット23の加熱率ΔTを1.5℃/1秒とすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10 加熱装置
11 ホッパー
12 ポンプ
13 供給配管
14 熱交換器
15〜17 連通配管
21〜23 通電加熱ユニット
24 管路
25 案内孔
26 電極
27 絶縁管
28 電源ユニット
31〜33 撹拌機
34 撹拌機ケース
35a、35b 螺旋羽根
36 空気抜き弁

Claims (7)

  1. 粘度が500CP以下の飲食物をジュール熱により加熱する飲食物の加熱装置であって、
    それぞれ上下方向に配置され飲食物を案内する管路を備え、飲食物の流れに沿う方向に電流を流す複数の電極が前記管路に設けられた複数の通電加熱ユニットと、
    上流側の前記通電加熱ユニットと下流側の前記通電加熱ユニットとを接続する連通配管と、
    それぞれの前記通電加熱ユニットの流出端部に設けられ、飲食物を撹拌する撹拌機と、
    を有し、飲食物内部の泡を前記管路の内面に付着させずに飲食物を加熱する飲食物の加熱装置。
  2. 請求項1記載の飲食物の加熱装置において、前記通電加熱ユニットを通過して連通配管を流れる飲食物には通電加熱しない、飲食物の加熱装置。
  3. 請求項1または2記載の飲食物の加熱装置において、複数の前記通電加熱ユニットが上下方向に一直線状に配置される、飲食物の加熱装置。
  4. 請求項1または2記載の飲食物の加熱装置において、相互に並列に配置される複数の前記通電加熱ユニットを有し、飲食物の流れ方向に隣り合って配置される上流側の前記通電加熱ユニットの上端と下流側の前記通電加熱ユニットの下端とを接続する連通配管の上側部分に、飲食物に含まれる気泡を外部に排出する空気抜き弁を設けた、飲食物の加熱装置。
  5. 請求項4記載の飲食物の加熱装置において、飲食物を下向きに案内する前記連通配管においては飲食物を通電加熱せず、前記通電加熱ユニットにおいて飲食物を上向きに流しながら加熱する、飲食物の加熱装置。
  6. 請求項1記載の飲食物の加熱装置において、それぞれの前記通電加熱ユニットは鉛直方向に対して±20度以内の角度で上下方向に配置される、飲食物の加熱装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲食物の加熱装置において、前記通電加熱ユニット内における1秒当たりの加熱温度を加熱率ΔTとすると、流出端部における飲食物の温度が60℃未満の通電加熱ユニットの加熱率ΔTは4〜5℃/1秒であり、流出端部における飲食物の温度が60℃を超える通電加熱ユニットの加熱率ΔTは3℃/1秒以下である、飲食物の加熱装置。
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