JP2019206427A - フィルム搬送機構、間接転写方式プリンタおよびフィルム搬送方法 - Google Patents

フィルム搬送機構、間接転写方式プリンタおよびフィルム搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価で容易に、搬送ズレが修正可能なフィルム搬送機構を提供する。【解決手段】フィルム20の搬送経路の一側に基板10がフィルム面に直交する向きに設けられ、基板上に2本のシャフト11、12がフィルムの幅方向に亘って伸びる向きに立設され、シャフトは、それぞれフィルムに当接する位置とフィルムに当接しない位置との間を往復移動可能であり、少なくともフィルムに当接される外周面に、外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って、かつ2本のシャフトの傾きが互いに逆向きとなるように形成され、基板に近接してフィルム幅方向の両側縁部にフィルムの幅方向の搬送ズレを検出するセンサ15、16が設けられ、搬送ズレが所定の許容幅tよりも大きくなったときには、2本のシャフトのうち、傾きが搬送ズレの方向と逆向きのものをフィルムに当接させて搬送ズレを修正する。【選択図】図1

Description

本発明は、間接転写方式プリンタで使用されるインクリボンまたは中間転写フィルムを搬送するフィルム搬送機構に関し、更に詳しくは、インクリボンや中間転写フィルムの搬送ズレを修正することができる、間接転写方式プリンタのフィルム搬送機構、間接転写方式プリンタおよびフィルム搬送方法に関する。なお本明細書においてフィルムとは上記の間接転写方式プリンタで使用されるインクリボンまたは中間転写フィルムを個別に、またはその両方を集合的に、意味するものとする。
間接転写方式プリンタは、インクリボンの巻回体から巻き出されたインクリボンのインキ層を、サーマルヘッドを用いて中間転写フィルムに一旦転写した後、被転写体に再転写するプリンタである。間接転写方式は、最終的に画像を設ける被転写体の基材が紙やプラスチックというように異なる場合でも、画像形成時は中間転写フィルムに対して印画を行うため、印画対象が一定であり、安定した画像形成が可能であることから、以前から実用化されてきた。
間接転写方式を用いた画像形成方法では、インクリボンに設けられたシアン、マゼンタ、イエロー、墨などの各インク層を中間転写フィルムの所定の位置に重ねてサーマルヘッドにより転写して画像を形成するが、このとき、中間転写フィルムは、所定の位置を何度も往復して、各インクを位置ズレなく転写する必要がある。また被転写体上への転写時にも位置ズレが生じないようにする必要がある。このためには、間接転写プリンタの設計・製造において、インクリボンや中間転写フィルムなどを搬送するフィルム搬送機構には高い精度が必要となり、その結果、プリンタのコストアップの原因の一つともなっていた。
フィルム搬送を精度よく実施する手段としては、写真用感剤フィルムの搬送などにおいて、図9に示すように、フィルム200に規則的な穿孔部201を設け、スプロケット202によって搬送する方法などが、古くから用いられていた。このような手法を感熱転写プリンタに応用した例としては、特許文献1などを挙げることができる。
しかしながら、間接転写プリンタの高速化や印字感度の向上などの観点から、インクリボンや中間転写フィルムなどに使用される基材は、できるだけ薄くすることが求められ、実際は数μmから数十μm程度とする必要がある。そのため基材に穿孔部を設け、スプロケットで搬送する方法では、基材の破断やシワが発生するため採用することは困難であった。このことから、間接転写方式プリンタにおいては、搬送ズレを防止するための特別な機構が通常は備えられていなかった。
特開平8−188307号公報
本発明は、間接転写方式プリンタにおいて、フィルム搬送機構の設計・組み立て精度を極端に要求せず、比較的安価で容易に、搬送ズレが修正可能なフィルム搬送機構、間接転写方式プリンタおよびフィルム搬送方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
フィルムを搬送するフィルム搬送機構であって、フィルム搬送経路の一側に基板が前記フィルム面に直交する向きに設けられ、前記基板上に2本のシャフトが前記フィルムの幅方向に亘って伸びる向きに立設され、前記シャフトは、それぞれ前記フィルムに当接する位置と前記フィルムに当接しない位置との間を往復移動可能であり、少なくとも前記フィルムに当接される外周面に、外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って、かつ2本の前記シャフトの前記傾きが互いに逆向きとなるように形成され、前記基板に近接して前記フィルム幅方向の両側縁部に前記フィルムの幅方向の搬送ズレを検出するセンサが設けられ、前記搬送ズレが所定の許容幅よりも大きくなったときには、2本の前記シャフトのうち、前記傾きが前記搬送ズレの方向と逆向きのものを前記フィルムに当接させて前記搬送ズレを修正することを特徴とするフィルム搬送機構である。
また請求項2に係る発明は、
前記稜部が、2本の前記シャフトに互いに異なる巻方向に巻かれたバネローラをそれぞれ嵌装することにより形成されていることを特徴とするフィルム搬送機構である。
また請求項3に係る発明は、
前記センサが、前記フィルムに設けられた位置合わせマークを検出することで搬送ズレを検出することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム搬送機構である。
また請求項4に係る発明は、
前記センサの検出位置の間隔dが、前記フィルムの幅をWとし、前記搬送ズレの許容幅をtとしたとき、d=W−2tであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフィルム搬送機構である。
また請求項5に係る発明は、
基材上に少なくとも1つ以上のインク層を設けたインクリボンと、基材上に剥離可能に転写層を設けた中間転写フィルムと、を少なくとも含み、前記中間転写フィルムまたは前記インクリボンまたはその両方の搬送経路中に、請求項1から4のいずれかに記載のフィルム搬送機構が設けられたことを特徴とする間接転写方式プリンタである。
また請求項6に係る発明は、
フィルムを搬送するフィルム搬送方法であって、前記フィルムの幅方向の両側縁部に設けられ、前記フィルムの幅方向の搬送ズレを検出するセンサにより、フィルムの幅方向の搬送ズレを検出し、前記搬送ズレが所定の許容幅よりも大きくなったときに、外周面に外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って形成されたシャフトであって前記稜部の傾きの方向が前記搬送ズレの方向と逆方向のシャフトの、前記稜部を前記フィルムに当接させ、前記搬送ズレを修正することを特徴とするフィルム搬送方法である。
本発明の請求項1の発明によれば、フィルム搬送経路の一側にフィルム表面に直交して設けた基板上に、互いに逆方向に傾きを持った滑らかな稜部が外周方向に沿って多数形成された2本のシャフトが設けられ、センサで検出されたフィルムの搬送ズレが所定の許容幅を超えたとき、稜部の傾きが搬送ズレの方向と逆向きのシャフトをフィルムに当接させることで、傾きを持った稜部から受ける応力によりフィルムの搬送ズレを修正でき、比較的簡単な構造でフィルム搬送ズレを修正できるフィルム搬送機構を提供できる。
また請求項2の発明によれば、2本のシャフトに互いに異なる方向に傾きを持った稜部
を設ける際、互いに巻方向の異なるバネローラをそれぞれ嵌装するだけで形成でき、シャフトの外周面を螺旋状に切削するなどの複雑な工程を要することなく容易に互いに異なる向きに凸部を設けたシャフトが得られる。
また請求項3の発明によれば、フィルムの搬送ズレを、通常フィルムに設けられている位置合わせマークを読み取ることで検出でき、検出のために特別にマークなどが設けられたフィルムを使用する必要がなく、汎用性の高いフィルム搬送機構が得られる。
また請求項4の発明によれば、フィルムの両側縁部に設けるセンサの検出位置を特定の位置とすることで、搬送ズレの許容範囲内であるかどうかを、一般的な透過型のフォトセンサで検出でき、高価なレーザー光による側長機能付きセンサ等を用いる必要がなく、搬送ズレを容易に検出できるフィルム搬送機構が得られる。
また請求項5の発明によれば、比較的簡単な構造で良好にフィルムの搬送ズレの修正が行える間接転写方式プリンタを提供できる。
また請求項6の発明によれば、フィルムに搬送ズレが発生したとき、外周面に外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って形成されたシャフトの稜部を当接することにより搬送ズレを容易に修正できるフィルム搬送方法を提供できる。
バネローラシャフトをフィルムに当接しない状態のフィルム搬送機構の外観模式図である。 一方のバネローラシャフトをフィルムに当接した状態のフィルム搬送機構の外観模式図である。 他方のバネローラシャフトをフィルムに当接した状態のフィルム搬送機構の外観模式図である。 バネローラシャフトの往復移動機構の例の模式図である。 バネローラシャフトによる搬送ズレの修正作用の説明図である。 搬送ズレを検出するセンサの設置位置の説明図である。 搬送ズレを検出するセンサの別の例の説明図である。 本発明の間接転写方式プリンタの構成模式図である。 外周面に稜部が形成されたシャフトの断面図である。 スプロケットよってフィルムを搬送する機構の模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明のフィルム搬送機構の一実施形態の模式図である。図1(a)は側面図、図1(b)は図1(a)の下方、すなわち白矢印の方向から見た底面図である。なお図2、図3においても同様の関係である。フィルム搬送機構1を間接転写方式プリンタで使用する中間転写フィルム20の搬送経路中に設けた例である。中間転写フィルム20の巻き取り軸21の前段で、中間転写フィルム20の搬送経路の一側に、基板10が中間転写フィルム面に直交する方向に設けられ、基板10に、シャフトにバネローラが嵌装されたバネローラシャフト11、12が中間転写フィルム20の幅方向に亘って伸びる方向に立設されている。
バネローラシャフト11、12はそれぞれ中間転写フィルム20から離間した位置と接
触する位置の間を往復移動可能とされている。フィルム搬送機構1を搬送経路中のどこに設けるかは特に限定されないが、巻き取り軸21の前段は搬送ズレが累積しやすく、搬送ズレが検出しやすく好適である。
バネローラシャフト11、12は、図9(a)にその断面図を示すように、中心軸となるシャフト13に線材が螺旋状に巻回されたバネローラ14が嵌装されて多数の稜部24が形成されたもので、螺旋の巻方向を互いに逆にすることで螺旋の傾斜が互いに逆向きとなったものとすることができる。次にバネローラシャフト11、12を中間転写フィルム20に当接させたときの作用について説明する。
図5(a)は、バネローラの螺旋状の線材の一部に着目した図であり、フィルム搬送方向に向かって右に傾斜した螺旋となっている線材30である。線材30はここには図示しない中間転写フィルム20と微小な領域31で接触しており、中間転写フィルム20との摩擦抵抗により中間転写フィルム20を矢印32の様に線材30の傾きの方向にずらす様に作用する。図5(b)のように線材30の傾斜が逆の場合は、作用は逆向きとなり、逆の方向に中間転写フィルム20をずらす作用が生じる。以上のように、バネローラシャフト11、12を中間転写フィルム20に当接することで、中間転写フィルム20をバネローラの螺旋の傾斜と同じ方向に移動させる作用を生じさせることができる。
またバネローラを嵌装したシャフト以外にも、例えば図9(b)に例示するようにシャフト外周面を螺旋状に切削加工してかまぼこ状の稜部24を螺旋状に設けても良く、または図9(c)に例示するようにシャフト外周面の一部に、傾いたかまぼこ状の稜部24を多数並べて設けたものでも良く、同様の作用を生じさせることができる。
また図1において、基板10に近接して、中間転写フィルム20の幅方向の両側縁部に、中間転写フィルム20の搬送ズレを検出するためのフォトセンサ15、16が設けられている。フォトセンサ15、16は中間転写フィルム20に画像をプリントする際の基準位置を示す位置合わせマーク22を検出することで搬送ズレを検出する。
フォトセンサ15、16に設けられている黒点17は、実際に検出が行われる光軸の位置、すなわち検出位置17をわかりやすく示したものである。フォトセンサ15、16を設ける位置は、図1(b)に示すように中間転写フィルム20の両側縁部であるが、その間隔を以下のようにすると好適である。すなわち、中間転写フィルム20の幅をW、搬送ズレの許容幅をtとしたとき、フォトセンサ15、16の実際の検出位置の間隔dを、d=W−2tとなるように設定する。
図6は、上記のような位置にフォトセンサ15、16を設けたときの搬送ズレの検出の様子を説明する図である。図6(a)は搬送ズレがない状態であり、フォトセンサ15、16の検出光18、19はいずれも中間転写フィルム20に設けられた位置合わせマーク22に遮蔽されることで検出することができ、搬送ズレが許容範囲内の状態であると判断される。
一方、図6(b)のように中間転写フィルム20が許容幅tを超えて図の右方にずれると、一方のフォトセンサ15では検出光18が遮蔽されず中間転写フィルム20を検出できない状態となり、搬送ズレとして判断できる。
同様に、図6(c)に示すように左方に許容幅tを超えて搬送ズレが起こると、他方のフォトセンサ16で検出光19が遮蔽されず中間転写フィルム20を検出できない状態となり、搬送ズレとして判断できる。以上のように、汎用の安価なフォトセンサ15、16でも、その間隔を適切な値とすれば、許容幅tを超えて搬送ズレが起こったときに搬送ズ
レとして検出することができる。なお、フォトセンサの検出光は数学的な直線でなく太さがあり、フォトセンサの感度のばらつき等もあるため、実際にフォトセンサを取り付ける際には若干の位置調整が必要で、間隔dの値は厳密には前述の式のとおりにはならない場合もあるが、それらも本発明の範疇である。
なお、搬送ズレを検出するセンサは上述の様なフォトセンサに限定されるものではなく、例えば図7に示すような、帯状の検出光41を発する発光部と、帯状の検出光41の幅を検出できる受光部とを組み合わせたセンサ40も好適に用いることができ、図7に示すようにフォトセンサ15、16と同様に両側縁部に設けて、中間転写フィルム20の位置合わせマーク22により帯状の検出光41が遮られる幅を検出することで搬送ズレを検出することができる。
このセンサ40では搬送ズレの量を数値的に求めることができ、フォトセンサ15、16を用いる場合のように遮蔽するかしないかで判定しないので、設ける間隔についてはそれほど限定されず、検出できる範囲に適宜設ければ良い。あるいは、フィルムの一方の側縁部に設けるだけでも同様の機能が得られる。ただし、一般的にこのような測幅機能を有するセンサは汎用のフォトセンサよりも高価であるため、コストアップにつながる可能性がある。
基板10に立設されたバネローラシャフト11、12は、中間転写フィルム20から離間した位置と接触する位置の間を往復移動するための駆動機構と連結されている。駆動機構としては、直線的に往復移動可能な機構であれば特に限定するものではないが、ここではボールネジ107をモータ108で駆動して正逆回転させることでバネローラシャフト11、12を図1の上下方向に移動させる機構を例示する。
ボールネジ107およびモータ108は、図4に示したように基板10の裏面側、すなわち中間転写フィルム20と反対面側に設けられ、バネローラシャフト11、12に連結している。往復移動するための駆動機構としては、これ以外にも例えばラックアンドピニオン機構、ソレノイド機構など、公知の直線駆動機構から要求仕様に応じて適宜選択して適用できる。
搬送機構1は、中間転写フィルム20の搬送ズレがないときは、図1のようにバネローラシャフト11、12がいずれも中間転写フィルム20に当接されない位置となり、搬送に影響を与えない態様となる。
図2は、中間転写フィルム20が許容幅tを超えて搬送ズレを起こしたときの態様の例であり、中間転写フィルム20が図2(b)において下側にずれた状態である。このときフォトセンサ15の検出位置17は中間転写フィルム20から外れた位置となり、位置合わせマーク22を検出できないため、搬送ズレと判定される。そうすると、図2(a)に示すようにバネローラの傾斜の方向が前記搬送ズレの方向と逆方向のバネローラシャフト11が移動して中間転写フィルム20に当接される。その状態で中間転写フィルム20を搬送すると、バネローラシャフト11のバネローラの効果により、中間転写フィルム20は次第にバネローラの螺旋の傾斜と同じ方向、図2(b)では白矢印の方向(上向き)にシフトする。搬送ズレが許容幅t以下になるよう修正されると、バネローラシャフト11の当接が解除され、元の位置に戻る。
図3は、中間転写フィルム20が許容幅tを超えて搬送ズレを起こしたときの態様の別の例であり、中間転写フィルム20が図3(b)において上側にずれた状態である。このときフォトセンサ16の検出位置17は中間転写フィルム20から外れた位置となり、位置合わせマーク22を検出できないため、搬送ズレと判定される。そうすると、図3(a
)に示すようにバネローラの傾斜の方向が前記搬送ズレの方向と逆方向のバネローラシャフト12が移動して中間転写フィルム20に当接される。その状態で中間転写フィルム20を搬送すると、バネローラシャフト12のバネローラの効果により、中間転写フィルム20は次第にバネローラの螺旋の傾斜と同じ方向、図3(b)では白矢印の方向(下向き)にシフトする。搬送ズレが許容幅t以下になるよう修正されると、バネローラシャフト12の当接が解除され、元の位置に戻る。以上のようにして本発明の搬送機構1により搬送ズレの修正が行われる。
図8は、本発明の搬送機構を中間転写フィルム20の搬送経路に備えた間接転写方式プリンタ100の模式図である。サーマルヘッド101とインクリボン102により中間転写フィルム20に一次転写画像103を形成した後、中間転写フィルム20を搬送してヒートローラ105により被転写体104に熱圧転写が行われるものである。本発明の搬送機構は、中間転写フィルム20の巻き取り軸106の前段に、バネローラシャフトが立設された基板10と、フォトセンサ15および図示しないフォトセンサ16を設けることにより、設けられている。本発明の搬送機構により、中間転写フィルムに搬送ズレが起こった場合でもその修正を容易に行うことができる。
以上説明した例はいずれも、中間転写フィルムの搬送経路中に搬送機構1を設けた例であるが、これに限らず、インクリボンの搬送経路中に設けることもでき、その場合はインクリボンの搬送ズレを修正する効果が得られるのは言うまでもない。また中間転写フィルムの搬送経路中とインクリボンの搬送経路中の両方に設けることもできる。
1・・・搬送機構
10・・・基板
11、12・・・バネローラシャフト
13・・・シャフト
14・・・バネローラ
15、16・・・フォトセンサ
17・・・検出位置(黒点)
18、19・・・検出光
20・・・中間転写フィルム
21・・・巻き取り軸
22・・・位置合わせマーク
24・・・稜部
30・・・線材
31・・・微小な領域
40・・・センサ
41・・・帯状の検出光
100・・・間接転写方式プリンタ
101・・・サーマルヘッド
102・・・インクリボン
103・・・一次転写画像
104・・・被転写体
105・・・ヒートローラ
106・・・巻き取り軸
107・・・ボールネジ
108・・・モータ

Claims (6)

  1. フィルムを搬送するフィルム搬送機構であって、フィルム搬送経路の一側に基板が前記フィルム面に直交する向きに設けられ、前記基板上に2本のシャフトが前記フィルムの幅方向に亘って伸びる向きに立設され、前記シャフトは、それぞれ前記フィルムに当接する位置と前記フィルムに当接しない位置との間を往復移動可能であり、少なくとも前記フィルムに当接される外周面に、外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って、かつ2本の前記シャフトの前記傾きが互いに逆向きとなるように形成され、前記基板に近接して前記フィルム幅方向の両側縁部に前記フィルムの幅方向の搬送ズレを検出するセンサが設けられ、前記搬送ズレが所定の許容幅よりも大きくなったときには、2本の前記シャフトのうち、前記傾きが前記搬送ズレの方向と逆向きのものを前記フィルムに当接させて前記搬送ズレを修正することを特徴とするフィルム搬送機構。
  2. 前記稜部が、2本の前記シャフトに互いに異なる巻方向に巻かれたバネローラをそれぞれ嵌装することにより形成されていることを特徴とするフィルム搬送機構。
  3. 前記センサが、前記フィルムに設けられた位置合わせマークを検出することで搬送ズレを検出することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム搬送機構。
  4. 前記センサの検出位置の間隔dが、前記フィルムの幅をWとし、前記搬送ズレの許容幅をtとしたとき、d=W−2tであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフィルム搬送機構。
  5. 基材上に少なくとも1つ以上のインク層を設けたインクリボンと、基材上に剥離可能に転写層を設けた中間転写フィルムと、を少なくとも含み、前記中間転写フィルムまたは前記インクリボンまたはその両方の搬送経路中に、請求項1から4のいずれかに記載のフィルム搬送機構が設けられたことを特徴とする間接転写方式プリンタ。
  6. フィルムを搬送するフィルム搬送方法であって、前記フィルムの幅方向の両側縁部に設けられ、前記フィルムの幅方向の搬送ズレを検出するセンサにより、フィルムの幅方向の搬送ズレを検出し、前記搬送ズレが所定の許容幅よりも大きくなったときに、外周面に外周方向に沿って多数の滑らかな形状の稜部がフィルム搬送方向に対して傾きを持って形成されたシャフトであって前記稜部の傾きの方向が前記搬送ズレの方向と逆方向のシャフトの、前記稜部を前記フィルムに当接させ、前記搬送ズレを修正することを特徴とするフィルム搬送方法。
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