JP2019205038A - 通信システム、接続装置、制御装置、通信線遮断方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信システム、接続装置、制御装置、通信線遮断方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バス型の通信線における短絡及び地絡等の故障を検出し、故障個所を遮断する通信システム、接続装置、制御装置、通信線遮断方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】本実施の形態に係る通信システムは、通信幹線から分岐する複数の通信支線にそれぞれ通信装置が接続され、複数の前記通信装置が前記通信幹線及び前記通信支線を介して通信を行うバス型の通信システムであって、各通信支線を流れる電流を検知する電流検知部と、各通信支線にそれぞれ設けられ、該通信線の通電及び遮断を切り替えるスイッチと、前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。前記制御部は、前記電流検知部が閾値を超える電流を検知した通信支線に設けられた前記スイッチを遮断することが好ましい。【選択図】図3

Description

本発明は、バス型の通信線を介して通信を行う通信システム、並びに、このシステムに用いられる接続装置、制御装置、通信線遮断方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両には複数のECU(Electronic Control Unit)などの車載装置が搭載されている。これら複数の車載装置は、通信線を介して接続され、通信により情報を交換することで協調動作を行っている。車両内の通信には、例えばCAN(Controller Area Network)の通信規格が広く採用されている。CANの通信規格では、バス型の通信線を介して複数の車載装置が接続される。
特許文献1においては、通信バス中に設けられた複数のスイッチの接続/分離の組み合わせを適宜に切り替えることにより形成される経路で通信できるか否かを判断し、スイッチの接続/分離の組み合わせを変更して通信可否の判断を繰り返し行うことによって、通信線の異常を診断する故障診断方法が提案されている。
特開2014−187542号公報
通信幹線から複数の通信支線が分岐するバス型の通信線を採用した通信システムでは、いずれかの通信支線にて短絡又は地絡の故障が発生した場合、システム全体として通信が不可能となる可能性がある。特許文献1に記載の故障診断方法は通信システム全体をテストモードとして動作させる必要があり、例えば通信システムの起動時などの特定タイミングでのみ行われる。このため特定のタイミングで行われた故障診断にて故障が検出されず、その後に故障が発生した場合には、この故障を検出することができないという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、バス型の通信線における短絡及び地絡等の故障を検出し、故障個所を遮断する通信システム、接続装置、制御装置、通信線遮断方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本態様に係る通信システムは、通信幹線から分岐する複数の通信支線にそれぞれ通信装置が接続され、複数の前記通信装置が前記通信幹線及び前記通信支線を介して通信を行うバス型の通信システムであって、各通信支線を流れる電流を検知する電流検知部と、各通信支線にそれぞれ設けられ、該通信支線の通電及び遮断を切り替えるスイッチと、前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様に係る接続装置は、通信線が接続される接続部を複数備える通信線の接続装置であって、各接続部に接続された通信線を流れる電流を検知する電流検知部と、各通信線への通電及び遮断を切り替えるスイッチと、前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様に係る制御装置は、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様に係る通信線遮断方法は、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知し、検知結果に基づいて各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する。
本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する処理を行わせる。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える接続装置又は制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする通信線遮断方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、接続装置又は制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、接続装置又は制御装置を含むその他の装置又はシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、バス型の通信線における短絡及び地絡等の故障を検出し、故障個所を遮断することができる。
実施の形態1に係る通信システムの構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る通信システムのネットワーク構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る接続装置の構成を示す模式図である。 通信システムにおける通信時の電流の流れを説明するための模式図である。 通信システムにおける通信時の電流の流れを説明するための模式図である。 通信システムにおける通信時の電流の流れを説明するための模式図である。 実施の形態1に係る接続装置が行う通信支線の遮断処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るECUが行う通信支線の遮断処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るECUが行う遮断処理のための信号出力処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る接続装置が行う通信支線の遮断処理の手順を示すフローチャートである。
[本発明の実施の形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本態様に係る通信システムは、通信幹線から分岐する複数の通信支線にそれぞれ通信装置が接続され、複数の前記通信装置が前記通信幹線及び前記通信支線を介して通信を行うバス型の通信システムであって、各通信支線を流れる電流を検知する電流検知部と、各通信支線にそれぞれ設けられ、該通信支線の通電及び遮断を切り替えるスイッチと、前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様にあっては、通信幹線から複数の通信支線が分岐するバス型の通信線を介して複数の通信装置が通信を行う。各通信支線には、通信支線を流れる電流を検知する電流検知部と、通信支線の通電及び遮断を切り替えるスイッチとが設けられる。各スイッチは、電流検知部による電流の検知結果に基づいて遮断の制御が行われる。これにより通信システムは、通信装置による通常の通信が行われている際に各通信支線の電流を検知して異常の有無を通信支線毎に判断し、異常のある通信支線をスイッチにより遮断することができる。
(2)それぞれに前記通信支線が接続される複数の接続部と、前記電流検知部及び前記スイッチとを有する接続装置と、前記通信幹線又は前記通信支線に接続され、前記制御部を有する制御装置とを備え、前記接続装置及び前記制御装置は、前記通信幹線及び前記通信支線とは異なる通信線を介して接続されていることが好ましい。
本態様にあっては、通信支線毎の電流検知部及びスイッチが通信線の接続装置に設けられる。また通信幹線又は通信支線に接続された制御装置にはスイッチの遮断を制御する制御部が設けられ、制御装置及び接続装置は上記の通信幹線及び通信支線とは異なる通信線を介して接続される。これにより、異常が発生して通信幹線及び通信支線を介した通信が不可能となった場合に、制御装置及び接続装置が別の通信線を介して通信を行うことができ、制御装置がスイッチの遮断制御を行うことができる。
(3)それぞれに前記通信支線が接続される複数の接続部と、前記電流検知部、前記スイッチ及び前記制御部とを有する接続装置を備えることが好ましい。
本態様にあっては、通信支線毎の電流検知部及びスイッチと、スイッチの遮断を制御する制御部とが通信線の接続装置に設けられる。これらを1つの装置に集約することで、装置の簡略化及び装置間の配線削減等が期待できる。
(4)前記制御部は、前記電流検知部が閾値を超える電流を検知した通信支線に設けられた前記スイッチを遮断することが好ましい。
本態様にあっては、電流検知部が閾値を超える電流を検知した通信支線に設けられたスイッチが遮断される。これにより、短絡又は地絡等により通常より多い電流が流れている通信支線を遮断することができる。
(5)前記通信幹線における通信エラーを検出するエラー検出部を備え、前記エラー検出部が通信エラーを検出した後に、前記電流検知部による電流の検知及び前記制御部による前記スイッチの制御を行うことが好ましい。
本態様にあっては、通信幹線における通信を監視し、通信エラーを検出した後に電流検知部の電流検知及び制御部のスイッチ制御を行う。通信エラーが発生していない場合には通信線の異常が発生していない可能性が高いため、通信エラーの検出後に電流検知及びスイッチ制御を行うことで、通常動作時の処理負荷を低減することができる。
(6)前記エラー検出部が通信エラーを検出した後、複数の前記通信支線に接続された全ての前記通信装置が通信を停止した場合に、前記通信幹線又は前記通信支線への信号出力を行う通信部を備え、前記電流検知部は、前記信号出力が行われている際に電流を検知することが好ましい。
本態様にあっては、通信線を介した通信にエラーが発生した後には、この通信線に接続された通信装置が通信を停止する可能性がある。全ての通信装置が通信を停止した場合、通信線は未使用状態となるため短絡又は地絡等が発生していても電流が流れることがなくなり、電流検知に基づく異常検知ができなくなる虞がある。そこで通信エラー検出後に全ての通信装置が通信を停止した場合には、通信線に対する信号出力を行い、この際に電流検知を行うことで、通信停止後にも異常検知を行うことが可能となる。
(7)前記電流検知部の検知結果及び/又は前記制御部による制御結果を記憶する記憶部を備えることが好ましい。
本態様にあっては、電流検知部の検知結果及び/又は制御部によるスイッチの制御結果を記憶しておく。これにより、例えば通信システムを修理する際に、通信線の故障個所を容易に判断することが可能となる。
(8)本態様に係る接続装置は、通信線が接続される接続部を複数備える通信線の接続装置であって、各接続部に接続された通信線を流れる電流を検知する電流検知部と、各通信線への通電及び遮断を切り替えるスイッチと、前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様にあっては、態様(1)と同様に、通信装置による通常の通信が行われている際に各通信支線の電流を検知して異常の有無を通信支線毎に判断し、異常のある通信支線をスイッチにより遮断することができる。
(9)本態様に係る制御装置は、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する制御を行う制御部とを備える。
本態様にあっては、態様(1)と同様に、通信装置による通常の通信が行われている際に各通信支線の電流を検知して異常の有無を通信支線毎に判断し、異常のある通信支線をスイッチにより遮断することができる。
(10)本態様に係る通信線遮断方法は、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知し、検知結果に基づいて各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する。
本態様にあっては、態様(1)と同様に、通信装置による通常の通信が行われている際に各通信支線の電流を検知して異常の有無を通信支線毎に判断し、異常のある通信支線をスイッチにより遮断することができる。
(11)本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する処理を行わせる。
本態様にあっては、態様(1)と同様に、通信装置による通常の通信が行われている際に各通信支線の電流を検知して異常の有無を通信支線毎に判断し、異常のある通信支線をスイッチにより遮断することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る通信システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施の形態1)
<ネットワーク構成>
図1は、実施の形態1に係る通信システムの構成を示す模式図である。実施の形態1に係る通信システム100は、車両1に搭載された7つのECU2a〜2gが、それぞれ通信線3a〜3gを介して接続装置4に接続された構成である。ECU2a〜2gは、例えば車両1のエンジンの動作を制御するECU、ドアのロック/アンロックを制御するECU、ライトの点灯/消灯を制御するECU、エアバッグの動作を制御するECU、及び、ABS(Antilock Brake System)の動作を制御するECU等の種々のECUが含まれ得る。
接続装置4は、通信線3a〜3gが接続される複数の接続部(コネクタ)を有している。接続装置4は、接続された複数の通信線3a〜3gを電気的に接続する装置であり、HUB又はジャンクションボックス等の名称で呼ばれ得る装置である。本実施の形態に係る接続装置4は、接続された複数の通信線3a〜3gにより1つのバス型のネットワークを構成する。各ECU2a〜2gは、通信線3a〜3g及び接続装置4を介して相互に通信を行うことができる。
例えば、接続装置4は車両1の中央に配置され、接続装置4の左方にはECU2aが配置され、接続装置4の右方にはECU2bが配置されている。例えば、ECU2cは車両1の前部左側に配置され、ECU2dは車両1の前部中央に配置され、ECU2eは車両1の前部右側に配置されている。また例えば、ECU2fは車両1の後部左側に配置され、ECU2gは車両1の後部右側に配置されている。なお図1に示すECU2a〜2g及び接続装置4の配置は一例であって、これに限るものではない。図示の装置の配置例では、例えば車両1に衝突などの事故が発生した場合、車両1の前後方向の中央に配されたECU2a及び2bと接続装置4とは、他のECU2c〜2gと比較して故障し難い。またECU2a及び2bを接続装置4に接続する通信線3a及び3bは、他のECU2を接続装置4に接続する通信線3c〜3gと比較して、断線、短絡又は地絡等の故障が発生し難い。
そこで本実施の形態においては、接続装置4(の内部配線)と通信線3a及び3bとを通信幹線として扱い、これ以外の通信線3c〜3gを通信支線として扱う。
図2は、実施の形態1に係る通信システム100のネットワーク構成を示す模式図である。本実施の形態においてECU2a〜2gは、CANの通信規格に従って通信を行う。CANの通信規格では、2線式の通信線、いわゆるツイストペアケーブルを用いてバス型のネットワークが構成され、2線の電圧差に応じた差動信号が通信に用いられる。本実施の形態においてCANバスは、一組の通信幹線5と、この通信幹線5から分岐する複数組の通信支線6とを有している。CANの通信規格において通信幹線5の両端は、2線が終端抵抗Rを介して接続される。2つの終端抵抗Rは、それぞれECU2a及び2bに設けられている。また通信幹線5と通信支線6との分岐点は、接続装置4の内部に設けられている。
図2に示す通信幹線5は、図1に示した通信線3a及び3bと、接続装置4の内部配線とにより構成される。また図2に示す各通信支線6は、図1に示した各通信線3c〜3gと、接続装置4の内部配線とにより構成される。
<装置構成>
図3は、実施の形態1に係る接続装置4の構成を示す模式図である。本実施の形態に係る接続装置4は、例えば合成樹脂製の筐体に、通信線3a〜3gを接続するための複数のコネクタ43,44が設けられた構成である。接続装置4が備える2つのコネクタ43は、通信幹線5に相当する2つの通信線3a,3bを接続するためのものである。また接続装置4が備える複数のコネクタ44は、通信支線6に相当する複数の通信線3b〜3gを接続するためのものである。ただし図3においては、図面の簡略化のため、コネクタ44を3つのみ図示してある。
接続装置4の内部において、2つのコネクタ43は、通信幹線5を構成する2つの内部配線43aを介して接続されている。2つのコネクタ43に通信線3a,3bが接続された場合、1つの通信線3a,3b及び接続装置4の内部配線43aは電気的に接続され、図2に示した通信システム100の通信幹線5を構成する。接続装置4の内部配線43aは複数箇所で分岐しており、分岐点からコネクタ44まで内部配線44aが設けられている。2つの内部配線43aからそれぞれ分岐した2つの内部配線44aを一組として、各コネクタ44に一組の内部配線44aが接続される。コネクタ44に通信線3b〜3gが接続された場合、通信線3b〜3gはそれぞれ内部配線44aと電気的に接続され、図2に示した通信システム100の通信支線6をそれぞれ構成する。
また内部配線44aの各線には、スイッチSWと電流検知部45とが設けられている。スイッチSWは、例えば電界効果トランジスタ若しくはMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等の半導体スイッチ、又は、電磁式リレー若しくはソリッドステートリレー等のリレーを用いて構成される。スイッチSWは、内部配線44aの通電及び遮断を切り替える。電流検知部45は、内部配線44aを流れる電流の電流値及び電流の向き等を検知する。電流検知部45は、例えば内部配線44a中に設けられた抵抗器の両端の電位差を測定し、測定した電位差と抵抗器の抵抗値とに基づいて電流値を取得する構成とすることができる。ただし電流検知部45は、これ以外の方法で内部配線44aを流れる電流の電流値及び電流の向き等を検知する構成であってよい。本実施の形態において通信支線6(通信線3b〜3g及び内部配線44a)は2線式であるため、接続装置4にはコネクタ44の数の2倍の数のスイッチSW及び電流検知部45が備えられる。
また接続装置4は、制御部41及び記憶部42を備えている。制御部41は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はマイクロコンピュータ等のIC(Integrated Circuit)を用いて構成され得る。制御部41は、各電流検知部45から電流の検知結果が入力される。また制御部41は、各スイッチSWに対して通電又は遮断を切り替える制御信号を出力する。制御部41は、電流検知部45の検知結果に基づいて各通信支線6における異常を検出し、異常を検出した通信支線6のスイッチSWを遮断することによってこの通信支線6を通信システム100から分離する制御を行う。例えば制御部41は、異常を判定するための閾値を予め記憶しており、電流検知部45が検知した電流値が閾値を超える場合に異常が発生したと判断する。
記憶部42は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等のデータ書換可能な不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。制御部41は、記憶部42に対するデータの読み出し及び書き込みを行うことができる。制御部41は、通信支線6における異常を検出した場合に、異常に関するログ情報を記憶部42に書き込む。記憶部42に記憶されるログ情報は、例えば異常が検出された通信支線6がいずれであるかを示す情報及び異常が検出された際の電流検知部45の検知結果等が含まれ得る。この場合の検知結果は、異常が検出された通信支線6に関する検知結果のみでなく、他の通信支線6に関する検知結果を含んでよい。
<通信支線の遮断処理>
図4〜図6は、通信システム100における通信時の電流の流れを説明するための模式図である。本図においては、説明を簡略化するために、通信支線6はECU2c及び2dが接続される2つのみとしてある。また2線式の通信支線6に含まれる2つの線のうち、差動信号の高電位側が印加される線を高電位側支線6hとし、差動信号の低電位側が印加される線を低電位側支線6lとして区別している。同様に、2線式の通信幹線5に含まれる2つの線を、高電位側幹線5h及び低電位側幹線5lとして区別している。また通信時の電流の流れを破線の矢印で示してある。
図4には、異常が発生していない場合、即ち正常時の通信システム100における電流の流れが示されている。本例では、一の通信支線6に接続されたECU2cが送信信号をこの通信支線6に対して出力した場合を想定している。この場合、ECU2cから通信支線6の高電位側支線6hへ流出した電流は、通信幹線5の高電位側幹線5hを流れて終端抵抗Rに至り、終端抵抗Rから通信幹線5の低電位側幹線5lへ流れ、低電位側幹線5lから低電位側支線6lを経てECU2cへ流入する。
図5には、ECU2dが接続された通信支線6の低電位側支線6lに地絡の故障が発生した場合の電流の流れが示されている。この場合、ECU2cから通信支線6の高電位側支線6hへ流出した電流は、通信幹線5の高電位側幹線5hを流れて終端抵抗Rに至り、終端抵抗Rから通信幹線5の低電位側幹線5lへ流れ、低電位側幹線5lからECU2dが接続された低電位側支線6lへ流れて地絡点へ至る。またECU2dが接続された低電位側支線6lが地絡しているため、ECU2cからは低電位側支線6lへも電流が流出し、この電流は通信幹線5の低電位側幹線5lからECU2dが接続された低電位側支線6lへ流れて地絡点へ至る。即ち、通信支線6に地絡の故障が発生した場合、地絡した低電位側支線6lに対して大電流が流れる。
接続装置4の制御部41は、電流検知部45の検知結果に基づいて、ECU2dが接続された通信支線6の低電位側支線6lに閾値を超える電流が流れていると判定する。この判定に応じて制御部41は、この低電位側支線6lに設けられたスイッチSWを遮断状態へ切り替える制御を行い、低電位側支線6lを遮断する。なおこのときに制御部41は、大電流が流れていると判定した低電位側支線6lと一組の高電位側支線6hについてもスイッチSWを遮断する制御を行うことが好ましい。
また図5に示す例では、制御部41はECU2cが接続された通信支線6の高電位側支線6h又は低電位側支線6lにおいても閾値を超える電流が流れたと判定する可能性がある。この場合、制御部41は、ECU2cが接続された通信支線6についても遮断する制御を行ってもよい。
図6には、ECU2dが接続された通信支線6の高電位側支線6h及び低電位側支線6lが短絡した場合の電流の流れが示されている。この場合、ECU2cから通信支線6の高電位側支線6hへ流出した電流は、通信幹線5の高電位側幹線5hからECU2dが接続された通信支線6の高電位側支線6hへ流れて短絡箇所へ至る。更にこの電流は、短絡箇所を経てECU2dが接続された通信支線6の低電位側支線6lへ流れ、この低電位側支線6lから通信幹線5の低電位側幹線5lへ流れ、低電位側幹線5lからECU2cが接続された低電位側支線6lへ流れてECU2cへ流れ込む。この場合、高電位側から低電位側へ終端抵抗Rを介さずに電流が流れるため、各電流経路には大電流が流れることとなる。
接続装置4の制御部41は、電流検知部45の検知結果に基づいて、ECU2dが接続された通信支線6の高電位側支線6h及び低電位側支線6lに閾値を超える電流が流れていると判定する。この判定に応じて制御部41は、この高電位側支線6h及び低電位側支線6lに設けられたスイッチSWを遮断状態へ切り替える制御を行い、ECU2dが接続された高電位側支線6h及び低電位側支線6lを遮断する。
また図6に示す例では、制御部41はECU2cが接続された通信支線6の高電位側支線6h又は低電位側支線6lにおいても閾値を超える電流が流れたと判定する可能性がある。この場合、制御部41は、ECU2cが接続された通信支線6についても遮断する制御を行ってもよい。
図7は、実施の形態1に係る接続装置4が行う通信支線6の遮断処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態1に係る接続装置4の制御部41は、複数の電流検知部45に通信支線6の電流検知を行わせ、電流検知部45から電流値などの検知結果を取得する(ステップS1)。制御部41は、各電流検知部45が検知した電流値(の絶対値)と予め記憶した閾値とをそれぞれ比較し、電流値が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS2)。全ての検知結果について、電流値が閾値を超えない場合(S2:NO)、制御部41は、通信支線6に異常は発生していないと判定し、ステップS3へ処理を進める。
制御部41は、電流検知部45による各通信支線6の電流検知を例えば数ミリ秒〜数秒程度の周期で繰り返し行っている。通信支線6に異常がないと判定した制御部41は、電流検知の周期を規定する所定時間を待機し(ステップS3)、ステップS1へ処理を戻し、電流検知部45による電流検知を所定の周期で繰り返し行う。
少なくとも1つの検知結果について、電流値が閾値を超える場合(S2:YES)、制御部41は、閾値を超える電流値を検知した電流検知部45が設けられた通信支線6のスイッチSWを遮断状態へ切り替える信号を出力することにより、この通信支線6を遮断する(ステップS4)。次いで制御部41は、電流検知部45による電流検知を行う(ステップS5)。なおこのときに制御部41は、電流検知を行う周期に関わりなく、電流検知を行ってよい。制御部41は、各電流検知部45が検知した電流値が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS6)。少なくとも1つの検知結果について、電流値が閾値を超える場合(S6:YES)、制御部41は、ステップS4へ処理を戻し、通信支線6の遮断と更なる電流検知及び判定とを繰り返し行う。
全ての検知結果について、電流値が閾値を超えない場合(S6:NO)、制御部41は、遮断した通信支線6がいずれであるかを示す情報及び遮断を実施した際の電流検知部45の検知結果等を含むログ情報を生成し、生成したログ情報を記憶部42に記憶して(ステップS7)、処理を終了する。
<まとめ>
以上の構成の実施の形態1に係る通信システム100は、通信幹線5から複数の通信支線6が分岐するバス型の通信線を介して複数のECU2a〜2gが通信を行う構成である。各通信支線6には、通信支線6を流れる電流を検知する電流検知部45と、通信支線6の通電及び遮断を切り替えるスイッチSWとが設けられる。各スイッチSWは、電流検知部45による電流の検知結果に基づいて遮断の制御が行われる。これにより通信システム100は、ECU2a〜2gによる通常の通信が行われている際に各通信支線6の電流を検知して異常の有無を通信支線6毎に判定し、異常のある通信支線6をスイッチSWにより遮断することができる。
また実施の形態1に係る通信システム100では、通信支線6毎に設けられる電流検知部45及びスイッチSWと、これらを制御する制御部41とを接続装置4が備える。複数の電流検知部45及びスイッチSWと制御部41とを1つの装置に集約することによって、システム構成の簡略化及び装置間の配線削減等が期待できる。
また実施の形態1に係る接続装置4は、電流検知部45が閾値を超える電流を検知した通信支線6に設けられたスイッチSWを遮断する。これにより、短絡又は地絡等により通常より多い電流が流れている通信支線6を遮断することができる。
また実施の形態1に係る接続装置4は、制御部41によるスイッチSWの制御結果及び電流検知部45の検知結果等をログ情報として記憶部42に記憶しておく。これにより、例えば通信システム100を修理する際に、作業者がログ情報を閲覧することによって、通信支線6の故障個所を容易に判断することができる。
なお本実施の形態においては、車両1に搭載された通信システム100を例に説明を行ったが、通信システム100は車両1に搭載されるものに限らず、例えば船舶若しくは航空機等の移動体に搭載される通信システム、又は、オフィス若しくは工場等に設置される通信システム等、種々の通信システムに同様の構成を採用することができる。また図1に示した車両1のECU2a〜2gの搭載数及び配置等は、一例であって、これに限るものではない。また2つのECU2a及び2bを通信幹線5に接続する構成としたが、これに限るものではなく、全てのECU2a〜2gを通信支線6に接続する構成としてもよい。この構成の場合、終端抵抗Rは接続装置4に設けられてよい。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に係る通信システム200の構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る通信システム200は、通信幹線5に接続された1つのECU202aが、接続装置204と専用の通信線203を介して通信を行い、接続装置204から電流の検知結果を取得すると共にスイッチSWの遮断を制御する構成である。
実施の形態2に係る接続装置204は、実施の形態1に係る接続装置4の記憶部42を備えず、通信線203を介してECU202aとの通信を行う通信部242を備えた構成である。通信部242がECU202aとの間で行う通信は、CANの通信規格に従うものである必要はなく、種々のシリアル通信又はパラレル通信を採用し得る。通信部242は、ECU202aから受信した情報を制御部41へ与えると共に、制御部41から与えられた情報をECU202aへ送信する。
実施の形態2に係る接続装置204の制御部41は、電流検知部45の検知結果に基づく以上の有無の判定、及び、判定結果に基づくスイッチSWの遮断制御を行わない。これに代えて実施の形態2に係る制御部41は、電流検知部45の検知結果を周期的に取得してECU202aへ送信する処理、及び、ECU202aから与えられた遮断命令に応じてスイッチSWを遮断する処理を行う。
実施の形態2に係るECU202aは、制御部221、記憶部222、第1通信部223及び第2通信部224を備えている。なお図8においては、ECU202aが備える機能ブロックのうち、通信支線6の遮断処理に関する機能ブロックを抜き出して図示しており、車両1の制御などに関する機能ブロックについては図示を省略している。制御部221は、例えばCPU又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部222に記憶されたプログラム222aを読み出して実行することにより、種々の演算処理を行う。
記憶部222は、フラッシュメモリ又はEEPROM等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部222は、制御部221が実行するプログラム222aと、このプログラム222aの実行に必要なデータとを記憶する。プログラム222aは、例えばECU202aの製造段階において記憶部222に書き込まれてもよく、また例えばメモリカード又は光ディスク等の記録媒体209に記録されたものをECU202aが読み出して記憶部222に記憶してもよく、また例えば記録媒体209に記録されたものを書込装置が読み出してECU202aの記憶部222に書き込んでもよい。また記憶部222は、通信支線6の遮断処理を行った場合に、ログ情報222bが記憶される。
第1通信部223は、車内ネットワークを構成する通信線に接続され、CANの通信規格に従って通信を行う。本実施の形態において第1通信部223は、車内ネットワークを構成する通信線のうち、通信幹線5を構成する通信線に接続される。第1通信部223は、制御部221から与えられた送信情報を電気信号に変換して通信幹線5へ出力することによって送信を行うと共に、通信幹線5の電位をサンプリングして取得することにより受信を行い、受信した情報を制御部221へ与える。
第2通信部224は、通信線203を介して接続装置204に接続され、接続装置204との間で一対一の通信を行う。第2通信部224は、接続装置204から受信した情報を制御部221へ与えると共に、制御部221から与えられた情報を接続装置204へ送信する。
実施の形態2に係るECU202aは、車両1に衝突などの事故が発生したか否かを判定する処理を行う。例えば、車両1には衝突などの事故が発生した場合に乗員を保護するエアバッグが搭載されており、エアバッグを作動させるECUが搭載されている。このECUは、例えばセンサにより車両1に加わる衝撃を検知してエアバックを作動させる。ECU202aは、エアバッグを作動させるECUから衝撃の検知結果又はエアバックの作動情報等を車両1のネットワークを介した通信により取得し、これらの情報に基づいて車両1に衝突などの事故が発生したか否かを判定することができる。例えばECU202aは、エアバッグが作動した旨の情報を通信にて受信した場合に、車両1に衝突が発生したと判定する。なおECU202aは、通信幹線5及び通信支線6を介して通信にてエアバッグを作動させるECUからの情報を受信してもよく、他の通信方法により情報を受信してもよい。
またECU202aは、第1通信部223にて通信幹線5及び通信支線6を介した通信の状況を監視している。詳しくは、ECU202aは、通信幹線5及び通信支線6を介した通信にエラーが発生したか否かを判定している。ECU202aは、車両1に衝突などの事故が発生したと判定し、且つ、通信幹線5及び通信支線6を介した通信にエラーが発生したと判定した場合、接続装置204に対して電流検知部45の検知結果の取得を要求する通信を第2通信部224にて行う。この要求に応じて接続装置204は、各通信支線6に設けられた電流検知部45の検知結果を取得し、取得した検知結果を通信部242からECU202aへ送信する。ECU202aは、接続装置204から取得した電流の検知結果に基づいて遮断する通信支線6を決定し、決定した通信支線6のスイッチSWを遮断する命令を接続装置204へ送信する。遮断命令を受信した接続装置204は、遮断命令にて指定された通信支線6に設けられたスイッチSWを遮断する制御を行う。
通信支線6の遮断を行った後、ECU202aは、確認のために電流検知部45の検知結果の取得を接続装置204に対して再度要求する。電流の検知結果を再度取得したECU202aは、電流値が閾値を超えておらず、短絡又は地絡等が発生した通信支線6の遮断に成功したと判断した場合、遮断した通信支線6に関する情報をログ情報222bとして記憶部222に記憶する。これに対して再取得した検知結果でも電流値が閾値を超えている場合、ECU202aは、更に通信支線6の遮断を行う。ECU202aは、電流の検知結果の取得及び通信支線6の遮断を繰り返し行い、短絡又は地絡等が発生した全ての通信支線6の遮断を行う。
ただし、ECU202aが電流の検知結果の取得及び通信支線6の遮断を繰り返し行っている間に、通信幹線5及び通信支線6の通信エラーが所定時間に亘って持続されたことによって、通信幹線5及び通信支線6に接続された他のECU2b〜2gが通信処理を停止する可能性がある。他のECU2b〜2gが通信処理を停止すると、通信幹線5及び通信支線6には送信信号の出力が行われなくなるため、通信幹線5及び通信支線6には電流が流れなくなり、電流検知部45が過電流を検知することができなくなる。これは、CANの通信規格においてバスオフの状態に至った場合に相当する。
そこで実施の形態2に係るECU202aは、他のECU2b〜2gが通信処理を停止した状態に至った場合、自らが第1通信部223にて信号を通信幹線5に対して出力する。これにより通信幹線5及び通信支線6にはECU202aからの電流が流れるため、通信支線6に設けられた電流検知部45にて過電流を検知することが可能となる。なおこのときに第1通信部223から出力する信号は、CANの通信規格に従うものである必要はなく、どのような信号であってもよい。
図9は、実施の形態2に係るECU202aが行う通信支線6の遮断処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態2に係るECU202aの制御部221は、第1通信部223にて受信する車両1のエアバッグを作動させるECUからの情報に基づいて、車両1に衝突などの事故が発生したか否かを判定する(ステップS21)。事故が発生したと判定した場合(S21:YES)、制御部221は、第1通信部223にて通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生したか否かを判定する(ステップS22)。車両1に事故が発生していないと判定した場合(S21:NO)、又は、通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生していないと判定した場合(S22:NO)、制御部221は、ステップS21へ処理を戻す。
通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生したと判定した場合(S22:YES)、制御部221は、第2通信部224にて接続装置204との通信を行い、電流検知部45による通信支線6の電流検知結果の取得要求を接続装置204へ送信する(ステップS23)。制御部221は、取得要求に対して接続装置204から送信される情報を第2通信部224にて受信することにより、電流検知部45の電流検知結果を取得する(ステップS24)。制御部221は、各電流検知部45が検知した電流値と予め記憶した閾値とをそれぞれ比較し、電流値が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS25)。全ての検知結果について、電流値が閾値を超えない場合(S25:NO)、制御部221は、通信支線6に異常は発生していないと判定し、処理を終了する。
少なくとも1つの検知結果について、電流値が閾値を超える場合(S25:YES)、制御部221は、閾値を超える電流値を検知した電流検知部45が設けられた通信支線6を遮断する命令を第2通信部224にて接続装置204へ送信する(ステップS26)。次いで制御部221は、電流検知部45による通信支線6の電流検知結果の取得要求を接続装置204へ送信する(ステップS27)。制御部221は、この取得要求に対して接続装置204が送信する電流検知結果を取得する(ステップS28)。制御部221は、各電流検知部45が検知した電流値が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS29)。少なくとも1つの検知結果について、電流値が閾値を超える場合(S29:YES)、制御部221は、ステップS26へ処理を戻し、通信支線6の遮断と更なる電流検知及び判定とを繰り返し行う。
全ての検知結果について、電流値が閾値を超えない場合(S29:NO)、制御部221は、遮断した通信支線6がいずれであるかを示す情報及び遮断を実施した際の電流検知部45の検知結果等を含むログ情報222bを生成し、生成したログ情報222bを記憶部222に記憶して(ステップS30)、処理を終了する。
図10は、実施の形態2に係るECU202aが行う遮断処理のための信号出力処理の手順を示すフローチャートである。なお本処理は、図9に示した遮断処理と並行して行われる処理である。実施の形態2に係るECU202aの制御部221は、車両1に衝突などの事故が発生したか否かを判定する(ステップS41)。事故が発生したと判定した場合(S41:YES)、制御部221は、第1通信部223にて通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生したか否かを判定する(ステップS42)。車両1に事故が発生していないと判定した場合(S41:NO)、又は、通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生していないと判定した場合(S42:NO)、制御部221は、ステップS41へ処理を戻す。
通信幹線5及び通信支線6の通信にエラーが発生したと判定した場合(S42:YES)、制御部221は、第1通信部223にて通信幹線5及び通信支線6を介した通信を監視することにより、他のECU2b〜2gによる通信が停止したか否かを判定する(ステップS43)。通信が停止していない場合(S43:NO)、制御部221は、短絡又は地絡等が発生した通信支線6の遮断を完了したか否かを判定する(ステップS44)。通信支線6の遮断が完了していない場合(S44:NO)、制御部221は、ステップS43へ処理を戻し、通信が停止するか又は遮断が完了するまで待機する。通信支線6の遮断が完了した場合(S44:YES)、制御部221は、処理を終了する。
他のECU2b〜2gの通信が停止した場合(S43:YES)、制御部221は、第1通信部223にて通信幹線5に対する信号の出力を開始する(ステップS45)、その後、制御部221は、短絡又は地絡等が発生した通信支線6の遮断を完了したか否かを判定する(ステップS46)。通信支線6の遮断が完了していない場合(S46:NO)、制御部221は、遮断が完了するまで信号の出力を継続する。遮断が完了した場合(S46:YES)、制御部221は、第1通信部223からの信号の出力を停止し(ステップS47)、処理を終了する。
図11は、実施の形態2に係る接続装置204が行う通信支線6の遮断処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態2に係る接続装置204の制御部41は、通信部242にてECU202aからの電流検知結果の取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS51)。電流検知結果の取得要求を受信した場合(S51:YES)、制御部41は、複数の電流検知部45に通信支線6の電流検知を行わせ、電流検知部45から電流値などの検知結果を取得する(ステップS52)。制御部41は、ステップS52にて取得した電流検知結果を、通信部242にてECU202aへ送信し(ステップS53)、ステップS51へ処理を戻す。
ECU202aから電流検知結果の取得要求を受信していない場合(S51:NO)、制御部41は、通信部242にてECU202aから通信支線6の遮断命令を受信したか否かを判定する(ステップS54)。遮断命令を受信していない場合(S54:NO)、制御部41は、ステップS51へ処理を戻す。遮断命令を受信した場合(S54:YES)、制御部41は、遮断命令に低指定された通信支線6のスイッチSWを遮断する信号を出力することにより、通信支線6を遮断し(ステップS55)、ステップS51へ処理を戻す。
以上の構成の実施の形態2に係る通信システム200は、各通信支線6の電流を検知する電流検知部45及び各通信支線6を遮断するスイッチSWが接続装置204に設けられ、電流の検知結果に基づいてスイッチSWの遮断を制御する処理をECU202aが行う構成である。ECU202a及び接続装置204は通信幹線5及び通信支線6とは異なる通信線203を介して接続され、電流の検知結果及びスイッチSWの遮断命令等は通信線203を介して送受信される。これにより、車両1に衝突などの事故が発生して通信幹線5及び通信支線6を介した通信が不可能となった場合に、ECU202a及び接続装置204が別の通信線203を介して通信を行うことができ、ECU202aがスイッチSWの遮断制御を行うことができる。
また実施の形態2に係るECU202aは、通信幹線5及び通信支線6における通信を監視し、通信エラーを検出した後に電流検知部45の電流検知結果の取得及びスイッチSWの遮断制御を行う。通信エラーが発生していない場合には通信幹線5及び通信支線6に異常が発生していない可能性が高いため、通信エラーの検出後に電流検知及びスイッチSWの遮断制御を行うことで、ECU202a及び接続装置204は通常動作時の処理負荷を低減することができる。
また実施の形態2に係るECU202aは、通信幹線5及び通信支線6を介した通信にエラーが発生した後に他のECU2b〜2gが通信を停止した場合、第1通信部223にて通信幹線5に信号を出力する。これによりECU202aは、他のECU2b〜2gの通信が停止して通信幹線5及び通信支線6に電流が流れなくなった場合に、通信幹線5へ信号を出力して電流を流し、電流検知部45による通信支線6の電流検知を行うことが可能となる。
なお実施の形態2においては、車両1に衝突などの事故が発生したか否かをECU202aが判定する構成としたが、これに限るものではなく、事故発生の有無をECU202aが判定しない構成であってもよい。ECU202aによる事故発生の判定方法は、エアバッグを作動させるECUからの情報に基づく方法のみでなく、例えばECU202aが加速度センサを備えて車両1に加わる衝撃を検知するなど、その他のどのような方法を採用してもよい。
またECU202aは、通信幹線5及び通信支線6に通信エラーが検出された場合に、電流検知部45による電流検知結果の取得及び通信支線6の遮断の処理を開始する構成としたが、これに限るものではない。ECU202aは通信エラーの検出を行わない構成であってよい。この場合にECU202aは、通信エラーの有無に関わらず、車両1の事故発生に応じて電流検知結果の取得及び通信支線6の遮断の処理を開始してもよい。またECU202aは、車両1の事故の有無及び通信エラーの有無に関わらず、例えば周期的に電流検知結果の取得を行ってもよい。
またECU202aは、他のECU2b〜2gの通信が停止した場合に、第1通信部223にて通信幹線5への信号出力を行う構成としたが、これに限るものではない。例えばECU202aは、他のECU2b〜2gの通信が停止した場合に通信幹線5への信号出力を行わず、電流検知結果の取得及び通信支線6の遮断の処理を停止する構成としてもよい。
実施の形態2に係る通信システム200のその他の構成は、実施の形態1に係る通信システム100と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2a〜2g ECU(通信装置)
3a〜3g 通信線
4 接続装置
5 通信幹線
5l 低電位側幹線
5h 高電位側幹線
6 通信支線
6l 低電位側支線
6h 高電位側支線
41 制御部
42 記憶部
43 コネクタ
43a 内部配線
44 コネクタ
44a 内部配線
45 電流検知部
100 通信システム
200 通信システム
202a ECU(制御装置)
203 通信線
204 接続装置
209 記録媒体
221 制御部(エラー検出部)
222 記憶部
222a プログラム
222b ログ情報
223 第1通信部(通信部)
224 第2通信部
242 通信部
R 終端抵抗
SW スイッチ

Claims (11)

  1. 通信幹線から分岐する複数の通信支線にそれぞれ通信装置が接続され、複数の前記通信装置が前記通信幹線及び前記通信支線を介して通信を行うバス型の通信システムであって、
    各通信支線を流れる電流を検知する電流検知部と、
    各通信支線にそれぞれ設けられ、該通信支線の通電及び遮断を切り替えるスイッチと、
    前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部と
    を備える通信システム。
  2. それぞれに前記通信支線が接続される複数の接続部と、前記電流検知部及び前記スイッチとを有する接続装置と、
    前記通信幹線又は前記通信支線に接続され、前記制御部を有する制御装置と
    を備え、
    前記接続装置及び前記制御装置は、前記通信幹線及び前記通信支線とは異なる通信線を介して接続されている、請求項1に記載の通信システム。
  3. それぞれに前記通信支線が接続される複数の接続部と、前記電流検知部、前記スイッチ及び前記制御部とを有する接続装置を備える、請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記制御部は、前記電流検知部が閾値を超える電流を検知した通信支線に設けられた前記スイッチを遮断する、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の通信システム。
  5. 前記通信幹線における通信エラーを検出するエラー検出部を備え、
    前記エラー検出部が通信エラーを検出した後に、前記電流検知部による電流の検知及び前記制御部による前記スイッチの制御を行う、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の通信システム。
  6. 前記エラー検出部が通信エラーを検出した後、複数の前記通信支線に接続された全ての前記通信装置が通信を停止した場合に、前記通信幹線又は前記通信支線への信号出力を行う通信部を備え、
    前記電流検知部は、前記信号出力が行われている際に電流を検知する、請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記電流検知部の検知結果及び/又は前記制御部による制御結果を記憶する記憶部を備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の通信システム。
  8. 通信線が接続される接続部を複数備える通信線の接続装置であって、
    各接続部に接続された通信線を流れる電流を検知する電流検知部と、
    各通信線への通電及び遮断を切り替えるスイッチと、
    前記電流検知部の検知結果に基づいて、前記スイッチを遮断する制御を行う制御部と
    を備える接続装置。
  9. 通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する制御を行う制御部と
    を備える制御装置。
  10. 通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知し、
    検知結果に基づいて各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する、通信線遮断方法。
  11. コンピュータに、
    通信幹線から分岐する複数の通信支線を流れる電流をそれぞれ検知する電流検知部から検知結果を取得し、
    取得した検知結果に基づいて、各通信支線に設けられた通電及び遮断を切り替えるスイッチを遮断する
    処理を行わせるコンピュータプログラム。
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