JP2019204075A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019204075A
JP2019204075A JP2019001910A JP2019001910A JP2019204075A JP 2019204075 A JP2019204075 A JP 2019204075A JP 2019001910 A JP2019001910 A JP 2019001910A JP 2019001910 A JP2019001910 A JP 2019001910A JP 2019204075 A JP2019204075 A JP 2019204075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light control
sub
display device
block
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019001910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7110125B2 (ja
Inventor
健夫 小糸
Takeo Koito
健夫 小糸
宗治 林
Muneharu Hayashi
宗治 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display Inc
Original Assignee
Japan Display Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Display Inc filed Critical Japan Display Inc
Priority to CN201910407600.2A priority Critical patent/CN110501837B/zh
Priority to US16/415,267 priority patent/US10816818B2/en
Publication of JP2019204075A publication Critical patent/JP2019204075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7110125B2 publication Critical patent/JP7110125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】表示品位を改善する。【解決手段】第1方向X、及び、前記第1方向Xに対して直交する第2方向Yに並んだ複数の副画素SPR,G,Bを備えた表示部DAと、前記表示部DAに重畳する光制御素子と、を備え、前記表示部DAは、L視点の画像を表示するための複数の副画素SPR,G,Bを備えた画素群を備え、前記光制御素子は、前記第1方向Xに並んだ複数の光制御部を備え、前記光制御部は、前記第1方向X及び前記第2方向Yのいずれとも異なる斜め方向に延出し、m個の前記光制御部は、前記画素群に重畳し、L、mは、2以上の自然数であり、1個の前記光制御部は、前記第1方向Xに並んだP個の前記副画素SPR,G,Bに重畳し、P=L/3mの関係を満たす、表示装置。【選択図】図9

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
近年、裸眼で立体視を可能とする多眼方式の表示装置が種々提案されている。このような表示装置においては、より自然な立体視を可能とすることが求められている。一例では、サブピクセル群を含む表示装置に重なった光線制御素子が第1方向とarctan(1/3)をなす方向に沿って所定の周期で光学特性が変化している技術が知られている。その他、レンズ素子がarctan(1/12)、arctan(1/15)、arctan(1/16)にそれぞれ傾斜している技術も開示されている。
特開2013−231745号公報 特開2014−167493号公報
本実施形態の目的は、表示品位を改善することが可能な表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
第1方向、及び、前記第1方向に対して直交する第2方向に並んだ複数の副画素を備えた表示部と、
前記表示部に重畳する光制御素子と、を備え、
前記表示部は、L視点の画像を表示するための複数の副画素を備えた画素群を備え、
前記光制御素子は、前記第1方向に並んだ複数の光制御部を備え、
前記光制御部は、前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも異なる斜め方向に延出し、
m個の前記光制御部は、前記画素群に重畳し、
L、mは、2以上の自然数であり、
1個の前記光制御部は、前記第1方向に並んだP個の前記副画素に重畳し、
P=L/3m
の関係を満たす、表示装置が提供される。
図1は、本実施形態における表示装置1の第1構成例を示す断面図である。 図2は、図1に示した表示パネル10の一構成例を示す平面図である。 図3は、図1に示した光制御素子20の一構成例を示す断面図である。 図4は、図3に示した光制御素子20の一構成例を示す平面図である。 図5は、本実施形態における表示装置1の第2構成例を示す断面図である。 図6は、本実施形態における表示装置1の第3構成例を示す断面図である。 図7は、光制御素子60の一構成例を示す断面図である。 図8は、光制御素子60の一構成例を示す平面図である。 図9は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第1例を示す図である。 図10Aは、仮想の観察面VPにおける視点と、観察される副画素SPとの関係を示す図である。 図10Bは、仮想の観察面VPにおける視点と、観察される副画素SPとの関係を示す図である。 図11は、図9に示した画素群Gのレイアウトを説明するための図である。 図12は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第2例を示す図である。 図13は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第3例を示す図である。 図14は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第4例を示す図である。 図15は、光制御部100として光規制体22を適用した場合に、視点「1」で観察される副画素SPを示す平面図である。 図16は、光制御部100としてレンズ61を適用した場合に、視点「1」で観察される副画素SPを示す平面図である。 図17は、比較例の光規制体22を介して副画素SPを観察する状態を示す図である。 図18は、第1構成例の光規制体22を介して副画素SPを観察する状態を示す図である。 図19は、副画素SPの形状のバリエーションを示す図である。
以下、いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
≪第1構成例≫
図1は、本実施形態における表示装置1の第1構成例を示す断面図である。図中において、第1方向X及び第2方向Yは互いに直交し、第3方向Zは第1方向X及び第2方向Yと直交している。第1方向X及び第2方向Yは、表示装置1を構成する基板の主面と平行な方向に相当し、第3方向Zは、表示装置1の厚さ方向に相当する。本明細書において、第1基板11から第2基板12に向かう方向を「上側」(あるいは、単に上)と称し、第2基板12から第1基板11に向かう方向を「下側」(あるいは、単に下)と称する。「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよいし、第1部材から離間していてもよい。また、第3方向Zを示す矢印の先端側に表示装置1を観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向X及び第2方向Yによって規定されるX−Y平面に向かって観察することを平面視という。
表示装置1は、表示パネル10と、光制御素子20と、照明装置30と、を備えている。表示パネル10は、例えば液晶パネルである。表示パネル10は、第1基板11及び第2基板12を備えている。第2基板12は、第1基板11の上に位置している。光制御素子20は、表示パネル10の上に位置している。光制御素子20は、後に詳述するが、複数の光制御部を備えている。光制御素子20は、透明樹脂40により表示パネル10に固定されている。照明装置30は、表示パネル10の下に位置している。第1偏光板51は、第1基板11の下面11Bに接着されている。第2偏光板52は、光制御素子20の上面20Aに接着されている。
第2偏光板52は、第2基板12の上面12Aに接着されてもよいし、光制御素子20の下面20Bに接着されてもよい。また、光制御素子20は、第1偏光板51と第1基板11との間、または、照明装置30と第1偏光板51との間に位置していてもよい。また、光制御素子20は、表示パネル10に内蔵されていてもよい。
なお、表示パネル10は、液晶パネルに限らず、有機エレクトロルミネッセンス表示素子やμLED等を有する自発光型の表示パネル、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示パネルであってもよい。
表示パネル10は、例えば、第1基板11の背面側からの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過型の表示パネルである。なお、表示パネル10は、第2基板12の前面側からの光を選択的に反射させることで画像を表示する反射型の表示パネルであってもよいし、透過表示機能及び反射表示機能を備える表示パネルであってもよい。表示パネル10が反射型の表示パネルである場合、照明装置30が省略されてもよいし、照明装置30が表示パネル10の上に位置していてもよい。
図2は、図1に示した表示パネル10の一構成例を示す平面図である。表示パネル10は、平面視で第1基板11及び第2基板12が重畳する部分に表示部DAを備えている。表示部DAは、第1方向X及び第2方向Yに並んだ複数の副画素SPを備えている。一例では、表示部DAは、副画素SPとして、赤色を表示する赤副画素SPRと、緑色を表示する緑副画素SPGと、青色を表示する青副画素SPBと、を備えている。図2においては、赤副画素SPRは第2方向Yに平行な縦線のパターンで示し、緑副画素SPGは第1方向Xに平行な横線のパターンで示し、青副画素SPBは格子のパターンで示している。なお、以下の説明において、副画素の色について言及しない場合には、単に副画素SPと称して説明する場合がある。第1方向Xは水平方向と称される場合があり、第2方向Yは垂直方向と称される場合がある。第1方向Xに並んだ複数の副画素SPは「行」を構成し、第2方向Yに並んだ複数の副画素SPは「列」を構成する。
第1方向Xに隣接する2つの副画素SPは、互いに異なる色を表示する副画素に相当する。第2方向Yに隣接する2つの副画素SPは、同一色を表示する副画素に相当する。図2に示した例では、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBは、この順に第1方向Xに並び、また、同一色の副画素SPが第2方向Yに並んでいる。
赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBは、それぞれ平行四辺形に形成され、第2方向Yに対して4°以上16°以下の角度θ1で傾いている。また、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBは、それぞれ同じ寸法を有しており、第1方向Xに沿った第1幅WXと、第2方向Yに沿った第2幅WYと、を有している。第2幅WYは、第1幅WXより大きい。第1幅WXは、副画素SPの第1方向Xに沿ったピッチに相当し、また、隣接する信号線SLの第1方向Xに沿ったピッチに相当する。第2幅WYは、副画素SPの第2方向Yに沿ったピッチに相当し、また、隣接する走査線GLの第2方向Yに沿ったピッチに相当する。
例えば、n色の副画素が第1方向Xに並び、これらn個の副画素のセットが第1方向Xに並んでいる場合には、第2幅WYは、第1幅WXのn倍である。nは、2以上の自然数である。図2に示した例では、nは3である。このため、第2幅WYは、第1幅WXの約3倍である。
表示部DAにおいて、奇数行目LAに位置する副画素SPは、偶数行目LBに位置する副画素SPとは異なる方向に傾いている。但し、奇数行目LAに位置する副画素SPと第2方向Yとのなす角度は、偶数行目LBに位置する副画素SPと第2方向Yとのなす角度と同一である。
例えば、奇数行目LAに位置する副画素SPは、いずれも第2方向Yに対して時計回りに角度θ1で傾いている。一方、偶数行目LBに位置する副画素SPは、いずれも第2方向Yに対して反時計回りに角度θ1で傾いている。なお、奇数行目LAに位置する副画素SPが第2方向Yに対して反時計回りに角度θ1で傾き、偶数行目LBに位置する副画素SPが第2方向Yに対して時計回りに角度θ1で傾いていてもよい。
図3は、図1に示した光制御素子20の一構成例を示す断面図である。光制御素子20は、基材21と、複数の光規制体22と、を備えている。基材21は、ガラスや樹脂などの透明基板である。光規制体22は、自身を透過する光線を制限するものであり、光制御部として機能する。光規制体22は、一例として、第1方向Xに並んだ複数の副画素SPに重畳する遮光体23と、少なくとも1個の副画素SPに重畳する開口24と、を備えている。換言すると、複数の遮光体23は、開口24の幅に相当する間隔をおいて第1方向Xに並んでいる。遮光体23は、その光学濃度(OD値)が3以上であることが望ましい。遮光体23は、光吸収体であってもよいし、光反射体であってもよい。遮光体23は、クロム、モリブデン、あるいは銀を含む化合物などの金属材料によって形成されてもよいし、黒色の樹脂材料によって形成されてもよい。本実施の形態では、例えば光規制体22として、エマルジョンマスクを用いる。
遮光体23は幅W23を有し、開口24は幅W24を有している。なお、ここでの幅W23及び幅W24は、いずれも第1方向Xに沿った長さである。1個の光規制体22の幅W22、あるいは、第1方向Xに並んだ光規制体22のピッチは、幅W23と幅W24との和に相当する。
幅W23は、幅W24より大きい。一例では、第1方向Xに並んだ2個の光規制体22は、23個の副画素SPに重畳している。第1方向Xに隣接する開口24は、互いに異なる色の副画素SPに重畳している。例えば、図3の左側に位置する開口24は赤副画素SPRに重畳し、図3の右側に位置する開口24は青副画素SPBに重畳している。
図3に示した例では、幅W24は、副画素SPの第1幅WXより大きいが、この例に限定されるものではない。幅W24は第1幅WXと同等であってもよいし、幅W24は第1幅WXより小さくてもよい。幅W24が第1幅WXより小さい場合、開口24を透過する光線の数を低減することができ、視認される画像の解像度を向上することができる。一方で、視認される画像の輝度低下を抑制する観点では、幅W24は、少なくとも1副画素分の第1幅WXとほぼ等しいことが望ましい。また、1個の開口24は、複数の副画素SPに重畳してもよい。
図4は、図3に示した光制御素子20の一構成例を示す平面図である。光制御素子20において、複数の光規制体22は、第1方向Xに並んでいる。光規制体22を構成する遮光体23及び開口24は、第1方向X及び第2方向Yとは異なる斜め方向に延出している。遮光体23の各々は、第1方向Xに並んだ一対のエッジE23を有している。一対のエッジE23は、平行である。開口24は、第1方向Xに隣接する遮光体23の互いに向かい合うエッジE23の間に位置する。
光規制体22は、図2に示した表示部DAに重畳し、奇数行目LAに位置する副画素SP、及び、偶数行目LBに位置する副画素SPに跨って直線的に延出している。光規制体22、遮光体23、及び、開口24のそれぞれは、第2方向Yに対して角度θ2で傾いている。角度θ2は、角度θ1より小さい。本実施形態では、光規制体22、遮光体23、及び、開口24のそれぞれの延出方向は、エッジE23の延出方向として規定することができる。エッジE23は、第2方向Yに対して概略arctan(2/3n)を満たす角度θ2で傾いている。なお、ここでの角度θ2は、第2方向Yに対して時計回りの角度であってもよいし、第2方向Yに対して反時計回りの角度であってもよい。nは、上記の通り、副画素SPの第1幅WXに対する第2幅WYの倍率である。また、nは、後述するが、同一視点の画像を表示するための主画素に備えられる副画素の個数に相当する。上記の例では、nは3であり、θ2は約12.5°である。
≪第2構成例≫
図5は、本実施形態における表示装置1の第2構成例を示す断面図である。図5に示した表示装置1は、図1に示した表示装置1とは異なる光制御素子60を備えている。光制御素子60は、複数のレンズ61を備えている。光制御素子60は、レンズ面60A及び平面60Bを有している。光制御素子60は、その平面60Bが表示パネル10を向くように配置されている。光制御素子60は、平面60Bと第2偏光板52との間の透明樹脂40により固定されている。第2偏光板52は、第2基板12の上面12Aに接着されている。光制御素子60の詳細については後述する。
≪第3構成例≫
図6は、本実施形態における表示装置1の第3構成例を示す断面図である。図6に示した表示装置1は、図5に示した表示装置1と比較して、光制御素子60の位置が相違している。すなわち、光制御素子60は、そのレンズ面60Aが第2基板12に接触している。光制御素子60は、詳述しないが表示パネル10の外周に固定されていることが望ましい。第2偏光板52は、光制御素子60の平面60Bに接着されている。光制御素子60の詳細については後述する。
図7は、光制御素子60の一構成例を示す断面図である。ここでは、図5に示した第2構成例の光制御素子60を例に説明する。複数のレンズ61を備えた光制御素子60は、透明なガラスや樹脂などによって形成されている。レンズ61は、光制御部として機能する。レンズ61は、第1方向Xに並んだ複数の副画素SPに重畳する。図示した副画素SPは、図5に示した表示パネル10に備えられている。レンズ61は、第1方向Xに沿って幅W61を有している。一例では、第1方向Xに並んだ2個のレンズ61は、23個の副画素SPに重畳している。
なお、図7に示した例では、光制御素子60の平面60Bが副画素SPに対向しているが、図6に示した第3構成例の如く、光制御素子60のレンズ面60Aが副画素SPに対向していてもよい。
図8は、光制御素子60の一構成例を示す平面図である。ここに示した光制御素子60は、図5に示した第2構成例、及び、図6に示した第3構成例のいずれにも適用可能である。光制御素子20において、複数のレンズ61は、第1方向Xに並んでいる。レンズ61は、第1方向X及び第2方向Yとは異なる方向に延出している。レンズ61の各々は、第1方向Xに並んだ一対のエッジE61を有している。一対のエッジE61は、平行である。
レンズ61は、図2に示した表示部DAに重畳し、奇数行目LAに位置する副画素SP、及び、偶数行目LBに位置する副画素SPに跨って直線的に延出している。レンズ61は、第1構成例と同様に、第2方向Yに対して角度θ2で傾いている。本実施形態では、レンズ61の延出方向は、エッジE61の延出方向として規定することができる。エッジE61は、第2方向Yに対して概略arctan(2/3n)を満たす角度θ2で傾いている。
≪光制御の具体例≫
以下、上記の光規制体22及びレンズ61を光制御部100として説明する。光制御部100は、副画素SPの各々から出射される光線を制御するものである。
図9は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第1例を示す図である。表示部DAは、図中の太線で囲んだ画素群Gを備えている。画素群Gは、L視点の画像を表示するための複数の副画素SPを備えている。Lは、2以上の自然数である。図9に示した例では、副画素SPは、第2方向Yに沿った長辺を有する長方形状に形成されている。なお、後述するように、副画素SPは、他の形状に形成されていてもよい。ここで述べる視点とは、図10A及び図10Bを参照して後述するが、観察面VPにおいて反時計回りに順に並んだ観察位置を示している。図9において各副画素SPに記した数字は、視点の番号を示している。
画素群Gにおいて、複数の副画素SPは、第1方向X及び第2方向Yにマトリクス状に並んでいる。一例では、Lは71であり、1視点当たり、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBの3個の副画素SPが存在する場合、画素群Gは、213(=71*3)個の副画素SPを備えている。画素群Gにおいては、第1方向Xに沿って23個または24個の副画素SPが並び、第2方向Yに沿って9個の副画素SPが並んでいる。
本実施形態では、1個の画素群Gには、第1方向Xに並んだm個の光制御部100が重畳する。mは、2以上の自然数である。隣接する光制御部100のピッチPは、以下の式(1)を満たす。
P=L/3m…(1)
ピッチPは、光制御部100の第1方向Xに沿った幅100Wと実質的に同一である。換言すると、1個の光制御部100は、第1方向Xに並んだP個の副画素SPに重畳している。つまり、幅100Wは、副画素SPの第1幅WXのP倍の長さに相当する。
なお、Pの値は、1個の副画素SPの差分を許容できる。つまり、Pの値は、以下の式(2)で定義することもできる。
P=(L/3m)±1…(2)
図9に示した例では、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBがほぼ同一の第1幅WXを有している。しかしながら、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのすべてが第1方向Xに沿って同一の幅を有していない場合もありうる。このような場合には、第1幅WXは、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのそれぞれの第1方向Xに沿った幅の平均値(あるいは、表示部DAにおいて第1方向Xに並んだすべての副画素SPの第1方向Xに沿った幅の平均値)として定義する。
図9に示した例は、Lが71であり、mが2である場合に相当する。したがって、上記の式(1)に基づくと、Pは約11.8である(P=71/6)。すなわち、第1光制御部100A及び第2光制御部100Bは、第1方向Xに並び、これらの2個の光制御部100A及び100Bは、1個の画素群Gに重畳している。第1光制御部100A及び第2光制御部100Bの各々は、第1方向Xに並んだ約11.8個の副画素SPに重畳している。第1光制御部100A及び第2光制御部100Bは、いずれも第1方向Xに沿って同一の幅100Wを有している。ピッチPまたは幅100Wは、副画素SPの第1幅WXの約11.8倍に相当する。また、上記の式(2)に基づくと、ピッチPまたは幅100Wは、副画素SPの第1幅WXの約(11.8±1)倍に相当する。例えば、第1幅WXが100μmである場合には、ピッチPまたは幅100Wは、1080μm〜1280μmである。
図9に示した例では、画素群Gは、複数の視点のうち、奇数番目の視点に対応した副画素SPを備える第1ブロックGAと、偶数番目の視点に対応した副画素SPを備える第2ブロックGBと、を備えている。第1ブロックGA及び第2ブロックGBは、第1方向Xに並んでいる。つまり、第1ブロックGAは、1乃至71個の視点のうち、奇数番目の視点に対応した108(=36*3)個の副画素を備えている。また、第2ブロックGBは、1乃至69個の視点のうち、偶数番目の視点に対応した105(=35*3)個の副画素を備えている。
第1光制御部100Aは、平面視で、第1ブロックGAに重畳している。第2光制御部100Bは、平面視で、第2ブロックGBに重畳している。
図10Aは、仮想の観察面VPにおける視点と、観察される副画素SPとの関係を示す図である。図10Aは、第1光制御部100Aと、第1ブロックGAの各副画素SPとの関係を示す図に相当する。一例では、上記の通りLは71であり、観察面VPにおいて、71個の視点「1」〜「71」が存在している。
図10Aにおいては、観察面VPには、奇数番目の視点が存在するが、代表的な視点「1」〜「67」を表記し、また、これらの視点「1」〜「67」にそれぞれ対応した視線V1〜V67が図示されている。視線V1〜V67は、第1光制御部100Aによって規制された光線とみなすことができる。視線V1〜V67は、観察面VPの各視点に観察者の眼が位置するものとしたときに、視点「1」〜「67」の各々と、第1行目a1の副画素SPの各々と、を結ぶ線分である。
なお、観察面VPにおける視点「1」及び「7」の間には、図示しない視点「3」及び「5」が存在する。また、視線V1及びV7の間には、図示しない視線V3及びV5が存在する。視線V3は、視点「3」と、第3行目a3に「3」と記した副画素SPと、を結ぶ線分である。視線V5は、視点「5」と、第2行目a2に「5」と記した副画素SPと、を結ぶ線分である。
第1ブロックGAにおいて、第1行目a1には、(6c−5)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。但し、cは1以上の整数である。第2行目a2には、(6c−1)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。第3行目a3には、(6c−3)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。
図10Bは、仮想の観察面VPにおける視点と、観察される副画素SPとの関係を示す図である。図10Bは、第2光制御部100Bと、第2ブロックGBの各副画素SPとの関係を示す図に相当する。図10Bにおいては、観察面VPには、偶数番目の視点が存在するが、代表的な視点「2」〜「68」を表記し、また、これらの視点「2」〜「68」にそれぞれ対応した視線V2〜V68が図示されている。視線V2〜V68は、第2光制御部100Bによって規制された光線とみなすことができる。視線V2〜V68は、観察面VPの各視点に観察者の眼が位置するものとしたときに、視点「2」〜「68」の各々と、第1行目a1の副画素SPの各々と、を結ぶ線分である。
なお、観察面VPにおける視点「2」及び「8」の間には、図示しない視点「4」及び「6」が存在する。また、視線V2及びV8の間には、図示しない視線V4及びV6が存在する。視線V4は、視点「4」と、第3行目a3に「4」と記した副画素SPと、を結ぶ線分である。視線V6は、視点「6」と、第2行目a2に「6」と記した副画素SPと、を結ぶ線分である。
第2ブロックGBにおいて、第1行目a1には、(6c−4)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。第2行目a2には、(6c)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。第3行目a3には、(6c−2)で表される視点から観察される副画素SPが配置されている。
図10A及び図10Bを参照して説明した通り、観察面VPには71個の視点「1」〜「71」が存在し、表示部DAには「1」〜「71」と記した71個の副画素SPが存在し、観察面VPと表示部DAとの間には、対応する71本の視線V1〜V71が存在する。
第1方向Xに並んだ複数の副画素SPは、対応する視点から観察した際の画像を表示する。観察面VPに位置する観察者は、第1光制御部100A及び第2光制御部100Bを介して表示部DAを観察した際に、視線V1〜V71のいずれかを通して副画素SPを視認することができる。観察者の右眼と左眼とでは、観察面VPにおける視点が異なる。このため、観察者は、複数の視点で異なる画像を観察することによって視差を認識し、画像の立体感を得ることができる。また、観察者が観察面VPに沿って視点を変化させた際には、71個の各視点に応じた画像を観察することができ、より自然な立体感を得ることができる。
再び、図9に戻って副画素SPのレイアウトについて説明する。
図9において同一の数字が記された副画素SPは、同一の視点で観察される副画素に相当する。画素群Gは、第2方向Yに連続して並んだ3行分において、全部で71個の副画素SPを備えている。これらの71個の副画素SPは、それぞれ異なる71個の視点から観察される。
第1行目a1、第4行目a4、及び、第7行目a7は、同様に配置された副画素SPを備えている。第1行目a1、第4行目a4、及び、第7行目a7のそれぞれの副画素SPは、第1ブロックGAにおいて(6c−5)で表される視点に対応した画像を表示し、第2ブロックGBにおいて(6c−4)で表される視点に対応した画像を表示する。
第2行目a2、第5行目a5、及び、第8行目a8は、同様に配置された副画素SPを備えている。第2行目a2、第5行目a5、及び、第8行目a8のそれぞれの副画素SPは、第1ブロックGAにおいて(6c−1)で表される視点に対応した画像を表示し、第2ブロックGBにおいて(6c)で表される視点に対応した画像を表示する。
第3行目a3、第6行目a6、及び、第9行目a9は、同様に配置された副画素SPを備えている。第3行目a3、第6行目a6、及び、第9行目a9のそれぞれの副画素SPは、第1ブロックGAにおいて(6c−3)で表される視点に対応した画像を表示し、第2ブロックGBにおいて(6c−2)で表される視点に対応した画像を表示する。
連続した3行分の副画素SPには、同一の視点において観察される赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのいずれかが含まれる。また、同一の視点においてカラー表示を実現すべく、連続した9行分の副画素SPには、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのすべてが含まれる。
すなわち、同一の視点から観察される第1色の副画素は第1行目a1から第3行目a3までに含まれ、第1色とは異なる第2色の副画素は第4行目a4から第6行目a6までに含まれ、第1色及び第2色とは異なる第3色の副画素は第7行目a7から第9行目a9までに含まれる。一例では、視点「1」から観察した場合、第1行目a1に赤副画素SPRが含まれ、第4行目a4に緑副画素SPGが含まれ、第7行目a7に青副画素SPBが含まれる。これら、同一視点の画像を表示する赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBは、第1光制御部100Aのエッジ100Eが延出する方向に並んでいる。
図11は、図9に示した画素群Gのレイアウトを説明するための図である。第1方向Xに並んだ画素群Gは、0°より大きい角度θ3の傾きを持って配置されている。つまり、第1方向Xに隣接する画素群Gは、第2方向Yにずれて配置されている。角度θ3は、第1方向Xに対して時計回りの角度であってもよいし、第1方向Xに対して反時計回りの角度であってもよい。図4に示したエッジE23の延出方向、または、図8に示したレンズ61の延出方向は、例えば第2方向Yに対して時計回りに鋭角の角度θ2で傾いている。このとき、隣接する画素群Gも、第1方向X対して時計回りに鋭角の角度θ3を持って配置されている。なお、エッジE23またはレンズ61の延出方向が第2方向Yに対して反時計回りに角度θ2で傾いている場合、隣接する画素群Gも、第1方向X対して反時計回りに角度θ3を持って配置される。つまり、角度θ2及びθ3は、X−Y平面において基準方向に対して同一回転方向の角度である。
一例では、図9に示した画素群Gは、第1行目a1に、視点「1」の赤副画素SPRを含んでいる。画素群Gに隣接する画素群G’は、第2行目a2に、視点「1」の青副画素SPBを含んでいる。画素群Gの第1行目a1に24個の副画素が並び、1個の副画素の第2幅WYが第1幅WXの約3倍である場合、角度θ3は、概略arctan(1/8)を満たし、約7°である。なお、角度θ3は、画素群Gが備える副画素SPの個数、副画素SPのレイアウト、L、m、nのそれぞれの値などに応じて最適な値が異なるものである。
図12は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第2例を示す図である。図12に示した第2例は、図9に示した第1例と比較して、視点の個数Lが44であり、画素群Gに重畳する光制御部100の個数mが3である点で相違している。
表示部DAは、図中の太線で囲んだ画素群Gを備えている。1視点当たり、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBの3個の副画素SPが存在するため、画素群Gは、132(=44*3)個の副画素SPを備えている。画素群Gにおいては、第1方向Xに沿って14個または15個の副画素SPが並び、第2方向Yに沿って9個の副画素SPが並んでいる。
Lが44であり、mが3である場合、上記の式(1)に基づくと、Pは約4.9である(P=44/9)。第1光制御部100A、第2光制御部100B、及び、第3光制御部100Cは、第1方向Xに並び、1個の画素群Gに重畳している。第1光制御部100A、第2光制御部100B、及び、第3光制御部100Cの各々は、第1方向Xに並んだ約4.9個の副画素SPに重畳している。第1光制御部100A、第2光制御部100B、及び、第3光制御部100Cは、いずれも第1方向Xに沿って同一の幅100Wを有している。ピッチPは、幅100Wと実質的に同一である。ピッチPまたは幅100Wは、副画素SPの第1幅WXの約4.9倍に相当する。
また、上記の式(2)に基づくと、ピッチPまたは幅100Wは、副画素SPの第1幅WXの約(4.9±1)倍に相当する。
画素群Gは、第1ブロックGA、第2ブロックGB、及び、第3ブロックGCを備えている。第1ブロックGA、第2ブロックGB、及び、第3ブロックGCは、第1方向Xに並んでいる。第1ブロックGAは、複数の視点のうち、(3c−2)で表される視点から観察される副画素SPを備えている。第2画素ブロックGBは、複数の視点のうち、(3c−1)で表される視点から観察される副画素SPを備えている。第2画素ブロックGBは、複数の視点のうち、(3c)で表される視点から観察される副画素SPを備えている。但し、cは1以上の整数である。
平面視において、第1光制御部100Aは第1ブロックGAに重畳し、第2光制御部100Bは第2ブロックGBに重畳し、第3光制御部100Cは第3ブロックGCに重畳している。
画素群Gは、第2方向Yに連続して並んだ3行分において、全部で44個の副画素SPを備えている。これらの44個の副画素SPは、それぞれ異なる44個の視点から観察される。第1行目a1、第4行目a4、及び、第7行目a7は、同様に配置された副画素SPを備えている。第2行目a2、第5行目a5、及び、第8行目a8は、同様に配置された副画素SPを備えている。第3行目a3、第6行目a6、及び、第9行目a9は、同様に配置された副画素SPを備えている。連続した3行分の副画素SPには、同一の視点において観察される赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのいずれかが含まれる。また、同一の視点においてカラー表示を実現すべく、連続した9行分の副画素SPには、赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBのすべてが含まれる。
このような第2例においても、第1方向Xに並んだ画素群Gは、第2方向Yにずれて配置されている。図12に示した画素群Gは、第1行目a1に15個の副画素が並び、1個の副画素の第2幅WYが第1幅WXの約3倍である場合、角度θ3は、概略arctan(1/5)を満たし、約11°である。
図13は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第3例を示す図である。図13に示した第3例は、図9に示した第1例と比較して、213個の副画素SPが平行四辺形状に形成されている点で相違している。なお、各副画素SPに記した数字は、図9に示した第1例と同一であり、それぞれ視点の番号を示している。図13に示した第3例においても、視点の個数Lは71であり、画素群Gは213(=71*3)個の副画素SPを備え、画素群Gに重畳する光制御部100の個数mは2である。第1光制御部100Aは第1ブロックGAに重畳し、第2光制御部100Bは第2ブロックGBに重畳している。
図14は、表示部DAにおける副画素SPのレイアウトの第4例を示す図である。図14に示した第4例は、図12に示した第2例と比較して、132個の副画素SPが平行四辺形状に形成されている点で相違している。なお、各副画素SPに記した数字は、図12に示した第3例と同一であり、それぞれ視点の番号を示している。図14に示した第4例においても、視点の個数Lは44であり、画素群Gは132(=44*3)個の副画素SPを備え、画素群Gに重畳する光制御部100の個数mは3である。第1光制御部100A、第2光制御部100B、及び、第3光制御部100Cは、画素群Gに重畳している。
図15は、光制御部100として光規制体22を適用した場合に観察される副画素SPを示す平面図である。画素群Gは、図13に示した第3例、及び、図14に示した第4例の通り、平行四辺形状に形成された副画素SPを備えている。光制御素子20は、画素群Gに重畳している。光規制体22における開口24は、第1行目a1から第9行目a9までの副画素SPに跨って直線的に延出している。
図15に示した例では、副画素SPにおいて、幅WXを1としたとき、幅WYは3である。角度θ1は15°であり、角度θ2は12.5°である。光制御素子20が画素群Gに重畳した状態では、開口24と、「1」と記された緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、赤副画素SPRとがそれぞれ重畳する。したがって、図10Aに示した視点「1」から観察した際に、対応する緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、赤副画素SPRを観察することができる。
図16は、光制御部100としてレンズ61を適用した場合に観察される副画素SPを示す平面図である。レンズ61は、第1行目a1から第9行目a9までの副画素SPに跨って直線的に延出している。
図16に示した例では、副画素SPにおいて、幅WXを1としたとき、幅WYは3である。角度θ1は15°であり、角度θ2は12.5°である。光制御素子20が画素群Gに重畳した状態では、「1」と記された緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、赤副画素SPRがレンズ61の延出方向に平行な同一直線上に位置する。したがって、図10Aに示した視点「1」から観察した際に、対応する緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、赤副画素SPRを観察することができる。
≪表示画像の立体感の比較≫
図17は、比較例の光規制体22を介して副画素SPを観察する状態を示す図である。1つの光規制体22は1つの画素群Gに重畳し、開口24は例えば5個分の副画素SPの幅と同等の幅を有している。このような比較例においては、画素群Gにおける71個の視点に対応した副画素SPが1つの開口24を介して観察される。
図18は、第1構成例の光規制体22を介して副画素SPを観察する状態を示す図である。図18に示した例は、mが2である場合に相当する。2つの光規制体22A及び22Bは、1つの画素群Gに重畳している。光規制体22Aは遮光体23A及び開口24Aを有し、光規制体22Bは遮光体23B及び開口24Bを有している。
開口24A及び24Bの各々は、2.5個分の副画素SPの幅と同等の幅を有している。つまり、1つの画素群Gに対して重畳する開口24A及び24Bの総面積は、図17に示した開口24の面積と同等である。このような第1構成例においては、画素群Gにおける第1ブロックGA(奇数番目の視点に対応した副画素SP)が1つの開口24Aを介して観察されるとともに、第2ブロックGB(偶数番目の視点に対応した副画素SP)が1つの開口24Bを介して観察される。
このような第1構成例によれば、開口24A及び24Bの1つを介して観察される副画素SPの個数は、開口24を介して観察される副画素SPの個数より少ない。つまり、観察者の目に到達する光線の本数は、比較例よりも制限され、観察される視点の個数も制限される。一方で、比較例よりも多くの開口24A及び24Bを介して、それぞれ異なる視点に対応した副画素SPが観察される。したがって、比較例のように多くの視点に対応した副画素SPが1つの開口24から同時に観察される場合と比較して、よりクリアな立体感を得ることができる。
また、開口24A及び24Bの総面積は、開口24の面積と同等であるため、観察される表示画像の輝度については、比較例と同等の輝度を得ることができる。
なお、ここでは、光制御部100の一例として、第1構成例の光規制体22が適用された場合について説明したが、他の光制御部100として、第2構成例及び第3構成例のレンズ61が適用された場合についても同様の効果が得られる。
また、本実施形態によれば、光制御素子20または60は、図2に示した表示部DAを備えた表示パネル10に重畳し、しかも、4°以上16°以下の角度θ1で傾いた副画素SPに対して、概略arctan(2/3n)を満たす角度θ2で傾いた光制御部を備えている。上記の角度θ1及びθ2を規定したことにより、規則的に配置された副画素SPと、規則的に並んだ光制御部との間でのモアレを抑制することができ、しかも、解像度を向上することができる。
≪副画素SPの形状のバリエーション≫
図19は、副画素SPの形状のバリエーションを示す図である。図19の(A)乃至(D)においては、第1方向Xに並んだ赤副画素SPR、緑副画素SPG、及び、青副画素SPBがそれぞれ図示されている。図19の(E)においては、第1方向Xに並んだ赤副画素SPR、緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、白副画素SPWが図示されている。以下、色に関係なく、副画素SPと称してそれぞれの形状について説明する。
図19の(A)及び(E)では、副画素SPの形状は、第2方向Yに延出した長方形である。
図19の(B)では、奇数行目LAの副画素SPの形状は、第2方向Yに対して時計回りに角度θ1で交差する方向D1に沿って延出した平行四辺形である。偶数行目LBの副画素SPの形状は、第2方向Yに対して反時計回りに角度θ1で交差する方向D2に沿って延出した平行四辺形である。
図19の(C)では、副画素SPは、方向D1及びD2に沿ってそれぞれ延出したV字状に形成されている。
図19の(D)では、副画素SPは、方向D1及びD2に加えて、さらに方向D3及びD4に沿ってそれぞれ延出した弓形状に形成されている。
なお、図19の(B)乃至(D)に示したそれぞれの例において、白副画素SPWが追加されてもよい。
本実施形態では、Lは71または44に限らないし、nは3に限らないし、mは2または3に限らない。例えば、mは3より大きい場合もありうる。また、赤副画素SPR、緑副画素SPG、青副画素SPB、及び、白副画素SPWが第1方向Xに並んだ場合に、nは4となる。但し、nが4の場合であっても、副画素の色の組合せは種々変更可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位を改善することが可能な表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記各実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本明細書にて開示した構成から得られる表示装置の一例を以下に付記する。
(1)
第1方向、及び、前記第1方向に対して直交する第2方向に並んだ複数の副画素を備えた表示部と、
前記表示部に重畳する光制御素子と、を備え、
前記表示部は、L視点の画像を表示するための複数の副画素を備えた画素群を備え、
前記光制御素子は、前記第1方向に並んだ複数の光制御部を備え、
前記光制御部は、前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも異なる斜め方向に延出し、
m個の前記光制御部は、前記画素群に重畳し、
L、mは、2以上の自然数であり、
1個の前記光制御部は、前記第1方向に並んだP個の前記副画素に重畳し、
P=L/3m
の関係を満たす、表示装置。
(2)
前記副画素は、前記第1方向に沿った第1幅と、前記第2方向に沿った第2幅とを有し、
前記第2幅は、前記第1幅のn倍であり、
nは、2以上の自然数であり、
前記光制御部は、前記第2方向に対して概略arctan(2/3n)を満たす角度で傾いている、(1)に記載の表示装置。
(3)
前記第1方向に隣接する前記副画素は、互いに異なる色を表示し、
前記第2方向に隣接する前記副画素は、同一色を表示する、(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)
前記副画素は、それぞれ平行四辺形に形成され、前記第2方向に対して4°以上16°以下の角度で傾いている、(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の表示装置。
(5)
奇数行目の前記副画素、及び、偶数行目の前記副画素のうち、一方は、前記第2方向に対して時計回りに傾き、他方は、前記第2方向に対して反時計回りに傾いている、(4)に記載の表示装置。
(6)
前記光制御部は、前記第1方向に並んだ複数の前記副画素に重畳する遮光体及び少なくとも1つの前記副画素に重畳する開口を備える光規制体、または、前記第1方向に並んだ複数の前記副画素に重畳するレンズである、(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の表示装置。
(7)
前記画素群は、観察面において順に並んだ視点のうち、奇数番目の視点に対応した副画素を備える第1ブロックと、偶数番目の視点に対応した副画素を備える第2ブロックと、を備え、
前記第1ブロック及び前記第2ブロックは、前記第1方向に並んでいる、(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(8)
前記光制御素子は、前記第1ブロックに重畳する第1光制御部と、前記第2ブロックに重畳する第2光制御部と、を備えている、(7)に記載の表示装置。
(9)
前記画素群は、観察面において順に並んだ視点のうち、cを1以上の整数としたとき、(3c−2)で表される視点に対応した副画素を備える第1ブロックと、(3c−1)で表される視点に対応した副画素を備える第2ブロックと、(3c)で表される視点に対応した副画素を備える第3ブロックと、を備え、
前記第1ブロック、前記第2ブロック、及び、第3ブロックは、前記第1方向に並んでいる、(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(10)
前記光制御素子は、前記第1ブロックに重畳する第1光制御部と、前記第2ブロックに重畳する第2光制御部と、前記第3ブロックに重畳する第3光制御部と、を備えている、(9)に記載の表示装置。
(11)
前記表示部は、同一視点の画像を表示する副画素として、赤副画素、緑副画素、及び、青副画素を備え、
前記赤副画素、前記緑副画素、及び、前記青副画素は、前記光制御部が延出する方向に並んでいる、(1)乃至(10)のいずれか1項に記載の表示装置。
(12)
前記赤副画素、前記緑副画素、及び、前記青副画素は、前記画素群における1行目、4行目、及び、7行目にそれぞれ位置している、(11)に記載の表示装置。
(13)
前記表示部は、複数の前記画素群を備え、
前記第1方向に隣接する前記画素群は、前記第2方向にずれて配置されている、(1)乃至(12)のいずれか1項に記載の表示装置。
1…表示装置 10…表示パネル 20、60…光制御素子
DA…表示部 SP…副画素 G…画素群
SPR…赤副画素 SPG…緑副画素 SPB…青副画素
22…光規制体(光制御部) 23…遮光体 24…開口
61…レンズ(光制御部)
100…光制御部

Claims (13)

  1. 第1方向、及び、前記第1方向に対して直交する第2方向に並んだ複数の副画素を備えた表示部と、
    前記表示部に重畳する光制御素子と、を備え、
    前記表示部は、L視点の画像を表示するための複数の副画素を備えた画素群を備え、
    前記光制御素子は、前記第1方向に並んだ複数の光制御部を備え、
    前記光制御部は、前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも異なる斜め方向に延出し、
    m個の前記光制御部は、前記画素群に重畳し、
    L、mは、2以上の自然数であり、
    1個の前記光制御部は、前記第1方向に並んだP個の前記副画素に重畳し、
    P=L/3m
    の関係を満たす、表示装置。
  2. 前記副画素は、前記第1方向に沿った第1幅と、前記第2方向に沿った第2幅とを有し、
    前記第2幅は、前記第1幅のn倍であり、
    nは、2以上の自然数であり、
    前記光制御部は、前記第2方向に対して概略arctan(2/3n)を満たす角度で傾いている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1方向に隣接する前記副画素は、互いに異なる色を表示し、
    前記第2方向に隣接する前記副画素は、同一色を表示する、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記副画素は、それぞれ平行四辺形に形成され、前記第2方向に対して4°以上16°以下の角度で傾いている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 奇数行目の前記副画素、及び、偶数行目の前記副画素のうち、一方は、前記第2方向に対して時計回りに傾き、他方は、前記第2方向に対して反時計回りに傾いている、請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記光制御部は、前記第1方向に並んだ複数の前記副画素に重畳する遮光体及び少なくとも1つの前記副画素に重畳する開口を備える光規制体、または、前記第1方向に並んだ複数の前記副画素に重畳するレンズである、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記画素群は、観察面において順に並んだ視点のうち、奇数番目の視点に対応した副画素を備える第1ブロックと、偶数番目の視点に対応した副画素を備える第2ブロックと、を備え、
    前記第1ブロック及び前記第2ブロックは、前記第1方向に並んでいる、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記光制御素子は、前記第1ブロックに重畳する第1光制御部と、前記第2ブロックに重畳する第2光制御部と、を備えている、請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記画素群は、観察面において順に並んだ視点のうち、cを1以上の整数としたとき、(3c−2)で表される視点に対応した副画素を備える第1ブロックと、(3c−1)で表される視点に対応した副画素を備える第2ブロックと、(3c)で表される視点に対応した副画素を備える第3ブロックと、を備え、
    前記第1ブロック、前記第2ブロック、及び、前記第3ブロックは、前記第1方向に並んでいる、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記光制御素子は、前記第1ブロックに重畳する第1光制御部と、前記第2ブロックに重畳する第2光制御部と、前記第3ブロックに重畳する第3光制御部と、を備えている、請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記表示部は、同一視点の画像を表示する副画素として、赤副画素、緑副画素、及び、青副画素を備え、
    前記赤副画素、前記緑副画素、及び、前記青副画素は、前記光制御部が延出する方向に並んでいる、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 前記赤副画素、前記緑副画素、及び、前記青副画素は、前記画素群における1行目、4行目、及び、7行目にそれぞれ位置している、請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記表示部は、複数の前記画素群を備え、
    前記第1方向に隣接する前記画素群は、前記第2方向にずれて配置されている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の表示装置。
JP2019001910A 2018-05-18 2019-01-09 表示装置 Active JP7110125B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201910407600.2A CN110501837B (zh) 2018-05-18 2019-05-16 显示装置
US16/415,267 US10816818B2 (en) 2018-05-18 2019-05-17 Display device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096348 2018-05-18
JP2018096348 2018-05-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019204075A true JP2019204075A (ja) 2019-11-28
JP7110125B2 JP7110125B2 (ja) 2022-08-01

Family

ID=68726890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019001910A Active JP7110125B2 (ja) 2018-05-18 2019-01-09 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7110125B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11604378B2 (en) 2021-03-31 2023-03-14 Japan Display Inc. Display device
WO2023218228A1 (en) * 2022-05-12 2023-11-16 Visutek 3D Gmbh Auto-stereoscop ic vi sual projection screen and optical barrier associable with said screen

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012078696A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Jvc Kenwood Corp 裸眼立体ディスプレイ装置
US20160150220A1 (en) * 2014-11-24 2016-05-26 Samsung Display Co., Ltd. Three dimensional image display device
JP2017510824A (ja) * 2013-12-20 2017-04-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. オートステレオスコピックディスプレイデバイス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012078696A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Jvc Kenwood Corp 裸眼立体ディスプレイ装置
JP2017510824A (ja) * 2013-12-20 2017-04-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. オートステレオスコピックディスプレイデバイス
US20160150220A1 (en) * 2014-11-24 2016-05-26 Samsung Display Co., Ltd. Three dimensional image display device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11604378B2 (en) 2021-03-31 2023-03-14 Japan Display Inc. Display device
WO2023218228A1 (en) * 2022-05-12 2023-11-16 Visutek 3D Gmbh Auto-stereoscop ic vi sual projection screen and optical barrier associable with said screen

Also Published As

Publication number Publication date
JP7110125B2 (ja) 2022-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110501837B (zh) 显示装置
JP4834592B2 (ja) 三次元映像表示装置
JP4197716B2 (ja) 立体映像表示装置
JP5556557B2 (ja) 裸眼立体ディスプレイ装置
KR101344547B1 (ko) 3차원 영상 표시 장치
JP2005208567A (ja) 画像表示装置、携帯端末装置、表示パネル及びレンズ
JP5772688B2 (ja) 裸眼立体ディスプレイ装置
JP5286302B2 (ja) 立体画像表示装置
US11194172B2 (en) Display device and display method
US11980055B2 (en) Display device and display method thereof
US9880394B2 (en) Display apparatus with improved viewing angles
WO2014063411A1 (zh) 一种立体图像显示装置
US8743113B2 (en) Stereoscopic image display apparatus
JP5449238B2 (ja) 三次元映像表示装置
JP7110125B2 (ja) 表示装置
US20210375222A1 (en) Display device
US20120147155A1 (en) Apparatus for displaying stereoscopic image
CN110780364B (zh) 光控膜和包括该光控膜的显示装置
JP2014066745A (ja) 表示装置
JP7146584B2 (ja) 表示装置
JP7456050B2 (ja) 表示装置
JP2023062262A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7110125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150