JP2019204066A - 鏡筒モジュール - Google Patents

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Teruo Sakamoto
輝男 坂本
上野 善弘
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善弘 上野
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Abstract

【課題】製造工程により生ずるレンズの特性を把握したうえで適切なレンズを選択し、レンズの位置決めを精度よく行い、高品質な鏡筒モジュールを提供する。【解決手段】鏡筒モジュール20は、筒状の鏡筒50と、鏡筒50の内側に配置された第1レンズ41と、鏡筒50の内側に、第1レンズ41と重なって配置された第2レンズ42と、を少なくとも備える。第1レンズ41と第2レンズ42を透過する光を基に撮像する撮像素子60を第1レンズ41と第2レンズ42と重なって配置する。第2レンズ42は、第1レンズ41と撮像素子60の間に配置され、光透過性を有する樹脂で構成され、平面視で略円形であり、円形の縁部にマークを有し、マークは、第2レンズ42において、光が透過する領域以外の領域に配置されている。【選択図】図4

Description

本開示は、鏡筒モジュールに関する。
近年、コストの抑制等の観点から、カメラ等に使用されるレンズをガラスではなく樹脂により成形することが提案されている。特許文献1は、第1のゲートからキャビティに注入された樹脂をセンサーで検出して第2のゲートから樹脂を注入するシーケンシャル方式によって成形されるレンズ(射出成形品)を開示している。このレンズでは、各ゲートによって形成されるゲートマークと面方向に重なる位置のレンズの裏面にセンサーマークが形成される。このセンサーマークはゲートマークと重なるため、外部から観察されることがなく、外観上の見栄えの低下を防止している。
特開2015−47858号公報
このような樹脂製のレンズは一般的に金型を用いて成形されるが、金型ごとに成型精度にばらつきが生ずることが多く、レンズの精度向上は重要な課題となっている。特に複数のレンズを組み合わせたモジュールを使用する場合、このモジュールの精度は個々のレンズの精度のみならず、その特性、位置決めの精度に大きく依存している。
本開示は、樹脂製のレンズを有する鏡筒モジュールの品質向上に関する技術である。
本開示の鏡筒モジュールは、筒状の鏡筒と、前記鏡筒の内側に配置された第1レンズと、前記鏡筒の内側に、前記第1レンズと重なって配置された第2レンズと、を少なくとも備え、前記第1レンズと前記第2レンズを透過する光を基に撮像する撮像素子を前記第1レンズと前記第2レンズと重なって配置可能な鏡筒モジュールであって、前記第2レンズは、前記第1レンズと前記撮像素子の間に配置され、光透過性を有する樹脂で構成され、平面視で略円形であり、前記第2レンズは、円形の縁部にマークを有し、前記マークは、前記第2レンズにおいて、前記光が透過する領域以外の領域に配置されている。
本開示の鏡筒モジュールは、筒状の鏡筒と、前記鏡筒の内側に配置された第1レンズと、前記鏡筒の内側に、前記第1レンズと重なって配置された第2レンズと、前記第1レンズと前記第2レンズと重なって配置され、前記第1レンズと前記第2レンズを透過する光を基に撮像する撮像素子と、を少なくとも備える鏡筒モジュールであって、前記第2レンズは、前記第1レンズと前記撮像素子の間に配置され、光透過性を有する樹脂で構成され、平面視で略円形であり、前記第2レンズは、円形の縁部にマークを有し、前記マークは、前記第2レンズにおいて、前記光が透過する領域以外の領域に配置されている。
本開示の鏡筒モジュールは、複数のレンズにおいて少なくとも特定の樹脂で構成されたレンズがマークを有し、そのマークを基にレンズの位置決めをすることで、レンズの位置決めの精度が向上し、結果的に高品質な鏡筒モジュール、カメラを低コストで提供することが可能となる。
本開示の鏡筒モジュールが用いられる車両の一例を示す図であり、(a)側面図、(b)背面図。 図1の車両に設けられたカメラの拡大図。 本実施形態に係る鏡筒モジュールのレンズを製造する金型の断面図。 (a)〜(d)は図3の金型により製造されたレンズの平面図。 (a)〜(c)はレンズの変形例の平面図。 鏡筒に組み付ける前のレンズを載置した載置台の平面図。 レンズの他の変形例の平面図であり、(a)インクを積層した例、(b)UV反射膜を積層した例、(c)RFIDを設けた例。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る鏡筒モジュールを具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、本開示の鏡筒モジュールを有する車両1の側面図であり、図1(b)は、車両1の背面図である。図1に記されたX軸、Y軸、Z軸は各図面における方向と向きを統一的に示す模式的な図形である。図1(a)においてX軸の矢印は、X軸に沿う方向で負から正への向きを示し、Z軸の矢印も、同様にZ軸に沿う方向で負から正への向きを示す。各軸の矢印は、以下の各図においても同様である。
図1(a)においてY軸の円と円の中のバツ印(×)は、Y軸が、紙面の垂直な方向に沿って紙面の手前から紙面の裏側に向かう向きであることを示す。なお、この場合Y軸は紙面の手前が負で紙面の裏側が正である。各軸の円と円の中のバツ印(×)は、以下の各図においても同様である。
なお、各軸における正/負については、単にこれだけで技術的な意義を有するものではない。単に向きを統一的に説明するために用いる概念である。このことは以下の各図においても同様である。
車両1は、車体2と、車体2に所定一方向(図面上X方向)に沿って配置された車輪3と、地面と対向可能な底面4と、底面4と対向した位置にあるルーフ5とを備え、車体2の両側にはサイドミラー6が取り付けられ、車体2の前後にはナンバープレート7が取り付けられている。車両1は、道路運送車両法の区分に基づく自動車であり、実施形態では、乗用車を一例としている。なお、ここで所定一方向に対応するX方向とは、X軸の正方向(負から正へ向かう方向)と捕らえることも出来る。
図1(b)に示す通り、実施形態では、ナンバープレート7の側方にカメラ11が配置されている。カメラ11は所定の画角を有し、所定の一方向Xについて映像を取得し、特に本例では、図1(a)におけるX軸の矢印と逆方向で、X軸に沿う方向で正から負への向き、すなわち車両1の後方の映像を取得するものである。取得した映像は、例えば車両1の車室内に設けられたモニター(図示せず)に映し出され、乗員は後方の映像を参照することができる。
図2は、カメラ11の拡大図を示し、特にカメラ11に利用される本開示の鏡筒モジュールを説明するための図である。本例ではカメラ11は一のモジュールに組み立てられた後、車体2に取り付けられている。カメラ11は、光の結像及び撮像という主たる機能を担う鏡筒モジュール20と、車体2に対する機械的及び電気的な接続を確保する接続部30とを含む。
鏡筒モジュール20は、筒状の鏡筒50と、鏡筒50の内側に配置された複数のレンズとを備えている。ここで、カメラ11には、外部(図2の下方)から到来した複数のレンズを透過する光を基に撮像する撮像素子60が設けられている。図2で示した鏡筒モジュール20Aは、この撮像素子60を含まないモジュールとして定義付けられる。一方、鏡筒モジュール20Bは、撮像素子60を含むモジュールとして定義付けられている。すなわち鏡筒モジュール20は、撮像素子60を含むモジュールと含まないモジュールのいずれをも意味する。
本実施形態の鏡筒モジュール20における複数のレンズは、鏡筒50の軸方向(光軸方向)に沿って、互いに重なりつつ配置された第1レンズ41と、第2レンズ42と、第3レンズ43と、第4レンズ44とを含む。これらのレンズは、カメラ11の外側から第3レンズ43、第1レンズ41、第2レンズ42、第4レンズ44の順番に、同軸上に配置されており、中空筒状の鏡筒50の内側に固定されている。入射した光の光軸Aが各レンズ及び撮像素子60の中心を貫くことが好ましい。各レンズは、互いに異なる距離に存在する物体の結像に用いられ、各レンズが協調することにより正確な像が撮像素子60に結像されるため、撮像素子60は優れた映像を撮像することができる。
第1レンズ41を基準に、第2レンズ42と反対の位置に配置された第3レンズ43は、本実施形態では最も外側に配置されている。外側から第3レンズ43に入射した光は、第3レンズ43を透過して第1レンズ41に入射する。第1レンズ41を透過した光は、奥に配置された第2レンズ42に入射する。第2レンズ42を透過した光は、第2レンズ42と撮像素子60との間に配置された第4レンズ44に入射する。第4レンズ44を透過した光は撮像素子60に入射し、撮像素子60は光の撮像により映像を生成する。撮像素子60はCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等のデバイスにより構成されるがその種類は特に限定されない。
鏡筒モジュール20の外形をなす筒状の鏡筒50は、台座53に固定されている。鏡筒50、台座53は、例えば樹脂、セラミック等により形成されているが、素材の種類は特に限定されない。平板状の台座53の鏡筒50が固定される面には撮像素子60が固定されており、逆側の面は接続部30が配置されている。接続部30は基板31とケーブル32を含み、基板31と車体2の間でケーブル32を介して電力や信号のやり取りがなされる。撮像素子60が生成した映像の信号は、基板31、ケーブル32を介して車体2に送られ、所定のプロセッサ等により処理される。なお、ケーブル32は、フレキシブル基板で代用することもできる。
第3レンズ43は、鏡筒50の内側(内壁)から突出するように形成されたリブ50aによって、その縁部に形成されたフランジ43aが挟み込まれることにより、鏡筒50に固定されている。鏡筒50の内側であってリブ50aと第1レンズ41の縁部のフランジ41aとの間の領域にはスペーサ51が固定されており、第2レンズ42の縁部の側壁42aと協働して第1レンズ41のフランジ41aを挟み込み、第1レンズ41を固定している。同じく鏡筒50の内側であって第2レンズ42の側壁42aと台座53の間の領域には、スペーサ52が固定されている。スペーサ52の内側には第4レンズ44が、接着剤等により固定されている。
第3レンズ43は凸レンズであり、上述した通り縁部において外側に突出するように形成されたフランジ43aが鏡筒50のリブ50aに嵌め込まれている。第1レンズ41も凸レンズであり、縁部において突出するように形成されたフランジ41aがスペーサ51と第2レンズ42の側壁42aによって挟み込まれて固定されている。第2レンズ42は凹レンズであり、縁部においてレンズの厚み方向に延びた側壁42aが形成され、側壁42aが鏡筒50の内側(内壁)に密着している。第4レンズ44は凸レンズであり、縁部がスペーサ52に固定されている。4つのレンズは、X軸方向から見た平面視で略円形を呈している。
4つのレンズ各々は所定の加工精度をもって形成されており、これら4つのレンズが協調することにより、優れた映像を撮像することができる。このため、各レンズが優れた加工精度を持つのみならず、製造工程において生じ得るレンズの特性を把握し、相対的に正確な位置に配置されることが重要である。すなわち、カメラ11の性能向上にあたっては、製造工程におけるレンズの選択、およびレンズの位置決めが重要な要素となる。
そこで本実施形態においては、4つのレンズの少なくとも一つが、所定のマークを平面視で略円形の縁部に有している。このマークは、レンズの縁部であって、光が透過する領域以外の領域に配置されており、光の透過を邪魔することはない。図2において、第3レンズ43から、第1レンズ41、第2レンズ42、第4レンズ44を透過して、撮像素子60に到達する光の外縁を、破線で模式的に示している。レンズがこのようなマークを有していれば、製造工程において生じ得る個々のレンズの特性を把握したうえで選択し、かつ正確に位置決めした状態で鏡筒50に組み付けることができるため、高品質な鏡筒モジュール20、ひいてはカメラ11を製造することが可能となる。
本実施形態では、光透過性を有する樹脂で構成された第2レンズ42にこのような位置決めのためのマークが形成されている。マークは、例えば第2レンズ42の縁部である側壁に形成される。側壁は光が透過する領域以外の領域である。光透過性を有する樹脂としてはアクリル樹脂等があるが、特にその種類は限定されない。
複数のレンズが用いられる場合、光の進行方向に沿って並べられたレンズのうち、中央寄りに配置されたレンズにこのようなマークを付与することが、精度向上の観点からは好ましい。本実施形態においては、第1レンズ41または第2レンズ42に設けることが好ましいが、撮像素子60に近い第2レンズ42にマークを設けることが好ましい。第1レンズ41および第2レンズ42のように、二つのみのレンズが重なって配置される場合は、少なくとも撮像素子60に近い第2レンズ42にマークが設けられる。
光の進行方向に沿って中央寄りに配置された少なくとも一つのレンズが、このような位置決めのマークを有することにより、少なくとも当該レンズの位置決めを精度よく行えるため、鏡筒モジュール20、カメラ11の精度向上が期待できる。もちろん2以上、または全てのレンズにマークを形成してもよい。この場合、全てのレンズの位置決めを精度よく行えるため、より一層の精度向上が期待できる。
図3は、本実施形態に係る鏡筒モジュール20の樹脂製のレンズを製造する金型100の断面図であり、図4は金型100によって成形されたレンズ40の平面図である。鵜z3で示したレンズ40は、図2の第1レンズ41と、第2レンズ42と、第3レンズ43と、第4レンズ44それぞれの形状を包含するものであるため、フランジや側壁の図示は省略した状態で示している。もちろん、縁部にフランジや側壁が存在してもよい。図2の実施形態の様に第2レンズ42がマークを有する場合、第2レンズ42は金型100を用いた射出成型によって成形されるため、以下の説明において「レンズ40」は「第2レンズ42」と読み替えることが可能である。
金型100は、上流から溶融した樹脂が流れ込む中央路101と、中央路101から樹脂を矢印の方向に流すための分岐路102と、分岐路102から樹脂が流れ込む4つのキャビティ103a、103b、103c、103dを有している。キャビティ103a、103b、103c、103dの各々は平面視で略円形を呈するとともに、空間をなす円形を弦状に切り欠く様にリブ104a、104b、104c、104dを有している。
図4(a)はキャビティ103aによって成形されたレンズ40a、図4(b)はキャビティ103bによって成形されたレンズ40b、図4(c)はキャビティ103cによって成形されたレンズ40c、図4(d)はキャビティ103dによって成形されたレンズ40dをそれぞれ示す。マークM1は分岐路102が各キャビティに臨むゲートによって形成されるゲート痕のマークである。
マークM2は、リブ104a、104b、104c、104dにより形成される弦のマークであり、円形において弦状に切り欠かれたものであって射出成型のゲート痕ではない。各キャビティ103a、103b、103c、103dにおいて、リブ104a、104b、104c、104dは、それぞれ分岐路102のゲートに対する相対位置が異なっている。よって成形された各レンズ40a、40b、40c、40dにおいて、マークM2は、マークM1に対する相対位置が異なっている。このことは、マークM2がマークM1との相対位置に情報を持たせることを意味する。二つのマークは2ビットの情報を有しており、この2ビットの情報はレンズ40を射出成型する金型100において、どのキャビティで成形されたかを示す情報である。
本例では、射出成型のゲート痕であるマークM1と、射出成型のゲート痕ではないマークM2の組み合わせにより2ビットの情報が与えられる。金型100に同じ部材(レンズ)を成形する複数のキャビティが設けられる場合、全てのキャビティから完全に同一特性の部材を得ることは、金型の精度向上の限界、各キャビティの位置、樹脂の特性等の観点から難しい。しかしながら、マークの存在により、各レンズ40a、40b、40c、40dが、いずれのキャビティ103a、103b、103c、103dにおいて成型されたことを、予め把握することが可能となる。すなわち製造工程において生じ得る各レンズの特性(形状、成分など)をあらかじめ把握したうえで、予備製造試験などにより組み立てられた鏡筒モジュール20の性能を評価し、適切なレンズの選択を行うことが可能となる。結果的に量産体制に移行しても、高品質な鏡筒モジュール、カメラを製造することができる。
また、マークにより与えられる情報に基づき、例えば鏡筒50にレンズを組みつける組立装置(位置決め装置)は、正確にレンズの位置決めを行うことが可能となり、高品質な鏡筒モジュール、カメラを製造することができる。
図5はレンズ40の他の変形例を示している。図5(a)の例では二つのマークM3、マークM4が設けられている。レンズ40は紙面表側の第1面と第1面と反対の第2面(図示せず)を有しており、光が第1面と第2面を通過する構成において、マークM3、マークM4は、少なくとも第1面に設けられた凹部により構成される。このような凹部は、金型のキャビティに凸部を設けることにより形成することができる。
図5(a)の例では、マークがレンズ40の第1面に設けられた少なくとも2つの凹部により構成され、図4の例と同様に有用な少なくとも2ビットの情報を提供するため、例えば4つのキャビティを備える金型100において、どのキャビティにおいて成型されたレンズかを区別することができ、キャビティ毎の特性に基づいて位置決めをすることが出来るので、高品質な鏡筒モジュール、カメラの製造に寄与するものである。マークM3、マークM4は射出成型のゲート痕ではない。
図5(b)の例では二つのマークM2、マークM3(M4)が設けられている。マークM2は図4に示したものと同じ弦であり、マークM3(M4)は図5に示したものと同じ凹部である。本例も図4の例と同様に有用な少なくとも2ビットの情報を提供するため、高品質な鏡筒モジュール、カメラの製造に寄与するものである。マークM2、マークM3(M4)は射出成型のゲート痕ではない。
図5(c)の例では二つのマークM3(M4)、マークM5が設けられている。マークM3(M4)は図5に示したものと同じ凹部である。断面図に示す様に、マークM3(M4)は底面がある凹部であり第2面まで貫通していない。一方、マークM5は第1面から第2面まで貫通した底部のない凹部であって、マークM3(M4)と同様に、キャビティに凸部を設けることにより形成することができる。本例も図4の例と同様に有用な少なくとも2ビットの情報を提供するため、高品質な鏡筒モジュール、カメラの製造に寄与するものである。マークM3、マークM5は射出成型のゲート痕ではない。
図6は、鏡筒に組み付ける前のレンズ40を載置した載置台110の平面図である。本例では、図5(b)に示したレンズ40が載置台110に形成された凹部111に載置されている。二つのマークM2、マークM3が有用な少なくとも2ビットの情報を提供するため、組立装置は、載置台110から予め特性を把握したレンズ40を拾い上げ、正確にレンズ40を鏡筒50に組みつけることができる。
尚、少なくとも二つのレンズ、第1レンズ41及び第2レンズ42が設けられる場合、第1レンズ41、第2レンズ42及び撮像素子60を貫く光軸A(図2)を中心として、マークが付与された第2レンズ42は、光軸を中心に回転可能な構成とすることが好ましい。例えば第2レンズ42は、光軸Aを中心に、第1レンズ41を基準に相対的に回転可能に構成することが好ましい。特に第2レンズ42が光軸Aを中心に、鏡筒モジュール20の組み立て時に回転される。このような第2レンズ42の回転により、第2レンズ42の位置を微修正することができ、より正確な位置決めが可能となる。もちろん第2レンズ42以外の他のレンズについても、回転調整により位置決め可能な構成にしてもよい。
図7は、レンズ40の更に他の変形例を示している。図4、図5の例ではレンズそのもの形状を変形することによりマークを付与したが、図7の例ではレンズに他の部材が付与されている。図7(a)はマークとしてインク45を積層した例を示す。例えば第2レンズ42にインク45をスタンプ等により積層することにより、組立装置がインク45を撮像してレンズの特性、位置を把握することができ、上述したマークと同様の効果を得ることができる。
図7(b)はマークとしてUV(ultraviolet;紫外線)反射膜46を積層した例を示す。UV反射膜46は照射された紫外線について所定割合以上の反射を起こす。よって、例えば第2レンズ42に反射膜46を積層することにより、紫外線を照射した組立装置がUV反射膜46を検出し、レンズの特性、位置を把握することができ、上述したマークと同様の効果を得ることができる。
図7(c)はマークとしてRFID(Radio Frequency Identification)47を設けた例をそれぞれ示す。例えば第2レンズ42に無線通信機能を有する無線タグなどのRFID47を設けることにより、組立装置がRFID47からの無線電波を受信し、レンズの特性、位置を把握することができ、上述したマークと同様の効果を得ることができる。尚、レンズに上述した機能の付与が可能であれば、マークの種類は例示のものには必ずしも限定されない。
図2の実施形態では、レンズの数は4枚であったが、レンズの数は2枚、3枚、5枚以上であってもよい。また、各レンズの形状も任意であり、図2における凸レンズや凹レンズのみならず、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等を使用してもよい。
上述した様に、本開示の鏡筒モジュールについては、少なくとも2枚のレンズが設けられている構成において、第1レンズに比べて撮像素子寄りの位置に設けられる第2レンズが光透過性を有する樹脂で構成され、縁部にマークが設けられている。よって、少なくとも第2レンズについては、製造工程により生ずる特性も考慮したうえで適切なものを選択し、その位置決めの精度も向上するため、結果的に高品質な鏡筒モジュール、カメラを低提供することが可能となる。また、レンズを安価な樹脂で構成し、マークの付与も容易なため、製造コストを抑えることも可能である。ここでの「第1レンズ」、「第2レンズ」は、図2の実施形態の第1レンズ41、第2レンズ42そのものの意味ではなく、二つのレンズが設けられた場合の撮像素子に対する相対位置の関係から特定されたレンズを意味する。
特にカメラ11のように車両1に搭載される車載カメラについては、物体の位置認識や物体認識のため、より高画質で高い位置情報の認識精度が求められており、カメラのより高性能化、高品質化は必須となりつつある。本開示の鏡筒モジュールは、そのような要求に応えることが可能である。
以上、図面を参照して本開示に係る鏡筒モジュールの実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本開示に係る鏡筒モジュールは、高品質な鏡筒モジュールひいてはカメラを低コストで提供する分野に適用可能である。
1 車両
2 車体
3 車輪
4 底面
5 ルーフ
6 サイドミラー
7 ナンバープレート
11 カメラ
20 鏡筒モジュール
30 接続部
31 基板
32 ケーブル(フレキシブル基板)
40 レンズ
41 第1レンズ
42 第2レンズ
43 第3レンズ
44 第4レンズ
50 鏡筒
51 スペーサ
52 スペーサ
53 台座
60 撮像素子
100 金型
110 載置台

Claims (18)

  1. 筒状の鏡筒と、
    前記鏡筒の内側に配置された第1レンズと、
    前記鏡筒の内側に、前記第1レンズと重なって配置された第2レンズと、を少なくとも備え、
    前記第1レンズと前記第2レンズを透過する光を基に撮像する撮像素子を前記第1レンズと前記第2レンズと重なって配置可能な鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、前記第1レンズと前記撮像素子の間に配置され、光透過性を有する樹脂で構成され、平面視で略円形であり、
    前記第2レンズは、円形の縁部にマークを有し、
    前記マークは、前記第2レンズにおいて、前記光が透過する領域以外の領域に配置されている、
    鏡筒モジュール。
  2. 筒状の鏡筒と、
    前記鏡筒の内側に配置された第1レンズと、
    前記鏡筒の内側に、前記第1レンズと重なって配置された第2レンズと、
    前記第1レンズと前記第2レンズと重なって配置され、前記第1レンズと前記第2レンズを透過する光を基に撮像する撮像素子と、を少なくとも備える鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、前記第1レンズと前記撮像素子の間に配置され、光透過性を有する樹脂で構成され、平面視で略円形であり、
    前記第2レンズは、円形の縁部にマークを有し、
    前記マークは、前記第2レンズにおいて、前記光が透過する領域以外の領域に配置されている、
    鏡筒モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、射出成型で成形され、
    前記マークは、前記射出成型のゲート痕ではない、
    鏡筒モジュール。
  4. 請求項3記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、前記ゲート痕との相対位置に情報を持たせる、
    鏡筒モジュール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、前記円形において弦状に切り欠かれたものである、
    鏡筒モジュール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、
    前記光は、前記第1面と前記第2面を通過し、
    前記マークは、少なくとも前記第1面に設けられた凹部である、
    鏡筒モジュール。
  7. 請求項6に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記第1面に設けられた凹部は、前記第2面まで貫通している、
    鏡筒モジュール。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、前記第1面に設けられた、少なくとも2つの凹部である、
    鏡筒モジュール。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、少なくとも2ビットの情報を有する、
    鏡筒モジュール。
  10. 請求項9に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記2ビットの情報は、前記第2レンズを射出成型する金型において、どのキャビティで成形されたかを示す、
    鏡筒モジュール。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    更に、第3レンズを備え、
    前記第3レンズは、前記第1レンズを基準に、前記第2レンズと反対の位置に配置され、
    前記光は、前記第3レンズを透過する、
    鏡筒モジュール。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    更に、第4レンズを備え、
    前記第4レンズは、前記第2レンズと前記撮像素子との間に配置され、
    前記光は、前記第4レンズを透過する、
    鏡筒モジュール。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の鏡筒モジュールであって、
    少なくとも、前記第1レンズ、前記第2レンズ、及び前記撮像素子を貫く光軸を有し、
    前記第2レンズは、前記光軸を中心に回転することが可能である、
    鏡筒モジュール。
  14. 請求項13に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、前記光軸を中心に、前記第1レンズを基準に相対的に回転することが可能である、
    鏡筒モジュール。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記第2レンズは、前記光軸を中心に、前記鏡筒モジュールの組み立て時に回転される、
    鏡筒モジュール。
  16. 請求項1に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、前記第2レンズにインクが積層されたものである、
    鏡筒モジュール。
  17. 請求項1に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、紫外線について所定割合以上の反射を起こす、
    鏡筒モジュール。
  18. 請求項1に記載の鏡筒モジュールであって、
    前記マークは、無線通信機能を有する、
    鏡筒モジュール。
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