JP2019204051A - 光接続部品、及び光接続部品の製造方法 - Google Patents

光接続部品、及び光接続部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】射出成形によって精度よく製造することができる光接続部品、及び光接続部品の製造方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る光接続部品は、ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む樹脂材料によって構成されており、平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造3Aであるモスアイ構造とを有し、モスアイ構造は、5nm以上且つ100nm以下の厚さT1の無機材料層5で覆われている。【選択図】図6

Description

本発明は、光接続部品、及び光接続部品の製造方法に関する。
従来から、光接続部品、及び光接続部品の製造方法としては種々のものが知られている。特許文献1には、光学要素アレイの製造方法が記載されている。光学要素アレイは、基板と、基板の一方の主面に設けられた第1レンズアレイ層と、基板の他方の主面に設けられた第2レンズアレイ層とを備える。光学要素アレイは、複合レンズをマトリクス状に配列して一体化した構造を有する。
第1レンズアレイ層は上記の複合レンズを構成する複数の第1レンズ素子を備え、各第1レンズ素子は曲面状の第1レンズ本体と平坦状の第1フランジ部とを含む。第1レンズ本体は、非球面型のレンズ部であり、光学機能部として凸状の第1光学面を有する。第1光学面は、光学要素を構成し、複数の光電変換素子を有する撮像素子に光を導くためのものである。
第1レンズ素子の第1光学面上には、反射防止構造体と、反射防止構造体の外側において光学面の表面を成す保護層とが設けられている。反射防止構造体は、第1光学面の面内においてランダムに配置された微細な凹凸形状を有する。反射防止構造体は、略錘体状の微細突起を集めたものとなっている。反射防止構造体の十点平均粗さは10nm以上且つ1000nm以下となっている。
保護層は、第1レンズアレイ層の表面全体にコーティングされており、反射防止構造体上にむらなく形成されている。保護層は、塗布、蒸着又はスパッタリング等によって形成される。保護層を設けることにより、反射防止構造体への防塵、防汚、耐摩耗性及び耐静電気性等の付与を図っている。第1レンズアレイ層の材料は、熱硬化樹脂、光硬化樹脂又は有機無機ハイブリッド材料である。
特開2012−212019号公報
前述した光学要素アレイの第1レンズアレイ層の材料は、熱硬化樹脂、光硬化樹脂又は有機無機ハイブリッド材料である。熱硬化樹脂は、加熱及び加圧によって流動すると共に、架橋構造によって硬化する。光硬化樹脂は、特定の波長の光を受けて重合及び硬化する。また、有機無機ハイブリッド材料は、有機材料と無機材料とが組み合わされて得られる材料である。ところで、前述した光学要素アレイのような光接続部品では、製造の容易性の観点から射出成形によって製造できることが求められる。しかしながら、前述した熱硬化樹脂、光硬化樹脂又は有機無機ハイブリッド材料によって構成された光接続部品は、射出成形によって精度よく製造することができないという現状がある。
また、前述した光学要素アレイの製造方法は半田を用いるリフロー工程を有し、リフロー工程では、光接続部品が搭載された基板を260℃付近の温度で加熱する。この基板への加熱によって半田が溶融して光接続部品が基板に実装される。しかしながら、前述したリフロー工程のように260℃付近の温度で加熱を行う場合、樹脂材料が260℃付近の温度に耐えられないことによって前述した微細な凹凸形状が変形する可能性がある。このように、微細な凹凸形状が変形することにより光接続部品を精度よく製造することができないという問題が生じうる。
本発明の一側面は、射出成形によって精度よく製造することができる光接続部品、及び光接続部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光接続部品は、ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む材料によって構成されており、平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有し、モスアイ構造は、5nm以上且つ100nm以下の厚さの無機材料層に覆われている。
本発明の一側面に係る光接続部品の製造方法は、平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有する形状に樹脂材料を成形する工程と、モスアイ構造に無機材料層を形成する工程と、を備える。
本発明の一側面によれば、射出成形によって精度よく製造することができる。
図1は、第1実施形態の光接続部品を構成するレンズ部品を示す斜視図である。 図2(a)は、図1の光接続部品の正面図である。図2(b)は、図1の光接続部品の平面図である。 図3は、図1の光接続部品のレンズ部分を示す横断面図である。 図4は、図3のレンズ部分を拡大した断面図である。 図5は、図1の光接続部品を構成する樹脂と金型を示す断面図である。 図6は、図3のレンズ部分と無機材料層を示す断面図である。 図7は、変形例のレンズ部分と無機材料層を示す断面図である。 図8は、第2実施形態の光接続部品である光コネクタを示す側断面図である。 図9は、第3実施形態の光接続部品であるレンズアレイを示す断面図である。 図10は、第4実施形態の光接続部品であるレンズモジュールを示す断面図である。 図11は、レンズ部分の周期的凹凸構造のリフロー耐性を測定した実験の結果を示すグラフである。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光接続部品は、ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む樹脂材料によって構成されており、平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有し、モスアイ構造は、5nm以上且つ100nm以下の厚さの無機材料層に覆われている。
一実施形態に係る光接続部品の製造方法は、平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有する形状に樹脂材料を成形する工程と、モスアイ構造に無機材料層を形成する工程と、を備える。
この光接続部品、及び光接続部品の製造方法では、ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む樹脂材料によって光接続部品が形成される。従って、加熱して溶融させた樹脂材料を金型に入れて当該金型で樹脂材料を光接続部品の形状となるように硬化させることにより、光接続部品を射出成形によって製造することができる。この光接続部品、及び光接続部品の製造方法では、モスアイ構造が設けられる。すなわち、光接続部品は、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造を有する。従って、光の屈折率が光の進行方向に対して緩やかに変化することによりモスアイ構造の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。また、モスアイ構造が無機材料層で覆われることにより、リフロー工程等で生じる熱からモスアイ構造を保護することができる。また、モスアイ構造が無機材料層で覆われることにより、熱可塑性樹脂を含む樹脂材料がガラス転移温度以上になっても、熱から生じる最表面の樹脂材料の変形を防ぐことができる。従って、微細な周期的凹凸構造であるモスアイ構造が熱によって変形することを無機材料層によって抑制することができるので、光接続部品を精度よく製造することができる。
また、モスアイ構造の凸部は、凸部の突出方向の先端に向かうにつれて、突出方向に交差する方向に延びる面で切断した断面の面積が小さくなってもよい。この場合、各凸部が先端に向かうほど小さくなるので、光の屈折率を光の進行方向に対して一層緩やかに変化させることができる。従って、モスアイ構造の表面におけるフレネル反射を一層確実に抑制することができる。
また、凸部の先端は平坦面であり、周期的凹凸構造の凹凸が並ぶ方向における平坦面の幅は、凸部の最大幅の1/2以下であってもよい。より好ましくは、周期的凹凸構造の凹凸が並ぶ方向における平坦面の幅は、凸部の最大幅の1/10以下であるとよい。この場合、周期的凹凸構造の凸部の先端に無機材料層を載せやすくすることができるため、凸部の先端に無機材料層をより安定して形成することができる。従って、無機材料層が安定して形成される面の面積が増えることにより、周期的凹凸構造の表面の硬度を高めることができると共に、安定して載せられる無機材料層によって耐熱性を一層高めることができる。
また、凸部の先端が平坦面である場合の凸部の構造は、円錐台形状又は角錐台形状であってもよい。更に、凸部の突出方向の先端部は、最表面で平面的に繋がっている構造であることがより好ましい。この場合、最表面に構成される凸部のモスアイ構造が、2次元平面的に繋がって無機材料層で覆われており、リフロー工程等で生じる熱からモスアイ構造を保護することができる。また、周期的凹凸構造の凹部で無機材料層が形成されない構造であっても、モスアイ構造が熱によって変形することを無機材料層によって抑制することができるので、光接続部品を精度よく製造することができる。
また、モスアイ構造の表面におけるフレネル反射を抑えるためには、最表面が平面になっており、その平面部分に凹部が構成された構造体であってもよく、この場合、最表面の樹脂材料が2次元平面的に繋がっている。この場合、周期的凹凸構造の最表面は、平面であるため、無機材料層は、最表面で2次元平面的に繋がって一様に形成される。この場合、成膜された無機材料層は、最表面で2次元平面的に繋がって一様に成膜されるため、リフロー工程等で生じる熱が発生しても、無機材料層が2次元平面的に覆われているため、無機材料層によって樹脂材料の熱変形を抑えることができる。そのため、リフロー工程等で生じる熱からモスアイ構造を保護することができ、光接続部品を精度よく製造することができる。更に、無機材料層が安定して形成される面の面積が増えることにより、周期的凹凸構造の表面の硬度を高めることができると共に、安定して載せられる無機材料層によって耐熱性を一層高めることができる。
また、モスアイ構造は、光接続部品のレンズ部分の表面上に形成されていてもよい。この場合、レンズ部分のモスアイ構造により、レンズ部分の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。よって、光接続部品における光損失を抑制することができる。
また、前述した光接続部品は、基板に実装されると共に、基板上に設けられた光導波路と光接続してもよい。この場合、前述した光接続部品が基板に実装されることにより、低反射率を維持すると共に耐久性が高められた光接続部品が基板に搭載される。従って、光接続部品及び基板を備えた光学デバイスの反射率を抑えることができると共に、耐久性が高い光学デバイスを提供することができる。
また、前述した光接続部品の製造方法は、光接続部品をリフローによって基板に実装する工程を更に備えてもよい。この場合、反射率が低く且つ耐久性が高い光接続部品をリフローによって基板に実装することができる。従って、リフローによって光接続部品を基板に実装するときに光接続部品に熱が加わっても、モスアイ構造が熱によって変形することを抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光接続部品、及び実施形態に係る光接続部品の製造方法について図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光接続部品のレンズ部品1を示す斜視図である。図2(a)は、レンズ部品1を示す正面図である。図2(b)は、レンズ部品1を示す平面図である。第1実施形態に係る光接続部品は、例えば、光通信用のレンズ部品であるレンズ部品1とMTフェルールとを備える。レンズ部品1は、例えば、接続方向である方向D1に沿ってMTフェルールと相手側コネクタに接続する。レンズ部品1は、MTフェルールと相手側コネクタとの間に介在することにより、相手側コネクタと光接続する空間結合型の光コネクタを構成する。
レンズ部品1は、例えば、直方体状の外観を呈する。一例として、レンズ部品1の体積は、9mm以上且つ350mm以下である。レンズ部品1は、波長が750nm以上且つ1650nm以下である光に対して高い透過率を有する透明樹脂によって構成されている。レンズ部品1の樹脂材料のガラス転移温度は200℃以上である。レンズ部品1は、相手側コネクタに当接する当接面である端面2aと、端面2aの方向D1の反対側に位置する後端面2bと、端面2a及び後端面2bを互いに接続する一対の側面2cと、上面2d及び下面2eとを有する。
端面2aは、例えば、方向D1に交差する平面に沿って延びる長方形状とされている。端面2aは、例えば、方向D1に交差する方向D2に延びる長辺と、方向D1及び方向D2の双方に交差する方向D3に延びる短辺とを有する。例えば、方向D2は方向D1に直交しており、方向D3は方向D1及び方向D2に延びる平面に直交している。端面2aには、方向D1に矩形状に窪む凹部2fが設けられており、凹部2fの底面には、複数のレンズ部分3が形成されている。一例としてレンズ部分3の数は12である。
凹部2fが設けられることにより、端面2aよりもレンズ部品1の方向D1の内側にレンズ部分3が設けられる。レンズ部分3は、レンズ部品1と一体とされた凸レンズである。複数のレンズ部分3は、方向D2に沿って配列されている。凹部2fの方向D2の両端側それぞれには、レンズ部品1と相手側コネクタとの位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔4が設けられている。後端面2bには、例えば、前述したMTフェルールが対向する。後端面2b、側面2c、上面2d及び下面2eは、例えば、共に長方形状とされている。
図3は、レンズ部分3を示す横断面図である。図4は、1つのレンズ部分3を拡大した断面図である。レンズ部分3は、例えば、半球状に突出しており、レンズ部分3の直径Rは50μm以上且つ600μm以下である。各レンズ部分3は、表面粗さが1μm未満の平面形状と、表面に複数の凸部3b及び複数の凹部3cが並設された周期的凹凸構造3Aとを備える。
レンズ部分3の平面形状は、レンズ部分3の鏡面加工された面であって、一例として、レンズ部分3を通る光の光軸に沿って見たときに周期的凹凸構造3Aが設けられる領域の外周側に形成される。凸部3bと凹部3cの間には、凸部3bの頂部に向かうにつれて凸部3bを狭くするように傾斜する斜面3eが設けられる。周期的凹凸構造3Aはレンズ部分3のモスアイ構造に相当する。
周期的凹凸構造3Aの凸部3bは、例えば、凸部3bの突出方向(図4では上方向)の先端に向かうにつれて、突出方向に交差する方向(例えば方向D2)に延びる面で切断した断面の面積が小さくなる。すなわち、複数の凸部3bのそれぞれは、突出方向に向かうに従って先細りする形状とされている。凸部3bの先端は平坦面3dである。周期的凹凸構造3Aの凸部3b及び凹部3cが並ぶ方向における平坦面3dの幅Wは、例えば、凸部3bの最大幅の1/2以下であってもよい。より好ましくは、凸部3bの最大幅の1/10以下であるとよい。
凸部3bの先端が平坦面3dである場合の凸部3bの構造は、円錐台形状又は角錐台形状であってもよい。更に、モスアイ構造の表面におけるフレネル反射を抑えるためには、周期的凹凸構造3Aは、複数の凸部3bの突出方向の先端部が、最表面で方向D1に交差する方向に平面的に繋がっている構造であることが好ましい。または、最表面が平面になっており、その平面部分に凹部が構成された構造であってもよく、この場合、最表面の樹脂材料が2次元平面的に繋がっている。この場合、周期的凹凸構造3Aの最表面は、平面であるため、後述する無機材料層5は、最表面で2次元平面的に繋がって一様に形成される。
レンズ部分3が周期的凹凸構造3Aを備えることにより、レンズ部分3を通る光の屈折率は、凸部3bの頂部から凸部3bの根元側に向かうにつれて連続的に変化する。凸部3bの高さH及び間隔Pは、100nm以上且つ1000nm以下である。また、レンズ部分3を通る光の通信波長は、例えば、850nm、1310nm又は1550nmである。凸部3bの間隔P及び高さHは、当該通信波長の1/4以上且つ1/2以下であってもよい。
次に、レンズ部品1を製造する金型6について図5を参照しながら説明する。図5は、レンズ部品1の金型6とレンズ部品1を構成する樹脂材料Cを示す横断面図である。金型6は、高温且つ液状にされた樹脂材料Cが収容されるキャビティ8と、ランナーからキャビティ8に樹脂材料Cを導入するゲート7とを備える。
図3〜図5に示されるように、金型6のキャビティ8は、直径Rが50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分8aを有する。レンズ駒部分8aは、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造8bを備える。レンズ駒部分8aの形状及び大きさは、レンズ部分3の形状及び大きさに対応している。周期的凹凸構造8bの形状及び大きさは、レンズ部分3の周期的凹凸構造3Aの形状及び大きさに対応している。周期的凹凸構造8bの深さ及び間隔のそれぞれは、周期的凹凸構造3Aの高さH及び間隔Pのそれぞれと同一である。
次に、レンズ部品1を備えた光接続部品の製造方法の一例を説明する。レンズ部品1を含む光接続部品は、金型6を用いた射出成形によって製造される。まず、前述したキャビティ8に対し、ガイド孔4を形成するピン8cを配置した後、液状の樹脂材料Cをランナーからゲート7を介して注入する(ゲートから樹脂を注入する工程)。このとき、樹脂材料Cを加熱すると共に金型6を加熱し、例えば、樹脂材料Cの温度を金型6の温度より高くしてもよい。キャビティ8に注入した樹脂材料Cが硬化することにより、高さH及び間隔Pが100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造3Aを有するレンズ部分3を備えたレンズ部品1を成形する(成形する工程)。
そして、レンズ部品1が形成された後には、図6に示されるように、周期的凹凸構造3Aに無機材料層5を蒸着する(無機材料層を形成する工程)。図6は、周期的凹凸構造3Aに蒸着された無機材料層5の例を示す断面図である。無機材料層5の材料は、一例として、SiOである。また、無機材料層5の材料は、防湿性又はガスバリア性が得られ、使用する光波長帯域効果で透明性が得られる無機材料であることが好ましく、酸化亜鉛(ZnO)と二酸化ケイ素(SiO)とを主成分とする焼結体、硫化亜鉛(ZnS)と二酸化ケイ素(SiO)とを主成分とする焼結体、又は酸化アルミナ(Al)であってもよい。無機材料層5の厚さT1は、5nm以上且つ100nm以下である。更に、無機材料層5の厚さT1が薄いほど、無機材料の応力の影響を少なくできる。そのため、厚さT1は、無機材料が一様に成膜できる厚さであることが更に好ましく、その厚さT1は5nm以上且つ15nm以下である。例えば、無機材料層5は、周期的凹凸構造3Aの凹部3cの底面と凸部3bの平坦面3dに積層され、凸部3bの斜面3eには積層されていない。但し、凸部3bの斜面3eに無機材料層5が設けられてもよい。
次に、本実施形態に係る光接続部品、及び光接続部品の製造方法から得られる作用効果について説明する。この光接続部品、及び光接続部品の製造方法では、ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む樹脂材料Cによってレンズ部分3を備えた光接続部品が形成される。従って、加熱して溶融させた樹脂材料Cを金型6に入れて金型6で樹脂材料Cを光接続部品の形状となるように硬化させることにより、光接続部品を射出成形によって製造することができる。
この光接続部品、及び光接続部品の製造方法では、モスアイ構造が設けられる。よって、高さH及び間隔Pが100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造3Aであるモスアイ構造が設けられるので、光の屈折率が光の進行方向に対して緩やかに変化することによりモスアイ構造の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。また、モスアイ構造が無機材料層5で覆われることにより熱からモスアイ構造を保護することができる。従って、微細な周期的凹凸構造3Aであるモスアイ構造が熱によって変形することを無機材料層5によって抑制することができるので、光接続部品を精度よく製造することができる。
また、モスアイ構造の凸部3bは、凸部3bの突出方向の先端に向かうに従って、突出方向に交差する方向に延びる面で切断した断面の面積が小さくなっている。よって、各凸部3bが先端に向かうほど小さくなるので、光の屈折率を光の進行方向に対して一層緩やかに変化させることができる。従って、モスアイ構造の表面におけるフレネル反射を一層確実に抑制することができる。
また、凸部3bの先端は平坦面3dであり、周期的凹凸構造3Aの凸部3b及び凹部3cが並ぶ方向における平坦面3dの幅Wは、凸部3bの最大幅の1/2以下であってもよい。好ましくは、凸部3bの最大幅の1/10以下であるとよい。この場合、周期的凹凸構造3Aの凸部3bの先端に無機材料層5を載せやすくすることができるため、凸部3bの先端に無機材料層5をより安定して形成することができる。従って、無機材料層5が安定して形成される面の面積が増えることにより、周期的凹凸構造3Aの表面の硬度を高めることができると共に、安定して載せられる無機材料層5によって耐熱性を一層高めることができる。
また、凸部3bの先端が平坦面3dである場合の凸部3bの構造は、円錐台形状又は角錐台形状であってもよい。更に、複数の凸部3bの突出方向の先端部が、最表面で方向D1に交差する方向に平面的に繋がっている構造であることがより好ましい。この場合、最表面に構成される凸部のモスアイ構造が、2次元平面的に繋がって無機材料層で覆われており、リフロー工程等で生じる熱からモスアイ構造を保護することができる。この場合、周期的凹凸構造の凹部で無機材料層が形成されない構造であっても、モスアイ構造が熱によって変形することを無機材料層によって抑制することができるので、光接続部品を精度よく製造することができる。
また、モスアイ構造の表面におけるフレネル反射を抑えるためには、最表面が平面になっており、その平面部分に凹部が構成された構造体であってもよく、この場合、最表面の樹脂材料が2次元平面的に繋がっている。この場合、周期的凹凸構造3Aの最表面は、平面であるため、無機材料層は、最表面で2次元平面的に繋がって一様に形成できる。この場合、成膜された無機材料層は、最表面で2次元平面的に繋がって一様に成膜されるため、リフロー工程等で生じる熱が発生しても、無機材料層が2次元平面的に覆われているため、無機材料層によって樹脂材料の熱変形を抑えることができる。そのため、リフロー工程等で生じる熱からモスアイ構造を保護することができ、光接続部品を精度よく製造することができる。更に、無機材料層が安定して形成される面の面積が増えることにより、周期的凹凸構造3Aの表面の硬度を高めることができると共に、安定して載せられる無機材料層によって耐熱性を一層高めることができる。
また、モスアイ構造は、光接続部品のレンズ部分3の表面上に形成されている。従って、レンズ部分3のモスアイ構造により、レンズ部分3の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。よって、光接続部品における光損失を抑制することができる。
以上、第1実施形態に係る光接続部品、及びその製造方法について説明したが、周期的凹凸構造3A及び無機材料層5の形状は適宜変更することが可能である。図7は、変形例に係る周期的凹凸構造13A及び無機材料層15を示す断面図である。図7に示されるように、周期的凹凸構造13Aは、断面視三角形状の複数の凸部13bと、複数の凸部13bの間に位置する複数の凹部13cとを有する。無機材料層15は凸部13b及び凹部13cの上に積層されており、無機材料層15の材料は無機材料層5と同様である。
変形例に係る周期的凹凸構造13A及び無機材料層15では、周期的凹凸構造13Aが無機材料層15に覆われることにより熱から周期的凹凸構造13Aを保護することができる。従って、前述した周期的凹凸構造3A及び無機材料層5と同様の効果が得られる。但し、第1実施形態の周期的凹凸構造3Aの凸部3bは、その先端が平坦面3dとされているため、平坦面3dの上に無機材料層5が載せられることにより、周期的凹凸構造3Aが無機材料層5で埋められる可能性を一層確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光接続部品について図8を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係る光接続部品である光コネクタ10を示す側断面図である。光コネクタ10は、例えば、第1実施形態のレンズ部品1と、光ファイバ11と、光ファイバ11を保持する光ファイバ保持部材12と、屈折率を整合する屈折率整合層13とを備える。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
光ファイバ保持部材12は、例えば、光ファイバ11を保持するフェルールである。光ファイバ保持部材12の材料は、例えば、透明樹脂であってもよいし、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂にガラスが含まれたものであってもよい。光ファイバ保持部材12の熱膨張率は、レンズ部品1の熱膨張率と同等(例えば同じオーダー)であってもよい。光ファイバ保持部材12の材料はレンズ部品1の樹脂材料Cと同一であってもよい。この場合、温度変化によってレンズ部品1と光ファイバ保持部材12との位置がずれることを抑制することができるので、温度変化による光L1の軸ずれを防止することができる。
光ファイバ保持部材12は、屈折率整合層13に接触する光学端面12cを備えており、屈折率整合層13は光学端面12cとレンズ部品1の後端面2bとの間に設けられる。屈折率整合層13の方向D1の厚さT2は、例えば、1μm以上且つ50μm以下であり、また、20μm以上且つ50μm以下であってもよい。光ファイバ11は、屈折率整合層13に接触する先端面11aを有し、先端面11aは屈折率整合層13を介してレンズ部分3と光結合する。
屈折率整合層13は、光ファイバ11とレンズ部品1の間において屈折率の整合を行う。すなわち、光ファイバ11とレンズ部品1の間に屈折率の差が大きくなる空気層が含まれないようにする。従って、屈折率整合層13の屈折率の値は、光ファイバ11の屈折率の値とレンズ部品1の屈折率の値との間であることが好ましい。屈折率整合層13は、例えば、屈折率整合シート、接着剤又はマッチングジェルである。なお、光ファイバ保持部材12と後端面2bの間に屈折率整合層13が挟み込まれ、挟み込まれた屈折率整合層13が接着剤によって接着されてもよい。このように、屈折率整合層13を備えることにより、光ファイバ11とレンズ部品1との屈折率の整合を図ることができるので、温度変化に伴う光L1の軸ずれを防止することができる。
光ファイバ保持部材12は、方向D1に延びる光ファイバ保持孔12aを備えており、光ファイバ保持孔12aに光ファイバ11が挿入されることによって光ファイバ11が光ファイバ保持孔12aに保持される。光ファイバ11及び光ファイバ保持孔12aは、レンズ部品1のレンズ部分3に対応して設けられる。レンズ部分3は、前述と同様、周期的凹凸構造3Aを有する。
光ファイバ11は、発散光である光L1を出射し、レンズ部分3は光L1をコリメート光に変換する。また、レンズ部分3は、相手側コネクタから入射したコリメート光を収束光である光L1に変換し、光L1を光ファイバ11の先端面11aに入射してもよい。例えば、複数の光ファイバ11及び複数のレンズ部分3は、方向D2(図8の紙面に直交する方向)に沿って配列されている。
光ファイバ11の方向D2の両端側それぞれには、光コネクタ10と相手側コネクタとの位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔12bが形成されている。ガイド孔12bは、レンズ部品1のガイド孔4に連通している。ガイド孔4及びガイド孔12bにガイドピンが挿入されることにより、相手側コネクタに対するレンズ部品1及び光ファイバ保持部材12の位置決めがなされる。
以上、第2実施形態に係る光接続部品はレンズ部品1を備えた光コネクタ10である。光コネクタ10のレンズ部分3は周期的凹凸構造3Aを有し、周期的凹凸構造3Aは無機材料層5に覆われている。従って、無機材料層5によって周期的凹凸構造3Aを保護することができるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。よって、低反射率を維持すると共に耐久性が高い光コネクタ10とすることができる。すなわち、反射率が低く且つ耐久性が高い構成を、光ファイバ11、光ファイバ保持部材12及び屈折率整合層13を備えた光コネクタ10に応用することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る光接続部品について図9を参照しながら説明する。図9に示されるように、第3実施形態に係る光接続部品は、前述した複数のレンズ部分3が並設されたレンズアレイ21である。レンズアレイ21は、例えばレンズ部品1と同様の樹脂材料Cによって構成されており、リフローによって基板22に実装される。レンズアレイ21は、例えば、基板22上に設けられた第1光導波路23と、光ファイバ保持部材12と同様の保持部材24に保持された第2光導波路25とを互いに光接続する。第1光導波路23は、第1光導波路23を通る光L2の光軸をレンズアレイ21に向かうように曲げる傾斜面23aを有する。傾斜面23aは、方向D3に延びる光L2を方向D1に反射する。
レンズアレイ21と第1光導波路23との間には、例えば、前述した屈折率整合層13と同様の屈折率整合層26が介在する。レンズアレイ21の複数のレンズ部分3は、方向D2(図9の紙面に直交する方向)に沿って配列されている。複数のレンズ部分3のそれぞれには無機材料層5が蒸着されている。複数のレンズ部分3は、レンズアレイ21の保持部材24に対向する面21aに対して方向D1に窪んだ凹部21bの底面21cに設けられる。従って、レンズアレイ21は第1光導波路23及び第2光導波路25のそれぞれと光接続し、第1光導波路23と第2光導波路25とは底面21cと保持部材24との間に形成された空間K1を介して互いに光結合する。
次に、レンズアレイ21の製造方法について説明する。まず、前述したレンズ部品1と同様、キャビティ8に液状の樹脂材料Cを注入し、樹脂材料Cが硬化することにより、高さH及び間隔Pが100nm以上且つ1000nm以下である周期的凹凸構造3Aを有するレンズ部分3を備えたレンズアレイ21を成形する(成形する工程)。その後、成形されたレンズアレイ21の周期的凹凸構造3Aに無機材料層5を蒸着し(蒸着する工程)、レンズアレイ21をリフローによって基板22に実装する(実装する工程)。このようにレンズアレイ21を基板22に実装した後に一連の工程が完了する。
以上、第3実施形態に係るレンズアレイ21、及びレンズアレイ21の製造方法では、周期的凹凸構造3Aが無機材料層5に覆われる。従って、無機材料層5によって周期的凹凸構造3Aを保護することができるので、前述した各実施形態と同様の効果が得られる。また、第3実施形態では、レンズアレイ21をリフローによって基板22に実装する工程を備え、低反射率を維持しつつ耐久性が高いレンズアレイ21を製造することができる。
従って、リフローによってレンズアレイ21を基板22に実装するときにレンズアレイ21に熱が加わっても、周期的凹凸構造3Aが熱によって変形することを抑制することができる。また、レンズアレイ21は、基板22に実装されると共に、基板22上に設けられた第1光導波路23と光接続する。よって、レンズアレイ21が基板22に実装されることにより、低反射率を維持しつつ耐久性が高められたレンズアレイ21が基板22に実装される。従って、レンズアレイ21及び基板22を備えた光学デバイスの反射率を抑えることができると共に、低反射率を維持しつつ耐久性が高められた光学デバイスを提供することができる。
図11は、リフロー前後の反射率、指による接触で油脂が付着したときの反射率、及び清掃後の反射率を測定したグラフである。図11に示されるように、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造を有しない場合には反射率が4.0%程度であったのに対し、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造を有する部分に油脂が付着した場合の反射率は3.5%程度であった。一方、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造のリフロー前後、並びに、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造のクリーニング後(エアクリーニング後、及びアルコール付きの綿棒によるウェットクリーニング後を含む)の反射率は、いずれも2.5%以下であった。
以上のように、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造を有する場合には、油脂付着時に若干反射率が上がるものの、クリーニング後には低反射率とすることができ、更にリフロー前後においても低反射率を維持できることが分かった。このように、無機材料層に覆われた周期的凹凸構造を有する場合、リフロー前後で反射率が変わらないので、高いリフロー耐性が得られることが分かった。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態に係る光接続部品、及びその接続方法について図10を参照しながら説明する。第4実施形態に係る光接続部品は、複数のレンズ部分が並設されたレンズモジュール31である。レンズモジュール31は、例えば、基板32上に設けられた受発光素子33と、保持部材24と同様の保持部材34に保持された光導波路35とを互いに光結合する。
レンズモジュール31及び受発光素子33は基板32に実装されている。レンズモジュール31はリフローによって基板32に実装されている。受発光素子33は、光信号を電気信号に変換する受光素子、又は電気信号を光信号に変換する発光素子である。受発光素子33は、例えば、受光素子であるPD(Photo Diode)、又は、発光素子であるLD(Laser Diode)若しくはVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。受発光素子33は、光L3を受光、又は光L3を発光する。
レンズモジュール31の材料は、例えば、前述したレンズ部品1と同様の樹脂材料Cを含む。レンズモジュール31は、受発光素子33に対向する第1レンズ部分31aと、光導波路35に対向する第2レンズ部分31bと、光L3の光路における第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bの間に位置する傾斜面31cとを有する。複数の第1レンズ部分31a、複数の第2レンズ部分31b、及び複数の受発光素子33は、例えば、共に方向D2(図10の紙面に直交する方向)に沿って並設されている。
第1レンズ部分31aを通る光L3は、傾斜面31cにおいて曲げられて第2レンズ部分31bに入射する。例えば、受発光素子33からの発散光である光L3は、第1レンズ部分31aによってコリメート光に変換され、傾斜面31cにおいて反射し、第2レンズ部分31bによって収束光に変換されて光導波路35に入射する。一方、光導波路35からの発散光は、第2レンズ部分31bにおいてコリメート光に変換され、傾斜面31cにおいて反射し、第1レンズ部分31aにおいて収束光に変換されて受発光素子33に入射する。複数の第1レンズ部分31aのそれぞれは、レンズモジュール31の基板32に対向する面31dに対して方向D1に窪んだ凹部31eの底面31fに設けられる。従って、各第1レンズ部分31aと各受発光素子33とは空間K2を介して光結合する。
第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれは、例えば、レンズ部分3と同様の構成を備える。すなわち、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれは、周期的凹凸構造3Aを備える。また、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれには無機材料層5が蒸着されている。
レンズモジュール31の製造方法は、レンズアレイ21の製造方法と同様、キャビティ8に液状の樹脂材料Cを注入し、樹脂材料Cが硬化することにより、高さH及び間隔Pが100nm以上且つ1000nm以下である周期的凹凸構造3Aを有する第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bを備えたレンズモジュール31を成形する(成形する工程)。そして、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれの周期的凹凸構造3Aに無機材料層5を蒸着によって形成する(無機材料層を形成する工程)。その後、レンズモジュール31をリフローによって基板32に実装する(実装する工程)。レンズモジュール31を基板32に実装した後に一連の工程が完了する。
以上、第4実施形態に係るレンズモジュール31、及びレンズモジュール31の製造方法では、周期的凹凸構造3Aが無機材料層5に覆われているので、前述した各実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、低反射率を維持しつつ耐久性が高いレンズモジュール31、及びレンズモジュール31を備えた光学デバイスを提供することができる。
以上、実施形態に係る光接続部品、及び光接続部品の製造方法について説明したが、本発明に係る光接続部品、及び光接続部品の製造方法は、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、前述の実施形態では、複数のレンズ部分3を備えたレンズ部品1について説明したが、レンズ部分の数は、1つであってもよく適宜変更可能である。また、光接続部品を構成する各部の材料、形状、大きさ、数及び配置態様は適宜変更可能であり、光接続部品の製造方法の各工程の内容及び順序は適宜変更可能である。
1…レンズ部品、2a…端面、2b…後端面、2c…側面、2d…上面、2e…下面、2f…凹部、3…レンズ部分、3A,13A…周期的凹凸構造(モスアイ構造)、3b,13b…凸部、3c,13c…凹部、3d…平坦面、3e…斜面、4…ガイド孔、5,15…無機材料層、6…金型、7…ゲート、8…キャビティ、10…光コネクタ(光接続部品)、11…光ファイバ、11a…先端面、12…光ファイバ保持部材、12a…光ファイバ保持孔、12b…ガイド孔、12c…光学端面、13,26…屈折率整合層、21…レンズアレイ(光接続部品)、21a…面、21b…凹部、21c…底面、22,32…基板、23…第1光導波路、23a…傾斜面、24,34…保持部材、25…第2光導波路、31…レンズモジュール(光接続部品)、31a…第1レンズ部分、31b…第2レンズ部分、31c…傾斜面、31d…面、31e…凹部、31f…底面、33…受発光素子、35…光導波路、D1,D2,D3…方向、K1,K2…空間、L1,L2,L3…光、P…間隔、R…直径、T1,T2…厚さ。

Claims (8)

  1. ガラス転移温度が200℃以上である熱可塑性樹脂を含む樹脂材料によって構成されており、
    平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有し、
    前記モスアイ構造は、5nm以上且つ100nm以下の厚さの無機材料層に覆われている、
    光接続部品。
  2. 前記モスアイ構造の凸部は、前記凸部の突出方向の先端に向かうにつれて、前記突出方向に交差する方向に延びる面で切断した断面の面積が小さくなる、
    請求項1に記載の光接続部品。
  3. 前記凸部の前記先端は平坦面であり、
    前記周期的凹凸構造の凹凸が並ぶ方向における前記平坦面の幅は、前記凸部の最大幅の1/2以下である、
    請求項2に記載の光接続部品。
  4. 前記平坦面は、最表面で前記突出方向に交差する方向に平面的に繋がっている、
    請求項3に記載の光接続部品。
  5. 前記モスアイ構造は、前記光接続部品のレンズ部分の表面上に形成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の光接続部品。
  6. 基板に実装されると共に、前記基板上に設けられた光導波路と光接続する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の光接続部品。
  7. 平面形状と、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下の周期的凹凸構造であるモスアイ構造とを有する形状に樹脂材料を成形する工程と、
    前記モスアイ構造に無機材料層を形成する工程と、
    を備える光接続部品の製造方法。
  8. 前記光接続部品をリフローによって基板に実装する工程を更に備える、
    請求項7に記載の光接続部品の製造方法。
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